翳りゆく月   
      ――はじまりの物語

世界に起きた異変……何も知らない久は大きな流れに飲み込まれはじめる。
やがてその流れは激しく、久を揺さぶることになる。
全てのはじまり。

久の祖父、隼人のかつての仲間達が隠す真実。
久はそれが何であるか分からない。そして、その裏で動き出すモノの存在にも未だ気付かない。
……闇の道を歩く者、裕之との出会いの時が迫りつつある。
あなたに会える    
  ――再会の物語
若葉は限りなく生まれつづけて
  ――出会いの物語

それはまるで運命によって引き合わされるが如く――
……だがそれは仕組まれた必然だったのかもしれない。
しかしこの時はまだ久は知らなかった。
裕之の秘密を。

祖父の事をよく知る男、裕之との出会いに喜び我を忘れる久。
しかし裕之は久から離れようと行動する。
その行動に疑問を抱くウィンだか久はそれに応じない。
……その時、久は親の仇に出会ってしまった
そこで明かされる彼の力に、裕之は驚くしかなかった。
夢ばかりみていた  
  ――動き出す物語
春雷      
     ――苦悩の物語

数少ない者だけが知る真実。
それを知らない久はそれを知る者を無意識のうちに苦しませる。……仕方の無い事と知りながらも、しかし裕之は耐えられなかった。
久を拒絶する裕之……
しかし、彼の本心は……

魔王の元へ向かうことを決意した久。
その姿は潤を奮い立たせる。
遠く離れた魔王の元へと向かうために、潤が提案したこと。
。それは裕之の故郷へと向かうことであった
そこで聞こえる謎めいた話、久はそれになにを思うのか……
空にかかる虹    
     ――真実に近付く物語
荒野の果てに  
    ――驚愕の物語

魔王が住む〈月ノ台地〉へと降り立つ久たち。
そこで彼の見たものは、彼の知るものとは全く異なっていた。
そして、それは物に止どまらない。
魔王の知られざる姿を知り、混乱する久。
そのような彼を救ったのは、仲間の言葉と、魔物の言葉であった……

――知る者全てが口を閉ざしていた真実。
それは、知らないままでいた方が幸せだったかもしれない……
語られる裕之の過去。
それを知り、久は何を思うのか……
過去との決着をつけるために裕之と信は対峙した。
秘密     
       ――真実の物語
心と心             
      ――終末にいたるための物語

敵対しながらも、本心では赦しを求めていた裕之の心。
それを理解した信もまた、心の底では彼は仲間であると信じていた。
二人の心は結びつき、互いに赦しあう。
一方の久は魔王と相対し、その本当の姿を見る。
――そして思うことは唯一つ。両親の仇を取ることだけであった。

本当の気持ちに従った裕之――
真実を知らぬまま闘う久――
そして、本性を現したアイレス――
三者の思惑が絡み合った中から生まれたのは、未来。
新たな世界が、彼らを迎え入れた。
輝く明日     
      ――終焉の物語

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