『だ…第3小隊の定時連絡ついでの情報なんで確かだと思うよアイリン……通信終了(オーバー)』
『銀行近くのお花屋さんって私行ったことあるわよ、…通信終了(オーバー)』
『私も知ってる……あの奥さん男好きする美人だったよね……、信終了(オーバー)』
『で、で、で、彼ってばマジで“間男宣言”やってたわけ、通信終了(オーバー)』
『こないだお昼食べに行ったあの銀行前のカフェだって……第3小隊の連絡員があわくって電信かけてくるぐらいだからガセじゃないと思うんだけどな…多分……通信終了(オーバー)』
『ひーん、第1小隊の副長って“キケンな感じのイイ男〜”って雰囲気で、ガゼン注目してたのにー、通信終了(オーバー)』
『マジでキケンな男だったわけだね……しかもクローズした花屋の店舗に2人はいったきりで目下出てくる気配なしなんだって……通信終了(オーバー)』
『もー!もー何よそれって現在進行形なの、今私がこんなに一生懸命働いているのに〜ぃ〜いぃ、通信終了(オーバー)』
『病欠とってる人間が何やってるんだろうね。でも……負傷したのは上半身だったよね…通信終了(オーバー)』
『あははははは上半身だったしねぇ、通信終了(オーバー)』
『あ。……ねえアイリン、連絡員からまた一報』
「第1小隊の副長、大方お花抱えて店から出てきたんだろアイリン? 買い物終了」
「ううんブレンダ、店舗の2階の窓、たった今、隠すようにサーッとカーテンがひかれましたって、きゃーまだ昼間なのにぃ〜!!通信終……ありゃ?」
「キミ達!貴重な電信網で何やってんだ!!」
『コリィです。最近不穏な赤キャップの動向を監視中の第3小隊連絡員より通信を受け取っておりました。通信終了(オーバー)』
「(白々しいんだよこのアマっ)……って何なんだこの人だかりはー!!!」
「う〜ん、ちょっと伸び…さ、持ち場に帰りましょ」
「さ、戻ろ戻ろ」
「わいわい」
「がやがや」
「ざわざわ」
(ほんっとにどいつもこいつも…って大変だ、早速フランシスカに報告しなければ!!)