549 ◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:38:50 ID:1vKN1Vtz<> 二期も予定されている「魔法少女リリカルなのは」のエロ小説スレです。
エロ無しもOKですが、ハード系は投稿前に確認してね。

前スレ
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1100354194/
<>☆魔法少女リリカルなのはエロ小説 第二話☆ 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:39:44 ID:1vKN1Vtz<> あまり切りがよくないんですが、即死防止で。
いきなり本番?
どノーマル?
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:40:37 ID:1vKN1Vtz<> Call my name!

(11)深夜の目覚め

(……あれ?)
 目が覚める。暗い部屋。見覚えがある天井。知らず泣いて
いたのか、目が痛い。何かとても怖くて、辛く悲しい夢を見
ていた気がした。だが、それは少女の気のせい。少女はまだ、
悪夢の真っ只中に捕らわれたままだから。
(そうだ、寝ちゃったんだっけ)
 裏山へ特訓に出掛けた父と兄を居間で待っていたが、我慢
できずソファーでうたた寝してしまったのだ。姉に抱き抱え
られたところまでは記憶がある。少女が寝ているとこもベッ
トではなく布団で、天井も少女の部屋とは違う和室の天井だっ
た。どうやら両親の部屋に寝かされているらしかった。少女
は首を巡らして両親の姿を探す。
「……!」
 すぐ隣の布団に両親はいた。が、二人の姿に少女は息を飲
む。
(……あのー、お父さんとお母さんは、何してるんでしょう
か?)
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:41:36 ID:1vKN1Vtz<>  それが何かは分っている。いわゆるキスだ。いつでも新婚
な両親はキスも日常茶飯事で見慣れているし、少女も頬にだ
が二人にしてあげたりされたりもある。だからキスぐらいな
ら少女も驚かないのだが、いま目の前で両親がしている行為
はいつものとはあまりにも異なっていた。単に唇をあわせる
のではなく、口を開いて互いに唇を挟んだり、突き出した舌
を絡めて吸いあっている。ドラマや映画で見たものよりも激
しい大人のキス。暗くはっきり見えないとはいえ、押し殺し
た息遣いや舌と唇が絡みあう音、互いに唾液を吸いあう音が
少女のもとに生々しく聞こえてくると、嫌でもその光景に吸
い寄せられてしまう。
「……ん……」
 片腕を伸ばして体を起こした父の背中から、腰の辺りまで
布団がずり落ちる。パジャマを着ていないのか、父のたくま
しい背中があらわになる。その下にはフロントホックのブラ
をはだけた母の姿があり、上を向く豊かな乳房に父の手があ
てがわれている。
(え? えと、え? えぇ?)
 初めてみる夫婦の営み。具体的にどうなのか分らなくても、
夫婦にそうゆう事があるのは知っていた。とは言え、目の前
の行為はあまりにも強烈で少女の頭を真っ白にし、寝たふり
も見ぬふりも出来ずにただ目を奪われるだけだった。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:42:30 ID:1vKN1Vtz<> 「…ん………ぁぁ……」
 父の頭が母から離れ、二人の口の間に透明な糸を引かれる。
明かりのない暗い部屋なのに、なぜか少女にはそれがはっき
りと見えた。
「はぁぁ……」
 父の顔が母の顔に隠れる。あごを上げ、甘い吐息を漏らす
母。目を閉じた母はうっとりとし、少女の目にとても気持ち
良さそうに映った。
 耳元から首筋を伝い、母の鎖骨をなめ回す父。その父の頭
を母はいとおしげに両腕で抱く。その間も父の大きな手は止
まらず、母の乳房を優しく愛撫し続けている。
(…あ、あの……その………)
 それは子供が見てはいけないもの。頭の隅で警鐘が鳴る。
だが、少女は呪縛されたかのように目の前の光景から目を離
すことが出来ず、瞬きすら忘れて両親の姿を凝視する。
「んんっ!」
 少し強い声が母の口から漏れた。父が母の胸の頂を口に含
んだのだ。サクランボのような母の乳首を、唇で挟んで引っ
張り、舌先で押したり弾いたり、強く吸ったり。さらに父は
母の両乳房を手で寄せ、その谷間に顔をうずめる。父の手の
中で、ゴム毬のように柔らかく形を変える母の胸。少女には
細かい様子まで見えないが、それが赤子が母の乳を吸うのと
は明らかに違う行為だとは分る。なのに、母の乳房に舌を這
わせる父の顔は、乳を吸う赤子のように幸せそうな表情に見
えた。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:43:21 ID:1vKN1Vtz<> 「…ぁ…っ……ん……」
 堪え切れなくなっているのか、少しずつ母の口から漏れる
声が強く多くなっている。少女が固唾を呑んで見守る中、父
の舌は胸からへその方まで下っていく。
「だ、だめぇ、あの子が、起きちゃう……」
 初めて、母がすすり泣くような声で言葉を発した。それで
呪縛が解けたのか、少女はあわてて目を閉じた。胸の鼓動は
耳に聞こえるくらい大きくなり、体中がとても熱い。知らず
に息を止めていたのか、とても息苦しくて寝たふりをするの
が辛い。
「大丈夫だ。寝付きが良いみたいだし、しっかり寝ているよ」
 父のささやき声が聞こえる。武術家で元ボディーガードの
父が少女の狸寝入りを見抜けないとは考えにくいが、きっと
見逃してくれたのだろうと少女は思うことにした。
「……ゃ……ぁぁ…っ………」
「…んっ………ぁっ………ぁ……」
「………はぁ…ぁ…ぁっ………」
 切なげで、でも気持ち良さそうな母の嬌声。それに合わせ
るかのように、猫が水を飲むような音が重なる。
(うぅ……やっぱり……あれ…なの…?)
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:44:14 ID:1vKN1Vtz<>  寝たふりなので目は閉じても耳をふさぐことは出来ない。
下手に目をつぶってしまったため、かえって両親の姿が少女
の脳裏にまざまざと思い浮かんでしまう。
 半裸で絡み合う父と母。母の体をなめ回す父。のけ反って
それに耐える母。顔から胸、そして腹へと進む父が次に向か
うところ。それは、幼い少女でも容易に思い浮かんでしまう。
豊かに生い茂った母の下腹部。その想像に少女は赤面する。
(……でも…………だ…なんて……)
 秘めたところをたどる指の感触が、少女の中でぶり返して
くる。触ってもいないのに下腹部がとても熱く、むずむずす
る。
(……わたしも、同じことされたら……された…ら……?)
 そこを平気そうに洗っていた母でさえ、父にあんなことを
されて恥ずかしそうな声を出しているのだ。少女が同じこと
をされたらどうなるのか、想像するだけでも少女は恐怖を感
じる。
(されたらって……わたし、わたしって……)
 そもそも誰が少女にそんなことをするのか。単に自分自身
を母に重ね合わせただけとも言えるが、母のされていること
の内容も考えず想像してしまったことに、少女はただ愕然と
する。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:45:11 ID:1vKN1Vtz<> 「……はぁぁ………っっ…」
 殺し切れない母の嬌声が少女の頭の中に響く。それは思い
悩む少女を混乱させ、心を捕らえ麻痺させる。
 自分には早い大人の行為。見聞きしてはならないこと。思
うのも恥ずかしいこと。でも、身動きもままならない少女は
逃げることも出来ない。
「……ゃ………ぁ…」
「…ぁ……ん…っ……」
「……ぁ……ぁ……! ………ぁ……っっ!!」
 一際強い声があがり、どさりと布団に落ちる音がする。続
けて荒い息遣い。
(……ぁ……終わった、の、かな?)
 少女はまだじっと寝たふりをしながら、心の中でほっとた
め息をついた。もう、これ以上は我慢出来そうになかった。
寝たふりがばれているのかいないのか、どちらであっても分
かってしまったら少女も両親も気まずい思いをしたに違いな
い。
(今のうちに!)
 今なら寝返りしても不自然じゃない。そう思い、少女は動
こうとした。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/12(火) 21:46:35 ID:1vKN1Vtz<> 本番と言いつつまだ前戯ですが、、、

そうそう、前スレのスレ番コテは使って良いの? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/12(火) 22:04:49 ID:rPGBxD2+<> ○スレの○○○とか名乗る場合もあるが好きに汁。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/12(火) 22:30:29 ID:L6ytp9Ea<> >>549氏
スレ立て乙です。

コテ名はそのままでもかまわないと思います。
問題が起きれば、その時にでも考えればOKかと <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/12(火) 23:01:03 ID:8k4FG06Q<> 即死防止 <> 640<>sage<>2005/04/12(火) 23:33:01 ID:VnZZgej5<> 携帯から保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/13(水) 02:50:00 ID:1BVHcTZ6<> なのは保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/13(水) 07:09:14 ID:oWO+xZSh<> SS03は結構ひろげられるネタが。

・秘密の3枚目
・アルフとオペレータ
・リンディ

クロノとエイミィが思いつかない。
<> 640<>sage<>2005/04/13(水) 13:52:02 ID:crKro3Rg<> 第十六回

「はやくその姿を解いて、元の宝石に戻るんだ」

───お前は・・───

「・・・君を造った・・スクライア族の・・人間だ・・」
───!!───

ダイムの右腕から光が失せる。フェイトもまた防御魔法を解き、荒い呼吸でユーノを見つめる。

────どういう、ことだ────

「君が・・・封印されたのは・・レイジングハートのせいなんかじゃない、レイジングハートが完成して、君が用なしになったからじゃない」
ダイムが封印された、本当の理由。

「君はもう・・君自身の力に耐えることができないんだ・・・」

ダイムが完成したのは、もうかなりの昔になる。それは当時のスクライア族の技術の結晶であり、その能力は現在の魔法具の中においてもトップクラスに値する。
そしてダイムは、スクライア族の皆のため、長年にわたって力をふるってきた。機体は次第に自らの持つ強大な魔力による侵食を受け、もはや稼動に耐えうる状態になくなっていた。

「君は・・十分、僕らスクライア族の力になってくれた」

このまま力を使い続ければ、いつか制御できなくなり、暴走。あるいは、完全に消滅してしまう。
「長老が言ってた・・・君の、そんな姿はみたくなかった、と」
そうなる前に、封印を施し、ずっとスクライア族のことを見守っていて欲しかった、と。

───・・・嘘───

「なのはを・・放して」
呆然とするダイム。これで、終わった───そこにいるだれもが、そう思った。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/13(水) 21:45:12 ID:nWbtnVUA<> >>640
乙です。
佳境でもう一波乱? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/14(木) 07:07:01 ID:To7Ngv4Y<> hoshu <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/14(木) 13:18:26 ID:Y3hZZ3kt<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/04/14(木) 21:51:13 ID:kWlJyHrD<> ☆ゅ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/15(金) 00:28:45 ID:M0gvd4EY<> エロパロガイドのwikiを編集しようとして挫けた。。。orz <> 水死体<><>2005/04/15(金) 04:42:58 ID:GrEngpxq<> やっと我が家もADSL引きました!
これでネット繋ぎ放題。
どうやら今までノートンのセキュリティで引っかかってたらしいですね。

>>549さん
GJであります!
英語で喘ぐレイジングハートがおもしろかったです。
しかも最後は逆になのはに襲われてるし(笑)

コールミーの方もえちぃ下着をなのはに着せるのが良いです。
幼い少女にアンバランスなのがたまりません。
しかもその後は目の前で実演性教育・・・

>>640さん
いよいよクライマックスですね。
だけどまだもう一盛り上がりしそう。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:11:16 ID:y+8Qaxvl<> 語呂がよくて気に入っているので、そのまま549を使います。
今回は真夜中編の中。
切りが良くないけど、終わりまではちょっと時間かかるので即死防止もかねて。
でも、もう大丈夫かな?
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:11:59 ID:y+8Qaxvl<> Call my name!

(12)父と母

「……ねぇ、あなた」
 少女の先を打つように、母が言葉を発する。びっくりした
少女は、あわてて両親の方を向くように寝返りしてしまう。
「ん、なんだい?」
 父の無骨な手が、布団から出た少女の腕を中に戻し、肩が
隠れるように布団をかけ直した。
「大丈夫?」
「あぁ、ぐっすり寝ている」
 少女は冷や汗が出るくらいドキドキしていたが、父の言葉
にほっと胸をなでおろした。
「……この子、とても可愛いわ」
「そうだな」
「不思議なの。本当に自分の子みたいに感じるのよ」
「あぁ」
「私、こんな子が欲しい……」
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:12:54 ID:y+8Qaxvl<>  少女の横で交わされる夫婦のピロートーク。少女はじっと
両親の言葉に耳を傾ける。小さな胸を、悲しさと嬉しさでいっ
ぱいにして。
 少女はこの両親の子ではない。少女の記憶そのままの両親
なのに、両親の中に少女はいない。両親が偽物なのか、少女
が存在しない者のか、それは少女に分からないし、自分自身
が偽りと思う気持ちの方が強い。とても辛く悲しい思い。
 だが、自分のような子が欲しい、その母の言葉だけで少女
の胸は熱くいっぱいになる。
(お母さん、お父さん。わたし、二人とも大好きだよ)
 何が真実でも、少女のこの思いは変わらない。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:13:36 ID:y+8Qaxvl<> 「なら続きをしないとな」
「えぇ」
(……え?)
「桃子、今度は俺にも……」
「うん。待ってて、あなた」
(え? えぇ?)
 ゴソゴソと動き出す音が聞こえる。これでもう終わりだと
思っていた少女は、また両親が何か始めたのでとても焦った。
朝は弱いが寝付きのよい少女でも、さすがに横であんなこと
をされていたら寝るに寝れない。
(続きって、まだあるの?)
 軽くイッた母の様子にもう終わったと勘違いしたけで、両
親はまだ前戯の途中だった。だが、そんなことは幼い少女に
分かる訳も無く、それ以上のことは想像の埒外だ。
(なにをするの?)
 一度寝返りをうったとは言え、寝られずじっとしているの
は辛いし、子供ならではの好奇心もある。気になることもあ
り、少女は我慢出来ずそっと目を開いた。
「!!」
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:14:28 ID:y+8Qaxvl<>  両親の様子に息を飲んだ。
 布団の上に座り込んだ母と、その前に仁王立ちの父。二人
ともすべて脱ぎ捨てて全裸になっている。母は父の腰に手を
伸ばし、何やら太い棒のような物を握っていた。父の足の間
から伸びるそれは、まるで拳を握った腕のようにも見え、暗
がりの中で少女の目には自身の腕くらいあるように映った。
(あれって、お父さんの?)
 まだ父と一緒に風呂に入る少女は、父に自分には無いもの
が付いているのは知っている。だが自分の記憶にあるそれは、
もっと小さくて象の鼻のようにだらんとぶら下がっていて、
目の前にあるものとはあまりにも違い過ぎた。
(痛いの、かな?)
 それは腫れているようにも見える。何より、それを握る母
の手はさするように動いているし、顔を近づけてふぅふぅと
息を吹きかけている。父も眉間に皺を寄せて我慢しているよ
うで、大丈夫かと少し心配になる。
(あっ、えぇ?)
 母が舌を伸ばし、それの先端をペロッとなめた。ピクッと
跳ねる父のそれ。母は片手でそれの根元を押さえ、太くなる
拳の付け根に舌を這わせる。さらに根元から先端までつぃっ
となめ上げ、先から根元の方へついばむように口付けする。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:15:25 ID:y+8Qaxvl<> 「うっ」
 父の口から声が漏れる。しかめっ面の父は苦しそうでもあ
り、少し違う感じもする。父とは対照的に母の顔は、お菓子
の味見で結果に満足した時のように幸せそうだった。
(おいしいの?)
 母の胸に顔をうずめた時の父の顔なら少女にも理解できる。
少女も同じことをすれば、きっと同じ顔をするだろう。だが
父のそれは母の胸とも違うし、もちろんお菓子と同じとは考
えられない。なのにあんな表情をする母が不思議で、少女は
母がどう感じているのかに興味をそそられる。
「桃子……」
 父が母の頭を軽く撫でる。母は一度離れて大きく口を開き、
父のそれを頭からくわえた。すべてはくわえきれていないが、
先の大きい部分はもちろん、全体の半分位まで母の口内に収
まってしまった。
(お母さんが、お父さんを食べちゃった?)
 あまりに美味しそうな顔をする母に、本当に食べてしまっ
たのかと少女は心配になったが、母が頭を動かして父のそれ
が姿を見せたのでほっとした。母はふたたび父のそれをくわ
え、ゆっくりと唇で扱きはじめる。喉の奥まで飲み込み、口
から出るギリギリまで引き抜く。かと思えば、頭の部分を強
く吸ったり、口の中で舌を激しく動かしているのが見て取れ
る。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:16:17 ID:y+8Qaxvl<> 「んんっ」
 父は母の頭に手を乗せ、ぐっと声をかみ殺している。もう、
父が苦しくてそうしているのではないと、少女は理解した。
父も母と同じ、母にしてもらうのが、気持ちいいのだと。母
も、少し苦しげではあっても、懸命に父を気持ちよくさせよ
うとし、それがとても幸せそうで。
(お父さんはお母さんが大好きで、お母さんもお父さんが大
好きで)
 少女は、少し両親が羨ましくなった。


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/16(土) 00:17:09 ID:y+8Qaxvl<> ここまで。
コミカルな淫獣物の方が書いていて楽しい事に気づいてしまった。。。orz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/16(土) 00:46:02 ID:JNByeWen<> ねえ、生殺しなんですけど。ああ、年端も行かない女の子の横で何してるのかなこの夫婦は(;´Д`)ハァハァ <> 640<>sage<>2005/04/16(土) 08:31:47 ID:gkBwBH3t<> なんとか来週には
家にネット環境が整うことになりました。これでいちいちネカフェいく金消費しなくて済むよ。更新ペースも早まるはず
・・・多分。 <> 水死体<>sage<>2005/04/17(日) 06:56:28 ID:9SWyo5GS<> >>31
同感。
549さんここでとめられると、ほんまに生殺しですよ・・・ <> 76<>sage<>2005/04/17(日) 23:41:32 ID:htBoTPcc<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 6_4 〜苦悩?〜

私たちはファリンさんのウインクに同意し、首を縦に振って頷いた。
しかし、ノエルさんは少し難しそうな顔をしている。
そんなノエルさんにすずかはノエルさんの顔に手を添え、
「悪い夢は忘れてしまえばいい。楽しい夢だけ覚えていれば。それがいつか現実になるから」
すずかは静かに、そして穏やかにノエルさんの目をじっと見つめたまま歌うように言葉を紡いだ。
それは私の胸をもくすぐり、不思議と穏やかな気持ちが広がっていった。
ああ、こういうのが心安らぐって言うのかな?
リンディさんにもらったこの国の文献を読んで、知識としては知っていたけど…
こんな気持ちになったのは生まれて初めて。
みんなの顔もいつになく柔らかくなっている気がする。
暫くすると、少し暗くなっていたノエルさんの顔がほころび、お昼に見たときと同じ顔に戻っていった。
私はちらりと時計を見た。11:20…結構時間が経っていた。
なのは達が目を合わせる。その意味を察知して、ノエルさんは申し訳なさそうに頭を垂れる。
<<なのは、今日はちょっと無理なんじゃない?>>アリサの質問
<<うちなら大丈夫だと思うけど…>>
なのはが携帯を取り出すと、
「ちょっと、家に電話するね」とその場を離れた。
「申し訳ございません。私が頼りないばかりに…」ノエルさんが申し訳なさそうに言う。
「考えすぎだよノエル。ノエルが頼りにならなかったら、
お姉ちゃんが私を放ってなのはのお兄ちゃんと遊びに行ったりしないよ」
すずかが優しい声でノエルを宥める。
すずかが優しく話す声は、それが私に向けて話されたものではないとしても、
私の心を穏やかにしてくれる、魔法のような物を感じた。
私はユーノにどう思う?と意見を求めた。
<<うん、多分僕たちとは違うけど、魔法のような力を感じる>>概ね同意してくれた。
ちょうどその時、なのはが戻ってきた。全員がなのはに注目する。
「ちょっと怒られちゃったけど、大丈夫だったよ。今からいらっしゃいって」と
悪戯が見つかった子供のように舌をちろっと出して言った。
すずかはノエルさんに向き直して改まった顔になった。 <> 76<>sage<>2005/04/17(日) 23:42:36 ID:htBoTPcc<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 6_5 〜お願い〜

「ノエル、調子はどう?部品が所々傷んでるけど…」すずかが聞く。
「確かに、各所の部品に損傷が見受けられるようですが、
この程度の損傷ならば日常動作に何ら支障を来すことはありません」
と、ノエルさんが事も無げに話す。私たちはほっと胸をなで下ろした。
「じゃあさ、なのはのうちまで送っていってくれない?」とアリサが言った。
すずかが少し驚いた顔でアリサを見る。
アリサは軽くすずかに振り向きウィンクをした。それですずかは納得したようだ。
私は、隣にいたなのはにすずかの納得した理由を聞いてみた。
「ノエルさんは自分のことよりみんなのことを大事にするから。
特にすずかちゃんと忍さんの頼みは無理してでもかなえようとするから」理解できるような、
出来ないようなそんな答えが返ってきた。
「フェイトちゃんがプレシアさんにしてきたことと同じじゃないかな?」なのはの一言に
私は頭を鈍器で殴られたような衝撃を覚えた。

確かに、私は母さんの言うことは何でも聞いて、願いは出来るだけかなえようとした。
自分が母さんの子供じゃないって分かったとしても、
なのは達を敵に回す覚悟で母さんを守ろうとした。
私は母さんに拒絶されたけど、ノエルさんはみんなに受け入れられて愛されている。
いや…あのときの母さんは多分私の自惚れだけど、優しい目をしていた気がする。
ただ、母さんのアリシアを見る目にはどうやっても敵わなかったけど…。
私は少しノエルさんを羨ましく思った。

「もし無理なら、鮫島を呼ぶから」アリサが言った。ノエルさんは軽く頭を振り、
「ご心配には及びませんよ。アリサお嬢様」ノエルさんが微笑む。
「それじゃ、決まりだね。すずか、早く準備して来なよ」アリサが鈴鹿に向けてウィンクを送ると、
少しだけ待ってねとすずかは自分の部屋に向かっていった。 <> 76<>sage<>2005/04/18(月) 00:25:06 ID:pc/Pcgaz<> お待たせしました。
待ってないですかそうですか・・・

遅くなりましたけど、少し言い訳を・・・
現在、仕事で測定機器の簡易マニュアル作成やら
テクニカルライターまねごとをやってます。
それに脳のリソースを持って行かれています・・・。
だれにでも分かるように物を書くのって大変だ。

感想

>>640
もう一波乱ありそうですね
この先、ダイムがどうなるのか気になります。

>>549
うは、寸止めですか?
早く帰ってきてくださいね <> 640<>sage<>2005/04/18(月) 17:36:27 ID:P5jPzdGL<> 第十七回

 ───嘘だ────

震えるダイムの声が響き渡ると共に、辺りを包む結界の表面に細かな亀裂が走っていく。

───嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
   嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ────

急激に増大したダイムの魔力が、自らの生み出した世界を蝕み、傷つけている。

「く・・・!」

それはまるで、魔力の洪水。空中のフェイトも、地上のユーノとアルフも、防御魔法を使いつつ
避け続けるのが精一杯の状況だった。

──私は、私ハ・・・!!

完全なる暴走。
恐れていた事態が、起ころうとしていた。

長年の酷使によって耐用ぎりぎりだったダイムの機体が、戦闘による度重なる魔法の使用と、
真実を知り、それでもそれを受け入れることのできない心のねじれ、そしてやり場のない憎しみによって、ついに限界を迎えたのだ。

<> 640<>sage<>2005/04/18(月) 17:38:36 ID:P5jPzdGL<> 第十七回その2

 ──壊ス・・・・!!

あるのはただ、その崩壊の引き金となった、憎悪と破壊のみ。
ダイムにはもう、理性は存在しない。

「なのはっ!!」
ユーノの声に、フェイトは振り向く。
「ッ・・!?なのは!!!?」
濃密な、魔力という名の強酸に晒され、なのはの身体を拘束し、支えていた鎖が右腕の一本を残し溶け千切れていた。
それ以外に支えるもののないなのはの身体は、魔力の波に煽られ、右へ、左へ、不安定に揺さぶられ続けている。

そして。右腕の鎖もまた今正に千切れようとしていた。
(間に合えっ・・・!!)

考えるより先に、身体が動いた。

例えその身を魔力の大波に晒すことになったとしても、どれほど、傷つこうとも、そんなことは関係ない。


地面すれすれ。
千切れた鎖と共に落下するなのはを、フェイトはしっかりとその両の腕で、受け止めていた。
  <> 640<>sage<>2005/04/18(月) 17:48:48 ID:P5jPzdGL<> ども、本格復帰です。やっと家からつなげられるようになりました。

>>549
エロい、エロいよこの夫婦。
子供が寝てる横で・・・・がまんしなさい高町夫妻。

>>76
お仕事がんばってください。

夜にもう一話うpできると思います。 <> 640<>sage<>2005/04/18(月) 19:40:07 ID:P5jPzdGL<> 第十八回

 「ひどい・・・」
改めて見る、腕の中のなのはの状態は、無惨なものだった。

バリアジャケットは上着がほとんど原型をとどめないほどボロボロに破れ、その裂け目からは
いくつもの傷が覗き、中にはまだ出血しているものもある。トレードマークのおさげも片方を結っていたリボンがちぎれ、ほどけている。
顔の右半分も、目蓋の上から流れ出た血が乾き、こびりついた状態だ。

「なのは・・・」
「こいつは・・・ひどいね・・・」
駆け寄ってきたアルフもまた、なのはの状態にうめく。
そのとき。乾いた音と共に結界が崩れた。ダイム自身の魔力に、結界が耐えられなくなったのだ。

─────・・・

ダイムの目に、光はない。ただ、目の前にいる敵を破壊する。その衝動だけが今のダイムを動かしている。

流れるような動作で掲げられた両腕が、ダイムの頭上に巨大な光の球を形成していく。フェイトを、なのはを。レイジングハートを屠り去るための、最大、最後の一撃。

(きっと、あの子の、全力・・・・)

それなら。することは一つ。

「アルフ、なのはをお願い」
「フェイト!?」
「ユーノは結界を・・!!」
「フェイト、まさか・・・・」

言うまでもない。決まりきったことだ。全力には、全力で。

<> 640<>sage<>2005/04/18(月) 19:41:11 ID:P5jPzdGL<> 第十八回その2

「あの子・・・ダイムを止める」

暴走したダイムの魔力は凄まじい。暴走状態の彼女とまともに戦ったならば、フェイトも勝てないだろう。
だが、今のダイムは暴走しているとはいえ、連戦と急激な魔力の放出によって、その力はずいぶん弱まっている。
きっと、フェイトの残った魔力でも、ほぼ互角に戦えるはずだ。
(今なら・・・)

これ以上、ダイムにだれかを傷つけさせたくない。
この子は、昔を取り戻したかっただけ。愛し、愛してくれた人達を取り戻したかっただけ。
ほんの少し、そのベクトルが狂ってしまっただけなのだから。
(母さんと・・・この子は、きっと同じ・・・)

だから、きっと、止めてみせる。
母を失った、あの日と同じ思いは、もうしたくない。
<> 640<>sage<>2005/04/19(火) 18:09:08 ID:VXAdkjgr<> 第十九回

「アルカス・・クルタス・・レイギアス・・・」
フェイトの口から、呪文が紡がれていく。
雷光を呼び、己の持つ魔力、そのすべてを開放するフェイト最大の攻撃魔法。
その詠唱の名は───

「フォトンランサー・・・ファランクスシフト・・・・!!」

雷を帯びた幾多の魔力弾が、フェイトの周囲に発生する。
けれど。

(まだ。これじゃ・・・ダメだ・・・)


それだけでは終わらない。
バルディッシュを天に向けると、その先端に魔力弾が集まり、ひとつの大きな光を形成していく。

アースラで暮らすようになって、クロノと共に訓練しながら練習してきた、ファランクスシフトの、もうひとつの形。

集めた魔力、すべての破壊力を一度にぶつける。その一発の威力は、なのはのブレイカーと同等。



「ダイム・・・君を・・止めてみせる・・・!!」

必殺の一撃を放ったのは、双方、全くの同時。

<> 640<>sage<>2005/04/19(火) 18:10:13 ID:VXAdkjgr<> 第十九回その2

「いっけえええっ!!!」

真っ向から二つの強大な力がぶつかり合う衝撃は、地面を、木々を揺さぶり、空気を振るわせていく。
轟音と干渉の火花もまた、その威力を物語る。

───!!!!!!!

「ぐうううううっ!!!」

両者の力は互角。どちらに傾くこともなく、丁度中間でせめぎあっている。

(負け・・・、ない・・!!!)

少しでも気を抜けば、均衡は崩れる。それほど伯仲した力だった。ゆえに、フェイトも、ダイムも、押し切られまいと、歯を食いしばって耐える。
その身に残るありったけの魔力で。二人の力のぶつかり合いは、いつまでも続くように見えた。
<> 640<>sage<>2005/04/19(火) 18:36:24 ID:VXAdkjgr<> とりあえず今日はここまで。
戦闘はもうすぐ終わります。あと2〜3回くらいかな。
それでも多いだろorz <> 640<>sage<>2005/04/20(水) 23:25:58 ID:4RGijdBn<> ちょっと質問。ss聞く限りだとフェイトがリンディの子になった
場合クロノの呼び方は「お兄ちゃん」で確定?
なんかイメージとあわないというか。どっちかというと「兄さん」
のほうがしっくりくるのは俺だけですか? <> 水死体<>sage<>2005/04/21(木) 06:35:28 ID:qNV5g3N9<> なるほど、高町家に引き取られるのではなく
それもありですね。

いよいよ決着のつく時がきましたね <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 07:17:27 ID:32FvS0Fk<> >>640
「兄さん」かな。確かプレシアのことは「母さん」だったし。
「お兄ちゃん」の方がクロノの反応が面白そうだけど。
原作やりなおしたら、なのはは「おかーさん」だった。
もう今更なおさないけど。。。orz
明日出る予定の設定集に何かあるかも。 <> 640<>sage<>2005/04/21(木) 17:41:04 ID:tQVNhUd2<> 第二十回

どれほど、拮抗状態が続いていただろう。
「っぐ、う・・・・う・・!!」
徐々に───ほんのわずかずつ、だが───フェイトは、押されはじめていた。

彼女の予想したとおり、確かに二人の残った力や攻撃の破壊力は互角だった。

しかし、無傷のダイムと、その攻撃を受け傷ついたフェイト、そのダメージの差が少しずつ、二人の均衡を崩していく。
さらにファランクスシフトとは本来、多数の魔力弾を立て続けに撃ち出す魔法だ。いくら何度も訓練して身につけたとはいえ、それらを収束して放ち続けるという
イレギュラーな発射形態がフェイトの身体に及ぼす負担も、けっして軽いものではない。

ダイムの魔力弾に、ランサーが徐々に後退していく。その度に、フェイトの両腕にかかる衝撃が、ずしりと重いものになっていく。

「あ・・・・く・・・!!」
「フェイト!!」
アルフの叫びに対し大丈夫、と返す余裕もない。対照的にダイムの表情には次第に押し始めたことを自覚した余裕が浮かびだしていた。
状況は、絶望的だった。あと、ほんのわずか。ほんのわずかの差が、ランサーを支え続けるフェイトにはひどく遠いものに感じられる。
あと少し、魔力があれば。
このままではフェイトは負ける。だが打開する方法はなく、
拮抗状態が崩れれば、光弾とランサー、二発分の魔力がフェイト達を襲うこととなる。そのときはフェイトだけでなく、後ろのなのは達もひとたまりもないだろう。

「ぐうううううっ・・・!!!」
<> 640<>sage<>2005/04/21(木) 17:42:15 ID:tQVNhUd2<> 第二十回その2

光弾の勢いに押され、フェイトの身体が後ずさる。
(ごめん・・・なのは・・・・私の力じゃ・・もう・・!!)
君を、助けることはできない。約束を、守れない。

─あきらめ、ないで・・・──
「!?」

「スター・・・ライト・・・・・」
聞き覚えのある声が、すぐ隣から聞こえてくる。
「ブレイカァーッ!!!」 <> 640<>sage<>2005/04/21(木) 18:11:15 ID:tQVNhUd2<> 今日はこんなとこで。

>>549
ああ、そういえば明日発売なんですね。買いに行かねば。
それ次第だけど、やっぱりフェイトは「兄さん」かなあ。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:23:28 ID:c+Ku+3gn<> 寸止めのつもりは無かったんですが、結果的になってましたね。
即死が怖くて強制的に区切ったので配分も変になったし、
今後はたぶん無いと思います。
では夫婦生活編?の下で11レスです。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:24:18 ID:c+Ku+3gn<> Call my name!

(13)慰める

(熱い……)
 ただ布団の中でじっとしているだけだが、両親の姿をみて
熱くなった胸の熱が体にも伝わってた。特に下腹部がむず痒
くて居たたまれなくなり、寝たふりがばれないように息を殺
してさらに熱くなる。
 その息苦しさで目が回りそうだったが、少女は両親から目
が離せなかった。たとえ身動きしていなくても、一目少女の
姿を見られれば目を開けているのは分かってしまう。それで
も、気が付かれないことを祈りつつ、目に焼き付けるように
愛しあう両親を見続ける。
(お父さん、お母さん……)
 少女の熱い胸の奥に暗く冷たい穴が空いており、そこから
寂寥とした風が吹く。
 仲睦まじい両親の姿はとてもきれいで、それは子供が立ち
入れない夫婦の世界だと分かっていても、横でただ見ている
のはさみしくて悲しくなる。寝たふりがばれれば、両親は咎
めずに構ってくれるだろう。きっと、ねだれば両親の間で抱
いて寝てくれるはず。少女もけして同じことをして欲しい訳
ではない。ただ、さみしいのだ。
 少女の中で、両親を求めるさみしさと、邪魔をしたくない
気持ちがせめぎあう。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:25:19 ID:c+Ku+3gn<> 「……っ」
「…ぅ…ん……っ…んゅ…」
 父の無骨な指が母の長い髪を梳き、ゆったりと耳や頭を愛
撫する。母も堅い幹だけでなく、その下の袋も優しく指で揉
んだり、口に含んで転がしたり、ふたたび幹に舌を這わせた。
「……ぁ……はぁぁ……」
 母は父のそれを吐き出し、ぺたりと布団に座り込んで熱い
ため息をつき、潤んだ瞳で父を見上げる。
「あなた、もう……」
 父は母の前にしゃがみこんで口づけする。父の頭に両腕を
回して答える母。父が母の腰を片腕で支え、両足の間に手を
伸ばすと、そこからねちゃりとぬめった音がする。
「すごいな、ぐしょぐしょだよ」
「だって、あの子が横にいると思ったら……んんっ」
 母の言葉に少女は一瞬ドキッとするが、母はすぐ父に口を
ふさがれて真意は分からなかった。いちおう、まだ少女を起
こさないようにしているようだったが、少女が聞き耳を立て
ていなくても聞こえるくらい緩くなっていて、二人の熱い息
遣いが少女には手に取るように分かった。
「桃子、四つん這いになって」
 父に言われた母は肘と膝をつき、父に向かって高く尻を突
き出した。そして枕に顔を埋めて小さく腰を振る。それに誘
われるように、父は母の腰を押さえて豊かな尻の肉にかぶり
つく。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:26:15 ID:c+Ku+3gn<> 「ゃっ、ぁ、あなたったら、ぁぁっ」
「誘ったのは桃子だろ?」
 母の抗議の声を、父は尻への強い愛撫で封じ込める。大き
な双丘を少し強めに撫でさすり、何度も跡がつきそうなほど
強く白い尻肉を吸う。母は逃れようとするが、父に腰を押さ
えられて身動きができない。仕方なく、枕に顔を押し付けて
耐える。
「…っ……ん……っっ…」
「……ゃ…っ……ぁ…」
「…ん……ぁ……あぁぁっ」
 父が双丘の谷間に吸い付いた時、母はこらえ切れず一際大
きな嬌声を漏らす。
「桃子」
「…って、もう…いじわる……」
 母に声を出させておいてたしなめる父に、母は拗ねるよう
に枕を抱き締め、耐えるために枕カバーにかみつく。そして
準備万端と尻をさらに父の方へ突き出した。
「…っ……っ………っっ」
 母への責めを再開する父。尻の中央に顔を埋め、びちゃび
ちゃと音を鳴らしてなめまわし、ずずずと少し下品な音を立
てながら湧き出てきたものを吸う。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:27:20 ID:c+Ku+3gn<> (やだ……へん、なの)
 あられもない両親の姿を見続けるうち、体中の熱さや切な
さ、むず痒さ、少女を居たたまれなくさせるもの全てが、下
腹部の中心に集まっていく。
(どうしたら、いいの?)
 どうしたらいいかは分かっている。風呂場で洗った時のよ
うに、母が父にしてもらっているように、熱いそこを刺激す
ればいい。しかし、子供である少女がそんなことをして良い
のかという罪悪感と、蚊に刺された跡を不用意にかいてさら
に痒くなるような恐怖、それが少女をためらわせる。
「……っ………っ」
 激しい快楽に震える妖艶な母の姿。気持ち良さそうで、嬉
しそうで、幸せそうな母はあまりにも魅力的で、頑なな少女
の抵抗を崩していく。本来の少女であれば抵抗できる誘惑も、
弱り惑い悩む今の少女には防ぎ切れなかった。
(だめ、がまんできないっ!)
 布団の中で音を立てないよう、そっと腕を動かす。
 胸元からネグリジェをたどると、指先はへその上で短いキャ
ミソールの裾を探り当てる。薄い布地は、まるで存在しない
かのように熱く火照った肌の感触を指先に伝えた。さらにネ
グリジェを伝って下の方へ指をたどらせると、指は小さなへ
そを越えて、なだらかな下腹部の先でショーツの端に行き当
たった。短いローライズのショーツは端から少し指を伸ばせ
ば、指先を待ち望む熱い秘唇にたどり着ける。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:28:27 ID:c+Ku+3gn<>  ネグリジェを指で手繰り寄せ、ショーツをあらわにする。
すでに身じろぎしてずり上がったネグリジェは、有って無き
が如きのショーツを隠す仕事を簡単に放棄した。布団の中で
見えなくても、下着をあらわにする背徳感が、少女の背筋を
震わせる。少女は口の中にたまった生唾を飲み込み、今か今
かと待ち焦がれる秘唇に伸ばした中指を与えた。
「ひっ!」
 中指が触れたところから、少女の全身に感電したかのよう
な痺れが走り、驚きのあまり悲鳴を漏らしてしまう。あわて
て指を離して両親の様子をうかがうが、幸いにも気が付いて
いないようだった。
(す、すごい。いまの、なに?)
 少女はショーツの上から触ったつもりだった。しかし今の
少女が履いているローライズのショーツはオープンクロッチ
のもの、少し動いただけでクロッチは開いてしまう。それで
あらわになった一番敏感な部分を指でつついてしまったのだ、
心構え以上の刺激で驚いてしまうのは当たり前だった。
(気をつけないと……)
 引っ込めた指を再び伸ばした。今度は人差し指と薬指でク
ロッチの位置を確かめ、先程とは違うところに怖ず怖ずと中
指をあてる。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:30:07 ID:c+Ku+3gn<> (んっっ)
 指先に湿り気を感じる。けして濡れた訳ではなく汗で蒸れ
ただけなのだが、少女には漏らしてしまったように思え、羞
恥で顔を赤くした。
 そして指で触られた側は、まだスリットの上に指の腹を押
し当てただけだったが、そこを中心に下腹部全体へやんわり
とした心地よさが広がる。それだけでむず痒さや切なさ諸々
が解消されはしないが、身体が焦がれ続けた刺激に少女は熱
い吐息を漏らした。
「……ん……っ」
 少女は両親の呼吸に合わせて、指を動かしはじめる。息が
荒くなるのは防げないし、やはりこらえ切れず声を出してし
まうかもしれない。なら目立たなくすれば良い、そう少女は
考えた。
 運動が苦手な少女だったが、ずっと両親の行為を見続けて
いたこともあり、不規則な呼吸にも合わせるのはそう難しく
はなかった。やはり、親子ということもあるのかも知れない。
「…っっ…………っ…」
「……っ…………っ」
 湿った割れ目の上を指が行き来するたび、そこを中心にじ
わじわと鈍い痺れが波紋のように広がってゆく。まだ閉じた
スリットの入り口なのに、その気持ち良さで少女の肌は粟立っ
てしまうほど感じていた。切れ切れの呼吸が母のと合わさり、
それだけで両親との一体感を感じて少女の心と体は高ぶって
ゆく。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:30:53 ID:c+Ku+3gn<> 「……んん……んっ……」
「……ん………っ…」
 目を閉じ、父と母の息に耳をすませ、ひたすら指使いをそ
れに合わせ、動かす。指を父のに見立て、あそこを母のに見
立てた、寂しさを慰める、一人だけの夜のままごと。
(…お父さん…お母さん……)
 本当は、ただ両親に抱き締めて貰いたいだけ。甘えて迷惑
をかけたくない気持ちと、ほんの少しの子供らしい好奇心が、
少女を早すぎる代償行為にかき立てていった。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:31:44 ID:c+Ku+3gn<> 「……っ…はっ、はぁぁ」
 母の呼吸が乱れる。少女が目を開くと、ぐったりした母の
腰を父が後ろから抱え、股間から突き出る巨大なものをその
中心にあてがっていた。
「いくぞ、桃子」
「は、早く、早くっ、あぁっ!」
 何かをねだる母の尻に、父は自らの腰を押し付ける。
(え、うそ。入っちゃうの?)
 少女の目前で、強烈な存在感を漂わせる父のものが、母の
胎内に少しずつ押し込まれていく。その様は手品か何かのト
リックにさえ思えたが、何かがめり込んで押し出される生々
しい音が本当のことだと示していた。
「ん、くっ…あっ……はぁぁ」
 巨大なものの全てが母の胎内に埋め込まれると、母は熱く
艶かしい吐息をこぼした。
「やぁ、はっ、あっ、あっ」
 父は押し込んだ状態で体の位置を調整すると、頭が抜けな
いところまで腰を引いた。太い幹がぬらぬらと何かでぬめり
を帯びているのが見て取れる。そして今度は一気に母の体を
貫き、リズミカルに腰を振り始めた。
「ひっ、あっ、ゃ、あんっ」
 何とか堪えようと意識はしているようだったが、ザルから
水がこぼれるように妖艶な嬌声が母の口から漏れる。髪を振
り乱して口の端から唾液を飛ばすような母の姿は普段では想
像も付かないが、少女には幻滅するどころかいつもより綺麗
にさえ思えた。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:32:47 ID:c+Ku+3gn<> (あそこに、入ってるんだ)
 風呂場で母が教えてくれたところ。赤ちゃんが産まれてく
る場所。何故そんなところにあんなものを入れるのか。それ
が気持ち良いことだと分かっても、そんな大事なところであ
んなことをするのが疑問に思える。それに赤ちゃんより小さ
いとは言え、あんなに大きなものが出入りするのはとても不
思議だった。
 少女はクロッチごと自らのスリットを指で開き、そっと中
指を入り口の辺りに押し当てる。
「んんっ!」
 最初にもっと上の方を触ってしまった時ほどではないが、
少女の背筋を軽い電流が流れるくらいの刺激を受ける。さら
に、指先にはわずかであるが汗とも異なる湿り気を感じた。
(あんな大きいのが、ここに……)
 指先に感じられるところは、ただの襞のようで穴とは思え
ない。指どころかマッチ棒さえ入りそうにない。だが、いず
れ成長して大人の体になったら、母のように愛する人のもの
を受け入れられるようになる。
(あぁぁっ)
 下腹部の奥の奥、腹の中の知らないところが、きゅっと収
縮した。それは決して不快なものではないが、腹痛とは異な
る不思議な感覚に少女は戸惑う。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:33:43 ID:c+Ku+3gn<> (やだ、漏れちゃう)
 それに呼応するかのように、ぬるぬるとしたものが穴とは
言えないようなあそこから染み出てくる。指先で押さえよう
としても、ぬめりで滑ってしまい、それが刺激となって下腹
部を痺れさせ、さらに少女の体から何かを染み出させた。
(きもち…いい……)
 スリットの表面よりもその中は何倍も気持ち良く、恥ずか
しさやら何やらを押しやって少女を恍惚とさせた。指が気持
ち良さを求めて自然と動いてしまう。中指を割れ目で挟み、
人差し指と薬指で割れ目を押さえ、少女は手をそっと動かし
始めた。
「…ふぁ………ぁっ…ゃぁ…」
 快楽がうねりとなって、少女の隅々に行き渡る。少女のそ
こは濡れはじめていてもまだ微量で、激しい動きは痛みを伴
い、おとなしくしか動かせない。そのほんの少しの指の動き
がじわじわと波を高くし、爪先を痙攣させるほど激しくなる。
「…ゃ……ぁぁ……んっ…ぁ……」
「はぁ、ああっ、やっ、あっっ」
 少女の控えめな喘ぎ声と、母の激しい喘ぎが二重奏を奏で
る。我を忘れた少女は母に合わせようと夢中で指を動かし、
幼い体から可愛い嬌声を絞り出す。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:34:45 ID:c+Ku+3gn<> 「……ゃぁ…っ…ぁ…ぁっ…」
「あっ、あぁ、や、んんっ、あんっ」
 父は崩れ落ちそうな母の体を横にし、片足を抱え上げる。
豊かな茂みの奥に出入りする父のものが、少女に見せつける
ようにあらわになる。暗い部屋の中で絡み合う、綺麗で柔ら
かい母の体と、傷だらけで引き締まった父の体。それはあま
りに魅惑的で、少女をうっとりさせた。
(わ、わたし、ヘンになっちゃうっ)
 少しずつ激しくなる指使いが、少女の最も敏感なところを
捕らえる。幼い体の奥に隠されたままでも激しい快感が吹き
上がり、全身に火花を散らして少女の頭を白く焼き尽くした。
「ゃっ、あぁぁっっ…っ……ぁ………ぁ」

 薄れ行く意識の中、少女を捕らえ続けたのは最後まで両親
の姿だった。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/21(木) 23:35:55 ID:c+Ku+3gn<> ここまで。
子供のいる夫婦はどこも苦労してるみたいです。
自分の経験から寝たふりは結構あるので気をつけましょうw

次は、続きか淫獣物か判りませんが、
早くてDVD4巻を見たあとになりそうです。
<> 640<>sage<>2005/04/22(金) 00:21:20 ID:SpNn0QGv<> 第二十一回

 両手にかかっていた、締め付けるような圧迫感がすっと軽くなる。
フェイトは、恐る恐る、横に立ち自分と共に光弾を支える人物へと目を向けた。

「なの・・・は・・?」

傷だらけのなのはが、そこに立っていた。
シューティングモードのレイジングハートを構え、共にダイムの攻撃の威力を支えている。

「なのは!!意識が・・・!!」
「うん・・多分、もう・・・大丈夫。アルフさんが、魔力を分けてくれたから・・・」
「よかった・・・」

そこまで言ってもう一度なのはを見たフェイトは思わずハッとする。
たしかになのはの魔力は、完全ではないものの、ある程度回復している。

しかし。
なのはの状態が満身創痍であることに変わりはない。

現に、その両足はなのは自身の体重にがくがくと振るえ、
苦しげにあえぐような呼吸、痛みを堪える表情は、こうして立っているだけでも辛いということに他ならない。
まして、そんな状態で大技であるスターライトブレイカーを撃つなんて自殺行為に等しい。
「なのは!!その身体じゃ・・!!」
<> 640<>sage<>2005/04/22(金) 00:22:16 ID:SpNn0QGv<> 第二十一回その2

「大・・・丈夫・・・」
「だけど・・!!」
大丈夫、だから。

「フェイトちゃんと、二人でなら・・・」

───きっと、大丈夫。信じてるよ。だから、信じて。

なのはの目が、そう言っていた。

───わかった。

フェイトもまた、目で返事を返す。
「いこう、なのは」
「うん」

もう、これで終わらせる。

「「いっけえええーーーーっ!!!」」

結界が失われた以上、なのはの力を制限するものはない。
そして、声と共に重なり合った二人の力は、ダイムのそれを大きく上回っていた。

ファランクスシフトとスターライトブレイカー。二つの螺旋状に絡み合う光が光弾を、ダイムの身体もろとも飲み込んでいく。
「君を大切に想ってくれていた人達・・・君が大切に想っていた人達・・!!その思いのためにも・・今はもう、眠って・・・!!」

<> 640<>sage<>2005/04/22(金) 00:25:31 ID:SpNn0QGv<> 日付変わったしもう一話あげとくか、と。
戦闘はこれで終了です。
>>549
GJ。エロいよなのは・・・。 <> 640<>sage<>2005/04/22(金) 22:18:28 ID:FzMwVmta<> 第二十二回

大地に向かい、黒い宝石が、ゆっくりと降りてくる。

『sealing』

フェイトの掌によって受け止められたダイムはバルディッシュの封印を受け、その中に格納される。

「・・大丈夫。君を待っている人達の元へ・・・返してあげるから」
既に機能の停止しているダイムに聞こえるわけはないが、フェイトは杖の中で眠る彼女に、そう語りかける。

「なんとか・・なったね」
「うん・・・」
「よか・・・・た・・・」
「なのは!?」
隣に立つなのはの体が突然がくりと沈みこみ、フェイトは慌ててそれを支え、
崩れた正座の姿勢からあまり揺らさないよう気をつけながら膝の上に寝かせる。
「ちょっと・・・・無理、しちゃったかも・・・はは・・・」
無理に笑顔をつくり、ごまかそうとするなのは。
──少しなんてものじゃない。こうやって意識を保って話すことができていることすら不思議なほど、なのはのダメージは大きいのだから。
「ごめん・・・すぐ立つから・・・、え?」
フェイトの手が、視界を覆っていた。まるで、寝かしつけるかのように。

「休んで・・。あとは私たちで何とかするから」
「え、でも」
「クロノ達もすぐ来るから。だから、お願い」
これ以上、無理はさせたくなかった。

「・・・・うん、じゃあ・・・お願・・・い・・・・・ね・・・」

やはり限界だったのだろう、口元に安心したような表情を浮かべるとすぐに、フェイトの腕の中でなのはは眠りに落ちていった。
<> 640<>sage<>2005/04/22(金) 22:56:33 ID:FzMwVmta<> 次回からは後日談となります。んでどうするかなんですが、
話自体はもう概ね細かい修正をするだけなので月曜くらいまで待ってもらえれば
一度にうpできます。これまでくらいのペースでいったほうがいいですか?
それとも一気にいきますか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/23(土) 02:30:36 ID:OQN0Iztl<> 後日談なら一気の方が良いかと。 <> 640<>sage<>2005/04/24(日) 22:27:40 ID:XcMl7Z5C<> 第二十三回

 「───は、なの・・・・のは、なのは」
夢うつつの中、だれかが自分を呼んでいた。
意識が、少しずつ覚醒していく。皮膚の感覚もよみがえり、目覚めようとしているのが実感される。

一匹のフェレットが、こちらを覗きこんでいた。

「・・・・ユーノ、君・・・?」
顔に何か、ふわふわした白いものが当たっているのがわかった。傷口を覆うガーゼだった。
「よかった・・・目を覚ましてくれて。待ってて、今美由紀さん呼んでくるから」


なのはは、丸二日間、眠り続けていた。怪我自体はアースラに運ばれて受けた治癒魔法のおかげで
なにか軽い事故に巻き込まれたといっても不自然ない程度には回復していたのだが、失われた魔力を回復するために、
身体が休眠を欲していたのだ。

駆けつけたクロノ達により事件の事後処理は迅速に行われ、なのはの怪我もまたリンディお得意の「九割の嘘と一割の真実」で怪しまれないよう説明されていた。
そして、フェイトは。

「すごく、残念そうにしてた。もう、いかなきゃならないから、って」
「そっか・・・」
一通りすることを終えてちゃんと寝ているよう言って美由紀が出て行くと、再び二人は話し始める。
もう、フェイト達は行ってしまっていた。事後処理が終わった後すぐに、別の任務で呼び出されたらしい。
「──けど」
右の掌を見つめる。
ユーノの話では、出発の直前ぎりぎりまでフェイトはこの手を握り、付き添ってくれていたという。 <> 640<>sage<>2005/04/24(日) 22:30:02 ID:XcMl7Z5C<> 第二十三回その2

「・・ダイム、だった?・・あの子は、どうなるの・・?」
「・・・うん・・。一旦、危険がないか管理局で調べて、長老の下へ届けてくれるって」
「そっか・・よかった・・・」

「アースラのみなさん、元気だった?」
「うん。とっても。ああ、そうそう。フェイトから聞いたんだけど・・・」
「何?」
「あー・・・やっぱりやめとく。本人から聞いたほうがいいよ」
「?」
フェイトが、リンディ艦長から養子になる誘いを受けていること。それについて迷っていたこと。
そして、結論を出すことができたこと。

忘れていいものなんて、きっとない。けれど、ずっと同じところで立ち止まっていても、だめだから。

フェイトの言葉を思い出す。それはきっと、本人の口から語られるべき性質のものだから。

──決めたことは、僕も一緒。
眠り続けるなのはを見ながら、ユーノが決めたこと。それは。
「あのね、なのは───」 <> 640<>sage<>2005/04/24(日) 22:33:47 ID:XcMl7Z5C<> ・・・・まだ続きます(汗
次回が最終回になりますが。
投下予定は直したい部分が出てきたので明日の早朝もしくは
夜にさせてください。


だったら一気がいいかちまちまがいいかなんて聞くなって、俺orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/25(月) 03:10:24 ID:lg9mvfsR<> >640氏
一つ突っ込み
×美由紀
○美由希 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/25(月) 08:03:17 ID:7ADJe5Vu<> 何する気だ淫獣 <> 640<>sage<>2005/04/25(月) 22:09:19 ID:zfh1C7dk<> 第二十四回

 「気をつけて、いってらっしゃい」
母親はそう言って、少女に手を振る。今日は少女の、旅立ちの日。
「なにかあったら、すぐ連絡するんだぞ」
兄もまた、心配そうに見送りに出てきている。
「うん、わかってるよ」
少女は隣に立つ二人の少年と女性を促すと、銀色に光る装置の前に立つ。
「それじゃあ・・・いってきます、お母さん、兄さん」


「いってきまーす!!」
少女の声が朝の空に響く。
「あ、なのは」
「何ーー?」
「今日は留学生の子が来る日だから早く帰ってこいよ」
「うん、わかったー!!」
元気よく駆け出していく妹の姿を見つめる兄に、姉は聞いてみた。
「ねえ、『あの子』のこと、ぎりぎりまでだまっていようって言い出したの、恭ちゃん?」
「俺じゃないよ。リンディさん・・・それにアリサやすずか達が決めたことだ」

ダイムの一件から、一年が経とうとしていた。なのははちょっぴり成長し、今はもう4年生。
・・・しかし、その肩にもうユーノはいない。

あの日、ユーノが口にした決意。
「ずっと、同じ場所に立ち止まっていてはだめだから。僕も、成長しないとだめだから」

そう言い残し、ユーノは元いた世界へと戻っていった。もちろん、ちょくちょく戻ってくるとは約束したけれど。
レイジングハートは相変わらずなのはといっしょだ。自分が持っているよりもずっといいと判断したユーノが、なのはの元に置いていったのだ。
管理局の面々──入局したと聞いたフェイトやクロノも、最近は忙しいらしく、しばらく会っていない。 <> 640<>sage<>2005/04/25(月) 22:13:22 ID:zfh1C7dk<> 第二十四回その2

(今日来る留学生って、どんな子だろー?)
数年前までは高町家には一人の居候がいた。兄と姉の幼馴染。それ以来のことだ。
今度家で世話することになる子は、父からは自分と同い年としか聞かされていない。

「なのは」

公園の前に差し掛かったとき、その声がなのはを呼び止めた。
ベンチに座った、栗色の髪の少年が、こちらに手を振っている。
「ユーノ・・・君・・・?」
なのはの問いかけに、ユーノは無言でうなずく。
戸惑いは、一瞬で。すぐに、なのはの顔には満面の笑みが広がっていく。
「ただいま、なのは」
「お帰り、ユーノ君。・・・いつ戻ってきたの?」
「さっきだよ。リンディ艦長から頼まれて」
「リンディさんから?」
時間はまだ少しある。ユーノの横に腰を下ろし、話を聞くなのは。
「ジュエルシードや、ダイムの事件があっただろ?それで、地球みたいに魔法の概念が希薄な世界にも万一の時のために局員が滞在することになって」
「ひょっとして、それがユーノ君?管理局に入ったの?」
「いや。それは別の人。現地のことについてある程度知ってるから、付き添いで来たんだ。ガイド・・みたいなものかな」
本当はもうひとつ、『彼女』とそれなりに親しいから自分に白羽の矢が立った、ということもあるのだけれど。
「それで・・・また、なのはの家にお世話になっても、いいかな?」
ユーノの身体が、変化していく。なつかしい、フェレットの姿に。
「うん、全然かまわないよ!お姉ちゃんもきっと喜ぶし。・・・あ、でもユーノ君その局員さんといっしょにいないとまずいんじゃ・・・」
ただ来ているのではない、仕事で来ているというユーノに、なのはは気を回す。
「ああ、それなら大丈夫。彼女も」
「え・・・?」
「さ、学校なんだろ?もう行ったほうがいいよ。きっと『彼女』にも会えるはずだから」
「それって、どういう・・・」
「行けばわかるよ。ね?」
「う・・うん・・・」 <> 640<>sage<>2005/04/25(月) 22:15:43 ID:zfh1C7dk<> 第二十四回その3

「今日はみんなに、新しいお友達を紹介しようと思います」
朝のホームルーム。担任の言葉と共に、少女は入ってきた。
その姿になのはは息を飲み、アリサとすずかは、顔を見合わせて──アリサはガッツポーズ付で──微笑む。

朝の光を受け、金色に輝くきれいな髪も。
赤い、大きな瞳も。
友情の証の、ピンク色のリボンも、何一つ変わりはしない。

違っているのは、自分達と同じ、真っ白な制服を着ているということだけ。

担任に促され、少女は自己紹介の口を開く。きれいな、澄んだ声で。



「フェイト・・・フェイト・テスタロッサ=ハラオウンです」

                          完

                      



<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/25(月) 22:55:12 ID:TuksuGAY<> 普通に泣かせて頂きました! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/26(火) 00:02:41 ID:NeJY6NXx<> >>640
綺麗にまとめましたね。
よかったです。
乙でしたー。 <> 水死体<>sage<>2005/04/26(火) 07:01:48 ID:h7FfWred<> >>640さん
GJ!
乙であります。
上手くまとめて終わりましたね。
リンディに引き取られるフェイト。
それで以前クロノを「兄さん」とか呼ばせるのを聞いてたんですね。
数年後にはきっとフェイトもお茶に角砂糖を放り込むようになりますよ(笑)

>>549さん
なのはの初めての自慰・・・
しかもオカズは両親! (*^o^*)
この日は幼子が性に目覚めた日ですね〜 <> 640<>sage<>2005/04/26(火) 23:43:54 ID:B+dS67kx<> まず先に言っておこう。
フェイト転校生エンドが見たかった(結局それか
非難轟々だったらどうしようとかなーりびびってましたが、一安心・・かな?
一応補足しておくとアルフは犬モードでアリサの家に世話になっているという設定で。
色々と裏設定は考えたんだけどなー・・・。生かせず。シスコンクロ助とか(待て
あと以前言ったエロバージョンは
・ダイムが鎖でなく触手使用
・フェイト到着までなのは陵辱
といったものの予定でした。次はエロいの書きたいなー・・でも文章力がorz

>>78>>79両氏、水死体氏
ありがとうございます。いや、ほんと。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/04/27(水) 00:35:28 ID:RoAJgnFS<> >>640
お疲れさまでした。
今回はエロ入れなくて正解だったと思います。
テンポがいいので、入れると冗長になりそうですし。
とても格好良い文章で、自分のの参考になりました。
次も期待してますよー。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/04/27(水) 22:03:26 ID:YMO6wIC3<> 抜かずの二連発、しかも中だし。

十一話の感想。。。orz
<> 640<>sage<>2005/04/29(金) 22:21:03 ID:hYd5wUmU<> 前スレ覗いたらこんなものが。

825 :名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 22:04:46 ID:NeJY6NXx
???
てか、誰か保管庫作ってくれないかな。


826 :名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 08:42:30 ID:S9M2E/l2
>>825
言いだしっぺの法則って知ってる?

需要あるのかな?・・・自分はやれませんがorz <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/05/03(火) 01:48:09 ID:iIiG1GAC<> hosyu... <> 640<>sage<>2005/05/03(火) 22:14:18 ID:HhowZpUB<> 二つ目の話書き始めたんですが・・・





俺の考えた話は、文章は、どうしてこうもエロに向かんのかorz
一応前の話のあとの話と、別物の二本を書いてます。
あ、あとわかりにくいかもしれませんが>>84の最後の一行は自分ですんで。

>>73
亀レスながら指摘サンクス。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/04(水) 01:09:21 ID:yrCLQzox<> トリップ付きなのは、いずれ自分用の保管庫を作ろうかなと
思ってるので。誤字脱字とかも直したいし。
でも他の人のを載せるのは、他人の褌で相撲を取るようで
どうなのかなと。
それに今はSS書くのが楽しいので、保管庫作る暇があったら
次のをどんどん書きたいのでいつになるやら。

保管庫で思い出したんですが、76氏の1日目って、
どこかで読めますか?
<> 76<>sage<>2005/05/04(水) 19:29:50 ID:H1GcopUn<> どうも、お久しぶりです。
休みは今日で終わりですが、食あたりで寝てばっかりの生活でしたorz

>549氏
元々が角煮なのはスレ転載が元でそこから話を繋げていったものなので、1日目という物は存在しません。
私の書いた物は2日目その7からなので・・・強いてあげるとすれば、
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1096784531/764-766 (角煮・魔法少女リリカルなのはpart1 dat落ち)
が初日に当たるのではないかと思われます。

感想を少し

>549氏
なのはエロイよ
エロイよなのは
幼稚園の時分に両親が・・・てのを見た記憶があるような・・・理不尽に怒られましたが。
なんだか、桃子達もなのはが起きてるのを分かってるような感じですが、どうなんでしょ?

>640氏
とりあえずお疲れ様でした。
とても晴れ晴れとした気持ちになりました。なんだかこういうのっていいな・・・と
次回作、楽しみにしてますので。

最後に
4日目・時間かかりすぎ・・・
ぼちぼちと書いていきますので勘弁をorz <> 640<>sage<>2005/05/07(土) 00:20:55 ID:MV08lWYT<> 明日(もう今日だけど)中には一話うpできると思います。
一応前回書いたやつの続編(?)ですが。エロはいるかどうかは
これまた流動的。はいったとしてもまだ少し先だけど。





完全新規の作品はもうちょっと待ってorz <> 640<>sage<>2005/05/07(土) 12:23:48 ID:NcXJ6DLN<> She & Me

第一話 the night

 暗闇の中眠る町に、轟音が木霊する。
獣の雄叫びと、爆裂音。それらの混ざり合った、単純でない騒音にも、結界によって視覚、聴覚を遮られた人々が目を覚ますことはない。

───来る。

フェイト──フェイト・テスタロッサ=ハラオウンは、近づいてくる気配に向け、手にした無骨な愛杖、バルディッシュを構える。

「バルディッシュ、ランサーを」
『yes,ser』
残った魔力は少ない。結界はユーノが担当してくれているから問題はないが、無駄使いできないことに変わりはない。

漆黒の戦斧の先端へと、金色に輝く魔力が収束していく。

『photon lancer』
標的へと向けて、光の槍が放たれる。


──それは、正に異形と呼ぶべきものだった。大きく裂けた口に、血のように赤い凶暴な瞳。巨大な狼と例えることもできなくはないが、それよりもはるかに醜悪な外見をしている。

自らを焼き尽くすべく迫る光の槍を異形は俊敏な動きで避け、その牙を剥いてフェイトに迫る。

「バルディッシュ」
だが、一発目を当てる気ははじめから毛頭ない。あくまでも最初の一撃は、必殺の二撃目を確実に当てるためのおとり、牽制に過ぎない。
間髪をいれずに放った第二撃が、フェイトの意図したとおりに異形の身体を貫き、焼き尽くしていく。
<> 640<>sage<>2005/05/07(土) 12:25:45 ID:NcXJ6DLN<> ───やっと、終わった。
炎上し、倒れる異形の様子に、フェイトは息をついた。今週だけでもう10体目。いくらAAAクラスの魔導師とはいえ、疲労しないわけがない。
そんな状況が、本来冷静なフェイトから注意力を奪っていた。

「ッ!?」
うかつに近づこうとしたのがいけなかった。炎に包まれ、完全に沈黙したと思われた異形が再び立ち上がり、襲い掛かってきたのだった。

──やられる。
避ける暇などありはしないし、ディフェンサーでは防ぎきれない。防御魔法を起動するほどの魔力も残ってはいなかった。
今にも異形の牙は、フェイトの小さな身体を噛み砕かんとする距離にあり、どうすることもできない。


刹那。側面から飛来した光弾が異形を撃ち抜き、フェイトを救った。

「・・・なのは」
「よかった・・・間に・・あった・・」
駆けつけたなのはの放ったディバインシューターが、異形へととどめをさしたのだった。
「ありがとう・・なのは」
「うん・・でも・・・ちょっと・・限界・・かも」
フェイトも、フェイトを助けたなのはも共に、肩で息をし、杖で身体を支えている。
二人とも、ほとんど魔力は空に近かった。
「とりあえず・・・帰ろっか」
「・・うん・・」
バリアジャケットを解き、元の服へと戻る二人。

・・・力を使い果たした二人は、気づかなかった。はるか遠くから二人を見つめる、強大な力の持ち主がいることを。 <> 640<>sage<>2005/05/07(土) 12:29:14 ID:NcXJ6DLN<> 今回はがんばって一話ずつサブタイつけるぞ。
時間軸としては前回書いたやつの少しあとです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/07(土) 14:39:10 ID:1rIyAOJS<> 新作キター!

