名無しさん@ピンキー<><>2005/10/05(水) 23:30:25 ID:BYOFKn7F<> 魔法少女、続けてます!

一期「魔法少女リリカルなのは」に続き
二期「魔法少女リリカルなのはA's」が放送中!

ここはエロ小説スレです。
でも、エロなしでも大丈夫!

特殊嗜好な作品は投稿前に確認してください!

前スレです。
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説 第二話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113309530/l50

本スレです。
アニメ板で超高速進行中、A'sスレです
魔法少女リリカルなのはA’s その8なの!
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime/1128522295/l50

アニメ2板でマターリ進行、無印スレです
魔法少女リリカルなのは XXXVI(36)なの!
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1127816542/l50
<>☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第三話☆ 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 23:34:21 ID:BYOFKn7F<> スレ立て成功 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/05(水) 23:38:30 ID:JW7q7boM<> お疲れ <> 640<>sage<>2005/10/06(木) 00:12:01 ID:1iEHKArd<> スレ立て乙です

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/06(木) 00:32:14 ID:aU1hSBrQ<> >>1
乙っす。

アルフと結婚したいけど、生まれてくる子供がわんこ形態だったら
困っちゃうナ、などと今から心配しているのは俺だけでいい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/06(木) 02:23:20 ID:JWyD0Muh<> >>5
ユーノと子供をつくると、フェレット形体だと困ると心配するなのは。 <> 549 ◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/06(木) 03:46:53 ID:P3m86+4U<> >>1氏 乙です。

前スレのDAT等はスレが落ちたら保管庫に置きます。
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html

前回は1ヶ月くらい残していたけど、今は圧縮が近いからすぐ落とした方が良いのかな?
<> 立てれなかった人<>sage<>2005/10/06(木) 07:47:49 ID:q3xC3tWh<> >>1
乙!自分で2getですかw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/06(木) 14:27:37 ID:EWuGaJVw<> >>1
        。 ◇◎。o.:O☆οo.
       。:゜ ◎::O☆∧_∧☆。∂:o゜
       /。○。 ∂(  ゚Д゚)O◇。☆
     /  ◎| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄|:◎:
    /    ☆。|..スレ立て乙です♪|☆
  ▼       。○..io.。◇.☆____| 。.:
∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:. <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/06(木) 18:35:49 ID:xMi+CNwV<> ほ <> 640<>sage<>2005/10/06(木) 19:23:21 ID:afQvS9Ft<> 新スレの保守&景気付けの意味もこめて前ちょこっと言ったA'sものの新作を投下しようと思います
なのでネタばれダメな人はご注意。















展開としては一話ラスト、フェイト達が間に合わなかった場合のIFで
陵辱ものです。今回はまだ導入だけなのでエロはまだありませんがorz
あとこっちは多分不定期になると思われ。
・・・エロ小説スレでいい加減エロ無しか書けないってのもまずいしねorz
今日中にはうpします。 <> 640<>sage<>2005/10/06(木) 21:39:07 ID:N3LGdKiM<> 魔法少女リリカルなのはA’s If

─砕かれし力、折られし心─

1、捕縛

霞んだ視界のなかを、真紅の戦闘服を纏った少女が一歩一歩近づいてくる。
力尽きた獲物へと、止めを刺すために。

「っ・・・・・」

動かぬ体に鞭を打ち。
なのはは震える左手でレイジングハートを少女へと向ける。

(・・・こんなの、で・・・。まだ、負けな・・・い・・・)
だが、何ができるというわけでもない。魔力こそ残っているものの、なのは自身もレイジングハートも少女の攻撃に傷つききっている。

最初の奇襲で、まず右腕をやられた。
左利きのなのはにとって右手は、防御時に大変重要となってくる。
その右手を最初の一撃で負傷させられた。

更には、相手の目的がわからない以上、迂闊に攻撃はできない。そう思って放った威嚇のディバインバスターが、命取りとなった。
突如狂戦士と化した少女の攻撃にとっさに張ったシールドは破られ、レイジングハートは機能停止寸前まで破壊されてしまった。

その時点で既に勝敗は決していた。

そして少女の更なる追い討ちがなのはを襲い、バリアジャケットさえも破られ、立ち上がることすら
ままならないほどのダメージを受けてしまった。

レイジングハートを少女へと向ける。それが今のなのはに辛うじて可能な、抵抗にすらならない唯一の抵抗だった。
それでもなのはは、諦めたくなかった。勝機がもはやないということが、頭ではわかっていても。

────ユーノ君。クロノ君。・・・・フェイトちゃん。

大切な、三人の友達の名を心のなかで呼ぶなのは。
霞んでいた視界は、次第にブラックアウトをはじめていた。
それに呼応するかのようにひび割れたレイジングハートの赤い宝石もまた、次第にその光を失っていく。

少女がその手に握る大鎚を振り上げたのを、みたような気がした。

衝撃の音が、どこか遠くで響いた音のように感じるのが不思議だった。



最後の一撃を受け意識を失ったなのはを尻目に。少女は一冊の分厚い本を取り出す。

「・・・・?どういうことだ・・・?闇の書が、魔力を吸えない・・・・?」

目の前に倒れる少女はもはや防護服すらボロボロで、半裸に近い状態。デバイスも機能停止している。
なにか抵抗の魔法を使っているようには思えなかった。
しばしの思案のあと、少女──ヴィータは戦闘前に別れた仲間へとコンタクトをとる。

──獲物は倒した。だが妙なことが一つある。シグナム達と合流する。来い、ザフィーラ──


こうしてなのはは敗者となり、その身を闇の守護騎士達によって囚われたのだった。

<> 640<>sage<>2005/10/06(木) 21:39:41 ID:N3LGdKiM<> 「よせ!!止めるんだ、フェイト!!」

そう言ってユーノが掴んだ右手は既に手袋が破れ、中の皮膚も裂けて白く小さな手に赤い血がじんわりとにじんでいた。

「私・・・約束、したのに・・・・。なのはが困ってたら、助けるって・・・なのに・・・・」
ユーノの手を振り払い、フェイトは再び硬い壁を、魔力強化もせぬ右腕で打ち据える。

──薄暗いビルの、崩れかけた部屋の中。一定以上の魔法知識を持つ者ならば、一目見てそこが戦場であったことはわかる。
そのなかに、ぽつんと。

修復不能なほどに砕かれ、機能を停止したピンク色の杖が転がっていた。
フェイト達のよく知る、その持ち主の姿は無い。

「なの、は・・・・・・ごめん・・・ごめん・・・・」

嗚咽を漏らしながら、何度も、何度も拳を打ち据えるフェイト。

そう。遅かったのだ。

フェイト達は、間に合わなかった。


これからなのはの受ける責め苦を、彼女達は未だ知る由も無い。
<> 640<>sage<>2005/10/06(木) 21:43:13 ID:N3LGdKiM<> 今回は導入だけなんでいつもの文と変わんないですねorz
ぶっちゃけエロ書くのは初心者同然なのでかなりびくびくしてるわけなんですが。







まあだめぽだったら流してやって下さいorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/06(木) 21:47:38 ID:q3xC3tWh<> >>640
乙!
たまたまうp中に来たんで、リアルタイムで読ませて頂きましたw

痛々しい展開だ…いったいなのははあの生意気少女に何をされるのやら…(;´д`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/06(木) 21:53:55 ID:tD0jALia<> >>640さん
お疲れ様でございます。
例のプレシア編はまだでしょうか? <> 640<>sage<>2005/10/06(木) 21:57:55 ID:N3LGdKiM<> >>16
死んじゃう俺死んじゃうorz <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/06(木) 21:59:00 ID:P3m86+4U<> >>640氏 初エロ楽しみにしてます!

本スレと保管庫で手一杯、A's物を書くのはいつになることやら。
もし書くならありきたりだけど、闇の書じゃなくて性の書で、
魔道士達をいかして精力を吸い取るヴィータとか。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 00:13:44 ID:Q8MQ1r7v<> 即死防止
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 01:11:16 ID:WkOnHF/u<> >>14
ちょっとエクスキューズが多すぎない? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 12:07:14 ID:BLURETLP<>    _, ,_  つつくぞ!
 (; ´Д`) プレシアたんのオッパイつつくぞ!
 /ヽσ/ヽσ お、俺は本気なんだからな!
 )  ) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 16:18:04 ID:soDofrMq<> >>21
あんなババアの乳さわって何が良い? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 18:44:00 ID:69bl1RyI<> >>22
>>21は乳キボンに見せかけて実は鞭キボンとかw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 18:58:40 ID:ZBecdNN2<> 保管庫あるの?
場所かなり知りたいんだけど。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 19:27:14 ID:69bl1RyI<> >>24
禿同 <> 名無し君<><>2005/10/07(金) 21:54:56 ID:EwWDcgLN<> 俺的にプレシアは(涙。しょうせつよんだからなぁー。
とりあえずすずかと忍ネタ書いてやす。
前回微妙と言われたのがショックで投降はしないという方向だが(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/07(金) 22:13:54 ID:WFajMD1Y<> プレシアのおっぱいをつつくような誰かがいれば、あんな事には
ならなかったかも知れないと思うんだ……。 <> 25<>sage<>2005/10/07(金) 22:45:40 ID:69bl1RyI<> 自己解決しますた
>>24
っttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html
(勝手に掲載すみません>549氏)



>>26
読みたいッス。ぜひ投下を(`・ω・´) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 00:28:38 ID:x5FKa06+<> 俺も保管庫しりたかった
ありがと <> 640<>sage<>2005/10/08(土) 03:15:06 ID:KmuEjU3r<> >>20
スマソorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 09:10:34 ID:HxZy1Z7u<> ばかちん!
   _, ,_  スパーン
( ‘д‘)  
  ⊂彡  ◎))Д´)←640
       ↑
       レモン

なのはのようなこころの強さを持とうぜ。 <> 名無し君<><>2005/10/08(土) 10:32:27 ID:tH0fpiIp<> 第5.8話 お仕置きの時になの

フェイトはロストロギアの報告のため空中庭園へといた。
今回は前回と全く変わっていなかった為、呪文を唱える口も少々重くも
なった。

フェイトは思う。母さんのために出来ることはせいぜい打たれて
母さんの気を休めることぐらい。私の身がどれだけ傷つこうが
その分母さんが優しくなれるなら・・・何度でも傷つこうと。

空中庭園につきフェイトはプレシアにロストロギアの収穫についてを語る。
今日はアルフは無理矢理だがお留守番ということにさせた。
それは罰を受けるのが決定的だったし、悲しい想いを
させたくないということもあった・・・

「フェイトあなたは本当にやる気があるの」

プレシアの重い一言がフェイトの胸に突き刺さる。

「ごめんなさい。母さん・・・」フェイトは涙まじりに言う。
それは様々な想いが交錯した涙だったかも知れない。
昔の母さんに戻ってほしい気持ちや自分が出来損ないに近い
存在かもしれないという気持ち。

「口でいっても覚えない子には躯で覚えてもらうしか無いわね・・・」

しばらくの沈黙の後プレシアは指をパチンとならす。

フェイトにはその音は何百、何千倍にも大きく響く。

次の瞬間フェイトの手足が無理矢理魔法の鎖によって
動きをとることが出来なくなる。

「用意はいいわね。フェイト」

プレシアの浮かべた笑みに少しどころか
かなりの殺気が感じられる。

フェイトは思わず目をつぶる。
心の中では母さんのためにと一生懸命思っている。

だが心の奥底では誰かが叫んでいる。
怖い・・・怖い・・・誰か助けて・・・と
そんな気持ちもフェイトは静かに責任感という言葉で
無理矢理押さえつける。
それこそが自分の役目であり存在意義と信じていたから・・・ <> ?1/4?3?μ?N<><>2005/10/08(土) 11:03:47 ID:tH0fpiIp<> 「いくわよ」プレシアの重苦しい口が動き手にあるものが
風を切る。

ひゅひゅひゅっとその音が一回響くと赤い傷が
一つずつ確実に増えていく。

そして・・・バシーン。
「あぐ」フェイトは思わず口にしてしまった一言。
だがそれは無理も無かった・・・
その一振りはフェイトの成長途中の胸の先端を綺麗に
射抜いていた。

「あらそんなにここが気持ちいいの?だったら・・・」
フェイトの胸をプレシアがみてほくそ笑む。

何十、何百何度その場所だけを打たれただろうか
そこは既に固くそびえたっていた。


<> 名無し君<><>2005/10/08(土) 11:04:50 ID:tH0fpiIp<> フェイトは心の中では酷くパニックに陥っていた。
ムチがそこを射抜くたびに変な感覚が無理矢理
引きずり出される。

一生懸命声を出すまいとするがその抵抗もそう長くは続かなかった・・・
「ひゃぐ」フェイトはおもわず声を上げてしまう。

「あら。気持ちがよすぎたのかしら?」
そういい放ちプレシアはゆっくりとフェイトのもとへ近づいてくる・・・

プレシアはゆっくりとフェイトの恥丘に手を伸ばす。
プレシアは驚いた。罰とはいえ女性の感じる場所を
ずっと叩いていただけでそこはぐしょぐしょになっている。

アリシアはこんなイヤラシい子じゃ無い。
試しに敏感な目を力強く押してみる。

「あ…かあ・・・さん・・ダメ・・そこ・・・」
フェイトは驚く罰のはずなのに
プレシアの手が恥丘をなでるたびに
快楽という電気が走ったような感覚に陥る。

「ひゃあ・・・」フェイトはプレシアが
特別敏感な芽を握りつぶすと
快楽という電気では表現できない程の
気持ちが躯を貫く。

<> 名無し君<><>2005/10/08(土) 11:05:23 ID:tH0fpiIp<> フェイトの躯がびくんびくんと揺れ
あそこから大量の淫乱な汁がこぼれ落ちる・・・

フェイトは息絶え絶えになりながらも母さんの目を見てみる。

そこにはにやりと笑うプレシアがいた・・・

「そんなに気持ちいいなら・・・この子たちで遊んでなさい。」

フェイトは驚く。プレシアのその目には狂気以上の物が
潜んでいるような気がして・・・

フェイトは無事アルフのもとへかえることが出来るか
不安になる。

「かあ・・・・さん・・・・やめ・ひゃぐ」

プレシアの出したのは大量の触手だった。
その躯が今フェイトの恥丘へと一斉に入りだした。
ぐちゅぐちゅプレシアの耳にはイヤラシい音が響き渡る
この場所を後にした・・・

「あぐ・ヒャあ・・・ダメ・・・うぐ・・」
フェイトの目は既に焦点が定まらなくなっていた。
足には自分のたらしたイヤラシい汁が伝っていて
口からは涎が足れている。
その姿からはとても戦っているフェイトを想像できは
しないだろう。

しばらくの時間がすぎ、プレシアはフェイトのもとへ行く。
フェイトの身をみて一回ムチをふるった。

びくんとフェイトは揺れあそこからいやらしい汁を吹き出していてる。

「次はちゃんとやってきてちょうだいね。あなたは私の娘なのだから。
じゃ無いとこれ以上の罰を与えるわよ。」

「ひゃい。わかりマスタ。」
フェイトはやっとのことでその言葉を口にする。
その言葉がちゃんと発音できたかどうかは定かではなかったが・・・

鎖は解き放たれたがフェイトは脱力してしまい、立ち上がるどころか
その場で倒れてしまった・・・
自分の出した淫汁にまみれフェイトは倒れていた。 <> 名無し君<><>2005/10/08(土) 11:07:25 ID:tH0fpiIp<> すずかと忍ネタを書き込もうと思っていたんだが
こっちにしてみました。文才の無さが目立ちますが
640氏みたいなのをかけるようがんばります。
アドバイスがあればぜひ <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/08(土) 11:09:20 ID:RmW8rokT<> リアルタイムでキテタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 16:10:27 ID:DBc8HS8s<> どなたか、アルフ×フェイトってのをお願いしたいんですが…。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/08(土) 17:11:29 ID:XoaWataN<> >>36氏 GJ!
アドバイス言える立場じゃ無いけど、プレシアの心情については
地の文でもアリシアの名前は出さずに、仕草や表情の変化だけで
表現した方が痛々しいかも。
フェイトは感じていることにもっと罪悪感をもってしまう表現が
あったら萌え。

>>38
とりあえず最初のスレにROCO氏が書かれていますよ。
保管庫からどうぞ。
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/ROCO/ROCO_03.html

<> 640<>sage<>2005/10/08(土) 17:57:21 ID:4Kb/Hdka<> >>31
d。でもなのはのあの心の強さは無理(;´д`)ノシ



>>名無し君氏
ああもうフェイトエロいよMだよフェイトGJ(゚∀゚)b
ベタな手法だけど呂律がまわらない状態を表現するならカタカナよりも
「あ行」を「は行」にしたほうがぽいかもしんないです。 <> 640<>sage<>2005/10/08(土) 17:59:58 ID:4Kb/Hdka<> 第二十八話 それぞれの決戦、開始

「なのは・・・・」

フェイトは、足を止めた。
時の庭園へと突入して一時間あまりが経過している。
その間これといってさしたる障害もなく、ユーノとともに中心部へ向けて順調に歩を進めてきた。
そして、中央の間まであとわずか。少し開けた場所へと出たところで、彼女は二人の前へと姿を現した。

「・・・・捕獲、目・・・・標、フェイト・・・テスタロッサ・・・・」

虚ろな目をした友がつぶやくのは、何のぬくもりもない、敵としての言葉。単なる標的としての自分へと放たれた、宣戦布告。

───それでも。それでもフェイトは、敵が現れたという緊張と共に、友が無事であったという安堵感を感じていた。

「捕獲・・・する・・・・」

「・・・!!」

問答、無用。レイジングハートを掲げるなのはにフェイトもまた、己の持つバルディッシュを向ける。
迷いは、ない。

「・・・ユーノ、お願いがあるの」
「・・・・・わかってる。手出しはしないよ」

なのはとは、一対一でやらせて。背中越しにそう言おうとしたフェイトの意思を、ユーノは聞くまでもなく汲み取っていた。
心を読んだかのようなユーノの言葉に驚き、振り向くフェイト。

「どうして・・・?」
「なのはもフェイトも、似たもの同士だしね。・・・忘れてるかもしれないけどこれでも僕だって、二人との付き合いは長いんだよ?」
「そうだね・・・。ごめん、ありがとう・・・」
「ただし、よっぽど危なくなった時は手を出させてもらうよ。クロノから頼まれた以上、ここは譲れない」
「・・・・うん、それでいい」
『scythe form set up』

(ありがとう・・・・行こう、バルディッシュ)

心の中でユーノにもう一度礼を言い、意識を戦闘モードへと切り替える。バルディッシュもそれに応じ、変形する。

あの時は、友達になるための戦いだった。そして今度は、友達を取り戻すための、一対一の決戦。

(・・・・行くよ、なのは。必ず君を・・・助け出す!!)

『photon lancer』
『divine shooter』
全力全開、最初で最後の一騎打ち。かつてなのはがそう表した戦い。その望まれぬ第二幕がここに始まった。 <> 640<>sage<>2005/10/08(土) 18:01:26 ID:4Kb/Hdka<>

「・・・・向こうは、はじまったみたいだな」
先程まで、武装局員たちが戦っていたのとは明らかに違う方角で、激しい魔力のぶつかり合いがはじまっていた。
確認するようなクロノの視線に、アルフも頷く。
先程からフェイトとの精神リンクは途絶しており、
それはアルフのほうにまで意識を向かわせる余裕がフェイトになくなったことを意味していた。
ならばおそらく・・・その相手は、なのはであろう。

「そのようですね」
相槌を打ったのは、アルフではない。
二人の目の前に立ちはだかる女性・・・リニスによるものだった。

「なら・・・こちらも始めるとするか」
「・・・・ええ」

(リニス、やっぱりあんたと・・・戦わないとだめなのかい・・・?)

二人のやりとりを見て浮かぶ迷いを、とっさに首を振ってふりはらうアルフ。

(フェイトだって、なのはと戦ってるんだ。使い魔のあたしが迷ってどうするんだよ・・・!!)

顔をあげ、倒すべき敵───リニスを見据えるアルフ。
それは、意図的に。完全に敵として認識する、そうすることでアルフは迷いを断ち切ろうとしていた。
あそこにいるのは、敵。リニスではない。

(アルフ・・・やれるか?ダメならここは僕一人で・・・・)
(・・・いや。あれはリニスだけど・・・リニスじゃない。少なくともあたしの知ってる。だから・・・割り切るよ)
(・・・・そうか。じゃあ、フォローを頼む・・・来るぞ!!)

「いきますよ・・・・!!」

気合い一閃、リニスの周囲から出現した四頭の野獣が二人に襲い掛かる。
反撃のブレイズキャノンが火を噴く。




────二組の戦いを、プレシア・テスタロッサは中央の間から念を介して見つめていた。

勝敗など、どちらでもよい。あの小娘──なのはがフェイトに負けようと、リニスがクロノに敗れようと、
最終的にフェイトの肉体さえ無事に手に入ればよい。最悪、十分に消耗さえしてもらえばそれで問題はないのだから。
かつて大魔導師と呼ばれたのこの力、病を克服した今、「儀式」に必要な魔力は温存せなばならなくとも、
消耗した状態の格下魔導師数人程度、容易に屠りさることができる。

「もうすぐよ・・・・アリシア。今度こそ・・・必ず」

あなたを必ずこの世界に、呼び戻す。

その命を失い、還るべき肉体すら失った愛しき我が子。もう少し。もう少しで代わりとなる肉体がやってくる。
準備は全て、整った。

恍惚なる狂気に微笑むプレシアの傍らで。
いつから存在していたのであろうか。
かつてのジュエルシードへと酷似した真紅の宝石が、妖しく光を放っていた。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 22:41:12 ID:giQ+OVcd<> そして、そんなプレシアのおっぱいをつつこうとしている>21w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/08(土) 23:54:34 ID:DBc8HS8s<> >>43
21さん、えー加減にしなさい!(ビシッ!)
ちなみに俺はアルフのオッパイつつきたい♥ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 01:00:30 ID:m3weKuii<> >>44
<(//#`д´)> <噛み殺すよ?
>>640
GJ!話が重くなってきましたな…ここらで例の話をw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 01:30:25 ID:ZqazF9r7<> >>44
流石だなぁ…AA略

漏れは…
リンディと桃子、そしてシグナムのをつつきたい! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 10:45:21 ID:m3weKuii<>           \ おかーさんいじめちゃなのーっ!/
   ヽl   ,、 l/   ̄iノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  〃")' ~´ヘヘ)"ヽ            ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  !( ソノ八)ヽ) ソ           ;;;''''
    ヾl.゚ ヮ゚ノ!.    )) 卩__ ,.';;''                      ヽ(;´д;・
o=====U===∩====[]コ[i(●==冫    ヽ(´Д`;;・   ヽ(;゚д゚ )ノ       ;・
    ./ソ、j、iヾ.   ))  |ノ ̄ ̄ ヽ;,,     ;・ ;・     ;・;・
    .~(ノ!_j~´             ''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 10:46:48 ID:m3weKuii<> ミスタ…

          \ おかーさんいじめちゃダメなのーっ!/
   ヽl   ,、 l/   ̄iノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  〃")' ~´ヘヘ)"ヽ            ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  !( ソノ八)ヽ) ソ           ;;;''''
    ヾl.゚ ヮ゚ノ!.    )) 卩__ ,.';;''                      ヽ(;´д;・
o=====U===∩====[]コ[i(●==冫    ヽ(´Д`;;・   ヽ(;゚д゚ )ノ       ;・
    ./ソ、j、iヾ.   ))  |ノ ̄ ̄ ヽ;,,     ;・ ;・     ;・;・
    .~(ノ!_j~´             ''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
<> 名無し君<><>2005/10/09(日) 12:01:53 ID:5m3GQ+PC<> リニスが少しいいかもss泣けたし。
だから触手陵辱系をかいたなぁ(下手だが。
公表する場所も無いのが(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 14:07:37 ID:ZqazF9r7<> >>49
読んで見たいディス。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/09(日) 23:22:46 ID:sXivaZWh<> たわむれにユーノくんのおっぱいをつついたら突き指した(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/10(月) 00:54:32 ID:u3Ip4gCn<> >>51
GJ!
クロノは男だから萌えないが…
ユーノは男の子だから萌える!同じ考えのナカーマいる? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/10(月) 01:27:43 ID:Scexmils<> 白状すると、ユーノにハアハアしちゃいそうな自分を必死で押さえています……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/10(月) 05:37:47 ID:ZcE0acnZ<> A's2話は必見ですね。
カッコいいユーノ君が見れます。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/10(月) 12:59:53 ID:/RlOG0gf<> まじか。OPで絶望した傷が癒されそうだ。
まぁこれが最後の雄姿って可能性もry <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/10(月) 15:17:37 ID:GohO8lnT<> 保管庫に1スレの作品すべて置きました。
直後のレスに書かれた誤字の訂正とかは入れたつもりです。
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/10(月) 18:53:26 ID:mznycjAq<> >>55
格好良いというか、ユーノ君Sugeeeeeeeeeee!って感じ
周りがアレげな人たちに囲まれてるけど、ユーノ君も凄いのな
ぜひ見れ <> 640<>sage<>2005/10/10(月) 19:16:52 ID:8EbQtWxA<> そーか世間様ではいわゆる三連休というやつだったのか










ええ、ご出勤でしたともorz
というわけで今週はさすがに通常の投下スピードの予定でつスマソ

>>45
>ここらで例の話をw
オッケーイヤッハー血反吐吐くまで書かせていただきますゲハァ
・・・・・ごめん嘘できれば少し待ってもらえるとありがたいですorz

>>549
乙ですー。
しかし何ですな、
過去の自分の作品って、どうして読み返せば読み返すほど
アラばっか見えてくるんだorz
<> 45<>sage<>2005/10/10(月) 23:38:39 ID:D8qQr068<> >>640
>オッケーイヤッハー血反吐吐くまで書かせていただきますゲハァ
…ワロタw
無茶しないでくださいΣ(・ω・;ノ)/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 00:57:19 ID:umWaL/3S<> ここは字書きに優しいなあ。
ぼくが昔投下してたスレなんて……(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 09:29:59 ID:E/s6RhQ8<> 何か悲哀があるぞアンタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 17:24:55 ID:T5/b4Lg9<> >>60
まぁ元のアニメがどっちかと言うとマイナー系だから、それのSSなんて本当に読みたい/書きたい人しか集まってこないしね(´ー`) <> 名無し君<><>2005/10/11(火) 18:41:05 ID:tLGZVtMP<> フェイトとアルフのとある夜


アルフは窓の外から月を見ていた。考えていたのは
自分の主人を攻撃してくるプレシアや
よく顔をあわす同じ目的の白い少女たちのこと。

色々と考えることがありすぎてどうするべきかも分からなかった。
自分の主人はたとえ自分が意見したとしても何も
言うことを聞いてくれない。

そしたら決定的に主人についていく他ないと・・・

その時突如として躯が疼くのが感じられる。
恥丘に少しずつだが淫らな液が染みだしてくる。

アルフはそれが自分の物ではないと確信するまで
そう長くはかからなかった・・・

この今の躯の変化がおそらく主人との
精神リンクが影響で主人の躯に起きている反応と
同じ反応が起きているのだろう・・・

アルフはだが不思議に思う。そしたら一体何処で
こんなことを覚えたのだろうと。

アルフはフェイトの部屋の前まで行き、そっと
聞き耳を立てる。

何せ元は狼。その聴覚は普通の人間よりも
遥かにいい。

ぐちゅぐちゅと淫らな音が部屋の中に響きわたる。
「はぁ・・・はぁ・・・ひゃぐ・・あぁ」
主人の普段とは全く違う声が聞こえてくる。

<> 玲児<><>2005/10/11(火) 18:49:11 ID:Kp8Gcmvf<> このサイトィィらしい
http://www.acport.com/index.cgi?id=1128853815 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 18:50:00 ID:Jy1MLbyg<> sageてね <> 名無し君<><>2005/10/11(火) 18:50:49 ID:tLGZVtMP<> アルフはその声を聞き主人の新たな
一面を知りうれしく思った。

「かわいい。フェイト。」小声で
聞こえないくらいの声でいうや否や、
ノックを開始する。

コンコン。
「フェイト。おなかすいたと思って
スープ作ってきたよ。」
もちろん口から出任せ。

だが・・・主人は中でビクッと
驚いているのが分かる。


アルフがこんな時に来るなんて
正直な驚きを隠せない自分がいた。

今は次から次へと淫らな液がこぼれ始め
絶頂へと上り詰めていくところだった。

自分の履いていたパンツも淫らな液により
糸をひき、濡れている。

「ありがとう。そこにおいといて。」
フェイトは普段からのアルフを知っている。
アルフは主人の命令(お願い)には弱いのだ。

だが・・・がちゃ。
ほっとしたのもつかの間アルフがゆっくりと
入ってくる。

「フェイト。一体どんないやらしいことをしてたんだい?」

アルフが言い放った一言にフェイトの顔は一気に真っ赤になる。
自分を慕う使い魔だというのがよけいに自分の羞恥心を刺激する。

<> 名無し君<><>2005/10/11(火) 18:56:58 ID:tLGZVtMP<> だが・・・その言葉とは裏腹に自分の
恥丘からはどんどんと淫らな液がこぼれ始めて
ベッドにシミを作っていく。

アルフには自分の主人が恥ずかしがって濡れていることも
すべてお見通しだった。
主人の性格上恥ずかしい想いの最中に
精神リンクまで頭がまわらないと言うことをちゃんと理解している。

その証拠にアルフ自身の恥丘も少しずつ憂いを帯び始めてる。

アルフは座っているご主人の元へ少しずつ近づき、
無理矢理立たせてパジャマを引き下げる。

「フェイト。どうしたんだい?パンツがびしょ濡れじゃないか。」

この一言が更にフェイトの羞恥心に火をつけ、
淫らな液がスゴい勢いで恥丘から垂れている。

<> 名無し君<><>2005/10/11(火) 19:07:02 ID:tLGZVtMP<> フェイトスゴく可愛い。
そんな想いもありアルフのそこも
少しずつ濡れていく。
「フェイトには少しお仕置きしないとね。」
そういうや否やアルフはフェイトを押し倒し
フェイトの恥丘をゆっくりとなめ始める。

「ひゃ・・・アルフダメ・・・はぁ・・ツ・・」
フェイトはこの以上な状況で少しずつだが
快楽という渦に巻き込まれていく。

自分の主人にこんなことをしている。その罪悪感からか
アルフの恥丘もとめどとなく淫らな液をこぼれ始める。

「ひゃう・・・ひゃ・・ひゃん・だめ・・・あぐ」
フェイトはぎりぎりまでいくまいとして
必死で唇を噛み耐えたが、特別敏感な芽を集中的になめられる。
一回なめられるごとに電気みたいな何かが躯を駆け巡り、
そして・・・フェイトの躯がびくんびくんと揺れ
あそこからおしっこを出しながら果てていった。

「はぁ・・・は・ぁ・・・はぁ・・・アルフ・・
次は私がやって・・・あげる」

アルフはその言葉にあそこを濡らす。
元々アルフは自分の好きな主人が自分のために
何かをしてくれたり、するのが好きだった。
それにフェイトのはてる様をみて
自分の雌としての本能が騒ぎだしたかもしれない。
<> 名無し君<><>2005/10/11(火) 19:12:44 ID:tLGZVtMP<> ご主人様をみてみると口からは涎が垂れ
目を開けているのも辛そうだ。
そんな状況で自分のために躯を動かせというのは
やはり酷だろう。

元々主人をこうしたのは私の勝手だし。
アルフは微笑みながら、フェイトの額にキスをし
「また今度でいいよ。私の大事なご主人様」

フェイトは少し残念そうな顔をして微笑んだが
これでいい。主人の躯も白い魔導師たちとの
戦いで疲れているのだから。

だが・・・そうはいってもやはりこの火照った躯を
どこかで沈めたい。

アルフはフェイトにお休みをいうと
トイレに向かい、自分自身も一人で
果てた。

こうしてアルフとフェイトのとある
一日は過ぎていったのだった。
<> 名無し君<><>2005/10/11(火) 19:15:31 ID:tLGZVtMP<> やはり十八禁は難しい。
リアルタイムで考えて打ち込んだので多少のミスは許してくれ。
もっとアルフにフェイトの胸を攻めさせるべきだったと
後悔している俺。とりあえずリクエストをやってみました。

アドバイスもよろしく。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 20:26:43 ID:ohgn4U3u<> >>70 GJ!!
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 20:44:55 ID:GFvtEJYb<> 微妙だなw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/11(火) 21:36:23 ID:UVwXe1jx<> 名無し君GJ!
A'sはなんでtvkだけ木曜なんだorz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 01:17:42 ID:OvoOgRe3<> プレシアたんとスーパーに行き、彼女が大根を吟味している隙に買い物カゴにお菓子を入れたい。
しかも200円のやつを……そしてレジでの精算時にバレて叱られたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 05:29:08 ID:JCmWN86Y<> 精神リンクか・・・これは使えるw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 08:58:54 ID:N9wF9S0R<> お約束ですね〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 14:03:50 ID:XVsvVmuh<> >>74
パック牛乳を入れたいbyフェイト <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 14:27:06 ID:yD6sjbzn<> 二回連続で見忘れた‥‥ orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 20:50:04 ID:1Z2Rkyk3<> 名無し君いいよいいよ〜その調子で <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 20:53:36 ID:QoK/EMoH<> ネタ小説を1つ

今日、フェイトはプレシアと共にスーパー「ミネルバ」に来ていた。
「フェイト、私はどの大根を買うか吟味してるからその間に牛乳を買ってきなさい」
「え・・?」
「成分無調整生乳100%1000mlの奴、それ以外は買ってきちゃだめよ?」
「は・・・はい・・・」

そして牛乳を持って戻る途中
「あ・・・」
お菓子コーナーに迷い込んでしまう。
そしてその中の『ガトー13世のショコラパイ(税別200円)』が目に入ってしまう。
「・・・うぅ・・・」

そして清算

ピッ ピッ ピッ ピッ

1つ、また1つ読み取られて行く―

そして

「ちょっと何これ?」
『ガトー13世のショコラパイ』を読み取ろうとしたレジ係の腕を掴んだ。
「これいらないわ」
「あ、はい、戻しておきます」
そしてプレシアは
「フェイト、帰ったらお仕置き」
「はい・・・」

何を書いたんだ俺は・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/12(水) 23:49:22 ID:3zb7Qt4c<> >>80
とてもイイと思うw
しかし、この二人がスーパーなんか行くはずがないのに妙に違和感がないのは何故だろう。
200円のお菓子すら買ってもらえなかったとしても、フェイトにプレシアとこんな生活をさせてあげたかったよ。 <> 勝手に続編<>sage<>2005/10/12(水) 23:56:54 ID:qErwwMRr<>  買ったものを持参のエコバッグに仕舞いながら、
 プレシアは『ガトー13世のショコラパイ』の事を思い出していた。

 箱にプリントされていた写真を、どこかで見たような気がする。
 CMだろうか? いや、アリシアを失ってから、テレビを見た記憶などない。
解約手続きも面倒だったので、受信料は相変わらず銀行口座から引き落とされていたが、
テレビは時の庭園に引っ越した際に処分してそれきりだったはずだ。

「……母さん?」
「……なんでもないわ」
 思考を中断された苛立ちに、エコバッグをフェイトに押しつけて足早に車に向かう。
 フェイトに目を向ける事などするはずもないが、子供が持つにしては相当重いバッグを、
抜けないようにそこに手をやりながら頼りない足どりで必死に付いてくるのが、
走り回る子供や余所見の主婦に当たらないように展開している知覚魔法のおかげで感じられた。

 こんなものの心配をしているわけではない。
 鰹出汁で炊いて挽き肉餡をかけた大根を食べ損ねたくないだけだ。
 かつての同僚の一人が、実家から送ってきた大根で作って振る舞ってくれた料理だった。
 アリシアには先端の細いところを使い、幼い箸でも摘めるようにしてくれた配慮がうれしかった。
 研究員にならなかったら農家を継いでいたか保父になっていたと語る、ちょっと太った青年だった。
 デスクの上にはいつも菓子があり、新聞を読みながら菓子を食べるのが彼の習慣だった。
 アリシアにも良く菓子をくれたが、実際には自分が食べたくて買ってくる言い訳だったように……

(……ああ……そうだった……)
 プレシアは昨日の事のように思い出した。 <> 勝手に続編<>sage<>2005/10/12(水) 23:57:41 ID:qErwwMRr<>  休日の恒例となっていたピクニックの弁当を買いに、一緒にスーパーに行った時の事だ。
 鳥もも肉とにらめっこしている間に、アリシアがどこかに行ってしまった。
 どうせ、いつものところだろう。スーパーで子供が行くところといえば、菓子売り場と相場は決まっている。 
 しかし、苦笑しながらプレシアが菓子売り場に向かうと、アリシアは食玩ではなく、パイやビスケットの売り場にいた。
 そして茶色い箱を、恭しく捧げ持って凝視していた。
「アリシア? お菓子は一週間に100円までよ?」
 プレシアの所得からすれば、子供に菓子を買い与えるのはたやすいことだが、教育上好ましくないと思っていた。
「うん……」
 アリシアは茶色い箱を元の場所に戻そうとするが、身長が足りずにうまくいかないようだったので代わりに戻す。
「来週までいい子でいられたら買ってあげるわ」
「うん! アリシアいいこにする!」
「はいはい、いい子だったらね」
「あ、でも! ナノハちゃんキャンディもほしい!」
「どちらかよ」
「どっちか!? うーん……」
 大人ぶって腕組みして考え込むアリシアに苦笑しながら、プレシアはずっしり重い買い物かごをレジ台に置いた。 <> 勝手に続編<>sage<>2005/10/12(水) 23:59:25 ID:qErwwMRr<>  あの時アリシアが持っていたのが、彼がわけてくれた『ガトー13世のショコラパイ』だった。
 今とはパッケージも随分違い……いやそもそも、あの時はまだ12世だかひょっとしたら11世だったかもしれない。
 結局、あの約束はどうなったのだろうか?
 社長の名前が付けられた主力商品で、代替わりの度に名前が変わるのだという、どうでもいい話は覚えているのだが。
 覚えていないが、まあそんなことはどうでもいい。アリシアを復活させてからこれまで出来なかった分の愛情を注いであげればいい。
 そうだ、フェイトの歩みを待っている時間などない。早く帰って、研究の続きをしなければ。
 プレシアは立ち止まり、振り向いてフェイトからエコバッグを奪う。
「母さん?」
「私が持つわ」
「でも、わたし大丈夫だよ」
「いいから、早くしなさい」
 プレシアは煩わしそうに言って再び歩き出したが、歩行速度は荷物の為若干遅い。

(母さん…… 持ってくれて、そして歩くはやさを、わたしにあわせてくれてるんだ……)
 フェイトの小さな胸はプレシアの無言の優しさと、そしてまだ母親の荷を背負ってあげられない自分のふがいなさでいっぱいになる。
(待っててね母さん…… わたし、すぐに母さんのお手つだいができるようになるから……)
「早くしなさい、置いていくわよ」
「はい、今すぐ、母さん!」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/13(木) 00:42:59 ID:xRG9B9Au<> なんか微妙な味が出てて面白いな <> 74<>sage<>2005/10/13(木) 01:36:33 ID:K5iLf8Km<> お前ら、プレシアに折檻されたいという、ささやかな俺の願望を
妙な方向に誘導して泣かすのはよしてくれよう(つД`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/13(木) 09:05:20 ID:dNxu8p0b<> ささやかかなぁw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/13(木) 14:47:00 ID:M80UWk8O<> ナノハちゃんキャンディください・・・ <> 80<>sage<>2005/10/13(木) 20:16:54 ID:CmIT+KRy<> えー、続編を作ってくれてありがとうございます。
自分がこれから書くのはギャグです

=アリサの家=

今日もなのははアリサ、すずかと共にフェイトのビデオレターを見ていた。
『今日は3人に私の好きなお菓子を送ったの、気に入ってもらえたら・・・』

アリサ「ねぇなのは?フェイトが送ったお菓子って家にあるの?」
なのは「うん、これから取りに行くの?」
すずか「そうだね、ちょっと食べてみたい」

で、なのはの家に

なのは「これがフェイトちゃんの送ってきたお菓子だよ」
アリサ「へぇ〜、きれいに梱包されてるわね」
白い紙に包まれた3つの箱。
すずか「どうする?今あけちゃう?」
なのは「そうだね・・・みんなでどんなお菓子か見てみようか」

ガトー14世のショコラパイ =月は出ているか・・?=

なのは「・・・」
アリサ「・・・」
すずか「・・・」

すみません変なSSで・・・。
ちなみに台詞はガンダムXより <> 640<>sage<>2005/10/13(木) 20:48:54 ID:ZY3LHsZj<> >>名無し君氏
フェイトがエロくなってて良いですなー、今回も。
一箇所だけえらそうなことを言わせてもらえるなら
「淫らな液」で統一するよりも言い回しを使い分けた方が単調に
なりにくくて良いかと。
人のこと言えないねごめんねorz

>>80氏、>>82
乙です。イメージとしてはロッテのチョコパイ?



29話のほうが先にできあがりそうなので出来次第うpします <> 名無し君<><>2005/10/13(木) 21:43:34 ID:1IdZJKAT<> 俺は職人に昇格したか?おまいらの感想を待つ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/13(木) 21:45:53 ID:/kDYDLf1<> >>91
sageれ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/13(木) 23:36:22 ID:O4bDMWm7<> 30近いオジサン(魔法少女が大好き〜)を、見返すたびに泣かす恐るべきアニメ。
奥さんが13話のラスト、なのはとフェイトの語らいのシーンに流れた曲をピアノで
弾いているところに出くわしただけで涙がちょびっと出てくるのだから尋常ではない。
いや、尋常でないのは俺のほうか……。 <> 640<>sage<>2005/10/13(木) 23:58:37 ID:ZY3LHsZj<> 第二十九話 なのは対フェイト・前編

『そか、フェイトちゃんとなのはちゃんがな・・・・』
「うん・・・全部、聞いちゃった・・・」
『・・・・ごめんな、何にも言えへんまんまおって』
「そんなことないよ。こっちこそ、突然電話しちゃって」
『ええんよ。・・・・教えてくれてありがとな、二人の事』
「うん・・・」
と、すずかの耳に、電話相手の少女の名を呼ぶ声が聞こえる。
だれかが向こう側で、彼女のことを呼んでいるらしい。
『・・・行かな。検査の時間やて。・・・うちも二人の無事祈っとるから』
「ん、それじゃあ・・・」
『二人が帰ってきたら、五人でまたなんかしよな?』
「うん、絶対に・・・・」

携帯を閉じたすずかは、掌に握ったピンクのリボンを見つめる。
アリサと共にフェイトから託された、なのはとの思い出の片割れ。

(みんな待ってるよ、フェイトちゃん、なのはちゃん・・・)









「は、あぁぁぁっ!!」
「・・・・!!!」
双方の杖がぶつかり合い、火花を散らす。
互いをよく知る白き魔導師と黒き魔導師の戦いは、かつてそうであったように、互角。
凄まじい衝撃にもお互い、一歩も引くことなく鍔迫り合いを演じている。

「・・・!!」
「!!バルディッシュ!!」
『difencer』

背後から接近する数発の光弾を防御し、一旦フェイトはなのはと距離を置く。

そう、戦いは一見互角であるかのように見える。だが。

『scythe slash』

この戦いにおいて互角とは即ち、フェイトの不利を意味する。

「っ・・!!」
なのはの砲撃をかわしつつ、接近戦へと持ち込もうとするフェイト。

(く・・・スマッシャーやレイジが使えれば・・・!!)

牽制に放つフォトンランサーもぎりぎりまで威力を絞った、到底ダメージを与えるには及ばない代物だ。
無理もない。プレシアによって強大な魔力を与えられたなのはのバリアーは、あまりに強固。下手に砲撃したところで弾かれ、
スターライトブレイカーの糧とされるだけだ。うかつには使えない。

つまり今のフェイトは、フォトンランサー、サンダースマッシャー、サンダーレイジという三つの主力魔法が封じられた状態で戦っているに等しい。
なのはに対してフェイトの採り得る有効な戦術は、牽制のためのわずかなランサーとバインド、そしてなのはの苦手とする接近戦に持ち込むくらいであった。 <> 640<>sage<>2005/10/14(金) 00:00:21 ID:ZY3LHsZj<>
「このっ!!」

背後に迫っていたディバインシューターを切り裂く。
振り向いた先にはもうなのははいない。

(バインドで・・・動きを止めないと・・・!!!)

この手の魔法は、対象を操るための魔力を相手の体のどこかに───言うなれば、魔力の受信アンテナのように───打ち込むことで、
それを介して相手の体に魔力を流し支配する。

なのはを開放する手段は、その打ち込まれた大元の魔力に、別の魔力を直接ぶつけて術式を破壊すること。
しかしそれを今のなのはに対して行うことは困難を極める。せめて、動きを止めなければ。

(どうすれば・・・?)

「!!」

思考が隙となり、なのはの接近を許す。
至近距離で振り下ろされるレイジングハート。バルディッシュで受けるのは間に合わない、そう判断し左手の手甲でそれをガードするフェイト。

「ぐうぅぅっ!!」

手甲の亀裂に構わず反撃のバルディッシュを一閃するも、既になのははそこから消えていた。

「っ・・どこに!?」
なのはの戦闘スタイルからすれば、らしくない一撃離脱の高速接近打撃。
不審に思いながらも白い友の姿を探すが。
「だめだ、フェイト!!そこから離れて!!」
「あっ!?」
ユーノの叫びにしまった、と思ったときには遅かった。フェイトの両腕、両足を、桜色のバインドが拘束する。
先程の接近はこれを仕掛けるための陽動だったのだ。

なのはの拘束魔法───レストリクトロック。

「この・・・!!」
(く、これがくるってことは・・・!!)
必死でもがくも、四肢を束縛する光の輪はびくともしない。
こちらがバインドで動きを止めようとした矢先に、先を越された。

「・・・・レイジングハート」
『starlight breaker』

(まずい・・・!!)
フェイトの見上げた先。

かつて二人の戦いの明暗を分けた、星の光が。

三度フェイトに牙を剥くべく、集まり輝いていた。
<> 640<>sage<>2005/10/14(金) 00:06:19 ID:ZY3LHsZj<> 投下終了〜
A'sの扱いに関しては以前暫定的なもの挙げましたが
改めて考えた上で設定捏造(待て中です

さーもう片方も書くか・・・いつになることやらorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/14(金) 00:23:15 ID:knh0jSyO<> 「目に見えるものだけが真実じゃないのよ。」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/14(金) 01:25:48 ID:w7ZVw5U0<> >>640
相変わらずGJです!

