トラブルは続くと言うことで、コンピューター先生の突然の離脱に続き、 川口町の物資でウチらが動きやすいように陰ながら支援してくれていた 議員のおばちゃんまでもが本業の為離脱、精神的にも辛い。 とりあえず資材ベースの件だけは、なんとかしなければいけない為に 期間的にも長期な、人当たり良いＢ系のお兄ちゃんを派遣することに ・・・本来ならウチが行くべきなのですが、明後日中には帰らなければ いけない為断念。お兄ちゃん、マジお願いします、貴方が頼りです。 とりあえず、川口町で不足している薬品を薬剤師会から譲り受けつつ、 小千谷・川口町のニーズ調査をしつつ、お兄ちゃんを護送。 途中寄った小千谷のコンビニで、恐ろしい事態が・・・  コンビニの外にあるゴミ入れの写真です。見えるだけで、６個以上の未開封のお弁当が捨ててあるのですが・・・。 いやまぁ、賞味期限切れで、しかも回収業者が来ない為の措置でしょうが デ、デカルチャー（なんてことだ）、ヤック・デ・カルチャー（お、恐ろしい・・・） 資材ベースは被害の凄い所にあるので、ライフラインが途切れ水さえ不通。 むしろ人里離れた山の中にあるので、差し入れにお菓子を持って行きつつ、 長岡市で山のように余っている水ペットボトルを１０箱お土産に持参し挨拶。 頼むぞ兄ちゃん、君だけが頼りだ！ （ ・ ω ・ ）> Ｇ・敬礼
最初に説明しなければいけない話ですが、大規模災害が起こった場合 建築士の方が被害の程度を外見から判断して、各家に色紙を張ります。 （私が直接手伝ったワケではないので、にわか知識ですがすみません） 緑色の紙（通称・青紙）が張ってあれば、多分大丈夫。 黄色の紙（通称・黄色紙）の場合は、注意が必要、近寄るな。 赤色の紙（通称・赤紙）の場合、今すぐ倒壊の危険あり、絶対進入禁止。 紙を張ってある様々な家を見てきましたが、常識的に当然写真は撮ってません・・・。 ちなみに川口町ボランティアセンターのある建物は、かなり大規模な 福祉会館でガラス等の破損はありませんが、黄色紙が張ってあるので 受付はおろか中枢施設まで、そのまわりにテントを張って運営しており 中には一切は入れませんでした・・・。 話が横道にそれましたが、川口町では他の地域に比べて赤紙が少なく 黄色紙が多かったらしいです。・・・いや、決して被害が少ない訳でなく 大人の事情があるらしいですが、ぼくこどもだからよくわかんなーい☆ 赤は絶対進入禁止ですが、黄色だとこっそり家に荷物を取りに帰って、 ダッシュで戻ってくる住民がいたら・・・こどもだからよくわかんなーい☆ まぁ、黄色紙判断が少なくともこの時点では比較的いい方向に向いて ・・・いや、いい方向なんて倫理的に流石にそんなことは言えませんね。 何が被災者の為になるのかは素人の私は判りませんが、この黄色が未判定が後々大問題に発展します・・・。 兎に角、１３時位に広報川口町の放送が入りました。 『本日１４時付けで、川口町の避難勧告解除。』 ・・・この瞬間、川口町のボランティアセンターに大歓声があがりました。 危険が無い家の人は、この時点で家での生活に戻ることが出来ます。 裏を返せば、震災発生から３週間が過ぎた今まで強制的に避難所での 生活を強いられていたと言うことです。 まだまだ避難所生活の人も沢山居るので手放しには喜べませんが、 これで助かる人も多いはず、戻れるようになった人おめでとうございます！ そしてそれと同時に、余り気味だったボランティアに新たなニーズが。 『片付けボランティア、大、大、大、募集！』 ＝片付けの為の資材も、ぶっちゃけ大募集ですよ。 ・・・て、きた・・・ ・・・・・・えて、きた・・・ うぉぉぉぉぉぉぉぉ、燃えてきたぜ！！ 私に残された時間は残り少ないですが、自分のやれる方法で超頑張ります。
「お姉さん事件です」 「川口復活！」
エルヴァーンは戦闘種族だっ！！！！ なめるなよーっ！ いや、言ってみたかっただけですが・・・ 実は１６日間物資の仕事をしていて、一度も中越で高速使ったことが無いのですが そんなうちに、余震＋工事により川口の高速道路出口が一部閉鎖されてしまい 乗れるチャンスが無くなった・・・かと思ったら川口町から緊急招集。 渋滞に巻き込まれると下道で１時間半かかる距離なのですが、高速道路を使うと ４０分＋２０分（本当は降りて５分で行ける距離だが、最寄の道が閉鎖されている） 多少は早くなると言うことで、高速通行証（特別災害車両のみに使える秘密道具）を 使用して一人スピン号で急行。 予定より早い時間で川口町ボランティアセンター最寄の出口、越後川口まで数キロの 所に到達。しかし、恐ろしい罠が待っていました・・・。
