いつもと同じ夜。
いつもと同じ濃密な時間。
キーンのベッドで、いつものように・・・・。

その時、キーンが一旦、離れた。
次はもらえるんだろうか?
キーンの・・太くて大きな・・・キーンの分身を。
吾郎のソコにソレを宛がう為
密着していた体を一度離し、そして・・・今度こそ・・・
と吾郎は信じていた。
しかし。
キーンはベッドから降り、部屋から出て行ってしまった。

  ちょ・・・マジかよ!!
  この状態の俺を放っておこうってーのか??
  信じらんねえ!!
  誰だよ!?
  俺をこんなに昂ぶらせたのは!!
  俺の体中に唇を這わせ、指先で触れて
  そして俺の分身を咥えて絶頂寸前まで持ってきたのは・・・・
  キーン!!お前だろうが!!

発狂寸前。
まさにそんな時だった。
キーンが部屋に戻ってきたのは。

「な、何してたんだよ!」
ついつい吾郎の口調も強くなる。
しかしキーンは。
「すまない、これを探すのに手間取った。」
これ、とは。
キーンが手にしていたのは・・・ゴーヤ。
「な、なんだよ、それ。」
「知らないのか?日本の物ではないのか?
これは「ゴーヤ」。または「ニガウリ」とも言う。」
「俺が聞いてんのは!そんな事じゃなくて!!」
吾郎は苛立ちを隠せない。
「ソノ最中に何故ゴーヤなんかを探しに行ったのか。」
図星されてしまって吾郎は言葉に詰まった。
「しかし、これが必要だと思ったから探しに行ったんだ。」
「・・・・?」
「これは・・・使える、と思った。」
「・・・お前、何言ってんだ?」
キーンはそのゴーヤを手に持ち、そしてベッドに再び上る。
そして吾郎の両足を高く持ち上げて・・・・。
「ちょ・・・ちょっと待った!!」
「どうした。」
「お前、まさか・・・。」
「ちょうどいいだろ?サイズといい、このイボイボといい・・・・。」
「や、やめ・・・・!!」
吾郎の頼みも虚しく。
キーンはそのゴーヤを吾郎の秘所にズブズブと埋め込んでしまった。
「あ、あ・・・ああ・・・・ああっ!!」
吾郎の秘所を埋める緑色のもの。
肌の色と、秘部のその色と陰毛と・・そして鮮やかな緑。
そのグロテスクな色彩。
グリッ・・と摩りつけてみると
「や、ああ・・ああ!!」
吾郎が悶える。
抜き差しすると、体液に濡れたゴーヤが淫猥だった。
色彩と吾郎の反応と、そしてゴーヤの様子がキーンをいつもよりずっと刺激して
もっともっと吾郎を苛めたくなってしまって。
「どうだ?イボイボが気持ちいいか?」
歯を食いしばり、ぎゅっと瞳を閉じて、シーツを握り締め・・・・。
返事はなくともイイのだと、一目でわかる。
「ゴーヤでよがるとはな。・・・淫乱。」
言葉攻めを楽しむキーン。
しかし。
「違ッ・・!ぬ、抜いてくれ・・・・!!」
「無理しなくていいぞ?イイんだろ?これが。」
キーンは更にグイ・・と圧し入れた。
「ああ、ああ・・・っ!!」
その反応に満足げに笑むキーン。
だが。
「やめ・・・てくれ!!抜け!・・・早く!!」
どうやら本気で嫌なようだ。
「何故だ?明らかに感じているだろうが。」
キーンは手を緩めない。
「気持ちいいくせに。」
しかし。
「気持ち・・・イイさ。すっげー・・・っ!あ・・っ!な、なんもかんも・・・凄くて・・・!!
でもっ・・・俺、お前が・・・・いいんだ。お前・・・以外、入ってきて欲しく・・・ない。」
ゴーヤで攻め立てられながらも、見るからにヨさそうに感じ、悶えながらも
ゴーヤではなく、キーンがイイと言う吾郎。
「こんなもんより・・・・・お前が欲しい!キーン!!」
「・・・・・。」
「ここには・・・お前しか・・・入れたくない。」
手を伸ばす。真っ直ぐ、キーンに。その必死な瞳に。
キーンは手の動きを止め、吾郎のその手を取った。
すると吾郎はしっかりと握り返す。
吾郎の強い意志が、手を通して伝わってくる。
悪い事をした・・・・と、その時はじめてキーンは思った。
そのまま吾郎に唇付けると
吾郎の腕がキーンの背をしっかりと抱いた。
そして舌を絡み合わせて・・・。
唇の合間に
「すまなかった・・・・。」
言ったそばから吾郎の舌が絡み付いてきて・・・・。
「も、いいから・・・早く・・・欲しい・・・・。」
「わかった・・。」
離される舌に、名残惜しげに吾郎の舌が追う。
しかし、これからもっと深く交われる。
早く・・・早く一つになりたい。
異物はいらない。欲しいのはお前だけ。

