ちゅ・・・ぽん・・・・。
とレイは、ソコから指を引き抜いた。
ソコに疼くモノがなくなって、カイは初めて自らの失言に気がつき
強烈な恥辱感に襲われたが・・・・・しかし。
もう、とてもこれ以上我慢できる状態ではない。
カイは欲しかったのだ。
レイが。
既に、細い指では全然足りない。
もっと大きなものを、そこに満たして、ぐちゃぐちゃに突き上げて欲しかった。
無性に・・・・焦がれるほどに・・・・今ここにレイが欲しかった。
だから・・・・。
レイはすぐさま、自身をソコへ宛がった。
「・・ッ!」
宛がわれただけで、ビクッと体を震わせる程、全身が敏感になってしまっている。
そんなカイの姿を見下ろして
「行くぞ?」
と宣言すると
カイは観念したのか、素直にコクン・・と小さく頷いた。
このカイの頷きが、嬉しくて・・・湧き上がるほどに、嬉しくて・・・・・・。
「カイ・・・カイ・・・・・・・・!」
うわ言のように呟きながら、レイはゆっくりと自らの怒張を埋め込んでいった。
カイの中は狭く、すぐさまレイを締め付ける。
しっとりと熱くレイを包み込み、絡みついて離さない。
既に限界まで張りつめ、今にも弾けそうだったレイの肉塊の
その先端を挿れただけで・・・たまらなく・・・・・・・。
「・・・っく・・!」
顔をしかめ、息を殺しながら少しづつ押し進めるが
押し進めるたびに熟れた果実に飲み込まれていくような、そんな感覚に・・・・
レイは歓喜の雄叫びを上げたくなった。
──想像・・・以上、・・だ・・・・っ!カイ・・・・!!
気を緩めるとすぐにも達してしまいそうになるのを、歯を食いしばり必死にこらえ。
「・・・っ!!」
レイの美麗な容姿が、しかめられる。
──今まで散々、シてきたが・・・こんなにイイのは・・・っ!!
初めてかもしれない、とレイは思う。
その相手は女であったり男であったり、だが。
その誰よりも・・・。
ようやく・・・根元まで納めると
その喰いちぎられそうな程の、熱くしっとりとした締め付けに
レイはたまらず恍惚の溜息を漏らした。
そうしてカイを見下ろすと、カイは悶えながら内なるレイに耐えていた。
じわじわと全身に広がっていく、中からの刺激に。
レイを、ぎゅうぎゅうに締め付けながら。
密着したソコから、哀しいくらいにカイを感じた。
「カイ・・・・・。」
「・・・・。」
至近距離で幸せそうに微笑み、頬に唇を落とすレイを、カイは朦朧と見上げた。
ドクンドクン・・・と脈打っている大きな大きなレイを、己の内に感じながら。
「カイの中、あたたかくて・・・飲み込まれてるみたいで・・・すごくイイ・・・・。」
「・・ッ!下らない・・事を、言うな・・っ・・・。」
レイをしっかり咥え込んでいるのに、まだ強がりを言う。
つい、からかってみたくなり、少し腰を動かし先端でナカを突いてやると。
「・・ッ、・・ぁ・・・。」
カイがたまりかねて、しがみ付いてきた。
──可愛い・・・・。
レイもたまりかねて、しっかりと抱きしめた。強く・・・。
「カイ・・・カイ・・・・愛してる・・・・・カイ・・・・・・。
ようやく抱けて・・・・・嬉しい・・・・とても・・・・・・カイ・・・・・・・。」
「・・・・。」
愛していると言われて、抱けて嬉しいと言われて・・・・。
今まで空白だったその場所に、レイの熱い肉塊でいっぱいに満たされて。
密着するソコ、レイによって熟されたカイのナカ、そこで脈打っているレイ。
そして強く強く抱きしめられた、そのあたたかさに。
──これが、人のぬくもり・・・・・。
レイと初めて気持ちを通わせた、あの時と同じ事をカイは思った。
