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淫獣少年えろえろユーノ(4) 第十三.五話 「なのはなのはなのはなの?(中) 暴走編」

(何てことしちゃったんだろう)
 頭を抱えたままベッドに横になって、大きなため息をつく。
すんだことは仕方ないけど、このまま寝ちゃって何もかも忘
れたい。そうはいかないけど。
 ちゃんとゆすいでないから口の中は僕の精液でネバネバし
てる。途中で吐き出したから半分位は顔にかかったけど、最
初のは思わず飲み込んじゃったし。飲んじゃったんだよな、
自分の、初めてのを。いや、正確にはなのはの体に飲ませて
しまったのか。好きな人に飲んでもらうのはどうのこうのっ
て聞いたことはあるけど、中身は自分だし、出した方はなの
はだし。
 なのははなのはでとても気持ち良さそうだったけど。腰が
抜けて動けなくなるなんて。射精ってそんなにすごいのか。
それとも初めてだからか、中がなのはだからか。男と女は違
うだろうし、なのははまだ九歳なんだし。
(なのに何てことをしちゃったのかな)
 なのはの体とは言え、なのはにじっと見られて。僕の身体
も中はなのはなのに、あんなに大きくなって。僕もなのはも、
変な気分になっちゃって。やっぱり、入れ替わったせいなの
かな。
「……ユーノ君」
 気が付くと目の前に僕の顔があって、じっと僕を見下ろし
ていて。鏡を見ているようで、でも中にいるのはなのはで。
そう思うと、人の姿でこんなに顔を近づけることはないから、
胸がドキドキしちゃって。
「なのは、もう大丈夫?」
「うん……えと」
 少し顔を赤らめて、目が合わないように瞳がキョロキョロ
と動いて。どう話を切り出したらいいか悩んでいるようで。
もしかしてトイレかな。なのは自身はおしっこしてないし、
男がどうするのかやってみたそうだったし。
「もし」
「あの」
 二人して話しだして、二人して口を閉じて。でも勢いがあっ
たのはなのはの方で。
「お、男の子って、すごいんだね。わたし、知らなかった」
 なのはの瞳には、恥ずかしさの中にも好奇心の光がキラキ
ラと輝いていて。僕と出会って、魔法で空を飛べるようになっ
た頃のように。
 女の子には無いものが、大きくなったり、触ると気持ち良
かったり、挙句の果てに白いものが飛び出たり。それは女の
子にとって未知で不思議なことばかりだと思うから、興味を
そそられるのはよく分かる。それは、僕もそうだから。
「女の子もすごいと思うよ。それは当たり前のことなのかも
ね。自分以外になることなんて、まともに魔法を使っても難
しいことだから」
 僕となのはの間に起こったことは、単に全ての感覚が互い
に入れ替わっただけとは思えない。学者の端くれとしては言っ
てはいけないことだけど、そう、僕は魂が入れ替わってしまっ
たんだと思う。
 使い魔のような疑似生命体をつくる技術があっても、なの
はが思いの丈で友達になった金髪の少女の悲劇にしても、僕
らはまだ命や魂の存在について分からないことばかり。人を
操る魔法や変身する魔法はあっても、それじゃ今起きている
ことは説明し切れないし、何より魔力を消費していないし。
「ユーノ君はもう女の子のすごいのが分かったの?」
「……え?」
 なのはは僕の上に覆いかぶさって、何かとてもよいアイデ
アを思いついたような満面な笑顔で。でもちょっとした悪戯
を思いついたようにも見え、自分の顔ながらこんな表情もす
るんだと不思議に思ったり。
 どうしたら元に戻れるかと考えていた僕とは違い、僕の中
にいるなのはは何かとんでもないことを考えているようで。
「男の子と女の子はやっぱり違うんだろうけど、でも違って
いても同じようなことができると思うの」
「……あの、なのは?」
 なのはの―僕の膝が、僕の―なのはの足を割って入って。
なのはの―僕の手が、ぼくの―なのはの太ももをニーソック
スの上からなでて。
 とてつもなく悪い予感がして、外れてほしいと願っても、
得てしてこの手の予感は外れることがなくて。
「こんなすごいこと、わたしだけがして貰うのは悪いし、お
返しにユーノ君にもしてあげる。せっかく入れ替わっている
んだから、ね」
 ちょっと荷物を持ってあげるとか、ほんのささいなことの
ような口ぶりで。だけどその内容はとんでもないことで。女
の子が男にあんなことをするなんて、いや、この場合は男が
女の子にか。
「わっ、ちょっ、ちょっと待って!」
 ミニスカートをまくって触ろうとするなのはの―僕の手を
ガードして。
(ない!)
