この話を読まれる前に!
大変申し訳ありませんが、この話は一応最後まで書いてあるものの未完成です。
だいたい「こんな感じの話」というものだけは、分るようになっています。
それでも宜しければ、どうぞお進みください。










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「どうしたんだよ。俺がいいっつってんだから、とっととかかって来いよ。」
偉そうにふんぞり返り、嵐の夜の来訪者に言い放つ。
「しかし・・・・。おい、コイツ頭イカれちまったのか?」
「・・・・。元々おかしなヤツではあったが・・・・。」

外は土砂降りの雨、吹き荒れる風。
雷の音も凄まじく、光る稲妻、落雷、地響き。
そんな時に吾郎からの呼び出しが。
同じホテルに滞在していたキーンへと
明日から対戦するJr.へ。
こんな夜に、一体何事かと来てみれば。

「なにぐずぐずしてんだよ!」
急かす吾郎と、あまりに突然の事に戸惑うキーンとJr.。
「なんだよ、人がせっかくお前らの想いを遂げさせてやろうとセッティングしたのに!」
「なんだと?」
「俺さ〜、分っちゃうんだよな。俺のこと、どうにかしたいって思ってる男の事はさ。
アメリカに来てもうかなり経つし、自分でシたってなんか虚しいしよ。
そろそろ誰かお相手が欲しいな〜って思っちゃったワケ。
久しぶりだし、ちょっと過激なのが欲しくなっちゃったワケ。分るか?」
吾郎が面倒くさそうに説明する。
「・・・・つまり、俺達をお前の久しぶりのセックスに利用しようと・・・・そういうワケ・・・・か?」
「そ!やっとわかったみてーだな!だからさ、遠慮はいらねーぜ?
俺とシたかったんだろ?させてやるよ。」
その言葉を聞いて、キーンもJr.もピクッ・・と反応し、表情が穏やかならぬものに変る。
「させてやる、だと?」
言葉を放ったのはキーンだった。
「ああ、そうだ。させてやるんだ。ありがたく思いな。」
楽しそうに、しかし二人を睨み付けつつ挑戦状を叩き付ける吾郎。
キーンとJr.は屈辱と怒りに震えた。

部屋には明かりが灯されていなかったが
時折炸裂する青白い稲妻が部屋を異様に照らし出すので照明の必要はない。
そんな中、吾郎はキーンとJr.の目の前でTシャツを脱ぎ捨て
スッ・・と真っ直ぐに二人へ向かって手を伸ばした。
と同時に、まさに頭上で雷鳴が響き渡り、すぐ傍に落雷したようだ。
その超越した自然の光が、暗闇の中、吾郎を眩しく照らし出した。


「・・・・・来いよ。」
挑発的な瞳、口元には笑みさえ浮かべて。

先に一歩踏み出したのはキーンだった。
「随分勝手な言いようだな。
誰が貴様なんかと、と言いたい所だが・・せっかく茂野様が「いい」と仰っているんだ。」
「そうそう、なーんにも気にせず、シたいだけシてくれよ。」
「・・・・・。その言葉、後悔させてやる。」
キーンは自らのシャツのボタンを外しつつ吐き捨てた。
その瞳は暗闇の中、まるで野獣のように鋭く光る。
しかし、そんなキーンに吾郎は全く臆した様子もなく
「する訳ねーだろ?それに、後悔すんのはお前の方だ。
あんまりヨすぎて他のヤツとはデキなくなっちまうかもな。知らねーぞ?」
「・・・・随分な自信だな。お前が馬鹿みたいにタフなのは認めよう。
しかし・・・あんまりオイタが過ぎると・・・どうなろうとも保障はしない。」
野獣の瞳に火が灯った。

そして背後のJr.に言う。
「おい・・・。」
「・・・・・。」
「指をくわえて見てるつもりか?それならそれで構わんが・・・・。」
「・・・・馬鹿言うな。こんな狂気じみたパーティ、二度とねえだろ。
ここまでコケにされて黙って見てられるか。今日の空模様みたいに無茶苦茶にしてやる。」
ニヤリ、と笑うJr.もシャツを脱ぎ捨てた。
金色の野獣と黒い野獣が獲物を目の前に襲い掛かる時を伺っている。
「そーこなくっちゃ!!」
しかし吾郎は楽しそうにケラケラと笑った。

