涙
姉上……。
やっと。
やっと姉上が。
僕を……見てくれた…………。
リオウが僕を襲ったその夜。
姉上が僕を庇ってくれた。
……リオウの刃から…………。
「姉上!ねえ!目を開けてよ!姉上!!僕を一人にしないで!」
そして僕は。
ジークに頼った。
姉上と。
恋仲であったろう、ジークに……。
本能だろうか?
僕はジークなら……。
姉上を助けてくれると分かっていたんだ。
「ジーク!姉上はどうなる!!……姉上を助けてよ!ねえ!ジーク、なんとかなるんでしょ?」
思った通りジークは応えてくれた。
「もちろんです。カイン様、ご安心下さい。……私の命に代えても姫を助けてみせます。」
それは文字通り……ジークの命と引き替えになってしまったけれど…………。
姉上の顔色が戻った時のジークの顔が忘れられない。
「姫……、よく……頑張りましたね。」
自分の命が尽きようとしているのにジークは……微笑みさえ……浮かべていた…………。
そして。
あの時の……
姉上の悲痛な叫びも…………!
「ジーク……!嘘よ!そんなの嘘よ!お願い、目を開けて!ジークー!!」
あれから随分と経ったのに。
姉上は。
相変わらず元気が無い……。
……無理も無い……。
あの二人……。
本当に仲が良かったんだ。
……ジークに。
姉上を取られたみたいで……凄く寂しかったけど…………。
だけど!
僕はジークに死んで欲しかったわけじゃないんだ!!
ただ僕は!
姉上の傍にいられれば、それで良かった!
……良かったんだ……!!
……なのに。
今の僕は。
姉上が僕の腕の中にいるのが……凄く嬉しい。
たとえ姉上の心がジークを忘れられなくても……!
今。
姉上の傍にいるのは僕なのだから……!!
ずっと姉上の傍にいたのに姉上は僕を見てはくれなかったね?
毎日、胸が痛くて……苦しかった。
悲しんでいる姉上を見るのが……とても辛くて……!
「カイン、私の為に……泣いてくれているの?貴方の涙……初めてね…………。」
初めて流した涙は。
僕に姉上を返してくれた……。
「姉上……ごめん……余計思い出させてしまった……。」
でも。
僕は嬉しい……!
姉上が。
僕の元に戻って来てくれて!
……姉上。
もう離さないよ?
姉上の傍には僕がいる。
ずっと傍にいるんだ。
だから姉上も。
僕の傍に、ずっといて?
離れたりしないで?
僕、強くなるよ!
必ず姉上を護るから……。
だから。
これからも傍にいて?
僕を……一人にしないで?
……お願い……だよ……姉上……。
またジークBADから捏造(笑)
初めてBAD見たんですよ。
本当はプレイするつもり無かったんですが泣くカインが見れると聞いたもので。
カインスキーな管理人が見なくてどうする?と。
それでもビクビクしながら見たんですがね(苦笑)
EDロールが流れて終わりかと思ったら・・・選択肢が出てビックリ!
オマケにカインまで部屋に来るはで二度ビックリ。
どっちにすれば良いの?(焦)
ジークシナリオなんだからジーク寄りか?と選択すれば・・・
「本当に仲良かったよね・・・。
姉上を取られたみたいで寂しかったけど・・・。」
・・・おいおい(汗)
何を言い出すんだいカインくん?(びくびく)
「・・・僕だって・・・姉上と一緒にいたい・・・。
なのに今の姉上は・・・近寄ると息が詰まりそうになる。」
お〜いっ?!
息が詰まるだとぉ〜っ!?
カイン!君は何を言ってるんだぁ〜!!?(←パニック中)
も・・・もしかして?
選択ミス?
このまま一緒にいるのが辛いからって、どこぞへ嫁に出されるんかいな?(冷汗)
ぎゃぁああああ〜〜〜っ!!!なんでぇ〜〜〜っ??
・・・ん?
へ?・・・これで終わり??
お・・・驚かすんじゃありませんっ!!
た、助かった・・・(ホッ)
・・・でも。
泣きカイン見れたので良しとしよう!(だからジークは?)