KUMANO CITY KINOMOTO HONNMATI St.
熊野市駅から鬼ヶ城東口までを結ぶ、全長2Kmほどの短い県道『木本停車場線』の半分が本町通りである。
なぜこんなに短い県道がここにあるのか?
国道が尾鷲まで開通するまで、ここまで来ていた鉄道の客を『順航船』のつく鬼ヶ城の東側まで送り届けるために、この短い街中の道を県道に指定したのである。大きな人の流れであった。
その道沿いが古くからの木本の中心街『本町』である。かっては商店も多く賑わった通りも今は人通りも少なく、古い家並みが往時をしのばせる。格子を持った古い家は格式のあった家である。
間口がせまく平均三間ほど、奥行きが十五間あまりとか、日本の古い町特有のうなぎの寝床である。
下の家は現存する中で本町最大の間口である。
浮き文字の看板がある古い酒屋さん、ここには造り酒屋は無かった | ぎりぎりのスペースに車を置いている・・古い町何処にでもある景色 |
この建物、木本が反映した証拠である。昔の遊郭の建物だそうだ | 一歩はなれて浜に向かうセコにも昔を語る建物が残る。 |
これらの写真は昭和の中ごろのものではない。現在、2004年5月12日の木本のスケッチである。どこにでも残る田舎の町並み。一部分を取れば「小京都」と呼ばれる町の用でもある。
過疎が進み、今は、取り壊されて空き地になってゆくことが多い。二十年も前だと、駐車場の需要があったが、駐車場だらけになってきて、車に乗る人は減ってゆくし・・・
田舎に住む人には分かる悩みだ。