「あまり・・・無茶はするな。」
「・・・・・・・・・・・。貴様には関係ない。」

ここは、カイとレイにあてがわれたホテルの一室。

「カイ!お前が強いのは良く知ってる!だが、多勢に無勢ということもある!」
「・・・・・・・・。」
「俺が・・・・いなかったら、どうするつもりだったんだ・・・・。」

レイはカイを背中から抱きしめた。




カイが何かを調べている事には気がついていた。
それが何なのか。
聖獣に関する事であるらしいのだが・・・・。

それを調べる為に、結構ヤバイことも平気でやっているようだ。
今日はたまたま・・・・俺が気づいたから良かったが・・・・。

俺のカイが、あんな下種どもの手に堕ちるなど・・・・・

考えたくもなかった。






この・・・白磁のような滑らかな肌。
その中にあってひときわ美しい光を湛える紅い瞳。

キッ・・・と睨みつけるその瞳の美しさには・・・・
いつもゾクゾクさせられる。

薄く開いた、柔らかい唇。
その唇で・・・・
「レイ・・・・。」
と呼ぶ・・・・・・。



傷つけさせたくない。

誰にも・・・・触れさせたくなどない。

俺の・・・・俺だけのものだ。















マフラーをほどき、黒いシャツを捲り上げる。
程よくついた筋肉、引き締まった体。

象牙色の肌の・・・・胸の飾りに触れると
ハスキーな声を詰まらせて。



存在を主張する、その中心を舌で嬲ると
瞳をキュッと閉じて、吐息さえも、堪え耐える。

蕾に指を滑らせその部分を刺激すると
ようやく・・・・・・・少し掠れた声を漏らし・・・・。

「・・・・・っ・・・・・・く・・・・・・はぁっ・・・・!ああっ・・・!!」

シーツを握り締め、欲望を開放する。



他のヤツのモノなど考えたくもないが
カイのそれは・・・・とても甘い味がする。

俺も相当・・・・・・・狂っているとは思うが・・・・。







紅の瞳にうっすらと涙を浮かべ
目元を朱に染め上げ
普段では考えられないような艶のある声で鳴き、
必死にしがみつく。

背中の爪痕が少し痛むが
そんなことは・・・どうだっていい。


自身の快楽を求めたくもあるが
もっともっと・・・・カイの痴態を見ていたい・・・・。

つい、焦らしたり苛めたりしたくなる。

こんな時だけ、やけに素直なカイが可愛くて・・・・。




やがて訪れる、その時。

「あっ・・・・はあぁっ・・・・レ・・・・イ・・・・・・・・!!」

俺の腕の中で、俺の名を呼び果てる姿は
あまりに扇情的で・・・・。





愛撫に返す、カイの仕草も反応も・・・・・。
ハスキーな少し掠れた声も・・・・
紅の瞳も・・・・・

全て・・・・俺のものだ・・・・・。




























もうすぐタカオ達が帰ってくる。





カイは・・・・気づいているのだろうか。




カイはタカオに惹かれている。
タカオだって・・・・・。




それに二人が気づいた時、
俺はどうしたらいいんだろう・・・・・・・・。














気だるい体を起こし、脱ぎ捨てた衣服を探すため、
カイがしなやかな肢体を起こした。



それを、また背中から抱きしめる。


「どうした・・・?」



「カイを何処かに閉じ込めて・・・・・・誰の目にも触れさせたくないな。」



「戯言を・・・・。」


カイは小さく笑った。



本気だと・・・・言ったら、どんな顔をするだろう・・・・?














カイ・・・・・俺は・・・・いつだって本気だ・・・・・。



お前は俺のものだと・・・

吹聴して回りたい・・・。



皆の前で

カイを抱いて抱いて・・・・。

誰もカイを奪おうという気が

起きなくなるくらいに・・・・・。








お前を失うくらいなら・・・・・

俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





















隣の部屋が騒がしくなった。タカオ達が帰ってきたらしい。


「お前がぐずぐずしてるからだ。
さっさとシャワー、浴びて来い!」





レイは先程の暗い思考から抜けきれず、呆然としていた。

カイはそんなレイを見詰め、溜息をついた。

「何を考えている?」

「え・・・いや、別に・・・・。」

「何を考えてるか知らんが、貴様の虎頭で何を考えても無駄だ。」

「な・・・・!」

酷い言いようだ。
確かに考えても仕方のない事ではあるが。


「・・・・・・・ほら、いくぞ。」

「?」

「早くしろ!一緒に浴びた方が早い!」

「!!いいのか?」

「・・・俺の気が変わらぬうちならな。」

俺の考えていることが分かったとは思えないが
俺の不安は伝わったらしい。

照れ隠しか、ぶっきら棒に言うカイが可愛くて、
もう一度抱きしめた。

「バカ!放せ!早くしないと・・・・!!ヤツラが入ってきたらどうする気だ!!」
「いいさ、別に。見せてやろうぜ?」



バキッ!!



カイの拳骨が見事、レイの頬に決まっていた。

「付き合いきれん。」

スタスタと一人、バスルームへ行ってしまった。


「本気なんだけどな・・・・。」


ぽつんと残されてしまったレイ。














まあ・・・・・いいか・・・・・・。

カイの一言で
暗い思考から開放されたレイがいた。






これからのことなど・・・・その時に考えればいい。




とりあえずは。

カイの監視!
俺が知らないうちに危ない事だけはしないように。




カイは・・・・俺が守る。




絶対に・・・・誰にも・・・・触れさせやしない・・・・・。


















進むべき道を決めたヤツは強い。


心を固めたレイは

いそいそとカイのいるバスルームへ
足取りも軽やかに向かっていった。














数分後。



カイとレイはいるのかな?と部屋を覗いたタカオたち。
バスルームから聞こえる、珍しくはしゃぐ二人の声に

「あ〜あ、やってらんね〜!!」

「ワオ〜!タカオvヤキモチネ〜v。」

「・・・・・・あれでバレてないと思ってるんですから・・・・ある意味、オメデタイ方々ですね〜。」




三者三様のコメントを残して去って行った事を

カイもレイも、勿論全く

知る由もなかった。










end

裏駄文top



また訳の分からん話を書いてしまいました・・・・。すみません。
夢を見たんです。
カイが、無印アメリカ編で時々見せてくれた邪悪スマイルで凄んでいる所。
それを庇うレイ。
夢はそれだけだったと思うのですが・・・そこから妄想が膨らんでこんなことに・・・。
レイカイ、大好きです。
そこに流れるアダルトな雰囲気が好き。
レイはカイのためなら何だってします。
カイは何処かでそれが分かっているから無茶をする・・・という所もあるんじゃないかな。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
(2005.9.6)







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