抜き打ちドーピング検査後の緊急職員会議



 今回の緊急職員会議における議題は、次のようなものとなっています。

 まず、1点目の女子生徒帯の検査時の態度ですが、これは非常に問題のある行動が目立っていました。
 そもそも、女子生徒全員が、規定時間内に検査を終えることができませんでした。
 また、検査中に、勝手に腰を振ったり揺すったりするなど、検体の提出を妨げるような行為も、すべての女子生徒に見られました。
 ドーピング検査というのは、本来女子生徒たちの潔白を示すために行っているものであり、彼女たちのためのものです。
 したがって、彼女たちは、検査に自ら進んで協力することが当然と言えるのです。
 それにもかかわらず、このような態度を示す女子生徒ばかりであったことは、大きな問題と考えられます。

 それ以外に、尿をコップの外にこぼした女子生徒は4名いました。
 佐伯美奈、綾川沙由里、水野由紀、飛鳥真帆です。
 佐伯、綾川、水野は、放尿の勢いが足りなくてコップに届かず、また飛鳥は勢いよく放尿し過ぎてコップからはみ出したとのことです。
 水野は、検査員である男子生徒が持っているコップの位置が前過ぎて届かなかったという証言をしているようですが、検査を実施した男子生徒に確認したところ、そのような事実はないとのことでした。
 これも、検査における詐称行為のひとつと見なすことができるかもしれません。
 そして、検尿後の綿棒挿入において残尿が確認された女子生徒は、ソフィ・アポリネールと川上綾の2名です。
 検尿の際にすべての尿を出さないというのは、隠蔽行為と見なされるべきもので、非常に恥ずべきことであり、決して許されるものではありません。
 さらに、愛液の検汁中に絶頂を迎え、愛液をコップの外にぶちまけた女子生徒は、佐伯美奈、高科あゆみ、綾川沙由里、水野由紀、佐藤希、川上綾、本郷優紀子、柴谷乃梨香の8名です。
 陸上競技に多数参加し、普段からドーピング検査に臨んでいる柴谷乃梨香でさえ、このような不正行為に手を染めていたということは、驚くべき事実です。
 そもそも、今回の愛液検汁では、通常時の愛液を提出することを求めていたのですから、愛液の成分が変わってしまう可能性のある絶頂愛液を出すというのは、明らかな不正行為と言えます。
 愛液を出すだけの行為に絶頂など不要ですから、これは、とても真面目に検体を提出する態度とは思えません。

 そして、便検査に至っては、自分の力でウンチを出せたのは、三条院結衣香と柴谷乃梨香の2名のみでした。
 ただし、その2名も含めて、規定量のウンチは誰も排泄できなかったため、結局女子生徒全員がアナルマッサージを受けることになりました。
 検査に協力できない女子生徒の方にこそ問題がある訳ですから、わざわざ手を煩わせてくれる男子生徒に対して依頼する際は、しっかりと丁寧にお願いしてもらわなければなりません。

「私は、中学生にもなってひとりでウンチもできないような女の子です」

「私の汚いウンチが詰まったお尻の穴に、指を突っ込んで、グリグリと掻き回していただけないでしょうか」

 ……と、このような感じでお願いしなければならないのです。
 しかし、はじめからこのようにお願いをできた女子生徒はおりませんでした。
 全員、グズグズと聞こえないような声でしかお願いしておらず、無駄に検査時間を浪費してしまったのです。
 そして、なんと下痢便を排泄し提出したものが、各学年1名ずつ、合計3名おりました。
 高科あゆみ、柏原瑞穂、坂下亜美です。
 この3名は、いずれも検査容器の外にウンチをまき散らしたのです。
 しかも、そのように検体を無駄にしただけではなく、検査に使用しない腸液を除いて身の部分だけの重さを測定したところ、量も不足しておりました。
 そのため、彼女たちにもアナルマッサージを施しました。
 彼女たちの場合、下痢便で汚れたお尻の穴をいじってもらう訳ですから、より丁寧に男子生徒にお願いをするよう、指導しました。

