「ただいまー」
幼い女の子の声が玄関から聴こえる。
いつものそれであるように、やや気だるげで反発心のようなものを内包している声だ。
「お帰りなさい」
若い女性がそれに応え、玄関まで迎えに行く。
こちらもいつものように、周り全てを暖かく見守るような優しい声である。
「流石はヴィータちゃんね、やればできるわ」
「なんだとぉシャマル、それじゃあたしはいつもは駄目みたいじゃないか」
「そんなこと言ってませんよ、お菓子出しますから手を洗ってきてくださいね」
「あーわかったわかった」
気が強そうに、前を見据えるその瞳はしかし。
背後から自分を見下ろす、その視線に気付くことはなかった。
(それにしても、だ)
洗面所に向かいながら、先ほどの「お使い」を思い返す。
(売り物を買いに来たというのに、周りの連中の視線は一体なんだ)
蛇口を捻り、手を浸す。
(あたしがちょっと背が低いからって、じろじろ見やがって・・・)
ハンドソープを泡立て、両手を擦り合わせる。
(それとも、この世界では、子供が買い物するのがそんなに珍しいのか)
手を濯ぎ、タオルで水気をふき取り終わって。
鏡の向こうから、同じく鏡の向こうの背中を見下ろす人物に気付いた。
正確には、その人物の視線と、その雰囲気に。
「・・・な、なんだ、シャマル?これから居間に行こうt」
「うーん、お菓子は後にしてもいいですか、ヴィータちゃん」
「んな?・・・あたしは子供じゃない!菓子くらいいくらでも我慢できr」
「じゃぁ、お姉さんと一緒に、大人の遊びしましょうか・・・?」
その響きに、ぞくりと背を震わせる。
背伸びしたい年頃の子供が「大人」という響きに反応したのではなく。
ソレをささやくその唇、そして両肩にかかる細身の手・・・
「シャマル、な」
なにを、という前に黙らされる。
重ねあわされた唇によって。
(え、な、何を、何で、何は、何の・・・?)
パニックを起こし、脳が再起動したときにはもう、風呂場の椅子に座らせられていた。
「しゃ、シャマルぅ・・・」
「ふふ、可愛いんだ」
この「可愛い」は、いつもの自分を愛でてくれる響きではない。
今すぐ逃げなければ。
でも動けない。
後ろ手に、何か括り合わされている。
「さぁヴィータちゃん、何して遊びましょうか?」
何して、とは口だけであることは明白だ。
シャツの裾を掴み、ゆっくりとたくし上げられる。
「し、シャマル、何か、変だぞ・・・?」
へそ、鳩尾ときて、淡い朱色の柔肉が晒される。
そして、真っ白な裸が上半分、シャマルの目の前に現れた。
「・・シャマル、も、もう・・・」
「綺麗ですよ、ヴィータちゃん」
鎖骨に、その唇が這わせられる。
「はああぁああ・・・!」
首筋をいったりきたりする、仲間の頭。
「うああ、そんなに、舐め、るな・・・」
「そうですか?じゃあ・・・こっちを」
「ふにゃああぁぁああ・・・!!!」
母鳥の胸の先に吸い付く雛鳥。
顔を真っ赤にした母鳥は、自分よりも大きな雛鳥に、されるがままに弄られる。
「す、吸うな、そんなとこ・・・ひうぅぅぅぅっ」
もう片方も、指先で転がされる。
小鳥は、雛が満足するまで啼き続けた。
「ほら、ヴィータちゃん、起きて」
「ぅ、ぁ・・・」
気がつくと、全裸で洗い場に転がされていた。
「どちらに、しようかな〜?」
笑いかけるシャマルの手に、先ほど自分が買ってきた器具が見てとれた。
なんとか卵、というそれは、機械仕掛けで小さく震えているようだ。
「やっぱり、こっちから、いただきまーす」
「シャマルなにおっ、そ、そこはおしっこ出す、ところだぞ・・・?」
無機質の塊が、押し付けられた。
不快感一歩手前、まったくの未知の感覚が沸き起こる。
「え、なんで・・・」
つるつるの柔肌を、卵が優しく撫で擦る。
「・・・なんで、きもちいい・・・?」
緊張の解れてきた割れ目をゆるゆると摩られると、じんわり快感を覚える。
