集団食中毒
―第5幕―



 午後の4時間目――
  1年生は、理科のフィールドワーク。
  2年生は、体育館での体操。
  3年生は、美術室でのスケッチモデル。

 移動教室を伴うこれらの授業においては、技術上の問題により全学年とも仮設トイレの設置は行わないことになった。
 給食と昼休みの時間も、絶え間なく激しい排泄を繰り返して消耗していた女子生徒たちには、もはや反論する気力も残っていなかった。
 お腹の具合が回復に向かっている者はまだ誰ひとりとしておらず、むしろ悪化を続けているほどである。
 激しい下痢に苦しむ少女たちからトイレを奪ったら、どのような結果になるかは自明であった。


「あ…………あった……!! も、もう…………ちょっと…………んんっ!!」

 おなかを押さえながらふらふらと校庭の隅にたどり着いたあゆみは、一瞬目を輝かせ、流れるような動きでしゃがみ込み、スカートをめくり上げた。

――ビュルッビシャビシャビシャーーーーーーーーーーーーッ!!
――ビューーーーーーーーーーーーーッブシャブシャビチィィィィッ!! ビチビチビチビィィーーッ!
――ビィッビシャーーーーーーーーーーーーーッブビビビビビッ!! ブジュブジュブジュブピィィィィィィビィィィィッ!!

 苦しげに閉じていたおしりの穴が開き、小柄な身体からは想像できないほどの大量の水状便が噴射される。
 黄土色の液体が地面を覆い隠し、地面に根を張った草花を汚物の海に浮かぶ水生植物へと変えた。
 深めにしゃがんでしまっていたため、お尻はかなり地面に近くなっており、相当量の飛沫がお尻に跳ね返ってきた。
 
「ひっ…………!! や、やだ……!!」

――ビシャブシャァァビューーーーービチャブシャーーーーッ!!
――ブピッビシャァァァァビュルルルルルルルッ!! ビィッ!
――ビィーーーーーッビュルビュルビシャァァァァァァァァァァァァァァ!! ブシャビチャビチィィィビィィィィィィッ!!

 お尻の嫌な感触を感じつつも排泄を止めることができない。
 あゆみは水便を垂れ流したまま脚を少しずつ前に出し、腰を浮かせた。
 そのとき、あゆみの視線が地面の一角で止まった。
 やや小さい水たまり。
 薄い黄色で透明度が高く、地面の色が見えている。
 水たまりそのものは小さいが、飛沫が広範囲に飛び散っている。
 今、あゆみがしているのと同じように、相当な勢いで水状の便を噴射したことが伺われる。
 そして、その汚物の脇にはメモ用紙が置かれていた。

「綾川紗由里 4時間目中4回目 13:35-13:38」

 1年生の理科の授業に課せられたルールは以下のようなものであった。
 つまり、少女たちは下痢を我慢しながら、特定の植物が生えた排泄が許される場所を探し回らなくてはならない。
 しかも、与えられた植物の情報は名前だけで、外見などのヒントが示されるわけではない。
 そんな中で、確実にその場所を探し当てる方法は、今まさに下痢便を排泄している同級生を探すことだった。

「あっ…………あゆみちゃん………わ、私も…………!!」

 美奈がすぐ側に駆け込んでくる。
 「ムラサキツユクサ」が生えている範囲は1mほどで、既に紗由里が水たまりをつくり、あゆみがお尻の下に池を広げている状態であったが、液状便を目標位置に吐き出すには至近距離でお尻を出すしかない。

「も、もう……だめ………………うぅっ!!」

――ブピピピピピピッブビィィィィィィビチーーッ!! ブビィィッ!
――ビチャブビビビビビブバーーッ!! ビチャブビブピピブビィィィッ!
――ビチャビチーーーーーーーーーーーブバァァァァァァァァァッ!! ブビチブジューーーーーーーーッビィーッ!!

 あゆみが出した量に劣らない大量の便を、美奈がお尻の下の地面に叩きつける。

「うぅっ…………!!」

――ブビビビビビビビッブブブブブゥーーーーーーーッ!!
――ブピピピッビチチチチチチチブビーーーーーーッビィーーーーーーッ!!
――ブビビビビビッブウウウウッブビーーーーーーーッ!!
――ビュルルブピーーーーーーーッビチチチチチチチチチチッ!! ブピブバブバーーーッ!

 美奈の小さなお尻から、ガスと液状便が交互に飛び出してくる。
 飛沫が飛び過ぎると他の子の汚物と重なってしまうため、必死に肛門を締めようとするが、かえって狭い出口に圧縮気体が殺到し、激しい音を立ててしまう羽目になった。

「み、美奈ちゃん………………う……んっ…………!!」

――ブシャッビィィィィビュルッビュルーーーーーーーーーーーーッ!!
――ビュッビシャーーーーーーーーーーーーーーーッブビューッ!!
――ビシャーーッビュルルルビューーーーブシャーーッブビィィィィィィ!!

「い、いや…………止まらない…………!!」

――ブジュビチィィィィィィィビチャァァァァッ!!
――ビチチチチブピブビィィィィィィィィィッ!! ブジュルルブバーーーッ!
――ブピピピピピピピピピピピピピッブビィビチチチチチブピビチャァァァァァァァッ!!

 仲のよいふたりの排泄物の池はどんどん広がり続け、今にも円同士が接点を持とうとしたが、美奈がその間に足を動かし、靴が汚れるのと引き換えに汚物が混ざるのを阻止した。
 便意はまだ押し寄せてくるが、これ以上ここで出すことは許されない。
 あゆみと美奈は、便意と腹痛を抱え、苦しみと不安に苛まれながらその場を離れ、次の安息の地を探すしかなかった。


「はぁ…………はぁ…………」

 紗由里がお腹とお尻を抱えて立ち止まっていた。
 スカートごと押さえつけたお尻の穴からは、何度も排泄した水状便が滴り落ち、脚にいくつかの筋をつくっていた。
 この理科の時間で、既に4回の排泄を重ねており、今また5回目の便意を抱えて次の目的地へと追い立てられていたところだった。
 しかし、もう1種類しか対象は残されていない。
 「ナンジャモンジャゴケ」という冗談のような名前の植物を探さねばならなかった。
 10分以上敷地内を駆け回り、少しずつ走る速度が落ち、お腹を抱えてよろよろと歩き、ついには動けなくなってしまったのだった。

――グピーーーーーーーーピィグギュルルルルルッ!

