キャラクター基礎知識編 【ドルイド】
【Section Index】

キャラクターコンセプト
ドルイドの注意点
スキル紹介
変身能力 召還呪文 エレメンタル





- キャラクターコンセプト -

アサシンと同じくD2Xでの新登場クラスであるドルイド。人気が予想されたアサシンはベータテスト期間に 今ひとつ王道が見つからなかったが、反してドルは当時の「現在の数倍敵が強い世界」において他の全クラスを出し抜き 「唯一8pplをソロで周れる」とまで言われていた。それは当時、ドルイドの3スキルツリーの一つエレメンタルの呪文が超強力だったことに起因する。

しかしBlizzard社はドルイドに獣人形態に変身して肉弾戦を行うクラス という位置付けを 期待していたため、製品版ではエレメンタルの全スペルが大幅に弱体化。 ダメージ減退に加え攻撃判定が酷く散漫でヒットし難くなった エレメンタルスキルは、LVをMAXにしてもなお使い物にならない物が多く、 一部の漢達が奮起してエレメンタルオンリービルドに挑むも「Hellが厳しすぎる」と口を揃えた。

製品版ver.1.08以降ではBlizzard社の思惑通り変身ドルが全盛を迎えた。 特にパラディンのジールの強化版のようなスキルフューリーを持つWW(ウィアウルフ) =狼ドルは、クラス特性である斧・長物・鈍器の攻撃速度が速いという点から大ダメージの両手武器を 高速でスィングできるビルドとして人気を博した。もう一つの変身形態であるWB(ウィアベア)=熊ドルは、 狼とは逆に攻撃スピードが遅い分、強烈な攻撃力・防御力・ライフを誇り、クエスト進行にはややストレスフルだが対人戦でその異常なタフネスが 脅威となった。・・・しかし程無く熊ドルのライフゲイン量にも修正が入ってしまい、プレイヤーは完全に狼主流、 熊=趣味という意識を固めていった。

残る一つのスキルツリー・サモニングは、大量のペットを召還する点はネクロマンサーのそれに近いが、 彼の呪い=「ペットの敵との戦闘を補助するスキル」がドルには存在しない(あっても弱い)点が問題視された。 逆にドルイドは本体の戦闘力においてネクロマンサーを遥かに凌駕するため、ペット達は変身ドルの壁及び囮になる傾向が強い。 ただしサモニングツリーの「精霊」召還は他と毛色が違い、特に影響下のパーティメンバー全員にかなりのライフゲインを与える オーク・セイジ、同じく攻撃力と攻撃値を補助する ハート・オヴ・ウルヴァリンの2種は、精霊系は同時に一体しか召還できないこともあり、殆どパラディンのオーラに近い。 しかも精霊は反撃こそしないものの「ライフを持つ生物」のため、敵を引き付ける性能も持ち合わせる。

こうして精霊の補助と獣人化で肉弾戦を行うドルイドが確立していったが、同時に大きな欠陥も発見された。 変身中はサモニングを除く魔法系スキルが一切使えないのだ。エレメンタルスキルは腐っても属性攻撃(例外あり)だが、 これを変身中に使えず、召還呪文ツリーにある属性攻撃が余り強力でないこともありドルはHellに登場する 物理攻撃無効モンスターに手が出ないと言われ始めた。 現在でもドルの物理無効対策は アイテムによる属性ダメージにほぼ完全に依存している。 更にこのスペル制約は、他のクラスのスキルを規定回数使用できるチャージアイテムにまで及んでいる。つまり非常に高級且つ有効な テレポートがチャージされた護符やサークレット系防具も、 変身ドルにとっては今ひとつ食指が伸びない存在なのだ。

3つのスキルツリーを全て同時に使うことができないドルは「ヴァリエーションに乏しいクラス」とさえ呼ばれている。 しかし獣人形態の圧倒的な戦闘力は実に爽快であることも事実。戦闘中に使用するスキルの種類が少ないことからも実は初心者向けと 言うこともできるだろう。Hell突入以後は確実に一級品の装備品が要求されるので、Nightmareまでにトレード財産を築いておく 必要がある点さえ、初心者がDIABLOの世界に馴染むためには良いステップだと言えるかもしれない。




