モーニング娘を抜けた人が活躍できない理由



安部なつみがモーニング娘を脱退するとのことで、3年前くらいから続いていたこの馬鹿騒ぎもそろそろ終末に向かってるということか。
現在誰がモームスに残ってるかは知らないのだけど、多分言われてもほとんどわからないだろう。私でも名前が判るくらいの重要人物はあらかた消えてしまっていると考えていい(よね?)。


しかしその割には、“卒業後”の「重要人物」の話題をほとんど聞かないのはなぜだろう。後藤真希が今何やってるか私は良く知らないし、中沢ナントカもよくわからん。
モームス出身者はソロではやっていけてない……と言ってしまっても過言ではないだろう。安部なつみもあと1年もすればオリコン初登場18位くらいの並のアイドルに成り下がっていることは容易に想像がつく。

団体の中にいる間は輝いているのに、ソロになった途端にその輝きがなくなってしまう……というのはなぜだろう。過去、SPEEDというユニットがあったが、「SPEED卒業者」と「モーニング娘卒業者」は全く同じ道を歩んでいると思う。
ソロでやっていける力量がないから? それもあるだろう。私も昔まではそう思っていた。「SPEEDなんて個々人がたいしたことないから、団結しないとやっていけないのだ」と考えていた。しかし、ことはもうちょっと複雑なのではないかと思う。


それはアイデンティティの問題ではないのか。
私が知っていたころのモーニング娘は、各個人が団体の中で自分のアイデンティティをしっかり持って活動しているように見えた。一番判りやすいのは、中沢ナントカ=お姉さんという等式。中沢は「姉御」というアイデンティティを与えられ、その中でのびのびと活動をしていた。そして、モーニング娘が好きな人はそういった個人個人の関係性まで含めて楽しんでいたのだと思う。

脱退→ソロ活動という過程では、そのアイデンティティ、関係性を消失するという大きな損失が発生する。10人のちいさな団体の中でアイデンティティを確立できていた人も、その何百倍も人材がいる「芸能界」の中では、簡単にアイデンティティを保つことはできないということである。
テレビは冷酷にアイデンティティを失った「卒業生」の状況を映し出す。今まで「看板娘」だった人間が、「その他大勢」と化してしまうのだ。活躍できるわけがない。安部なつみが消えないためには、今後当分はモーニング娘との関係性を何らかの形でアピールしていくのが条件だろう。もっともその団体自体が消滅しそうなんだけどねいま。


2003年7月28日


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