こんなに、あたたかく抱かれた記憶は、カイにはない。
こんなに優しい愛溢れる瞳に抱かれた事など・・・・・・。
──これが、人の・・・・愛・・・・・なのか・・・・・・。
涙が溢れそうになった。
レイとのセックスは、カイが思っていたものとは全然違った。
まだ、ソレが終わった訳ではないが。
記憶の底の断片。
闇から伸びる、おぞましい、汚らわしい手。
暗闇から聞こえる・・・カイ君、と名を呼ぶ・・・・忌まわしい・・・・・恐怖・・・・・。
あれが一体なんなのか、わからない。
しかしその記憶が蘇ったら精神が崩壊してしまう、という妙な直感があった。
レイが、ゆっくりと律動を開始した。
「・・ん・・・ぁ・・っ、・・・・!」
引き抜いて、打ち込む。
また引き抜いて、打ち込む。
打ち込まれる度に
えも言われぬ甘美な刺激が、全身を突き抜けた。
じゅぶじゅぶと、音を立てるソコが
熱く、熟れてレイをのみ込んでいる。
──レイを・・・飲み込んで・・・・俺が・・・・・。
たまらない。
レイの肉茎が通り過ぎて行く、その感覚が。
悦楽のポイントを摩っては突き上げる、その感覚が。
「・・あ、・・・ぁ・・・・・っ!」
「・・っく、・・・・!」
強く突き上げられる度に
カイの中の頑なな何かにヒビが入るような、砕かれていくような
レイによって突き崩されていくような・・・・・。
──レ・・レイ・・・・・ッ!!
「・・・ッ、・・・・・つぁ・・ッ〜〜〜〜〜・・・・!!」
「・・、・・・・・・・!」
──締め付けが凄い・・・熱くて・・・蕩けそう・・・・・・!!
こんな状態になったナカを、こんなに高まる気持ちを・・・・・レイは今まで知らなかった。
経験だけは豊富だというのに。
悶えるカイの顔、姿、乱れた髪に
ハスキーな声が紡ぐ、この・・・今まで聞いたこともないような喘ぎ声。
何もかもが愛おしくて、気持ちヨくて・・・・。
本能のままに、力のままに突き上げる。
グジョッ・・!と響く濡れた音が、更に快感に火をつけるようで。
レイの突き上げは激しさを増していった。
じんわりと甘くて、熱くて・・・蕩けるような・・・・・・。
このまま、カイとドロドロに溶け合ってしまえるような・・・・・・。
──こんな、こんなセックス・・・・初めてだ、カイ・・・・・ッ!!
「カイ・・ッ、すごい・・・すごく・・・イイ・・・・ッ!!」
感極まって、レイは喘ぎながら、低く呟くような叫びをあげた。
そしてその想いのまま、唇を押し付けて舌をカイの口内にねじ込んだ。
腰の動きは決して緩めず、舌を絡み合わせて
上と下とで、絡み合って互いを感じ合って・・・・。
「好きだ、カイ・・・ッ!・・・こんな気持ちは・・・初めて・・・・ッ!」
「・・・、・・・。」
「カイは・・・?カイは・・・俺が・・・好き、か・・・?」
「・・・!!」
──こんな気持ちは初めて。
カイも同じことを思っていた。
こんな気持ちは、こんなセックスは・・・・・。
しかし、だからと言って。
こんな最中だからと言って、快楽でまともに思考ができない状態だからと言って
そんな恥ずかしいセリフを、どうして口にできようか。
そういえば。
レイの打ち込みに喘ぎながら、カイは思い出した。
昼間の事を。
夕暮れの帰り道。
「カイ!」
「なんだ。」
「俺はお前が好きだ!」
「・・・。何を今更。」
「お前は?お前は俺が好きか?」
「・・・・・。」
・・・・・・。
そんなに言わせたいのだろうか。
そんなに・・・聞きたいのだろうか・・・・・・。
俺の、言葉を・・・・。
カイは一瞬考えを巡らせたが。
何をどう考えたって、そんな事、火渡カイが口にできるものか!!
