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[392]捕らわれ人 2006/05/04(木) 15:32:38 ID:I5jLmi0I
[393]捕らわれ人 2006/05/04(木) 15:33:13 ID:I5jLmi0I
[394]捕らわれ人 2006/05/04(木) 15:34:26 ID:I5jLmi0I
[395]捕らわれ人 2006/05/04(木) 15:35:55 ID:I5jLmi0I

捕らわれ人

「フェイトちゃん…」
「大丈夫だよ、なのは…なのはは私が守るから」
彼女達は闇の書の守護騎士、ヴォルケンリッターの一人に敗れ、手足を縛られた
状態で、何処かの部屋の一室に捕らわれてしまったのだ。

数時間前、鉄槌の騎士ヴィータが、二人と相対した。
さすがにこの二人と戦い、打ち勝つのは百戦錬磨のヴィータといえども、
難しいと言わざるをえなかった。いや、逃げるのも困難であろう。
だがしかし!
彼女には秘策があった!
というかはっきり言ってヤケクソだったが!

「あーーー!!なんだあれは!!!!」

まさか本当に引っかかるとは…
後日鉄槌の騎士ヴィータはそう語った。
「で?どうしてここに連れて来たんだ?」
烈火の将、シグナムがヴィータに厳しい表情で問いかける。
「アタシに聞くなよ。シャマルがつれて来いって言ったんだから」
「…シャマルが?」
ヴォルケンリッターの参謀、湖の騎士シャマルが答える。
「やっぱり、蒐集の最大の障害は管理局だから、なんとかあの二人から
 管理局側の情報を引き出せ無いかって…
 できれば二人に『協力』してもらって、これから管理局の情報を
 リークして貰いたいんだけど…」
協力、という言葉を強調したシャマルに、シグナムが眉をひそめる。
「シャマル…あまり手荒な真似は…」
「…わかってるわよ。そんな事をしたら、はやてちゃんの人生を傷つける
 ことになるもんね…それに私だって、あんな子供にあんまり酷い事は
 したくないわ。あ、勿論はやてちゃんの事を説明する気も無いから」
「ならいいが…」
ふと、一つの疑問が思い浮かぶ。
「…ではどうやって協力してもらうつもりなのだ?」
事情の説明をするわけでもなく、力ずくでもなければ、いったいどうやって
彼女達の助力を得られるというのか?
「えっとね、まず二人の生まれたままの姿を写真に撮って」
「却下だ」
「なんだよ…せっかく捕まえたのに結局逃がすのか」
「いくら結界が張ってあるからといっても、いつか主はやてが気付くかもしれん。
 そう長く置いておくわけにもいくまい」
不満を漏らすヴィータにそう言って、シグナムは二人を捕らえてある部屋のドア
を開いた。

「なのはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「や、やめてフェイトちゃん!どうしちゃったの!?」
「他の人に散らされるぐらいならいっそ私が!!!」
「何が?何が散らされるの!?」

「器用だな〜…口だけであんな事出来るなんて」
「最近の子供は迫力満点ね」
「………ハッ!」
ヴィータとシャマルの言葉に、目の前の凶行に固まってしまったシグナムが
我に返り、急いでフェイトを引き離そうとする。
「て、テスタロッサ落ち着け!」
「離せ!私がなのはを守るんだ!」
「今襲ってるのはお前じゃねーのか?」
「なのはを守るためなの!」
「ヴィータちゃん、愛に理屈はいらないのよ」
「お前らも手伝え!!」


次回予告

僕、ユーノ・スクライアには、言えなかった言葉があります。
今でもたまに考えます。あの時、僕があの言葉を言ったらどうなったのかと。

これはそんなもしもの世界の話。

「アリシア・テスタロッサ!
 いい年齢してそんな格好をして、恥ずかしくないんですか!!!!」

…………ポッ

「なななななな、何を言うのこの子は!?」
「………」
(今ちょっとかわいいかも、って思っちゃった…)

次回「すもう」
いや、だってあの格好はないでしょ、あの格好は。


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