「吾郎くん、大変だ!」
「あ?何が。」
「僕達、気づけば一か月もご無沙汰じゃないか!!ホラ、前シたのは・・・。」
そう言って寿也は手帳を見せてくれた。
そこには確かに一か月ほど前までは日付に丸印が並んでいたが
その後は全く印が無くなっていたのだ。
「確かに遠征が続いたり予定が合わなかったりしたけど、まさか一か月も!!」
寿也は、この世の終わりとばかりに頭を抱えた。
「お、お前・・・そんな事、記録していたのかよ・・・・!?」
吾郎の、そんな素直な素朴な疑問はあっさりスルーして
ガッシ・・・と吾郎の両肩を掴んだ寿也は真摯な瞳で言った。
「ゴメン、吾郎くん。一か月も寂しい思いをさせて。」
「いや、俺は別にっ!」
焦る吾郎。
「そんな筈はない。君は誰よりも感じやすい躰の持ち主だから。
それは僕が一番よく知ってる。
一か月もの間、君はどうやって熱を逃していたの?一人で?」
「・・ンな事、聞くなっ!!」
「まさかとは思うけど、誰かにシてもらったんじゃ・・・・。」
「なんでそうなるんだよ!」
「ほんとうに?」
ジーーーっと見つめる寿也。
「・・・怒るぞ?」
「じゃあ一人でシてたんだ。
そういえば吾郎くんの一人Hって見た事がないな。
ねえ・・・やって見せてよ。」
「な・・っ!」
サラッと、とんでもない事を寿也は言いだした。
「ホラ・・・。こんな話をしただけで、もう君のココはこんなになってる。」
寿也は服の上から吾郎のソコを指先でなぞった。
「・・・っ・・。」
たったこれだけの事だというのに、久しぶり過ぎる他者からの刺激に、吾郎は昂ぶりを隠すこともできなくなってしまう。
寿也はそんな吾郎の様子を見てクスッ・・と笑った。
「・・・!!」
寿也のしたり顔が悔しくて・・・。
しかしそんな吾郎に寿也は全く構わず
頬に、唇の横に、首筋に・・・と唇を落としていった。
キスでさえも肝心のものはあげずに焦らすように。
「・・・吾郎くん・・・早く見せて・・・・・。」
甘い声で囁きながら、寿也は吾郎の手を取って吾郎自身のソコへと導くと。
「・・ッツ・・・!」
電撃が走るように感じてしまう。
ソコに置かれた吾郎の手の上から、覆うように寿也の手が置かれ。
手助けをするように寿也がその手をにじらせた。
「・・やっ、あ・・・やめ・・ろ!」
悶えはじめる吾郎。
その手を休めずに、寿也の舌は首筋をツーっと舐めて耳まで上がり
耳を甘噛みして舌を差し入れて意識的に水音をたてる。
「・・・っ!」
耳と、ソコと、甘すぎる刺激に・・・。
「・・・っ、・・・!!」
「吾郎くん、早く。弾けちゃう・・・。」
「・・・っ、い、嫌・・だ・・・・っ!」
抵抗しつつも、息絶え絶えで。
「やっぱり一人でスるのを見られたら、恥ずかしい?」
「・・・!・・ったりめー・・だろーが・・・っ!!」
「でも・・・そんな事、言ってられないんじゃない?」
「・・・っ!!嫌だ・・・!」
「そう?こんなになってるのに。」
「・・・・・っ!!だ、だから・・・なんで・・・っ!」
「なに?」
「だから・・・そーじゃなくて・・・・!」
「そうじゃなくて?」
寿也は吾郎の抵抗を楽しむように笑みを浮かべながら、唇付けた。
唇と舌の柔らかい感触が、痺れるようで、とろけるようで。
気が遠くなりそうだ。
「と、寿・・っ!ダ、ダメ、だ・・・・ま・・って・・・。」
切なげに制止を求める声を、もう一度無理やり唇ごと舌ごと奪い去り・・・・
たっぷりと吾郎の口内を味わい尽くした寿也は
吾郎の手ごとソコに触れる手に、意識的に力を込めて自分でやってみるように促すと、そっと手を離した。
あんなに嫌がっていたのに、やはり本能には勝てないのか
寿也の手が離れてもジリッ・・とソコで動き続けた吾郎の手。
「・・・。」
そんな吾郎の姿に、妙に興奮していくのを寿也は感じた。