しかし、レイは言い募る。
唇の合間に。
律動はそのままに。
「・・ッ、・・・き、聞かせて・・・・カイ・・・・聞きたい・・・・!」
「・・・・!!」
「カイは・・・俺が・・・好きか・・・?」
「・・・何、を・・・・。」
「・・・聞きたい・・・お前の口から・・・お前の、その・・・綺麗な・・唇から・・・・・。」
そう言って、また唇を押し付けた。
「カイ・・・お前は・・・・。」
レイが更に言い募ろうとしてしていたので、カイはつい面倒だと思ってしまった。
最高潮の気持ちヨさの中、これ以上耳元でゴチャゴチャ言われたら、たまらない。
半ばキレ気味に、カイはレイの言葉を遮って叫んだ。
「・・・しつこいっ・・・!」
「・・・・。」
「だ、だいたい・・ッ・・・一目・・瞭然、だろうが・・・っ!!」
「・・・・。」
「いちいち・・・言わせるな・・・・・この、馬鹿野郎・・・・っ!」
レイは思わず動きを静止させてしまった。
──馬鹿野郎、って・・・・。
そして苦笑する。
やはり、カイだと思った。
「・・・。そうだな。確かに・・・一目瞭然だ。」
そう言うと、カイはプイ・・と、そっぽを向いてしまった。
この、繋がった状態で。
聞きたかった言葉は聞けなかったけれど。
「そんな事より・・・早く、来い。」
そして続きを、とカイがせがむ。
「・・・・・。」
──カイ・・・・お前が好きだ・・・・誰よりも・・・・お前が・・・・・・カイ・・・・・・・・!
レイは最上の幸せをかみしめながら、再び律動を開始した。
ずちゃっ・・ずちゃっ・・・。
再び濡れた音が響く。
その度に、途方もない気持ちヨさが、歓びが、幸せが、溢れるようだった。
「・・ッ・・・ぁ・・・!」
始めはゆっくりと、そして次第に本能の求めるままに
レイの動きは激しさを増していく。
カイはレイの打ち込みに喘ぎつつ、薄く瞼を開けると
必死に快感をこらえ、切羽詰まったレイの顔が、すぐそこにあった。
金色の瞳が、揺れている。
「・・・・。」
初めて見せる、レイのそんな顔。
カイはなんだか、ホッ・・と安堵したような気持になった。
こんなになっているのは、自分だけではない。
レイも・・・同じ・・・・・・・。
──いつからだろう・・・・レイに抱きしめられると、妙に安らぐと気づいたのは。
・・・・・・・・。
そんな気持ちになるのは、俺が弱いからだと。
だから、本当は退けたかったんだ。
中国で、あの時・・・・
何故、俺は・・・この胸に縋ってしまったのだろうと、ずっと考えていた・・・・・。
レイとそうなる前ですら、俺はレイに何かを求めていたような気がする。
慣れ合いは御免だと言いながら、気づけばいつもレイが傍にいた。
気づかぬうちに・・・そうなる前から・・・・
俺は、この腕を・・・・欲していたのだろうか・・・・・・・・。
すちゃ・・・っ!!
最奥の秘所を突き上げた、濡れた音が響く。
もう、そこはずっと前から
甘く痺れて、熱くドロドロに熟して蕩けてしまって
摩り上げられる度に
力強く突き上げられる度に
灼熱の快感が全身に響き渡り続けて・・・・おかしくなりそう・・・・・。
「・・・ッ、・・・・は、・・・・ぁ・・・・ッ!!」
「カイ・・・気持ち、・・イイか・・・?」
「・・も、・・!・・・聞く、なと・・・ッ!!」
「そう、・・だったな・・ッ・・・!」
──見れば・・・わかるだろう・・・・・。
そうだ・・・違う、何もかも・・・・。
こんな感覚は、知らない・・・。
知らなかった・・・・!!
