+++軍人=大嫌い+++
ジリリリリリリ
電話の音。五分ほど待ったが誰も出ない。
ソファーのうえで多少もだえてたがさすがに立ち上がる。
「あ゛〜!お姉ちゃんもオートメイルの締め切り今日だった!」
ううっと電話の受話器を取る。
「もひもひ?」
ふぅわぁぁとあくびをしながら答える。
「こひら技師装具のロックベルですが。」
いかにもめんどくさいといった調子だ。
「?」
電話の相手は心配そうに尋ねる。
「れ?ある〜?」
なんだーと思い切りため息をつく。
「・・。眠そうだね(僕の名前まで平仮名だよ・・)。」
アルと呼ばれた少年、アルフォンスが答える。
「う〜ん。ちょっとねー。それよりエドったらまーたオートメイル壊したの?おねーちゃん怒るよー。」
「いや、今度帰るのはそうじゃなくて。」
一拍おいて(多分周りを見回したのだろう鎧のガチャガチャという音がした)、
「誕生日で・・!」
その途端電話の向こうからガンッという音と「アル!!代われ!!」と言う怒鳴り声。
「ア、アル!?どうしたの!?」
「何でもないよ。ハハハ。・・・兄さんにかわっていい?」
「良いけど・・。」
渋々了承する。
「!久しぶりだ「1週間ぶりだよ。」
は冷たく切り返す。
「アルに何したの!?凄い音してたよ!」
そしてエドに思い切り怒鳴った。
「ええと・・;」
エドの返事がどもる。
「いつ帰ってくるの?」
間髪入れずに尋ねる。
「え!9月4日!!」
「ふーん。じゃ。アルによろしく。」
用件だけを聞き出して電話は終わった。
「・・・・帰ってくるんだ。」
やだなぁ。いっそのことセントラルまで画材買いに行こうか?
だめだ。帰ってくる理由が私の誕生日だもん。私いなかったらおねぇちゃんに怒られる。
毎年誕生日は家族で、かぁ。
「ほんとの家族じゃないのに。」
私の本当の親はイシュバールの戦いで殺されてしまった。
私の目の前で・・・。
しかも軍人に。
軍人は嫌いだ。エドも嫌い。軍人はみんな、嫌い。
「誰からだったの〜?」
「え!あ、お姉ちゃん!今の聞いてた?」
「?なんかいったの?」
あくび混じりに話す金髪のこの人は私のお義姉ちゃん。私の両親の親友の娘。
ウインリィ・ロックベル。
ちなみに今は私も養子に入ってるから名字はロックベル。
「ううん。何でもないの。それより電話アルからだったよ。」
「ええっ!何で起こしてくれなかったの!!!」
「ご、ごめんね。でも9月4日にかえって来るって。」
お姉ちゃんはアルと(二人は内緒にしてるつもりだけど)つきあってる。まぁリゼンブール中みんな知ってるけど。
「ふーん。じゃ明日だね。」
「ええぇ!明後日じゃなかった!?」
「・・。時間感覚ずれてる。そんなことより逃げちゃだめよ。9月5日はの誕生日なんだから。」
「分かってるよ。」
「そんな風にないがしろにしたらエドも可哀想でしょ。」
「・・・・。」
「いい加減妥協してあげたら?」
「いや。」
お姉ちゃんは知ってるんだ。わたしとエドが昔つきあってたこと。
エドが国家資格取ったその日に別れたけど。
「もう寝るね。晩御飯は良いから。」
「お休み。」
二階に上がる。自分の部屋で眠りについた。
**************
「、起きて!」
「何?お姉ちゃ・・!」
心地よく眠ってたのに・・。でもあれ?声が違う??
「ア、アル!!!!」
飛び起きる。目の前には鎧姿の少年、アルフォンス・エルリックがいる。
「おはよ。」
「おはよ。・・・じゃなくて!私何日寝ちゃった!?うわー10日も徹夜するんじゃなかった!」
「安心して。今日は9月4日だよ。兄さんがあんまり五月蠅いから夜行列車乗り継いで来たんだよ。」
「よ、よかった。」
安心してため息をつく。誕生日に寝てました、なんてことになったら何十日お姉ちゃんに文句いわれるか・・;
↑注)体験済み。
「そういえば何日くらいいるの?」
「の誕生日が終わったらすぐに出るんだ。兄さん仕事放り出して来ちゃったから。」
「ふ〜ん。エドは?」
一応聞いたけど本当は全然興味ない。
アルには悪いんだけど。きもつかってもらってるのに。
「寝てる。が起きたら起こせって。だからあと二時間くらい寝てるってことにしといてくれる?
