遠い背中
いつだって君は遠くて、いつだってオレは彼の背中ばかりを見つめている。

小さな頃から彼の背中を見ていた。
10年経っても相変わらず自分は彼の背中ばかりを追いかけているし、10年バズーカで過去に呼ばれて幼い彼を見ても、やはり遠い人だと背中を見ていた。

ランボは彼ほど高潔な人を知らない。

戦力的な強さを言うのであれば、彼より強い人はいるけれど、彼より潔く、彼より気高い人をランボは知らない。
幼い頃からマフィアであった獄寺は、同じく幼い頃からマフィアであったランボの目標だった。
幼い頃は彼に反発して、実際彼の強さをなめていた部分もあったけれど、いつだったか、彼の高潔さ(その時の自分はそんな言葉を知らなかったのだけれど)に気づいてから、ランボの視線は常に彼を追うようになった。

リボーンとは違う、ボンゴレ10代目とも違う、その強さ。

美しく気高い獣のような人だとランボは思う。
時々向かう過去の世界の獄寺は今のランボより年下であるにもかかわらず、誰よりもマフィアらしく、誰よりも高潔だった。
血だらけの獣ほど美しい生き物はない。
返り血を浴びて、自身も傷を負いながらも、強い眼光を放ち戦う彼の姿はまさにそれだった。
崩れ落ちていく敵に嫉妬してしまうほど、戦う彼は美しい。

(ああ、オレもいつか…)

そう願いながら、ランボはまた、獄寺の背中を目で追った。

             


拍手。2009/08/23〜2009/09/16までのもの。

               

                           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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