こんなに、ヨく・・・なかった・・・・・。
こんなに・・・・何もかも、さらけだすように・・・・
一つになる事など、知らなかった・・・・。
溢れだす感情・・・満ち足りた気持ち・・・・
もっともっとと、求め続ける・・欲望・・・・・
感極まる、その瞬間さえ・・・・共に、と願ってしまう・・・・・・!
俺が知っているモノとは、何もかもが・・・・・ッ!!
これが、本当の・・・・・・・!!
そして、これが・・・・・誰かを、好きになると・・・・いう事・・・か・・・・・。
「カイッ・・・!!も、我慢・・・できない・・・ッ!」
「・・・ん・・・。」
「一緒に・・・イこう・・・?カイ・・・。」
刹那、カイは微笑みを浮かべた。
とても綺麗な笑みだった。
そしてレイの背に両腕を絡め、強くかき抱いた。
「レイ・・・・。」
レイの耳元で低く囁かれた・・・・愛しい人の唇から、名を・・・・・。
それは、紛れもなく・・・・・・カイの想いの全て・・・・・・・。
その響きに、涙が溢れそうになった。
「カイ・・・・。」
そして、レイも熱く囁く。
愛しい人の名を。
そして、共に──────────。
翌朝、目覚ましが鳴る少し前にレイは目を覚ました。
微かに瞼を開けると、すぐ傍にカイの寝顔があった
「・・・・。」
あどけない寝顔。
普段より少し幼く見える・・・無垢な・・・・。
レイは、カイの頬に唇を落とした。
──俺の、カイ・・・・・・。
と、その時、目覚ましが鳴った。
ピ、ピ、ピピピピピピピ・・・・・・!
「・・・・。」
まどろみながら、カイはおぼろげに瞼を微かに開けた。
すると、そこにレイの顔があったので、カイは目を見開いた。
それと共に、昨夜の記憶が蘇る。
「・・、・・・!」
慌てるカイを、レイは楽しそうに見守っていた。
「おはよう。」
そう言ってレイは微笑んだ。
とても綺麗な、とても幸せそうな笑みだった。
それが朝日の中で輝いて見えて・・・・・。
「・・・。」
カイは思わず瞳をそらしてしまった。
レイの笑顔が、眩しすぎて・・・どうしたら良いのか分からなくなったのだ。
そんな仕草も何もかも、胸の底から湧きあがるように愛おしくて・・・・。
レイは、カイをそっと抱きしめながら唇付けた。
──愛している・・・・・。
「さ、起きるぞ?あいつらが飛び込んで来たら、弁解のしようがない。」
そうだった。
昨夜はあのまま眠ってしまったので、二人とも何も身に着けていなかったのだ。
そして二人、そそくさと身支度を始める。
今日は、アメリカ大会初日──────。
「まさかあれしきの事で、疲れが残ってないだろうな。」
そう、釘を刺すカイに。
「ああ。体調は万全だ!」
レイは晴れ晴れとした笑顔を見せた。
──心も体も、何もかも・・・こんなに澄み渡った事など、かつてないくらい・・・・!
ところが。
「待て。」
まさにレイが第一バトルへ出ようとしていた、その時だった。
「俺が出る。」
とっさにレイが振り返った。
体は大丈夫なのか、と気遣っての事だった。
見た限り、いつもと変化はなさそうだが・・・
どうしても、受ける側の方が負担が大きいものだ。
そんなレイの視線に気づいたカイは、不敵な笑みでこたえて見せた。
「そっか。やっぱカイもPPBが許せねーんだ!」
「そんなんじゃない。」
「え?」
「奴らは、俺のデータを欲しがっている。くれてやろうと思ってな。」
そう言って、カイはスタジアムへと向かった。
そして。
「死のメロディは、貴様が聞けーーッ!」
レイは、鳥肌が立つ程の興奮を覚えた。
──これだ・・・!
この破壊力、圧倒的なパワー!