しかし。
「い、嫌・・・だ、寿・・・・!」
不意に、吾郎のもう片方の手が伸びてきて、寿也の腕をつかんだのだ。
予期せぬ展開に、寿也は目を見開いた。
吾郎は切なげな喘ぎを漏らしながら
取ったその腕を引き寄せ、寿也の手の平を自らのソコへと導くと
ソコに触れていた自分の手を歯を食いしばって引きはがし、代わりに寿也の手を置いた。
「・・・っつ!!」
今度はさっきまでとは全く逆に、ソレに触れる寿也の手の上を吾郎の手が覆っていた。
こうして改めて触れると、吾郎自身はこれ以上ないほど硬く大きく様変わりしていた。
今にも弾けそうなのに、あの吾郎がソレに触れる手を離すことができただけでも驚いた寿也だったが
半ば喘ぎながらの吾郎の訴えには、もっと驚いた。
「頼む、寿・・・。」
「・・・・。」
寿也は固唾をのんだ。
「お前がいるのに・・・やっとお前とデキるのに・・・なんで一人でシないといけないんだよ・・・・・。」
「・・・・・。」
「あんなのは・・嫌だ・・・・。一人で・・・シたって・・・虚しいだけだ・・・。
お前と・・・シたい・・・。シて、・・・欲しい・・・寿・・・・・っ。」
最後は消え入るように、吾郎は切なる願いを訴えた。
「吾郎くん・・・。」
吾郎のこの顔、この必死の眼差し・・・。
心臓を鷲掴みにされたような気がした。
吾郎はこんなにも自分を求めてくれていたなんて。
これは愛の告白以上の告白と言ってもいいだろう。
きっとこの一か月の間、寿也を求めて求めて・・・でも出来ないから・・・・
寿也を想って一人で・・・ずっと一人で・・・・吾郎は・・・・・・・。
なのに自分は、なんて酷い事をさせようとしていたのだろう。
まずは一か月分、愛し合うのが先だろう!!
感極まって寿也は吾郎を抱きしめた。
勿論片手は吾郎の硬いソコを握ったまま。
「吾郎くん・・・ゴメン・・・っ!!」
「寿・・・。」
「僕も・・・早く君を抱きたい。ずっと君を抱きたかった。」
「ん・・・・。」
吾郎は幸せそうに微笑んで寿也の背に腕を回した。
「何もかも・・・まずは君を思い切り抱いて・・・それから、だ。」
「・・・・?」
「君の一人Hは後でゆっくりと見せてもらえばいいのに。
そんな事も分らなかったなんて・・・・・吾郎くん、本当にゴメン!!」
「え?」
「そんな訳で・・・・いくよ?」
そう言って、寿也は握っていた吾郎のソレを弄りながら、服を脱がせ始めた。
「あ・・っ!ちょ・・っと、まっ・・・結局一人でスんのかよ・・・っ!」
「さっき一瞬だけだったけど、自分のを弄ってた吾郎くん、凄かった・・・。
すごくいやらしくて・・・一気にキたよ。」
嬉しいような恥ずかしいような・・・こんな事を言われても、なんと答えたら良いのか。
「・・・・。」
吾郎は顔を真っ赤に染めて、言葉もなく瞳を逸らした。
「だから絶対に、もう一度、きちんと見せてもらわなきゃ。」
そう言いながら、あらかた脱がせてしまった寿也は、吾郎のソレに直接触れた。
「・・・っつ、あ・・あ・・!!ちょ・・・っ!ちょっと・・・待て!
言っただろ?お前がいるのに一人でするのは・・・・・・・!」
「虚しくない。」
「はい?」
「僕が傍にいる。君は一人じゃない。僕が最後までちゃんと見守ってる。イった後は、すぐに君をたっぷり抱くから・・・心配しないで。」
「な、何が、心配し・・な・・っ・・・!!・・・ふ・・・あ・・・っ!!」
言ってる傍から、寿也はソレの先端を親指でクルクルと回しながら握り回し、と同時に乳首をぺろぺろと舐める。
「ほら・・濡れてきた。」
そう言って寿也は笑った。
「・・・!!」
そして今度はソレを咥えられてしまって・・・・・。


