「はい!という訳で早速『あけおめ企画・ドキッ!メイドだらけのモンコレバトル!脱衣もあるよ!』開・催・です!!」
「………………………」
カチャッ…チャッ…チャッ…
「っておい!!無言で銃に弾を詰めるな!!」
「店長さん…もう何も言いません…ただ、死んでください」
「いや酷くない!?ツッコミなしにいきなり死ねは酷くない!?」
「じゃあ次からは人の話の腰を折らないでくださいね?」
「………はい」
「では改めまして…昨年は極稀本舗を御贔屓にして頂きましてまことにありがとうございました。昨年同様極稀本舗をどうぞ御贔屓に宜しくお願い致します。また、昨年一年のご愛顧への感謝と今年一年の挨拶を込めまして、私共店員によるイベントをご用意させて頂きました」
(真面目に行けば怒られないだろ…)「と、言う訳でこれからリプレイをやる訳だが…え〜と…」
「…店長さんが思っている疑問はおそらく「店員って言ってもお前しかいないじゃん」ですよね?」
「いや、お前しかいないよね?どーすんの?どーやって対戦すんの?」
「店長さんと対戦しても良いですが、店員が4人も居るのに前回と面子が被るのはちょっと…」
「ていうか他の奴らは!?そもそも何で正月なのに2人しかいないの!?」
「照美はまだ実家に居ます。エレファちゃんも一緒について行きました。お姉ちゃんは前回の優勝商品を堪能中だと思います」
「…あ〜…見事に照沙しか居ない訳か…そりゃ正月だもん普通は実家に帰るよなぁ…」
「私は三が日のみ実家に帰ったのでこうして働いているわけですが…」
「いやどうしたもんかなぁ…あ」
「どうしました?」
「…なぁ照沙、新年早々はっちゃけてみる?」
「???」
極稀本舗照沙自室の隣〜通称Hラボ〜
「…ふぅ…」
「よっ、ヘルさんあけおめ〜」
「ヘルさん、あけましておめでとうございます」
「…アンタ達…どうして私のラボに平然と出現してんのよ」
「突然だがヘルさん、照沙とモンコレバトルしようぜ!?」
「話聞け!どうしてアンタ達が私のラボにいるのよ!?」
「新春企画としてモンコレをする事になったんです。それでヘルさんにお相手していただこうかと思いまして…」
「そこのバカと対戦すればいいじゃない」
「店長さんでは歯応えがなさすぎるので…」
「うぉぉい貴様等!!失礼な事ばっか言うな!」
「という訳で気分転換に如何ですか?ずっとラボに篭りっきりでは気が滅入ってしまいますよ?」
「…そこまで言うなら仕方ないわね…」
「では行きましょうか、別の部屋に準備してありますので…」
「…わ、我輩のことは結局無視っぱなし…?」
「私は前回お姉ちゃんが使ったデッキを少し改良した物を使用します」
「私はさっき買ってきた『樹界霊の歌姫』を改造した物を使用するわ」
「ダイスの結果ヘルさんからの先攻でゲームを始めようと思う。だが序盤って最初の戦闘起こるまでつまんないから何ターンか飛ばすぞ」
「という事で以下の状況になりました」
6ターン目 照沙のメインフェイズ
「それぞれのアイコンの背景色が支配地形となっています」
「…3日もかけて作ったとは思えないほど低クオリティね…」
「やかましい!忙しかった上にTRPGの簡易悪魔シート作ってたから時間かかったんだよ」
「…それは店長さんが悪いんじゃ…」
「ぐっ…やっぱりそうなりますか…」
「普通10分もあれば作れるんじゃないの?」
「うるさーい!(涙)」
「(これは進軍してもベヒモスさんを倒せそうにありませんねぇ…)…代理地形を配置してフェンリルさんを進軍させます。本陣にブラウニーズと赤蠍のウォームライダーズを召喚、二枚引いて終了です」
「ベヒモス進軍」
「一言!?雑じゃね!?あまりにも雑すぎますよ!?もっと会話とゲームを楽しみましょうよヘルさん!」
「うっさい!こっちは即時召喚も隊列変更もないわ!!」
「…ヘルさん?どうしてそんなに怒ってらっしゃるのですか?(汗)」
「こんな遊び終わらせて早く研究に戻りたいのよ、今いい所だったから」
「…ヘルさんって子供の頃絶対空気読まない人だったよね?」
「おそらくそのまま成長してしまったんでしょう…きっと友達も居ない寂しい幼少期だったんですね…」
「………………」
この後、ヘルさんがお手製鉄巨兵を持ち出して暴れた為、一時的に試合が中断されました
「ぜぇ…ぜぇ…なにもそこまで怒ることないじゃないですか…」
「モンコレセットが無事だったのは最早奇跡ですね…」
「アンタ達が下らない話してるからでしょ!?ほら、イニシアティブ!(ころころ…)私は4よ」
「(ころころ…)こちらは1でイニシアティブを合計しても2なのでヘルさんからどうぞ」
「まず戦闘スペル「ストライキング」を使用(ころころ…)5だからベヒモスの攻撃力が11になるわ。何か対抗は?」
「うっ…あ、ありません」
「このまま攻撃するけど何か対抗は?」
「…あ、ありません…」
(えー!?ストレート負けー!?何でー!?)
