七里御浜松原       

 七里御浜とは熊野市木本町の鬼ヶ城東口から新宮市の熊野川河口まで続くなだらかに弧を描いた美しい砂利浜である。
 大体、七里とか何とか言っても、そんなに大きくないものが多いが、ここはまさに七里・21Kmはある長い浜である。
 砂が飛散する浜ではないが、潮風、台風の風を避けるため、昔の人が苦労して松を育て、見事な松原を形成していた。
  昭和30年代頃から、パルプ材として米国から輸入した材木に付いて来たと言われる『松くい虫・線虫』のコンビにやられる松が見え始めた。
 殺虫剤散布などよ試みたが、他の虫は死んでも、木の中に居る線虫には効果が無く、どんどん、松は枯れていった。この辺で始まった被害は、今では全国の松林を、破壊している。

  国道から見た有馬町内の松原であるが、 このように古い松はほとんど残っていない。ご覧のように雑木の防風林は松の半分の丈にしかならない。
 これでは防風林として守れるのは国道だけになってします。生態系の破壊の付けである。

 私が子供の頃は本当に松の巨木の並木であった。
  

若い松は枯れないといわれたが今では細い松も餌食となって彼始めている  立ち枯れて切り倒された、松の古木。このように伐採してもすぐに搬出しなければ、虫は生き延びて次へと移ってゆくのである。

  『白砂青松』は日本の海岸美を表すときに使われてきた言葉である。しかし、今ではどんどんと松が消えて行き、おまけにダムの影響で浜まで消えようとしている。自然破壊の付けは中々返せるものではない。
  しかし、雑木に変わりつつあっても、中に作られた遊歩道は、やたらと人手を加えたものではないから、旅の疲れを癒すには最適である。
  国道沿いのスーパーとかに車を置いて遊歩道を歩き、すぐ外の七里御浜で手足を伸ばすことをお勧めする。

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