- ドルイドの注意点 -

【変身能力スキルのバグ】

■ウィア・ウルフ
このスキルにポイントを全く入れておらず、ドル専用兜の能力で使用可能になったウィアウルフ を使用した時、もしくはこの状態でタウン・ポータル(TP)からそのドルイドが現れた場合、本人がプレイ中のD2Xアプリがエラーで停止、 ゲームそのものが消滅(同じゲームに居たプレイヤーは全員はじかれる)というビッグなバグが長らく存在した。 一応アナウンスではver.1.09dで修正済みとされているが、まだしばらく要警戒と思われる。 要するに変身したいドルイド諸兄はきちんとポイントを振るようにしましょうということだ。

【召還呪文スキルのバグ】

■オーク・セイジ
このスピリットを召還解除(Unsummon)で消し、キャラクターの足元のオーラが消滅したのを確認してから再召還すると、 キャラクターのライフが回復する。この現象は同一パーティ内ならドルイド本人以外にも効果がある 。

■オーク・セイジ
■ハート・オヴ・ウルヴァリン

現verではこれらのスキルはスキルLV21以降の設定が適用されておらず、効果の上昇はLV20止まりである。
LV MAXで運用する予定の場合は、最終装備段階でのスキルLVブースト値を計算し、
合計で20ジャストになるように調整するのが望ましい。

【攻撃速度上昇効果の適用】

ウィアウルフウィアベアでは攻撃速度上昇効果の適用方法が 違う。前者(狼)は「ウィアウルフ(スキル名称)自体の攻撃速度上昇効果と、 装備の攻撃速度上昇効果の和が85%を超えるまでは全身、それ以後は武器についた攻撃速度上昇効果のみ適用」というのが現在の一般論。 スキルLV20の時点で68%速度上昇なので、篭手辺りに+20%があれば以降は武器のみということになる。

後者(熊)に関しては全く通常通り全身の装備を参照する模様。熊ドルは攻撃速度、 移動速度ともにかなり補助しないとプレイしていてストレスを感じることになるだろうから、この点は重要視すべき。

しかしながら、御馴染みのlie swindler bu鉄人においてさえ、 ドルの攻撃速度に関してはいまだ不明点が多い。またこの計算機に関する諸注意は、同じく御馴染みのDiablorの知識集内・クラス別の知識項目を参照のこと。

【即死回避】

ウィアウルフに変身中に最大ライフを上回るダメージを受けた場合、変身が解除されるだけで、 一応生き残る。ただし多くの場合狼形態でやることは近接戦闘なので、やはりその場で人間形態に戻ってしまえば大ピンチに変わりは無い。

【変身中の魔法系スキル制約】

前述の通り、ドルイドは変身中一切の魔法系スキルを使用できず、これにはアイテムにチャージされた他クラスの魔法系スキルも含まれる。

【得意武器】

前述の通り、アクス・ポールアーム・メイスクラス武器の攻撃速度が他クラスより速い。




- スキル紹介 -

【変身能力(Shapeshifting)】

ライカントロピー

獣人形態時の持続時間・最大ライフ上昇能力を強化する、変身ドルなら狼でも熊でも必須となるパッシブスキル。 変身ドルの最大の懸念は「敵軍中央突破中に突然何のスキルも使えない人間形態に戻ってしまうこと」なので、 このスキルで持続時間をキープしつつもなおボス戦や大軍団の前には一度変身しなおすクセをつけたい。

余談だがこのスキルは、ツリーの形態上ウィアウルフに1ポイント振ってからでないと 習得できない。この点が実に気に入らないというウィアベア派ドルプレイヤーは結構多い。

ウィアウルフ

狼男に変身するスキル。スキルLVに比例して変身中の最大ライフボーナス、攻撃速度上昇、攻撃値上昇効果がある。 正直、LV1の通常攻撃はとてもじゃないが連続使用に耐えない程遅い。狼ドルを志す人も少しは マトモな攻撃速度になるまでは人間形態で育成することをお勧めする。

なお、獣人形態のドルは人間形態で何の武器を持っていてもグラフィックが変わらない。 攻撃速度とレンジはその武器に依存し、盾を持っていればきちんとブロックもする。

ちなみに弓を装備して変身してもOKで、その場合は矢・ボルトを消費せず攻撃できるが、 レンジは最短(1)が適用される。一長一短だ。

昨今では、予め最終装備の計画を立て、Secretsで述べたようにその武器とこのスキルの攻撃速度上昇効果の数値の和が85%付近になる スキルLVまで伸ばすのが一般的。