「もう…………だめぇ…………!!」

 スカート越しにお尻を押さえている指先に、強烈な圧力と焼けるような熱さを感じる。

「あ…………あっ…………!!」

――ビチィーーーーーーーーッブジュブジュブジュブビビゴボッ!!
――ビチュブボボボボボッ!! ブバッブビィィィィブビビビビビビビチチチチチッ!!
――ビシャァァァァァジャーーーーーービチャビチャビチャッ!!
――ビシャブシャァァァァビチィーーーッ! ブシャァァァァブシャーーーーッビシャビシャビシャビシャビシャ!!

 次の瞬間、きょう何回目かもわからない水状便が紗由里の肛門を駆け抜けていた。
 水便は指先が押しつけるスカートに阻まれ、紺色の生地でもはっきりとわかる黄色っぽい染みをつくった。
 さらにそれだけでは吸収され切らず、スカートの裏面と両脚を流れ落ち始めた。
 まるでオシッコのお漏らしのような……、しかし桁違いに強烈な刺激臭と、尿失禁ではありえない破裂音に包まれた、水状便を垂れ流す少女の姿がそこにあった。

「だ、だめぇ…………」

――ブパッブシャーーーーーーーーッジャーーーーーーーーーーーーッ!!
――ブシャブシャァビュルーーーッビシャァァァァビィーーーーーッ!!
――ビュビシャァァァァビチャビィィィィィィィィィィビュルーーーーッ!!
――ビュッビュルルルルルルルビチビチビチィィィィィィィィビシャビシャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

 水便が止まらない。
 今すぐ手を離してしゃがみ込み、全力で肛門から水便を吐き出したかった。
 しかし、それは不可抗力のお漏らしではなく、意図して指定された場所以外で排泄を行ったと見なされてしまう。
 紗由里は少しずつ水便の染みが広がるスカートを押さえ続け、あえて制服を汚すようなお漏らしを続けるしかなかった。


 最終的に、1年生は全員が制服を汚すことになった。
 特に調子が悪かった紗由里は5箇所目を見つけることができず、あゆみも4箇所目を見つけたものの既に紗由里の水便に埋め尽くされて排泄する余地がなく、進退極まってお漏らしに至った。
 他の子も、催した回数こそ少ないものの、先客によって目的地が既に使用済みとなっており、2回目、3回目の排泄をすることができずお漏らしに至ったのであった。

   ・
   ・
   ・

 2年生の授業は体育であった。
 体育館でのマット運動である。
 聖女学園の体育の授業において、マット運動は必ずバイブレータを秘部に挿入して行う決まりとなっている。
 しかしこの日は、下痢に苦しむ女子生徒たちの体調に配慮し、極めて特例的な措置として、バイブレータなしでマット運動を行うことになった。
 この日指定されたブルマは赤色のブルマで、中央が白い布地で作られたものである。
 この布地は、汗や愛液などの液体によってほぼ透明になるほど透けてしまうものであり、尿や液状便でも同じ作用が生み出される。
 激しい腹痛に苦しみ脂汗を流していた少女たちの股間は、ブルマをはいた瞬間からうっすらと透け始めていた。


「あ、あぁぁ…………だめっ…………!!」

――ブビュルルブビビビビビビチャァァッ!! ブリブビビブビィッ!
――ビチチチチチチブリィィィビュリーーーーーーーーッ!! ブビビビビビビビブビビュリリリッ!!
――ビチブリリリリリッ!! ビチブリブリィビィィィィッ!! ビュブブブブブババババビチーーッ!!

 激しい腹痛に苦しみながらも3回目の挑戦でようやく伸膝前転を成功させた希だったが、立ち上がって元の場所に戻ろうとしたときについに限界を迎え、床に両手をついて崩れ落ちた。
 すでに数回に渡って下痢便をちびっていたブルマの白い部分は、お尻の周りを中心に焦げ茶色の下痢便で埋まっていた。
 そこに、力尽きた希の肛門が大量の下痢便を注ぎ込んだ。
 ブルマの前後があっという間に半液体で満たされ、さらにその量が増えていく。

「う、うぅぅ………………あぁっ…………」

――ビチビチブバババババババババババビュリーッ!! ビュブブブブビチチチチチビィィィィィィッ!!
――ブビチブビィィッ! ブビィィィィィィビチャァァァァァッ!! ブババブバビチャァァッ!
――ブビビチブビビビビビブリーーッ! ビチビュリブビビビチチッ!

 下痢便は、ブルマの伸縮性の限界を試すかのように布地を押し広げていった。
 白かったラインは既に下痢便の水分を先んじて吸収し、薄い茶色に染まりながら透けてしまっていた。
 その中を下痢便が前へ後ろへ流れ出し、自らの領域を広げていく。

「はぁっ、はぁっ…………ぐぅぅぅっ!!」

――ブビュルビチーーーーーーーーーッビュリリリリリリリビィィィィィィッ!! ビチブリーーッ!
――ブビュルルルルルルブリビチビィーーーーーーーーーーーーーーーッ!! ブビビビビビビビビィーーーーッ!
――ブビュルルルルルルルルルルビチーーッビュリブビーーーーーーーーーーーーーーッ!! ビチチチチチブリリブリブリブバババババブビーーーッ!!