キーンは吾郎の秘所に収まった緑色のものをゆっくりと引き抜いていった。
その形状から、抜くだけでも感じてしまうのだろう、吾郎が艶のある声を漏らす。
もうすこし・・・体液に濡れたゴーヤが、今、全て抜かれた。
安堵の溜息をつく吾郎に、無造作にそれを床に放り投げるキーン。
そして自らの肉棒を吾郎の秘所に設置する。
吾郎が瞳を薄く開けてキーンを見つめていた。
確かに・・・微笑んでいた。
瞳を涙で濡らしながらも微笑を浮かべ、キーンが来てくれるのを待つ吾郎に
キーンの理性の全てが消し飛んだ。

キーンは一気に・・・・。
ぐちゅっ!!
「あ・・・・・・っ!」
そしてもう一度、引き抜き、最奥を目指して突き入れる。
「これが・・・欲しかったのか?」
キーンが問うと
「・・そう・・・・これが・・・欲し・・・・・っ!!ああ・・・っ!!」
吾郎の内壁がキーンを締め付ける。
容赦なく、良く知った吾郎のイイ所を突き上げる。
「キーン・・・・キーン・・・キ、・・・・・ン・・・・!!」
吾郎がキーンを呼ぶ。
何度も何度も。
お前だけを待っていたのだと・・・・。


  茂野・・・・俺もきっと・・・・お前だけを待っていたんだ・・・・・。
  お前に出会う為に・・・お前を突き上げる為に・・・・・!!
  お前だけを・・・・・・!!

  シゲ・・・ノ・・・・・・・・・・。



キーンは何もかも、吾郎の中へ出し尽くした。
一滴も漏らさぬように・・・・・。

そしてまた吾郎の腕がキーンに伸び、キーンも迷わずその腕に身をゆだねる。

きつく抱き合い、舌を絡めあい、そこはまだ引き抜かず
何もかも絡み合わせたまま・・・・・・。













「ところでコレ、どーする?」
吾郎が訊ねる。
コレ、とは・・・先程のゴーヤである。
「食うか?」
さすがのキーンも少々ひるんだ。
吾郎のそれを咥え、飲み干す事も珍しくないというのに
一旦引き抜かれ、放置されたそれを「食せ」と言われたら・・・やはり引く。
「俺さ、一回だけど本場に行った事があるんだ。沖縄。」
「ほう・・・。」
「で、そこのおばあちゃんと仲良くなってさ、作り方、教えてもらったんだ。」
ニコニコ全開の吾郎。
「い、いや・・・これはやはり・・・アメリカ流に料理してもらおうと・・・・。」
「はは〜〜ん。お前、まさか・・・・食いたくねえんだな?
アメリカ流、とか何とか言って、こっそりコレを処分する気か?
食いもんを粗末にしちゃ、いけないんだぞ?
小さい頃、幼稚園で習わなかったのか?
そ・れ・に!
最愛の吾郎ちゃんのアソコに押し込んだ、可愛い可愛いゴーヤを食えねえとはな!
本当に俺の事、愛してんの!?」
吾郎はウルウルの瞳でキーンを見つめる。
「勿論、食べてくれるよな。」
吾郎は演技ノリノリだ。
既にエプロンを身に付けている。
いわゆる裸エプロンというヤツだ。
「そ、その前によく洗わなくては・・・・。俺が洗ってやろう!」
キーンはせめて自分で、徹底的に洗おう!と思ったのだが。
「ダメv。俺にお前以外のモノを突っ込んだ罪は重いんだぜ?
このまんま、俺がゴーヤチャンプル作ってやる!残さず食えよ??」