炎を纏った・・・神々しいまでの美しさ・・・・・。
これこそが、火渡カイ!
ドランザーを華麗にキャッチして戻ってきたカイを
レイは興奮冷めやらぬ、輝いた瞳で出迎えた。
「さすがだな、カイ。」
「フン・・・。」
さも当然、とでも言いたげなカイに
レイは小さな笑みを浮かべた。
それにしても、とレイは思う。
この神々しいまでに圧倒的な強さを誇るカイと
昨夜のカイとのギャップが・・・たまらない、と。
ちょっと思い出しただけで、もう・・・。
大股を開いて座っていたレイは、慌てて足を組んだ。
──今夜もシたら、カイは怒るかな・・・。
──結局・・・あんなに「言わせてみせる!」と息巻いた
「好き」という言葉は聞けなかったけれど・・・。
レイは、昨夜カイが最後にレイの耳元で名を呼んでくれた、あの響きを思い出した。
たった一言。
なのに万感の響き。
──だから・・・もう、いい。
カイ・・・・。
──それに、なんというか
カイの様子が、とてもそんな感じじゃなかったんだ。
明らかに・・・おかしかった・・・・・。
レイは、コトを始める前のカイの様子や
最中の事を思い出した。
「・・・!!」
──マ、マズイ・・・・。
レイは大慌て大きく深呼吸をする。
そして気を取り直して。
──まあ・・・・とにかく。
中国で感じたとおり
カイがとんでもない事情を抱えているらしい事と
それから・・・・・
なにか・・・想像もつかないような深い闇を抱えている事は、間違いないだろう。
それは、カイが初めてではなった事に関係している・・・・・。
カイが重大な秘密を隠し持っているとは、なんとなく感じていたが、それだけではなく
恐らく、途方もなく酷い過去がカイの中に封印されている。
レイは、カイの瞳の奥に、何かに怯え、反射的に恐怖しているような色を見逃してはいなかった。
それはトラウマなどという言葉では、とても表しきれそうもない、それほどの・・・。
昨夜のカイの様子から、レイはそう直感した。
──よくもまあ、今まで潰されなかったな。
あの並々ならぬ強靭な精神力で耐え続けてきたんだろうが・・・・。
カイの強さの影に垣間見える、危うさ。
何かキッカケがあれば、いともたやすく崩れ落ちてしまいそうな・・・・。
レイは軽くため息をつくと、強気な笑みを浮かべた。
──なに、俺が支えてみせるさ。
その言葉が、レイの胸にストン・・・と落ちてきた。
──俺が・・・カイを支えてみせる。
そしてレイは、カイを見つめた。
この上もなく強く
全てを包み込むような優しい眼差しで。
アメリカ大会初戦。
BBAチームは、見事全勝で勝利を収めた。
幸先は、上々!
end
一番盛り上がっていた時に。
バタン・・!ドアが勢いよく開かれて
「レイ!カイ!明日のバトルの事ですが・・・・。・・ひ・・・!!!」
キョウジュ、硬直。
一方、こちらの二人も・・・。
「・・・!!!」
キョウジュは引きつった顔のまま、何も言えずにドアを閉めるが。
「どーしたんだ?キョウジュ。レイやカイに話があったんじゃねーの?」
そう言いながら、タカオは彼らの部屋に通ずるドアに手をかけようとするが
キョウジュは慌ててそれを遮り。
「レッ、レイも!カイも・・・ぐっすり・・・寝てました!!」
「えーーー!?もう、寝てんの?まだ○時だぜ?」
「は、はい!休養は大事ですよ?タカオ!
