第67章


「真由美ちゃん、お待たせ〜」
「くっ・・・」
 男子の明るい声に、唇を噛み締めながら真由美が鋭い視線で男子をにらみつけた。
 だが、そんな真由美の眼光を男子生徒たちは、笑顔で受け止める。
 そう、どんなに反抗したとしても、この学園では、男子生徒は、常に女子生徒より優位な立場に立ちつづける。
 それを覆すことは、いつも気丈な態度で男子に臨んでいる真由美にとっても、容易なことではない。
 そして、今も、明らかに男子たちは完全なる主導権を握っていた。
 両手を下ろすこともできず、両脚を閉じることもできず、舞い上がる風にスカートさえもめくれ上がり、恥ずかしい下半身を守るものの全くない状態で、股間の真下から狙いをつけられる。
 真由美に抵抗の術は何一つない。
 だが、それでも真由美の目は、男子たちに屈することはなかった。
「またまた、真由美ちゃん怖い目しちゃって」
「でも、大股開いて、おまんこ見せながらすごんでもねぇ〜」
「そうそう、赤ちゃんみたいにツルツルの割れ目見せながら、そんな顔したって、だめだよ♪」
 そんな真由美の態度さえもからかいの対象にする男子たち。
 だが、その指摘が事実であるだけに、真由美は頬を赤らめ、何も言うことはできない。
「真由美ちゃんはどこを洗ってほしい?」
 そんな真由美に向かって、男子たちは何の遠慮もなく問い掛ける。
「ふ・・ふんっ・・・・・す、好きなようにしろ!」
 真由美は、男子の声を無視して、前へと進み出した。
 あと、数メートルほどで、この破廉恥な綱渡りを終えることができるところまで来ているのである。
(もう少し・・・もうすぐだ・・・・・それまで我慢すれば・・・・)
 残り数メートル、たとえ股間を水責めに晒されたとしても、ほんの少しの時間であれば、我慢できるであろう。
 真由美は、ひたすら前へと急いだ。
「逃がさないよ」
 ラジコンボートのコントローラを握る男子生徒は、不敵に笑みを浮かべて、その照準を一点に絞り、そしてトリガーを引いた。
「はうぅぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
 その瞬間、真由美の背が反り返り、そして、とてもいつもの気丈な真由美からは想像もつかないようなはしたない声が廊下に響き渡った。
「ははっ、いっつも強気な真由美ちゃんの弱点が、お尻の穴だっていうことは、学校の誰でも知っているんだぜ」
 一点に絞られた水流は、見事に真由美の肛門に、集中砲火を浴びせ掛けていた。
「あ・・・がっ・・・・くっ・・・・んぁぁぁっ・・・・」
 真由美は眉間にしわを寄せ、不自由な身体を身悶えさせながら、必至に腰を振って、その淫らな攻撃からお尻をそらそうとするが、本人以上に真由美の身体を知り尽くしている男子生徒の手から、肛門を逃がすことは不可能だった。
「なに?そんなにお尻を振って、もしかして、誘っているのかな?」
「ほらほら、あともう少しでゴールだよ。
 急いで渡るんじゃなかったの?」
 男子の嘲笑がさらにヒートアップする。
 しかし、当の真由美は、そこから一歩も前に進むことができなくなっていた。
 真由美の脚は内股にくの字に折れ曲がり、そして脚に力が入らないのか、少しずつ腰が落ちていく。
「あ・・・んっ・・・く・・くそっ・・・や、やめ・・・・んふぁ・・・・くっ・・・・・・・」
 そして、腰が落ちてさらに狙いやすくなったアナルに、ボートからの水流はさらに勢いを増して襲いかかる。
「へへ、どんなに強がって見せても、真由美ちゃん、お尻責められたら途端に女の子らしくなっちゃうもんな〜♪」
「あれれぇ〜、真由美ちゃん前の割れ目から何か染み出してきたよ」
「まさか、あの真由美ちゃんが、お尻責められて感じるわけないよねぇ〜」
 そんな男子たちの嘲笑を受けながらも、真由美は、下唇を噛み締めながら、必至に全身を駆け巡る卑猥な感覚に耐えていた。

―――お尻の穴が性感帯―――

 それは、真由美本人が心の中でどんなに否定し、そして嫌悪していようとも、まぎれもない事実であった。
 本来であれば一生隠しておきたい秘密、いや本人でも自覚したくない秘密である。
 事実、真由美はこの学園に入学するまで、そんなところに性感帯があろうとは思ってもいなかった。
 もちろん、入学前には性器の性感帯の存在すら認識していなかったのだから、無理もないことだが・・・。
 だが、その本来知られざる秘密、そして本人ですら知らなかった事実は、この学園で明るみになったのであった。