「先攻を取って『爆炎の狙撃』をしようと思っていたんです。後攻にしても耐え切れるように一番後ろにしたんですけどまさかストライキング持ってたなんて…」
「思考を読むな!…でもさぁ、ルール的にはなんも問題ないけど大型モンスターに戦闘スペル使われると何かやるせないよな…」
「本陣の奴らを前進させ、本陣にグリーン・キャロット、鉄砲蟲、ドラゴンフライ、樹界霊ダイダラを召喚、手札を5枚補充して終了よ」
「もう会話すらしてくれねぇよ…(汗)」
「とりあえず初戦は負けたな、照沙」
「こ、ここからです。私は第一手札調整フェイズを使って手札を一枚捨て、新たに手札を補充、そしてフェンリルさんでベヒモスさんの地形に進軍です!」
「ふん…蹴散らしてあげるわ!」
「お互い召喚も隊列もないよなぁ…灼熱の魔狼VS地殻獣って所か…」
「…店長さん、絵を省略させる為にそんな事言ってません?」
「う、うるさいっ!とにかくイニシアティブ―」
「…必要ありません」
「…どういう意味よ?」
(8ターン目にしてついに来るか…(汗)
「戦闘スペル『ウォー・ドラム』を使用します!」
「な…同時攻撃って言う事は…」
「魔獣の鎖は解き放たれ、火の七日間が始まります」
「それは違うフェンリルの話だよ…で?ヘルさん何か対抗は?」
「…何も無いわ」
「では…フェンリルさんお願いします!」
GAAAAAAAAAAAA!!!!グシャッ!
「………」
「てか普通にイニシ飛ばすのは駄目だよね…」
(無視)「手札を一枚引いて終了です」
「無視すんな!!(汗)」
「照沙、たかがサイ一匹倒しただけで調子に乗らない事ね…まだ私の方が有利よ!オーキッド・バルーンとコガネダイオウを空いている代理地形へ進軍させるわ」
「やはり来ましたか…まぁ空いてれば来ますよね…」
「手札を一枚捨て、補充して終了よ」
「これは…なかなかしてやられましたね…(汗)」
「ここから一気に巻き返しますか?それとも人間辞めますか?」
「人間辞めた人は黙っててください。フェンリルさん正面に進軍します!」
「ちょ、おまコメントが何気に酷
「即時召喚でグリングル・ラフレシアとコガネダイオウを呼んでおくわ」
「こちらは即時召喚も隊列変更もありません」
「いや、だから無視しないで話を
「ではイニシアティブ(ころころ…)こちらは3です」
「(ころころ…)2でラフレシアがイニシアティブ−2だから合計で0よ」
「と、イニシアティブを出した所で戦闘スペル『ウォー・ドラム』を使用するんですけどね」
GAAAAAAAAAAAA!!!!グシャッ!
「4体死滅はきっついな…ていうか相変わらずウォー・ドラム強いなぁ…」
「フェンリルさんの進軍は成功ですね。フェンリルさんがいた地形に本陣メンバーを進軍させ、本陣に赤蠍のウォームライダーズ、クリムゾン・アタッカー、ファイア・マーモセットを召喚、手札を引いて終了です」
「…切り込んできたわね…」
「私も王手をかけられてますけどね…」
「じゃあ私はミラージュパウダーを前進、ドラゴンフライを斜めに進軍させ、手札調整フェイズに移り手札を三枚捨てて補充するわ」
「ほぉ、体制を整えるという魂胆ですか」
「以上で私は終了。照沙、アンタの番よ」
この後、照沙は本陣を攻めず軍を展開、ターンは再びヘルに帰る事になる。
「いい感じに整ってきたわね…」
「それに比べてヘルさんは中々軍を展開できませんなぁ…」
「馬鹿みたいに大きく展開すれば良いって物じゃないのよ」
「………」(照沙を見た後ヘルを見る)
「…な、何よ急に黙って」
「ヘルさん、いくら照沙におっぱいで大幅に負けているからって流石に負け惜しみにしか聞こえ
グチャン!!