 下痢便の勢いは衰えず、ブルマの中でまだ汚されていない領域を求めて広がり続けた。
 後方はブルマの最上部にまで達し、痛むお腹をきつく締め付けるゴムに堰き止められて横に広がり始めた。
 後方から見ると、ブルマ全体が茶色に染まっているかのようであった。
 前の方も割れ目を完全に覆い尽くし、ブルマの上部を目指して茶色の染みが伸び続けている。
 そして、ついに股下の布が伸び切って限界を迎え、両脇からどろどろの下痢便が溢れ出した。
 便秘で腸内に大量の固形便を蓄えていた希の排泄物は、度重なる排泄にも関わらずまだ完全に水状にはなっておらず、いくつかの半固形物がゲル状の汚物に押し流されてブルマの外に飛び出してきた。

「う…………うぅぅ…………」

――ゴボッブブブブッビチチゴポポポッ!! ビチッ!!
――ビチャブジュルルルブビビビビチャァァァァァァッ!! ビュルルビィッ!
――ビチチチチチチチチチブババババブリーーーーーーーーーッ!! ブビブビビュリリリリリリリリリリッ!!
――ビュルルブジューーッブジューーーーッビチビチャァァッ!! ブジュブジュルルルルルルビィィッ!!

 ブルマの中を埋め尽くしても、なお止まらないお漏らし。
 前後に伸びていた白いラインは、すべて内側から焦げ茶色に塗りつぶされていた。

「え…………えっ!?」

 立ち上がる気力を失った彼女のブルマを、誰かが後ろから引っ張った。
 体育教師の京香であった。

「希さん、ほら、せっかくの透明ラインが見えなくなってしまったわ。
 中身をみんなに見せてあげなさい」

 彼女が開帳したのは、ブルマの中に渦巻いた汚物の土石流であった。
 粘度のある液状の下痢便の中に、形を保った固形便が浮かんでいる。
 そのドロドロの下痢便が、お尻の球面を激しく汚している。
 さながら白い肌が、汚物の波打ち際に侵食されているかのような光景であった。

「え、いやっ、ああっ…………!!」

――ビュルルルルブピブピブビィィッ!!
――ビチャブピブジュルーーーーーーッ!! ブピッビィィッブビブビブビィィィィッ!

 肌が空気にさらされて刺激を受けたためか、肛門からさらなる下痢便が吐き出され、汚物の水かさはさらに増すことになった。


(つ、次は…………開脚……前転……)

 瑞穂は両腕でお腹を抱えながらマットの前に立っていた。
 下腹部を覆っているブルマはお尻を中心に濃い黄色に染まり、白いラインの中には半透明の黄色い汚水がたゆたっていた。
 下痢を我慢できず、既に一度ブルマの中に大量に漏らしてしまっていたのだ。
 特に胃腸が繊細な彼女は下痢の進行が早く、今や排泄物は完全な水になってしまっていた。
 そんな状態の汚水をブルマの布地だけで留められるはずもなく、両脚にいくつもの黄色い水流が流れ落ちていた。

――ゴロピィーーーーーーーーギュルーーッ!!
――ゴロロピィィィィィィィィィィグピィーーーーーーーッ!!

「あ、う………」

 そして、瑞穂はさらなる便意に襲われていた。
 もうブルマの中はいっぱいで、これ以上漏らした汚物はそのままブルマの外にこぼれ落ちるだろう。

「さあ、次は瑞穂さんの番よ」

「…………は、はい…………」

 断ることもできず、瑞穂はマットの上に足を踏み出した。

「う…………あっ…………」

――ビチィッ…………ブビュ……!! ……………ビュルルッ……!!

 前転を始めるためにしゃがみ込んだ瑞穂のお尻から、水便が漏れ出る。
 決して少なくない量をちびってしまったが、既に汚水でいっぱいのブルマの膨らみには影響を与えなかった。
 むしろ、しゃがんだことにより布地が引っ張られて内部の余裕がなくなり、相当量の水がブルマの両脇から流れ落ちていた。

「う……うぅ…………」

 涙を流しながら、瑞穂は頭をマットにつけて前方に回転を始める。
 脚でマットを蹴り身体を浮かすと、汚れた下半身が頭より高い位置へと移動する。
 十分過ぎるほどに明るい体育館の照明が彼女を照らす。
 しなやかに回る脚が、パッと45度ずつの角度に開く。
 両目からこぼれ落ちる涙が、身体じゅうに浮かんだ冷や汗が、ブルマの表面に染み出した水滴が、両脚に伝った汚水の軌跡が、金色の光を反射してキラキラと輝いた。

 そして一瞬の美しい輝きの後、その瞬間は訪れた。

――ベチャッ!!

「…………っ!!」

――ジュルルルルルッ!! ドバッビチャビチャビジャーーーッ!!
――ビュルルルッ!! ビチャビチャビチャッ!!

 瑞穂のお尻が――水状便をいっぱいに詰め込んだブルマに覆われたお尻が――マットに到達した瞬間、彼女自身の体重によって押しつぶされたブルマは、中に溜め込んでいた液体を爆発的に放出した。
 股の間から大量の液体があふれ出し、地面に高所からぶちまけたような飛沫を伴った水便の池を作る。さらに、ブルマの後方に溜まっていた汚水はゴムの締め付けをはねのけ、間欠泉のように真上に吹き出し、体操服のシャツを汚した後にマットに落ちていった。

――ビチャ……グチャッ……!!

「ひっ…………!!」

 感覚を失いかけていた肛門に、おぞましい感触が伝わった。
 ブルマの肛門の近くに滞留していた、水状便の中にわずかずつ混ざっていた未消化物が、肛門とマットの間で押しつぶされたのだ。
 汚水とは異なる柔らかく生暖かい感覚が肛門の周りに広がり、瑞穂は身体を震わせた。
 そのため回転から立ち上がろうとする勢いが落ち、開脚のまま立ち上がるはずが、中途半端に脚を開いたまま膝立ちになってしまった。

――グギュゥゥゥグルルルルルッ!! グピィィィゴログルルッ!
――ゴログルルルルルグギュルーーーーーーーーーッ!!
――ゴロゴログルギュリリリリリピィーーーグギュルルルルルルルッ!!