「私は、このような大事な検査の日にもかかわらず、お腹の調子を崩して、ブリブリとユルユルウンチを垂れ流してしまうような、頭もお腹も弱い間抜けな女の子です。
 こんな臭くて汚い下痢便がベッタリとついた恥ずかしいお尻を見せて申し訳ありませんが、どうかこの恥知らずな汚尻の穴を躾けていただけないでしょうか」

 このようなお願いをするよう3名に対して指導しました。
 3名とも、顔を真っ赤にして涙をこぼしていたとのことですが、日ごろからの自己管理能力の欠如が、このような事態を招いたということを考えれば、自己責任と言うしかありません。
 全学年の中で、この検便に最も時間を要したのは、佐藤希です。
 なんと、規定では1回のみのアナルマッサージでウンチを出さなければならないにもかかわらず、結局3回ものマッサージを要しました。
 普段から、便秘と言って学校でトイレの使用を拒む姿が確認されています。
 このような普段の不真面目な生活態度が、今回の問題につながっていると思われます。
 また、雨宮恵子および高瀬真由美に至っては、アナルマッサージの最中に絶頂を迎え、愛液を撒き散らすという、とんでもない問題行動が見られました。
 これは、およそ今回の検査目的を勘違いしているとしか考えられず、お尻の穴をかき回すだけで安易に快楽に溺れるような変態少女であることが、改めて確認されたと言っていいでしょう。
 検便中に愛液を出す必要などないのですから、彼女たちは大きな勘違いをしていると言わざるを得ません。

 以上のように、女子生徒たちは誰ひとりとして、検査に協力的な姿勢を示しませんでした。
 せっかく身の潔白を晴らすために行われるはずの検査を拒もうとするような態度は、不正を行っていることを自ら白状しているようなものです。
 今回の検査では、女子生徒は自分たちの身の潔白を証明するために検査を受ける義務が生じた訳ですから、それを果たそうとしないということであれば、何らかの不正があることは、もはや明白です。
 このような状況では、我々は、女子生徒たちに関するすべてが信用できないと言わざるを得ません。

 そればかりか、尿、愛液、便の検体を、おおむね正しく提出できたのも、生徒会長である三条院結衣香のみでありました。
 しかし彼女の場合、その立場上、ただ自分ひとりだけが正しくあろうとするだけでは、不十分です。
 彼女には、生徒会長として本学園の女子生徒を代表するとともに、女子生徒たちを指導する立場でもある訳ですから、他の女子生徒がきちんと検査に臨まなかったというのは、そもそも彼女の指導能力の不足と言えるでしょう。
 このことから、三条院結衣香の生徒会長としての資質に疑問が持たれるのは当然ですはありますが、さらに深く考えるならば、次のような可能性も考えられます。
 すなわち、彼女が組織的な不正を先導した上に、自分だけがアリバイ的に検体を正しく提出した……という可能性です。
 つまり、今回の女子生徒たちのドーピング検査に対する非協力的な態度は、生徒会長が裏で手引きし、組織的に不正を行った可能性……そして生徒会長がその首謀者である可能性すらあるのです。
 女子生徒たちには、これまでにも一斉暴動の前科などがありますから、この件については、さらに厳しく追及すべきと考えます。


 2点目の暫定検査結果については、全ての検体で陰性という結果が出ました。
 ただし、今回の検査は緊急に行った簡易的な検査であります。
 ですから、この結果をもって、女子生徒たちが潔白であり無罪である……という証拠にはなり得ません。
 そもそも、彼女たちが正しい方法かつ協力的な態度で検査を受けていなかったことは、先ほども説明したとおりです。
 そのような手段で採取された検体では、到底正確な検査ができたとは思えません。
 したがって、改めて厳密かつ詳細なドーピング検査を女子生徒全員に課すべきものと考えます。
 もし、本当に組織的な不正があるのであれば、それは芽のうちに摘んでおかなければなりません。
 疑惑のままで放置すれば、後々、大きな問題になるかもしれません。
 この際、彼女たちには、きっぱりと身の潔白を証明してもらうことが必要です。
 それが、彼女たち女子生徒のためにもなるのです。
 これは、あくまでも彼女たちが清く正しく成長するための処置として、必要なことと言えます。
 清らかな心は、清らかな体液を生むでしょうから、しっかりと厳密に検査すれば、おのずと正しい答えが見えてくるはずです。


