1960夏・早稲田        




 1960年夏、東京早稲田、全国から夏期講習のために上京した若者が、一軒の下宿に集まった。
 上の写真はその下宿のものである。腕木式方向指示器のあるトラック、その時代を代表するスタイル。今は、この通りの下を地下鉄東西線が走っている。当時は東京オリンピックより以前であり、夏になると断水するのが東京の常であった。
 乗り放題の都電が走り、ゴミは船で運ばれていた時代である。

  これが当時の典型的な東京の『下宿屋』と言うものである。そして、「下宿のおばさん』である。下宿生を抱え朝と夜の食事を作り、東京のお袋役を果たしていたものである。

 この田舎の事務所みたいな建物は『早稲田予備校』である。この頃以降受験産業が儲かるようになり、こんな校舎は姿を消した。
 この夏期講習で紀勢本線の工事に来ていた方の子供で、高校で途中まで一緒だった桜井君に偶然会って、世の中は狭いなと実感した。

 
 この写真の背景は今も変わらない・・・そこに集まる若者の気質やファッションは変わってしまった。今でも、憧れをもって、夏期講習を受ける田舎の現役受験生も居るのだろう。
 しかし、今は下宿屋さんもなし・・・
 こうした写真はさしづめ『携帯』で撮るのだろう。

  もし、この写真に写っている、與語さん児玉さん岩淵さん山岸さん・・・万一ご覧になったら、ご連絡ください。私は一応元気しております。43年前の肖像権を侵害しております・・・

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