───も、ダメ・・・だ・・・・。
     意識が、飛んでいく。
     何もかも、どうだっていい。
     そんな事より、早く・・・早く抱かれたい・・・・。

     なんだかんだ言っても
     俺は結局、寿也が好きなんだ。
     こんな事されても
     どんな酷い事をされても
     許してしまう。
     寿也に抱いてもらえるのなら・・・・・
     俺を好きだと言ってくれるのなら・・・・・・・。

     でも、やっぱり一人Hを見せるのだけはっ!!
     それだけは、どーしても、嫌だ・・・・・・っ!!!



そして散々抱かれ抜かれた後。

「ねえ、吾郎くん。」
「嫌だっ!第一!もう出るモンも出ね〜!一体、何度出したと・・・・!!」
「大丈夫だよ、吾郎くんなら。」
しれっと言い切る寿也。
そしてまたもや妖しげな手つきでソレに触れ始め・・・・。
「ホラ・・・もう・・・。さすが吾郎くん!」
「な・・っ!こら!!」
「ホラ・・・早く。」
言いながら、吾郎の手をソコへ導き・・・。
「嫌だ!!」
「こんなになってるのに?今度こそ自分でスるまで僕は手助けしないよ?」
「え・・・・!?」
ソレをそのまま放置されたら、いくらなんでも・・・・。

「なんで俺だけ・・・。そ、そうだ!お前も見せろ!」
「え?僕?」
「お前が見せてくれるっつーなら、シてもいいぞ?」
吾郎は勝ち誇ったようにニヤニヤと笑ったが。
「いいよ?そんなことくらい。君が見たいというのなら、いつでも見せてあげる。」
寿也は事もなげに言う。
「でも先にするのは君だ。」
「なんでっ!!」
「だって、ホラ・・・。」
寿也は吾郎のソレを指先でつーっと辿って見せた。
「・・っつ、ああ・・っ・・・!!」
「君のココは早く解放してあげないと・・・・ね?」
そしてチラッと吾郎を見て微笑む。

───この、悪魔・・・・・っ!!!




果たして吾郎は一人でシたのか?
それとも??












end

ブログを一か月放置してしまった時、広告がデカデカ表示されてしまって。
あ〜あ、と思っていたら彼らの会話が聞こえてきて日記に書いた話です。
さて、吾郎は果たして一人Hをシたのかどうか??
多分、シたと思いますvv。
この寿也の押しから逃れられるとは、到底思えません。
で。寿也は???
どーでしょうね。
吾郎の一人Hを見てしまった後
寿也は絶対にまたしても散々に吾郎を抱きつくすでしょうし。
なにしろ、ちょっと見ただけで興奮が抑えられない程のシロモノですしv。
そうなると事後、吾郎に「お前も見せろ!」と言うほどの余裕はあるだろうか??
恐らく精根尽き果てて気を失うように眠ってしまいそうです。
後日、「約束だ、見せろ〜!」と言ってみても
寿也の事だ、なんだかんだと、なし崩し的に抱きまくって
吾郎はまたしてもヤられまくって気を失って・・・・・と堂々巡り〜、かな。
一人Hをする話を書こうかどうか悩みましたが、ひとまずこれで上げる事に。
気が向いたら書くかもしれません。

それではここまで読んで下さり、ありがとうございました。
(2014.8.22)
 



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