兄さん最近全然寝てないんだ。」
「いいよ。さて、おなか空いた。下降りよう。」
ベットの上から降りてドアノブに手をかける。
そこでアルに声をかけられた。
「ごめんね。」
「何が?」
「、兄さんにこと・・」
「アルだけならいつでも大歓迎なんだけどね。」
苦笑混じりに笑う。軍人は本当にダメなのだ。
全身で全てが拒否をする。
「は軍人のことまだ・・・嫌い?」
「・・・うん。たぶんもう絶対好きになれない。いこう、アル。」
そうしてとアルは下に降りた。
**********そして********(見にくいから色つけた by管理人)
「「「誕生日おめでとう!!!!!」」」
パーンとクラッカーが鳴る。
「ありがとう!」
「はいこれ、プレゼント。ばっちゃんとあたしからv」
そういってお姉ちゃんからプレゼントを渡される。
「これは僕と・・・・;;;に、兄さんから。」
アルからプレゼントを渡される。
そしてそれを受け取った瞬間!
「おもっ!きゃ!!」
ゴッ!!
落としてしまった・・。
「ごめん;アル、エド。中身何?」
「えと、なんだっけ、ね〜兄さん。」
アルはエドに尋ねる。
「イーゼルとー、絵の具280色セット、骨格標本入り。」
しかしすこぶる機嫌が悪い。しかも一人だけ離れてソファーだ。
実はと二日間一言も口をきいていないのだ(が頑張ってさけてます)。
「兄さん〜;;」
うー。アルが困ってる。だめな兄だと苦労するな、、私が原因だけど。
「もう!分かったわよ!口きくわよ!ほら!!エド。」
やだけど。アルを困らしたらお姉ちゃんにあとで怒られるし。
↑注)体験済み
「・・・・・ほんとか?」
うっ。この眼はあれだ。某CMのチワワの・・
「本当よ。ほら。おいで。ケーキ食べよ。」
い、犬扱い!?by哀菜
「おお。」
***************
「ふー。いい空だねぇ。」
「そうだな。」
「で、話って何?」
「あのさ、、」
「?」
「軍人はまだ・・・嫌いか?」
「アルにもきかれたよ。それ。」
「え゛!?」
「嫌いだよ。」
「まだ、忘れられないのか。」
「うん。お父さんとお母さんを殺した軍人今も覚えてる。」
「・・・・」
「こういっちゃだめだけど、お姉ちゃんは幸せなんだよ。自分の親の死に目にあえないっていうのは。
まぁ世間一般では不幸なんていうけど。本当はさ、幸せなんだよ。特に私みたいなのは。」
「俺じゃ・・・・幸せに出来ないのか?」
「エド。それじゃプロポーズの言葉みたいだよ。そういうのはちゃんと自分の好きな子にいうもんだよ。」
「だから言ってるんだろ。に。」
「ごめんね。軍人はさ、駄目なんだ。頭でどんなに言い聞かしても、心も身体も、全部が否定するの。」
「軍を、、やめれば?」
「駄目だよ。そこまでしてもらえる価値は私にはないから。」
「待っててくれないか?アルと二人でもとの体に戻るまで。」
「何でそこまで想ってくれるの?」
「好きだからだよ。他に理由なんか無いね。」
「・・・他に好きな子出来たらいつでもいってね。誰かの重荷にはなりたくないから。」
「できるわけねーだろ。」
「ありがと。エド好きだよ。」
「俺も。のこと好きだよ。」
「またね。」
「ああ。今度は電話速攻で切るなよ。」
「・・・・精進します。」
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「そうそう。ずっと聞こうと思ってたんだけど。」
「なにを?」
「なんでプレゼントに骨格標本がついてるの?」
「抽選で当たったんだ。」
「・・・・何処で買ったの?」
+++あとがき+++
はい!お終い!!実は最初さんのこと殺そうかとか考えてました。因みにロイ夢でw
ここでプチ設定説明!さんの両親はウインリィの両親の親友で、リゼンブールの外科医でした。
犯人はもち大佐。アニメから抜粋。ロイ夢だったら心中で。・・・それも書こうかな・・。
プレゼントに骨格標本がついててもいいと思いません?哀菜はちょっと欲しい。
誰か下さい。←)思いっきりねだってます。哀菜に骨格標本くれちゃったりする奇特な人大歓迎!!
人間の眼のホルマリン漬けも欲しい。←)腹黒い。後パソコン。中古で良いので!とりあえず打てりゃあOK!!
はっ!なんかねだりもんコーナーになってる!?まいいか。(良くない)んではほんとにくれる人メール下さい。
特にパソコン。打ちずらい。IとKのキーがうてんのはきつい。
・・・話を戻そう。本文解説再スタート!
因みにばっちゃんとウインリィからは水彩セット。さんは絵描きさんなんです。
風景専門。人は書かないです。ちょっと(?)トラウマがありまして。
この辺は大佐編で・・。あ゛、大佐殺したら管理人怒るかな・・・・;
いーや。書いた者勝ちぃ☆大佐好きの人は大佐編来ないでください。
上でかいたとうり、心中しますんで。それでも良い!読みたいのよぉ!!という奇特な方だけご覧下さい。
苦情は一切お断りですからね。来んな読むな開なの三原則。
んではこの辺で。長っ!!?(^_^;)