marry X'mas!

(鬼柳3兄弟とショタくろ。凄く…幼児です)




 12月がやってきて、俺達兄弟の――そう、俺達三人だけの、深夜の会議は開かれた。

「とうとうこの日が来たわけだな」
「クロウがうちに来て初めての」
「クリスマス……だな……」

 クリスマスと言えば、サンタクロース。
 議題は、これだ。

「俺は、サンタはいる設定派。サンタさんっているんだーって喜ぶクロウ見たい」
「オレはいらねー派。どーせいつかバレんだしよぉ、オレらでプレゼントやりゃいいじゃん」

 クリスマス間近にも関らず、クロウは何もねだらない。うちに来る以前のクリスマスの記憶がないのか、クリスマスの意味を知らないのか。ただ、テレビでのプレゼント特集や町の変化には顕著に反応して、はしゃいでいる。それでも、サンタの話は出してこない。
 その件で揉めているのは下の兄弟だ。クロウがやってきて初めてのクリスマス、子供たちの夢の日をいかにして祝うか。

「でもよー、夢見せてやりたくね!?オレらサンタなんていないってガキんころから言われてただろ」
「あー……でもよー、それってつまり、オレら、アイツに嘘つくんだぜ?」

 両方の言い分が、分かる。
 だから俺は、黙って二人のやり取りを聞くに留まることしかせず、言い争いをする二人をじっと眺めていた。
 いずれは俺にも投げかけられるだろう議題の答えはもちろん見いだせることはない。

 クロウに、親とのクリスマスの思い出はどれだけあるのだろう。何もないということはないはずだ。こんなに朗らかに笑える子が、、この地で育った子が、クリスマスに両親の愛を受けなかったはずがない。
 それでも、訊けない。
 誰ひとり、クロウには問わない。
 親のことを思い出させて、辛い思いをさせたくない――そんなものは建前で、つまり、恐れているんだ。俺達では駄目なんだと思い知らされることを。存在しないと言うだけで不利なはずのクロウの両親に俺達は、感謝と同時に嫉妬している。

 醜い。

 胃の底に沈んでいくどろどろとしたものを呑みこんで、俺は、すっかり冷たくなったコーヒー入りのマグカップを兄弟達の前に差し出した。

「……先にプレゼントを決める。あとは、クロウの様子を見て決めよう」

 俺の言葉に兄弟達はしぶしぶと頷き、ほぼ同時にコーヒーを呑みくだした。俺と同じものを、一緒に呑みくだそうとしたのかもしれない。

「アレか、極光のアウロラと…あー、あいつも男だし、アーマードウィングのプラモとかのほうが」
「駄目だ」

 極光のアウロラは、BFシリーズ最新作かつシリーズ最少サイズのぬいぐるみだ。頭のてっぺんから伸びた長い羽毛が愛らしく、クロウもCMを見てはしゃいでいた。ちなみに、今までのシリーズにはないオプションとして、腹を押すと鳴く。
 対するアーマード・ウィングはロボットか、はたまたヒーロースーツ的なデザインをしたBFで、クロウが憧れていることは間違いないが、俺は即反対した。絶対的な理由付きだ。

「対象年齢が6歳だ」

 ああ…。
 兄弟達はもの分かりよく、ゆっくり、こっくりと頷いた。
 自分達のものだったらだだをこねてでも欲しがるに違いないが、クロウに与えるものに関して俺達は厳格だ。
 
「あいつかじるもんな!」
「かじるよなァ」
「飲むよな!」
「飲むなァ」

 うんうん、腕を組んで頷き合う二人に俺も一つだけ頷いた。
 好奇心旺盛なクロウは、最近なんでも口に入れる。ブリザードの尻尾なんて、放っておいたら酷いことになる。この前はソファで居眠りしていた京介の指を食んでいて、大変だった。
 べたべたになった指を見せびらかす京介と、同じことを求めて地団太を踏む狂介を宥めるのが。

「じゃあ、アウロラとその前のあれも一緒にやろうぜ、あの、ほら…ギブリ!」
「……ブリザードのポシェットも出たな」

 コーヒーでの一服を挟んで投げ込んだ新たな候補を聞いて、あっと京介が指を立てた

「ゲイルのぽっぽ目覚まし時計出る!」
「ブリーズきぐるみパジャマ」
「候補多すぎだろがよォ!」

 狂介がキレるほどのBFシリーズの商品展開力の速さが魅力の一つなのは間違いない。厭きっぽい子供向けとしては間違っていないかもしれないが、毎回の商品のクオリティの高さはいつも俺をも唸らせる。
 決められなくても、仕方がない話なんだ。





