第78章


「さ、次は窓拭きね」
 亜紀子は、もう床掃除だけでぐったりとしている由紀を、窓際へと立たせた。
「水拭きは男子がやってくれるから、由紀ちゃんは乾拭きするのよ」
「あ・・・・は・・はい」
(こ・・・これは、普通のお掃除・・・?)
 由紀は、ちょっと疑いながら、乾拭きをするための布巾を探した。
「あの・・・布巾は?」
「あぁ、布巾はいらないのよ。
 ほら、このエプロン、これが乾拭き用の布巾になるの」
 亜紀子はそう言って、由紀のエプロンの裾をグッと胸元まで持ち上げた。
「きゃぁぁぁっっっ!!」
 由紀は突然めくられたエプロンを慌てて手で押さえる。
 そう、エプロンを持ち上げられると、そこには何にも隠されることのない素肌がさらけ出されてしまうのである。
「ほら、そんなことじゃ、お掃除できないわよ。
 さ、男子はもう窓の外側を拭いているから、内側を乾拭きしなさい」
 亜紀子はそう言って、由紀を窓際に立たせた。
 一般教室のある1階の窓は、そのまま外のテラスに出られるように、天井から床まで一面ガラス張りになっており、亜紀子の言うように、男子たちは既に内側の水拭きを終えて、窓の外側を拭いている。
 そこに、由紀は窓一枚を挟んで男子たちと向き合うように立たされ、そして、エプロンを使って乾拭きさせられようとしているのだった。
 だが、そのエプロンを持ち上げて窓を拭くということは、ガラス一枚向こうに立っている男子生徒たちに、エプロンの奥、すなわち由紀の素肌をさらすということである。
 由紀は、しばらく逡巡した後、右手でエプロンを持ち、左手で股間を隠しながら窓を拭き始めた。
 それでも、由紀の顔は真っ赤に染まり上がって、これ以上ないほどの恥じらいを感じていた。
 と、由紀が窓を拭き始めたところで、
「あ、そうそう、窓拭きのときには、これを着けてね」
 と言いながら亜紀子が由紀に寄ってきて、由紀の右手と左手の手首に皮製のバンドをはめ、そしてカチッという音ともにロックしてしまった。
 その2つの皮バンドは、お互いに10cm程度のチェーンでつながっており、由紀は両手を身体の前で手錠のように結ばれてしまったのだった。
「こ・・・これは・・・!?」
「うん、今の由紀ちゃんもそうだったけど、窓拭きするときに片手だけで拭こうとする子が多いのよ。
 でもね、女の子の力だと、片手じゃきちんと拭けないでしょ。
 だから、窓を拭くときにはこの手首バンドをつけてすることになっているの。
 これなら、うっかり片手で拭くこともなくなって、きちんと両手で窓を拭けるでしょ」
「そ・・・そん・・・な・・・」
 そう、確かにこれなら両手で窓拭きをせざるを得ない。
 だが、由紀たち女子が片手で窓を拭こうとしているのは、別に楽をしたいためではない。
 身体の恥ずかしいところを隠したいのだ。
 しかし、両手が離せなくなってしまったこの状況では、もう窓を拭きながら身を隠すことは不可能である。
「この手首バンドの鍵も、男子が持っているからね。
 きちんと拭かないと、いつまでたっても外してもらえないわよ」
 その言葉に、由紀は窓拭きを再開せざるを得なくなった。
 つまり、由紀が恥ずかしい姿を見せない限り、言い換えれば、男子たちが満足しない限りは、この手錠を解いてもらうことはできないのである。
 由紀は、窓を拭き始めた。
 しかし、やはり恥ずかしいのか、由紀は、床にしゃがみ込んで、窓の下の方から拭き始めた。
 窓の下の方であれば、エプロンを持ち上げなくても、拭くことができる。
 だが、それもすぐに終えてしまい、すぐに腰の高さまで拭き終わってしまった。
「・・・・・・・・・・」
 もちろん、男子生徒たちは、窓を拭く傍らで、じっくりと由紀の身体をガラス越しに見つめている。
 由紀は意を決して、エプロンの裾で、腰よりも高い位置を拭き始めた。
 当然、エプロンのカバーを外された由紀の股間は、ガラス一枚隔てた男子たちの目に、はっきりと映ることとなった。
 まだ産毛一本生えていない無毛の割れ目が、ガラス越しに男子たちの目に映りこむ。
 由紀が上の方を拭き始めると、男子たちは下の方を拭き始め、由紀の股間を見つめていることは明らかだった。
 2階の廊下渡りのときに、真下から股間をカメラに撮られ、隅々まで観察されてしまった由紀であるが、そのことが今の羞恥心を和らげるものにはなりはしない。
 いや、たとえ脚を閉じて大事な部分を隠しているとはいえ、直接股間を見つめられている今の方が、より恥ずかしさが大きく感じているのである。
 由紀は震えながら、窓拭きを続けていく。
 そして、由紀は自分の目線の高さ程度まで窓を拭き終えた。
 さらに上の方を拭こうとしたとき・・・あることに気がついた。
(これ以上エプロンを持ち上げたら・・・胸が見えちゃう・・・)
 そう、今まではエプロンが何とか胸元を隠していたが、これ以上持ち上げてしまえば、由紀の小さな胸といえども、エプロンで隠し切れなくなってしまうのである。
 股間の割れ目を晒した後で胸を恥らうというのも不思議なものだが、由紀にとっては、それも一大決心が必要となる出来事だった。
 そして、一瞬ためらったてから、由紀は両手を頭上に上げた。
 その瞬間、エプロンは完全に由紀の身体から離れ、メイド服の真ん中に大きく開けられた穴から、由紀の小さな乳房とその頂点でそっと息ぶくピンクの乳首、そしてスッと穿たれたお臍からまっすぐに割れた一本スジまで、全てが明るみに晒されたのだった。
 もはや、由紀は素っ裸も同然の姿を、至近距離で男子に視姦される身となってしまった。
 由紀は少しでも早くこの羞恥から逃れようと、必死に窓を拭いていった。
 そうして、由紀の手が届く範囲の窓が拭き終わると、亜紀子が
「上の方は机の上に乗って拭くのよ」
 と言って、窓際に机を2つほど並べた。
「・・・はい・・・」
 由紀は、なおも終わろうとしない羞恥に顔をゆがませながらも、上履きを脱いで机の上に乗り、天井近くの窓拭きを始めた。
 机の上に乗ったことで、由紀の股間は男子たちの頭上にくる。
 男子たちは、窓の外から、見上げるようにして由紀の無垢な割れ目を見つめるのだった。