「あ、あああ、あっ…………!!」

 その瞬間、瑞穂のお腹が激しい音を立て、瞬時に強烈な便意が押し寄せてきた。
 反射的に両手でブルマ越しにお尻の穴を押さえる。
 しかし、既に大量の水便が潤滑剤になっていて、外からの圧力は内側からの水流に対して抵抗にはならず、ただブルマの中の水状便を股の間から押し出してしまうだけの結果に終わった。

「あぁぁぁぁっ…………!!」

 瑞穂は顔を背けてうつむき、お尻を押さえる両手に力を入れた。
 その懸命な努力をあざ笑うかのように、ついにブルマの中に勢いよく黄色の汚水が吐き出された。

――ビュルルルルルルルルルルビチブジューーーーーーーーーーッ!!
――ゴボボボボブシャァァァァァァァァァァァビィーッグポポポポッ!!
――ビュジャァァァァァァゴボッブジューーーーーーーーーーーーーージャーーーーーーーーーーッ!!

 瑞穂は、既にお漏らしでいっぱいになっていたブルマの中に、2度目のお漏らしをはじめてしまった。
 ブルマの中で押さえつけられて行き場をなくした流体はすぐに脇から溢れ出し、太ももの内側に途切れない水流をつくった。

「う…………うぅぅっ…………あぁぁ…………」

――ビュルッビシャァァァァァァビチビチュブボッビュビチィィィィジャーーーーーーーーッ!!
――グポポポポポブリリリゴボボボボボッ!! ビュビィィィィィィィビチャビチャジャアアアアアアアッ!!
――ビュッブシャーーーーッビュビシャーーーッブボブリゴポッ!! ビュルーーーーッブシャーーーーーッビュブビューーッ!!

 ブルマから溢れ出す汚水は勢いを増し、両脚を勢いよく流れ落ちていく。
 その下のマットには黄色い池ができ始め、その面積をどんどん広げていく。
 マットは表面が撥水性となっており清掃がしやすくなっているかわりに、汚水を吸い込んでくれず、汚れの範囲はどんどん広がるのみであった。

「だめ……止まって………………だめ…………!!」

――ブジュブジュブボボボボボボッブシャッビチビシャジャーーーーーーーーーッ!!
――ブパッビチィーーーッジャアアアアアアアアアアアアッゴポッビチグポポッ!!
――ゴポッブリュブリブボボボボッ!! ビュッブシャーーッビチャジャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
――ゴプッビチチチブボボボブビビビッ!! ビュルルルルルルルルビィーーーッビチィーーーッジャーーーーーーーーーーーーッ!!

 瑞穂はお尻を押さえ続け、お漏らしを少しでも早く止めようとした。
 ブルマの白かったラインを押さえ、割れ目にまで指を食い込ませるようにして、少しでもおもらしの被害を食い止めようとした。
 しかし、すでに限界を越えていた身体は言うことをきかず、直腸の中に充填されていた汚水をすべてブルマの中に、そしてマットの上に垂れ流してしまった。
 黄色の池は広がり続けて前転の際に撒き散らした炸裂痕を飲み込んでしまい、なおもマットの端からこぼれ落ちるほどに広がっていった。
 もはや彼女には、なす術がなかった。
 瑞穂が流し続けた涙はマットに落ち、黄色い汚物の池に吸い込まれていった。


「もう、マットがだいぶ汚れてしまったわね。
 仕方ないから、次の種目はマットに頭を付けなくてもできるものにしましょう。
 ……そうね、支持倒立にしましょうか」

 京香の宣告に、女子生徒5人の間に戦慄が走った。
 すでに全員、ブルマの中に大量の下痢便を漏らしていた。
 この状態で倒立――逆立ちをしたら、ブルマの中にある汚水が身体や顔にまで達してしまうことは確実であった。

「では、最初は由紀さんにやってもらいましょう。
 支持は綾さんね」

「由紀ちゃん……!?
 せ、先生! わ、私がやります、せめて由紀ちゃんは……」

 希が由紀に代わって手を挙げた。
 もともと朝から下痢をしていた由紀のお腹の具合は壊滅的にひどく、この授業中にすでに3回のお漏らしをしてしまっていた。
 授業がはじまって間もなくの1度目でブルマの中をグチャグチャにし、希とほぼ同時期の2回目でブルマから大量の汚水を溢れさせ、さらに瑞穂が漏らしている間、待機列の中でしゃがみ込んで和式便所に注ぎ込むような勢いで3回目のお漏らしをしてしまった。
 そして今もお腹を押さえ、さらに押し寄せてきた便意に苦しんでいる。
 彼女にこれ以上無理をさせる訳にはいかない――と、クラスの女子は皆、思っていた。

「変更は認めません。
 由紀さん、綾さん、位置について」

「…………は、はい…………」

 由紀はお腹を苦しげに抱えながらマットの前に立つ。
 目の前には、綾の小さな身体と、その折れそうな腰部を覆う汚れきったブルマと、両脚にいくつも走った液状の下痢便の跡があった。
 それでも、指示に従うしかない。

――ゴロッゴログルッ!! ゴロゴロロロロギュルルルルーーッ!!
――ギュルルゴロロロギュルルピィーーーッ!!