でも、なのは止め刺してる? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/08(日) 06:34:17 ID:uny2TbGT<> ついになのはタンが手を汚しちゃった・・・
でもGJ!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/08(日) 09:20:45 ID:PDzxGZ9i<> 11話のタイマンは結果的に死なせても仕方がない、って覚悟だったと
都築さんが言っていた気も。
DVDで見直しても鬼のようだし(w
フェイトを助けるためなら容赦ないことしそうだ < なのは <> 640<>sage<>2005/05/08(日) 11:08:13 ID:YRLRmQx1<> いや、その辺はおいおい明かしていくんで・・・。
一話からきっちり説明的な文章入れておくべきだったのかorz
一応言っとくと別に生物にとりついてるわけじゃないです、はい。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:47:50 ID:FQPTtgdX<> えと、淫獣ものです。
微妙なネタなので警告入れます。

・尾道三部作の第一弾は……
・トイレが舞台、黄金はないけど聖水は?
・前後半の前半だけど、エロいことはちゃんとしてます

全部で25スレ。

<> (1/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:48:40 ID:FQPTtgdX<> 第十三.五話 「なのはなのはなのはなの?(上)」

「なのは、そう、その調子」
 眉間にしわを寄せるなのは。こめかみに汗が流れる。胸の
前に浮かぶ赤い宝石が少しずつ輝きを増す。
 あの事件以来、魔法がらみのトラブルは起きていないけど、
なのはは時間を見つけては魔法の練習を続けている。魔法が
広まっていないこちらの世界では、魔法を使ってトラブルを
解決するのはあまりよくない。でも今後魔法が必要になるト
ラブルが起きる可能性はあるし、何より今のなのはには大切
な友達へのプレゼントという目標がある。
「んんんんっ」
 スタンバイモードのレイジングハートからきらめきが別れ、
輝く光の玉、ディバイン・スフィアが生まれる。これは魔法
制御の練習。最初はスタンバイモードのまま、いずれレイジ
ングハート無しで簡単な魔法が使えるように。そうなればシ
ーリングモードのレイジングハートで高度な魔法を自在に使
いこなすことができる。
「で、できた……!」
 なのはの顔が嬉しそうにほころぶ。まだ練習を始めてそん
なにたっていないのに、相変わらずなのはの才能はすごい。
事件の最中もそうだったけど、誰かのためにする時にすごい
力を発揮できるんだと思う。
 できた光の玉がなのはの頭上を越えて浮かび上がり、結界
で暗くなった裏山の森を照らす。
<> (2/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:49:29 ID:FQPTtgdX<> 「やったね、なのは」
 僕はなのはの肩によじ登り、一緒にディバイン・スフィア
をながめる。なのはも僕を見て、「うんっ」とにこやかに笑っ
た。
「あとは込めた魔力をそっと解放するんだ。気を付けてね。
あれでも結構な威力があるから、失敗するとケガをするよ」
 なのははまた真面目な顔をしてうなずき、ディバイン・ス
フィアに意識を集中させる。
 その時、ぶーんっと音を立てて何か小さいものが飛んでき
て、なのはの鼻にぶつかった。
「ふぇっ? ふぇぇぇっ!」
 なのはの鼻にとまったのは小さなコガネムシ。結界で人は
寄せ付けなくても、さすがにこんな虫までは排除できない。
もう夕方で暗くなっているから、魔法の光りに呼び寄せられ
たんだ。
「気を緩めちゃ駄目!」
 びっくりして固まるなのは。いくら才能あふれる魔法使い
とは言えなのはも女の子、虫は苦手みたい。完全に意識が虫
に捕られ、集中が途切れちゃってる!
「え? ぁ、きゃっ!」
 ディバイン・スフィアは制御を失って見る間に大きくなり、
そしてはじける。
「ラウンドシールド!」
 閃光。爆音。衝撃……。

<> (3/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:50:11 ID:FQPTtgdX<> 「……ん……ってて」
 僕はズキズキする頭を押さえながら体を起こした。耳がツ
ーンとして良く聞こえない。焼けた空気が少しきな臭い。威
力を落としてあったから良かったけど、まともなのだったら
僕の魔法じゃ防ぎ切れなかったと思う。
「って、あれ、なのは?」
 なのはがいない。一瞬気を失ったせいで結界が解け、落ち
る夕日に照らされ赤く染まった森の中は、いくら見回しても
人っ子一人ない。
「なのは、なのはー!」
 焦って大声で叫ぶ。けど、僕の声は森の中に吸い込まれる
だけで、何の返事も返ってこない。
 なのはを探すため立ち上がろうとした僕の膝から何かが滑
り落ちそうになる。とっさに抱え込んで再び座り込む。スカ
ートの上で丸くなっていたのは、茶色い小さな動物だった。
「…………え?」
 目が覚めたのか、体を起こした小動物はきょろきょろと首
を振り、僕の顔を見つけて首をかしげた。まるで人間のよう
な仕草だ。
「えと、何でわたしがいるの?」
「……もしかして、なのは?」
 僕と小動物は互いに見つめ合い、自分たちの体を確認し、
そして再び見つめ合った。
「えぇぇぇぇぇぇっっ!!」」

<> (4/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:50:51 ID:FQPTtgdX<> 「つまり、魔法の暴走で私とユーノ君の身体が入れ替わっちゃっ
たってこと?」
「うん。他人を操ったり、乗っ取ったりする魔法もあるから
ね。僕もなのはもその系統とは異なるから、本当に奇跡的な
偶然の副作用だよ」
「ごめんなさい、ユーノ君。私が失敗したばかりに……」
 僕……の姿をしたなのはが、しょげかえって肩を落とす。
「あれは仕方がないよ。とりあえず二人とも怪我はなかった
し、気を落とさないで。元に戻る方法は探すし、この手のは
しばらくしたら勝手に直ることも結構あるからさ、ね」
「……うん。でも、今日はお休みだけど、明日は学校だよ?」
 うっ、それは大変かも。
「それは帰ってから考えようよ。最悪仮病を使う手もあるし」
「仮病はちょっと嫌かも……」
 なのはは真面目だし、事件の時にかなり休んで勉強が大変
だったから気にしてるのかな。
「そうだ、リンディさんやクロノ君に相談してみるのは?」
「え……そ、それは、やめた方がいいんじゃないかな。管理
局も忙しいだろうし。そうだ、ほら、フェイトに余計な心配
かけて、彼女の審問に影響が出ちゃうと大変だから」
「そか……そうだよね、フェイトちゃんの方が大変だもんね」
 良かった、なのはは納得してくれたみたい。リンディさん
はともかく、あいつが知ったら絶対ねちっこく厭味を言うに
決まっているからね!
<> (5/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:51:38 ID:FQPTtgdX<> 「あ、そうだ、なのは」
 僕はレイジングハートの紐をなのはの首にかけた。
「僕の姿を思い浮かべてみて。バリアジャケットを装着する
イメージで」
「え、うん……」
 なのはが目をつぶってじっとしていると、なのはの身体が
光り始め、輪郭がくずれてどんどん大きくなる。そして、ちょっ
とボロボロのマントを身にまとった少年の姿になった。
「わぁ。これ、もしかしてユーノ君の姿?」
 物珍しそうに自分の格好を見下ろす僕……の姿をしたなの
は。やっぱり変な感じ。
「そうだよ。動物の姿を思い浮かべれば元に戻るからね。動
物の姿は慣れないだろうから、人のいないとこでなら僕の姿
でいるといいよ」

<> (6/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:52:09 ID:FQPTtgdX<>  その頃、アースラ艦内。
「へ、へっ、へっくしょん!」
「あら、クロノくん風邪? おなか出して寝ちゃうからだよ」
「誰が、いつ、おなか出してたんだ? エイミィ、仕事中は
私語厳禁」
「はーい」

<> (7/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:56:56 ID:FQPTtgdX<> 「つ、疲れた……」
「うん、そだね……」
 時間はもう夜、なのはの部屋に戻った僕となのはは、二人
して崩れるようにベットへ倒れ込んだ。
 スカートが歩き辛いとかは些細なことで、箸がうまく使え
なくて怪我でもしたのかと心配されたりとか、間違えて美由
希さんをそのまま美由希さんって呼んじゃった理とか、結構
ばれるギリギリだったかも。
 なのはも、動物の姿では歩くのが精一杯で、僕……なのは
の体によじ登ろうとして転げ落ちたりとか、美由希さんに振
り回されて目を回したりとか、散々な目にあったり。
「でも、ユーノ君でいるのって結構面白いかも」
「そうかな。僕はドキドキし過ぎてお腹が痛くなりそうだよ」
 ベットの上でなのはと目があい、二人して自然と笑いあう。
鏡を見ているようで、でも目の前の自分が本当の自分の身体
で、中身は自分ではない。
「私はユーノ君って分かっているけど、フェイトちゃんは……」
 人の手で作られし少女、フェイト・テスタロッサ。本物を
前にした彼女が受けた衝撃は、僕らでは計り知ることは出来
ない。
「なのは……。なのはが友達になったのはフェイトなんだ。
アリシアの偽物じゃない、本物のフェイト。彼女がまだ迷っ
ているなら、僕らに出来るのは友達として励ますことだけだ
よ」
「うん、そだね……。なら、早く元に戻らないと。これじゃ
練習も出来ないし」
 困ったことに身体と中身が一致しないせいか、得意とする
魔法がうまく働かない。まったく出来ないわけじゃないけど、
なのはのプレゼントの練習には差し支えが出てしまう。
 それに、直近の問題としてさらに困ったことが……。
<> (8/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:57:39 ID:FQPTtgdX<> 「……ユーノ君、どうしたの? どこか調子悪い?」
 僕の様子を心配したなのはが、僕の顔をのぞき込む。調子
が悪いとは別の問題だけど、何となく青ざめているかもぐら
いの自覚はある。ほんと、困った。
「いや、そうじゃないんだけど……えと……その……ちょっ
と……」
 言うか言わないか、言わないわけにいかないけど、言って
いいのかどうか。
「ちょっと?」
 僕のもじもじした様子に、なのはは不思議そうに首をかし
げる。そう、もじもじしてしまう困ったこと。少しぐらいな
ら我慢出来るけど、やはり我慢するにも限界があって。
「…あの……と、トイレ…行きたいんだけど……」
「………ぇ? ……ぁ……」
 トイレでどうするのかに思い当たり、なのはの顔が赤くな
る。最近は男どころか人として見られているのか微妙なとこ
もあるけど、さすがにそこは恥ずかしいと思うみたい。僕も
信号機のように、赤くなったり青くなったり。
「そ、それじゃ……い、一緒に入る?」


<> (9/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:58:25 ID:FQPTtgdX<>  というわけで、僕となのははトイレの中にいる。
「ぬ、脱がすから、ちょっと待ってて」
「……うん」
 僕はそこを見ないように天井を向く。なのはは中腰になり、
僕……なのはの体が履いているミニスカートのボタンを外す。
重スカートは力に引かれて下に落ちるが、膝に引っ掛かって
止まった。そして、なのはの手がお尻の後ろに回り、ショー
ツを下にずり降ろす。こんなところ、誰かに見られたら大変
なことになるな……。
「……んっ」
 自分の体ならそこでペニスがぶらぶらするんだけど、なの
はの体はただスースーするだけ。心もとないというか、寂し
いというか、不思議な感じ。
「もう座っていいよ」
 僕が便座に座ると、なのはは足を開かせるように膝に手を
乗せ、僕の方というかなのはの下半身をじっと見つめる。
「……なのは?」
「え? あ、こんなの初めてだから、どうなのかなぁと思っ
て。嫌?」
「そ、そう……。いいよ、別に」
 見られるのはかなり恥ずかしいけど、なのはがなのは自身
を見るのだからそれをどうこう言うのも変だし、何よりもう
我慢出来なかった。
 少し力を緩めると、ちょろちょろちょろとこぼれ始め、そ
して勢いよくシューッとオシッコが吹き出す。
<> (10/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:59:05 ID:FQPTtgdX<> 「んんっ」
 ずっと我慢していたから、やっと出すことが出来て背筋が
ゾクゾクするような爽快感がある。それは男の体でも変わら
ないけど、やっぱりおちんちんがないから不安定な感じで、
ちょっと力が入るとおしっこが跳ねて股が濡れてしまう。
「大丈夫?」
 少し頬を紅潮させ、じっと見ているなのはに聞いてみる。
僕の体はともかく、なのはの体は女の子だからちゃんとしな
いと駄目だし。
「これぐらいは大丈夫だよ。どうせ最後にトイレットペーパ
ーで拭くから。男の子は拭かないの?」
「男は腰とかあれを振ったりしごいたりするから」
「そ、そうなんだ。男の子の方が手間がかからなくて良さそう」
 どうするのか具体的に思い浮かべたのか、なのはの顔が真っ
赤になる。ちょっと直接的に言い過ぎたかな。
 そうこうするうちにおしっこの勢いが弱まり、最後にちょ
ろっと出て止まった。でも何か残っている感じがしてすっき
りしない。下半身に力を込めても出ないけど、大丈夫なのか
心配だ。
「えと、拭くからちょっと足を開いてね」
 なのははトイレットペーパーをガラガラと引っ張り、ぱぱっ
と折り畳んで僕の足の間に差し入れた。
「わっ!」
 股にあたるトイレットペーパーの刺激で、思わず声を上げ
てしまう。
<> (11/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 17:59:40 ID:FQPTtgdX<> 「大丈夫? 痛かった?」
「平気、ちょっとびっくりしただけ」
「ごめんね、ユーノ君。もっと丁寧にするから」
 股の下でなのはの手が動く。さっきよりも優しく押さえて
拭うようにしてくれているけど、やはりトイレットペーパー
の感触はお尻で感じるよりも強くて、声を堪えるのに拳を握
り締めないといけなかった。
「……ふぅ」
 なのはの手が股から離れたので、ほっとしてため息をつく。
慣れかもしれないけど、女の子って大変だ。
 で、なのははって言うと、汚れをふき取ったトイレットペ
ーパーを見て首をかしげている。何か変なとこがあったんだ
ろうか。
「どうしたの、何かあった?」
「え、ううん。なんでもないよ。それよりも……」
 なのはは汚れたトイレットペーパーを便器に落として水を
流し、はにかみながら僕の前に立った。
「…あの…その……わたしも……」
 恥ずかしそうななのは……僕のズボンは、不自然な形に膨
らんでいた。


<> (12/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:00:25 ID:FQPTtgdX<> 「え、えーと……」
 あれかな、やっぱり。いや、でも、中身はなのはだし、大
体、僕はまだあんなになったことないし。
「ユーノ君、どうすればいいの?」
「え? あ、ちょ、ちょっといいかな」
 ほら、服の具合って事もあるし。きっとズボンのボタンを
外せば、中で服がグチャグチャになって……ないし、しかも
結構大きいし。
 上着を捲り上げてズボンの前のボタンを外すと、大きく前
に突き出した下着が姿を現す。初めて見る大きくなったペニ
ス。自分のものだけど、自分のもののはずだけど、外からだ
とまるで自分のものに見えなくて。
「きゃっ」
 下着を引っ張ると大きくなったペニスが元気良く飛び出し、
驚いたなのはが悲鳴を上げる。なのはの声なら可愛らしいけ
ど、ただ僕の声なのでそれが何とも。
「……お父さんのと違うね。もっと黒くて大きくて、でもぶ
らぶらしてて、形もちがくて」
 女の子って、結構しっかりと見ているんだな。気を付けて
おこう。
「それは、まだ子供だから。なのはだって、お母さんとは違
うだろうし」
 なのはは自分の胸を見下ろし、そっと両手を当てる。
「……なのは。それ、僕の体だから」
「あ、そっか。ユーノ君の胸が大きくなったら大変だ」
 二人で顔を見合わせ、くすっと笑いあう。
<> (13/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:01:04 ID:FQPTtgdX<> 「なのは、その……それ、痛くない?」
 なのはが中にいるのに恥ずかしげもなく自己主張している
ペニスを指さす。色々聞いてはいても、なったことないから
自分では分からない。こんな時になるなんて、もう情けない
やら恥ずかしいやら……。
「うーん、痛くはないんだけど、熱くてむずむずする感じ。
これが男の子の出る感じなの?」
「いや、それは違くて……」
 なのはが言っているのはおしっこで、たぶん立ってやって
みたいんだと思う。だけどこのままじゃできないし、とはいっ
てもどう説明すればいいのやら。
「違うって、何が?」
「何というか、その……出るものが」
「え、出るものって、おしっこじゃなくて?」
 なのはは本当に知らないのかな。僕の顔で喋ってるから、
何となくからかわれている気もするけど。余計なこと知らな
ければ、かえって困らないのに。耳年増な自分が嫌だ。
「男は大人になると、別なものも出るんだ。僕はまだだから
詳しく知らないけど、こんなふうになるのは出る前兆だと思
う」
「じゃ、ユーノ君はもう大人なんだ。すごいね」
 素直に感心するなのは。こんなので感心されても困っちゃ
うけど。
「それで待っていれば出るの? それとも何かした方がいい?」
「何かって、そんなことさせられないよ!」
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:01:44 ID:FQPTtgdX<> 「そうだよね、ユーノ君の初めてなんだし。なら、わたしは
見てるから」
 なのは、赤ちゃんが初めて立つとか話すとかそうゆうのと
勘違いしてる。それに初めてって、また微妙なこと言うし。
「なのは、見るの?」
「うん。だって、記念になることなんだし、一人より二人の
方がいいでしょ? わたしじゃ嫌なら遠慮するけど」
「いやいや、なのはじゃ嫌ってことはないけど……」
 だから、僕の身体に入っているのはなのはなんだよ?
「……いい?」
「うぅ……まぁ、なのはが見たいって言うなら……」
「ありがとう、ユーノ君!」
 喜ぶなのは。皮をかぶったペニスも、一緒に喜ぶように跳
ねた。いいのかな、ほんと……。


<> (15/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:02:34 ID:FQPTtgdX<> 「すぐには出ないんだ。ここを刺激すると込み上げてきて、
最後に出るみたい」
 僕は勃起したペニスをそっと握ると、なのはの小さな手の
中でびくびくっと震える。ちょうど拳から亀頭が出る様子が、
まるで揚げる前の衣を被ったソーセージみたいだ。
 大きくなったと言っても、こうして握ると先端が少し出る
くらいしかない。
「きゃっ」
 可愛らしい悲鳴を上げるなのは。仕草や口調はなのはだけ
ど、声や顔は僕なのでかなり複雑。
「ごめん、痛かった?」
「ううん、大丈夫。びっくりしただけだから。でも、痛くは
ないけど、ちょっと、その……」
 胸元で上着を押さえるなのはの顔には戸惑いが浮かんでい
る。自分が感じたことを表現する言葉が見つからないのかも。
「気持ち良かった?」
「え? そうなの、かな。うずうずして、じっとしていられ
なくて、ここが暴れだしそうな感じなの」
 僕のペニスを見下ろすなのはの目……僕の目は熱をもった
ように潤みを帯びる。
「こうすると、どう?」
 少しだけ手を動かす。ペニスはとても熱くて、それでいて
すべすべしている。先端を包む皮が引っ張られるけど頭が出
る様子はない。
<> (16/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:03:30 ID:FQPTtgdX<> 「ひゃっ、やん!」
 なのはは自分の指に与えられる刺激にたまらず腰砕けにな
り、便座に座ったままの僕……なのはの肩に寄りかかる。
「……す、すごい。男の子って、みんなこうなの?」
「どうなのかな。僕も初めてだし、今はなのはが入っているから」
「あ、そっか。わたしがユーノ君の中にいるから、ユーノ君
の初めてじゃなくて、わたしの初めてになっちゃうんだ」
 いや、だから、なのはの初めては違うって。
「うん、だから止めておこうか」
 そう言って握っていた手を放す。つい勢いでこんなことし
ちゃったけど、なのはも単なる好奇心でよく分かってないだ
ろうし、まだ僕らには早いと思う。
 でもペニスは抗議するようにひくついてる。嫌らしい奴だ。
これが自分のだと思うと、ちょっと情けない。
「ぁ!」
「ぇ?」
「…ぁ……ぇ、えと……」
 もじもじするなのは。目もキョロキョロしてちょっと挙動不審。
「なのは、どうしたの?」
「……わ、わたしは…その……別に…かまわない…けど……」
 声がだんだんと小さくなる。胸元で指をかませる姿は可愛
らしいと思う。それがなのはの体だったなら。僕の体でそれ
は止めてほしいかな、ペニス丸出しだし。
「あの、なのは?」
「ゆ、ユーノ君が嫌なら、いいけど……」
 何だ、なのはの様子がおかしい。顔が真っ赤で、のぼせて
いるような感じで。
<> (17/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:04:23 ID:FQPTtgdX<> 「嫌というか、僕らはまだ子供だし。なのはは良いの?」
「うん。ユーノ君とだから、ユーノ君と一緒なら」
 ドキッ。
 いや、ドキッじゃなくて。なのは、我を忘れてない? そ
んなにすごいのかな、ペニスって。
「こんなこと、ユーノ君にしか言えないし、だから……」
 すがるような、なのはの目。そうまで言われると、期待に
応えないといけないような気もするけど、それは違う気がす
るし、でも、僕らはパートナーだし……。
「……こうして欲しいの?」
「ふぁっ!」
 ふたたびペニスを握ると、なのはは快楽の声を漏らす。羨
ましくなりそうなほど、気持ち良さそうな顔で。
「んんっ、うん」
 亀頭の付け根あたりをやさしく握りなおし、ゆっくりと上
下に動かす。指が傘の部分をなでるたびに、ペニスは手の中
ではしたなく脈動する。
「すごく、気持ちいいの」
 なのははうっとりと目を閉じ、腰を僕の方につき出すよう
にして快楽に浸っている。それはとても嫌らしい姿で、誰か
に見つかったら言い訳なんてできそうになくて……。
(それって、ものすごくまずいような……)
 両手に刀をもって、怖い顔をしたなのはの家族の姿が脳裏
に浮かぶ。け、結界張っておこ、いまさらだけど。
<> (18/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:05:14 ID:FQPTtgdX<> 「んっ、ん……んん……」
 一心不乱に快楽を貪るなのは。小さいうちに快楽を覚える
と猿のようになるって言うけど、与太話じゃなくて本気にし
そうなほど。大丈夫かなと、心配になる。それに最初はあっ
と言う間だって聞いていたけど、なのはに終わる気配は全く
ない。中身が女の子だと違うのかも。なのははどこまで行く
んだろう?
「……んっ……ぁ……ゃ……」
 少しやり方を変えてみる。指の腹で亀頭をつまみ、こねる
ように撫で回すと、荒い息遣いの中に悩ましげな嬌声が混じ
り始める。効いているみたいだ。
「…ぁ…んん……ゃ…ぁ……っ」
 親指で裏側の付根をこすったり、薬指で傘のところを撫で
たり、皮を指で摘まんで引っ張ったり。
「ぁっ…ゃぁ……んん、んっ……ぁぁっ」
 ちょっとした指遣いにもなのはが反応するのが面白くて、
もう少し何かしてみたくなる。
 空いた手をなのは……僕の下着の中に入れる。指に柔らか
いものの感触。縮こまって皺だらけの陰嚢。その中に二つあ
るウズラの卵ほどのものを、圧迫しないように手のひらでや
さしく包む。
「なのは、これはどう?」
「んん、うん……きもち、ぃぃ…ょ……」
 感じて喘いでいるのはなのはだけど、喘ぎ声も感じている
顔も僕のもので、まるで自分で自分を気持ち良くしているよ
うな不思議な感じで。
<> (19/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:06:02 ID:FQPTtgdX<> 「…ゃ…はぁぁ……ユーノ、くん……」
「ん?」
「……ぁ…あの………も、もっと……」
 なのは指が胸元で物欲しげに動き、伏せられたまぶたが悩
ましげに震える。
 なのはと僕の身体が強い刺激を欲しているんだ。中身が僕
ならとっくに終わっていると思う。だけど、今の中身はなの
は。女性は男とは違うというし、きっと物足りなくて終われ
ないんだと思う。面白いとか思っている場合じゃないけど、
でも、どうすれば……。


<> (20/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:06:54 ID:FQPTtgdX<> 「……なのは、痛かったら言ってね」
 亀頭を摘まみ、そっと根元に引っ張る。あとはもう、ここ
ぐらいしかない。剥けると、天と地ぐらい違うみたいだし。
刺激が強すぎるかもしれないけど、いつまでもトイレを占拠
している訳にはいかないし、そろそろ終わらせて出ないと。
皮が剥けて、少しだけ亀頭の先端が顔を出す。少し白いピン
ク色で、ぴったり閉じた鈴割れのところがほんのりと赤い。
「っ!」
 そこからさらに引っ張ると、なのは……僕の顔が痛みで歪
む。生まれてからずっと張り付いているところだから、最初
は結構痛いみたい。だから、指先に魔力を込めて皮を引っ張
る。痛みを和らげる治癒の魔法。
「…ぁ……暖かくて…気持ちいい……」
 またうっとりとした表情に戻るなのは。とっさの思いつき
だけど、良かったみたいだ。
「ふぁ、あぁぁっ」
 魔法を維持したまま皮を引っ張ると、つるりと剥けて亀頭
が完全にあらわになる。初めて亀頭で外気に触れたペニスは、
手の中で跳ね馬のように暴れた。そこから、なんとも言えな
い臭いが鼻を打つ。よく見ると、亀頭や剥けた皮には白いも
のがこびり付いていた。
(えーと……)
 どうするかは決めていたけど、いざ目の前にすると腰が引
けてしまう。手ならともかく、自分のものを口にするなんて
誰もやりはしない。身体はなのはでも動かすのは僕な訳だし、
なのはをいかせるためとは言え、僕の身体に対してなのはの
身体でそんなことしていいのかってのもあるし。
<> (21/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:07:48 ID:FQPTtgdX<>  なのはを見上げると、次に何をしてくれるのかと期待いっ
ぱいの顔で僕を待っている。
「なのは、その……」
「うん?」
 何の疑問も浮かんでいない瞳には僕への信頼が詰まってい
る。その瞳に写るのは、逆に不安で困惑した僕……なのはの
顔。
「これ、なめると気持ちいいんだけど……」
 最初何のことか分からず、キョトンとしていたなのはだっ
たが、理解したのか驚いた声をあげる。
「ぇ? えぇ! ユーノ君、なめてくれるの?」
 いや、そうじゃなくて。
「なめてもいいけど、でも、なめるのは……」
「ユーノ君でしょ?」
 ……なのはが暴走しているというか、壊れていくというか。
「そ、そうだけど。だけど」
「ユーノ君がそこまでしてくれるなんて、私、うれしいな」
「…………」
 まるで天使のような笑み。自分の顔だけにちょっと複雑だ
けど。それよりも、いいのか、ユーノ・スクライア? でき
るのか?


<> (22/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:08:43 ID:FQPTtgdX<>  改めて顔を近づけると、また形容し難いペニスの臭いが鼻
を打つ。自分のだと思うと、そんなに悪い感じはしないかも。
 さっきと同じように、今度は唇と舌先に魔力を込める。こ
うゆう事のための魔法じゃないけど、どう使いこなすかが魔
法使いの実力。ほめられた使い方じゃないけど。
「…ん……」
 亀頭に吹きかかる息がくすぐったいみたいだ。ずっと外気
に触れていなかったところだから、とても敏感なんだろう。
 見ていると踏ん切りが付かないので目をつぶる。口を開け
て舌をできるだけ伸ばし、ゆっくりと顔を近づける。胸を触
らなくても、鼓動が早くなっているのが分かる。見えないか
ら距離感が分からなくて、そこにたどり着くまで永遠にかか
りそうで、でも何となくなのはの体温が感じられて。
「あぁぁっ!」
 舌先に熱と苦みを感じて、驚いて後退りする。
(自分の、なめちゃった……)
 物凄い背徳感。自分のをなめることも、なのはの身体に自
分のをなめさせていることも。体中の血が集まったみたいに
顔が火照って、頭がくらくらする。
 今度は目を開けたまま、伸ばした舌を亀頭に近づける。舌
先で鈴割れをつつくと、膝を木づちで叩いたようにペニスが
元気よく跳ね上がった。このままだと埒が明かないので、ペ
ニスの根元を手で押さえ、鈴割れを舌先でなめあげる。
「ひゃぅっ」
 たまらず前のめりになり、僕の肩に手をつくなのは。反応
が段違いだから、その分刺激も強いのだろう。治癒魔法を効
かせているから、痛みはないはずだけど。
<> (23/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:09:40 ID:FQPTtgdX<>  一度なめてしまうと、不思議と抵抗感が和らぐ。戻れない
一線を越えてしまったってことかも。やってしまった以上、
今は考えても仕方がない。
「ふぁ、ああぁっ、ゃぁぁ」
 舌の先でなめながら亀頭を一周する。表面にこびりついた
白いものが舌にこすり取られる。これは恥垢、あか、汚いも
の。汚らわしい僕のペニスを、なのはの舌で僕がきれいにし、
それでなのはが感じている。不思議でおかしくて嫌らしくて、
そして変態じみた行為なのに、なぜか体の奥が熱くなる。
「んんっ、あぁ、やっ、あん」
 舌先を皮と亀頭の傘の間に潜り込ませ、たまっているもの
をほじくり出す。少し舌先に刺激があるけど、すぐに口の中
にたまった唾液に溶けて消えてしまう。耳掃除みたいで、少
し大きめのがうまく取れると面白い。
「あ、ああっ、んくっ、はぁぁ」
 舌全体で亀頭全体をなめ回すと、なのはの腰がガクガクと
震える。先の部分を加えてちゅっと吸うと、口の中にしょっ
ぱい味が広がる。おしっこじゃなくて、たぶん先走り液とか
いうやつ。ということは、結構いい感じなのかな。
「やぁ、あ、あぁ、あっ」
 今度は先っぽだけでなく、亀頭全体を口にくわえる。亀頭
は茹でた卵みたいに温かくて、指で触った時より固く、ウズ
ラの卵ほどの大きさしかないはずなのに、口の中でとても大
きく感じる。
<> (24/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:10:42 ID:FQPTtgdX<> 「っ、んんっ」
 ペニスを口の中に飲み込む。亀頭が口蓋をすべり、口の奥
へと入り込む。歯を立てないように唇でペニスの幹を強くく
わえ、擦るように引き出す。再び飲み込み、また引き抜き、
飲み込み。口の中で舌をからませ、キュッと吸い、軽く歯で
甘噛みして。
「す、すごい、よ、ユーノ、くん」
 湧き上がる唾液と先走り液が混じり、べちゃべちゃと嫌ら
しい音を立てる。ペニスがさらに大きく固くなり、口の中で
暴れまわった。
 頭がボーッとしてきて、何もかもがどうでもよくなってき
て、ただペニスを愛撫して、なのはを気持ち良くさせること
だけが頭に残って。
「んっ!」
 突然頭をつかまれ、ペニスをのどの奥に突き入れられる。
口からあふれ出た唾液が、あごを伝いのどに流れ落ちる。
「だめぇ、とまらないよぉ」
 なのはの腰が前後に振られ、頭を無理やり動かされ、ペニ
スの抽送が繰り返される。
 なのはが僕を犯し、僕がなのはを犯し、なのはが僕に犯さ
れ、僕がなのはに犯され……。
 何だかよく分からないけど、苦しいけどちょっと気持ち良
くて、お腹の中が熱くて、ふわふわして、でもキュッとして、
どうしようもなくて。
<> (25/25) 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:11:45 ID:FQPTtgdX<> 「やっ、あ、だ、だめ、でちゃうっ!」
 口の中でペニスが跳ね上がり、喉の奥に熱いものが注ぎ込
まれる。
「うぐっ!」
 我に返り、むせ返りながらなのはを引きはがすと、目の前
のペニスから熱いものが幾度も顔に降り注いだ。
「あ、あ、あ、あぁぁ……」
 力無く扉にもたれ掛かるなのは。剥き出しのペニスは白い
ものを粘つかせ、まだひくついている。指で顔を拭って目の
前にかざすと、白い粘液が糸を引いてたれ落ちた。
(ぼくは、ぼくらは……いったい?)
 誰も、その疑問には答えてくれそうになかった。


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:13:01 ID:FQPTtgdX<> 誰が悪いって、すべて淫獣です。
なのはの暴走は淫獣細胞が目覚めたため、
淫獣自身も体液の催淫作用の(ry

で、後半予告。

>ペニスを覆うように変形したレイジングハート。凶悪な光を帯びる
>赤い魔力球が、レリストリロックで動けない僕……なのはの股間に
>あてがわれた。
>「受けてみて、ディバイン・バスターのバリエーション!」
>「な、なのは? それ、違うと思うんだけど……」
>背中を冷たいものが流れ落ちる。

これから細かいとこ考えるので、どうなるか分かりません。
しかし、初の本番シーンなのに何でこんなネタ。。。orz
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/08(日) 18:20:26 ID:FQPTtgdX<> >>76
自分はdat落ちしたのは見ることができないので残念です。
「Call〜」の両親が気がついているのかどうかはいずれ。

>>640
新作もどきどきはらはらしそうな展開ですね。
>一話からきっちり説明的な文章入れておくべきだったのかorz
短期集中型で間が開かない連載なら、細かく入れなくてもいいのでは?
<> 640<>sage<>2005/05/09(月) 07:44:50 ID:5Ifr1gfD<> 第二話 two hearts

 リンディからフェイト宛に指令書が送られてきたのは、二週間ほど前。
地球と、その周りの次元に強力な魔力反応を感知したので警戒するように、といった内容が、
養母─母親としての、娘を案じる個人的な手紙と共に同封されていた。クロノからの手紙も一緒だった。
今は地球からかなりはなれた次元での任務の最中で、まだしばらくはこちらに向かえそうにないこと、
それが終わり次第こちらに向かう旨が、クロノらしい、簡潔で丁寧な文章でまとめられていた。

それ以来。なのはとフェイトは出現するようになった異形と、力を合わせて戦っている。
原因は不明。ただ突然に現れ、本能のままに暴れていく。

(それにしても、数が多すぎる・・・)

これまで、二人が倒した数は合わせて50体以上。
正体も、目的もわからない敵との戦いに、二人の消耗は大きかった。

「フェイトちゃん、起きてる・・・?」
「なのは?・・うん、入って」
ドアが開くと、パジャマ姿のなのはが入ってきた。
眠いのか、しきりに目をこすっている。
「なのは、疲れてるなら寝たほうが」
「ううん、平気。・・ちょっと疲れてるけど、気になってることのほうが強いから」
ベッドに腰掛け、疲れてるのはフェイトちゃんもいっしょでしょ、となのはは続ける。

そう言われると、フェイトはなんだかすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
手伝ってくれるのは嬉しいし、なのはのおかげでなんとか戦えているのも事実。
けれど、できることならば大切な友を巻き込みたくはない。これは、自分がやるべき仕事だから。こうやってなのはに大変な思いをさせたくはない。
きっとそんなことを言ったら、なのはは一人で抱え込むなと怒るだろうが。
<> 640<>sage<>2005/05/09(月) 07:45:59 ID:5Ifr1gfD<> 「あの怪物さんたち、何なんだろうね、一体」
それは、フェイトにもわからない。わかっているのは、二つ。
「すごく・・高密度な魔力の塊。前に戦った・・傀儡兵のようなものじゃないかな・・。ジュエルシードの時とは・・・全然、違う・・」
なのはの肩のユーノも、フェイトの推測にうなずく。
そして、もうひとつは。
「だからかな・・・封印もできないし・・一発におもいっきり力を込めないと止められないのは」
「多分・・・。ロストロギアみたいなものが原因なら、封印できるはずだから」
怪物たちの持つ、その対魔法力がかなり高いということだけだった。
自然発生的なものなのか、あるいは人為的な何かによるものなのかすら、わからない。
その上破るためには普段以上に魔法に魔力を注がねばならない。フェイト達の消耗の原因は、その敵の数だけではなかった。
「兄さん達が・・早く来てくれるといいんだけど・・・」
「大丈夫」
「なのは・・・」
「私たちだけでも、大丈夫。それに、クロノ君やリンディさん達もお仕事が終わったらきっとすぐにきてくれるよ」
膝に置かれたフェイトの手を握り、元気付けるように言う。
「ユーノ君も、アルフさんだっているんだから」

そして微笑むなのはに、フェイトもまた静かに微笑みを返す。
「・・・うん」
<> 640<>sage<>2005/05/09(月) 23:44:07 ID:FvUzyU5x<> 朝一でうpしたまま放置して出勤していった俺が来ましたよ(来るなよ
正直、激しく説明的文章ばっかの話で申し訳ない。でもこれ入れておかないと後々大変になりそうなので・・。

新規作のほうは大体方針が固まってきたかな。メインは・・・・一応、エイミィで。しかもハード系かな。
大丈夫なのか!?俺。

>>549
乙です。
入れ替わっての行為もいいもんですな。
淫獣め・・・。 <> 水死体<>sage<>2005/05/10(火) 07:21:54 ID:9lnbLPx8<> >>549
>>640
二人ともGJ!!

虎でリリカルな同人誌を見つけた
内容は・・・・淫獣だった
なのはがフェレットとヤっちゃった
しかも微妙にネギマのネタ <> 640<>sage<>2005/05/11(水) 17:08:16 ID:PrKzv8xn<> 第三話  きっと忘れない

 「すごい・・・」
門の前に立ったフェイトは、そう感嘆の声をあげた。
「そうか、フェイトははじめてだったか?」
「アリサの家も大きかったけど・・・すずかの家も、こんなに・・・」
「ま、無理もないか。俺もはじめて来たときは驚いたからな」
「あはは、私も・・」
呆然とするフェイトの様子に苦笑する、なのはと恭也。たしかにアリサの家も、この月村家も、一般的な家から考えると非常識な大きさかもしれない。
とは言っても、冷静に考えれば、フェイトが以前住んでいた時の庭園もそう変わらない大きさではあるのだが。

例によって三人は、月村姉妹の誘いで月村家に遊びに来ている。既にアリサももう中で待っているはずだ。
恭也がドアを鳴らすと、ほどなくしてノエルが顔を出す。
「ようこそ、恭也様、なのはお嬢様。そして、はじめまして、フェイトお嬢様」
「あ、・・えっと、はじめまして」
「お邪魔します」
「お邪魔しま〜す」

中では忍達がお茶を飲みながら待っていた。
「忍」
「いらっしゃい、恭也、なのはちゃん。・・その子が、フェイトちゃんね?」
「ああ。さ、フェイト」
「あの、フェイト・テスタロッサ=ハラオウンです。たしか、すずかのお姉さんの」
「忍よ。すずかから話は聞いてるわ、よろしくね。ファリン、二人にもお茶を」
「はい、ただいま〜」
元気よく、ファリンが返事をする。彼女とは以前すずかと買い物をしているところに出くわして
会っているのではじめてではない。


忍と恭也が部屋にひっこむと、お茶会は子供達だけの雑談の場となる。 <> 640<>sage<>2005/05/11(水) 17:09:39 ID:PrKzv8xn<> 「しかし・・・すごいんだね。こんなに、猫がいっぱい」
「何匹いるんだっけ?」
「うーんと・・・昨日里親の人が来たから・・・17匹のはずだよ」
子猫を抱き上げ、すずかが答える。と、フェイトは足元に寄ってくる一匹に気がついた。
「あ、この猫・・・」
灰色の、虎縞模様。覚えている、この猫は、あの時の──
抱き上げながら、なのはのほうを見ると、なのはもまた小さくうなずいていた。

なのはもフェイトも、忘れるはずはない。
この猫こそが、二人が初めて出会ったその日、きっかけとなった猫なのだから。

<> 640<>sage<>2005/05/11(水) 17:17:18 ID:PrKzv8xn<> 今回は短いです。日常って書きにくい・・・・。
もう一本のエイミィ物も正直詰まってますorz
結局サブタイも某歌手の曲名に逃げてるし。サントラ買って気合入れるか・・・。

>>水死体氏
メロンでは発見できず・・・。つか実際になのは同人売ってるとこ
みたことないです。たとえ淫獣でも欲しい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/12(木) 06:20:42 ID:a4fD8s/C<> 虎の穴通販は? <> 640<>sage<>2005/05/12(木) 16:45:41 ID:LDhGj1HM<> >>132
いや同人に関しては実際に手にとって買いたいタイプなんで・・。
週末にサントラ買いにいってきます
<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/05/13(金) 01:48:32 ID:dmhjh3LM<> age <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/15(日) 05:48:12 ID:Ja+A8K0f<> いつも
「[PINK]私のおくちがさみしいの・・・何か入れて!
 ☆魔法少女リリカルなのはエロ小説 第二話☆」
というふうに、すぐ上に変なフレーズ書いてるから
なんとなく「私のおくちがさみしいの・・・何か入れて!」となのはが
言っているような気がしてなりません・・・ <> 640<>sage<>2005/05/15(日) 09:15:00 ID:i6AxKVWy<> 第四話 はじめて君と出会った日

 二人の前には、一本の大きな木がそびえていた。
───ここは、二人がはじめて会った場所。

「・・・なんだかもう、懐かしいね」
「なのはは、この辺りに立ってて」
「フェイトちゃんはあの枝の上で」

あの日、二人の距離は離れていた。お互い、相手のことなど何も知らずに。

「私・・・なのはに、いっぱいひどい事しちゃったね」
初対面の相手──フェイトに対して、少しでも知り、理解しようとしてくれたなのはに対して。


──言っても多分、意味がない──


フェイトはそう突き放し、問答無用で刃を向けた。そして、なのはを打ち倒した。

「そんなことも、あったね。・・・だけど、フェイトちゃんだって、やりたくてやったわけじゃないんだから」

けれど、ぶつかり合いを経て、今こうして二人は隣にいる。最も親しい友人の一人として。

「君にも、ひどい事しちゃったね・・・ごめんね」
抱きかかえた灰色の猫に、そっと語りかける。すると猫は小さく鳴き、フェイトの胸に顔を摺り寄せてくる。
きっと、フェイトから攻撃されたことなんて覚えてないのだろう、その猫はよく懐いていた。

<> 640<>sage<>2005/05/15(日) 09:16:09 ID:i6AxKVWy<>


「これで少しは元気だしてくれるといいんだけどね」
「うん・・・なんだか最近二人とも、疲れてるみたいだったからね」
ちょっと散歩してくるというなのは達を見送った後、アリサとすずかは二人で話し込んでいた。

「私達にも、話してくれるといいんだけど・・・」
カップを置き、アリサがつぶやく。
「怒っちゃだめだよ、アリサちゃん」
「わかってるわよ」
すずかの言葉に、むくれるアリサ。
「でも・・・」
「何?」
「私達って・・フェイトのこと、何も知らないんだよね」
「それは・・・」
「知ってるのは、なのはと友達だったってことと、外国から来たってこと。それと、なのはの家に住んでるってことぐらい。なのはも何も教えてくれない」
友達なのに、何も知らない。教えてくれない。
「何か・・・・理由があるのかな」
「知らないわよ」
自分達にできるのは、待っていることだけ。そのもどかしさは、もう体験済みだった。だから、我慢できる。
(今度は、ちゃんと我慢するから)
だから、いつかきっと、話して欲しい。いつまでだって、待っているから。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/15(日) 23:49:50 ID:TETXa0fb<> 十三.五話の続きですが、後半の四分の一ぐらいまで書いて、
既に前半の半分ぐらいの量。
行間を読ませるべきなところも書き込んじゃうのがいけないん
ですが……orz
少なくとも上中下の三分割にしますが、切りの良いとこでもう
少し細かい単位でアップしても良い?
今のペースだといつになるか分からないし。
ただ生殺しの可能性は何とも……。

>>640
アリサとすずかへの対応をみると、大人びていてもまだなのはは
子供だなぁと。
リンディさんだったら、もっとあの手この手の嘘八百でどうにか
していそう。
<> 640<>sage<>2005/05/16(月) 23:50:09 ID:ZKlv6S2l<> 第五話 君を守りたい

「それじゃあファリン、すずか達のこと、お願いね」
「はい、お気をつけて」
廊下のほうから、そんな声が聞こえた。
「お姉ちゃんと恭也さん、お出かけ?」
ふと、すずかが顔を出し、尋ねてみる。
「うん、ノエルもいっしょにちょっと買い物に。アリサちゃんたちもゆっくりしていてね」
「はーい」







「そろそろ、戻ろう」
「そうだね。あんまり長いとすずかちゃん達が心配するかもしれないし」

フェイトの言葉をきっかけに、屋敷に戻ろうと二人が踵を返しかけたその時。

「「!!」」

町の方から強力な魔力が膨れ上がり─────そして、はじけた。例の怪物たちの現れる時に起こる、特徴的な兆候だった。
「フェイトちゃん、今の・・・」
「うん。急ごう」
誘ってくれたすずか達には申し訳ないが、アルフやユーノが持ち堪えている間に、急がなければ。

だが。
二人の背後、遠くのほうから、聞き慣れた少女のものらしき悲鳴があがるのが二人の耳に届いた。
<> 640<>sage<>2005/05/16(月) 23:51:14 ID:ZKlv6S2l<> 「すずかちゃん!?」
方角は、屋敷の方。そしてそこからは、いくつもの魔力の反応を感じ取ることができる。
町のほうに気を取られ、気付くのが若干遅れたが、かなりの数だ。
「そんな・・・こっちも!?」
「どうしよう・・・!!」
このままでは───すずかとアリサの身が危ない。

(どっちに・・・?いや、二手に・・・だけど・・・)
どうするべきか。
しかし、迷っている暇はない。こうしている間にも時間は過ぎていくのだから。
一瞬考えた後、即座に決断を出すフェイト。

「・・・ユーノやアルフなら、きっと大丈夫。・・・だから」
二人は頷きあい、左右の手をそれぞれ掲げる。

「・・・バルディッシュ、行くよ・・・!!」」
「レイジングハート、お願い・・・!!」

一瞬でバリアジャケットを装着し、各々の杖を手に屋敷へと急ぐなのは達。
二人の想いは一つ。アリサを、すずかを守るために。

((間に合って・・・・!!))

<> 640<>sage<>2005/05/16(月) 23:56:22 ID:ZKlv6S2l<> 第五話うp。タイトルは某歌詞からとったけど厨臭さ満点ですな。
・・・わかってるならもうちょい考えろよ俺。

>>549
いいんじゃないでしょうか。もう、好きなように。
そちらの都合にあったやり方でいいと思います。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/05/17(火) 23:51:47 ID:U8+NeCps<> 誰か本スレに書いてたけど、華麗にスルーされてたなw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/18(水) 23:53:57 ID:MFVm3P+u<> 前スレ落ちたね。
<> 640<>sage<>2005/05/19(木) 22:02:15 ID:uygiXM7+<> 六話を上げます。
今回も例によってエロなしなわけですが、話の都合上アリサ達が漏らしてますのでご注意。 <> 640<>sage<>2005/05/19(木) 22:04:52 ID:uygiXM7+<> 第六話 おびえた心

 目の前で起きている出来事が、信じられなかった。
「あ・・・あ・・・・」
蛇に睨まれた蛙。今のアリサとすずかの状況は、まさにその形容がふさわしい。

突如として空中から現れた、狼のような怪物たちに周囲を囲まれ、
二人はただただおびえ、その足はすくみ動くことが出来ない。多少の大型犬で慣れていたとしても、そんなもの役に立たない。

「アリサ・・・ちゃん・・・」
「大丈夫・・・・大丈夫だから・・・!」
がたがたと震えるすずかを懸命に励ますアリサ。しかし、その彼女自身の声もまた震え、目には涙が浮かんでいる。

屋敷内に戻っていたファリンの安否も、わからなかった。

じり、と怪物がにじり寄るたびに、小さく悲鳴を上げ縮こまっていく二人。
リーダー格と思しき個体の足元には、粉々になった机とベンチが転がっている。あんなものに襲われたらひとたまりもない。

けれど、普段どんなに強気にふるまっていようと、アリサはただの小学生の女の子だ。こんな極限状況でどうすればいいかなど、考えろというほうが無理だった。

「ひっ!!」
目の前すれすれを、怪物の爪が抉っていった。怪物たちは威嚇でもするかのように、抱き合う二人の周りをぐるぐる回ってほんの目と鼻の先の空間を切り裂いていく。

「ア・・・アリサちゃん・・・私・・・・」
「あ・・・・・」
先に気付いたのは、すずかだった。
いつごろからだったのだろう。
気がつけば、地面が暖かかった。足元の地面とスカートに、黄味がかった染みが広がり、湯気をたてている。
鼻をつくのは、独特の刺激臭。
二人の小水が、地面を濡らしていた。
恥ずかしい、とか、何やってるんだろう、とか。
失禁しているというのに、まるで赤ん坊のように漏らしているというのにそう羞恥の念を感じることすら、今の二人はなかった。 <> 640<>sage<>2005/05/19(木) 22:06:41 ID:uygiXM7+<>
むしろ、どこか心地よかった。

────ああ、あんまり怖いとお漏らししちゃうって、本当だったんだ。
目前の恐怖に対する反応とは対照的に、妙に冷静に、地面を伝わっていく水を眺めている自分がいた。

怖くない、怖くなんてない。

何度言い聞かせても、その効果は一向になく、二人そろって怯え震えるしかなかった。

「!!」
遂に中の一匹が、怯える二人をその牙にかけようと襲い掛かる。
アリサは半ば閉じかけていた目をきつく閉じ、すずかを強く抱きしめた。


──ああ。きっと、私達、死ぬんだ。


痛いのかな。食べられちゃうのかな。死ぬってどういうことなんだろう?
目の中の暗闇に、いくつもの考えが浮かび、消えていく。

だが、アリサが聞いたのは自分の肉が裂かれる音でも、まして骨の砕ける音でもなく。
ガキリ、という何か硬質なもの同士がぶつかり合う鈍い音だった。

おずおずと、目を開けるアリサ。
「フェ・・・フェイト・・・・?」
二人を助けたのは、他の誰でもない。
見たこともない格好をしたフェイトが、怪物の爪を黒い斧のようなものでで受け止めていた。
<> 76<>sage ノシ<>2005/05/22(日) 01:16:19 ID:NEOtm0Dd<> お久しぶりです。・・・最近こんなレスの書き方ばっかりですねorz
最近ほとんど休みなしで働いてたりするわけですが、
暇を見つけてちょこちょこと書いております。気長にお待ちいただければ・・・国の仕事なんて嫌いだー゜・(つД`)・゜・

暇つぶしにこれを
つ{ ttp://www.eonet.ne.jp/~marchi/nanoha_ss/76.zip ]
今まで投下した本編+αの内容になってます。
と、言ってもそんなに追加とかはありませんので・・・orz

>>549
なのはの壊れっぷりと淫獸の受けっぷりをニヤニヤしながら読まさせていただきましたw
ユーノって両方イケそうだなと、妹から感染した矢追・正太郎思考が働いてしまったのは秘密です・・・
後半楽しみにしてます。
次回作はクロノ×ユーn(ry
・・・なんでもないです。

>>640
新シリーズ、お疲れ様です。
こうしてみると、なのはとフェイトって似たもの同士の所があるなと・・・
隠し事が下手なところとか、一人で全部を背負い込んでしまおうとするところとか・・・
隠し事をされているのを分かっていながら辛抱強く待つすずかとアリサが健気ですね。
そして、今回秘密がバレたフェイト。怪物とのバトルもそうですが、続きが気になります。

長々と書きましたが、それでは、 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:27:44 ID:sc4dH1E/<> すみません。
読み返したら自分で使えなかったので淫獣物はいったん封印です。

で、「Call my name!」を再開。
と言っても前振り的な章ですが。

全部で10スレ。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:28:48 ID:sc4dH1E/<> Call my name!

(14)遅い朝

「…んっ……」
 カーテンの隙間からもれる日差しが、眠りこける少女の顔
を照らす。
「……ぅぅ……もぅ…すこし………」
 少女はうつ伏せになって顔を枕にうずめ、布団から片腕を
伸ばして畳をさすった。どうやら何かを探しているようだっ
たが、目的の物が見つからないのかパタパタと動かしていた
手を止めた。
「…ぁ…ぅ……ぁ……?」
 肩に布団を引っかけ、むっくりと起き上がる少女。まだ寝
足りなさそうにたれるまぶたをこすり、ぼけっとした顔で部
屋を見回した。
「ぁ…れ……ぉ…かぁさん…の…?」
 少女はハテと首をかしげる。そこは見慣れた自分の部屋で
はなく両親の寝室だった。なぜか左手の指が、塗った糊が乾
いたかのようにパサパサしている。着ているのも少女のパジャ
マではなく、何やら妖しげな黒く透けるネグリジェだ。不思
議に思ってネグリジェの裾をつまみ上げると、その下から同
じく黒くて薄いローライズのショーツがあらわになる。その
ショーツは大事な部分を守るクロッチがパックリと割れ、幼
い少女のスリットが木漏れ日に照らされていた。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:29:53 ID:sc4dH1E/<> 「………」
「……………」
「………………!!」
 少女は急いでネグリジェを下ろし、足を閉じる。寝ぼけ顔は一瞬で吹き飛び、
驚きで目を大きく見開いた顔は、トマトのように真っ赤になった。
(わ、わ、わたし……)
 昨夜の記憶が脳裏に浮かぶ。初めて見た両親の情事。激し
くて、色っぽくて、嫌らしくて、甘くて、艶やかで、綺麗で、
とても愛しくて。でも、それがさみしくて、はしたなく真似
してしまって。
 少女の初めての行為。思い出すだけで体が熱くなるほど、
それは甘美な記憶として焼き付いていた。
(いやらしいこと、しちゃった……)
 そっと左手の中指をなめる。心なしかしょっぱくて、口の
中に唾液が沸き上がった。指の根元までくわえ、何度か口の
中に出し入れして万遍なく唾液をまぶす。少女はふたたびネ
グリジェを捲くり、躊躇なく濡らした指を幼いスリットに滑
り込ませた。
「んんっ…………はぁぁ」
 下半身がしびれるような刺激に背筋を延ばして耐え、波が
山を越えたところで息を吐き出す。
(気持ち良い……けど……)
 何か物足りなさがあって、少女は続けようという気になれ
なかった。それは両親がいなかったからか、明るい昼間だか
らか、昨夜が特別だったからか、理由を考えても仕方がない
こと。それでも、一晩寝ても空いたままの暗い心の穴を埋め
られるものがあるなら、今の少女にはそれがいけないことで
も手を伸ばすのを止められなかった。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:30:52 ID:sc4dH1E/<> 「あ………」
「ぇ……?」
 何の前触れもなく明けられた部屋の扉、その向こうにいる
のは少女の兄。普段通り表情の乏しい兄の顔だったが、少女
には驚いて凍りついているのがはっきりと分かった。
「ふぇ、ふぇぇぇぇっ!」
「す、すまん」
 お互いに固まったまま見つめ合うこと数秒。やっと少女は
悲鳴をあげながら布団に身を隠し、兄は謝りながら扉を閉め
た。
(お、お兄ちゃんに見られちゃった)
 時と場合にもよるが、兄妹であるから下着姿を見られるの
は気にしない。風呂だって兄の方が気にして入らないだけで、
少女の方は一緒に入るのに全く躊躇はない。しかし今は気に
する場合。はしたなくて、嫌らしくて、恥ずかしい、しては
いけない事をしていたのだから。
(何であんなことしたのかな)
 起きて早々、何故あのようなことはしたのか。確かに昨夜
の行為はとても強烈で刺激的だったが、良いことじゃないと
理解していたし、そのようなことに軽々しく手を出す少女で
はなかった。
(わたし、どうなっちゃったんだろう。これから、どうなっ
ちゃうのかな)
 名前を無くし、たとえ優しくされていても家族から忘れ去
られ、そして……。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:31:49 ID:sc4dH1E/<>  トントンと扉を叩く音が、陰鬱な思いに沈む少女を引き戻す。
「着替え、持ってきた」
 扉が少しだけ開き、下の方に折り畳んだ服が下の方に差し
入れられた。たぶん、まだ少女が眠っていると思い、寝てる
間に置いておこうとしたのだろう。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「あぁ。朝食、用意してあるから」
 静かだがはっきりと兄が立ち去る気配がした。父や姉もそ
うだが、本気で気配を消されると母や少女には全く分からな
い。
 兄の置いていった服は、昨日少女が着ていたものだった。
夜のうちに洗濯して乾燥機にかけていたらしく、まだふわふ
わと温かい。少女は布団をたたみ、ネグリジェを脱いで着替
えた。
「…………」
 足りない。何かが足りない。何か大切な物が足りない。そ
んなに古くはなく、つい最近のもので。黒い霧に隠されたそ
れに手が届きそうで、その向こうは暗く深い穴で全く手が届
かず。
 少女は悲しげな顔で首を振り、両親の寝室を出た。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:32:43 ID:sc4dH1E/<>  洗面所で手頃なリボンやゴムが見つからなかったため、髪
は梳かすだけで済まして兄の元に向かう。兄は台所でコーヒ
ーを入れていた。テーブルにはトーストや目玉焼き、サラダ
等が一人分用意してある。少女は椅子に座ろうとして、忘れ
ていたことを思い出す。
「あの、おはよう、お兄ちゃん」
「ん? そうか。おはよう、・・・」
 やはり、少女の名はかき消されたかのように聞こえない。
たとえそれが仮の名であっても、折角つけてくれた名前が分
からないのは皆に申し訳なく、そして悲しかった。
「さっきは済まなかった。その、のぞくつもりは無くて」
「お兄ちゃんは悪くないよ!」
 少女は申し訳なさそうに謝る兄の言葉を遮る。
「悪いのは、わたしだから……わたしが……」
 少女の顔が羞恥に染まる。さすがに自分が嫌らしいことを
していたからとは、兄に向かっては言えなかった。
「それは……まぁ、気にするな。ほら、朝食が冷める」
 兄も恥ずかしいのか少女の頭を軽く撫で、自分の椅子では
なく少女の前に座った。実の妹、今の兄には突然押しかけて
きた妹が、朝っぱらからあんなことをしていたのだ。ただで
さえ怪しいのに、きっと嫌らしくて変な子だと思われてしまっ
たのではないかと、日差し射す明るい部屋の中で少女は一人
暗く沈み込んだ。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:33:39 ID:sc4dH1E/<> 「ごめんなさい……」
 席には着くが、正直食欲は無い。夜のことをのぞいても結
構寝ているはずなのに、疲労が体の奥に澱のように溜まった
ままだった。
「いただきます!」
 そんな変な子でも居させて貰っている、だから我がままな
んかできない。少女はことさら明るく振る舞うことを自分に
課した。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:34:33 ID:sc4dH1E/<>  とっくに開店時間は過ぎているので、もう両親は翠屋に行っ
ているし、姉も既に学校だ。
「お兄ちゃん、学校は?」
「今日は午後からだが、それも休講になった」
 兄は大学に入ってから高校の時よりも学校に行っていない
ようで、サボっているとは思っていないが、まだ小学生の少
女にはそれが不思議だった。
「人によるが大学はそんなもんだ。・・・の学校は?」
「んと、聖祥大付属の三年生」
 少女の服も何も無い以上、きっと学校の制服も無いだろう。
初めて制服を着た日に皆が可愛い、似合うとほめてくれたこ
とを思い出すと寂しくなる。その思い出の中でも少女の名が
消えているだけに。
「あそこか。確か制服があるんだったか。俺や美由希にはあ
わない学校だ」
「そんなことないよ。お兄ちゃんもお姉ちゃんも格好良いし」
 父似の兄と姉は、少女の目から見ても格好よくて綺麗だと
思う。稽古中の姉はとても綺麗で、運動の苦手な少女はちょっ
と憧れてしまう。
「いや、あそこは遠くてバス通学だからな。稽古時間が削ら
れてしまう。走り込み兼ねて徒歩でもいいが、やはり雨の日
は不便だ」
「そ、そうなんだ……」
 凄いとは思うが、さすがにその辺りの考え方にはついてい
けない。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:35:34 ID:sc4dH1E/<> 「しかし、あそこだと編入できるかな。父さん達がどうにか
すると思うが」
「わたし、学校に行けるの?」
 思わず身を乗り出す少女。少なからず気にはしていたが、
今の状況では無理だと少女はあきらめていた。
「大丈夫だ。少し時間はかかると思うが」
「わたし……わたし……」
 少女の大切な友人達に会いたかった。少女は約束したのだ、
必ず戻ってくると。いつ、どこでしたものか思い出せないけ
ど、とても胸が熱くなる約束。
「…会いたい……アリサちゃん…すずかちゃん……」
 たとえ二人とも少女のことを忘れていても、それでも。
(きっと、また友達になれるから)

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:36:44 ID:sc4dH1E/<>  ジリリリリン、ジリリリリン、ジリリリリン、ジリリッ。
「はい、高町です」
 かかってきた電話を兄がとった。どうやら知り合いらしく、
兄の表情が和らいでいる。話ながら何度か少女の方を見るの
が気になったが、何を話しているか少女には聞こえなかった。
「…あぁ、それじゃ」
 受話器を置いた兄は少し困ったふうだった。
「実はこれから友人の家に行かないといけないんだが」
「お友達?」
「あぁ。実は・・・の話になって、それで……」
「それで?」
 なぜか兄の言葉は歯切れが悪い。
「・・・を必ず釣れて来いと」
「わたし?」
「大きい家で、ゲームとかも色々あるみたいだから退屈はし
ないと思う。嫌ならいいんだ。無理強いはしない。俺から月
村には言っておくから」
 よく聞く名前。兄の大事な仲の良い人の名前。そして、少
女にとっては。
「すずかちゃんちに行っていいの!?」
「えっ? そうか、忍の妹も聖祥大付属か。さっきも聞き覚
えのある名前だと思ったが、友達だったんだな」
「うん! 一年生の時に友達になって、アリサちゃんと三人
でずっと一緒で、とても仲が良くて」
「あぁ」
 兄の大きな手がぐりぐりと少女の頭を撫でた。少女は期待
と不安ではちきれそうな顔で兄を見上げる。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:37:43 ID:sc4dH1E/<> 「わたしも行ってもいいの?」
「あぁ、向こうが呼んでいるんだからな」
「お兄ちゃん、ありがとう!」
 少女は兄に抱きついた。
(すずかちゃんに、アリサちゃんに会える!)
 彼女たちに会える。
 名前を無くして以来、少女にとって一番の好事だった。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/22(日) 21:39:37 ID:sc4dH1E/<> 以上、ここまで。
次から月村家です。
もちろん月村家なので何が起きるかは……。
それで、月村姉妹の髪の色って紫なの?
地の文で紫の髪って書くのはちょっと抵抗が。
<> 640<>sage<>2005/05/22(日) 22:54:58 ID:EC9unF/B<> >>549
乙です。
月村家の姉妹の髪は色には言及せず「艶やかな長髪」という表現で
ごまかすことにしてます、自分は。








エイミィ物が進まねえorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/25(水) 01:39:04 ID:HlXIzZ9u<> >>76
まとめ読みすると、忘れていたのとかあって新鮮かも。
一つだけ気になったのが、忍とは既に会ってなかった?
あれはパラレル?
<> 76<>sage ちょっとの差で内容が・・・<>2005/05/25(水) 20:40:26 ID:UzPtRHXu<> ・・・スミマセン   orz
思いっきり凡ミスです。

4日目 7_2 ですね。

誤 ノエルさんも謝った。忍さんって言うんだ。その忍さんは・・・

誤 「はじめまして ・・・



正 ノエルさんも謝った。忍さんは・・・

正 「改めて、はじめまして・・・

ちゃんと自己紹介してない→まだあってないに脳内変換されたようで、
校正でもスルーしてしまってた様子。

教訓
 仕事中に同僚の目を気にしながら文章を作るとろくな事がない・・・仕事しろよ、俺orz

まだまだミスがありそう・・・もう一度見直そう λ... <> 640<>sage<>2005/05/25(水) 21:14:15 ID:tbF9VHZV<> 第七話 二人を止めるものもなく

 「ぐっ・・・!!」
異形の力はかなり強力で、爪を受け止めたバルディッシュを持つ両腕には、
ずしりと重い力がのしかかっている。魔力で強化していなければ、到底フェイトの細腕で防ぐことのできる代物ではない。

「フェ・・フェイト、あんた・・・!?」
「なのはっ!!」
何が起こっているのか理解できていないアリサを尻目に、大声でなのはを呼ぶフェイト。

「待ってて!!今!!」
『divine shooter』
「シュート!!」
フェイトと鍔迫り合いを演じていた異形の巨躯を、桜色に輝く光弾が直撃する。
アリサとすずかも、光が放たれた方向を思わず見上げる。

「なのは・・・ちゃん・・・?」
「浮いてる・・・!?」

「はああああっ!!」
アリサたちが視線を戻したときには既に、なのはの一撃にぐらりと身体を傾かせた異形はサイズフォームからの一撃によって一刀のもとに切り伏せられていた。

「アリサちゃん!!すずかちゃん!!」
二人の出現に警戒した怪物たちが後退するのを確認し、なのはがアリサたちに駆け寄る。
「大丈夫!?怪我とか、してない?」
「う、うん・・・。だけど、あんたたち、一体・・・?」

困惑の色が二人の表情に、はっきりと浮かんでいた。
<> 640<>sage<>2005/05/25(水) 21:15:52 ID:tbF9VHZV<>
フェイト達に結界を張っているヒマはなかった。仮に張れていたとしても、フェイトにできるのはただ「張る」だけ。
アリサたちのいるわずかな部分だけを残して空間を切り取るという細かな芸当は、今のフェイトにはまだできない。
なのはに至っては、まだ結界自体練習中で張るところまで行き着いていないのが現状だ。

そして、その結果として、自分達の魔法を使う姿を二人に晒すこととなった。

(ごめん、なのは)
(ううん。仕方ないよ、気にしないで)

「フェイトちゃん・・・なのはちゃん・・・」
不安そうに見上げてくる、四つの目。いずれ、二人にはきちんと説明せねばならないだろう。
だけど、今は、まだ。

「・・ごめん、今は説明してられない。・・・後で、後で必ず、ちゃんと説明するから」
まだ、言えない。その時間がない。
「なのは、来るよ・・・!!」
「・・・・うん。・・二人とも、危ないからここから動かないで。きっと、守るから」
「ちょっと!!なのは!フェイト!!」

残った怪物は全部で10体。
ふしぎな服に身を包みそれらに向かっていく友人たちに対してアリサとすずかに出来たこと。
それはただ、遠ざかっていく背中を、手を伸ばすこともできず見ていることだけだった。

その二つの背中は、いつもと同じなようで。

なんだかとても遠かった。
<> 640<>sage<>2005/05/25(水) 21:39:52 ID:tbF9VHZV<> 第七話あげときます。

>>76
ありがたくいただいておきますGJ

八話を書いていてふと思った。
ノエルの戦闘力どうしようorzファリンは月村邸のどっかで気絶してるとして(おい
そもそも奴らを人間にしようかメカにしようか考えてなかった・・・。
メカにしたほうが話の幅広がりそうだけどそうすると戦力充実しすぎだし。
魔法使い:2人
剣士:3人
ロボ:1人
どこのパーティですかorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/26(木) 03:44:52 ID:SbE5TJZ3<> こうなったらファリンも自動人形にしておくとか?
ファリンの中の人は、実は回収修理したイレインだった!?とか。
ノエルが自動人形だと忍もすずかも夜の一族だし、
そうなるとアリサがへそ曲げそうな気もするけど。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/05/26(木) 13:24:42 ID:c4B54pp/<> >>166
・・・それではそのうち、ファリンが「私は3人mじゃなかった、
そのうち増えてそうなのだがどうなのか

もういいよ、アリサに鹿児島弁喋らそうか <> 640<>sage<>2005/05/26(木) 23:29:22 ID:xy5se6y2<> DVD五巻を見ていて気付いたのですが、傀儡兵て機械じゃん!!
機械と魔力の塊じゃ全然違いますねorz
でもいまさら書き直せないし。
「魔力で動いているなんらかの物体」という意味で言ったということで(汗
苦しいなあorz <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:01:15 ID:8F0sEWZf<> まだえちシーンはありません。
てか、忍がうまく書けない。
とらは3、ちゃんとやらないと駄目かな。

全部で7スレ。
<> (1/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:02:13 ID:8F0sEWZf<> Call my name!

