+++第六話*友達幽霊+++



扉がパッと開いてエメラルド色のローブを着た背の高い黒髪の魔女が現れた。

「(ミネルバだ〜!全然変わってない!!)」

「マクゴナガル教授、イッチ(一)年生の皆さんです。」

「ご苦労様、ハグリット。ここからは私が預かりましょう。それにしてもいつもよりも遅かったですね。」

「それがですね、マクゴナガル教授!が!!きっ!!!

が思いっきり跳び蹴りを食らわす。

「ハグリットー。早く帰ってファングにご飯あげない、

がハグリットを踏みつけた。

「・・・なんでもないですた。それじゃあ。。。。」

ちゃん怖い!!しかも跳び蹴り好き!?(番外編より)

ミネルバが扉を大きく開けた。
石壁が松明でともされている。
ミネルバにつづいて生徒達はホールを横切った。
何百人ものざわめきが聞こえる。

ハーマイオニーが(先程の件で多少離れていたが)囁いた。

「すごいのね。」

「うん。私こういうふいんきが一番好きだな。」

「わたしもよ。」

ハーマイオニーが同意する。だがその思いはきっと違う。
ハーマイオニーは純粋にこういうふいんきが好きなのだろう。
わたし、は・・・・。

ミネルバが大広間の横の小さな空き部屋に案内する。

「ホグワーツ入学おめでとう。」ミネルバが挨拶を始める。「新入生の歓迎会がまもなく始まりますが、大広間の席に着く前に、皆さんが
入る寮を決めなくてはなりません。寮の組み分けはとても大事な儀式です。ホグワーツにいる間、寮生が学校でみなさんの家族のようなも
のです。教室でも寮生と一緒に勉強し、寝るのも寮、自由時間は寮の談話室で過ごすことになります。
 寮は四つあります。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンです。それぞれ輝かしい歴史があって、偉大な魔女
や魔法使いが卒業しました。ホグワーツにいる間、皆さんのよい行いは、自分の属する寮の得点になりますし、反対に規則に違反した時は
寮の減点になります。学年末には、最高得点の寮に大変名誉ある寮杯が与えられます。どの寮にはいるにしても、皆さん一人一人が寮にと
って誇りとなるよう望みます。」

「まもなく全校列席の前で組み分けの儀式が始まります。待っている間、できるだけ身なりを整えておきなさい。」

ミネルバは一瞬、ネビルのマントの結び目が左耳の下の方にズレてるのを見て、今度はロンの泥で汚れた鼻を見た。
ハリーは髪を慌ててなでつける。
そしてミネルバはの濡れたローブを見て何があったのか聞こうと思ったようだがため息を一つついてやめ、部屋を出ていった。

「あー。つめた。」

は杖を出して軽く振った。
ローブが瞬く間に乾く。

「一体どうやって寮を決めるんだろう?」

「試験のようなものだと思う。すごく痛いってフレッドが言っていたけど、きっと冗談だ。」

ハリーとロンの会話が聞こえてくる。
だからおもわず・・、

ぶっ!!!あはははははー!!

吹き出してしまった。
呪文をぶつぶつと呟いていたハーマイオニーが尋ねてくる。

「どうしたの?」

「だ、だって試験だって!!あははははは!!

