バニシング・ポイント (Vanishing Point) 1996年製作 アメリカTV映画

役名 : キャスト
Jimmy Kowalski : Viggo Mortensen
Rahinia Kowalski : Christine Elise
DJ "The Voice" : Jason Priestley
Warren Taft : Keith David
Sergeat Preston : Steven Railsback





-----ここからkuzira的ネタバレレビュー-----


この作品は何と言ってもヴィゴ氏が主役です。
今までは画面から暫く居なくなる事が往々に有った訳ですが今回は殆ど居なくなりません。
むしろ延々と色んな姿のヴィゴ氏を堪能出来ます。
主にどんなお姿が拝見出来るかと言うと…

通常はサングラスにカーボーイハットと言う姿で車を運転するヴィゴ氏。
笑顔は勿論、怒ってみたり、暴れてみたり、うっかりフェロモン全開になってみたり、神妙になってみたり、絶望してみたり…とまぁ色んな表情が堪能出来るだけはなく。
更に軍服姿、カーレーススーツ、白いタキシード、果ては白いブリーフ一丁で胸毛全開と言うあられもないお姿まで拝見出来る一品。

終始萌え萌えさせて貰えます。
油断も隙も有ったもんじゃ有りません(真顔



始まりは何故かいきなり追い詰められてるコワロスキー(ヴィゴ氏)。
目の前にはブルトーザー2台が道を封鎖し、その周りには警察官。
更にその周りには何故か群集。



話の展開が全然見えません。



そんな良く解らない状況のまま話はいきなり1週間前に強制送還。
1週間前のコワロスキーは明らかに平和そのもので今日も元気に車の運搬。
この車の運搬と言うのはどうやら工場や展示場から品物(車)に乗って客(個人ではない模様)の元に届ける、というものらしいです。
で、その車の運搬先で再び新たな仕事を帰り道と言う事で身重の妻にその事を連絡しておきながら引き受ける訳ですが。
ココでキーになる車が出てきました。

始まりの時にコワロスキーが乗っていた “チャレンジャー” と呼ばれるアメ車の登場。

名前からして何となく不穏な感じが漂ってます。
そんな風に画面越しの私に何となく嫌な予感を感じさせておきながら、勿論そんな事を微塵も感じる訳もないコワロスキーはいつもの様にその車に乗って出発。
しかし道中で立ち寄ったガソリンスタンドからかけた電話で身重の妻が持病の結核を再発させて入院したと言う事を聞き、慌てて病院に向けて車を走らせます。



愛する妻の為なら人の車だって関係有りません(断言



思いっきり方向転換して猛スピードで公道を激走するコワロスキー。
そうすると何となくお約束的な展開として白バイ隊が登場。
手にはスピードガンを構えており…明らかにスピード違反中のコワロスキーを発見。
追跡されてしまい、思わず “見つかっちゃったよ” と言う表情で一度は停止させるのですが。

…この二人警官のうちの一人が非常に横暴極まりないヤツで、急いでいた理由も聞き入れて貰える事無くいきなり逮捕の方向です。

そんな理不尽な事実を突きつけられてしまった日にはコワロスキーじゃなくてもキレます。
急いでなくてもキレたくなります。
そんな状況で兎に角愛する奥さんの所に一刻も早く行きたいコワロスキーは勿論腹を立てて逃亡。
更に何の因果かコワロスキーったら元・特殊部隊を出ている上に元・カーレーサーだったりする訳で。



必死に追いすがってくるパトカー達を悉く巻いた挙句、撃破。



死人が出てないと言うのがむしろ不思議なくらいに撃破しまくります。
余りにも華麗に巻かれ、挙句は撃破されてしまうものですからもう警察の方も意地です。
その内ただのスピード違反の筈が州警察が出てきた段階では “警察へのチャレンジャー” と言われ、最終的にはFBIの方々まで乗り出してきて “国内テロリスト” 扱いです。
所謂 “誤認捜査” へとひたすらに邁進しようとするFBIの面々。

人の噂と想像力と言うのは恐ろしいと言うか…
“FBIってそんなに暇なんか?”
と心の底で尋ねてしまったのは私で(真顔



いつしか思いっきり悪役扱いなコワロスキー。
ただ入院してしまった奥さんの元に駆けつけたいだけのコワロスキー。
うっかり人の車だという事も忘れ、うっかりスピード違反した事実も放棄して、最早彼の心はただひたすらに愛しい奥様の元へまっしぐらです。



しかし彼は孤立無援では有りません。
本人は思いもしない強力な支援者、 『voice』 と言うラジオ番組を担当しているDJ "The Voice" その人がコワロスキーの現状を逐一放送しながら、警察とFBIが発表した偽りの事実ではない真実を様々な証言者の協力をもって一般市民&車のラジオを聞いているコワロスキーへと呼びかけてくれます。
そんな彼のラジオ放送を聞いた国民達は妻の元へ向かうコワロスキーの手助けをしてくれる訳で。
インディオらしい土地の方々やどうやら過去に何か有るのか、それともただ単に痛い妄想が止まらないだけなのかの判断が微妙な方などが助けの手を差し伸べてくれるお陰で何度も危機を回避します。


Go! Go!コワロスキー状態でございます。



そりゃあんなカッコ良くて奥様ラブな姿勢を見せ付けられてしまったら応援するしか無いというお話で。
しかし勿論、FBIの方々は黙っちゃいません。
特殊ヘリは飛ばすわ、コワロスキーが途中で購入した携帯の電波を追跡するわで…何と言うかココまで大掛かりに “誤認捜査” に勤しむ辺りが微妙に平和だと思う訳で。