(15)月村家

 海沿いを走るバスの窓から、心地よい風が吹き込む。空高
く上った太陽光の反射でキラキラ光る波が綺麗だった。
「ほら、お兄ちゃん。カモメだよ、カモメ!」
 少女は窓の外に腕を伸ばし、海の上を軽やかに飛ぶカモメ
を指さす。生まれも育ちも海沿いの町でカモメなんか毎日見
飽きるほど見ているが、これからのことに浮き立った少女は
ちょっとした事にもはしゃぐ心を押さえ切れずにいた。
「あぁ、今日はたくさん飛んでいるな」
 少女の後に座っている兄が相槌を打つ。兄のひざにはケー
キの箱が鎮座している。途中で翠屋により、母より受け取っ
たものだ。
 普段の日の昼下がり、下校時刻前でバスはガラガラだった。
最初は何人かいた乗客も一人降り二人降り、今では少女と兄
の二人きり。
「ふふ、貸し切りだね」
「だからと言って、はしゃいで良い訳じゃない。運転手さん
の迷惑になるし、何かあったら危ない」
 一応たしなめてはいるが、強い調子ではない。少女の様子
に多少は好きにさせるつもりなのだろう。
「はーい」
 元気良く返事をしてちゃんと座り直す。それでも足をぶら
ぶらさせたり鼻歌を歌ったり、浮ついた心を押さえ切れない
ようだ。
<> (2/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:03:12 ID:8F0sEWZf<> (もうすぐ会える……)
 調子に乗り過ぎると足元をすくわれる。
 それは少女も十分に分かっていた。だからと言って、それ
が儚い夢や希望だとしても楽しまないのは勿体ないのではな
いか。ひび割れたグラスの底から幸せがこぼれてしまうなら、
もっとたくさん幸せを注ぎ込めばいい。それが少女の出した
結論であり、決意だった。

 バスから降り、屋敷の前までくると門が自動で開いて二人
を迎え入れる。兄は少女を待たせて先に中へ入り、安全を確
認してから手招きした。
「どうしたの?」
「最近取り付けた押し売り撃退装置だか何かの調子が悪いそ
うだ。一応止めてあるそうだが、物騒だから念のために確認
した」
 そのようなものを好んでするのは忍の方だ。確認したのは
兄が忍を信用していない訳じゃなく、少女を心配してのこと
だろう。
「ありがとう、お兄ちゃん。撃退装置ってどんなの?」
「放水機やボールやらで追い出すそうだが、何故かファリン
が引っ掛かるらしい」
「それって……」
「……じゃないか」
 二人して困った顔を見合わせる。どうやら二人が知る人物
の認識に差はないようだ。
<> (3/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:04:17 ID:8F0sEWZf<>  ちょっとした距離を歩くと屋敷の玄関に着く。玄関では十
代半ばぐらいの年頃の、メイド服姿の少女が二人を待ってい
た。月村家のすずか付きメイド、ファリンだった。
「いらっしゃいませ、恭也様」
「お邪魔する。これ、うちのケーキだ。で、こっちが」
 兄は翠屋のケーキ箱をファリンに渡すと、横に控えていた
少女の方に手をおいた。
 ファリンは少女の前で腰を落とし、人懐っこい笑顔で話し
かける。
「いらっしゃいませ、・・・ちゃん」
「お邪魔します、ファリンさん」
 少女がぺこと頭を下げると、ファリンも「はい」と頭を下
げる。少女のことは聞いているのだろう、特別なことはせず、
いつも彼女の主人であるすずかの友達への対応と一緒だった。
「忍様は中でお待ちしています。さ、どうぞ」
 二人はファリンに案内されて中に入る。月村家のもう一人
のメイド、ノエルは普段必ず顔を出すのだが、今日はランチ
の準備で手が離せないらしい。ファリンが照れた苦笑いを浮
かべているところをみると、きっと何かをやらかしてしまっ
たのだろう。

 二人は月村家の広大な庭が良く見える部屋に案内された。
部屋の中は外が良く見えるようにテーブルが配置され、その
上には皿やグラス等が置かれている。
<> (4/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:05:17 ID:8F0sEWZf<> 「いらっしゃい、恭也」
 部屋に面したテラスから、子猫をだきかかえた少女が足元
に猫を従えながら部屋へ入ってきた。年頃はファリンより上、
少女の兄と同じぐらいか。スタイルも良く、長髪の美しい少
女だ。月村家の当主であり、少女の親友であるすずかの姉、
そして兄の恋人でもある月村忍だった。
「その子が例の妹さんね」
「あぁ、妹の・・・だ」
 兄は少女の肩に手を置き、忍に少女を紹介する。
「こんにちは、・・・ちゃん。月村忍です」
「今日はお招きいただきましてありがとうございます。妹の
高町…高町……ぁ…ぇ……で、です」
 深々と頭を下げた少女は、つい名乗ろうとして口ごもった。
少女には名乗ることができる名前がないからだ。呼ばれてい
ることは分かっても、何と呼ばれているか少女には分からな
い。新たに名付けてもらった名前さえ分からないのは、まだ
誰にも話してはいなかった。
「こ、これ、お母さんから。新作です。いちおう、大丈夫か
と……」
 少女はごまかすため、手に持っていたケーキ箱を忍に差し
出す。玄関でファリンに預けたものだが、色々あって結局少
女が持っていた。
「あら、ありがとう。嬉しい、私、翠屋の常連なのよ」
 常連というよりも家族同然に翠屋の手伝いをしているくら
いだが、少女に対して遠慮したのだろう。
<> (5/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:06:22 ID:8F0sEWZf<>  忍は少女の後ろをちらっと見て、ケーキ箱を受け取った。
少女の後ろで「ごめんなさーい」と頭を下げる。ファリンの
額には、少女の兄愛用の絆創膏が張られていた。
「いらっしゃいませ、恭也様。・・・お嬢様」
 長身で凛々しいメイド姿の女性が、配膳車を押して部屋に
入る。月村家のメイド頭でファリンの姉、ノエルだ。見た目
は冷たい感じがするが、彼女の主人や子供達、そして月村家
で一番人口の多い猫達には優しい笑顔を見せることを少女は
知っている。
「申し訳ございません。妹がご迷惑をお掛けいたしました」
 ノエルが深々と頭を下げる。ファリンも「すみません、お
ねーさま」と落ち込んでいるようだ。能力も雰囲気もまった
く異なる姉妹だが、笑顔はとてもよく似ていると少女は思う。
「いや、俺は慣れているし、迷惑と言うほどでもない」
「少し崩れちゃったけど、味は変わらないから大丈夫だよ」
 兄妹でファリンをフォローする。
(でも、あまりフォローになっていないような?)

「ほんと、不思議なこともあるのね。SF小説みたい」
 ランチのあと、ノエルのいれたお茶の摘まみはやはり少女
のことになった。
「辛かったでしょ? 桃子さんはともかく、恭也なんか小さ
い女の子の事なんか分からないだろうし」
「俺は美由希の世話もちゃんとできていた」
 見くびられては困る、と兄が抗議する。忍も本気で言って
いるのではないだろうか、少女も兄をかばった。
<> (6/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:07:16 ID:8F0sEWZf<> 「忍さん、お兄ちゃんは優しいよ。今日も連れてきてくれた
し」
「んー健気な子。よし、私のことは、お姉さんって呼んで。
恭也の妹なら私の妹同然だもの」
「おい、忍。同然って何を言う」
「何って何よぉ。私たち、あーんな事やこーんな事もした、
ふかーい仲でしょ」
「お、おい。だから子供の前で何を言い出すんだ」
 さらっと意味深なことを言う忍。いつも感情が表に出ない
少女の兄も、さすがに慌てているのが手に取るように分かっ
た。
「変なこと想像しているのは恭也の方じゃないの?」
 少女の兄をからかう忍の矛先は、少女にも向かう。
「あら、・・・ちゃんも顔を赤くしちゃって。もしかして、
イケナイ事を思い浮かべちゃったのかなぁ?」
「そ、そんなこと……」
 図星だった。
(だってお兄ちゃん、お父さん似にているし)
 昨夜の両親の行為。体格は父の方が少し大きいが、父と兄
を置き換えるのは容易だった。忍の裸も一緒に行った旅行で
知っているので、母と置き換えるのも楽で、すぐに二人の行
為として思い浮かべられた。
(お兄ちゃんと忍さんも、しているのかな?)
 古風な兄はその手のことは堅そうにも見えるが、両親は二
人のことを公認どころか婿に出してもいいくらいのニュアン
スをほのめかしている。もしかしたら、少女の知らないとこ
ろで二人は夫婦同様になっているのかもしれない。
<> (7/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:08:11 ID:8F0sEWZf<> 「・・・ちゃんは、結構おませさんなのね」
「ぅぅ……」
 大人びているとはたまに言われるが、こんなことは言われ
ても嬉しくないし恥ずかしい。
「忍、あまり妹をいじめないでくれ」
 ついでに俺も、と兄は一言付け加えた。

 話が弾んで?いるところに、忍の携帯にメールが入る。
「すずか、もうそろそろ帰ってくるって。ありさちゃんと一
緒だそうよ」
「すずかちゃんとアリサちゃんが?」
 少女の顔がほころぶ。二人と会うことは、少女がここに来
た一番の目的。
「あ、今のうちに。ちょっと失礼します」
 少しお腹に張りを感る。
「場所は分かる? ファリンに案内させようか?」
「いえ、大丈夫です」
 少女は会釈をして部屋を出た。


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/05/28(土) 19:09:25 ID:8F0sEWZf<> すみません、次回はまたトイレです。
こっちもノエルとファリンを出しましたが、どっちか決めていません。
公式だと24歳ってなっているから自動人形はなしっぽいけど.

<> 640<>sage<>2005/05/30(月) 23:03:51 ID:vppWYBvu<> 第八話 心、偽らず

二人の背中が森の中に消えて、どれくらい経ったろう。
「すずか」
「・・・・うん」
わかってるよ、と小さく答えたすずかに、アリサも頷く。
なのはにはここにいてと言われたけれど。
(じっとしてなんかいられない・・・)
二人ともきっと、大変なことをしているのだろうから。
何が起こっているのかわからなくても、なんだか行かなくちゃいけないような気がする。
怖くても、不安でも。
これはきっと、待っているだけでは駄目なこと。




「サンダーレイジ!!」
四条の稲妻が、躍動する異形達の身体を捕らえる。
うち三体は断末魔と共に閃光の中に消え、残った一体もまた黒煙を上げながら大地へと落下していく。

なのは達がすずか達を巻き込まないよう、月村邸から少しはなれたところまで怪物達を誘導し戦闘をはじめてからおよそ15分。

───あと三体。

「ディバインシューター!!」
フェイトへと迫ろうとしていた異形が、一瞬にして焼き尽くされる。

───あと、二体。

「なのは!!」
「うん!」 <> 640<>sage<>2005/05/30(月) 23:06:13 ID:vppWYBvu<> 二人が手をかざした先に出現する小さな魔方陣に、危険を感じた異形達は距離を置こうとする。
「おそい・・・!!」
(これで決めないと・・・!!この怪物、最初の頃戦った個体より明らかに強い・・・!!)
ライトニングバインド。
そして、レストリクトロック。
光の拘束具が、異形達の身体の自由を奪う。

「サンダー!!」
「ディバイン!!」

二人は、互いに絶対の信頼で、その背中を預け合い。
倒すべき敵へと向けてそれぞれの得意技を発射する。

「スマッシャー!!」
「バスター!!」

それは、時計の針が丁度六時を指すようにまっすぐ。二つの方向へと伸びていく。

異形達の身体を構成する魔力は、その力の前に崩壊し、洗い流されるかのように消滅していった。


「・・これ、で・・全、部・・・?」
「・・・うん・・多、分・・」

大きく肩を上下させながら、二人は辺りを探ってみる。
魔力反応はゼロ、問題はない。

「・・・街のほうに、行こう・・・、アルフ達が、がんばってくれ・・・」
言葉を切ったフェイトの身体がゆらり、とよろめく。
<> 640<>sage<>2005/05/30(月) 23:06:53 ID:vppWYBvu<> 「う・・・」
「フェイトちゃ・・・あ、れ・・・?」
駆け寄ろうとしたなのはもまた、己の身体の異変に、その身をふらつかせる。視界が、ぐにゃりと曲がって見えていた。
無理もない。ただでさえここのところの連戦で慢性的に消耗していたのに加え、今日も既に十体もの異形との戦闘をこなしている。
(だめ、いかない、と・・・・)
眩暈は止まらず、意識がぼうっとなっていく。
「あ・・・・」


「なのは!!フェイト!!」
危うく倒れて頭を打ちそうになったところを、いつの間にか追いかけてきていたアリサとすずかが抱きとめていた。
疲労困憊した二人を、それぞれの両腕で。
<> 640<>sage<>2005/05/30(月) 23:10:32 ID:vppWYBvu<> なんだか尻切れトンボ感否めませんが第八話うぷです。
ワンパターンな文体でごめんねorz
え?エイミィ物?







・・・・・・・ごめんなさいおっぽりだしてエンシェルレナやってました。
今は反省しているorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/03(金) 01:28:40 ID:BkYlFqAB<> エイミィって、なぜか攻しか思い浮かばない。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/03(金) 09:17:05 ID:A8Sb565K<> >>182
詳しく <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:32:20 ID:u6p+kAIP<> どうもです。 2週間に一度が定着してしまった私ですorz
会社で暇を見つけてせこせこ書いてましたが、ついに見つかってしまいました・・・
本編ではなく、”アリサ陵辱.txt”と書いてあるファイル名が・・・

肩をぽんぽんと叩く同僚
「俺は何も言わないけど、主任とか職長には見つかるなよ」
orz

それでも少しずつ会社で書きためてる漏れ…アフォですなw


そんな事はどうでも良くて、zipに入ってる話のあとの方、スレにあげてなかった…
携帯ユーザーの方(いるかどうか分かりませんが)ごめんなさい。
指摘部分の修正しかできてませんが、再掲載と+α
全部で11レス程度になります。
4日目、何とか今月中にケリをつけたいと思いますので、もう少しだけお付き合いください。
<> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:36:54 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 7_1 〜出発〜

すずかが戻ってくるのを待って私たちは高町の家に向かった。
ファリンさんが一緒に行きたがってたのを私たちが苦笑しながらごめんねと謝ると、
なんだかいじけてしまったので、近いうちにファリンさんも一緒にもう一度
お泊まり会をすると言うことで納得してもらった。
「絶対ですよー。約束ですからねー」と寂しそう手を振るファリンさんに見送られ、
私たちはすずかの屋敷を後にした。
「ノエル、なのはの家に行く前に私のところに寄ってくれる?」とアリサが言った。
荷物、取ってこないとと言い足した。
「承知しました。アリサお嬢様」運転手のノエルさんが返答した。
それから私たちはアリサの家に着くまで特に話すこともなく、静まっていた。
程なくして、アリサの家に到着した。
「すぐ戻ってくるから」とアリサは走った。玄関には、鮫島さんが待っていた。
それから10分ほどして、アリサが戻ってきた。かなり走ったのか、ぜえぜえと息を切らしていた。
「はぁはぁはぁ・・・お、おまたせ」とても苦しそうにしている。
「・・・アリサちゃん、大丈夫?」なのはが心配そうに聞くと、アリサは手をひらひらとさせた。
大丈夫、ということだろうけど、傍目に見てもかなりばてている。
なのはとすずかは少し苦笑いをしてる。私も少しおかしくなって笑った。。
その様をアリサがジト目で見ていた。何か言いたそうな顔をしていたけど、息が切れて喋れないみたい。
ノエルさんはアリサが車に乗ったのを確認して、ドアを閉じた。
そして、玄関先に出ていた鮫島さんに軽く礼をして、車に乗り込んだ。車は、高町家に向けて走り出した。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:38:19 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 7_2 〜到着〜

数時間ぶりに家に帰ってきた。門前には士朗さんと桃子さん、恭也さんと美由希さん、それと髪の長い女の人が待っていた。
「ただいま帰りました。遅くなって、ごめんなさい」なのはが謝る。
「夜分遅くにすみません。お世話になります」とすずか
「お世話になります」とアリサがそれぞれ申し訳なさそうに頭を下げた。
私も、ごめんなさいと謝って、頭を下げる。
「申し訳ございません。私が至らないばかりにお嬢様方に迷惑をかけてしまいました」ノエルさんも頭を下げた。
士郎さんがなのはと私のの前に来て、
「あんまり母さんたちを心配させるんじゃないぞ」と二人の軽くおでこを軽く小突いた。
恭也さんの隣にいた女の人がすずかとノエルさんの前にやってきた。
「すずか、あんまり迷惑かけちゃだめだぞ。ノエルも調子が悪いなら早めに言わないとだめじゃない」とやさしく二人を咎める
「ごめんなさい。お姉ちゃん」すずかが謝る。あの人、すずかのお姉さんなんだ。
「申し訳ございません。忍お嬢様」ノエルさんも謝った。忍さんは今度は私のほうにやってきた。
「改めてはじめまして、フェイトちゃん。私はすずかの姉の忍って言います。」と柔らかな笑顔を見せて挨拶してくれた。
私もぎこちないながらもはじめましてと挨拶をした。よし、といって恭也さんの前に戻っていく忍さん。
美由希さんはじっとなのはの肩口を見ている。・・・ユーノがなのはの肩から降りてみゆきさんのの下へ移動した。
<<いつもごめんね、ユーノ君>>なのはが謝る。
<<いつものことだから、気にしないで>>とユーノ
美由希さんはユーノを手にすくい、肩に乗せるとうれしそうにユーノののど元を撫でた。ユーノはうれしそうに美由希さんの手に
ほほを摺り寄せている。
私がじっと見ているのに気づいたユーノは慌てて
<<のどを撫でられるのは別に気持ちよくもうれしくもないから>>と必死に訴える。別に何もいってないと返すとユーノはうなだれてしょげてしまった。
<<あは、ははは>>なのはは乾いた笑いをするだけだった。
そんなやり取りの中、ふとアリサのほうを見ると少し寂しそうな顔をしていた。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:40:04 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 7_3 〜かすかな異変〜

「お兄ちゃん、帰ってきてたんだ」となのはがいうと、恭也さんは
「別に泊まってくるなんて一言も言ってないぞ」ぶっきらぼうに返事をした。
「今日は泊まりで温泉に行くんじゃなかったの?」
美由希さんに言われ忍さんと顔を見合わせる恭也さん。忍さんはほほを赤くしてはにかんだ。
恭也さんは少しだけ居心地悪そうに話した。
「本当は、まあ、その、なんだ。前もって言ってあったしな。泊まりのつもりだったけど、
晩御飯を食べ終わった後、急に二人とも意識がもうろうとして、
しばらく気を失ってたみたいなんだ。だから大事を取って帰ってきた。」
恭也さんの言葉が少し引っかかった。
私はなのはたちと顔を見合わせる。三人とも何か感じるものがあるようだ。
「その意識が朦朧としたのって、何時くらいだかわかる?」となのはが聞いた。
「そうだな・・・時間は覚えてないが、夕飯が出たのが大体6時半ごろだから・・・
8時くらいじゃないか?それがどうかした?」
「ううん、なんでもないよ。ちょっと聞いてみただけ」
恭也さんは何か釈然としないような顔をしていたけど、そうかとだけ言って口を閉じた。
「ノエル、は意識を失った時間って覚えてる?」今度はすずかが聞いた。
「いえ、覚えておりません」ノエルさんが申し訳なさそうに言う。
「じゃあ、最後に時計を見たのって何時ごろ?」
「すずかお嬢様をお迎えに上がる時間を確かめるために時計を見たのが最後で、
そのときは7:20でした」
時間にずれがあるけど、今回のことと何か関連がありそうな気がした。
思い過ごしならいいけど・・・
あとでリンディさんに確認しようとなのはにいった。
<<うん、そうだね。何か手がかりがあるかもしれないし>>と頷いた。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:41:25 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 7_4 〜ノエルの心配〜

「さあ、料理が冷めないうちに、早く中に入って食べましょ」
桃子さんが先に玄関に入っていった。
<<おかーさん、待っててくれたんだ>>となのは。
<<悪いことしちゃったね>>とすずか
<<早く入って食べよ>>とアリサが言った。私はうんと頷いた。
さっきしょげてたユーノは、美由希さんになでられてすこぶるご機嫌になっていた。
「では、私はこれで」
ノエルさんが一礼をして、車に乗り込もうとした。
「あら、ノエルさん。少しあがっていきません?」桃子さんが言った。
「少しくらいお茶してもいいんじゃない?」忍さんも桃子さんに同調した。
「いえ、屋敷にはファリンしかいませんのでそういうわけにも・・・」ノエルさんが言いよどむ。
「・・・それじゃ、仕方がないわね」忍さんが苦笑しながら言った。
「うーん、そうだ、ちょっと待ってて」と桃子さんは急いで家に戻り、
しばらくするとケーキの入った紙箱を持ってきた。
「それじゃ、これを二人で食べてね」とウィンクをする。
「しかし・・・」困惑するノエルさん。忍さんがノエルさんに何か合図を送るとにこりと笑って
「ありがとうございます。それではいただいておきますね」と箱を受け取った。
「それでは、失礼いたします」ノエルさんが車に乗り込む
「ファリンちゃんによろしくね」桃子さんが手を振る。承知しましたとノエルさんが一礼をする。
車が動き出し、夜の闇にまぎれていった。車が見えなくなるのを確認して、私たちは家の中へと入っていった。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:43:11 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_1 〜夕食前〜

ダイニングに行くと、お皿がきれいに並べられていた。
桃子さんがキッチンへ向かい、コンロに火をつける。
「おかーさん、何か手伝うことない?」私となのはもキッチンに向かい、桃子さんに聞いた。
「私にも何か手伝うことはありませんか?」すずかとアリサ、そして忍さんもこっちにきた。
「別にいいわよ、少しだけだからゆっくりとくつろいでて。みんななんだか疲れてるみたいだし」
「でも・・・おかーさん明日もお仕事でしょ?」桃子さんは少し考える。
「準備は特にすることもないし・・・じゃあ、お片づけのほうお願いしようかな。」
なのははハーイと返事をして引き返した。みんなもなのはに続いてテーブルのほうへ
戻っていった。桃子さんに言われて気が付いたけど、確かにみんなどこか顔色がさえない気がする。
最後に私が引き返そうとすると、桃子さんに呼ばれた。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:44:24 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_2 〜桃子・懺悔〜

「ちょっとだけ、お手伝いしてくれるかな?」私は、桃子さんのそばにいった。
レタスを渡され、それをちぎって盛りつけをするようにいわれた。
ボールに水を張って、レタスを洗っていると、不意に桃子さんが話し掛けてきた。
「フェイトちゃんとなのはって仲がいいわよね。それも、普通の友達以上に」私は話を黙って聞いてた。
「もしかしたら、私たちにいえないような関係なのかなーなんて考えたりしたんだけど」
私はびっくりして、思わず桃子さんを見つめた。
「最近なのはは、私たちに隠していることがたくさんあるようだし。
それは別にいいんだけど、少し悲しいかな、なんてね」桃子さんが寂しそうに笑う。
「あの子はいつも問題を自分ひとりで抱えてしまうから・・・。
小さいときに放って置きすぎたから極端に人に頼らなくなってしまって・・・。
もし悩んでる事があるなら、いつでも私たちに相談してほしいな。なんて私のわがままよね」
と独り言のようにつぶやいた。
私は、そんなことはないです。あなたが母親だからなのははあんなに立派に育ったんです。と桃子さんの目を見て話した。
「ありがとう、フェイトちゃん。でも、本当のことだから、ね。
でね、こんなこと頼めた義理じゃないんだけど、
もしなのはが一人で苦しんでたりしたら助けてあげてほしいな。
すずかちゃんやアリサちゃんと一緒に。」私は無言で頷く。
「それと、フェイトちゃんもつらいことや悩みがあったらいつでも私を頼ってね」
桃子さんがウィンクをする。私は目頭が熱くなり、涙があふれそうになる。
はいと返事をしたけど、声が上手く出なくて、小さく震えてしまった。
涙もこらえきれず、雫が数滴床に落ちた。
「湿っぽい話はこれくらいにして、みんなのところに行きましょ」私は涙をぬぐって、
首を縦に振るのが精一杯だった。
「なのはには内緒ね」桃子さんが口に指を当てておどける。私は、
それが少し可笑しくて涙を流しながら笑った。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:46:19 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_3 〜完成を待つ間〜

フェイトちゃんがお母さんにつかまって何かしている。
わたしは何をしているのか見に行こうとしたけど、お父さんに止められた。
「ところで、2日連続で深夜帰りなわけだが・・・」お兄ちゃんいがこっちをじっと見て言う。
うう、どこをどういう風に話したらいいのやら、頭の中がパニックになってる。
すずかちゃんやアリサちゃんがこっちを心配そうに伺ってるし。

わたしが、えーとそれはなんといいましょうか・・・えーと、まあ、そのー・・・、と
あたふたしていると、お父さんはわたしの頭に手を置いて、
「恭也、なのはで遊ぶのはのはほどほどにな」とわたしの頭を撫でた。
おにーちゃんはつまらなさそうな顔で分かったと返事をした。
わたしが酷いよと抗議したら、
「暇だったから、つい」と悪びれた返事が返ってきた。
「もう、恭ちゃんったら」おねーちゃんが苦笑する。
すずかちゃんやアリサちゃんはほっとしたような、困ったような、複雑な顔をしていた。
「なのは、悪かった」おにーちゃんが手をあわせて謝ってる。でも、本気で謝ってない。
わたしはすねてそっぽを向いた。これくらいしないと反省してくれないもん。
「なにやってるの」キッチンのほうからやれやれといった感じでおかーさんがやってきた。
「みんなおまたせー」後ろのほうにフェイトちゃんがいる。少し目が赤いようだけど、どうしたんだろう?
おかーさんとフェイトちゃんができた料理を持ってくる。おねーちゃんが手伝うよとおかーさんのところに行った。
わたしも何か手伝わないとと思って行こうとした時には、すべて運び終わったあとだった。
ちょっとがっかり。
みんながが席についたところで、おとーさんがいただきますと手を合わせ、みんなは後に続いて手を合わせた。
<> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:48:22 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_4 〜大失言〜

わたしは、横を見る。ふと、フェイトちゃんの目元がほんのり赤くなっているのに気がついた。
フェイトちゃんに何かあったの?と聞いた。
「どうして?」不思議そうに聞くフェイトちゃん。
わたしが、目のこと言うと、腕で目元をごしごしとこすって、
「どうもしない。ただ、桃子さんに言われたことがうれしくて」とはにかんだ。
わたしは、そうなんだーと返した。

普段は変化が少ないフェイトちゃんの表情。
このときはごく自然な笑顔(といっても普通の人に比べればまだ変化に乏しいけど)を見せていた。
お母さん、フェイトちゃんに何を言ったんだろう。わたしは少し気になった。
何を話したの?と聞いたわたしにフェイトちゃんは
「なのはには秘密なんだって」と料理に手をつける。釈然としないわたしに、向かいに座っていたアリサちゃんが憮然とした顔で
「何二人してこそこそ喋ってるのよ。・・・もしかして、夜の行いのこととか?」
おにーちゃんとおとーさんがご飯を吹いた。
忍さんの様子が少しおかしい気がする。おかーさんは平気そうな顔をしてるけど、ほほが少し赤い。
おねーちゃんに至っては真っ赤になっている。
おねーちゃんの横にいたユーノくんは…ユーノ、大地に立つ…いや、仁王立ちで硬直してる。
すずかちゃんはいつもどおり…より笑顔が増してる。
フェイトちゃんも顔を赤らめてうつむいてしまった。
発言者本人は何がどうしたのかわからない様子で、みんなの反応を見てきょとんとしている。
すずかちゃんがそっとアリサちゃんに耳打ちすると、
アリサちゃんはとたんに顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
わたしはなんだか、とてもこの雰囲気には絶えられそうもない。
「あ、そうだ恭ちゃん。なのはたちのおみやげは?」おねーちゃんがしどろもどろに取り繕う。
「あ、ああそうだった」慌てて居間に置いてある袋から何かを取り出した。
「海鳴温泉の饅頭は食い飽きただろうから、これ」と小さなキーホルダーを渡された。
<> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:49:14 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_5 〜キーホルダー〜

かわいい女の子のマスコット。狐みたいな尻尾がたくさんある…どこかで見たことあるような…
じっとそのキーホルダーを見つめてると、自分の名前が呼ばれているような気がした。
「どうしたの?なのは」フェイトちゃんが覗き込んできた。わたしは慌てて、なんでもないとポケットにそのキーホルダーを押し込んだ。
おにーちゃんはそれぞれにお土産を渡した。ひとりひとり違うマスコットで、
すずかちゃんには子猫、アリサちゃんには子犬、フェイトちゃんには…なんだろう、これ。
少し茶色で、透明に透き通った石…かな?どうしてフェイトちゃんだけ別なんだろう。
フェイトちゃんは石を明かりにかざしてみたりしている。なんだかとても嬉しそう。
「ふふ、気に入ったみたいね」忍さんが微笑む。
「それは、琥珀って言う宝石なんだよ。みんなの分は直感で選んだんだけど、
フェイトちゃんのは…昨日のお詫びをこめてちょっと奮発しちゃった」ちろっと舌を出す忍さん。
フェイトちゃんは気恥ずかしそうにしている。昨日何があったんだろう…。
「…ありがとう」はにかみながら御礼をするフェイトちゃん。
すずかちゃんもアリサちゃんも、それぞれおにーちゃん達に御礼を言った。
わたしもおにーちゃんありがとうと御礼をする。おにーちゃんは普段通りの顔のまま、
「ん」とだけ返事をした。素直じゃないんだからとおねーちゃんが笑った。
それから少し、それぞれの物を見せ合ったりしてわいわいしていた。
ユーノくんがそれを寂しそうに見ている。
「あ、そうそう。ユーのにはこれ」と忍さんがユーノくんの首に何かをかけた。紅い…丸い玉?
「これでなのはちゃんとおそろいだねー」どうやら、レイジングハートのつもりみたい。ユーノくん大喜び。それを見た忍さんも大満足みたい。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:50:19 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 8_6 〜後片付け〜

「さ、さめてしまわないうちに食べてしまいましょ」とおかーさんが一言。みんなははーいと返事をして食事を再開する。
結局食事が終わったのは2時を少し過ぎたところだった。おとーさんとおかーさんは明日お店があるからということで先に寝てもらうことにした。
「じゃ、よろしく頼んだわね〜」とおかーさんはキッチンを出て行った。
晩御飯まえの約束どおり後片付けはわたし達が担当した。おにーちゃんは忍さんを送ってくるということで、車に乗って出て行った。
片付けの最中、アリサちゃんもすずかちゃんもしきりにあくびをしている。わたしとフェイトちゃんはまだ少し平気。
多分、ジュエルシード集めのときに散々夜更かししたから、体が慣れてきちゃったのかな?ちょっと悪い子
「なのはちゃん、フェイトちゃん、眠くないの?」すずかちゃんが目をこすりながら聞いてきた。
わたしがまだ大丈夫というと、すごいねと感心された。
「何言ってるのすずか。今日は寝かさないんだから・・・」お皿を拭きながらアリサちゃんが言った。でも、この中では一番眠そう・・・。
ふっと腕の力が抜けて、アリサちゃんの手からお皿が零れ落ちる。そばにいたおねーちゃんが床すれすれで受け止めた。
「あ、ご、ごめんなさい」アリサちゃんがおねーちゃんに謝る。
「アリサちゃん、すずかちゃん。こっちはもう良いから先にお風呂に入っておいでよ」おねーちゃんが優しく促す。
私たちもすぐに行くからと言って、着替えを取りに行く二人を見送った。
「あと少しだけだから、がんばるぞ」とおねーちゃんが腕まくりをする。程なくして片付けがおわり、わたし達は急いで着替えを取りにいった。 <> 76<>sage<>2005/06/03(金) 23:50:35 ID:u6p+kAIP<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 9_1 〜脱衣場〜

なのはの部屋に行き、着替えを持つ。なのはがポケットからキーホルダーを取り出し、自分の机に置いた。
「さ、ユーノくんもいこ」となのはがユーノに声をかけた。
「僕はいいよ。あとで入るから」ユーノはかなり慌てている。なのはがいいからいいからとユーノを捕まえ部屋を出る。
私は、恭也さんにもらったキーホルダーを眺めながら
なのははぐずるユーノを宥めながら、わたし達は浴室の前にきた。
すると、琥珀の中心部分が淡く光ったような気がした。なんだかわからないけども、いやなものを感じた。
私はなのはの腕をつかんでなんだか様子がおかしいと告げたけど、
「大丈夫だよ、フェイトちゃん」と脱衣所の扉を開けた。
脱衣所には何もなかった。私となのはは服を脱いだ。
なのはの肌は傷一つなくきれい。それに比べて、私の肌は新旧いろいろな傷がたくさんついてぼろぼろだ。
「フェイトちゃん・・・傷増えてる?」なのははあざのようになっている傷に触れた。
昨日美由紀さんにつけられた傷・・・本人は覚えてないらしいけど。
別に痛くはないけども、触れられたところから体が敏感に反応してしまう。私は思わず声をあげてしまった。
「あ、ごめんフェイトちゃん。痛かった?」なのはが申し訳なさそうに言う。
私は首を軽く振り、急に触られたからびっくりしただけと答えた。
「そうなんだ・・・」なのはは私の傷に口づけをする。私は我慢しようとしたけどもどうしても声が漏れてしまう。
なのはの口づけはすぐに終わった。
「早く直る、おまじないなの」とはにかみながら言うなのは。
その言葉を聞いて、さっきまで感じていた恥ずかしさはどこかに消えていった。
「は、早く入らないとすずかちゃんたちがのぼせちゃう」と床でのびていたユーノを拾ったなのはが浴室の扉に手を掛けた時、
琥珀のキーホルダーが光りだした。私はなのはには言わず、そのキーホルダーを手に持ってなのはの後に続いた。 <> 182<>sage<>2005/06/04(土) 02:15:54 ID:I7ZSg3TK<> 攻って、言葉責めだけど。
口達者な感じだし、個人情報見まくりで弱み握ってとか。

>>76
淫獣はアリサがいきなり風呂場の外へ投げ出すに76なのは。 <> 640<>sage<>2005/06/04(土) 12:19:13 ID:9YtQWzwr<>  第九話 約束

「このっ!!」
二つの刃の閃きが、異形を真っ二つに切断する。左右に分かたれた身体は、砂のようにあっという間に風化していった。

「こいつら・・・・一体、何者だ?」
しかし、手強い。忍とノエルを行かせて、正解だったと思う。
実力者のノエルはともかく、忍を守りながらではこの化け物達の相手は正直きつい。

(なのはやフェイトのいつもの外出になにか関係があるのか・・・?)

とりあえず、今は目の前の敵を倒すことに集中しなければ。
「少々本気でいかないと、まずいな・・・・」
アレをやるか、と恭也は精神を集中する。

(実戦で使うのは久しぶりだな・・・!!)

───神速。

「行くぞ・・・!!」

恭也の身体は、一陣の風となった。





「・・・あり、がとう、二人、とも・・・」
そういいながら立つフェイトの足つきは弱弱しい。隣のなのはも、それは同様だ。
「行かなきゃ・・・」 <> 640<>sage<>2005/06/04(土) 12:20:31 ID:9YtQWzwr<> 「ちょ・・!?あんたたちふらふらじゃない!!どこ行く気なの!?」

「なのは・・・行ける・・・?」
「うん・・なんとか・・・」

アリサの気遣いが、聞こえていないわけじゃない。無視しているわけでもない。
むしろ、そうやって心配してくれているのがうれしいくらいなのに。
(ごめん・・・)
二人は振り返ろうとはしない。待っている人達が、いるから。今は振り返れない。
「なのは・・・!!フェイト・・・!!」

「・・・待って・・・」
「すずか・・・?」


「待って・・・待ってよ!!!なのはちゃん!!!フェイトちゃん!!!」
「・・・・・・ッ!!」

二人の歩みを止めたのは、フェイトにとっては初めての。なのはが聞くのは二度目の、すずかの心の底からの叫びだった。

「すずか、ちゃん・・・」
「すずか・・・」

「待って・・・お願いだから・・・!!このまま、なんだか二人とも遠くに行っちゃいそうで・・・・不安で・・・・」
うつむくすずかの目には、涙が浮かんでいた。アリサに肩を抱かれながら、それでも精一杯自分の気持ちを二人にぶつける。
きっと、思っていることはアリサも同じ。

「だから・・・お願い・・・こっちを向いて・・絶対、絶対戻ってきて、全部話してくれるって約束して・・・!!」

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:37:18 ID:5Vg+0Cd5<> 「Call my name!」の続き。
場所はトイレですが、聖水や黄金の表現はありません。
ちょびっとハードかも?

全部で9スレ。

<> (1/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:38:05 ID:5Vg+0Cd5<> Call my name!

(16)故障

「……ふぅ」
 とりあえず便座横のセンサーに手をかざして水を流した。
 この館の主人が主人だけに、この手の機械類は充実してい
た。センサーの他にもビデやら何やらのボタンが付いている
が、少女はどれも使ったことが無かった。自宅に無いのもあっ
たが、初潮もまだどころかよく分かっていないし、洗浄も何
となく痔の人が使うイメージがあったからだ。
「う、ちょっと遠いかも」
 少女はトイレットペーパーに手を伸ばすが、あと少しでと
どかない。個室自体が広いこともあるが、ヒーターが組み込
んであるせいで便座の位置が高く、少女の足が注に浮いて安
定しないため、ちゃんと手が伸ばせないからだ。それでも少
女は便座の反対側をつかみ、思いっきり手を伸ばす。
 ピッ、ブゥゥゥ。
「え、あれ?」
 少女のお尻の下から、何か機械が動く音がした。その音は
すぐに止まるが、代わりに水が噴き出す音がし始める。どう
やらボタンのどれかを押してしまったらしかった。
「ぇ、ぇ、やん!」
 あわてた少女が姿勢を戻すのと同時に、温かな水流が少女
の後ろの穴を穿つ。勢いはそう強くないものの、シャワーと
違う太い水流の感触に、少女は身を固くした。
<> (2/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:39:02 ID:5Vg+0Cd5<> 「ぅぅっ…ぅぅ……ぅ……」
 しばらくは慣れない感触に力みっぱなしだったが、小刻み
にぶれる水流が思っていたよりも不快ではなく、少女は握り
締めていた拳をゆるめた。水流は力がゆるまって開いた双丘
の谷間、窄まりの周囲やその中心を微妙な動きで優しく撫で
るように洗浄する。
(これって、ちょっと気持ちいいかも)
 そこより前にあるの敏感なところを触るのに比べれば弱い
刺激だが、程よいこそばゆさが心地よかった。予想外の感じ
ですぐ止めるつもりだったのに手が動かず、何となくシャワ
ーを浴びるようなつもりでこのまま身を任せたくなる。お尻
がいいというのが少し後ろめたかったが、普通の生活習慣の
ものということもあり、イケナイことをしている感覚が弱かっ
た。
 それでも少女は大切な待ち人のことを思い出し、操作パネ
ルの停止ボタンを押した。
 ピッ……。
 しかし水は止まらず、少女のお尻を刺激し続ける。少女は
あれっと首をかしげ、ふたたび停止ボタンを押した。
 ピッ……。
 音は鳴れど、まったく止まる気配がしない。少女の汚れを
落とそうと、トイレは丹念に水を吹き付け続けている。
「もしかして、故障だったり?」
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/05(日) 00:39:44 ID:GmR420vz<> こりゃまた超大作になるんですな'`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、 <> (3/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:40:02 ID:5Vg+0Cd5<>  そもそもトイレットペーパーを取ろうとした時につかんで
いたのは前座の部分で、操作パネルはその外側にあり、まっ
たく触りようがない。考えられることとしては接触不良で、
便座が揺れてスイッチが入ってしまった可能性があるが、そ
うだったとしても少女にどうこう出来るわけではない。AV
機器やゲームの類は強い少女だが、ハード的な故障となると
さすがに手が出ない。揺らしたり叩いたりすれば直るかもと
思っても、人様の家の物を勝手に叩いたりするほど少女の行
儀は悪くないのだ。
 自分でどうにか出来なければ誰かにしてもらうしかない。
それには大声で呼ぶか、自分で呼びに行くかのどちらかだが、
今の状態で便座から離れれば服が濡れてしまうだろうし、ト
イレの中もびしょびしょになってしまう。しかも悪いことに、
トイレの床は高級そうな絨毯が敷き詰められていた。本当に
高いのか少女は分からないが、そんなことに関係なく汚して
しまうのには躊躇してしまう。
 ならばノエルかファリンを大声で呼ぶしかないが、お風呂
ならともかくトイレで下半身丸出しの姿を見られるのはとて
も恥ずかしい。百歩譲って彼女らに見られるのは仕方がない
としても、兄や忍に知られたら顔を合わせられないかもしれ
ない。さらに少女の待ち人が帰って来たら……。
「ど、どうしよう……」
 あまり良いことではないと分かっていたが、焦った少女は
停止ボタンを連打してしまう。
 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……ブゥゥゥ。
 最初の時と同じ、何かが動く低い音。
<> (4/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:41:03 ID:5Vg+0Cd5<> 「なおった!?」
 少女はほっとして胸をなでおろした、が……。
「きゃっ!」
 股間に強い衝撃。大事なところを指で弾かれたような、強
烈な刺激が少女を襲った。指ならばその瞬間だけだが、これ
はずっと続いて終わる気配がない。水流は止まったのではな
く、洗浄位置を変えたのでもない。もう一本、水流が増えた
のだ。
 それは少女の一番敏感なところを直撃し、少女を悶えさせ
る。その動きはまるで、米粒ほどの大きさしかない幼いクリ
トリスを、肉付きの薄いスリットからほじり出そうとしてい
るかのようだった。水流は微妙に角度や強さを変えながら、
クリトリスを守る包皮をめくろうとする。
「ひゃ……ゃ…やめ……て……」
 許しを請うても、ただの機械には届かない。少女は吹き飛
ばされそうな意識を振り絞り、少なくとも当たる場所をそら
そうと便座に両手を付いて痺れっぱなしの下半身をずらした。
「…ん…んんっ……ふぅ」
 まだ敏感なところに当たっているものの、直接当たらなく
なっただけでもだいぶ負担は軽くなった。
(何なんだろ、これ。早くしないとすずかちゃんとアリサちゃ
んが帰ってきちゃう)
 もう呼ぶしかないと、少女は腹をくくる。あとで笑い話に
されても、こんなことで二人と会える時間を減らしたくない。
それに少し余裕が出来てしまったことで、少女は感じてきて
しまっていた。長引けばどうなるかを考えると背筋を冷たい
ものが流れ落ち、そして下腹部の奥深くがじんわりと熱くなっ
た。
<> (5/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:42:05 ID:5Vg+0Cd5<>  少女がいるトイレから皆がいる部屋までは結構離れている。
そこまでにはいくつか扉があるし、月村家は広さの割に住人
が少なく、たまたま誰かが通りかかるのは期待できない。か
なり大きな声を出さなければと、少女は思いっきり息を吸い
込んだ。
「すぅぅ……きゃぁぁっ!!」
 またもや不意打ちだった。少女の隙をつくように、水流が
向きを変えて少女の敏感なところを襲う。予想外のことに、
一瞬視界が真っ白になるほどだった。
「……ゃ…な、なんで……?」
 問いただしても、機械は答えてくれない。少女は動揺を押
さえ、震える腕の力を振り絞って水流から逃れようと腰を動
かす。
「ぁっ…ぅそ……そんな……ぁぁっ」
 少女が逃れられたのは一瞬だけだった。ほっとする間もな
く低い振動音が響き、ふたたび水流が牙をむく。
「…ゃ…ゃ…ぃゃ……」
 広くない便座の上でも、小さな少女の体では動ける範囲は
限られる。その中で懸命に逃げ回っても、水流はそのたびに
少女を追いかける。反応もどんどん早くなり、ついには完全
に追随して少女の逃げ場を奪ってしまう。
「ゃっ…ゃぁ…やだ……ゃぁっ」
 水流の正確さは何かしらのセンサーだろうが、恐慌に陥っ
た少女はもっと得体の知れぬものに股間を覗かれているよう
に感じてしまう。下手に下が見えないだけに、目玉のついた
ノズルがうねうねととぐろを巻いているような、おぞましい
ものを想像してさらなる恐怖をつのらせてしまった。
<> (6/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:43:12 ID:5Vg+0Cd5<> 「……ぃゃ……ゃ…やめ…ゃ…ゃめてぇ…」
 少女は半泣きになりながら、操作パネルのボタンを目茶苦
茶に押しはじめる。本来は気丈な少女だが、度重なることが
少女から余裕を奪っていた。このような状態であれば、便座
から離れて室内を水浸しにしても誰も責めないであろう。だ
が、すでにそんなことにも頭が回らなくなっていた。
「やだ、ぃや、ゃ、いゃっ、やっ!」
 ついに少女は思いっきりパネルを叩いた。
 ピーッ。
 かん高い音が鳴り、水流が止まる。
「……ぁ……ぇ……ぇ?」
 本当に止まったのか、先程のこともあって少女は半信半疑
だった。だが今のうちにと少女は体を動かす。
「ぅぅっ」
 ずっと座っていたことと今までの刺激で、少女の下半身は
痺れてしまっていた。ほんの少し動かすだけでも激しい痛み
を感じ、少女は悶絶してしまう。
 ブゥゥゥ。
 それを狙いすましたかのように、ふたたび低い機械音が響
く。
「ひっ!」
 何とか逃れようと、少女は懸命に体を動かす。しかし麻痺
した下半身は重く、きつい痛みで思うように動かない。カタ
ツムリにすら負けそうな歩みに、無情にも水が吹きこぼれる
音が少女に迫る。
<> (7/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:44:24 ID:5Vg+0Cd5<> 「た、たす……んっっ!!」
 声にならない悲鳴。幾多もの水流が少女の股間に襲いかか
る。後ろの恥ずかしい穴にも、前の一番敏感なところにも、
そして少女の一番大事なところにも。
「…っ……ぅ…ん……んっ!」
 もう何本の水流が当てっているのか分からない。それぞれ
が微妙な動きで少女を刺激し、無理やり快感を与えようとし
ている。
(やだ、誰か助けて!)
 自分の指でも大好きな母の指でもない得体の知れぬ水流の
指は、たとえ快感があっても恐怖でしかない。それは、幼い
少女にはあまりにも酷なことだった。

 トントン。
 水流の音に交じり、扉を叩く音がする。
「あの、大丈夫ですか?」
 昨日か一昨日にも聞いていたはずなのに、とても懐かしく
感じる声。少女の大切な親友の一人、月村すずかの声。
「……す…っ……ぅ…く……」
 ただ、すずかの声を聞いただけで胸が一杯になり、返事を
することができない。
「やっぱり具合が悪いのよ。私が待っているから、早くノエ
ルを呼ぼう」
 誰かが立ち去る気配と、新たな少女の声。もう一人の親友、
アリサ・バニングス。
<> (8/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:45:36 ID:5Vg+0Cd5<>  扉がガタガタと揺れる。開けようとしているようだが、錠
のあるしっかりしたカギのため、子供の力ではどうにもなら
ない。
「だめ、やっぱり開かない……。がんばって、もうすぐ大人
の人がくるから!」
 様子のおかしい少女を気遣い、励ますアリサの声。
(アリサちゃん、すずかちゃん……)
 恥ずかしい姿を見られたくないと思っていた二人が、少女
をまっさきに見つけて助けてくれる。少女の頬を涙が伝う。
辛い涙じゃなく、感極まった嬉し涙。
「…ぁ………っ……んっ」
 もう大丈夫。少女は目を閉じ、静かに助けを待つ。口を開
けば喘ぎ声しか出ないし、もう少女にできるのは二人と会え
るのを待つだけ。
 相変わらず水流の激しい愛撫は続き、少女に強制的な快感
を押し付けている。どれだけの快感でも、無理強いなら嫌悪
しかない。だが、これも二人と会うための試練と考えると、
少し受け入れられそうな気がした。
「……ゃっ……ぁ……」
 一番敏感なところは指で弾かれているようで痛いし、一番
大事なところは無理やりスリットを開けさせられる感じで怖
い。でも後ろの恥ずかしい穴は、水が中に染み込んだり出た
りする感じが排泄時の心地よさみたいで、そこで感じてしま
うのが恥ずかしい。アリサがドア一つ隔てたところで少女に
話しかけたりドアを叩いて励ましてくれているのに、恥ずか
しいところで感じてしまっているのはとても悪い気がしてし
まう。しかしアリサの声が少女の胸を熱くさせ、少女を高ぶ
らせているのも事実だった。
<> (9/9)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:46:51 ID:5Vg+0Cd5<> 「んっ…っ…ぁ…ゃ…ゃっ…ぁっ…んんっ」
 そろそろ少女も限界が近づいていた。成熟した女性でも、
精神的に乗れなければ体が感じていても絶頂感を得るのは難
しい。少女だけであればただ体力を消耗し、いずれ倒れてし
まうだけだったろう。しかしありさとすずか、二人の存在が
少女の心に安心感をもたらし、緩んだ心を高みへと運んでい
く。
「ゃぁ、ぁっ、ぁ、ぁ、ゃっ、ぁぁっ」
 頭の中が真っ白になりそうな少女の耳に、遠くから近づい
てくる駆け足の音が聞こえる。化粧室の扉を開く大きな音が
し、一足飛びに目の前の扉が叩かれる。
「・・・、大丈夫か!?」
 ほとんど聞いたことがない逼迫した兄の声。「カギがかかっ
ているの」とアリサの声が聞こえたかと思うと、目の前でガ
ンッガシッと大きな音が鳴る。
 少女が目を開けると、カギを壊されて開いた扉、もぎ取っ
たドアノブをもつ心配げな兄、追いついてきたノエルが見え
る。そして、金髪碧眼の気の強そうな少女と長い髪をカチュ
ーシャで止めたおとなしげな少女。
「……っっ!」
 少女はアリサとすずかに笑顔を見せようとし、そのまま絶
頂を向かえて気を失った。


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 00:48:04 ID:5Vg+0Cd5<> 最初の構想では無かった話で、これのために月村家に舞台を変えました。
妄想ではもっと萌え〜な感じだったのに、書き始めたら鬼畜っぽく。
でも、これからもっとハードになっていきます。

>>76
御愁傷様です。
職場にもよりますが、PDAがお勧めですよ。
で、アリサいいぞGJ!(違
クロノ×ユーノはユーノが自殺するぐらいハードになりそうで、
自分には無理です。

>>640
アリサとすずかの描写がいいですね。
ある意味なのはにとって正念場だし。
あそこで引かれると次が待ち遠しいですよ。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 16:58:27 ID:5Vg+0Cd5<> 「Call my name!」の続き。
気がついたら書き上がっていたので連投します。
いつもこう書ければ良いんだけど。

全部で7レス。
結構前からレスじゃなくて、スレって書いてた。。。orz
<> (1/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 16:59:03 ID:5Vg+0Cd5<> Call my name!

(17)アリサとすずか

「あの……」
「何? ・・・ちゃん」
「いえ、何でもないです」
 兄に支えられて頭をぶつけたりはしなかったが、服は水浸
しになってしまった。とりあえず服は急いで洗ってもらい、
その間に風呂を借りて軽くシャワーを浴びたところだった。
 服が乾くまでまだ時間がかかるからとファリンが着替えを
もってきてくれたのだが、それはバスローブ一枚だけだった。
内側に「すずか」と刺繍がされていて、ふわふわして暖かそ
うだったが、普段着る習慣がないので少女は困惑する。ファ
リンが気を利かせて着せてくれたが、少女が困ったのは着方
ではなく、バスローブ一枚しかないことだった。旅行で着る
浴衣は下着を履くが、バスローブはどうなのだろうと少女は
悩む。バスローブはすずかのもので、ファリンが着せてくれ
たのだから合っているのだろうが、この格好で二人に会うの
は恥ずかしかった。
(でも、もっと恥ずかしいところ見られちゃったし)
 学校で一緒にトイレに行っても個室は別々だし、少年と違っ
て外で一緒にすることはない。している最中じゃないとして
も、様子が変だったのは分かるだろう。子供の二人は別にし
ても、ノエルや忍は少女がどんな状態か理解していた。
<> (2/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 16:59:38 ID:5Vg+0Cd5<> (大人の人って、みんなそうなのかな……)
 トイレの機械は忍用ので誤動作したと平謝りされたが、恥
ずかしすぎて何も知らされない方が良かったと思うくらいだっ
た。少女をすずかの部屋に案内するファリンの後ろ姿からは、
その手のことはうかがえない。ファリンより年上の少女の姉
も同じだ。ノエルは普段どおり驚くことでもないという感じ
で、少女の兄は気まずそうだった。少女は今までそんなこと
考えたことがなかったが、昨日から自分に起きていることが
何なのか知りたくて、色々と考えてしまう。
「・・・ちゃん、二人とも中で待っているからね」
「……ぁ、はい」
 気が付くと、もうすずかの部屋の前まで来ていた。少女は
ファリンにお礼を言い、彼女が開けてくれた扉の中に入った。
「…………?」
 少女の部屋の数倍はあるすずかの部屋には誰もいなかった。
部屋の明かりは点いているが、よく三人でゲームをするテレ
ビは消されているし、ゲーム機もしまわれたままだ。
「あの……」
 後ろを振り向くと、もう扉は閉められていてファリンはい
ない。明るいはずの部屋が暗くなり、室温も急に寒くなった
気がして、少女はギュッと自分の体を抱き締める。
(二人とも、どこにいったのかな)
 アリサもすずかもファリンも突然消えてしまい、屋敷のど
こかにいるはずの兄達だけでなく、世界中の誰も彼もが少女
を残して消えてしまったような、そんな悪夢が少女の脳裏に
浮かぶ。
 何度部屋を見回しても誰もいない。いくら広いとは言え、
見渡せないほどではないし、隠れている様子も感じられなかっ
た。
<> (3/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:00:20 ID:5Vg+0Cd5<> (なんで……わたし、なにをしたの?)
 鼻の奥がツンとして目が潤む。二人が悪戯をしているとは
思えない。ならば何かあったのか。二人は無事なのだろうか。
ただ少女だけが消えただけで、少女のいない世界で何事もな
くすごしているならいいが、二人も少女と同じ目にあってい
ることはないのだろうか。
(そんなの、だめ!)
 例えそうだとしても、自分のことさえままならない少女に
助けるすべなどない。それでも二人がこんな辛いことに陥っ
ているなら、自分のことを差し置いても助けたい、その辛さ
が分かるゆえに。
「……?」
 何か音がした気配があった。一度深呼吸をし、心を落ち着
かせて部屋の中を確認する。運動は苦手でも、そのようなと
ころは父の血を引いているのだろう。
 テーブル、テレビ、ソファー、窓、特に何もない。が、部
屋にあるもう一つの扉が少女の目に入る。すずかの寝室への
扉だ。少しだけ開いていて、中が明るいのが見て取れた。な
ぜ気が付かなかったのか一瞬訝しむが、そんなことはすぐに
うっちゃって扉に駆け寄った。
「すず…か……ちゃん………?」
 扉を開けた少女は、中を見てそのまま固まった。


<> (4/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:01:02 ID:5Vg+0Cd5<>  部屋の一角を占める天井付きの豪華なベッド。上には大き
なクッションがいくつも置かれ、二人はその中にいた。いた
のだが、少女は二人の様子に絶句する。
(え? えと、えぇ?)
 すずかはTシャツ一枚という格好だった。学校から帰って
きて着替えている途中なのかもしれないが、なぜかアリサも
スリップ姿になっている。アリサもすずかに服を借りて着替
え中だったのかもしれない。少女らは学校の制服を気に入っ
ているが、やはり私服に比べれば何かと堅苦しくなるものだ。
だが、少女が驚いたのはそんなことではなかった。
 アリサとすずかは向き合うように寄り添い、互いに顔を近
づけあい、ある一点で接触していた。小さな唇が互いについ
ばむように触れ合い、少しだけ突き出された桃色の舌が相手
の唇をなめ、舌先をからめあう。
(き、きす?)
 ハーフであるアリサなら、多少はそうゆうスキンシップを
するかもしれないが、今の二人の行為はそんなレベルではな
い。昨夜の両親ほど激しくはないが、それに近いものがある。
 二人の顔が離れ、二つの舌の間を透明な糸が伸びる。それ
を舌でなめ切った二人は、何事もなかったかのように少女の
方を向いた。
「いらっしゃい、・・・ちゃん」
「はい、・・・はここね」
 アリサはすずかとの間を少し開け、新たなクッションを置
いてポンポン叩く。
「……あ、うん」
<> (5/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:01:48 ID:5Vg+0Cd5<>  我に返った少女は部屋に入り、二人の下に行く。ベッドの
上の二人は下着姿というぐらいで、少女のよく知るアリサと
すずかだった。その下着も見覚えがあり、特におかしいとこ
ろはないように見える。
(って、え?)
 おかしいところはあった。二人の後ろから、毛深く長いも
のが伸びている。尻尾だ。すずかには白い猫の尻尾、アリサ
のはふさふさした大型犬のもの。モーターでも入っているの
か、時折り本物のように動いた。
「・・・ちゃん、どうしたの?」
「ぇ、ううん、何でもない」
 首をかしげるすずかに首を振り、少女はスリッパを脱いで
ベッドに乗った。クッションに座ると、少女の左右に二人が
くる二等辺三角形のようにな位置関係になる。少し話づらそ
うな位置だが、ちょうど正面に大きな液晶テレビがあるので、
ゲームかビデオでも見るのだろうと納得した。
「・・・って、記憶喪失って聞いたけど、でも私達のこと知っ
ているんだよね?」
「うん。これが記憶喪失って言うのか分からないけど、名前
と、いくつか思い出せないことがあるの」
 アリサの問いに少女は答える。何か大切な、大事なことが
分からない。何が分からないかさえ不明なのが、とても辛い。
「でも、お母さんやお父さん、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、
ちゃんと覚えているの。アリサちゃんとすずかちゃんのこと
も。二人とも、わたしの大切な、大事なお友達だから」
 少女は一呼吸おいて、「わたしって、変かな」と付け足し
た。
<> (6/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:02:38 ID:5Vg+0Cd5<> 「ごめんなさい、・・・ちゃん。やっぱり・・・ちゃんのこ
とは分からないけど、でも変だなんてそんなことないよ」
「私もウソとかついているとは思えない。だって・・・、と
ても辛そうだから」
 すずかの言葉にアリサが付け足す。
「それに、あまり初めて会った感じがしないのよね」
「うん。三人でいるのに違和感がないというか、三人でいる
方がしっくりするような」
 二人の言葉に、少女の胸はじんっと熱くなる。大丈夫だと
思っていても、それは少女の思い込みだけで、何の確証も保
証もなかった。だが実際は、少女の思っていた以上だった。
「ありさちゃん、すずか、ちゃん……あ、あり…ぁ…ぅ、ぐ
すっ……」
 思いは言葉にならず、熱い涙となって頬を伝う。
「ほら、・・・。泣かないの」
「大丈夫、わたし達は友達だよ」
 アリサとすずかが、少女の涙を優しくなめ取った。

「なに、私ってそんないやな子だって言うの」
「アリサちゃんってば、そんなこと・・・ちゃんは言ってな
いよ」
 学校のこととか、三人が仲良くなるきっかけのことを少女
は二人に話す。似たようなことは二人にもあり、どれも少女
がいないことが違っていた。それでも二人が少女のことを気
遣っているのもあり、三人の話は弾む。会うまでは色々と恥
ずかしいとか心配事もあったが、既にそんなことはどうでも
よくなっていた。
<> (7/7)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:03:20 ID:5Vg+0Cd5<> (でも、あれって……)
 尻尾のこととか、少女が部屋に入る前にしていたこととか。
ちょっと微妙すぎて聞いていいのかどうか悩む。下手に聞い
て、今の雰囲気が壊れてしまうのも嫌だった。
「そうだ、すずか。そろそろじゃないの?」
「あ、もう始まっているかも」
 すずかはクッションの山からテレビのリモコンを探す。
「そろそろって?」
「見てのお楽しみ。でも・・・はよく見ているんじゃない?」
 少女の疑問にアリサはよく分からないことを返す。この時
間に放送している番組はドラマの再放送かワイドショーぐら
いだが、どれも少女は視ていない。アリサが何か勘違いして
いるのではと思ったが、視れば分かるだろうと待つことにし
た。
「あ、あった。はいっ」
 すずかがリモコンでテレビの電源を入れる。ピッと音が鳴っ
て画面が明るくなり、何かよく分からないものが画面に映る。
黒と白と赤と、何かぐちょぐちょと動いていて、画面通りに
ぐちょぐちょした音がスピーカーから聞こえる。
「やっぱり始まってたか」
「……?」
 二人は何が映っているのか分かっているようだが、少女に
は何が何やら全く分からない。何なのか聞こうとすると、画
面に大きな動きが出る。どうやら超近接で撮影していたらし
く、一気にレンズが引いて広角に切り替わる。
「え、お兄ちゃん!」
 テレビには少女の兄と忍が映っている。そして、二人とも
全裸だった。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/05(日) 17:04:05 ID:5Vg+0Cd5<> いきなり迷走しているように見えるかもしれませんが、
いちおう予定通りです。
唐突に感じたなら自分の力不足で、こう書くってことは
自信がないからなんですが。
<> 640<>sage<>2005/06/06(月) 00:48:08 ID:R2axiHFy<> おおう、急速にスレが伸びてると思ったら>>549氏の連投でしたか、GJ。

なのはのss系サイトってほんとないですね。
いくつかは見つけたけど定期的に別の作品あげてるとこに限って
正直微妙な文章(お前が言うな
でorzなわけで。

いや、だから自分で書いているんだけれども。

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/06(月) 08:51:44 ID:1+Lx9CTb<> ファンフィクションの世界で他人の文章を微妙とか言うなよぅ
感じ悪いぜ <> 640<>sage<>2005/06/06(月) 20:50:03 ID:AEphwwuJ<> 何書いてんだ、俺・・・。酔ってたのか?
申し訳ない>>all <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/07(火) 08:12:50 ID:uRYc4Hi1<> ホンネは隠しておくものだ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/08(水) 01:53:26 ID:y4ogNugE<> 元ネタへの愛がなにより大事なのはいうまでもない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/08(水) 12:49:25 ID:+zLUyaNh<> まあそう言うな。
ただでさえ職人は貴重なんだから>>640氏には
発言の分良質の作品を書いてもらえばそれでスレ的には無問題 <> 640<>sage<>2005/06/08(水) 19:00:57 ID:THUBUcg6<> 本当に申し訳ないorz
こんな状態なんで次の話はしばらく無理ぽ・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/08(水) 19:24:59 ID:qu43A+LD<> 大丈夫。
このスレの住人はみんな優しいから気にしなくていいよ。
君のSSを読んで「うわ、微妙な文章だorz」と思ってる人もいるだろうけど、みんな喜んでレスしてるでしょ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/08(水) 23:48:31 ID:62l5yqpx<> 感想レスよりこっちの方が多いとはw
つうか、こんなに人がいるんだな <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:49:22 ID:qDtXZCKV<> 「Call my name!」の続き。
ちょっと短め。でも序盤はもっと短かった。

全部で6レス。
<> (1/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:50:12 ID:qDtXZCKV<> Call my name!

