美春「先輩大変ですよ。    このようなものが美春の机に貼り付けられていたんですよ」 手紙『メモリアルヒットを踏んでしまった。    黙っていてほしければ明日までにそのメモリアルに関係があるものを持ってくるんだよ。    そのヒントは、沖縄名物とトンボの幼虫だからね。    それを持って、ちゃんと明日の昼休みに生物準備室に持ってくるんだぞ。    わかったね。    もし持ってこないと、どうなるか分かるよねぇ?    天枷さ〜ん?』 音夢「これがその内容なわけね、美春」 美春「ええ、そうなんですよ。    もう、美春一人じゃ、    何を持っていけばいいのかさっぱり分からないんですよ」 音夢「こんなの、悪戯をした兄さんに聞けばいいじゃないの」 美春「それがですね、これを書いたのは朝倉先輩じゃないんですよ」 音夢「え? どうしてそんなことが分かるの? 美春?」 美春「そりゃもちろん、もう聞きに行ったからですよ。    でも、どうやら違うらしくて……。    朝倉先輩がいうにはですね、この沖縄名物というのは、    暑さじゃないかって言うんですよ」 音夢「沖縄名物が暑さって……そりゃ確かに沖縄は暑いですけどね……    ねえ美春、これって、ゴーヤーのことじゃないのかな?」 美春「ゴーヤーですか?」 音夢「そうだと思うの。    だってそれだと、58の語呂合わせになるでしょ」 美春「ああ、なるほど、確かにそうですね。    で、トンボの幼虫がヤゴだから、    その二つを持っていけばいいんですね。    流石音夢先輩です」 音夢「そんなことないって」 美春「またまた。 謙遜しなくてもいいですよ。    少なくとも朝倉先輩に頼っていたらこの謎は迷宮入りするところだったのですから」 音夢「迷宮入りってねえ」 美春「では、美晴は今からこれらを用意しに行ってきます。    アデューです。 音夢先輩」 音夢「あ、美春……って、もう行っちゃった……    それにしても、一体誰があんなクイズ出したんだろう?    何か怖いこと書いてたようだったし……    まさか杉並君が?」 声「ん? 呼んだか? 朝くら妹よ」 音夢「わ、いきなりなんですから。    こほん、ねえ杉並君、美春に怪しい手紙出しました?」 杉並「は? 怪しい手紙とは?」     ・     ・     ・ 杉並「つまり、5885HITを踏んだという手紙だったんだな。    それを書いたのは朝倉じゃないのか?」 音夢「私もそう思っていたんですけど、どうやら違うらしいんです。    杉並君でもないんですか?」 杉並「ああ、俺じゃない」 音夢「じゃあ一体誰が、あの手紙を」 (続く?)