「じゃ、プレイボール・・・っつー事で。早いトコ、その「無茶苦茶」とやらにしてくれよ。」
「言われなくとも・・・!」
二匹の野獣の手が、今、吾郎に伸びた。






狂ったように打ち付ける雨、そして鳴り止まぬ雷。
その音の合間に漏れる、吾郎の喘ぎ声。

「・・・・ん・・・・っ!・・・・あ・・・!!」
両方の乳首を同時に舐め上げられて
そしてその手は吾郎の肉茎に、袋に伸びていた。
どこもかしこも同時に攻められて、さっきまでの強気な吾郎はどこへやら。
快楽に震え、必死に鳴いた。

「・・・ん、・・・や・・・・もうっ!!・・・あ・・・イ・・・・っ!!」
「もう限界か?あんなに挑発しておいて、随分と早いな。」
「うるせー!・・・俺は何度だって・・・出せるから、いいんだよ・・・っ!!年寄りのお前と違ってな!!」
「それは聞き捨てならないな・・・。」
不穏な表情のキーン。
「ふん、なら出せるだけ出してもらおうか。
明日からのゲームにとても出られない体にしてやるぜ。」
「・・・ジュニ・・・ア、お前も・・・甘いな・・っ!
俺が・・そんくらいで・・・ん!投げられなく・・なるとでも思うのか・・・?」
感じて、鳴きながらも挑発姿勢を崩さない吾郎。
「じゃあ試してみようか。まず一発目。・・・ホラ、イけよ。」
Jr.の手が、キーンの手が激しく動き、そうしながらも胸を舐める舌の動きは止めず。
「・・・・ん・・あ、・・・ああっ!!」
Jr.の命じたままに、吾郎のそれが弾けた。
「ふふ・・・。随分飛んだな。」
Jr.はティッシュに手を伸ばそうとしたがキーンは。
「な、なにすんだよ!」
腹に胸に飛び散った吾郎の蜜を舐め始めた。
「・・・勿体無いと思っただけだ。」
「・・・それもそうだな。」
Jr.も同意して舐め始める。
「な、や・・・!!・・ああ・・っ・・・!」
二人の舌が吾郎の胸を腹をペロペロと舐め上げる。
感じさせるため、ではなく清める為に。
しかし舌を這わせられると、どうしても感じてしまって。
「・・っ、・・・・!!」
「どうした。綺麗にして差し上げているだけなんだが。」
キーンがニヤリと笑みながら言う。
「う、うるせー!!」
そうこうしている内に粗方きれいになった。
残っているのは吾郎のその肉茎のみ。
キーンとJr.の瞳が合う。
そして共にニッ・・と笑むとそれを二人がかりで舐めにかかった。
「な、なに・・あ、ああ・・・っ!!」
ピチャピチャと響く音。
最も感じるそれを双方から舐められては、さすがに・・・。

──な、なん・・・っ!!
   気持ち、ヨすぎだろ〜〜〜!!
   そんなトコ、一人に舐められるだけでとんでもなく気持ちいいのに、二人になんて!!
   ・・・ああ、もう、どうだっていい!!
   た、たまんね・・・・・!!
  
そうは思いながらも・・・
  
──アレを双方から舐め合ったらキーンとJr.の舌が触れ合っちゃう事もあるんじゃないのか??
   俺にシながら、実は二人でディープキスしてるだけって事も・・・??
 