 触られないようにあそこを手で覆うから、必然的に自分で
触っちゃうことになるわけで。当たり前だけど、これはなの
はの体だから、僕にあったものは何もなくて。それもショッ
クなんだけど。
(触っちゃった!)
 女の子のあそこなんて、見たことはあっても触るのなんか
初めてで。何だかんだでお風呂はいまだ一緒に入っているか
ら、見ないようにしてても見えちゃうこともあって、つるつ
るで白くてほんのりピンクでぷっくりして綺麗で可愛いなの
はのあそこを触っちゃうなんて!
「い、いいよ、お返しなんて。僕にはそんなことしなくてい
いから」
 なのはにそんなことはさせられない。見た目はともかくと
して、ここまでなら僕が悪いってことにしておけるから。
「そんな遠慮しなくてもいいのに。魔法を教わっているお礼
もちゃんとしてないし、ユーノ君にも気持ち良くなってもら
いたいの」
 なのはの―僕の手が、僕の―なのはの手をぎゅっと押して、
そのまま手ごと前後に動かす。僕の―なのはの手で、なのは
のあそこを愛撫させるように。
 ショーツの上から体の熱が手のひらに伝わって、ショーツ
の下は何かむずむずしてきて、じっとしていられなくて。手
を離したいけどなのはに押さえられて、無理に引き抜けばな
のはに触られてしまうし、動かさないようにするには、運動
の苦手な女の子の手はとても非力で。
「ぁっ、なのは、駄目だって」
 そこは見た目どおり柔らかくてぷにぷにした感触で、自分
で押したくなるくらい触り心地がよくて。布一枚挟んでいる
分、トイレットペーパーで拭かれた時よりも刺激がソフトで、
汗をかきそうなほど熱くなってきて。
「なんで? わたしじゃ駄目なの?」
 なのはの―僕の瞳が悲しげに光る。
「そ、そうじゃなくて。なのははこんなことしちゃ駄目だよ」
 いつか、普通にこんなことができる関係になれたら嬉しい
けど、今の僕らには早すぎることだし、それに自分の体じゃ
ないんだから。
「でも、ユーノ君はわたしの体でしたんでしょ?」
「それは、その……」
 それを言われると辛い。妙な気分になってしまって、なの
はの体にあんなことをさせてしまったのは、誰に責められて
も弁解できない。
「責めてるんじゃないの。わたしだってあれが普通じゃない
ことだって判るよ。だから、特別なことをしてくれたんだっ
て、とても嬉しかったの」
 なのはの―僕の指が、僕の―なのはの指にからむ。ちょっ
と力を入れれば拒めるはずなのに、じっと見つめるなのはの
―僕の真剣な眼差しに、僕はバインドをかけられたように動
けなくなって。
「って、バインド!?」
 いつの間にか、本当にいつの間にか、僕の―なのはの手と
指はリング状の光の輪に拘束されていて。指をバインドする
なんて、手の応用だからなのはでもできなくはないけれど、
そんなこと教えた記憶は全くないし。
「だから、ユーノ君にも喜んでもらいたい、なのはもユーノ
君に特別なことしたい!」
「……なのは」
 なのはにそう言われるのは嬉しい。それが今じゃなければ。
(暴走、してる?)
