ただフェラが書きたかっただけの話だったと思います


**満足**



おずと触れた唇が、ふるふる震えていて。大きすぎる京介のシャツが、肩からずり落ちた。ボタンなど二箇所しか留められていないから、いまだ発展途上中の胸が露になって。
「クロウ?!」
少し焦った声と、オレンジの髪に差し込まれた長い指。手がクロウの頭を離そうとする素振り。
クロウはいやいやと首を振り、勢いでかぷりと京介のペニスを口に含んだ。
すっと息を呑む気配がする。でもそれを、クロウは感じるゆとりがない。
口いっぱいに広がる独特の味と熱。口に含んだ途端、どくんと膨れ上がったペニスに歯を立てないようにするので必死。それからどうすればいいのかもわからないまま。
困っても、先に進んでしまったのは自分のせい。
「んぅ…」
舌を使う、のだろうか。
とりあえず、ペニスの先端に舌を絡めれば、独特な味がさらに強くなって。
頭に添えられていた京介の手が、一瞬引いた後、ぐっとクロウの顔を押し付けた。
「ぐぅっっ!」
「ごめん、クロウ」
くちゃと、粘着質の音が鳴る。とろとろと流れ出した精液が、ダイレクトにクロウの喉に触れ、今にも咽てしまいそうで。
それでもまだ、達したわけではないのだから。
きゅっと目を閉じて、もう一度確りと咥え込み。クロウはゆっくりと、頭を動かし始めた。最初に咥えたときよりも更に大きくて、全てを口に含むなんて無理だ、そう感じるほど膨張したペニスを。
「吸ってクロウ」
告げた京介の声が熱を帯びている。切なそう…そう感じるだけで、なんでも出来そうな気がして。
ちゅぽと音が鳴る。先走りを飲み込むタイミングがわからずに、喉に触れるたび咽そうになりながら。手はもうどうしていいかわからずに、京介の太腿の上お行儀よく添えたまま。
「すげぇ、一生懸命なクロウ可愛い」
最初は戸惑った声を上げたというのに、京介は今何処か楽しげで。
一度だけ、大きく腰が振られた。喉の奥まで突かれ、こふっと咳が漏れる。喉の奥に直に触れた精液が、いつまでも絡んでもう飲み込む動作すら忘れてしまって。
「けほっ…ぁ、俺…」
出来ない、言う前にぱふぱふと撫でられた頭。
「ちょっとずつ、覚えてくれればいいから」
言いながら、クロウの目の前で扱き始めたペニスは、もうさほど時間もかからずに爆ぜるだろう。
「顔に…」
かけていい?
聞く前にクロウは目を閉じた。
京介がクロウの顔に精子をかけることを好むのは、今に始まったことではない。だからこそ、口でいかせてあげたかったのに。
「全部かけていいからな」
少しの悔しさを滲ませた声が終らないうち、熱い液が顔中に勢いよく飛び散った。何度かに分けてかけられ、その精液が外気にふれ冷める前に。目を開けたクロウは一度だけ、精子を出し切った京介のペニスの先端にキスをした。