などと、それこそどうでも良い事を考えてしまったり。

それぞれがそれぞれに勝手なペースで舐め上げていく。
そうかと思えばどちらかが先端を少し口に含んでちゅ、ちゅ・・っと吸い上げて
もう一人が根元に舌を這わせて最高のコンビネーションプレイをしてくれたり。
あまった手は胸に伸ばされたり袋に伸ばされたりで、もう何もかも何処もかしこもたまらなくて。
理解不能な快楽に・・・抵抗できない・・・・。

必死にシーツを掴んで耐えるものの・・・・。
「も、や・・っ!!」

・・・・・・・。

また、放ってしまった。
その時たまたまそれを口に含んでいたのはJr.だった。
Jr.は吾郎の目の前でそれを喉を鳴らして飲み込んで見せ、そしてそのまま吾郎に唇付ける。
互いの口内で吾郎の残渣と唾液が混ざり合い・・・
吾郎は連続で達してしまったので頭がついていけず、しかし虚ろなままでもしっかり舌を差し出し絡ませて。
「ホラ、お前の味だ。美味いだろ?」
ようやく開放された唇。それが離れただけの至近距離でJr.はニヤリ、と笑んだ。
「ジュニ・・ア、お前、キス・・上手いな。」
吾郎が荒い息のまま言うとJr.は
「お褒めに預かり光栄の至り。」
と皮肉った。

「・・・。前戯はこのくらいでいいだろう。おまえ、どっちにする?」
とJr.はキーンに問うが
「どっちでもいいさ。ただ、俺の後だとお前、不利だぞ?」
挑発的に笑うキーン。
「・・・なんだと・・・?」
その言葉の意味する所は一つしかない。
Jr.はキーンを睨み付けるが。
「じゃあ、敢えてそっちはお譲りしようか。俺はこっちを頂く。」
「別に構わんが・・・。今日はシたいだけシていいと茂野様が仰られておられる事だし。」
「そ!シたいだけ、遠慮なく。思い切り頼むぜ?」
何を考えているんだか。
そう、思わないこともない二人だが。
ここまで来てしまった以上、スル事は一つだ。

キーンが吾郎の足を持ち上げて、自らのソレを宛がうと。
「・・いいね〜、この感じ。久しぶり過ぎてゾクゾクするぜ。」
「心配するな。すぐに後悔に変わる。」
「後悔させてくれるの?そりゃ、ますます楽しみだ!」
「お前こそ俺に後悔させてくれるんだろ?他の、ヤツと・・出来なくなる、くらいに・・ッ!!」
キーンはまだ慣らしもしていないソコへ容赦なく一気に突き入れた。
「・・・・ッ・・・ああ・・・!!」
快楽に歪む吾郎の顔。
「おっと・・。喘いでる暇なんかないぞ?」
Jr.は吾郎の頭を掴むとその口に自身をぶち込んだ。
















散々・・・・の後、吾郎は気を失ってしまって、そして。





「・・・お前、どう思う?」
「・・・・。どうもこうも・・。こんな後味の悪いセックスは初めてだ。」
「で、どうする気だ。」
Jr.はフン・・と鼻で笑って
「これ以上、俺の人生を本田親子に翻弄されてたまるか。俺は降りる。」
「そうか。」
「馬鹿馬鹿しくて、やってられねえよ。」
それは自分自身に言い聞かせているようにも見えた。
「この馬鹿が起きたら、俺の分、一発殴っといてくれ。」
そんなJr.の心を理解したのだろうか、キーンは薄く笑みを浮かべて答えた。
「わかった。」
「お前こそどうするつもりだ?」
と今度は逆にJr.に問われたキーンだが
気を失い昏々と眠る吾郎を見つめつつ
「・・・・。さあな。」
と一言だけ。
Jr.は軽くため息をつくと
「頭脳派だの、何だの言われてるが・・・キーン、お前、案外馬鹿だな。」
その言葉にキーンはフッ・・と小さく笑っただけだった。
それにつられてJr.もフフ・・と笑う。
「じゃあな。明日、グラウンドで会おう。」
そう言うと、Jr.は後姿で片手を上げて立ち去った。
















翌朝。

嵐はすっかりおさまり、雨も上がっていた。
爽やかな朝日がホテルの部屋に降り注いでいる。
気持ちのいい空間。
これが昨夜、あんなことがあった部屋と同じ場所とは、とても思えない。





