「ひどいわ!『臭う』なんて…」
「そうだそうだ!女の子に向って失礼だぞ!」
ザフィーラは『臭い』という言葉に反応し、抗議の声をあげるリーゼ姉妹と、
「そうよザフィーラ!もう少しデリカシーって物を考えなきゃ!」
そして何故か一緒になって叫ぶシャマルを順に見、何を言うべきか色々考えた後、
「ちょっとザはうっ!」
とりあえずシャマルに軽い当身を喰らわせた。
「おいおい…」
いきなりその様な行動に出るとは思っても見なかったリーゼロッテが、少し怯えながら
倒れたまま動かないシャマルを見る。
「え~と…いいの?」
リーゼアリアが困った顔をして、シグナムとヴィータに尋ねる。
「ああ、特に問題は無い」
「いつもの事だよなー」
二人とも、本当にどうという事も無いと言う様に答える。
「彼、冷静沈着ってイメージがあったんだけど…」
「そうだな、おかげで安心して背中を任せられる」
「れーせーつうか、ただ単に鈍いだけの気もするけどな」
それぞれの答えに、
「…そう」
とりあえず、そのようにしか答えようが無いリーゼアリアだった。
「それで、どうする気なのだ?」
「え!?」
シグナムに尋ねられたヴィータが、以外と言わんばかりに驚く。
「…ひょっとして何も考えて無かったのか?」
その反応に、あきれた顔をするシグナム。
「だって、シャマルが言い出したことだし…あたしは何か面白そうだから」
「面白そうで縛り上げるな!」
リーゼロッテの抗議を、ヴィータはとりあえず無視した。
「ていうか、何も考えてねえのはシグナムもだろ!」
「私は別にこの様な事を望んだ覚えは無い、何かしたいのなら自分で考えるのだな」
「望んでないなら、解放してほしいんだけど…」
リーゼアリアの言葉もやっぱり無視される。
「いきなり言われてもなあ…シャマルは寝てるし」
「まったく、言いだしっぺだと言うのに…困った奴だ」
あんまりと言えばあんまりな二人を見て、リーゼロッテがザフィーラに話しかける。
「なあ…こいつってヴォルケンの中で嫌われているのか?」
「いや、そんなことは無い」
「そうは見えないんだけど…」
どうにも納得できないと言った二人に、いつもと同じ無表情でザイーラは断言した。
「気のせいだ」
「………」
「………」
色々と腑に落ちないところもあったが、二人は特に何も言い返さなかった。
「そうだ、良い事思いついたぞ!」
うんうん唸って考えていたヴィータが、突如として歓声をあげる。
「い、良い事って?」
何せ自分達の身に降りかかる事である、気が気でないといった様子でリーゼロッテが尋ねる。
「ふっふっふっ、お前らにシャマルの料理を食べさせる!」
どうだ!といわんばかりのポーズをとるヴィータ。
「え、えーと…どういう」
事かしら、とリーゼアリアが尋ねようとしたが、それはシグナムの叫びにかき消される。
「な!?お前、冗談で済む事と済まない事があるぞ!」
驚愕の表情を浮かべるシグナム。
「いいじゃねえかよ、別に死ぬわけじゃないし」
「死ななければ良いと言う物ではない!」
「ああ、もうギャアギャアうるせえなぁ!このおっぱい魔人!」
「だ、誰がおっぱい魔人だ!」
「なあ、こいつの料理ってそんなに酷いのか?」
口喧嘩をする二人を横目に、リーゼロッテが、傍らに佇むザフィーラに尋ねる。
「…最近は10回に3回ぐらいの割合にまで上達した」
「いや、頻度じゃなくて…」
「ひどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!」
その味をどう言えばいいのか、ザフィーラがさまざまな表現を思い浮かべている最中に、
唐突にシャマルが復活し、口喧嘩から一歩前に進もうとしていた、ヴィータとシャマルに
詰め寄った。
「二人ともどういうこと?私の料理が拷問並に酷いって言うの!?」
泣きながら抗議するシャマルに、二人は目の前の喧嘩をすっかり忘れ、仲良く汗をたらしながら
シャマルに答えた。
「いや…しかし…」
「だってなあ…」
「ざふぃぃぃぃぃらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
さらに盛大に涙を流しながら、最後の頼みとばかりにザフィーラにすがりつく。
「二人ともひどいのよ!私が一生懸命作った料理が、放射性廃棄物並に危険だって言うの!」
「いや、そこまで言った覚えは」
「ザフィーラ、貴方はそんな事言わないわよね!」
「…10回に7度、うち2度は美味いと言える物が作れている」
「ほらみなさい!!」
ザフィーラの言葉にどうだ!と言わんばかりに二人を見るシャマル。
「残りの3割にはつっこまないのか?」
無論、そんなリーゼロッテの意見は無視された。
「それで、これからどうすんだ?」
とりあえず落ち着いたシャマルに、ヴィータが尋ねる。
「え?」
先程同様の質問をされたヴィータと、まったく同じリアクションをとるシャマル。
『ひょっとして考えてなかったのか!?』
全員のそんな視線を受けて、シャマルは焦った。
「え、え~と…それは…あれよ、あれ!」
そして焦りに焦りまくったシャマルが思いついたのは、
「え、エッチな事よ!!」
ろくでもない事だった。
次回予告
「もう、グレアムさんったらリインちゃんの可愛さに、すっかり孫ラブパワーに
目覚めちゃったみたいね………リインちゃん、ちょっと」
「なんですか、シャマルさん?」
「グレアムさんグレアムさん!」
「どうかしたのかな、リインフォース?」
「グレアムさんはなんでけっこんしてないんですか?」
「は?い、いや、それはその…仕事が」
「駄目よリインちゃん!そんな事聞いたらグレアムさんが傷つくでしょ?」
「え、でもシャマルさんが」
「いい?こんな歳になっても猫耳少女を傍らにはべらすような、ちょっと、ていうか
かなり駄目っぽい人と結婚しようとする人なんて、この世の中にはそんなに居ないのよ?」
「そうなんですか?」
「い、いやその…」
次回「すもう」
その純粋な視線が痛い!
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