さあ・・・カイ君。
こちらへいらっしゃい。







素晴らしいですよ、カイ君・・・・・・。


そう、その顔です。


私は貴方に従順な子猫になって欲しいとは思いません。

その屈辱に耐えながらも高貴な光を失わないその表情、瞳。

ふふふふ・・・・・。






カイ君、貴方は今、誰のことを想っていますか?



・・・っ・・・!!




当ててあげましょうか?


・・・や・・・やめ・・・・ろ!!




とびきり元気な子がいましたね。
木ノ宮・・・・タカオ君。


!!



ふふ・・・・。
いいですね。彼は。
元気で、清々しくて。
汚い事など何一つ知らないのでしょう。



木ノ宮君がもし・・・貴方のこんな姿を見たら、どう思うでしょうね?

神聖な修道院の地下室で・・・・男に組み敷かれ・・・・・ココをこんなにして・・・・
男のモノでココをいっぱいにしてヨがる・・・・カイ君を・・・・。


〜〜〜〜〜!!




言葉で嬲られ
更に感じてしまう貴方を・・・・・。




やめっ・・・・・やめろ〜〜〜〜〜!!
















「うっ!・・・・ん・・・・・あ・・・・・っ・・・・・・・!」

「カイ・・・・・カイ・・・!!
おい、カイ!!カイ!!大丈夫か?」





「お前・・・・また変な夢、見てたのか?」
「・・・・・・・・・・。」











そんなカイを、タカオは何も言わずに抱きしめた。
昨夜はそのまま眠ってしまったので、お互い素肌のまま。
あたたかなタカオの体温が直に伝わってくる。
タカオの呼吸、心音。

不思議と・・・・気持ちが安らいでいく・・・・・・。



「なあ、カイ・・・・・。
お前、夢じゃなくって普段でもロシアの事、思い出すのか?」
「・・・・・・。」

カイは返事をしなかった。
だが表情を見れば分かる。

こんなにもカイの中に根付いてしまった、修道院時代。
封印された記憶は蘇った。
厳しい訓練の記憶だけではなく
忌まわしい、汚らわしい過去まで。



ブラックドランザーを再び手にした夜、カイは再びヴォルコフの手に堕ちた。
BBAチームとの決別の証として。
密かな・・・タカオへの気持ちを永遠に封印するために・・・・・・・・。



その記憶は
タカオとこういう関係になった今も
カイを苦しめた。
いや、こういう関係になったからこそと言うべきか。





「木ノ宮・・・・俺を抱け・・・。」
「・・・・え?」
「・・・・・・何度も言わせるな!早く抱け!」

「・・・・・。」




俺の中から・・・・
忌まわしい記憶を消してくれ・・・・。

お前に
気も狂わんほどに抱かれて


何度も何度も吐き出して



それこそ精も根も尽き果てる程に。




何もかも・・・・お前で塗りかえてくれ・・・・・・!



























だが・・・・。
それでも。



あの記憶は消せない・・・・・・恐らく永遠に。






ヤツが笑っているのが聞こえる・・・・・・・。








カイ君・・・・・貴方はもう・・・・私のものです・・・・・・・・。














end


以前ロシア編を見てなんとなく書き始めてその後放置していたのを
昨日、発見しました(汗)。
まあ、最近更新ないし・・・・いいや、上げちゃえ〜と、上げてしまいました(笑)。

カイはかつてヴォルコフのお気に入りだったとしか思えなくて。
カイにとっては父親が自分を捨てた事同様、
ヴォルコフの件は根深いトラウマ として残るだろ〜な〜と。

暗く短くとりとめがなく・・・・。
こんな話をここまで読んで下さり・・・・すいません・・・・!
(2005.11.29)

 
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