「兄さん?」
部屋の扉を開ける。
が、そこにいるはずの人物がいなかった。
「何処に行っちゃったんだろ…」
溜め息混じりに言った。



はぁ…と息をはき、頭を抱え込む。
「アルの顔、まともに見れねぇや…」
苦笑しながら言う。
普段よりも熱を持った身体。
その原因は、夢だ。
「やっぱ、溜まってんのかな…」
小さい頃、幾つもの禁忌を犯した。
遊び半分で身体を繋げたのもそうだ。
夢に見てしまったのだ。小さい自分と彼が禁忌を犯している場面を…。
それを禁忌だとは知らなかったから、出来たことなのだろうが…。
ゆっくりと立ち上がる。
「まぁ、全ては肉体を取り戻したら、だ…」
それまでは、どうすることも出来ない。
部屋へ戻ろうと思ったとき、弟の姿が目に入った。
「アル…」
「探したんだよ、もう〜。いきなり、いなくならないでよ…」
こちらへ駆け寄ってくる彼の声は、普段と変わらず明るい。
「ああ。悪ぃ。ちょっと、考え事してた…」
はは…っと笑って言い、彼の横に立った。
そうして、二人は歩き出した。



全ては、終わった後に決めればいい。
俺もアイツも、子供じゃないんだから…。






−END−







[後書き]
微妙にカプになりきれてなさが…(汗)
文章でこの二人は辛いっす…。
鋼、後で買い揃えよう…。借りてるだけじゃ、書けないや…。



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