「うぅっ………………」

 お腹の痛みに負けて崩れそうになる上半身を制御して倒し、汚れが多量に残るマットに手をつく。
 そのまま、力の入らない脚でマットを蹴る。

「綾ちゃん……お願い!!」

「由紀ちゃんっ……!!」

 満身創痍の綾が手を伸ばし、由紀の両脚を受け止める。

 支持倒立は完成した。
 由紀の両手はピンと伸びてマットの上で体重を支え、わずかにしか膨らんでいない胸を少し反らし、体育着の裾がめくれたその上に、茶色に染まったブルマがあり、そこから伸びる茶色く汚れ切った脚を綾が支える。

「…………っ!!」

――バシャッジャーーーーーーーーーーーーーッビシャビシャバシャバシャビシャッ!!

 一瞬の静止の後、由紀のブルマが蓄えていた水状便が一斉に流れ落ち、彼女の身体の前と後ろに茶色の滝をつくった。
 量が多いのは背中側で、シャツは一瞬にして一面が茶色に染め上げられ、さらさらの黒髪にも茶色の汚水が流れていった。
 前側は量こそ少ないものの、おへそ付近から茶色の水流が下に――頭に向かって伸び、小さくも透けて見える乳首の中間点を茶色の筋が貫いた。

――ギュルルピーゴロロロッ! ゴロロロロゴログピィーーーッ!!
――ギュルルッ! グルッ!! グギュルルルルルルルゴロロログウーーッ!!

「う…………うぅ…………あぁぁ…………」

 倒立した由紀の身体が震え、静寂に包まれた体育館に、彼女の下腹部から発せられる重苦しい音が響き渡る。
 さらなる悲劇が由紀に襲いかかろうとしていた。

「ああああっ…………!!」

――ゴポポッゴボブジュルルルルルルルルブジュボッ!! ブパッビシャビチャビシャアアッ!
――ビシャビューーーーーーービィーーッビチィジャーーーーッ! ブジューゴボボブジュボボボボッ!
――ゴボッブジューゴポポビチチブリュルルルルルルッ!! ビシャジャァァァァァァァァァァァビュルーーーーッ!!
――ビシャビシャビシャボタボタッ!! ジャーーーーーーーッビシャビシャビチャビチャビチャッ!!

 真上に向いた彼女の肛門が全開になり、噴き出す水便が茶色に染まったブルマをさらに膨らませる。
 ブルマの中に吐き出された汚水は、数秒の後に腰回りからこぼれ落ち、再び彼女の身体に茶色の滝を作った。

「あぅぅっ……!! んっ、んぐっ……!! うあぁぁぁ………!!」

――ゴボッビチュブボッ! ビチャジャァァァァビューーーーーブシャーーッ!! ジャアアッ!
――ゴポポポポッブリュルルルルゴポゴボボボボボボボボッ!! ブパッビュルルルビュルーーーーーーーーーーーーーーッ!!
――ゴポポポッビチブブッ!! ブブッ! ブジュブリブリュルグボッ!! ビチャブシャーーーッ!! ブシャブシャーーーーッビュルーーーーーッ!!

 水便をブルマの中に飽和させる音が響くと同時に、肛門の直上が膨らむ。
 ブルマで受け止めているにも関わらず、放出の瞬間がはっきりとわかる光景であった。
 そして、出した量がそのまま身体に向けて流れ落ちていく。
 もはや、ブルマは吸水や濾過の機能すら放棄し、汚水の流路を変えるだけの存在に成り果てていた。

「あ…………あぁぁ…………あっ…………」

――ゴボッゴポブボビチチチブブブッ!! ブピピピピピッブビビビビビビビビブジューーーーーーーーーーーーーッビチャァァァァァァッ!!
――ブリュルルブジュゴポポッ!! ブジュビチブビブバァッ!! ブピッジャァァァビュビチィーーーーーーーーーーッ!!
――ゴボボボボボボッブリュブジュルゴボボボボボボボッ!! ビィーーーーーーーーーッビシャーッ!!  ビュルッビチャビュルルルルルッ!!
――ゴポッグボボボボボボボグボボボボボボビチチッ!! ビシャビュルーーーーッビチィーーーーーーーッビィィィィィィィビシャアアッ!!

 由紀の嗚咽と、それをかき消す破裂音が体育館に響く。
 肛門から生み出される茶色い染みが広がっていく。
 ブルマの腰周りに、体操着のシャツに、透けたシャツの下にのぞく背中に、ほとんど膨らみのない胸に、マットに伸ばした両手に、重力に従って下がる髪に、歯を食いしばった口元に、自らが生み出している惨状から目を背けて閉じた両目に……。
 茶色の水状便が由紀の上半身を覆い尽くしていった。
 数多くの悲劇が生まれたきょう一日の中でも最も凄惨な光景は、2分間に渡って続いた。

   ・
   ・
   ・

 3年生、美術の授業。
 本日の課題は「名画を学ぶ」であった。
 モデルは歴史的な名画の人物と同じ姿勢を取り、それを複数の角度からデッサンすることにより、実際の人体の構造を多角的に把握し、かつ歴史的な絵がなぜその構図を切り取ったのか考察するという、美術教育上非常に意義のある内容である。
 しかし、その課題に取り組むのは、一糸まとわぬ姿態を晒しながら、食中毒による激しい下痢に苦しみ続ける少女たちであった。


 肘掛けつきの椅子に座り、上半身を斜めに向けて、うっすらと笑みを浮かべる女性。
 「モナ・リザ」の構図である。
 厳正なくじ引きにより、この課題を与えられたのは坂下亜美であった。
 授業の初めから終わりまで同じ姿勢を続けるのは困難であるが、椅子に座るだけ、という体勢は極めて負担の少ないものである。
 恥ずかしさという点でも、肘掛けの上で組んでいる手はほとんど膨らみのない胸を隠すことができないが、脚をそろえて座っている姿では股間が丸見えにならないため、それほど厳しい課題ではないはずであった。
 亜美のお腹が激しく下ってさえいなければ……。

「あ、あぁぁ…………あっ…………」

――ブバッブピブピブビビビビビブジューッ!! ブジャッビシャーーーーッビチィィィィィィィビシャーーーーーーッ!!
――ブジュブジューッブビーッブジュルーーーーーーーーーーーーッ!! ビュッビュルビィーッビュルーーーーッ!
――ビシャァァァァァァビュルーーーーーッビィィィィッ!! ブジャッビシャーーーーッビチィィィィィィィビシャーーーーーーーーーーブビビビビィィィーーーーッ!!