 お礼をしたいってのは、なのはの素直な思い。でも今はそ
れだけじゃない。慣れない体と、自分の知らない衝動に振り
回されて、その行為の是非が判らなくなっている。
 僕の―なのはの指は引きはがされて、なのはのショーツが
なのはの―僕の目にさらされて。なのはの―僕の指先が、女
の子のスリットの上をそっとなぞって。
「ぁぁっ」
 ぼくの―なのはの口から盛れる声は、幼いのに艶やかで、
それはゾクッとするほど女の子の声で。
「ユーノ君、気持ちいい?」
 指はそっとなぞっているだけなのに、じんわり熱くなって、
じっとしていられなくて。その感覚は、やっぱり気持ちいい
としか言い表せなくて。
(そうだ、バインドをとけば……)
 なのはのバインドは僕が教えたもの。砲撃と違ってあまり
バリエーションを変えたりしてないから、解除するのはそう
難しくない。
「んんっ!」
 指がショーツ越しにスリットの中に食い込んで、そこから
ビリビリ電気が走って、体がビクッと震えるえて。集中が途
切れて、構成中の魔法が霧散してしまって。こんな感じなん
て初めてだから、快感に意識を持って行かれて魔法を組めな
い。
 感じちゃいけないのに。これは僕のじゃなくて、なのはの
もので、女の子の快感だから。でも、引きずり込まれてしま
いそうで、これじゃ魔法なんて使えない。
「何かにじんできたよ……これが女の子の?」
 濡れてるってこと? なのははまだ九歳なのに。これも射
精した僕の体と同じ、入れ替わったことが原因なのか?
「汚れちゃうから脱いじゃおうね」
「えっ、ま、まって、わっ、あぁっ」
 足にかけられたバインドが、僕の―なのはの足を腰ごと持
ち上げて。なのはの―僕の手が、なのはのショーツに指をか
けて、いとも簡単にずり下げて、ショーツが濡れているのが
ちらっと見えて。
 それは嫌らしいってなのはに糾弾されているように思えて、
とても恥ずかしくて顔を隠したくて、でもバインドで腕は動
かせなくて、顔を背けるぐらいしかできなくて。
「だめ、なのは……やめ、んっ」
 あそこに温かい湿った風があたって、それがくすぐったく
て気持ち良くて。それは息があたるくらいの距離であそこを
見られているってことで。見つめる目は僕のもので、熱い視
線に込められた意味は危険なもので。
「さっきはあまりよく見えなかったけど」
「んっ…ぁぁ……」
 なのはの―僕の指が、あらわになった股間をなでる。ショ
ーツに染みるぐらいだからスリットの外まで濡れていて、滲
んだものを塗りひろげられるのは鳥肌が立つほど気持ち良く
て。
「ひゃっ!」
「……わたしのここって、こうなってるんだ」
 股間のふくらみをなでていた指が、ぱくってスリットを左
右に開いて。ふだん外気が触れないところに、なのはの―僕
の吐息が吹きかかって。
「あぁ……はぁっ」
「ぬれてるけど……おもらし…じゃないんだよね……」
 他の指がスリットの中にも入ってきて、ひだや入り口をく
ちゅくちゅって弄くって。
「あっ、んん、だっ、あぁっ」
 指が動くたびに僕は情けなく喘いで、あそこからは嫌らし
い水音がして。
「穴が二つ……下の穴から……泉みたい……」
 一瞬、指が止まって、そして。
「あぁぁっ、ゃっ、やめっ、んっ、んぁっ」
 柔らかくて温かいものが、あそこをペロリとなめて。指だっ
て集中できないくらいにすごいのに、舌でなめられるのはもっ
ともっとすごくて。
「ひっ、ぁっ、やんっ、ぁぁ、あぁっ」
 やめてくれとまともに話すこともできず、元から女の子だっ
たかのような、あられもない声をあげるしかできなくて。体
が跳ね上がるほど悶えても、バインドで押さえられては逸ら
すことも叶わず。
「ここは……」
 判っていてか、偶然か、それとも遺伝子に刻まれた記憶の
せいなのか。なのはの興味は、僕が一番恐れているところに
向いて。
「あああぁっ!」
 それはもう激しすぎて、気持ちいいというより痛いといっ
た方があっているくらいで。血の気がなくなるくらいギュッ
と指を握り締めて、唯一自由な頭を左右に振り回してもどう
しようもなくて、もう耐えるとかそんなレベルじゃなくて。
