君が好きだよ。
別に何があった訳でもない。
ただ、ふと、本当に唐突に思った。改めて感じた。

きっと、何より君が大切なんだって。

        

白い雪のちらつく窓の外。
暖かい部屋からそれをぼーっと見ながら、一馬と三上はベッドにもたれて座っていた。
MDウォークマンでお気に入りの音楽を二人で聴きながら指先を絡めて手を繋ぐ。
だらだらと時間を過ごして、流れる音楽はもう二周目の途中だ。
目を閉じると、そこは自分の部屋ではなく、まったく違う空間のように思えた。

好きなアーティストの歌。手から伝わる、好きな人の温もり。
他には何もない。
それを心地よく思う心があるだけ。

ゆっくりと目を開けて、ふと三上に目をやると、三上は小さく寝息を立てていた。
彼のことだから、また眠っていなかったのだろう。元々彼は夜行性だし、少し不眠症の帰来があった。
起こしてしまうのが嫌で、そうなると一馬に選べる選択肢は少ない。
自分も寝てしまおうと思って、けれどそれはあまりにもったいない気がした。
それは、三上が本当に無防備に寝顔をさらしていた所為だ。
どうせなら、少しの間くらい眺めていようと思った。

恋はどこからやってくる。
愛はどこから愛と言う。

力が抜けてきたのか、三上の身体が一馬の方へともたれかかる。
起こさないように注意しながら、三上の身体を抱き寄せた。
ウォークマンの音量を下げて、三上の眠りを妨げないように。
片手で頭を撫でながら髪にキスを落とした。

普段あまり口に出して言わないけど、こんなときくらい、今くらい。
起きてるとうまく言えないから、彼が寝てしまっている今のうちに。

「好きだよ」

寝顔を見ていたら、どうしても言いたくなった。
誰よりも、何よりも、自分にとって三上が大切であると、言いたかった。

唐突に、改めて、思い知らされた想い。

               


とりあえず、一馬と三上をくっつけたかったんだろうと思う。一馬率高いから。
節操ないカプリを思いついては周りにドン引かれても布教して回っていた懐かしい記憶(どうでもいいよ)。

               

                           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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