【0.プロローグ】 ・明視点。直接の発端。思い出の喫茶店。行方不明になった叔父。店を売却しようとする父。  回想を混ぜつつ、明のモノローグで伝える(できるだけ短く)。  親友と過ごした思い出の場所。叔父が語る喫茶店への想い、そして父との対立。 ・回想終了、CP4の女装シーンに飛ぶ。「え? もっとシリアスな感じに進むんじゃないの?」的なフェイント。  明視点でちょっとだけ描く。   【4.】 ・翌早朝、喫茶店。  父親と大吾が何を話したのか気になって仕方のない明を抑え、付け焼刃と知りながらも接客の指導をする。 ・休憩中。明がなにやら店の奥を物色している。  何かと聞けば、ニヤリと不気味に微笑するだけで答えようとはしなかった。 ・明が持ってきたのは二つの紙袋。見覚えがあるように感じたが、具体的にはわからない。  散々もったいぶらせた明が出した物は、以前からこの店で使われていた制服だった。  ひとつは女性用、もうひとつは男性用。どちらも新品だった。そういえば明の叔父が着ている所を見たような覚えがある。 ・男性用の制服を大吾に着せようとする明。特に断る理由もないので着用する、サイズは丁度良い。  叔父が使っていた物の予備らしく、そういえば叔父さんも背が高かったなと、二人で少しだけしんみりムード。 ・それで満足したのか、女性用の方を戻しに行こうとする明。その後ろ姿を見た大吾の思考に電流走る。  このようなカッチリした男性服は明には似合わないだろうな。もっと可愛い感じの、そう、この店の制服なんていいんじゃないか? ・明に制服を着せてみようとする大吾。もちろん抵抗する明だったが、妙な熱気に押されて渋々承諾してしまう。  かねてより、男二人の汗くさい喫茶店で大丈夫かと危惧していた大吾、明がこの服で店に出れば問題ないのではないか、と思う。  日高父の援助によって、数か月程度ならアルバイトを雇う余裕はあるものの、お金は使わないに越したことはない。  そして何より、西洋の給仕服をモチーフとした制服を身にまとった明は、そんじょそこらの女性よりも魅力的に見えたのだ。  (CG挿入ポイント ☆明の初女装) ・大吾の考えに反抗する明。やってられるか、ドチクショウ。照れながら怒る。ワーっとなる。  明の可愛い姿をどうにかして有効活用したいと考える大吾。頭の中で、明を言いくるめる算段を始める。 ・意固地な姿勢を見せる明。まさか大吾がそんな事を、怒り半分驚き半分といった様子。  無理やり納得させるのも気が進まない。だが大吾、ここは心を鬼にする覚悟。 ・大吾の奇妙な講釈。明が女装する事によって生まれる利点を語る。男子学生を取り込む事ができるとか、  店の雰囲気が明るくなるとか、女性客も入りやすくなるとか、明の女装姿を眺めてられるとか、そんな色々。 ・ちょっとだけ揺らぐ明。大吾なりにこの店を盛り上げようと思っての提案。もしかしたら自分はワガママを言ってるだけなんじゃないのか。  俺がプライドを捨てる事で、店が繁盛して、叔父さんの熱意を遺す事ができるのなら……! ・明がやらないのなら俺がやると言いだす大吾。もちろん明を誘うための冗談なのだが、実は少しだけ本気。  それが決定打となり、女装を承諾する明。俺も男だ、やってやらあ。女装姿のくせに男の生き様を見せつける。 ・そんなこんな営業開始。開店前に早くも泣きそうな明。説得する大吾。なんとかやる気を取り戻す明。ドアにかかるOPENの札。  ドアを開ける客。いらっしゃいませを噛んでしまう明。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【コメント】 ・今回は明の「可愛さ」が直接の引き金になっています。  女装した明が、それはもうめちゃくちゃ可愛ければ、いくら大吾であろうとノックアウトなわけです。  そしてプレイヤーもノックアウトなわけです。明が可愛ければ可愛い程、自然な形で「こりゃ女装させな逆に損やで」的な展開に持っていけるという寸法です。  視覚的なアピールは憑いてるねさんに他力本願するとして、こちらは文章で明の可愛さを十二分に伝えられるよう頑張りたいです。