「あっ…っ……んっ……っ!」
 そこはとても敏感なところだと知識では知っていても、実
際に体験する感覚は想像以上で。そもそも男が体験できるこ
とじゃないし、男の快感だってなのはにさせちゃったから分
からないし。
「んっ……くっ……ん……あぁっ!」
 喘ぐことすら絶え絶えで、気持ち良すぎて苦しくて、それ
がまた変な感じで。ただ舌ひとつになめられているだけなの
に、こんなにもどうしようもなくなるなんて、女の子がいか
に繊細なのかって思い知らされて。
「ひっ…んっ…っ…ん…んんっ!」
 こんな時でもなのはは思いっきり全力全開で、容赦なく自
分のクリトリスを僕の舌でえぐって、僕の頭の中は真っ白に
なって……。

「……んんっ」
 耳元に吹きかかる熱い吐息と、股間に押し付けられた新た
な刺激が僕を現実に引き戻す。
(…イッちゃたんだ……なのはの体で……)
 僕らは自分の体の快感すら知らないのに、初めての絶頂を
体験してしまった。なのはは僕の、僕はなのはの体で。
 これは許されることじゃない。なのはは分かっていないの
だから、僕が歯止めにならなくちゃいけなかったのに。なの
はが行為の意味を理解した時、僕はきっと恨まれるだろう。
「…ユーノ…くん……ユーノくん……!」
 なのはが僕を呼ぶ、僕の声で、切羽詰まった、辛そうな声
で。体から沸き上がる肉欲なんて、なのはのような女の子が
知るはずもなく、振り回されて持て余すしかないから、辛い
のは当たり前で……。
(ということは?)
 体はまだ動かない。慣れない体でイッてしまったことでの
疲労もあるけど、バインドがいまだに続いているどころかさ
らに増えた感じもしていて。
 恐る恐る、けだるく閉じたままのまぶたを無理やり開くと、
そこには……なのはの―僕の泣き出しそうな顔があって。
「わたし、変なの! またユーノ君のが大きくなって、とて
も苦しいの!」
 何をどうしたものか、僕の―なのはの体は新たに増えたチェ
ーンバインドで太ももを大きく開かれ、腰をたぶんちょうど
いい高さに持ち上げられていて。
 なのははというと、見えないけれどきっとズボンやパンツ
は脱いでいる。あそこに押し当てられている、指よりも固く
て熱い感触が何よりの証拠。
「なのは、これはいっんんっ!」
 なのはの―僕の勃起したペニスが、僕の―なのはのクリト
リスを抉るように押し付けられる。女の子の体の中で一番敏
感なそこは、まだイッたばかりでさらに敏感になっていて、
それだけで爆発したかのような刺激で。
「たすけて、ユーノ君!」
 それは遺伝子に刻み込まれたことなのか、素股のようにな
のははペニスをスリットに押し付ける。でも、チェーンバイ
ンドも遺伝子のせいなんだろうか。
(僕の遺伝子っていったい……)
 いや、こんなことでへこんでいる暇はない。このままじゃ
最後の一線を越えてしまう! 考えろ、ユーノ! バインド
解除は時間がかかり過ぎて集中力がもたない。もっと時間が
かからない魔法、そう、シールドなら、小さなラウンドシー
ルドで入り口をふさげば!
「ふぁ、あぁぁん!」
 ……だめだった。舌と違ってただ擦り付けられてるだけな
のに、とてもとても気持ち良くて。体がまだ高ぶっているか
らなのか、それともペニスには女の子をどうにかしてしまう
魔力があるのか。
「ゆ、ユーノくぅん……」
 ほとんど半泣きで切なげに僕の名を呼び、腰をふるなのは。
フェイトに名前を呼ばれるまで、怪我をしても気丈に頑張っ
ていたなのはが本当に泣きそうで。男の衝動がどんなに強い
のかまざまざと見せつけられて、情けなさと申し訳なさで自
己嫌悪。
「くるしぃのぉ……」
 でも、僕は泣き言を言えない。あそこを突くペニスの矛先
はだんだん下に移っていって、たまにきわどいところを突い
てくる。このままイッてしまう可能性もあるけど、運よくは
まってしまう可能性だってあって。それで入っちゃうのかは
分からないけど、こんなので処女をなくさせるわけにいかな
いから。
 でも、いったいどうすれば……他に手段は……。
「レイジングハート! なのはを止めて!」
 忘れてた、インテリジェントデバイスの自動発動機能! 