 ……これらの点を検討した結果、女子生徒に下すべき処分を決定いたしました。
 まずは、組織的ドーピング疑惑に対する処分についてです。
 すべての女子生徒たちが正しい方法で検査を受けなかったということは紛れもない事実であり、その事実は、女子生徒全員による組織的なドーピング行為が行われていたという疑惑を、より深くしたものと判断します。
 このため、現時点では女子生徒たちがこれまでに参加してきた学園行事での結果や成果についても一時保留とし、一旦無効として取り扱うものとします。
 つまり、現時点をもって、女子生徒全員が一方的に学園行事への参加を拒否したものと見なし、このような組織的不正行為に対して、厳罰をもって臨むことといたします。

 今回、ドーピング使用による不正容疑がかけられている女子生徒全員を、一時的に男子生徒の監視下に置くこととします。
 きょうより1週間、女子寮の使用を一時禁止とし、女子生徒は男子寮内で生活してもらいます。
 男子寮内での生活は、男子生徒の監視下に置くものとし、このような監視下生活を送ることで、ドーピング不正に対するペナルティを受けるものとします。
 もちろん、女子生徒としての基本的な権利についても、一時剥奪とします。

 男子生徒の監視下に置かれた女子生徒は全員、起床から就寝まで、男子寮内に設けられた収容室で一緒に過ごすものとします。
 収容中の女子生徒は、学園への登校を除き、収容室から出ることを一切許されず、トイレに行くことも浴場を使うことも認められません。
 トイレや浴場という空間は、不正ドーピング行為が行われる可能性が高いため、これらの場を使わせないことは大変有効な処置と言えます。
 その上で、着替え、入浴、排泄など、全ての行為は、収容室内で監視するものとします。

 この収容室は、だいたい教室ひとつ分程度の広さで、15人の女子生徒が寝起きできるぐらいのスペースとします。
 学校から帰寮したら、女子生徒は全員、男子寮のこの収容室に入らなければなりません。
 なお、収容室の入口で、不正なものの持ち込みをしていないか、厳重に確認します。
 女子生徒は、入り口前で制服を脱ぎ、全裸になって、監視している男子生徒に、全身を隈なく確認してもらってからでないと、入室することができません。
 これは、不正な薬物などを持ち込んでいないことを確認するために行われます。
 この全裸身体検査が終了したら、女子生徒は、身体に何も隠していないことを確認した印としてオマンコに確認済みのサインを記してもらいます。
 女子にとって、裸の身体で何かを隠すことができるとすれば、オマンコの中である可能性が最も高いということから、オマンコの中の確認が最重要ポイントとなるということで、オマンコに確認済みサインをすることとします。
 このサインを受けて、はじめて入室が許可されます。
 この印については、あとでもう少し詳しく説明します。

 当然ですが、女子生徒たちは容疑者として収容された、いわば囚われの身分ですから、収容室内での私服の着用は認められません。
 入口で脱いだ制服は没収され、収容室内では代わりに支給される収容服を着て過ごすものとします。
 女子生徒たちには、収容服として腰丈のシャツと、そして身の回りの用を足すためのフェイスタオルを、1枚ずつ支給します。
 シャツには彼女たちの容疑者番号が書かれており、1年生には101〜105、2年生には201〜205、3年生には301〜305の番号がつけられています。
 女子生徒たちは、この収容室に入っている間、この番号で呼ばれることとします。
 ちなみに、シャツは両手で強く引っ張れば、辛うじて下半身を隠せるぐらいの長さとなっていますので、前と後ろ……すなわちアソコとお尻の両方を同時に隠すことはできません。
 収容室の中で、彼女たちが持つことを許されるのは、そのシャツとフェイスタオルのみとします。
 不正を疑われ、収容されている身分ですから、それでも十分と言えましょう。