**狂介**



無理矢理喉の奥まで突っ込まれ、かはっと咽たのに京介は気にしない。
何処も彼処も冷たい身体。なのにペニスだけは焼けるように熱いなんて。
「飲み込めよ、喉の奥までなぁ!!」
生理的な涙を流したクロウの顔を、京介は楽しげに見つめていて。性急に何度も喉の奥を抉る。
クロウの口内は、熱と精液の味、そして込み上げて来るすっぱい味で溢れかえり。吐き出したくても、京介の両手ががっしりとクロウの頭を押えそれすら出来ず。
歯を立ててしまいたい。こんな苦痛しか与えないもの、噛み切ってしまったって悔いはないはず。
「ヴヴヴ…ッ」
なのに何故出来ない?
ただ口を開けているだけ。舌を這わせるでもなく、乱暴に押し込まれるままに押し込まれ。
「何、噛まねぇの?随分と従順なんじゃね?」
憎まれ口を叩かれたって、動かないのだから仕方ない。
変わりとばかりに睨みつけても、遥か上にある京介の顔は相変わらずニヤニヤと楽しげで。黒い縁取りをすっと細め、レモンイエローの目が語っている。
噛めるわけがない、お前は
昔に囚われすぎたお前は
「はっ、笑える!!笑えるよなぁクロウ!!」
どんなに乱暴に扱われたって、京介は京介で。時折頬に触れる指先だけが、ひどく優しい。
生理的ではない涙が頬を伝う。それを気付かれたくなくて目を閉じれば、乱暴に髪を掴まれて。
「嫌がんねぇの、面白くない」
勢いよく口からペニスを引き抜かれ、ごほと咽たクロウを地面に投げ出し。
「!!っっ、やめっ!」
片足を捕まれた時点で、京介が何をやりたいのかはすぐにわかる。
「やめ、嫌だ鬼柳!」
突っ込みたいのだ、要するに。
変わり果てた姿を、それでも拒否しきれないクロウに。現実を見せ付けるため。
「いいなそれ、もっと喚け!俺を楽しませろよおおぉぉ!!」
「いっ…ゃああああっっ!!」
体内に打ち込まれたペニスは、口の中に留まっていたときよりも大きくて、熱くて。乱暴に肉壁を分け入ってきたそれは、痛みしかクロウには与えられなくて。
それでも。
髪を掴まれ強引に合わさった唇は、冷たいけれど柔らかい。柔らかくクロウの唇を食むから。
もう、何がなんだかわからない。
嫌われたいのか、愛されたいのか。





**長介**



休憩とばかりにベッドの端に腰掛け、ペットボトルに手を伸ばした京介の背を見るうちに、ふとクロウは悪戯を思いつきにんまりと笑った。
毛布から出るのは少し寒いし、まだ火照った身をのんびりとベッドの上に投げ出していたいけれど。
「京介、綺麗にしてやるよ」
思い切って毛布から抜け出し、裸のままベッドから降りて。少し首を傾げた京介の足の間に座り込む。それだけでクロウが何をしようとしているかわかったのだろう、苦笑しながらもさわと髪を梳いてきた。
「休憩になんねぇだろ、これ」
「またやる気満々の奴が文句言うんじゃねぇ」
言い合いながら、それでもクロウは先ほど自分の中から抜け出ていったペニスを恭しく掴み、先端にキスを。それから裏筋にそってゆっくりと舌を這わせた。
精液と、自分の愛液が混じった味。それだけでひどく興奮する。
逸る気持ちを押し込んで、少しだけ歯を立てた。痛くないように、やんわりと。歯を立てながら、ゆっくりと舐る。
「ッ…うまくなったな」
クツクツと笑い声。京介も随分余裕ができたよう。さわさわと頭を撫でる手つきに、一切のぶれがない。
「胸もでかく育ったしな」
「…うっせ」
少し不機嫌な顔を作って吐き捨てて、それでも慎重に咥え込み。奥まで入れれば、すぐに復活する熱と硬さ。 喉の奥を押し広げる亀頭にも、もう耐えられるほどにはしゃぶっている。
喉を絞めれば、さわさわが一瞬震える。その瞬間が好きで、何度も勝手にやっていた。だからうまくなったわけで、要するにこれは京介が好きということ。
「んっ…んっ」
昔言われたように、吸い上げながら頭を動かす。途中で流れてくる先走りも、今ではちゃんと飲み込めるようになった。
「口で出していいの」
伸びてきた悪戯な指が、柔らかく大きくなった胸の乳首をきゅっと弄って。ひくんと震えたクロウの身体を楽しみながら、一応とばかりに京介が聞いた。
聞くまでもないけれど。
すっと上がった青灰の目が、嬉しそうに笑っていて。こくんとひとつ、頷いて。
奥の奥、食道に達するくらい奥まで咥え込んでペニス全体に舌を這わせたその荒業に、堪らず精液を吐き出せば。一度だけこふと咽ながらも、こくこくと飲み込まれていって。
「お口がお上手」
クククと堪らず笑みを漏らした京介に、満面の笑みで少し自慢げなクロウが顔を上げるのはもうすぐ。




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