「にー、なーに?」
「ケーキ屋行くぞ」
「けーき?」
「そーだ。ケーキ屋」

 じゃんけんで決めた休日の仕事。

 パーで一発勝ちを決めたオレの仕事は、クロウをケーキ屋に連れてってクリスマスケーキを選ばせること。ケーキを食わせるのは初めてじゃない、が、クロウがケーキ屋に行くのは初めてだ。

 オレ達兄弟が揃って誰もに勧められるケーキ屋は、家から少し離れている。バイクで行けば早いが、今日はクロウが一緒なのでバスで行くことになった。

 たりぃ。

 が、ブリザードモチーフの尻尾とフードつきコートを着せられてテンションを上げているクロウが一緒なのでそのあたりは打ち消しだ。

 外に出るなり足元に纏わりついてくる生物、普段なら蹴り飛ばしたくなるのに、オレの手は伸びてきた小さな手の平を摘むように握ってた。
 泣く子も黙るこのオレがバス停でガキと手繋いで待ってるってどうなんだ、隣で知らねえババアがクロウに愛想振り撒かれてニヤニヤしてる。なんつか、もう、睨む気力もねェ。バス、来たし。

「バスん中は黙っとけよー」
「きょうきょーつー!」
「あー…、シーな、シー」
「んー!」

 指を唇の前で立てると、クロウは閉じた唇の前で親指と人差し指の輪を左右に動かす動作で返した。よし、お口チャックだ。
 さっきは公共交通機関、って言いたかったんだろうな。兄貴のせいか、テレビのせいか、何か妙に堅苦しい言葉覚えンだ、コイツ。カタカナはBF以外ぜんっぜん覚えられねーのに。
 ついいつもの癖で一人掛けの席を選んではっとしたが、クロウは何の戸惑いもなくオレの膝の上に座ってきやがったから、…なんっつーか。シートベルト役、仕方ねーからしてやった。

「けーきおっきいの?」

 バスに揺られて数分、クロウはもうはやる気持ちを抑えられなくなっていた。
 腹をオレに抱えこまれたまま、体を捩って目を輝かせ、クロウはオレの手の甲をぱたぱたと叩く。精一杯の小声は聞き取りにくかったが、間違いなくそう言った。オレの耳ナメんな。

「でかいのがいーのかよ?」

 オレの手を握って首を縦に振る、『お口チャック』は健在だが、口ほどに物を言うオレ兄弟を合わせたものを凌駕する眩い笑顔(正面から見られないのが悔しい)が全部答えてくれた。
 クソ、にやける。
 なんでじゃんけん勝ってんだよオレァよ、流石すぎんだろ!

「くりうま、ケーキ食べる日?」
「クリスマスだろ。まーンなようなモンだなァ…」

 カタカナ語を教えるのはオレの役目だ、足を揺らすクロウの頭に顎を乗せて、やや不自由な顎を動かす。頭の上で動くオレがおかしいのか、クロウは体を揺すってご機嫌だ。
 ……今しかない。クロウと一緒にいる以上、避けられない仕事。

「クロウ、お前今欲しーモンねェの」

 窓の外を見ていた顔が、くりんとこっちを向く。首を傾げてる。意味は分かっているんだろうが、状況を呑みこめていない、ってとこか。

「ほら、何かあんだろ、ほら、BFの新製品とかよォ」
「んー…?」

 視線を落として悩む。今更だが、小さな口のチャックを開けるそぶりを見せて、まだ悩む。いつものクロウならあれもこれもとマシンガンのごとく並べてくるはずだが、もう遠慮ってもんを覚えたのか。そりゃまずいだろ。これから厳しくしつけなきゃなんねえのに、今甘えないでどうするってんだ。

「くぃうま、にーちゃみんないる?」

 悩んで悩んで、首を傾げたままで逆に訊かれたから、ちょっとビビった。

「クリスマスだろ」
「くいーまうー」

 動揺を隠して訂正かけてみて。

「クリスマス」
「くいうーま…?」

 無駄だ、って我に返る。
 しかし結構喋ってるし、そろそろこのくらいのカタカナ語は覚えてもいいころだと思うんだが、どうにも遅くねえか?
 歯の生え方とか、舌が短いとか、なんかあるんだろうか。一回は医者でも連れてくか、アニキに相談してみねぇと。


「くううま、みんなで、けーきたべよ」


 色々考えてた分は、小さな手で袖を握られて、ンなこと言われたもんだから、全部吹っ飛んだ。 








「それで聞き出せなかったってェ!?」

 家に帰って、クロウを寝かせた後の兄弟会議。
 今日の成果を真っ先に聞かれて、オレは堂々と答えた、結果がこの怒鳴られっぷりだ。クロウが起きる、とアニキが顔を顰めたが、構わずオレも怒鳴り返す。