 トイレは、収容室の中にひとつだけ設置されたオマルを利用するものとし、入浴は濡らしたタオルを使って身体を拭くことのみ許可します。
 なお、オマルの回収は1日1回、彼女たちが学校に行っている間に行うこととします。
 ですから、彼女たちが帰寮してから翌朝までの間は15人分の排泄物を溜め続け、そしてそのままの状態で収容室内に置かれることになります。
 また、身体をきれいにするために使えるのは、支給したフェイスタオル1枚のみとします。
 すなわち、用を足した後の身体の汚れの始末も、同じタオルを使ってもらうことにします。
 顔を拭くのも、身体を拭くのも、お尻を拭くのも、すべてそのタオル1枚で行ってもらいます。
 一応、収容室内には洗面台があり、水道を使用できるので、そのタオルを洗って使うことは許可します。
 ただし、1週間同じタオルを使ってもらうため、日を追うごとに、どんどん汚れが染みついていくことは避けられないでしょう。

 そして毎朝、登校前に行われる収容室を出るときの確認において身体が汚れていた場合には、外出の許可を出さないよう、監視役の男子生徒に指導いたします。
 したがって、朝、登校するためには、女子生徒たちはどれだけ汚れようとも、そのタオルを使って、身体を拭き清めなければなりません。
 収容室を出るときは、出入り口の手前で収容室内で着ていたシャツを脱ぎ、全裸になった上で、男子生徒に身体を隅々まで確認してもらってから、制服を受け取り、着替えて登校することとします。
 身体検査は、ひとりずつ順番に並んで実施します。
 順番待ちの女子生徒は、全裸のまま起立して待機することを義務づけます。

 収容室に入るときと出るとき、同じように厳重な身体検査を受ける訳ですが、これは決して過剰な検査ではありません。
 今回、女子生徒たちは、不正の容疑をかけられ、囚人として収容されているのです。
 どんな悪事を働こうとしているかわかったものではありませんから、身体検査は何度でも実施してしかるべきです。
 確認のし過ぎということはないでしょう。

 なお、監視役の男子生徒には、監視下にある女子生徒をいつでも自由に尋問する権利が与えられます。
 尋問を受ける女子生徒は、何を聞かれても、きちんと素直に答えなければなりません。
 また尋問を受ける際、女子生徒は収容服をめくり上げ、オマンコの割れ目を晒した格好で質問に答えることを義務づけます。
 これは、尋問を受ける間、何も隠しごとをしていないということを態度で示すためです。
 何も隠し事ができないように、監視下に置く訳けですから、この程度のことは当然の処置と言えましょう。
 そして、生徒会長の三条院結衣香には、女子生徒をまとめる責任者の立場として、毎日1時間、男子からの尋問を受けることを義務づけることとします。
 すなわち彼女は、毎日1時間、シャツをめくって割れ目を晒しながら男子からの尋問に答えなければならないということです。
 とは言え、生徒会長である彼女には、ほかの女子生徒たちの模範となるべく、より深く反省をすべき立場にあります。
 ですから彼女には、尋問中に限らず、常に下半身を隠そうなどということはせず、自ら恥部をさらして身の潔白を証明するくらいの気持ちを持ってもらいたいものです。