「お前、好きなヤツ、いるだろ。」
「・・・・なんで?」
「見てりゃわかる。」
「・・・・・・。」
「どっちにしろ、俺達を利用した事には変わりはないようだが。」
「・・・・だから、言ったじゃねえか。利用するって最初に。手加減もいらないって。
俺、すんげー酷い事するわけだから、優しくなんてされちゃいけないんだ。」
「そうだな。・・・・しかし、もうゴメンだ。」
「・・・・悪かった・・・・・。」
「そんなになるほど好きなら、何故アメリカに来た。」
吾郎は少し黙り込んだ。
「・・・・。まさかこんなに辛いだなんて思わなかった。」
「ガキ・・・・。」
「どうせ俺は・・・!」
「で、どうだった?」
「何がだよ。」
「好きでもないヤツに、しかも二人に抱かれてどうだったかと聞いている。」
「すんげ〜ヨかった!お前もJr.もテクは最高だな!」
「・・・・・・。」
「でも・・・・・。」
吾郎は苦笑しながら俯いた。
「それが分ったならいい。二度とするな。」
「キーン・・・・ありがとう・・・・・。」
「礼はいい。」
「じゃ、ごめん。」
「謝罪もいい。」
「・・・じゃ、俺はどうすれば・・・。」
キーンは溜息をつくと。
「お前もお察しの通り・・・とはいっても、俺自身も気づいていなかったが、俺はお前に惚れていたようだ。
そしてこれもお前が言った通り、お前の中がヨすぎてな。どうやら他のヤツでは代わりになりそうもない。」
「ちょ、ちょっと待て・・・・。」
「近い将来必ずお前を落とす。」
「・・・!!」
「短いオフの間にしか会えないヤツなど、忘れてしまえ・・・。」
気づけば、至近距離にキーンの顔が。
「・・・ん、・・・・・っ・・!」
優しいキスだった。
昨夜の狂乱の宴でのものとは、まさに天と地の差。
そして唇を離した至近距離で
キーンはフッ・・・と微笑んだ、その顔に。
「・・・!」
不覚にも、心臓が、鼓動が跳ね上がった。
しかし、そんな吾郎に気づいたのかどうか
次にキーンが発したセリフは、甘さの欠片もないモノだった。
「まずは休め。試合に影響が出たら許さん。」
ビシッと指さしながら言うと、キーンは部屋を出て行ってしまった。

一人残された吾郎。

「な、なんなんだよ・・・。」

そして胸のあたりを掴むように、手を押し当てた。
心臓の高鳴りを、なんとか鎮めようとして。

「今更、何を・・・俺は・・・。たかがキスだぞ?
昨日、散々・・あんなにシたっつーのに・・・・キス・・・くらいで・・・・・。」

まだ吾郎には、わからなかった。
自分がした事の、本当の意味を。
















一応end


こんな中途半端なものを読んで下さり、ありがとうございました。

読んだ覚えがある、という方がいらっしゃるかもしれません。
大昔、日記に書いたものです。
そこからチマチマ書いてはいたものの
今更、キンジュニゴロの、濃厚3Pをじっくり書く気には、どうしてもなれませんでした。
申し訳ありません・・・・・。

やっぱり、勢いって大切ですね。
日記に一気に書いて上げた後、書きたい気持ちだけはすごくあったんですが。
そんなのばっかりですね・・・本当に、すみません。

嵐の夜、雷鳴轟く中、吾郎がふんぞり返っていて・・
という最初のシーンが、何故か歯医者の待合でいきなり浮かんだ事を覚えています。
それからは、早く家に帰ってPCを開きたい一心でした。

後半は、ほぼ会話のみ。
こんな感じにする予定、という感じで書いたものです。
結局、それをあげる事になってしまったのですが・・・・。
もう、これ以上、手元に置いておいても、書けないだろうなと思いました。
本当に、今更ですし。

言い訳ばかりになってしまいました。
少しでも楽しんで頂けると嬉しいですが・・・すみません!

本当に、こんな中途半端なものを、ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
(2015.4.6)






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