 そうして、窓を拭いていき、ようやく半分ほどを終えたところで、足元に二つ並べられた机の上を移動して、ちょうど2つの机の上にそれぞれ片脚ずつ乗ったとき、男子のひとりが、
「それじゃあ端っこの方拭きにくいでしょ」
 と、言って由紀の片脚が乗った机をグッと引き離した。
「えっ、あっ、きゃぁぁぁっっっっ!!!」
 由紀は、突然引き離された机に慌てふためき、両手を窓について辛うじて机から落ちるのを避けた。
 しかし、それは、由紀は窓の外にいる男子たちに、今まで以上にあられもない姿を晒した瞬間だった。
 両脚を別々の机の上に乗せて、そしてその机を引き離されてしまったために、由紀の両脚は左右に大きく広げられてしまったのである。
 そう、それはまるで2階の廊下の縄渡りのときのようであった。
 だが、今それと違うのは、至近距離で、自分の股間を仰ぎ見る男子がいるということである。
「だめぇっ、見ないでぇぇぇぇっっっ!!!」
 由紀は大きく開かれた股間を手で隠そうとしたが、窓から手を離すとバランスを崩してしまいそうで、手を下げることができなかった。
 その結果、由紀の大股開きの股間は、窓の外にいる男子たちにはっきりと観察されてしまったのだった。
「ほら、由紀ちゃん、休んでいないできちんと窓拭きしなさい」
 亜紀子の声に、ゆっくりと由紀の手が動き始める。
 だが、バランスを崩さないように手を動かす由紀の動きは、今まで以上に遅く、震えていた。
 そうして、由紀が窓を拭きつづける間、男子たちは窓の外から、大きく開かれた由紀の股間を、下から見上げるようにして、見つめていたのだった。
 男子たちの目には、先ほどのモップがけで濡れそぼった1本の柔らかそうな割れ目と、その肉割れを作り出す陰唇がはっきりと映っていた。
 そして、由紀にもその男子たちのいやらしい視線が痛いほど感じられていたのだった。
 そんなハプニングを交えながらどうにか窓を拭き終えた由紀は、隅々まで裸の身体を男子たちに鑑賞された後に、ようやく手錠を外してもらうことができた。


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