 言うまでもありませんが、収容室内にも女子寮と同様、催淫剤が噴霧されています。
 聖女学園の女子生徒が寝起きする場ですから、催淫剤の噴霧自体は当然の処置といえるかと思います。
 ですが、女子生徒のオナニーは禁止とします。
 そもそも、容疑者として収容されている訳ですから、自ら快楽を得ようとするオナニーの実施などもってのほかです。
 それに、オナニーを装って、何か不審なものをアソコに仕込むという可能性も生まれ、新たな疑惑を生んでしまいます。
 つまり、オナニーをするということは容疑者である身として不謹慎なだけではなく、何らかの不正行為のカムフラージュになる可能性がある訳です。
 したがって、もしもオナニーをしようとした女子生徒を発見した場合には、自慰違反者と認定して、翌朝まで両手を背中で拘束するものとします。
 付け加えますと、女子生徒たちが収容室に入るときにオマンコにつけられた印は、強い催淫効果を生む素材でつくられており、時間がたつと股間を熱く疼かせる効果が出てしまいます。
 その印は、催淫剤入りの軟膏のようなもので描くようになっており、クリトリスから陰唇にかけて塗りつけるように記されることになっているためです。
 なお、この軟膏インクは、水には溶けませんので、濡れたタオルなどで拭いても、決して取れません。
 むしろ、タオルで拭いたりして水気を帯びると余計に催淫効果が高まる素材でできており、身体を拭いたり、用を足した後に汚れを拭ったりすると余計に疼き出してしまいます。
 それに、もし愛液が染み出したりしたら催淫効果が高まってしまい、さらに疼いて濡らしてしまうようになるでしょう。
 この催淫効果は、12時間ほど持続してしまいますので、夜から朝にかけて、絶えず女子生徒たちの股間を疼かせ続けることになります。
 ですが、この催淫効果は、このインクの単なる副作用のようなものですから、収容中の女子生徒たちは、この印による自分の身体への影響について、気にかける必要はありません。
 そのような副作用による疼きなど無視して、静かに反省をしていれば、何の問題もない訳です。
 催淫剤が噴霧されていようが、催淫インクで股間が疼こうが、深い反省の心をもってすれば、決してオナニーをしようなどという不謹慎な考えは起こらないはずです。
 先ほど申し上げたように、容疑者として収容中の女子がオナニーすることなど、決して許されることではありませんからね。
 とは言え、仮に起きているときにはオナニーをせずに過ごす女子生徒も、眠っているときに無意識に股間を触ってしまう可能性があります。
 ですから、睡眠中に無意識にオナニーしてしまわないように、夜10時以降は、それまでのオナニーの有無にかかわらず、収容されている女子生徒全員の両手を背中で縛ることといたします。
 ……夜中、両手を使えないまま就寝した女子生徒たちが、皆、腰を振ったり突き上げたりしながら身悶えていく姿が目に浮かぶようです。
 中には、眠れないまま朝を迎えてしまう女子生徒も出てくるかもしれません。
 ですが、彼女たちは容疑者として収容されている身ですから、その程度の仕打ちは当然と言えましょう。
 反省中の身でありながら、自由にオナニーをして気持ち良くなるなど、決して許されるものではありません。

 それから、たとえ夜によく眠れなかったとしても、それは個人の責任……。
 そんなことで授業中に居眠りをするようでは、容疑者としての自覚が足りな過ぎるというものです。
 オナニーしたくて眠れないなど、とても年頃の女の子にあってはならない事態ですし、それこそ変態の理屈と言えましょう。
 疑惑を晴らさなければならない身の上であるはずの女子生徒たちが、さらにこのような疑惑を深めるなど、言語道断です。
 隙あらばアソコを弄ろうとしたり、お尻を振り立てたりなど、不審な行動を繰り返すようでは、ますます信用することなどできません。
 皆さん、収容室の中で、オナニーをしたくて腰を突き上げて仰け反っている女の子の、一体何を信じることができますか?
 組織的不正を疑われている彼女たちが、そのような変態女子であるというのは、疑惑を深めることこそあれ、容疑を晴らすことなどありえない、許されざるべき行動と言えましょう。

 このように女子生徒たちを1週間、24時間体制で男子生徒の監視下に置き、その間の食事や排泄の様子などを確認することで、少なくとも1週間、ドーピングをしていないことが確認できれば、一旦は仮釈放としましょう。
 ただし、これはあくまでも収容されていた1週間、ドーピングをしなかったということがわかるだけで、この時点では、女子生徒たちがドーピングを行っていたという疑惑が解消されていません。
 あくまでも、彼女たちは仮釈放によって収容所から出されたという身分に過ぎないのです。
 ですから、仮釈放の身となった彼女たちには、改めて精密検査を受けることを義務づけることとします。


 精密検査では、特製のマングリ返し拘束型検査台の上に女子生徒を拘束して、専用器具を用いた尿採取、愛液採取、便採取を行うこととします。
 このような体勢および環境で検査することによって、女子生徒たちが不正をできる余地の一切をなくすことができます。
 そもそも、不正が疑われている女子生徒を相手にするのですから、手ぬるい検査をする訳にはいきません。
 絶対に不正ができないような厳重な体制のもとで、再検査しなければならないのです。

