一体、何が起きたのか理解出来なかった。
目の前にいるのは、紛れもなくアルフォンスで…。

「兄さん、ボク、戻れたんだよっ」
そう言って、抱き付いてきた。
ぬくもりもある。
顔も髪の色、瞳の色も変わらない。
けど、身長は自分よりもある。
体格が違う…。
「アル…?」
違和感がある。
いつ、戻ったのだろう…。
自分の体も、元通りになっている。
驚きを隠せずにいたら、唇を重ねられた。
「ん…っ」
舌を絡め取られる、深いキス。
こんなキス、いつ憶えたのだろうか…。
「ぅふ…んっ…」
身体に力が入らなくなり、床に崩れ落ちた。
乱れた呼吸を整えながら、弟の顔を見る。
「アルだよな…?」
思わず問い掛ければ、彼は笑う。
「そうだよ。何、言ってるの…。ずっと、兄さんを抱きたいと思ってたのに…」
座り込んでしまった兄の身体を倒し、覆い被さると首筋に唇を落とす。
「んっ、アル…」
軽く吸われ、吐息を漏らす。
「ねぇ、兄さん…」
弟は、何かを口にした。

だが、それを聞く前に意識は見慣れた部屋にいた。
どうやら、夢だったようだ…。
はぁ…と溜め息をはく。
「どうしたの、兄さん?」
いつもと変わらぬ明るい声に、声のした方を見れば、鎧姿のアルフォンスがいた。
それに安心している一方、がっかりしている自分がいた。
「何でもない…」
それだけ言い、目をそらした。

彼を元に戻せるだろうか…。
彼は、自分をそういうふうに見ているのだろうか…?
自分だけだとしたら…?

「兄さん…?」
考えていれば、彼が顔を覗き込んできた。
「何でもねぇよ」
反射的に言い、ベッドから離れた。

彼がどう思っていてもいい。
せめて、夢の中だけでも彼に愛されていればいい。
夢の中だけでも…。






−END−








[後書き]
なんか、中途半端だなぁ。
続編希望があったら、頑張ります〜(ぉぃ)
もう、無理っす…(爆死)



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