一応こっちでも宣伝
本日の最萌トーナメントで
アリサ・バニングスが出場してるので、
皆さん投票お願いします。
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1129216740/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/14(金) 20:17:00 ID:frkOWd/R<> >640氏
そうやって、orzってなるたびに5セントもらってたら今ごろ大金モチだな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/14(金) 21:54:00 ID:RxKVRNkR<> 突然だがシグナムものって無いかな?
今までに無いのは判ってるけどさ。
構想として誰か持ってない?





俺?
書けてりゃ人任せになんかしないさ。
シグナムたんだぞ?するわけないじゃねえか。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 01:01:18 ID:lMucDUS/<> 放送を見られない俺が、100のためにしてやれることは何もない……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 04:02:38 ID:HwbGb/uL<> ふたなりなのはとフェイトの和姦ってない? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 08:45:52 ID:/8dpb2Xh<> ふたなりも嫌いじゃないけど、なのはの場合変身シーンに問題を生じそうでヤだなあw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 09:48:24 ID:2ieHMw2V<> むしろふたなりなのはのみさくら風オナニーSSが読みたい <> 名無し君<><>2005/10/15(土) 12:12:31 ID:BSOg6WCF<> 俺的には自分で考えたネタ。
もしa,sがなかったらという
アナザストーリー
その名も魔法少女リリカルなのはSTAR'S
まぁ少しずつのせていければいいと思うので <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 12:34:53 ID:cYWvuOXP<> >>100
まだキャラも掴み切れてないし(漫画版見てると違うのかもしれんが)
とりあえず後1ヶ月待ってみようぜ。
という俺はヴィータ萌え <> 名無し君<><>2005/10/15(土) 13:37:29 ID:BSOg6WCF<> 魔法少女リリカルなのはSTAR'S

小さな事件が終わってから二年が経とうとしていた。
今現在ではなのはの部屋でリアルタイム通信をしていた。
フェイトはリンディーの誘いを受け養子になっていて、
今はなのはの家にお世話になっていた。
「明日はもう始業式だね。」なのはの少し残念そうな声がする。
「うんそうだね。」フェイトはさしずめ
そのような雰囲気は無い。
元々人が集まるような場所には行かせてもらえなかったため、
人が集まる場所はやはり今でも楽しいみたいだった。

「その日は僕も非番だし、艦長と一緒に見に行こうかな。」
クロノのちょっとした提案がユーノの頭に突き刺さる。
「じゃじゃあ僕も。」
「あらユーノ君その日は勤務の日でしょ。」リンディーの
冷静な一言がユーノに衝撃を与えた。
「ああ。そうだった。」ユーノの残念そうな声が。
あの事件の時に結界の腕が認められ今ではアースラに勤務していた。
アースラでもこの種は少ないためけっこう敬われている。 <> 名無し君<><>2005/10/15(土) 13:38:45 ID:BSOg6WCF<> とりあえず今日はここまでで
頭まわんねぇし
あとアドバイス文句等あれば
びしばし言ってください。
そのたび傷ついたり喜んだり(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 22:59:48 ID:ZiKsuO/y<> なかなかアヴァンギャルドな作風でよろしい。
だけど、君の頭んなかに浮かんだことを適当に書きつづっただけで、
すべてが読む人に都合よく伝わるわけじゃないよ。
もうちょっと読み手に優しくなろうぜ。

>小さな事件が終わってから二年が経とうとしていた。→アニメ本編の終了からって事かな?
>今現在ではなのはの部屋でリアルタイム通信をしていた。→誰が?
>フェイトはリンディーの誘いを受け養子になっていて、→あるかもね。で、なのはの部屋でリアルタイム通信をしているのはフェイトと誰かなのか?
>今はなのはの家にお世話になっていた。→同棲ハアハア っていうかそんな甘い生活があるならそれを先に言え!
>「明日はもう始業式だね。」なのはの少し残念そうな声がする。→ええと、なのははフェイトのそばにいるのですか?それとも通信先にいるのですか?
>「うんそうだね。」フェイトはさしずめ→さしずめ、、、
>そのような雰囲気は無い。→???
>元々人が集まるような場所には行かせてもらえなかったため、→クスン、、、フェイトかわいそうだよフェイト。でも今はいいよな……。
>人が集まる場所はやはり今でも楽しいみたいだった。→たとえばどこさ?

>「その日は僕も非番だし、艦長と一緒に見に行こうかな。」→誰が非番なのだ。
>クロノのちょっとした提案がユーノの頭に突き刺さる。→提案が頭に突き刺さるのか。ユーノとクロノはどこにいるの?フェイトとなのはの会話に参加してるの?
>「じゃじゃあ僕も。」→ユーノくんあわててます。なんでだろう?
>「あらユーノ君その日は勤務の日でしょ。」リンディーの→もうひとりいたのですね。ていうか先にその場にいる人を紹介してください(名無し君からさりげなく)。
>冷静な一言がユーノに衝撃を与えた。→んな、おおげさな。
>「ああ。そうだった。」ユーノの残念そうな声が。→ここ5行ほどはユーノ視点だったみたいだけど、、、「残念そう」って誰の感じたこと?
>あの事件の時に結界の腕が認められ今ではアースラに勤務していた。→だから誰が? まあユーノなんだろうけど。
>アースラでもこの種は少ないためけっこう敬われている。→種かよ!

これであってる? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 23:04:00 ID:BlWy96v4<> >>109
無駄な突っ込みが大杉る件について

>名無し君氏
投下はもう少し長く作ってからの方が…特に初回は。
初回からこま切れだと読む気失せる危険アリ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 23:38:38 ID:UWp/2b3l<> 設定を最初に箇条書きででも説明したあと
なのは「なんたら」
フェイト「かんたら」
とやってくれた方が
よっぽど読みやすいにょ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/15(土) 23:40:40 ID:UWp/2b3l<> 「にょ」ってなんだよ「にょ」って。
恥ずかちー(//▽//)
わ、わざとじゃないんだ、頼む信じてくれ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 00:38:09 ID:yAqMsxJ9<> >>108
初投稿乙です。
漏れは文才が無いからたいしたことは言えないが…
いきなり二年後はちょっと無理があるのでは?二年もたってるのに人前に出れないのは…
携帯からのカキコでスマソ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 00:54:24 ID:4/4Mm9sK<> お前ら、もうちょっと仲良くしないと俺の嫁(バツイチ、かわいい連れ子2人あり)が
鞭でビシバシお仕置きするですよ! 結構マジに痛いんだぜ(*´Д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 03:50:20 ID:Gw2iv4B8<> 第3話たまんねー
書くぜ、俺は百合を書くぜ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 05:52:46 ID:c31FSHcA<> 3話実際には見て無いんだが
なのは×フェイトなのか!?
それとも
はやて×ヴィ―タなのか!? <> 640<>sage<>2005/10/16(日) 07:45:06 ID:om37mOr4<> >>名無し君氏
指摘文句バッチコーイとのことなので、言えるような立場じゃないですが一点だけ。

>「じゃじゃあ僕も。」
>「ああ。そうだった。」
こういったところにもっと読点や「・」、「!」使ってみてはどうでしょう。
例えば
「じゃじゃあ僕も。」→「!?(反応した感じ)じゃ、じゃあ僕も・・・(途中でリンディに遮られるイメージ)」
「ああ。そうだった。」→「ああー・・・(落胆)そうだったぁ・・・(更にorz)」
といったみたいに。
ただこればっか使いすぎるのもアレですが。俺とか俺とか俺とかorz
えらそーなこと言ってスマソ。

>>112
案ずるな、俺はお前を信じている

>>115
期待してますよー。
百合いいよ百合

>>116
中の人つながりでここは
つ<はやて×アリサ> <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 08:35:14 ID:UHH1niF7<> >>114
>連れ子二人
全米が泣いた <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/16(日) 23:33:22 ID:6FNmxqoC<> 114は、アリシアとフェイトの二人が義理の娘というある意味すさまじい環境で正気を保てるのだろうか。
年増スキーなら大丈夫なのかな? <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/10/17(月) 01:06:48 ID:tt5jeBYE<> 小説のカラーページのイラスト見てふと思った・・・
フェイトの体が妙にきれい。プレシアの折檻の痕とか
残っていてもおかしくないと思うのだが。

<>
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/17(月) 22:51:05 ID:2dqa3vp9<> 時空管理局の医療技術なら傷痕も治せそうだけど。

はやての寝間着はパジャマじゃなくてネグリジェかな?
マンガの3話だとどちらにもとれそうだけど、
足のことを考えるとネグリジェの方が便利なのかな。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/17(月) 23:30:54 ID:JIYowFzt<> >>93は後藤弘茂、嫁は貴子と見た、っていうか奥さんくれ。

という自作ネタは置いておいても>>93には超同意な23歳会社員。
この番組はサービスカット抜きにしてマジでゴールデンタイムにもっていって欲しいよね。
いろんな要素が詰まってるからどこを楽しむかにもよるんだけどさ・・・。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/17(月) 23:57:52 ID:2P2n7AYQ<> >>122
所詮、日本が認めたアニメは何度も再放送…翼は問題外…
腐女子向けの種&種死はアニメOPは結局ずっと使いまわし…
その上、6時なのにベットシーンがあったし…
そして本編も使いまわし…最終回も使いまわしだった…
種死が終わった後は初回からエグイしさ…

結果…リリカルなのはは問題なく放送できるのでは?
パンちらや入浴シーンあるかもしんないが、種より問題なし!
日本のテレビ放送は何を考えてるか分からん。
福島県は面白いアニメ何一つ無いし… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/18(火) 01:30:20 ID:KAE7L3RB<> リリカルなのはが夕方もしくは土日の朝の放送となって広く市民権を得たあかつきには、
ぜひともおまけシールつきの魚肉ソーセージを発売してほしい。
ZETTAI大人買いするんだー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/18(火) 12:53:02 ID:y6bHxvMI<> リリカル、マジカル、夢が膨らみます <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/18(火) 13:24:55 ID:EjLBQHwS<> >>124
その時にはとらいあんぐるハートは既に伝説になってそうだな・・・ <> 640<>sage<>2005/10/18(火) 19:33:52 ID:Bor9Rtlf<> 2、初夜

「・・・では、クラールヴィントでも駄目、ということか?」
「そうなるわね」

鮮やかな髪の色の女性───シグナムは栗毛の女性、こちらはシャマルという───の報告を聞き、考え込むような仕草をする。

捕らえた白服の少女。彼女の魔力は絶大だ。なんとしてもものにしておきたい。
だがその魔力は少女自身の心が、自らを守るという本能のために精神の奥底に封印してしまっている。
彼女自身、自覚しないまま。
それはあまりに強固で闇の書どころか、こういった作業に特化されたシャマルのディバイスですら封印の解除は不可能である。
封印をした彼女自身にもおそらく解くことはできないだろう。

先程までシャマルの行っていた報告の内容は、概ねこんなところだ。

「迷っているのね、シグナム」
「・・・・ああ」

彼女の魔力を手に入れる方法がないわけではない。
その封印が心に因るものならば、その心を折ってしまえば良いのだから。

そして相手が少女───女である以上、最も手っ取り早い方法は、一つ。
しかしそれは────

「あの少女は?」
「はやてちゃんにばれないように、2階の奥の部屋に捕らえてあるわ。一応魔法が使えないよう処置して、両腕を拘束した上で」
もっとも魔力が封印されている以上、必要もないでしょうけど。シャマルはそう付け加える。

「・・・そうか・・・」
「ねえ、シグナム。私達は・・・・『闇の書を守護するために存在している』のよ?」
「・・・何が言いたい」
「騎士として正しいかどうか悩むのはあなたらしいけど、目的のために手段を選んでいる場合ではないと思うわ」
「・・・・わかっている」

唇を噛みながらもシグナムは立ち上がる。

「・・・この件は、お前達に任せる。・・・・思ったとおりにしろ」
それだけ言うと、シグナムは部屋から出て行った。

<> 640<>sage<>2005/10/18(火) 19:34:44 ID:Bor9Rtlf<>





「恨みはないが・・・許せ」
「や・・・あ・・・ぁ・・・ああああああああああああああぁぁっ!!!ぁ・・」

拒絶の声も空しく。赤黒く脈打つ肉の棒が、容赦なくなのはの胎内へと突き込まれる。
既に戦闘でボロボロだったバリアジャケットの上半身は男の手によって剥かれ、ロングスカートもお腹の上までたくしあげられている。
男の突き込みに震える左足に、先程まで純潔を守っていた薄桃色の下着がひっかかっていた。

なのはが目を覚ましたそこには、褐色の肌の。屈強な男が立っていた。
そしてその横には自分を打ち倒したあの少女も。

男はあくまでも、無表情に。
少女はその幼い顔に、残酷な笑みを浮かべ。

なのはが剛直に貫かれていく様を見ている。
「抜い・・・あくぁ・・・うああっ!!っひぎ・・あああぁっ!!」

痛い、のたった一言で済むような激痛ではなかった。

何故。どうして。一体この人はわたしに何をしているの。

激しい痛みと共に、なのはの脳内を疑問が駆け巡る。
いくら精神的に大人びているとはいえ、まだ九歳の少女に性の知識は殆どなかった。
それでも今自分へと覆いかぶさってきているこの男が何かしらの目的をもってこのような行為に及んでいるのは理解できた。
だが、なのはに出来るのは、ただ泣き叫ぶことだけ。

「ぎっ・・・・いあああああぁああぁぁああぁっ!!やぁっ!!ぁあっ!!ぁああぁ!!やぁあぁ!!」

まるで、灼熱の中打ちあげたばかりの鋼の棒が入れられているようだった。
熱くて、痛くて。なのはの胎内に、圧倒的な存在感で突き進んでは、引き返し。
男の腰が前後する度、なのは自身の赤い純潔の血に染まった肉槍がなのはの膣を切り裂いていく。
何度も、何度も。無理矢理開かされた両足の付け根の痛みになのはは悲鳴をあげた。
頬を、激痛の涙が伝っていく。

「・・・ヴィータ・・・少し・・・黙らせろ・・・」
「ん・・・了解、ザフィーラ」

男の言葉に、ヴィータと呼ばれた少女が立ち上がる。

「やああぁぁっ!!!・・あぁ・・・あぁ!!・ひぐっ!!・・・ぅあぁあぁあっ!!!!ぅんぅ!??」 <> 640<>sage<>2005/10/18(火) 19:35:52 ID:Bor9Rtlf<>
揺さぶられる度なのはの口から漏れていた叫び声が、急にトーンダウンする。

「んぶぅぅぅっ!?」

涎すら吸えず開きっぱなしだったなのはの口を・・・・ヴィータの唇が塞いでいた。

(っ・・・何・・・?わた・・し、この子に・・・・?)
「んぐっ!!!んんんんん!!!んむぅぅ!!んーっ!!!!」

少女の行動への驚きによって一旦戻ってきかけた思考が、再び激痛によって散らされる。
だがなのはの口は少女のキスによって閉じられ、悲鳴がわずかに漏れるだけだ。

「んーっ!!・・・んっ!?うんっ、んぐんんんーっ!!!」

口内を、少女の舌が蹂躙していく。

上顎内部を舐められ、舌と舌を絡ませてくる少女。口と口の隙間から、二人分の唾液が流れ落ちる。

(やぁ・・・だめ・・・痛・・・気持ち悪・・・助け・・・・)

更に少女は、露になったなのはの乳首へとその指先を伸ばす。

「!!!???」

突然、胸の山頂を少女の柔らかな指先に摘み上げられ、それにあわせなのはの身体がビクリと反応する。

(な・・・に・・・?今、ビリッて・・・)

「!?・・・んんんーっ!?んむぁっ、んぐんんぅーっ!!!!んっ!!んっ!!」
今度は乳首だけでなく、左右の未発達の丘、全体を。
少女の小さな手によって揉みしだかれる。男の激しく、乱暴な突き込みとは対照的にゆっくりと、やさしく。
その都度なのはは、生まれて初めて感じる感覚に、ビクン、ビクンと身体を痙攣させていた。

上半身を、快楽によって。
下半身を、獣性によって蹂躙され続ける。

溢れ出る涙と涎で、顔はぐちゃぐちゃだった。

二人がかりで行われるその責め苦に、敗北によって傷ついた身体が耐えられようはずもない。
後ろ手に縛られた両腕は三人分の体重を受け既に感覚はなく、背骨も激しい責めにみしみしと音を立てる。
「!!!!!!!!!!!!んんんんんんんんんんんんんんぅぅうぅぅぅっっっ!!!!????」
突如として、男──ザフィーラの腰の動きが加速し、激化する。
多少なりとも慣れつつあった痛みが激痛として再認識され、なのはは一瞬白目を剥きかけた。
<> 640<>sage<>2005/10/18(火) 19:36:27 ID:Bor9Rtlf<>
(んぁ・・・・だ・・・めえ・・・・助け・・・・終わ・・・てぇ・・・)

せっかく取り戻した意識を、なのはは再び手放そうとしていた。
目の焦点が合わず、間近で口内を攻め続ける少女の顔すら碌に見えない。

───ああ、駄目。

意識が、遠い世界へと飛び立つ、その直前に。
「!!!!!!」
男の剛直が、今までになく深い位置までも突き入れられ。

「んんんんんんんんんんんんんんんんんんぅぅぅぅぅ!!!!????んんんんんっーーーっ!!!!」

お腹の中に注がれた熱い何かに一際甲高い叫びをあげ、意識を取り戻す。

だが、せっかく取り戻した意識も、真っ白で。
何ら思考をしてはくれない。

「ん・・・んぅ・・・ん」

ただ、体から何かが引き抜かれた感覚と。視界の隅に映った、肩で息をする男の様子から。

(ああ・・・終わっ・・・・んだ・・・・)

苦痛の終焉を、回らない頭でも認識することができた。

そして少女が離れていくと同時に、なのははまた気を失った。

───これが、終焉でなく。

幕開けに過ぎないことを。

わずか10分後、彼女は知ることになる。 <> 640<>sage<>2005/10/18(火) 19:39:20 ID:Bor9Rtlf<> エロって難しいorz
今まで以上に他の職人様達が神であったことを実感
スゴイスゴイヨ>>職人all <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/18(火) 22:40:36 ID:ov516l5I<> >>131
GJです。10分後ってことはまだ続くのですかな?続くのなら楽しみにしてます! <> 80<>sage<>2005/10/18(火) 22:51:03 ID:CAVfUSX2<> >>131
GJでした。
これからもがんばってください。
自分の所は今日なのはA‘Sの第3話やります。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/19(水) 01:34:05 ID:eYCNvODe<> 旧支配者への呼びかけのごときなのはの悲鳴ワロタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/19(水) 14:49:29 ID:i0l6khEA<> ある種のギャグだと思われ <> 640<>sage<>2005/10/19(水) 17:37:16 ID:1+iUHFJQ<> >>134氏、>>135
スマソやっぱ俺にはエロむりぽorz <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/19(水) 19:29:44 ID:EZYq0EzK<> >>640
正直、読んだ時もう自分じゃ書けないと思った。
#思うだけで絶対書くけど
何て言ったらわからないけど、エロパロじゃないエロみたいな。

あと、中の人的には親子? <> 名無し君<><>2005/10/19(水) 21:30:19 ID:N550K5vK<> 魔法少女リリカルなのはstar's

「それじゃぁそろそろ寝ようかなぁ」
なのはが重たそうな目をこすりながら言う。

ここ高町家は早起きを習慣としているような為、
自然と寝るのも早くなる。
「うん。」
その習慣はフェイトの体にもしみ込んだらしく、
今では9時ぐらいになると、一緒になのはの部屋のベッドで
仲良く寝るのが二人の習慣になっていた。

「あ!そうだ。最近物騒な事件が増えているので気をつけてくれ。
アースラやその他の時空管理局のメンバーもやられている。」
クロノが真剣な眼で二人を見据えながら言う。
「けど二人ともAAAクラスの魔導師だから・・・きっと大丈夫よ」
リンディーさんはこの二人の力を良く知っている。
そこらの魔導師よりもずっと強くて・・・
内心ではうちに就職してほしいのだが・・・・
「うん」
「はい」
「それじゃお休みお兄ちゃん。義母さん、エイミィー、アルフ、ユーノ。」
フェイトの声にクロノの顔が真っ赤になる。
「みんなお休み」

リアルタイム通信をきった。その後は少しの静けさがその場を
覆っていた。
「フェイトちゃん・・・きっと大丈夫だよね」
なのはが最後のクロノの一言が心配なのか怖そうに
聞いてくる。
「うん。なのはも強いんだし・・・それに
いざとなったら・・・私が守る。」
「フェイトちゃん・・・」
その声にやはりなのはは感動した。
かつては命をかけて戦ったライバル同士。
それが目の前でスゴく優しいことを
言ってくれる。
「うん。ありがとう!!寝よ」
「うん。」
この日の幸せだった日々が過ぎ
戦いの日々が幕あけることを
まだ誰も知らなかった。

「よくも・・・ママを・・」どこかから悲しみの声・・・
いや・・・これは慟哭。
一つの悲しみが今なのはたちを巻き込んでいく・・・ <> 名無し君<><>2005/10/19(水) 21:34:05 ID:N550K5vK<> 頭が痛い・・・
今回結構本気で書いてみました。
バックアップとっとかんと・・・(泣き
前回のアドバイス(罵倒?)でかなり
傷ついたがフェイトのごとくそれ以上のそんざいに
(アドバイスよろしく)文才も無き俺に
哀れみを(泣き

ちなみに登場キャラは最後の一言で分かる人が
数人以上いると思うがネタばらししないでもらえると
ありがたい <> 名無し君<><>2005/10/19(水) 21:35:00 ID:N550K5vK<> 640氏GJでした。
ぜひ見習わせていただきたい限り <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/19(水) 22:09:01 ID:ALJTNDel<> 名無し君GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/19(水) 22:43:38 ID:T7jdrO/C<> いいからsageろバカ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/20(木) 13:23:10 ID:WlieydNK<> sage方が分からないとか言い出すんじゃあるまいな… <> 640<>sage<>2005/10/20(木) 22:53:44 ID:CmUcdu2q<> 30話の執筆がなかなか進まないので先にShe & Me (今作)でのA'sに関する設定をば。
A's三話を
見てない人にはネタばれが軽くあるので注意。

はやて達やA'sの扱いについて

「闇の書」を巡る事件
・基本的には「あった」ものとして扱います。ただし期間は1週間程度でフェイトの転入もなし。
アースラで生活。A's2話終了後からの分岐と考えてもらえればよいかと。アースラ使用可、不可の分岐で。
1,2話とは時間軸共有なのでデバイスやジャケットも一度壊されて変化してます。

デバイスの強化
・単純な強化です。カートリッジシステムとかはなし。ベルカ式はあくまで「かつて」使われていた技術との
ことなので、そうほいほいできるもんじゃなかろう、と。外見のみA'sでのパワーアップ後のデザインに準拠します。

フェイトの裁判
・まとめサイトの俺の前作を見てもらえばわかりますが本編と異なってますorz嘱託なんて手を使ってくるとは
当時思わなんだ・・・。本編では嘱託試験→裁判→A'sの順ですがこの話では裁判と嘱託の順が入れ替わってます。

事件の起こった順
・なのは一期→forget-me-not(俺前作)→A's→forget-me-not最終話(俺前作最終回)→今作
という流れで。

はやて
・基本的に本編まんまです。足は治ってませんが事件の影響か少しずつ回復の兆しが見えてきている、ということで。
事件終了後もアリサやすずかにはその手の話は知られていません。現在若干離れた所の病院に入院、足の治療中。

闇の書
・一応、管理局によって保管されている・・・という設定にしていますが、登場予定はないので
細かい設定なし。ひょっとしたら姿を消したということにするかもしれません。この辺いまだ流動的。

ヴォルケンリッター
・事件終了とともに姿を消し、行方不明になっています。なのは達とは和解済み。
ただ闇の書と同様登場予定はないので細かい設定はなし。

勇者王
・登場予定はありません。


うーん、苦しいなぁorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/20(木) 23:54:25 ID:lELqAPHL<> >>144
ゴルデオンクラッシャー吹いたw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 08:35:00 ID:KUGwTLQK<> 勇者王てw
分かっちゃいるけどヘルアンドヘブン吹いたw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 09:50:40 ID:Mrdcc67N<> 勇者王だけじゃなくて理事とか盟主もあるよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 10:10:06 ID:eCVG1Hfx<> すみません。ここって、オリキャラの投稿って可能ですか?可能なら、新たな敵キャラをこちらで考えてので、
使って頂ければと…。

・凶悪犯罪チーム『デッドタイマーズ』
金儲けの為だけに様々な異世界を破滅に陥れてきた、時空管理局が追跡中の犯罪集団。ジュエルシードと闇
の書をアースラから盗んで逃亡した。4人ともサイボーグで、普段は人間の姿をしているが、戦闘時には化
け物の様な姿になる。

・マグネス
『デッドタイマーズ』のリーダー。クモ型のサイボーグ。口から糸を吐いて相手を締め付ける。
・ゲルマー
ヘビ型のサイボーグ。電子鞭を使って襲い掛かる。鞭の先端からは強力な電流を流す。
・ナトル
コウモリ型のサイボーグ。超音波を発して相手を混乱させる。武器の爪は先端に猛毒がある。
・カリン
ハチ型のサイボーグ。レイピアの様な細い剣を使う。
・マシン兵
デッドタイマーズが使用する機械戦闘兵士。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 10:21:32 ID:lV1e2nDC<> >>148
魔法使い以外却下 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 13:03:34 ID:yNvnAzyY<> っていうかすごくつまらなそうw
センスわるすぎ <> 148<>sage<>2005/10/21(金) 13:57:06 ID:eCVG1Hfx<> あっ!そうでした忘れてた!
もちろん『デッドタイマーズ』も魔法使いの凶悪犯罪者という設定ですよ。
簡単に言えば魔法を悪用してるわけです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 14:30:32 ID:lV1e2nDC<> >>151
リリカルなのはに悪人は要らないから却下 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 14:55:59 ID:PPZzwUhy<> >>152
禿同 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 16:01:31 ID:znl28vmF<> あんまりな言われようにワロタ
まあ、少し考え直して別のネタでがんばってくれ <> 640<>sage<>2005/10/21(金) 19:17:52 ID:pDu96FOT<> 第三十話 なのは対フェイト・後編

 ────まずい。このままじゃフェイトが。
バインドに捕らえられたフェイトの姿に、ユーノは支援へと向かうべく身構える。しかし。

(待って!!ユーノ!!)

「!!フェイト!?」

(まだ・・・まだやれる!!だから、手は・・・・)

「なっ・・・!?」
(大丈夫・・・だから!!)

なんという無茶を言うのだろう。スターライトブレイカーの威力はフェイトだって知っているはず。
まして今のなのはの魔力は、以前や普段とは比べ物にならない。ブレイカーの破壊力もかつてのものとは桁違いだろう。
このままでは間違いなくフェイトはその直撃を食らうというのに。

(けど・・・!!)
(お願い!!耐えてみせるから!!)

「っ・・・・・・・!!」
(ユーノ!!)

バインドから逃れようともがき続けるフェイトを見上げ、すぐに苦渋の表情で顔を逸らすユーノ。
訴えかけてくるように、フェイトがこちらを見ていて。

数瞬の後、折れるユーノ。上げかけていた手を、下ろす。
なのはといい、フェイトといい。どうして自分の周りの女の子は言い出すとこうも聞かないのだろう。
(・・・わかった)
(ありがとう・・・ユーノ)

───よし、あとは、耐え切るだけ。

信じてくれたユーノへと礼をいい、フェイトはなのはの攻撃を耐えるための準備───とはいっても先程思いついたばかりの手を───進める。

「バルディッシュ!!」
『phalanx shift』

「ファランクスシフト!?フェイト、まさか!?」

防御しても、ブレイカーには結界ごと打ち抜く能力がある。ならば。
(防御しても無駄・・・だったら!!)

ならば、真っ向から迎え撃ち、相殺するしかない。そしてフェイトの持つ魔法でそれが可能なのは────
「アルカス・・・クルタス・・・エイギアス・・・」
フォトンランサー・ファランクスシフト。フェイト最強のその魔法、一つだけ。

(本気なのか!?確かに方法はそれしかないだろうけど・・・!!)
<> 640<>sage<>2005/10/21(金) 19:19:35 ID:pDu96FOT<>
スターライトブレイカーとて、一撃に込めることのできる魔力に限界はある。
その限界まで耐え切ることができればあるいは、フェイトにも勝機はあるかもしれない。
ただ防御に徹するよりもその可能性は高いだろう。

(けど・・・こんな賭け・・・!!)
分が悪すぎる。1%が2%になったところで、ほとんど望みが無いのと一緒だ。
ぶつかり合いを選ぶには、魔力の差が大きすぎる。

「来る!!」
フェイトを屠り去るべく、ついに閃光が放たれる。
迫り来る壁のような魔力の噴流をじっと見据え、フェイトも組み上げた魔法を発動させた。

「フォトンランサー・ファランクスシフト・・・・ファイア!!」

一撃の破壊力と、手数。方法は違えど目指すところは同じ、一撃必殺の魔法。
二人の戦闘スタイルのように対照的な二つの魔法が、ぶつかり合う。
その瞬間を狙って。
(・・・ここ!!!)

「バルディッシュ!!」
『yes,sir』
「!!」
セイバーブラストの応用───ブレイカーへの接触と同時に、ランサーが爆発する。
化け物じみた今のなのはの魔力に、ただ闇雲に真っ向からぶつかっていこうというわけではない。
ランサーそのものの威力と、爆発の威力。その両方をもってブレイカーを相殺する、二段構えの作戦だった。

「は、あああああああっ!!!」
「・・・・!!!」

だが。
それでもブレイカーを止めるには、とても足りない。
ランサーが、その爆発が、光の柱に飲み込まれていく。

そして、拘束され身動きのとれないフェイトもまた、ブレイカーの光の中へと消えていく。
「フェイトォッ!!」

完全に、直撃コースだった。
自陣要塞内部での戦いであり、目的が捕獲である以上魔力流と衝撃による昏倒を狙った非殺傷設定にはしてあるだろう。
しかしこれほどの威力、無事で済むはずがない。落下してくるであろうフェイトを受け止めるべく、
ユーノは眩い光の中、必死でその姿を探した。 <> 640<>sage<>2005/10/21(金) 19:20:27 ID:pDu96FOT<> ようやく、ブレイカーの光が消える。
視界が晴れたその先。フェイトの捕らえられていたその位置には。

────ボロ布同然と化した、フェイトのマントが漂っているだけだった。

「!?」

───どこに!?

なのはもユーノも、見失ったフェイトの姿を探し辺りを見回す。
一体、どこに。


『photon lancer』
「!!」
上空を見上げたなのはの頬を、光の槍が掠める。



時が、止まった。



ほんの数秒間の沈黙が、見ているユーノには異様なほど長く感じられた。

なのはは、その姿勢のまま。
一方ボロボロのフェイトは、その拳をなのはの胸の中心──丁度心臓の辺りにつきつけた状態で。
二人とも、微動だにしなかった。




・・・そしてゆっくりと、二人の間に流れる時が動き出す。
ぐらりと揺れたなのはの体が、前のめりに傾いて。
離さぬように、二度と奪われないように。勝者となった少女は、それを抱き締めるように受け止めた。


───そう。
なのはが囮のフォトンランサーに気をとられた瞬間。
ブリッツアクションで近づいたフェイトの一撃が、彼女を操る術式を、完全に撃ち抜いていた。
<> 640<>sage<>2005/10/21(金) 19:52:56 ID:pDu96FOT<> she&meの30話投下しますた。なのは対フェイトの後編。
戦闘になると俺はだらだらなりやすいのでそうなる前にすぱっと
二回で終わらせてみますた。

>>549
>あと、中の人的には親子?
・・・・・あ。←言われるまで気付かなかった馬鹿

>>名無し君氏

>なのはが重たそうな目をこすりながら言う。
このあとに「九時ぐらい」と出ているので時計をちらっと見るような描写、
あるいは現在時刻を書いておくといいかもしれません。
えらそうな指摘してスマソorz

>>147
じゃあ銀杏王子で(待て

>>148
先に>>152氏が言っているようになのはの世界観には若干合わないかと。
俺がプレシア様に完全に悪役任せてられるのも公式的な設定の
「元々はやさしい娘思いの母親」というのが根底にあるおかげなわけでして。
・・・まあ、何がいいたいかっていうと





悪役押し付けてごめんなさいプレシアママンorz <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 20:31:16 ID:GNsTzQwu<> 魔法少女リリカルなのはstar's

「おはよう!!なのは」
フェイトが目をこすりながら言う。
「おはようフェイトちゃん。」
仲のいい二人のいつも通りの朝が
やってくる。

時計はまだ6時前。
とりあえず二人はいつもの用に
着替えて一階に下りていく。

「おはようフェイトちゃん、なのは。」美由紀の
明るい挨拶が響く。
「おはよう・・・ございます。」
やはりまだ恥ずかしいのかなのはの家族の前では
緊張して声がだんだんと小さくなってしまう。
「おっはよう!なのは、フェイトちゃん」
桃子さんは朝から元気だった。仕込みとかで
疲れたというイメージも特になし。
「おはよう。なのは、フェイトちゃん」
我が家の大黒柱の四郎さんその声には落ち着きが
こもっている。
一方、恭也はというと・・・
「お‥おはよう!フェイト・・・ちゃん」
やはりちゃんづけが恥ずかしい。
アリサや鈴鹿の用に自分と少しは免疫があり
元気ならばいいのだが・・・フェイトは
少し大人っぽい雰囲気を出しているため
絡みづらいのだった。 <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 20:54:32 ID:GNsTzQwu<> 「おはよう・・・ございます。みなさん・・・」
フェイトがみんなに向かって遠慮まじりに言う。
フェイトの挨拶がぎこちなくなるのはいつ頃なのか
近頃では少しはましになったのだが・・・
と桃子さんは感じているのだった。

そうこうして朝ご飯を済ませ、
二人は学校へと行った。
「なのは、フェイト!!おっはよう!!」
この元気な声になのはは手を振って答える。
「おはようアリサちゃん!!すずかちゃん!!」
フェイトはというと・・・
「お・おはよう・・・・」
「二人ともおはよう。」
鈴鹿の声が最後に響き四人は
今日はどんなことをしようかや
学校での行事のことといったたわいないことを
話し合う。 <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 21:03:27 ID:GNsTzQwu<> 学校に着き四人は始業式が始まる。
アリサ曰くこんな行事はやらない方が
いいというがなのは的には
始まりだということを引き締めるために
必要だと主張している。

そうして学校が終わりアリサと鈴鹿は
習い事で遊ぶことも出来ず
なのはとフェイトはゆっくりと家にむかった。

フェイトは思った。
この楽しくて幸せな日々がいつまでも続けばいいと・・・
だが・・・それを破るように一つの声が空から聞こえてきた・・・。

「ふーん。あんたらか・・・最近新米の魔導師って
有名なんは・・・あんまり強そうやないなぁー」
一人の少女が宙に浮かんでいる。

それは本来ではあり得ない現象。
なのはとフェイトはすぐさま戦闘モードに
はいった。

何も分からない所からの戦い。
それが光と闇のどっちに転んでも
後悔することがないように・・・
漆黒の魔導師と純白の魔導師は
牙を剥く <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 21:07:29 ID:GNsTzQwu<> とりあえず今日は終わりです。
文才がほしい(イラストもやるからどっちつかず)
最近思ったのだが・・・俺は最後の締めが
雑すぎるような希ガス

追伸  デットタイマーズを設定上に入れてみるという
    無謀な心みするかも <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 21:15:04 ID:GNsTzQwu<> あと109>> あなたのアドバイスは
かなり良かったです(少し傷ついたが
これからもよきアドバイスお願いします。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 21:27:55 ID:jXouw1Ml<> だから…sageろ!! <> 148<>sage<>2005/10/21(金) 21:47:56 ID:eCVG1Hfx<> >>162
え…!?私のキャラを使ってくださるかも…!?
感激です〜、ありがとうございますー!
あ…そうそう、言い忘れてましたけど、その『デッドタイマーズ』についてですが、性別書くのを
忘れてました。
マグネス=男 ゲルマー=男 ナトル=男 カリン=女 <> 名無し君<><>2005/10/21(金) 22:08:10 ID:GNsTzQwu<> sageって何??2chネラーの初心者からの質問 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 22:30:41 ID:uX2EZ0vK<> >>166
半年ROMれw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 22:56:50 ID:eCVG1Hfx<> >>166
あら…初心者だったんですか。
まぁ…簡単に言えば、「sage」っていうのをE-mailの所に入力すればいいのですよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 22:57:26 ID:VgYDp4ZT<> >>166
ここで生きていくには必要最低限な常識。
とにかくおまいと俺らのレスの違いを見てみなされ、話はそれからだ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 23:40:24 ID:c1gY+reG<> アニメキャラ板のシャマルスレより。読みてぇw

96 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2005/10/20(木) 17:39:09 ID:oWTg0tmg
なのはのスカートの中に手突っ込んで、
おぱんちゅぐりぐりして悶えさせればグロキャラ扱いされずサポートにもなって一石二鳥じゃね? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/21(金) 23:55:44 ID:npzHZ/IW<> 3話見てフェイトに兄さんと言わせたくなったのは俺だけか。
どうもなのはと親しくなれなさそうなクロノに愛の手を!

しかし、意外と接する女性が一番多いのがクロノなんだよなぁ
艦長とかエイミィとか。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 02:13:32 ID:MHlzxhLo<> >>171
むしろお兄ちゃんと <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 08:54:41 ID:iZ/XJy6N<> オリキャラが喜ばれるスレなんて、あんまりないような希ガス
しかもサイボーグって、あんたw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 09:32:48 ID:AsCPA/Ym<> >>173
俺はそのオリキャラ面白いと思いまつ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 10:07:46 ID:Fl6/W1re<> 他スレならな。

ここではダメだ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 11:23:27 ID:B+6Td3pw<> いろいろ言われているが俺も抵抗はあるな
デバイスを体内に埋め込んでるとかならまだ余地はありそうだが
むしろただの悪人はなのはの趣意に合わない気がする

ところでここってユーノが主役なもの投下しても大丈夫? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 11:47:12 ID:Fl6/W1re<> >>176
何か問題を感じるのか?w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 15:21:04 ID:CMhFHGZs<> ユーノ主役カモンフォーー! <> 名無し君<>sage<>2005/10/22(土) 20:03:18 ID:F6kizRzK<> 165>>かなり設定を変えないといけないが
了承してくれ。さすがに魔導師なのに
サイボーグは・・・
(ハガレンみたいな感じに押さえます。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/22(土) 20:11:37 ID:F6kizRzK<> 三話みてフェイトとなのはがキスをするとおもったのは俺のみか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 20:30:40 ID:FRldBZqt<> ユーノって何だかキャラが薄い気がするから、>>176がどんなものを投下するのか楽しみだ。
待ってるよ。ワクテカで待ってるよ。 <> 名無し君<><>2005/10/22(土) 20:58:58 ID:F6kizRzK<> 魔法少女リリカルなのはSTAR'S

「あなた・・・誰!!何処からきたの???」
レイジングハートを構えなのはが叫ぶ。

「そない怖い声ださんでも・・けど・・・あんたら
つぶすために来たんやから言われてもしゃあないか」

そういうとその女子はいきなり飛びかかってくる。
棒のような物をもちそれはさながら孫悟空の
如意棒を思わせる。

なのはの方に突撃してくる。
なのはは遠距離が得意のため接近戦に
持ち込まれるのを不利としていたが・・・
いまではフェイトという強い友達がいた。

フェイトはその打撃を受け止めようとするが、
その少女の棒の動きにより弾かれる。

するとその少女は逆端からの攻撃を仕掛けてくる。

これはフェイトにとって初めての攻撃であり、
よけることは無理だった。

その一撃はフェイトの鳩尾に入り、
フェイトを苦しませる。

「ぐっ・・・!」
フェイトは攻撃を食らった瞬間
驚いた。これはデバイスを使った技ではない・・・
すなわち普通の道具を用いての打撃。
ただ一つだけ違うのはその棒にも魔力が込められ
強化されている点だった。

「これで終わりや」
するとその女の子は思い切り棒を突き出してくる。
その一撃にフェイトは吹っ飛ばされる。

本来なら2、3メートルは飛ぶその突きに
フェイトはコンクリートの壁に打ち付けられ
倒れる。

それが行われたのは三秒とかかっていない。
なのはがフェイトを守るのは半ば無理な話だ。

「さてと・・・うちはもう疲れたし
そろそろもどろかな」
「まって!!フェイトちゃんに何の恨みがあるの???」
「何の恨みも無い。強いて言うなら管理局全体や」
「あなたの名前は???」
なのはのまっすぐな瞳に見つめられその少女は
名前を口にする。
「鳳 蓮飛や」
なのははまだレイジングハートを構えている。
「あんたはとくに管理局とも関係ないし、
今日はウチ疲れたから何もせーへん。」

<> 名無し君<><>2005/10/22(土) 20:59:53 ID:F6kizRzK<> そこへ一人の男の子?が空から出現し、
会話に口を挟む。
「なら俺がやってやるよ。蓮」
その子は特にバリアジャケットは
着ていないようだった。
あの服は柔道の服に酷似している。
「あんた・・・もう終わりや!!晶」

何も見えないからこそ全力で今を取り組まないといけない
苦しみや悲しみを背にこの子たちが存在する
フェイトちゃんと同じように・・・

だから私は逃げない
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 21:07:02 ID:OW20le7k<> お前、あと2年ROMれよw <> 名無し君<>sage<>2005/10/22(土) 21:10:33 ID:F6kizRzK<> あとがき

戦闘描写がにがてなんでよろしくお願いします。
とらはキャラのメンバー出してみました(笑。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 22:01:46 ID:zbsDJzFz<> れ…レンと晶キター!
まさかあの格闘コンビが出てくるとは思いませなんだ。 <> 148<>sage<>2005/10/22(土) 22:06:37 ID:zbsDJzFz<> >>名無し君
驚きました。
まさかレン&晶を出すとは。
どういった設定なのか知りたいですねー。

所で、私が投稿した「デッドタイマーズ」を設定上に入れて下さるかもとの事ですが、
そちらの方はどうなりましたでしょう…? <> 名無し君<>sage<>2005/10/22(土) 22:14:17 ID:F6kizRzK<> まぁよく前ネタ読んでみれば登場キャラは大体
分かるかと(にやにや
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 22:14:23 ID:zbsDJzFz<> 戦闘模写かぁ、俺も見たいな…。
「その一撃はフェイトの鳩尾に入り、 フェイトを苦しませる」の部分の
模写見たいです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 22:29:36 ID:DhKvcbzJ<> 銭湯描写じゃねえ?と言ってみる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/22(土) 22:30:33 ID:DhKvcbzJ<> 戦闘だ、銭湯じゃねえw
やべえ、銭湯であらいっこする2匹のSS書きたくなっちまったw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 00:23:58 ID:4RQtXnj6<> 糞スレ化が進行中 <> 176<>sage<>2005/10/23(日) 09:16:08 ID:qCITIZZm<> それじゃあ期待に添えるかわかりませんがユーノ主役
てか思いっきり誤爆してしまったorz