幸いレイジングハートはまだ首にかかったまま、プロテクショ
ンで僕の体をなのはの体から引きはがせばいい。なのはには
ちょっと痛いことになるけど、どうせ怪我するのは僕の体だ。

『Don't worry. I'ts a good chance for you.』

 ……。
 …………。
 ………………。
 え……えーと、つまり……。
(僕はこんなことがなきゃ告白もできないヘタレだって言い
たいのか!)
 元持ち主と現持ち主の仲を取り持ってくれる気持ちは嬉し
いけど、この状況がまずいのを理解できてないんだろうか。
それとも、実はなのはが……いやいやいや、そんな妄想して
る場合じゃなくて。

「いっ!」

 下腹部に引き裂かれるような痛み。とうとう、なのはの―
僕のペニスが処女口をとらえて。まだ先端だけだと思うけど、
それでもムチャクチャ痛い。
「だ、駄目だ、なのは、それは駄目なんだ!」
「んん、でもぉ」
 でもなのはは僕にぎゅっとしがみついて、そうすることし
か知らないように、僕の―なのはの中に押し入ろうとして。
「やめっ、いっ、いたたっ痛い!」
 文字どおり引き裂かれる痛み。小さな僕のペニスだって勃
起すれば大きくなるし、濡れてはいても初潮すらきてないな
のはの膣はとても小さい。それに処女膜という大切なものが
あって。
「痛いっ、いたっ、なのはっ、やっ、痛っ!」
「ユーノくんのなか…は、はいってる……」
 激痛が増す度になのはの―僕の声に甘いものが混じっていっ
て、なのはが感じている苦しさが和らいでいるのが分かる。
でも、それはこんな解消の仕方じゃ駄目で、僕の体ならいく
ら傷つけてくれてもいいけど、これはなのはの体なんだから
こんなことで傷つけちゃいけないから。
(この痛みなら……)
 発掘現場に事故は付き物、だから苦痛時に回復魔法を発動
する訓練は必須。これだって裂傷のはずだから治せるはず、
とりあえずできることを!
「きもち、きもちいいの…ユーノくん……」
「いっ、ん、んんっ!」
 なのはの―僕のペニスが、僕の―なのはの一番奥深くに突
き刺さる。体の中に何か入っている感覚。男には存在しない
内臓器官を突き上げられる感触。それは、一言で言えば、恐
怖。最初はこんなに痛くて、痛みがなくなってもこんなに圧
迫感があって、入れて出すだけの男と比べて女性はすごいん
だと思わず感動して。
(そんな場合じゃなくて!)
 できることを先にしなくちゃ。鎮痛と止血、そして治癒の
魔法。なのはが動いている限り傷はふさぎ切れないけど、そ
れでもかけ続けていれば体への負担は減るはずだから。
「あつい…ユーノくんのなか…とてもあついよ……」
「ぐっ、んん、んっ」
 こんなことは初めてで、そんな知識はないはずなのに、な
のはの腰使いはさっきより滑らかになっている。破瓜の血が
潤滑液の代わりになっているのかも。
「んっ……っ…くっ」
 魔法が効いて痛みが和らいでいるから、さっきよりはだい
ぶ楽。ペニスの圧迫感は相変わらずで、熱が出てきているの
か、体が火照ってきたのが気になるけど。

「んぁっ!」

 何か、何かが、僕の―なのはの体の中で弾けて。ゾクゾク
と鳥肌が立って、奇妙な痺れた感じが全身を通り過ぎて。
「あぁ、そんな…しめつけないでぇ」
 甘い悲鳴とともに、なのはの―僕の体が震える。なのはは
僕が締め付けたかのように言うけど、僕としてはそんなこと
はなくて。
「っ…ぁ……んっ」
 なのはが腰を引くと、なのはの―僕のペニスの傘が、僕の
―なのはの中をかき出すようにこすって。痛みが引いたせい
か、膣壁のひだ一枚一枚が傘に絡み付くのがよく分かって。
「あ、あぁ、はぁぁ」
「…ん……んん…っ」
 なのはが腰を押し込む。狭い膣内はペニスの分だけ引き伸
ばされ、こすられる摩擦熱で熱くなって。
(あ、あれ……?)
