「久し振りだね、吾郎くん。元気そうで良かったよ。」
「ああ、お前もな。」
「で、どう?聖秀に野球部を作るって話。頑張ってる?」
「どーもこーも!なんとか野球部には入ってくれたけどよ、この先どうなる事やら。
でもま、俺が完封してホームラン、ボコボコ打ちゃー、問題ねーだろ。」
「相変わらずだね。安心した。」
寿也はニッコリ笑った。
「・・・お前、そんな事聞くために俺を呼び出したんじゃねえよな。」
吾郎は意味ありげな視線を寿也に向ける。
寿也は先程とはまた別の笑みを浮かべた。
「・・・・。どこでもいいぜ?ここでも、どっかの物陰でも。」
吾郎は挑発的な瞳で寿也の制服のボタンを外しにかかる。
「ここはさすがに人目があるから無理だよ。」
寿也は困ったように笑ったが。
「俺は今すぐここで抱かれたい。」
「我侭なところも相変わらずだ。」
しかし、寿也はそんな吾郎の挑発をサラリとかわした。
「寿くんこそ、相変わらずビビリだね〜。」
冗談めかしてこういった吾郎だが、すぐに元の挑発体勢姿勢に戻って。
「俺を繋ぎとめておきたかったら、いつもどんな時も全力で愛してくれなきゃな。
でないと俺、他の男に走っちゃうかもしんねーぜ?」
「・・・それは・・・困ったな。」
寿也の表情も、ここに来て明確な変化を見せた。
そして。

唇が触れた。
舌が絡み合う。
濃厚なキス。
久し振りの・・・・・。

「・・・。そうこなくっちゃ。」
寿也はゆっくりとそのまま吾郎を組み敷いた。
「知らないよ・・どうなったって。」
「どうもなりゃ、しねーよ。
ほら、もうお日様は沈む所だぜ?
川原のこんな茂みに・・暗くなってから人が来るか?
声を抑えりゃ、すぐ上の道を誰かが通ったって気づく訳ねーだろ。」
「それが君に出来るとは思えないけど。
でも、僕もそれをだんだん試してみたくなってきたよ。」
「試してみようぜ?」
「・・・ったく・・・君を見ていると、つい無茶苦茶に蹂躙したくなってくる。」
「・・・してくれよ、無茶苦茶に蹂躙・・・。」
今度は吾郎から寿也の首に腕を回して寿也を引き寄せた。



暫くすると
息を詰める音、濡れた音が
川の流れる音に混じってかすかに響くが
よく耳を澄まさなければ判別できない。

そして徐々に闇が辺りを支配し始める。


無茶苦茶に蹂躙、するつもりが
気付けば逆に
寿也のほうが吾郎に精気を吸い尽くされていくような
全てを吸い尽くされていくような・・・・・。


「僕は・・・時々、君が恐ろしくなるよ・・・。」
寿也は突き上げながら呟いた。
「あ?何か言ったか?」
「・・・いや・・・。」
しかし、寿也のそんな本能的な言葉も
闇に、川の音に紛れて・・・・。
「とし・・っ!もっと・・・もっと・・・・あ、・・・っ!」
声を殺して、でも必死に強請る。

流される・・・・。
そう気づいた時にはもう後戻りできない程に昂ぶってしまっていて。

でも・・・。
君となら、どこまで流されても・・・・いいかもしれない。
どこまででも、君と二人なら・・・・。

そんな事を思いながらの
川原での久方ぶりの情事。














end


何かのチラシで「こどもでいこうぜ」と書いてあったのを
「どこでもいいぜ」に読み間違えたのが妄想の始まりでした(笑)。
吾郎にそんな事、言われたら、後へは引けませんよね〜〜vv。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
(2010.4.27)




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