フランシス M. ポッテンジャー, MD
医学と歯科学の重要な進展は、いつも想像力、まじめさ、常識が正式な教えに疑問をもつような独立心があり独自の考えを持つ鋭い観察者から出てきている。 フランシス・M・ポッテンジャーJr.MDとはそういう人だった。 彼は、慢性病を防ぐために献身的に勤め、健康を維持するうえで栄養の役割を理解することに多大な貢献をした。 彼は、食べ物が猫の死亡率に与える影響を偶然に観察したことで、一流の猫の給餌実験をすることになった。 10年間で900匹以上の猫が研究された。 |
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ポッテンジャー博士は、生乳と生肉の入った食餌だけが最高の健康を達成することを見出している。 全て生の食餌をしている猫は、骨格がよく緻密で口蓋が広く全ての歯がゆったりと納まり、毛艶がよく寄生虫や病気から解放されていた。 繁殖も楽にできおとなしくて扱いが楽だった。
肉を調理したり生乳を殺菌乳に代えたりすると、繁殖したものがばらつきが出て身体退化が起こり、代を重ねるごとに酷くなっていった。 三代目の子猫は、六ヶ月生き延びることができなかった。 虫や寄生虫がたかっていた。 皮膚病とアレルギーは、正常な猫では五%なのが、三世代目では90%以上になってしまう。 骨は柔らかく層状になり、カルシウムとリンの成分は減っている。 これらの猫は、気性が悪くなっていった。 雌猫は凶暴になり、オス猫はおとなしくなっていった。 甲状腺機能低下症と人間に見られる殆どの退化病も患うようになった。 四世代目には、完全に死に絶えてしまった。
以下の食餌が実験の基本になっている。:
肉の研究 |
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適正食 A |
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1/3 生乳, タラの肝油 |
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2/3 生肉 |
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欠陥食 B |
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2/3 調理肉 |
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1/3 生乳、タラの肝油 |
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ミルクの研究 |
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適正食A |
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1/3 r生肉,タラの肝油 |
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2/3生乳 |
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欠陥食 B |
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1/3 生肉、タラの肝油 |
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2/3 殺菌乳 |
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欠乏食C |
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1/3 生肉、タラの肝油 |
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2/3 練乳 |
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欠陥食 D |
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1/3 生肉、タラの肝油 |
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2/3 砂糖入りコンデンスミルク |
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欠陥食E |
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生乳ビタミンD 代謝ミルクのみ |
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E1: 乾燥飼料 |
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E2: 緑の牧草 |
退化の速度は、CとD食が速い。 E1食は、予期せぬ結果を生んだ。くる病とオスの子猫の若死にである。
ポッテンジャーが観察した欠陥食の猫の顔面構造の変化と退化病の始まりは、プライス博士が伝統食を捨てた民族や村落に見出した人の退化に類似している。
ポッテンジャー博士は、退化した猫を元に戻そうとした。 その結果、生肉、生乳で退化第二世代の猫を正常に戻すのに四世代掛かることが分かった。 第三世代では、まともな子猫が生まれなかったのでこの実験は不可能だった。
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page last modified: 01/15/2001
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