 亜美は椅子に座ったまま水便を漏らしていた。
 この授業がはじまってから、5回目の排便であった。
 亜美は体格が小さいためか下剤などに対する耐性が低く、お腹を下すと頻繁に便意に襲われ、下痢便の排泄を繰り返してしまう。
 美術の授業でも、便意を我慢しながら椅子に座って、5分もしないうちに最初のおもらしで椅子の上を汚し、水便の雫が椅子から途切れるより早く次の排泄をはじめてしまった。
 椅子に押し付けられた肛門が水便を跳ね上げるように吐き出し、椅子の外に飛沫を撒き散らし、椅子の真下に汚水の水たまりをつくっていく。
 既に彼女のお尻と、汚水が伝った両脚、椅子の表面と4本の脚は、汚物の色に染め上げられていた。

「うぅぅ…………いやぁ………………」

――ゴプッブリュルルルルルルルブジュブーーーーーーーッ!! ビシャビチィィィィィィジャァァァァァジャーーッ!!
――ゴポッブビィィィッ! ビィッ! ビチィーーッビィーッブシャーーーーッ! ブシャビチィーーーーーーーーーーーーーッ!!
――ビュルルブジューーーーーーーッブバァァァァッ!!ビュブシャァァァァビュルルルビシャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
――ブシャビシャーーーーーーーーッビシャーーーーーーーーーッ!! ビシャビュルーーーーーッビューーーッ!! ビィィィィビュルーーーッビチビチビチィィィッ!

 それでも亜美の排泄は止まらない。
 自らの汚物がお尻と脚に広がる感触が絶え間なく続く。
 しかし、汚水の海と化した椅子から立ち上がることは許されない。
 それどころか、悲しむ表情さえ見せてはならず、穏やかな微笑みをつくり続けなければならなかった。


 畑の中に身をかがませ、地面に落ちた麦の穂を拾う。
 前かがみの頭は腰より低く、右脚を踏み出して左脚を引く。
 「落穂拾い」であった。
 前かがみの体勢を維持するのは大変だが、それ以上に問題なのは、腰を上げているために肛門が真後ろを向いているということである。
 この状態で下痢便を排泄したら、勢いよく飛び散る汚物が広範囲に撒き散らされることになる。
 そしてこの課題を与えられたのは、3年生の中で最もひどくお腹を下している乃梨香であった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………うぅっ…………!!」

――ビィーーッ………………ビィッ………………ジュルルッ!!
――ブシャーーッ………………ビィィッ……ブビュッ…………ビュルビュルッ…………!!

 乃梨香は、小刻みに少しずつ水便を放出していた。
 その水便が、大きな池となった水たまりの最前部に着弾する。
 必死に我慢したものの、授業開始から10分後にあえなく力尽き、大量の水便を後方に噴射させてしまった。
 床上1mの高さからほぼ水平に飛び出した水便は、お尻の後方5.4mの位置まで届き、そこから飛び散った水飛沫はその向こう側の壁に届こうかという勢いであった。
 2度目の排泄もほぼ同様の勢いで、既に水たまりができていたところに汚水を注ぎ込んだために、飛び散り方は一層ひどくなった。
 便意に耐え切れないことを理解しながら、少しでも汚す範囲を狭くできるよう、乃梨香は健気にも少しずつ水便を出し続けることを選んだのだった。

――グギュゥゥゴロギュルルルルグギュルルッ!! ギュルーッ!
――ギュルルピィィィゴロロロギュリリリリリリリリッ!! 

(だめ…………お腹が…………もっと痛く…………だめっ…………)

 しかし、少しずつ出し続けているにも関わらず、乃梨香の腸内の圧力は高まる一方だった。
 飛び散らないように慎重に出し続けるだけでは、水便が腸の奥から押し寄せる速度を上回れない。
 最初はお尻の真下に落ちていた水便が徐々に遠くまで飛ぶようになり、既に最初の大噴射でつくった水たまりにまで届いてしまっていた。

「うぐぅっ………っあ、あああっ…………!!」

――ブシャビュルーッ!! ビュル…………ビュルッジャァァッ!! ………………ビィーーーーッ!! ブピ…………ブビチビチビチッ!!

 ガクガクと脚が震え、肛門が閉じている時間より開いている時間の方が長くなってきた。
 限界が近いことは明らかだった。

「うっ…………!! あっ……ああああっ!!」

――ブバーーーーーーーッブピッジャーーーーーーーーーーービシャーーーーーーーーーーーーッブビュルルルビィィィィィィィッ!!
――ビュルッビュビビシャアアアアアアアアアアアアアアッ!! ブピッジャァァァビチィーーーーーッ!!
――ブシャッジャーーーーーーーーーービチィーーーーーーーッ!! ビシャビシャーーーーッビューーーーーーービシャーーッ!!

 もはや気力が尽きかけている乃梨香に、再度お尻の穴を引き締める力はなく、内なる圧力に完敗した。
 肛門が全開になり水便が噴射される。
 1回目の噴射よりさらに遠く、1m以上も飛距離を更新し、6.5mの距離まで着地点が伸びた。
 壁の前の乃梨香が立つ位置から7m後ろ、遥か遠くにあったはずの反対側の壁に、高さ50cmほどまで飛沫が塗りつけられた。

「あ…………あぁぁ…………」

――ブシャビュルルビシャーーーービチィィィィビシャーッ!
――ビュビュビィーーッビシャーーーッ! ブパッビィーーッブシャーーッジャーーーーーーーーッ!!
――ブシャビュルーーーッビュジャーーーーーーーーーーーーッ!! ビュッブシャーーーッビシャブシャーーーーーーーッ!!
――ブジャッビチィーーーーーーーーーーーーッ!! ブパッビチャビシャアアアアアアアアッ!! ビュビチィビシャァブシャーーーーッ!!