彼女の守り手 
第1話 さらにそれから

 僕の名前はユーノ・スクライア。
 スクライアは部族名だから名前はユーノ……って誰に自己紹介してるんだ。
 早いもので僕達がプレシア・テスタロッサの野望を打ち砕いて二ヶ月とちょっとが経った。いろいろあったけどジュエルシードも回収できたし、なによりミッドチルダにもこの世界にも次元震の影響がないことが僕としては一番良かったと思う。
 リンディさんやクロノ、時空管理局の人たちの助けがなければここまでうまくはできなかっただろう。
 兎にも角にも、みんながそれぞれにまた平和な日常を送れることは大変に喜ばしいこと……のはずなんだけど。
「はぁ……」
 多分、僕だけなんだろう。相変わらずこの姿で普通とは若干違う日常を送っているのは。
 リンディさんいわく、未だこの世界とミッドチルダをつなぐ空間は不安定にあり僕がミッドチルダに戻れる見込みは見当がつかないらしい。
 僕としては別に急いで戻る理由もないからいいんだけど、やっぱり本音としては帰りたい気持ちはある。
 いろんな意味で。
「じゃあ僕は外に出てるから」
「あ、うん。いつもごめんね、ユーノくん」
「いいよ、なのはだって恥ずかしいでしょ」
 ベッド代わりのバスケットから飛び出し僕はベランダへと出て行く。
 後ろではなのはが申し訳なさそうに着替えを手に取っている。
<> 176<>sage<>2005/10/23(日) 09:16:50 ID:qCITIZZm<> 「はぁ…………」
 ここに戻ってきてから変わったこと、それは僕たち二人の関係。
 変な言い方かもしれないけど、僕となのはがようやく普通な男女の関係を送れるようになったということ。
 僕としては最初から今まで元の姿をなのはが知っていると思っていたけど、なのは自身は僕がアースラで変身を解くまでフェレットだと思い込んでいたなんて意外というか驚いたというか。
 確かに最初から知っていれば僕の目の前で着替えたり温泉に入ったりしなかったわけで。
 そういうわけで僕はなのはが着替えるたびこうしてベランダでなのはのことを待っているんだけど。
「正直、気は楽になったかな」
 いつもなのはが着替えたりするたびに顔を背けてばかりだった背徳的なあの時とは一転、こうやって潔く見なくていいのは嬉しいことだ。多分、部族の人たちにこのことを話したらおいしい所をなんでやすやす手放すんだ、とか冷やかされるんだろうけど。
 でも僕はそうやって相手を騙してまで着替えとか日常生活を覗き見するのはとてもいけないことだと思うし、そんなことして見ることに価値はないと信じている。
 確かに、僕もいっぱしの男だし絶対見たくないというのは嘘になるけど……。
 って、朝から何を僕は考えているんだ。
「着替え終わったよ」
「えっ? あ、うん」
 窓がノックされる。なのはが着替え終わったみたいだ。
 今度はベランダから部屋の中へ、そして定位置へと駆け戻る。
「ところで今日の魔法の練習は? クロノくんのテキスト全部終わっちゃったよね?」
「うん、そこの所は大丈夫。ちゃんと考えてあるから心配することないよ」
「そっか、じゃあ学校行って来るね」
 そうしてなのはは学校へ行く。
<> 176<>sage<>2005/10/23(日) 09:17:38 ID:qCITIZZm<> ここからはなのはが帰ってくるまで僕にとっての自由時間が訪れる。ジュエルシードを探して一日費やしていたあの時とは違う新しい時間。
 とはいってもこの世界でこの時間を潰すのは結構骨の折れることだった。
 最初は町を散策して時間は潰せたけど、如何せんこの姿で行動するから範囲も限られるし時には原生生物に襲われたりで今となってはそれにもすっかり飽きてしまっていた。
 なのはの学校の教科書を見たりもしたけどほとんどが僕の知っていることばかりで興味の引く文献もない。
 せめて遺跡なんかがあればなぁ、と贅沢を言ってみてもそんなものは早々出てこないのが関の山で。
「しょうがない……少し早いけど」
 だから、というわけではないけど最近の僕はあることで毎日の暇を潰すことを日課としていた。
 なのはが開けておいてくれるベランダから外へ出て、道に出る前に変身魔法を解除する。
 元に戻ったからといってここには僕の本当の姿を知る人はいないから気兼ねなく外は出歩ける。それでも頻繁に変身を解除できないのは体にかかる負担に対してだ。
 魔法使いは別の世界に赴くとき自分の内の魔力の流れをその世界の流れと同調させることで負担をかけないよう勤めている。魔力の流れに逆らうことは世界に適合しないことを意味し、そうなると魔力を失うだけでなく体にも大きな負担がかかってしまう。
 これには得意、不得意が顕著に現れ僕はどちらかというと後者だった。
 そういう魔法使いはどうするかというと変身魔法などで根本的に魔力の流れを変えることで対応するのが定石なのだ。
「…………ハァ!」
 最初この世界に来たときはレイジングハートを使うときだけ元の姿に戻って後はずっとお馴染みのあの姿。なのはが見つけてくれた時もあの姿になっていたらしいけど、多分消耗した体が本能的にこの姿をとっていたのだろう。
<> 176<>sage<>2005/10/23(日) 09:18:17 ID:qCITIZZm<> アースラに乗り込んでからは回復した魔力で多少は元の姿でなのはの世界で活動できたけどやっぱり負担は大きかった。
 けど今の僕は出来る限りこの姿を維持しようと努めている。なんで急にそんなことをするようになったといえばそれは――。
『いるじゃないか、今もその肩に乗っている――』
 何が今も、肩に、乗っている、だ!
 知っている上で人を使い魔扱いするなんて失礼にも程がある。たとえ冗談でもあいつに言われるとなんだか頭に来る。
 大体、絶対にわざとわかるように悪意を含ませて言ってるんだあいつは。
 だからクロノを見返してやるためにも僕はこの姿を保てるようにしなきゃならない。クロノにだけは負けたくない。
「よし、今日もいい感じだ」
 何度か拳を握り返し体の具合を確かめる。苦肉の策で編み出したこの方法、最近は随分と馴染んできている。
 魔力の流れを変えられないならそれから身を守る盾を作ればいい。僕が行き着いた結論はそれだった。
 フェレットの形を作る魔力をあえて中途半端な状態で拘束し表面の魔力だけを書き換える。
 簡単に言ってしまえば変身魔法と結界魔法の合体魔法。フェレットの姿になるのではなくフェレットの気ぐるみを被る。
 だからといって見かけは元の僕のまま。変身魔法が半端な形だからできることだ。
 ここ数日こんな調子で僕はこの姿で世界との調和を維持してきた。今や一日いられることも平気だ。慣れというか、向こうの世界では平凡な魔法使いだった僕にとってコレはそこそこ大きな進歩だ。
「それじゃ行こうかな」
 まだ陽は高くはない。なのはが出て行ってからそれほど時間は経っていないからきっと9時くらいだろうか。出掛けに時計を見て置けばよかった。
 でも、まぁいいか。時間なんて気にしてもしょうがない。
<> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:08:41 ID:TvI0fzPI<> デッドタイマーズが化け物のような姿になるのはちょっと(泣き
すべて人間という設定でお願いします。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:19:05 ID:TvI0fzPI<> 魔法少女りりかるなのはstar's

「何だと亀!?人が強いやつと戦うのが
好きって知ってて」
「かまへん。その子は管理局自体とは
無関係や!!このバカ猿!!」

突如やってきた男の子?と喧嘩を始める蓮。
これに一番困ったのはなのはだった…

心の中ではフェイトちゃんを早くアースラに
連れて行ってやりたいが・・・二人とも完全に
なのはを忘れている。再び思い出して攻撃してくることも
十分考えれるためレイジングハートを解除する訳にもいかない。

「まぁ・・・いい。今日はお前に譲ってやったんだから
次はなしだぞ」
「フン」
「俺の名前は・・・城島晶だ。覚えとけ!!」

突如としてなのはの方を振り向く晶に
なのはは少々あっけにとられていた。

そして二人組は時空転移魔法を使い
姿を消した・・・ <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:31:23 ID:TvI0fzPI<> なのははその後、レイジングハートを解除し
フェイトの所による。

フェイトは完全に意識を失っている。
時々苦しそうに息をはいている。

『クロノ君!!フェイトちゃんが大変なの!!』
クロノはこれを聞いた時ちょうどアースラで
裁判などの予定を立てていた。

なのはがしたこと・・・それはレイジングハートを
中継に使っての念話だった。
本来ならばあまり届かないそれもレイジングハートという
増幅器を使うことによりクロノまで届いているのだ。

『分かった・・・じゃあすぐに時空管理局のメンバーを送る
後どういう状況でそうなったのか教えてくれ』
念話が切れる。

クロノは正直自分がおかしくなったのかと
思った。フェイトは元々スゴく強い。
そのフェイトを倒した輩とやらが出てくるのか・・・

なのはの目の前でゲートがひらかれ
一人の魔導師が姿を現す。それは・・・

「なのは!!大丈夫?」
「ゆユーノ君!?」
「ああ・・・とりあえず動けるのが僕だったから。」
「私は大丈夫だけど・・・」
「フェイトだったら多分・・・大丈夫。
アルフがフェイトのこと心配してるから
早く行こう」

そうして時がしばらく流れてフェイトは管理局の医務室に運ばれて
なのはは艦長室でその一部始終をクロノやリンディーたちに話す。

「私・・・ダメだね・・・。フェイトちゃんが
あんなになっても助けてあげることも・・・
出来なくて・・・友達・・・失格だよね」
なのはの涙は当たり前で悲しい物だった。
誰よりも友達想いで責任感の強いのが
よけいに苦しく感じられる。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:34:54 ID:TvI0fzPI<> 「そんなことないよ!!なのははちゃんと
守ろうとしたんだし」
ユーノの優しい一言に更に涙を流すなのは。

その時リンディーが優しくなのはのことを抱きしめる。
「なのはさんがそんなに悲しいのはフェイトのことを
思っているからでしょう?それにフェイトもなのはさんに
悲しんでほしくないはずよ。確かフェイトの傷も
それほど深い物じゃなかったし・・・」
なのははそれを聞き少し安心したが、その安堵感が更に
涙を流させる。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:51:40 ID:TvI0fzPI<> 「なのはとりあえずもう泣くな!」
クロノはなのはを元気づけようと少し強めに言う。
「とりあえず・・・この件は本部に連絡をして
管轄をウチにしてもらおう。嘱託とはいえウチの
魔導師が傷ついたことには・・・変わりないしね」
「そうね・・・。エイミィー!!すぐに報告書を作成して!!
後アレックスになのはさんたちの世界に
監視を入れておくように伝えて。」
リンディーのしっかりした提案にエイミィーは敬礼をする。
「わかりました。艦長!!」

そのころ・・・アースラでのとある一室。
「さて・・・とりあえずこれですべてのデータがそろったな」
「その辺は抜かりないよ。」
「よし。ゲルマとナトルに連絡して至急逃走の用意。」
「分かった。このデータがあれば・・・
お兄・・・マグネス大丈夫だよね・・・?」

闇が近づいてくる音が少しずつだがする。
だから・・・今まで以上に結束を固くして
挑む。たとえどれだけ傷ついても
その先には光があると信じているから・・・


<> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 18:52:50 ID:TvI0fzPI<> 戻れない橋に足を踏み込んでしまった。
こっから先もデッドタイマーズなのは色に
染めていきます。
アドバイスはまだ引き受けています。 <> 148<>sage<>2005/10/23(日) 19:25:10 ID:GKjVbf7W<> >>202
おぉ、私のキャラが使われてます!
しかし…「デッドタイマーズ」の設定はどんなです? <> 148<>sage<>2005/10/23(日) 20:05:42 ID:GKjVbf7W<> そういえば、化け物の姿になるのはやだと…それじゃあ、それぞれクモ、ヘビ、コウモリ、ハチ
みたいな姿をモチーフにした装甲服とマスクを装着して変身するするって言うのでいかが?
少なくとも粘着糸、超音波、爪、鞭、レイピアの武器は欲しい所です…。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 20:10:37 ID:TvI0fzPI<> アースラに侵入してデータを奪うところです。
マグネス・・・18歳でミッドチルダー出身の魔導師。舌にデバイスを
埋め込んでいる。

ゲルマー・・・15歳でミッドチルダー出身。手を一部改造しムチが
でるようになっている。
そのムチは相手に触れると相手の魔力効果を無効化するように
電気信号が流れる。

ナトル・・・爪を媒体に魔法を発動させる変わったタイプ。
そのスピードにより爪で相手の血肉を引き裂く。カリンに
すこし興味を持っている14歳。

カリン・・・レイピアによる攻撃を重視する近距離型のタイプ。
性格は明るい感じ。マグネスとは兄弟でサイコメトラーでもある十歳。
それによりある程度のデバイス修理や改善を施す。

*サイコメトラーとはデータ上のファイルをデバイスや道具などを使わず
体のみでデータを取り出せる能力者。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 20:13:14 ID:TvI0fzPI<> みたいな感じです。体の一部分ずつが機械なんですが、
そのわけもいずれアップしていきたいと思います。

けど・・・蓮や晶とはあまり関係性はもたないかも(にやにや
まぁ先を楽しみにしていてください。
いずれ・・・やると思います(企画倒れしなければ。 <> 名無し君<>sage<>2005/10/23(日) 20:16:08 ID:TvI0fzPI<> 148氏ナイス。その設定も取り込みさせて
いただき、がんばります
(企画倒れしたらごめんなさい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 21:09:13 ID:NgiPpHde<> よそでやってくれない? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 21:29:05 ID:1anMFxSy<> >>159

恭也はアリサのこと呼び捨てで呼んでましたよ。念のため。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 21:58:51 ID:GKjVbf7W<> >>208
おいおい、そんな言い方はないだろ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 22:03:31 ID:ds/nWxly<> 正直したらばとかでやって欲しい
ここの空気には合ってないよ… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 22:04:43 ID:xV4jNNYM<> 職人は基本的に大事にすべき。
とは言え、さすがにちょっと……ねぇ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 22:12:26 ID:GKjVbf7W<> まぁ、そう連れない事言わんと。
俺は読んでてオモロイよ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 22:18:20 ID:SLWCc43Q<> オリキャラ関連は少数が受け入れても確実に荒れる
それで潰れたスレをいくつも見てきた
本人達に悪気が無くても今後平和にスレを維持したいなら考えた方がいい

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/23(日) 22:33:26 ID:EkQT10rE<> 漏れが思うに>>640がエースの設定をのせたのが原因の希ガス。
ていっても>>640を責めるわけじゃないが。またorzってなられても困るんで言っとく。
エース本編見てアヒャった>>148がコレ見て勘違いして厨設定乗せて
それに名無しが自分の文才考えずに便乗したのが悪い。
漏れとしてはもっと他の職人が変に甘くしないでつっこみまくるべきだと思うんだが。
文才なくてロムってるだけの漏れでもこれ酷いと思うぞ? <> 215<>sage<>2005/10/23(日) 22:38:08 ID:EkQT10rE<> で>>640、エロ続きマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 00:23:44 ID:TvAxngAT<> 駄コテ2人のコンピレーション……テラウザスorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 00:26:32 ID:9t8T78Yw<> ここ「魔法少女リリカルなのはのエロ小説」スレだから。
この板はエロパロ板だけど、オリキャラSSは「パロ」じゃない。なのはのキャラ使っただけのSS。
そんなもんいちいち認めてたらそれこそ拡大解釈すればどんなSSでも書けてしまう。
文章書くのなら他のサイトへ投稿するなり、自分でサイト作ってそこで続けるなりいくらでも方法はある。
ID:GKjVbf7Wみたいな肯定派もそこで上がったものを読めばいい。

言っちまえば、ここで書くと問題起こるんだから書くな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 01:32:36 ID:OdDxPeRy<> スレの雰囲気が、、、 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 02:41:54 ID:xtJeZBPu<> そう言えば…別に荒らそうって意図がある訳じゃなく、純粋に聞きたいんだが
もしクロスオーバーを書いたりしたらそれはどこに投下すべきなんだろう?
と言うかある意味では久遠や晶、レン、フィアッセとフェイト、アルフ、ユーノが競演するのって、軽くクロスオーバーじゃないかな、とか思わなくもないんだが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 04:37:57 ID:/apL69dW<> >>220
いいんだけど、
原作の様々な設定は「リリカルなのは」的には「裏設定」の域を出ないからな。
知らない人から見たら「???」だと思うわな。つーか、俺も「知らない人」の1人w

だから、キャラの性格設定などはいいのだが、「原作の記憶は消去」でw
つまり、「リリカルなのは」の世界では「どう生きているのか」を話すことが大事だと思う。

平行世界を超えて来たようなキャラを出すのは簡単かもしれないが、
それは別作品キャラを登場させるのに等しいと思うから。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 07:50:33 ID:es3WuEu0<> 一般向け系とか、かなりスレの趣旨からずれるようならココとかどうかな?

続・とらハSS投稿掲示板
ttp://cute.to/~hokuto/story_bbs.php <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 08:51:52 ID:pn5rAd6W<> カス職人が空気読めるようになるとイイナ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 10:58:33 ID:6fD5XaaS<> なにやらここ最近空気が悪いよ、ここ
否定する暇があったらそれ以上のもの書いて見せたほうが早いんじゃない? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 13:26:36 ID:WL3xzDEu<> ここで空気を読まずに、前スレ446氏の光臨の期待をしておく
かなり好きなんでまた投下して欲しいものだ <> 名無し君<>sage<>2005/10/24(月) 20:06:32 ID:JDJ5pdxS<> じゃあ企画倒れの方向で行くんでヨロシク
俺的にもスレをつぶしたくないんで
すまんorz
まぁオリキャラなしのssはかいていくんで
お願いします <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 21:51:51 ID:0EHkBYbV<> 偉そうな奴だな <> 148<>sage<>2005/10/24(月) 22:40:14 ID:az1TtHWE<> そ…そんな、じゃあ私の投稿キャラは没!? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 22:41:13 ID:az1TtHWE<> それじゃあ、名無し君はもうここでは続きを書かれないんですか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 22:45:53 ID:ee9zp+j+<> 打ち切りだ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 22:51:14 ID:XmZ9FjrD<> 10週の法則だ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:19:02 ID:az1TtHWE<> う…打ち切りぃ!?
そんな〜、この先が楽しみなのに〜!
名無し君頼む!
続きは、どこか別の場所でも良いから書いて頂けないだろうか(土下座)!?
俺ぁ君の「魔法少女りりかるなのはstar's 」が大変気に入ったのだ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:23:08 ID:aDdEe4UL<> >名無し(ry
とりあえず「」内の最後に。を付けるのはやめれ
SSらしい流れが途切れる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:25:09 ID:9t8T78Yw<> >>148
なんかさ、お前の今までのレス見てるととてもお前が21以上に見えんのだが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:30:37 ID:ee9zp+j+<> >>233
村上春樹くらいしか読んだことないんだよ、きっと。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:30:42 ID:az1TtHWE<> おいおい、揃いも揃って名無し君に文句言いまくってるじゃんか。
間違いを指摘するのは構わんが、「打ち切り」はひどくないか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:39:06 ID:az1TtHWE<> 漏れも>>236に同感。
ココは一つ、終いまで読んであげようよ、ねぇ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:39:34 ID:j3xBbDml<> これは罠ね <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:40:40 ID:az1TtHWE<> 罠ぁ?一体何の? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:41:13 ID:0EHkBYbV<> 志村、IDID
コテかばう奴は皆怪しんでみる必要がありますな
これじゃ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:45:47 ID:az1TtHWE<> >>240
別に怪しむ必要ないんじゃない?
好きな奴もいれば嫌いな奴もいる。人それぞれだろ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:51:23 ID:0EHkBYbV<> >>241
おまいが他人に成りすますような真似をしなければ言う必要が無いんだよ
ほんとに21超えてるのか?
年齢は超えてても精神はガキなくちでつか、
最近多いもんねー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:52:59 ID:0EHkBYbV<> あ、20以上で良いんだっけ?
まあ何にしても、成人とは思えないのですよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:53:06 ID:az1TtHWE<> でも確か、他にオリキャラ出した人、前スレにいなかったか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:53:27 ID:LTR44zNw<> >>186、187、189

148氏の自作自演がバレバレな件について
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:53:47 ID:CZzI0Y2d<> 反対意見の人数の方が多いから、お終いということでいいんじゃね? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:54:33 ID:j3xBbDml<> 意外に潜伏してる人が多いな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/24(月) 23:59:32 ID:az1TtHWE<> ここから先は名無し君の決断に任さん? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:01:58 ID:0EHkBYbV<> >>248
君の言うせりふではない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:03:43 ID:DhVOGcz0<> あまりの図々しさについワロタよ。 <> 640<>sage<>2005/10/25(火) 00:14:20 ID:nQsRltNg<> 俺が原因なのか・・・だったらスマソ。

オリキャラについての見解をば。
俺はこのスレに投下した最初の話にオリキャラを使っていた(保管庫参照)
手前、何も言う資格はないと思います。ただ言わせてもらえるのであれば
「当時とは状況が違う」「嫌がっている人が多い」という点だけ
指摘させてもらいたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:26:48 ID:WgDofPDX<> やっぱ本スレといい
酷いのが増えたな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:28:11 ID:LViwAtkR<> ちっと遅いかもしれんが…オリジSS投稿のルールを決めたら?

オリキャラ出すなら、SSをうpする前にこのスレの住人に聞くとか…
オリキャラ設定を載せる、(詳しく、分かりやすく)
などなど…

最終手段はエロパロにもう一個立てるか…
タイトルは
魔法少女リリカルなのはオリジナルエロ小説
ってな感じでさ。

>>640
あなたの原因ではないので心配なしです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:35:54 ID:uKhuTk/r<> >>253(オリキャラ出すなら〜…)
あぁ、その手があったか。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:40:37 ID:kdiMgSwU<> >>253
>最終手段はエロパロにもう一個立てるか…
エロパロ板のローカルルールに「スレッドは作品またはテーマ毎に1つまで」
ってのがあるから流石にそれは無理。

面白くないとも書くなとも言わんが、
>>218と同じ理由で、オリキャラSS自体ここで書くのは正直やめてもらいたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 00:58:57 ID:odMXRFuD<> 潜伏してる者ですが

オリキャラ完全に無しでは、戦闘物は書けないかと・・・思う。

オリキャラ無しで 戦う相手はどうする? ってのが私の疑問だ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 01:04:41 ID:W6cwv/27<> スレタイをよく読もうw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 01:59:02 ID:Kq3yBpxy<> >>255
ローカル忘れてた…
だったら…タイトルを、
「とらハ&桜待坂総合エロパロSS」にする?
そうすれば、とらハやオリキャラを出せまつ。ただし、条件でそこに投稿するのは、NG作品など、住人がおkを出さなかった物にするとか、
ここはアニメオンリー上のタイトルはゲームオンリーにするとか、ゲームの設定でフェイトが使用可なSSを載せる。
ような感じかな?
駄目だろうか…
完全にゲームとアニメで区切る。ここやあっちにURLのうpしない。
あとオリキャラの敵なんだが…G*Gのネタ入ってるよね。その時点でオリキャラじゃない希ガス <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 02:31:30 ID:lYH6SPLy<> オリキャラを出すなら「なのは」の世界観から逸脱しているようなものは出すべきではないと思う。

それに出すんなら、そのキャラを出すにあたってちゃんとした「説得力」を持たせる設定があるとか、
行き当たりばったりでなく、話の概観も考えた上で出すなりして欲しい。

>>640氏のせいでは確実にないと思いますよ。
she&me期待してますんでがんばって下さい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 02:38:33 ID:r4tReGuf<> >>258
お絵描き・創作
http://pie.bbspink.com/erocg/

オリジナルキャラを出すのなら、ここにスレを立てれば? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 05:32:31 ID:VoSfxD4h<> 問題は148の人がオリキャラに思い入れがありすぎるのが不味いんだと思うが。
脇役や犯す為だけのモブキャラなら特に問題ないと思うが。

わざわざ設定なんぞ詳しく煮詰める位ならオリジナルで書けば良いと思うぞ。
エロパロで必要なただの悪役なら、名前すら必要でない場合もあるんだし。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 05:55:37 ID:a8F7mKpP<> 悪人A〜Z <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/10/25(火) 08:02:35 ID:tFTW2PA0<> オリキャラ、オリ設定は、話に味付けする調味料としては
あっていいと思う。
でも激辛の香辛料のようなのは駄目でしょう。
#って、自分も人のこと言えないけど

あと、とらはでスレ立てるなら板違いになるはず。
確かおとぼく?スレもそれで他に移ったはずだし。

ヴィータ×はやてを書いてます。
が、寝間着がネグリジェじゃなくてパジャマなのに
気が付いてエロ部分を書き直し中。。。orz
それ以前にやっぱり関西弁が難しい。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 09:27:03 ID:cvEruHzN<> なんかおかしな騒ぎになってるな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 15:35:28 ID:/9NQPm3j<> この板にはキャラ×オリキャラスレもエロくない作品スレも
スレが無い作品スレもクロスオーバースレもあるんだけどな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 16:57:48 ID:kdiMgSwU<> あったならもっと早く言って欲しかったなw

【キャラ×オリキャラのSS】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1056120882/l50 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 18:29:29 ID:qy448x60<> 素直にそこにいくような性格かね? <> 名無し君<>sage<>2005/10/25(火) 20:40:04 ID:CM7v/HRL<> まぁ〜俺が悪いんだし素直に謝る。
確かにみんなの意見も分かるし。
俺がわがまますぎた。
これからはおりキャラなしで行くんで。 <> 176<>sage<>2005/10/25(火) 21:26:38 ID:m577GBQe<> ああ、なんか来て見たらえらい騒ぎ……
なんだか自分も投下しないほうがいい?
一応最後の最後になのはとユーノで絡みありますが

そのおこがましいかもしれませんが一つ
まずは楽しみましょう。こんな雰囲気じゃどんな良いものも霞んでしまうから <> 148<>sage<>2005/10/25(火) 21:55:12 ID:uKhuTk/r<> >>268
ガァンッ!
Myオリキャラが……_| ̄|○lll <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 22:15:11 ID:tS+FTk0v<> >>268
で、何でお前はそんなに偉そうなんだ?

>>269
流れを変える為に投下してくれると俺は喜ぶ。
きっとみんな喜ぶ。

>>270
っ[チラシの裏] <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:03:43 ID:uKhuTk/r<> >>271
何故に[チラシの裏]?どいう意味? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:07:26 ID:JewgZRq+<> >>272
お前も半年ROMろうな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:22:45 ID:kdiMgSwU<> とりあえず一件落着したようで良かった <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:23:50 ID:q6l1iVpo<> >>272
そもそも君が2chに来るには早過ぎるようだ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:33:47 ID:tS+FTk0v<> して、176氏投下マダー?チンチン(AAry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/25(火) 23:41:06 ID:lYH6SPLy<> 176氏が良いこと言った!
SS投下お願いします <> 640<>sage<>2005/10/26(水) 00:23:54 ID:iQu8rgB4<> >>176
どうかお願いします
っていうか自分も急げよ俺・・・・。

>>253>>259
そう言ってもらえると助かりますわ・・・。

>>148
ssに限らず「作り手」っていうものはあくまでも自分の作ったものを
「見てもらう」側に過ぎない、と自分は考えています。
だから、どれだけ下手に出ても出過ぎることはない。むしろ
「こんなの作ったからお前ら見ろ」という姿勢はもっての外。
まあ>>148氏はそこまで言ってはいませんが。
先日終了した某戦争ロボットアニメなんかがいい例かと。
どんなに自信のある、よく考えた設定であっても読む側がNOと判断したら
それはそこでおしまい。創作活動って、そういうもんじゃないですかねぇ?
・・・・・長い上にえらそうだねえらそうすぎるねスマソorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 01:05:11 ID:8J3yy4er<> ここで空気を読まずクロノものキボン <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 01:27:56 ID:z4I9J2V9<> じゃあクロノくんがデッドタイマーズのマグネス、ゲルマー、ナトルの三人に捕まって犯されるSSを書こうw <> 176<>sage<>2005/10/26(水) 02:17:49 ID:mlcTXvOX<> それじゃあ寝る前にこっそり投下

2 胸の中

 ひんやりとした風が全身を撫でていく。
 頭の上には鳥達が――なのはの世界でカモメ、と言う名前らしい――特徴的な鳴声をあげながら飛んでいく。
 最初はなんだか変な臭いに思えたこの香りも今は逆に心地よい。
 海鳴臨海公園――ある時はジュエルシードを巡り眼前の海で激戦を繰り広げたり、また出会いや別れが会ったり、なにかと僕たちとかかわりがある場所だ。
「海なんてミッドチルダじゃほとんど見なかったな」
 遺跡発掘という仕事の都合上、どうしても僕たちが行くところは人々の間で秘境と呼ばれる場所が殆んどだ。それが密林だったり荒野だったり、はたまた山の中、大地の下と普通の行く人が行かない場所が僕にとって普通の場所だった。
 今は多分前者が普通になっているけど、いずれミッドチルダに戻るときにはまた僕は普通ではない普通に身を置くことになるんだろう。
 この風景も、あっちではこれからも早々見ることは出来ない貴重なもの。今のうちに堪能しておきたいな。
「それに……」
 ふっ、と脳裏に浮かぶ笑顔。
 ――なのは。
 当然、来るべき日が来たら彼女とも別れなければならない。
 なんだか胸が痛い。
 それが自分の気持ちに嘘をつくことだとわかっているから。
「でも、ダメなんだ……それだけは言えない」
 僕はこの世界の住人ではないし、あまつさえ本来ならもうここにいてはならない存在。
 別の次元の人間と干渉しあうことがもしかしたらこの次元に何らかの影響を与えたりしたらそれこそ取り返しのつかないことになる。
 だからいちゃいけない、時空が安定したらすぐ帰らなければならない。
「いい加減治まれよ」
 考えれば考えるほど胸は昂り僕を締め付ける。
<> 176<>sage<>2005/10/26(水) 02:18:19 ID:mlcTXvOX<>  いつからだろうかなのはのことを考えるとこうなってしまうようになったのは。
 きっかけは多分、他愛ないこと。一緒にジュエルシードを回収していくうちにこうなってしまったんだと思う。
 いつも一番そばで彼女を見て、彼女のことを知って、いつしか僕がなのはを見る視線は友達や仲間とは違う別のものへと移り変わっていた。
 優しくて、強くて、可愛くて、それでいて責任感が強くて無理をしてしまう。
 そんな彼女に抱く想い。
 恋心。
「……なのは」
 支えてあげたいとか守ってあげたいとかそんな想い。何より彼女と一緒にいたいという想い。
 なんでこうなってしまったのか。軽率、というべきなのかそんな自分が不甲斐ない。
「ああ、もう」
 半ば八つ当たりで僕は結界を展開した。周囲を魔力で満ちた空間へ移送させ時間の流れを幾分かずらす。
 有事でもないのに魔法を使用するのはいろいろとお咎めを受けそうだがそんなことはおいて置いてほしい。時間は早いけど一応最近の日課なんだ。
 僅か十分の時間。その中で僕はありったけの結界、拘束魔法の修練をする。この姿をそれなりに維持できるようになった僕は次にこの状態で魔法を使うことによって自分の魔力を始めとする能力を 伸ばそうと目標を立てた。
「拘束、全方位展開!」
 別になのはに匹敵するような魔法使いになろうとは思っていない。なのはの才能はミッドチルダでも早々現れない希少な存在だ。正直、そんなものに追いつけるほど僕は自分の実力がないことぐらい分かっているつもりだ。
 だから自分の得意な魔法、結界魔導士としての力を徹底的に高める。そうすればもしこの先何か起こってもなのはのことを十二分にサポートできるはずだから。
 なのはの驚く顔が見たい、なのはの喜ぶ顔が見たい、なんて結局はなのはにいい格好を見せたい、それだけなんだけど。
 結局、そんなことがもし起こったとしても僕がなのはと一緒に力をあわせることなんてあるのかさえ分からないのに。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 02:29:47 ID:8J3yy4er<> 176氏GJ
>280
本編でヤムチャ化しそうなんだから救いの手をキボン <> 446@2スレ<>sage<>2005/10/26(水) 13:19:53 ID:FIgUlUYh<> まぁ、既に巡回先になってる人も多いかと思われますが

ttp://www.cyberbb.com/asudo/image/bangai06.jpg

http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%83%BC&num=50
http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%82%93%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%BA%E3%82%8D%E3%82%8A%E3%82%93&num=50
http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88&num=50
http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=AQUA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B0002&num=50

これを踏まえて以下どうぞ



注意:変態幼女が駄目な人はNGIDにて回避されますように





<> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:20:41 ID:FIgUlUYh<> 「ただいまー」
幼い女の子の声が玄関から聴こえる。
いつものそれであるように、やや気だるげで反発心のようなものを内包している声だ。

「お帰りなさい」
若い女性がそれに応え、玄関まで迎えに行く。
こちらもいつものように、周り全てを暖かく見守るような優しい声である。

「流石はヴィータちゃんね、やればできるわ」
「なんだとぉシャマル、それじゃあたしはいつもは駄目みたいじゃないか」
「そんなこと言ってませんよ、お菓子出しますから手を洗ってきてくださいね」
「あーわかったわかった」

気が強そうに、前を見据えるその瞳はしかし。
背後から自分を見下ろす、その視線に気付くことはなかった。

(それにしても、だ)

洗面所に向かいながら、先ほどの「お使い」を思い返す。

(売り物を買いに来たというのに、周りの連中の視線は一体なんだ)

蛇口を捻り、手を浸す。

(あたしがちょっと背が低いからって、じろじろ見やがって・・・)

ハンドソープを泡立て、両手を擦り合わせる。

(それとも、この世界では、子供が買い物するのがそんなに珍しいのか)

手を濯ぎ、タオルで水気をふき取り終わって。

鏡の向こうから、同じく鏡の向こうの背中を見下ろす人物に気付いた。

正確には、その人物の視線と、その雰囲気に。

<> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:21:28 ID:FIgUlUYh<> 「・・・な、なんだ、シャマル?これから居間に行こうt」
「うーん、お菓子は後にしてもいいですか、ヴィータちゃん」
「んな?・・・あたしは子供じゃない!菓子くらいいくらでも我慢できr」
「じゃぁ、お姉さんと一緒に、大人の遊びしましょうか・・・?」

その響きに、ぞくりと背を震わせる。
背伸びしたい年頃の子供が「大人」という響きに反応したのではなく。
ソレをささやくその唇、そして両肩にかかる細身の手・・・

「シャマル、な」

なにを、という前に黙らされる。
重ねあわされた唇によって。

(え、な、何を、何で、何は、何の・・・?)

パニックを起こし、脳が再起動したときにはもう、風呂場の椅子に座らせられていた。

「しゃ、シャマルぅ・・・」
「ふふ、可愛いんだ」

この「可愛い」は、いつもの自分を愛でてくれる響きではない。
今すぐ逃げなければ。
でも動けない。
後ろ手に、何か括り合わされている。

「さぁヴィータちゃん、何して遊びましょうか?」

何して、とは口だけであることは明白だ。
シャツの裾を掴み、ゆっくりとたくし上げられる。

「し、シャマル、何か、変だぞ・・・?」

へそ、鳩尾ときて、淡い朱色の柔肉が晒される。
そして、真っ白な裸が上半分、シャマルの目の前に現れた。

「・・シャマル、も、もう・・・」
「綺麗ですよ、ヴィータちゃん」

鎖骨に、その唇が這わせられる。 <> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:22:20 ID:FIgUlUYh<> 「はああぁああ・・・!」

首筋をいったりきたりする、仲間の頭。

「うああ、そんなに、舐め、るな・・・」
「そうですか?じゃあ・・・こっちを」

「ふにゃああぁぁああ・・・!!!」

母鳥の胸の先に吸い付く雛鳥。
顔を真っ赤にした母鳥は、自分よりも大きな雛鳥に、されるがままに弄られる。

「す、吸うな、そんなとこ・・・ひうぅぅぅぅっ」

もう片方も、指先で転がされる。
小鳥は、雛が満足するまで啼き続けた。




「ほら、ヴィータちゃん、起きて」
「ぅ、ぁ・・・」

気がつくと、全裸で洗い場に転がされていた。

「どちらに、しようかな〜?」

笑いかけるシャマルの手に、先ほど自分が買ってきた器具が見てとれた。
なんとか卵、というそれは、機械仕掛けで小さく震えているようだ。

「やっぱり、こっちから、いただきまーす」
「シャマルなにおっ、そ、そこはおしっこ出す、ところだぞ・・・?」

無機質の塊が、押し付けられた。
不快感一歩手前、まったくの未知の感覚が沸き起こる。

「え、なんで・・・」

つるつるの柔肌を、卵が優しく撫で擦る。
<> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:23:07 ID:FIgUlUYh<> 「・・・なんで、きもちいい・・・?」

緊張の解れてきた割れ目をゆるゆると摩られると、じんわり快感を覚える。
だが、割れ目の中に入るには、摩擦とソレに伴う痛みがあり過ぎた。

「なんか、変な・・・」

チューブの中身を指に出し、柔らかく開いた裂け目に塗される。
すっかりシャマルの為すがままになったヴィータが、その様子をじっと見守る。

「これくらいで、準備良し、と」

震える卵を、幼い秘裂にあてがう。
2人とも、顔を真っ赤に染め、ソレからの快感を共有している。
大人の遊びに耽る2人の視線が交わり、更に熱が昂ぶる。

「ヴィータ・・・」
「しゃまるぅ・・・」

唇が、つるり、と卵を飲み込んだ。
「うにゃあああああああ!?」
「駄目ですよヴィータちゃん、吐き出そうとしたら」

頭を覗かせるソレを、指先でナカに押し戻してやる。

「ぁああああぁぁぁ、も、もう、とって・・・」
「そんなことをいって、こっちのお口はおいしそうに頬張ってますよ」

”こっちのお口”は、どろりとした涎を垂らしながら、ぐちゃぐちゃと咀嚼している。

「しゃ、ひゃまるぅ、もう、あたひ、あたまがまっひろにぃ・・・」
「いい顔ですよ、ヴィータちゃん」
「ああああ、なんか、くる、きそう、あたま、ばかに、なるぅ・・・」

浅い膣内で震えるヴァイブレータを、ぐい、と押さえつけてやる。

「うああああああああああ・・・!!!」

全身をがくがくといわせ、ヴィータは気を失った。
未だ震える卵が、弾みで吐き出される。 <> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:24:08 ID:FIgUlUYh<> 「・・・あら」

筋肉が弛緩したため、尿がタイルを濡らす。
もったいない、とばかりに、シャマルはヴィータに唇を這わせ、喉を潤した。

(ああ・・・、これが、ヴィータちゃんの・・・)

恍惚の表情で全て飲み干し、ヴィータの躯をひっくり返す。

「・・・ぅあ、しゃまる、今度は、何を・・・?」

呆と、四つん這いのまま、背後に問いかける。
先ほどの、生まれてはじめての絶頂体験が強烈過ぎたのか、何も抵抗しない。

「・・・今度は、こちらで」

だから、ソコを突付かれても、すぐには反応できなかった。


「ああああ、シャマル、そこ、お尻、汚いよおお・・・!」
「嘘。綺麗ですよ。ヴィータちゃんに汚いところなんてありません」

ぱたぱた暴れるヴィータの尻を抱き寄せ、後ろの孔に吸い付く。
顔をくしゃくしゃにして泣き出すが、構わず舐めしゃぶる。

「シャマル嫌いいぃ!もう放して、放せ、放してくださいぃぃ!」
「あらあら。では、これをあげますから許してくださいね」

ゆるゆると動く筒を、すっかり自身の蜜に塗れた綻び、その小突起に押しあてる。

「ふあぁぁぁぁ、それ、それイイ、やだ、怖いっ!」
「そうですか?ではこちらにも」

シリコン製の棒にチューブゼリーを塗りつけ、唾液で緩んだ孔に押し入れてやる。 <> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:24:55 ID:FIgUlUYh<> 「お、お尻に変なのいれるなあぁぁ、あうぅぅぅぅうう!」
「そんなこといって。全部飲み込まれてしまいましたよ?」
「ひあああん、それは、シャマルが入れたからぁぁ」
「じゃあ、出してしまいますね」

奥まで入れたアナルパールを、ゆっくりと引き出す。
入れるときとは別の感覚がヴィータを襲う。

「んああああああ、だめ、だめぇ、出さないでよお・・・」
「もう。入れるなと言ったら出すなと言ったり」

未成熟のクリトリスを弾く傍ら、尻孔への陵辱の手も休めない。
2箇所から苛烈に送り込まれる激感を、全身で味あうヴィータ。

「うああああああ、まえも、うひろも、すごい、すごい、きもち、いい・・・!!!」
「本当に可愛いですよ、ヴィータちゃん。イくときはイくって言いましょうね」
「あああ、くる、きちゃう・・・あたひ、イく、イきそう、イっちゃう・・・!!!」

一際強く蕾を弾き、孔の奥まで突き入れてやる。

「い、くうううぅぅぅぅぅ・・・!!!」

全身を強ばらせた後、ぐったりと弛緩した。 <> 446<>sage<>2005/10/26(水) 13:25:41 ID:FIgUlUYh<> 「どうでしたか、”大人の遊び”は?」
「・・・あ、うぁ・・・」

自らも衣服を脱ぎ、裸の胸に少女を抱き寄せるシャマル。

「・・・続き、したいですか?」

優しく囁く声に、すっかり蕩けたヴィータは、はっきりと縦に、首を振った。



<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 15:44:51 ID:1vw+GXM7<> >>283
そうか、おれ新シリーズ見れてないんだけど、クロノくんはヤムチャ化しそうなのか(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 16:25:38 ID:+i7eFq7h<> 176さんが書いてるのはユーノなんだからヤムチャ化するのは……
クロノはなのはやフェイトよりも強い筈だから、位置的に天津飯? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 18:13:41 ID:vGDcEziB<> >>446
このSSって、↓の4コマの続編ですか?
ttp://www.cyberbb.com/asudo/image/bangai06.jpg <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 19:52:42 ID:cFDwOBhD<> >>294
君はもう少しスレをよく見るクセをつけような。 <> 446@2スレ<>sage<>2005/10/26(水) 19:53:52 ID:FIgUlUYh<> >>294
あくまで、妄想です

           ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | / -- ̄
---------------------------------  。  >>446@2スレ   ェ
     _______ -- _ ,'⌒ヽ- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             エ
        ∠__ヽ彡       / / |  \     /__
  ///    又 ハ 又)      /   /   | .    \  /  /
 〔 〕    〈y从从从y〉    /   / .  |     __ /
<◯二===〈y〉([水]).〈y〉        /    |     ヽ/  
 〔 〕    ¥/《/ヘ》ヽ¥        /      | ノ  /\
         `~ヽし'~        / __ 、、_|_
                      /    /  ./
                        / .  /
<> 640<>sage<>2005/10/26(水) 20:23:40 ID:pHgkpltl<> 31話完成&投下。
・・・俺にほのぼのやラブ米は向かんことがよくわかったorz

>>446
GJっていうかやっぱこの漫画チェック済みでしたか
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカーマ
まあ、大半が知ってるんでしょうけど。

>>176
ユーノの恋する少年っぷりがなんとも微笑ましいですなー。
期待しております。
<> 640<>sage<>2005/10/26(水) 20:24:29 ID:pHgkpltl<> 第三十一話 深い闇、解き放って

「このぉぉぉっ!!雑魚が邪魔すんじゃないよ!!」
気合の雄叫びと共に、アルフは本来の狼の姿となって異形の群れへと突っ込んでいく。

───ああ。まただ。

牙を剥く紅いその姿に、リニスは。
クロノの放つ攻撃を寸でのところでかわしつつも、不思議な既視感を改めて認識していた。
知らない。知るはずが無いのに、懐かしい。そしてそれは、けっして嫌な感覚ではなく。

───むしろ、心地良い。

「余所見・・・・するなぁっ!!!」
「っ・・・」

───クロノ・ハラオウン。時空管理局執務官にして、AAA+ランクに分類される優秀な魔導士。

(そして・・・・フェイトの義兄・・・・!!)

