「馬鹿だな…」
ベッドに横たわる人物を見ながら、言う。
「あぁ、そう言うと思いましたよ…」
呼吸を荒くしながら言い、苦笑する。
「とりあえず、ここに置いておくから…」
近くの棚に軽食と薬の入った袋を置き、部屋から出ようとした。
「大佐」
が、声をかけられ、彼を見た。
「薬、飲ませてくれないっすか?」
熱のせいか、少し赤い顔で言われ、溜め息をはく。
「仕方ないな…」
そう呟き、袋の中から小瓶を取りだし、持ってきていたコップの水を口に含み、薬を彼の口に入れ、唇をふさぐ。
水を口移しすると、唇を離した。
「これでいいだろ?」
相手が飲み込んだのを確認してから言うと、部屋を後にした。
パタン、と扉を締めて、その扉に寄り掛かる。
顔が熱い。
「柄じゃない、な…」
二度と、こんなことはしないと心に誓ったのだった…。
―END―
[後書き]
一応、ハボロイのつもり…。
微妙な話で、すみませぬ…(逃)