―――真由美はお尻の穴が弱い―――

 これは、今や学園の全ての生徒が知っている秘密であった。
 そのお尻の穴に向かって浴びせかけられる放水は、一瞬たりとも狙いを外すことなく、絶え間なくそのいたいけな窄まりを狙い撃ちしていた。
「あ・・・・くぁ・・・・・んふぁっ・・・・・くぅぅぅ・・・・・」
 真由美は、眉間にしわを寄せ、目をしっかりとつむりながらも、その屈辱的な快感に耐え切れず、腰を落していく。
 気丈な少女の両脚は、まるで力を失ったかのようにくの字に折れ曲がり、今、その身体を支えているのは、手すりロープに掴まり、その身をぶら下げるようにして支えている両腕だけとなっている。
 おまけに、たとえ、両脚を内股に閉じようとしても、両足を1m近く離れている2本のロープにそれぞれ乗せている以上、太ももを完全に閉じることは不可能で、真下から狙いをつけるラジコンボートからは、真由美の無毛の割れ目の全てが丸見えとなってしまうことは避けられない。
 そんな状態で力なく腰を落してしまっては、本来守らなければならない肛門も剥き出しとなり、その1点を狙い打つ苛烈な刺激に悩まされ、それに伴ってさらに腰が落ちて、刺激が強まっていくという、恥辱と屈辱にまみれた無限ループに陥ってしまっていた。
(だ・・・だめだ・・・・こ、これ以上され・・・たら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
 真由美は、霞がかかる意識の中で、最後の抵抗を試みていた。
 だが、その間も、自分の意識ではどうにもならない性感に、全身が痺れ震え、そして恥じらいの花弁からは、とめどなく蜜が溢れ出る。
「あんっ・・・・んぁっ・・・ひっ・・・くぁっ・・・・も、もう・・・んくぅ・・・」
 もはや、普段の真由美とは打って変わって、乱れ苦悶する姿が、クラスメイトたちの目には映っていた。
(も・・・もう・・・・・・)
 ふっと、真由美の両腕から力が抜けた。
 今まで何とか身体を支えていた力がなくなり、真由美の身体は崩れるように沈んでいく。
 そして、真由美が、水槽に落ちる・・・・そう思った瞬間、真由美の上半身は、廊下の床の上に倒れこんだ。
 そう、真由美はギリギリのところで、このロープを渡りきり、滑り込みでゴールしたのである。
 そこで、ようやく真由美の肛門は、水の陵辱から解放されたのだった。
 廊下に倒れこんだ真由美は、最後の力を振り絞って、水槽におちようとする下半身を廊下の上に持ち上げ、そのままうつぶせに横たわる。
 真由美の小さく開けられた口からは、熱い吐息に混じって、かすかに喘ぎの音色が漏れ聞こえる。
 その姿は、普段の強気な真由美の姿からは想像もできないほどに艶やかで、全身に浮かび上がる玉の汗がその姿をさらに彩っている。
 おまけに、倒れこんだときにはだけたスカートは、幾分持ち上がり、そしてスリットが完全に開いてしまって、今の今まで淫らな水責めにあっていたお尻の割れ目の全てが明るみに晒されていた。
 その奥からは、いまだ途絶えることのない愛液が漏れ出し、廊下の上に小さくはない汁たまりをつくり上げていく。
 だが、真由美にはもはやその着衣の乱れを正すだけの力も残ってはおらず、ただ荒い息に合わせて身体を上下させることしかできなかった。

 そうして、ロープを渡りきった真由美に続いて、綾、由紀、瑞穂、希も、ようやく廊下の向こう岸までたどり着いた。
 真由美以外の少女たちも、真由美と同様、ラジコンボートによって、恥ずかしい部分に淫らな仕打ちを受け、息が上がり、股間からは屈服の汁を垂らしている。
 廊下を渡りきった5人の少女は、寄り添うようにして互いをいたわり、そして希が、床に倒れこんだ真由美の着衣を整え、その身を起こして支えてやった。
「真由美ちゃん、大丈夫?」
「希・・・うん、大丈夫。
 ちょっと、疲れただけ・・・だから」
 希は、上半身を自分に預けながら身を起こし、そう答える真由美の額に光る汗を、手で拭って、少し乱れた前髪を整えてあげながら、真由美に対してこれほどの仕打ちを仕掛けてきた男子たちの方に、きつい視線を送った。
 だが、その怒りの視線を向けられた男子生徒は、気にするふうでもなく、どちらかというと、満足げな様子で、廊下を歩いていってた。


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