トシゴロ編
中学生くらい?


「・・・ホラ、やる。」
吾郎、真っ赤な顔で、寿也とは目も合わせず。
「・・・・え?僕に?何?」
「・・・その・・・今日は・・・バレンタインデー・・・だろ?」
小さな声で必死に。
「え?良く聞こえない・・・・。」
「だから!!今日はバレンタインデーだっつってんだよ!!」
「まさか・・・吾郎くん・・・・・!!」
感激のトシ。
「チョコレートだよ。ありがたく受け取りやがれ!」
「ありがとう、吾郎くん!!嬉しいよ!!」
感激のあまり路上で抱きついてしまう。
「わ〜〜〜!こら、やめろ!!恥ずかしいだろうがっ!!」
「・・あ、ごめん、嬉しすぎてつい・・・。」
「じゃ、じゃーな?」
「うん。ありがとう吾郎くん!」
寿也はこのチョコレートを一生大事に持っていよう、と密かに誓ったのであった。

家に帰って来て・・・・。
「あら寿也、お帰りなさい。」
「ただいま、おばあちゃん。」
ソソクサと何かを隠すように二階へ駆け上がる寿也に。
「まあまあ・・・もしかして誰かにチョコレートでも貰ったのかしら。
いいわね〜、若い子は。
私もおじいさんにチョコでも買ってこようかしら。
寿也の分は・・・いいわよね、可愛い女の子からちゃんと貰ったようだし。
私みたいなおばあちゃんから貰っても・・・・。」


祖母の妄想とは裏腹に、自室に戻った寿也、一大決意をして包装紙を開ける。
そう、可愛い女の子からのものではなく、無骨な吾郎からの。
テープを剥がす時には細心の注意を払って。
間違っても包装紙が破れないように、また、テープに包装紙が付着しないように・・・・。

「ふう・・・・。」
寿也は溜息をついた。
ようやく包装紙を剥がしす事ができたのだ。
あとは箱を開けるだけ。
心臓が高鳴る・・・・。
吾郎くんが僕の為に・・・・・。
どんなチョコだろう?想像するのも楽しいが、やっぱり今は一刻も早くその姿を拝みたいと思った。
意を決して箱をゆっくりと持ち上げ隣へ置いた。
「こ、これは・・・・!!」
大きなハート型のチョコレートに白やピンクなどの色のついたチョコで装飾がしてあって・・
まあ、そこまでは全く普通のバレンタインのチョコレートだ。
しかし、この模様は、文字は!?
「I Love You,Toshiya!」の文字と
吾郎自身(ナニではありません)のイラスト。

微笑を浮かべて・・・僕だけを見つめるその瞳・・・・・。
「吾郎くん・・・・!!」
寿也は感激の涙を流した。


その後も、それは当然食べられる事は無く
寿也の引き出しの奥に
チョコレートとその包装紙すらも、大切に保管されました。
そして時々、いや、毎日のようにその箱を開けて幸せに浸る寿也でした。
・・・・たまにはそれを見ているうちにだんだん・・・・ということもあったようですが
それがナニで汚れてしまう事のないように気を遣いながら致したとか。










キーンならどうだろう??
・・と言う訳で

キンゴロ編


「これは・・・・。」
「だから、俺の気持ちだっつーの!!」
「この絵はどうやって描いたんだ?」
「お前、なんにも知らねーんだな。
トロトロで柔らかいチョコが・・そう、絵や字をデコレーションするためのチョコがあるんだよ!!」
「ほう・・・・それはまた興味深い。
それは今もお前の部屋にあるのか?」
「まあな。失敗するかもしれないと思って沢山買い込んだんだ。」
「そうか・・・。見せてもらってもいいか?」
「?まあ・・いいぜ?」
そして吾郎の部屋へと。

キーンの目の前で、チューブからネリネリとひねり出されるそれ。
「なるほど・・・これは、なかなか・・・。」
「だろ?これで俺、必死に・・・。」
「お前の気持ちを描いたと、そういう訳なんだな?」
「ま、まあな・・・。」
吾郎は頬を染めて瞳を逸らした。
この時、瞳を逸らしさえしなければ、キーンがニヤリ・・と不気味な笑みを浮かべた事に気付いたろうに。
そしてこの時気付いていたら、逃げ出す事も・・・・出来ていたかも・・・いや、やっぱり無理?
「茂野・・・。」
この熱の篭った声。
キスされる、と吾郎は思った。
そしてその通りに唇を・・・。
吾郎は逆らわなかった。
「ありがとう、茂野。」
キーンが礼を言った??ありえねーーーーーー!!
なにやら嫌な予感がこの時ようやく吾郎を襲ったのだが、もう遅い。
「今度は俺の気持ちをお前に・・・。」
そう言いながら唇が降りてきて・・・。

既に押し倒された吾郎、その胸にちゅるちゅる・・・とチョコレートが降り注ぐ。
「うわ、なにすんだよ!!」
「気分はどうだ?」
「良い訳ねーだろ!?」
「そうか、ならこれから良くしてやる。」
そして舌で舐め取りながら愛撫を
「な、あ・・っ、・・・こら、やめ・・・・あ・・・!!」
「そうか、お前も食べたいか?」
「え?違う、食べたくなんか・・・っ、ふ、あ・・・・・!!」
キーンは手早く自らにチョコレートを絡み付けると吾郎の口へぶち込んだ。
「ほら、美味いか?」
「・・・・っ、・・・・〜〜〜!!」

そして暫くして・・・。
「ミルクチョコレートになってしまったな。」
ふふ・・・と笑うキーン。
ゲホゲホ・・・と咳き込みながら
「こ、この・・・・クソ変態野郎!!」
「まだ足りないか。では下の口へも・・・・。」
「こら、やめろ・・・・っ!!」
またしても手早く自らにチョコを絡み付けると
「ぐ、あ・・・・・っ!!」
「・・・なかなかいいな。ジェルの代わりになる。」
「この・・・変態!!馬鹿・・・野郎!!」
「うるさい・・。」
今度は吾郎の口へめがけてチョコを・・・。
「うわ・・・っ!」
今度は文句を言われる前にその口を塞いでしまった。
吾郎の、その口へキーンは舌を捻じ込んで。
「・・・・ん、・・・ふ・・・・・ぁ・・・・・・・・。」
互いの唾液と、チョコレートと・・・
まだ残るキーン自身の味が混ざり合って
複雑な味が互いの口内に広がる。
「・・・・甘いな・・。」
唇の合間に囁くキーンが憎らしくて、その舌に噛み付いてやりたい衝動が抑えられなくて。
だってそうだろう。
せっかく吾郎が心を込めてキーンへのチョコレートを渡したというのに、キーンときたらこの仕打ち!
憎たらしいにも程がある!!

しかし・・。
やっぱり・・・キーンのこ美麗な容貌、浅黒い肌、綺麗な蒼い瞳を至近距離で見ていたら
すっかり酔わされてしまって
キーンの舌にも、そして激しく動く下半身にも酔わされてしまって。

「ああ・・・キーン・・・・!!」

結局キーンの背に腕を回してしまう吾郎でしたとさ。

















end


親戚がバイトしている洋菓子店で
バレンタインのチョコレートに吾郎の絵を描いてくれるサービスがある、と聞いて妄想してしまったものです。
誕生日のケーキによく文字を入れるように、絵を描いてくれるそうです。
吾郎でも寿也でもいいそうです。
そして「MAJOR」という文字も入れてくれるそうです!!
私が欲しい!!と思いながら・・・。

アホな話を失礼致しました!!
(2010.2.13)
 



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