静かな室内。
ギャーギャー騒いでいた奴らは、どうやら眠りについてしまったようだった。
「…ったく、なんだったのだ」
髪をわしゃわしゃといじりながら、口にする。
と、眠っているはずの人物がいきなり起き上がった。
「ヒューズっ」
思わず声を上げるが、動きは止まらない。
ワイシャツを着ていただけの自分の服の下へ手を滑りこませたのだ。
「おい…っ、やめろ」
その腕を掴もうとしたとき、いびきが聞こえた。
どうやら、寝ぼけていたようだ…。
ぐっと拳を握るが、そこは堪えて、彼の身体を抱き寄せた。
「たまには、いいか…」
そう言い、目を閉じた。
翌日…。
「ヒューズ中佐。あんた、大佐と何やったんだよ…」
怒り心頭なハボック少尉の声に目が覚めた中佐。
「あ〜?」
よく解らないと周りを見回せば、眠る大佐の姿…。
「あ…」
この構図がヤバイことに気付き、慌てて離れるが、時既に遅し…。
少尉に捕まり、ずるずると引きずられながら部屋を後にした。
二人が去った後、目を開け、笑った。
「自業自得だ」
その後、ハボックとヒューズがどうなったのかは知らない…。
―END―
[後書き]
これまた、ギャグテイスト。
しかも、争奪戦っぽい…。
本当は、焦らし放置プレイにしようかと思ったのですが、書く気力がなかったです。
ごめんなさい。
とほほ…。