(18)兄と忍

 テーブルに両手をつき、お尻を後ろに突き出している忍。
少女の兄は忍の腰をつかみ、自らの腰を激しく打ち付けてい
る。パシッ、パシッとぶつかり合う肉体が軽快なリズムを刻
み、スピーカーを通して少女の耳に響く。少女の頭ほどもあ
る大きな忍の胸は痛くないのかと思うほど激しく揺れ、した
たり落ちる汗が飛び散った。
(お兄ちゃん、忍さんと……でも、なんで?)
 二人ともまだ十代とは言え、少女から見れば十分大人であ
る。恋人となればキスの一つや二つしているだろうし、もし
かしたらと少女も思ってはいた。だが実際にそれを目の当た
りにしてしまうと、ある意味していて当たり前である両親に
比べて、ストイックな感じの強い兄であるがゆえにショック
が大きい。
そして、それよりも。
「うわぁ、恭也さん激しい」
「うん、お姉ちゃんも気持ち良さそう」
 少女にぴったりと寄り添うアリサとすずかは、画面を見な
がらさも当たり前のように感想を述べ合っている。その様子
はテレビでスポーツ観線でもしているようで、少し驚いては
いて少女のとは全く異なっていた。
<> (2/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:51:15 ID:qDtXZCKV<> 「あ、あの……これって?」
「わたしのお姉ちゃんだけど」
「・・・のお兄ちゃんでしょ」
 これは何かとテレビを指さす少女に、分かり切ったことを
何で聞くのかと、すずかかは不思議そうに、アリサは呆れた
ふうに答える。
 画面はアングルが変わり、ふたたび兄と忍の結合部分がク
ローズアップされた。母より量は少ないがきれいに生い茂っ
た忍の秘部は、汗とわき出た愛液で猥らに濡れている。そこ
に赤黒く太長いペニスが出入りするのはまるで手品のようで、
少女は目を離すことができなかった。
「そうじゃなくて、こうゆうの、のぞき見はだめじゃないか
なって」
 目を閉じるのも逸らすこともできない自分では、言っても
説得力が無いと思いつつも少女は注意の言葉を口にした。
「ううん、・・・ちゃん大丈夫だよ。お姉ちゃんが後学のた
めに見ておきなさいって言っているんだから」
「というより、忍さんは見られている方が興奮するんだって。
これ撮っているのもノエルだし」
「えっ、そうなの?」
 さすがに驚いて左右の二人を見るが、二人とも笑って「そ
うそう」とか「平気平気」と言うだけで、子供が見てはいけ
ないものとの認識は全く感じられない。そんな二人に戸惑い
つつも、少女は新たな疑問を口にした。
<> (3/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:52:13 ID:qDtXZCKV<> 「お兄ちゃんは知っているの?」
「どうなのかな、お姉ちゃんのことだから言っていないかも」
 すずかが口に指をあて、考えながら答えた。
「そんな……ひどいよ」
 少女はよく分からないなりにも、これは個人的なもので他
人が勝手に見ていいものではないと思っている。少女も昨夜
両親のを見てしまったことは、見ずから慰めたことと同じく
らい悪いことだと後悔しているくらいだ。
「でも、恭也さんなら気が付いているんじゃないかな? 
・・・の家ってものすごい武術の家系なんでしょ」
「お兄ちゃんとかはそうだけど……」
 高町家というより父方の不破家はその通りだが、少女自身
はからっきし駄目だった。父や兄、姉の本気の稽古は怖くて
見ることができないくらいで、すごいとは思っているがどこ
までなのかまったく分からない。
「・・・は家でいくらでも恭也さんのを見られるけど、私達
は見られないんだからいいでしょ?」
 アリサがねだるように脇腹をつつくので、少女は身をよじっ
て逃げた。
「きゃ、お、お兄ちゃんのは、見てないよ」
「……ふーん、のは? のは? のは?」
 意地悪そうな顔をして、少女を前から見上げるアリサ。さ
らに少女が逃げないよう、両手をつかんでしまう。
「のはって……えっ、・・・ちゃん誰のを見たの?」
 すずかも興味津々とばかりに、少女の肩をゆさぶった。
<> (4/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:53:12 ID:qDtXZCKV<> 「えと、それはその……」
 右にはすずか、左にはアリサ、そして前は兄と忍が映るテ
レビ画面で、体も視線も逃げる場所がない。ウソをつくのは
嫌だが手頃な言い訳も思いつかず、少女はあきらめてため息
をついた。
「お父さんと、お母さん……」
 それを聞いた二人は少女を解放し、目を丸くする。
「・・・ちゃん、いいなぁ」
「ねぇ、どうだった?」
「どうって……」
 どうと言われて少女は困った。そう聞かれれば、どうして
も昨夜のことを思い出してしまう。
(お母さん、気持ち良さそうで……きれいで……幸せそうだっ
た……)
 それは少女が少しさみしくなってしまうほどの、愛し合う
夫婦の濃密な時間。人に話すべきではない個人的な行為だが、
素晴らしくて誇れることではないだろうか。
「……すごかった……すごくて……」
 アリサとすずかは両手を胸の前でギュッと握り、少女の言
葉を一言も聞き漏らさないよう耳を傾ける。
「お母さん……きれいで……」
「気持ち良さそうで……」
「とても……幸せそうだった……」
 ただそれだけを言うだけで、少女の胸はうれしくて温かく
なる。今は辛いことが色々とあるが、大好きな家族が幸せな
らば、やはりそれは少女にとっても幸せなのだ。
<> (5/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:54:01 ID:qDtXZCKV<> 「わぁ……」
 少女の思いが伝染したのか、アリサとすずかもうっとりと
ため息をついた。
「・・・のご両親はラブラブなんだね」
「好きな人だから気持ちよくて幸せなんだって、お姉ちゃん
が言ってた」
 少女達はテレビを振り返る。
 画面には、テーブルの上に横たえられた忍が映っている。
たわわな乳房は存在感を示すようにツンと上を向き、それに
少女の兄がむしゃぶりついていた。忍は兄の頭を優しく抱え、
すすり泣くように兄の名を呼び続ける。幸せで感極まった忍
の顔。流れ落ちる涙は、悲しみじゃ泣く喜びの涙。
「・・・ちゃんを困らせたあの機械。ごめんね、取り外し忘
れてたみたい。それで、あれはお姉ちゃんのなんだけど、恭
也さんと仲良くなってから一度も使ってないんだって」
「絶対好きな人にしてもらった方が気持ちいいよ。あれって
気持ちいいのかもしれないけど、何か冷たそうじゃない? 
さみしくて空しくなりそうだよね」
 アリサが腕を組んで力説する。実際にそれを体感した少女
はその意見にうんうんとうなずいた。あれは当人がどうであ
ろうと、ただ強制的に快感を得るだけのもの、そんなものに
少女が両親に感じたような憧れや何やらはまったくない。
(お兄ちゃんも、幸せそう……)
 こんな時でさえ、あまり表情が表にでない兄。それでも少
女には、母と一緒にいる時の父の顔に似たものが感じられた。
もし兄が忍と結婚したら父のようになるのならば、人を好き
になるのはとてもすごいことなのだと少女は思う。
<> (6/6)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:55:03 ID:qDtXZCKV<> 「きっと、お兄ちゃんも忍さんと一緒だよ」
 いつか少女も母や忍のように誰かを好きになるのかもしれ
ないが、まだ漠然としていて実感がわかない。少女でさえさ
わったら気持ち良さそうに思えるたわわな胸はないし、兄や
父のあんな巨大なものが自分の中に入るなんて想像もつかず、
やはり子供には早すぎることを考え過ぎているのではと少女
は思う。やはりウエディングドレスとは異なって、幼い少女
に性のことは生々しいのだろう。
「ねぇ、・・・」
 兄と忍の姿に見取れていた少女の腕を、アリサが自分の胸
に抱きかかえた。ハーフ故か、わずかながら胸が膨らみはじ
めているのが感じられ、なぜか赤面してしまう。だが、アリ
サは少女の耳に口を寄せ、さらに赤くなってしまうようなこ
とをささやいた。
「キスしていい?」


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/11(土) 02:56:00 ID:qDtXZCKV<> >>640
他の書き手さんがいないとさみしいので早く戻って来て!
<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/06/12(日) 08:56:57 ID:jybPMBeS<> 保守 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/14(火) 23:16:32 ID:+RNL7jcw<> なのはの初潮の経血をすするすずか、とか、
海外吸血鬼物を読んで妄想したり。
<> 76
◆0ux4YA8BiM <>sage レス分量、当社比1/3(w<>2005/06/15(水) 02:10:11 ID:ZtVrh53e<>  どうもです。
作品を投下した次の日、XPのsp2導入したんですが・・・
再起動→IRQ_NOT_LESS_OR_EQUAL→システム復元→無応答→修復セットアップ→UNKNOWN HARDWARE ERROR 
つまり、システムをぶっ壊したので同僚にSP2適用済みのCDを作ってもらって、やっと今日完全復旧できましたorz
設定のバックアップをとってなかったので、時間がかかってしまいましたが、やっと話の続きをかけます。
というわけで、続きを投下するのがのびてしまいますが、ご勘弁をorz

ちょっくらレスを
>>182
存在感がなさすぎて素無視されるに182フェイト。
てか、気を抜くと存在を忘れてしまいそうになるのでいつもドキドキですw
 ユーノ君にもっと存在感を!!(w

>>549
>クロノ×ユーノはユーノが自殺するくらいハードになりそうで、

激しすぎて、ユーノは死んでしまいますか
たまには、エログロ作品でも・・・いや、何でもないですよ?

>>640
人間一回くらいは失言があってもいいじゃないですか。
これくらいはどうってこと無いですよ。
だから、続きを是非、お願いします。

>>all
至らないところだらけですが、これからもよろしくです。 <> 640<>sage<>2005/06/17(金) 16:51:49 ID:+b0l4zBz<> 九日ぶりに戻って参りました。ご迷惑をおかけしました>>all
来週の頭くらいまでには続きを上げたいと思っていますので。

>>227>>549>>76
申し訳ないです。できるだけがんばって書いていきますので・・。

あと、このタイミングで言うべきことではないかもしれませんが
前の作品の加筆修正版を友人からの誘いで八月くらいに(地方のイベントでですが)
コピー誌化するかもしれません。まだどうなるかは流動的なんですけれど。
量も膨大ですし。

<> 640<>sage<>2005/06/17(金) 17:02:08 ID:6eLSW689<> 補足。流動的というのはあの作品は完全に道楽、自己満足で書いたものであるわけですから、
出したとしても「ご自由にお取りください」な形、要するに無料配布にしようと考えているからです。
それならできしだいネット上に公開するという形にしても何ら変わらないわけですし。

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/17(金) 21:53:34 ID:BUplmYf/<> せいぜいがんばって微妙でない文章を書いて下さい。 <> 640<>sage<>2005/06/18(土) 00:42:12 ID:MsQijz1A<> orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/18(土) 08:57:12 ID:N94fA0p0<> どこのイベントですか?
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/18(土) 09:02:44 ID:GA3aG0ye<> 640はこの状況で自分の姿をさらせるのか。
自分が微妙よばわりしたほかのSS作家さんも来るかもしれんのに、、、勇気あるな〜 <> 640<>sage<>2005/06/18(土) 11:57:04 ID:MsQijz1A<> 》245氏
それもあるんですよ。前述の理由と合わせて。だから断るか引き受けるかどちらにしようか、と。
》244氏
友人は九州です <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:00:41 ID:FK4KuWFA<> 「Call my name!」の続き。
キスキスキスです。

全部で10スレ。

<> (1/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:01:31 ID:FK4KuWFA<> Call my name!

(19)キス

「き、きす?」
 冗談だと思いたかったが、すずかがそれをあっさり打ち砕
く。
「アリサちゃん、ずるい! わたしも・・・ちゃんとキスし
たい」
「じゃ、三人でしよう。ね、いいでしょ、・・・」
 どこか遊びに行こうと誘うような気軽さで、アリサは少女
の手をとった。すずかも少しはにかみながら少女の手をとり、
ふたたび二人に捕らえられる。振り払えば離すだろうが、少
女はただ困ってどうすることもできない。
 おりしもアリサとすずかの後ろでは、巨大な画面一杯に少
女の兄と忍のキスシーンが映っている。互いに舌をからめ合
わせ、唾液をすすりあうような激しいディープキス。
「え、えと……キスって、お兄ちゃんと忍さんがしているよ
うな?」
「うん。・・・はもっと激しいのがいいの?」
 少女は思いっきり頭を振って否定する。兄のキスは十分激
しく見えるが、それより激しいのがあるかと思うと目が回り
そうだった。
「そうじゃなくて、その、キスって好きな人とするんでしょ?」
<> (2/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:02:36 ID:FK4KuWFA<>  キスは夫婦とか恋人とかがするもの、少女の認識はそんな
ものだ。外国には家族や親しい人と挨拶代わりで頬などにす
るところがあるのも知っているが、アリサとすずかがそのつ
もりで言っているようには見えなかった。何しろ二人とも下
着姿で、他は靴下とよく分からない尻尾の飾りだけだ。少女
自身もバスローブの下は素っ裸だし、どうしても兄と忍がし
ている方を想像してしまう。
「当たり前じゃない、嫌いな人なんか近づきたくもない」
「そうだよ。好きだからしてみたいの。・・・ちゃんは……
違うの?」
 すずかの顔が悲しげに曇る。アリサもすずかの様子をみて、
表情がまさかからもしやに変わった。
「・・・、あんなこと言っておいて本当は私達のことが嫌い
なの?」
「そんなことない! 二人とも大好きだよ! 今日だって会
えるのが楽しみで、バスの中でお兄ちゃんにはしゃぎ過ぎだっ
て怒られたぐらいだもの」
 少女は二人の手を強く握りなおし、アリサとすずかの疑惑
を否定する。二人を嫌いだと思ったことなどないし、そう思
われるのは耐えられない。
「……なら、キスしてもいいでしょ」
 アリサはまだ半信半疑のようで、少女の様子を伺っている。
「でも、お友達どうしてキスなんて、みんなするの?」
 言葉を選んで、自分の戸惑いを伝える。二人の疑いは晴ら
したいが、微妙な問題なだけに二人を傷つけるのが怖い。
<> (3/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:03:48 ID:FK4KuWFA<> 「普通するでしょ。ね、すずか」
「うん、みんなしているよ。・・・ちゃんが来た時も、ちょ
うどしていたし」
「そ、そうなんだ……知らなかった……」
 当たり前のように答える二人にショックを受ける。そもそ
も、少女には名前以外に思い出せない記憶がある。漠然と何
が思い出せないか分からないだけに、そこには二人と仲良く
キスしている自分がいるのかも、と少女は思い至る。
「あ、もしかして・・・ちゃんははじめて?」
「そうかな、そうかも……」
 両親や姉の頬にはしたことはあるが、唇同士は記憶にない。
たとえあっても、思い出せないなら初めてと一緒だ。
「それじゃ、教えてあげるね」
 思いが通じたのか、すずかに笑顔が戻る。
「でも……恥ずかしい……」
 少女はうつむいて頬を染める。どんな顔をすればいいのか、
どんな顔をしてしまうのか、変な顔をして嫌らしく思われる
のはいやだ。
「大丈夫、優しくしてあげるから」
 二人の指が、やさしく少女の指にからんだ。

「アリサちゃん、やっぱり三人は無理があると思うよ」
「うー、何か悔しいわね」
 互いに頬を寄せ合えばできなくもない。だが口も突き出さ
なければならず、やり辛いし何より格好悪いというのが二人
の意見だった。三人よれば文殊の知恵とはいかず、うとい少
女は何の役にも立たない。
<> (4/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:05:06 ID:FK4KuWFA<> 「これはこれで楽しいんだけど」
「ふみぃ」
アリサが少女の肩を抱き、頬をすりよせる。アリサの頬はす
べすべで柔らかく、とても気持ちいい。キスをしなくてもこ
れだけでいいと思うが、それを言ったら頬をつねられそうだっ
たので少女は口にしなかった。
「よし、・・・。私とすずか、どっちと先にしたいか選びな
さい」
「えぇっ、そんな……」
 急に選べと言われて、少女は困惑する。選ぶ基準が分から
ないし、どちらを選んでも角が立ちそうな気がする。すずか
が苦笑いしているので、アリサは少女をからかっているのだ
ろう。
「もう、・・・ちゃんが困ってるし、アリサちゃんが先でい
いよ」
「いいの、すずか?」
 アリサはほおずりしたまま、少女をギュッと抱き締めた。
顔は見えないが、アリサの声ははずんでいる。そう喜ばれる
と照れてしまうが、とにかく変な争いにならなそうで少女は
胸をなでおろした。
「うん。アリサちゃんの方が先だったし、うまいから・・・
ちゃんにもいいんじゃないかな」
「すずか、ありがとう。じゃ、・・・はこっちを向いて」
そう言いつつ、アリサは自分から少女の前に座る。満面の笑
みを浮かべるアリサの表情と後ろで尻尾がパタパタ動く様子
が、じゃれついてくる子犬のようで可愛らしい。
<> (5/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:06:47 ID:FK4KuWFA<> (犬になめられるのと一緒なのかな)
 そう考えれば、そんなに緊張することではないのかもと少
女は思った。
「ふふっ、・・・の唇、おいしそう」
 自分の唇をなめるアリサが、餌を前にした子犬というより
獲物を前にした狼のように見えてしまい、アリサには悪いが
再び緊張してしまう。
「・・・、いま食べられそうとか思ったでしょ?」
「そ、そ、それは……」
 ぴったりと言い当てられたため、少女はごまかせずにどもっ
てしまう。アリサは思わず後ずさる少女の両手をつかみ、
「ぐるるぅ、わんっ」とうなり声をあげた。
「もう、アリサちゃんってばぁ」
 少女の緊張をほぐそうとするアリサに、少女は顔をほころ
ばせる。さらに後ろから少女の肩をすずかが抱き、耳元にさ
さやく。
「目をつぶって、力を抜いて」
 少女の耳に触れるくらいの距離で熱い息が吹きかかり、こ
そばゆくて背中がむずむずする。その背中でも感じるすずか
の体温もあいまって、少女の体が奥底から火照った。
「アリサちゃんにまかせれば、大丈夫。きっと気持ちいいか
ら」
 少女はすずかの言葉を信じて目をつぶった。見えないので
いつされるのか分からず、それが胸の鼓動を高める。だが、
その半分以上はアリサが与えてくれるはずのものへの期待。
(うぅ、胸が破裂しそう)
<> (6/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:08:14 ID:FK4KuWFA<>  背中に密着したすずかにも胸の高まりが聞こえそうで、恥
ずかしくなって指を握り締める。そのこぶしをアリサの手の
ひらが包んだ。少女が力をゆるめると、アリサは隙間をぬっ
て指を絡ませる。
(アリサちゃん……)
 アリサの体温を感じ、少女は息を止めた。
「…ん……」
 唇に、ふわっと柔らかな感触。レモンのようなアリサの匂
いが鼻をくすぐる。
「…んん……」
 優しく押し付けられる濡れた唇。少し離れ、羽根のような
感触で少女の唇をこする。
(アリサちゃんと、キス、しちゃった……)
 気持ちいい。すずかの言葉にウソはなかった。敏感な太も
もの間とは違う、頭をなでられ時のような、幸せな感じ。
「少し、開いてみて」
 すずかに従い、口を少し開く。それにあわせ、アリサが少
女の上唇をついばむ。
「…んっ……」
 食べられそうで、食べられてしまいたくて、アリサの唇を
受け入れる。
「…んんっ……」
 上唇、下唇と、交互に愛撫が続く。触れられたところが、
ほんのりと温かい。
「・・・ちゃんも、してみて」
<> (7/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:09:38 ID:FK4KuWFA<>  少女もアリサに唇を押し付ける。さわやかなレモンの味。
「……っ」
 ついばみあい、押し付け、こすり合わせ、濡れた唇を貪り
あう。絡みあう指に力が入り、背筋が震えた。
「…っ……っっ………はぁぁ」
 アリサの唇が名残惜しそうに離れる。力を抜いた少女は後
ろのすずかにもたれかかり、溜め込んでいた息を吐き出す。
うっとりする心地よさに、少女は呼吸を忘れていたのだ。
「・・・、どうだった?」
 目を開けると、アリサが軽やかな笑みを浮かべていた。
「はぁ、はぁ、す、はぁ、すごっ、い、はぁぁ」
 息たえだえの少女。もう離れているのに、まだアリサの感
触が唇に残っている。
(すごい、キスって、こんなにすごかったんだ)
 とうてい十歳にもみたない子供がするキスではなかったが、
初めてのキスの甘美な味に酔いしれる少女はそこまで頭が回
らない。それどころか、ただ唇を触れ合うだけの行為がこん
なにも気持ち良くて幸せな気分になれたこと、そして相手が
大切な友達であるアリサだったことに少女は感動していた。
「・・・ったらとろんとした顔しちゃって。今からこんなじゃ、
すずかとしたら全部とろけちゃうよ」
 アリサは少女の額に軽くキスをし、すずかと入れ替わって
後ろから少女を抱きかかえた。
「もう、アリサちゃんてば。わたしはそんなにうまくないか
ら、あまり期待しないでね」
<> (8/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:10:50 ID:FK4KuWFA<>  すずかは少女の前にぺたっと座り、アリサと同じく少女の
指に自分の指を絡ませる。少女は期待で胸を一杯にして、自
分から目を閉じた。
「大丈夫だよ。だってアリサちゃんと同じくらい、すずかちゃ
んのことが好きだから」
「ありがとう、・・・ちゃん。でも、ちょっと緊張しちゃう」
 その言葉とは裏腹に、すずかはすんなりと少女の唇を奪っ
た。最初はアリサと同じく軽く触れるように、そしてすぐに
激しく少女の唇を求める。
「…んっ……」
 滑らかで柔らかなすずかの唇が、角度や位置を変えながら
少女の唇を愛撫する。すずかのキスも気持ちよかった。少女
はそれをすずかに伝えたくてアリサにしたようにキスを返そ
うとする。しかし、すずかの巧みな動きにまったくついて行
けず、指を握り返すぐらいしかできなかった。
「…ん……ぁ……」
 それでも気持ちは伝わったのか、すずかが一旦動きを止め
てくれたので、少女は自分からすずかにキスをすることがで
きた。技巧も何もない、ただ唇を重ねるだけのキス。でも、
大好きな友達へ、大好きな想いを込めた、少女のありったけ
の、キス。
「…ぁん……」
 すずかはお礼とばかりに少女の唇をなめた。唇の輪郭をな
ぞり、少女を呼び出すように合わせ目をノックする。
<> (9/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:12:07 ID:FK4KuWFA<> 「・・・も舌を出すの」
 アリサも少女の耳朶をなめるように耳元でささやく。吐息
が熱く耳に絡みつき、少女の背筋を痺れさせた。
「うん……」
 おずおずと舌を突き出すと、すずかの舌が少女を出迎える。
「…ぁっ……」
 舌先をちょんちょんとつつき、ねっとりと濡れた舌が少し
ずつ絡んでくる。
「…ぁぁ……」
 すずかの体臭が少女の鼻をくすぐる。アリサと同じ柑橘系
で、甘い甘いみかんのような香り。重なり合う舌もとろける
ように甘い。
「…ふぁぁ……」
 激しく動くすずかの舌が、少女の口に侵入する。少女の小
さな歯や歯茎の形を、一つ一つ確かめるようにはい回るすず
かの舌。
「…ぁ…ゃぁ……」
 まるで自分がそこの主人だと我が物顔で口腔をはい回る舌
が、くちゅくちゅとはしたない音を立てる。
「…んぁ……ぁ……」
 舌や歯茎、口蓋、すずかの舌になめられたところ全てが、
甘くとろけて混じりあってしまいそうで。
「…ゃ…ぁ……ぁぁ……」
 すずかは少女の口からあふれこぼれそうな唾液をすする。
「・・・ちゃんの、とても美味しいよ」
「や、やだぁ……」
 少女の手を離したすずかは、恥ずかしがる少女のあごを押
さえた。
<> (10/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:13:20 ID:FK4KuWFA<> 「ね、わたしのも」
 再び少女に唇を重ねたすずかは、自分の唾液を少女の口内
に注ぐ。
「…ぁ…んっ…んくっ……」
 少女はためらいもせず、すずかの甘露を飲み込んだ。それ
どころか乳を求める幼子のように、すずかの舌を求める。
「…んぁ、んっ…ん、んんっ」
 すずかも惜し気もなく少女に自分の舌と唾液を与えた。
「ぁ、ぁぁ、はぁぁぁっ」

「・・・もすずかのとりこだね」
 少女の髪に顔をうずめていたアリサは、後ろから少女の肌
に舌をはわせ耳たぶを甘噛みする。
「ねぇ、もっと気持ちよくなりたい?」
「わたしも、もっと気持ちいいことしてあげたいな」
 すずかも少女から唇を離し、もう片方の耳にささやいた。
(もっと? きもちいい?)
 とても魅惑的で、イケナイことへの誘い。既に子供の遊び
というには度を越しているのは、少女自身分かっている。分
かってはいても、目覚めたばかりの性の誘惑に対峙するには、
少女はあまりにも幼すぎた。
「ね、・・・」
「・・・ちゃん」
 耳元で二人にささやかれるだけで、下腹部の奥が熱くなっ
てうずうずする。
(だって、アリサちゃんとすずかちゃんが誘ってくれている
んだし)
 少女は、こくっと恥ずかしげにうなずいた。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/18(土) 21:14:45 ID:FK4KuWFA<> 今更ながらにとらは3をやってみたり。
攻略できないと判っていても、なのはの選択肢があったら
選んじゃったり。

>>76
いずれハードな展開ばかりになりますよ。
たぶん今回と次ぐらいが一番甘いかも。

>>640
無料コピー誌にするならPDF化してくれると嬉しいかな。
<> 640<>sage<>2005/06/21(火) 15:56:39 ID:nTJ8onJh<> ごめんやっぱりもうちょっと待ってください
いや、次の話もう出来てはいるんだけど投下したらまた空気悪くしそうなので・・・。
自分の蒔いた種ではあるんだけど。

これ以上はりきって書いてる>>549氏や>>76氏達、スレの住人の方々に微妙な空気にして迷惑かけらんないので、
今週中に身の振り方決めようと思います。

ごめん>>all <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/21(火) 18:24:51 ID:6bCco1tG<> 640氏、続きとか見たい人もいること忘れずに。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/21(火) 19:57:50 ID:QPGOoBZe<> なのはの耳たぶをはむぅしたい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/21(火) 21:13:24 ID:or9DO5W0<> じゃ、漏れはフェイトの目ん玉 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/22(水) 08:42:08 ID:SNq0Vn0q<> フェイトのおしりをさわりたい


普通だな(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/22(水) 16:06:03 ID:84xwfEWx<> はむぅとかさわる以前に甘えられたいな・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/22(水) 18:56:55 ID:RC1Vz0/P<> なのはに俺の子産んでもらいたい
もちろん今の年齢で



おまわりさーん、ここに性犯罪者がいまつよー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/22(水) 19:02:51 ID:ygvlD7dM<> フェイトを俺の膝の上に載せて頭なでなでしたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/23(木) 15:27:42 ID:wrr+E4Gh<> なのはってもう子供産めるのか。
産めるよな……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/23(木) 16:11:50 ID:gBUN0Yt6<> >>267
小学3年生・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/23(木) 16:51:57 ID:cFwYGE7e<> あの身長では初潮はまだと思われる。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/23(木) 16:56:13 ID:wrr+E4Gh<> おっと、いけない。
こないだ姉貴が歌ってた「わ・た・し・な・のは〜12歳〜」って替え歌のせいで勘違いしてたぜ。
なのはごめんよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/23(木) 21:29:43 ID:NKG28zgc<> ミントやろが!
なんつー姉貴ですか。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/24(金) 07:29:18 ID:YpYztcht<> まああれも同じ魔法少女だしね

小○3年性で小作りはちょい難しいな
ただ、ホルモン剤を投与しまくれば初排卵を早めることはできるが・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/24(金) 08:56:47 ID:DbjlQ9aN<> お赤飯炊いたからってすぐ子供ができるわけじゃないよ
というか、中に出しちゃダメです <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/24(金) 13:56:50 ID:zBMzRav+<> まあ卵子自体はお母さんのお腹の中にいる時から既に持ってるんだけど


ところで保管庫欲しいね。
作れる人いないなら、この板の保管庫に入れてもらうとか。
2chエロパロ板SS保管庫 http://sslibrary.arings2.com/
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/24(金) 15:52:10 ID:i7FHal8c<> >>274
激しく同意!
俺も保管庫欲しい所だた <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/24(金) 21:43:03 ID:wKQ9G3d/<> 公式発表キター!!

続編始まる前に何とか完結させないと。。。orz <> 640<>sage<>2005/06/24(金) 22:07:37 ID:sGRfvj4d<> 公式の発表が遂に来ましたね。

で。

しばらく考えてみたんですが>>260氏のように言ってくれる人もいる以上
一応今の作品だけは仕上げようと思います。
決め手が>>549氏の↑のレス(+公式)だったりするのは内緒ですorz

というわけでもう少し駄文に付き合って頂けると幸いです>>all <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/24(金) 23:10:13 ID:sKUAVzeh<> 俺はダメ人間だ…新作のタイトル、
どうしても本スレではとても言えないエロイ連想をしてしまうorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/25(土) 07:31:21 ID:m5GcRYE4<> 続編おめーー
よーしもっとハァハァするぞー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/25(土) 08:52:40 ID:16YdDpmN<> >>278
ナニを想像したのかな?
さあ、言ってごらんなさい <> 640<>sage<>2005/06/25(土) 20:27:00 ID:4aH04RlT<> 第十話 瞳

「すずかちゃん・・・」
「それ、は・・・」
二人を安心させるためにも、約束してあげたい。けれど、フェイトとなのはは予想していた以上に消耗してしまっている。
こんな状態では何が起こるかわからない。ここで今もし約束して守れなかったら一層深くすずか達を傷つけることになる。

──常に最悪の事態を想定した上で行動を決めろ。それだけの責任が僕らにはあるのだから。

それは管理局の一員として現場に出るようになって、兄から受けた教え。

「ごめん・・・・」
だから、約束はできない。だけど、なのはだけはどんなことがあっても守るから。それだけは必ず。
フェイトがそう言おうとしたその時。


パン、と乾いた音がして頬に痛みが走った。


「なの・・・は・・・?」
「フェイトちゃんのバカ!!」
厳しい目をしたなのはの左手が、右の頬を張っていた。
アリサもすずかも、今起きた出来事に驚き、言葉を失っている。

「・・・今、フェイトちゃんが何て言おうとしたか当ててあげようか!?『私がどうなっても、なのはだけは無事に帰すから』、そんな風に考えてたでしょ」
「・・・・!!・・どう、して・・」
「昔と同じ・・・自分のことなんて考えてない目だった。・・・フェイトちゃん、わかってないよ」
「・・・え・・・・?」 <> 640<>sage<>2005/06/25(土) 20:28:32 ID:4aH04RlT<> 打たれた頬と、そこを押さえた手が熱い。なのはの目もまた、少し潤んでいた。
「わ、私は・・ただ、なのはに何かあったら・・・」
───きっと二人が悲しむから。だから。
「そうじゃない!!」
なのはの強い口調がフェイトの言葉を遮る。
「そうじゃないよ・・・二人が帰ってきて欲しいのは私だけでもなければ、フェイトちゃんだけでもない。たとえ片方でも何かあったら二人が悲しむのは一緒なんだよ」

「・・・あ・・・」
なのはに何かあったら、きっと二人は悲しむ。それは、友達だから。
フェイトはそう考えていた。二人にとってなのはは大切な人。だから二人の為にも、この身に代えても守らなければいけないと思っていた。

けれどフェイトはごくごく単純なことを、なのはやすずか、アリサのことを思うあまり忘れていた。

二人にとっても既に自分は友達だということ。出会ってからの時間の差なんて関係ない。

すずかもアリサも、フェイトのことを失いたくない大切な存在と思っているということを。
そして確約の言葉をフェイト自身から欲しているということを。

全ては、友達だから。たったそれだけの、それでいて一番大切なこと。

「・・・・ごめん・・・・」
フェイトの謝罪の言葉に、なのはは首を横に振り、言う。謝る相手は私じゃない。

(ありがとう、なのは)
(ううん。二人でならきっと大丈夫。帰ってこれるよ。だから、すずかちゃん達に)

(兄さんだったら、約束してないかもしれない。けど───) <> 640<>sage<>2005/06/25(土) 20:29:22 ID:4aH04RlT<> 例え間違った行動であったとしても、二人の気持ちに応えたい。自分を、こんなにも大切に思ってくれている二人に対して。
大丈夫、できる。二人の元に無事に帰ってくればいいだけ。なのはもフェイトも、どちらも欠けることなく。



「・・・・待ってて・・・」
「え・・・?」
「フェイト・・・」

アリサとすずかの手を握り、迷いなく約束の言葉を告げるフェイト。
その目はしっかりと二人の目を見据えて、揺らぐことなく。

「・・・約束する。二人で絶対、帰ってくる」


<> 640<>sage<>2005/06/25(土) 20:33:16 ID:4aH04RlT<> 10話投下しました。

・・・ごめんなさい、やっぱ自分は人のこと言えるような腕じゃなかったです。
書いててあー俺だめだわ、と。申し訳ない。

11話を書いてから同時にうpしようかとも思ったけど風邪でダウン中なので勘弁してくださいorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/25(土) 21:08:33 ID:ZzEoacX/<> 確かに微妙だなorz <> 278<>sage<>2005/06/25(土) 23:13:05 ID:m0h9t+tu<> >>280
そ…それはその…sを一つ増やして…つまりその… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/26(日) 01:27:11 ID:yeCJbq2+<> *←これか。ふふふ、このエッチめ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/26(日) 06:43:04 ID:zx+hkjtX<> ユーノ×なのは
なんだか書きづらくて結局書けない、、人気無いのかな、 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 11:36:45 ID:TwboH7oW<> >>288 がんばれー
自分は好きですよー <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:46:06 ID:TwboH7oW<> 「Call my name!」の続き。
ロリでレズです。
このスレでこれを警告する意味はないんですが。。。

全部で10レス。
<> (1/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:46:48 ID:TwboH7oW<> Call my name!

(20)もっと

「・・・!」
「・・・ちゃん!」
 アリサとすずかは、少女を柔らかいクッションに押し倒す。
髪をまとめていたクリップが飛び、ベッドに茶色い髪が広がっ
た。二人はクッションに埋もれた少女の顔にキスの嵐を降ら
せる。耳やほほ、鼻、ひたい、あご、眉、そしてまぶたにも。
「きゃっ、やんっ」
 少女はくすぐったさに身をもだえさせるが、足は二人の太
ももに挟まれ、上半身も上に乗られて身動きができない。仕
方なく、唯一動かせる指でシーツを握り締める。
「…ゃぁ……」
 最初はじゃれるようにキスをする二人だったが、やがて少
女の肌にねっとりとした舌をはわせはじめる。二人の舌と唇
が通り過ぎたあとは肌がじんわりと熱くなり、心地よい余韻
が肌に残った。
「…ん……ぁっ」
 少女の幼い胸に、二人の小さな手があてがわれる。右にい
るすずかの手は左胸に、左にいるアリサの手は右胸に。バス
ローブの上からただ手が乗せられただけだが、明確な意志を
持つその手に少女は身を震わせた。
<> (2/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:47:56 ID:TwboH7oW<> 「…んっ……」
 二人の手がゆっくりと円を描き始める。表面をさするよう
な優しい動きで、少女が唯一身にまとっているバスローブを
はだけさせていく。肌触りのよいバスローブの生地が、まだ
芽生える気配がしはじめたばかりの乳首をこする。
「…んんっ……」
 母に洗われた時と同じ、じんじんとむず痒いような感覚が、
胸の先端を中心にして沸き上がる。その時ははっきりと分か
らなかったが、今はそれが気持ちいいということだと理解し
ていた。
「…はぁぁ……」
 二つの幼い舌が耳から首をたどり、細い鎖骨のくぼみへと
おりる。その先にあるのは、バスローブに隠された少女の幼
い蕾。
「あぁっ」
 白い張りのある肌に二人の唇が強く吸いつき、その熱い刺
激に少女は悲鳴を上げた。アリサとすずかが顔を上げると、
鎖骨と胸の間に赤い跡がついていた。キスマーク、所有の証。
「右も左も、私とすずかのだよ」
「ね、・・・ちゃん」
 言っていることとは裏腹に、無邪気な笑顔の二人。
(私のが、アリサちゃんとすずかちゃんの?)
 それが何を意味するのか、分かるようで分からない。しか
し、二人が少女に何かを期待しているのであれば、それに答
えるのはやぶさかではない。
<> (3/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:48:56 ID:TwboH7oW<> 「うん。私をアリサちゃんとすずかちゃんにあげる」
 どこから出てきたのか、とっさに思いついた二人が喜びそ
うな言葉。言ってからそれが指し示す意味に気づき、紅潮し
た顔がさらに赤面する。バスローブがはだけられ、乳首が見
えかくれするくらいあらわになった白い胸も、ほんのりと赤
くなっていた。
「ふふ、嬉しいな」
「私とすずかのここを、思いっきり可愛がってあげる」
 二人の手が、バスローブの上半分を腋の下まではだけた。
剥き出された少女の胸には、乳房と呼ぶにはあまりにも幼す
ぎる、ほんのわずかに隆起した二つのふくらみ。その頂には
肌の色と変わらない芽生えたばかりの蕾が、興奮と緊張で荒
くなった呼吸に合わせて上下する。
「…ゃっ…ん……」
 プールの着替えもあれば風呂だって一緒に入ったこともあ
り、裸は何度も見られているし、少女だって二人の裸は知っ
ている。しかし組み伏せられて裸にされるのは初めてだし、
それのきっかけは二人の誘いだとしても、嫌らしいことをし
てとねだったのは少女自身だった。
(は、恥ずかしいよ、お母さん……)
 こんなはしたないことをしている少女を見たら、母はどう
思うだろうか。怒るか、嘆くか、呆れるか。兄もしているか
らと言い訳するつもりはないが、少女の行動の根底には昨夜
の母の姿があった。大好きな母へのあこがれ、母のようにな
りたい、母のように大好きな人に愛されたい、と。
<> (4/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:49:56 ID:TwboH7oW<> 「・・・ちゃん、きれい……」
「可愛い。・・・のここ、もうたっているよ」
 淡い乳輪の中央で、米粒ほどの小さな乳頭は固く勃起して
いた。アリサが左胸の頂にそっと息を吹きかけると、少女の
胸が小さく震える。
「…ぁぁっ………んっ!」
 ポチャと、右の頂にぬるっとした感触。すずかが少女の乳
首に唾液を垂らしたのだ。ポチャ、ポチャと、続けて唾液が
乳頭を穿つ。その度にじんわりとした痺れが胸全体に広がっ
た。
「…ん…ゃ…ぁっ…ん……」
 次々と降り注ぐ唾液は頂を濡らし、一筋二筋と滴となって
こぼれ落ちる。肌を伝う感触がくすぐったく、その跡は一瞬
の清涼感が通り過ぎてむず痒い残滓だけが残り、少女をいた
たまれなくさせる。
「…んっ…ぁっ…ゃ…ぁぁ……」
 アリサの指が腋の下から左の頂を目指して、なだらかな丘
をゆっくりと登る。羽根のように軽やかに動く指が、心地よ
いステップを少女の肌に刻む。
「ゃっ、ぁぁっ!」
 トントンと乳輪の回りで踊るアリサの指。一呼吸おいて、
人差し指が米粒のような乳頭を捕らえた。
「ゃぁ…ぁぁ、ぁん……」
 人差し指は何度か先端の上でステップをふみ、少女の喘ぎ
をリズムにして指先を軽く押し込む。
<> (5/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:51:08 ID:TwboH7oW<> 「ぁぁ、ん……んんっ!」
 アリサは指を押し込んだまま、少女の乳首をこねくり返し
た。乳首を捕らえたまま小さな円を指で描き、上下左右に細
かく震わせる。
「・・・、どう?」
「…ぁ…ぅ、うん…すっ、すご…ぃっ」
 異なる二人の責め方に翻弄される少女。
「これくらいで驚いちゃだめよ。まだまだこれからだからね」
「ぇっ、ひゃぅっ!」
 右の頂を覆う唾液を、すずかの舌がなめとる。柔らかくて
ねっとりした粘膜が、飴玉をなめるように幼い乳頭を転がし
た。
「ゃっ…っ…ゃぁぁ……」
 左右の頂から広がる波紋が少女の中でぶつかり合い、反射
しながら身体のすみずみまで行き渡り、熱を伴って少女の下
腹部に収斂されていく。
「…んんっ…ゃっ…はぁぁっ」
 すずかの唇が少女の乳首をくわえ、赤子のようにちゅばちゅ
ばと音を鳴らして吸い付く。その美味しそうな音に、「私も!」
とアリサも飛びついた。
「やんっ、で、でないよぉ」
 なめられるのとは違う強い刺激に、少女は頭をのけぞらせ
て悶える。手は二人のスリップとTシャツをにつかみ、足は
二人をはねのけようと突っ張った。
(二人とも、すごくて、熱くて、あ、あれ?)
<> (6/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:52:15 ID:TwboH7oW<>  少女は二人の太ももに挟まれた足に違和感を感じた。二人
の下着がめくりあがって、少女のひざに直接二人の下腹部が
あたる。そこは汗をかくほどとても熱い。しかし、あきらか
に汗ではないもので濡れそぼっていた。
(下着、はいてない?)
 ひざの感触は木綿でも絹でもナイロンでもなく、柔らかな
人肌とぬめった粘膜の感触。そこは昨夜少女が自分の指で慰
めた時、一番大事なところからあふれ出たものと同じ感触だっ
た。二人は下着をはいておらず、成熟した女性のように秘め
たところを熱く濡らしている。
「…はっ…ぁ、ぁぁっ……」
 アリサとすずかは少女の胸を責めながら足を少女にからま
せ、自らの下腹部を少女のひざに擦り付けている。さらに少
女が快楽に悶える度、暴れる少女の足が二人にも快楽をもた
らす。
(わたしが気持ちいいと、アリサちゃんとすずかちゃんも気
持ちいいんだ)
 自分だけでなく二人も感じていることを知り、嬉しくて少
女の胸が熱く高まる。そして、熱くなったのは胸だけではな
く、濡れているのも二人だけではない。
「はぁぁ…ゃっ、そこは……」
 二人の空いた手がバスローブをはだけさせながら、少女の
幼い体を下っていく。目指す場所は若鮎のようにはねる、少
女の太ももの間。そこは触るまでもなく熱くたぎっているの
を少女は自覚している。
<> (7/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:53:14 ID:TwboH7oW<> (嫌らしいって思われちゃう)
 もしバスローブだけでなくショーツも身につけていたなら、
濡れ過ぎてはいていられなかっただろう。それを知られたら
と思うと、恥ずかしくて逃げ出したくなる。嫌らしさで言え
ば少女より二人の方が段違いですごいし、ここまで二人の愛
撫を受けておきながらというのもあるが、少女としてはそう
割り切れるものではなかった。
「ひゃ、あ、あぁっ」
 アリサの指が少女の小さなへそをくすぐり、すずかの手の
ひらが太ももをなでる。焦らすように下腹の回りをなでられ、
少女は肌を泡立て腰を震わせる。
「だ、だめぇ!」
 二人の指先が少女の未発達なふくらみをつつく。柔らかな
ふくらみは左右から指に押され、中央を走るスリットから愛
液をにじませる。
「あっ、んんっ」
 すずかの指がスリットをツツッとなぞる。
「・・・ちゃん、濡れているね。ほら」
 少女の前に並べられた三本の指は、透明な液体で濡れてい
る。すずかが指を広げると、指の間に透明な糸が伸びた。
「ゃぁ、恥ずかしい……」
 すずかは人差し指を、アリサは薬指を口に含み、おいしそ
うに舌でなめ回す。
「・・・の、とてもおいしいよ。・・・もなめてみなよ」
「ぇっ……ぅ、うん……んん」
<> (8/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:54:29 ID:TwboH7oW<>  少女はすずかの差し出した中指を咥えた。無味無臭だが、
ほのかに塩っぽい味。おいしいかと言われると、よくわから
ない。そこに人差し指と薬指が少女の唇をなぞる。少女がそ
の二本も咥えると、口の中に二人の味も広がった。
「んん、んっ、んぁ、んんっ」
 自分のと、アリサと、すずかの味。それらが少女の口の中
で混じり合い、不思議なハーモニーを奏でる。とてもおいし
くて、少女は夢中ですずかの指をしゃぶった。
「んっ、ん、んん…ん…ぁ……?」
 すずかが指を引き抜く。糸を引く指を求め、少女は頭をも
たげる。しかしすずかは指を戻さなかった。恍惚とした顔で
少女は首をかしげた。
「もっとおいしいもの、食べさせてあげるから」
「そ、こっちの口で、ね」
 アリサの指が少女のスリットを割り、隠された柔らかい粘
膜をなぞる。
「ああっ!」
 かん高い悲鳴をあげ、少女の腰がはねる。
「あっ…んんっ…あぁぁ」
 こんこんと湧き出る泉の水を指が優しくすくい上げ、割れ
目全体に行き渡らせる。
「ひっ…ぁ、ゃ、ゃぁ……」
 さらに少女の唾液で濡れたすずかの指が加わり、幼い性器
の中を二人の指がうごめく。
「んく、ん…ん……」
 小さな小陰唇を二人の指が広げる。
<> (9/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:55:21 ID:TwboH7oW<> 「ぁ…あぁ、あん……んっ」
 すずかの指が尿道口をつつく。
「やっ、ゃん……やぁぁ」
 アリサの指が、一番敏感なところを守る被膜をなでる。
「ああっ、や、あっ、ああんっ」
 二人の指が被膜を交互につつき、少しずつはがしていく。
「んっ、あ、んぁっ、あっっ」
 白ゴマのような小さな陰核が外気が触れ、少女の体に電気
が走る。
「ひゃん、んん、あぁ、あっ、あぁっ」
 少女の幼い真珠を、すずかの指がつまむ。
「あっ、やっ、あぁ、あんっ」
 強烈な刺激に少女は背を反らして身悶える。上に乗る二人
を振り落としそうなほどに。
「・・・ちゃん、すごいよ」
「わ、私も感じちゃう」
 少女が感じて悶えれば悶えるほど、秘部を少女の足に押し
付けている二人も感じる。アリサとすずかも少女と同じくら
い頬を染めていた。
「あ、あぁ、だ、だめぇ、やぁぁ」
 止まることなく愛液をにじませる少女の一番大切なところ。
アリサはその入り口に小指の腹をあて、傷つけないように優
しく震わせる。
「っ…ゃ……へ、へん…に……あぁっ……っっ」
 既にクッションからはずり落ち、ベッドの上で髪を振り乱
す少女。
<> (10/10)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:56:18 ID:TwboH7oW<> 「・・・、イキそうなの?」
「…ゃっ…ぁぁ……ぇ……?」
 絶頂直前で息絶え絶えの少女に二人が教える。
「変になりそうなのを、イクっていうんだよ」
「んっ…ぃ…イク……?」
「そう、思いっきりイッて、・・・ちゃん!」
 すずかは少女の陰核の押し、指を激しく震わせる。
「イっちゃえ、・・・!」
 アリサは指先を少しだけ少女の中に押し込んだ。
「やっ、あっ…いっ、イッ、イクゥッッッ……!!」
 少女の意識は真っ白の世界に吹き飛び、快楽の海に落ちて
いった。

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/26(日) 17:57:22 ID:TwboH7oW<> A'sが10月に始まるとして、あと3カ月。毎週1話で12話。
月村家はもう少し続き、高町家に戻ってもドタバタして前半終了。
完結どころか前半も終わらない。。。orz
バッドエンドなら前半だけで終了だけど、石を投げられそう。

>>640
できればエイミィも。。。

>>278
ニヤリ、小さいおにゃの子の*ですね。

>>274
あそこの管理人さんは忙しそうだから、こちらでかなりまとめないと
入れてもらうのは難しそう。
誤字とか修正したいけど、お願いできるのかな?
<> 640<>sage<>2005/06/27(月) 11:03:41 ID:jCF8nRI0<> >>285
やっぱりかorz

>>549
できれば・・・・。努力はしますorz

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/27(月) 18:59:16 ID:kqkgcycM<> >>286-287
なのはと一字違いの某スレで主人公の少女が女医に尻穴を攻められて
イってしまうSSがあったが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/27(月) 21:41:11 ID:SFHFuv13<> >>302
SS書きがそう簡単に膝を屈してはいかんよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/28(火) 00:30:50 ID:yTaxF0mS<> 640がorzってなりそうになったら俺が出て行って*を掘ってやる <> 640<>sage<>2005/06/28(火) 19:09:28 ID:Z/g4Z++j<> ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル

<> 76<>sage<>2005/06/29(水) 00:29:20 ID:1jEx5/yc<>        i r'    _,,..r--ヽ.   ミ      彡
       r.--ヽ. _..-'''' ̄ヽ=r.._  ¥     i
      .r'' ̄`ヽ=. <(::)>ノ  ~"'-._y    i
      i <(:)丿/ヽ.____,,..r'"    i i~ヽ.-...i
      ヽ__.r'(   '';;        i r'"(~''ヽ    >305が640を掘りそうになったら
      「   ヽ-⌒-'        \i > ) /    自分が出て行って>305を掘りまくる 
        i  _...||.-.._         .r-'"/     
       i ./_.=:==-ヽ       y-.''~ミ
         i ヽ_,,,.. r"~        i i :ミ~
       i         .....::::::::/  i~
        ヽ    ...........::::::::::::'   i
         ヽ-::::::::::::::::::::::::::'    :i
          丿 ::::::::::::::::'      i




ビミョーなネタは置いておいて、二期正式発表ありましたね。
私の作品は続編始まっても完結しませんが・・・
半年書いてまだ4日目…長すぎますよね(^^;
とりあえず、続き…行きます。 <> 76<>sage<>2005/06/29(水) 00:30:11 ID:1jEx5/yc<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 9_2 〜惨状…〜

湯船を見る。ふたりがゆったりとお湯に浸かっていた。
すずかが少しのぼせたように顔を上気させていた。目もうつろだ。アリサのほうも少し呆けているようだ。
「二人とも、大丈夫?」となのはが近くによると、すずかはなのはの手を取って、なのはの指を指を子猫のようペロペロと舐めだした。
「え?すずかちゃん?ちょっと・・・」なのはは慌ててすずかを解き放とうとしたけど、切ない声をあげて床にへたり込んでしまった。
なのはが体をひくつかせるたびに、手にもっている琥珀の輝きが増した。そこで、私はなんとなくだけどすずかにキーホルダーを当ててみた。
すると、キーホルダーの輝きが消えるのと引き換えにすずかの目に光が戻る。赤くなっていた顔もすっかり元通りになっていた。
「私、一体・・・な、なのはちゃん、ごめんなさい」すずかが謝る。
「い、いいよ。謝らなくても。わたし何ともないし。それよりも、アリサちゃんが…」見るとアリサは顔を真っ赤にして
少しずつ湯船に沈んでいく。口と鼻が浸かったところで動きを止めて、お湯をぶくぶくさせている。
「ヴァダディ、ヴォヨヴェニイゲナグナヂャッダ。」目に少し涙を浮かべている。
すずかの方を見ると、こっちも目を潤ませて今にも泣きそうになっている。
私はすずかの方に行き、目をじっと見詰める。そして、ぽんぽんと背中を軽くたたいた。
すると、すずかの目にたまっていた涙が一筋流れ、すずかは私の胸に抱きついてきた。
「私、どうしたの?どうなっちゃったの?」少し混乱しているようなので、私はすずかの頭を抱え、ゆっくりと撫でた。。
アリサのほうを見ると、まだ湯船に沈み込んだままのアリサをなのはが苦笑しながらよしよしと頭を撫でている。
なのはが撫でていた手を止める。アリサがなのはを見上げる。少し言いにくそうに口を開くなのは。
「ちょ、ちょっと体を洗ってくるから少し待ってて」アリサはすがるような目でなのはを見つめる。
なのははあははと乾いた引きつり笑いを浮かべてお風呂場のいすに腰をかけた。
私もすずかの嗚咽が引いたところで体を洗いに向かった。 <> 76<>sage<>2005/06/29(水) 00:30:57 ID:1jEx5/yc<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 9_3 〜重圧感〜

私となのはは湯船のほうを出来るだけ見ないようにしていた。
少しでも見るとアリサのすがるような視線とすずかのどんよりと重たい視線が同時に突き刺さる。
私はなのはの背中を流しながら、どうするのと聞いた。
「どうするのって言われても…とにかく事情がわからないとどうにも出来ないよ」
私もなのはに背中を流してもらって、二人で湯船のほうに向き直る。…やっぱりなんともいえない奇妙な雰囲気が覆っていた。
そういえば、ユーノはどこにいったんだろう。シャンプーの置いてあるところを見ると、ちゃんと”あった”。
ユーノは体を洗うスポンジの横でずぶぬれになって伸びている。なんだか少し幸せそうな顔をしている気もするけど…。
体を洗うスポンジのほうは、アリサ達が使った後誰も使ってないのだろう。水気がすっかり引いていた。
つまり、私となのははユーノをスポンジ代わりに使っていたと…。
「ユ、ユーノ君、しっかりして」ユーノをさするなのは。ユーノは伸びたままピクリとも動かない。
「ごめんね、ユーノ君」となのはは、脱衣所に置いてあったユーノ専用のタオルにくるんで籠に入れた。
「天罰が下ったのよ」とアリサがボソリと言う。
「あは、あははははは」なのはの顔が少し引きつっていた。 <> 76<>sage<>2005/06/29(水) 00:31:55 ID:1jEx5/yc<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 9_4 〜神秘?〜

私となのはも湯船につかる。さすがに4人で入るのは少しきついかもしれない。
「ところでアリサちゃん、すずかちゃん。さっき何があったの?」なのはが二人に聞く。まずは、すずかが口を開く
「アリサちゃんが知らない間に指を切っちゃってたみたいで、血がにじんでて。そしたら私、頭がボーっとして…」
「…すずかに指をなめられた」ポツリとアリサが言う
「それで?」なのはが聞いた。
「それだけ…」アリサがうつむいた。なんだかさっき以上に微妙な空気が流れる。
「え?だってアリサちゃん、お嫁にいけないって…」困ったような顔をしたなのはが聞く。
「だってだって、目をとろんとさせておいしそうに舐めるんだよ。気がついたらあたしも気持ちよくなっちゃって…」
どんどんアリサの顔が赤くなって声も小さくなっていく。私は、傷の付いた指を見せてもらうことにした。
「あれ?どこも切れてない。」アリサは不思議そうに傷があったという人差し指をぐるりと見回したり明かりにかざしたりしていた。
すずかは少し恥ずかしそうに口を開いた。
「私の家族はなんだかわからないけども、人の傷を癒す力があるみたい。
お姉ちゃんも恭也さんに、その…いろんなところを舐めて傷とか直してあげてるみたい」
すずかは少しもじもじしている。なのはとアリサはそうなんだと納得している。
「その割にはおにーちゃん、時々疲れているときがあるような気がするけど」となのは。
すずかの顔に赤みが増した。すずかはどうして照れているんだろう…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/29(水) 01:22:34 ID:JPHt8POL<> ここはみんな(いろいろな意味で)仲のいいインターネットでつね <> 549
◆51nyTkmf/g <><>2005/06/29(水) 02:01:04 ID:6e2vo4UC<> アイデア募集です。
アリサはレモン、すずかは甘いミカンのイメージなんですが、
なのはが思い浮かびません。
何かこれだってのはないですか?

>>76
アリサって、もう倉庫の件でお嫁に行けない身体になってたと
思っていたんですが、それは妄想のし過ぎ?
しかし、淫獣め。。。うらやましい。。。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/29(水) 07:24:33 ID:VOCPnw0g<> ああ、鮫島に・・・ってやつか
あれはよかったなぁ


それは何のネタ?
アリサの汗はレモンの味ですずかの小水がみかんの味?
じょあなのはの愛液は・・・ <> 76<>sage<>2005/06/30(木) 00:20:44 ID:MY3+LXpi<> >>549
確かに、そういう身体になってますね。
口からとっさに出た言葉ということで…


昨日今日で心の傷が完全に癒えるわけありませんよね
元々独立した話だったのを取り込んだときに整合しきれてなかったというオチですorz
元ネタはそこから発展してフェイトのから中嘗め回し、傷を治すという話がありましたが、
没にしました…もしかして、そっちの方がよかったかも?


なのははストロベリー といってみる

>>313
楽しんでいただけてよかったです。
ダメージを受けた方も多かったようですが…
後半に当たる話を近いうちに書こうかと思ってます。
とんでもなくダークです。救いはたぶんないです。 <> 640<>sage<>2005/06/30(木) 00:28:30 ID:YFd9dYCV<> >>76
ウホッ、いい(ry

>>549
チッスの味ですか?

>>313
なのはは・・・・・なんか甘そうな気がする



メガミ入手のため先程まで一時まであいてる近所の本屋でねばってました

本屋のおっちゃん「朝にしかはいってこないよ」

orz

・・・・・・・・・・さて、SSの続きでも書くか
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/06/30(木) 00:42:20 ID:KNa23OD+<> >>313
キスの味&体臭です。
下の方はちょっと塩っぽいって書いちゃったけど。
<> 640<>sage<>2005/06/30(木) 21:07:06 ID:AclzCcqB<> あーいかん・・・。買ってきたメガミ眺めてたら

負けてシグナムに犯されるフェイト&なのは
とか思いついてしまったorz

まだ今のやつもエイミィ(そういえば出番あるのか)物も
書きあがってないのに・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/06/30(木) 21:17:34 ID:d9bJcrA+<> お前はフェイトとなのはよりも先に自分の貞操の心配をしろ
ジュルッ・・・… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/01(金) 07:30:43 ID:fDfnZ88s<> いまさらナンだが、なのはって歳のわりにはえっちくないか?
本人にはそんな自覚なさそうだけど……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/01(金) 08:07:49 ID:Sah0rJOm<> …だがそれがいい。 <> 640<>sage<>2005/07/01(金) 20:43:27 ID:PXJQkKyR<> >>318
ヒィィィ(((( ;゚Д゚))))

とびびりつつ投下 <> 640<>sage<>2005/07/01(金) 20:46:33 ID:PXJQkKyR<> 第十一話 惑いの中君を思う

 ───どうして、あんたがここにいるんだ。

見上げた先に映るのは、忘れようのない顔。かつて自分と主に慈愛を注いでくれた、いるはずのない人物がそこにはいた。

疑問の前に、アルフは動けなかった。・・・いや、動けても、多分同じだったろう。
アルフも傍らで倒れているユーノも、自分達の力が彼女に遠く及ばない、勝ち目がないということを肌で感じ取っていた。

「どう、して・・・」

アルフの表情はユーノの単なる苦悶と不安に満ちたそれとは違う。
疑念、困惑、それらすべてが混じりあった、複雑すぎる感情がそこには表れている。
夢だと思いたかった。なぜ彼女が生きているのか。なぜ、自分達へと牙を剥くのか。
アルフとフェイトにとってまるで母親のようですらあった彼女が、何故。
(フェイト・・・きちゃ・・・だめ・・・・・だ・・)
もしフェイトと彼女が出会ってしまったら・・・・それは悪夢以外の何物でもない。


こちらを見下ろす栗毛の髪の女性の、氷のような微笑を最後に────アルフの意識は途切れた。




───── 一方。結界内へと到着したなのは達は、ユーノとアルフの姿を求め街の中を彷徨っていた。

「フェイトちゃん、なんか、変じゃない・・・?」
「うん・・・。この結界、ユーノのものじゃない」
「アルフさんのでも・・・・ないよね?」
なのはの言葉に無言で頷くフェイト。
<> 640<>sage<>2005/07/01(金) 20:49:06 ID:PXJQkKyR<> 「一体、だれが・・・・・?」
「わからない・・・く・・・」
ぐらり、と視界が一瞬ねじれた。空いているほうの手で軽く側頭部を叩いて、なんとか意識をしっかりさせる。
「大丈夫・・・?」
心配げに聞いてくるなのはもまた、先ほどまでの疲労から完全に抜け出してはおらず、まだ足元がふらついている。
「・・・平気・・・。なのはは?」
「なんとか・・・・」
アリサ達と別れてから、まだあまり時間は経っていない。急いで街へと駆けつけた二人はすぐにユーノが張ったと思しき結界へと飛び込んだのだが───
それなのに。結界内には、ユーノも、アルフも。倒すべき異形の怪物達の姿すらなかった。

「ユーノ君も、アルフさんも、無事だといいんだけど・・・」
この結界内に入った直後から、二人の魔力が感じられなくなった。
入る前まではあれほどはっきりと感じられていたにも関わらず。

「大丈夫・・・少なくとも、生きてる。アルフも、ユーノも」

唯一の安心材料は、そこだった。主と使い魔という関係のフェイトとアルフは、それぞれの魔力の深い部分で「繋がって」いる。
本人達にのみわかるその感覚が途切れてない以上、少なくともアルフは生きている。アルフが生きているならば、
きっとユーノだって生きてはいるはずだ。
「けど・・・」
フェイトは思う。
何だろう、この違和感は。
この結界から感じる魔力は、どこかなつかしい気がする。けれども、間違いなくはじめて感じる魔力。

二つの背反する魔力の印象に、フェイトは戸惑っていた。

フェイトは過去一度だけ、この魔力のなつかしさとよく似た力を持っていた者を知っている。
(リニス・・・)


<> 640<>sage<>2005/07/01(金) 20:50:13 ID:PXJQkKyR<> ───まさか、そんなはずはない。
自分の考えに首を振るフェイト。
彼女は消えた。生きているわけがない。

リニス。フェイトを育ててくれた彼女はとうの昔に、この世からいなくなったのだから。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/02(土) 05:53:08 ID:Isfr4Isj<> >>322-324
乙です!
えーと…一段落でしょうか? 投稿しちゃっていいのかな?
ちょっと半角でリクがあったのでチャレンジです。

【ジャンル】くすぐりもの(ギャグ、ほのぼの、フェチ)
【エロ】くすぐりフェチの傾向のない人にはなし、あれば微エロ
【タイトル】くすぐりティーパーティー
【シチュ】フェイトが始めて仲良し三人組の中に来たら…ぐらいを想定
<> くすぐりティーパーティー(1/2)<>sage<>2005/07/02(土) 05:54:59 ID:Isfr4Isj<> 「…ねぇ、すずかちゃん、どうしよう…」
 困った顔で囁いてくる、なのはちゃんの吐息が耳元に心地よい。
「うーん…」
 目を瞑ってその感触と共に紅茶を一杯味わった後、私は片目だけ開けて、波乱含みのティーパーティーの参加者へとそっと視線を走らせた。
 まず、新メンバーのフェイトちゃん。実は、こちらはそれほど問題ない。一見、冷たい無表情のように見えるけれど、不慣れな場と相手に戸惑っているだけ。
 やっぱり最大の問題はアリサちゃんか…。こちらは対照的にとってもわかりやすい。嫉妬の炎を剥き出しにして、フェイトちゃんを睨み付けている。
決して脅えたわけではないようだけれど、原因不明の敵意に戸惑ったフェイトちゃんが、ほんの少しだけなのはちゃんの方に体を寄せ、それがまたアリサちゃんの嫉妬の炎に油を注いだ。
やっぱり…まずはアリサちゃんからね。大まかに計画を立てた私は、そっとなのはちゃんの耳元に口を寄せた。
「え? そ…そんなので…大丈夫かなあ?」
「大丈夫!」
「う…うん…」
 躊躇いがちな駒が(ごねんね、なのはちゃん!)動き出したのを見届けると、私はさりげなくフェイトちゃんの方へ体を寄せた。
「ご、ごめんね、アリサちゃん…えいっ!」
「な、なのは? …ひゃっ! あは、あはは! ちょ、ちょっとなのはっ!?」
 いきなり脇をくすぐられ、戸惑った笑い声をあげたアリサちゃんは、慌ててなのはちゃんの魔の手から逃れようと身を捩った。
「な…何してるの?」
 完全に呆気にとられ、目をぱちくりさせたフェイトちゃんにむかって、私は軽くウインクしてみせた。
「あれはここでの友情表現なのよ、ね、なのはちゃん♪」
「そ、そーなのっ!」
 引きつった笑顔で頷くなのはちゃん。しかし、それは大きな隙を作ることになってしまった。
すばやくなのはちゃんの手の中から抜け出すアリサちゃん。
「あ…あれっ?」
「な〜の〜は〜」
 ぴくぴくとこめかみを痙攣させて怒りをあらわにするアリサちゃん。
でも…私にはわかる。あれは、実は内心とってもご機嫌のサインだ。
「じゃあ、あたしもたっぷり友情お返ししてあげるっ!」
「え?え?嘘っ!?」
<> くすぐりティーパーティー(2/2)<>sage<>2005/07/02(土) 05:56:07 ID:Isfr4Isj<>  なのはちゃんがようやく事態の深刻さに気付いたのは、がしっ、とアリサちゃんに体を掴まれてからだった。
「ご…ごめん…アリサちゃん…た…助けて、すずかちゃんっ!」
 私はもう一度のんびりカップを手に取ると、ゆっくり微笑んでみせた。
「す…すずかちゃん!?」
 なのはちゃんの顔が絶望に凍り付いた。
「あ…あははは…やめて…許して…アリサちゃん…あはは…」
 笑い転げながら必死で逃げようとするなのはちゃん。
でも、それを予想していたアリサちゃんはなのはちゃんの体をがっしり掴んで逃がさない。
 それを後目に、私はカップを置くと、そっとフェイトちゃんの後ろに忍び寄って手を構えた。
「!」
 すぐに気付いてびくんと体を震わせるフェイトちゃん。
「…逃げちゃ、だめよ?」
「え…」
 耳元に悪戯っぽく囁きかけると、フェイトちゃんは戸惑ったように動きを止めた。
期待通り、さっきのでまかせを信じ込んで、友情を拒否するのは悪いと思ったのだろう。
なのはちゃんとはまた違った形で素直な子だ。
「ん…く…」
 そっと軽くくすぐり始めると、フェイトちゃんは唇を噛みしめて堪えた。
「う…ふわっ! あ…う…」
 じわじわとくすぐりを強めて行くに従って、自分では押さえようもない衝動に、時折ぴくっと体を震わせ、身を捩るようになってくる。
「ひ!…う…あ…ふふ…」
 ついに口元がほころび出した。もう勝ったも同然である。
「ふふ…あはは…だ…だめ…も…もうやめて…」
「だーめ。だって、フェイトちゃん、こんなに可愛いんだもん」
「そ…そんな…あはは…あははは!」
 ついにフェイトちゃんは大口を開けて笑い出してしまった。
「あはは…お願い…アリサちゃん…も…もう死んじゃうよお…あははは」
「あはは…だめ…も…もうだめ…あははは」
 なのはちゃんとフェイトちゃん。二人を向き合わせてくすぐりながら、私はふと目があったアリサちゃんにウインクしてみせた。
 一瞬怒ったように目を反らしたあと、アリサちゃんは照れくさそうに頷いて、ウインクを返してくれたのだった。

   −終わり− <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/02(土) 11:49:28 ID:PApgakuI<> >>325氏 GJ! 四人とも可愛いよー
<> 76<>sage<>2005/07/02(土) 15:09:02 ID:pEVHDEkg<> >>325氏 GJ

これが本当の小学生って云う感じでほのぼのさせていただきました。
くすぐりあいっこ、小さいときにやりましたよね。それを思い出しました。
<> 640<>sage<>2005/07/02(土) 17:53:01 ID:ucK1Pw4i<> >>325
はげしくGJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/03(日) 21:39:29 ID:4+OfxhHv<> >>327
ま ざ り た い <> 640<>sage<>2005/07/03(日) 22:42:14 ID:Ws7neaoO<> 第十二話 another

「フェイトちゃん、あれ!!」

なのはの指差す先には、地面に力なく転がる身体が二つ。
赤毛の女性と栗毛の少年のそれは、まぎれもなくアルフとユーノのものであった。
「アルフ!!ユーノ!!」
「しっかりして!!」
力尽き倒れ伏すユーノとアルフになのはが駆け寄り、抱え起こし呼びかける。



「───フェイト・テスタロッサ」



「え・・・?」
なのはに遅れじと動きかけたフェイトの耳に飛び込んでくる、聞き覚えのある声。
その声は念話ではなく、直接耳に聞こえてくる。



────この、声は。




「リニ・・・ス・・・・?・・」

頭の中が、真っ白になる。

<> 640<>sage<>2005/07/03(日) 22:43:43 ID:Ws7neaoO<> 振り向いたフェイトの目の先に映るのは一人の女性。
数匹の異形を連れ、強力な魔力を全身に纏った女性のその顔は、フェイトにとってけっして忘れられるはずのない顔。



「リニス・・・なの・・・?」
「・・・・・」

しばしの沈黙のあと、女性が口を開く。

「・・・そうですね・・。私の名は『リニス』、確かにその通りです、フェイト・テスタロッサ」
「じゃあ・・・!!」
「ですが、私は貴女を知らない」

次の一言が、彼女の言葉によって出て行かない。
その声には何の感情もこもらずに、ただ淡々と。氷のような冷たさを持ってフェイトの心を凍らせる。

「私が知っているのは、主の与えた情報としてのフェイト・テスタロッサのみ」
「え・・・・?」
「あくまで私にとって貴女は、主から命じられた捕獲対象でしかない」

───何を、言っているの。私が、わからないの。
フェイトの全身を、寒気にも似た嫌な緊張が駆け抜けていく。
目の前に貧血の時と同じ光が瞬き、足元が泥沼になっているようで、フェイトは身震いをした。

「そんな・・・・!!私だよ、フェイトだよ!?それに主って・・・!?どうして私を・・・!!」
「残念ながら、貴女の知る『リニス』と私とは別の個体のようだ・・・」
「違う!!たとえそうだとしてもあなたはリニスだよ・・・!!」
その容姿、その魔力。全身から殺気を発散していようとも、それらはフェイトのよく知る『リニス』そのものだ。
しかしフェイトの呼びかけも空しく、目の前の『リニス』は冷たい表情のまま右手を挙げ、周囲の異形へと命じる。

<> 640<>sage<>2005/07/03(日) 22:44:11 ID:Ws7neaoO<> 「・・・!!まさかリニス、あなたがアルフ達を・・・?」
「貴女の戦闘力は高い。・・・今までこの子達を使って様子を見てきましたが、捕獲にはまだその力を削る必要があるようです」
「!!・・・やめて、リニス・・・・!!」
「いきなさい、お前達」

言葉は、届かない。リニスが腕を振り下ろすのを合図に、異形達がその巨躯を揺らし襲い掛かってくる。

「リニス!!」
「フェイトちゃん、危ない!!」
「っ・・・!!」

間一髪、黒く光る爪をかわす。だが、なのはが言ってくれなければ無防備な状態で叫び続けるフェイトは間違いなくやられていただろう。

「おねがい、やめてリニス・・・!!」

(どうして・・・?)
リニスは本気だ。本気で自分を倒し、捕獲しようとしている。今までの事件も、すべてそのために。
だがそれでもフェイトは、そのことを理解しても呼び続けられずにはいられなかった。
戦いたくない。いや、戦えない。
爪と牙の弾幕をぎりぎりのところで避けながら、フェイトは必死に語りかける。

「私・・・リニスとは戦えない・・・!!」


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/04(月) 00:29:56 ID:2jkk86lc<> 苺に甘いの、ですね。
野苺とかで頑張ってみます。

で、誰か覚えていたら教えてください。
アリサの犬や、すずかの猫の名前って出ていましたっけ?
見返しても、つい11話とか選んじゃって、、、

>>325氏 GJです。アリサの可愛らしいですよ。
見習わないと。。。orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/04(月) 00:30:56 ID:yVU9q0Rk<> 読者サービスの悪い字書きだなあ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/04(月) 00:31:33 ID:yVU9q0Rk<> >>334へのレスね <> 640<>sage<>2005/07/04(月) 00:43:47 ID:GQVCe8kk<> ごめんorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/04(月) 01:17:54 ID:N+LmTuAw<> 気になるコにはちょっと意地悪なことを言っちゃう(はあと)そんなお年頃なのさ、きっと <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/04(月) 03:03:31 ID:HoI+H7gc<> ぎりぎりのところで避けるならやっぱ服が破れちゃわないと!
ってネタレスかもw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/04(月) 21:06:23 ID:vqJ8CWa6<> 好きなひとにきつい態度とっちゃうのって、フィクションだと見ててほほえましいけど、
現実だと損するよね……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/05(火) 15:18:13 ID:JAN8DJdH<> なんかあったんすか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/07(木) 08:52:51 ID:Rli+TOIs<> 早く続編がみたいもんだ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/07(木) 12:51:10 ID:/p8/GSfW<> >>343
に同じです。
待ってますよ〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/07(木) 17:35:27 ID:6iNBW6zj<> >>341
フィクションでもイタタだと思ってしまう(ツンデレのみ除く)漏れは
相当ぴゅあーすぎる精神の持ち主でしょうか?