フェラル・レイジ

狼専用スキルで、外見は通常攻撃と同じ。ヒット時にドルイド本体の周囲を赤いエネルギーオーブが旋回し、 ヒット毎により赤く大きくなっていく(4段階)。赤いオーブ旋回中はドル本体の移動速度が上昇し、 更に攻撃にかなりのライフ吸収能力が付加される。この2効果は、オーブ旋回中ならフェラル・レイジ以外 の攻撃にも適用される。

メインスキルがフューリーでもこのスキルにはそこそこのポイントを割いて損は無く、 肉弾系クラスの修羅場となる混沌の聖域(ACT4ラスト)でアイアン・メイデンを かけられたまま敵を殴っても、ダメージをライフ吸収が上回る程の効果を発揮する。

フューリー

狼専用スキルで、鋭い前足の爪で敵集団に高速連続攻撃を行う。最大ヒット数が5である点などパラディンの ジールに似た性質だが、スキルLVに伴う攻撃力、攻撃値の上昇率が実に良いので、狼ならMAX必須と言える。 ウィアウルフにより攻撃速度が大きく上昇し、且つ両手持ちの重武器を得意とするドルなので、 威力を追求するなら両手武器がお勧め。

ウィアベア

熊男に変身するスキル。スキルLVに比例して狼を上回る最大ライフボーナス、攻撃力、防御値上昇の効果がある。 御覧の通り外面上非常にパワフルだが狼のボーナスである攻撃速度と攻撃値に欠くため、 このままでは「いくら重い攻撃でも当たらなければ意味が無い」という漫画のザコ敵のような現象を味わうハメに。

更に、熊には狼におけるフューリーに該当する「複数対象の肉弾攻撃」を持たないため、 一級品に育てるのが難しい。しかし熊ドルには一部熱狂的愛好者がついていることも併記しておく。

モール

熊専用スキルで、外見は通常攻撃と同じ。ヒット時にドルイド本体の周囲を緑のエネルギーオーブが旋回、 ヒット毎により濃く大きくなっていく(4段階)。緑のオーブ旋回中はスタン能力、攻撃力、攻撃値が強化される。 この効果は、オーブ旋回中ならモール以外の攻撃にも適用される。熊ドルにとってメインの物理攻撃。

ショック・ウェイブ

熊専用スキルで、形態は扇形に拡散する貫通飛び道具。拡散角度のコントロールはアマゾンのマルチプル・ショットと同じで、ドル本体の近くをクリックすれば広角度に、遠くをクリックすれば一点集中型になる。

威力は殆ど無いがスタン(気絶)効果を持つため、大型鈍重な熊ドルにとって初手であり基本。 ショック・ウェイブモール * X → ショック・ウェイブ ・・・という動きで攻撃することにより、戦闘中の敵集団を常に気絶状態にキープするスタン・ロック(Stun Lock)が熊ドルの王道となる。

ハンガー

両形態共通の攻撃スキルで、攻撃力に-75%の大幅な弱体化修正を受けつつも、非常に高いライフ・マナ吸収力を持つ。超高速でこのスキルを連続使用することによりライフ・マナ共に常にMAXをキープしつつ攻撃する使い方がある。

ただしこのスキルを習得するためにはスキルツリー上で狼と熊の両方の枝にポイントを割かねばならず、その点を好まないプレイヤーも多い。

【召還呪文(Summoning)】

レイヴン

ワタリガラスの召還。スキルLV毎に同時召還可能数が5体まで増える。攻撃力は微々たる物で、 「敵からダメージを受けない」という特徴があるにはあるが、飽くまでもLV1スキル相応の内容でしかない。

サモン・スピリット・ウルフ
サモン・ダイア・ウルフ
サモン・グリズリー

狼及び灰色熊の召還。この3種はそれぞれが相互作用するパッシブ効果を持ち併せるため、 これらを使う予定ならば取り敢えず3種全てにポイントを振り分けることが必要。それぞれの内容は以下の通り。

スピリット・ウルフ・・・攻撃力・攻撃地上昇
ダイア・ウルフ・・・ライフ上昇上昇
グリズリー・・・攻撃力上昇

つまり、グリズリーのライフを高めたい場合にはダイア・ウルフのLVを伸ばす必要がある。

なお、狼はスキルLVによって3体まで召還できるようになるが、灰色熊は1頭限定。

オーク・セイジ

範囲内のパーティ全員にライフ上昇能力を与える精霊の召還。変身オンリードルでもこのスキルだけはMAX(スキルLVのバグに関しては 注意点参照)にすることが多い。変身ドルが使えば従来の強大なライフを更に強化し、それを資本に正面突破をかける戦法を助長。 そして変身しないドルイドにとっては尚更必須のスキルとなる。