彼女自身、気付いているだろうか。
目の前の少年が、フェイトの兄である。彼女を護る存在である。
戦闘を行ううえでどうでもいいはずのその事実に、自分が微かに口元を歪め、微笑んでいたということを。
まるでそれが喜ばしいことであるかのように、無意識のうちに笑っていた。





<> 640<>sage<>2005/10/26(水) 20:25:21 ID:pHgkpltl<>





「フェイト!!」
「大丈夫・・・・このくらい、大したことないから・・・・」
そう言いながらも、目の前に降り立ったフェイトはなのはを抱え込んだまま苦しげに膝をつく。

───しかし、よく成功したものだと思う。

フェイトを気遣いながら、ユーノはある意味呆れていた。
彼女が勝利するには、三つの厳しい絶対条件をクリアしなければならなかったからだ。
一つはまず、ブレイカーが非殺傷設定、魔力ダメージと衝撃による昏倒を目指したものであるということ。
二番目に、魔力を根こそぎ削りきられない程度にまでその威力を相殺すること。
そして最後に、ブレイカーによって意識を失わぬよう耐え切ること。

最初の一つは状況からして、元よりその可能性は高かった。
だが残りの二つは完全に賭け。フェイト自身の魔力と意思、そしてブレイカーの威力次第でどう転んでもおかしくはなかったのである。

そして彼女は今、賭けに勝った。傷だらけになりながらも、そのすべてをやってのけ、友を取り戻したのだった。

「なのはは?」
「うん・・・手ごたえはあったよ。術式は、ちゃんと破壊できたはず」
なのは、なのは。一応、衝撃を与えないよう気をつけながら、フェイトは眠るなのはの名を呼ぶ。
数回呼んだところでなのはの眉が微かに動き、ゆっくりと目蓋を開けていく。

「フェイト・・・ちゃん?」
「なのは・・・」
「?・・・・・・・そっか・・・・私、フェイトちゃんと戦ったんだね・・・」
互いの状態を見やって、なのはは状況を理解する。
ブレイカーを受けたフェイトほどではないがなのはのバリアジャケットもまた、所々破損していた。

「・・・ありがとう、フェイトちゃん・・・ユーノくんも、心配かけちゃって・・・ごめんなさい」
「いいんだよ。こうして、なのはもフェイトも無事なんだし」

そしてなのはは、フェイトの身体から起き上がろうとする。
だが両腕にはまだうまく力が入らず、足も言うことをきかない。
「ん、・・・く」
「なのは?まだ、支配呪文から開放されたばかりだよ。無理は・・・」
「行くん・・・でしょ?」
「え?」
「プレシアさんの所に・・・。行って。私も後から追いつくから」
「なのは・・・。だけど・・・」
こんな状態のなのはを、置いていくわけには。 <> 640<>sage<>2005/10/26(水) 20:26:05 ID:pHgkpltl<> 「・・・僕が、連れて行く。フェイトは先に行ってくれ」
「ユーノ」
そう言うとユーノはフェイトの肩に手を置き、呪文を唱える。
暖かな力が。フェイトの体内へと流れ込んでくる。

「・・・少しだけど、魔力を送ったから。これで幾分かは楽に動けるはず。行くんだ、フェイト・・・ん?」
顔をあげたユーノの動きが、固まった。
「?」
「・・・・私も・・・」
なのはからも、抱えた腕を通して魔力が送り込まれてくる。

「なのは・・・ユーノ・・・・ありがとう」
「そ、それと、フェイト・・・・これ」
「え?」
赤い顔をしながらユーノが、自身のマントを外して差し出していた。
「・・・?」
「いや、なんてゆーか、見てはないよ?ね?ちょっと目に入ったってだけで。気付いたのも今だからー・・」
なぜかユーノは目をつぶり、こちらを見ていない。口調も先程までのような落ち着きがない。
明らかに慌てている。
「・・・ごめん、どういうこと?」
「ユーノくん、落ち着いて」
「いや、だから・・・そ、その、ほら、・・・・・・」
つんつん。
ユーノは自分の胸元とフェイトを、交互に指差す。
どうやらフェイトに胸元を見てみろ、と言いたいらしい。
「?・・・・・・!!!」

途端、フェイトの顔が真っ赤に染まる。破れた防護服の胸元から、まだ未発達の小さな丘が片方、露わになっていた。
ユーノのマントをひったくるようにして受け取ると、そのまま慌てて羽織る。前はしっかり、両手で押さえて。
「・・・ごめん」
「っ・・ううん、その、あの、えっと・・・ありがとう」
「???」
「・・・・・」
「・・・・・」
赤くなるフェイト達に対しまだ若干意識が朦朧としているなのはだけは、何故二人がそうなっているかが飲み込めず不思議そうに二人を見ていた。
一瞬、三人(約一名、よくわかっていないが)の間に微妙な空気が流れた、直後。

「「「!!!」」」

壁をぶち抜き、轟音と共に巨大な傀儡兵の群れが現れた。
反応の遅れる三人へとめがけ、その鋼の腕が振り下ろされる。
<> 640<>sage<>2005/10/26(水) 20:32:09 ID:pHgkpltl<> クロノに兄という恩恵がある分ユーノにも良い目を見せてやりたかったとです
今は反省している <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 22:03:43 ID:mT7YMSXQ<> >>446
GJ!!一番読みたかったカプです
エロいシャマルもそれに翻弄されるヴィータも可愛いなあ

>>640
なんだかんだで本編中でもユーノ君は役得だと思います <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/26(水) 23:39:26 ID:5kVzJhZe<> 役得といっても出番が少ないんだよ…
クロノやアルフはおろか、エイミィにも負けてないか明らかに。
エイミィたんハァハァだから出番が多いのはエイミィたんの結構だけどさ… <> 176<>sage<>2005/10/27(木) 20:35:35 ID:W4z84ml1<> それじゃあ、じゃんじゃんというほどでもないですが投下
ちょっと尻尾切れですが

3 急速に休息

「はぁ……はぁ…………」
 結界の効果が切れる。魔力は霧散し周囲の時が元の流れへと修復されていく。
 時間にして十数秒、元の時間の流れではこれくらいだろうか。この時間帯公園には人通りはほとんどない。おかげで周りを気にすることなく魔法の修練ができる。
「……休もう」
 なんだかいつも以上に今日は疲れた。かなりの魔力を消費した上に激しく動いたせいかもしれない。
 取りあえず芝生に腰を下ろす。大きく息を吸いながら乱れた呼吸を整え、僕はゆっくりと大の字になった。
 結構汗かいちゃったな。
 空にゆったり流れる雲をぼんやりと見つめそんなことを考えた。
「まだお昼にもなってないんだな」
 時折吹く潮風に身を任せながらこれからどうしようかと考えてみる。
 けど疲労感のせいかあんまりしっかりと物事が考えられない。意識もなんだかあやふやになってきた。
 少し、調子に乗ったかな。
 一眠りしよう、何もかも忘れて。こういうときは寝ることが一番なのだから。
 ゆっくりと、僕は目を閉じた。
<> 176<>sage<>2005/10/27(木) 20:36:28 ID:W4z84ml1<> 4 大切なことはそっちのけ

「……くん…………ーのくん」
 誰かが僕を呼んでいる。それが誰かなんて考えるまでもなく僕はゆっくりと目を開けた。
「もう、こんな所で寝てたら風邪引くよ。ねぇユーノくん!」
「……うん、ごめん。今……起きるから……うん」
 だんだんとはっきり聞こえてくるなのはの声に僕は二つ返事で起き上がる。なんだかまだ体の方は寝ぼけているみたいでどうにもはっきりとした感覚が掴めない。空の色が茜色だから今は夕暮れだということがぼんやりと分かるだけだ。
「どうしたの? いつもは家にいるのにこんなところで」
「ちょっとね、気分転換」
「そうなんだ。そうだよね、わたしの部屋にいるばかりじゃ窮屈だもんね」
 夕日に照らされる彼女の笑み。茜色に包まれたなのはの顔はなんだかいつもより大人びて見えた。
 綺麗。心からそう思い見とれていた。
「そういえば今日の魔法の練習どうするの? もうこんな時間だけど」
「えっ? あっ!」
なのはの言葉に意識が戻される。そういえば朝になのはに約束していたんだった。
「どうしたの?」
「あ、いや……それなんだけど、今日はお休みでいいかな? たまには休んで魔力を回復させないと体にも悪いから……」
 しどろもどろで僕は適当な言い訳を並べた。休息は必要だけど毎日魔法の練習をしているわけでもないしそれになのはの魔力量ならあのくらいの練習なら影響はないと思うんだけど。
「そうだね。確かにたまにはお休みしないと体に悪いもんね」
 そしてなのはは素直に僕の言葉を受け入れてくれた。
 うう、そんなにあっさりと納得してもらえるなんて。ごめん、なのは。
「じゃあ帰ろユーノくん。もう日も暮れちゃうし」
「うん、そうだね。帰ろう」
 そうして僕たちは帰路についた。
 何気なく見た水平線には太陽がいよいよ沈もうとしている所で空はもう茜色から藍色へと移り変わろうとしていた。
「あっ、一番星!」
「ほんとだ」
 二色が混ざり合う境界に輝く淡い光。なのはの世界でもそれを一番星と呼ぶことを知ったのはつい最近のこと。魔法の練習が長引いて今日みたいな夕焼け空になった時だった。
 二つの世界を結ぶもの。もしかしたらこの世界とミッドチルダは同じ世界なのではないかと錯覚さえ起こしてしまう。
(でも、違うんだよね)
 そう、この世界はこの世界であってミッドチルダではない。それは変えようがない事実。
 もしも僕がいなくなったらなのははどんな顔をするのだろうか。悲しむだろうか、泣くのだろうか、それとも……。
 いつしかあの時と同じことを考えて僕はまた一番星を見上げた。
 ちらほらと空には他の星達が顔を出し大分賑やかになっている。それでも一番星はそれらに負けない光で自分の存在を誇示していた。
 一番なのは最初に空に顔を出すだけでなくその輝きも一番なのだとそんなことを思った。
(あの星みたいに僕も……なのはの一番になりたい)
 密かな決意、叶わぬ願い。胸に秘めて僕はなのはと一緒に電灯の灯った道を歩いていった。
 こんなことばかり考えていたせいでとても大切なことを忘れたまま。
<> 176<>sage<>2005/10/27(木) 20:37:32 ID:W4z84ml1<> 5 大失態!?

「ただいまー」
「ただいま」
 家につく頃にはちょうどよく晩御飯の時間だった。
 いい匂いが鼻をついた。多分これはシチューの匂いだ。なのはの話によればいろいろな野菜を牛乳で煮込んだ食べ物らしい。ほとんど毎日、フェレットフードばかり食べている身としては一度は食べてみたいと思う料理の一つだ。
 そう思っていると遠くの方から足音が聞こえてきた。
「お帰りなさい、なのは」
「うん、ただいまお母さん」
「さっ、もう晩御飯できてるわよ。早く手を洗ってきてみんなで食べましょ」
「うん」
 元気よく頷くなのは。それを見つめるなのはのお母さん――桃子さん。二人のやり取りはいつ見ても微笑ましいものがある。僕にも両親がいたらこんな風に笑顔になるのだろうか。いまいち実感が沸かないけど。
 と、桃子さんの視線が僕のほうに向けられた。それはいつもとどこか違っていてまるで初めて僕を見た時の目に似ている。
「ところでなのは、この子はどちら様?」
「へ?」
「え?」
 なのはの声と僕の声が綺麗に重なる。
 そして思い出す、すっかり忘れていた一番大切なこと。
 僕、元の姿のままだ。
「あっ、えと、この子はユーノくんって言って」
「ユーノくん? どこかで聞いて名前だけど……」
「あ、あのですね僕はなのはの友達でなのはの学校の友達で、それで最近知り合った隣のクラスの友達なんです!」
 慌てるなのはに僕はすかさずフォローする、つもりがフォローになっていなかった。
 口から飛び出したのは無茶苦茶な説明というかでまかせというか、とにかく滅茶苦茶。これじゃ何が何でもまずいだろ。
 首を傾げる桃子さん。もしかしたら僕がフェレットの姿でお世話になっていることがばれたかもしれない。いやでもさすがにそれは考えすぎかもしれないど。
「そ、そうなのお母さん。ほ、本当はもっと早い時間にお母さんに言うつもりだったんだけど、実はね」
 話題をそらすようになのはが続ける。
「え、えっとね、ユーノくんの家族が旅行でしばらく家を空けるっていうからよかったらわたしの家の夕食にご招待しようかなんて思っちゃっていきなりなんだけど駄目? お母さん」
「は、はい! たまには両親をのんびりさせてあげようと思って僕一人家に残ってそこでなのはが晩御飯に誘ってくれたのでそれでいきなり押しかけて、あの迷惑だったらいいんです!」
 自分でも驚くほどになのはとの息が合い、それは見事な連携を見せる。
 嘘はついてない、なんていったら大嘘の僕たちの言い訳は桃子さんに果たして通じるのか。曲がりなりにもなのはのお母さん、なのは以上に鋭い所があるかもしれない。
 でもそんな考えは希有に終わった。
 しばし、きょとんとしていた桃子さん、その顔が不意に崩れ口元が綻んだ。
「ふふ、そんな迷惑なわけないじゃない。優しいのねユーノくんは。いいわよ、晩御飯食べていきなさい」
「ほんと? お母さん」
「ほんとよ。娘のお願いを無碍に断る母親なんていないわ。それになのはが男の子の友達を連れてくるなんて初めてじゃない」
「ふぇ?」
 なにやら言い含ませるような言葉とともに桃子さんは奥へと入っていく。なんだか足取りが妙に軽やかでご機嫌みたいだった。
 それに比べて僕たちはなんとかこの場をしのいだ安心からか玄関にしばし立ち尽くしていた。
 そうして先に口を開いたのは僕。
「ごめん、僕のせいでなんかすごいことになっちゃって」
「ううん、気づかなかったわたしも悪いわけだし。取りあえずご飯食べよ」
「そうだね」
 反省していてもしょうがない。こうなったからには桃子さんの好意に甘えるようにしよう。礼儀としても多分それが一番いい。
 僕らは靴を脱ぎ桃子さんに続いた。
 思えば初めてだな、この姿でなのはの家に上がるって。
<> 名無しさん@ピンキー<>age<>2005/10/28(金) 00:31:26 ID:9hWtW7nl<> 空気を読まずage
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 08:43:57 ID:iO9YJXFb<> このスレってとらハ本編のSSはありなの? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 15:49:48 ID:nHDIb/zP<> >176氏GJ!
漏れはこーいうのを待っていたのですよ

しかし高町家の戦鬼2人を向こうに回して
ユーノキュンは生き残れるのか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 18:28:44 ID:ul/sMJ0Z<> >>308
なんでとらハ本編が出てくるんだ?
スレタイ読めないのか? <> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:14:54 ID:Y5l1Lg7j<> 長々と投下。一応ここまでで一段落です。いろいろ突っ込みはありますがまぁ置いといてください。
では。

6 自分にない風景

「そういうわけでなのはの友達のユーノくんが今晩は一緒に夕食を食べることになりました」
「えと、ユーノ・スクライアです。今日は突然押しかけることになってしまい申し訳ございません」
 食卓に着くなり桃子さんが僕が今日夕食を一緒に食べることになったいきさつを話し始めた。
 僕はみんなのことをよく知ってるけどこの姿で会うのは初めてだからどんな顔をするだろうか。正直不安だ。
「ほぅ、ご両親のために一人残るなんて孝行者だな。見た所なのはと同い年ぐらいか」
「よろしくなユーノ」
「しっかりものだね〜。あれ? でもちょっと待って、ユーノって……」
 そしてさっそくそこに話題は集中してしまうのだろう。この場合偽名を名乗ればいいんだろうけど如何せんなのはがあそこで喋ってしまったからどうしようもない。別になのはを責めるつもりはないんだけど。
「そういえば確かなのはが飼っているフェレットの名前が」
「ユーノだな」
 流石家族だけのことはある。美由希さんの一言はバトンリレーのように恭也さん、士郎さんと続いてあんまり触れてほしくない所に辿りついてしまった。
「う、うん偶然もあるもんだよね。わたしも名前を聞いてときびっくりしちゃった」
「僕もまさかフェレットと同じ名前なんてびっくりしました」
 取りあえず偶然といえば大抵はどうにかなる。
 そう思いたい。
「偶然、ねぇ。恭ちゃんはどう思う?」
「俺に聞かれてもな。美由希は何を期待してるんだ?」
「そりゃあねぇ」
 なんだか美由希さんの目が怪しく光ったように見えたのは気のせいだと思いたい。
 隣のなのはは誤魔化すようににシチューの中のジャガイモを転がしている。心なしか表情が固い。
 僕もとにかく何かしようと取りあえずコップに口をつけた。
「もしかしたらこの子なのはのボーイフレンドなのかな〜ってね思ったんだけど」
「ぶふぉ!!」
 いきなりの爆弾発言に僕はらしくもなく水を噴出した。途端に苦しくなって何度も噎せる。
「だ、大丈夫ユーノくん!?」
「ゲホッ! ゴホッゴホッ! だ、だいじょゲホッ!!」
 胸を叩いてどうにか落ち着けようとしても、こんな時に限って堰はなかなか収まらない。結構な量の水を吸い込んでしまったみたいだ。 <> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:15:27 ID:Y5l1Lg7j<> 何度も何度も噎せ返す僕の様子になのはが背中を摩ってくれる。
「あらあら。もう、美由希が変なこと言うからよ」
「ご、ごめんユーノ。取りあえず、はいタオル」
「あ、ありがゴホッ! ……とうございます」
 美由希さんからタオルを受け取り口周りを吹いてそれから酷いことになっているテーブルを拭いた。
 何とか呼吸を整えようと二、三度息を吸い、それから大きなため息を吐き出してようやく落ち着くことができた。
 ああ、死ぬかと思った。
「す、すみません、食事中に失礼なことを」
「気にしなくていいぞ。元はといえば美由希が言い出したことが原因だからな」
 言いながら恭也さんが美由希さんの頭を軽く小突いた。
「初対面の相手に対して失礼にも程があるぞ」
「ごめんごめん、ついね。ほらよくあるじゃない、好きな子の名前をぬいぐるみにつけて可愛がったりするの。あれかななんて思っちゃって」
「ほんとに偶然なの! ユーノくんとはつい最近知り合ったばかりなんだから」
「私はお父さんと知り合ってからあっという間に恋に落ちたけどな」
「そ、それでもユーノくんとはそんな関係じゃなくって」
 否定するなのはをからかうように桃子さんが士郎さんのほうを見つめながら夢心地に呟いた。
「いやまぁ、あれは運命の恋というか俺も桃子に一目惚れしたというか……まぁ、俺にとって桃子はなんというか、言葉では言い表せないくらい大切なかみさんだってことだな、なははは」
「いやだもう、あなたったら」
 照れ笑いを顔に浮かべて二人はそれぞれに微笑みあう。それは見るからに幸せそうで二人はとても強い絆で繋がっているんだろうと思わせる。
「しかしそれでもなのはは嫁にはやらんからなユーノ」
「ほんとにそ、そんな関係じゃないんです。僕となのはは普通に友達で」
「あら、どんな関係もまずはお友達からじゃない」
「もうお母さんまで〜」
 必死に言い訳するなのはの顔はほのかに赤く、困り顔でも可愛らしかった。
 僕はというと話題の中心にされて困るというより、ほんとのところ嬉しい気持ちの方が大きかった。こんな賑やかな食事、僕はミッドチルダを出てきて以来ずっとなかったから。
 災い転じて福と成す、そういう意味ではなのはには感謝したい。
「まぁ決め付けるのはよくないな。俺としてはユーノがどんな男か知ってからでもいいと思う」
「でもさっきの見ればお似合いだよ」
「なんだか結婚したばかりのこと思い出しちゃったわ」
「しかし嫁にはやらんぞ」
「お兄ちゃんもお姉ちゃんもお母さんもお父さんもほんとのほんとにユーノくんとは違うのっ!」
 でもそんなに強く否定されると僕としては微妙だったりする。
 そんなこんなで夕食の時間は瞬く間に過ぎていった。 <> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:16:13 ID:Y5l1Lg7j<> 7 本音と建前

 食事も終わり僕は居間でみんなといろいろな話をした。
 家族のこと学校のこと、好きな食べ物や嫌いなもの、そしてなのはと出会った時のこと。
 なのはが念話でフォローしてくれたからなんとかなったけど、結局嘘で塗り固めなければ話すことが出来なかったのは正直辛い。
 でもそうまでしても団欒の中に身を置きたがる僕がいるのも事実で。
「じゃあそろそろ帰りますね」
「もうそんな時間か」
「少し話しすぎちゃったかな。大丈夫? 送ってあげようか」
「気にしないでください、大丈夫です」
 僕はそれだけ言ってみんなに軽く頭を下げる。
「今日はそのいろいろとお世話になってありがとうございます」
「そんないいのよ、かしこまらなくて。なんならご両親が帰ってくるまでは夕食うちで一緒に食べていかない?」
「そんな……いいですよ」
「別にうちは構わないぞ。食事は賑やかなほどいいからな。それに桃子の手料理が食えるんだからいいことづくめだろ」
 優しげな笑みを浮かべる桃子さん、士郎さん。そんな風に言われると本当に甘えてしまいそうで僕は思わず顔をそらした。
「いいんです、ほんとに。それじゃごちそうさまでした」
「あっ、ユーノくん」
 もう一度頭を下げ僕は居間を出る。後ろでなのはに呼ばれたけど振り返ることなく玄関を抜け家を飛び出した。もうこれ以上この人たちに嘘はつきたくないから。
 近くの茂みに身を潜めフェレットの姿へ変身し、そのまま雨樋伝いになのはの部屋へ駆け上がる。 部屋の明かりはついてない。もちろんベランダの窓も開いていない。
「……なのはが来るまで待つか」
 ガラスにもたれてほっと一息。夜風が体を撫で心地よさが体を包む。
 何をするでもなく、自然とさっきの食卓の風景を思い返した。
 みんな気さくでいい人ばかり。あんな家族に囲まれて毎日を過ごせるなのははすごく幸せなんだろう。僕も部族の人たちと日々遺跡を求めて各地を放浪していて楽しかったから。
 それでもやっぱり考えてしまう。無邪気に笑い合う桃子さんと士郎さん。あの二人のように僕の両親は笑い合える仲だったのだろうか、と。
 長老からは両親のことは聞かなかった。僕には部族のみんながいるし部族のみんなが僕の親であり兄弟であり、家族だったから親のことなんて知らなくてもいいと思ったからだ。
 けど、本当の所は両親に愛されていなかったのではないか、捨てられたのかもしれないとか、そんな不安から逃げることでもあった。
 幸せの形は人それぞれだけど、やっぱり僕は血の繋がった家族とあんな風に笑い合える毎日を送れるなのはが羨ましい。
 頭の中でいろんな考えが浮かんでは消え、また浮かんでは消えを繰り返して。ほんとに、一人になるといろんなことを考えてしまう。
 早くなのは来ないかな。 <> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:17:23 ID:Y5l1Lg7j<> 8 彼女のやり方

「ん…………」
 冷えてきた風に身震い一つして、僕は部屋の中の時計を見た。
 あれから一時間、いつもならとっくになのはが戻ってきてる時間なのに部屋には誰もいない。
 まだ下でみんなと話してるんだろうか。念話で連絡をとることもできるけど僕はあえてそうはしなかった。
(せっかくの家族団欒なんだ、邪魔しちゃいけない)
 夕食のときは僕がいたせいでいろいろと話の方向がずれてたんだし、僕がいなくなった今の時間が多分本来のなのはの家族の団欒なんだから。
 今日はなのはに迷惑かけっぱなしだったからせめて今だけくらいはそっとしてあげたい。
「でも早くは帰ってきてほしい、かな……」
 と、部屋に光が差し込んだ。入ってきた誰かはすぐに部屋の明かりをつけの僕のいる所へ早足でやってきた。
「みんなと話してたら少し遅くなっちゃった。今、開けるから」
 申し訳なさそうになのはがガラス戸を開ける。待ち焦がれたように僕はすばやく部屋の中へ入るとすぐに定位置へと駆け上った。
 やっぱり結局ここが一番落ち着く。ふかふかとまではいえないベッドに僕は身を丸めた。なのはも僕と向かい合うようにベッドに腰掛ける。
「今日はなんだか大変なことになっちゃったね」
「そうだね。でも元は全部僕のせいだし、ほんとにごめんなのは」
 首を落としなのはに頭を下げる。
 再び顔を上げたときなぜかなのはの顔は申し訳なさそうに俯いていた。やっぱりすごい迷惑かけてしまったんだ。
 自分の今日を振り返りながら改めて僕は己の軽率さにやるせなくなる。
「……ううん、ほんとに謝るのはわたしのほう」
「え?」
 意外な言葉をなのはが口にした。
 そうは言われてもなのはが謝ることなんて僕には全く思い当たらない。少なくとも今日に限っては僕が今の今まで迷惑をかけたんだから謝るのはこっちの方のはずだ。
 状況が飲み込めない僕になのはは続ける。
「ほんとはね、気づいてたの。でも気づかない振りしてた」
 一瞬何を言っているのか理解できなかった。
 つまり、なのはは僕が元の姿でいたことを承知の上で家に帰ってきたってことだろうか。話から考えればそういうことになる。
 確かにいくらなんでもなのはが気づかないわけがないじゃないか。
 じゃあなんでなのはは……。
「お礼、したかったんだ。ユーノくんがいろいろ教えてくれたから今日まで来れたんだし、それに魔法先生にもなってもらって。してもらってばかりだからわたしもなにかしてあげたいなって思って」
「なのは……」
「それで何がいいのかなって考えたんだけど、ユーノくんが喜びそうなのってよく分からなくて……」
 所在なさげに手を組み合わせながら照れ気味に話すなのは。多分僕に喜んでもらおうといろいろと考えていたに違いない。
「でもおいしいものなら万国共通かなって思って今日のこと考えたの。ユーノくんいつもフェレットの姿でご飯食べてたから、もしかしたらいつもおなか一杯食べていないのかもって」
「そうだったんだ」
「うん……」
 頬はほのかに赤くなのはは嬉しそうに頷いた。確かに料理でのもてなしならミッドチルダの人たちだって喜ぶことだ。なのはらしい考え方だと思う。 <> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:19:17 ID:Y5l1Lg7j<> 「こういうのは驚かせたほうが喜びも大きくなるかなって思ってどうやろうかなって考えてたんだけど、ちょうどよくユーノくんが元の姿でいてくれたから今日しかないって」
「それで……」
「最初はユーノくんも気づくかなって思ってたんだけど……あっ、気づいたら気づいたで正直に言おうと思ってたんだけどね」
 区切りようになのはが一息ついた。
「でもイメージ通りにならなくて大変なことになっちゃった。まさかユーノくんがあんなこと言うなんて思ってなかったから」
 結構イメージトレーニングはしてたんだけどね、と照れ隠しになのはが舌を出した。
「あれは、そのごめん。動転しちゃって何がなんだかわからなくって、つい」
「もう、ほんとにびっくりしたんだから。でもあのときのユーノくん可笑しかった」
「そういうなのはだって」
 なのはが無邪気に笑い、釣られて僕も笑った。桃子さんの前で慌てふためいていた僕たちは今思い返してもほんとに可笑しかった。
 なのはがあんな風に慌てる所なんてそうそうお目にかかれないしね。
「それでやっぱり迷惑だった?」
「そんなことないよ。おいしかったし、久しぶりにお腹一杯食べた気がする」
「そっか……よかった」
 安心したように微かな笑みを浮かべてなのははベッドに寝転がる。
 そのまま二、三度寝返りを打ち僕と目が合った。
「でもやっぱりこうして見るとユーノくんってフェレットのほうが似合うようね」
「へっ?」
「今日も気づかないまま家に帰るし。やっぱりユーノくん……ほんとはフェレットだったりして?」
 僕を見つめ悪戯っぽく笑う。
「それだけは全力で否定させて、なのは」
 思わず肩が落ちた。
 一緒に首まで垂れた。
「じょ、冗談だよ。ユーノくんもわたしと同じ人間だよね。に、人間の男の子で……」
 僕の反応があまりに意外だったのかなのはが慌てて弁解している。冗談交じりに僕が言い返してくれるとでも思ったのだろう。
 でもそんな言い方はないんじゃないかな……。
 クロノはともかくなのはもそう思ってるんだね。そりゃこの姿の方が圧倒的に多いししょうがないけど。
 なんか心に楔を思いっきり打ち込まれたような気分になった。
「そうだ! 明日の魔法の練習のことなんだけど……」
「……うん」
「休ませてもらってもいいかな」
 なのはにしては珍しい発言だった。明日何か大切な用事でもあるだろうか。
 カレンダーにはその日は丸で囲ってもいなければ何か書いてあるということもない。しいて言うなら日曜日、この世界での休日に当たる日だということ。
「そうだね。休みの日はしっかり休まないとね」
「ううん、そういうのじゃないの。ユーノくんに町を案内してあげたいんだ」
 体を起こしながら、なのはは唐突にその言葉を呟いた。
「ジュエルシード探しばかりで、ユーノくんこの町のことよく知らないでしょ?」
「えと、一応町の様子とかはジュエルシードを探しているときに覚えたけど……。そう言われると具体的には何があるのかよく知らないかも」
「それにゆっくりユーノくんといろんなお話もしたいし、せっかく別の世界に来たんだから文化の違いとかいろんなこと知ってもらいたいの」
 言われてみれば確かに、僕はジュエルシードを探すことだけを考えていて全然この世界のことを知らなかった。事件が解決した後は多少は散歩程度に家の周りを動いたくらいだし、なによりなのはに 魔法を教えることばかり考えていてそういうことは全然頭になかった。
 ベッドに腰掛けてなのははさらに続ける。
「日曜日だし、わたしの予定もないし。だから、いいかな?」
「うん、なのはがいいなら僕は――」
 だけどなのはに届いたのは僕の言葉ではなく突然鳴り出した携帯電話の着信音だった。
<> 176<>sage<>2005/10/28(金) 20:20:48 ID:Y5l1Lg7j<> すぐになのはがそれを取り誰からか確認する。
「あっ!」
 なのはの顔が輝いた。それはある所から来たときにしか見ることのできないなのはの喜びの顔。
間違いない、きっと相手は時空管理局だ。
 僕がそんなことを考えている内になのはは既に電話を耳に当て話し始めている。
「はい、なのはです」
 でもこんな時間に一体誰からだろうか。いつもならこっちの時間に合わせて彼らも電話をしてくるのにどうもおかしい。もしかしたらフェイトに何かあったのだろうか。
 そんな心配をよそになのはは電話の向こうの相手と嬉しそうにお喋りをしている。なのはの表情からきっと悪いことではないことだけは窺える。考えすぎだったみたいだ。
「えっ? あっはい、すぐに代わります。ユーノくんに用があるんだって」
「僕に?」
 なのはから電話を受け取る。当然のことながらこの姿では電話は持つだけでも苦労する。なにせ自分の体とほぼ同じ大きさだし、よく考えたらこれ耳と口が届かないじゃないか。
 うかつに変身をとくわけにもいかないし僕は電話を机に寝かせて話をすることにした。
「もしもし、代わりました」
『ああ、僕だ。そっちは相変わらずか』
(………………クロノかよ)
 てっきりリンディさん辺りかと思っていた僕は聞こえてきた声に酷く落胆した。なんでよりにもよってこいつが電話をしてくるんだよ。
「なんだよ、なにか用なのクロノ」
『用があるから電話したんだ、悪いか』
「別に、それで今日は何の用?」
 相変わらずつっけんどんな態度のクロノに内心ムカムカしながら僕は電話を続ける。また今日も皮肉や嫌味でも言うつもりなんだろうか。
 話す所から聞く所へ体を捻りクロノの言葉を待つ。結構これ疲れるから、さっさと言うだけ言ってもらえると助かるんだけどな。
 むしろこいつのために無駄な体力は使いたくないのが本音だけど。
『実はな――』
 そしてこの電話が僕やなのは、さらにはミッドチルダからこの世界までを巻き込む事件の始まりだということを僕は思いもしなかった。
 僕となのは、二人の関係を大きく変え、僕のこれからも変えていく大事件。
 その始まりだった。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 21:06:15 ID:0ygH5yvS<> 176氏グッジョブ。ユーノくんヲタとして毎度楽しく読んでるよ。
がんがってくれ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 21:53:37 ID:/1MdiJJS<> 何でしょうね?
その大事件というのは・・・!? <> 640<>sage<>2005/10/28(金) 22:21:15 ID:j8/knz8k<> >>176
GJユーノいいよユーノ
次回から急展開のようで、楽しみにしています。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/28(金) 22:36:32 ID:/1MdiJJS<> 俺が思うに、その事件は例のオリキャラ「デッドタイマーズ」が関係してると
思う・・・。 <> 176<>sage<>2005/10/29(土) 00:03:07 ID:4OBTClec<> >>317
世間のユーノくんファンに満足いただけるように精進いたします
>>318
まぁユーノにとっての大事件ですからね、いろいろです
>>640
いやいやありがとうございます
そちらも頑張ってください
>>320
そんな人たち出てきません <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/29(土) 00:14:40 ID:sPAb//z2<> ユーノ君にとっての大事件……?
わかった、ちんちんに毛が生えたんだ!


……そんなわけないじゃんorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/29(土) 00:45:37 ID:I+5wSHwD<> 自分もユーノ好きなんで彼となのはが仲良くしてる描写は読んでて和みますよ。
>>176氏、続きも期待してます! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/29(土) 10:47:57 ID:Gi4L0qzX<> 今月のメガミマガジンに仮面の男が映ってたがなにあれ?
愛の破壊者…
究極の破壊神勇者王GGGGか?かなりワロタw
天〜罰〜降〜臨!が頭から離れない。

メガミマガジンの漫画で確信…フェイトは王子さまだ! <> 446@2スレ<>sage<>2005/10/29(土) 19:27:55 ID:6FZzmlZB<> 同じくメガミげっつ

・ピンナップ:シグナムがはやてをお姫様抱っこ
・なのはA's特集記事:「魔女っ娘のラブラブ私生活なの」
・漫画:(主に)アリサ視点での学校生活@フェイト転入1週間後

なんつーか凄い、780円の価値は十分にあった
あと漫画がネ申
未だに顔がニヤニヤしっぱなしな漏れキモ杉

追:来月はCD付・・・購入超決定 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/29(土) 19:29:14 ID:Y4d3zPpq<> 漫画はフェイト分補給できる? <> 446@2スレ<>sage<>2005/10/29(土) 19:47:46 ID:6FZzmlZB<> >>326
超補給できる・・なんせ学校生活編だし

具体的には
・フェイトの笑顔が良い(これに関係して、非常に学校生活を楽しんでいるよう)
・なにげにフェイトの弁当が米食(箸も普通に使用・・・良い意味で軽く驚き)
・フェイトを含めた、4人の(おそらく公式扱いだろう)成績判明・・・いろいろ楽しめる
・なんだかんだ、フェイトとなのは、2人はらぶらぶ
・79ページ、フェイト不敵な表情カワエエ
・フェイトとすずかの運動神経対決(科目:体育ドッヂボール)・・・SUGEEEEE!
・最後から2コマ前のカットが素晴らしい

是非買うべきw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/30(日) 03:30:20 ID:6NEQYTmB<> 446氏640氏176氏GJ、
そして446氏は久しぶり
あんたのが見たかったよ

<> 640@軽くネタばれ<>sage<>2005/10/30(日) 23:00:37 ID:gQtKBnn+<> 五話視聴完了&メガミ購入でやる気充電






新技でてきた・・・。かといって一回固めた設定ほいほい変えちゃあ
某負債と同レベルになるのでするわけには・・・。使いたいけど・・・。
・・・・・ごめんごめんようちのなのは&フェイトorz


⌒*(・x・)*⌒/(・_・)\         俳rz←640
↑私らにも新魔法使わせろや、の視線

⌒*(・x・)*⌒/(・_・)\          )))))orzズサササ
↑しかもAA使うこの構図>>446氏のパクリじゃねーかよの視線


SLB+食らってきます・・・orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 02:16:50 ID:cq4rJ5+c<> 関係ないかもしれないが、今日Hey!×3に水樹奈々がでるらしいぞ

てか、もう知ってる? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 04:39:21 ID:cZwnnsOK<> >>330
たぶん、ほとんどは知ってる。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 13:31:45 ID:6cgN/CHy<> >>330
携帯サイト、アニメロミックスに一週間前くらいから掲載済み。
ちなみに漏れは朝五時に新聞を受け取ってから速攻で予約した。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 16:20:35 ID:IKfe9fL/<> >>332
流石だな <> 名無しさん@ピンキー<>sage 最初は信じた<>2005/10/31(月) 16:29:39 ID:p54rl+DZ<> 知ってる人多いかも
ttp://members.jcom.home.ne.jp/taishika/ps2nanoha.html
脳汁でまくり                   ↑↑↑ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 16:41:05 ID:cq4rJ5+c<> そうだったか………無駄な書き込みスマソorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 17:49:13 ID:p54rl+DZ<> そんなこといわないでー
皆知ってると思うけど、無駄だとは思わないざー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 20:56:17 ID:KK1rOV8Y<> HEY!×3見た。
しかしあれだな、フィギュア贈ってる奴なんかいたのか。正直引くよな… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 20:56:55 ID:Qh7aCM1L<> ゴールデンになのはの映像が流れたのが感涙ものだw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 21:16:46 ID:kOFGT7S1<> >>337
そりゃハマちゃんも思わずコワッ言うよな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 21:38:27 ID:6cgN/CHy<> >>338
でも…10分出たか出てないか…
ジャニーズ長すぎ…
HEY×3でまともに歌わせてもらってない…
トップ10に入ってない歌があんなに長いか問い詰めたい。
何でも秋葉系にするのは迷惑…
ダウンタウンウザー!

⌒*(・∀・)*⌒と/(・ヮ・)\が映ったのは良かった!
第一期のラストGJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/10/31(月) 21:44:03 ID:kOFGT7S1<> ナナニー出るところから見ると5分ないね、4分半くらい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 02:03:43 ID:gHPOPfXk<> 電車のせいもあって、ヲタの風あたりが厳しくなったよな……… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 05:42:04 ID:UrwgHP/b<> まあ出すの決まったあとに2位だってわかったんだろうしそこらへんはしょうがねえっしょ
むしろあの程度で済んだだけマシ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 18:41:03 ID:qagWuBHa<> >>334
あったらウレシス <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 20:05:15 ID:JqtmzLW7<> >>334
ステージ8以降は一度でも負けると即鬱ENDですね(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 20:25:51 ID:/dy01kY3<> >>334
しかし「なまえをよんで」以外のENDも、涙が枯れ果ててしまうかもしれん

つーかそれぞれ脳内妄想しただけでじわっときた <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 20:45:08 ID:qagWuBHa<> >>334
考えた香具師はある意味ネ申だな… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 20:48:44 ID:qagWuBHa<> 話違うけど、今日改めてここの職人様を尊敬した…
某スレで黒なのはのリレーSSやってる俺って一体orz <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2005/11/01(火) 21:30:42 ID:l9+ZQTMt<> >>348
某スレ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 21:38:54 ID:4b6axA+3<> 祝!魔法少女リリカルなのはA’s ファミリー劇場にて放送決定!

 放送日時は

  12/10 23:00〜27:00 #1〜#8
  12/17 23:00〜25:30 #9〜#13

 一気かよ・・・orz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/01(火) 21:45:23 ID:qagWuBHa<> >>349
っ【http://anime.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1128527381/】
748見れば分かるけど、今日のID:???Oはほとんど俺(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/02(水) 12:32:00 ID:8JI+vS3x<> A’s じゃなくて第1期だろ、期待させやがって。

   ヽl   ,、 l/
  〃")' ~´ヘヘ)"ヽ            ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  !( ソノ八)ヽ) ソ           ;;;''''
    ヾl.゚ ヮ゚ノ!.    )) 卩__ ,.';;''        
o=====U===∩====[]コ[i(●==冫                 ('A`:);;;;:;: : :>350
    ./ソ、j、iヾ.   ))  |ノ ̄ ̄ ヽ;,,    
    .~(ノ!_j~´             ''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/02(水) 12:37:20 ID:4Avnjtwl<> 509 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 2005/11/02(水) 03:44:05 ID:62dsToUc
【シグナム】         【ヴィータ】         【シャマル】
近★★★★★★    近★★★★★★     近☆☆☆☆☆☆
中★☆☆☆☆☆    中★★★☆☆☆     中☆☆☆☆☆☆
遠☆☆☆☆☆☆    遠★★★☆☆☆     遠★☆☆☆☆☆
防★★★★★☆    防★★★☆☆☆     防☆☆☆☆☆☆
速★★★★★★    速★★★★☆☆     速☆☆☆☆☆☆
援☆☆☆☆☆☆    援☆☆☆☆☆☆     援★★★☆☆☆

【なのは】           【フェイト】         【ユーノ】
近★★☆☆☆☆    近★★★★★☆     近☆☆☆☆☆
中★★★★☆☆    中★★★★☆☆     中☆☆☆☆☆
遠★★★★★★    遠★★★☆☆☆     遠☆☆☆☆☆
防★★★★☆☆    防★★☆☆☆☆     防★★★★☆
速★★★☆☆☆    速★★★★★☆     速★★☆☆☆
援☆☆☆☆☆☆    援★★☆☆☆☆     援★★★★☆

【ザフィーラ】         【アルフ】         【クロノ】
近★★★★☆      近★★★★☆      近★★★★☆
中☆☆☆☆☆      中★★☆☆☆      中★★★★☆
遠☆☆☆☆☆      遠★☆☆☆☆      遠★★★★☆
防★★★★★      防★★☆☆☆      防★★★★☆
速★★★☆☆      速★★★☆☆      速★★★★☆
援★★☆☆☆      援★★★☆☆      援★★☆☆☆ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/02(水) 12:38:14 ID:4Avnjtwl<> 517 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 2005/11/02(水) 03:57:08 ID:c9yxZbPm
>>509
クロノはそんなに強いようには見えない
518 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 2005/11/02(水) 03:59:33 ID:dlCwQTSW
>>517
星の数を良く見ろ
520 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 2005/11/02(水) 04:01:33 ID:o9ReNhOW
>>518
ひでぇトリックだ。


クロノカワイソス <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/02(水) 21:10:48 ID:Pvmp9MvB<> コピペに生真面目なツッコミをするが、シグナムは中・遠距離もできそうじゃなかったっけ?
なんか剣をよくわからん状態にしてた気がする


あとアルフがさすがにカワイソス
せめて速MAXで <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/11/02(水) 21:52:12 ID:25aC1EaG<> なのはよりフェイトのほうが万能型に見えてしまうのだが… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/02(水) 21:53:12 ID:25aC1EaG<> sage忘れてたorz
スマソ… <> 640<>sage<>2005/11/02(水) 22:43:52 ID:r5/tO8fV<> 第三十二話 Inside on mind

「ぐっ・・・!!」
壁へとしたたかに身体を打ちつけ、クロノは息をつまらせた。
痛む身体を起こしながら、対峙する敵を睨みつける。

「入ってくるなり、襲い掛かってくるとはね。あの女も息子の躾がなってないようね」

黒衣の魔女が、溜め息交じりにつぶやく。
彼女にとってクロノはもはや、敵として戦うにすら値しない。
連戦で消耗した魔導士など、彼女にとっては虫けらも同然。
「お前がここにいるというのに・・・不思議ね?リニスの反応が消えていないのはどういうことかしら?」

目の前の小賢しい餓鬼のことだ、無策ではくるまい。
そう予測したプレシアはリニスとなのはを相手の戦闘力を削るためのいわば捨て駒として配置した。
リニスは可能な限り相手の戦力を削って、消えてもらう予定であったのだが。

「・・・決まって、いる・・・!!あの使い魔になにかあったら、妹が悲しむ・・・!!」
『stinger snip』
「あなたもだ・・・!!あなたを止める・・・そして無事にフェイトのところに連れて行く!!」
言うが早いか、再びプレシアへ向かってスティンガースナイプを放つクロノ。
だがその必死の攻撃は、プレシアにかすり傷ひとつ負わすことなくシールドにはじかれる。
(フェイトを実の親と戦わせるわけにはいかない・・・!!フェイト達が来る前に・・・!!)
兄として。時空管理局執務官として。彼女はこの手で止めなければならない。

「無駄よ」
「このおぉっ!!!」
可能とか、不可能じゃない。やらなければならないのだ。
気合もろとも、ブレイズキャノンをフルパワーでぶっぱなす。

───主を。プレシアを、お願いします。

それは、赤毛の使い魔に抱かれ苦しげにそう言った彼女との約束でもあった。






<> 640<>sage<>2005/11/02(水) 22:44:39 ID:r5/tO8fV<>


終わってみれば、その結末は急にやってきた、あっけないもの。

アルフのバリアブレイク───ありったけの魔力の篭ったその拳を前に───彼女は、その身を護っていたシールドを、突如として解除した。

バリアを破壊するために強化された拳。そんなものを生身で受ければどうなるかは、わかっているはずなのに。
彼女はその肉体でアルフの一撃を受けることを選んだ。

「一体、どういうつもりだ・・・・?」

泣きそうな顔のアルフが抱え起こしたリニスへと、クロノは率直に疑問をぶつける。
むしろそれは疑問というよりも、困惑。そのほうが表現としては近いかもしれない。

「・・・・・」
「どうして、シールドを解いたんだ」
「・・・リニス・・・」
「・・・どうし、て、でしょう、ね・・・」
「・・・・リニス、君はまさか・・・」

薄々、勘付いてはいた。
リニスの動きがおかしい、クロノがそのことに気付いたのは、今までの彼女であればたやすくかわせていたであろう攻撃が命中したときだった。
一瞬反応が遅れ。
けっして精度が高いとは言えないアルフのフォトンランサーを彼女はよけきれなかった。
フェイトと違いアルフのそれは数をばらまくだけの、牽制程度の物。
クロノの攻撃さえ紙一重で避けていた実力者のリニスがそんな攻撃を食らうとは、到底思えなかった。

「・・・あの、フォトンランサーか?」
「・・・ずっと、不思議に思っていました。時折感じる奇妙な感覚が、何なのか」

クロノへと答える代わりに、リニスは語る。

それが、何なのかわからないけれど。
フェイトやアルフと接触して以来感じるようになったその感覚は、やすらぎを覚えるものだった、と。

懐かしく、また暖かい。それでいてどこか悲しさの混じりあった、かつての記憶。
何故自分には存在しないはずの記憶がこうまで心地よいのか。戦いの中リニスは戸惑い、その思いは次第に大きくなっていく。
気付かぬふりをしていても、アルフやフェイトの傷ついていく様子に心を痛めている自分がいるのも事実だった。

「・・・まだ、それが何であるかはわかっていません。ただ・・・・」 <> 640<>sage<>2005/11/02(水) 22:46:29 ID:r5/tO8fV<>
アルフの放った光の槍。
そこに込められた魔力を感じ、戸惑い。かわせなかったそれを受けた時、リニスの中の迷いは確信に変わった。

自分はこの子達と、戦ってはならない。
例え、自分にそうであった記憶がなくても。
目の前の使い魔と、その主が自分にとって戦うべきではない、どうしようもなく愛おしい存在であるという確信に。

頭でも、心でもなく、存在、「リニス」としてそう理解したとき、リニスは自らを護るバリアを解いていた。

「・・きっと、プレシアに・・・とっても、それは同じこと・・・でしょ、う・・」
「リニス・・・違う、それは、あの女は!!」
「アルフ」
それ以上は、言うな。首を横に振って見せるクロノ。
リニスのことを思うなら、今プレシアとフェイトの本当の関係を言うべきではない。
彼女の、主を思う気持ちを尊重するならば。
クロノの目がそう言っていた。
「っ・・・」
「クロノ・ハラオウン」
「何だ?」
「・・・・貴方に一つ、頼みがあります」






───幸い、アルフの一撃は急所からは外れていた。
リニスのことを彼女の元に残るというアルフに任せ、クロノは今こうしてプレシアと対峙している。

約束を、果たすために。
妹も、妹の大切な人も、どちらの悲しむ顔も、見たくないから。

この身に代えても、彼女を止めてみせる。
そしてクロノは再び、その両足で立ち上がった。 <> 640<>sage<>2005/11/02(水) 22:51:35 ID:r5/tO8fV<> はい、32話うpです。
・・・・・今回はかなり力技ですorz
正直記憶戻させようかどうしようか丸二日悩んだ末にこうなりましたorz

うちの話のクロノってシスコンだなぁ、と思った今日この頃。



>>348
あっちのスレ、楽しんで見てますよー、頑張ってください。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/03(木) 14:42:37 ID:cjYzwb5F<> GJです。
最近、アニメでは微妙な感じのクロノ君が活躍してていいですな。
リニスはどうなるのかと思ってたけど、こうきましたか
これはこれで良いのではないかと。

前回の最後でなのはたちがピンチっぽかったですが、次はその続きですかね。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/03(木) 18:27:32 ID:R4xF0jmc<> 誰か挿絵を描いてくださいw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/03(木) 19:30:16 ID:99hn+OT2<> >>321
遅ればせながら読ませていただいた。グッジョブ!
そしてユーノきゅん信者が多いことが嬉しい。

