ケーキ 音夢「兄さん、もうじきクリスマスだよね。    だから、私がクリスマスケーキを作ってあげたの」 純一「ちょっと待て、それだけはやめてくれ」 音夢「兄さん、大丈夫よ。    この日のために修行をしたんだから」 純一「お前はちょっとやそっとの修行じゃ進歩しないだろ」 音夢「む〜〜……不味いかどうかは、食べてみて判断してよね」 純一「そ……それは正論だけど……    お前の料理は食べるまでもなく断言できるわ」 音夢「ひどい……ひどいよ兄さん。    一口だけでいいから……    おいしくなかったら吐き出してくれてもいいからさ」 純一「ひ、一口だけなら……」 純一(一口だけだったら大丈夫だよな?) ぱくっ 純一「ん!」    ・    ・    ・ 声「……さん」 声「……いさん」 声「兄さん……大丈夫?」 純一「……」 音夢「兄さん」 純一「あ、ああ……」 音夢「ごめんね、兄さん。    しっかり味見したつもりでいたんだけど、    兄さんの口には合わなかったんだね」 純一「音夢の腕じゃあな……」 音夢「私、もっと修行するからね」 純一「ああ、そうしてくれ。    ところで、気を失っているとき、こんな夢を見た」