  まずい・・・このままではあのゴーヤを食べなければならないばかりか・・・
  今後の立場にまで影響を及ぼしそうだ・・・・・。

吾郎はキーンに背中を向けてまな板に向かう。
むき出しの背中、そしてお尻。
腰にはエプロンのリボンが可愛らしく結ばれて。
後姿だけを見ると、それは丁寧にリボンをかけられたプレゼントにも見えた。
キーンは音もなく、そんな吾郎の背後に回ると。
「それにしても、なかなかの姿だな。」
「え?」
いきなり背後に現れたキーンに吾郎はビクッ・・と飛び上がりそうに驚いた。
キーンはそんな吾郎には構わず、その背中をそっと撫で上げる。
「う、・・・・あ・・・・っ!!」
「どうした?俺にゴーヤチャンプルを作ってくれるんだろ?早く料理してくれ。」
首筋に舌を這わせながら、両手を前に回してエプロン越しに胸の飾りを弄り・・。
「あ、・・・も、・・・ひ、卑怯・・・だっ!!」
「何が卑怯だ?こんな姿、誘ってるとしか言いようがないだろう。
望み通り、乗ってやっているだけなんだが。ホラ、手が止まってるぞ?」
ゴーヤを切ろうとしていた吾郎、だが胸への刺激に感じてしまって上手く切れない。
エプロン越しの、直接ではない触れ方がじれったくて、かえって感じてしまって。
キーンの舌が今度は耳に侵入してきた。
ちゅく・・・・。
響く水音。
「・・・あっ・・・!」
そしてキーンは下へと視線を落す。
それを確認すると、ニヤリ・・と笑んだ。
「どうした・・・ソコ。濡れているな。」
そう言われて吾郎も視線を落とした。
すると、エプロンのその部分には濡れたシミが広がっていた。
「・・・・!!」
「どうした・・・。はやく作れ。」
耳に直接吹き込まれる言葉、胸からはじれったい愛撫。
「も、・・・・っ!!」
ついにキーンはエプロン越しにそれを握りこんだ。
「ああ・・・っ!!」
白い液体が僅かにエプロンに滲み出てきて・・・・。
「・・あ、・・も・・・・っ!!」
「どうした?料理は諦めて・・・もう一回、スルか?」
声も出ぬまま、吾郎はコクコク・・と何度も頷いた。
ゴーヤと包丁をそのままに、吾郎は首だけ振り向いて唇を差し出す。
片手でキーンの頭を掻き抱き、むさぼるような唇付けを・・・・・。
キーンはエプロンの肩紐を下げて乳首を顕にし、今度こそ、その部分を直接弄り・・・・。


濃厚な時間が再び始まる。







「なあ、キーン・・・。」
「なんだ。」
「あのゴーヤ、勿体無いから・・・・。」
「わかっている。」
「もう意地悪は言わないから、ちゃんと洗うから・・・・。」
「今度こそ美味いゴーヤチャンプルを作ってくれ。」
「お前も・・・今度こそ、邪魔すんなよ?」
「それは・・・・わからない。」
「なんだよ、それ!!」
「エプロン姿、なかなか似合ってた。」
「どこの親父だよ!!」
『親父』と言われて、さすがにカチン・・ときたキーンだが
「あんな姿、見せられて・・その気にならない方がどうかしている。」
「・・・・・。」
「お前も、エプロンプレイがしたかったんじゃないのか?」
「な、なんでそーなるんだよ!!」




果たして。
あのゴーヤはめでたくゴーヤチャンプルに生まれ変わる事ができたのか。
そのお味はどうだったのか?


ご想像にお任せいたしますvv。















end


ふざけた話をすいません・・・。
めたぞう様にゴーヤを頂いてしまったので(?)
早速、調理に取りかかってしまいました!!
ありきたりだとは思ったものの
キーンがゴーヤを吾郎のソコにグリグリする妄想が収まらなくて!!
そしてそのゴーヤ、どうする気だろう?
食べ物を粗末にしてはいけませんvv、と思ったら、自然に裸エプロンへ・・・。
めたぞう様、ありがとうございました!・・そしてすいません!!
ここまで読んで下さった心の広い方々、ありがとうございました!!

このお話はめたぞう様に進呈致しました。
(2009.8.6)

ゴーヤの壁紙、探してみたんだけど見つけられませんでした・・・残念です(涙)。
それから・・・・この場合、吾郎には「やおい穴」があるとして下さい!
でなければこのゴーヤは・・・って事になり、それを食べろと・・・い、いくらなんでもそれはあまりに!!
グロい話、失礼致しました!!



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