はぁ、意味不明？（管理人は高速道路に数えるほどしか乗ったことありません） なんだかんだで、出口まで近づいてくると、このような看板が・・・  注・当然出口を失敗しましたので、これは行きの上り車線（新潟＞東京）でなく、帰りの下りで撮った写真のコラージュになります。 一瞬左に出かけましたが、このような看板が見えたので即通常車線に戻り直進。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 あの、なんか、いつになっても、越後川口出口が見えないのですが・・・。 ・・・はい、お約束。 降りるべき所間違いました。 正解は左に上っていった先を右折なのですが、通常車線自体が微妙に曲がっていて しかも看板の位置が微妙・・・、これ絶対ハメられるよね？ 間違うの普通だよね？ リアルINT（知性）が不足しているとか言わないで下さい、トリオン様最高。 ビバ！脳キングダム。 結局、次の出口の堀の内までおよそ５分。 一度出口から出て再入場、出入り口は共通なので露骨に怪しまれ尋問される。 うはｗｗｗｗｗｗｗ踏んだりｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ蹴ったりｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ 折角高速通行証を発行して貰ったのに、事前に申告して記載した区間でない為 さくっと自腹で払い、結局下道で行くよりもはるかに時間がかかり超遅刻。 || ∧||∧ （ / ⌒ヽ ＪＩＳＡＴＵ・・・ | | | ∪ / ﾉ | ｜| ∪∪ ： -====-
資材ベースに寄った後に、川口町の物資担当にニーズ調査をしにいった所 意外な人物を発見・・・その名は、無能太郎。 物資の倉庫の奥で、ＣＯ●Ｐ（某Ｎ本共産党系団体）の腕章をつけていました あー、そう言えばそんな設定だったなぁと、苦笑しながら挨拶に行ったところ 今まで見たことも無かった生き生きとした顔で、『よぉ、シモイグサ君！』と 今まで彼のイメージって、『・・・・・・。』と、黙って何もしない窓際族だったので 軽い衝撃後、今まで無言だったのは、自分想像した仕事と違ったのですねて いただけと言うのが判り、更に嫌悪感増大。しかも、義務を放り投げ勝手に 居なくなったクズなのに、正直馴れ馴れしく話しかけないで欲しかったです。 しかも、ちょっと来てくれとか言って物資置き場からウチを連れ出すし。 （・・・ごめん、君、はっきりいって不快。） 平静を装いながらも内心で唾を吐いていたのですが、彼から意外な言葉が・・・ 『紹介したい人物が居るんだよ。』 （別に俺は君に紹介して欲しくないけどな） ・・・一瞬嫌な感じがしましたが、自分に不利益なことがあるなら即断る方向で ついていった所、オレンジのブルゾンを着たおじさんの集団が居ました。 『彼が、トラック協会の○○さん。』 ・・・一瞬話が見えなくて混乱しましたが、トラック協会の人と話したところ。 毎日６人＋トラック３台の体制で、物資輸送のボランティアに来たはいいが、 どこに話を通していいか判らず、無駄に時間を潰しているんのが忍びないので 仕事振ってくれれば、運転手車両付きでどこでも輸送してくれるらしいです。 ( ゜ д ゜ )ポカーン 折角来たのに腐らすのもあれなので、本部の物資にも話を通してみた。 川口町で避難勧告が解除され、物資のニーズがあがってきている。 車両自体も大型運転手も自由に動かせる人が慢性的に不足していた。 完 全 に マ ッ チ ン グ・・・
改めて声をかけるなんて、よっぽどの覚悟が無いと出来ないことだと思います。 でも、それを決意する勇気。 それはなんとしても被災者の為に、自分の出来ることをしようとする心。 彼と私の根底の考えに、どのような違いがあるのでしょうか？ 状況が理解できなかった新しい仲間に、私は何かしてあげたでしょうか？ 自分の主観で無く、冷静かつ公正な判断で対応をしていたでしょうか？ 口下手な仲間の意見に耳を貸し、双方が納得出来る様相談したでしょうか？ 悩んでいる仲間を前に、出来る限り力が生かせるように協力したでしょうか？ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おっちゃん、ごめん。 無能は俺だったわ・・・。 万人が万人、うちみたいに正面きって言い合える人であるわけないのに、 勝手に自分で決めつけ、しかも排除の方向に進めるなんて最悪だわ。 今までの行動を思い出し、恥ずかしさのあまり頭が真っ白になりましたが 最早過ぎた時間は戻りません。思えばもしや３日目のカップルも・・・・。 今回の件は、本当に人間として勉強になりました。ごめんなさい。
「冬到来」 「緊急召集」 「はまった・・・」 「サラダ記念日」 「ちなみに」 | |||||||||||||