>>361
アニメもいいけどこっちのクロノの活躍も楽しみにしてます。 <> 176<>sage<>2005/11/03(木) 22:18:38 ID:Piudm8IY<> 9 唐突な帰郷

「本当にごめんなさい、野暮なお願いなのに……」
「いいんです。僕みたいなので力になれるなら喜んでお貸しします」
 沈痛な表情のリンディさんに努めて明るく、僕は返事をした。
 僕の言葉に軽く頷きつつリンディさんは艦長席に腰を下ろした。側にあるコーヒーは湯気を上げることもなくそれがかなり前に入れられたものだと窺わせる。
 ため息一つついてリンディさんはそれに口をつけた。ほんの一口、飲んでもとの場所に戻す。量はほとんど減っていなかった。
「でも時空管理局が対応できないなんて一体何があったんですか?」
「正確には対応できたはずなのよ。でも偶然が重なってそれが出来なくなった。それであなたの力を請う状況になった」
 リンディさんがエイミィさんに一声かけると正面の大型モニターに映像が映し出された。一つは事件の起こっている場所の模式図。もう一つはどこかの研究施設みたいなものが映し出されている。こちらは随分と荒廃して廃棄されてから長い時間が経っているようだ。
「数日前からこの研究所付近に局所的な空間の歪みが発生したの」
 模式図の方、建物のらしき所に赤い点がいくつかマークされた。
「もともとこの研究所付近はある事故の後から空間が不安定になっていたんだけど……」
 リンディさんの言葉に続けて他の場所にもマークがついていく。その中で特に大きい点は二つ。一つは研究所、もう一つはそこからかなり離れた場所、位置的には空だろうか。
 点の横には歪みの度合いを表す数値が表示され、その二つだけは三桁も他とは数値が違っている。考古学しか学んでいない僕でもそれが異常な事態とは一目でわかった。
「空のほうにはクロノとフェイトに何人か職員を、研究所の方には残りの職員を調査に回したんだけど……」
 そこでリンディさんが言葉を詰まらせた。口元が苦虫を噛み潰したように歪んでいた。
 軽く一息ついて言葉を続ける。
<> 176<>sage<>2005/11/03(木) 22:19:38 ID:Piudm8IY<>
「ミッドチルダ時間13時38分。執務間、執務間補佐両名より連絡が途絶。同時刻B1ポイントの空間湾曲指数が増大」
 B1――空中の方のマークが点滅する。
「ミッドチルダ時間13時42分。A1ポイントより全職員からの連絡途絶。こちらは空間の湾曲は見られず。現状は極めて困難で緊急を要する」
 事務口調で締めくくりリンディさんは話を終えた。
 艦長という立場のせいか幾分も動揺を見せないリンディさん。でも顔にはどこか悲壮感が漂っていて声もどこか重い感じがした。
「でも僕なんかより管理局に援軍を要請した方がいいんじゃないですか?」
「できればね。だけど今ミッドチルダ付近にいる艦はアースラ以外ないの。援軍を頼んでも一日、二日かかる。言ったでしょう? 事態は緊急を要してるの」
「だから僕を……」
「一番早くて、尚且つミッドチルダ出身、そして強力な魔導士。条件をクリアするのはあなたしかいないから」
 本当に仕方なかったから、と言葉を足してリンディさんは立ち上がる。
 そのままモニターの下まで歩いていく。もちろん僕も後に続いた。
「どちらかが最悪の事態になった時のことも考えて私が出るわけにもいかない。幸い、研究所の方はまだ空間が安定してるから今のうちに職員達の状況を、もし必要なら救出を――」
「僕にしてくれと」
 リンディさんが無言で頷いた。
 でも職員の救出ならアースラの転送システムを使えば容易に出来るはず。何か出来ない要因でもあるのだろうか。
 ふと沸いた疑問を口にしよう僕は話しかけようと口を開いた。
<> 176<>sage<>2005/11/03(木) 22:20:24 ID:Piudm8IY<>
「それなら――」
「アースラのシステムでは無理なの。職員達のいる場所がわからなければどうにもよ」
「空間の湾曲が一種のジャミングになってここからじゃ座標の特定が出来ないの。だから内部からアースラの座標に直接転送するしかないのよ」
 今度はリンディさんが先手を打った。そしてエイミィさんが理由を続ける。
 つまり僕に白羽の矢が立つのは当然のことなのか。確かに結界や転送魔法が得意の人間しか出来ない仕事だ。
「勝手な、大人の事情よね」
「そんな……、そんなこと言わないでください。困ったときはお互い様です」
「ユーノ君……」
「僕だってジュエルシードを探すお手伝いをしてもらったんです。なら今度は僕がリンディさんたちのお手伝いをさせてください」
 別に借りを返したいとかじゃない。困っている人がいたら助けてあげるのは当然ことだ。
 大人の事情とか、そんなの関係ない。僕に出来ることなら、力になれるならやるしかない。
「……ふふ、本当によく出来てるわね。きっとクロノもこのことを見越してあなたを呼んだんでしょうね」
「えっ……?」
「あの子、あなたに憎まれ口ばっかりだと思うけど、実力の方は認めてるのよ」
「クロノくん結構素直じゃない所があるからね」
「そうなのよね、誰に似たのかしら。備えのいい所だけでよかったんだけど」
 ふっ、とリンディさんの顔から力が抜ける。
 ここにきてようやく僕はいつものリンディさんを見ることができた。
 ちょっと意外だったけどクロノにまで頼られているならなおさら投げ出せない。あいつに情けない所は見せたくないし。
<> 176<>sage<>2005/11/03(木) 22:21:20 ID:Piudm8IY<>
でもクロノのほうは大丈夫なのだろうか。フェイトが一緒なら多分大丈夫だろうけど。心配の度合いなら親子であるリンディさんのほうがよっぽどだろうけど。
「まぁ、あっちは大丈夫。アースラの切り札はやわじゃないし、それにそのことくらいあの子だって十分にわかってるから」
「信じてるんですね、クロノのこと」
「当たり前じゃない、自慢の一粒種よ。私とあの人、親二人の血を引いてるんだから」
 どこか誇らしげにリンディさんが呟いた。さっきのような重苦しい雰囲気はない。きっとこの上ない信頼があるからこんな柔らかな表情を浮かべられるのだろう。
 強い絆で結ばれている二人。
「……じゃあ、そろそろいいわね」
「あっ、はい」
 リンディさんの声に力が入る。表情もきりりと引き締まりいよいよを感じさせた。
 もうそこに親としての姿を垣間見せたリンディさんはない。目の前にいるのは時空管理局提督リンディ・ハラオウンだ。
 僕も私服だったものを魔導士としての服へ再構成させる。思えばこの服になるのも久しぶりだ。
「じゃあゲート開きます」
「よろしくねエイミィ」
 エイミィさんが手元のコンソールを操作する。すぐに転移装置に光が満ち準備が整ったことを教えてくれた。
「それじゃ行ってきます」
 一声かけると同時に光が僕を覆っていく。
 今まで見えていたアースラの艦橋も光に塗りつぶされて何も見えなくなっていく。
 そういえばミッドチルダに一応帰ることになるんだな、これって。
 今更ながらそんなことに気づいたのは、僕の体がミッドチルダへ向け転送された瞬間だった。
<> 176<>sage<>2005/11/03(木) 22:22:30 ID:Piudm8IY<> 9話投下です
話的には14辺りまで出来ていますが如何せんそれ以降の展開しだいで大幅な改変があるやもorz
近日中には10話投下します

>>640
いやこう来ましたか
アニメがあれだからこそ余計にクロノくんがかっこよく見えますw
頑張ってください

>>348
いやそんな謙遜なさらず
むしろあんな違和感なく混ぜられているのが
いい感じに壊れているところがなんとも

>>364
ありがとうございます
このスレにひっそり住まうユーノくん信者に幸あるものになれますように

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/03(木) 23:46:30 ID:R4xF0jmc<> なのは「ユーノ君、なんだか固いものが当たっているんだけど???」
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 01:35:03 ID:nsFts2oq<> 時間がなくて何も出来ないのでネタだけ

麻痺の治療には刺激が良いと聞いた騎士達
何を勘違いしたのか、
クラールヴィントをローターにして車椅子に仕込むシャマル
グラーフアイゼンで電気あんまするヴィータ
レヴァンティン……は危なすぎるので、
主と同じ苦しみを味わおうとバイブを自分に使うシグナム
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 02:07:19 ID:OgkWjEwX<> 176氏乙&GJ!続きが楽しみだ。
アニメもユーノ君から目が離せん。 <> 76<>sage<>2005/11/04(金) 02:36:33 ID:4tVdtWo+<> 皆様、お久しぶりです。
遠い過去に作成表明して、ご無沙汰してましたが、ファリン物(非エロ)が完成しました。
多分・・・
ttp://www.eonet.ne.jp/~marchi/nanoha_ss/76_fa.zip にあります。

あと、原作キャラが多少なりとも出てきます。そこはご勘弁を
それと、無駄に分量がありますので、がんばってください。
それでは






ところで、本編の続きって読みたい人いらっしゃいますか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 02:44:42 ID:awVN8dI8<> ttp://rakugaki.site.ne.jp/oekaki/src/1130601949777.jpg
tensai <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 15:58:22 ID:dA6UHBhN<> ユーノがなのはとフェイトにひん剥かれて下半身を観察される話キボンヌ
おバカなノリで <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 18:37:11 ID:UGbZkK1J<> 誰か!リンディのノーマルもしくは、屈辱もの書いて下さい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 19:43:27 ID:bBKfzd1V<>                |\      |    /                  _,,:::========:::,,__
              <  |     ○   /   。〜      ....;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙.‐''゙ .  `  ´ ´、 ゝ'ヾ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;........
  /⌒\《  /    < |\      ○         ;;;;;;゙゙゙゙゙    ..‐´     ゙         `ヽ    ‐.;;;;;;;;;;
 //⌒\0⌒ヽ⌒<\ < |  ○ __    /      .゙゙゙;;;;;;;;...../                   .:;;;;;゙゙゙゙
 |/|/⌒/ 《((ノノ) < | |/   /::::::::::::::::\○           ;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ヽ.\
    | || ┃  < \//  П/::::::::::::::::::::::::::::::::―_  。」    .'                       ´、 ゝヽ
     ヽ/リ ヮノ _ \|(‖ /二二二フ  :::::::::::::::::::::::::::―_。」 |l;;゙                          'ヽ
0==◯)===mu===[i((● ::::::   ::::::::○― :::::::::::::――__    ウワアアアアアアーーーーンンン!!!!!!!!.. ; 、..;..;;.;||i|l;
     >ヘ==;/    /(‖ヽ\二二ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::――__   >>374          :; ´.....;;;; ii|
|i   /,W V\   i|| | 〜。(:::::::::::::::::::。::::::二――――――――――――――☆          .`.;;:`ii|,.;;|i|l:|i|
ヾヽ_ / /ヽ /\| // く /   ○  ̄― ̄\○        '゙||l|lli;ii i||,;,.il|il|i;, ;, ; . ., ,li    ';   ; . ., ,;,.i| ,i|;.,l;;:`ii||
~~\ |vvAvvvAv//∠ /~~~~/~~~~~~~~~~~~~~~\~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~゙~~~~~
  `ヽ(−( ヽ)_/ ∠ /  。  ○    ○
      ̄  ̄   ∠ /  /  /   ○  \               グロやめてマジやめて
            V      /    |    \   <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 20:05:57 ID:KR5ZuWpE<> >>375
じゃあ書いてみる
ちょっと待て <> 348<>sage<>2005/11/04(金) 20:34:52 ID:jFzjWN60<> >>640
GJ!いや〜、いつ見ても描写上手いッスね…羨ましい(^_^;)
こっちはなかなか書けないですが、そのうちなのはをとことん黒くしてみようかなぁ(ォィ)
応援感謝します!



PCほしいぉ…orz <> 375<>sage<>2005/11/04(金) 22:24:48 ID:dA6UHBhN<> >378
楽しみにしています <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 22:45:14 ID:wLpOeACa<> 原作者からして精神年齢ガキだからな。
儲の精神年齢も実年齢も知れたもの。
当然、職人もな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 22:55:13 ID:jFzjWN60<> そんなこと言いにわざわざこんなところまで来る君の精神年齢も知れたもの

と言ってみる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/04(金) 23:56:23 ID:Fa8CpEBd<> 熱心なファンにはジャンプ世代が多そうやな…… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/05(土) 00:31:15 ID:i18ptsDa<> >>374
あのドリルは単なる脅しでその後二人は失禁するんだな!

・・・グロハミタクナイヨ・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/05(土) 00:51:23 ID:5iDKDsiN<> >>374
趣味が違うといえばそれまでだがなー
グロ注意くらい書いといて欲しかったね
漏れは大丈夫だが

最期までお互いを信じあえてる落ちならいいよねー
罵り合ったら目も当てられない(ノд`)
<> 375<>sage<>2005/11/05(土) 01:38:57 ID:3YtxQ6Xq<> 更に付け加えるなら、なのはとフェイトのドキドキ感とユーノの恥ずかしそうにしている様子が伝わればベスト <> 640<>sage<>2005/11/05(土) 03:41:13 ID:omCrS4wf<> 現在エロのほうの続き執筆中。
週末中に出来上がるといいかなぁ、といったところですが。
いや書くのは先週からやってたんだけれどもorz

>>76


GJです、本編の方も続きをお願いします

>>176
ユーノ大活躍の予感・・・。
うちの子とは大違い(かませ犬&見てるだけ)ですわorzゴメンユーノ

>>378
頑張って下さい、自分も楽しみにしてますよー

<> 640<>sage<>2005/11/05(土) 03:42:08 ID:omCrS4wf<> っていかん>>378氏に敬称付け忘れたスマソ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/05(土) 04:32:54 ID:3aKxUvd9<> 例の絵、本スレじゃあ書いた絵師のサイトまで出ていたが、内容が凄いぞ。
巫女2人の乳房を酷い色になるまで叩き潰したり、体に刃物差し込んだりとかそういう絵がイパーイ。
なのはの絵はないが、このサイトだ。
http://www.nanashi.sakura.ne.jp/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/05(土) 10:44:26 ID:wFqa/kyx<> 見ないもーん <> 176<>sage<>2005/11/06(日) 10:14:55 ID:Q5NY2D+1<> 10 大魔導士の遺産

 音一つない静寂に包まれた暗闇。先の見えない回廊を僕は照明魔法を頼りに歩いていく。
 耳に聞こえる音は自分の息遣だけ。時折、どこかで雫が弾ける音がするけど気を紛らわすのには心もとない。
 以前にこんな風な遺跡に入ったことがあったけど、あの時はトラップ等に気をつけていたために相当神経を使った。
 そういう意味でそんな心配のないここのほうが少しはマシなんだろうけど……。
「このラボ、事故以来いろいろあって手付かずだったけどあまり目立った壊れ方はしていないのね」
 そういえば聞こえる音はもう一つあった。正確に言うと声だけど。
 僕のすぐ横、肩の高さぐらい所をふわふわと飛んでいるリンディさん。
 今は元の大きさよりずっと小さく背中の四枚の羽で風を捉えている。妖精――と言っても過言はない姿だ。
 まさかリンディさんがついてくるなんて全然考えていなかったけど、いてくれるととても心強い。
「でも驚きました。リンディさんがそんな高度な変身魔法を使えるなんて」
「曲がりなりにもアースラの艦長なんだからこれぐらいは出来ないとね」
「でも精神だけを切り離してそんな風にするなんて普通は出来ませんよ」
 実際、変身魔法のレベルは当に超えている。変身魔法はあくまで術者の体を変身さえるだけ。精神を切り離して変身させ、しかも活動させるなんて芸当は一流の魔導士でも難しいことだ。
「艦長の役職柄、艦を離れるわけにもいかないから。どうしようもない時はこうやってるのよ」
「便利ですね」
「そう? 確かに便利そうに見えるけど、この状態じゃ魔法も使えないのよ。体に戻るにも転送魔法を使わないといけないし。そうねぇ……喋る通信機みたいなものよ」
「ははは……」
 全く持ってすごい人だ。とんでもない魔法をそんな一言で一蹴してしまえるなんて。
 マイペースそうでいろんなことを考えてて、と思えばのほほんとしているだけだとか。
 僕の周りを飛び回りながら辺りの様子を探るリンディさん。不意にその動きが止まった。
「どうしたんですか?」
「ユーノ君、あれ」
 指差す方、闇が支配している所へ魔法の光がかすかに照らした。その光に反応して呻くような声とともに何かが動く。
 紛れもない、人がいた。
 慌てて駆け寄る。さっきよりも近い所で光に照らされて、その人の姿がより鮮明になる。砂埃に汚れた制服。壁に寄りかかったまま座り込み手には力なく握られたデバイス。先に行ったアースラの職員で間違いない。
<> 176<>sage<>2005/11/06(日) 10:15:29 ID:Q5NY2D+1<>
「大丈夫? どうしたの、何があったの?」
 リンディさんの呼びかけにその人は反応しなかった。僕も様子を窺おうと屈んだ。
 光に照らされた顔に生気はない。顔面蒼白、言葉通りの状態。外傷は見当たらない、ただ気分が悪くなっただけなのだろうか。
 いやそんなはずはない。微かにわかる異変があった。多分リンディさんも気づいたのだろう。表情が少し強張っていた。
「リンディさん……これって」
「すぐに転送よ。このままだとまずいわ、下手すれば命に関わる」
「はい、すぐに転送します」
 両手で印を結び転移魔法を発動させる。
 職員の下に魔法陣が広がり光が包みこむ。そして一際眩い光が放たれるとともに、その身はアースラへと転送された。
「後は医療班が頑張ってくれることを祈るだけね」
「はい」
「急ぎましょ、もし職員が全員こんな状態なら早く手を打たないと」
 言うより早くリンディさんが飛翔した。僕も続けて大地を蹴る。
 階段を降り、地下へと、この施設の最深部を僕たちは目指す。
 道中、最初と同じように職員の人を見つけては転送する。その数は最深部に行くに連れ増え、容態も危険な状態へと変わっていった。
「ユーノ君もわかってると思うけど、うちの職員に起こったこと、どう考える?」
「戦闘の後もないし、何かのトラップにかかった形跡もない。やっぱり第三者が何らかの手段で奪い取ったと思います」
「やはりそうなるわよね。はぁ、まさかとは思いたくないけど……魔力を吸い取るなんてね」
 そう、今まで転送した人はみんなあるべき魔力がほとんど残っていなかった。
 魔力は魔法を作り出す上で必要不可欠なもの。それを失えば当然魔法は使えなくなる。
  <> 176<>sage<>2005/11/06(日) 10:18:12 ID:Q5NY2D+1<>
 普通なら体力が限界になれば魔力だって空になる。魔力の源は命そのものだ。だから無理やりに吸い取れば術者の生命が危険に晒される。
 職員の人たちの身に何が起こったのかはわからない。ただ一つ言える確かなことは、僕が思っている以上に事態は深刻だということ。
 僕の前を先行しているリンディさんは一体何を考えているんだろうか。やはり部下を危険な目に合わせてしまった責任感だろうか。それとも事の原因そのもののについてか。
「気をつけてねユーノ君、もしかしたら私たちとんでもない所に来ちゃったのかもしれないわ」
「覚悟は出来てます。少し想像とは違ったけど……」
 思えばこの施設も一体何を研究していた場所なのか全然知らされていない。根本的な疑問が残っていた。
「リンディさん、そもそもここって何を研究してたんですか? 魔力を吸い取られた人と関係があるんですか?」
「関係はないわ、今のところね。本来ならここで研究されていたのは新世代の次元航行炉なんだから」
「次元航行炉……?」
 どこかで、いや確かに聞いた言葉だった。
 記憶の糸を手繰り寄せてそれが何であったか、何を意味しているのか、僕は思い出そうとする。その先にある事実。それは忘れかけていたあの人物を呼び起こさせるには十分だった。
 偉大な、偉大すぎて禁忌に手を染め、次元の彼方に消えた魔導士。
「プレシア……テスタロッサ……」
「彼女が本土で行っていた最後の研究。事故により闇へと葬られた遺産……」
 リンディさんが止まった。
 見上げればそこに巨大な扉。だけどその半分は大きく吹き飛び崩れ落ちている。
 大きく口を空けた穴からはここが地下だというのに赤い光が這い出るように漏れていた。見るからに恐怖心を煽り、背中に冷たいものが走るような場所。
 怖気づきはしない。今まで遺跡発掘してきた身としては逆にこの雰囲気が好奇心を煽るものでしかない。
 だけどこれは何かが違う。高揚感も恐怖感も、不気味なほどに何も感じなかった。
「次元航行炉…………ヒュードラ……」
「きっと彼女が道を踏み外してしまった始まりの場所」
 それがここに――――ある。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 10:51:19 ID:4oeemXbe<> GJ!
ほんとに「リリカルなのは外伝」って感じがしますよ。 <> 176<>sage<>2005/11/06(日) 11:31:32 ID:Q5NY2D+1<> 10話投下完了
A'sもなにやらユーノくんに日の目が当たりそうで楽しみです
無限書庫に閉じこもってかえって出番減る?
まぁその分こっちで活躍させるなり……。

>>394
恐縮です。これからも頑張りますので

そういえば勢い余ってアリサやすずかが魔法少女にしてみたものを書いてみました
内容は妄想2期からちょっと書き出したものですが、ちなみに途中で力尽きていますorz


<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 15:33:18 ID:NDssCmhn<> GJです!
かなりおもしろくなってきました。
過去のプレシアの話を絡ませる設定がいいですね。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 17:01:47 ID:2k+Bgt1P<> 半二次本スレがグロスレになっている件について <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 17:54:33 ID:MVSAcjrJ<> >>395
176氏乙!アニメじゃ出番減るのは明らかなので
こっちでユーノ分を補充したい。 <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2005/11/06(日) 18:26:58 ID:qmhmvx8h<> 176氏GJ!

>>398
俺はアニメじゃヤムチャ化確定的なクロノ分を補給したいぜ…
<> 640@黒めのお話<>sage<>2005/11/06(日) 21:49:00 ID:Rg33AT2+<> エロ(いかどうかは判断にお任せしますorz)いほうの二話投下します
こっちのほうはこのくらいの投下スピードか、もう少し不定期になると
思われますのでどうかよろしくお願いしますorz <> 640<>sage<>2005/11/06(日) 21:49:53 ID:Rg33AT2+<> 「ふあぁっ!!あ、あぁっ、あ!!ひ・・ぃ、やあぁっ!!!」
どこまでも、深く、深く。
それは少女の中を、垂直に近い角度で抉っていく。
「───ぅあぁっ・・・!!っあ、っ・・!!ん、くぅっ・・・」

何度、貫かれたろう。
どれほどの間、こうしているのだろう。

「っあ、や、ぅやあぁあっ、んんっ・・っく、やぁ、あ、ふあっ」

灼熱の肉棒が出入りするたび、少女の身体はがくがくと揺れ。
その身に感じるのは、痛みだけではなくなっていた。

殆ど全裸に近い格好で、身体のあちこちに生臭いねばねばを付着させたまま。
痛みと、それ以外の感覚、その両方に脳髄を焼かれながら。

幼き少女がしるわけもないが、その体勢はいわゆる騎上位というもので。

「あ、あ、・・ぃやぁ、んく、や、あ、あっ、や、あぁ・・・あ、ぁあぁあああぁっ!!」

高町なのはは例の褐色の男───ザフィーラによって下から攻め立てられ続けていた。




魔法少女リリカルなのはA’s If

─砕かれし力、折られし心─

3、笑顔の裏の真実 <> 640<>sage<>2005/11/06(日) 21:52:18 ID:Rg33AT2+<>


「・・・は・・・っ・・あ、は、ぁ・・・っ、っ」
男が出て行ってから、しばらくも。
なのはは荒い息のまま、喘いでいた。
先ほどまで犯されていた時と同じ、両肩で上半身を支える崩れた四つん這いの姿勢で。
前から、下から。時には抱え上げられ。最後にその形になるまで、様々な格好で蹂躙されていた。
それまでと違い両手は後ろ手から、まだ多少楽な前で縛られる形に変わっていたが。
それでも太く荒く作られた縄は少女の両の手首に食い込み、絶え間のない鈍痛をもたらしている。

自分の身を護ってくれるはずだった白き防護服は、ほぼ全て引き剥がされ。
黒のソックスと、引き裂かれた上の黒インナーのちぎれかかった袖と首元がわずかにひっかかっているだけだった。
そのかわりとでも言わんばかりに、全身へとこびりついた白く汚らわしい粘液が、少女の身体を惨めに飾っていた。

「っ・・・う・・・ぇ・・・」

目を覚ましてから、丸一日が経過しようとしていた。
口の中の気持ち悪い粘り気が、なのはに嘔吐感をもよおさせる。
精液にまみれた顔には、いくつもの涙がつたった跡が残っていた。

前も。
後ろも。
そして口も。

それこそ、体中の孔という孔に。
数え切れないほど男のそれを銜えさせられ、白い粘着質を吐き出され。
その度に泣き叫び意識を飛ばされてきた。

部屋の中は暗い。
自分が敗北し、捕らえられているのだという事実と相まって、それはなのはの心を陰鬱なものへと染めていく。

(お母さん・・・お父さん・・・心配、してるかな・・・)

泣きそうになるのを、必死で堪える。
強い心を持つはずの少女もまた、度重なる陵辱によってその心が萎えきってしまいそうになっていた。

今、どれくらいの時間が過ぎたのだろう。
時計がかかっていたと思しきあたりを見上げるが、文字盤は闇に隠れ、見ることが出来ない。
「!?」

階段を上がってくる足音に、なのははびくりと反応をする。
あの少女や、男のものとは違う。別の誰かのものだった。
彼女たちよりももっとゆっくり、もっと落ち着いた、小さな足音。

───この短時間でそんなことがわかるようになるほど、繰り返し。なのはは二人の手で汚され続けていたということになる。

そして足音は部屋の前で止まり、ゆっくりと扉が引かれていく。

「・・だ、れ・・・?」

今度は、一体誰が。
どんなことをしてくるのか。
繰り返される苦痛の想像になのはは怯えながら、恐る恐る、入ってきた影へと問いかける。
<> 640<>sage<>2005/11/06(日) 21:53:11 ID:Rg33AT2+<>
「・・・あら、起きていたのね・・・?」
「・・・?」

声の主は、女。しかも、その声を聞く限りではおっとりとした感じがした。
灯りをつけて部屋の中に浮かび上がった姿は栗毛の、想像通り温和そうな女性だった。

この人も、あの二人の仲間だろうか。
とてもそうは思えない外見に一瞬途惑ったなのはは反応に困り、無言で女性の方を見つめる。

「えっと・・・シャマル、と言います。残念だけど、あなたを捕らえた者の一人です」

自らそう名乗った女性は、柔らかな微笑みをなのはへと向ける。

「ひどいわね・・・こんな状態なんて」
「え・・・」
「ごめんなさいね、乱暴に扱って」

脇に抱えていたバッグから、いくつかの薬と思しきチューブや瓶を取り出すシャマル。

「待ってね。今、準備をするから」

ベッドの上で動けずにいるなのはを尻目に、しゃがみこんでそれらを手際よく並べ、言葉通り「準備」していく。

(あ・・・よかった・・・)
まだ、話のできる人がいる。たとえ敵であっても、理解しあえることのできる可能性のある者がいる。
シャマルの言う「準備」を自分へと施す手当ての準備、そう目の前の状況から判断したなのはは安堵し、女性の俯いた頭を見つめる。
この人は、ひどいことしたりしない。なのははそう認識した。
「あり・・・がと、う、ございま、す・・・」
目元に、うっすら涙をにじませながらなのはは礼を言う。
「・・・あんまり、言わないで?こっちも、決意が鈍るじゃない」



しかし。



───その捉え方は、大きな誤りであった。

口調とは裏腹に、女性は微塵もその「決意」を鈍らせてなどはいなかった。

よくよく考えれば、バッグはとても中身がそれだけだったとは思えないほど大きく。
見ればなのはの表情は一変したであろう。

何より、だ。
ベッド上の、ややシャマルより高い位置にいるなのはからは、影になって見えることはなかったが。
確かに、彼女のその表情は、嗤っていた。
“これでいい”あたかも、そう言いたげに口元を歪めて。

着々と彼女の言う「準備」を進める手を動かしていた。

湖の騎士、シャマル。
例えどんな汚名を受けようと、主のため、目的のためならば。
その手段を、選びはしない。 <> 640<>sage<>2005/11/06(日) 22:17:27 ID:Rg33AT2+<> ・・・はい。
エロくなんなくてごめんなさいorz

>>176
プレシアとくっつけて話をすすめるとは・・・GJです
その発想力分けてプリーズ(無理
そういえば九話でリンディがフェイトを呼び捨てにしてますね。
養子縁組後、ということでしょうか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 23:06:41 ID:qew2BSzS<> 前回のもそうだったが、少女の陵辱という感じがしない。
岩盤工事やら環境破壊やらを擬人化して描写してるみたいに見えるw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/06(日) 23:16:51 ID:jBSxSEEQ<> >>640氏GJ!

今度はシャルマですか・・・
少しでもいいからなのはにやさしく接してあげて。おねがい・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/07(月) 00:17:15 ID:zhFOG3Pt<> >>640氏GJ!

俺は偶にはこういうハードなのも読みたいな
ほのぼのなのも大好きだけど <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/07(月) 01:25:02 ID:AdplPcJL<> ユーノ!こいて寝ろ!!! <> 名無し君<>sage<>2005/11/07(月) 21:28:01 ID:Y3GfkZCj<> 俺も何か書き込む方向でいきたいなぁ(思いつきはいろいろあるのだが <> 名無し君<>sage<>2005/11/07(月) 21:38:16 ID:Y3GfkZCj<> それは休日の日になの

今日は土曜日で休日。
こんな日はたいていみんなであそびに
いくことになっているなのはたち。
「いこう!!フェイトちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん」
なのはのその一言にみんなは楽しげに返事をする。
フェイトはやはりまだ恥ずかしいらしく声もちっちゃい。

なのはたちが行くのはゲームセンター。元々ゲーム好きの
三人が今日初めてフェイトをゲームセンターに連れて行く。

「少し緊張するな」フェイトのつぶやく程度の声が聞こえるが、
「大丈夫、大丈夫。フェイトは何に関しても慎重すぎるのよ」と
アリサがフェイトを諭す。

ゲームセンターに着きフェイトはその熱気にやられていた。
「すごい・・・ね」
フェイトにとっては初めての体験。驚くのも無理の無いことである。
「フェイトちゃん。じゃあコレやろう!!」
なのはが指差したゲーム。それは誰でもルールさえ分かれば
楽しめるパズルゲーム。
「うん。」なのはの提案にうなずくフェイト。
だが・・・すずかとアリサはそんなフェイトを驚いた顔で
見ていた。
なのはは淡々とゲームの説明を始める。
アリサとすずかはそんな会話を聞きつつ顔を向け合い話していた。
「勝てると思う??。」アリサはゆっくりとすずかに問う。
すずかはゆっくりと頭を傾けるだけで返事はしなかった。 <> 名無し君<>sage<>2005/11/07(月) 21:39:10 ID:Y3GfkZCj<> とまぁギャグまじりのネタを。なのははゲームスゴいうまいもんなぁ
あえてネタを <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/08(火) 01:27:44 ID:5SURJck/<> 結局2スレ446氏の大人の遊びssは続かないのか?
かなり期待して待ってるんだが。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/08(火) 07:58:30 ID:voDLOydy<> >>410
だからさぁ…のっけぐらいもう少しためてから投下汁って
短すぎてネタになってない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/08(火) 09:06:30 ID:ZgPnEsRS<> >>410
お久しぶりぶりv
ちょいと短いが、読んでた漏れはオモロかった。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/08(火) 21:27:07 ID:8l1RI4HB<> だれか前スレ733の画像再UPしてくれないか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/08(火) 22:17:34 ID:PDM/FY3h<> >>415
カサマツさん1mbの15503 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/09(水) 00:37:48 ID:6ZwUtJ+U<> 前スレが落ちたので、保管庫にDATとテキストを置きました。
個別作品の保存は来週中には再開できると思います。

えーと、今書いているヴィータ&はやて物が、
5話6話と見る度にどんどん膨れあがっちゃって……。
最近は書き手さんも増えているので、これを書き終わったら
追いつくまで保管庫に専念します。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/09(水) 01:46:15 ID:0oiuc6X+<> 保管お疲れ様です。
作品のほうもめちゃくちゃ楽しみにしております。
今後も頑張ってくだされ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/09(水) 02:43:55 ID:Hb0LZbQM<> あの猫姉妹にクロノは喰われたんだな。
そりゃロリコンになるわな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/09(水) 09:58:42 ID:GU2gVw3t<> アニメ最萌トーナメント2005 投票スレ・Round153
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1131481887/
11月9日(水) 準決勝第2試合(sf-2)
<<高町なのは@魔法少女リリカルなのは>>vs
 <<真紅@ローゼンメイデン>> <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/09(水) 14:13:16 ID:OKRvFaKO<> ひん剥かれユーノ君の話はマダー? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/09(水) 23:51:53 ID:wZ5a3pYH<> クロノ中心の物語が見たい… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/11(金) 20:51:25 ID:kht26WUK<> それは小さな願いなの後編見たけど、すごく泣ける離しだったよ
はやての健気さとヴィータの「暖かいお風呂とはやてのご飯が待ってんだ」に
撃沈されました <> 446@2スレ<>sage<>2005/11/11(金) 23:25:37 ID:RqMEJOfR<> 今回の放送で、おっぱい的にシグナム>シャマルぽいことが明らかになったようなので
シャマル×シグナムでひとつ









まぁ、例によって変態少女とかそっち系なんで
駄目な人はNGIDに突っ込んで生暖かくスルーでお願いします


あと>>423の人ごめん
感動のところぶち壊しかも


<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:26:23 ID:RqMEJOfR<> 「さて」

ある日の夕食後のこと。
外で鍛錬していたシグナムは、はやてやヴィータ達が風呂から上がり、部屋に戻ったのを感じ取った。

「・・・今日は、この辺にしよう」

実は風呂好きな彼女は、レヴァンテインを仕舞い、早速脱衣所へと向かった。


ちゃぽーん

(この国の”入浴”という習慣は、良いものだな・・・)

浴槽に首まで浸かり、ほう、と深呼吸する。
女性としてはかなり広い肩が、湯の中で上下に動く。

紛い物の命である自分が、入浴などという精神的充足に満足するなど可笑しなことではあるが。
この心地よさに抗えないのは仕方あるまい。

心身ともに余計なものが抜け出ていく。

と。
おもむろに、自身のふたつのふくらみを掴んでみる。

「・・・・・・」

やや骨ばった大きな手でも、その大きすぎる膨らみは収まりきらない。

「また、大きくなった、かな・・・」

かなでもなんでもなく、下着がまたきつくなってきたことから自明である。
ベルカの騎士として剣を振り回す自分にしてみれば、大きくては邪魔になる。
バター犬はともかく、ヴィータにまでからかわれたのは、内心ショックだった。

「・・・それもこれも、みな・・・!」

「シグナム。ご一緒しても宜しいかしら」
<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:27:10 ID:RqMEJOfR<> びくっ

「な、なんだシャマルか・・・ほら」

今の今まで気付かなかったことへの焦りからすぐに立ち直り、膝を曲げて半分、浴槽を提供する。

「・・・で。また大きくなっちゃった?」
「!!!」

思わず目が泳ぐ。
その隙に、シグナムの首に両手を回すシャマル。
正面から真っ直ぐ、碧色の瞳を覗き込む。

「どうなの?シグナム?」

二組の膨らみが、互いに圧しつけられ。
桜色の突起が、お互い恥ずかしげに口付けを交わす。

「・・・シャマル、よせ・・・」

言葉も、押し返そうとする腕も、力は大して込められていない。

「嫌なら、逃げてもいいんですよ」

くるりと体を反転させられ、シャマルの胸に抱かれる格好となる。
背中に押し付けられるふたつの柔らかな温かさ。
囁きかける優しい声。

「やめて、くれ・・・」
「だって揉むの気持ちいいんですもの、シグナムの胸。・・・あ、シグナム自身、抱き心地いいですよ」

「そ、そんなことを、言うな・・・はぁぁ」

背中越しに、豊かな胸へとマッサージが加えられる。
緩急のついた指の動きに合わせ、膨らみが柔らかくカタチを変える。
<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:27:57 ID:RqMEJOfR<> 「あぁぁ・・・そんなにぃ・・・」

両脇から侵入したシャマルの細い指が、シグナムの豊乳に巻きつく。
浮力に逆らって、前へ突き出す逸品である。

「ふふ、シグナムのおっぱい、揉み心地最高です」
「んなああぁ、そんな・・・あうぅぅぅぅ」

柔らかく肌理の細かい肌へ、巻きつくシャマルの指が沈み込む。
同時に、心地よい弾力が押し返す。

「シグナムは、胸揉まれるの、嫌いですか?」
「ふぇえぇ・・・揉まれたくない・・・」
「でも、大きく張ってきましたよ、シグナムのおっぱい・・・」

二つの膨らみをますます我が物顔で蹂躙する10本の指。
そしてその矛先は、丘の頂にそそり立つ乳首、その周りをかためる桜色の乳暈へも向かった。

「うわあぁぁぁぁ、そんな、そんなところ、つつくにゃぁああああ!」
「わ、シグナムの勃起乳首・・・おいしそう・・・」

周囲への法悦に反応して、朱に染まる乳首が膨れ上がる。
耳元で囁かれる卑猥な単語に反応し、シグナムはいやいやと首を振る。

「嫌あぁぁ、酷いこと言わないでぇ・・・」
「そんなこといって。こっちは・・・弄って欲しそうですよ?」

右はゆるゆると扱き上げ、左はこりこりと転がす。

「ああああああああああ!!!あーーーーーっ!」

軽く絶頂を迎え、胸の中で小さく震えるシグナム。
優しく抱きとめるシャマルだが、両手は止めてやらない。
正気を取り戻したシグナムも、直ぐにまた嬌声を上げだした。

「ふぁぁぁぁぁ・・・やえ、やめろぉぉぉ・・・」
「もう。抵抗しないくせに何言っているんですか。・・・あ、そうか」
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/11(金) 23:28:14 ID:NptjKGUU<> 変な文章だな。 <> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:28:50 ID:RqMEJOfR<> 「こっちを弄るのに忙しいからですよね、シグナム?」
「!!!」

シャマルの手を撥ね退けようとしないシグナム。
その指先は、彼女自身の股間へと伸びていた。

「っあ、こ、これは・・・!」
「いいじゃないですか。気持ちよかったでしょう?」

顔を真っ赤にしたシグナムが手を引っ込める前に、その手の上からシャマルの手が被せられた。
それどころか、さっきまで触っていた割れ目へと押し戻される。

「あ、あああ・・・」
「シグナムは、どうやって弄るのが好きなんですか?」
「ぅう、そんな、はしたない・・・ぁあああぁぁ・・・」

可愛く首を横に振るシグナムだが、シャマルの細指が入り口を這い回る。
さわさわと優しく愛撫してやる一方で、決して膣内やクリトリスは弄ってやらない。
もちろん、さっきまでかなり激しく自慰をしていたのは知っている。

「ね、シグナムぅ、どうやって気持ちよくなるんですか?」
「は・・・こ、ここを・・・」

熱に浮かされたような顔で、シグナムは自慰を再開した。
皮を剥いたクリトリスをつつきながら、膣天井をこりこりと引っ掻く。

「こう、こうやって・・・ああん、いやらしい・・・」
「シグナム、本当に気持ちよさそう・・・」
「うん、うん・・・胸も、股も、気持ち、いい・・・ぅむぅ!」

シャマルに両胸を掬い上げられ、顔に突きつけられる。
間髪いれず、二つのサクランボに吸いついた。

「あらあら・・・まるで大きな赤ちゃんね、シグナム・・・」
「はぁはぁはぁ、っん、んむぅーっ、んちゅう、あむ・・・」
<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:29:37 ID:RqMEJOfR<> 「ふふふ、はやてちゃんが見たら何て言うでしょうね、今のシグナム」
「んああぁぁぁ、だって、だってぇ・・・」

「お風呂の中で、自分のクリトリス弄って、自分のおまんこかき回して・・・」
「いわない、でよぉ・・・」

「その上、自分の大きなおっぱいに吸い付いて・・・」
「あああ、主には、はやてには、言わないで・・・」

「どうしますかシグナム?もし今、はやてちゃんがエッチなシグナム見ていたら?」
「・・・・・・・・・っっっ!!!」

その場にはいない少女の、自分を見つめる視線を妄想したとたん。
思わぬ激感が全身を貫いた。
クリトリスを思い切り捻り上げ、膣内の性感帯に指を突きいれ、頬張った乳首に歯を立てて。

「ふぅんんんん・・・!んあああぁぁぁぁぁ、あああああああああああ!!!」

がくがくと湯船を溢れさせながら、シグナムは絶頂を迎えた。

「ふふふ、可ー愛いんだ、シグナム・・・」

気を失った彼女を胸の中に抱きながら、あどけない寝顔を眺めていた。
<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:30:24 ID:RqMEJOfR<> えー、読んでくれた人がいたら

スマンカッタ ;y=ー(´Д`;)・∵. ターン...


       ヘ.  |ヽ
.         >◎ |
    lヽ  ,、,、./||| .| 
   <)' ~´ハバ |||/
   | イノリノハ))||
   ノ.人l|゚ -゚ノl|||、  <シグナム、君はいい強敵(トモ)であったが、君の乳がいけないのだよ。
  ( ( ,⊂)二!つ|| )
  `/ /〈i父i〉〉||'
  (⌒ (./!_jノ. ||
<> 446<>sage<>2005/11/11(金) 23:31:32 ID:RqMEJOfR<> でもね、シグナムって良い娘だと思うんですよ
格好いいし、可愛いs

        ) \それでフォローのつもりか!/
    ,'`》'´⌒`彡  ̄iノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ノ,ィ∝ノノ)))))
   ( ( ゝ(l!_゚(フノ|l   .| | ザシュl!
   ノ)⊂^)|ii|(,.ヽ    | |
  '´   /./l(_ノ  ;”;:
     〈// /_〉    `:`”:_                 1HIT!
     / / //”;:==========('A`:)ノ←>>446@2スレ                MISS!
    / /彡                       /                 =====/(・_・)\
    .|./

         ) \死んでもらうっ!!/
    ,'`》'´⌒`彡  ̄iノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ノ,ィ∝ノノ)))))
   ( ( ゝ(l!_゚(フノ|l    ._   _   _   _   _   _   _   _    ;:グサ! 2HIT!
   ノ) (つ)|ii|(^つコ>ー> >ー> >ー> >ー> >ー> >ー> >ー> >ー> /)A`)ノ∵←>>446@2スレ
  '´   /./|_|jl  /  . ̄    ̄    ̄    ̄   ̄    ̄    ̄    ̄
     〈/'ノ 〉_〉

        ____
 │├├─ ┌─┼─┐         ┌─┐ ┌─┐
 ┴┴└─ │二│二│         ├─┤ ├─┤
   /      ┌┬┐  ____\ ├─┘ └─┤
  ̄\/ ヽ   ├┼┤   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │  │    │
  ̄ ̄| ̄ ̄.   └┼┘.          │  ∧    │
 / │ \    └──┘.       │  /  \ \|
  \\      >>446@2スレ
   \\  ,-、,-、 3HIT!       )
     .\\('A`;),;'ズバ!   ,'`》'´⌒`彡
      C\\O)*’;::.,   ノ,ィ∝ノノ))))) <とどめだ!!
       │\\,:;’.    ( ( ゝ(l!_゚(フノ|l
       │ ;;\\     ノ)  (^!、 yソ
       (    \\   '´  /./|j∽」>二二二二二フ
       ^⌒.    \\    〈/'ノ 〉_〉ノ

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 00:53:13 ID:rW4SFx0/<> あーネタがかぶったかと思ってちょっとドキドキ。
自分のは明日の放送前後にアップします。
<> 名無しさん@ピンキー<>sagettp://kisekinohane.sakura.ne.jp/link/nanoha/<>2005/11/12(土) 07:05:02 ID:WyoTTMnB<>   <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/12(土) 16:21:28 ID:QlpFWLQf<> 446氏GJ!
シグナム可愛いよシグナム <> 640<>sage<>2005/11/12(土) 16:23:40 ID:t3Dgua3+<> 第33話 闇の告白
 
 少年から受け取った砂色の衣をはためかせ、少女は走る。
行かせてくれた二人の友に感謝し。離れたままの兄と己が従者の身を案じながら。

殆ど明かりのない、暗い回廊を駆けていく。
自分を産み出した、黒き魔導師の下へと向かって。











───まずいな。2,3本、いってるかもしれない。

それとは、意識せずに。
以前フェイトの様子を見になのはの家へ滞在した際、借りて読んだ漫画本の主人公と全く同じ台詞を、クロノは心の中で吐いていた。
一度読んだだけのものなのだから、覚えてないのもそれはそれで無理もないのだが。

左手で押さえた脇腹が、呼吸をするたびにズキズキと痛む。
どうも、肋骨が折れているらしかった。

「く・・・」
「まだ、やる気かしら?そろそろ、こちらとしても終わりにしたいのだけれど」
「・・・当たり前だ!!まだ!!」
「ふん・・」
「あなたの目的はわかってるんだ・・・これ以上、他人を・・・フェイトを巻き込むんじゃない!!」
「黙りなさい」
「出来もしないことにこだわるのはもうよせ!!死んだ人間は二度と・・・」

次の瞬間には、クロノの体は瓦礫の中へとつっこんでいた。
意識が一瞬遠のき、遅れて痛みが全身をかけめぐる。
「!!・・・ぁ・・・ぐ」
「黙りなさいと言っている・・・聞こえなかったの」
「ぐ・・・・?」
紅き魔力の残滓の迸しる右手を下ろすプレシア。
<> 640<>sage<>2005/11/12(土) 16:24:50 ID:t3Dgua3+<> 精一杯の力で身を起こしながらも、クロノはどこかその光景に違和感を感じる。

(何だ・・・・?何か、が・・・?)