だが、割れ目の中に入るには、摩擦とソレに伴う痛みがあり過ぎた。
「なんか、変な・・・」
チューブの中身を指に出し、柔らかく開いた裂け目に塗される。
すっかりシャマルの為すがままになったヴィータが、その様子をじっと見守る。
「これくらいで、準備良し、と」
震える卵を、幼い秘裂にあてがう。
2人とも、顔を真っ赤に染め、ソレからの快感を共有している。
大人の遊びに耽る2人の視線が交わり、更に熱が昂ぶる。
「ヴィータ・・・」
「しゃまるぅ・・・」
唇が、つるり、と卵を飲み込んだ。
「うにゃあああああああ!?」
「駄目ですよヴィータちゃん、吐き出そうとしたら」
頭を覗かせるソレを、指先でナカに押し戻してやる。
「ぁああああぁぁぁ、も、もう、とって・・・」
「そんなことをいって、こっちのお口はおいしそうに頬張ってますよ」
”こっちのお口”は、どろりとした涎を垂らしながら、ぐちゃぐちゃと咀嚼している。
「しゃ、ひゃまるぅ、もう、あたひ、あたまがまっひろにぃ・・・」
「いい顔ですよ、ヴィータちゃん」
「ああああ、なんか、くる、きそう、あたま、ばかに、なるぅ・・・」
浅い膣内で震えるヴァイブレータを、ぐい、と押さえつけてやる。
「うああああああああああ・・・!!!」
全身をがくがくといわせ、ヴィータは気を失った。
未だ震える卵が、弾みで吐き出される。
「・・・あら」
筋肉が弛緩したため、尿がタイルを濡らす。
もったいない、とばかりに、シャマルはヴィータに唇を這わせ、喉を潤した。
(ああ・・・、これが、ヴィータちゃんの・・・)
恍惚の表情で全て飲み干し、ヴィータの躯をひっくり返す。
「・・・ぅあ、しゃまる、今度は、何を・・・?」
呆と、四つん這いのまま、背後に問いかける。
先ほどの、生まれてはじめての絶頂体験が強烈過ぎたのか、何も抵抗しない。
「・・・今度は、こちらで」
だから、ソコを突付かれても、すぐには反応できなかった。
「ああああ、シャマル、そこ、お尻、汚いよおお・・・!」
「嘘。綺麗ですよ。ヴィータちゃんに汚いところなんてありません」
ぱたぱた暴れるヴィータの尻を抱き寄せ、後ろの孔に吸い付く。
顔をくしゃくしゃにして泣き出すが、構わず舐めしゃぶる。
「シャマル嫌いいぃ!もう放して、放せ、放してくださいぃぃ!」
「あらあら。では、これをあげますから許してくださいね」
ゆるゆると動く筒を、すっかり自身の蜜に塗れた綻び、その小突起に押しあてる。
「ふあぁぁぁぁ、それ、それイイ、やだ、怖いっ!」
「そうですか?ではこちらにも」
シリコン製の棒にチューブゼリーを塗りつけ、唾液で緩んだ孔に押し入れてやる。
「お、お尻に変なのいれるなあぁぁ、あうぅぅぅぅうう!」
「そんなこといって。全部飲み込まれてしまいましたよ?」
「ひあああん、それは、シャマルが入れたからぁぁ」
「じゃあ、出してしまいますね」
奥まで入れたアナルパールを、ゆっくりと引き出す。
入れるときとは別の感覚がヴィータを襲う。
「んああああああ、だめ、だめぇ、出さないでよお・・・」
「もう。入れるなと言ったら出すなと言ったり」
未成熟のクリトリスを弾く傍ら、尻孔への陵辱の手も休めない。
2箇所から苛烈に送り込まれる激感を、全身で味あうヴィータ。
「うああああああ、まえも、うひろも、すごい、すごい、きもち、いい・・・!!!」
「本当に可愛いですよ、ヴィータちゃん。イくときはイくって言いましょうね」
「あああ、くる、きちゃう・・・あたひ、イく、イきそう、イっちゃう・・・!!!」
一際強く蕾を弾き、孔の奥まで突き入れてやる。
「い、くうううぅぅぅぅぅ・・・!!!」
全身を強ばらせた後、ぐったりと弛緩した。
「どうでしたか、”大人の遊び”は?」
「・・・あ、うぁ・・・」
自らも衣服を脱ぎ、裸の胸に少女を抱き寄せるシャマル。
「・・・続き、したいですか?」
優しく囁く声に、すっかり蕩けたヴィータは、はっきりと縦に、首を振った。