例のコトの後、の食事中の風景。
いつもよりずいぶん遅くなってしまった坊ちゃんの朝食タイム。
当然ながら、テオ様もクレオさんもパーンさんもとっくに家を出てしまっておりません。
坊ちゃん、グレミオと二人きりv
さて。盛り上がっていた熱が冷めてふと我に返ってみれば…?
********
(……う…。グレミオの顔が見れない…なんであんなこと言っちゃったんだろう…ぼく)。
目の前には、いつもと変わらない朝の風景。
グレミオが作ってくれた朝食が、白いテーブルクロスの上にきちんと並んでいる。
だけど、大好きなはずのふわふわのスクランブル・エッグも、グレミオ特製のソーセージも全然喉を通らなくて、
ぎこちなく動く手だけでどうにかスープを口に運んではいるけれど、味なんかは全くわからなかった。
(い…くら初めてのことで動揺してたからって…グレミオの手で…あ、んなこと――)
忘れようとしてるのに、何度も頭の中に浮んでくる。
振り払っても振り払っても、
時間が経つごとに頭が冷えて、リアルに蘇ってくる。
…グレミオの、声。
――グレ…ミオっ…や、だ。
――坊ちゃん、大丈夫ですから…力を抜いて。
(うわあああーーー!!)
恥ず、かしい。
思い返すたびに、顔から火が出そうだ。
思わず口許を押さえて、こちらには背を向けているグレミオをちらりと見る。
トントントン、と、サラダになる野菜を刻んでいる背中。
いつもと同じように、グレミオはぼくの朝食の支度をしている。
――グレミオは大人だから…何でもないことなのかな。
だけどぼく、は…
まだほんとは…身体がずきずきしてる。
痛みとは違う…疼き、のような。
(何…これ)
いままでに覚えのない自分の体の変化。
こんなの、どうしたら…――。
「坊ちゃん?」
食べる手を止めてそんな感覚に戸惑っていたら、
いきなりグレミオに名前を呼ばれて、驚いて思わずスプーンを落としてしまった。
「…え、あっ何、グレミオ?」
「いえ、食事の方が進んでいらっしゃらないようなので」
「あ…えと。ぼく、あんまりおなか空いてない、かも」
「ですが…」
出来上がったサラダを持ってこっちに近づいてくるグレミオを見て、
思わず身体を引いてしまう。
「だから――その、ごちそうさまっ」
気付けば、がたん、と音を立てて椅子を倒して
逃げ出すようにダイニングを飛び出していた。
――…っ、グレミオの顔が見れない。
…坊ちゃん。
消えてくれないグレミオの声と、
触れてきた手。
(…う、)
どくんどくんと動機が速くなって、
身体が熱くなる。
(…ぼく…)
(…ぼく…変だ――!)
******
一方、台所では。
「やっぱりマズかったんでしょうか…」
少し後悔気味のグレミオさんの声が響いたとか。
☆おわり☆
しばらく大変だったとかv
カラダの自覚はココロより早かったのね坊ちゃ…(回し蹴り)
でもまあ恥ずかしかったようなので、今後当分グレミオさんに頼むことはないのではいかと…。たぶん。(両想い後は知りません♪)
こんな感じで坊ちゃんじらすのが一番楽しいんです〜!!♪爆発。
本編の坊ちゃんより成長している感じがするのは管理人の趣味により。笑。
じゃなくてですね。グレミオが坊ちゃんを大人にしたんです!ええ彼の行動が☆爆。
小さい頃は坊ちゃんは(グレミオには)素直な子ども希望です。
たまには我侭を言って困らせるのもいいけど、どっちかというと成長するにつれ(気持ち自覚するにつれ)素直じゃなくなるのがよいなぁとvv
こ〜んなことがあったりして、坊ちゃんは素直なだけの子どもじゃなくなっていくのですよ!きっと。(暴走中)
オマケのオマケ☆
お赤飯についてはグレミオではなく、テッドが持ってきたのではないかと。
『よっ、おめでとさん! あれからどうなったんだ?』とか言って。
『えっ、あれからって…。(ぼぼっ)←赤面』
『お?』
『な、なんにもないよ!(耳まで真っ赤)』
『何だよ、何だよ。その反応は!?』
『〜〜っほんと何でもないってば!(///)』
坊ちゃんは言えるはずないよね。ニヤリ。(←妄想で・一人楽しい・管理人/季語なし・爆)
忘れようとしても、さっきの出来事は何度も頭の中に浮んでくる。