 精密検査は、じっくり時間をかけて綿密に行うため、丸一日かけて実施いたします。
 簡易検査ならいざ知らず、精密検査とする以上、1回や2回の排尿や排便では、正確な検査とは言えません。
 愛液についても、通常時の愛液だけではなく、絶頂時の愛液、潮吹き汁など、それぞれの状況で出される体液を調べる必要があります。
 精密検査では、時間的制限を設けずに丸一日かけて実施することによって、時間や排泄量の上限設定をなくします。
 つまり、できるだけ多くの検体を採取することで、より詳細な分析を実現いたします。
 確かに長時間にわたる検査とはなりますが、その間女子生徒はただ台の上に寝ていればいいだけで、検査員である男子生徒が必要なことをすべてしてくれることになりますから、とても楽なものと言えましょう。
 そもそもこれは検査ですから、被検者である女子生徒は、必要に応じ、必要なだけの体液や検体を適宜提出すればいいだけのことです。
 どうも彼女たちは検査の間、過度に恥ずかしがったり抵抗したりする傾向がありますが、あくまでも検査に過ぎない訳ですから、彼女たちは恥ずかしがる必要も抵抗する理由もありません。

 なお今回は、ドーピング検査ですから検体となる体液を出すために、薬品などに頼る訳にはいきません。
 ですから、あくまでも物理的な刺激によって、体液の分泌を促すことが必要になります。
  したがって、ここで実施する体液採取では、利尿剤や下剤、浣腸などの薬類を用いることなく、尿道への導尿カテーテルや直腸マッサージ、クスコによる内部観 察、内部刺激など、さまざまな手を尽くして、物理的な手段による刺激により、体液の分泌や排出を促し、検体を採取する必要があります。
 なお、不正防止のために、個人確認として1時間に1回のクリトリス認証作業を行うこととします。
 可能性は低いですが、検査の途中で、被検者が入れ替わっている可能性もありますからね。
 携帯型クリトリス認証装置は耐久性も低く、何度も使っていると漏電もひどくなって、場合によってはスイッチを入れただけで表面から放電したり激しく振動してしまうという欠陥もありますが、やむを得ません。
 あまり認証装置を使いすぎると、漏電の頻度や大きさも上がってしまうことが懸念点ではありますが、仕方がないでしょう。
 まぁ、クリトリス以外の普通の皮膚に当てた場合には、少しチクッとするぐらいの刺激でしかありませんから、この程度のことは我慢してもらうことにします。
 クリトリスに当てたところで、耐え難い痺れを生むだけですし、多少クリトリスに電気が流れたところで、今回のドーピング検査には何ら支障はありません。
 ある意味、電気マッサージの一環として捉えられる範囲のものですから、健康にも害はありませんし、むしろ検体である体液採取には有効に働くこともあります。
 愛液を効率的に採取するためには、意図的にクリトリスに電気を流す処置が行われることもありますからね。
 このクリトリス認証装置による電気刺激自体は、検査に何ら問題となるものではありません。
 検査を受ける女子生徒たちは、特に気にすることなく、気楽に寝ていてもらうだけで結構です。
 もっとも、マングリ返し拘束型検査台の上では、女子生徒たちは全身をしっかりと固定されることになっていますから、何が起きても検査台から落ちてしまうような心配はありません。
 クリトリスへの刺激に身体を動かそうとしても、ビクともしませんからね。
 これは、ひとえに女子生徒に安心して、そして安全にドーピング検査を受けてもらえるように配慮した結果です。
 クリトリスへの電気刺激以外にも、検査中に何らかの拍子に突然女子生徒が暴れ出したりして、台から落ちてしまったら怪我をしてしまうかもしれませんからね。
 安全な検査のためには、このような拘束は必須と言えましょう。
 それに、このように手も脚も完全に固定してしまえば、絶対に不正をすることはできません。
 1回目の検査のときに女子生徒たちが行ったような不正は、絶対に許すことができない卑劣な行為ですから。
 精密検査では、徹底的にその可能性を排除することが必要です。
 女子生徒たちも、これだけ厳格な検査を行ってもらえるのだということを理解すれば、きっと感謝してくれることでしょう。
 とは言え、彼女たちにはこのような拘束型検査台や道具や機械に頼らず、正しく検査を受けられるよう、品行方正な態度で1回目の検査に臨んでもらいたかったものです。
 素直に言われたとおりの方法で検査に応じていれば、不正を疑われることもなく、このような精密検査の実施は不要だったわけですからね。
 そもそも、疑われるような行為をしたことを恥じて反省すべきでしょう。
 今回は女子生徒の無実を晴らすために、これほど入念な機械や道具を用意してあげたのですから、これからは、もっと自主的に検査に応じるなど、態度を改めてほしいものです。