最近、えろげの購入選考基準が「主人公がマトモかどうか」が
大きなファクターを占めるようになってきました <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/07(木) 21:19:56 ID:A7fTCSCJ<> >>345
それはまだ君がこっちの世界に入り込んでないからだよ。
いまなら引き返せる! <> 640<>sage<>2005/07/07(木) 22:18:20 ID:ZnWwBBzc<> 第十三話 二人と一人

「リニス・・・やめて・・やめさせて・・!!」
既にフェイトの身体には、あちこち赤い切り傷が刻まれてしまっている。
呼びかけ続けながら複数体の敵を相手にするのは、さしものフェイトといえどもそう長くは続かない。

「反撃してこないのは助かりますが・・・私は命じられた任務を成すだけです」
「リニス・・・!!」
そうしている間にも少しずつ、バリアジャケットの裂け目と傷は増えていく。


「フェイトちゃん!!」
フェイトの窮状を助けようと動くなのはを、数体の異形が取り囲む。
「ッ・・・・!!」
「邪魔はさせない・・・しばらくその子たちの相手をしておいてもらいます」

「なのはっ!!」
今のなのはが一人で、しかもユーノとアルフを守りながら戦える数じゃない。

フェイトがなのはの様子に気をとられた隙に、一体の異形が背後に回りこむ。
そしてリニスは、フェイトの足元めがけ一発の小さな光弾を放つ。
狙った場所も含め、決め手になるような破壊力ではない。せいぜい体勢を崩すのがいいところだ。
だが、異形達の相手で精一杯のフェイトに対しては、それで十分だった。

「っあっ・・・!?」
軽い衝撃に足をもつれさせた次の瞬間────フェイトの身体は屈強な前足によって地面へと押さえつけられていた。
取り落としたバルディッシュが、地面を転がっていく。

「うあ・・・・!!」
「フェイトちゃん!!」
魔力の切れかかったその身体では、その力を跳ね除けることはできない。
異形が前足に力を込めていくほどにフェイトの背骨はみしみしと音をたて、顔は苦痛に歪む。 <> 640<>sage<>2005/07/07(木) 22:20:25 ID:ZnWwBBzc<> 「リ・・・ニス・・・・っぐ・・」
近づいてくる足音に見上げ、絶望の表情でリニスを見つめるフェイト。
「あぁぁぁぁっっ・・・!!!」

全身が砕けそうだった。
だがそれでも、リニスは表情ひとつ変えることなく先ほどの言葉をただ繰り返す。

「・・・言ったはずです、私は貴女の知っている『リニス』ではないと」

そう言うとリニスは屈みこみ、その右手を彼女を見つめるフェイトの頭部へと伸ばす。

(だめ・・・だ・・・)

この右手に触れられたら、もう。
きっと、何らかの魔法で意識が刈り取られる。そしてそのまま、連れて行かれるだろう。
そうなったら、アリサ達との約束も果たせなくなる。
「っく、ぅううう・・・!!」
なんとかしなければ。必死で全身に力を込めるが、異形の強靭な前足はびくともせず、
徐々に近づく右手に焦りだけが募っていく。

(なのは・・・・)

目の端に映るなのはも、コンクリートの塀を背に、数体の異形に囲まれて追い詰められている。
意識のないアルフ達を守りなんとか杖を構えてはいるが、既に戦う力が残っていないのは明らかだった。

「それでは、貴女の身体を頂いていき────」

魔力の篭った右手が、今正にフェイトの顔を包み込もうとしている。
だが。 <> 640<>sage<>2005/07/07(木) 22:22:28 ID:ZnWwBBzc<> 『blaze canon』
「!!」

リニスの飛び退いたアスファルトの地面へと、一発の魔力弾が着弾する。

「この・・・魔法は・・・」

『break impulse』

フェイトを押さえる異形が突如爆発する。
その爆発がフェイトを巻き込まないよう威力を絞った、絶妙の一撃。
幾度となく模擬戦で目にしたその技の使い手のことは、だれよりもフェイトがよく知っている。

『stinger snip』

同時に、なのは達を囲んでいた異形達が、変幻自在の光に貫かれ次々と四散していく。


「クロノ君!!」

なのはもフェイトも、魔法の放たれた方向を見上げる。

「兄さん・・・!!」

「よかった・・なんとか、間に合ったか・・。すまなかった、遅れて」

二人を守るように降り立ったクロノは、掌中の杖──S2Uを構えなおし、リニスと対峙する。

「あとは・・・・僕がやる」
<> 640<>sage<>2005/07/07(木) 22:29:25 ID:ZnWwBBzc<> >>549

たしかアリサの犬はジョンソンです。猫は多分名前出てないと思います


>>340
がんがります・・・。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/07(木) 23:25:16 ID:fjMoPtxs<> 律儀な所は好きだよ♪(素直) <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/08(金) 10:12:17 ID:qOS6iiph<> GJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/10(日) 01:35:50 ID:BdV92upT<> なのはみたいな可愛い良い子が身近にいたらなぁと思う。
でもホントになのはみたいな子が身近にいたら、人として絶対にしてはいけない事を
してしまいそうだから、いない方がいいのかも。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/10(日) 02:50:22 ID:DjT2xaPP<> >>353
お前さんみたいに人を慮れる人間はそういう事をしませんよ、絶対。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/10(日) 08:11:22 ID:wYEQs94B<> でもって、そげな純真無垢な娘にいろいろと教えて上げるのです
カルチャーショックを受けて、世の中を見る目が変わるだろうね <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/11(月) 00:46:39 ID:dY6fkdvN<> 76氏をまねて、まとめてみました。
ttp://red.ribbon.to/~nanoha2as/nanoha/archive/549.LZH

仕事が忙しいのと、ちょっと行き詰まったので、
続編で影が薄そうなアリサ物を書いてます。
これも行き詰まったら、保管庫作成に逃げるかも。。。orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/11(月) 14:16:10 ID:LUP/6BQM<> >続編で影が薄そうなアリサ
そんな…ま、待ってくれ! <> 640<>sage<>2005/07/11(月) 22:50:23 ID:P2zb98aD<> 第十四話 兄と妹

 遠くのほうで、爆発音が聞こえた。
「あっちか!?」

恭也は走り出す。
急に周囲の雰囲気が変わったと思った瞬間、数体残っていた化け物たちは消えていた。
一応刀は納めたが、辺りに漂う嫌な感じは消えてはいない。
(忍達は無事に逃げられたのか・・・・?)
爆発の方向を目指しつつ、愛しい者達の身を案じる恭也。
(全く・・・どうなってるんだ?)
恭也は知らない。自分が今外界から隔絶された空間にいるということを。
そして、向かう先で戦っているのが彼の大切な妹達であるということも。






「先に、聞いておこう・・・何故、フェイトを狙う・・・?」
「答える必要はありません」
「・・・目的はなんだ?主とは誰だ?」
「聞かれていましたか・・・・執務官ともあろう者が盗み聞きとは、感心しませんね」
───答えはやはり、ノーか。 <> 640<>sage<>2005/07/11(月) 22:51:28 ID:P2zb98aD<>
ならば、止むを得まい。
実力行使で聞き出すしかないだろう。


「・・・待って、兄さん」
「下がってろ・・・もう戦うほど魔力はないだろ」
「そうじゃなくて・・・」
口ごもるようなフェイトの口調に顔を振り向かせるクロノ。
その目に映る義妹は、明らかに何かを言おうとして躊躇していた。

「どうした?」
「その・・・あの人は・・・リニスは・・・・」
言うべきか、否か。自分とリニスの関係を。
リニスに退く意思がないからには、クロノに告げたところでどうにでもなるものではない。
フェイトが大切に思っている人達に傷つけあって欲しくない、傷ついて欲しくないと思っているとしても。
そんなことを言ったところで、クロノを困らせるだけだ。

「・・・大丈夫だ」
「え・・・・」
「確約はできないが、努力はする。あくまで彼女の戦闘力を奪うだけだ」

まるで、心の内を読んだかのようだった。
フェイトの頭に手を置き、安心させるべく言い聞かせる。

「全部、聞いてた」
「兄さん」
「行ってくる・・・!!」

そしてクロノは、S2Uへと魔法の発動を命じる。 <> 640<>sage<>2005/07/11(月) 22:52:27 ID:P2zb98aD<> 『stinger snip』
「スナイプショット!!」

「ち・・・」

光の一撃をかわしたところに振り下ろされるS2U。
リニスはこれを両腕を交差させて受け止める。

「く・・このっ!!」
リニスが振り払うと同時にクロノもそこから飛び退く。
逃すまじと放たれる光弾を打ち落としつつ、クロノは綺麗に着地した。

「なかなか、やりますね・・・」

「あなたが傷つくとフェイトが悲しむ・・・さっさと身柄を確保させてもらうよ」

口ではそう言いながらも、クロノは内心、彼女の捕縛が一筋縄で行きそうにないということを感じ取っていた。
<> 640<>sage<>2005/07/11(月) 22:57:05 ID:P2zb98aD<> 十四話投下しました。
分割が変になっちまったorz

>>549
乙です、お仕事がんばってください
アリサ物ハァハァ
確かにこのままだとアリサ空気になりそうな悪寒・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/12(火) 08:58:41 ID:l8S7R1M1<> 続編ではアリサのきょーれつなエピソードをきぼんぬ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/12(火) 09:44:41 ID:5DzbgRaY<> イイネ イイネ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/12(火) 21:49:55 ID:rgUaUMpC<> 弱気っぽい発言をしたフェイトの顔に輪切りにしたレモン、キュウリ、キウイフルーツ、れんこんなどを投げつけて欲しい
「このあんぽん!」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/13(水) 00:21:40 ID:vqDVF1RP<> それは…むしろ俺がされたいな <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/13(水) 01:54:44 ID:YDMCoaLc<> いきなり削除されたみたい。。。orz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/14(木) 00:20:08 ID:e/HljU2x<> 蓮根w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/14(木) 21:45:32 ID:TonTnrX5<> どうせなら、ドリフみたいにケーキのぶつけ合いがいい
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/14(木) 22:15:55 ID:PeHXGT4H<> そして愛情が芽生える(なんでじゃ) <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/15(金) 00:06:23 ID:kglZ+0g6<> 364に付け足し

で、アリサにほっぺをギュウギュウやられてほしい
ああ…想像しただけで(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/15(金) 00:41:06 ID:inmvTtXe<> アリサとフェイトは案外相性悪くなさそうだし、そこそこは仲良くなってほしいな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/15(金) 01:09:46 ID:WF4G/uf8<> >>370
よし、書け。 <> 370<><>2005/07/15(金) 14:49:53 ID:mosgxfq5<> >>372
無理! だから妄想すればいいかと。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/15(金) 14:52:53 ID:mosgxfq5<> >>371
見た目も結構似てると思われ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/16(土) 00:23:18 ID:B9bSDwFx<> >>373
だからその妄想を書けとw

>>374
つまり、交代ネタでハァハァ出来るってことだな! <> 373と374 <><>2005/07/16(土) 01:02:23 ID:8xRZgSD6<> >>375
だめだ…書く前に萌え死ぬ…

あと、確かに交代ネタでハァハァできそう…見た目が似てるから、フュージョンもできるかも… <> 640<>sage<>2005/07/16(土) 01:43:22 ID:XjBQ6aLe<> がんがれ、期待してますよ新戦力。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/16(土) 07:35:22 ID:2p+2M42J<> 期待の新星あらわる
ガンガレ!! <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:34:51 ID:QaXncGuu<> >>376
萌え死ぬ前に軌跡を残すだけでqあwせdrftgyふじこlp
マターリと投下よろ

今回、やっと4日目終わりますw
仕事中にコソーリ書きため、ひどいときには勤務時間の9/10使ってた気も…

では、以下9レスほど <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:35:32 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 10_1 〜未知との遭遇?1〜

少し長湯しすぎたのでお風呂から上がることにした。
時計をちらりと見ると3時過ぎ。眠気はさっきの騒ぎで飛んでしまったけど、かなりの夜更かしになっている。
すずかとアリサはのぼせ気味、なのはは眠気が襲っているのかふらふらしている。
とりあえず寝間着に着替え、リビングで水分補給をしてからなのはの部屋に向かう。
なのはが部屋の扉を開くと部屋の奥から小さな寝息が聞こえてきた。
「誰?」なのはがおそるおそる声をかけてみる。すると、ベッドの上で大きなしっぽが二三回揺れた。
部屋の隅には士郎さんが持ってきたのだろう布団が四人分置いてあった。その上に小さい狐がちょこんと横になっていた。
「くぅん」かわいらしい子狐があくびをしながら起きあがった。
「か、かわいい…」なのは、すずか、アリサがそれぞれがうっとりしたような目で狐を見つめている。
その子狐が一点を見つめている…なのはの胸元にいる、のびたままタオルにくるまれたユーノを見つめていた。
口元に少しよだれが出ているような気がする。
まるでおいしそうな獲物を狙っているような目になっていた。
ユーノが起きた。狐と目が合う。とたん、ユーノはがくがくとふるえだした。
私は子狐の所に行ってひょいと抱きかかえる。すると子狐は急に暴れ出し、私の手から逃れると部屋の隅で縮こまってしまった。
それを見ていたすずかが狐に手を差し出す。子狐は恐る恐るといった感じですずかに近づいていく。
そのとき、子狐のおなかがグーっと鳴り、それに子狐自身がびっくりして再び部屋の隅にかけ戻ってしまった。
一連の行動になのはたちの顔がほころぶ。
「この子、おなかがすいてるみたい」すずかがいうと、
何か持ってくるとなのはがユーノをアリサに預けて1階に降りていった。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:36:16 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 10_2 〜未知との遭遇?2〜

しばらくして、なのはは牛乳と小さいボウル皿を持ってきた。お皿を置いてそこにミルクを入れると、恐る恐る子狐が近づいてきた。
でも、ある程度まで近づいたところで子狐は動きを止めてしまい、それ以上近寄ろうとはしなかったので、
私たちは狐をびっくりさせないように部屋いっぱいまで後ろに下がった。
子狐がボールに口を当て、ぴちゃぴちゃと皿の中を舐める。数分もしないうちにボウルの中身が空っぽになったようで、
からからと音を立ててお皿を鼻で回した。なのははそれを見てお皿を取ろうと子狐に近づいた。
子狐は今まで怖がっていたのに、なのはに近づいてお皿を取ろうとしていた手を舐めた。
それを見て、私は子狐に近づく。それを見た子狐は再び部屋の隅に駆け出し、縮こまってしまった。
なのはが苦笑する。私はちょっぴり悲しかった。
私はなのはからお皿を受け取り、キッチンに向かった。途中、アリサとすずかがなのはに抱かれた狐を撫でてはしゃいでるのが聞こえた。
お皿を洗ってるときにふと、拾ってきたばかりのアルフのことを思い出した。
あの狐よりももうちょっと大きかったけど、もっと人懐っこかったような気がする。
…アルフ、どこにいっちゃったんだろう。漠然とした場所はわかるのだけど、
向こうから積極的に教えてくれないと正確な場所までは特定できない。
それに、ここから大分遠い場所にいることは確か。ひとっとびで飛んでいければいいのだけど、
へたに魔法を使うわけにもいかないし…。
お皿を洗い終わって、牛乳パックを冷蔵庫に入れた。
そして、パンを一切れ明日の朝食用であろうバケットの中から取り出してなのはの部屋に向かった。
「ちょっとすずか、ずるい。あたしにも触らせてよ」部屋から嬌声が聞こえてくる。
ドアを開けるとなのはに抱かれて震えている子狐の頭を代わる代わる撫でていた。
私はパンをちぎって手のひらにおき、子狐の口元へ持っていった。くんくんと匂いをかいで恐る恐る
鼻でパンをつついた後、ぱくっと一口で平らげた。
「わぁー」なのはがうれしそうな声をあげる。私たちはパンをちぎっては与え、ちぎっては与えを繰り返した。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:36:38 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 10_3 〜未知との遭遇?3〜

ある程度食べたところで子狐は満足したのか、大きなあくびをして目を閉じてしまった。
「寝ちゃったね」となのはは子狐をそっとクッションの上においた。
すると、どこかに隠れていたユーノが走ってきてなのはの肩に乗っかった。
誰も相手をしなかったせいか少し拗ねている。
「それじゃ、私たちも寝よっか」なのはの言葉にみんな頷いた。
ベッドと机の間に二枚ずつ布団を並べて敷いて、お互いに顔を向け合うように寝転がった。
さすがに4枚敷くのはきつくて、端っこはベッドや机の脚にあたって折れ曲がっている。
私の隣になのは。向かい合ってすずかとアリサがいる。
ユーノがお休みといって自分の籠に戻ろうとしたとき、アリサが自分とすずかの間をたたいて、
「ユーノはここ。たまには人間の姿になったら?」といった。
「え?でもそれは…」ユーノは慌てている。ずべこべ言わない、とアリサがユーノの首根っこをつかんで布団におろす。
ユーノは観念したのか人間の姿になった。
「んー」と伸びをするユーノ。しばらくすると、なんだかそわそわしだした。
「戻ったのはいいけど、なんだか違和感を感じる」ユーノ、完全に動物化してる?
私もほとんどフェレットの姿しか見たことが無いけど、確か人間だったよね。
アリサとすずかがユーノの入れる分だけ間を空ける。そして、ユーノに間へ入るよう促した。
ユーノは顔を少し赤らめながら、お邪魔しますと隙間に収まった。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:37:15 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 11_1 〜思い出 -なのは・フェイトー〜

「明かり、消すね」なのはが明かりを消すと周りが真っ暗になった。
外から漏れてくる街頭の光がうっすらとみんなを浮かび上がらせる。
「こうやって、なのはと寝るのって温泉のとき以来よね」アリサが言った。温泉…か。
「そのときはユーノもちょっと変わったフェレットくらいにしか思ってなかったのにね」
アリサはユーノの頭を抱えてぐりぐりと小突く。
「わ、アリサやめてよ」ともがくユーノ。その光景を見てなのはとすずかがくすくすっと笑う。
「そうそう。そこで私は初めてフェイトちゃんの名前を知ったんだよね」なのはの言葉に相槌を打つ。
「あの時、こっそりと部屋を出て行ったのはそういうことだったんだ」すずかの言葉にびくっとするなのは。
「あ、ばれてたんだ…」と、ちろっと舌を出す。すずかは寝ぼけてたからぼんやりとしか覚えてないけどと付け足した。
「あの時は、みんなに迷惑をかけられないと思ってたから…」なのはが申し訳なさそうにする。
「いいよ。そんなことは。ちゃんと私たちの前に戻ってきてくれたんだから」とすずか。それに合いの手を送るアリサ。
それから、なのはの名前を初めて知ったときのことや戦ったこと、かあさんのこと、
アルフのことなど、ビデオレターでは言えなかったことを中心に二人に話した。
すずかは少しだけつらそうな顔をした。まとわりついた影に聞かされたことを思い出したのかな。
「そうだったんだ…」すずかが目に涙をうっすらとためている。
「でも、今はあたしたちがいるから大丈夫よね」とアリサが親指を立ててウインクする。
私はうんと頷いた。なんだかとっても心が温かくなったような気がした。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:37:36 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 11_2 〜思い出ーユーノ・アリサ・すずかー〜

「次は、ユーノの番」とアリサがつつく。
「え?ぼく?」ユーノがアリサのほうを向く。アリサはそう、と言い、ユーノを促した。
「ユーノさんの生い立ちとか、教えていただけませんか?」とすずかが言う。
そこでユーノはスクライア一族のこと、どうしてなのはのところに来たのかなどを話した。
「最初は僕一人で何とかしようと思ったんだけど、結局最後の最後までなのはに頼りっぱなしで…」
申し訳なさそうに話すユーノ。なのははそんなこと無いよと、ユーノをなだめる。
「ユーノ、意外と苦労してるんだね」意外だといわんばかりにアリサが驚く。
「それはあんまりだよ、アリサちゃん」とすずかが苦笑しながら諌める。
「それじゃ、私たちは…」とアリサとすずかがなのはとはじめてあったときのことを話してくれた。
こうして話を聞いていると、みんななのはのことが大好きなんだと感じた。
そして、話の中心にはいつもなのはがいる。
私もなのはが好き。一番大事な友達だと思っている。
それからいろいろ話をしているうちになんだか窓が少し明るくなってきた気がする。ぼんやりと見える時計を見る。
えと、5時…ちょうど。みんなの目の下にうっすらとくまができている。
「あはは、ちょっとはしゃぎすぎたかな…」なのはが半分閉じた目で言う。
遠くのほうでドアの開く音がした。
「おねーちゃん、おきたんだ…」うっすらと笑みを浮かべてなのはが目を閉じる。
「あたしももうだめ…」アリサ撃沈。すずかもユーノも立て続けに眠りの世界へと落ちていった。
私は…まだ大丈夫かも。でも、一緒に眠ってしまおう。おやすみ。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:37:57 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 12_1 〜夢〜

少しまどろんでいるときに、私は夢を見た。
「なのは、ちょっととーさんのところに行ってくるからお留守番お願いね」
誰だろう?小学生くらいの子供が申し訳なさそうに言う。
「うん、おねーちゃん。行ってらっしゃいなの」明るくなのはが返事する。おねーちゃんってことは、美由希さんだろうか。
美由希さんが出て行ったあと、一人ぼっちでリビングにたたずむ。
少しテレビを見たけどすぐに消して、用意してもらっていたお菓子とジュースを冷蔵庫から取り出して食べる。
ふと、目から涙があふれてきそうになるのをぐっとこらえる。でも、こらえきれずに少しだけ涙がほほを伝った。
一人でいるのは慣れてきたはずなのに、やっぱり寂しい。
自分の部屋からぬいぐるみを持ってきて抱いていると、不意に意識が途絶えた。
気がつけば、周りが暗くなっていた。少し長い時間眠っていたみたい。
リビングの明かりを点けてしばらくテレビ番組を見ていると、中学生くらいの男の子がやってきた。
「おかえりなさい。おにーちゃん」多分恭也さんなんだろう。
恭也さんの手には籠が握られていた。恭也さんは籠から何かを電子レンジに移して暖めている。
しばらくして、恭也さんに呼ばれたので、テーブルのほうへ向かった。
テーブルの上には夕食と思わしきものが並んでいた。
頂きますと手を合わせて料理に手をつける。
話したいことはいっぱいあるのになぜか言葉が出てこなくて、なのはは黙々と食べている。
食べ終わってしばらくすると、もう少し店の手伝いがあるからと再び出かける恭也さん。
それを見送り、テレビを見ながら時間を過ごす。お風呂も一人で湯を張って入った。
もうちょっと起きていればみんな帰ってくるかなと思いながら眠い目をこすって起きているけど、
我慢できずに仕方なく自分の部屋に戻ってベッドの中に潜る。
うっすらと目じりに涙を浮かべながらそのまま眠りについた。
「おかーさん…」 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:38:18 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 12_2 〜現実・苦悩〜

私ははっと飛び起きた。目からあふれる涙をごしごしとぬぐってなのはをみた。
もしかしたらなまじ暖かい生活をしている分、なのはのほうがつらかったのかもと思った。
私の小さいころはアリシアから借りてきた記憶しかないけど、やさしい母さんと楽しく過ごしている。
その記憶が少し前まで、私のよりどころだった。

…多分、私が生まれてからはずっと母さんにつらくあたられてばっかりだったけど、
リニスやアルフがいたから大丈夫だった。
でもやっぱり愛情を注いでもらったことって無かったような気がする。
その時はアリシアの記憶も自分の記憶だと思ってたから母親にあえないつらさはいっしょなのかな。
なのはは、母親に甘えられないつらさを”少し”は知っているといってくれたけど、
少しどころではないような気もする。

結局はかなえられなかった母さんとの穏やかな生活。
でも、そのおかげでなのはたちに出会えた。
今振り返るとわざと私を突き放したようにも思える母さんの行動。
それは、私が母さんのことを好きだからそう思い込んでいるだけかもしれないけど
最初からこういう結末になることを知っていたのかもしれない。
でも、だったらどうしてあのときに私を苦しめるようなことを…
<> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:44:37 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 13_1 〜

寝起きのはっきりしない頭でぼうっと考えているときにふと、布団に私となのは以外の山ができているのに気が付いた。
掛け布団をあげてみると、子狐が気持ちよさそうに眠っている。
子狐が目を覚ました。思いっきり伸びをして、気持ちよさそうにしている。
ふと、私と目が合った。
「!!」その子はびっくりして部屋の隅に駆け出し、丸く縮こまる。
突然の行動に困惑してしまう私。布団から抜け出し、おびえさせないようにゆっくりその子に近づく。
その子は恐る恐るこっちを向いて近づいてきた。私はある程度の距離で近づくのをやめて手を差し出した。
はじめは頑として動かなかったその子も慎重に、ゆっくりと近づいて、
私の手のひらを鼻で数回つついた後、ぺろぺろと舐めてくれた。
私はうれしくなって、その子を抱きかかえて頭を撫でた。
しばらくは、緊張しているのかぶるぶると震えていたけど、そのうち目を細めて撫でられるがままになっていた。
時間は6時ちょっと前。空は完全に明けている。再びうとうとしだした子狐をなのはの隣において掛け布団をかける。
ユーノは知らないうちにフェレットの姿に戻っていた。
…そのうち、人間の姿に戻れなくなりそうだね。 <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 19:45:15 ID:QaXncGuu<> 高町家に引き取られたフェイト4日目 13_2 〜眠る前に〜

私はのどが渇いたので、眠気で少しふらつきながらリビングに降りた。起きてきた桃子さんと目が合った。
「わ、フェイト。すごい顔だねぇ」とびっくりされた。
昨日の晩に話が盛り上がって、寝たのがさっきだったことと、なのはたちはもう少し起きてこないことを伝えた。
「ま、しかたがないわね。今日のところは許しちゃうけど、今度からは夜更かしはなしね」
と言われ、私はわかりましたと返事をした。
それから自分のコップにお茶を入れ、一息ついてから手洗いを済ませ、なのはの部屋に戻ろうとした時、桃子さんが
「朝食は冷蔵庫にあるからみんなで食べてね」とキッチンのほうから声をかけてくれた。
私はありがとう、桃子さんとお礼をして、階段を上った。
途中、恭也さんと美由希さんにも会ったけど、二人とも、私の顔を見てびっくりしていた。
そんなにひどい顔だったのだろうかとなのはの手鏡を借りてみてみた。
…自分で目を見はるくらい分厚いくまが目の下にできていた。
とりあえずそれは見なかったことにして、布団に潜る。
明日…いや、今日か。いったい何時に起きることになるんだろう。
すずかとアリサも用事のほうは大丈夫なのかな?とか考えているうちに意識は遠のいていった。


続く… <> 76<>sage<>2005/07/16(土) 20:04:08 ID:QaXncGuu<> ひとまず、4日目は終了です。
…なにやらフェイトの日記帳みたいになってますけど


次回以降、多分5日目の制服受け取り以降は日付表示が消えます。
代わりに 項目分類が細かくなる予定です。

なのは本編とは完全にパラレルな話になってしまいましたがよろしければ、
これからもおつきあいいただけたらと…
多分2期放映終了しても話は続いている気がしますので(泣

話は、いったんお休みして、久しぶりの外伝を書こうと思います。
主役は、多分ファリンさん。ちょっとしたドタバタ劇(苦手)で行きます。

ではノシ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/17(日) 01:13:44 ID:S+d0ahoS<> 久遠!? <> 640<>sage<>2005/07/17(日) 01:43:37 ID:NaAHqjJ1<> 久遠キター(゚∀゚) !!

>>76氏GJです。
ファリンのも楽しみにしてますよー

んで15話投下 <> 640<>sage<>2005/07/17(日) 01:45:11 ID:NaAHqjJ1<> 第十五話 だれのせいでもない

「ち・・・・」
リニスは、自分の邪魔をしているこの少年の強さに、思わず舌打ちをした。

(情報としては知っていたけれど、これほどとは・・・・!!)

『stinger snip』
「そこ!!」

不規則な軌道を描くクロノの射撃を相殺し、リニスは叫ぶ。

「お前達・・・行きなさい!!」

彼女の左右の地面に水面のような波紋が広がっていく。
来る────クロノのその読み通りに、波紋の中心に満ち満ちた魔力から、それぞれに異形が現れる。

「させるかっ!!」
右手のS2Uが、左手に発生させたシールドが、異形達の牙を防ぐ。

『break impulse』

そのまま一気に両の腕から衝撃波を流し込み、二体同時に撃破するクロノ。

「・・・やりますね・・・・・」
「お互いに・・・・ね」

このままでは埒が開かない。敵対する二人の胸中は一致していた。

『blaze canon full charge shot』
「・・・・・」 <> 640<>sage<>2005/07/17(日) 01:47:46 ID:NaAHqjJ1<> 二人の魔力が、それぞれに必殺の一撃となるべく集まっていく。

「・・・考えることは、同じのようですね・・・」
「・・まったくだ」

クロノは、なるべく傷つけずに済ませるため、威力調整が可能な余裕のあるうちに決着をつけるために。
リニスは、迅速な撃破そして、フェイトの捕獲のために。

それぞれの、最大の攻撃を放つ。

「すごい・・・クロノ君、こんなに魔力あったんだ・・・」
クロノの背中を見つめながら、なのはがつぶやいた。

今までなのはの見たことのあるクロノの戦闘スタイルは、最小限の魔力で最大の効果を生み出す、といった
効率を重視した魔力消費を抑えたものだった。もちろんクロノの魔力自体が凄まじいものであるとは知っている。
フェイトから何度も聞かされていたし、アースラの切り札というくらいなのだから。

それでも、これほどとは。

「これなら・・・・?フェイトちゃん?」

フェイトは、自らを抱きしめるようにしながら────震えていた。

「フェイトちゃん・・・?」
「ごめん・・・大丈夫だから」

───私が、弱いだけだから。勇気がなかったから。

だから、こうやって震えていることしかできない。
リニスが自分を狙っていることを知りながら、それを止める力も、彼女と戦う選択をする勇気も持ち合わせていなかった。
だからかわりにクロノが戦っている。自分の無理な願いを聞き入れて。
<> 640<>sage<>2005/07/17(日) 01:48:41 ID:NaAHqjJ1<> (私の、せいで・・・・)
大切な二人が全力をぶつけ合わなければならないのは、自分のせい。

「フェイトちゃん・・・」
自分を責めないで。なのはがそう言おうとしたその時。



────そうね。その通りよ、フェイト─────



「え・・・・!?」

かつての大魔導師の声が、辺りに響き渡った。



<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/18(月) 00:28:21 ID:tTLJrdmA<> アリサにからだの成長を止める魔法(というか呪いか……)をかけたい
ずっと今のアリサでいてくれよぅ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/18(月) 01:07:07 ID:tTLJrdmA<> ごめん。やっぱりやめとく。
想像してたら、だんだん悲しくなってきた……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/18(月) 07:18:15 ID:AJvXU57X<> >>395
撲殺天使ドクロちゃんに出てくる桜くんですか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/18(月) 23:27:11 ID:X2kQcYrT<> 異人さんの女の子は歳くうとかわっちゃうからなあ。
でもだいじょうぶマイフレンド、アリサならきっと素敵なレディに育ってくれるさ。
関係ないけど、なのはの可愛さはストップ高というか、今がピークという気がすr <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/19(火) 00:39:16 ID:zpQeJQ5t<> >>398
大人のなのはを見たことないのか?結構かわいいよ? <> 76<>sage<>2005/07/19(火) 01:27:48 ID:LVIghV4h<> 大人っていってもせいぜい高校生位だろうと・・・違ったっけ?
桃子さん似の顔立ちだったような


>>640
( `−´)大活躍
リニス戦にあの人が乱入ですか?
また、フェイトの精神をずたずたにして行かれそうでガクブルですw



番外編、だいたい半分できてます。ただ問題が・・・


ファリンの出番がどんどん減っていく・・・orz
どうしてドジ踏むときしか目立たないのさ・・・orz
何とかがんばります。

>>398
それは日本人の女の子でも一緒さぁ
ただ、見慣れているか見慣れてないかの差だけだよ
まあ、アリサはびじn(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/19(火) 08:45:40 ID:NABU3s1K<> >>400
書きたいように書いてくれよマイフレンド <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/19(火) 13:44:17 ID:zpQeJQ5t<> >>400

これでつか?
http://megaview.jp/imageout.php?m=org&ty=101&pt=c%2F20050711%2Fimg%2Fsrgpnvfi4929810.jpeg&ctv=3 <> 76<>sage<>2005/07/19(火) 20:09:43 ID:LVIghV4h<> >>402
左様でございます。
見た目、大学以上でしたね(苦笑
適当言ってスマンカッタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/22(金) 02:25:53 ID:V2JRzxXj<> アリサにばかちんと言われたい <> 640<>sage<>2005/07/23(土) 15:02:51 ID:Hb2OevQJ<> 第十六話 女帝帰還

 「この声・・・魔力・・・まさか・・・!?」
「母さん・・・?」

フェイトの脳裏を、虚数空間へと落ちていく母の姿がかすめていく。
そんなはずは、ない。あの暗闇の中から生還するなんて、そんなことは。

───これもまた、あなたが悪い子だからよ───

「・・・!?」
(「これ」・・・?まさか!?)

上空を見上げたフェイトはすぐさまクロノの方へと向き直り、叫ぶ。

「だめ!!兄さん逃げて!!」
「ッ・・・!?どういう・・・」

言いかけて、クロノもまた気付いた。先ほどまで全身にその魔力を漲らせ臨戦態勢をとっていたリニスが、
もうその必要はないとばかりに無防備にただ立っていることに。

(───しまっ・・・)

遅かった。

避ける間もなく一筋の、ほんの一筋の光が、クロノの右肩を一瞬にして貫いていった。

「あ・・・」

それは、あまりに鋭く一瞬のできごとで。
痛みを理解するのにわずかの時間を要するほどだった。 <> 640<>sage<>2005/07/23(土) 15:04:09 ID:Hb2OevQJ<>
「・・・ぐ・・ああああぁぁ!!!」
肩を押さえ、もんどり打ちながら倒れるクロノ。
S2Uは地に落ち、瞬時に激痛を物語る脂汗が額ににじみ出る。

「クロノ君!!」
「兄さん!!」
「ぐ・・・ぅ・・・く・・」
(馬鹿な・・・最低限・・・・シールドは、張って、おいた・・・のに)
あんな、ともすれば見ることもできないようなか細い魔力弾一発がシールドを破り、
その上これほどのダメージを食らうなんて。

「申し訳ありません・・・主よ。わざわざあなたが出てくるようなことになってしまって」
その場にいる誰もが───倒れその肩を血に染めているクロノですら、いつのまにか集まりだした灰色の雲を見上げていた。
いや、そこより発せられる、以前に感じたことのある強大な魔力に対して、と言ったほうが正しい。

(く・・・まずい、あれがあの人なら・・・。はやく傷を・・・)
右肩を押さえる左手へと魔力を集め、治癒魔法を試みる。
全力を回復にまわせばさして時間はかからないはず。そして戦闘態勢を整えてフェイト達を逃がす。それしかない。

「無駄ですよ」
「な・・・に?」

何かが、おかしい。
魔力を込めているはずの左掌から傷口へと、魔力が入っていかない。

「並大抵の魔力では、我が主の魔法による傷を治癒魔法によって治すのは不可能ですよ。生半可な治癒魔法では主の残留魔力に弾かれるのが落ちです」
「く・・・」
(そういう・・・ことか・・・!!)

「それに、もう遅い」
<> 640<>sage<>2005/07/23(土) 15:05:18 ID:Hb2OevQJ<> 先程までは、集まりつつもどこかばらばらであった上空の魔力が、既に一つになっていた。
それらは暗黒となり、何かを形作っていく。

「・・・我が主、プレシア・テスタロッサ」

黒い影は、漆黒の髪と衣となり。
形成されていく姿は、かつての大魔導師と一致する。

「母・・・さん・・・・」


それはフェイトの母、プレシア・テスタロッサの帰還を告げていた。

<> 640<>sage<>2005/07/23(土) 15:19:59 ID:Hb2OevQJ<> 十六話投下しますた。

>>76
ごめんなさいあの人には完全に悪役に回ってもらう予定ですorz

>どうしてドジ踏むときしか目立たないのさ・・・orz
だがそこがいい
投下お待ちしてますよー
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/23(土) 16:47:19 ID:T5B71VUV<> うぉ!? 地震キタ――(゚∀゚)――!!!! <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/07/24(日) 16:32:07 ID:QvrmM6mT<> orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/25(月) 00:28:11 ID:t8Q2suKp<> >>410
どうした? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/25(月) 02:29:13 ID:ZNTBZfgF<> ☆☆☆☆☆☆告られレス★★超LUCKY☆☆☆☆☆☆
今月の間に超LOVEAになれるよо(^−^)о
自分が『好きだ』って思っている人から告られたり、
大切な人とずっと一緒にいられるよ♪∞
でも、まず最初にこの『告られレス』を
7つのスレに貼ってね。
そうすればLUCKYをゲットできるよ♪♪♪
(ただし7つのスレに貼ったらだよ)
信じるか信じないかはあなた次第!!
でも、このレスは本当にとっても効き目があるよ♪
このレスは絶対効きます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/25(月) 03:14:33 ID:Lb38EKZi<> ワロタ <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:46:19 ID:k4bYM5UF<> 「アリサがエッチ事を覚えてしまった女の子だったら?」

ということで、十三話Aパートの1シーンを思いっきり引き
延ばしてみました。
あのシーンに出てきたのは、アリサと犬2匹。
まぁ、そうゆう内容です。

全部で5レス。
<> (1/5)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:47:13 ID:k4bYM5UF<> 魔法少女リリカルなのは 第十三話 A-PART・裏

 グラ、グラグラ、グラグラグラ……。
「地震、かなぁ」
 でも、ちょっと違う気もする。何がって聞かれても答えら
れないけど、落ち着かなくてすごく不安になる。こんな気分、
前にもあったかな。
(確か、あれはなのはが休む少し前だったかな……)
 なのははどこへも行かない、戻ってくるって約束したけど、
だからって心配するのはやめられない。
「大丈夫だよね、ジョンソン、ベン」
 かたわらにいるふたりに話しかける。ジョンソンもベンも
大型の室内犬。ふたりとも結構大きくて、ふわふわで温かく
て、抱きしめるととても落ち着く。猫もかわいいけど、抱き
つくと嫌がることも多いから、私は犬の方が好き。
「クゥン」
 ベンが頭をすりすりして、ジョンソンがほほをペロッとな
める。ふたりとも私の不安が分かるのか、心配してかまって
くれる。
 今夜はパパもママもいない。鮫島はいつもいてくれるけど、
こんな夜はやっぱりさみしいかな。さすがに鮫島をぎゅって
抱きしめるわけにいかないしね。
「やん、くすぐったいよ」
 今度はジョンソンが私の胸をすりすりして、ベンはネグリ
ジェの上から足の間に頭を入れようとする。ほんと、ペット
のくせに嫌らしい子たち! でも、そうさせてしまったのは
私なんだけどね。
「ベンもジョンソンも私がほしいの? 今日は眠れそうにな
いし、ひさしぶりに遊ぼっか」
 パパやママには内緒のいけない遊び。もちろん鮫島にも内
緒。知られたら恥ずかしいのもあるけど、きっと怒られちゃ
うし。だったらやるなって自分でも思うけど、思い立ったら
なかなか止められないのよね。

 こんなこと知ったのは半年ぐらい前だったかな。教えてく
れたのは忍さん。眠れない夜に気持ちよく眠れる方法だって、
なのはと私にすずかで実演して見せてくれたの。すずかはもっ
と前からしていたそうだけど、忍さん以外に見られたのは初
めてで、当たり前だけどとても恥ずかしがってたっけ。
 その時おかしかったのがなのは。忍さんの話を聞いてもまっ
たく分かっていなくて、すずかが猫ちゃんにされるのを見て
すごいびっくりして。なのはには忍さんと付き合っている恭
也さんやお姉さんの美由希さんもいるのに、そうゆうのはう
といというかニブチンだよね。
 なのはの家はペット飼えないからって残念がっていたけど、
今はユーノがいるからしているのかな。あの子は反応がかわ
いいから、してもらうよりしてあげる方が楽しそうだけど。
なのはが帰ってきたらどうなのか聞いてみよう。
「あ、ちょっと待って。まだダメだってば」
 まだネグリジェを少したくしあげただけなのに、ジョンソ
ンとベンは争うように中へ潜り込もうとするの。普段はとて
もおとなしいのに、うれしそうにハッハハッハしちゃって、
それがすごくかわいいのよね。
<> (2/5)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:48:18 ID:k4bYM5UF<> 「ぬがないと汚れちゃうから、あぁぁん、もう!」
 前にはいたままグチョグチョになるまでなめられて、それ
はとても気持ちよかったけど、はきかえたあとの処理に困っ
ちゃって。それ以来ちゃんとぬいでからするようにしていた
んだけど、こうなったらもうダメ、ふたりに来られたら力で
押さえきれない。
「ひゃっ、だめぇ」
 ふわふわの毛がくすぐったくて、体の力が抜けちゃう。私
の内緒の弱点が、太ももの内側。前はそうでもなかったのに、
ジョンソンやベンと遊ぶたびにどんどん敏感になっちゃって。
 私の抵抗がなくなったから、もうふたりともネグリジェの
中。どっちも押し合いながら一番奥を目指すから、私は足を
大きく開かされてとてもはしたない姿になって。
「ゃ、ゃだぁ。そんなにクンクンしないで」
 ネグリジェの中に入るのにあんなに急いていたのに、いざ
ショーツを目の前にしたら急に慎重になって、鼻先をこする
ようにクンクンするの。犬なんだから当たり前だけど、こん
なとこの匂いをかがれるなんて、やっぱり恥ずかしいよ。そ
れにふたりの熱い息が吹きかかって、私も熱くなっちゃう。
「ぁっ、んんっ」
 ベンが鼻をあそこに押し付けて、もっとクンクンする。も
うお風呂に入っちゃたから匂いなんてないはずなのに、少し
でも残った匂いをかぎとろうとして。ベンはここの匂いが好
きみたい。体育があった日なんか、何十分も飽きずにクンク
ンするから、それだけでおかしくなっちゃいそうだった。
 ジョンソンの方はというと、熱くてザラザラで、でもヌメ
ヌメした舌で私の足の付け根をぺろぺろとなめはじめる。ジョ
ンソンは匂いより味みたい。すぐになめたがるの。ま、ジョ
ンソンは私の汗が好きみたいだから、どっちも似たり寄った
りよね。
「ん、GOOD、気持ちいいよ、ジョンソン、ベン」
 ベンの鼻が動くたびにあそこがじんわり熱くなる。とくに
スリットの上の方にある一番敏感なところは、ショーツの上
からなのにしびれるくらい気持ちいい。
ジョンソンもショーツの上からなめたり、器用に舌でクロッ
チをめくろうとしたり。その舌使いが絶妙で、ドキドキして
あそこの奥がキュッとなっちゃう。
 ネグリジェの上から頭をなでなでしてあげると、ふたりと
もさらにはりきりはじめちゃってかわいい。
「ふぁ…ゃ……んんっ」
 もうショーツはジョンソンとベンの唾液でベトベト。でも
ぬれちゃったのはそれだけじゃない。きっと真ん中辺をぬら
しちゃったのは私。だって舌や鼻だけじゃなくて、ずっと足
を開かされたまま太ももを毛でこすられているんだもの。で
も、ほんの少しよ。
「…ぁ…ん、だめっ、NO! う、WAIT!」
 すがりついてなかなか言うことを聞かないふたりを何とか
押さえ、ソファーを支えに立ち上がる。開きっぱなしだった
から、少し足がガクガクする。
「ふぅ、ジョンソンもベンも激しいんだから」
 あらためてネグリジェをたくしあげる。よかった、ショー
ツはぬれちゃったけどネグリジェは大丈夫。こっちはごまか
すの大変だもの。
<> (3/5)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:49:39 ID:k4bYM5UF<> 「いまぬぐから待っててね。ふたりとも直接の方がいいでしょ?」
「「ワンッ、ワンワン!」」
 嬉しそうにしっぽ振っちゃって、現金なんだから。
「さっきはぬぐって言っても聞かなかったくせに」
「キュゥン」「クゥゥン」
 うなだれちゃって、バカで、かわいくて、エッチな子たち。
エッチなのは私がいけないんだけどね。
「よしよし、今度はちゃんと待つのよ」
「「ワンッ」」

 ゆっくりとネグリジェのすそをたぐりあげると、少しずつ
私の足がむき出しになる。ふたりともそれをじっと見つめて
いて、何えーとだっけ、そう、ストリップみたい。
「んしょっと」
 ネグリジェを足の付け根で押さえ、片手でショーツを降ろ
すと、クロッチのところがぐちょぐちょにぬれちゃってる。
ふたりともエッチなんだからって思っていたら、そこにつーっ
と滴が糸をひいて。
(やっぱり私もエッチな子か)
 ぬれちゃうかもしれないから、ネグリジェをおへそのあた
りまでまくって、片方ずつショーツから足を抜く。手の中で
小さく丸まったショーツは、ホカホカ温かくて、ぐっしょり
とぬれていて。私はそれをふたりの前においた。
「WAIT! 少しそれで我慢しててね」
 ジョンソンもベンも競ってショーツにかぶりつく。もしか
したらやぶけちゃうかもしれないけど、別にお気に入りので
もないし、ふたりが喜んでくれる方がいいもの。
 私はふたりに背を向けてうつ伏せになる。胸元でクッショ
ンを抱えて、ひざを立てておしりを突き出して。ネグリジェ
は腰までまくっているから、もちろんおしりは丸出し。
「まだよ、まだだめ、WAIT、WAIT」
 気が付いてにじりよるふたりを制止する。いちおう我慢し
て待っているけど、ハァハァって荒い息があそこに当たって
て、あんまり意味なかったりして。かえって私の方が我慢で
きなくなりそう。
 はやる気持ちを押さえ、足の開き加減をかえて、クッショ
ンを抱きなおして準備完了。これが私の一番気持ちいい姿勢。
「ジョンソン、ベン……COME!」
「「ワンッ!」」
 ふたりの舌が私のあそこを襲う。ほんとに食べられちゃう
んじゃないかってくらいの勢いで。
「ん、んんっ」
 クッションに顔を押し付けて我慢する。何か負けって感じ
がするから、声を出すのは好きじゃない。いつも最後は我慢
できないけど、最初くらいは飼い主の威厳をしめさないとね。
「…ん……っ」
 私のあそこから、ペチャペチャペチャっていやらしい音が
する。前から後ろまでふたりになめられて、あそこがとけちゃ
いそう。
「ふっ…ん……」
 直接なめられるのは、くすぐったいとかむずがゆいとかそ
うゆうレベルじゃない。もう、あそこがジンジンしっぱなし
で、裸なのに湯だったみたいに熱くなって。
<> (4/5)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:50:51 ID:k4bYM5UF<> 「…っ…ん……ぁぁっ」
 後ろの恥ずかしいところもペチャペチャって。これはジョ
ンソンの舌。汚いとこなのに何でか好きみたい。私はってい
うと、ちょっと好きかも。もちろん、なめられる方。だって、
あそことはちょっと違う感じで気持ちいいんだもの。
「ゃ……ぁっ…んん…」
 だんだん声を我慢できなくなってくる。ベンの舌がスリッ
トの中まで伸びてきて、にじみでるいやらしいおつゆを直接
ぺろぺろして。ジョンソンはジョンソンで、恥ずかしいとこ
のひだを舌でほぐしはじめるし。
「…ぁ……ん、くっ……」
 腰がジンジンしびれてくずれそうになって、何とかクッショ
ンにしがみついて。
「…ゃっ…ぁっ……はぁぁ」
 頭の中が真っ白になって、ただ気持ちいいことと、好きな
人のことだけでいっぱいになって。
「すず…かぁ……な…の…はぁ……」
 もしも、ジョンソンじゃなくて、すずかだったら……。
 もしも、ベンじゃなくて、なのはだったら……。
 二人には話せない、私のないしょの願い。
「……もっと……して……」
 とうとうすずかの舌が中にまで入り込んで、くちゅくちゅ
音を立てて。
「だ、だめぇ…ゃ、そこ…きたなぃ…よぉ……」
 やめてって言ってもすずかは止めてくれない。『でも、こ
れはアリサちゃんがされたいことだよ』って、私の恥ずかし
い穴で舌が動きまわって。
「…んっ…で、でもぉ……ひゃん!」
 なのはに一番気持ちいいところを探り当てられて、そこか
ら背中をぬけて頭まで電気が走って、目の中に火花がちって。
「ひゃ、やっ…すっ、すごいっ……ぁぁっ」
 小さなお豆が器用にむかれて、つんつんってなのはの舌が
つつくの。『今まで会えなかったぶん、気持ちよくしてあげ
る』って、舌でつつまれてグリグリこすられて。
「…お、おか……おかしく、なっちゃう!」
 二人の舌がもっとはげしく動いて、あそこも頭の中もとろ
とろにとけてくずれて、そして。
「…す、すずかっ…なの…はぁぁぁっっ!」

(また、しちゃった……)
 犬を友達に見立ててするなんて、やっぱりいけないよね。
もし知られたら、きっと嫌われちゃう。
「はぁぁ……」
 なのはやすずかに気持ちよくしてもらいたいし、逆になの
はとすずかになら気持ちよくしてあげたい。でも私がそう思っ
ていても、二人はどうかって言ったら、どう考えてもだめだ
よね。
(これも、片思いっていうのかな)
 いくら考えても切ないだけだし、ほどよく疲れて眠くなっ
たし、ジョンソンもベンもやっと満足したのか、もうなめて
いないし……。
「……さま。アリサお嬢様!」
 鮫島も来たみたいだし、そろそろ寝ようかな……って、えっ?
「鮫島!?」
<> (5/5)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:52:03 ID:k4bYM5UF<>  びっくりしてクッションから飛び起きると、そこにはこめ
かみを押さえ鮫島がいて、情けなくて仕方がないって顔して
いて。
「い、い、いつからいたの?」
 いまさらだけど、腰までまくり上げたままのネグリジェを
下ろして、ばつが悪いからその場で正座。
「そこの二匹がお嬢様から離れた時です。いくら呼んでも気
が付かれませんでしたが」
 ジョンソンとベンも横でしょんぼり座ってる。満足したん
じゃなくて、鮫島がきたからなのね。それにしても、まった
く気が付かなかったなんて……はぁ。
「これは奥様だけじゃなく、旦那様にもご報告しなければい
けませんね」
 鮫島がちらっとふたりを見ると、ジョンソンとベンは「きゅぅ
ん」って小さくなって。私はふたりを鮫島からかくすように
抱きしめた。
「だめっ、パパとママには言わないで!」
 ふたりがこんなことしてるって知ったら、絶対処分されちゃ
う!
「ジョンソンもベンも悪くない、私がさせたの。悪いのは私
なんだから、なんでも罰を受けるから、だから、だから!」
 鮫島がじっと私を見る。鮫島の目が怖いけど、ここで引い
たらふたりが大変なことになっちゃうから、頑張ってにらみ
返す。
「…………そうですか。お嬢様がそこまでおっしゃるなら」
 私の言うことを聞いてくれる!って喜べたのは一瞬で、そ
の後の鮫島の言葉を聞いた私は……。

 一夜明けて、今日はさっぱりした日本晴れ。スクールバス
の中は、昨日の地震の話題で持ち切り。
「昨日の地震って、変な感じがしなかった?」
 今日もなのははきていないから、私は後ろの方ですずかと
一所に座っている。で、すずかの関心も地震のことで。
「うん。何でか不安になって……」
 きっと、すずかも私も考えていることは一緒。必ず戻って
くるって約束した親友のこと。
「……」
「………」
「…………あの、アリサちゃん」
「……何?」
 重い空気を換えようとしたすずかの言葉。
「おしり、どうしたの?」
 ぎくっ!
「えっ、ど、どうしもしないよ。NO PROBLEM、NO PROBLEMよ」
 言えない、言えるわけない。おしりペンペンされてまだ痛
いなんて!

おしまい
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/26(火) 22:53:41 ID:k4bYM5UF<> 最初は本番とかフェラも予定していましたが、時間等の問題
で取りやめました。
自分のが役に立たない老人が、それとなく幼い少女に変態的
なことをさせるのも結構おもしろいと思ったんですが。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/27(水) 08:43:47 ID:U6Qzr4/w<> 微妙に古いセンスだな・・・ <> 640<>sage<>2005/07/27(水) 17:36:50 ID:SiQChiog<> >>549
アリサエロッ。微妙に英語が混ざるのは
彼女の素ですか?妄想少女アリサGJ

>>421
そういうこと言わないそう言うのなら549氏以上のものを書いて見せてくれ






自分も前似たようなこと言って痛い目見たからさorz
完全な自業自得でな

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/28(木) 01:43:44 ID:+2xgkpPc<> 古いセンスというかおっさんくさいw <> 76<>sage<>2005/07/28(木) 01:53:10 ID:jlWlGYxq<> >>549
good Eros
伊達に大型犬を飼ってる訳じゃないと‥



今は、新作少し迷宮に入ってるのであれですが、没ネタを一つ

廃棄理由:整合性+流れの不自然さ…orz <> 76<>sage<>2005/07/28(木) 01:54:21 ID:jlWlGYxq<> 私は、ファリンさんになんだか興味を覚えた。夕食後、
「すずか、ファリンさん借りるね」とファリンさんをリビングから私の部屋に連れ出した。
すずかは不思議そうな顔をしていたけど、OKしてくれた。
「どうしたの?フェイトちゃん」首をかしげて微笑むファリンさん。
「ごめんね・・・」私は、ファリンさんに抱きつき、首筋を撫でた。
「っ!?フェイトちゃん?」びくりと体が反応するファリンさん。私はかまわず、いろんなところを舐めるように撫でる。
「ひあっ!?や、やめて。くすぐったいよ」ファリンさんは体をよじる。
…継ぎ目が見当たらない。ひょっとして、私と同じなんだろうか。
ファリンさん私が何をしようとしているのか気が付いたようだ、
「私、一応人間だよ?お姉さまは自動人形だけど、私には血が流れてるしね」と屈託なく笑う。
「そんなことよりも、お返し」と今度は私がファリンさんに押さえられて、わき腹をくすぐられる。
「ファリンさん、ごめんなさい。やったことは謝りますから」今にも悶えてしまいそうなのを必死に我慢する。
「許してあーげない」ファリンさんは歌うように言うと、さらに脇腹をくすぐるスピードを上げた。
「あ、はは、あはははは、ちょ、ほんとにごめんなさひ、くふふふ」私がこらえきれずに声をあげると、
「さーこれからが本番だからねー」と脇や他の部分もくすぐり始めた。私がもがき苦しんでいるときになのはがやってきた。
「フェイトちゃ…あ、ごめんなさ−い」と何かを言いかけて戻っていった。いや、助けてよなのは。
私はファリンさんの太ももをぺちぺちと叩いて降参した。
笑いすぎで軽い呼吸困難に陥っていた私に
「ごめんね。お姉様と私のことはいろいろと言ってはいけないことがあるみたいなんだ」と、少し寂しそうな笑顔を見せる。
「ごめんなさい。私、少し知りたいことがあったから…」私は謝った。
「別に、謝らなくてもいいよ。おかげでフェイトちゃんの弱いところを発見できたし」
と、笑いながら私の脇をくすぐってくるファリンさん。ちょこっと触られただけで全身に鳥肌が立った。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/07/28(木) 02:25:28 ID:GWJCT1LV<> おっさんくさいのはどうにもならないかも。。。

英語にしたのは、盲導犬の躾は英語でするって聞いたからで。
あと、アリサというと「Be quiet!」が印象強く。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/31(日) 01:01:18 ID:M5yb/kj7<> アリサあいしてる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/07/31(日) 23:54:32 ID:Rauna9kP<> Megamiマガジンの折り込みポスターの
なのはがエロすぎる件について <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/01(月) 01:56:10 ID:X/po1+DE<> 俺の子供が産めるからだになったのかな(*´Д`) <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/01(月) 10:18:41 ID:gP/xL1va<> 確かにエロ過ぎるな。(;´Д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/01(月) 11:38:05 ID:0KfYJ/Mw<> 淫獣め、まだ一緒に風呂入っているのか
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/01(月) 16:08:06 ID:ZnTIZCly<> ちっ。
また購読誌が増えちまうぜ。 <> 640<>sage<>2005/08/01(月) 19:48:08 ID:pji+u0wc<> >>76
GJです
ファリンかわいいよファリン。
別にこのままどこかにつなげても問題ないのでは?
フェイト=くすぐられスキー確定?

