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[317]はじめてのお留守番 中編 2006/03/32(土) 05:29:40 ID:lbMze9VC
[318]はじめてのお留守番 中編 2006/03/32(土) 05:31:15 ID:lbMze9VC
[319]はじめてのお留守番 中編 2006/03/32(土) 05:32:48 ID:lbMze9VC
[320]はじめてのお留守番 中編 2006/03/32(土) 05:33:57 ID:lbMze9VC
[321]はじめてのお留守番 中編 2006/03/32(土) 05:35:10 ID:lbMze9VC

はじめてのお留守番 中編

「や、やめてください…私にはマスターが…」
「マスターの兄さんや、マスターの友達と親睦を深めるのも必要さ…ね、クロノ?」
「ユーノの言うとおりだ。こうして男同士、裸の付き合いをする事も重要なんだよ」
「し、しかし裸の付き合いとはこの様なものでは…」
「バルディッシュは真面目だね」
「だが君はもっと柔軟になるべきだな…」
「そ、そんな所…駄目です、クロノさん、ユーノさん…」


「とんでもなくマニアックになってるじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
時空管理局の食堂の片隅で、クロノ・ハラオウン執務間の叫び声が響き渡る。
「なんでバルディッシュが、こんな男の子に…」
たぶん描いた人間の頭が腐ってるんだよ、ユーノ君。


閑話休題

「できました!!!」
リインフォースが洗濯物を前にして元気いっぱいに叫んでいる。
昼食を食べてしばらく後、洗濯物を取り込んだ時、リインフォースがなにか手伝いを
させて欲しいと(と言うより、しないといけないと思い込んでいた)言ったので、
取り込んだ洗濯物をたたんでもらう事にし、ザフィーラは掃除をしていたのだが…
(目を離すべきではなかったか…)
リインフォースの前の洗濯物は、きちんとたたまれているとは言いがたく。
かといって、その場でたたみ直すのも…
「どうですかザフィーラさん!リインは一人でりっぱにやれましたか?」
「…そうだなリインフォース、良くやった」
嬉しそうなリインフォースの前では、できそうにない。
(リインフォースに気付かれぬよう、直しておかねば…)
「リイン、そろそろ菓子の時間だ。台所に用意してある。食べてくると良い」
「ハイ!!」
顔いっぱいの笑みを浮かべるリインフォース。
(今のうちに…)
しかし、リインフォースはまったく動こうとはしない。
「どうした、リインフォース?」
「ザフィーラさんは一緒に食べないんですか?」
「・・・」
予想外の展開だった。
「俺はあまり甘い物が…」
「…そうですか」
先ほどまで笑顔を浮かべていたとは思えないほど、残念そうな顔をするリインフォース。
「…一人で食べるのは嫌か?」
「そ、そんなことないです!リインは一人でも大丈夫です!」
そう答えて部屋を出ようとするリインフォース、しかし明らかに肩を落としている。
「リインフォース」
「はい?」
洗濯物をたたむ事等、後でも出来る。
「俺も一緒に食べよう」
「……はい!!」

そのころ時空管理局では、

「シャマァァァァァァァァル!!」
叫びながら、全力でドアを開けるクロノ。
「ど、どうしたのクロノ君?」
いつもとノリの違うクロノに、おもわずビビってしまうシャマル。
「どうしたもこうしたも無い!」
「クロノ、ちょっと落ち着けよ…」
怒るクロノの後ろから、息を切らしてユーノが現れる。

「クロノ…酷いじゃないか?僕を置いてくなんて…」
「ごめん、ユーノ…どうかしていたよ、君と離れるなんて」

「あら?ユーノ君までどうしたの?」
その姿に様々な妄想を頭に浮かべ、だがそれをまったく表に出さずシャマルは尋ねた。
「シャマルさん、これを…」
ユーノが同人誌を差し出す。
「この本は…」
パラパラと本をめくり内容を検分する。
「シャマル!こういう物はもう描かないと誓ったはずだな!」
「え?もしかして私が書いたと思ってるの!?」
大仰に驚くシャマル。
「違うのか!?」
「当たり前じゃない。もうザフィーラに噛まれるのはコリゴリよ…」
そう言ってため息をつくシャマル。
「…そう言えば納得するとでも?」
「絵柄が違うでしょ?見分けがつかないほど、似てないじゃない?
 そりゃ…二人が私の作品をじっくり見てないのはわかるけど」
「その通りだ、クロノ。この絵は明らかにシャマルさんのものじゃない…」
「じゃあ誰だって言うんだ!」
「落ち着けよクロノ…」
「これが落ち着い…!ば、馬鹿止めろよ」
「いいじゃないか、クロノ。僕達がこういう関係なのは事実なんだし。
 それとも…僕とこういう関係なのは嫌?」
「そ、そんなわけがあるか!」

クロノを落ち着かせるユーノの姿を燃料に、さらに妄想の翼を広げるシャマル。
「すいません、シャマルさん…」
「いいのよ、ユーノ君。わかってもらえれば」
もちろん、そんな不埒な妄想三昧などおくびにも出さない。
「ほら、クロノも。そりゃ怒るのはわかるけど…」
「…悪かった」
渋々といった感じではあるが、クロノも頭を下げる。
「それにしても…デバイスを擬人化するなんて、よくある事なんですか?」
「そうね、多くいとはいえないけど、インテリジェントデバイスは、やっぱり
 人間臭いから結構描いてる人はいるわ」
「シャマルさんも以前はこういうのを描いた事が?」
「う〜ん…1回だけあるわね」
「な、何を話してるんだユーノ…」
さり気なく二人から一歩遠ざかるクロノ。
「へ〜どんな内容なんです?」
「え〜とね、愛の行為を覗いていたバルディッシュが、二人に見つかって(検閲)」
「で、今はどんなのを?」
「なのはちゃんの家に遊びに来たユーノ君を、恭也君が…」
「・・・」
「・・・」
絶対零度の視線がシャマルに突き刺さる。
「…ち、違う!こ、これは…卑怯よ、ユーノ君!」
「シャマル…詳しく話を聞こうか…」
「お、お願いクロノ君!ザフィーラにだけは内緒にして!」

次回予告

「シャマル!実は僕とユーノは君の考えている通り…」
「え?それじゃあやっぱり!」
「そう、僕とクロノは愛し合ってるんです!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「と、言うのはもちろん嘘だ。だから悶絶して喜ぶな、そこの変態」
「今日はエイプリルフールですよ、シャマルさん」

『シャマル!実は僕とユーノは貴方の考えている通り…』
『そう、僕とクロノは愛し合ってるんです!』

「・・・」
「・・・」
「「録音してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」」
「さっそく、アースラの艦内放送で流さないとね!」
「「正気か!?」」
「世界はいつだってこんなはずじゃない事ばかりなの…」

次回「すもう」
次回も、正々堂々と試合開始!


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