「アリシアは必ず復活させる・・・・私はそれだけの力を手に入れた。そのために帰ってきたのだから」
「っ・・・!?」

その時、クロノは気がついた。

いつから、そこにあったのか。

プレシアの発する魔力と、同じ輝きを持ち。
彼女を護るかのように側に浮かぶ。

血のように紅い宝石の存在に。

(あれ、は・・・・?)

色と大きさは違うが、その宝石の形状は、クロノですら一瞬見間違えるほどかつてのジュエルシードとそっくりだった。

(ロストロギア・・・・?)

「・・・・本当に、暗かったわ。アリシアの身体を飲み込んでいった、あそこは」
「!!」
ジュエルシードを巡る事件。
その終焉において、彼女とその娘、アリシアの亡骸は『虚数空間』と呼ばれる暗闇へと堕ちていった。
彼女だけでも助けようと手を伸ばした、フェイトの手をとることなく。
どこまでも、どこまでも。ただ、堕ちていった。

「あの闇の中で、私はこのロストロギアと出会った」
そして、気がつけば時の庭園の残骸に、横たわっていた。
右手には紅い宝石が握られていた。

いつ、誰が、何の目的で作ったのか。何故そこにあったのかもわからない。
だが、事実として。
自分がこの宝石によって助かったということだけは確かだった。

「私は確信したわ・・・この力ならば、アリシアを蘇らせることができると」
「く・・・」
(虚数空間を破るなんて・・・あの中にそんな力が・・・!?)
だとしたら。あれが暴走しでもしたら、それこそ未曾有の大惨事が引きおこされてしまう。


「けれど・・・ひとつだけ、足りないものがあった」
「何・・・?」
<> 640<>sage<>2005/11/12(土) 16:25:38 ID:t3Dgua3+<>
それは、蘇りし精神を宿らせるべき、肉体。
ロストロギアの力を使い庭園を修復しながら、プレシアは蘇生のための実験を繰り返していった。
小さな昆虫、小鳥、実験動物。かつてアルハザードへの道を欲する以前から、術式だけは既に考案してあった。
それができなかったのは、出力の問題。常識では考えられないような魔力を必要とするその術式が不可能であったからこそ、
プレシアは別の方法、失われた都への道を望んだ。それももはやそれは昔のこと。
紅い宝石によってその問題点はクリアされ、すべての実験は成功していった。

だがいよいよアリシアの復活のための儀式を行おうという段になって、一つの問題が浮かび上がった。
それまでの実験は全て、元の肉体に復活した精神を定着させるもの。
しかしアリシアの肉体は虚数空間において失われてしまっており、その方式を使うことはできない。

「現に肉体なしの再生は、失敗だったわ。リニスは・・・あの子は、かつての記憶を『持っていなかった』」
「リニス・・・だって・・・?」

自身のかつての使い魔すら実験に投入した結果待っていたのは、またしてもの行き止まり。
そんな折思い出したのは、娘と同じ姿の、以前創った人形のことだった。

「それで・・・そんなことのためにフェイトを・・・!!」
「そうよ」

怒りと共に言葉を吐き出すクロノに対して、あくまでもプレシアの視線は冷ややかだった。
その視線がクロノから外れ、その後方へと向けられる。

「・・!?」
「・・・・聞こえたかしら?私のお人形・・・」

小さな足音が聞こえ、クロノは少し離れた、背後の真っ暗な通路を振り返る。
「・・・・フェイト・・・」
「兄さん・・・母さん・・・・」

出て行くに、行けなかったのだろう。

全て、聞いていた。
暗闇の中から歩み出てきた少女は、一目見てそうわかる、沈痛な表情をしていた。
<> 640<>sage<>2005/11/12(土) 16:35:26 ID:t3Dgua3+<> 若干遅くなりましたが33話投下です。
防護服着てるのに骨折すんのか、ってつっこみはなしでorz

>>549
ご苦労様です。というかなんかもう任せっきりで申し訳ないorz

>>名無し君氏
お久しぶりですね。乙です

>>446
相変わらずの素敵文章&変態少女ネタ(あの二人は少女か?)GJです
エロちゃんとかけてうらやましいですわorz <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:39:28 ID:rW4SFx0/<> 相変わらずグタグタですが、これが今の限界です。

・おませなはやて&でれでれヴィータ
・時間軸は人形購入後〜漫画3話の間あたり
・5,6話を見てインスパイy(ry

 全部で13+1スレ、約25KB。

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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:40:05 ID:rW4SFx0/<> 「それは眠れない夜なの」

 習慣になっている寝る前の読書に没頭していたはやては、
ふと誰かの気配を感じて顔をあげた。
「ヴィータ、どないしたん?」
 いつの間に部屋に入ったのか、入り口に人形を抱き締めた
ヴィータが突っ立っていた。お気に入りの大きな人形に顔を
うずめたヴィータは、上目使いではやてをじっと見つめてい
る。
「うんと……眠れなくて」
 もじもじと人形に指をはわせるヴィータ。何度か口を開こ
うとしては閉じ、はやてと目を合わせられなくなり、視線が
ふらふらと部屋の中をさまよう。
「……はやて、一緒に寝ていいか?」
 子供扱いされるのが嫌いなヴィータからは考えられないよ
うな言葉だったが、はやてにだけは恥ずかしがりつつも甘え
られるようだ。
 幼くして両親と死別し、これといった親しい人間がいない
はやてには、このように頼られるのは新鮮でくすぐったかっ
た。
「ええよ、一緒に寝よ。この本もう少しで終わりやから待っ
ててくれる?」
「うん!」
 はやての返事を聞いたヴィータは、曇った顔を晴らして元
気良くはやてのベッドに飛び込む。
「あはは、あまり暴れるとシグナムに怒られるよ」
「うっ」
 はやてのことを第一に考えているシグナムがこれを知った
ら、「主の邪魔をするな」と諭すだろう。はやて自身が邪魔
と思っていなくても、病を抱えた幼い主になるべく負担はか
けたくないのが彼女たちの思いだった。
「大丈夫よ、あたしがかばってあげるから」
「えへへ」
 はにかむ少女の頭をなでる。ヴィータは見かけだけならは
やてよりも幼いが、闇の書と共にある騎士には人としての年
齢は当てはまらない。だが、それはささいなことであり、は
やてにとって大事な家族であることには変わりない。
「そうだ。途中からだけどヴィータも読む? この本おもし
ろいよ?」
「うぅぅ、本は……いい」
 苦いコーヒーでも飲んだかのような顔をするヴィータ。闇
の書の騎士だから他の本を読めないとか、その宿命故に本に
関することにかかわりたくない訳でもなく、単に好みではな
いのだろう。
「そか。じゃあ、読み終わるまでちょっと待っててな」
 はやてが本に目を戻すと、ヴィータははやての足元で人形
を抱えてチョコンと丸くなった。

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◆51nyTkmf/g <>sage レス数入れ忘れ<>2005/11/12(土) 23:41:32 ID:rW4SFx0/<>  今読んでいるのも児童向けの推理小説で、オーソドックス
に読者への挑戦状なるページもある。はやてはストーリーに
没頭するたちなのでメモを取って推理などしないが、その次
から話の主役である名探偵の種明かしが始まると思うと胸が
高鳴る。そこを読み始めると本当に読むのに没頭してしまう
ので、いったん手を止めて待っているヴィータを見た。
(……ヴィータ?)
 ヴィータは先程と同じ場所で丸くなり、うっとりと目を閉
じて何かの匂いをかいでいた。顔をはやての下腹部に近づけ
て。
(もしかして、臭うん? ちゃんと洗ってるつもりなんやけ
どなー)
 一緒に暮らすようになってから風呂はシャマルらと一緒に
入るようになったが、自分で洗いにくい場所以外は今までど
おり自分で洗っている。最初はすべて洗ってもらったりもし
たが、すぐに止めてもらい自分で洗うようにした。はやてが
欲したのは主従という関係ではなく、家族だったからだ。
「……ヴィータ。わたし、もしかしてくさい?」
 幼いとは言え、はやても女の子である。臭いのは恥ずかし
いし、ちゃんと洗えてないのはみっともない。
「ううん、はやてはとてもいい匂いだ」
「そ、そうなん?」
 思ってもいなかった答えだが、よくよく考えてみればヴィ
ータの顔に不快な色はなく、はやての勘違いだったらしい。
少し腑に落ちないこともあったが、臭いわけじゃないと知っ
てほっとした。
(石鹸かなぁ? でもみんなおんなじの使ってるし)
「ねぇ、もっとかいでいい?」
「……へ?」
「はやての匂い、好き。とても落ち着く」
 眠れないと部屋に入ってきた時のような不安げな様子はな
く、はやてを見上げるヴィータの瞳は潤んでいるものの安ら
いだ表情が浮かんでいる。
(ちょっと恥ずかしいけど、減るもんでもないし)
 好きと言われれば嬉しいし、どんなことでも家族に何かし
て上げられるならそうしたい。
「そんなんで良いなら好きなだけかいでええよ」
「ありがと、はやて!」
 ヴィータは言うが早く、大胆にはやての足に抱き着いて顔
を押し付ける。太ももや下腹にほおずりし、クンクンと匂い
をかぐヴィータの仕草が子犬のようで可愛く、そのくすぐっ
たい感触も伴ってはやては頬をゆるめた。
(でも、これって前にみた本のことみたい)

 それは、まだ闇の書が目覚める前のこと。
 図書館の本棚に紛れていた怪しい文庫本。表紙に裸の女性
が描かれた、幼い少女には理解しがたい内容の本。パラパラ
と中を見たはやては驚いてすぐに本棚へ戻したものの、周り
に誰もいないのを確認してそっと手に取った。
 はやてはとりわけ好奇心が強い少女ではないが、生まれ育っ
た環境ゆえの本好きの心は未知の本への誘惑に勝てなかった。
再び誰にも見られていないことを確認し、こっそりカバンに
紛れ込ませて持ち帰った。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:42:24 ID:rW4SFx0/<> (これが……大人の……)
 本来ならオシベとメシベぐらいしか知らない年頃だが、辞
書を片手に大人向けの百科事典やら何やらを一通り読破して
いたはやては、子供をつくるには性交するといった知識は頭
にあった。もちろん知識として知っているだけで、性器の断
面図など見ても実際の行為については想像も付かなかったが。
(…こんなこと…するんだ……)
 その本にはあまりハードな描写はなかったが幼い少女には
十分強烈な内容で、その中でも特にはやてが引き付けられた
のが、男達に凌辱された仲の良い姉妹が互いに慰めあう場面
だった。
(あそこ……なめるなんて……)
 ろくな愛撫も受けず散らされ、破瓜の血と男達の精液で汚
れた性器をなめあって清める姉妹。男達にはただ苦痛しか感
じなかった行為でも、愛する姉妹からなら極上の快楽が生み
出される。その描写にはやては心を奪われた。
(好きな人だと気持ちええの?)
 そのページだけを、何度も何度もめくっては読み返す。読
むたびに、鼓動は高鳴り、体は火照り、息が弾む。
(そんなに、気持ちええ……の?)
 スカートをまくり、そっと下着のクロッチに指をはわせる。
そこは風呂上がりのように熱く、漏らしてしまったかのよう
に濡れていた。
「……っ!」
 指がもたらす初めての刺激に、幼い身体がビクッとはねる。
痺れるような、熱いような、不思議な刺激。
(これが……気持ちええ……ってこと?)

 はやての指がパラパラとページをめくる。話はクライマッ
クスを向かえて名探偵が犯人を暴いたところだったが、目は
文字の上を滑るだけで何の感銘も受けなかった。仕方なく、
あきらめて本を閉じたはやては大きなため息をつく。
「……ね、ねぇ、ヴィータ」
「ん?」
 顔を上げたヴィータは、美味しいものを食べた時のように
うっとりしていた。それを見て、はやては自分がこれからし
ようとすることに躊躇する。それでも、心の奥底にずっと押
し込めていたものを止めておくことはできなかった。
「もっと、ええ匂いがあるんやけど……」
「はやて?」
 普段とは違うもじもじと挙動不審なはやての様子に、ヴィ
ータは不思議そうに首をかしげる。疑いのない真っすぐな瞳
に、はやての心は揺らいだ。
(やっぱり変かなぁ。でも、でも、ヴィータなら……)
 はやては体を起こし、自分を見つめるヴィータの頬をなで
る。その手にヴィータの暖かい手が重なった。
「かいでいいの?」
「ええよ。……でも」
「でも?」
 もったいぶるように、ためらうように、恥ずかしがるよう
に、はやては自分の思いを口に出した。
「ヴィータの匂い、あたしもかぎたいな」

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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:43:10 ID:rW4SFx0/<> 「もう少し腰を落として」
 仰向けに寝ているはやての顔を、下着を脱いで下半身裸に
なったヴィータがまたぐ。はやてもヴィータに手伝ってもらっ
て下着を脱いだ。
「こう?」
 大きく開かれたヴィータの股間がはやてに迫る。風呂でヴィ
ータの裸は見慣れているが、こんな間近で女性器そのものを
見ることはない。その迫力にはやては圧倒される。
「ヴィータのここ、すごいきれいやね」
 細みだが鍛えられた健康的な太もも。その付け根にあるの
は、シグナムやシャマルと異なり一本の毛も生えていない性
器。肉付きの薄い膨らみを割るスリットは、大きく足を開い
ているせいで閉じ切らず、桜色の秘肉が見えてしまっていた。
「そうかぁ? はやての方がきれーだよ。白くて、ぷにぷに
してて、それにすげーいい匂い!」
 ヴィータの顔がはやての下半身に降りてくるのが、重なる
身体の間に見える。普通じゃないことをしていると今更なが
らに意識し始めたのか、ヴィータの幼い顔は紅潮していた。
「これからもっとええ匂いするからな、あたしと同じように
してな」
「うん」
 はやては左腕でヴィータ残しを抱き、右手をヴィータの股
間に伸ばした。一本だけ伸ばされた人差し指は、皮に隠れた
陰核やスリットの上をさまよう。
(ええと、こんなんでええのかな)
 例の本の内容は大体覚えていたが、実際にするとなるとど
うしたらいいのか戸惑う。自分自身のは体を洗う時などに触っ
ているが、性的な意味では本を見つけた時だけで、それも下
着の上から軽く触ったけで、すぐに空しくなって止めてしまっ
ていた。
「あはっ、くすぐったいよ」
 いろいろ考えた末、はやてはヴィータの太ももに指をはわ
せた。敏感に反応したヴィータもすぐに反撃にでて、はやて
の太ももをなでる。
(ヴィータに触られてる!)
 ヴィータの指はくすぐったく、それ以上に心地よかった。
本に書かれていたような、姉妹で体を慰め合うことにはやて
は興奮する。二人は厳密には姉妹ではないものの、はやてに
とってはとても大切な家族だったから。
「ええよ、ヴィータ。そんな感じで少しずつ内側になぁ」
 荒くなりそうな呼吸を何とか押さえ、少しずつ指を太もも
に近づけていく。不審に思われていないかと心配になるはや
てだったが、ヴィータは素直にはやての言葉を聞いて指を動
かしている。
「はやての匂い、強くなってきたよ」
「そか、まだまだやからね」
 ヴィータの言葉にはやてはほっとする。はやての片寄った
知識には性的に興奮すると匂いがするとあり、子供である自
分がそうなるのか心配だったが、それに賭けてヴィータを誘っ
たのだった。
(まださわってないのに、あそこが熱うなってる。さわった
らどうなるんやろ)
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:43:57 ID:rW4SFx0/<>  足の付け根まできた指を大陰唇の輪郭に沿って動かす。ま
だ濡れている様子はなかったものの、ヴィータの下腹部もほ
んのりと紅潮している。
「ヴィータ、もし痛かったり嫌ややったりしたら嫌って言う
てな」
「子供じゃあるまいし痛いのは平気だ。それに、はやてのす
ることに嫌なこと何てねぇ」
 ヴィータの強がりとはやてへの信頼。はやての行為はその
信頼を裏切ることになるかもしれない。それでも闇の書の主
とそれに仕える騎士という関係がある以上、ヴィータ達は主
と僕という冷たい関係ではやてに仕え続けるだろう。
「はやては、もっと好きにしていいんだ」
「ヴィータ?」
 怖じけついたはやては、突然のヴィータの言葉に身を震わ
せた。
「はやてのやりたいことはあたしのやりたいこと。はやての
嬉しいことがあたしの嬉しいこと。あたしは、はやての喜ぶ
顔をみるのが好きだから」
 重なった身体を挟んで、ヴィータがじっとはやてを見つめ
ている。気概にあふれた力強く真っすぐな瞳。
「……ヴィータ、ありがとな。ヴィータはあたしの大切な家
族だから、ひどいことはせえへん、絶対気持ち良くしてあげ
る」

 傷つけないように細心の注意を払って、ヴィータの大陰唇
に指をはわせる。初めて触る自分以外の性器は、とても熱く
て柔らかかった。
「大丈夫? 痛くない?」
「平気。ちょっと変な感じだけど、悪くないよ」
 ヴィータの反応は、はやての指の感触に戸惑ってはいても
不快ではないようで、はやてはほっと胸をなでおろした。
「はやてー、はやてと同じようにすればいい?」
「そでええよ。よろしくね、ヴィータ」
「おう、がんばるかんな!」
 これからすることには似つかわしくない掛声をあげるヴィ
ータ。しかし歴戦の騎士であるヴィータでもこれは初めての
こと、「えーと」と迷いつつおっかなびっくり指先ではやて
の大陰唇をなでる。
「んっ」
 甘く痺れるような指の感触。指が通り過ぎたあとが、じわっ
と熱くなる。ずっと待ち焦がれていたヴィータの指に、はや
ての胸は嬉しさでいっぱいになった。
「えっ、痛かった?」
 しかし、はやての声に驚いたヴィータはすぐに指を離して
しまう。まだまだ、騎士として主を傷つけるなどもってのほ
か、という意識が強いのだろう。
「ううん、そやなくてヴィータの指がとても気持ちえかった
から。あたしも頑張るからもっとしてな」
「うんっ」
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:44:46 ID:rW4SFx0/<>  はやての言葉にほっとしたヴィータは、自信を持ったのか
積極的に動き始める。まだはやてがしていないのでスリット
には触らないものの、指で閉じたり押し広げたり指の腹で全
体をこすったりと、思いつくままに指を動かしていく。
「す、すごい、ヴィータ。あたしも」
 はやても負けじと指を動かすが、まだ性的な感覚に疎いヴィ
ータと比べてなまじ知識がある分、ちょっとしたものでも頭
の中で補完して余計に感じてしまう。さらに足が動かせない
はやては、一時的に身動きして強い快感から逃れることも出
来ず、真っ正面から受け止めるしかない。
「んっ、ぁ……はぁぁ」
 呼吸が粗くなり、額を汗が流れ落ちる。下腹部は火がつい
たかのように熱い。
「ヴィータ…え、ええよ……え?」
 突然ヴィータの指が止まる。
「は、はやて。えーと、その、ぉ、おっ……」
 身体の隙間に見える、ヴィータの困った顔。はやては自分
の状態と本から得た知識を照らし合わせ、一つの結論を出す。
「それはね、ヴィータの思っているようなのやないの。女の
子は好きな人にこうされると気持ちようなって、近くにある
別のとこからアイエキゆーのが出るの」
「すきな、ひと?」
「そうや。大好きで大切な人に気持ちようされて嬉しいって
いう証拠なんよ」
「大好きで…大切な…」
 一言一言噛み締めるようにヴィータはつぶやく。
「あたしはヴィータが好きで、大切で大事な家族だから、気
持ちようしてもらって、とても、とても、嬉しいの」
 はやての嘘偽りない思い。それを伝えることが出来ること。
つまり伝えられる相手がいること。
(あたし、いま、すごい幸せや)

「…ぁ…あの、はやて……」
「なんや、ヴィータ」
 顔を背けたのか、頭を起こしてもヴィータの顔は見えない。
「あたしはどうなってる?」
 この場でどうとは一つのことしかない。はやてはそっとヴィ
ータのスリットを開く。
「んー、少しは湿ってるかな。ごめんね、ヴィータ。あたし
がヘタやから気持ちようなってなれへんのね」
「そんなことないっ、はやてはギガうまいよ!」
 がばっと体を起こすヴィータ。だがはやてと目があったと
たん、トマトのように真っ赤になってうつむいてしまう。
「あたしもはやてが好きだからっ、でもはやてはヘタじゃな
いし、だから、そのっ」
 好きだから気持ち良くて濡れる。濡れないのは好きじゃな
いから。好きだけど濡れないのは下手だから。でも下手なん
てことは言えない。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:45:39 ID:rW4SFx0/<> 「ええよ、ヴィータ。ありがとな」
 あまり濡れていないことを気に病むヴィータの体を、そっ
と抱き締める。
「気に病むことはあらへんよ。人それぞれ個人差ゆうのがあ
るし、あたしもヴィータも成長期の途中なんやし、まだまだ
身体の準備ができてへんのや。大きくなる頃にはきっと大丈
夫だよ」
「……はやて」
「そやね、ヴィータは可愛いから、大人になったらきっとシ
グナムやシャマルみたいな美人さんになるよ」
 人並みに生きてきたとは言えないはやてからみても、ヴィ
ータ達がまともな暮らしをしてきたとは思えない。かい摘ま
んで聞いただけでも、いくつ命があっても足りそうにないく
らい。
(守らなくちゃ、ヴィータ達を守れるのはあたしだけなんだ
から)
 はやてが望んでいたささやかな願いは、もう両手の中にあ
る。それを危険に冒してまで望むものなど、何もないのだか
ら。

「はやては、もう大人なんだな」
「そ、そーかなぁ」
 ヴィータの尊敬がこもった言葉にはやては照れる。大人と
いうより変にませているだけというの自覚はあるので、面映
ゆくて互いに顔を見られない姿勢でほっとする。
「だって、はやてのアイエキ、シーツにたれそうなくらい出
ているぞ」
「え? あーっ、それはあかん。シーツは汚しちゃだめ!」
 元々見かけは同じ年ぐらいのヴィータだからできたこと、
シャマルやシグナムに知られるのはとても恥ずかしい。下着
を脱いだのは汚して洗う時にばれたら、という悪知恵。
「ふくもの、ふくものは……っと」
「パジャマでふいちゃダメよ……あれ、ティッシュの箱、ど
こいったんやろ」
 突然のことに混乱するはやて。しっかりしていても、思い
つきで始めた事には穴ばかり。
「あーもう、はやて、ごめんっ」
「へ? ヴィーッ!!!」
 爆発する下腹部。背筋を電流が走り、目の中に火花が散る。
あまりのことに、何かを吸う音は耳まで届かなかった。
「ん、んくっ……んっ、ふぅ……あ、はやて?」
 ヴィータが顔をあげると、エビ反りに硬直したはやての身
体がどすんとベッドに落ちる。
「はやて! ごめん、痛かったか?」
 ヴィータは初めて出会った時を思い出し、心配になって急
いでシックスナインの姿勢を解いてはやての顔をのぞき込む。
「大丈夫。いきなりやったから、ちょっとびっくりしただけ」
 頬をくすぐる三つ編みをよけながら、青くなったヴィータ
を抱き寄せる。
「はや……んっ」
 重なる幼い唇。重ねるだけの幼いキス。
「…ん……っ…」
 重なる身体。熱い鼓動。触れあう指先。
「……んぁ……」
 目を閉じ、永遠の一瞬に身をゆだねる。
「ぁっ……ぁぁ」
 ヴィータが顔をあげる。ほんのり紅潮した頬。戸惑って少
し開いた唇。ただただ、はやてを見つめる瞳。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:46:38 ID:rW4SFx0/<> 「ファーストキスやな。順番はちょっと違うちゃったけど」
 唇を指でなぞる。はやてとヴィータの唾液と、もう一つの
別のもの。
「ふふっ、せっかくのキスやのに、これはあたしのなのかなぁ?」
 蜜の味、甘酸っぱい味、レモンのような、等々、少し背を
伸ばして読んだ少女小説に書かれているキスの味。初めての
キスはそのどれでもなく、しょっぱかったのが何故かおかし
かった。
「ごめん、はやて……」
「ヴィータは悪うないよ。そやから……」
 しょげるヴィータの頭を優しくなでる。
「もう一度しよ、ね」
 ゆっくりとうなずき、怖ず怖ずとはやての両頬をはさむヴィ
ータ。はやては自分の手をヴィータに重ね、ゆっくりと目を
閉じた。
「ぁ……」
 小さく開いた桜色の唇を、緊張で震える唇がふさぐ。
「ん……」
 ただ触れているだけで、じんわりと熱く。
「…っ……」
 小さく、ついばむように、扉をたたく、幼い舌。
「…ゃ……」
 触れるか、触れないか、少しずつ、確かめるように。
「………んっ」
 つついて、なめて、からんで、すって、なでて、また、つ
ついて。
「………ゃぁ」
 呼吸すら忘れ、苦しいのすら心地よく、二人はひたすらに
求め合った。

「んっ……っ、はっ、はぁっ、はぁぁ」
 先に離れたのはヴィータだった。
 子供とは言え騎士であるヴィータはともかく、同じ年頃の
子供と比べても身体能力が低いはやての肺活量はたかが知れ
ている。ヴィータが気が付かなければ自分から落ちていただ
ろう。
「はやて、鼻で息できないのか?」
「はっ、はぁ、き、気持ちええから、はぁ、忘れちゃった」
 肩で息をしながらペロリと舌を出すはやて。大丈夫そうな
様子に、はやてはほっとため息をつく。
「……あの時みたいに気絶するかと思った」
「あー、あの時はほんまビックリやったから。でも、気絶し
そうなほど気持ちええって、ほんまのことなんやなぁ」
 柔道等で気絶してしまうことを言っているのだろう。
「それ、違うんじゃ……ん?」
 ニュアンスで何となくはやての言いたいことを理解したヴィ
ータだったが、主への突っ込みは指一本で封じられた。
 右の人差し指でヴィータの唇を押さえたはやて。今度は目
を白黒させるヴィータの人差し指をつかみ、棒アイスをなめ
るように口へくわえる。ヴィータもすぐに察してはやての指
を口にふくんだ。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:47:43 ID:rW4SFx0/<> 「…ん……んくっ」
 まだ二人とも指では感じるほどではないが、すぐ間近で見
つめ合いながら指をなめる行為は、いけない事をしているよ
うで胸が高まる。いけない事は既にしていて順番があべこべ
になっているが、そんなことは少女達にとってささいな事だっ
た。
「んん……んっ…と」
 名残惜しそうに指を解放すると、根元まで濡れた人差し指
と唇の間に透明な糸がのびる。
「次しよっか。今度はヴィータも気持ちようなれると思うよ」
「あたしは別にいーよ。はやてが気持ちよくなるならそれだ
けでいい」
 はやてが主になってから騎士らしいことはまともにやって
おらず、移住食も何もかも世話になってしまっていることを
ヴィータは結構気にしていた。それは、はやてが頁の収集を
望んでいないからだが、シャマルのように家事を手伝えず、
シグナムのように保護者として病院の診察にも付き添えず、
散歩の相手ぐらいしかできないのが歯痒い。
ただ一緒に居てくれることこそが、はやての一番の望み。そ
うと分かっていても、それで納得するにはヴィータは幼かっ
た。
「そんな遠慮せえへんでええのに。ヴィータが気持ちようなっ
てくれたらあたしも嬉しいし、気持ちようなってるヴィータ
はきっと可愛いはずや」
 濡れた指でヴィータの唇をなぞる。
「見てみたいなぁ、ヴィータの可愛い顔。ね?」
「……うー、わーたよ。はやてがそう言うならそうする。で
も、はやても気持ちよくするかんな」
 ヴィータはため息をつき、はやての真似をして唇を指でな
ぞる。赤らんでむっとしているのか照れているのか判断が難
しい表情はとても可愛らしく、それを言ったらごねそうなの
で、はやては心の中にしまっておくことにした。

「少しだけ離れて……そう、そのくらい、それでええよ」
 仰向けのはやての上に、両肘両膝の四つん這いで覆いかぶ
さるヴィータ。
 もう下半身だけでなくパジャマや下着全部を脱ぎ、シーツ
を汚さないようにバスタオルを下にひく。全裸でいるにはま
だ肌寒い季節だったが、子供であることを差し引いても、今
の二人には関係なかった。
(シグナム達にみられたら、言い訳できへんなぁ)
 はやてには元より闇の書の主としては普通ではない自覚が
あるが、さらに皆を失望させてしまうかもしれない。そうなっ
ても全ての非を自分で受けて、ヴィータを守るつもりである。
「このへんかなぁ……ほな、さわるからね」
「うん」
 ヴィータは少し緊張気味だった。まだ性的なことには知識
も体も未熟であり、唯一知るのは目の前のはやての反応のみ。
まだ未知の魔法を使う戦士や怪物と対峙する方が気が楽かも
しれない。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:48:45 ID:rW4SFx0/<> 「#$%&*!!!」
 衝撃。そうとしか言えない強い刺激。股間の一点から爆発
するような痛み。何とか悲鳴をかみ殺したのは騎士としての
意地だろう。
「ご、ごめんな、ヴィータ。痛かった?」
 多少ませていても、まだまだ幼い子供である。ヴィータを
感じるには一番敏感なところを刺激すればいい。ヴィータの
クリトリスを触ったのそんな浅はかな理由だった。しかし先
ほどのように目の前で見ながらならともかく、幼い少女が手
探りで人のを刺激するのがうまくいくはずもない。はやての
指は思いっきりヴィータのクリトリスを引っ掻いてしまって
いた。
「ごめんな、ごめんな、大丈夫?」
「だ、大丈夫。少し驚いただけだって」
 おろおろするはやてを安心させようとヴィータは強がる。
強がっているのが分かり過ぎるため、かえってはやての心は
痛む。
「ごめんな、あたしが下手やからヴィータに痛い思いさせて
しもうて」
「いいってば、そんなに痛くなかったし。でも、ここって急
所なんだな。今度から攻められないよう気をつねぇと」
 ただの打撃とは異なる痛みに、ヴィータも少々考えること
があるようだった。
「……攻めるって、誰から? ヴィータは誰かと戦うの?」
「誰かって、えーと……」
 返答に詰まるヴィータの頬にはやてが手を伸ばす。思わず
身をすくませるヴィータだったが、はやては優しく撫でただ
けだった。
「あたしはヴィータ達に危ない目にあってほしゅうない。も
う戦うとか危険なことはせえへんでいいの。ヴィータ達はあ
たしが守るから、安心して一緒にいてくれればいいの」
「……うん」
 ヴィータは素直にうなずいた。
 はやてを守りたいのはヴィータも一緒。闇の書と敵対する
ものがいれば、実際に守るのはヴィータ達になるだろう。そ
れでも、はやての心がヴィータ達を守ってくれるからこそ、
戦えるのだから。

「もう一度や。今度こそ気持ちようするからね」
 はやての手のひらがヴィータの幼い性器をそっとつつむ。
十分に濡らした中指をスリットにあてがい、指の腹で陰核包
皮を撫でるように手を動かした。
「大丈夫?」
 無言でうなづくヴィータ。少しでもはやての指を感じよう
と集中しているのだろう。
(あまり緊張しない方がええんやないかなぁ)
 手を動かしながら一計を案じたはやては、おもむろに空い
ている手でヴィータの手をつかむと、自分の平らな胸にあて
がった。
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◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:49:43 ID:rW4SFx0/<> 「なっ、はやて?」
「ほら、すごいドキドキしとるでしょ」
 薄い胸板を通じて伝わってくる熱い鼓動。火照ってしっと
りと汗ばんだ肌の感触ともあいまって、力強い命のリズムに
心を奪われる。
「ヴィータも同じくらい、ドキドキしとるよ」
 ヴィータの手を自分の胸に残し、同じようにヴィータの左
胸へ手のひらをあてた。
「うん。すげぇドキドキしてる」
「ヴィータとあたしの鼓動で、リズム取り合っているみたい
やね」
「ほんとだ!」
 ヴィータが笑顔を見せたその時、はやては指先に熱くぬめっ
たものを感じた。
(……あれ?)
 確かめるために中指を少し強くスリットの中へ差し入れる
と、じわっと何かがあふれ出す。それは汗でも最初に指を濡
らした唾液でもなかった。
「ほんならもっとしてみよっか」
 円を描くように胸に当てた手のひらをゆっくりと動かす。
乳房と言えるようなもののない薄い胸を、揉むよりは優しく
撫でるように。
「ヴィータもしてみてな」
「……こう?」
 はやてに習って手を動かすヴィータ。不器用ではないがデ
バイスを扱うのは勝手が違い、直接はやての鼓動を感じてし
まうが故に、どうしても恐れ恐れになってしまう。
「ええよ、ヴィータ。はら、手のひらの真ん中に何かない?」
「え? えーと、おっぱい?」
 手のひらに感じる小さな突起。平たい胸の中で自己主張す
る小さな乳首。それはヴィータの手の中だけでなく、はやて
の手の中でも。
「そや。これ、こうしたらどう?」
 人差し指で乳首の頭を捕らえ、少し押し込むくらいの強さ
で指先を震わせる。
「なんか、しびれるような…じんじんするような……」
 未知の感覚に戸惑いを隠せないヴィータの声。
「ほな、これは?」
 勃起しても小さな乳首を指でつまむ。
「ぁっ、熱くて、へんな、感じ……」
 紅潮する頬。潤む瞳。吐息は甘く、熱く。
「それが気持ちええっていうんよ」
「これが、気持ちいい?」
 はやてがスリットに埋もれた指を動かすと、あふれでた愛
液が指を伝ってこぼれ落ちる。
「んんっ、やっ、は、はやてぇ」
「ヴィータ、気持ちええ?」
「ぁぁっ、ぅ、うんっ」
「あたしの指で、気持ちよう感じてる?」
「うんっ、は、はやての指で、あたし、感じてる!」
<> (12/13)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:50:51 ID:rW4SFx0/<>  四つん這いの姿勢も辛くなったヴィータは、抱き着くよう
にはやての上へ倒れ込む。
「一緒に、気持ちようなろ」
 はやては耳元にささやき、ヴィータの手を自分の足の間に
導く。
「はやて、熱くて、ぐしょぐしょだ」
 ヴィータの言うとおり、はやてのあそこはそんなに触って
すらいないのに、自分で驚くほどに濡れていた。
「それは、ヴィータがとても可愛いからよ」
「は、はやてぇ」
「ヴィータっ」
 急速に高まって行く幼い二人の少女。
 指を、腕を、唇を。
 薄い胸を、華奢な腰を、細い脚を。
 重ねて、からめて、抱き合って、お互いを求めて。
「はやてっ、好きっ、大好き!」
「あたしも好きっ、離なさへん!」

 コンコンと扉をたたく音。
「ええよ、まだ起きてるから」
「失礼します」
 はやては部屋に入ってきたのはシグナムとシャマルをみて、
ちょうど読み終わったばかりの本を閉じた。
「どこに行ったかと思ったら、主のベッドに潜り込んでいる
とは」
「ごめんなさいね、すぐに連れて行きますから」
 はやての横でぐっすりと眠っているヴィータをみて、申し
訳なさそうに肩をすぼめる二人。
「このままでええよ。もう寝てしまってるし、起こしたら可
哀想やろ」
 はやての横では、人形を抱えたヴィータがすやすやと眠っ
ていた。
「主がそうおっしゃられるなら今夜はそのままにしますが、
ご迷惑ではないですか?」
「迷惑なんてこれっぽっちも思ってへんよ。今日だけやない、
明日も明後日も一緒でええくらいや」
「???」
 はやての言いたいことがよく判らないのか、二人は顔を見
合わせる。
「知っとった? あたしは知らなかったけど、二人で寝るベッ
ドはこんな暖かいんやね」
「主……」
「はやてちゃん……」
 はやてがずっと一人で暮らしていたのは聞き及んでいたが、
弱音とも言える告白に言葉を詰まらせる。
「あぁ、そんな顔せえへんでな。あたしはみんなが来てくれ
てから、すごい幸せなんやから」
 二人に笑顔を見せるはやて。それは作り笑いではなく、心
のそこからの笑顔。
<> (13/13)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:51:46 ID:rW4SFx0/<> 「なら、明日から交替でご一緒するようにします? 一緒な
ら何かとお世話もできますし」
「んー、それもええけど、きっとヴィータがすねるから堪忍
してあげて。そのうちみんなで寝ようね」
 当のヴィータは贔屓してもらったことも知らず、ぐっすり
眠っている。
「判りました。明日ヴィータには、主にご迷惑をおかけしな
いよう言っておきますので」
「あんまりおいたが過ぎるのもいけませんし」
「もう堅いなぁ、二人とも……って、え?」
 おいたが何を示すかに思い当たって固まるはやて。
「あっ」
「シャマル、しっ」
 止めても既に遅し。
「…………」
「…………」
「……えーと、もしかして、ばれてたん?」
 さきほど流した汗とは別の汗が、はやての背中を流れ落ち
る。
「すみません。覗くつもりはなかったんですが、廊下まで声
が……」
 申し訳無さそうに小さくなるシャマル。ヴィータを探して
いて、たまたま気が付いてしまったようだ。
「そ、そか。シーツ汚さへんようにとか気いつけたのに、め
ちゃ恥ずかしいわ」
 後悔はしていなくても馬鹿なことをした自覚はあるため、
耐え切れず赤くなった顔を両手で隠してしまう。
「ゴホンッ。ま、あのようなことに興味を持ってしまうのは
仕方がないですが、実践なさるのは主には早すぎるかと」
「うん、もうせえへんよ。ちょっと興味あっただけやから。
それにな、してみてわかったんや」
 少しだけ指の間からのぞかせる、悟ったような澄んだ瞳。
「あんなことしなくても、みんながそこにいてくれるだけで、
あたしは幸せなんやって」
 写真でしか見たことのない家族。
 手を伸ばしてもけして届かない存在。
 だが今はすぐかたわらに。

 寂しかった少女の光と闇。
 季節はまだ初夏、闇の書に最初の頁が刻まれるのはまだ先
のことだった。

<> (おまけ)549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:53:17 ID:rW4SFx0/<> おまけ:
ヴィ「はやてー、男と女の場合はどうすんの?」
はや「それはオシベとメシベがなぁ(ry」
ヴィ「難しくてわかんないよー」
はや「ほな、百聞は一見に如かず、かなぁ」

ヴィ「という事なんで見せて」
シグ「……は?」
はや「ほら、シグナムとシャマルって、お父さんとお母さんみたいやし」
シグ「主はやて、あのようなことはもうしないと」
はや「うん、もうせえへんよ」
ヴィ「あたしら子供だし」
はや「シグナムとシャマルは大人だから」
ザフ「確かにそうだな」
シグ「納得するなザフィーラ。シャマルも何か言ってやれ」
シャ「わ、私はシグナムさえよければ(はぁと)」

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/12(土) 23:55:10 ID:rW4SFx0/<> と言うわけで、如何にして同じベッドで寝るようになったか、です。
実際は最初から同じベッドだと思うけど、そこはそれ、
何かドラマがあった方が面白いし。

しかし、関西弁はよくわかりません。
出直してきます。。。
<> 446@2スレ<>sage<>2005/11/13(日) 00:35:00 ID:ZQjFvXgs<> (*´TT`*)ハァハァハァアハァ
鼻血が止まらないのでちり紙買ってきます

シグナム×シャマルか・・・(何 <> 176<>sage<>2005/11/13(日) 01:34:28 ID:snWQPQ/2<> 11 異変の足音

 淡緑に輝く鎖が次々に歪なゴーレムへ撒きついていく。
 手、足、胴、ありとあらゆる自由を奪い取り完全にその動きを拘束する。身をよじることさえできないゴーレムは諦めるように崩れ落ちた。
「警備システムの誤作動かしら……?」
「多分、そうだと思います。魔力が切れたらまた動かなくなりましたし」
 大地に伏したゴーレムに魔力は感じられない。完全に機能は停止しているのだろう。
 これで8体目。形も大きさも点でばらばらで、しかも腕がなかったり全身ひび割れていたりの物ばかりだった。
 今まで来た道を振り返る。入り口はもう既に指先ぐらいの大きさになっている。改めてこの空間の巨大さに驚いた。
「まさかこの地下にこんな巨大な空間が作られていたなんて……」
「高さ、広さ、実験場としては十分すぎるほどね。まったく敬服するしかないわ、プレシア女史には」
 半ば呆れたようにリンディさんはこの空間を見渡した感想を漏らしている。
 本当にここは地下なのだろうか。天井は遠く、踏みしめているこの地面だってどこまで続いているのか見当もつかない。
 大体、地下だっていうのに照明が必要ないくらい明るいこと事態おかしいことこの上ない。なんらかの魔力作用が施されているのは間違いなく、もしかしたらさっきから襲ってくるゴーレムもその影響を受けて動いていたのかもしれない。
 でもそうしたら誰がそんなことをしているのか。生きているのかもしれない彼女の影が脳裏を掠める。
「リンディさん、職員の人たちは後何人残っているんですか?」
「あと二人よ。隊長とその補佐……」
 早く見つけないといけない。下手すれば最悪のこともあり得るのだ。
 それに僕たちだって早くここから出なければいけない。そんな風に本能が警告してる気がしてならない。
「あっ、リンディさん! あれっ!」
 視線の先、赤茶けた大地の上に突っ伏す二人をようやく見つけた。
 すぐに駆け寄り容態を確認する。息はあるけどやっぱり魔力がかけらも感じられない。それどころか体温も幾分か低くなっていた。
 リンディさんの方はと顔を上げると、ちょうど目が合った。ゆっくり頷くリンディさん。どうやら大丈夫みたいだ。だけど容態はやっぱり深刻らしく沈痛な表情がそれを物語っている。
<> 176<>sage<>2005/11/13(日) 01:34:54 ID:snWQPQ/2<> すぐに転移法陣を張り二人を転送する。
「じゃあ急ぎましょ。もうここにいる理由はないわ」
 踵を返しリンディさんが飛び立つ。
 後は僕たちもアースラに転移すればこっちの方はとり合えず解決する。僕は再び転移法陣を展開しようと両手を掲げた。
 だけどそんなときに限って僕たちの目の前にゴーレムが立ち塞がった。
 よく見ればそれはさっき倒したはずのゴーレム。さらにその後ろからもさらに三体が迫ってくるのが見えた。
 ガシャリ、と金属がぶつかり合う音。後ろを見ればそこにもゴーレム。
「っ! 囲まれた!?」
 遥か遠くまで見渡せていた風景が金属の塊によって覆い隠される。
 こんな数なら囲まれる前に魔力の気配で察知できるはずなのに。確かに魔力は感じられる。だけどそのどれもがその巨体に不釣合いなほど弱々しい。
 そういえばさっきから出てくるゴーレムもみんなそうだった。
 正面のゴーレムがゆっくりと動き出す。頭に相当する部分、その中央、格子の隙間から赤い光が明滅した。
 まるでそれは、ここから逃がすわけにはいかないと代弁しているようだ。
「まずい……」
 思わず本音が漏れた。
 少ない数なら強行突破も可能だったかもしれない。時の庭園で戦った相手に比べればずっと弱い。四、五体以上、今の僕の魔力で完全に拘束できる。
 だけど相手は正面に四、後ろに三。しかも後ろから続々と他のゴーレムが加わりその数を増している。
 最初こそ警備システムが暴走しているのかと思ったけど、ここまで来るともうシステムが僕たちを完全に外敵と認識しているのだろう。ここのシステムは死んでいない、今も生きているんだ。
「強行突破しかない……?」
「……いいえ、ここは結界を張って」
「えっ?」
 覚悟を決めようとした矢先、リンディさんが思いもかけないことを言った。
 こんな状況だ。それが冗談ではないのは当然だけど、なんで結界なのか。真意が汲み取れない。
「私の考えが正しければそれでこの子達は止まるはずよ。危険な賭けだけどね……」
「でもなんで……」
「いいから急いで! 来るわよ」
 ゴーレムの内一体が大きく動いた。片手を振り上げこちら目掛け動き出す。
 これじゃあ選択肢は一つしかないじゃないか。あくまで冷静な態度のリンディさんを尻目に、僕は急かされるまま結界を張った。
 僕を中心に広がる封時結界。それは瞬時に空間を覆い周囲と空間と時間の両方を遮断する。
 刹那、結界に包まれたゴーレムは唐突に、それこそネジが切れたようにその動きを止めた。
 さっきと同じようにゴーレムはゆっくりと傾くと、今度は前のめりになり巨体を大地へ叩きつける。振り上がったままの腕が哀れだ。
 そしてそのゴーレムだけでなく、結界内にいるゴーレムは例外なく動きを止めていた。
<> 176<>sage<>2005/11/13(日) 01:36:48 ID:snWQPQ/2<> 「…………リンディさん、これって?」
「やはりね。妙だと思ったのよ、こんな大型の魔導兵がこんな僅かな魔力で活動できるなんて」
 そう言うとリンディさんはゴーレムへ近づきその体を丹念に調べ始めた。
 小さな体がせわしなく飛び回り、止まって、また飛び回る。その動きは臆することなく、まるでゴーレムの体を嘗め回しているみたいだ。
 そんなことを幾度か繰り返した後、リンディさんはようやく僕のほうへ戻ってきた。何かを確信したのか表情が少し険しく見える。
「この子達は最初から自分の力で動いていないわ。誰か、大元にあるなにかがこの子達に動くだけ魔力を送っている、今言えるのはそれだけ」
「じゃあ……」
「そう考えるのは早計よ。虚数空間に飲み込まれて生きているなんて常識ではありえないし、それにそれよりももっと説得力のある存在がここにはあるじゃない」
 振り返るリンディさんの視線の先。ずっと遠くにあるだろうそれを見ることはここからじゃ叶わない。霞がかった景色の向こう、ヒュードラが僕たちを見つめているのだと思うことはとてもじゃないがいい気分ではない。
 確かにただの動力炉が意思を持つことなんてあり得ない。でもそれを認めればこの現象に説明がつく。
「魔力を奪われた職員達もヒュードラの仕業なのかもしれないわね」
「そんなことってあるんですか」
「魔力の流動技術はポピュラーなものでしょ? ある意味いいエサなのかもね、私たちは」
 さらりと出た言葉は僕の背筋に寒いものを走らせた。
「すごい推測ですね、僕にはとても……」
「艦長として常に考えられる状況を把握はしなきゃならないでしょ。まぁ、私の場合は女の勘というものかもしれないけどね」
「あはは……」
 リンディさんにつられて僕も笑みを浮かべる。
 艦長としての冷静さだけではない、言葉の端々の場を和まそうとする気遣い。僕にはとてもじゃないけど敵わない。本当に大人の女性なんだなと敬服してしまう。
「じゃあ早いところここから脱出しましょう」
「ええ」
 結界内なら邪魔者は入らない。ヒュードラのことは気にかかるけど何もしてこない所を見ると結界をはられては手が出せないのだろう。重ね重ね、ヒュードラの仕業かなのかはわからないけど。
「転送座標EYD84、37DE……固定」
 ともかく今は脱出することだけを考えよう。
 雑念を頭から追い出し転移魔法を発動させる。足元から広がる魔法陣。アースラの座標をセットし転送を始める。
 そんな時、唐突にそれは来た。
『艦長! 今どこですかっ!!』
「エイミィ!? いきなりどうしたの」
『早くその場所から離れてください。次元震の起こる可能性があるんです!』
「なんですって!?」
 洒落にならない一言だった。ただでさえ危険な状況だというのにそれに輪をかける様に次元震だなんて。
 嫌な予感がした。これは本当の本当に――ヤバイ。
<> 176<>sage<>2005/11/13(日) 01:50:52 ID:snWQPQ/2<> ちょいと私事でここ一週間ほどなんにもしてなかったこと
まずはごめんなさい
ここからは投下ペース速めるつもりで

446氏
いや、もう大人の世界全開でシグナム可愛いよぉ
そしてシャマルナイス!