自分もちょっと詰まり気味ですorz
一応できたんでうpしますが文章力のなさ&安直さを痛感orz <> 640<>sage<>2005/08/01(月) 19:49:49 ID:pji+u0wc<> 第十七話 鬼

「久しぶりね、フェイト」
「・・・・母さん・・どうして」

それは、生きていたことに対する疑問か、リニスを使い自分を狙っていたことにたいするものか。
あるいは、その両方か。

「・・・リニス、下がりなさい」
「はっ」

有無を言わさぬ声でプレシアは、隣に控えるリニスに命じる。
あくまで、厳格な主従関係で。そこにはかつてフェイトをめぐって起きたような、意見の相違や対立は存在し得ない。

「なぜだ・・・・なぜ、あなたが生きている・・・・」
「何故私が生きているのかなどどうでもいいこと。ただ、事実として私はここにいる。・・・そして」
「ッ!!」
起き上がりかけていたクロノの両腕が、突如上に向けて光の輪に固定される。
「く、バインド・・・・!!」
「あなたもいる以上、たっぷりとお礼はしないとねぇ、クロノ・ハラオウン」

プレシアの右手が、クロノの頭部を鷲掴みにする。
それだけでもう、フェイトには彼女が何をしようとしているのかがわかった。いや、わかってしまった。

「だめ・・・母さん、兄さんを・・・やめて・・・!!」
フェイトの声を聞き届けることなく、プレシアは右手へと魔力を込めていく。
このまま解き放てば─────彼女の魔法の威力ならクロノの頭部などふっとぶだろう。

「お前たち親子さえいなければ、私はアルハザードに行けた・・・アリシアの身体と共に・・・!!」
「・・・!!」
「死んで償え、アリシアを奪った罪を・・・・」 <> 640<>sage<>2005/08/01(月) 19:52:02 ID:pji+u0wc<>
クロノを──兄を助けなければ。
「だめ・・・!!」
『divine shooter』
「!!なのは!?」」
フェイトがクロノを助けようと飛び出すより先に、なのはが魔法を放っていた。

「ち・・」
クロノを掴んでいた手を離し、その魔力の篭った拳を持ってディバインシューターを叩き落す。
「そんな・・・素手で・・・!?」
いくら魔力のほとんどない状態で放ったとは言え、それでもなのはの魔法ならば並の術者以上の威力はあるはず。
それを、シールドもつかわずはじくなんて。
「そういえば・・・お前もいたわね」
「・・!!」
「お前がフェイトによけいなことを吹きこまなければ、こんなことにはならなかったのよ・・・!!」
「そんな!!それは!!」
「だまりなさい!!・・・丁度いいわ。フェイトを手に入れる前にお前達二人、まとめてその罪を贖わせてやるわ・・・」
プレシアの顔は既に鬼の形相と化していた。その狂気と力を止めることのできる者は誰一人、いない。
その鬼女の仮面を被ったまま、残酷に口元を歪めプレシアは告げる。
「たっぷり・・・かわいがってあげるわ・・・・」
<> 640<>sage<>2005/08/01(月) 19:53:02 ID:pji+u0wc<> 今回短くてスマソorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/03(水) 01:49:50 ID:hcryAxg9<> フェイトは受け……。 <> 76<>sage<>2005/08/03(水) 02:00:25 ID:wOy7oS23<> >>425のシチュエーションで誰か一つ・・・

>>640
大丈夫。漏れのは無駄に長くて…( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


orz

またせっぱななしも悪いので、序盤投下?
ちょびっとだけです(苦笑 <> 76<>sage<>2005/08/03(水) 02:03:47 ID:wOy7oS23<> 高町家に引き取られたフェイト番外編3 ファリンさんがやってきた
1 〜ファリン、お使いを頼まれる〜

私は今、非常に困ってます。
まずは、お昼前のやり取りからお話しましょう。

今日はノエルお姉さまが忍さんにメンテナンスを行ってもらっているので、
私は普段お姉さまがしている仕事を一部手伝うことになったのですが…

「ノエル、ここのアクチュエーターの具合はどう?」
「そうですね。少し47°角付近で抵抗値が高くなってます」
「んー、ちょっと稼働部分が潤滑切れ起こしてるかな。このリテーナを交換してみよっか」
「はい」
「あ、やっぱり。割れた部分にたまってる」
私には何のことやらさっぱりですが、お姉さまのひじの部分をつけたり外したりしているみたいです。
そのやり取りを聞きながらお掃除をしていたわけですが…
ひじを引いたときにあたってしまったようで、
派手な音を立ててお姉さまから取り外した部品が床に散らばってしまいました。
「あうう、ごめんなさいぃ」何度も何度も頭を下げる私。とっても恥ずかしいです。
その様子を見て忍さんとお姉さまはくすくすと苦笑いされて、
「ファリン、その部品は廃棄するやつだから気にしなくてもいいよ」と言ってくれました。
忍さん、とってもやさしいです。お姉さまはかなりあきれているように見えます。
ふと、忍さんが何かに気づいたようです。
「あ、いけない。ファリン、ちょっとお使い頼んでもいいかな?」私は何ですか?と返事をしました。
「うん、ちょっとこれをなのちゃんに届けてほしいんだ」とゲームソフトと何かバッグを渡されました。
バッグ、ちょっと重たいです。
「忍お嬢様。それでしたら私が…」お姉さまが心配そうに忍さんに言うと、忍さんは
「だーめ。今回は取り替えた部品が多いから、慣らし運転しないとね」とお姉さんを抑えました。
「しかし…」何かを言いかけたお姉さんを遮って、忍さんが
「そうそう、今日はすずか、なのちゃんちでお泊りするって言ってたし、混じってくる?連絡はこっちからしといてあげるし」
私はすぐさま首を縦に振り、
「では、すぐ支度をしてまいります」と言うと同時に自分の部屋に戻りました。 <> 76<>sage<>2005/08/03(水) 02:04:58 ID:wOy7oS23<> リュックに着替えとお菓子とかいろいろ詰め込んで。もう一度忍さんのところに戻ります。
「あ、戻ってきた。これ、忘れちゃだめだよ?」とゲームソフトをかばんに詰めてくれます。
「ファリン。くれぐれも高町様に迷惑をかけないようにするんですよ」いつに無く心配そうな顔のお姉さま。
「では、行ってまいりまーす」と駆け出したとき、忍さんに呼び止められました。
「ファリン、バッグ忘れてる」私は慌てて戻り、気を取り直して出発しました。

お屋敷を飛び出したまではよかったのですが、バス停までの道のり、手に持っているバッグがだんだんと重たくなってきました。
やっとの思いでバスに乗り込みほっとしていると、少し眠くなって…気が付いたら駅前に着いていたのです。
私は慌ててバスを降りてほっとしたとき、腕が軽いこと…バッグを置き忘れてしまったことに気が付いたんです。
一応追いかけてみたんですが、もうすでに遠くまで行ってしまってて…途方にくれてしまいました。
<> 76<>sage<>2005/08/03(水) 02:06:31 ID:wOy7oS23<> 高町家に引き取られたフェイト番外編3 ファリンさんがやってきた
2 〜救いの手?〜

「で、そこにたまたま俺が現れたと」
「ハイ、そうなんでづよぉ」よよよと涙を流しながら訴えてくるファリン。
あの、ノエルの妹なのにどうしてこの子はこんなにドジなんだろうか。
「恭也さん、でょうしたらいいですかぁ?」鼻をすすりながら抱きついてきた。
「ま、とりあえずバス会社の営業所に行って確認するしかないな」俺はファリンをつれて、
駅前の営業所に行った。
「では、乗ったバスの系統番号とかわかりますか?」営業所の人の質問にきょとんとするファリン。
仕方が無いので、月村の家から来てファリンが佇んでいた降り場を運行する系統に確認してくれるように頼んでみる。
バッグの重さを聞かれたので、
「これくらいの大きさで、黒くて、少し重たいです」と身振りを使って話すファリン。
「わかりました。とりあえず確認してみますので、しばらく待っていてくださいね」営業所の人が奥の事務所に入っていった。
「ごめんなさい。私、いつも失敗ばっかりして、迷惑をかけてしまって…」待合の椅子に座ると、ファリンがしょんぼりとうつむいた。
「まあ、気にするな」ファリンの頭に手を置いて軽く撫でた。
「あ、お嬢ちゃん。ありましたよ」営業所の事務所からさっきの人とは違う気のよさそうなおじさんが出てきた。
「ちょうど、乗客の方が不審な荷物として乗務員に通報してきたところみたいだね。よかったね、お嬢ちゃん。もう少しで警察沙汰になるところだったよ」
と冗談めかして言うおじさんにびくびくとおびえるファリン。単に落し物として届けるだけなんだろうが…。
それにしても見るからに不審なものって一体…。
1時間ほどしたら循環先から戻ってくるということだったのでしばらく待って、運転手に苦笑いされながらバッグを受け取った。
なんだかサスペンスとかでやってるようないかにも怪しいです的オーラを発散している。
忍…もうちょっとましなものに入れてやれよ。 <> 76<>sage<>2005/08/03(水) 02:07:45 ID:wOy7oS23<> 「じゃ、俺はちょっと寄っていくところがあるから、先に家に向かっといてくれ」俺は手を上げて行こうとするが、ファリンが動かない。
「どうした?まだ何かあるのか?」
「あ、いえ。実は…地図をもらうのを忘れて、場所がわからないんですよ」てへへと苦笑いするファリン。
ここまでくると、何か一種の才能を感じてしまうが…仕方が無いので用事に付いてきてもらうことにした。
後で忍に文句のひとつでも言ってやろう。そう考えながら駅前を後にした。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/03(水) 09:08:45 ID:CRViGKv1<> アリサにきつい態度をとられて困惑するフェイトの顔がみたいな(*´Д`) <> 76<>sage<>2005/08/03(水) 23:44:00 ID:wOy7oS23<> >>443
うpうp >困惑する/(・_・)\

)(`へ´ ( (*⌒ 「私の立場を取って楽しいの?答えなさいよ!!」

/(・_・;)\  「え、えっと。別にそんなつもりは…」

)(`へ´#( (*⌒ 「猫かぶんのもいい加減にしなさいよね」

/(・_・;)\  「あ、えっと、ご、ごめんなさい」


イラストplz… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/04(木) 01:39:41 ID:+fhxMojS<> さんざんフェイトをいびり倒しておきながらも、フェイトがホントに落ち込んでたら
どうにも気になっちゃってびしっと励ましたりするのかな。 <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:41:50 ID:j2K0kM+Y<> 「ぁ、ぁあぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・」

他に誰もいない屋上。
崩折れ、ケモノのようにはいつくばった姿勢で、コンクリートに手をついて。
後方を見上げた少女は。

しかし、100%嫌悪と困惑していたということもなく。

「ゃ、やめて・・・バニングス、さん・・・」

「・・・ふんっ、だ。なによ、この間転入してきてから。なのはにべったりくっついて。
 そんなうらやm」

「・・・?」

「と・に・か・く!」

「っ!」

「いじめる。決定。」

「あ、・・・ぁ・・・」

「んふふ〜、中には居るものね。いじめてくださいオーラ装備してる子。」

「そんな・・・・・・酷いこと、しないで・・・」

「嫌」

少女の後ろに寄り添い、カラダを押さえつけ。

「・・・ふふふ・・・何度『許してください』って言っても・・・」

「ひっ、な、何、を・・・」

「フェイト・テスタロッサ。あんたを、許して、あげない。」

耳元でささやくと同時に、彼女の白のスカートを力いっぱい、捲り上げた。
<> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:42:29 ID:j2K0kM+Y<> 「や、やめてぇ、そんな」

「どうして?」

「は、恥ずか・・・しい」

「恥ずかしい?」

こくこくこくっ。フェイトは真っ赤な顔で頷く。

ぞくっ。

「当然でしょ。恥ずかしがらせてるんだから。」

「・・うぅぅ、ひ、ひぅ、っく、ぅ・・・・・・」

とうとう、硬く閉じた両の瞳から大粒の涙が零れ落ちる。

「・・・あらあら、もう降参?」

こくこく。

「・・・でも。」

「まだまだ、これからよ。」

「ゆ、許して、ぇ」

「(うー、可愛いなー、もう。・・・そろそろ、あたしも・・・)」

そ、と目の前の少女の、丸見えの。
聖域を隠す、その清楚な。
下着を引き千切った。 <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:43:03 ID:j2K0kM+Y<> 「いやいやいやいやいやーっ!」

強く押さえ込まれているため、自由に出来るのは首から上のみ。
強烈な行為により、理性のレッドゾーンを跳び越え。

「(もう、もう・・・)」

意識が飛びそうだ。
一方。

「・・・・・・・・・」

眼前に晒される聖域。
本当に、本当の、ただの縦スジ。ささやかな黄金の細毛。それ以上に控えめな肉付き。
そしてその上の密やかなすぼまり。
病的などでは決して無い、くすみも無い真っ白な肌。

「(・・・き、綺麗だ。)」

「・・・ば、バニングスさん。」

「・・・え?」

「ぉ、お願い、もう・・・もう、許して」

ぞくぞくっ。

「(あー、うん、そう、この目線が、いけないんだっ)」

腰に手を伸ばし、ホックとファスナーを操り。
スカートは、重力に大人しく従った。

「!?」

フェイトは尻に違和感を覚えた。さっきまでは無かった、なにか熱いものが押し付けられ
ている。脈動しているそれは、尻の割れ目をゆるゆると撫でさすっている。
何か、そろそろ、取り返しのつかないところまで事態は進んでいるようだ。

おそるおそる、彼女は後ろを振り返った。 <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:43:34 ID:j2K0kM+Y<> 「・・・あぁぁぁ、き、気持ち、いぃぃ・・・」

「!!!!」

驚愕した。

自分と同じくオンナノコであるはずのアリサの股には。
しかし、オンナノコに有り得ない器官がその存在を主張していた。

「(え、そんな、嘘っ・・・で、でも)」

「あはっ、フェイトの、肌って、擦ってるだけで、気持ちいい・・・」

「(お、大きいぃ・・・)」

何時ぞや、風呂場で 不 幸 な 事 故 に よ り 目撃した義兄のそれより。

「(・・・明らかに・・・)」

自分の、朱に染まった肌を、凶悪な色合いの巨大なモノに撫でさすられている。
目下の状況を忘れ、ひたすらその光景を見つめ続ける。

「ぁぅ、はふ、・・っくぅ、んっ・・・」

ひたすら、その行為に没頭している彼女の息づかいに、変化が現れてきた。

「(・・あ、先が大きくなって・・・苦しそう・・・)」

いよいよ、ソレを強く擦り付けられる。

「・・・っい、いく、いくよふぇい、と・・・」

「っえ、な、何?」

「で、でちゃう・・・いっぱいいっぱい、フェイトに、わたしのせーえき、ぐちゃぐちゃ
 しちゃう―――っっっっ!!!!」

押し付けられたモノの中を。
ナニかがイクのが、はっきりと判った。 <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:44:06 ID:j2K0kM+Y<> びゅっるるるるるっ、ばちゃばちゃ、ばちゃ、ばちゃっ

「・・・・・・ぁぁっ」

頭から顔、うなじから背中の制服、とどめにおしり。
熱い白濁に絨毯爆撃され。

自分が慰みに。
そして陵辱から解放されたことを理解し、背中を震わせ。
少女は、自身がまどろみの中を漂うに任せた。

「はぁ―、は―、ふは―、っは―・・・」

自身を、一滴残らず搾り出し。
目の前の少女に思う存分、叩きつけ。

「・・・っは―、・・・ふ―」

にもかかわらず。
白濁の海に沈む少女を見ていると。

「(・・・この程度、じゃ・・・)」

再び巨砲が、威容を取り戻す。

「・・・満足、できっこない」

抵抗を忘れた獲物をひっくり返し。
邪魔な着物を全てひっ剥がし。
そして、自身の制服のボタンも弾き飛ばすと。

「・・・・・・っ」

コワレモノを扱うように、細心の手つきで。

少女の頭を抱き。

目を閉じ。

そっと、唇を。 <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:44:36 ID:j2K0kM+Y<> はーいここまでで一旦停止ーっ
この後は

寸前ですずか乱入
)('ー')(<あー、アリサちゃん抜け駆けはよくないんだー

すずかによるアリサおしおき・なぜかフェイトも参戦
/(・ォ・*)\<バニングスさん、可愛い・・・はぷっ
)(`ヮ` ( (*⌒<ふぇ、フェイトぉ、の、口のなかぁ、すごいぃぃ・・・

真打・なのは登場
⌒*(・ヮ・)*⌒<フェイトちゃん・・・わたしのここ、舐めて・・・
百合百合してるなのは×フェイト、なのはの後ろを襲っちゃうアリサ、フェイトのオパァイもみもみ
なすずか・・・あたりでおーらす

あたりのシナリオがワタシのピンク色の脳みその中で生成されました、いじょ


あ、でも素直に
「アリサにきついモノでハメハメされちゃって、ハの字眉毛でハァハァしちゃうフェイト」
あたりでもよかったかな? <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 00:48:54 ID:j2K0kM+Y<> むしゃくしゃしてないけどやった。
リリカルなのはで(*´д`*)ハァハァハァアハァできるなら何でも良いわけではないが
しいて言えばこれがワタシの一つの萌えのカタチ
反省はしていない、上のほうの誰かさんたちに責任転kくぇdrftgyふじこlp

−−−−−−−−−− アルフにがぶっといかれました −−−−−−−−−−− <> 640<>sage<>2005/08/05(金) 01:04:36 ID:jfkbmdln<> 新職人キター(゚∀゚)!!
イイヨイイヨー激しくGJ
・・・・俺もエロ書けるようになりたいもんだorz

<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/05(金) 10:48:16 ID:G2/s40EA<> GJ <> 446<>sage<>2005/08/05(金) 22:05:00 ID:j2K0kM+Y<> そんなことよりちょっと、聞いてくださいよ
話題のメガミマガジン、買ってきたんですよ、9月号

>スターライトブレイカー+

          .,Å、
        .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
       o| o! .o  i o !o
      .|\__|`‐´`‐/|__/|
       |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
     /              \
    /    /        \ i
    |      ● (__人_) ●   |  ・・・キング強すぎス
    !                   ノ
    丶_              ノ

          .,Å、
        .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
       o| o! .o  i o !o
      .|\__|`‐´`‐/|__/|
       |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
     /              \
    /    /        \ i
    |      ● (__人_) ●   |  ・・・キングかっこ良ス
    !                   ノ
    丶_              ノ

          .,Å、
        .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
       o| o! .o  i o !o
      .|\__|`‐´`‐/|__/|
       |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
     /              \
    /    /        \ i
    |      ● (__人_) ●   |  というかちょっとやり過ぎス、もっとやっちゃってください
    !                   ノ
    丶_              ノ
<> 640<>sage<>2005/08/06(土) 01:28:09 ID:5SCDzplm<> 第十八話 問い

「やめて・・・・」
それはもう、戦いなんてものじゃなかった。
力の差はあまりに一方的で。
「やめて・・・母さん・・・・」
兄が、友が。実の母の手によっていたぶられる様を、見ていることしかできない。
「お願い・・・」
地面に横たわるなのはとクロノは、抱え起こしてもぴくりともせず。
「お願い・・・・だから・・・・」
そんな状態の二人に対してなおプレシアは光弾を浴びせ続けている。
爆風によって吹き飛ばされた身体がブロック塀へと激突しても、二人は声ひとつあげなかった。
「私・・・母さんについていくから・・・・」
二人に走りより母へと懇願するフェイトの声には、涙が混じっていた。
「だから、もうやめて・・・・・」
アリサ達との約束をやぶることになるが、仕方ない。
このままでは二人の命が危ないのだから、素直に従う以外にない。

だが。

光弾を撃つプレシアの手が、一旦下がる。

「・・・・だめよ。こいつらをどうするかに関係なくあなたの身体は頂いていくのだから」
「そんな・・・・」
「あなたの身体は必要条件ではあっても、十分条件ではないのよ、フェイト」
「・・・・」

「わかったら、そこからどきなさい。あなたの肉体を破壊するわけにはいかない」
二人への攻撃を再開しようと、再び魔力を集めだすプレシア。
「待って!!母さん!!」
「無駄よ。こいつらの罪は、重い」 <> 640<>sage<>2005/08/06(土) 01:29:55 ID:5SCDzplm<> 「違う!!」



「違う・・・・・今度は・・・」
意を決し、フェイトは母へと尋ねる。
「・・・今度は私に、何をさせるつもりなの・・・・・!?」
時間稼ぎという思いもあった。せめてどちらかが意識を取り戻してくれれば。
少しでも時間を稼がなくてはという思いと、母の目的が一体何なのかという疑問がフェイトの意思の中に同居する。

「あなたが知る必要はないわ。ただだまってその身体をアリシアに差し出せばいい」
「ッ・・・アリシア、に・・・?」
だからって。だったらなおのこと、二人を傷つけても無意味だ。
「お願い・・兄さん達にひどいことするのを・・・やめて・・・」
「言ったでしょう、ダメよ」
それは、理屈でなく、怨嗟によるもの。言葉では、決して解くことはできない、幼児のわがままにも似た代物だった。

「・・・それにフェイト。あなたもいけないのよ」
「え・・・・・」
「そもそもあなた、アリシアの出来損ないの分際で本当に───」

だめだ。それ以上は、どうか。言わないで。

「───家族や友達なんてものが作れるなんて思ってたの?」
「それ、は・・・!!」
私には兄さんが、なのはがいる。大切な家族も、友達も。ちゃんといるよ。そう言い返したかった。けれど、できなかった。
なぜなら、それは繰り返しフェイトが自分自身へと、心の奥底で問い続けてきたことだったから。

本来ならいるはずのない存在である自分。
母や、アリシア、リニスといった犠牲の上に生きている自分。
そして、周囲の人間を危険に巻き込んでしまう自分。

いつだってみんな、やさしくしてくれた。
もちろんそれはうれしかった。クロノやリンディのことも、当然家族だと思っている。けれど、その度にフェイトは密かに悩んでいた。

自分は、ここにいてよいのだろうか、と。彼らと共に過ごすことを、赦されているのだろうかと。

自問自答を幾度と無く重ねていたから。
<> 640<>sage<>2005/08/06(土) 01:33:04 ID:5SCDzplm<> アヒャヒャ完全に詰まってますどーしよw



orz

>>446

> 不 幸 な 事 故 に よ り 目撃した義兄のそれより

詳 し く <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 01:42:30 ID:HVqyUVZb<> >> 不 幸 な 事 故 に よ り 目撃した義兄のそれより
>
>詳 し く

⌒*(・ヮ・)*⌒ は っ は っ は
「誰にとって」不幸な事故だったことにしましょうかね?ww <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/06(土) 02:08:06 ID:TYYl977c<> アリサがふたなりなのはともかく、フェイトが発毛していることに
なぜか動揺している件について……orz
<> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:03:45 ID:HVqyUVZb<> >>460

・見なかったことにする。(忘れる、ログごと消去、パソコンを窓からry・・・等含む)
・受け入れる。(そもそも、彼らの年齢については言及していない)
・つ「剃刀」

さぁどうぞ <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:26:31 ID:HVqyUVZb<> −−−−−−−−−− 女子更衣室 −−−−−−−−−−−

「あ、そろそろ予鈴鳴っちゃうよー」

「・・・まつりちゃん、またおっぱい大きくなった?」

「や、ちょと、揉まないで、よっ」

「仲良いね、君達・・・」

なんて会話が繰り広げられている、真夏日の水泳授業は3分後。
当然ですが、可愛い娘達は揃って”スクール水着”です。
さらに当然ですが、この2人も。

「なのは、水着の準備、できた?」

「・・・え、うん・・・」

返事は、いまいちハッキリしないものだった。

「どうしたの?」

「あの・・・・・・」

「・・・・・・うん」

「・・・ふぇ、フェイトちゃんだから言うんだよ?」

いったいナニが、彼女の身に起こっているというのか。
私はフェイト・テスタロッサ。自称漆黒の魔導師。クールな金髪ツインテールが専売特許よ。
そのツインテールを纏めるリボンは、堅い友情を誓い合った「高町なのは」と交換したモノ。
なのははいい娘だ。自分の居場所を知らなかった私に唯一、真正面から向かい合ってくれた。
今の私が在るのは、なのはのおかげだ。なのはが居たから、私が居る。
なのはに困ったことがあったら、自分が出て行って、なのはの相手をやっつける。
そう、なのはの為ならなんだってできる。なのはの為なら虚数空間だって跳び越えてみせるし、
なのはの為なら嫌いなぴーまんだって食べられる。なのはの為なら

「あの・・・」

言って、なのは。私のなのはを苦しめているモノは何? <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:27:26 ID:HVqyUVZb<> 「実は、ね・・・」

「最近、また胸が大きくなって・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

はぅ。そうきたか。

なのはの胸に視線を移すと、おずおずと、手が除けられる。ぅ。確かに前より大きいかも。
翻って自分を眺める。いいかんじのが二つ・・・と言いたいところだが、公平に言うとかなり
控えめだ。慎ましやかに、その存在を主張して・・・・・・いない。
そろそろ正直に申請しよう。魔導師にとって、事実を理解することは大切だ。
・・・ぺったんこ、だ。


 気 に し て ま す。 文 句 あ り ま す か?


「・・・・・・」

毎日1パック、牛乳を飲んでいるし、お風呂で揉んでる。そもそも、今は成長期のはずだ。
ふっくらしてきたおしりのように、胸だって、その将来の片鱗を垣間見せてくれてもいいでは
ないか。

「・・・あの、フェイトちゃん・・・?」

・・・なのはが3歩、下がっている。
まぁ、涙目で自分の胸元を睨みつける少女が居たら、多くは引くかもしれない。

「大丈夫、私は平気。」

「・・・うん?」

「それで?胸が大きくなったから、恥ずかしかったってこと?」

「ぇと、それもあるんだけど、ね、ほんとは・・・」

「うん。」

「・・・水着に、締め付けられて、ちょっと・・・苦しくて、でも、気持ち、良くて」 <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:27:58 ID:HVqyUVZb<> 「・・・・・・・・・・・・」

はぅぅ。その、はにかんだ顔、可愛いよぉ。お持ち帰r

「フェイトちゃん?」

「あ、うん、今、なんとなく、指が4本の人の気持ちが解った」

「・・・?」

「そ、それにしても、大きくなったわね、なのはの」

「そ、そんなこと、恥ずか、しいよ・・・」

「・・・うらやましい」

「あ、その、すぐに、大きくなるよ」

「それ前にも聞いた」

「ぅぅ、しまった・・・」

「そんなことより、よ、苦しいって、大丈夫なの?」

「うん、息が出来ないとか、そんなじゃないんだけど」

「・・・ね」

「え?」

「ちょっと、脱いでみよう、上」

「!、そ、そんなっ」

「・・・見せてよ」

「・・・ふぇ、フェイトちゃんだから、見せ、見せるんだから、ね」

そういうと、彼女はおそるおそる、両手を肩紐にかけた。 <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:28:29 ID:HVqyUVZb<> ・・・ぽよんっ

擬音で表すとそんな感じだろうか。
何度か逡巡してから、彼女は思い切って肩紐を下まではずした。

「・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・綺麗だ・・・・・・

視線を外す、という選択肢は思い浮かばなかった。

「フェイトちゃん・・・」

思わず、手が伸びていた。

「っ!!」

びくりっ、と彼女の体が跳ねる。

「なのはっ、ごめん、い、痛かった?」

ふるふる

「フェイトちゃんに、私のおっぱい、触られちゃって、るぅ・・・」

熱の浮かんだ視線が4つ、頂に突き刺さる。

「なのはのおっぱい、柔らかい・・・それに、すごく、気持ちいい・・・」

「っはぁ・・・はぁぅ、そ、sんな・・・」

右と左を両手で掴み、その柔らかさを存分に堪能する。
若々しい肌は、元気良く反発し、そして細指に吸い付く。

「ぁあぁ・・・」

理性は本能を御することができず。
右の頂に屹立する、繊細な突起に、思わず吸い付いた。
<> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:29:08 ID:HVqyUVZb<> 「ふゎあぁぁぁぁぁぁっ!!」

のけぞる彼女の背中に手を回し、さらにきつく吸う。

「(なのはのおっぱい・・・おいしい・・・)」

はむっ

「にゃあぁぁぁ・・・は、歯を、立てない、でぇ・・・」

頭に手が掛けられるが、どうにも力は入らない。左の乳首も、弄る。

「なのひゃ・・・ひもち、いい?」

こくこくこくこくっ

いつのまにか、彼女を組み敷いていた。構わず、両手に力を込める。

「・・・フェイトちゃん・・・わたし、もう、もう・・・」

「なのは・・・」

「ぁぁあぁ、おぉ、おかしく、なっちゃうぅぅ・・・」

「・・・なのはぁ、わたし、わたしも、限界・・・」

「ど、どこか、いっちゃう、どうにか、なっちゃうぅぅぅっ」

「いっ、一緒に、いこうっっ、どうにか、なっちゃおぅぉぅぅっ」

「ふ、ふぇいとちゃんっ」

「なのはぁぁあぁぁっ」

『あはぁあぁァァああぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁっっっっ』

2人、閃光に包まれた。 <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:29:40 ID:HVqyUVZb<> 帰ってくると、既になのはは、いつものなのはだった。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

ふと視線が交わると、心地よい気恥ずかしさがこそばゆい。

「授業、行かないと、だね」

「そうだね」

けど、もう少し。
うだる暑さの空気と、甘酸っぱい汗のにおい、背中の下の、冷えたコンクリート。
触れ合い、繋いだ手。
愛しい彼女。

・・・・・・明日、休みの日で良かった・・・

今夜はきっと、なのはを想って、眠れないだろうから。
<> 446<>sage<>2005/08/06(土) 04:30:11 ID:HVqyUVZb<> 舌の根も乾かぬうちにやりたい放題、大暴れ

ヘ(゚∀゚ヘ) おい、「フェイト×なのは」なんてどうですよ?
ヽ(゚∀゚)ノ イイ!激しく期待!・・・しかし今日は暑かったでつね
ヘ(゚∀゚ヘ) ソレダ!すくみず装備でイきますよ!
ヽ(゚∀゚)ノ おk、おk、存分にヤってくれ!
ヘ(゚∀゚ヘ) にゃんにゃんですかー?
ヽ(゚∀゚)ノ にゃんにゃんですよー!
ヘ(゚∀゚ヘ) ・・・年考えれや
ヽ(゚∀゚)ノ ・・・言うな

ちうか、書いてる真面目なほうの話が遅々として進まないってのはどういうことよ

       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
   /  .`´  \
     ('A`)    そうだ!すっぱり諦めよう!エロエロ専門に!
     ノヽノヽ
       くく

前半、フェイトが暴走してるのは、ちょっとした試みdq亜wせdrftgyふじこlp

/(#・л・)\=○)´Д`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/06(土) 08:45:36 ID:mULrrndR<> これって夏ちゅ(ry <> 446<>sage<>2005/08/06(土) 10:43:21 ID:HVqyUVZb<> 正解 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/06(土) 21:01:23 ID:1S6jjvw8<> >>462-467
GJ
ただ、なのはとフェイトの胸にそんな差があるのか?
見た感じwではわからんのだけど <> 446<>sage<>2005/08/07(日) 00:51:32 ID:AB+uz0WS<> つ 「ファンタジー」
例によって、年齢とかには言及してないのでその辺は・・・

ところで、一発ネタだけど、なのは敗北・死亡シナリオとかってどーだろ、エロなし
ダメな人、ごめんなさいー












NGID登録できましたか?









<> 446<>sage<>2005/08/07(日) 00:52:05 ID:AB+uz0WS<> かつての美しい景観を全く失ってしまった、海浜公園のなか。
魔力を全て使い切り、全身の痛みも限界を突破し。
文字通り、トドメとなる大魔力塊をまともに喰らい。
瓦礫の上に、彼女は叩きつけられた。

「っぁ、・・・く・・・、っは・・・」

昼食の名残を残らずぶちまけ、さらに、よくわからないものが、あとからあとから。
純白の鎧だったものを、真紅に塗りつぶしていく。

「よく、今まで堪えた、というべきね。賞賛するわ、『高町なのは』」

遥かな高みから届く声は。
響きこそ、いつもそばに聴いていたそれと寸分違わないけれど。
それが持つ、暖かさも冷ややかさも、愛しさも哀しさも、何も無かった。

「・・・・・・ぅ、っな・・・」

碌に発声できない。

「けれど、これで」

「わたしは、わたしに、近づける」

「あなた達を倒せば、わたしは、元のわたしに」

「・・・・・・ぇ?・・・」

「あなた達のせいよ!!あなた達が、わたしの記憶を!!」

「わたしの記憶は!!ホムンクルスなんかに奪われた!!」

「っ、返せ――――っ!!!!」

激昂にあわせて、周りを固めていた魔力塊が、つぎつぎに襲い掛かる。
ボロキレのように、彼女は舞った。

ほとんど失った視界の片隅に、「杖だったもの」と「左腕だったもの」を捉え。
何も聴こえない耳は、かすかに、よく親しんだ、彼女の、それ、を。 <> 446<>sage<>2005/08/07(日) 00:52:40 ID:AB+uz0WS<> 「なのはあぁぁ――――っ!!!!」

ちか づ  いて く   る・ ・・ ・・  ・

「なのは、なのはっ!!お願いだから、しっかりしてっ!!」

自身がアカくなるのも構わず、目の前の少女ではなくなろうとしているものを、抱き起こす。

「なのはっ!・・・目を開けて!」

ヒカリを失った瞳が、ぼんやりとこちらを見やる。
あとからあとから、雫が頬に滴り落ちるが、汚れを清めることすらできない。

「なのはぁぁ、わたしの傍から、離れないでよお・・・」



全てから解放される、寒気すら覚えるなかで、思考だけがクリアーになっていく。
ワタシを抱きしめ、啼きじゃくる子がいる。

・・・ああ、ごめんね、フェイトちゃん。

わたし、最後の最後まで、馬鹿だったから。

一人で抱え込んで、また、失敗しちゃった・・・・・・













<> 446<>sage<>2005/08/07(日) 00:53:11 ID:AB+uz0WS<> 〜アリサとすずかの優雅なティータイム〜


「・・・って、優雅にお茶なんか飲んでいられるか――――っっ!!」

「お、落ち着いて、アリサちゃん。一番非道い死亡エンドなんだから。」

「それよ!よりにもよって、好感度がまったく稼げてないからふるい落とされるなんて!」

「うーん、確かに今回は、なのはちゃんもいけないかな。」

「そうよ!普段あれほど、私達との親睦を深める機会があるというのにっ。」

「好感度一桁は、ちょっとどうかな。」

「フェイトそっくりな子との遭遇についても、一度も聞いてないわよ、私達。」

「大分、最初からやり直してくれないと・・・」

「2章からね。」

「・・・どうして?」

「・・・前回は、すずかがいいトコ持って行ったじゃないっ!今度は私が活躍する!」

「海浜公園での戦闘では、一番好感度の高い人が助けに来てくれるもんね。」

「そうよっ、なのはには、特に私の好感度を稼いでもらって、次こそ私がなのはを助けるっ。」

「頑張ってね、そのときは、すぐに私とフェイトちゃんも駆けつけるから。」


「さぁ、そろそろお茶会もお開きよ。次こそアイツをぎゃふんといわせてやるんだから。」

「では、また。攻略に詰まったら会いましょうね、ユーザーさん。」

♪ <> 446<>sage<>2005/08/07(日) 00:53:43 ID:AB+uz0WS<> 今走ってるA's企画ではなくて、1期の続きがゲーム化されて、そのなかの1シーンとか妄想してみた


               |\      |    /                  _,,:::========:::,,__
              <  |     ○   /   。〜      ....;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙.‐''゙ .  `  ´ ´、 ゝ'ヾ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;........
  /⌒\《  /    < |\      ○         ;;;;;;゙゙゙゙゙    ..‐´     ゙         `ヽ    ‐.;;;;;;;;;;
 //⌒\0⌒ヽ⌒<\ < |  ○ __    /      .゙゙゙;;;;;;;;...../                   .:;;;;;゙゙゙゙
 |/|/⌒/ 《((ノノ) < | |/   /::::::::::::::::\○           ;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ヽ.\
    | #| ┃  < \//  П/::::::::::::::::::::::::::::::::―_  。」    .'                       ´、 ゝヽ
     ヽ/リ *ノ _ \|(‖ /二二二フ  :::::::::::::::::::::::::::―_。」 |l;;゙                          'ヽ
0==◯)===mu===[i((● ::::::   ::::::::○― :::::::::::::――__                      !.. ; 、..;..;;.;||i|l;
     >ヘ==;/    /(‖ヽ\二二ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::――__                  :; ´.....;;;; ii|
|i   /,W V\   i|| | 〜。(:::::::::::::::::::。::::::二――――――――――――――>>446☆       .`.;;:`ii|,.;;|i|l:|i|
ヾヽ_ / /ヽ /\| // く /   ○  ̄― ̄\○        '゙||l|lli;ii i||,;,.il|il|i;, ;, ; . ., ,li    ';   ; . ., ,;,.i| ,i|;.,l;;:`ii||
~~\ |vvAvvvAv//∠ /~~~~/~~~~~~~~~~~~~~~\~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~゙~~~~~
  `ヽ(−( ヽ)_/ ∠ /  。  ○    ○
      ̄  ̄   ∠ /  /  /   ○  \       とりあえずスターライトブレーカー+・フルパワー!
            V      /    |    \  

<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/08(月) 16:10:05 ID:8l9XNr6C<> GJ <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:01:58 ID:Gx0qDZfY<> 夏風邪って、結構引きずりませんかね?

それはともかく、2期のフェイトについて、居住地はなのはの家でしたっけ
1期みたいに、どっかのマンションに一人暮らしとか考えてました










だってそうしたら、なのは入り浸り放題じゃないですkウワナニヲスルヤメウボァ







<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:02:31 ID:BM70h5/q<> 「ごめんくださーい」

「ふぇいとぉー、生きてるー?w」

「フェイトちゃん、お見舞いに来たよ」

「・・・ぁりが、とぅ」

途端、ベットで横になっているフェイトがゴホゴホと咳き込みだす。
あわてて駆け寄るが、片手で『なんとか、大丈夫』をされる。

「夏風邪?」

アリサが自分とフェイトの額に手を伸ばす。

「ぅん・・・」

フェイトは黙って、されるがまま。

「分かった!お腹出したまま寝たんでしょっ!」

「!・・・ぇ、そ、そんな・・・」

「ちょっとアリサちゃん、フェイトちゃん困ってるよ。それはちょっと酷いよ」

「う、ごめんフェイト」

「・・・・・・」

「・・・ごめんなさい、許してください、月村すずかさん」

「私じゃなくて、謝るのはフェイトちゃんに、でしょ?」

「ぅ、ごめんなさい、フェイト」

「い、ぃいよ、そんな」

それから3人で、今日学校であったことを話して聞かせた。
<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:03:02 ID:BM70h5/q<> 「さて、そろそろお暇しましょうか、アリサちゃん、となのはちゃん」

「・・・す、すずか、まだ根に持ってる?」

「何のこと?」

「・・・・・・」

「じゃ、アリサちゃんとすずかちゃんは、先に帰っててよ。私はもうちょっと」

「ん、じゃあまた明日ね、なのはちゃん、フェイトちゃん。・・・帰りましょ、アリサちゃん」

「な、なのはのうらぎりものー・・・・・・あの、その、優しくしてね、すずかぁ」

2人は、仲良く帰っていった。
・・・アリサはなぜか、なのはに縋る視線を送りつつ。


<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:03:34 ID:BM70h5/q<> 「熱は、大分下がった?」

「はい・・・」

「測ろうか?」

「・・・机の上に、体温計が・・・?」

迫ってきたなのはの顔に、思考のまとまらない頭はついていかなかった。

こつ

「・・・っあ」

額と額がくっつく。

「うん、もう微熱かな・・・良かった」

「・・・ありがとう」

朱に染まる頬を少し色濃くしつつ、答える。
と、目の前の顔も紅潮しているのに気付く。

「・・・なのは?」

「ふふ、じゃぁ、フェイトちゃんが早く良くなりますように・・・」

よく分からない願い文句と共に、掛け布団を引っ掴み、奪い去る。 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:04:05 ID:Gx0qDZfY<> 「!!、ぁあ、はぁぁぁぁぁぁ・・・」

「フェイトちゃん、大胆・・・」

布団のなかのフェイトは、何も身に着けていなかった。

「な、なのはが、全部脱いでおきなさいって、電話で・・・」

「あー、人のせいにするんだ?」

これ以上ないほど真っ赤に染まった頬に、やさしく口づけた。
いつのまにか同じ格好になっていたなのはが覆い被さる。

「あぁ・・・」

「アリサちゃん、鋭いね。・・・もっとも、お腹どころじゃなかったけど」

「な、なんで、こんな・・・」

「・・・興奮した?」

分かりやすい動揺は、明確な肯定だった。

「やっぱり。・・・お見舞いに来たクラスメートの見えないところで」

「っふ、あぁ・・・」

「大事なところも、全部」

「ふあ・・・」

「何時、ばれちゃうだろう。こんな恥ずかしい格好」

「、ひぁぁぁ・・・」

「ばれたら、どんな目で見られるだろう、どんなことされちゃうだろう」

「あああ、っあ、ぁぁぁ・・・」

「・・・なんてこと、考えてた?」 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:04:37 ID:Gx0qDZfY<> 大切な割れ目に伸ばした指先が、ぐちゅりっ、と盛大な音を立てる。

「ふあああああああっ!」

「ふふふ、凄い、大洪水・・・分かるでしょ?自分でも」

「あぁ・・・は、はい・・・」

「・・・可愛いよ、フェイトちゃん」

「あ、ありがとうございます・・・」

「いい娘だね、えっち大好きフェイトちゃん」

ふるふる

「私は、そんなフェイトちゃんが好きだよ」

・・・・・・こく

「ね、今日はどうするのがいい?」

「あ・・・、は、激しく・・・もう、我慢、できない・・・」

「じゃ、ね」

ごくっ

蒼い瞳を見上げ、つばを飲み込んだ。 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:05:09 ID:Gx0qDZfY<> 「・・・ふ、フェイトは、えっちが大好きな、女の子です・・・」

「今日、クラスメートがお見舞いに来てくれた前で、独り、濡らしていました・・・」

「節操のない、フェイトを、オシオキしてください・・・フェイトの、ぉ、お・・・」

「・・・フェイトちゃんの、何?」

「お、お●んこですっ、フェイトのお●んこを、いっぱいいっぱい」

「いじめてくださいっ!ぐちゃぐちゃに、かき回してくださいっ!」

「・・・よく、言えました」

「ぁ、あぁぁぁぁぁぁ・・・」

眼には、これから始まる淫らな遊戯への期待を浮かべて。

彼女の唇が、股間に近づいていくのを、食い入るように見つめていた。

ちゅ

「っぁあああぁぁぁぁ!!」

彼女の躯が大きく震え、弛緩した。

「・・・・・・イっちゃった?」

「は、はい・・・」

半日焦らされており、そこに待ちに待った刺激。
簡単に、気をやった。

「っは―――、は―・・・」

朦朧とする頭で、少女を見やる。

「じゃ、そろそろ・・・」 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:05:41 ID:Gx0qDZfY<> 「・・・ぐちゃぐちゃにしちゃおうか、フェイトちゃんの・・・ここ」

ぐちゅぐちゅぐちゅっ!!!べちゃ、ずるずるっ!!!

「は、ヒあぁぁぁぁあぁぁあっ!やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

敵は容赦なく、侵攻を開始した。

「気持ち、いい?フェイトちゃん?お●んこべちゃべちゃだよ?」

「き、もち、いひっ!もっと、もっと、してへぇ・・・」

じゅくじゅくっ!!!

「あああっ!・・・な、なのはぁ・・・」

思わず抱きつき、四肢を絡ませる。

「ふふふ、フェイトちゃんは可愛いね・・・」

秘所だけではなく、全身を弄られる。
どこを触られても、ぞくぞくと、血液でない流れが体中を駆け巡る。
耳を甘噛みされ、鎖骨を舐られ、腋の匂いを吸い込まれ。
柔らかな極上の胸肉を、存分に玩ばれ。
脇腹、背中、臍、恥丘、そして尻。 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:06:12 ID:Gx0qDZfY<> 「もうっ、もう、だめですっ、ふぇいとぉ、がまん、できませんっ!」

涙や涎でぐちゃぐちゃになった顔で、目の前で微笑む少女に懇願する。

「いかせて、いかせてくださいっ!!」

「・・・いいよ、いっちゃえ、えっちなおんなのこっ」

剥き出しにされている、幼い秘芯をおもいっきり、捻り上げる。

「いぅ、いきますうぅぅぅっ、あはあああぁぁぁああぁぁああああああっっっ!!!」

絶叫、そして気絶。

「(し、しあわせぇ・・・)」

堕ちていきながら、そんなことを思った。






<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:06:44 ID:Gx0qDZfY<> 「ぁ、あぁぁぁ!?」

違和感によって、現実に引き戻される。
それは、後ろからだった。

「・・・はぷっ、フェイトちゃんは、オシリの孔も、ちゅぅ、可愛いね」

「や、なのは、それだけは、許してえぇぇっ!」

尻孔を舐められ、さらにナカまで侵食を許す。
この上ない恥辱に、端正な顔を真っ赤にして身悶える。

「ふふ、でも、こっちはそんなこと、思ってないみたいだよ?」

「うあぁぁぁぁっ、い、嫌ぁぁぁぁぁっ!」

「でも、っつ、気持ちいいよね?」

ぶんぶんぶんぶんっ

「でも、こっちは・・・」

ぐちゅりっ、と相変わらず蜜を吐き出す泉を捏ねられる。

「本当は、気持ち、いいんだよね?」

・・・・・・

「お尻の孔、気持ちいいよね?」

・・・こくっ

「ん?」

「ふぇ、フェイトは、お尻の孔を舐められて、感じてしまう、いやらしい女の子ですっ!」

「よくできました。じゃ、ご褒美、あげるっ」

ご褒美、と聞いて、双眸がさらに、期待に熱く潤む。 <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:07:17 ID:BM70h5/q<> 「つ、冷たいっ、ぁあ、そんなっ」

「・・・まだ、体温は測ってなかったよね?」

「あああああああっ、動かさないでっ、うごかさないでぇっ」

恥ずかしい孔を激しく擦られ、わんわん泣きながら訴える。
が、暴れる体温計が熱を帯びてくると、途端、快感に身を焦がし、高みへ駆け上る。

「おしりぃっ、きもち、いいですっ!いっちゃいますぅぅぅっ!」

「許してあげる。いっちゃえ、おもいっきり」

「にゃぁあぁああぁああぁあああああっっっ!!!」

ふらりと、涙と涎でぐしょぐしょの枕に、突っ伏した。


<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:07:49 ID:BM70h5/q<> 帰ってくると、目の前に、なのはの微笑みがあった。

「あ・・・」

「病み上がりのフェイトちゃんには、ちょっと、ひどいことしちゃったかな?」

・・・ふるふる

「・・・き、気持ちよかったから」

「そう。・・・明日は、また元気に学校に来れる?」

「うん・・・なのは?」

「何?フェイトちゃん」

「・・・私が眠るまで、傍に・・・ううん、このままで、居て?」

ベットの半分を領有しているなのはの、その、胸の中に頭を寄せ、丸くなる。
<> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:08:21 ID:BM70h5/q<> 「ふふふ、可愛いよ、フェイトちゃん」

優しく、優しく、抱きしめられる。

「いいよ。フェイトちゃんが眠るまで」

なのはには、家に帰れば、優しい、愛すべき家族が居る。

「・・・ずっと、抱きしめていてあげる」

せめて、このくらいは。
同情だけでは決して無い、そう思った。

「・・・・・・・・・」

なのはの唇が、なにかを紡ぎだす。

「・・・・・・・・・」

タイトルは知らないが。
子守唄だろう。

「・・・・・・・・・」

優しい調を耳にしながら。
フェイトの意識は、ゆっくりと、落ちていった・・・ <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 00:08:55 ID:BM70h5/q<>               (;´Д`) なのはタン、フェイトタン、ハァハァハァハァ

)( ^ー^ )(         (;・∀・)ハッ?

)( ^ー^ )( <じー    ((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

        )(´D` lll( (*⌒ <・・・知らないっと


  ⌒*(* ・x・)*⌒ ところで作者、必死杉ませんか?最近頑張り杉 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/10(水) 01:18:46 ID:uLCDbLEf<> GJ! <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/10(水) 03:04:46 ID:BSBq4JEH<> タイトル変更も時間の問題か?

「魔法少女リリカルなのは」

『魔法処女リリカルなのは』 <> 76@職場 
◆0ux4YA8BiM <>sage<>2005/08/10(水) 12:22:48 ID:y/mxgZVA<> >>493
なにそのなのはが陵辱されそうなタイトルw
・・・お待ちしております(何

446氏


いったいアリサがなぜすずかを異様に怖がってるのか気になりますがw



番外編の続きは、もう少し待ってくださいね。後ちょっとで何とか・・・ <> 446<>sage<>2005/08/10(水) 18:03:14 ID:BM70h5/q<> >>493
ちょwwwwwwwおまwwwwwww
魔法少女が処女とか本気で言って(ry


     ⌒*(#・∀・)*⌒   /(#・_・)\

      )(#`へ´ ( (*⌒   )(#^ー^ )(

(;゚д゚) ァ....

(;´Д`)  ・・・オトーサンオカーサン、サキダツフコウヲオユルシクダサイ
<> 640<>sage<>2005/08/10(水) 18:32:34 ID:o23w55fK<> >>446氏の登場で怒涛のごとく新作が投下されるようになったなぁ




と思ってるんだったら少しは急げよ俺orz
全然先が見えてこないよ畜生一体何話かける気だ俺orz

というわけで十九話うpでございます。例によって短いのは勘弁。
<> 640<>sage<>2005/08/10(水) 18:34:20 ID:o23w55fK<> 第十九話 フェイト

現に、今クロノとなのはを傷つけているのは自分だった。
二人とも、自分に関わったせいでプレシアによって痛めつけられている。

「何も言わないということは、自分でもわかっているようね」
何も反論、できなかった。ただフェイトは、俯くばかりで。

「当然よね。所詮人形に過ぎないのよ、お前は。使い魔と創られたもの同士、傷を舐めあっているのがお似合いよ」
「・・・・・」
「絆?友情?笑わせないで。お前などには一生、家族なんて得られるはずがないのよ」
プレシアの言葉が、金髪の少女の心を深く抉っていく。
そして。
決定的な言葉が、フェイトを破壊する。

「こいつらとの・・・家族ごっこ、友情ごっこはおしまいよ、フェイト。これからお前は今まで通り私とアリシアのために働くのよ」
「────!!」


───家族、ごっこ。友情、ごっこ。


自分と、みんなの関係は、本当にただ、それだけのものでしかなかったのだろうか。
なのはと出会って、友達になって。
クロノのことを兄と呼ぶようになったけれど。
アリサやすずか、高町家の人達。義母となったリンディにアースラの面々。
彼らすべてと築いてきたありとあらゆるもの。
楽しく、暖かだった日々、そのすべてが。
それらみんなが、まがいもの。プレシアの言うように、ただのごっこ遊びに過ぎなかったのか。

この身と同じ、贋作にしか過ぎなかったのか。

感じていた絆も。暖かさも。手に入れたつもりになって勘違いしていただけだったのだろうか。
その勘違いこそが、今のこの状況を招いた、諸悪の根源なのだろうか。

かつて、自分が人間でないと知った時と同じ感覚が、フェイトの視界を真っ暗に染め上げていく。
(わから・・・ないよ・・・なのは・・・・クロノ・・・・)
心が、軋んでいく。
<> 640<>sage<>2005/08/10(水) 18:35:42 ID:o23w55fK<>
誰でもいい。
誰でもいいから違うと言って欲しかった。

だが。
兄と呼んでいた少年も、友情を結んだはずの少女も。
倒れ伏すだけで、何も答えてはくれない。

(誰か・・・教えて・・・・)

もはや涙さえ、出ない。何ももう、見えない。先程まであれほど抉られ、
癒えぬ傷を刻み込まれていた心の痛みすら消えてしまっている。

何も、感じない。ただ。

ただ、フェイトには。

フェイト・テスタロッサには。

自分という存在が、「フェイト」という存在が。ただ、わからなくなっていた。

<> 640<>sage<>2005/08/10(水) 18:37:58 ID:o23w55fK<> 盆休みに本格的に書き溜め&話進めないとやばいですなアヒャヒャ








orz <> 446<>sage 493氏も是非、お待ちしております<>2005/08/12(金) 00:08:11 ID:kPeTuOy6<> ・・・お待たせしました(何
というわけで投下(お前がかよ

ダメな人、やっぱりごめんなさいー












NGID登録できましたか?








<> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:08:44 ID:kPeTuOy6<> 「、はぁっ、・・・はぁっ・・・」

もう、走れない・・・

彼女は一人だった。
動物病院で、黒い、よく分からないものと対決していた、喋るフェレットを抱きかかえて。
その、思念体に追い立てられて。
気付いたら。
フェレットも、赤い宝石も、手の中から無くなっていた。

「・・・だ、誰か・・・」

誰も居ない。
空高くから淡い光を投げかける、月だけが、見ていた。

そして。

「・・・!!!」

アカイ眼をぎらつかせた、そいつが。
少女を見下ろしていた。


<> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:09:16 ID:kPeTuOy6<> 歯が、がちがち鳴る。睨みつけられ、カラダが動かない。
思念体は、眼下の震える獲物を満足げに睥睨すると。
細い触手を一つ、ゆっくりと伸ばした。

「ひぃっ!」

禍々しいソレに、頬を撫でられる。べちゃり、と糸が伸びる。
一気に殺さず、じわじわと嬲るつもりか。
見開かれた瞳の輝きを、絶望が取って代わった。

いつの間にか数を増した無数の触手が、少女を組み敷く。

「あ・・・、あ・・・」

もう逃げられない。
もう逃げられない。

眼だけ動かして。
触手が上着のすそを掴み、下着ごとゆっくりとたくし上げるのを、見ているしかできない。

臍。

「あ、ああああああ・・・」

なだらかなすそ野。

「そんな・・・」

低い丘。

「い、いや・・・」

慎ましやかな頂。

「嫌ああああああっ!!」

首をぶんぶん振って、拒絶の意思を表そうとするが。

そんなものにはお構いなく。
触手群がいっせいに襲い掛かり、上着を全て引きちぎった。 <> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:09:49 ID:kPeTuOy6<> 「っ、やだああああああっ!」

家族でも、友達でもない、人ですらない相手に曝され。
恥ずかしい、と訴える間もなく。

「や、やめてえっ、私の胸、揉まないでっ!」

両胸をゆるゆると揉まれる。
ぐちゅぐちゅと這い回る気味悪さに、涙さえ出てきた。

触手の動きが変わった。

「ひああ・・・」

捏ねられ。

「痛いっ!」

捻り潰され。

「あうう・・・」

優しく撫でられる。

「な、なんで・・・?」

見る間に、頂が自己主張し始める。と。

「あぁあ・・・」

新たな攻撃目標を発見した触手に、いたぶられる。

「もう、もう・・・」

許して、との懇願をつき返すように。
口元に、一際大きな触手が突きつけられ。
<> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:10:20 ID:kPeTuOy6<> 「ん、んぶううぅううぅっ!!」

小さな口をこじ開け、巨大なモノが突き進む。
口内いっぱいを占領したソレのおぞましさに、寒気が走る。

「う、う・・・んぶうううぅうぅうっ!」

突然に、動き出す。口から出て行くかと思いきや、最奥まで突かれる。
次第に速くなる動きに、喉奥まで明け渡してしまう。

「んーっ、んんんーっ」

極力、考えまいと固く目を閉じるが。

「っ!!!!!!」

奥に、どぷどぷと、何かが。
吐き出すことも出来ず、胃まで全て滑り落ちていく。

満足げな触手が出て行く。
途端に全て吐き出してしまおうとするが。

「うあ、ああ・・・も、やめてえ・・・」

取り囲んでいた触手が、我も我もと殺到する。

「んう、んん・・・」

口内で暴れる触手のほかにも。
体中、撫で、弄られる。

何も言えず。

2度目、今度は口内をいっぱいにされ。
周囲の触手も一斉に、少女に向かってぶちまける。

「ああ・・・」

頭から、シャンプーかボディソープのボトルを2,3本被ったように。
真っ白に穢された少女は、泣く泣くおぞましいソレを嚥下した。 <> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:10:55 ID:kPeTuOy6<> 「!!、嫌ああああああっ!」

スカートも奪われ、小さな下着も、邪魔だと言わんばかりに引き千切られ。
情緒も何も無く。
凶器が、幼い割目に照準を合わせる。

「あ、あ、あ・・・」

壊される。

顔面蒼白で震える少女に、しかし、敵は侵略を開始した。

「うわ、うわあああああああああああっっっ!!!」

潤滑油は触手のヌメリのみ。
あまりに小さい入れ物に、あまりに大きな肉が押し入っていく。

「痛い、よお・・・」

ようやく処女膜まで到達した凶器だが、すでに血に濡れていた。
だが、それを物ともせず、膜を突き破る。

「ああああああああああああああっっっ!!!」

ずぶずぶという音が、少女の耳にははっきりと聞こえた。カラダがばらばらになる音だ。

奥まで侵攻したと思いきや。

「う、動くのやだあっ!うごかないでえっ!!」

アカい凶器が律動を開始する。
ひいひい泣き喚く少女を押さえつけたまま。

未発達の筋肉が、必死に締め上げるが。
そんな抵抗など、効きはしない。

「あああ、ああ、あああ・・・」

呻く少女は、体内から更に増した圧迫感に気付いた。
それが何なのか気付く前に、恐ろしく粘度の高い迸りが、膣内に叩きつけられた。 <> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:11:26 ID:kPeTuOy6<> 全く力なく、横たわった少女。
凶器と一緒に、紅みを帯びた驚くべき大量の白濁液と、申し訳程度の粘液が排出される。

「ぅぁ・・・・・・」

もう、何も分からないし、何も分かりたくない。
少女は、意識を手放し、ゆっくりと、思考は闇に沈んでいく。


凄惨な陵辱劇は幕を閉じ・・・・・・るワケが無かった。

「い、いああああああああああああっっっ!!!」

真下から内臓ごと揺さぶられる衝撃に、むりやり意識を覚醒させられる。

「いい、痛いいいいっ!もう、やめてええええっ!」

成熟していない子宮の入り口を、強引にこじ開けられ。
ずぼずぼと出し入れされる。
太ももに触手がしっかり巻きついているので、少女は叫ぶことしかできない。

程なく2度目の射精が行われ、母の海は、文字通り真っ白に塗り潰された。

「ああ・・・」

あふれ出る白濁に栓をするかのように、新たな触手があてがわれる。

もう、ゆるして。

それが聞き届けられることのない願いだということは理解している。

もう、寝させて。

今も続いている陵辱のことも頭から追い出して、



「!!!、嫌嫌嫌嫌ああああああっ!」

楽になる方法など、用意されていなかった。 <> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:11:58 ID:kPeTuOy6<> 「そこ、そこ違ううううっ!やめてえええええっ!」

肉の赤みを失うほど、拡げられた幼い秘裂。

そこからさほど離れていない不浄の孔が、次の哀れな獲物となった。

「痛いいいいっっ!!いたいよおおぉぉぉっ!」

必死に尻の力を抜き、すこしでも痛みを和らげようとするが。
ぐいぐいと逆流してくる凶器に併せ、鋭い痛みが走る。裂けているのだろう。

「ゆ、ゆるしへぇ、・・・・・・」

前と、後ろから、内臓をぐちゃぐちゃにされる。
ごりごりと、2本の触手は我が物顔で少女を蹂躙する。

激しい突き上げに、がくがくと、少女の顔が揺すぶられ、涙と涎を撒き散らす。



もう何度目だろう。

胎内の熱い奔流を感じつつ、少女はとうとう、意識を失った。






<> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:12:30 ID:kPeTuOy6<>


「ぁ、ぁ・・・・・・」

指一本すら、動かせないで。

一帯を包む、すえた臭い。
カラダが浸かる、辺り一面の白い海。
今もまだ、カラダから吐き出され続けている。

前の孔も、後ろの孔も、まったく元の形を覚えていないが。
四肢を力なく投げ出した少女には、もう、全てが、どうでもよかった。

少女は再び、意識が拡散するに任せた。



誰も居ない。
空高くから淡い光を投げかける、月だけが、見ていた。


<> 446<>sage<>2005/08/12(金) 00:23:47 ID:kPeTuOy6<> うんー、書いているときは妙なテンションあるけど、読み直すとどうなのqあwせdrftgyふじこlp;

⌒*(# ・x・)*⌒ ・・・読み直しも、コメントも、もう、全てが、どうでもよくなったでしょ
           次、気がついたら、もうちょっとマシなの書いてね <> 493 <><>2005/08/12(金) 02:43:50 ID:Lxjws6EK<> 予言が当たった…

『魔法処女リリカルなのは』 <> 640<>sage<>2005/08/17(水) 10:04:37 ID:NYfTnxbV<> 盆休みも終わりですね






ゴメンナサイゼンゼンカケマセンデシタorz

と、とりあえず書きあがった20話だけでも投下 <> 640<>sage<>2005/08/17(水) 10:05:41 ID:NYfTnxbV<> 第二十話 破壊

「ひどい・・・こんなの、ひどいよ・・・・!!」
アースラ艦橋に、エイミィの叫び声が響く。
何度もコンソールに打ちつけた右の拳は既に内出血で真っ赤に染まっていた。

クロノを間一髪、送り出してから。
彼らは戦闘の一部始終をモニターしていた。

それは必然的に、先程までのフェイトとプレシアのやりとりを。
フェイトの心の砕かれていく様を見続けねばならなかったということ。

エイミィだけではない。艦橋、いや、艦のクルー全員が、彼女と同じ、やりきれぬ思いを抱えていた。

彼らはみんな、フェイトのことが大好きだった。
みんなフェイトを娘や妹のように思っていたし、彼女が高町家に移ってからは、
それこそクロノがアットホーム過ぎるのも考え物だと頭を抱えるほど、逐一彼女の身を案じていた。
なのに、彼らの手の届かないところで。

妹や娘同然であった少女が、兄と友を傷つけられるところを見せつけられ、
その上で今までの自分のすべてを、再び実の母親によって否定されているのだ。

おそらく戦う力さえあったなら、その場にいる多くの者が我先に飛び出していったことだろう。

「フェイトちゃんは・・・あんな親に対してさえ、何の恨み言も言わなかったのに!!なのに!!どうして!?」
嗚咽を漏らし始めるエイミィを慰めるかのように、隣席の女性オペレーターがその肩を抱く。
「どうしてあの人は、あんな事を平気で言えるの!?」

「艦長・・・・」

誰とも無く言った一言に、一同の視線がリンディへと集まる。
<> 640<>sage<>2005/08/17(水) 10:06:47 ID:NYfTnxbV<>
「・・・」
彼女とて、辛くないはずはない。今では彼女にとってもフェイトは大切な娘であるのだから。
現に、いつもの作戦中と変わらぬように見えるその姿勢は、怒りによって微かに震えていた。

「・・・・エイミィ」
エイミィが少し落ち着いたのを見計らって、つとめて冷静な口調で尋ねるリンディ。
「・・・・大丈夫ね?」
「・・・はい」
「現在結界内にいるのは、プレシアとその使い魔を除けば、恭也さんも含めて六人だけですね?」
「はい。・・・・間違いありません。フェイトちゃん達五人と、取り残された恭也さんだけです」
「・・・わかりました。体勢を立て直します。ゲート展開。六人をアースラへ強制転移させます」
「でも、それじゃあ恭也さんに魔法のことが・・・」
「・・・・承知の上です。けれど、他に手はありません。・・・すべてを話すしか、ないでしょう」
時空管理局提督としては、あまりベターなやり方とは言えないかもしれないけれど、と。
リンディは心中でひとりごちた。








「・・・プレシア。もうあまり時間がありません。そろそろ」
「・・・・わかっているわ」

復讐よりも、今は目的を遂げることが先決。
堕ちたとはいえ、かつて相応の地位を掴んだ黒衣の大魔導師の頭脳は、狂気に歪んでいながらも聡明だった。
あとは───あとはアリシアを復活させてから、ゆっくり復讐の機会を伺えばいい。
ああ、そうだ。アリシアの手で奴らに止めをささせるのもいいかもしれない。
娘の復活を邪魔した連中を、娘自身の手で。我ながら、素晴らしいことを思いつくものだ。
「きっとアリシアもよろこぶわ・・・・」 <> 640<>sage<>2005/08/17(水) 10:07:41 ID:NYfTnxbV<>
狂った微笑みを向けるプレシアに対し、フェイトは逃げようともしない。
傷つききったなのはをその膝に抱えたまま、全ての感情を失ったような目で、己が母を虚ろに見上げ続ける。

「あらあら・・・・壊れてしまったようね・・・・・」

プレシアの指先に、赤い光が灯る。
それは先程リニスがフェイトの頭にしかけようとしたものと同質の光。

「楽になりなさい・・・これからは母さんがあなたの身体を使ってあげるから・・・・」
微笑みが、禍々しいほどに口を歪めた、悪魔の笑みに変わる。

「安心して、我が物になりなさい・・・・!!」

何ら、することもなく。
フェイトはただ、自らへと近づく終焉の赤い光を、見つめるだけだった。
<> 640<>sage<>2005/08/17(水) 10:12:16 ID:NYfTnxbV<> >>446
GJです魔法使えなかったらこうなってたのね。よいですわ。
エロ書けない・・・・。



つか



駄文しか書けなくてすいませんorz <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/18(木) 17:22:42 ID:TaMyre2O<> GJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/20(土) 04:26:57 ID:dKvlD+l9<> 最近ここの存在を知りました.
前スレも含めて読むのに数日かかりました.
どれもこれもすばらしいですねえ.

>>501
1話か..今頃気づきました orz

>640氏
恭也魔法剣士化?


他スレにもSSいくつかありますね..でもやっぱここが最強ですが

ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1100843254/222-230
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1097815852/
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1099817658/565-579 <> 名無し君<><>2005/08/21(日) 15:12:18 ID:UHq1rLKe<> なのはのSSハいくつか考えたが
<> 名無し君<><>2005/08/21(日) 15:13:47 ID:UHq1rLKe<> なのはは今フェイト共に部屋で一緒に遊んでいた。
「なのは」フェイトのあかるい一声にふりむくなのは。
「どうしたの、フェイトちゃん?」頭をかしげるなのは。
「実は・・・私・・・なのはのこと好きなの」
「ほええええええーー」
「もうこの気持ち・・・押さえきれないの。
顔を真っ赤にしながらフェイトは静かにいった。
フェイトちゃんかわいい。なのはの頭に突如としてフェイトを触ってみたいという気持ちがわいてくる。
「フェイトちゃん」フェイトを抱きしめ、静かに唇を近づける。
「う・・うぐうん」稚拙ながらも一生懸命舌で歯茎や歯をなめ続ける。
「はぁーーー」二人が口づけをやめ口を離すと一筋の涎がのびきっている。
なのははゆっくりフェイトの胸に手を滑り込ませる。
「ひゃん・・ひや」胸を揉んであげるとかすかに悲鳴とも歓喜ともつかない
声を上げる。
なのははフェイトの乳首を触ってみる。すると乳首がまるで突起のように
たっている。
なのははそっと口を乳首に近づけ稚拙な舌使いで乳首を口に含んだり
もてあそんだりしてみる。
その度にフェイトが喘ぎ声をあげる。
なのははいじくっている自分のあそこがだんだんとぬれてくるのを感じていた。
あそこが熱い。まるで体の中から火照ってくるような・・・躯の芯から
うずれてくるような感覚がなのはを襲う。
「なのは・・・ダメ・・・足が震えて・・・」
なのははフェイトをベッドへと連れて行く。
「気持ちいいよ・・・なの・・は」顔を真っ赤にしながらうれしそうに
フェイトの口が動く。
なのはは本能的にフェイトのスカートとパンツを脱がした。
「な・・なのはいや・・恥ずかしーよ。」
今までに無いぐらいにフェイトの顔が真っ赤に染まっていく。
「そんなこと無いよフェイトちゃんのあそこスゴく綺麗。」
なのははフェイトのあそこをほんの少し触ってみる。
「ひや・・あふ・・・・ひん」喘ぎ声が少しずつ大きくなってゆく。
なのははフェイトのあそこに頭を近づける。
私と同様にフェイトちゃんのあそこも濡れてる。
だがそれは普通の水というよりもすこし粘り気がある。
「ななのは・・・あふダメ・・・そんなとこきたないよ。」
「大丈夫。フェイトちゃんのあそこだから綺麗だよ。それにスゴく美味しいよ」
「だめなのは・・・私なにかあそこがおかしいの」
「確かめてあげるよ、フェイトちゃん。」
くぷなのはの指がゆっくりとしかし確実にフェイトの奥へ奥へと侵入していく。
「ひや・・うぐ・はぁ・・・ああああああ」
フェイトちゃんのあそこは侵入を拒むように少しずつ私の指を締め付けてくる。
フェイトちゃんの中はとても熱くてそしてきつい。
「全然おかしくないよ、フェイトちゃん」
「わたしもうダメ。」顔を真っ赤にし、瞳を潤わせながらか細い声でいう。
「もっと気持ちよくしてあげる。」なのははそういうと
前よりも激しくそして早く指を動かし始める。
「あふ・・ひや・・ああああああああああーー」
クチュクチュという音と共にフェイトの喘ぎ声がどんどん大きくなる。
フェイトが一瞬ビクッと震えたかと思うとフェイトのあそこから
大量の汁が出てくる。
フェイトの息は荒く目の焦点は何処にも定まっていない。
「フェイトちゃん、どうだった?」首を傾げて聞くなのは。
「とっても気持ちよかったよ。今度は私がなのはにしてあげる。
なのはのあそこからもほら汁が滴り落ちてるし。」呼吸も絶え絶えの様子でフェイトがいった。
なのはは顔が熱くなっていくのを感じた。
「うん・・・えと・・・お願いねフェイトちゃん」
フェイトは満面の笑みを浮かべて微笑み返した。

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/21(日) 23:15:36 ID:o8TcTOay<> ずいぶん縦に長いな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/22(月) 01:29:54 ID:aU+1j0PJ<> アリサをだましたい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/23(火) 04:21:14 ID:y2GSWxnQ<> 行数制限が緩和されて倍になったからな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/25(木) 01:42:53 ID:hR45Xbg0<> いつのまに書き手がふえてる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/25(木) 08:48:15 ID:TR5hoF5H<> でも微妙w <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/25(木) 12:58:05 ID:dpHp2UfM<> (*´д`*) <> 640<>sage<>2005/08/25(木) 19:33:39 ID:ICxDgU6J<> 第二十一話 星の光奪われる時

何も、わからなくて。
何も、見えなくて。
何も聞こえなかったけれど。

ようやくフェイトは、軽くなった膝と、苦痛に満ちた誰かの悲鳴。そして立ち塞がる何かに気付いた。


「────あ・・・・?」
濁りきっていた視界が、次第にクリアになっていく。
働きを取り戻した聴覚が、声の主を明らかにする。
先程まで「彼女」が居たはずの膝の上には、誰も倒れてはいない。

ゆっくりと、視線を上げていくフェイト。
消えた友の身体は、すぐそこにあって。

「な・・・・・のは・・・・・?」

本当なら、自分の受けるはずだった赤い光を、いつの間にか目を覚ましたなのはが。
シールドなんて張る力は、欠片も残っていないその小さな身体で。

「あ・・・!!ぁぁああっ!!ああああああぁっ!!」

己の身体を盾代わりにして、全身で受け止めていた。

「ち・・・・」
プレシアにとっても、これは予定外のことだった。
数ある魔法の中でも意思を持つ人間の精神を乗っ取り操る類の、いわゆる支配呪文は、最も高度な技術を要する。
ヒトの心は複雑であり、それを支配するための術式もまた並みの術者では扱えないほど複雑なものだからだ。
そしてそれに必要な魔力は、対象が強い魔力を持つ者であればあるほど、大きなものとなる。
アリシアを復活させるために必要な魔力等を考えれば、大魔導師と呼ばれたプレシアと言えど多用はできない。
まして相手がAAAクラスともなればせいぜい一度が限度。
それを。フェイトを支配するために放った貴重な操作呪文を、あのにっくき小娘がかばって浴びるなど。

(どこまでも・・・邪魔をしてくれる・・・!!)