「違うわよ!!ていうかそんなこと全然気にしたこともないんだから!!」
「へ、ヘルさん…そんな胸の大小でそこまで…」
「うるさい!!私は気にしてないって言ってるでしょ!?大体アンタら姉妹が大きすぎるのよ!!」
(…や、やっぱり…気に…して…(ガクッ)
「ミラージュパウダー軍団本陣へ進軍!即時召喚で花園の歌姫を呼ぶわ!」
「で、ではこちらは隊列変更のみで…」
「それではお互いイニシアティブをどうぞ」
「相変わらず復活が早いわね…(ころころ…)3よ」
「(ころころ…)6です。対抗が無ければこちらから先攻ですが…」
「何もしないわ」
「では…コガネダイオウさんに戦闘スペル『フレイム・ストライク』を使用します」
「そこのエルフでも良いのよ?」
「……知ってて言ってますよね?」
花園の歌姫は『耐性:戦闘スペル』を持つ為戦闘スペルでは死亡しません
「…対抗するわ、コガネダイオウ、戦闘スペル『グリンウィンド・ラプソディ』よ」
「うう…そのカードはっ!」
「おお、出ましたなぁ。花園の歌姫必殺の戦闘スペル」
「使ったのは歌姫じゃないけど…(ころころころころ…)5と1でライダーズに地震で6ダメージよ」
「た、対抗できません…ライダーズさんは死にますが、まだ総攻撃はできます!残った人達で総攻撃です!総攻撃力は8なので攻撃が通ればヘルさん軍は全滅です!」
「ふっ…花園の歌姫…出番よ!戦闘スペル『グリンウィンド・ララバイ』使用!全員行動完了よ!」
「は、はうぅ!!」
「…照沙、お前エレファみたいになってるぞ?テンパると幼児化するのか?」
「ち、違いますっ!」
「どうやら何もできないみたいねぇ…」
「ううう…こ、これはとてもまずいですぅ…」
(…やっぱりエレファになってるぞお前…(汗)
「じゃあ今度は私の番ね?…こちらの総攻撃力は4…このままじゃ倒せないし戦闘スペルも使えない…どうしたらいいと思う?」
「…ヘルさん…あんたは最低な人だ…」
「ふっふっふ…じゃあ…花園の歌姫特殊能力使用!『緑の風の歌声』で他3名の攻撃力を+2して攻撃よ!!」
「照沙…」
「…ま、まいりました…」
「と、言う訳で照沙の本陣は陥落、この勝負、ヘルさんの勝利です」
「ま、当然よね」
「やはり強いですなグリンウィンドシリーズ」
「歌姫も良い感じに機能してくれたし…まぁこれが実力かしらね」
「ううう…フェンリルさんが…ウォー・ドラム引いたから次のターンで攻めようと思っていたのに…」
「どうやらタッチの差だったみたいね…」
「ていうか照沙ヤバくね?それ前回照虹さんが使ったデッキの改造版だろ?バレたらシバかれるんじゃ…(汗)」
「……………」
「え?あれ?照沙さん?どうしたんですか〜いきなり黙って…」
「…………………(カクッ)」
「おわっ!?気絶した!?ちょ、どんだけ照虹さん怖いんだよ!?」
「じゃあ私は帰るから、まぁそこそこ楽しかったわ」(退室)
「なんて自由人!ヘルさんこの状況を見てよく退室…ってもう居ねぇ!ていうか何この状況!?全部我輩!?全部我輩に閉めさせるの!?と、とりあえず誰か…」
「店長さ〜!ただいまですっ!」
「…ただいま…帰りました…」
「おお!グッドタイミングお子様's!!とりあえず照美、照沙を見ててくれ」
「!!?」
「で、エレファはコレ読んで」
「ふぇ!?店長さん!照沙先輩どうしたんですかぁ!?それにコレってえっと、え〜と…」
「ショックなのは解る、だがまずは落ち着いてコレを読むんだ!」
「は、はいっ!…え〜と…コホン」
「お楽しみ頂けましたでしょうか?以上を持ちまして『あけおめ企画モンスターコレクションリプレイ』を終了させて頂きます」
「えっと…本年度も昨年同様極稀本舗を宜しくお願い致しますですっ!!」
「よし!じゃあエレファ、とりあえず我輩とお前で照沙を運ぶぞ、担架持ってこい」
「ふえっ!?私には無理ですよぉ〜!」
「お前気絶した人間ってかなり重いんだぞ!?それに照美に手伝わせるのも酷ってもんだろう」
「わ、私はいいんですかっ!?」
「お前は我輩と同じでちょっとやそっとじゃ壊れないだろう!!ぶつくさ言わずに担架持ってこい!」
「ぶぅ〜…ひどいですよ店長さん…」
「……(おろおろ)」
こんな感じで今年も宜しくお願いします。 極