やっぱりFBIって暇…(強制終了



そんなこんなで様々な場所と条件にて警察とのカーチェイスを繰り広げ続けるコワロスキーですがやはり睡眠はどう有っても必要で。
逃亡中に見つけた壊れかけた車庫のような炭鉱の入口のような…微妙な場所に車ごと隠れて、本格的な捜査が始まって以来の睡眠を貪ります。

その時の夢の中で何故か奥様が淡いブルーのドレスを纏って道の真ん中に立ち、まるで “轢いて” と言わんばかりに両手を広げる…と言うけったいな夢を見て跳ね起きてしまったり。
その跳ね起き方&挙動不審ぶりがまた何と言うか…非常に萌えました(真顔



そしてまた再び車を走らせるコワロスキー。
しかし行く先には通常の交通閉鎖では駄目だという事を漸く悟ったらしい
おつむが弱い模様のFBI捜査官達(暴言)が2台のブルトーザーで道を完全閉鎖。
更にその周囲にも州警察などのパトカーを散りばめて待ち伏せです。
余りにも見え見えの手は支援している国民の方々にまで知れ渡っており、現場には支援団体の方々に紛れて最初の方に登場した古くからの親友らしい工場の方までいらっしゃいました。
そんな状態の上に沿線上に差し掛かった途端に後ろにずらりとパトカーが付けてきてしまっては流石のコワロスキーも疲れてしまったのか逃げる様子もなく。

しかし流石に手前に掛けられてる非常線の光景を見て暫し呆然とするコワロスキー。
スピード違反者を捕まえるだけなのにここまでやれるFBIの方々の
頭の弱さに乾杯☆って感じです(激しく暴言



で、漸く冒頭に出てきたシーンに戻る訳で。
そりゃ確かにそんな経緯が有ったら道塞いでるブルトーザーとその周りでへっぴり腰気味に銃を構えてるFBI&州警察の方々を呆れたような表情で見詰めちゃったりするさ…って話です。



しかしココで大変重要なシーンがやってきてしまいました。
つい先程出発したような気がする公園。
そこには公衆電話と言うものが有りまして。
やはり奥様ラブなコワロスキーとしては持病&出産の為に手術を余儀なくされ、自分が傍に居ない間に執刀されてる奥様の事が心配で堪らない訳で。
警察がそこに居る事を解っていながらも主治医の先生に容態を聞き…奥様が術中の肝不全でお亡くなりになってしまった事を知ってしまいます。
今まで人の車で逃亡し続け、必死になって警察を巻いてでも愛しい奥様の元へと向かっていたコワロスキー。
こんな大詰めの場面でその逃亡劇を演じる理由を失ってしまった訳です。

訳もなく叫び、公衆電話に八つ当たりするコワロスキー。
そんな事をしてしまったらスピード違反に加え、公務執行妨害、器物破損…といつの間にか色々増えてしまっているだろう罪に加え、公共物破損と言う罪まで追加されてしまうという事実にも今は頭が回りません。



そんな状態を踏まえて先程のシーンに戻ると…ちょっと前まではFBI&州警察の頭の悪さに呆れ返ってるように見えた表情が一転、世の中に悲観しきっているような表情に見える訳で。

嫌な予感がします。

そして…まるでその嫌な予感を肯定するかのようにアクセルを思いっきり踏んだコワロスキーは発砲されてる事も気にかけず、仕事の時にはいつもフロントミラーにかけてある奥様から貰ったお守りを切ない表情で握り締め、そのまま座席に身体を沈めて…。





時速300kmと言う恐ろしい速度でブルトーザーに激突。





爆発、炎上する車を見詰める人々の目は絶望に濡れていました。
その中に紛れていた親友は岩の上に落ちていたコワロスキーのお守りを見つけて何ともいえない表情で炎上し続ける車を見詰め…画面は暗転。



The ENDを付けられるだろう事を予測していた私を綺麗に裏切ってくれたのはコワロスキーの逃亡中に何度も彼の無罪を訴え、警察は追うのではなくむしろ先導すべきだと呼びかけていたDJ “The voice” 。
あの悲しい事件の後日談と言う形で、本来なら収容される筈だった遺体が欠片も見つからなかったと言う事実と併せ、風の噂でコワロスキーは妻が残した子供と共に西部でひっそりと生きていると言う話があるという事を告げて、漸くココでENDが打たれた訳でありました。





-----編集後記----

何と言うかもう理不尽です。
世の中こう言う事が起こりうる辺りが非常に理不尽です。
冒頭の方でスピード違反した時にコワロスキーを捕らえた警察がもう少し聞く耳と言うものを持っていたら。
州警察はともかくとしてもFBIの方々が訳の分からない理屈を無理に通そうとさえしなかったら。
…結末はハッピーエンドだったのかもしれません。



まぁ終わってしまった事はアレコレ “もしも” と言っていても変わる訳では無いのでしょうがないのですが…先にも言ったように世の中こう言う事が普通に起こりうる訳で。
自分が出来る範囲だけでも気を付けたいなぁと思わずに居られませんでした。



ちなみにこの『バニシング・ポイント』と言う作品、実は映画ver.も有ったりするのでご自分の目で確認したいと思った方は間違っても映画版を借りられませんようお気をつけ下さいませ。
映画版とTV映画版では内容が全然違います。



吃驚するくらい(断言


  
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