「仕方ねーだろ!ケーキ屋いったらケーキケーキってはしゃいでよぉ!!!しらねーババアに弟さん可愛いねーとか言われてよォ!ったりめーだろがって!!」
「ありえねー!!使えねェ!!羨ましい!満足できねええええ!!」
「うるさい」

 そりゃもう低い声で呟いたアニキのゲンコツがオレ達の頭のてっぺんに落ちた。頭を押さえるまで届かなかった両手が、ぷるぷると中途半端な位置で震える。本気で痛ェ。
 同じポーズで悶絶するオレ達から盛大に目をそらし、深くため息を吐いたアニキは、視線をカレンダーにまで持っていった。
 
「……まだ時間はあるが……いざとなれば、最終手段だな」

 クリスマスまで、まだ二週間はある。
 時間をかければ流石に分かりそうなものだが、何しろクロウは子供特有の好奇心でいっぱいの年頃だ。用意したプレゼントを渡すころには、気移りしていることもある。 

 それを踏まえてアニキが言う最終手段――すなわち、前日に買い物に連れていく作戦、のことだろうと想像するのは楽勝だった。













「にーちゃ、あれやりたい」

 兄貴の言う最終手段――それは、クロウを連れて直接デパートを歩くこと。
 クリスマス前日、どうしてもクロウが一番欲しがっているものを渡したいにも関らず探りきれないでいた俺達は、まだおねむのクロウをブリザードコートで釣って、おもちゃ売り場に向かっていたところ。

「ん?……ああ、ガチャガチャな、いいぞ、にーちゃんがお小遣いをあげよう」

 ジュースの並ぶ自動販売機もすんなり通り越したクロウが指を指したのは、縦に二段。横に……ずらっと並ぶガチャガチャ。そのうち一つに心は決まってるみたいで、ブリザードしっぽを揺らしながらクロウは駆けていく。行き先は分かった。BFのマスコットストラップだ。
 兄貴も何も言わなかったので、俺は自分の小遣いから数枚百円玉を取り出す。

「これ!」

 ぺたりと両手を押しつけたプラスチックのケース、これを捻る快感を覚えたらたまらない。最近じゃ中身も様々で、100円玉を何枚も食っちまう化け物並みのものだってある。BFマスコットストラップは、正統派で保護者の財布に優しい100円なのに、カプセルいっぱいの大きさで誤飲も安心の品だ。全く、開発者は分かってらっしゃる。名前しらねーけど。
 はいはい、と百円を手に、BFのガチャガチャに手を伸ばせば、両手を広げたクロウがそれを阻止した。

「……あれ?」
「ちぁうー、いんふぇにに!」

 小さな手がぺたりと叩いたのは、上の段のインフェルニティシリーズのマスコットだ。BFより少しリアルだが、ゴム製で、サイズは大きく、とげとげしい部分はまるく処理されている。
 クロウ曰く、怖いからヤダ、のシリーズだが、俺達兄弟の一押しだ。
 兄貴に目線で確認。

「……カプセルは家で開けろ」
「クロウ、約束できるな?」
「やくそく!」

 お店のものなので、あくまでぺちりぺちりと優しくガチャガチャの側面を打ちながら、クロウはそりゃもう楽しそうに笑った。

「ホントにBFじゃなくていいのか?」
「いんふぇうにー」
「お、おう……」

 むっと頬を膨らませたのでしぶしぶ百円玉を上の青いガチャガチャの投入口に差し込む。摘みを両手でつかんだ。意外としっかり立ってる。背が伸びたのかもな、まあ、頭は撫でやすい位置に変わりないけど。

「がちゃがちゃできるか?」
「んー!」

 ふわふわのオレンジをもしゃもしゃ撫でながら言うと、クロウは両手で器用に摘みを回す。軽快な音を立ててカプセルが転がり出てきたところで、出口の蓋を開けてやった。
 奪い取るようにカプセルを掴み、透明な部分から中を覗き込んで、機械の前面に貼られた商品説明の絵と見比べて。

「……もっかい!」

 お目当てではなかったらしい。
 ブリザードコートのポケットにカプセルを突っ込んで、ツマミを両手でぎゅっとにぎる。百円だし、と俺も二つ返事で二枚目を投入。ガチャン。

「……もっかいー」

 中身を確認したクロウが反対のポッケに突っ込んで、臨戦態勢、三度め。まあ、ガチャガチャってのはそういうもんだ。兄貴が携帯を取り出してたぶん写真を取っているので、俺はもう一枚百円を取り出す。

「あ?何してんだァ?」

 と、ここで一般の子供人気があるおもちゃを参考にしようと、レジ周辺の調査にいっていた狂介がぶらぶらと戻ってきた。皮ジャケットのポケットに両手を突っ込んで歩いてると、何故かこいつは妙に不良くさい。よくまあ、クロウと二人でケーキ屋なんて行けたな、いや、クロウと一緒だから行けたのか。