 それほどの強烈な勢いの噴射が、10秒たっても20秒たっても終わらない。
 汲めども尽きぬ泉のごとく、乃梨香の腸の奥から焦げ茶色の汚水が飛び出してくる。

「う…………うぅっ…………うぅ…………」

――ビィッ…………ジャアアッ…………ビシャアッ…………ビィィッ……………ビュルルルルッ…………!!

 教室を端から端まで汚し尽くす放出が終わったのは、出しはじめてから1分が過ぎた後だった。
 その後も、涙を流しながら断続的に水便を噴出し、乃梨香の授業中3度目の水便排泄は終わりを告げた。
 記録係の男子が乃梨香の立っている位置と水便が床に届いた距離を白墨でマーキングし、ノートに以下のように記した。
 飛距離6.5m、1mの高さから水平に投射したと想定した場合の推定初速度は、空気抵抗をゼロと仮定しても14.5m/s以上、乃梨香ちゃんの100m走ベストタイム12.14秒の平均速度8.2m/sを大きく上回る記録をつくった――と。


 右手に旗を、左手に銃剣を持ち、後ろに続く群衆を振り返り力強く見据える。
 「民衆を導く自由の女神」の課題は、統率者に最もふさわしい生徒会長たる結衣香に与えられた。
 銃剣は安全のため旗竿と同じ棒に切り替えられたが、少なくない重量があり、これを持ち続けるだけでも相当な体力を要する。
 ほどよく発育した胸を晒し――これは原典の絵画でも同じであるが――股間やお尻も丸見えの状態で、両脚も不安定な姿勢のまま立ち続けなければならない。
 そんな厳しい環境の中、結衣香は30分以上の長時間に渡り、下痢便を漏らさずに耐え続けていた。

――グギュルグルピィーーグギュルルルッ!!
――グピーーーグギュルルルルルッ!! ゴロッギュルグギュルッ!

(…………あと…………あと10分…………)

 結衣香は霞む視界の焦点を保ちながら、必死にお尻の穴を締めつけていた。
 既に同級生は皆、下痢便を漏らしてしまい、足元やさらに遠くまで広がる汚物の海の上にたたずんでいた。
 結衣香自身も、いつ漏らしてもおかしくないほどのすさまじい便意に襲われ続けている。
 それでも絶望的な我慢を続けるのは、彼女の後ろに頭を下げた乃梨香がいたからだった。
 女子生徒たちは指定されたポーズを指定された位置で取ることを強いられている。
 「民衆を導く」ためには、彼女の後ろに従う者が必要――という理由で、このような配置が決定された。

(私が漏らしたら…………乃梨香が…………!!)

 結衣香が下痢便を排泄したら、ちょうど肛門から飛び出した先にある乃梨香の頭に汚物がかかってしまう。
 しかも念の入ったことに、結衣香の靴は現在の位置に強力な磁力で固定され、体勢を変えて射線をそらすこともできないようにされていた。
 すでに全員自らの排泄物で汚れきっていたが、クラスメイトの顔を下痢便まみれにするようなことは死んでもできない――と、結衣香は既に枯れ果てた気力の最後の一滴まで絞り出すかのように、便意をこらえ続けていた。

――グギュルルルルルルルルルルルルルルルグルルルグピィーーーーーーーーーッ!!
――ゴロゴロゴロロロロロロログギュルーッ!! ギュロロロロロッ!!

「…………ぐぅっ…………んぅっ………………うぅぅぅ…………くっ!!」

――ビュルルッ……………………ビィッ…………ブピュッ……!!
――ビィィッ……ブピピブピッ!! ビビビィッ…………ビチブビビビッ!!

 5分後……、結衣香はまだ我慢を続けていた。
 しかし、限界を超えた便意は結衣香の強靭な精神力を上回り、少量の飛沫となって肛門から飛び出しはじめていた。
 辛うじて乃梨香には届いていないものの、下を向いている彼女の視界には床に落ちた液状便の雫が映っている。

「ゆ、結衣香…………わ、わたし、大丈夫だから…………無理しないで……あ、んっ!!」

――ビュルッビシャビィィィィィィィィィィィィィィィィジャアアッ!!
――ビシャブシャーーーーッジャーーーーーーーービチィィィィィィィビィーッ!!

 乃梨香は、苦痛に耐え続ける結衣香に声をかけながら、自ら5回目の水便噴射をはじめてしまった。
 彼女の後方は汚物の海となっており、両脚を流れ落ちた水便が汚し切っているが、上半身はいまだ汚れておらず、美しい顔は汗にまみれてはいたが汚れてはいなかった。
 汚してもいい――と彼女は言った。
 単に我慢できなくなっただけかもしれないが、自ら排便を始め、結衣香にも同じことをしてもよいと促したのかもしれない。

――ゴロロロゴロピィーーーゴロギュルルッ! ゴロギュリリリリリギュルーーーーーーッ!!
――ゴログルルルルルルルルルルルルルルグギュルルルルルーーーッ!!

(だめ…………漏らしたら…………だめ…………漏れる………がまん、あと少し…………だめっ……)

――ビュルッ……ビシャアッ! ビュル…………ブビビブビビィィッ!!
――ブジュッ! ビィィッ………ビュビシャッ…………ビチチチブビィーーーッ!!