640氏
いやはや私的には情景描写の能力が欲しいですよ

549氏
エロエロGJ!
ほんまはやてとヴィータはさいこうでっせ

最近は職人さんも増えてなによりで <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/13(日) 08:26:49 ID:s9XiMqvB<> 適当に感想でも。

446氏
いつも楽しみにしてます。相変わらずエロエロで

640氏
こういう展開は好きです。
先が楽しみです。

549氏
これはイイ!リアルに鼻血が…
二人の初々しさが私には眩しすぎます。

176氏
リンディさん好きなので見てて面白いですね。 <> 176<>sage<>2005/11/13(日) 11:33:04 ID:snWQPQ/2<> 12 根源との邂逅

「つまりそっちの方の湾曲空間が安定したと同時にこちらの湾曲係数が跳ね上がったというわけね」
『はい、それと安定した空間は転移方陣のそれと極めて似た状態になっています』
「転移方陣と……一種のゲートみたいなものかしら。ところでそこに向かった二人は?」
『クロノ君とフェイトちゃんは無事です。可能なら今すぐ救援に向かわせますが……』
「……そうね、もしものことを考えてクロノをお願いできる? フェイトは念のためさっきの空間で待機」
 外では大変なことが起こっていることは明白な事実。だけどそれを感じさせないのはここが恐ろしく静かだからなのだろうか。
 もちろん二人が冷静に事の成り行きを見定めていることも起因していると思うんだけど。
「次元震に備えていつでもディストーションシールドを展開できるように。それと安全圏までアースラも退避よ」
『わかり……した。二……とも気をつけ……さい。あ、あれ?」
「どうしたのエイミィ?」
『予想……上に、湾曲が酷く……みたいで……』
 中空に浮かび上がる映像が雑音とともに酷くぶれる。多分通信が繋がったこと自体幸運なことなんだ。きっと僕が結界を展開して空間をある程度安定させてるから。
『とにか…………けて……ふた…………』
 もはや意味を失った声が断続的に聞こえ、映像が激しく乱れ、ついには消える。
「……転移魔法、使わない方がいいわね」
 途切れた通信を前に誰に言うともなくリンディさんが呟いた。
 そう、通信でこの有様なのだ。もし人なんか転送すれば目的の座標にたどり着くことはおろか、下手をすれば空間の歪みに巻き込まれどこに飛ばされるかわかったものではない。
 結果的にはエイミィさんが僕たちを救ってくれたのだ。けど今はその偶然に感謝する余裕はない。
結界はまだ十二分に張り続けられても、残された時間はあまりないだろう。
 転移方陣が使えない今、考えられる手段は自分の足でここから脱出することだけ。危険が伴うのは承知の上で、だ。
「……覚悟、決められる?」
 無言で頷く。
 同時に、これからのことを頭の中でシミュレーションしてみる。
 結界を解除と同時に飛行魔法を全速力。もちろんゴーレムだって動き出すだろう。それら追撃をかわしながらこの研究所から脱出するのだ。なのはやフェイトほど飛行魔法に長けてない僕にとってはなかなかの難題だ。
<> 176<>sage<>2005/11/13(日) 11:33:27 ID:snWQPQ/2<>
だからって時間は待ってくれない。嫌でも覚悟は決めなければいけない。
「じゃあ行きます――」
 心の中で浮かんでくる不安を僕は言葉で押しとどめた。
 魔力を足に込め目指す出口を見据える。
 距離はある、けど真っ直ぐ飛べば三十秒とかからないだろう。服の袖にしがみついたリンディさんに目配せして僕は結界への魔力を絶つ。
 すぐにその時は来る。風景が一瞬揺らぎ空間が修復されていく。
 それがスタートの合図。僕は両足をばねみたいに跳ね上げ、出口目掛け一気に飛び出した。
 目には加速する景色。体には圧し掛かる風。見る間に出口は大きくなり次に瞬きをする時にはもう僕はこの空間から脱出することが出来るはずだ。
 不安要素のゴーレムは追って来ても、待ち伏せてもいない。代わりに正面から何か赤く光るものが迫ってくるだけだけど。
 ――って、まずい!!
「障壁っ!!」
 慣性で前へ吹き飛びそうになるのを精一杯こらえ間一髪、魔法陣が何かを受け止めた。
「だ、大丈夫ですかリンディさん」
「な、なんとか……」
 よかった。リンディさんは無事みたいだ。
 一体何が来た? 僕がそう考える暇もなくリンディさんが叫ぶ。
「後ろっ!」
 反射的に空いていた左腕を魔法障壁と共にその方向へ突き出した。
 直後、ものすごい衝撃が腕を駆け抜けた。腕が押し込められる。しかも両方から。支える肩は嫌でも悲鳴を上げた。
 横目に映るのは激しく明滅する障壁とそれに張り付く赤い何か。
「な、なんだこれ……」
 先端には宝石のようなものが不気味に光り壁を突き破ろうと身を躍らせている。例えるなら機械に繋がれている電気コードそのものだった。
「障壁が――! ユーノ君っ!」
「わかってます!」
 障壁に亀裂が走る。もう持たない。
「くぅ! こん、のぉ!」
 この状態じゃ広範囲結界に切り替えることはおろか動くことすらままならない。無機質の触手を破壊する手立ては僕にはないのだから。
 一瞬でいい。僅かな隙さえあればその隙に相手を拘束魔法で捕縛することはできるだろうに。 <> 176<>sage<>2005/11/13(日) 11:33:52 ID:snWQPQ/2<>
『……Target ……lock…………power absobe』
 切羽詰る頭に今度は聞き覚えのない声。
 それは明らかに人のものじゃなかった。
「これは……誰? いえ、デバイス!?」
 声はリンディさんにも聞こえたらしい。しきりに辺りを見渡しその主を探している。
 念話のように心へ直接響く声。それに呼応するように突然腕の圧迫感が消えた。
 決壊寸前。瀬戸際で触手が攻撃を止めたのだ。
「攻撃が! なら、今のうちにぃっ!?」
 体勢を立て直さないと。思考と同時に動く体、そうなるはずだった。
 だけど――
「ユーノ君!?」
 異変が僕を襲った。
「あぁ……がっ……」
 なんだ? これ。
 体が動かない。磔にされたみたいだ。
 続けて何かが流れ出す感覚。体の奥から温かいものが腕の方へ引き寄せられる。
 流れは手へ、そして指先から外へ出て行くように感じた。
「魔力の流動!? まさか!!」
 リンディさんが何かを言っている。
 それが聞こえない。五感薄れていく。目の前が霞んでくる。
 そうか、これが職員達がされたことなのか。
 魔力を吸収した犯人。今僕の両側にいるこの触手がみんなの魔力を吸い出していたんだ。
 だからなんだって言うんだ。もう僕に抵抗する力はないも同然なのに。
(……まずい、意識が)
 始めてこの世界に来て、暴走するジュエルシードを封印しようとした時みたいだ。
 結局失敗して、それでその後――。
(なのはが僕を)
 始まりを作ってくれた女の子。
(今度こそ駄目かも……)
 つくづく情けない。こんな時にまでなのはのこと考えているなんて。
 今は自分のことに集中しないと……。
 否応無しに意識が刈り取られていく。もう頭がぼぅっとして何も考えられなかった。
 真っ白に霞み、景色が揺らぎ消えていく寸前、桜色の光が見えた気がした。
<> 176<>sage<>2005/11/13(日) 11:51:32 ID:snWQPQ/2<> 急ぎで12話投下
昨日はリリカル横目にでまともなお返事できなかったorz

>>640
フェイトとの養子縁組の件はおいおい出しますので
(実は弾みで書いちゃってたなんて言えないo...rz)

君達に最新情報を公開しよう
ヴィータの危機を救った仮面の男
その右手はディバインバスターを容易く防ぎ
うなる左手はリンカーコアを叩き壊す
いけ我らが勇者王よ、今こそ闇の因縁を断ち切るために
次回魔法少女リリカルなのはA's 第19話「滅ぶべき右腕」
来週もこのチャンネルにレイジングハートセットアップ!

これが勝利の鍵だ

 ('A`;) 淫獣

すいません冗談です
千葉組早くてすいませんorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/13(日) 22:45:35 ID:cQk8oH1I<> 640氏・549氏・176氏GJ!

そしてクロノ主役もんキボン
しかし人いないな・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/13(日) 23:13:53 ID:bAjyadUP<> おそろしや、4桁突破するなんて・・・

844 名前:450 ◆YaM3O0C576 [sage] 投稿日:2005/11/13(日) 23:05:32 ID:wwHh0xz/
速報です。

有効コードがある票の順位
1位 1088票 高町なのは@魔法少女リリカルなのは
2位 943票 蒼星石@ローゼンメイデン <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/14(月) 22:39:50 ID:OIXawWmX<> 最近のなのはさん、ちょっと怖いよ。
魔法使いやってないときは普通のやさしい良い子なのに。
まさかあの状況でヴィータを砲撃するとは……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/15(火) 02:32:06 ID:0Z46+6yA<> >>467
真紅の時から気になってたんだけど、いつの間にそんなに人気者になったんだ?
よっぽど頑張ってる人でもいるの?
別に、最萌の結果がどうであろうと構わないけどさ。


まぁ俺も万一ユーノが出たら必死に(ry
というわけで176氏グッジョブ。 <> 176<>sage<>2005/11/15(火) 21:04:48 ID:mlZQB+YY<>
 どうしてこんなことになったんだ。
 事の顛末を考えることを拒否させるほど逞しい右ストレートを頬に貰いながらクロノ・ハラオウンは自分の不運を呪っていた。
 そもそもこんなことになったのは十分前に遡る。


「悪いんだけどエイミィ起こして来てくれないかしら」
 そんなもの通信で起こすなりすればいいと思うが、他でもない艦長兼母親の頼みなら仕方ない。
 取り分け今日は仕事もなく午後にフェイトとの模擬訓練があるだけだ。そういうわけでクロノは特に気にすることなくエイミィの部屋へ赴いていた。
 オペレータというのに定時に勤務場所についていないなんて甚だ呆れる事実である。ここ最近の多忙で疲労が溜まっていた等、理由があれば目をつぶることも出来るのだが。
「エイミィ起きてるのか? 寝ているならさっさと起きろ」
 通信パネル越しにぶっきらぼうにクロノは告げた。
 ことさら、このアースラは任務時以外の時間は規律に関してかなり寛容な所がある。
 多少の遅刻――せいぜい五分くらい――は許されるし、なにかめでたいことがあればパーティをするなど、艦長であるリンディ・ハラオウンの人格がなせる技なのだろう。
 クロノ自身もそういうことに関しては概ね認めている。
 だが――。
「エイミィ? いい加減にしろ、流石に許せる範囲を超えてるぞ」
 さしものクロノも堪忍袋の緒が切れかけていた。
 曲がりなりにもエイミィはオペレータである。オペレータは常に艦内や職員の状態の把握など重要な仕事を受け持つ。遅れること自体許されない。
 今仕事をしてるオペレータとの引継ぎも考えれば十分は早く来ないと勤まらない。確かにエイミィの情報処理能力は素晴らしく、常人の数倍引継ぎから状況の把握まで行ってしまうのだが、それとこれは別の話だ。
「ったく、しょうがないな。入るぞ」
 待機状態のS2Uをロックに通す。執務官権限であるマスターキーを使うのは気分的にいいものではないのだがこの際しょうがない。それに相手はエイミィだ。彼女からもあまり抗議もないだろう。
 どうせフェイトから借りたDVDでも見て夜更かししたのだろうから。
「まったく、いつだって君は――」
「へっ?」
 で、クロノの口は目の前の光景に強制的に停止させられるわけだった。
「く、クロノ君? えっ、あっ?」
 なんて言おうとしていたのだろうか。
 思い出すことさえ許されぬほど衝撃的過ぎる彼女の姿。いやこの場合は醜態だ。
 スカートに足を通そうと上げていた片足。その影からのぞく淡いブルーの下着。スカートのおかげで両手は塞がり、隠すものない胸元はそれなりに大きい彼女の双胸を支える世間一般でブラジャーと呼称される女性用下着。
 きょとんとしている表情は問題はない。むしろそこから、首から下の扇情的な光景はどうにかならないのだろうか。
「あっ……そのエイミィ、起きているなら返事を――」
「い、いやーーーーー!!」
 刹那彼女の姿がぶれた。目に映るものは部屋の中を舞う紺色のスカート。
 気がつけば目の前にエイミィの羞恥に染まる真っ赤な顔。
「クロノくんの!」
 腹部に衝撃。何か鋭いものがめり込んでいる。どうやらそれは膝であり、さらに引き締まった太ももと下着が網膜いっぱいに映し出される。
 これでも一端の魔導士だというのになぜ見切れなかったのか。いやそもそもなんでこんな重い一撃をオペレータであるエイミィが持っているのか。
「エッチ! スケベ! ド変態!!」
「おぶぅ!!」
 むしろ冷静に考えていたせいで顔に迫る脅威に気づけなかった自分が恨めしい。
「女の子の部屋に勝手に入るな!」
 リズムよく左ジャブから右ストレート。格闘センスは一流だ。
 どう見てもプロです。本当にごちそ、いやありがとうございました。
 天へと舞い上がるクロノは最後の最後で走馬灯のようにいろんなことを思い返していた。
 エイミィの部屋の通信設備が内、外含めて昨日から故障していたこと。護身術として彼女がミッド式魔法格闘術を習得していたこと。免許皆伝の実力者であること。
 そして勇ましく戦う下着姿のエイミィなどなど。
「乙女の部屋にはノックしろーーーーーっ!!」
 最後の不埒はお許しください。
 止めの回し蹴りを脳天に叩き込まれ、クロノは長い廊下を見事に吹っ飛んでいった。
 
 その日、クロノ・ハラオウンは午後の訓練を休んだの言うまでもない。
 ちなみにその理由は首のむち打ちではなく、デバイスの調子が悪いという非常に子供じみたものであった。

 時空管理局八番艦アースラの朝は騒がしい。 <> 176<>sage<>2005/11/15(火) 21:06:53 ID:mlZQB+YY<>
どう見てもクロノ主役です、本当にありがとうございました。

すいません構想十分、執筆三十分の駄作です
勇者王にボコボコにされるクロノの勇姿に作ってみました
てか駄目ギャグ

>>466
すいません書いてみたらこんなもんしかできませんでした
お許しを……

>>469
まぁ一番は良いことなのでは
ともあれありがとうございます


ちゃんとユーノくんも書いてますので
でも本当、人がいないような…… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/15(火) 23:29:23 ID:wUkPCHvi<> >>470
GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/15(火) 23:36:12 ID:1iJXJJ7g<> エロノ君が素敵ですw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/15(火) 23:41:02 ID:0uAArt3I<> >>176
テンポの良い文章だなあ。自分も見習いたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/16(水) 01:02:32 ID:s7xZh8C7<> >>470
GJ!クロノもユーノも天性のラッキースケベだなw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/16(水) 09:14:12 ID:8KOw09/a<> >>470
GJ! クロノ嫌いだったんだがちょい好きになったよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/16(水) 12:32:39 ID:e2KPcIJi<> >>470
仕事の時は階級差でクロノが上司だけど、
プライベートの時は、エイミィの方が年上なわけで。
あぁ、クロノがうらやましい・・・・ <> 640<>sage<>2005/11/16(水) 20:04:00 ID:5b8cN+9X<> 第三十四話 愛すべきもの、全てに

 それは、小さな異変だった。

「・・・・あら?」
はじめに気がついたのは、艦の各部を再チェックしていたエイミィであった。
「どうかした?エイミィ」
「あ、いえ。主砲の駆動系に一部異常が」
「変ね・・・?この間整備が終わったばかりでしょう?」
「ええ・・・・まぁ、使用に問題があるほどではないんですが」
「なら、いいのだけれど・・・少し気になるわね」
「詳しく調べますか?」
振り向き指示を待つ部下に、リンディはかぶりを振ってみせる。
使えるに越したことはないが、もとより使う気はない。
「いえ。先に優先事項を済ませてしまいましょう。使えるのなら、それが終わってからでいいわ」
「了解です」

一応のチェックを入れるにとどめ、作業を再開するエイミィ。そして、我が子達の無事を祈るリンディ。
彼女達は知らない。
小さな異変が、外部端末からの強引なアクセスによるものだということを。
そして、気付いていない。
それが行われたのは他でもない艦内の、フェイトの部屋からであったということに。







フェイトを先に行かせてから、幾ばくかの時間が経っていた。

「ユーノ君!!もうやめて!!私やれるよ!!戦えるから!!」

少女の悲痛な叫びの中、少年はたった一人で敵へと立ち向かう。
消耗し、未だ立ち上がることもおぼつかない少女に代わって。

「だからこの結界、解いてぇっ!!!」
 
二人の間には、少年自身の手によって造られた、強固な壁が立ち塞がり。
少年と少女の距離を、隔てていた。

「お願い・・・ユーノ君、死んじゃうよ・・・!!」

少年の小柄な身体が弾き飛ばされ、壁に激突する度に、幾度となく。
大切な友達の圧倒的不利な戦いを見ていることしかできない歯痒さに、なのはの声には涙が混じる。

手を伸ばせば届きそうな距離なのに、助けに行けない。

なのはを戦闘から遠ざけ結界を張りつつ、辛うじて多数の傀儡兵との戦いを続けているが、一方的に攻撃を受け続けているだけと言ったほうが正しい。
元々戦闘向きでないのに加え、傀儡兵の最初の一撃からなのはとフェイトを護った際に負った負傷の影響が大きかった。
ここからでもユーノの防護服の左肩のあたりが赤く血に染まっているのがわかる。けっして軽くはない傷だ。

このまま、一人で戦わせるわけにはいかない。はやく、なんとかしなければ。


───助けなきゃ。
「レイジングハート、お願い、力を貸して!!」
ブレイカーでこの結界を壊して、ユーノを助けに行く。動けなくても援護射撃くらいなら。
そう思い立ち、自らの愛杖をかかげ命じるなのは。しかし。 <> 640<>sage<>2005/11/16(水) 20:05:30 ID:5b8cN+9X<>

『・・・』

忠実であるはずの、手元の意思持つ杖は、うんともすんとも返事をしなかった。

「・・・レイジングハート?」
『・・・』
「レイジングハート!!どうしたの!?スターライトブレイカーの準備を!!」



『・・・sorry,I can't obey this instruction』(申し訳ありませんが、その命令はお聞きできません)
「そんな・・・どうして!?」
『sorry,my master.I can't』
「なんで!?ユーノ君が危ないんだよ!!あなたならできるでしょ!?わたしの言うこと、聞けないの!?」

あんなにボロボロになっても、信頼に応えてくれたじゃない。なのに、どうして。
友の危機と、信じてきた杖の反乱。二つの緊急事態が、半ばヒステリックになのはを叫ばせる。

『・・・Is he an important person for you, my master?』(あなたにとって彼は大切な人ですか、マスター?)
「え?」
『Please answer』
そんな、こと。
「当たり前じゃない!!ユーノ君は私の大切な友達だよ!!だからこうやって!!」
こうやって助けようとしてるのではないか。
『・・・・』
「時間がないの!!レイジングハート!!何が言いたいの!?」
『Then, I cannot obey the instruction all the more』(ならばなおさら従うことはできません)
声を荒げるなのはに対し、レイジングハートの言葉はどこか、諭すようでもあり。
「どう、して・・・!?どうしてなの!?答えて!!」
『If you think of him,please endure it.My master』
彼のことを想うのであれば、ここは耐えて下さい。彼女は静かにそう告げる。

傀儡兵達からあなたを護り、無事仲間達の下へ送り届けるのが、彼の願い。
自分の意志で彼は主を残し、一人戦いを挑んでいるのだから。彼の意志を尊重すべきだ。

ただの従者としてではなく。レイジングハートは、経験豊富な思考型デバイスとしての意見をなのはへと語る。

───あなたの知る彼は、ただ闇雲に戦力差も考えずにつっこんでいくほど愚かな男ではないはずです。

レイジングハートの言葉に、結界の中一人戦うユーノを見上げるなのは。
「っ・・・!!」

見つめた先のユーノが、一瞬こちらを向いて笑った気がした。

(大丈夫だよ、なのは。レイジングハートの言うとおりだ、今は休んでおいて)
(ユーノ君・・・だけど・・・)
(フェイトとの約束が残ってる。なのはを連れて行くって。だから、やられたりしない)
(ユーノ、君)
(それに・・・もう、準備は済んだ)

なのはやフェイトのようにはいかないけれど、結界魔導師にはそれに見合った戦い方がある。
<> 640<>sage<>2005/11/16(水) 20:06:53 ID:5b8cN+9X<>
「ここだ・・・!!捕縛!!」

ユーノが着地し右手を挙げると同時に、翡翠色の鎖が傀儡兵達を捕獲する。
設置型の、捕縛魔法。ユーノの使える魔法の中でも、最上位に位置するもののひとつだった。
発動に時間がかかる分、その捕獲力は絶大。足りない魔力を魔法技術で補った大技だ。
それを示すかのように普段ユーノの用いるバインドの鎖に比べこの魔法のそれははるかに太く、また強い光を放っていた。
実際、20体を超える数の傀儡兵の一隊を難なく抑え込んでいる。

(これを外したら、後がない・・・やってしまわないと・・・!!)

開いた右掌を、ゆっくりと閉じていく。
少しずつ軋むような音を立てて巨人達を捕らえる鎖が締まり、一筋、また一筋と鋼の巨体へとヒビが刻まれていく。
「砕けろおっ!!」
そして、ユーノがその拳を握ったとき。
全身ヒビだらけとなった生なき兵士達は圧力に負け、煙をあげる粉々の破片へと姿を変えていた。
重力に引かれ降り注ぐ傀儡兵の残骸の雨の中、尻餅をつくように座り込んだユーノはなのはのほうを向くと、右手の親指を立てて笑って見せた。







「フェイト・・・」
「大丈夫、兄さん」
クロノが上半身を起こそうとするのを手伝いながらフェイトが言った「大丈夫」は二つの意味で。
兄の身体に対する気遣いと、全てを聞き、再び人形と呼ばれた自分への心配に対する返答だった。
「なのはは、無事に助けたよ。今ユーノとこっちに向かってる」
「そうか・・こっちもなんとか、やれたよ・・・あの使い魔も無事だ」
「よかった・・・」

「フェイト、よく来たわね」
「・・・母さん」
「さあ、こっちにいらっしゃい。私のアリシアのために・・・」
「・・・」
「あなたは!!まだそんなことを・・・!!」
辛そうに顔を背けるフェイトに耐えかねたクロノが、叫ぶと同時に。


「・・・ごめん、兄さん」


その言葉に反応する間もなく。
クロノの身体から、急激に力が抜け出ていった。
<> 640<>sage<>2005/11/16(水) 20:13:48 ID:5b8cN+9X<> 本日はオフだったので週末忙しくなりそうなこともあり丸一日かけて
34話書き上げました

レイジングハートのセリフには全く自信がありませんがorz
英語は工房の頃から苦手な科目さぁorz

>>176
クロノおいしいなぁ、GJです

しかしこれがエイミィだから鞭打ちで済んだものの
フェイトだったらどうなっていたことか
スマッシャー?ファランクスシフト?アルフの餌? <>
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/16(水) 23:54:22 ID:cd4Nlh3K<> 保管庫更新しました。
キャラ別目次も作ろうと思ってますが、
カップリングの方がいいのかな?
黒派で淫獣は見たくない人もいそうだし。

フェイトは下着ぐらいなら見られても気にしなさそう。
あのバリアジャケットを考えると。
でもアルフにはボコられるな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 09:04:23 ID:KWu0aJDE<> >>481
ユーノ……本編の扱いが嘘のようだw
レイジングハートが異様にかっこいい……姐さん杖だったんだなw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 09:14:09 ID:Wjta6+OF<> >>482
学校での休み時間、落とした消しゴムを拾おうと、パンツが見えるのもかまわず
机の下に潜り込むフェイトを見て顔を見合わせるなのはたち。
アリサ「あ、あのさフェイト」
フェイト「――なに?」
すずか「スカート……」
なのは「下着が見えてる。隠したほうがいいよ」
フェイト「コレは、見せてるんだ」

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・ 
 ,. - ' ´  ̄ ``  ‐- 、_  }}_,. - 、
'´              ヽ''    `ヽ、.___,.
   /             ──-- 、___,. -'´
.  /   /           ̄ i ヽ   \          ,. ‐,ニ=-
 /   /  /  //  jl     ヽ!  \   ヽ´ ̄ ̄ ``ヽ. / /.‐¬=- 、
/l   /  /  //  / l  l !  l   ヽヽ、}           ' ´ ̄``ヽ、
l l   l-ァー∠/--/-l  メ、j l l |  ヽ.ハ ′             ‐ 、 、 ヽ__       _
l l  li /ィ´,r=`ヽ/ / 〃ヒl`くl j l   ! |     / / /   、 ヽ.  \ヽ} ``ヽ、  ,ィ´__
l l  l/ト{ トッ::::} ///',rテ V//l l  l ! j / / / 〃 //1 l  ヽ  \.  i     `' ´  ___`ヽ、
l l  l   _ゞ..ソ '    ト:ソ//l l j  j レ'/ / ̄/_Z_フ〃 ト!j1 l l l  ヽ ヽ } ̄ `` ‐ 、 ´ ̄ `ヽ、``
l l  |     ̄´    , ー' / l ji /l /l / /,ィ´,ィぅ、ヽ ′/lムトj l l l   いV ̄ ̄ ` ‐ 、ヽ   \  \
'|!  |     ,. -‐┐   } レ'//r/l/Vイ ヽ{ トッ::リ    ,fi }〃/ l   l l_/__/,.ィj /l ヽl   \ ハ
.li  l     (  ノ  ,.イl l/ヘ. ヽ l  |   `ー'′    トリ1 }} l  jリ ,.=_-ミ// /トl、1 l l l ヽ ヽ.i}
-!  l` 、    ̄ _, ィ´l li |  ヽ ヽl  l       __  ' ゙' j 〃/l /LV イッ1 / / rテlヽ l l l トi  |ノ
ハ   ト、.__/、ー-ァ'/ // リ l  |    \l  l    i´  ノ  ,.イイ/イ /イリ   辷リ   .{:リ }jイ } }i l l リ
.い  l  } ` ‐- く/ l ,l ├-- 、_,.ヘ. ト、_  `ー‐' _,. '´/ /  l  l        '`'゙/ //!,リl リ lソ
. ヾi   ト、 j    l l`ト< l  ilヽヽ  `マ ヽヽ._7ー‐ '  / /   l   l    i´ ノ  / l/// j/
  l  トv′    l l j .j l ,リ l l   ',  ヽ ^1 ` ーrく / __,l  ト.ヽ、   ´,. ィ   l/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 11:18:22 ID:CkEgZT3w<> www吹いた <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 12:43:25 ID:/wfdIIif<> >>481
GJ!ユーノテラカッコヨスw
本編もこれくらい活躍すればな…。

>>484
それなんてよっぴー? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 23:10:25 ID:v8xlsyze<> クロノ×フェイトの需要ある? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 23:20:39 ID:e4GY07ew<> >>487

漏れはキボンする <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/17(木) 23:33:20 ID:VF9ADg3V<> 誰か保管庫の場所教えてくれ
調べたけどわからんかった <> 176<>sage<>2005/11/17(木) 23:50:34 ID:hiA6Ovwx<>
12.5 当たり前がいない部屋 なのは's Side

チクタク、チクタクと時計の針だけが聞こえる。
今日は日曜日。本当なら今の時間、私はユーノくんに町を案内してあげてるんだろう。
でも当人であるユーノくんは時空管理局の手伝いでここにはいない。アリサちゃんやすずかちゃんは今日はいろいろと忙しくらしく一緒に遊ぼうなんて誘えない。
「はぁ……」
ため息をついた。
なんだかこうやって一人ベッドに寝転がっているのも久しぶり。ユーノくんと出会って、お手伝いをして、フェイトちゃんと友達になって……。
そんなことが起こる前のわたしに逆戻りしていた。元々自分の部屋なんだから他に誰かがいる、なんてことはないのに。
それだけユーノくんと一緒にいることが当たり前になっていたのだろうか。
「……ふぁぁ」
今度はあくび。
いつまでもパジャマ姿になっているのもだらしないのでわたしは身支度するため一階に降りた。洗面所で顔を洗い、歯を磨いて、二階に戻って着替えてまた一階に降りる。
「……そっか」
テーブル上に置いてあるメモを見てわたしは自分が朝寝坊をしていることを始めて知った。
『ねぼすけのなのはへ 日曜だからってあんまり寝てちゃだめだぞ。朝ごはん、ちゃんと食べてね 桃子』
「うん、いただきます」
 ラップを取って料理に口をつける。お母さんだけあって冷めていてもおいしかった。
 ふと見た時計は九時を指していた。二時間とちょっとの朝寝坊。
 お父さんとお母さんは今頃お店の準備で忙しいはずだ。お兄ちゃんは確か忍さんとデート。お姉ちゃんは友達と遊びにいったはず。
 わたし以外に音を出すものがいないリビング。気晴らしにテレビをつけてみた。
 ちょうどアニメの時間だった。可愛らしい女の子がハート型のステッキ片手に魔法で事件を解決していくそんなお話。
 うちのクラスでもそこそこの話題に上るものでわたしたちもよくその話をしていたりする。ちなみにDVDでちゃんと全話録画していたり。
「…………」
 かくいうわたしもレイジングハート片手にちょっと前までブラウン管の女子と同じように魔法をつかっていて、他人事、とは思わなかったり。むしろ親近感さえ覚えています。
 そういえばユーノくんは初めてこのアニメを見たとき驚いてたな。この世界にも魔法があるんだ、って。フィクションだけどね。
 遅めの朝食はすぐに終わった。同時にアニメもEDテーマが終わり次回予告に移る。
『――どんな思い出も大切な宝物! だから絶対譲らないっ!』
 主人公の決め台詞。どうやらついに来週はライバルの男の子と戦うみたいだ。
 なんだかわたしとフェイトちゃんみたい。でも一つ違うのは女の子がその男の子のことを好きになっていること。このアニメの見所の一つでもある。
 誰かを好きになること。友達としてでなく大切な人として。
 よく言う運命の人、白馬の王子様。 <> 176<>sage<>2005/11/17(木) 23:50:57 ID:hiA6Ovwx<>

「そんな人、いないよ……」
 まだ九歳ということで当然といえば当然なんだけど。
 男の子のことを好きなる気持ち。それってどんなものなんだろう。
「ユーノくんどうしてるかなぁ」
 時空管理局からどんな用事で呼ばれたのか詳しい話は聞かなかったから余計に気になってしまう。
 もしかしたらフェイトちゃんと会えるのかも。そう思うと少しユーノくんのことが羨ましくなった。そしたらクロノくんとも会うわけだから。
「またケンカするのかな」
 クロノくん相手だとユーノくんはなぜだかすごくムキになる。ケンカするほど仲がいいって言葉があるから多分あれが男の子の友情、みたいなものなんだろう。
 それにしても二人が言い争ってる姿は思い返すと本当に可笑しい。二人ともいつもの雰囲気と全然違う。子供みたいだ。
 ユーノくんがあんな顔することは多分わたしの前じゃ多分ないだろうし。なぜだか心がウキウキしてくる。
「でももし……」
 もし何か事件のお手伝いだったら大丈夫だろうか。みんないるから大丈夫だろうけど。
 でももしものことがあったら……。考えたくないけど考えてしまう。ユーノくんっていつも他のことばかり気にして自分のことほとんど考えてないし。
 気がつくとユーノくんのことばかり考えていた。
 二階に上がり自分の部屋へ行く。
 ドアを開けて最初に見るのは机の上のバスケット。いつもそこにいるはずの彼はいなかった。
 もしかしたら用事も済んでいつものようにわたしにお帰りを言ってくれる、そう思いたかった。
「ふぅ」
 ベッドに腰をかけ、そのまま横になった。
 なんだろう、この気持ち……。
 頭の中でユーノくんがいろんな顔をするたびわたしの心もいろんな形になる。
 何より心の中がほんのり温かい。いつもユーノくんが背中を守ってくれた時は背中があったかかった。それと同じような温かさ。
 これがもしかしたら、その気持ちなのだろうか。
 正直言うと、やっぱりわからない。
 ただ……。
「……ユーノくん」
 返事はもちろん、ない。
 本当に一人なのだ。今この家にはわたししかいない。お父さんが大怪我した時みたいにわたしは一人家の中にいる。
 声も音も、何もない家。ただ言い表せない寂しさだけがあった。
 誰も側にいない。心に穴が開いたようだ。
 もしもこの先ユーノくんが元の世界へ帰ってしまったらこの部屋にはわたししかいなくなってしまう。 <> 176<>sage<>2005/11/17(木) 23:52:16 ID:hiA6Ovwx<>
「なんか…………嫌だよ」
 今だけ、もうすこしだけユーノくんと一緒にいたい。
 わがまま……だよね。
 自分の日常にユーノくんがいることが当たり前だと思っていたことをわたしはちょっぴりの切なさと一緒に感じていた。
「レイジングハートはどう思う?」
 胸元からレイジングハート引っ張り出し掲げる。
 窓から差し込む日差しを照り返してもレイジングハートそれ以上何も答えてくれない。まるで自分で考えろ、そう言っているみたいに。
「電話……してみようかな」
 思ってわたしは携帯電話に手を伸ばした。と、手が触れるより早く電話がなった。時空管理局、液晶に移された文字はほかでもないそれだった。
「は、はい。もしもしなのはです」
『なのはちゃん!? よかったぁ、ちゃんと出て』
「エイミィさん? どうしたんですか」
 電話の相手はエイミィさんだった。なんだか声の調子が切羽詰っている。
『本当はこんなこと頼んじゃいけないんだけど、もうなりふり構っていられなくて……』
 動揺し、震えた声が携帯越しに耳に飛び込んでくる。なにか向こうでよくないことが起きていることは明らかだった。
『とにかくそういうことだ』
「い、一体どうしたの?」
『詳しいことは道中話す。責任は僕が全部取るから力を貸してくれ。艦長達を助けるために』
「うん、わかった」
 割って入ってきたクロノくんにわたしはすぐに頷いていた。
 嫌な予感、胸騒ぎがする。きっと電話の向こうで大変なことが起きている。
「待ち合わせ場所は海鳴公園だよね」
『すまない、手間をかけて。トランスポーターの性能がよければ君の部屋に直接開くことも出来たんだが』
「いいの、急ぐから」
 言って電話を切った。ぐずぐずしてはいられないから。
 家を飛び出す。胸の中では焦燥が渦を巻いてわたしの心を押しつぶそうとする。早く、早くついて欲しい。
 浮かんでくるいろんなことを誤魔化すようにわたしはレイジングハートを握り締めていた。 <> 176<>sage<>2005/11/17(木) 23:53:25 ID:hiA6Ovwx<>
今回は趣向を変えてなのは視点です
だからなんなんだ。本編は何処へorz
取り合えず明日中には13話投下したい……

>>472から>>477
まとめてごめんなさい
まさか息抜きに書いたもので喜んでいただけて
気が向いたらラッキースケベ第二段でも書きましょ

>>487
歓迎しますよ
あの二人がどんな風になるか見てみたい

>>640
ユーノくんがオメガカッコヨス
てか自分の話はここまでかっこよくなってないorz
いやもう、感服です

後はクロノくんですがフェイトの場合はアルフが黙っていないでしょうね
まさにガブッといくよ、てな感じでしょう

<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/18(金) 00:23:01 ID:4mCViVGB<> ちょうど保管庫を更新したとこです。
http://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html

某サイトの女装ユーノを見て、1本書きたくなってきた。

ゲームに負けて、丸一日なのはの制服で過ごすことになったユーノに迫る影!!

とか。
あそこのサイトはフェイトといい、はやてといい、ネタの宝庫だよね。 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/18(金) 00:27:42 ID:4mCViVGB<> あれ、URL合っているはずなのに飛ばない?
URL手打ちしてください。
いちおう、全ページ検索避けしてるので。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/18(金) 05:34:50 ID:QKA2wJRa<> >>494
乙です
僕の環境では跳びますよ>保管庫
それと蒐集ありがとうございました <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2005/11/18(金) 23:13:48 ID:ANqhiCd6<> >>487

期待age <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/18(金) 23:20:30 ID:PKvEXS9/<> >>494
保管庫の場所を教えてくれてありがとう <> 176<>sage<>2005/11/18(金) 23:36:42 ID:HODeKfZr<> 13 魔導生物ヒュードラ

「ユーノくーーんっ!!」
『Divine shooter』
 それは無理やり夢から現実に引きずり出されたみたいだった。
 光と、音と、声が僕に再び自由を与えた。
 直撃を受けて吹き飛ぶ触手。それだけで今の出来事全てが幻聴でも幻でもない、正真正銘の事実だと理解できた。
 いるはずのない彼女。それが今僕の隣へ降り立った。
「なのは……なんで」
「クロノくんに呼ばれたの。それで一緒にここまで来たんだけど」
「クロノは?」
「ロボット達の相手をするために……」
 そうか、あいつめ……。
 本当にリンディさんの言う通り考えることだけはよく出来ている。
「じゃあ大丈夫。あいつが、アースラの切り札がゴーレムくらいでやられる性質じゃないしね」
 時の庭園のことも考えればあんな壊れかけのゴーレムの相手くらいクロノなら造作もない。
 問題はやっぱり……。
「ユーノくん、今の一体なんなの?」
「緊急だからあまり詳しくは言えないけど、あの触手だけは気をつけて魔力を吸い取られるから」
 多分なのはが来なかったら魔力を残らず吸い尽くされていただろう。それでもあまり自分の魔力が吸い取られていない。多分張っていた障壁が身代わりになってくれたのだろう。
 どちらにせよあの触手にだけは触れちゃいけない。
 なのはの砲撃で先を吹き飛ばされた触手が逃げるように退いていく。目で追う先、そこには唐突に何もない空間から触手が飛び出している異様な光景があった。
「なのはさん! あの触手の付け根に攻撃を」
「あっ、はい!」
 リンディさんの指示になのはがレイジングハートを構える。
「いくよ!」
『All right my master』
「ディバインバスターーッ!!」
 レイジングハートが閃光を放つ。
 迫る光を避けることもできず触手はディバインバスターに焼き尽くされていく。もちろん触手が飛び出していた空間ごとだ。
 光が弾け盛大に爆発。砂塵が舞い上がり目の前を覆い隠す。
『High power terget……confirmation terget change』
 またこの声!
 ターゲット変更ってまさか!?
「なのは!!」
 慌てて僕はなのはの前に飛び出し両手に障壁を展開する。
 嫌な予感は当たった。間髪いれず砂煙を突き破っていくつもの触手が障壁へ突き刺さった。
<> 176<>sage<>2005/11/18(金) 23:37:17 ID:HODeKfZr<>
「なのは!」
「うん!」
 背後から次々に魔力球が僕を抜き去り触手を残らず蹴散らしていく。
「光の鉄鎖よ! かの者を封印せん!」
 続けて放たれる拘束魔法。魔法陣から飛び出し煙の向こうにいるであろう敵目掛け伸びていく。
 すぐに手ごたえが来た。鎖が軋み相手の動きを封じたことを、正確な居場所を、知らせる。敵は正面、かなり大きい。
「後はお願い!」
「まかせて! ユーノくん!」
 再びの閃光。なのはの得意とする砲撃魔法。今度はこっちの番だ。
 弾けるような音と同時に爆風、輝きが生まれ目と耳の役目を奪い取る。あまりの反動に光の鎖は悲鳴を上げ千切れ飛んだ。
 練習の成果か久しぶりに見たなのはの魔法は洒落にならないくらいの威力を見せた。
「やった……?」
「異常な魔力は感じられないけど……油断は出来ないわね」
「でもディバインバスターは当たったはずだよ」
 なのはの言葉が確かなら相手はもう襲う力は残っていないだろう。鎖の手ごたえから相手はかなり大きいはず。だけどあんなものをまともに食らって動けるわけがない。それなりに力をつけた僕の結界魔法でも今の一撃を受け止めることなんて到底無理だ。
 やがて舞い上がっていた全てのものが視界から消え去る。きっとそこには相変わらずの殺風景な風景が広がっている――
「っ!?」
 なんてことはなかった。
 幻覚でも見ているのかと思った。おとぎ話にでも出てくるような獣、いや竜なのか。
 大樹の根のように足に当たるであろう部分からは無数のコードやパイプが連なり巨体を支え、その体のあちこちからもパイプやコードやいろんなものが突き出している。無骨な片腕に妖しく光る胸の巨大な宝玉。肩にはいくつものピストンが生え、今も忙しく動き続けている。
「これ……な……に?」
 なのはが絶句していた。もちろん僕も、リンディさんも。
 ほとんど機械で埋め尽くされた頭。それがゆっくりと僕らを見下ろした。
「これが違法材料……? そんなものじゃ、ないじゃない……」
 心なしかリンディさんの声が震えていた。
「生物にこんなことをしてまで動力炉にするなんて何を考えてるの……プレシアテスタロッサは」
 冷たい、本当に冷たい無機質の瞳。機械に覆い隠された下にある本来の顔はどんなものだったのだろうか。これが本当に彼女が研究していた物なのだろうか。
 次元航行炉――ヒュードラなのだろうか。
『Mode change diver accelerate…………』
 瞬間、魔力が弾けた。
 継ぎ接ぎの竜が己の存在を誇示するかのように翼を広げた。
 輝きはためく翼に吹き荒れる旋風、そして膨大な魔力。果たしてこれを見ている人がいたなら、それをただの魔力だと誰が思えただろうか。
 爆発だった。むしろそれすら超越した、なにか。
<> 176<>sage<>2005/11/18(金) 23:37:53 ID:HODeKfZr<>
「こ、このっ!!」
「レ、レイジングハート!!」
『Protection full power』
 考えることは同じだった。守るために僕となのはが取った行動は同じ。桜と緑、二つの光が僕らを包みこんだ。
 だけど持つのか? 相手との力の差が大きすぎて強度が絶対的に足りなさ過ぎる。もっと強力な結界、いや受けるのではなく受け流すような空間を歪めてしまうような結界ならあるいは――。
(っ! 出来ないものねだりしてどうにもならないだろ!)
 やれることは魔力全てを使い果たしでてもここにいる二人を守ること。それしかない。
 地表を剥ぎ飛ばす奔流は止まることを知らない。僕らも巻き込まれれば結界ごと容易く粉砕されるのだろう。
「虚空を拓くは我が波動……蒼穹別つは祈念の閃裂……」
「リンディさん?」
「今の私には何も出来ない。だけど教えるくらいはできるから」
 突然僕の前に飛び出したリンディさんが振り向く、その顔には微笑み。
「若い二人ばかりいい格好はさせるわけにはいかないもの」
「で、でも……」
「これから私が教えるのは空間を湾曲させる結界魔法。それも初級を通り越した中級レベルの」
「それを僕に……?」
「ええ、封時結界を使いこなすあなたならできる。術式ぐらいなら頭の中に送ることが出来るから」
 確かに封時結界は特定空間の位相をずらし隔離する。その点では結界の中でもそれなりの高度な部類に入る。
 それでもこんな状況で一度も学んだことのない術式の魔法を唱えるなんて……。
「無茶もいい所? そうよね、だけど私はあなたの力を信じているわ」
 僕の言葉をリンディさんが先回りに言った。
 同時に流れ込んでくる未知の術式。いや、これは……。
「言ったでしょ? 封時結界もこの系統に属するいわば兄弟のようなものなの」
 これなら組み上げられる。そしてやれる……?
「やるのよ、時間はないわ」
 消し炭になりたくなかったら。そして守ってあげなさい。
 リンディさんの意思が僕の中に流れ込んでくる。嘘も偽りもない信頼の感情と共に。
 なのはは僕達のやり取りを気にしながらも今も結界に魔力を注ぎ込んでいる。
 ああそうだ、思い出した。こんな彼女を守りたいから僕も毎日修練していたことを。
 やるべきことは唯一つ。
「守るよ……なのは」
「えっ……?」
 今まで広げていた両腕をゆっくりと交差させる。
「虚空を開くは我が波動」
 心の中で神速に組みあがる新たな魔法。
「蒼穹別つは祈念の閃裂」
 たった一度のチャンス。
「透なる晶」
 両腕を再び開く。
 そして解き放つ――!
「ここに結ばん!!」
 魔法陣がいっそう大きく、輝きを放った。
 瞬間、僕らの世界は光に塗りつぶされた――。
<> 176<>sage<>2005/11/18(金) 23:38:30 ID:HODeKfZr<> ただ黙々と13話投下完了