「なんだよ?」

ロンが話に加わってくる。

「ミスター,ウイーズリー!あなたお兄さんいるのに!!
どうして監督生のパーシーに聞かなかったの!?よりによってなんであの悪戯好きにっ!!あはははは!!!」

は堪えきれなくなりしゃがみ込む。
突然上から声がしてきた。

「こら、こら。一年生にそんなことを言っても仕方ないでしょう?ミス,。」

真珠よりも淡く白い、透き通ったゴーストがに話し掛けてきた。
たっぷりとフリルの付いたドレスを着た女のゴーストだ。

「エニー!元気だった!!ピーブスはまだ追い出されてないの?
それに今は私、よ。!!名前で呼んでっていったじゃない。」

「ええ、元気よ。ピーブスはまだ残念なことに城にいるわ。それと御免なさい。ミス,。」

クスクスと笑い二人は抱き合った。

!?なんなの!これは!!!」

「やだなー。ハーマイオニー、ホグワーツの歴史読んだんじゃないの?ゴーストよ。この城にはまだまだいるわよ。」

上の方から声がこだまする。
エニーとは違いこちらは1年生がいることにさえ気付いてなさそうだ。

「もう許して忘れなされ。彼にもう一度だけチャンスを与えましょうぞ。」

太った小柄な修道士がひだのある服を着て、タイツをはいたゴーストを賢明に説得している。

「修道士さん。ピーブスには、あいつにとって十分過ぎるほどのチャンスをやったじゃないか。我々の面汚しですよ。しかも、ご存じのよ
うに、やつは本当のゴーストじゃない――おや、君たち、ここで何してるんだい。」

一年生にやっと気付いたゴーストが話し掛ける。誰も答えなかった、一人を除いて。

デニーアルト!!!久しぶり!!!

がもう金切り声に等しく叫ぶ。

「ミス,じゃないか!!久しぶりだな!!君の愛しのリリー・エヴァンスが卒業してからだから、16年ぶりかい?」

よ!

が律儀に直す。

「おお!そこにいるのはジェームズじゃないか!!どうして1年生に何か戻っているんだい?」

「違うわ。ここにいるのはハリー・ポッター!!リリーの子供よ!!眼が緑でしょう?」

「(?何でが知ってるんだろう??)」

「おお!ところで組み分けはいいのかい?」

「え?」

「そこでマクゴナガル女史が青筋たてて待ってらっしゃる。」

そう。そこにたっているのに、しかも何度か大声で呼んでいたのだがほんの二、三人しか気付いていなかった。

「組み分けの儀式を始めます。」ミネルバが重々しく言う。怒りを堪えるかのように。「さぁ行きますよ。一列になって、ついてきて下さ
い。」

は、ハーマイオニーは三人ほど前に離れていってしまったので、ネビルの後ろに並んだ。
その後ろに、ロン、ハリーと並んだ。

大広間に入った瞬間誰もが息をのむ音が聞こえる。
何千という蝋燭が宙に浮かび、4つの長テーブルを照らした。
テーブルにはきらきら輝く金の皿とゴブレットがおいてある。
広間の上座にはもう一つ長テーブルがおいてあり、先生達が座っている。
ミネルバが上座のテーブルまで1年生を引率し、上級生の方に全員顔を向かせた。
ゴースト達が段々集まり始めていた。そんなかにデニーアルトが「ほら、あそこ!相変わらず髪の長い子がいるでしょう。」と言うのが聞
こえた。
ハーマイオニーが隣の子に「本当の空のように見えるように魔法がかけられてるのよ。『ホグワーツの歴史』に書いてあったわ。」と説明
している。
ミネルバが1年生の前に四本足のスツールを置く。
いすの上には汚いぼろ帽子を置いた。
帽子がぴくぴく動き出した。つばのへりの破れ目が口のように歌い出した。



わたしはきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組み分け帽子
私は彼らの上をいく
君の頭に隠れたものを
組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を


グリフィンドールに行くならば
勇気ある者が住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ


かぶってごらん!恐れずに!
興奮せずに、お任せを!
君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
だって私は考える帽子!







歌が終わると広間にいた全員が拍手喝采をした。四つのテーブル全部にそれぞれお辞儀して、帽子は再び静かになった。

「僕たちはただ帽子をかぶればいいんだ!フレッドのやつ、やっつけてやる。トロールと取っ組み合いさせられるなんて言って。」

ロンがハリーに囁いた。そのあとにをちらっと見て、

が笑った原因が分かったよ・・。

と、嘆いた。
ミネルバが羊皮紙の巻紙を手にして前に進み出た。

「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組み分けを受けてください。」

「アボット・ハンナ!」

ピンクのほおをした、金髪のお下げ少女が前にでてきた。
一瞬の沈黙の元、

「ハッフルパフ!」

と帽子が叫んだ。
組み分けが始まった。

+++あとがき+++
あー!長い!!長いよ!!
でもまだ一巻の178ページ。
だんだんながーくなってるきが。いまとなっては1話目が懐かしい・・。
ではお次まで!再見!!!

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