 明晰な結衣香にしては珍しく乱れきった思考。
 腹痛と便意がわずかな理性を侵食し尽くしていく。
 肛門だけが彼女の本心――限界――を訴え続けていた。

――グピーーーーーーーーグギュルルルルルルッ!! グピィーーッ!
――グギュルギュルグルルギュルルピィーーッ!! ゴロロゴロギュリリリリリッ!!
――ギュルルルルルルルルゴロロロロロロロロロロロロロロロピィーーーーーーーッ!!

(だめ、だめ、だめ、漏れる、漏れる、出る、出る、あああ…………)

 肛門にかかる圧力、それに耐える力はもうない。
 肛門が開く感覚。
 中に押し留められていた凄まじい量の液状便が、肛門の外に吐き出される。
 強力な圧力で噴射されたその先には…………。

「…………だめぇっ!!」

――ブバアアアアアアーーーーーーッ!! ビュブブブビィィブピピピビチチチチチチッ!!
――ブビビビビビビビビビビィィィッ!! ビチャビチャァッ! ブバッブピーーーーッブジューーッ!!
――ブバーーッ! ブジュブピブジューーーーーーーーーーーーーーーッブビビビビビビビビビビビビビビィィィィィィィィィィィィッ!!
――ビチャビチチチビィィィィッ!! ビチビィーーーーッ!! ブジュブビィィィィィィィィブバーーーーーーーーーッ!!

「……っ…………」

 結衣香の肛門から弾ける轟音が響いた。
 乃梨香は、間もなく襲ってくる汚物の感触に備えて目を閉じ、身体を強張らせた。

「……………………!?」

 しかし、結衣香が吐き出したはずの下痢便は、いつまでたっても乃梨香の頭には落ちてこなかった。

「結衣香…………あ、あぁっ…………そんな…………」

 乃梨香がわずかに視線を上げた先に映ったもの――それは、下痢便を自らの両手で受け止めた結衣香の姿だった。
 凄まじい勢いで噴射される液状便を自らの両手で遮り、乃梨香に害が及ばないようにする。
 しかしその結果として、両手は一瞬にして汚物そのものとなり、跳ね返った液状便も全て自分の下半身に飛び散り流れ落ちることになった。

「くっ…………うぅぅぅっ…………!!」

――ブビビビビビビビビブバババババババババビチチチッ!! ブピッブピブビーーーッブジューッ!
――ブピッビィーーッ!! ブビビチチチチチチチチチチチッ!! ビュブブブビィッ!
――ビュブブブブブブビブビビィッ!! ブビチチチチブジュルルルルルルルルルブジュルーーーーーーッ!!
――ブピピッブジュルルルルルルルビチーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!! ブバッブジュルーーーッブピーーーーッブバババババブビィィィィッ!!

 自らの手と下半身を汚しながら、大量の排泄を続ける結衣香。
 我慢に我慢を重ねていただけあって下痢便の量は凄まじく、大量の噴射が1分経っても2分経っても収まらない。
 手でせき止められた汚物は腕や背中にも飛び散り、彼女の身体を汚物の色に染めていく。

「あぁぁ………………あっ………………」

――ブビチチチチチチブババババブバァァァッ!! ブバァッ!
――ブビチチチチチチチチチチチチチチチブジューーーーーーーーッ!! ビュルルルルブピーーーッビチィィィィィィブバーーッ!!
――ブジュブジュルーーーーーーッブジュルーッビチブバァァッ!! ブバッビチチチチチチチチチチチッ!!
――ビュブブブブビブピーーーッビチブジューッ!! ビチャビチチチチチチチチチチチチチチッ!! ブピピッブバーッビチビチーッ!

 5分が経過し、授業時間が終わっても、結衣香の噴射はまだ続いていた。
 既に授業は終わり、姿勢を維持する義務はなくなったはずだが、あまりの惨状に誰もが言葉を失い、動くことすらできずにいた。

「うぅぅぅ…………………ぅぅ…………」

――ブバッビチチチチチチチチチチチブバーーーーーーーーーーーッビィーーーーーーーーーーッ!! ビュブブビチィィビチッ!!
――ブバブババビチィィィィブジューーーーーーーーーーーーッ!! ビュブブブブブピーーーーーーーーッブジューーーーーーーッ!!
――ビュルルルルルルルブビブビビィィィィィィィィィィィィィッ!! ビチャブピビチビィィィィィィィィッ!!

 それから3分の時間が経過し、やっと結衣香の排便が終わった。
 下半身は液状便が流れる滝となり、両手からも絶えず黄土色の雫が滴っていた。
 10分前までクラスの女子生徒の中で一番汚れていなかった身体は、今や最も汚れ切った身体になっていた。


 4時間目の授業はこうして終わった。
 野外排泄やお漏らしで制服や靴下を汚して涙を浮かべながら戻ってきた1年生たちは、体操着の上半身まで汚物でグチャグチャになって帰ってきた2年生たちを目にして言葉を失った。
 そして、裸のまま下半身を汚して帰ってきた3年生達の姿に衝撃を受け、あまりにも汚れが酷い結衣香を見るに至っては、何が起こったのかを想像することすらできなかった。
 なお、結衣香の行為は「授業における指導を無視して指定された体勢を許可なく変更し、糞便を体に塗りたくりたいというスカトロ趣味に耽溺した破廉恥極まりない行為」と見なされ、職員会議において満場一致で反省室入りが決定された――との説明があった。
 しかし、少女たちはその行為の影にどれほどの苦しみがあったかを想像し、結衣香の無事を祈るしかなかった。

 女子生徒たちの検便を分析した結果、海外で報告された新種の食中毒菌が検出されたことが判明し、適切な薬を服用し一晩安静にすれば回復する――との診断がなされた。
 直ちに、女子生徒全員に薬が与えられ、しっかり休養することが指示された。
 これによって、女子生徒全員を汚辱と羞恥にまみれさせた食中毒事件は幕引きとなった。

 …………公式の記録上は。



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文章:メルティさん
修正/挿絵:ロック


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