暗い、暗い闇の中…。
混濁した意識で見たものは、この世にいないはずの人物だった…。



〜DARKNESS ENDLESS,FOR SKY〜






部屋に響くは、雨音。
両腕が重い。
手枷。鎖に繋がれていた。
少なくとも、部屋から出られる長さはしていない。
「私は…」
思い出さなければ、と記憶を遡る。
ここまでの経緯に至るまでのことを…。

とある研究所。
そこにいたのは、鋼の錬金術師。エドワード・エルリックだ。
「お前、何故…」
問い掛ければ、真面目な顔でこちらを見た。
「大佐こそ…」
見つかっちまったと言わんばかりの言い方。
彼の前にあったのは、錬成陣。
「…何を錬成した?」
低い声音で問う。
嫌な予感がしていた。
「何をって…。あんたが一番欲しかったものだよ…」
妖しげな笑みを浮かべ、言った。
自分の知らない彼を見た…。
そうして、背中に痛みが走った。
「ぐぁっ!」
鈍い痛み。
視界が霞がかる。
ポタッ…と液体の落ちる音。
「鋼、の…」
地面に崩れ落ち、目の前に立っている人物を見る。
「悪いな、大佐…」
悪びれもなく笑って言う。
その彼の後ろから表れたのは…。
「ヒューズ…」
それを見た直後、意識を失った。

どうにか思い出したところで、息をはく。
「逃げられないようにされた以上、どうしようもないな…」
よくよく考えれば、あの場に彼がいたこと自体、おかしいのだ。
マース・ヒューズ中佐は、ホムンクルスに殺されている。
だが、夢ではない。
背中には、あの傷が残っている…。
薄いワイシャツ一枚、羽織っているだけで全裸に近い格好。
錬金術を使えないからには、この枷を外す方法もない。
「鋼の…。あいつは何を考えてるんだ…」
呟くように口にすれば、扉の開くきしんだ音がした。
入ってきたのは、意外な人物だった。
「ハボック…」
どうして、と言いたげに見れば、へぇ〜と彼は上から下まで視線を這わす。
「凄い姿、してますね…」
楽しそうに笑って言うと、ロイの前に膝をつき、顎を上げさせる。
「ハボック…?」
彼が何をするつもりなのか、読めない。
「オレが貴方を好きにしていいって言われたんですよ…」
冷めた口調で言い、手を離す。
何も言わずに彼を見る。
ジャンは、背中の傷跡に触れた。
「つっ…」
微かな痛みに声を発してしまう。
「痛いですか…?」
優しく問い掛けてくる声は、何処か優しく聞こえた。
だが、身体を反転させられ、それは偽りでしかないことを知った。
彼はその傷跡に舌を這わしたのだ。
「いぁ…っ!」
ビクッと身体が強張る。
彼から逃れようと藻掻くせいか、鎖が音を立てる。
「暴れないでくださいよ…」
低い声に、ゾッとする。
少し冷たさを感じる手が、胸元を撫でるように触れてくる。
「やめ…っ」
その指は小さな突起を摘み上げた。
「あぁ…っ」
途端、自然と出してしまった声。
それには、ロイ自身も驚きを隠せなかった。
「結構、やらしいんですね…」
クスッと笑い、白い肌の感触を楽しみながら言った。
「ちが…、んぅっ…」
反抗しようとすれば、足を開かされた。
ピクピクと震えている自身を見て、口元を歪ます。
「なら、教えてあげますよ。貴方が、どれだけ淫乱だか…」
そう言うと、服のポケットから小さな瓶を取り出し、その中身を秘口へと流し込む。
「やあぁっ、つめた…ぃ」
思わず声を上げてしまう。
濡れた場所に宛われ、内部へ埋められた。
「ひぃあぁ…っ!」
それは、無機質なもの。
機械的に内壁を擦るように振動を繰り返す。
「ぃや…あっ、はぼ…くぅ…」
恐怖と快楽からか、涙に潤んだ瞳で相手を見る。
「イキたいなら、自分で動かしてくださいね、ソレ。まぁ、すぐに耐えられなくなると思いますけど」
クスクスと笑いながら言う。
気持ち悪いようなナカの感覚とは正反対に、身体は熱を増していく。
ロイ自身からは、次第に透明な液体が溢れ出してくる。
「やだ…、んぁ…っ、たすけ…」
何もしてこなくなったジャンに目を向けるが、腕時計を見て、部屋を後にする。
誰もいなくなった室内に響くのは、機械音と濡れた音。
彼が濡らすのに使った潤滑液には、媚薬効果が入っていた。
上がる一方の熱に、ロイは下肢へ手をのばす。
片手で、先走りの液に濡れているモノを荒々しく扱き、擦り上げていく。
もう片方の手は、埋められたバイブを掴んでいて…。
「くぅ…ん、あぁ…っ」
理性など、残っていない。
手を動かし、絶頂を迎えるためだけの動きを繰り返す。
ナカを掻き回すように動かし、それでも焦れったさが上回る。
抜き差しをしながら、前の自慰も行う。
「ふあ…ぁ、んんっ」
そうして、内部の前立腺を擦り上げた直後、自らの手を白濁に濡らした。
それでもまだ、熱は治まらない。
「もぉ…、やあ…っ」
声を上げ、目を扉の方に向ければ、そこに立っていたのは、マース。
「ひゅ…ず…」
「随分と飢えてんだなぁ。そんなに、ぐちゅぐちゅにして、どうして欲しいんだ…?」
こちらへ近づきながら、聞いてくる。
「ほし…ぃ。ひゅ…ずが…」
涙目で、途切れ途切れになりながらも口にする。
欲望に滲ませた瞳…。
白い身体を床に倒し、埋められていた機械を抜き去る。
「オレも、ロイが欲しかったんだよ…」
そう言い、濡れてヒクつく場所に己の熱塊を押しつけ、一気に貫いた。
「あぁ…っ!」
その質量から、上体を仰け反らせ、嬌声を上げる。
「ぁあっ、はあ…ん、ひゅぅず…っ」
内部を行き来する感覚に、相手の身体にしがみつき、腰を揺らす。
彼の名前を口にしながら…。
的確にロイの感じる場所を攻め、後ろだけの快感で成長している自身を手に包む。
「ぅあ…っ、ひぁ…あっ」
前から後ろからと与えられる刺激に、口の端からは涎が筋を作る。
白い肌は、薄紅に染まっていて…。
「ひゅ…ずっ、もぉ…イッちゃぅ…」
絶頂が近いことを訴えるように声を上げる。
小刻みに身体が震え、最奥まで突き上げた瞬間だった。
「ひぁあ…っ!」
叫ぶような甲高い声を上げ、吐精した。
その直後、意識を閉ざした…。


「凄いわね、彼…」
行為の一部始終を見ていた女性は、そう告げた。
マースは、いや、マースだった人物は笑う。
「オレが見込んだヤツだからな。これから、調教していくさ。此処から逃げられなくなるまで…」
青年の姿に変わった彼は、ロイを見ながら言った。
「エンヴィー、ほどほどにね…」
女性は、そう言うと姿を消した。
「もう、誰にも見せない…」
身体を汚したロイを見ながら言うと、キスをした。


終わることのない闇の中。
二度と、空を目にすることはない…。







−END−







[後書き]
はい、何をやっているんでしょうか…?(爆)
サイトのタイトルにちなんだ話ですが…。う〜ん…。
駄作で、すみませぬ…。



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