「ん、いや、クロウがな」
「いんえにい!」
「インフェルニティ?何だ、クロウもやっとそいつらのカッコよさがわかったのかァ?」

 今出したばかりのカプセルを両手でずいっと差し出して、クロウはどうだ、と言わんばかりに狂介を見上げた。
 インフェルニティ一推しの狂介は、最初からクロウにインフェルニティをプッシュしまくっては泣かれていたから、この状況は本当に嬉しいんだろう。ちなみに俺はどっちでもいい。なぜなら、どっちを持っていてもクロウは可愛いからだ。
 が、クロウは突然悲しそうな顔をした。

「…いんふぇいに怖い」
「あ?」
「でも、にーちゃはいんふぇにい」

 インフェルニティは怖いが、にーちゃんはインフェルニティが好き。
 と、言いたいんだと思われる。
 クロウは不満気な顔の狂介にびびることもなく、駆け足で近寄って言って、両手のカプセルを出来る限り上に掲げて見せた。

「おめめ!」
「……あ?」
「おめめー」

 ぎゅうぎゅうとカプセルを押しつけられて、わけのわからない顔で狂介がカプセルを受け取った。片手で軽く受け取れる球体。俺が近寄って覗いて見れば、中身はインフェルニティがシリーズ化するきっかけにもなった百目の龍、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン。
 
「長にー、どあごんー」

 呆気にとられる俺達を残し、今度は兄貴に寄って行ったクロウが、左のポケットから出てきたカプセルを押しつけていた。ドラゴン、というからには、インフェルニティ・デス・ドラゴンだろう。物凄い凶悪なドラゴンだが、俺には脳味噌のインパクトが強すぎてそうは見えない。兄貴は随分と気に入っているらしいが。
 と、ここでクロウがこっちを向いた。
 にっこにこと笑って、右のポケットからカプセルを出して、

「京に、ひかってるのー」

 俺にも押しつけてきた。
 光ってるインフェルニティ?

「……おおおお!?クロウすげェ!!」

 覗いてみれば、このモンスターシリーズにごくごく稀に封入されている激レアシークレットのブラッド・ヴォルスだった。というかこのカプセル、最初に出したやつじゃなかったか。いきなり激レア。流石俺達の弟。
 ブリザードコートのフードを被って、照れ臭そうにしながら、両手を腰に当てて胸を張る。

「さんたさんなーの」

 飛び出してきた言葉に、俺達3人は硬直した。



「…クロウ、サンタさん知ってるのか?」
「んー、さんたさん、くりうまー」



 ――近くの自販機でジュースを買って、休憩用に設けられたベンチの上でどうにか聞きだしてみれば、クロウはサンタクロースについては「いい子にしていたらプレゼントをくれる人」という断片的な情報しか持っていなかったようだ。
 で、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるいい子とは何かをクロウなりに考えてみて、約束を守ってくれること、優しくしてくれること――つまり、俺達兄弟のことだと、結論付けた。
 そんな俺達にプレゼントをくれるであろうサンタさんを尊敬したクロウは、自分もサンタになりたいと、ふと、思ったということだった。
 全く、もふもふコートのせいでよけいぎゅっとしたい。

「クロウ、サンタは子供にプレゼントをくれるんだ」
「んん…?」
「オレらはサンタにもらえねェの」

 兄貴と狂介が、ガチャガチャのカプセル片手にちょっと自棄になって、サンタクロースはいかなるものか指導に入ったものの、クロウはふるふる首を振った。

「ちぁう、にーちゃ、さんたさん!」

 で、指差すのは自分。

 自分が、俺達のサンタだ!と、いうことらしい。
 うんうんそうだな、こんなレアもの一発で当てちゃう俺達の天使はとてもサンタだ。間違った。俺達のサンタはとても天使だ。

「くいうま、にーちゃとケーキ〜」

 自分のプレゼントより家族でケーキ。ということらしい。

 静かに静かに兄貴が立ち上がって、おもちゃ売り場に向かって歩き出した。その背中の妙な決意に、俺達は慌てて追いかける。
 他の何にも目もくれず、レジに向かうから、嫌な予感は更に高まって。

「ここのBFシリーズ全部を」
「ちょ…ッ!」

 気持ちは分かるが落ちつけ兄貴、半分以上もう家にあるから!!クロウびっくりしてるから!ぽんぽんいっぱいとか言ってるから!ちょっと心揺れてるから!可愛いけど!部屋に入らないから!!







 ――クリスマスプレゼントが決まったかどうかって?
 ……そんなん、ソファ一杯のぬいぐるみに埋もれて寝てるちびっこサンタ見りゃわかるだろ……取りあえず、写真撮っとくわ。

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