ハート・オヴ・ウルヴァリン

パーティ全員に攻撃力と攻撃値上昇能力を与える精霊の召還。欲しいリソースがライフなのか攻撃力・攻撃値なのかで スキルポイントを費やす先が決定されるため、伸ばす精霊の選択は慎重に。

スピリット・オヴ・バーブス

パーティ全員に、被ダメージを反射するパラディンのソーンズ効果をもたらす精霊の召還。 しかし、ソーンズその物を使ってくれるNightmareアクト2の戦闘の(Combat)傭兵の方が効果が大きいため、反射ダメージは欲しいが、 傭兵には別の仕事を期待している場合にこの精霊を選択することになる。

キャリオン・ヴァイン

地中を潜行してドルイドに従うグロテスクな植物のツタを召還する。ただしツタ系は同時に1種しか召還できない。 敵の死体を捕食する性質を持ち、ライフに還元してドル本体に与える。

ライフ回復手段ということで肉弾戦闘ビルドの狼・熊ドル向けスキルに見えるが、実はライフ吸収能力を持たずに接近戦を行う エレドルこそがこのスキルの恩恵を最大限に受ける。

ただし、死体を必要とするクラスとのパーティプレイでは、ドルイドに比べて彼等の優先度が遥かに高いため使用状況に注意。

ソーラー・クリーパー

地中を潜行してドルに従うグロテスクな植物のツタを召還する。ただしツタ系は同時に1種しか召還できない。 敵の死体を捕食する性質を持ち、マナに還元してドルイド本体に与える。

マナ回復手段ということで魔法であるエレメンタルスキルを使うビルド向けスキルに見えるが、 それらは詠唱不能時間(処理の重い魔法に課せられた再詠唱待ち時間)を持つ物が殆どのため、 敢えてこのスキルにポイントを割くまでもなく運用できる。

【エレメンタル(Elemental)】

アークティック・ブラスト

吹雪を吹き付ける冷気属性スキル。LV6スキル相応の威力しか無いが、一番攻撃判定がハッキリしているため当てやすい。

サイクロン・アーマー

竜巻の鎧を纏い魔法攻撃ダメージを軽減する。構造はネクロマンサーのボーン・アーマーを 魔法攻撃用にした物。これを使用してから変身しても効果が持続しているという特徴がある。

多くのビルドにおいて近接戦闘を旨とするドルは、稲妻効果(Lightning Enchanted)の敵が天敵。 その敵との戦闘ではこのスキルもあっと言う間にはがれてしまうが、ならばこのスキルを連射すれば良い。

ヴォルケイノ

敵の足元に活火山を召喚し、噴火による攻撃を行う炎属性スキル。 敵が大型且つ余り動かない場合のみそこそこのダメージを叩き出すことができる。要するに一部大型ボス程度にしか使えないと言えばそれまで。

トーネイド

ジグザグ走行する竜巻による攻撃スキル。走行軌道の都合で正確なヒットが望めないのが最大の弱点だが、 密着して使用すればそれをカバーすることができる。他の魔法使い系クラスと異なり、少なくとも オーク・セイジを持つドルならばそれが可能だ。

なお、このスキルは物理属性扱いなので物理無効モンスターには効かず、アンプレファイ・ダメージの 影響を受ける。

アーマゲドン

無数の隕石が長時間に渡って落下してくる炎属性スキル。しかしソーサレスのメテオのように 着弾位置を指定するどころか、予想をつけることさえ難しい。正確なヒットを望むためには、やはり至近距離での使用が義務付けられる。

処理が凄まじく重いため使用者・パーティともラグに注意が必要ではあるが、エレメンタルlスキルの中では抜群に威力が高い。

ハリケーン

ドル本体を中心に冷気属性の竜巻を起こすスキル。この魔法はドル本体を中心に発生し、且つ割りと持続時間が長いため、 詠唱後にドル自身が敵近辺を走り回り竜巻に巻き込む使い方をする。

広範囲冷気属性と言うことで足止め効果が期待できるが、威力の方はアーマゲドンの 半分程度しか無いため、サポートとして取得すると良い。




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