<> 640<>sage<>2005/08/25(木) 19:35:11 ID:ICxDgU6J<> ───だが。

「この程度・・・」
目的を遂げるためには問題はない。好きに使える駒が一つ手に入っただけのことだ。かくなる上は、こいつを使って。
「多少傷ついていても構わない・・・。フェイトを手に入れる・・・」


「あ・・・あ・・!!・・あぁあ・・!!あ・・・・ぁ」
赤い光がなのはの全身へと広がり、包み込んでいくと同時に、
強張ったように左右に伸びきっていた両腕が、しだいにだらりと垂れ下がっていく。
悲痛な叫びも、徐々に掠れ、消え入るように小さくしぼんでいく。

「ッ・・・!!」
(・・・・・め・・・)
「!!」
(来ちゃだめ・・・・!!)
念話。なのはから送られた思念が、飛び出し救出しようとしたフェイトを静止する。

(─────フェイトちゃん、来ちゃ・・・だめ・・・)
完全に意思を奪われる前に、必死の念話をなのはは送り続ける。
「でも・・・でも!!」

(身体が・・・身体が・・・・動か・・・・逃げ・・・・て・・・フェイト・・・ちゃん・・・・)

消えた叫び声と同じように。
その心の声もまた、潰えていく。

「なのは!?なのは!!!!」

フェイトの、必死の呼びかけも空しく。


友であった少女は、少女自身の身体からいなくなった。

<> 640<>sage<>2005/08/25(木) 19:35:45 ID:ICxDgU6J<> 「・・・・・・」

既にそこにはもう、彼女の良く知る「なのは」はいない。
「なのは」という存在が、なのはの肉体から、完全に消え失せていた。

「う・・・・ああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」
咆哮するその姿形は、高町なのはそのものだけれど。
ゆっくりと振り返る、「なのは」であった人形。
彼女は、なのはであって、なのはではない。
フェイトは、そう理解した。というよりも、理解できてしまった。
理解できないほどフェイトは魔法に関して無知ではなかったし、未熟でもない。
できなければ、どんなによかったろう。

「そんな・・・なのは・・・私の・・」
自分のせいで、最愛の友を傷つけられただけでなく。
目の前で、その友を奪われた。
いずれも、母の手によって。
すべては、自分がいたために。

そのことが、わかってしまったから。

「私の・・・・せい・・で・・・」
「・・・・・・」
見開かれたなのはの、否、なのはであったモノの目には、異質の光が宿り。
かつて笑顔に満ちていた表情には微笑み一つ無い。


レイジングハートの赤い宝玉もまたどす黒く濁り、主だけでなく彼女さえもがプレシアの手に落ちたことを告げていた。

「やりなさい・・・・気絶させるだけでいいわ・・・。くれぐれも、殺さないように、ね」
「はい・・・」
『sealing mode』
プレシアの命じるまま。
なのはは杖を変形させる。

「まさ、か・・・・?」

先程まで枯渇寸前だった魔力は、プレシアと「繋がる」ことによって供給を受け、完全に回復している。
故にどんな魔法でも、問題なく使うことができる。

それが莫大な魔力を消費する、平時ですら数発が限界の、彼女の持つ最強最大の一撃であっても。
今のなのはには十二分に使用可能な力が蘇っている。

「スターライトブレイカー」

いつも聞き慣れていたものと、同じ声のはずだったけれど。
フェイトの耳にはそのつぶやきは、なのはとは違う、まるで別人の発した声のように聞こえた。
そして。視界の隅に恭也の姿を、彼がなのはに向けて何かを叫んでいるのを捉えた直後。

「発射」

彼女達は、なのはの放った桜色の光────即ち、なのは最強の呪文、スターライトブレイカーの光に────飲み込まれていった。





<> 640<>sage<>2005/08/25(木) 19:40:36 ID:ICxDgU6J<> とりあえずこんなとこで。
まただらだらとなりそうな展開にしやがって・・・と思ってたら申し訳ないorz

>>517
あー・・・うーん・・・どうでしょ?←何も考えてない

>>524
その筆頭でスマンorz <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/25(木) 20:36:46 ID:AIAYx+NA<> 他の人のもいいが、俺は>>640氏のが一番お気に入りb <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/25(木) 21:46:28 ID:a96+Jiea<> うーん…正直言うと、ほんとだらだらしすぎ。
ここ最近、全然話進んでないじゃん。

書くのが苦痛になったのなら、中断した方がいいんじゃない? <> 640<>sage<>2005/08/25(木) 21:57:34 ID:ZYECySAF<> >>531
ごめんorz
いや書くのが苦痛になったわけではないんですが・・・。





言い訳カコワルイねorzすまん <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/25(木) 23:03:47 ID:AIAYx+NA<> >>640

が ん ぶ れ

俺は待てるだけ待ちます
どうか止めないでください <> 名無し君<><>2005/08/26(金) 17:37:49 ID:3CcRS08P<> 533に続く者
同じく出来るだけ待ちたいと思ふ
俺もプレシアのでてくるネタ(脚本ポク)書いたことあったが
ここまで出来よくなかった(泣
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/27(土) 00:40:32 ID:IUHf33Ir<> >>533に同意
面白いので焦らずじっくりと書いていただいて結構です <> 533<><>2005/08/27(土) 00:50:37 ID:slsaqzPw<> 一種の署名っぽくなってきたな…w
それだけ>>640氏への期待が大きいってことか
急かすつもりは無いんで、とにかく頑張って書いて頂きたいです <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/27(土) 09:15:39 ID:jPkIVRol<> …ごめん、漏れはグダグダ嫌悪派。 <> 640<>sage<>2005/08/27(土) 10:21:37 ID:cHNJhKRM<> (((( ;゚д゚)))アワワワ この流れは漏れか?漏れのせいなのか?(もしかしなくてもそう

いやね、話考えてる時点ではわりとスパスパ進められてるんですよ。
けど





文章力がないのよorz週一ペース改めた方がいいのかなぁ・・・。
でもそうすると2週3週とずるずるいっちゃいそうだし・・・。

>>533>>535各氏

ほんとありがとうがんばってみる

>>537
ごめんorz努力はします <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/30(火) 12:27:03 ID:xx3EAxls<> アニメは第2期か・・・・・ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/30(火) 23:49:34 ID:BuyNBPTl<> マンガもあるなんて知らなかった…OTZ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/31(水) 07:45:57 ID:TD+AyFdx<> スレタイが・・・
「リリカルなの は、エロ小説」
・・・と見える

最近、「○○なのは、××」という文章に反応するようになった・・・w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/31(水) 08:25:18 ID:5kzz/bj1<> >>541
ようこそ!


自分はDVD買った辺りから反応するようになった <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/08/31(水) 20:30:58 ID:B7YoFFdx<> 「・・・なのは〜だとしても」

英文法書に書いてあったこの一節に爆笑した俺は負け組み? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/08/31(水) 23:23:35 ID:C7xkDCLR<> とにかく検索のときに引っかかりすぎて困る <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/01(木) 01:55:14 ID:Gt3qQBN2<> >>544
っ[リリカル] <> 640<>sage<>2005/09/02(金) 22:38:53 ID:aQhEfuAX<> 一応いつも通りのペースで書いてたんで次の話書きあがったんですが、
今のこの状況で載せていいものなんだろうか・・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/02(金) 23:01:23 ID:ANdXFmjo<> ばかちん!
そんなことばかり気にしているからお前さんはいつまでもびみょーなんだ! <> 446<>sage<>2005/09/02(金) 23:06:06 ID:SJThM5er<> つ レモンの輪切り <> 640<>sage<>2005/09/02(金) 23:12:40 ID:aQhEfuAX<> >>547
orz

>>446
一瞬何のことかわからなかった漏れはファン失格でつか?
一話のアリサじゃん・・・・。 <> 533<><>2005/09/02(金) 23:13:43 ID:PxmGYyou<> >>640
 _  ∩
( ゚∀゚) うp!うp!
 ⊂彡 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/02(金) 23:16:12 ID:PxmGYyou<> 1週間ぶりに見せて頂きたいッス! <> 640<>sage<>2005/09/02(金) 23:54:03 ID:aQhEfuAX<> 第二十二話 告げるべきこと

目を覚ました義妹は────ただひたすらに、うわ言を繰り返すように謝ってきた。
「兄」に対してではなく。
ただの「クロノ」という人物に対して。

巻き込んだことを。傷つけたことを。そして、なのはを奪われたことを。

クロノにできたのはただ呆然と、義妹の語る謝罪の言葉を聞き続けることだけだった。





─高町家・リビング─


「・・・全ては、私たちが至らなかったためです。その事に関して、申し開きのしようもありません」
私服姿のリンディが、テーブルの反対側へと、深々と頭を下げる。
その先には、沈痛な面持ちの士郎と桃子、そして恭也と美由希が座っていた。

プレシアの下になのはが連れ去られて、丸一日。

少し離れた家族用のソファにもアリサとすずか、クロノが座しており、リンディの話す内容を静かに聞いていた。
クロノは頬の傷に絆創膏を貼っていた。ユーノとアルフは自室に閉じこもっているフェイトに付き添っていて、この場にはいない。

「・・・・・・・そうですか・・・うちの子が・・・・」
魔法のこと。時空管理局のこと。なのはが連れ去られたことについてもすべて。
リンディは包み隠さず、あらゆることを話した。
ただ、フェイトとプレシアの関係に関する、「あること」を除いて。

「・・・・・なのはが、何か私達に隠してやっていたことは、薄々気付いていました。しかし、まさかあの子が・・・」
魔法、だなんて。

「・・・・その割には、あまり驚かれないんですね?」
「・・・これでも、以前はかなり修羅場をくぐってきたのでね・・・自慢にもなりませんが」
確かに。
以前この家にお邪魔したときもそうだったが、この一家───なのはの母親である桃子は別だが───どこか、
普通の人間とは思えない身のこなしをしている。たとえそれがただ階段を登るといった一般的動作であったにしても、
一般人と場数を踏んだ人間とでは、見る人が見れば違いが見えてくるものだ。
───となれば桃子も当然、幾度と無く相応の覚悟を迫られたことがあったのだろう。


「・・・・おそらくは、娘さんは我々の前に立ちはだかってくるでしょう」
そうなれば当然、矛を交えることになる。その場合、最悪・・・・・なのはを倒さなければならなくなるかもしれない。
<> 640<>sage<>2005/09/02(金) 23:55:44 ID:aQhEfuAX<> 「・・・万一という可能性も、確かに否定はできません。ですが娘さんの救出には、我々も全力を尽くします。ですから────」
「大丈夫ですよ」
どうか、ご安心を。リンディの次の言葉を読んでいたように、士郎が割り込ませてくる。
「・・・心配してないわけじゃありません。できることなら私が行って娘を助け出したいくらいです。
 ですが・・・・・あの子は、強い子です。私と妻の子で、恭也と美由希の妹なんですから。だから、大丈夫ですよ」

なぁ、桃子。そういう士郎に桃子は、黙ってうなずいた。

強くやさしい、いい家族だ。そして何より、深い絆で結ばれている。
この人たちの下にフェイトを預けて、正解だった。リンディはその光景に、心からそう思う。


「・・・あの、ひとついいですか」
会話が一旦途切れたのを見計らい、アリサが学校でやるように右手をあげつつ質問する。
「・・・・何?アリサさん」
「フェイトの・・・・フェイトのお母さん・・・・プレシア?さんのことなんですけど・・・」
それはアリサらしからぬ、おずおずといったような口調だった。
「・・・どうしてその人は、フェイトにばっかり冷たくするんですか?その、死んだアリシアって子を取り戻したくて必死なのもわかります。けど・・・・」
「フェイトだって実の娘じゃないか。アリシアとフェイトで、取る態度がそんなに違うのはおかしい。・・・そんなところかしら?」
「・・・・はい・・・。同じ自分の娘なのに。フェイトが・・・かわいそう・・・・」
「・・・・そうね・・・」


─────言わねばならないのだろうか。


できればこのことは、言いたくはなかった。
きっとフェイトは彼女達に、知られたくない。もっと言えば、このことは思い出したくもないはずだ。
言えば、せっかく彼女達と築いた友情が、崩れてしまうかもしれないから。
彼女たちのフェイトを見る目が変わってしまうのではないか。そんな危惧がリンディにはあった。
いつか、フェイトが自分でこのことを明かす勇気が持てるようになったら言えばいい。それまでは、この傷に触れるべきではないと考えていた。

(母さん・・・まさか、フェイトの「あのこと」を・・・言うんですか・・・?)
(・・・)

クロノもまた、どうすべきか悩むリンディへと念を送ってきていた。
このことを自分の口から言っていいものだろうか。自分が明かせば、フェイトはそれを責めるかもしれない。
だが────彼女達にこれ以上のごまかしを重ねることを、フェイトは望むだろうか。
<> 640<>sage<>2005/09/02(金) 23:56:36 ID:aQhEfuAX<>

「アリサさん、すずかさん。・・・・・・よく聞いてください」

数瞬の後、リンディは腹を決めた。正しい選択かどうかは、わからないけれど。
きっとこの子達なら、この家族なら。きっと、受け入れてくれる。

「士郎さん達も、どうか。・・・あの子は。フェイトは────────」











「────────・・・フェイトは、人間ではありません」
<> 640<>sage<>2005/09/02(金) 23:58:12 ID:aQhEfuAX<> こんなとこっすorz
一話一話が短いのがいかんのか・・・? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/03(土) 00:16:57 ID:MK3isaVm<> 長さはちょうどいいと思う。
ぐだぐだしてる感じがするのは、展開の問題だと思う。

今回のにしても、フェイトの素性を語るのは
もっと短くまとめられたんじゃない?

なんか偉そうですまん。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/03(土) 00:56:10 ID:FossXZxO<> 延々とやってるからなぁ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/03(土) 01:03:17 ID:gGk3Ti1H<> >>640
場面が変わるとこまで書きためして、
推敲しながら少しずつアップしてみては? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/03(土) 03:47:50 ID:R+Hv+RNa<> 強制転移とかできるんならもっと早い時点で逃げられたんじゃないかと言ってみる <> 640<>sage<>2005/09/03(土) 09:03:38 ID:vnbYBz9n<> >>556
いやいや、指摘サンクス。

>>558
それも考えてはいるんですが・・・投下スピードが確実に今以上に低下しちゃうと思われ。
今から1から書き溜めていくとなるとなおさら。待ってくれるって言っている人達がいるから無問題?

>>559
いや・・・それ言われると・・・。
・・・やっぱだめだ俺orz

<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/03(土) 14:29:34 ID:GDtF8jbI<> >>640
乙です
俺も長さはちょうどだと思う
あと、内容についてはちょっと引っ張りすぎの印象も否定できないが、裏を返せば描写が細かいってことだから、必ずしも悪いとは限らないはずです
とりあえず、俺的には週一ペースは崩さないでほしいかな

生意気レスでスマソ <> 553<><>2005/09/03(土) 14:31:32 ID:GDtF8jbI<> 一言忘れた…

>>640氏、いいとこで止めすぎっ!!
…別にダメとは言いませんよw <> 名無し君<><>2005/09/03(土) 23:44:42 ID:naoEF8VM<> とりあえずこの先に期待したい
とらはメンバー出演希望(オイ
とりあえずがんガレ


<> 640<>sage<>2005/09/04(日) 23:35:50 ID:APTDaE81<> >>553
ありがとそして引っ張りすぎスマソ

>>563
実を言うととらハやったことないので無理ぽ
買おうかどうしようか考えてはいるんですがやる時間が・・・・orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 00:09:22 ID:ahko9RCD<> 参考までにリリカルおもちゃ箱だけやってみたらどうじゃ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/05(月) 00:57:55 ID:Pd2r5bYu<> なのはの声優違うんだよね… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 03:21:57 ID:JMTEZqnJ<> >>566
ってか全員違うだろ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 08:11:16 ID:l5EaJ7nR<> ここだけの話、いまだにアニメのなのはの声に違和感を感じるぜ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 08:29:01 ID:tmrMBeGB<> 北都南のなのはもあれはあれでいいお・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 22:09:31 ID:rCddTtnt<> 今までのを一通り読ませてもらいました
どれもかなり良かったですかったです
    <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/05(月) 22:57:30 ID:JMTEZqnJ<> 前スレ見てぇ… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/05(月) 23:26:15 ID:P7z2KyBl<> >>571
実はとあるミラーサイトに残っていたりする <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/06(火) 19:57:14 ID:vg4xH9jO<> >>572
携帯でも見れますか? <> 名無し君<><>2005/09/09(金) 21:26:27 ID:sOjVrdbS<> 俺が思うにはA,Sでの出演キャラクター
八神はやてよりはとらはのレンを代わりに出してほしかった <> 名無しさん@そうだ選挙に行こう<><>2005/09/10(土) 17:40:48 ID:BOwNbMVk<> レンを出したら、晶も必要になる…
今回はリンディのエロイシーンがあるといいな。前回の温泉シーンみたいな感じで。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:15:51 ID:B6e9tb4l<>  おひさしぶりです。
 やっと切りがいいとこまで書けたのでUPします。

 その前に、前回UPから時間も空いたし、前スレもDAT落ち
なので、簡単な粗筋を書いて見ました。


 平凡な小学生だったはずの少女に襲いかかった突然の苦難。
 夕暮れの公園で目覚めた少女は、名前を無くし、大切な思
い出を無くし、そして世界に自分が存在していなかった事を
知る。それでも子供好きの母、桃子により高町家に引き取ら
れが、大好きな家族が自分を知らない事実に少女は苦悩した。
「わたし、何か悪いことしたのかな?」
 母との入浴で自分の体に気持ちいいところがあることを少
女は知る。その夜、寝室で両親の情事を目の当たりにした少
女は、寂しさを紛らわせるために自らを指で慰めることを覚
えた。
 翌日、少女は兄に連れられて月村家を訪れる。やはりアリ
サとすずかも少女を知らなかったが、少女は二人と再び仲良
くなることができた。話が弾む中、すずかの部屋のテレビで
兄と忍の行為を見せられた少女は、二人のいけない遊びに巻
き込まれる。
「キスしてもいい?」
 本来の少女であればきっかり断るであろう事も、今の少女
にはできなかった。


 全部で3話分、12スレ、約23KB。

<> (1/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:16:56 ID:B6e9tb4l<> Call my name!

(21)尻尾

「ほら、・・・」
「・・・ちゃん、ちゅっ」
 広いベッドの上で、半裸の少女達が戯れる。軽くキスした
り触れあったりして、激しい行為の余韻をゆっくりと冷ます。
(いいのかな、こんなこと)
 アリサやすずかとじゃれあうのは楽しい。しかし事が終わ
り落ち着いてくると、子供には早すぎる行為へのためらいが
少女の中に浮かんでくる。
「・・・?」
「どうしたの?」
 少女はそれを顔に出さないようにしていたが、二人は影の
ある少女の笑みに気が付いたようだった。
「ううん、何でもないよ。ただ、仲良くなれてよかったなっ
て」
「それはわたし達も同じだよ」
 アリサとすずかの朗らかな笑みに、ほんわり幸せな気分に
なる。
(これくらい、いいのかな。また仲良くなれたんだし)

「そうだ、すずか。・・・にもあれをしてあげようよ」
「うん、そうだね。ちょっと待っててね」
 すずかがベッドからおりて、壁際のワードローブに向かう。
少しぶかぶかなTシャツのすそからのびる猫の尾が、歩くた
びにピョコピョコ動いて可愛らしい。
「すずかちゃん?」
「・・・、見てのお楽しみ」
 何事かと体を起こすと、バスローブが脱げて全裸になった
少女をアリサが後ろから抱きしめる。レモンのようなアリサ
の体臭が嗅覚をくすぐり、少女を恍惚とさせた。
 すずかはあれでもない、これでもないとワードローブの引
き出しを漁っている。その後ろ姿はとても楽しげで何をして
いるのか気になったが、少女はアリサに身を任せてすずかを
待った。
「えーと、これ……ううん、こっちかな。ねえ、これなんか
どう?」
 すずかがワードローブから取り出したものは、大きくて長
くてふさふさして、端だけ黒い黄金色をした毛のかたまりだっ
た。
「キツネの、しっぽ?」
 それは、よく毛皮のコートについているキツネの尻尾だっ
た。どうやらアリサの犬の尾、すずかの猫の尾と同種の飾り
らしい。
「かわいい! きっと・・・に似合うよ」
「そうかな。でも、これどうやってつけるの?」
 尾の根元は数珠のようなものがついているだけで、服に付
けるピンや留め金の類いはなさそうだった。
「これはね、こう付けるの」
<> (2/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:18:05 ID:B6e9tb4l<>  すずかはそう言って、Tシャツをたくしあげて少女に自分の尻を見せる。
「ぇっ!」
 Tシャツの下から、やわらかそうで白桃のような丸みのあ
る尻が顔をのぞかせる。二人が下を脱いでいるのは分かって
いたが、改めて目の当たりにするとショックが大きい。そし
て何よりも、猫の尾が双丘の間から生えていることにショッ
クを受けた。
「こうしないと見えないよ」
「きゃっ、アリサちゃんってば」
 アリサがすずかの尻を鷲掴みして開き、少女に尾の根元を
見せる。やわらかな丘の谷間の奥には、ピンポン玉ほどの数
珠を飲み込んでほんのり赤くなったすぼまりがあった。
「で、・・・。すずかのしっぽを握ってみて」
「……ぇ、う、うん」
 あまりのことに戸惑う少女だったが、アリサに言われるま
ま、すずかの尾を握った。
「やんっ」
 少女が握るとブルルルッと根元の方が震え始める。驚いて
すぐに手を放すが、放してもしばらく震え続け、それがすず
かに甘い声を出させた。
「これが結構気持ちいいのよ。病み付きになりそうなほどな
んだから」
 アリサも自分で犬の尾をなでながら、少女の耳元にささや
く。
「えと、でも……」
「大丈夫、・・・ちゃんならきっと気持ち良くなれるよ。だっ
て、さっきのお姉ちゃんのおもちゃ、気持ち良かったでしょ?」
「ぅっ」
 言われる通り、少女は後ろのすぼまりで感じていた。ほど
よい刺激が心地よく、二人と会うという目的がなければしば
らく身を任せたくなるほどだった。
 だが、水流で汚れを落とすのと異なり、本来出すところに
何かを入れるのは、やはり痛みへの恐れやいけないことへの
抵抗を感じていた。
「……それ、痛かったりしないの?」
「痛くも怖くもないよ。これは一番小さいのだし、痛いどこ
ろかとても気持ち良くして入れてあげるから。ね、すずか」
「うん、・・・ちゃんならすぐになれるよ。わたし、三人で
おそろいになれたらすごくうれしいな」
 ねだるように指をからませるすずか。少女を安心させるア
リサの笑顔。二人のかぐわしい体臭が、少女の心をとろけさ
せる。
「そこまで言うなら……してもいいかな」


<> (3/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:19:32 ID:B6e9tb4l<> 「こんな格好、恥ずかしいよぉ」
 股間を隠そうとした手は足もろとも二人に押さえられ、身
じろぎもままならない。アリサはともかく、見かけによらず
運動が得意なすずかには、運動が苦手な少女では太刀打ちで
きない。
「だめだめ、この態勢が一番いいんだから」
 いちおう抗議はしてみるものの、始めたからにはとまった
く取り合ってくれない。人の嫌がることをする二人ではない
が、逆に少女の抗議が形だけで止めて欲しくないことを敏感
に察知し、少女の密かな望みどおりにしているのだった。
「恥ずかしがることなんかないよ。・・・ちゃんの、とても
かわいいんだし」
 上下に引っくり返され、大きく足を広げさせられた少女は、
余程のことがなければ人目に触れることなどない大事なとこ
ろを二人にさらけ出されている。毛の生える気配のない幼い
丘も、その丘を割る閉じたままのスリットも、つつましく控
える後ろのすぼまりも、何もかもを。
「えー、そんなことないよ」
 可愛いと言われて嬉しくない女の子は少ない。少女も多い
方に入るが、自分ですらまもとに見たことのない外性器を可
愛いと言われても、喜んでいいのか反応に悩む。ちょうど少
女の両側にいる二人のあそこが少女に丸見えなだけ、自分の
ものがそうだとはあまり思えなかった。
「すずかちゃんやアリサちゃんの方がきれいだし」
 すずかのそこは小ぶりだが肉厚でぷっくりしており、結構
足を開いているのにもかかわらずぴったりと閉じている。も
ちろん恥毛など生えておらず、成熟した忍のものと比べて少
女らしくて可愛らしく感じる。
 アリサのはすずかと比べて肉付きが薄く、陰核皮膜やスリッ
トの中が少し見えている。しかしハーフ特有の透けるような
白い肌を割る縦筋は中の方だけほんのりと赤みがかり、思わ
ず見取れてしまうほど綺麗だった。
「・・・のもきれいだよ。すべすべして触り心地いいし、食
べちゃいたいくらいだもん」
 少女の白い丘をなでていたアリサは、そう言って少女の尻
肉をペロリとなめた。
「やん、きたないよ」
「・・・ちゃんに汚いとこなんかないよ」
 アリサに続いて、すずかも少女の尻に舌と唇をはわせる。
「んんっ」
 左右から少女の中心へと向かう二人の口。噛むほどではな
いものの、時たま歯が当たって少女をドキリとさせ、同時に
少女の心を熱くさせる。
(噛まれそうなのに、何で?)
 その疑問をゆっくり考える余裕は少女になかった。すずか
より一歩先に、アリサがスリット近くまでたどり着いたから
だ。これから何をされるか、それがどれほどのものか、昨夜
両親の行為を盗み見てしまったせいで、少女は容易に想像で
きてしまう。
「あ……えと、ちょっとまって」
 そこまでされると思っていなかったため、心の準備ができ
ていなかった少女はアリサに待ってもらおうとお願いする。
だが聞こえなかったか間に合わなかったのか、アリサは少女
の敏感なところに舌を伸ばす。
<> (4/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:21:07 ID:B6e9tb4l<> 「はぅぅっ」
 アリサの舌が少女のスリットを奥から手前へとなぞる。ぬ
めりをおびた舌の感触は、まだ上っ面をなめただけなのに一
瞬で少女を弛緩させるほど刺激が強かった。
「ゃ、ゃ、ぁっ、ぁぁっ」
 手前から奥、奥から手前へと、少しずつ舌先をスリットに
差し入れながら行き来するアリサの舌。その都度、少女は翻
弄されて腰を震わせて短い喘ぎを漏らす。
「んっ、ん、ゃぁぁ、だ、だめぇ」
 すでに潤っていた幼い泉を舌先で探り当てたアリサは唇を
強く押し付け、幼泉の湧き水をズズズと少女に音が聞こえる
ようわざと強くすすった。
「・・・ちゃんの、おいしい?」
 美味しそうに少女をすするアリサを見て、羨ましそうに少
女の味を聞くすずか。
「とっても!」
 満足げに答えるアリサ。その顔は少女の滴にまみれて嫌ら
しく光っていた。すずかは首を伸ばし、アリサの唇についた
滴をなめとる。
「うん、甘くておいしい」
 自分の恥ずかしいとこについて話す二人に、少女は紅潮し
た頬をさらに染める。
「はずかしいから、そんなに言わないで」
「うーん。それじゃ、わたし口をふさぐね」
 少女の嫌がることはしない。すずかは言った通りに自分の
口をふさいだ。少女の恥ずかしいところを使って。
「きゃっ、だ、だめ!」
 部屋の明かりにさらされた後ろのすぼまりに、すずかが吸
い付く。もがいても振りほどけず、力を込めて少しでも離れ
ようとしても、伸ばされた舌から逃れられない。
「そんなとこ、だ、んんっ!」
 少女はアリサに敏感なところを舌でつつかれ、口を封じら
れる。
「・・・、ちゃんとほぐさないと痛いよ。それはそれでよかっ
たりするけど、・・・は初めてだからすずかにしてもらうの
がいいよ」
 アリサが少女を優しく諭す間にも、すずかは少女のすぼま
りに唾液をため、なじませようと舌先を動かす。シャワーよ
りも優しくて熱いすずかの舌はただただ気持ちよく、嫌悪や
恐怖とないまぜになって少女を混乱させた。
「あぅぅ、でもぉ……」
「・・・にはまだ早かったかな。じゃ、やめよっか?」
 アリサはさらりと言った。すずかも少女から顔を離す。二
人の表情はおびえる幼子をなだめるように優しく、怒りや残
念がる様子は微塵も見られなかった。
(こわいけど……やめたら……)
 絶交するようなことはないが、それでも何かしら二人を失
望させるだろう。今はそう見えなくても、それは少女に気を
使っての態度だと少女は思う。
<> (5/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:22:42 ID:B6e9tb4l<> 「んっ……ぇ、えと……」
 返事を待つアリサとすずかの吐息が少女の股間をくすぐる。
直接触られてもいないのにねっとりと熱くなり、淫らな湧き
水が幼い泉をこんこんと満たす。
(きもちいい……)
 二人の行為は二人がしたいからではあるが、それは少女を
好きだからこそでもある。だからキスの時と同じく、無理強
いせず少女の選択を待っている。その二人の思いに少女が答
えるにはどうすればいいのか。
「……その…」
 アリサの足の間では犬の尻尾が、すずかの足の間では猫の
尻尾がゆらりと揺れている。どちらも付け根は後ろのすぼま
りに飲み込まれており、それらよりも付け根が細い少女のた
めの尻尾がアリサの手に握られていた。
(わたしもしたら、三人一緒……)
 少女の下腹部の奥深くで、まだ子を成すことができない幼
宮がうずき、幼い割れ目をにじませる。
 にこやかに返事を待つアリサとすずかに、少女は正直に自
分の気持ちを打ち明けた。
「やっぱり怖いし恥ずかしいの。でも、一緒にもなりたい。
だ、だから……」
 アリサとすずかが嬉しそうに微笑む。声は出ずとも、確か
に少女の口は動いたから。
 して、と。


<> (6/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:24:09 ID:B6e9tb4l<> Call my name!

(22)三人一緒

「はぁ……んんっ」
 最初は力を抜き切れず頑なに閉じていた少女のすぼまりも、
すずかの舌に少しずつ解きほぐされていく。快楽と共に侵入
する舌先は、少女の締め付けを楽しみつつ、もっと少女を味
わおうと少女の中を動き回る。
「…ゃっ…ゃぁぁ……」
 ホットドックのように少女のスリットに挟まれた数珠を、
アリサが舌で押さえながら前後に動かす。十分に濡らされた
小珠たちは、幼い花弁に守られた大事なところや一番敏感な
ところを順番に刺激し続ける。
「……ゃぁ、んっ…ぁ…っ」
 十にならない少女とは思えない喘ぎ声が広い部屋に響く。
十二分に責められてあふれ出た淫水は内股や下腹部を濡らし、
逆さまにされているせいで少女の顔にまで垂れる。広げられ
た太ももがピクピクと震え、少女の限界をあらわしていた。
「一度いっちゃおうね」
 少女を穿つすずかの舌が、さらに激しくすぼまりを出入り
する。排泄時のにも似た心地よさと、それと違って切れるこ
とがないもどかしさ、そしてそれがすずかの舌であることの
背徳感が、少女の脳裏を焼き焦がす。
「やぁん、また、へ、へんに、あぁっ」
 アリサは数珠の一つを舌で捕らえると、米粒のような少女
の敏感なところに押し付け、数珠に連なる尻尾の先端をそっ
とつまんだ。
「あぁぁっ……ぁっ……っっ」
 聞こえるか聞こえないかの小さな音を立てて、少女に押し
付けられた数珠が小さく震える。とても弱い振動は少女の幼
芽を通じて何倍にも膨れ上がり、下腹部を嵐のように荒れ狂
う。そして津波となって背筋から頭頂へと駆け登り、少女の
意識を薙ぎ払った。
「ぁっ…ぁっ…ぁ…っ……」
 二人を弾き飛ばすような勢いで少女の腰が跳ねる。空に突
き出された足が突っ張って震え、力つきてクッションに沈ん
だ。

「はっはぁ…はぁ…」
 逆さまのままぐったりと二人にもたれ掛かる少女。うつろ
な瞳に映るのは、はしたなく開いた自分の股間と、いとおし
く少女を見下ろすアリサとすずかの顔。
(わたし、どんどんエッチになってる……)
 次々と少女の身体から紡ぎ出される快感は際限が無く、混
濁した心は驚嘆すらしてしまう。そんなことでいいのかと思
いつつも、文字どおり今まで以上に二人と深い仲になったこ
とが少女の心の穴を少し埋めてくれた気がして、穏やかな気
分にさせてくれた。
<> (7/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:25:34 ID:B6e9tb4l<> 「・・・ちゃん、これ、つけてあげるね」
 すずかがキツネの尻尾を少女の腰の上にあてがう。尻尾の
付け根には、少女のもので濡れそぼった十数個の数珠がぶら
下がっていた。
「……うん」
 すでに最後まで受け入れることを決めている少女は、静か
にうなづいた。恐れはもちろんあるが。しかし、たとえそう
なってもそれは既に少女の中ではささいな事だった。
「あ、そうだ。・・・、私達にもね」
 アリサが自分とすずかの尻尾の先端を少女に差し出す。少
女が軽く握ると尻尾が小さく震え、二人は甘い声を漏らした。
「んんっ、気持ちいい」
 子猫と子犬のような二人の仕草が可愛くて、少女は顔をほ
ころばせる。
「そうだよ、猫も犬も大好きな人にしかさわらせないの」
「だから私のに触れるのはすずかと・・・だけよ」
 自慢げに胸を反らすアリサ。逆にすずかは身を縮こませる。
「わたしのはお姉ちゃんやファリン、ノエルも触るけど……
あ、恭也さんは触っていないけど、嫌いってわけじゃないか
ら」
 気を使うすずかを少女は笑って止める。
「家族は別だと思し、ノエルさんやファリンさんは家族同然
でしょ。それにお兄ちゃんは忍さんの恋人さんだし」
 家族は別。少女の兄はさらりと流しそうだが、姉や両親は
きっと可愛いとほめてくれるだろう。できれば両親に撫でて
もらいたいと、少女は夢想する。
「それじゃ、・・・ちゃん」
 すずかが数珠の先端を少女のすぼまりにあてがう。一瞬す
ぼまりが拒むように収縮するが、ゆっくりと力が抜けていく。
もう少女にあがらうだけの力は残っていない。元々体力があ
る方ではないし、幼い体で何度も受け止めた絶頂で使い果た
していた。
「うぅぅ……」
 アリサの指が少女のすぼまりを押し広げ、すずかが一粒ず
つ小豆ほどの数珠を少女の中に埋め込んでいく。本来排泄器
官であるすぼまりはすずかの舌で十二分にほぐされ、二人の
巧みな指遣いに導かれて濡れた数珠をゆっくりと飲み込み続
ける。
「は、入って…くる……」
 舌とは違う硬い感触が、少女の体内を舌よりも奥深くまで
犯す。体内で感じる初めての感覚に戸惑いつつも、少女の狭
いすぼまりは数珠が通り抜けるたびに押し広げられ、確かな
快感を受け止めていた。
「…ん…んん……ぁ…っ……」
 十数個の数珠すべてが飲み込まれ、尻尾と数珠をつなぐ一
回り大きい結合部だけがすぼまりの外に飛び出す。少し押せ
ば入りそうだったが、少女を気遣ってか二人は無理に入れよ
うとはしなかった。
<> (8/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:26:43 ID:B6e9tb4l<> 「・・・ちゃん。ほら、全部入ったよ。どう?」
 少女からは見えないが、自分の体内に異物が入っているの
が感じられる。数珠が小さいせいか、それともすぼまりの入
り口、あるいは出口の刺激の方が強いせいか、思っていたよ
りも違和感は強くなかった。
「……思ってたより、きつくないかな。それよりも……」
「それよりも?」
 少女は言っていいものか躊躇したが、意を決して不安を口
にした。
「どんどん気持ちよくなるのが怖い。わたしって、やっぱり
エッチなの?」
 少女の中に入った数珠はまだ動いていないが、ただ入って
いるだけで快感を得ていた。それがどうゆうことなのか、ど
う受け止めればいいか、幼い少女には分からないことだらけ
で不安が募る。
「・・・ちゃんは初めてだから仕方がないかな。馴れたらもっ
と気持ちよくなれるよ」
「エッチな・・・はとても可愛いよ。三人でもっとエッチに
なろう」
 経験者の余裕を見せる二人。今まで女の子がエッチなのは
変だという意識はあったが、あまりに堂々としている二人を
見ていると自分が無知なだけなのだろうかと思ってしまう。
「だから、もっとエッチで可愛いなのはちゃんが見たいな」
 そう言って、すずかは少女のすぼまりに飲み込まれた数珠
を軽く引っ張った。
「ゃぁっ、でちゃう!」
 少女のすぼまりが広がり、一番根元の数珠が顔を出す。数
珠だと分かっていても外へ出ようとする動きは排泄物そのも
ので、すぼまりを閉じようと臀部に力を込める。
「んんっ」
 すずかの微妙な力加減は少女の力と拮抗し、すぼまりが数
珠の一番太いところをくわえ込む位置で止まる。しかし濡れ
た数珠は内壁を滑り、つるりと外に躍り出てしまった。
「ゃ、ゃぁぁ、んっ、んんっ」
 一つの数珠が外に出ると、すぐに次の数珠がすぼまりを内
側から押し広げる。数珠を引きずり出す力よりも締め付けて
押し止どめる力の方が強い。しかし、その押し合いが生み出
す刺激が少女を焦がし、数珠を引っ張るすずかの指遣いに負
けてしまう。
「…ぁ…んっ…ゃ…ん…ん!」
 ウミガメの産卵のように、連なった数珠が少女から産み出
される。産みの苦しみではなく快楽により苦悶の表情を浮か
べる少女。
「……んん…っ……は、はぁぁ」
 最後の一粒を残して数珠がすべて引きずり出さる。少女が
ほっと一息ついて体の力を抜くと、両方の手にある尻尾の振
動が止まり、強く握り締めていたことに気が付く。ほうけた
目を開けると、アリサとすずかが紅潮した顔で微笑んでいた。
「もう一度、ね」
<> (9/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:27:58 ID:B6e9tb4l<>  再びすずかが数珠を操り始める。二度目ということもあり、
すんなりと少女のすぼまりは数珠を飲み込んでいく。まだ楽
しむとまではいかないものの、ただ流されるだけでなく受け
止められるだけの余裕ができていた。
「は…んっ……ぁ…ん…」
 汗で張り付いた少女の髪をくしけずるアリサの指。そのま
ま頬を伝って荒い息をはく唇をなでる。少女が舌を伸ばして
なめると、ほんのりと甘酸っぱい味がした。
「もう大丈夫かな。これからが本番だからね」
 すずかのもつ数珠が伸びるキツネの尻尾を、アリサがふわ
りと胸元に抱き締める。
「きゃぁっ!」
 突然少女の中で動き始める数珠。まだ弱い振動だったが、
体内で異物がうごめく感触とすぼまりで感じる快感にびっく
りし、両手の中の尻尾を思いっきり握り締めた。
「ひゃん!」
「や、つよいっ」
 少女のよりも強い振動がアリサとすずかを襲う。激しい快
感に腰砕けになった二人は、悶える少女の上に折り重なって
倒れた。
「大丈夫?」
「ぅぅ、なんとか……これ…すごい……」
 上に乗られているよりも、体内でうごめく数珠の方が強烈
で腰に力が入らない。アリサとすずかも同じようで、三人で
顔を見合わせて笑った。
「私達も脱いじゃおう」
「うん」
 二人は汗やら何やらで濡れた下着を脱ぐ。少女よりほんの
少し発育のよいすずかの胸、白く透き通るようなアリサの胸。
どちらも汗で長い髪が絡み付き、ほんのりと紅潮した上半身。
何度も見たことはあっても初めて見る乱れた姿を、少女は純
粋にきれいだと感じた。
「三人一緒だよ」
 両側から少女を挟むように肌を合わせ、少女にほおずりを
する二人。肌は熱く、匂いは香しく、幼く柔らかな体はとろ
けて一つになる。
「はぁぁ……」
 互いに尻尾を握り合い、足をからませ、胸をこすりあわせ。
「んんっ、きもち、いぃよぉ」
 小さいながらも元気よく立った少女の乳首を、ふくらみ始
めたばかりのすずかの乳房がつつむ。お互いに小さすぎて、
合わせようとしてもずれてしまう。それでも汗で濡れた柔ら
かい肌にこすられると、じんじんと痺れるように感じる。
「ゃっ、ぁぁ、すごっ、んんっ」
 アリサの指が少女の幼い花弁をひらき、こんこんと湧き出
る泉の入り口をくすぐる。指の動きに合わせて少女の体を電
気が走り、さらなる淫水を泉からあふれさせる。
「ぁっ、ぁっ、んっ、ゃぁぁ」
 やはり二人に責められる形になる少女は、それでも二人に
お返しをしようと懸命に尻尾を握り、撫でさする。見ること
はできなくても、手のひらに伝わる振動が二人を刺激し、耳
元に響く甘いあえぎ声でアリサもすずかも感じているのが分
かる。
<> (10/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:29:29 ID:B6e9tb4l<> 「あん、やぁ、あっあっ、んくっ」
 少女の中でうごめく数珠が勢いを増す。すぼまりから体の
奥深くに響く振動のもたらす快感に、少女の下半身はとろけ
て震えることしかできない。
「ひゃっ、あぁっ、やん、あ、あぁぁん」
 三人絡み合った狭い空間で、二人は巧みに数珠を少女のす
ぼまりに出入りさせる。押し込まれれば背をそらし、引き出
されれば足を突っ張り、嵐のような快感にただただ翻弄され、
絶頂へと導かれる。
「もっ、やっ、だぁ、あんっ、だめぇ」
 息もたえだえな少女を、二人はギュッと抱き締めた。
「・・・、好きだよ」
「わたしも。一緒に気持ちよくなろ」
 二人の言葉を聞き、下腹部の奥がキュッとなった少女は、
上ずった声で二人の求めに答える。
「うん……好き、大好き!」
 三人は熱いキスを交わし、ラストスパートをかけた。
「はぁ、あぁぁ、ああぁんっ!」
「んぁっ、あん、やぁああぁぁ!」
「やっ、あっ、あんっ、ああぁぁっ!」
 真っ白になる意識の中、少女たちは一つとなった。


<> (11/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:31:12 ID:B6e9tb4l<> Call my name!

(23)帰途

(わたし、すごいことしちゃった……)
 海に沈む夕日が窓に映る。少女が目覚めてからちょうど丸
一日がたとうとしていた。
「はぁぁ……」
「ん、どうした?」
 海岸沿いを走るバスの中、少女は最後部の座席に兄と並ん
で座っていた。乗客は少女達だけで、バスのエンジン音だけ
が車内に寂しく響いている。
「……ちょっと、疲れちゃった」
 別の意味でのため息だったが、疲労が少女の全身へ澱のよ
うに積もっているのも確かだった。
「そうか」
 兄の手が少女の肩を抱き寄せる。体に力の入らない少女は、
されるがままこてっと兄の腕に身を預けた。
「家に着くまで時間がある。少し寝ているといい」
「……うん」
 少女は小さくうなずいて目をつぶった。兄の腕は枕にする
には少々堅かったが、父のようにたくましいくて少女を安心
させる。
(あ、忍さんの匂い……)
 かぎなれた兄の汗の匂いの中に、少女の親友のに似た匂い
が混じっていた。すずかと同じ甘い匂いだったが、何か香水
をつけているのか少しきつく、それが大人を感じさせる。
(わたしもアリサちゃんやすずかちゃんの匂いがするのかな)
 最初はキスだけだった。しかし甘美なその味はまたたく間
に少女をとろかし、二人に求められるまま、心の奥底で求め
るまま肌を重ねてしまった。
後悔。していないと言えばウソになる。兄と忍の情事をのぞ
いてしまったこともそうだし、アリサとすずかとの行為はい
けない遊びだという自覚はある。本当なら止めなければなら
ないのに、少女は欲望に負けて遊びに加わることを選んでし
まった。
(だって、仲良くなりたかったから)
 少女のことを知らない二人。少女が知っている二人。そし
て、少女が知らない二人。少女の知るアリサとすずかは、あ
のようなことはしていなかった。
(わたしが知らなかっただけ? それとも……)
 名前だけではなく、思い出せない大切なもの。それが何か
分からず、ぽっかりと胸に穴が空いている。そこに今の少女
が知らないことが色々あるのかもしれない。
(それとも……)
 本当は自分などどこにも存在していないのでは。そんな恐
ろしい考えが頭をもたげる。どんなに優しくても、誰も少女
のことを知らない世界。そして、あやふやな自分の記憶。聞
くことも見ることもできない自分の名前。
<> (12/12)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:32:43 ID:B6e9tb4l<> 「んぁっ」
 突然体内で感じた刺激に、少女は甘い声を上げる。
「すまない。起こしてしまったか」
 目を開けると、兄の大きな手がミニスカートからのびた尻
尾に触れていた。月村家を出る時には何も言わなかったが、
やはり気にはなっていたのだろう。
「ううん、まだ起きてたから」
 少女が首を振ると、兄は少女を引き寄せて自分の膝に寝か
せた。
「着いたら起こそう」
「うん、おやすみなさい」
 優しく頭をなでる兄の手が心地よい。尻尾の仕組みに気が
付いているのか分からないが、物珍しいのか兄は尻尾の表面
もなでる。無骨な見かけと異なり繊細に動く兄の指は、数珠
に微細な振動を起こさせ、それが少女を眠りに誘う。
(えと……ねむい……)
 頭の片隅に浮かんだ何かを押しやり、少女は目をつぶった。
少女を巻き込んでいる現実から。


<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/11(日) 00:33:41 ID:B6e9tb4l<>  不屈な魂をもつ少女が、どうしたらHになるかを考えて作っ
た舞台設定ですが、ちょっと特殊な設定にし過ぎたと反省中
です。
 不屈じゃなかったらなのはじゃないし。
 多分スレ内で一番よわよわななのはかも。
<> 640<>sage<>2005/09/11(日) 01:09:16 ID:nnfc+r6C<> >>549氏帰ってキター(゚∀゚) !!
お帰りなさいませ。あいかわらずのハイクオリティGJ

>多分スレ内で一番よわよわななのはかも
戦闘力的にはうちの話のなのはも微妙なので無問題


で、自分の次の話なんですが。
週一うpて言っておきながら今週忙しくてまだ完成してませんorz
8割くらいはできてるんで遅くとも明け方にはうpできるかと。

>>565
とらハ設定関係とかってリリちゃ箱でわかりますか?
だったら買うんですが。
あと近所の店で発見したんですが

リリカルおもちゃ箱:3500円
ラブラブおもちゃ箱:700円

この差は一体。
<> 名無しさん@そうだ選挙に行こう<>sage<>2005/09/11(日) 01:30:53 ID:wByOCrH+<> リリちゃはなのは効果で高くなってるのかもなぁ

ttp://210.165.18.76/cgi-bin/hanbai/select.php?q_kind_cd=0001&page_num=0&q_initial=4
通販ならこんなトコでも扱ってるけど。

でもどうせならDVD版がお勧め、123、リリちゃ、ラブちゃ、おまけ全部入ってこの値段だから。 <> 640<>sage<>2005/09/11(日) 03:15:42 ID:nnfc+r6C<> 第二十四話 汚れた絆

「・・・う・・・・」
両腕に走る鈍い痛みに、なのはは意識を取り戻した。

「ここは・・・?」
薄暗い、ホールのような場所。壁にはレリーフがはめこまれているが、あちこちひび割れてしまっている。
どこかで見たような、そんな気がした。
「痛っ・・・」
辺りをもっとよく見ようと身体をひねった時、再び両腕を痛みが襲った。
「・・・?」
見ると、両腕が、天井から伸びた鎖によって拘束され、身動きがとれないようになっている。
先程の痛みは、どうやらこれが食い込んだためのようだ。

(・・・そっか・・・・私、プレシアさんの魔法を受けて・・・)
助けに入ろうとするフェイトを止めて。
身体が、言うことを聞かなくなって。

(・・・!!私・・・!!)

無抵抗のフェイト達に、この手でスターライトブレイカーを浴びせた。今鎖に繋がれているこの腕が、自分の意思に逆らって。
意識はしだいに真っ暗になっていったけれど、そのことは確かに覚えている。
(フェイトちゃん・・・)
親友を傷つけたことに、自責の念が湧き上がる。


──────だが、それから。
それから、どうなったのだろう。
ブレイカーの光に包まれ行くフェイトたちの姿、そこでなのはの記憶はぷっつりと途絶えてしまっている。

とりあえず自分の状態を確かめてみる。
(魔力は・・・ほんのちょっとだけど、回復してる。・・・レイジングハートは・・・)
少なくとも、身につけてはいなかった。ボロボロのバリアジャケットもそのままだ。
この状況からして、おそらく────

(私・・・・プレシアさんに捕まっちゃったのかな・・・?レイジングハートも取られちゃったみたいだし・・・)

ユーノから教わったことがある。きっと自分が受けたのは、対象を支配し意のままに操る、精神操作系の魔法。
このタイプは魔力消費が激しいから、必要でない時は対象への支配維持に回す魔力を極力カットするのが普通だと言っていた。
だとすれば、今こうして自分が意識を取り戻していることにも説明がつく。
(ただ、私は・・・・私の身体には・・・)
未だ、楔のように。プレシアからかけられた呪文の術式が残っている。今のうちは考えたり、思ったりもできるが、
プレシアが必要としたときには再び意識を奪われ、彼女の駒として戦わされる羽目になるのだろう。

(みんな・・・大丈夫かな・・・)

フェイト達は無事だろうか。
クロノは、ユーノは。無論アルフも。自分がしたこととは言え、それが気がかりだった。

(フェイトちゃん・・・・ごめんね・・・・) <> 640<>sage<>2005/09/11(日) 03:17:04 ID:nnfc+r6C<> 「気がついたようね」
「!!」

暗がりに浮かび上がった影が、なのはの思考を現実へと引き戻す。

「プレシア・・・さん・・・!!」
自分を捕らえた敵の姿に、自由のきかない体でとっさに身構えるなのは。

「・・・・・なかなか、反抗的な目をするじゃない」

いくら身構えたところで、所詮今のなのはは囚われの身。
プレシアは愉快そうに口元を歪めるだけだ。

「立場を・・・わからせてあげないと・・いけないわね・・・・」
「・・・・!?」
そう言うとプレシアは、右腕の杖を掲げなのはへと向ける。
するとその杖は次第に、別の「何か」へと変化していく。

「ッ・・・・!!」

そして変化が終わったその時、なのはの視界は捉えていた。
プレシアの右腕に、杖に代わって握られる。
なのは自身の手首ほどはあろうかという、荒縄のように太く長い、光沢を湛えた鞭を。

(嘘・・・あんなので、体を・・・・!?)

なのはの脳裏に、フェイトの背にあった痛々しい鞭の痕が蘇る。

「鳴きなさい・・・いい声で・・・・」



─────少女の悲鳴が、暗闇に染まる部屋に響き渡る。










<> 640<>sage<>2005/09/11(日) 03:18:47 ID:nnfc+r6C<> ──高町家・フェイトの部屋──

なのはがプレシアによって責め苦を受けている、その頃。

「・・なの・・・は・・・・」
何度、その名を呼んだだろう。
だが、いつだって返事を返してくれた友は、今はもういない。
動物形態のアルフとユーノが心配そうに見つめる中、フェイトは失意に沈んでいた。

──友情ごっこは、終わりよ。

プレシアの言い放った言葉が幾度となくリフレインし、その度に傷ついた心に新たな爪あとを残していく。

(母さんの・・・・・言うとおりなのかな・・・・。私が・・・・私がいたから・・・・)

自分が得られるはずもない絆を求めたから。アリシアのまがいものに過ぎない身で、温もりを欲したから。
大切な友と築き上げた絆を奪われ、周囲の人間を傷つけてしまった。
何もかもが、自分がいたせいで起きたこと。
囚われているなのはとは違った形でだが、彼女もまた自責の念に心を痛めていた。


────コンコン。

「!!」
ドアをノックする音にビクリ、と反応するフェイト。
・・・・誰だろう。もしかすると、クロノだろうか。
だとすれば、会いたくはなかった。会えばきっと辛いに決まっている。

彼を、もう兄と呼ぶことはできない。

(私なんかに・・・・そんな資格、ない・・・・)

人間ですらなく、周囲を危険に巻き込んだ自分にそのような資格があろうはずもない。

────コンコンコン。

再度、ドアがノックされる。
「・・・・」
フェイトは身を固くし、じっと扉を見つめる。

そしてゆっくりと部屋の扉を開き入ってきたのは、あまり予想していなかった人物。

「フェイトちゃん・・・・ちょっといいかな?」

なのはの姉───美由希が、すずかを連れてそこに立っていた。
<> 640<>sage<>2005/09/11(日) 03:21:36 ID:nnfc+r6C<> というわけでなんとかできたのでうpです。

>>591
dクス。 <> 名無しさん@そうだ選挙に行こう<>sage<>2005/09/11(日) 22:18:28 ID:XYUlxNJy<>                  ,r=''""゙゙゙li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!
     ,r!'゙゙´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
    ,i{゙‐'_,,_         :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゙ .GJ
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゙  ....         .:;ll:::: ゙li
..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!
..ll          `"゙''l{::: ,,;r'゙
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、
  ゙i、            ::li:il::  ゙'\
  ゙li、      ..........,,ノ;i!:....    `' 、  ∧__∧
   `'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ `'(・∀・ )
     `~''''===''"゙´        ~`''ー(   )) <> 名無しさん@そうだ選挙に行こう<>sage<>2005/09/11(日) 23:39:37 ID:47He7zT9<>     _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 >>640氏 GJ!GJ!!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/12(月) 13:20:11 ID:/e6e6NKy<> GJ <> 名無し君<><>2005/09/12(月) 22:29:45 ID:XIzRXQVS<> 640氏おもしろすぎて(ry
自分の実力以上(たいしたことは無いが)
俺がプレシア出したときは
久遠とかリニスとか登場したなぁ
後とらは関係の資料と言えば
http://www.remus.dti.ne.jp/〜tak-chan/traha/TraJ.html <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/13(火) 15:04:00 ID:9rnteKs2<> しばらく見ない間に キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
549氏、640氏、good job であります。
# 最萌トーナメントに夢中でチェックしてなかった・・ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/14(水) 01:19:25 ID:pLzvPPeT<> >>640氏GJ!
週一GJ!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/15(木) 00:26:44 ID:fP1kRG0O<> 549氏、664氏楽しませてもらいました。GJ!
ところで446氏はもうこないのかな?>>462-467が一番好きなんだが。
またフェイト×なのは書いてくんないかな〜
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/15(木) 01:00:49 ID:15rlT/sT<> 俺はなのは×フェイトがいい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/15(木) 17:34:19 ID:6aW9BNkI<> >>603
性格的に…か <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/15(木) 21:49:57 ID:15rlT/sT<> >>604
そう。フェイトはやっぱり追い詰められないと…ハァハァ <> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:01:14 ID:SS8YxJu0<> そんなに変態ょぅι゛ょが好きですか






変態ょぅι゛ょが駄目な人はスルーよろしく
NGID登録済みましたか?






<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:01:49 ID:SS8YxJu0<> 「っ、くぅ・・・」

程無くして、王手詰みとなり、膝を着く。
自分と同程度の魔導師2人を相手にしたのだ。
流石に勝ちを拾えるとは思っていなかった。

「ここまでね、・・・高町なのは」

蒼い眼の少女が、無慈悲に宣告した。

「なのは・・・」

紅い眼の少女は、目の前の敵に複雑な視線を送る。

「フェイトちゃん・・・」

捕らえられた彼女は、かつての親友を狩り出すよう、強いられていたのだ。

「(私は、弱い生き物だ・・・)」

一度は整理したと思っていた自身の出生。
それを突き付けられ、封印し続けることは出来なかった。

「(私は一生、”あの人”に縋って生きるしかないのか・・・)」

与えられた記憶の中にしかない、偽りの思い出を頭に浮かべようt

「フェイト。余計なことは考えなくていいよ」

冷めた声に遮られる。

「・・・それより、今は、ね・・・」

「っな、なのはに、酷いことだけはっ!・・・・・・!!!!!!」

自分と同じ顔の少女に必死に訴えるが、自分を襲った衝撃に堪らず崩れ落ちた。

「フェイトちゃんっ!?・・・何をしたの!?」

フェイトは自身を抱き、ただ悶えている。 <> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:02:21 ID:SS8YxJu0<> 「からだが、あつい・・・!」

「フェイトちゃん、しっかりして!・・・もう、止めて!」

ようやく立ち上がったなのははデバイスを構え、もう一人のフェイトに詰め寄る。

と。

「なのは・・・」

いつの間にか傍に近づいたフェイトに、両肩を力任せに掴まれる。

「・・・痛、い、フェイトちゃん・・・」

痛みを訴えるなのはだが、フェイトにはまるで聞こえていない。
荒い呼吸を繰り返し、血走った眼で、なのはを捉えている。

「なの、は・・・お願、い、逃げて・・・」

「フェイトちゃん!?」

思わず抱きとめたなのはは、密着したフェイトの体に違和感を覚えた。

「(何、これ、お腹に・・・?)」

当たっている。何か、熱くて堅いものが。

「フェイト、我慢はカラダに良くないよ・・・それっ」

背を突かれ、フェイトはなのはを押し倒す形になる。
下敷きになったなのはは、ソレを目にすることになった。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:02:52 ID:SS8YxJu0<> 「お、おおきい・・・」

なのはがソレを目にした第一声。
フェイトの股からそそり立っているのは、紛れもなく男根であった。
先走りは、既に2人のお腹をべちゃべちゃにしている。

一方のフェイトは、急接近したなのはの匂いをまともに吸い込んだ。
全身を駆け巡る衝動は、強靭な精神力で以っても、最早抑えられない。
心臓の脈動だけしか聴こえない。

「なのは、もう、私・・・っ」

訴えもそこそこに、組み敷いた少女のスカートを素早く捲り上げる。
強引に太腿を広げると、聖域を守るショーツを引きちぎった。
日の下に、幼い秘所が露出した。

「そ、そんな・・・あンッ」

間髪居れず、自身を押し入れようとする金髪少女。
濡れていない女の孔は固く閉ざされており、外敵を受け入れる余地は全く無い。
しかし、それに気を配る余裕もまた、無い。
まるで発情しきった思春期の男である。

「なのは、なのは・・・」

一向に入らない剛棒に焦りを感じつつ、少女の名前をうわ言に呟く。
上辺を往復するだけのソレが吐き出す液体で、そこは照り輝いている。

「フェイトちゃん・・・」

自分に乱暴を働こうとしている少女が愛しく思えた。
腰を上げ、脚で少女の頸を抱き寄せてやる。
秘丘が少女の目の前に曝された。

「っあ・・・」

自分の顔が、吸い寄せられていくのを感じたが、抵抗する気は起きなかった。 <> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:03:27 ID:SS8YxJu0<> 「ふわああぁっぁぁぁぁ・・・!」

股間を襲う衝撃に、カラダが跳ねる。
反射的に逃げようとするが、押さえつけられたままでは動けない。
少女を抱く脚に力を込め、さらに自分に押し付けた。

「んぅ、んっ、んぐっ、・・・」

少女の股間、カラを剥いた出来立てのゆで卵のような性器にむしゃぶりつく。
産毛しか生えてない丘の滑らかさを味わい。
ようやく態度の軟化した秘裂をくつろげ。
尿道口をなぞった舌を、そのまま秘孔に突き入れる。
底の知れない泉からこんこんと溢れる湧水を、喉を鳴らして胃の腑に納める。

「んうぅ、んむ、んむ、んぐ、んくぅ・・・っ」

息をすることも忘れ、夢中になっていた花が遠ざけられる。
目の前の少女の瞳には、頬を真っ赤に染めた自分が、物欲しそうに映っている。
と、その少女の顔が下に向かった。

「ひゃああああ!?」

自分の股間が、少女の口の中へ消えている。
歯が当たるが、むしろそれが気持ちいい。
思わず少女の頭に両手が行く。

「んむぅ・・・んん、んぅ・・・ん・・・」

口だけではなく、喉も使って、熱いペニスに奉仕する。
上目で見ると、目を閉じ、口を半開きにした少女は気持ちよさそうである。
気をよくし、いかに多くの快楽を与えられるかと、試行錯誤を繰り返す。

程無く。

「・・・!!!!!!」

喉の奥に、熱く粘る白濁液が突き刺さる。
必死に嚥下するが、飲みきれない分が口や鼻から溢れ出る。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:04:00 ID:SS8YxJu0<> 「っな、なのは、ごめん・・・」

申し訳なさそうにするフェイトに構わず、尿道内の残りを吸い出す。
最後に、溢れた残りを掬い集めて飲み込む。

「フェイトちゃん、どうだった・・・?」

一応感想を求めるが、見上げた先の蕩けた顔が答えている。

「よ、良かった・・・良すぎて・・・その」

先ほど以上に膨れ上がったソレも、答えている。
ソレを見るに、まだまだ闘えるとでも言いたげである。

「・・・フェイトちゃん、そろそろ、こっちにも、ね・・・?」

自分ももう、我慢できなくなってきた。
熱く燃え上がったこのカラダを鎮めるために、眼で行為をねだる。
視線の先の肉太刀が、武者震いしたように見えた。

「なのは、いくよ、いい?」

熱に浮かされた声をかけ、なのは自身の手で広げられたソコに、己を突き付ける。

「いいよ、きて・・・ここ」

添えた先のワレメは、これからの行為を期待しているのか。
やわやわとフェイトを撫でさすり、甘い蜜を塗りつける。

頭の片隅で。
「(踏み越えたら、もう、帰ってこれなくなる)」
理性が最後の力を振り絞り、警鐘を鳴らそうとするが。

本能の赴くままに任せ、自身を最奥まで突き込んだ。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:04:32 ID:SS8YxJu0<> 「ああぁあああぁあああっ・・・!」
「くううぅっぅうぅううっ・・・!」

「ぁああ、フェイトちゃん、凄いよう・・・」

二の腕ほどもある掘削機が、全てなのはの中に埋まっている。
限界まで拡げられたなのはの肉は、必死にフェイトを喰いしめている。

「こ、これが、なのはのなか・・・」

一方のフェイトも、激感に打ち震えていた。
突き込みの緊張から回復したヒダのひとつひとつが、侵入者を饗す。
根元から先まで、裏スジ、亀頭、そしてさらに先。
尿道口をも吸われる。

「〜〜くくぅ・・・はああぁっぁあ・・・」

動くということさえ思いつかず、堅く目を閉じている少女の顔を見ながら。
下敷きの少女が催促する。

「・・・ね、フェイトちゃん、動いて?」
「・・・え、うごく・・・?」

頭が回っていないフェイトだが、それを聞いて、やわやわと動き始める。
半分ほど抜き出し、奥まで突き戻す。

「ああ・・・、フェイトちゃんに、犯されちゃってる・・・」

被虐を感じ、その快感に身を任せるだけではなく、フェイトを刺激することも忘れない。
そして堅く膨らんできたフェイトのペニスに突かれ、ますます快感が高まる。

「なのは、なのはぁ・・・」

快感を感じているのはなのはだけではない。
がば、となのはを抱き起こし、そのまま対面座位から突き上げる。
なのは自身の体重でますますペニスが膣の奥まで届く。
子宮口が開き、下がってきた子宮が、突き込まれる亀頭を舐めしゃぶる。

と。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:05:05 ID:SS8YxJu0<> 「そろそろ、私も我慢できない、かな・・・」

繋がったままの2人を押し倒し、やや上ずった声を漏らす。

「あ、アリシア、何を・・・?」
「え、あ、そこは・・・」

アリシアも、フェイトと同じく偽の男性器を造っていた。
そしてそれを、2人の交わりから少し離れた窄まりに突きつける。

「力を抜きなさい、さもないと、痛いわよ」

そう言うと、フェイトに負けるとも劣らぬ勃起に力を込めた。

「ふああああぁぁっぁあぁ・・・」
「な、なのは、うわぁぁぁ・・・」
「あああぁあぁぁあぁっぁ・・・」

三者三様に声を上げる。
なのはは、一方通行の不浄の孔に無理やり押し入るペニスに。
フェイトは、いきなり締め付けがきつくなった膣に。
アリシアは、途中からは吸い込まれるような勢いで突き込んだ尻に。

「うああぁぁ、2人とも、はげし、い・・・!」
「だっ、て、アリシアが・・・っ」
「なのはの、オシリのなか、凄いいぃぃぃい・・・」

黒の少女達に、上下から攻め立てられる、白の少女。
あうあうと、混声三部の喘ぎ声が響き渡る。

そして幾らもしないうちに。

「ぅああぁぁ、なのはぁ、もう・・・!」
「うえぇ?そんな、はや・・・」
「だ、だめえ、出しちゃふ、なのはのおしりのなはひいぃいぃ!」
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:06:13 ID:SS8YxJu0<> どびゅくっ、びゅうっ、びゅうっ、びゅるるるるっ!・・・・・・