それに、眠っている所を起こしたりして、レイやカイの怒りを買いたいですか?」
「それは・・・嫌だな。」
タカオは大人しく引き下がった。
レイは一度眠ると、何を言っても、まるで虎のように眠りこけるし
カイを怒らせたら・・・それは考えるだに恐ろしかった。
タカオはブツブツ言いながら退散。
それを見て、キョウジュはひとまずホッと溜息をついたものの・・・
まるで幽霊でも見たかのように、顔面蒼白。
(な、なんという事でしょう・・・。)
「どーしたネ?キョウジュ!」
「い、いえ!!なんでも・・・!!」
一方、あちらの二人は。
「見られちゃったな。ははは!」
「のんきに・・笑ってる・・ッ・・場合かっ・・!!」
「まあ・・・キョウジュの事だから、大丈夫だろう。そんな事より・・・ッ!!」
「・・・ッ、・・こら、何が、そんな事より、だ!・・はなせっ・・・ぁ・・・ッ・・!!」
とか。
ラストその後の夜。
「貴様、まさか毎日スる気じゃないだろうな!」
「勝てば問題ないだろ?明日は俺が勝つよ。」
と言いながら、結局その日も濃厚な夜を。
そして翌日、超天然なガラパゴスの彼らとのバトル後。
カイに詰め寄られ。
「負けてるじゃないか・・!!」
「いや・・・あいつら、掴みどころがなくて・・!!」
でもスる。
ブラジル戦後。
アマゾンの女釣り師とのバトルは勝利したものの。
「・・・。貴様、いたのか。逮捕されて連行されたと思ったが。」
「いや〜〜・・ははは!!」
でもスる。
そして決勝戦。
レイはエディに完敗。
「貴様・・・・やる気はあるのか!」
「ヤる気なら・・・十分・・・・・!」
で、やっぱりスる。
とか、考えてしまったものの、ボツ。
レイって、アメリカ大会は冴えませんでしたね〜。
さて、この話、表の「言わせてみせる!」の続き、H編ですが
前の話を書き終えても、エロ妄想がどーしても治まらず
すぐさま書き始めてしまいました。
勢いのまま、ある程度書いたのですが、その後、時間が取れず・・・・・!
エロって、勢いが命なんですよ。
エロなんて、勢いのまま一気に書いてしまわないと!
冷静になったら、とても書けるもんじゃありません!!
で結局、半年も過ぎてしまいました。
書き始めたものの、カイがいきなりダークモードになってしまって、これもどうしようか、と悩みました。
前の話を上げた直後は、もっと明るいエロを書こうと思ったはずなのに。
それこそレイが盛大に盛り上がって、
カイをアンアン言わせまくって、そして初志貫徹!!
「好きだ・・カイ・・・!」
「・・・!」
「カイは・・・俺が、好きか・・・?」
「・・・そんな事、聞くな・・・!」
「でも、聞きたい・・・カイ・・・・!!」
グチャッ・・・!!
「あ、・・ああ・・・っ!!」
「・・・ココ・・・イイだろ。」
レイはある場所を集中的に攻めはじめた。
ソコは、見つけてしまった内なるポイント。
ここを攻められれば、たまらない筈だ。
「・・・ッツ、・・ぁ・・〜〜〜〜・・・ッ・・・!!」
「ナカが、蕩けてきたぞ・・・締め付けが、すごい・・・飲み込まれそう・・・・。」
「・・・ッく、・・〜〜〜・・・・!」
「ココは・・・こんなに素直、なのに・・・・。」
「・・・ッ・・・!」
「カイ・・・聞かせて・・・・!!」
で、「好き」と言ってくれるまで、というより
レイのテクにモノを言わせて
普段なら、とても口にできないような事まで言わせちゃうくらい感じさせて
で、ようやく喘ぎながら「す、好き・・だ・・・!」と言わせちゃう話になる筈だったのに!!
暗い話になってしまって、すみません・・・。
レイは年齢の割に包容力、ありますよね。大好きだ・・・!!
そんなレイにはカイの内なる苦しみも見抜いて、そっと抱きしめて欲しい!
レイカイ、とーーーーっても好きです!!
ただでさえ長くなってしまった話なのに(しかも、ヤってるだけ・・・)
後書きまで長々、すみません。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!!
(2015.8.26)