 さて、今回のドーピング検査についての総括ですが、被検者である女子生徒たちには、数々の問題が見受けられたものの、検査の有効性は示されたものと考えられます。
 今後、当学園におけるさまざまな行事やイベントで行われる競技の際にも、このような検査はぜひ行うべきでしょう。
 競技の公正性を確保するためには、このドーピング検査は、競技の前後に行うべきと考えます。
 事前検査だけでは、検査の後に何らかの不正を行う可能性が残ってしまいますからね。
 競技前の検査の後、女子生徒たちには厳重な監視下に置いてトイレなどの使用を制限した上で競技に臨んでもらい、そして競技後、改めて検査を受けることで、完全な身の潔白を証明できるようになるでしょう。
 そして、この競技前後のドーピング検査において正しい手順を守らず、何らかの不正の疑いがかけられた女子生徒は、行事が終わった後に、改めて厳密かつ詳細な精密ドーピング検査を受けてもらうことが必要となります。
 これは、厳正な競技と正しい検査のためには、必要な処置と言えるのではないでしょうか。
 そもそも、精密検査を受けたくないのであれば、正しい方法で検査を受ければいいだけの話ですから、自業自得と言えるでしょう。
 正しく検査に応じることができないというのは、女子生徒自身の問題ですから、この件について文句を言う筋合いのものではありません。

 しかし、不正の疑いをかけられた女子生徒に関しては、競技終了時点でドーピング疑惑がかかった状態となるため、そのままでは競技結果を確定することができません。
 競技終了時点で、その記録が確定しない以上、暫定的にその女子生徒を最下位として扱うことは、やむを得ない処置と言えましょう。
 不正疑惑が駆けられた状態で、記録を正式に認定することはできない以上、競技の成績だけで順位を定める訳にはいきませんからね。
 必然的に、その女子生徒は暫定的に最下位として扱うことといたします。
 もし、その競技や行事の中において、何らかの順位に関するペナルティがある場合には、そちらについても不正疑惑がかけられた女子生徒には、競技の順位にかかわらず、最下位としてそのペナルティを受けてもらいます。
 精密なドーピング検査を行い、その結果を得て真偽を確かめるためには時間や準備が必要になりますからね。
 まずは競技終了時点で順位が低かったり最下位となった女子生徒に、ペナルティを課す場合には、そちらを優先して実施することといたします。
 仮に、検査後にドーピング疑惑が晴れて最下位を脱する可能性があるとはいえ、競技終了時点では最下位として扱われる訳ですから、後で正式な結果が記録されたとしても、その時点での暫定順位に従ってもらいます。
 そもそも、検査で不正を行った女子生徒本人の問題ですから、当然の処置と言えるでしょう。
 また精密検査の後、もし最下位が入れ替わったり順位に変動があったりし、本来下位であったはずの女子生徒が受けるべきペナルティを受けていなかった場合には、その女子生徒には当然、改めてペナルティを受けてもらうことが必要になります。
 本来の順位で最下位や低順位となっていた女子生徒が、ペナルティを免れる理由はありませんからね。
 ただしそのときには、不正の疑いによって迷惑をかけた女子生徒も連帯責任ということで、改めて両方の女子生徒にペナルティを受けてもらうことといたします。

 それもこれも、すべて日ごろの女子生徒たちの行いが問題となったものですから、しっかりと反省してもらいたいものですね。


 それでは、これで緊急職員会議を終了します。
 先生方、どうもお疲れさまでした。
 なお次回の議題ですが、生徒会長である三条院結衣香についての、重大な案件について議論しなければなりません。
 以前より、生徒会の男子生徒からも要望が上がっていたのですが、今回の組織的不正疑惑の件で、それが決定的なものになると思われます。
 詳細については、次の会議にて説明いたします。
 皆さん、よろしくお願いいたします。



文章:closeさん
修正・挿絵:ロック


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