決壊。
腸内に吐き出される、粘度の高い白濁が、管内を乱暴に暴れまわる。
ソレを取り押さえようと、内臓が躍起になるが、その脈動は他の器官にも伝わり。

「うううぅぅぅ、なのは、出るぅ、出る、出ちゃうぅぅ・・・!」
「あ、フェイトちゃん、も・・・?」
「あああ、ああああぁぁぁっあぁぁぁ!」

どぶどぶどぶっ!、どびゅぅ、どくっ、どくっ!・・・・・・

2人分の体重に構わず、跳ね上げていた腰を一際叩きつけ、開放する。
蕩けきった子宮口に突き刺さった口から、次々に迸る濁流が、幼い子宮を満たしていく。

「はあっ、はうっ、はあっ、・・・・・・きゃああああああ!?」
「あはっ、はぁぁ、はああ、・・・・・・うあああああああ!?」

脱力し、荒い息をつくだけの黒の少女達だが。
未だに押し込んだままの、萎えかけの性器への刺激に、無理やり正気に戻される。

「ふふふ、もうちょっと、頑張れるよ、ね・・・?」

彼女らの性器を包み込む肉ヒダが、これで終いと思うなと言わんばかりに食らいつく。
達して幾らもたたない敏感な肉棒を、ぐいぐいと絞りにかかる。

「ああああぁぁぁぁ、またぁぁぁ、またでるうぅぅ・・・!」
「ひああぁあぁあぁ、あああああ!?」

一度も動かぬまま、2度目、3度目の射精にかかる二人。

「うああ、凄い、私も、いっちゃう・・・!」

そして3人が3人とも、絶頂へと押し上げられ、気を失った。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:06:48 ID:SS8YxJu0<> 蒼い眼の少女が、先に目を覚ました。

「・・・ぅ、ぁ・・・・・・!」

頭の回転が戻るにつれ、先ほどの痴態が思い出される。
湯気が昇るほど赤面した少女は、焦点の戻った眼で、自分を見下ろす影に気付く。

「な!・・た、高町なのは!・・・くああああ!?」

とっさに魔力を込める。
が、しゃがみ込んできた少女に萎えた性器を爪で弾かれ、悶絶する。

「い、痛い痛いいたいいたいぃぃぃぃぃ!」

片手でぺちぺちと攻撃が反復され、魔力どころではない。
どうやら腰が抜けたまま、動けない。
ひっくり返った蛙のような無様な様相で、髪を振り乱し、泣き叫ぶ。
大粒の涙が溢れ出す。

「痛い?でも、大切なものをとられちゃった人の心は、もっともっと痛いんだよ」

何か言いたいのだが、首を振るしかできない。
そもそも、編んだ魔力を解けば消滅する器官だということさえ思いつかない。

と。
ようやく攻撃が止み、目じりの涙を、優しく舐め取られる。

「なのは、そ」

何かを言いかけた少女の唇に、そっと自分のを添え、黙らせる。
濡れた瞳を恥ずかしげに閉じ、睫を震わせている少女。
朱に染まった頬に手を掛け、舌を潜り込ませた。

「!!!・・・!!!」

突然の侵入者に、目を見開く。
突き飛ばそうとするのだが、体に力が入らない。
前歯を舐められ、唾液を吸いだされ、縮こまった舌までしゃぶられる。
忽ち頬が上気し、瞳が潤むのが分かる。
<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:07:19 ID:SS8YxJu0<> たっぷりと少女の咥内を堪能した後、名残惜しげに解放する。
そして、耳に寄せ、囁く。

「・・・ね、私、またシたくなっちゃった・・・」

アリシアが上体を飛び起こすが、それよりも速く、股間に陣取る。
逃げ出そうと抵抗する前に、天を突かんとそそり立つ太ペニスを握り締めてやる。

「ああああぁああぁぁぁぁ!?」

気が付けば、両腕を後ろで縛られている。
股間の刺激で動けないのか、マグロ状態で喘ぐ目の前で。
固まりかけたゼリーのような、大量の精液で飾られた白の防護服を脱いでいく少女。
そして、自分の漆黒の衣装を剥いでいく。

「・・・さっき、苛められてたときから、おちんちん堅くしてたでしょう?」
「!!!・・・そっ、そんなワケがっ」
「嘘を吐くの?」

右手で性器を握ったまま、左手で右胸の先、小さな乳首を抓ってやる。
ひいひい啼きながら悶える雛鳥を黙殺し、そのまま弄び続ける。
未成熟ながら、膨れ上がった乳輪、しこりたった乳首。
それら、自分の体の淫らな変化を愕然と見つめる少女に、嗜虐心を擽られる。

「ねえ、こっちからはお露が溢れてきたよ・・・」
「いやぁ、そん、そんな・・・」
「アリシアちゃん、もしかして、苛められるのが大好き?」
「!!!、ち、違う違う、そんなこと、んむうぅぅぅぅ!?」

必死で否定しようとする口に、掬い取った蜜を指ごと含ませる。
初めて味わうであろう、自分の粘液を吐き出そうとするが、許さない。
屹立した方の胸をつつきながら、もう片方へ吸い付いた。

「ひあああぁぁ、む、むねぇ、吸っちゃ、ああああああああ!」
「おいひいお、あいひあひゃんお、ほほ」
「ひいいいいいいっ!そこおっ、そこはおしりいいぃぃぃっ!」
「ぷは・・・でも、気持ち、いいよね?」

ぶんぶんと首を横に振りたくるが、聞き入れてくれる様子は無い。
容赦なく、おっぱいを、おまんこを、おしりを弄られ、おちんちんを吸われる。 <> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:08:47 ID:SS8YxJu0<> 「んむ、もう、そろそろ、出しちゃおう」

攻撃が激しさを増す。
口を開けているが、自分が何を言っているのか分からない。

「それ、・・・イっちゃえっ」

勃起乳首を捻りつぶされ、だらだらと涎をたらす前と後ろに根元まで指を突っ込まれ。
トドメに、震えるシャフトの横っ腹に歯を立てられ。

「きゃああああああああああ!!!」

びゅくびゅくびゅくっ!、びゅうるるるっ!・・・・・・

脳裏が爆発すると同時に、怒張も爆発した。
熱蝋のように熱い精液が、自らに降りかかる。
金髪をべとべとに固められ、臍の孔をも犯され、開ききった口にも大量に注ぎ込まれる。
咽ながら、次から次へと飛び込む粘液を飲み込む。
どぱどぱと浴びるごとに、立て続けに昇り詰めた。

「ふふふ、気持ちよさそう・・・次からは、私の中に、ね・・・」 <> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:09:20 ID:SS8YxJu0<> その後。

「なのは、そこっ、そこおお、だめ、よわいのおぉぉぉぉっ!」

ようやく復活したフェイト共々、なのはが満足するまで。

「いやいやいやああああぁぁ、はじゅかひいのおおおぉぉぉ・・・」

思いつく限りの恥辱の限りを尽くされ、そして搾り取られた。







<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:09:52 ID:SS8YxJu0<> 予鈴が、鳴り響く。

「はあぁぁぁ・・・ああぁぁぁ・・・」
「はぁぁ、あぁぁ・・・ふあぁぁぁぁぁ・・・」

学校屋上。
座り込んだ2人の金髪少女の口から、艶かしい吐息が漏れる。
彼女らが見上げるのは、花壇の囲いに腰掛けた、亜麻色の髪の毛の少女。

いや違う、ご主人様か。
それぞれのペットに手を伸ばし、顎の下を擽ってやる飼い主。
3人・・・否、1人と2匹はいずれも制服姿である。
だが、2匹の襟周りには、革製の大きな首輪が付けられているのが見て取れる。

あの後、敵より奪還したフェイトと共に、味方側捕虜となったアリシアだが。
なのはの「証言」もあり、敵対意思は皆無と判断、保護観察とされている。
今はフェイトに割り当てられた部屋にて、彼女と同居している。

日中は学校へ通っており、相応にクラスで打ち解けているが。
なのはの気が向いたときに限り、フェイト共々、こうして体を開かせることがある。
たとえば、一晩中、2人を犯し続けたなのはが、ふと思い出し欲情した今日のように。

「さて、今日は、何をしようかな・・・?」

2人に笑いかける声に重なって、本鈴が聴こえた。


<> 446<>sage<>2005/09/15(木) 22:11:52 ID:SS8YxJu0<> −−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−

アリシアがまんまなのはいいとして、フェイトと同じ格好するのかとか
いくらなのはでもフェイトをモノ扱いかよ許さんとか
目の色変えるの安直杉とかなのはの髪の毛見たままの色でいいのかとか

突っ込みどころたくさんあるけど気にしなくぁwせdrftgyふじこlp;@:


・・・フェイト2倍なら突っ込みも2倍か <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/15(木) 23:44:49 ID:15rlT/sT<> >なのはのな か

ワロタ

GJ

ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/16(金) 22:31:27 ID:3Wj+GmDL<> >446氏 GJ!!
>「痛い?でも、大切なものをとられちゃった人の心は、もっともっと痛いんだよ」
フイタw 確かに間違ってないww
<> 640<>sage<>2005/09/17(土) 15:54:41 ID:0uaAU1q4<> >>446
乙ですGJ。
長くて良い話書けてうらやましいorz



さて、24話うpします。
スケジュール的にorzだったんで今回も正直練りこみ不足感たっぷりですが。

スマソorz <> 640<>sage<>2005/09/17(土) 15:56:17 ID:0uaAU1q4<> 第二十四話 異端者の言葉

「・・・・全部、聞いたよ」

壁にもたれかかった美由希が見守る中。
すずかは少し迷ったあとで、前置きを省いて単刀直入にフェイトに告げた。

全部。それが意味するところは、フェイトにも理解できた。
彼女たちはもう知ってしまったのだ。彼女達の前にいる金髪の少女が、人間でないということを。
フェイトがいたせいでなのはが巻き込まれたということを、彼女たちはわかっている。

「・・・・・ごめんなさい・・・・・」

せめて今、謝らなければ。消え入りそうな声でフェイトが告げたのは、謝罪の言葉。

「どうして、私たちに謝るの・・・・?」
「だって!!」
顔を上げるフェイトの頬には、ずっと堪えていたのだろう、涙がつたっていた。


「・・・・だって、私がいたから・・・・!!人間じゃない私がいたせいでなのはが・・・!!」
「違うよ、フェイトちゃんのせいじゃ・・・」
「そんなことない!!」

なだめようとするすずかの言葉も、聞こえない。聞いてはいけない。
自分に、やさしい言葉に甘える資格なんてないのだから。

「・・・みんな、私が・・・得られることのないものを欲しがったから・・・。そんな資格、ないのに・・・」
「フェイトちゃん・・・・」
「なのはがいなくなったのも、クロノが怪我したのも・・・全部私が悪かったから・・・!!」
だからもう、私にやさしくするのはやめて。
すずかの視線を避けるように、再びフェイトは視線を落とす。

「私に・・・・家族や、友達なんて、不相応だったんだよ・・・結局・・・」
「そんな・・・・」




<> 640<>sage<>2005/09/17(土) 15:57:52 ID:0uaAU1q4<> 「・・・資格とか、そんなの関係ないと思うよ」



それまでずっと静観していた美由希が、はじめて口を開く。
「え・・・」
「・・・リンディさんも、クロノ君も、フェイトちゃんの生い立ちを話す時ね、すごく辛そうな顔してたんだよ」
「美由希さん・・・?」
「それってきっと資格とかそういうのに関係なく、二人にとってフェイトちゃんが大切な家族だからじゃないかな」

美由希は壁から離れると、ベッドの上、フェイトの横へと腰を下ろす。

「フェイトちゃんが責任を感じてるのも、なのはやクロノ君達のことを大切に思ってるからでしょ?だったら、根っこは同じ」
「それは・・・・・」
「私も、そうだったから」
「・・・?」

「私ね・・・・本当は、恭ちゃんとも、なのはとも、血は繋がってないんだよ?」

「「え?」」

すずかとフェイトは同時に驚きの声をあげていた。
あんなに仲のいい美由希となのはが本当の姉妹でないなど、たった一言で信じられるわけがなかった。

「うそ・・・・」
「本当だよ。このこと人に言うの、すごく久しぶりだけど・・・私は、とーさんとかーさんの娘じゃない」

美由希の本当の母は、現在の父・士郎の妹で、今はわけあって香港にいる。
父親の顔は覚えていない。
幼い頃引き取られて、恭也やなのはと共に兄妹、姉妹として育てられた。

「しばらくは、私も普通に恭ちゃん達と兄妹として生活してた。けど・・・丁度その頃だったかな」

士郎が仕事中の事故で、大怪我を負った。
しばらくは入院したまま動けず、開店間もない翠屋の経営はたちどころに苦しくなった。

幼いなのはを一人残して、家族はそれぞれ必死に働いた。

「そのとき私、思ったんだ。こんな風になったのは私のせいかもしれない、って」

本来なら高町家は四人家族。自分という余計な存在がいるせいで、ただでさえ苦しい家計を余計に圧迫してるのではないか。
恭也や桃子に大変な思いをさせ、なのはをひとりぼっちにしているのは自分のせいではないか、と。
更には士郎の入院の原因となった怪我も、自分を養うために必要以上に危険な仕事を引き受けなければならなかったからではないか。
そのように考えるようになっていた。 <> 640<>sage<>2005/09/17(土) 15:58:44 ID:0uaAU1q4<> 「今考えると、飛躍しすぎなんだけどね。当時はほんと、罪悪感でいっぱいだった」
「そんな・・・」
「・・・・それで、どうしたんですか・・・?」
「しばらく悩んで・・・・かーさんに聞いてみたの。私なんかいないほうがいいんじゃないかって」
「・・・!!」

「おもいっきり、叩かれて、怒られた。馬鹿なことを言うな、って。泣きながらだったけど、あの時ほど怒ってるかーさんは見たことない」
「・・・・」
「責任を感じて背負い込んじゃうし、それが許せなくて悲しくなる。これってお互いのことが大切だから。フェイトちゃんとリンディさん達も、きっとそう」
「それ、は・・・」
「辛い思いをさせたくないのはお互い様ってこと。リンディさんがフェイトちゃんの過去を話したのも、きっとフェイトちゃんに言わせたくないから」

言えばきっと、フェイトが辛い思いをするから。

「・・・・・・」
「要は気持ちの問題。だから、ね?互いを思いやることができるって時点で、フェイトちゃんとリンディさん、クロノ君は立派に家族だと思うよ」

「・・・・気持ちの・・・問題・・・」
「そう。リンディさん達はフェイトちゃんを家族と思ってる。あとはフェイトちゃん次第。血の繋がりも、資格も関係ない」

資格よりも、気持ち。美由希の言うとおりなら、自分は。
再びクロノを、リンディを。家族と呼んでもいいのだろうか。 <> 640<>sage<>2005/09/17(土) 16:04:35 ID:0uaAU1q4<> 今回は勝手設定満載なんですが。
書いてから気付いた

美 由 希 桃 子 の こ と 何 て 呼 ん で た っ け ?

orz

某所で見た恭也と混ざったけどこれでいいのか?
美由希は「母さん」だった気も・・・orz

いかん本当にそろそろリリちゃ買わねばorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/17(土) 21:13:13 ID:IVUxeB9b<> 640氏GJ〜

2話でなのはが夜遅くに帰ってきたとき
「〜母さんなんか、この仔見たら可愛すぎて悶絶〜」
と言っていたはず・・・?

>長くて良い話
⌒*(・∀・)*⌒σ)゚Д゚;) ←そんなわけあるか、とシバきたおすご主人様

         (´A`) <でも好きだろ

⌒*(・∀・)*⌒ <じー      Σ/(;;・_・)\ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/18(日) 00:56:27 ID:zomjkoaW<> >>446
相変わらずキョーレツですなぁ…
俺にはあれを一気読みなんてできねー…orz

>>640
設定にビビった…w


両者とも乙です <> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:55:55 ID:Akjnedw1<> >相変わらずキョーレツですなぁ…
>俺にはあれを一気読みなんてできねー…orz

Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!
てっきりEROTICISMが足りないとかお叱りを受けるとばかり
もっとえろえろにしたいけど文才無くてごめんね、とか

設定って、もしかしてみゆきちの出生? <> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:56:27 ID:Akjnedw1<>

下足箱の中に入っていた、真っ白な封筒。
彼女はそれを、さりげなく、ポケットに仕舞いこんだ。






差出人の名前は無く、表書きには「高町なのは様」と、几帳面な文字が並んでいた。



<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:57:00 ID:Akjnedw1<> 「おはよう」
「おはよう」

ある日の朝。
いつも通り、通学バスに乗り、半ば指定席化している最後部座席に4人で座る。
程無くして学校に到着。
靴を仕舞い、上履きを取り出す。

ふと、なのはの方を見る。
ちょうど下足箱の表扉を空ようとするところだった。

・・・どうしてこの娘は、いちいちその仕草が絵になるのだろう。
アリサやすずかに話してもあまり要領を得ないのだが、自分はそう信じている。

そのなのはが、中のなにかに気付いたようだ。
真っ白な封筒。
ふと可愛い顔を傾げて思案し、それを右手で、上履きは左手で。
こちら側の右手に収まっている封筒の表書きがはっきり読める。
そのまま、封筒は彼女のポケットに消えた。

やっぱり、と思う自分と。

そんな馬鹿な、と考える自分。

「・・・フェイト?どうしたの?固まって」

後ろから、アリサの怪訝な声が聴こえる。
なのはのポケットの中のモノに気付いたのは自分だけらしい。
黙って上履きを引っ掛けた。

授業開始。
時折、黒板へ追加される白チョークを板書しながら、頭は別のことを考えている。

朝の封筒。
封筒であるからには、きっと中には何か入っている。
「高町なのは様」
手書きのあの文字には、一体どんな心が込められているのだろう。
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:57:34 ID:Akjnedw1<> ふと、なのはを見やる。
真面目そうに教科書を立て、その内で、白い紙を開いている。
目を凝らす。
が、この位置では読めない。

と。
こちらを向いたなのはと目が合う。
微笑んだなのはは、紙を折りたたんで机に仕舞った。

「・・・・さん。起きてますか?87ページの3行目からです。フェイトさん?」
「あ!すみません!読みます!」

教科書を指差して教えてくれる隣のクラスメートに感謝しつつ、音読する。
頭の中では白い紙がぐるぐると回っていた。

らぶれたー、なんだろうな・・・

下駄箱になんて仕込んで。
楷書で宛名を入れて。
白い便箋。

・・・何て、書いてあるんだろう・・・

貴女を見ていました。
貴女に憧れていました。
貴女に惹かれました。

貴女が好きです。
貴女が好きです。
貴女が好きです。

御返事お待ちしています。
付き合ってください。
放課後、校舎裏に来てください。

後から後からフレーズが浮かんでくる。
困ったことに、それを書く人の心が理解できる。

なぜなら、それらこそ、自分がなのはに伝えたいと思っていたことそのものだからだ。
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:58:06 ID:Akjnedw1<> 「・・・と、いうわけなんだけど」

休み時間、アリサとすずかを廊下に引きずり出す。

「えっと、その、私達に相談されても」
「フェイトちゃんは、なのはちゃんのこと、好きなんでしょう?」
「・・・うん」
「いやいやいや、知ってたから。今更そんな反応されても」

自分としては隠していたつもりなのだが、友達の目は誤魔化せなかったのか。

「ということは、フェイト、なのはとはキスとかマダー?」
「っな、き、ききき、きす・・・!」
「・・・(え、なにこの初々しい反応は?)」
「・・・(私たちが思っていた以上に、進んでいないようね)」
「・・・(「私の、私達の全ては、始まってもいない」?)」
「・・・(何もこんなことにまで・・・)」

「そんなことより、よ」
「その手紙の内容によれば・・・」
「どっかの男に、なのは、獲られちゃうよ」
「・・・そんな」
「いいの?許せるの?というかあんた、なのはから自立できるの?」
「結果がどうであれ、一度、なのはちゃんに伝えてみる方が・・・」

二人の言い分は尤もだ。
毎日のお弁当も含め、なのはの居ない生活は考えられない。
そして、もはや猶予が無いということも分かっている。

「・・・だけど、こわい」

受け入れられるならいいが、拒まれたら。
そもそも、女同士でこのような感情を抱くなど、異常としか言いようが無い。
確かに最近、校内でべたべたしている女子がいる、という噂も聞く。
でも、だからといって、自分達が上手くいくということとは無関係だ。
いや、しかし、だからといって・・・

「・・・(どうすれば?)」
「・・・(さあ・・・)」
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:58:38 ID:Akjnedw1<> 結局、何も出来ず放課後を迎えた。
意を決し、なのはに話しかけるが。

「あ、ごめんねフェイトちゃん、今日、一緒には帰れないから、一人で帰ってくれる?」
「・・・あ、うん、わかった・・・さよなら」

もう、なのはの顔がまともに見られず、鞄を掴んで教室を飛び出した。




「・・・・・・はぁ」

これで何度目のため息か。
教室を出たはいいが、とても帰る気にはなれず。
屋上で年甲斐も無く黄昏る。

「・・・はふ」

今頃、なのはは誰と会っているのだろう。
丁重に断るのだろうか。
或いは彼を気持ちに応えるのか。
そのまま2人して、お店を巡るとか。
手を繋ぎ、腕を組み、あちこち歩き回るとか。
並んで座り、肩を抱いて、愛を語り合うとか。
そして、そして、そっと、き、キスなんかしちゃったり。
誰も見たことの無い、頬を染めたなのはの顔を想像してみる。

「・・・・・・っう」

両手で固く握り締めた手すり。
その間に、透明な雫が、後から後から落ちていく。

「なのは、なのはぁ・・・」

誰にも届かない、精一杯の想いをこめて名前を呼ぶ。

「呼んだ?」
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:59:09 ID:Akjnedw1<> 「・・・え?」
「呼んだ?フェイトちゃん?」
「どうして・・・?」
「ここにいるって思って来てみたら、私の名前呼んでたから」
「そうじゃなくて、相手の男の子には?」

ああ、と白い封筒を渡される。
震える指で、4つ折の白い便箋を取り出し、開く。

真っ白だった。

「・・・・・・・・・・・・え?」

なんで?と見やると、なのはは俯いている。
肩が震えている。

「あはははははははははは!」

お腹を抱えて笑い出した。

「ごめんね。まさかこんなに上手くいくとは思わなくて」
「・・・え?」
「だから、騙してごめんなさい、フェイトちゃん」
「じゃあ・・・」
「はい、なのはの自作自演でしたー♪」

力が抜け、座り込む。
呆然と、なのはを見上げる。
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 22:59:42 ID:Akjnedw1<> 「・・・なんで?」

ようやく、その言葉を吐き出す。
なのはが視線を逸らせた。

「・・・だって、フェイトちゃん、何も言ってくれないから、ね・・・」

「だから、こんな、酷いこと思いついて」

「これでも駄目だったら、もう、フェイトちゃんのこと、諦めようかなって・・・」

黙って、なのはの言葉に耳を傾ける。
最後のほうは、涙声でよく聞き取れない。
我慢できず、なのはを、しっかりと、抱きしめた。

「なのは、ごめん、ごめん、ごめんね・・・!」
「わ、私のほうこそ、騙したりして、ごめんなさい・・・!」

なんだ。
2人して、臆病者だったんだ。

柔らかな風が、吹き抜ける。

一言も交わさず分かり合った私達は、誰も見ていない屋上で、キスをした。




<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 23:00:19 ID:Akjnedw1<> 翌日。
なのはと手を繋いだ私は、これ以上なく上機嫌で学校に入る。

「・・・ねえすずか、あの2人、なんかあったのかな」
「・・・あったんでしょうね」
「分かってるのかな?噂のべたべたしてる女の子達って・・・」
「今日からは、らぶらぶしてる女の子達、になるわけだね」
「・・・いいなぁ」
「羨ましい?」
「・・・すずか、えっと、その・・・この際、付き合っちゃおうか?私達も」
「嬉しい。実は私もそう思ってました・・・と」
「んあっ、ちょ、こんな人前でっ!」
「あら?アリサちゃんはキス嫌い?」
「い、いや、その・・・」

とかなんとか。

「はい、フェイトちゃん、あ〜ん」
「あ、あ〜ん」

「こ、ここで見せ付けるか、こいつらは・・・」
「・・・あ、居たたまれなくなって逃げ出す人達も」
「・・・すずか、あんた明日はお弁当持ってこなくていいわよっ」
「まぁ。手作り愛妻弁当?すずか嬉しい〜」
「ど、努力はするわ」

その後聖祥で、友達関係以上に仲よさそうな女の子達というのが流行ったりとか。
<> 446<>sage<>2005/09/18(日) 23:07:28 ID:Akjnedw1<> はい、ありがとうございました
ネタ帳から必死で健全ネタサルベージしてみた

⌒*( ・x・)*⌒ <百合を健全に分類とかオhル

ところで、>>638までで、IE読みで448KB
この板は上限いくらでしたっけ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/19(月) 09:12:45 ID:7qbnf+Fv<> >>638
最後、てっきりすずかが弁当作るのかと思ったら・・・w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/19(月) 20:31:22 ID:wFMrJRFS<> >>446
480KB超えたらDAT落ちの対象で、最大500KBまで。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/22(木) 14:16:18 ID:H5o6Qqpz<>          / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//       _、_ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       ( ,_ノ` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒  ´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     入├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 01:23:27 ID:grhOfjnz<> 今週は静かだなぁ…

三連休だから?
A's始まるから?
それとも…ネタないから?

とりあえず職人降臨キボンヌ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/24(土) 01:25:02 ID:grhOfjnz<> んでage <> 640<>sage<>2005/09/24(土) 03:29:13 ID:unGb34ne<> >>446
百 合 っ て 健 全 じ ゃ な い の ?(待て

と今更マリみてにはまりつつある漏れが言ってみる。



>>643氏、all
スマソ今週はスケジュールが鬼だったのですよorz
日曜にはうpするんでどうかご勘弁 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 09:08:44 ID:grhOfjnz<> >>640氏、期待しちょります(ォィ) <> 名無し君<><>2005/09/24(土) 18:30:30 ID:aH1p3MlM<> 俺的にはプレシアとフェイトのネタを書こうと思っていたり・・・(オイ

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 19:30:16 ID:hFCFM21Y<> >>645
百 合 っ て 健 全 で す よ ね ! (待(ry

>と今更マリみてにはまりつつある漏れが言ってみる
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
漏れも最近読みだした・・・まだ黄薔薇革命が終わったところだけど

>>647
なんで(オイなのか分かんないけど期待
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 19:47:44 ID:MrljicBt<> 百合は健全だな、むしろ推奨!
それにしてもフェイトとなのは程百合に向いてるキャラは居ないなー
俺が知ってる百合キャラが少ないのが原因かもだがw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 19:55:31 ID:fdB73dlV<> 薔薇は健全ですよね!!
クロノ×ユーノなんて(ry

いや、すまん、冗談だ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/24(土) 20:20:29 ID:grhOfjnz<> >>650
゚:*∴(゚ε゚(○≡(゚Д゚#)o
失礼しますた…

>>647
プレの代わりにアリってのはダメですか(;´Д`)ノ <> 名無し君<><>2005/09/24(土) 20:27:58 ID:aH1p3MlM<> フェイトとアルフも百合にしようと思えば
出来なくもなし(使い魔と主人という関係だが
<> 640@激しく鬱<>sage<>2005/09/25(日) 03:47:47 ID:pxO1lvPG<> だいぶん話も書きあがったし、なのは本スレでも覗くかー、とさっき覗いたんですよ。
一休みってことで。










orzこ、こんな超燃え展開を・・・・漏れは見れないのか・・・・
DVDまで待つのなんて無理ぽorz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/25(日) 12:10:35 ID:Lh72B2tR<> その凹みを文章に… <> 名無し君<><>2005/09/25(日) 13:11:47 ID:+LUrQ44u<> なのはの小説があると思われ(9/27だが <> 640<>sage<>2005/09/25(日) 15:49:12 ID:IGFmfZZ+<> ちょっと復活。
でも気分はやっぱりorz
とりあえず25話うpしまつ <> 640<>sage<>2005/09/25(日) 15:51:45 ID:IGFmfZZ+<> 第二十五話 人ならざる者達

 よく考えて。そして、なのはのことを、お願い。
本来ならフェイトのことを責めて当然なのに、美由希は最後にそれだけ言うと部屋から出て行った。


気持ち、次第。

美由希の言葉がフェイトの心に投げかけた波紋は大きかった。
けれど。

(それでも、私は・・・・)

人間じゃない。似た境遇ではあっても、美由希とは根本が違う。
自分は世界から祝福されることなく生まれてきた存在なのだから。
このあたたかな人達のもとで一緒に過ごしたくないわけがないではないか。
それでもやっぱり自分は、いちゃいけないんじゃないかと思う。

背反な二つの感情は、共にフェイトの偽らざる気持ちだった。





そんなフェイトを、すずかは静かに見つめていて。

「・・・フェイトちゃん」
「すずか・・・?」

ぎゅっ、と拳を握り。何かを決意したような目で、すずかが改めてこちらを見る。

───きっとフェイトちゃん、まだ悩んでる。フェイトちゃんって、すごくやさしくて、繊細な子だから。

だから、今フェイトの背中を押してあげることができるのは、自分だけ。
美由希が出て行ったのは、あとのことをすずかとフェイト自身に託したから。

「私も、フェイトちゃんに聞いて欲しいことがあるの」

美由希が、同じ「立場」からフェイトへと想いを語ったように。
すずかもまた、フェイトと同じ「存在」として、聞かせたいことがあった。
少しでも彼女の助けになるように。

同じ、人ならざる者として。












<> 640<>sage<>2005/09/25(日) 15:54:03 ID:IGFmfZZ+<>

───そして再び、場面は囚われたなのはの元へと移る。


鎖が外されると同時に、少女はゆっくりと床に崩れ落ちた。
意識などとっくに無く、白いバリアジャケットはボロ布同然に裂けきっている。

「・・・・・リニス。手当てをしておきなさい。死なない程度に、でいいわ」
「・・・・・・はっ」

────およそ一時間、か。

ぴくりともうごかない少女の体を抱え起こしながら、リニスは改めて時間を確認していた。

そう、約一時間。プレシアは虜囚となった少女へと鞭を振るい続けていた。
少女が気を失っても、休むことなく、怨嗟の声と共に。

その苛烈さは、少女の全身をくまなく赤く染めている鞭の傷が物語っていた。

────いくら敵とはいえ、これではあまりにも。

治癒魔法のためになのはの服を脱がせながら、思わず眉をしかめるリニス。
こんな幼い少女の受ける傷とは、到底思えない。服も脱がすと言うよりは引き剥がすと言ったほうが近い。

「・・・・ト・・・ちゃ・・・・・」
「!!」

服を脱がせ、治癒魔法の準備をはじめたそのとき、微かになのはの唇が動く。
意識を取り戻したわけではない。無意識のうちに少女の口から出た、友の名前を呼ぶ声だった。

フェイトちゃん。

少女の唇は、ほとんど掠れた音でそう発音していた。
常人より優れた聴覚を持つリニスですらやっと聞き取れるほどか弱く、
たった一度そう動いただけでしかない、弱弱しいものでしかなかったけれど。
リニスは少女の唇の動き、その意味を即座に理解していた。

(フェイト・・・フェイト・テスタロッサのことか・・・・)

自分と敵対した、捕獲対象の少女。それがフェイトだ。フェイトのほうはリニスのことを何か知っていたようだが、自分にとっては単なる標的に過ぎない。
それ以上のものなど何もない。そのつもりだった。

「フェイト・・・・ですか・・・・」

だが不思議と、その名前の響きはリニスにとって懐かしく感じられる。
穏やかで安らぎに満ちた、奇妙な既視感だった。それはまるで、今手の中にある治癒魔法の光のように暖かい。

(この子は何か・・・・彼女のことを・・・知っているのでしょうか・・・・・)

だったら、聞いてみたい。
自分にとってフェイトとは何なのか。
フェイトと自分との間に一体、何があったのかを。




<> 640<>sage<>2005/09/25(日) 16:02:45 ID:IGFmfZZ+<> ぶつぎりの上に短くて申し訳ないorz時間がないんです

ふと、この話の中でのA'sの扱いを考えてみる。

一応暫定的に
・闇の書をめぐる事件はこの話より前にあった(前スレの話とこの話の間に)
・ただしA'sのように重大な事件には発展せず(というか最初から管理局総動員で解決)
・よってフェイトはその時は転入せず
・はやて療養中、騎士達は不明
・仮面?シラネ

ということで(苦しすぎ)。
放送はじまったらボロボロにアラでてくるのが見え見えですが
一応この設定で行かせてください・・・orz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/25(日) 16:41:46 ID:Lh72B2tR<> >>640
GJ!毎週読めるなら短くても全然OKですよ(o^-')b
でも、場面変わる記述はいらないような気も…(^_^;)

>放送はじまったらボロボロにアラでてくるのが見え見えですが
一応この設定で行かせてください・・・orz

これはこれで割と気に入ってます。無理にいじることもないんじゃないでしょうか? <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/26(月) 23:28:59 ID:scz2vFt+<> 行き詰まったので保管庫に再チャレンジしました。

ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html

前スレについては、DATファイルと専ブラのコピペテキストを置いています。
個別作品は取りあえず自分の最初のをイメージとして1つだけ。
明日から順番に作っていきます。
見た目に関しては一通りhtml化してから……。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/09/26(月) 23:36:06 ID:scz2vFt+<> >>640
SSって「もしも――なら……」だと自分は思ってます。
なので無理して辻褄合わせる必要はないかと。
元が面白いので、変に意識しておかしくなったら勿体ないし。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/27(火) 13:27:39 ID:GkOtMqX8<> リリカルなのはの小説が売って無いのは気のせいか?

今日だよな? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/27(火) 16:47:03 ID:Kxf3MShA<> そういや・・・仮面の中の人って、確か…
「勇者王」だったよな。
H&HやGハンマー、Gクラッシャーとかしてこないかなw
と変な事を考えています。
恭也の中の人も…羽の生えたGに乗ったりしてたな… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/27(火) 22:53:03 ID:BSz1XMQ0<> 各地で勇者王勇者王言われてるけど、
勇者特急って言われないのが寂しい今日このごろ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/27(火) 23:49:52 ID:92RwdClC<> 金ある限りどこにでも線路を引く社長…
恭也の中の人は・・・よく考えたら自爆テロしまくってたな…

皆はリリなのの小説買った??オディはまだ…
今日発売なのにアニメイトにすら売って無い。
この怒りをどこにぶつけたら良いか・・・orz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/28(水) 00:00:26 ID:NcwB2CmZ<> 仮面の人の中の人っていったら理事も思い浮かぶ。

ハハハハハハッ!ハァ――ハハハハハ!
いやったぁーーーーーー!

あれが自分の中では大ヒット <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/28(水) 02:47:09 ID:eFxjdPzC<> >>667
仮面は核ミサイル撃ってくるのか!?(゜Д゜;) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/28(水) 15:59:11 ID:bPD9hpet<> その名は高町なのは!小学生にして魔法少女!
その上可愛い看板娘!
世界の平和を守るため空もかけるが命もかける!
悪有る所どこへでも無敵の友達引き連れて魔法使いただいま参上!
新番組「魔法少女リリカルなのはA`s」!
リリカルマジカル嵐を呼ぶぜ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/28(水) 16:22:26 ID:iwH1EHyE<> >>669
お疲れ様ノシ
マイトガインネタGJ!

これが勝利の鍵だ!
つ「フェイト、アリサ、すずか」 <> 640@やる気回復<>sage<>2005/09/28(水) 20:35:27 ID:WHOJn784<> 携帯から失礼します。なのは小説手にいれますた。読了しだい執筆作業を再開させていただきまつ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/29(木) 18:30:47 ID:3DbdOLJ+<> 聞きたいことが有るんだが・・・
「高町家に引き取られたフェイト」の原作?(虹のやつ)
って…まだ続いているのか???
続いているなら読んでみたい… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/09/29(木) 19:31:01 ID:e26oCowA<> >>640
入手早いですね(^_^;)

小説読んでも640氏版ストーリーの世界観変えちゃダメですよw <> 名無し君<><>2005/09/29(木) 20:36:55 ID:KLyB1qeg<> とりあえずただいまおいもいろいろとSS書いている。
文才が無いから脚本形式だがorz。
クライマックスになるとリニスが死ぬ落ちに。
さらにアリシア登場で使い魔久遠。
むちゃくちゃやなぁ。
なのはの小説早く欲しい。 <> 446<>sage<>2005/09/29(木) 21:35:59 ID:zvduxkK+<> 小説ゲット━━━━⌒*(・∀・)*⌒≡≡≡━━━━!!


誰か、故意にオビ外してレジに突撃した勇者いる?w <> 640<>sage<>2005/09/29(木) 21:45:45 ID:HtIy/ypd<> >>549
遅くなりましたが乙です。こういうことしてもらえるとほんとありがたい。

>>673
>小説読んでも640氏版ストーリーの世界観変えちゃダメですよ
はい、まあ。とりあえず使えそうな設定とかは使っていきますが
今のところは無問題


>>446



ま、アニメイトだからあんまり自慢にならん罠orzどーせ店員腐女子だし <> 640<>sage<>2005/09/30(金) 19:21:30 ID:c3+yEe0K<> うpしまーす
今回はフェイト立ち直り(?)編でつ
まだ立ち直った後の描写はありませぬがorz <> 640<>sage<>2005/09/30(金) 19:22:40 ID:c3+yEe0K<> 第二十六話 ずっとそばに居るから

<<アルフ・・・良かったの?フェイトとの精神リンク切っちゃって・・・>>

リビングにて。美由希、すずかと入れ替わる形で密かに部屋を出たユーノは、共にフェイトの元を後にしたアルフを気遣っていた。

<<・・・なにも、あんたが気にしなくても・・・>>
<<いや、だってさ・・・>>
<<・・・いいんだよ。これはきっと、あの三人だけの話だから>>

ユーノが言うとおり、アルフは一時的にではあるが、主であるフェイトとの心の繋がり───精神リンクを切っていた。
アルフとフェイトの絆の強さを知るユーノだからこそ、そのことを心配するのだろう。

<<・・・そう思ったからこそユーノ、あんたも部屋を出たんだろ?>>
<<・・・ん、まぁ・・・>>
<<あたしもそれとおんなじだよ。それに、盗み聞きってのはあんまり気分のいいもんじゃないし>>

精神リンクを繋げたままでは、フェイトの見聞きしたことはすべてダイレクトにアルフの感覚にも認識されてしまう。
学校に行っている間などアルフが聞いても興味のなさそうな時間はフェイトのほうから切っていることもあったが、
アルフのほうから自発的に切るのははじめてだった。

<<あの二人もフェイト以外に聞いて欲しくない話みたいだったし、それをあたしが盗み聞きするのは良くないよ>>
<<アルフ・・・・>>


子犬姿のアルフが、ちらと視線を移す。その先には、桃子とリンディの二人に慰められながらしゃくりあげるアリサの姿があった。
友達の辛い過去を知って。
力になれる人がいるのに。
自分はその力にはなれなくて、どうすればいいかわからない。
それがただ、悔しくて。
そうやってアリサがフェイトのために悔し涙を流してくれていることが、アルフにはとても済まなく、またありがたいことに思えた。










<> 640<>sage<>2005/09/30(金) 19:24:20 ID:c3+yEe0K<>
「夜の・・・一族・・・?」
「・・・うん。それが、月村家・・・私と、忍お姉ちゃんの一族の、本当の名前・・・」

忌まわしき力を持った、人ならざる一族。

その一族は、人であって人にあらず。
はるか遠い昔から、その強大な力をもって人々から恐れられていたという。

「その力は・・・私の中にも眠ってる。人でない、別の力が・・・」
「すずか・・・・・・」

「だから・・・私も、普通の人間とは違うの」
「っ・・・・・」

最初の頃は辛かった。
自分の中にそんな力があるのが、怖くて。自分だけがみんなと違って。いつか自分の存在が誰かを傷つけてしまうんじゃないか。
姉の忍が何度説明しようと、他の人間と違うということが、どうしようもなく怖かった。
自然と人との関わりを避けるようになり、あまり自分の意思を押し出すことができない、臆病な性格になっていった。

あの日なのはやアリサと会うまでは、そうだった。
二人がいてくれたから、すずかは変わることができた。
だから少しはフェイトの気持ちがわかるつもりだ。

「そんな・・・ことが・・・・」
「・・・フェイトちゃんはもっと、頼っていいと思う」

フェイトをすずかは、まっすぐに見据える。
二人は言わば同じ存在。人であって人ではない。
その過酷な運命を、その小さな体に受けている。

だからフェイトは、もっと頼るべきだ。一人で抱え込むのは、もうおしまい。
すずかも姉の忍も、全てを受け入れてくれる、めいっぱい頼ることのできる人ができたおかげで変われたから。
みんなにもっと、頼って欲しい。

「・・・ううん、人とか人じゃないとか関係ないよ。もっと私達を頼って欲しい。魔法のことじゃ役に立てなくても、話くらいは聞けるから」
「・・・・すず、か・・・」
「そんなに、抱え込まないで。なのはちゃんだけじゃない。私もアリサちゃんも居るから。クロノさんもリンディさんも、フェイトちゃんがまた笑ってくれるのを待ってるよ」

そしてすずかは、そっと立ち上がり、やさしくフェイトを抱きしめる。

「す・・・?」
「・・・私は、ここにいるよ。みんな、そばにいる。なのはちゃんもきっと戻ってくる。フェイトちゃんのそばにきっと。みんなフェイトちゃんが必要で、いっしょにいたいと思ってるんだよ」









<> 640<>sage<>2005/09/30(金) 19:25:31 ID:c3+yEe0K<> すずかの感触は、すごく柔らかくて。
まるで日の光を浴びているように暖かかった。

「フェイトちゃんだから」

気がつけば、視界が涙でぼやけていた。
すずかの顔も、ろくにみえないほどに。
少しずつ、心が溶け出していく。
けれどこれは先程までの後悔の涙じゃない。

「みんな、フェイトちゃんっていう存在が大好きだから」

その身が人外のモノであろうと、構わない。ただ、「フェイト」という存在だから皆、フェイトのことを好きになってくれた。
だから、そばにいたいと、失いたくないと思ってくれた。
すずかのその言葉が、心の中のいろんなものを溶かしていって。そうやって溶けていった氷から生まれた、すごく暖かな涙。
うれし涙の一言で片付けられるものとは、ちょっとちがう。

「なのは・・・は・・・ッ許し・・、て・・・・くれ、る・・・かな・・・?」
事件の原因となった、私のことを。
嗚咽をこらえながら、とぎれとぎれに言うのが精一杯だった。

「・・・・そんなの、フェイトちゃんが一番よく知ってるはずだよ?」
「・・・ッ・・・ん・・・うん・・・」
「なのはちゃんはきっと・・・フェイトちゃんを待ってるよ」
「・・・ッ・・・うん・・・うん・・・!!」

もう、止まらなかった。
人の体にすがって声をあげて泣くなんて、いつ以来だろう。
フェイトを抱くすずかも、少し泣いていた。

「・・・たし・・私・・・ここに居たい・・・みんなといっしょに居たい・・・・!!なのはを・・・助けたい・・・!!!」

フェイトを信じて待つ友がいる。
フェイトのために泣いてくれる友がいる。
そして、フェイトが泣くのを、抱きしめてくれる友がいる。

全てを洗い流すまで。剥き出しの心で、フェイトは赤子のように泣き続けた。


<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/09/30(金) 21:35:33 ID:IOl/wlpM<> GJー`)b
感動した…次回も期待してまふ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/01(土) 01:27:10 ID:nNMu2w0z<> 今日からスタート!
福島県の漏れは関係無いが…アニメのOPキボン!うp!うp! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/01(土) 12:00:59 ID:a0JJ+lMX<> >>640
GJ!!
640氏の文章は
感動>>>エロだけど、
それがまた(・∀・)イイ!
非21禁でも通用しそう(o^-')b

ってか週1上回るペース、すごひΣ(・ω・;ノ)/ <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/01(土) 23:58:53 ID:MxFvA6Xr<> 通販で注文していたのに、まだ届かないからメガミマガジンと一緒に購入しちゃった。。。
小説は結構オリジナル展開だったけど、なのはもフェイトも子供っぽくて可愛かった。
最速千葉まであと1時間半と思うと、SSも保管庫も手につかない!
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/02(日) 11:58:38 ID:Z6HrNmeb<> カードキャプターさくらVSリリカルなのは
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1099817658/l50
なんかここが黒いSSのスレと化している・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/02(日) 12:05:49 ID:IP6RPsyc<> >>685
しかも7:3でなのはが腹黒くなってるのなw <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/02(日) 12:29:32 ID:6MhtAgME<> さくらは、黒くなる要素あんまないし
(なのははありまくり・・・) <> 640<>sage<>2005/10/02(日) 12:35:53 ID:ExPAz10i<>
>>683

>ってか週1上回るペース
今週は加速装置(小説+メガミ)があったのでなんとか。


>>685
あー、なのはとさくらの競演ですか。黒いなぁw
漏れも話考えてはいたり>なのは&さくら
するならさくらのほうは最終回の中学生さくらでいくと思うけど。
まあ当分は今の話で手一杯かな。何よりクロスものは双方ファンから
集中砲火浴びそうでテラコワス






A's、opだけ拾って見ますた。
・・・・・・・・orz見たい見たいよ本編見たいよ

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/03(月) 04:21:41 ID:lXnzfxAF<> >>688
>A's、opだけ拾って見ますた。
>・・・・・・・・orz見たい見たいよ本編見たいよ

解像度80x60程度で良ければ、エンコしてあげるぞw <> 640<>sage<>2005/10/03(月) 07:00:15 ID:aJBtUPMl<> >>689
dクス。一話プリーズ
見れない腹いせに一晩中一期全部見してますた。
今日仕事ないのをいいことに

・・・・とこんだけ言っておいてなんですが
千葉在住の友人にゴリ押しして二話より録画ゲッツしますた(・∀・)b
これでなんとか本スレについていける・・・・かな?


よーし気分乗ってきたんで一眠りしたらおっちゃん次の話書いちゃうぞ

<> 689<>sage<>2005/10/03(月) 07:03:08 ID:A+XDce1T<> >>690
ほれ。手違いで160x120になった・・・
ttp://aploda.com/dl.php?mode=pass&file_id=0000034558 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/03(月) 14:12:30 ID:kpKLpSVc<> HDDレコがおかしくなって録画したのが消えた。。。orz
PCでも録画しておいてよかった。

はやて受けな話を書いてみたいけど関西弁が……。
中の人つながりで、ぺとぺとさんの原作とか資料になるかな?
<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/03(月) 15:09:09 ID:tzXBlYor<> >>640
何ですとー、すずかが夜の一族にぃぃー!!?
って事は、やっぱしファリンも自動人形・・!? <> 640<>sage<>2005/10/03(月) 17:26:33 ID:GLVYtS/3<> 話のおおまかな展開は完成、あとは書くだけであります・・・って、
できあがっても次スレまで投下待ったほうがいいのかな?容量とか考えると

>>689
d。話の流れ概ね理解完了。

・・・・なのは敗北拉致→四人がかりで色々と

なんて駄ネタ考えてしまったorzてかちょっと書いたorz

>>549
つ<あずまんが>(待て

>>693
えーとですね(汗←何も考えてなかった馬鹿
ノ、ノエルは機械て設定にしてますよ(論点逸らし)


<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/03(月) 19:06:52 ID:PgbP7GXJ<> >>640
スレスト対象まで最短で残り9KBかな…?きわどい…普通のレスじゃ結構かかるし('A`;)
640氏の続きが見たいのも山々なんだけどなぁ…(´・ω・`)

ってか、>>691を本スレに張り付けるバカがいた…自分は携帯だから中身が分からないけど… <> 76<>sage<>2005/10/03(月) 19:18:09 ID:plrsCs9d<> お久しぶりです。
番外編、遅筆ながらまだ書いてますorz
話の筋はできてるけどボリューム増やしすぎたorz
今月中には何とかしたいと思いますのでしばしお待ちを…

>>549
当方関西人なので、よろしければ…

>>640
いつもわくわくしながら読んでおります。
フェイトとすずかの話でなんだか胸が切なくなりました。
続きを楽しみにしてます。
<> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/04(火) 01:46:20 ID:LD8Ql5Ff<> http://pc.webnt.jp/hotnews/hot_051003.html
イベント記事 <> 446<>sage<>2005/10/04(火) 11:10:49 ID:QKqHrlip<> >278 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2005/10/03(月) 23:59:12 ID:0CcQiCsx
>>>277
>/(#・_・)\「…私の妻に何をする?」
>⌒*(・∀・*)*⌒「フェイトちゃん…」
>
>ヴィータ「………(ズザザザザッ)」
>
>
>ごめんプレシア様の鞭とファランクスシフトとブレイカー同時に喰らうから許して。

(*´д`*)ハァハァハァアハァ <> 640<>sage<>2005/10/04(火) 19:13:21 ID:mIo9yx6z<> >>695
なる。書き上げて確認したところ次の話が約4KBでした。
大丈夫そうではあるんですが、投下中に気になったところを
ちまちま付け加えるという悪い癖が漏れにはあるのですよorz
どーしますか。

上でちょっと書いたorzて言ってるやつはちなみに約3KBでつ。

>>76
おかえりなさいませ。投下待ってますよー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/04(火) 19:33:02 ID:wZLr1SNf<> 700ゲトー┗(゚Д゚#)┓

>>640
なら大丈夫じゃないッスか?とりあえず見たい… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 00:51:28 ID:/C0tsCSL<> http://anime.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1099817658/
カードキャプターさくらVSリリカルなのは

今おもしろいことやってるWWWWW
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 16:52:41 ID:A6UtzzRc<> ほかの誰からよりも、アルフにいいやつと思われたい……。 <> 【沈黙-ω-】
◆.0e0wEv5W6 <>sage<>2005/10/05(水) 16:57:52 ID:BlJ3mKuw<> このスレ見たらちょっとひいちゃった <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 17:32:38 ID:mWSNAzWj<> >>703
フェイトがエロいから?w <> 640<>sage<>2005/10/05(水) 17:42:41 ID:VMx+XQga<> 流れぶったぎって投下しますー <> 640<>sage<>2005/10/05(水) 17:43:18 ID:VMx+XQga<> 第二十七話 二度目の戦い、その不在証明

「これを・・・・預かっていて欲しいんだ」

フェイトが差し出したのは、幾度となく彼女が身に着けているのを目にした、ピンク色のリボン。

「これって・・・」
「確か」

すずかとアリサ、二人の表情に戸惑いが浮かぶ。
このリボンが元々なのはのもので、フェイトにとってすごく大切なものであるということは二人も知っている。
それを何故今、なのはを助けに向かおうとするこのときになって二人に預けようというのか。

「・・・・もう一度、約束したいんだ。今度はなのはに言われて気付くんじゃなくて、はじめから自分の意思で」
「フェイト」
「なのはを連れて、二人で帰ってくるよ。このリボンを受け取りに。これは私となのはの、大切な思い出だから」








あれから数日。
なのはがプレシアの手に落ちたのは大きな痛手であったが、同時にそれは時空管理局にとって好都合でもあった。
ジュエルシードをめぐる事件において共に行動したなのはの魔力パターンデータは、十二分にアースラのデータベースに蓄積されている。
プレシア達がなのはを連れ去れば、その軌道、目的地をなのはの魔力の波形をトレースすることで容易に特定することが可能であるからだ。


そして「それ」は、なのはの魔力が途切れたその場所に、かつての威容そのままに存在していた。


「・・・・これは・・・まさか、修復されていたとは・・・」

───虚数空間からの生還といい、あの人は・・・どこまで底が知れないのだろう。

クロノが見上げるモニターに映し出されたのは、見紛うはずもない。

「時の庭園」────そう呼ばれていた。この目で確かに崩壊を確認したはずの、次元間航行要塞であった。

(・・・これほどのものをこの短期間で修復するとなると・・・魔導師一人の魔力でどうにかなるもんじゃない。とすれば・・・)

やはり、彼女と共に落ちていったジュエルシード。あるいは虚数空間内で起こったであろう何かが関係しているのであろう。

(おそらくそれはアリシア・テスタロッサの復活を可能とするほどのもの・・・少なくともプレシアがそう感じるほどの・・・)

急ぐ必要が、ありそうだ。 <> 640<>sage<>2005/10/05(水) 17:44:48 ID:VMx+XQga<> 手元のサブモニターを覗けば、フェイトがアリサ達に出発前の最後の会話をしているのが見えた。
彼女の復活は執務官としての立場で考えるなら、幸いだった。
いくらクロノとはいえ、なのは、リニス、プレシアの3人を続けて相手にするのは辛い。
ユーノやアルフの援護があったとしても厳しいだろう。

そういった点では、フェイトが無事戦列に復帰してくれたことは有難かった。
彼女なら十分、なのはと渡り合えるし、その分自分も力を温存しておくことができる。

だが、もう一つの。「兄」としての想いはというとそうではない。
今回戦うことになる三人はいずれも、フェイトにとって大切な人たちだから。
できることならフェイトをこの戦いに参加させたくない、というのが正直な気持ちだった。
フェイト本人が平気だと言っていてもやはり、再び自分を兄と呼んでくれた少女に辛い思いをさせたくはなかった。
その辺りがクロノのプロでありながら未だ大人になりきれない甘い部分であり、自身よくわかっている欠点でもある。

(やれやれ。・・・執務官・・・失格だな)
義妹と事件。二つの天秤が釣合ってしまっていることを、クロノは自覚する。
これが、身内に甘いということなのだろう。母に似てきたのだろうか。
フェイト自身が決意を固めているというのに、情けないものだ。

自嘲の笑みを浮かべつつ、クロノはモニター越しの妹に無言で詫びた。





<> 640<>sage<>2005/10/05(水) 17:45:35 ID:VMx+XQga<>


「・・・よし、いくぞ」
そして今、彼らはアースラ艦上、時の庭園の正面に立っている。
ユーノが、アルフが、フェイトが、それぞれ無言で頷く。

「武装局員が陽動をかける間に、アルフは僕と最下層ブロックから」
「私は、ユーノと最上部から」

それぞれ、二手に分かれて侵入し、プレシアのいると思われる中心部を目指す。
そしてなのはを回収し、プレシアを捕縛する。大まかな作戦の流れはこうだった。
フェイトがアルフと別れユーノと組むなど、編成が変則的なのも、内部の構造を良く知る者が双方に必要であったためだ。
また、彼女たちが構造を知っていたからこそできた作戦とも言える。
何分早急に事を進めなければならなかったため細かい点は煮詰まっていないのが現状だが、
それでも正面からバカ正直につっこんでいくよりは有用な作戦であった。
「フェイト、気をつけるんだよ」
「うん、アルフも。無事で」

「ユーノ」
「ああ」
「フェイトの足をひっぱるなよ、フェレットもどき」
「なっ・・・!?」
「兄さん・・・・?」
「・・・冗談だ。フェイトの援護、頼むぞ」
「・・・・・・・・・了解」
こんなときにまで、人をからかいやがって。ユーノはそんな顔を浮かべつつも了承する。
いつも通りの二人のやりとりに、苦笑するフェイトとアルフ。

「行こう」
「・・・うん、また、中央の間で」

兄妹は頷きあい、しばしの後の再会を約す。

(待ってて、なのは・・・)
───決戦が、始まろうとしていた。


<> 640<>sage<>2005/10/05(水) 17:46:59 ID:VMx+XQga<> 今回は勢いだけで書いた(今回「も」?)んでいつにも増して駄文ですなー




orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 19:56:07 ID:mWSNAzWj<> >>640
短期間連続投下GJ!
またあの要塞が出るとは…
「フェレットもどき」…早速A'sネタがw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 20:07:34 ID:A4URHnrX<> >>640氏おつかれさま〜
いよいよ決戦!楽しみにしてます〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 20:24:56 ID:mWSNAzWj<> ホストロックで次スレ立て失敗…orz
ってかまだ早いかな? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 20:39:37 ID:BYOFKn7F<> 480KB突破
そろそろ必要なはず <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 22:27:41 ID:mWSNAzWj<> だよな…
EZwebのホストじゃ立てれなかったorz
誰か頼むわ…職人様の場所確保… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 23:32:35 ID:BYOFKn7F<> 本スレが移行したのに併せてスレ立てしてみました

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第三話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128522625/l50

今後ともよろしくお願いします <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 02:03:37 ID:ZoJ6tP7q<> あ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 00:55:54 ID:/5OFaqyf<> あ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/08(土) 18:29:57 ID:3dY5u49A<> あ <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:21:16 ID:vio6aRwj<> ここで一つ、梅がてらちょっとしたものでも
ネタバレ軽微ながらもA’sネタです。
ほぼ想像のみで書いたので、いろいろと微妙ですが… <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:23:26 ID:vio6aRwj<> わたしたちは、すずかちゃんの付き添いで図書館に来ました。
「この本、結構面白いんだよ」とすずかちゃんが手に取り、アリサちゃんに渡します。
「へーそうなんだー」本を手に取りぱらぱらとページをめくるアリサちゃん。
横で説明しているすずかちゃんの話に適当な相づちを打ち、本を閉じる。
「ごめん、このジャンルは苦手みたい」とすずかちゃんに本を返す。
ちょっとしょんぼりしたすずかちゃん。私はその本を見せてもらった。
少しメルヘンチックなお話に興味を持ったので、
「わたし、これ借りるね」とすずかちゃんにいった。
「うん」とうれしそうな顔で頷くすずかちゃん。
隣にいたフェイトちゃんにも本を見せてみる。ものすごく興味を持った顔になった。
「すずか、こんな感じの本ほかにない?」すずかちゃんはフェイトちゃんを連れて、
そのジャンルの本棚につれて一つずつおすすめを見せていった。
気がつくと、借りられる限界以上の本を抱えていた。
「こんなにいっぱい借りられないよ」とすずかちゃんが苦笑いをする。
フェイトちゃんも困ったといった表情で抱えた本の表紙をにらんでいた。
「そこでにらめっこしてても仕方がないから、あっちの机で吟味すればいいじゃない」
しびれを切らしたアリサちゃんがちょうど一島空いている机を指さしています。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:24:53 ID:vio6aRwj<> アリサちゃんが確保した机にどっさりと本を置き、どれを借りようか一生懸命吟味しているフェイトちゃん。
フェイトちゃんに簡単な、話の内容をぼかした説明をするすずかちゃん。
(相当読み込んでるんだろうな…)
山の中から適当に本を取り出してつまみ食いするアリサちゃん。
わたしは、そんな3人を愉快に思いながら、アリサちゃんに習って山の中から本を取り出した。
そんなとき、何かきこきこと車輪が回る音がこっちに近づいてきて、
「こんにちわ」とおっとりとした、しかし明るい声が聞こえた。
「あ、こんにちは。はやてちゃん」すずかちゃんが顔を上げ、車いすの少女に会釈をした。
「すずかちゃん、こんにちは。今日はお友達も一緒なんやね」はやてちゃんがにっこりと笑う。
「紹介するね。なのはちゃんに、フェイトちゃん。そして、アリサちゃん」
わたしたちは、すずかちゃんが紹介した順に簡単な自己紹介をした。
はやてちゃんも簡単に自身のことを紹介してくれた。

少し他愛のない話をしているとき、ふと、はやてちゃんが机の上を見た。
「こないに本を広げて、どないしはったん?」
わたしたちははやてちゃんに、フェイトちゃんが見たい本が借りられる限界より多くて、どれを借りようかと吟味しているところだと話した。
「じゃあ、この本なんかはどうです?」と山の中から3冊の本を見繕ってくれた。
フェイトちゃんは山の中から顔を上げて、渡された本を軽くめくり、満足した様子で
「うん。わたし、これ借りる」と微笑んだ。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:26:37 ID:vio6aRwj<> 机に積み上げた本を元の場所に戻してから、わたしたちははやてちゃんの捜し物を手伝った。
カウンターで本を借りたわたしたちははやてちゃんの車いすを押しながら、エントランスに向かった。
「フェイトちゃんとアリサちゃんって、外人さんなんやね」はやてちゃんが二人の目を見て話した。
「そういえば、そうだったけ。すっかり忘れてた」すずかちゃんがそういうと
「すずか、あんたって子は…」とアリサちゃんがジト目でにらむ、フェイトちゃんも
微妙に困ったような顔をした。
「まあまあ、押さえて押さえて」わたしがアリサちゃんをどうどうと抑えると、
はやてちゃんがクスリと笑った。
「うちにも外人さんが泊まってんねんけど、みんなええ人やで」はやてちゃんがそういい、
入り口に向かって手を振った。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:27:29 ID:vio6aRwj<> 「もう、うちはここでええよ。みんなおおきにな」とはやてちゃんが向かった先には、
そこには、金髪セミロングの女性と赤髪で三つ編みをした女の子が立っていた。
わたしは背筋がぞくぞくするのを感じた。女の子から殺気があふれてくるのが分かる。
少女が結界を貼る。周りの景色が変わっていく。いたはずの人がどんどん消えていき、
結界内部は魔法使いとはやてちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんだけになった。
「シャマル。はやてを頼んだ。」無言で頷く女性
はやてを押したシャマルさんと入れ替わるように、バリアジャケットに身を固めた”騎士”がやってきた。
わたしとフェイトちゃんは、すずかちゃんとアリサちゃんを守る体勢をとる。そして、精神通話でユーノ君を呼ぶ。
「なのは、おまたせ」とフェレット形態で待機していたユーノ君がこっちに掛けてきて
人間形態になった。
驚いたように固まる二人。
「なのは、フェイト。これって一体どういう事?」アリサちゃんが怒ったようなおびえたような声で聞いてきた。
「ごめん、二人とも。話は後でっ。ユーノ君二人をお願い」わたしが言うとユーノ君は
「分かった」と言うと同時に結界を展開した。
よっぽどのことがない限りこれで一応大丈夫なはず。
向こうはすでに換装を終えている。
このまま変身したら、二人に正体がばれてしまうけど…。
わたしはフェイトちゃんと覚悟を決め、ジャケットに換装した。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:28:15 ID:vio6aRwj<> 「そんな…」短くすずかちゃんの嘆くような声が聞こえる。
「ごめん、すずか、アリサ。これがわたしたちの正体…」フェイトちゃんが横目で
つらそうに二人を見る。
そして、正面をむき直し、目の前の敵とにらみ合う。
しばらくの均衡の後、赤髪の少女がわたしに向かって飛んできた。
わたしも負けじと飛びかかり、杖を交差する。とたん、鋭い火花が飛んだ。
フェイトちゃんの方は、先にフェイトちゃんが仕掛けたみたい。こっちからでも明かりが分かるほど火花が飛んでる。
少しの間つばぜり合いをしていると、突然、
「ヴィータ、シグナムやめてっ!!」とはやてちゃんの声が聞こえた。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:29:28 ID:vio6aRwj<> 「シャマル、これは一体どうなってるんだ!?」騎士の方から怒号が飛んだ。
「ごめんなさい」と謝るシャマルさん。緑のバリアジャケットを着ている。
「ちっ」と少女が舌打ちをし、少女と騎士がわたしたちの元を離れた。
二人の目は、こちら側をにらんでいる。
「わたしは大丈夫だから、こんなのは無しやっていったやん。なのにどうしてこんな…」
はやてちゃんは目に涙をためている。デバイスをおろさない二人に向かって
「シグナム。武器を納め。これは命令や。ヴィータもやで」と一括する。
シグナムさんは渋々と云った感じで、デバイスをおろし、ジャケットを解除する。
なおもこっちをにらむヴィータちゃんに対しては、
「ヴィータ。うちの言うこと聞いてや。でないとうち、ヴィータのこと嫌いになるで」
と、強い口調で言った。
うっと言葉に詰まり、しばらくしてつまらなさそうにデバイスをおろし、ジャケットを解除した。
それを見たわたしたちも、武装を解除した。
「ごめんな、みんな。うち、こんなんで。なんかあんた達の敵みたいなんや」
はやてちゃんの目にたまった涙があふれている。それをぬぐおうとせずに、
「ごめんな、すずかちゃん。せっかく友達になれたのに。友達こんなひどい目に遭わせて。堪忍な。もう、仲良くはできへんな」必死に笑顔を作る。
ヴィータちゃん、シグナムさん、シャマルさんは気まずそうに顔を背けている。
「そんなこと無い!わたしたちは友達だよ」すずかちゃんが頬に涙の筋を作りながら訴える。
そして、はやてちゃんの前にいって、手を握り、
「だから、そんな悲しいことは言わないで」と笑いかける。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:30:32 ID:vio6aRwj<> 二人の様子を見て、とても心が痛んだ。わたしたちって、どうして戦ってるんだろうと。「でも、敵は敵だからな」と射抜くような目でこっちをにらむヴィータちゃん。
何か重大な決心を決めた目になっている。
「申し訳ありません、主。この戦いだけは必ず終わらさねばならない物ですから」
とシグナムさんも言った。
「わたしは補助しかできませんが、精一杯お相手差し上げます」とシャマルさんも言った。
今になって気がついたけど、一体この3人から発せられる悲壮感はいったい何なんだろう。

「この勝負、受けて立つよ」わたしが言う。フェイトちゃんも頷いた。
「なのはちゃん…」すずかちゃんが悲しそうな目でわたしを見る。
「今度は正々堂々と、手加減なしで行くから」フェイトちゃんが言う。
「じゃ、決まりだな」ヴィータちゃんが出口に向かうと同時に結界が晴れる。
シャマルさんとシグナムさんがそれぞれ頭を下げ、はやてちゃんの車いすを押していく。すずかちゃんは
はやてちゃんが図書館を出て行くまで、はやてちゃんの手をずっと握っていた。

その様子を後ろで見守っていると、後ろから
「なのは、フェイト。話を聞かせてもらえるかな」とアリサちゃんが怒った様子でしゃべる。
目からは涙があふれていた。
「できるだけ、人気のないところで…」わたしたちは、そのまま図書館を出て、
すずかちゃんの家に行くことにした。 <> 76<>sage<>2005/10/09(日) 03:33:47 ID:vio6aRwj<> …つづきません

文体が変わってるのに投下した後で気がついたorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 06:05:44 ID:amT1m/nN<> >>640
クロノが女性群に犯されるシーンがチラッと頭を過ぎった
乙であります

>>76
深夜にGJ!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 20:00:18 ID:a0yh2ehX<> ho <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 12:47:04 ID:BlWy96v4<> ☆ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 19:36:07 ID:p4bxkgz7<> これもVIPクォリティ?
小学6年生の男女が裸体うp祭り中!!!

VIPになら小学6年生ぐらいは来てるだろ?
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1129427490/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 01:50:10 ID:/FSrLVQ9<> age <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 05:10:14 ID:a8F7mKpP<> (1) ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up64620.jpg
(2) ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up64621.jpg
(3) ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up64622.jpg

台詞付けて下さい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 21:10:34 ID:7m1/uIsn<> >>733
(1) 「・・・・・・・・・・・・・・あの、フェイトちゃん、私の、お嫁さんに、なってくださいっ」
   
(2) 「不束者ですが、よろしく・・・お願いします・・・」

(3) 「嬉しい・・・」

こうですか!分かりません! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 17:37:57 ID:qagWuBHa<> ☆ <>