 先端が一番奥に達し、その先にあるものを突き上げる。そ
の下腹の奥にあるものは、刺激できゅっと収縮して甘い痺れ
が走って。
「や、あぁぁ、ゆーの、くぅん」
「……ぁ…ん…っ……んぁっ!」
 二つの甘い声が耳に響く。なのはの―僕の声と、僕の―な
のはの声と。
 そう、僕の―なのはの幼くも艶やかな声が。
(そんな、感じて……る?)
 僕の―なのはの中をペニスが動く度に、甘い波がそこを中
心に幾重もの輪となって広がって。それはまだまだ穏やかな
波だけど、心地よく痺れる波で。
(な、なんで……?)
 一度意識すると、波はどんどん高くなって。クリトリスほ
ど強い刺激ではないけど、空腹が満たされた時のような幸せ
な感覚で。
「ふぁ、んっ、あぁぁ」
「んんっ、ぁぁ、やぁん」
 魔法で破瓜の傷を治して痛みも押さえてしまったから、な
のはの幼い膣でも感じるようになってしまったのか。
(これが、女の子の……)
 入ってくる時は包み込むように纏わり付いて、出ている時
は引き留めるように締め付けて。なのはが動く度に、沸き上
がった心地よい波はふんわりと重なって、僕の心となのはの
体を優しく持ち上げて。
「ん、んぁっ、やぁぁ」
「あっ、あんっ、んっ」
 波に導かれるように、僕となのはの口から甘い嬌声がも
れて。僕らの奏でるハーモニーは、僕らの心を宙へ舞い上
げて。
(こ、こわい……)
 空を飛ぶことは慣れているけど、今はチェーンバインドで
宙ぶらりんで、確かなのはつながっているなのはの―僕の体
だけで。しがみつきたくても手足は動かせず、逆にしがみつ
いてくるなのはの―僕の腕と胸だけが頼りで。
「なっ、な、なの、はぁ」
「ゆ、ゆの、ん、くぅん」
 波はどんどん高くなって、ただ名前を呼ぶことしかできな
くて、呼ばれるだけでさらに高くなって。穏やかで、でも強
くて、優しく、激しくて。一気に持ち上がっては、すとんと
落ちて。
「あ、あぁ、やっ、あぁぁ」
「んん、あっ、ぁ、はぁぁ」
 なのはと触れているとこは全て熱くて、あそこは特に熔け
てしまいそうなほど熱くて。本当に熔けていても不思議じゃ
ないくらいで。
(ま、まほうが……)
 回復魔法を維持するのも辛くなってきて、意識を保つため
に鎮痛効果だけ緩めるけど、戻ってきた痛みさえなぜか気持
ち良くて。僕がなのはを貫いているからか、なのはが僕を貫
いているからか。
「すっ、すごっ、んっ、すぃこま、ちゃぅっ!」
「だ、だめぇ、あぁ、つぅ、とけ、ちゃぅっ!」
 なのはも両腕で僕にギュッとしがみついて、ただ一心不乱
に腰を打ち付けて。体がぶつかる音と、苦しいくらいに抱き
締める腕と胸が愛しくて。
 もう、あそこだけじゃなくて、全身が蕩けてなのはと混じ
り合って。きっと、なのはもそうなっていて。僕の体はなの
はの中に熔けていって、なのはのペニスは僕の中に熔け出し
ていって。
「わぁ、わたし、もぉ」
「ぼ、ぼくも、なのっ」
 僕はなのはの中を巡って、なのはは僕の中に解き放たれて。
僕はなのはに満たされ、なのはは僕に包み込まれて。初めて
二人で飛んだ時のように、僕らは空高く羽ばたいて。
「「ああぁぁぁぁぁぁっっ!!」」


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