「ふふ、ふふふ・・。本当に。何もかも計画通りで怖いくらいだよ。」
穏やかな笑みを浮かべながら寿也は続ける。
「これで僕達の周りを嗅ぎまわるヤツもいなくなるね。
奥さんも子供もいるし。家庭はいつも円満。
僕らが一緒にいたって、幼馴染の親友だからね。」
「・・・お前、罪悪感とか・・・ねえのかよ。」
「ないよ?」ニッコリ。
「俺は時々・・・子供の顔とか・・アイツを見てるとな・・・。」
「・・・まさか吾郎くん・・・終わりにしよう、なんて言うんじゃないよね?」
ブラック寿也降臨!
「そ、そんな事言ってねーだろ!?」
「ならいいんだ。」再び白寿也、ニッコリ。
「お、お前・・・嫁さんを・・・どんな顔で抱いてるんだよ・・・。」
じと〜っと「酷いヤツだな〜」という瞳で見つめながらも、吾郎の顔に僅かに嫉妬が見え隠れして
「吾郎くん・・・もしかしてヤキモチ?・・・・嬉しいよ・・・・!!」
感無量、という寿也の顔。
「ば、馬鹿野郎!!・・・で、どうなんだよ・・。」
「別に。ただ淡々とこなすだけさ。義務だからね。」
ヤリ手の寿也・・・・。
「義務って・・・。」
「僕が本当に好きで抱きたいのは吾郎くんだけだから。
でも世間はなかなかそういうの、許してくれないからね。
面倒な世の中だね。
で、君こそどんな顔で抱くの?攻めの吾郎くんって興味あるな。」
「なんだよ・・・。」
「今度隠しビデオでも取り付けてシてくれない?」
「ヤダ!!」
「どうして?だって僕が知ってる吾郎くんは突っ込まれてばかりだから・・・
突っ込む時の吾郎くんに興味を覚えるのは当然じゃない?」
「何考えてんだよ・・絶対嫌だからな!?
あ、お前が嫁さんとスる時のビデオ、見せてくれたらヤってもいいぜ〜♪」
ニヤニヤと勝ち誇った顔の吾郎だが。
「いいよ、それくらい。今度会う時には持ってくるね。だから吾郎くんも・・・・。」
寿也、無敵です。
奥さんがいようがなんだろうが、本命は吾郎なので
それ以外は極めて無関心・・その吾郎が見せろといえば何だって(汗)。
そう、奥さんとのその行為だって
お風呂に入ったり御飯を食べたり歯を磨いたりするのと変わらない事だと思っていそうだ・・・。

「・・・全ては僕と吾郎くんが上手くいく為、さ。
その為なら、何だってするよ。そう・・・何だって・・・・ね。」
ニッコリ・・・。














end

中学生の時の寿也とか思い出すと・・
目的の為なら手段を選ばず!でしたからね・・真面目にありそう・・(笑)。
・・とはいえ・・寿也まで既婚者にしてしまってすいません!!
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
(2009.10.9)


 


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