>>549
保管庫ご苦労様です
あそこはほんとネタ満載ですからね
入り浸ると本編がまともに見られなくなりますが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 00:28:01 ID:XNafL0gC<> >>502
176氏キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
毎度乙&GJです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 01:30:41 ID:oIJKwOge<> >>502
久々に来たらかなり話し進んでるし!
相変わらずGJです <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 07:59:34 ID:bnZvb+ET<> クロノ×フェイト投下します。
内容薄いけどだらだらと長いです(40KB超)。ごめんなさい。
一応エロあり。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:00:08 ID:bnZvb+ET<>
眼が音を立てて割れそうなほど乾いている。きっと真っ赤なんだろうな、なんて考えながら僕はリビングの扉を開けた。
まだ朝早く、誰も起きている訳が無い。顔はもう洗ったというのに、今いち頭がすっきりとしない。何か冷えたものでも飲もうと思い、台所へと歩む。
がちゃりと冷蔵庫を開けると、オレンジジュースのパックを発見した。手早く開封し、コップに注ぐ。一気に飲み干すと、痛んでいた喉の痛みも消えた気がした。
「あークロノ君! 私のオレンジジュース飲んでる!」
突如後ろから非難するような叫び声が聞こえた。振り返ると、リビングにこちらを指差しながら怒っているエイミィと、横に佇むフェイトの姿。
「あぁ、おはよう二人とも」
声を出すと、喉がずきりと痛んだ。口を開けて寝てしまったせいなのか、喉が弱っている。
「おはよう、じゃないわよ! それ私のオレンジジュース! 書いてあるでしょ!」
書いてある?って何が? エイミィが指差したパックへと目を向けると、でかでかと『エイミィ専用』なんて書いてある。
ああ、僕はこんなものにも気づかなかったのか。
「すまない、気づかなかった。それにしても二人とも、僕を脅かすためにこっそり入ってくるなんて人が悪いよ」
「……何言ってるの? 私達さっきからずっとここに居たよ」
え?でもさっきは? 整合の取れない事実を明らめるために、僕は壁にかかっている時計に目を向けた。
まだ朝早いと思っていたのに、既に針は皆の起床時間を指していた。
「あれ?」
事実と認識の間にずれが生じている。
「? ちょっと大丈夫? 顔色悪いよ?」
「いや、平気だ」
瞼の上がずきりと痛む。目を開けていられないので、顔を伏せて閉じた。
「声、かすれてるよ……」
フェイトの心配そうな声が聞こえたので、顔を上げて返事をしようとした。
「だ……」
目を開けると、何も見えない。その瞬間足からガクンと力が抜けた。
「クロノ!」
「クロノ君!」
世界が斜めに傾くのを感じた。何が起きたのかも分からず、僕は自分の体重分の衝撃を受け、意識を失った。

――――

混濁していた意識が徐々にはっきりとしていくのを感じた。身体全体の感覚が蘇る。
体が煮られているかのように熱い。関節が削られているかのように、じりじりと痛む。
「っ…つっ!」
目を開けて、それがちゃんと機能しているのを確認する。ただ呼吸をするだけで喉が酷く痛む。以前とは違い、顕著だ。
そうして、僕はやっと自分の身体の変調に気がついた。
僕は自分の部屋のベッドに寝ていた。
運んでくれたであろう誰かさんは、むすっとした態度で視界の端にいた。
「あ、起きた。んもう、いきなり倒れるからびっくりしちゃったよ」
エイミィは僕の額にでこぴんを食らわせた。
「大した病気じゃなかったから良かったけど」
そう言って彼女は、僕の服の下に手を滑り込ませると、脇の下に仕掛けられていた体温計を手にとる。
「38度。こりゃ風邪だねぇ」
エイミィは体温計を眺めると、にやにやしながら言った。
「生水でも飲んだ? 慣れない土地に移る時は気をつけろってあれほど言ったのに」
子供なんだから、と小馬鹿にするような調子。
流石にカチンときて反論をしようとした時、
「違うよ」
僕が口を開く前に、凛とした声が横から響いた。
「クロノはこの頃、闇の書の事件と執務官の仕事が重なって、夜遅くまで仕事してたみたいだから……無理のしすぎだよ」
両手を胸の位置で合わせながら声の主――フェイトは言った。
驚いた。そんな素振りは少しも見せなかったのに、この子は気づいていたのか。
フェイトの言い分にエイミィは少しだけきょとんとする。
そして、感心していた僕の頭を腕で締め付けた。ギリギリと音が立ちそうなほど強く。
「だったらなおさらよね〜クロノ君〜? 自分一人で背負い込むなっていつも言ってるでしょ〜?」
「ぐ、ぐるしいって、エイミィ……」
病に侵された人間にこれは厳しい。いや、それでなくても昇天しそうだ。腕を叩いて降参の意を示すと、エイミィはやっと放してくれた。
風邪が原因なのか、締められたことが原因なのか分からない咳を、げほげほと漏らしてしまう。
「ほんっと……冗談じゃなくて、一人で抱え込まないでよ」
少しだけ寂しそうな表情をして、エイミィは俯いた。僕は黙って彼女の心情を推し量った。それでも譲れないこともある。
「……僕は執務官だ。自分の仕事を責任を持ってこなす義務がある」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:07:57 ID:bnZvb+ET<> そうだ。僕はこの仕事に誇りを持っている。誰にも代わりを任せることなんて出来な
「でもねぇ、無理して寝込んでちゃ仕事は出来ないわよ?」
「うっ」
痛いところをつかれた。確かにこれは僕の自己管理の怠りが原因だった。
「今はアースラの管制もやらなくていいんだから、仕事は私に任せてよ。私は一応執務官補佐なんだから」
「駄目だ。エイミィは索敵と情報収集で忙しいじゃないか」
「じゃあどうするのよ!」
「僕が起きて仕事をすればいいだけだ」
「無理に決まってるでしょ!!」
「あのっ!」
言い争うような形になってしまっていた僕達の会話に、今まで黙って話を聞いていたフェイトが介入してきた。
「……私が、執務官の仕事やります!」
しん……と部屋が静まり返る。僕もエイミィも呆気にとられてしまった。
「ちょっ」
「いいね〜! そうしよう!!」
僕の口を押さえつけて、エイミィが明るい声を響かせる。僕は強引にその腕を引き剥がした。
「ちょっと待て!」
「なにようクロノ君、何か文句でもあるの?」
「大有りだ! フェイトには学校があるだろう!」
「でも、夕方には帰ってこれるよ。皆忙しいのに、私だけ遊んでる訳にはいかないよ」
「っ……そうだとしてもだな、これは君に任せられるレベルの仕事じゃないんだ」
「そうかなー? フェイトちゃんは魔法戦じゃクロノ君にちょっと及ばないけど、学力ならクロノ君と同等じゃないの。教えてあげれば出来ると思

うけど」
「っ……大体彼女は嘱託だ。時空管理局の正式な職員じゃない」
「そういう差別は良くないと思うなー」
「差別してる訳じゃない!!……つぅっ!」
大声を張り上げたせいか、ぐにゃりと空間が歪んだ。自分の声が脳に反響して頭痛を引き起こす。
「クロノ! 大丈夫!?」
思わず額をおさえた指先から、心配そうに覗き込むフェイトの顔が見えた。
この子はどんな頼みごとでも引き受ける、自己犠牲をいとわない子だ。しかし、自分から人を助けようというときには、いつも何処かに不安を隠し

ている。優しさの押し付けが、人を傷つけてしまわないか。自分如きが、助けになれるだろうか。そこまで考えてしまう子なのだ。嘱託試験の時も

そうであっただろうし、今もきっと不安を抱えて執務官の任を請け負おうとしているのだろう。それでも彼女は最近どんどん積極的になっている。

本当の自分を作り上げるために努力している。その思いを踏みにじるのは気が引けた。
それに、もしかしたら、彼女は僕の妹になり、僕は彼女の兄になるかもしれないのだ。家族に。
出来るのならば、大事にしてやりたい。
荒れ狂う頭痛の中、そう思った。
「……分かったよ。フェイト、君に仕事を任せよう」
不安そうだったフェイトの顔がぱあっと明るくなる。
「あら、どういう風の吹き回し?」
「彼女の能力と仕事内容を冷静に分析したまでさ。エイミィ、自分の仕事に支障が無い程度に彼女のサポートを頼むよ」
私情だけじゃない。フェイトに執務官を行う能力があるのは十分に理解していた。
「了解」
「ありがとう、クロノ。私、頑張るよ」
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:09:00 ID:bnZvb+ET<>
――――

僕はぼーっと天井を睨み続けていた。昨日まで、睡眠時間を削ってまで仕事をこなしていたのに、今は何もせずに、けだるい体調を抱えながら、布

団の中でぬくぬくとしている。
身体を動かす事は出来ないのに、頭の中ではやるべき、やらなければいけない事のリストが踊り巡り、焦燥感ばかりを募らせる。かなり苦痛だ。大

分睡眠をとったため、もう寝る事すらままならない。
退屈を持て余していると、扉がコンコンとノックされた。
「クロノ、起きてる?」
「ああ、どうぞ」
ガチャリと音がした。フェイトが入ってきたようだ。
「?」
妙な匂いがしたので、身体を何とか起こす。匂いの元は、フェイトが抱えている、お盆の上の鍋のようだった。
「今、食べられるかな?」
フェイトは、ベッドのすぐ傍まで来て跪き、鍋のふたを取った。もわっと湯気があがると共に良い匂いが鼻をくすぐる。鍋の中身は粥だった。
「ああ」
盆を受け取ろうと手を伸ばしたのだが、フェイトはそれをベッドの縁に置く。
「?」
ああ、薬味を加えてくれるのか。
予想通り、フェイトは刻みネギを粥に振りかけた。
そして、スプーンに幾分か粥をよそると、ふーふーと息を吹きかけ冷まし、僕の目の前に差し出して言った。
「あっ……あーんして」
ぼっと顔が火照るのを感じた。フェイトも顔を真っ赤にして俯きながらスプーンを差し出している。
「ばっ……!!! それ位自分で出来る!!」
大体先が震えすぎていて咥えようが無い。少し怒気を含みすぎたのか、フェイトの身体がびくんと揺れる。と共に、スプーンから熱々の粥が落ちた


「「あ」」
二人同時に間抜けな声を上げる。
「あっちぃぃっ!!」
「わっ! わっ! ごめん!」
フェイトは慌ててパジャマの上に落ちた粥をティッシュで拭った。
はぁはぁと僕の荒い吐息だけが、無言の部屋に響く。
「……おちょくってるのか?」
「ち、違うよ! エイミィさんが……」
「エイミィのやつか……」
僕は頭を抱える。
「違うの! そうじゃなくて!」
フェイトは言いにくそうに指先をもじもじと絡ませた。
「……クロノを喜ばせてあげたくて、私がエイミィさんに訊いたの」
「おちょくられたのは君か、僕がこんなことで喜ぶ訳が無いだろう」
大体、何故彼女が僕を喜ばせたいのか不可解だった。
「……うん、そうだね」
彼女はしゅんとして肩を落とすと、何も言わなくなってしまった。
お盆を僕の方へ少しだけ寄せる。
その姿は、とても居た堪れないもので、
「……分かった。その、食べさせてくれ、ないか」
どういう気の迷いか、いつの間にか僕はそんな言葉を口に出していた。余りに恥ずかしくて、妙な発音になってしまう。
彼女は僕の様子を目を見開いて見ている。ますます恥ずかしくなった。
「なんだよ!」
「……ううん、優しいな、と思って」
「別に、普通だ」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:09:33 ID:bnZvb+ET<> ふふふ、と口元に手を当て彼女が笑う。余裕のある微笑を見て、ほっとする。
フェイトは、粥をよそると、今度はしっかりと僕の前に差し出す。
そこまでは許容できる。しかし、
「それじゃ、あーん」
あーん、はやめて貰えないだろうか。
しかし、これ以上場を乱すのもどうかと思い、覚悟を決めて、スプーンを咥えた。
ほんのりと暖かな感触が口の中に広がる。久しぶりの食事をありがたく咀嚼する。
「どう?」
落ち着かない様子でフェイトは訊いてきた。
「うん、おいしいよ」
……ちょっと水っぽいが。
彼女は少しはにかんだ様に見えた。二口目をよそるとまた僕の前にさしだす。
「……もういいだろう」
僕は彼女の手からスプーンを奪うと、お盆を自分の元へと引き寄せた。
これ以上続けたら、恥ずかしさで気がおかしくなりそうだった。
手際よく粥を胃に収め始める。
僕が食べ終わるまで、その様子を見ながら、フェイトは微笑しながらずっと待っていた。

――――

「げほっげほっ!!」
夕食から二時間。更に悪化した風邪と僕は独りで戦っていた。てっきりピークは過ぎたと思っていたのに、病状はますます酷くなっていた。
「あぁっー……」
鼻が詰まっているので、仕方なく口で呼吸をする。情けない鼻声が部屋に響くと、惨めな気分になる。
丸一日休んだというのに、これだ。本当に情けない。
ふと、咳がやみ、静かになる。喧騒の後の静寂のように、静けさが際立つ。何も無い部屋を見回すと、心細い気分になりかけた。
「クロノ、起きてる?ちょっといいかな?」
そんな寂しさに飲み込まれそうになる自分を、ノックの音が引き戻した。
「あ、ああ、起きてるよ」
僕は、出来るだけぶっきらぼうに、来客に答えた。
「?」
入ってきたフェイトが抱えているのはタオル……いや、中には茶色い皮袋のような物が包まれている。
歩くたびにするたぷたぷという音で、中には液体が入ってるのが分かる。
「水枕か」
「うん。使う?」
差し出された水枕を目にすると、つい思いついたことを口に出してしまった。
「水枕に解熱効果は無いぞ」
失言、と思ったときにはもう遅かった。フェイトは沈んだ表情で部屋から出て行こうとしている。
「ちょっと待て! 使う! 使うよ!」

風邪の回復にはつながらないかもしれないが、気分はよくなる。気を使ってくれた彼女に対して余りにも軽率な発言だった。
僕は彼女から貰った水枕を眺めた。
同じ様な目的のものは自分の世界にもあったが、こちらのは何だか形が異質だ。どうにも、古臭い。しかし頭にひいてみれば、どうしたことだろう

。凄く気持ちが良い。頭の熱が引いていくと共に、頭痛も軽減されてゆく。
フェイトがどうせまた感想を訊いてくるだろう、と思い、訊かれる前に答えた。
「随分と楽になったよ。ありがとう」
フェイトは無言ではにかむ。
「しかし、こんな物を良く見つけたな。時空管理局から持ってきた備品にも、買出しの品にも無かった気がするが」
……というか、此処は一応臨時作戦本部だぞ。普通あるのか?
「えっと、あの、それは……」
問いただしたつもりはないのに、フェイトは何故か狼狽し始めた。
僕が首を傾げると、少し顔を赤くし、手を後ろに組む。しばらくして、もう用も無いのか、黙って部屋を出て行った。

――――
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:10:16 ID:bnZvb+ET<>
そしてまた二時間後。再びノックの音。リズムですぐに誰か分かった。断りの声が入る前に、自分の声を挿れる。
「フェイトか、入っていいぞ」
遠慮がちに入ってきたフェイトに、軽口を叩く。
「良く来るんだな」
笑って言ったその言葉は、思いのほかフェイトの敏感な感情を刺激してしまったようだった。
落ち込んでしまった彼女に、僕は慌てて訂正する。
「いや、別に嫌って意味じゃないから。むしろ嬉しいよ。それで、何か用なのか?」
「うん、大体終わったから見てもらおうと思って」
そう言って彼女が差し出したのは、書類の山。仕事の話か。
「分かった。けど、確認ならエイミィにやってもらっても良いんだぞ」
僕は受け取った書類のページをめくり始める。
「で、でも、やっぱりクロノに見てもらった方が良いかな、と思って。ごめんね、無理させて」
別に、確認作業くらいならしんどくはないが、弱った頭でミスを見落としでもしたら問題だった。
出来るだけ注意深く書類を走査していく。
「そ、それに、エイミィさん達も忙しいから……」
「そうみたいだな。全く、少しくらい見舞いに来てくれてもいいのに」
なんて、リラックスしていたのか、自分らしくもない、いじらしい発言をついしてしまった。
書類の方はというと、非の打ち所の無い、完璧な仕事ぶり。ミスとは呼べないような形式的な間違いを多少修正させ、それで終わりだった。
「はぁ……」
「どうしたの、クロノ?」
「いや、何でも」
思わずため息をついた僕をよそ目に、フェイトは訂正箇所にさらさらとペンを走らせている。
「こうも完璧にこなされると、自分の仕事が大した事じゃないように思えるな」
身体が弱っているせいか、いつもなら抱えられる弱さを、心の奥に留めておくことが出来なかった。
ぴたりとペンを止めて、フェイトはこちらに向き直った。
「そんなことないよ。大変だし、すごく立派な仕事だと思う」
その大変な仕事をいとも簡単にこなした本人に言われても、説得力が無い気がしたが、僕を見つめる彼女の瞳は真剣そのもので、否定する気も起き

なかった。
「そうだといいな」
しばし二人とも無言になる。
「……それじゃ、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」

――――

「はい、これ今日の分」
「すまないな」
次の日、僕は昨日と同じように彼女から書類を受け取った。体調は大分よくなっている。
「明日からは自分でやれるから」
「……もうちょっと休んでてもいいよ」
「いや、これ以上君に迷惑をかける訳にはいかない。闇の書の事件にもまきこんでしまっているしな」
そう口にした時、耳をつんざくような鋭い音が部屋に鳴り響いた。
「警報っ!?」
『フェイトちゃん! クロノ君! 起きてる!? ヴォルケンリッターの魔力反応を確認したよ!』
警報に次いで、エイミィの魔法制御による通信が伝播する。
「ああっ! すぐに出る!」
僕はエイミィに応答するとすぐさま、布団を放り投げ、傍に置いてあったS2Uを携え、部屋を出ようとした。
しかし、出る瞬間、僕の身体は止められた。胸を押さえつけているのは、フェイトの腕。
「フェイト?」
「私が行くよ。クロノはまだ体調も万全じゃないし、此処で待ってて」
「もうほとんど熱は引いたし、動くのには支障ない。平気だ」
「駄目だよ、病み上がりなんだし」
彼女は僕が戦闘に向かうことを頑なに拒んだ。身体は確かに万全とは言えないが、不足している身体能力は魔法で補うことだって出来る。
今の僕が戦うことに何も問題がないことは、聡明な彼女ならわかることだ。
……いや、聡明だからこそ。
彼女に僕をきづかっている様子はない。彼女の意図が分かりかけてきて、心が痛んだ。
「そうか、分かった」
彼女の横をすりぬけ、部屋の中央に戻り、背を向けたまま話す。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:10:48 ID:bnZvb+ET<> 「僕が足手まといだ、って言いたいんだろう」
図星だったのか、息を呑む音がする。自嘲めいた笑みを浮かべながら、僕は続けた。
「今の僕じゃ奴等一人相手でも苦戦する。そうすれば、君は劣勢をしいられる僕を援護することになる。戦力となる君が上手く立ち回れない場合、

僕たちに負けがこむのは必至だ。だから君となのはで行く。そういうことだろう」
多分、そういうことなのだ。これは酷い考えでもなんでもない。隊としての戦力を考えるなら当然の決断だ。
「違うっ!……違うよっ!」
彼女が否定する声が聞こえる。しかし、その気遣いが今はとても煩わしい。
「じゃあ、何なんだよっ!!!」
哀れみなど無用。ただ惨めになるだけだ。僕は、惨めに叫んでいた。
僕の様子に怯えたのか、呆れたのか、彼女は何も答えなかった。
『……フェイトちゃん! クロノ君! なにしてるの、早くして! 逃げられちゃうよ!』
沈黙が落ちていた部屋に再びエイミィから通信が割り込んだ。
その後しばらくして、扉の閉まる音がして、警報もなりやんで、部屋はもとの静寂に戻った。


「勝手にしろよ……畜生」
自分はもっと冷静な人間だと思っていたのに、意外にも脆かった。少し、笑える気がした。S2Uを投げ出して、ベッドにもぐりこむ。
随分と自暴自棄になっていた。僕は管理局の人間なのに、本来ならば僕が解決しなければならない事件を、民間人と嘱託に押しつけている。彼女た

ちの力になれないのは仕方ないとしても、戦闘行為を見守る事くらいはするべきなのだ。
だけど今は、そんな事どうでもいい気分だった。どうせ病気なんだから、投げ出しても誰にもとがめられない。

……どうして怒鳴ってしまったんだろう。僕だって彼女の立場になれば、戦力にならない者を切り捨てるかもしれない。そうするべきだと思ってい

るのだから、切り捨てられる者になったとしても許容できるはずなのだ。

……認めたくはなかったが、ただ単純に、僕は『あの子』に切り捨てられたことが、悲しかった。

――――

ぱちりと目を開けると、部屋は暗闇だった。朝まで寝れるかと思ったのに、やはり昼間寝すぎたのか深夜に起きてしまう。
身体はすっかり良くなっている。喉は少し痛むが、熱も引いたし、関節痛も無い。
何か暖かいものでも飲もうと思い、電球を点しながら、キッチンに向かった。
夜更けもいいところなのに、キッチンにはエイミィが居た。やかんでお湯を沸かしている。
「あ、クロノ君。もう大丈夫なの?」
「ああ、大体完治したよ。そっちはまだ仕事してるのか」
寝巻きじゃないところを見ると、そうなのだろう。頑張りすぎなのは、どちらのことなのか。
「まぁ、さっきも余計な仕事が追加されちゃったしね。紅茶飲む?」
丁度沸いたお湯をティーポットに注ぎながらエイミィは言った。
「頼む」
そっけなく答えて、ソファに腰をかける。余計な仕事とは、さっきのヴォルケンリッターのことなのだろうか。
エイミィはそれ以上話そうとはしなかったし、僕は先ほどフェイトに声をあげたことを思い出し、何となく尋ねるのがはばかられた。
普通ならこういうことはすぐ僕に報告するべきだろう、と僕は心の中でエイミィを嗜めた。
差し出された紅茶を受け取り、横にすわったエイミィとの会話の糸口を探す。
「あーその……」
「ん? どしたの?」
「いや……コホン。さっきの、ヴォルケンリッターの件はどうなった?」
「あークロノ君がさぼったやつね」
紅茶を吹き出しそうになってしまった。エイミィはゆるりと紅茶を啜っている。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:11:20 ID:bnZvb+ET<> 「べ、別にさぼった訳じゃない。調子が悪いから今回は見送っただけだ」
「うん、フェイトちゃんからそう聞いた。でも、なんか元気そうだから」
「それで?」
「今回も逃がしちゃったよ。まだしばらくこの体制は続きそうだねえ」
ぽんぽんと自分の肩を叩くと、また優雅に紅茶を啜る。僕が聞きたいのは、そんなことではなかった。いや、それも大事なのだろうが、今は。
「フェイト達は無事だったのか?」
「……んーまぁ、無事といっちゃ無事だけど」
いまいち煮え切らない彼女の答え。
「何かあったのか」
「別に何も」
何故か、彼女の態度にはツンとしたものがあった。僕と視線を合わせようとしない。
と思っていたら、カップをテーブルに置き、いきなり僕の瞳を覗き込むように顔を近づけてきた。
「そっちこそ何かあったの?」
「い、いや、ないよ」
陰った彼女の顔は怒気のようなものを孕んでいた。
「う・そ。大体クロノ君が自分の仕事をさぼったりする訳無いんだから」
彼女の前の僕に、プライバシーなどというものは存在しない。
執拗に追いつめられ、結局僕は、さっきの出来事を話すことになってしまった。



ばちいいいいいいいいいいん!!!と、リビングに凄まじい音が響いた。空気を振動させているのは僕の頬。
話を終えた僕は、突然エイミィに平手打ちを食らったのだ。余りの勢いにソファから転げ落ちる。
一瞬何が起きたのか分からなかったが、頬から伝わる切れるような痛みに我に返り、振り返る。
「何をするんだっ!!」
エイミィは目を伏せ、こおおおっと音が立ちそうなほど深く息を吸い込み、ごきごきと手の間接を鳴らしている。
湧き上がった怒気が、一瞬で冷める。
「……ク〜ロ〜ノ〜君〜」
声だけはいつもの明るい調子。外見とのギャップが恐怖を加速させる。
こいつは……頬を赤くされるだけじゃ、済まないみたいだ。
……なるべく流れに任せようと思った。下手に抵抗したら死に至りかねない。



久しく人間からは立ててはいけない音の類が鳴っていたような気がする。バキバキとかゴリゴリとかボキボキとか。刑が執行されてから間も起たな

いうちに意識を失ってしまったので定かではない。
僕は、リビングに敷かれていたカーペットの上で息を吹き返した。
身体がちゃんと動くだろうかと心配になったが、意外にもすぐに起き上がることが出来た。何処も間接を外されたり、骨を折られたりしていない。

エイミィなりに手加減をしてくれたのだろう。顔が腫れ上がってるのはすぐに感じとれたが。
そのようにした本人は、ソファに座って前のめりにじとーっとした目をこちらに向けていた。
「いててて……何するんだよ、エイミィ」
フェイトに怒鳴ったことで怒られるとは思っていたが、ここまでされるとは思わなかった。
「馬鹿」
エイミィは、僕の言葉を一蹴して、独りごちる。
「それで今日、フェイトの様子がおかしかったのね……」
「おかしかったって、何が?」
僕はソファに座りなおし、飲みかけのカップに手を伸ばす。が、エイミィの手が横から伸び、没収されてしまった。
「馬鹿」
再びエイミィは繰り返す。
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿、ばーか、クロノ君のばーか!」
「分かってるよ。反省してる」
「……そーじゃないの。だから馬鹿なの」
「?」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:12:33 ID:bnZvb+ET<> いまいち彼女の意図がつかめない。いつもならはっきりと物を言う彼女が、婉曲的だ。
何処から突っ込んだもんかしら、とか呟きながら人差し指で頭を押さえている。
「大体、自分が弱いとか考えるその根性が気に入らなーい!」
「仕方ないだろ。少し前ならともかく、デバイス強化した彼女達は間違いなく僕より強いんだから。魔力量だって、元々僕は彼女らより低いし」
「技術的な部分で補うって言ってたじゃない」
「そういうレベルの話じゃないのさ、もう」
「……そうだとしても、強くなくたって、仲間を支える方法はたくさんあるでしょ。クロノ君が役に立てる部分はまだたくさんあるはずだよ。だか

ら、自分を弱いと思う必要なんて無いんだよ」
そう思えればどんなに楽か。
「だけど、僕は彼女に足手まといだと」
「だーかーらー、それが間違いなんだってば、馬鹿」
エイミィは僕の額をぴしりと指で弾く。
「一度でもフェイトちゃんがクロノ君にそういったの?」
「いや、そんなことはないが。ただ、面と向かっては言いにくかったんだろう」
だから、僕が彼女の意思を汲み取った。
「あのねぇ、フェイトちゃんがそういうこと考えると本当に思う?」
「……僕を見下しはしないだろうが、戦力を考えて切るということなら十分にありえるだろう」
エイミィは顔を手で覆って天を仰ぐ。
「クロノ君、自分を基準にして考えすぎ」
僕は、そんなに主観で物事をはかる人間じゃないと思う。
ただ、フェイトに関していうなら、そうかもしれなかった。僕と彼女は似ていると、思っていた。
「ところがどっこいフェイトちゃんはクロノ君とは全然似てないんだなぁ」
僕の心を読んでいるかのように大仰にエイミィは語る。
「クロノ君みたいに冷徹なロボットみたいに理性的に行動するタイプじゃないの!……どっちかっていうと、感情的に行動するタイプなのよ」
「冷徹は余計だ」
「フェイトちゃんは、目的のためだけに仲間一人も犠牲にすることはできない。例えそのせいで味方が全滅するとしても、誰も見捨てられないわね


馬鹿なと思ったが、この時、僕はその行動が彼女にしっくりと来るような気がした。
エイミィとフェイトは女同士で仲が良い。二人の間には、僕の知りえない何かがあるのかもしれなかった。
「そんなの、ただの憶測だ」
「証拠ならあるわよ」
エイミィは芝居がかった振りつけをやめ、ソファに座りなおすと神妙な表情になった。

「今日、フェイトちゃんは一人で戦ったの」
「っ!……何でだ!? なのはと連絡がつかなかったのか!?」
闇の書の守護騎士達を相手に一人で戦うなんて無謀すぎる。
「私はなのはちゃんに連絡しようとした。けど、フェイトちゃんは自分でやる、と言って一人で戦いに向かった。モニタリングし始めて気づいたけ

ど、なのはちゃんに連絡して現場に向かわせたときは、戦いは既に終わっていた」
淡々とエイミィは語る。
「リンカーコアは奪われはしなかったけど、切り傷だらけで大変よもう」
「そんな大事な事、何ですぐに言わなかった!」
「なんで? ここで不貞腐れてただけのクロノ君に言う必要があるの?」
エイミィの容赦のない言葉は、憤っていた僕の胸に突き刺さった。反論の余地などない。
「ていうのは冗談だけど。本当は、フェイトちゃんに口止めされてたの。てっきり怒られるのが嫌なのかと思ってたけど、クロノ君の話を聞いて納

得したわ。彼女が訳も無くスタンドプレイするわけないもの」
うんうん、と一人うなずくエイミィとは対照的に、依然僕は彼女がどうしてそんな行動に出たのか分からない。
「クロノ君のいう、戦力になるはずのなのはちゃんまで、彼女は置いていった。……フェイトちゃんは別に戦力のことなんかどうでもよかったのよ

。大事な人達を安全な場所に居させられれば。自分ひとりで事件を解決するつもりだったのね」
そんな。余りに突飛な考えに、思考が追いつかない。
「なのはちゃんのこと気に病んでいたから……もう誰もあんな風にさせたくなかったのかもね。……ね、分かったでしょ、フェイトちゃんのこと」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:13:04 ID:bnZvb+ET<> 分からなかった。他人の犠牲を厭い、絶対に勝てない戦いに挑む気持ちなど。
彼女の自己犠牲の強さは知っていたが、それはもはや自爆ではないか。戦闘をするなら、多少でも勝つ確率が無ければ。
「うん、私が怒ってるのはそこ。クロノ君のそういうところ好きだよ。……クロノ君はフェイトちゃんの間違いを正してあげなきゃいけなかったの


優しく諭すようにエイミィは語りかける。
「でも、私はフェイトちゃんのああいうところも好きなのよね。だから、ちゃんと二人でバランスをとらないと。それに……」
エイミィは言いよどみ、僕の背中をぽんと押しだす。
「まぁ、ここから先は野暮か。いい? ちゃんと仲直りするのよ」
新しく紅茶を注がれたカップ二つを餞別に持たされ、僕はリビングから追い出されてしまった。

――――

こんな夜中に起きてるわけ無いよな、と後ろ向きな希望を抱えながら僕は廊下を歩いた。
フェイトの部屋は、僕の部屋までの途中にある。逃げ出そうとしても、否が応もなく目に入ってしまった。
扉からは、光が漏れていた。人の気配もする。こんな時に限って何で起きてるんだろう、と嘆きたくなった。
だけど、ちゃんと話をしなければならなかった。
「フェイト、起きてるか?」
返事が来るまでに少し間があった。
「……うん、起きてるよ」
「……紅茶いれたんだけど、良かったら飲むか?」
本当は話がしたいだけなのに、そう言えない自分が情けない。
「うん。今開けるね」
扉が開かれ、彼女の姿を見て、少し息を呑む。
ピンク色の上下のパジャマに、金色の髪を下ろした彼女の姿は、別人のように見えた。
どうしようもなく、幼い。
こんな女の子を一人で戦場で戦わせていたなんて考えると、罪悪感を覚えた。
同時に、僕は見惚れてしまっていた。いつもと違う、可愛げな彼女の姿に。
「……どうしたの?」
扉の前でぼーっとしている僕に、彼女は声をかけた。
「……あっ、すまない」
部屋に入ると、差し出された机の椅子に座り、彼女はベッドに座った。
「今起きたのか?」
「ううん、さっきリビングからクロノの悲鳴が聞こえたから、行こうと思ったんだけど……」
「そ、そうか」
心の中でエイミィを恨んだ。
それきり会話は途切れる。彼女は気まずそうに紅茶を啜り、僕も彼女を横目になるべくゆっくり紅茶を啜っていた。

「あのさ」
飲みおわる直前に、僕は切り出した。
「さっきの事なんだけど」
言葉が詰まる。
エイミィの言うことが本当なら、僕は自分を守ってくれようとした人に、勘違いと子供じみた拗けた感情で酷い言葉をぶつけたのだ。
何を言えばいいというのだろう。何を言っても足りない気がした。
「ごめん、怒鳴って悪かった」
結局、出てきたのはそんな平凡な言葉。
しかし、そんな言葉でもフェイトは安堵したようだった。
「ううん、クロノが謝ることなんてないよ。だってさっきのはただの勘違いだもの。ちゃんと言わなかった私が悪かったの」
ふふふ、なんて微笑を浮かべながら紅茶を啜っている。
……カチン、ときた。こっちはもう謝ったんだ、後ろめたいことなんてない。今度は目の前の少女の非を暴いてやる。
僕は無言で立ち上がり、彼女の腕を乱暴にとった。さっきからちらちらと見えているものが気になってしょうがなかった。
カップが音を立てて落ち、カーペットに染みを作っていく。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:23:41 ID:bnZvb+ET<> 「これ」
言葉もなく驚いている少女の腕を捲くった。
「どうしたんだ?」
現れたのは、腕全体に巻かれた包帯。その下には幾つもの深い傷が膿んでいることだろう。
「……これは、体育の時に転んじゃってさ」
「エイミィに聞いた」
「…………」
「どうしてそんな無茶な真似したんだ」
答えたくないのか、少女は口をつぐんでいる。
「答えろよ」
「……クロノだって、クロノだっていつも無理してるじゃない」
「今は僕の話をしてるんじゃない」
「そんな」
「死ぬかもしれなかったんだぞっ!!!!」
言い訳なんか聞きたくなかった。目の前の少女が失われたりしたら、そんな言葉では取り返せない。
僕の怒声に、彼女は瞳を潤ませ、涙した。
「……ごめんなさい」
僕は、体を震わせながら涙を拭っているフェイトを強く抱きしめた。
「私……」
全身で彼女の鼓動を感じる。
「言わなくて良い。全部分かってるから。……ありがとう」
そうしながら、自分一人の力で彼女の真意に気づけなかった愚かさを悔やんだ。

――――

折角ロマンチックな気分に浸っていたのに、僕は今床を拭かされている。
フェイトさん曰く、カーペットが染みになったらぶっ殺す、だそうだ。誇張表現あり。
「女の子の手をあんなに強く握り上げるなんて酷いよね。カーペットまで汚すし」
当の本人は僕を見下げて楽しそうにしている。さっきまでが嘘のようだ。
もしかしたらこの子はエイミィに近しい子なんじゃないかと思った。ふきふき。
「クロノ、顔腫れてない?」
ようやく、僕の顔を直視できるようになったのか、彼女がそう言った。
僕も自分の顔の出来が気になるところだ。二度とはみられない顔になってないだろうか。
「ぷっ」
じーっと僕の顔を見つめた後に、彼女は吹き出した。
「あはははは! おかしー!」
「……喜んでもらえて光栄だよ。ほら、これでいいだろう」
染みになってなくてほっとした。今フェイトから攻撃を受ければ間違いなく僕は昇天するだろう。
お盆にカップを載せて、僕は部屋を後にする。
来る時は嫌だったが、色々なもやもやが晴れた。逃げずに来て良かったと思えた。
そんな僕を彼女は名残惜しそうに呼び止めた。
「あ……もう、行っちゃうの?」
「? なにか、まだあるのか? もう寝ないと明日に響くぞ」
彼女は少し俯いて、自分のつま先をもう一方の足で弄っていた。何か言いたいのは明らかだった。
「悩みがあるなら聞くぞ」
「悩みじゃないけど……お願いがあるんだ」
「ああ、お願いでも何でもいいよ」
「……クロノ、怒らない?」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:24:46 ID:bnZvb+ET<> 怒るような頼みごとなのか。どちらにせよ、もう怒りつかれた。今ならば彼女に何を言われても平気だろう。
「ああ、怒らない」
「……お兄ちゃん、って呼んでもいい?」
思わず顔を押さえてしまった。彼女に赤くなりにやけた顔を見られたくない。
彼女の方は、怒られるとでも思ったのか、目をつむっていた。
「ああ、いいよ。そう呼びたいなら好きにすればいい。でも、まだ正式な兄では無いんだがな。それと、僕はこれから君をなんて呼んだらいいんだ」
「今のままフェイトで」
「そうか、分かった。それじゃ、おやすみフェイト」
今度こそ部屋を後にする。
「ちょっと待って、お兄ちゃん!」
お兄ちゃん効果は大きい。僕の体は硬直させられた。
「なんだよ、まだ何かあるのか?」
振り返れば、また同じ様子。
「……今日は一人で寝たくないな」
最初何を言ってるんだか分からなかったが、徐々に理解した。
彼女も小三の女の子だ。時に一人で夜を越すのが寂しくもなるだろう。
「仕様がないな、フェイトは。枕持ってこい、僕の部屋でいいか?」
「うん!」
僕は、本当の妹が出来たようで嬉しくて、普段なら恥ずかしすぎることも爽快に承諾してしまっていた。

――――

「ベッド狭いけど、いいのか?」
「うん」
フェイトは子供のように僕の部屋になだれ込むと、ベッドに飛び込んだ。いや、子供だったか。
その姿は本当に可愛らしく、愛でたい気持ちに駆られた。
「はいはい、はしゃぐなはしゃぐな」
スプリングを壊しそうな彼女の体を押さえる。
確かに伝わる温もりと、女の子の肉の質感にドキリとしてしまった。
先刻は自然に触れていたはずなのに。
「電気消すぞ、いいか?」
なるべく早く寝て、この動悸を止めてしまいたかった。
「小さいのだけ点けといて」
彼女の言うとおりにし、薄明かりの中、僕らは布団の中にもぐりこんだ。



やはりやめておけば良かった。そもそもこんな事を引き受けるなんてあの時の僕は浮かれすぎていた。
ベッドに蠢く自分以外の何かは、背を向けていても、香しい匂いを漂わせ僕を誘惑していた。
それが女の子なのだと意識するたびに、目が冴える。もう随分と経っているのに全く眠くもならない。
そういえば、僕は先刻まで寝ていたんだし、寝れないのも当然か、なんて考えていると
「お兄ちゃん、起きてる?」
布団から振動が伝わる。
「どうした」
「もっとそっち行ってもいい?」
「な、何で」
「なんか寒いの」
駄目だ、なんて言ったら意識してるのがばればれだった。彼女にそんな風に思われたくない。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:26:06 ID:bnZvb+ET<> 「あ、ああ、良いよ」
衣擦れの音がして、自分の背中に手が触れた。フェイトがゆっくりと近寄ってくる。その細く美しい手は脇の下に通され、そのまま僕の胸を抱きしめる。
彼女は自分の胸を僕の背中に密着させた。足すらも絡ませ、全身で僕にしがみ付くようにする。
「えへへ、あったかーい」
なんて彼女は笑っているが、僕は正気じゃなかった。
「ちょっとくっつきすぎじゃないか……」
「えーそんなことないよ。……布越しだと熱が伝わらないかな」
「お、おい……」
ゆっくりと彼女の手が移動していく。左手は、僕の左手と絡まり、右手は、パジャマを巻くりあげ、腹を撫で胸板へと進む。
彼女に心臓の鼓動をきかれないよう、必死で静めようとした。しかし、抵抗もむなしく、心臓は陰部にすら血流を送りこみ始めた。
「ねぇ、お兄ちゃん、こっち向いてよ」
「……気まずいだろ」
「寂しい……」
飼い主に置き去りにされた子犬のような声を上げる。そんな声を聞いてしまったら、抗いようが無い。体勢を反転させる。
「これでいいか?」
「うん♪」
彼女は嬉しそうに目を細めると、僕の首に両手を回した。そのまま顔を文字通り僕の目の前まで近づけた。彼女の吐息がかかる。先刻飲んだ紅茶の匂いがした。
恥ずかしくて目を閉じてしまいたかった。彼女の方は、上目遣いに何の気もなしに僕の顔を見つめている。
「これじゃ寝れないだろう」
「じゃあ、何かしよう」
「駄目、寝るの」
「嫌」
彼女の雰囲気が突然変わった。既に可愛げな妹の表情ではなかった。戦闘中の彼女に近しいかもしれない。突然のことで、僕は驚きを隠せなかった。
「やっぱり駄目だ。私、クロノの妹だけじゃいたくないよ」
怒っているような、痛みに耐えているような、そんな声で彼女は言った。
幾ら愚鈍な僕でも、彼女が言わんとしようとしていることは分かった。だが同時に、彼女がまさか、とその答えを否定した。
「私、クロノのこと、こんなに好きなのに」
悲痛に訴える彼女の瞳に、全てを吸い込まれそうになる。
「妹だけなんて、嫌だよ」
それきり俯いてしまった彼女に、かける言葉が見つからなかった。
「いや、それはさ、また、今度にでも」
こういう状況が初めてで、しかも相手が5才も年下なので、僕は気が動転してしまっていた。
しどろもどろになり、男とは思えない情けない答えを返してしまう。
そんな僕を彼女はきっと睨みつけた。
「はっきりしてよ、クロノ。私は……好きだよ」
面と向かって言われると、頬が熱くなった。
「……好き」
確かめるように二度言う。いつのまにか彼女も頬を紅潮させている。
「ねぇ、クロノは?」
そんなの、決まっている。
それでも、僕は答える事が出来ない。だって目の前の少女は幼すぎる。
押し黙っている僕に業を煮やしたのか少女は憤った。
「…………もういいっ! クロノが私のこと嫌いでも好きでも構わない!!」
突然、顎を突き出し、自らの唇を、僕の唇に合わせる。
僕は離れるべきなのに、そう出来なかった。彼女の柔らかな唇の感触に溺れていた。
不器用なキスだった。少女はぎゅっと目を瞑り、痛いくらいに唇を押しつけている。
「……奪っちゃうから」
やっと唇を離した少女は、震えているその体で似合わない言葉を吐いた。目の端には涙さえ浮かんでいる。
その初心な様の前では、下らない倫理観など塵同然だった。
僕の身体は、この少女をどうしようもなく欲している。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:26:33 ID:bnZvb+ET<> 「僕も、好きだ」
「……本当?嘘じゃない?」
少女は目をぱちくりとさせた後、訝しげに尋ねた。
「本当だ。好きだ。大好きだ」
僕は、その肩を抱き、髪を指先に絡ませる。今すぐにでもこの少女の全てを奪い去りたかった。
「そっちから誘ったんだからな。もう止められないぞ」
彼女の反応など待っていられない。先刻はじっくり味わえなかったその唇へと口付けをする。
普通の皮膚とは違う部分。薄皮に包まれた果実のようなその場所に、自らの物を擦りつけ、甘噛みする。
「あっ、クロノ……」
こんなじゃれる様な行為だけでは飽き足りない。
顎を掴み口を開かせると、舌を口腔へと挿入する。戸惑っている彼女の舌先を絡めとる。
粘液同士の触れ合い。ぴちゃぴちゃと淫靡に響く水音と、脳を駆け巡る快感に、卒倒してしまいそうになる。
ぎこちない彼女の動きを良いことに、僕は彼女の内部を存分に蹂躙できた。
舌を唇で挟み込み、彼女の唾液を抽出し、嚥下する。甘美なその味にはこの世のどんな飲料も敵うまい。
夢中で貪りつくしていると、頑なだった彼女の舌の動きが徐々に滑らかになる。
求めるように、穴から這い出し、僕へと侵入してくる。僕はその侵入者を歓迎し、懐柔した。
「ちゅっ……んちゅっ……はぁっ、クロノ……好き……好きぃ」
溺れる者が何とか呼吸をしようとするように、時折彼女は僕の名前を呼んだ。
それは、僕の心の黒い部分を呼び起こしていく。
――もっと、もっと、この少女を。
少女に覆いかぶさり、ベッドに押さえつけ、舌を深くねじ込む。
少女の柔らかな肉体を全身で感じる。心臓がドクドクと活動し、下半身に血液を送り込んでいく。
キスの嵐を絶やさないままに、腕はまるでそれ自身が意思をもっているかのように少女の体に伸びていく。
邪魔な布を、何とか理性的に剥ぎ取ると、まだ未発達な双丘へと手を伸ばす。男を魅了してやまないその場所へと。
少女のそれは、成人の女性に比べれば、如何せん小さい。しかし、確かに存在する膨らみと、頂上の隆起が精一杯に女を主張していた。
「ごめんね」
「何が」
少女は気まずそうに謝ったが、僕には何のことだか分からない。
僕の頭に叩き込むように快感を流し込み、興奮させているそれのどこに、負い目を感じる事があるのか。
余りに美味しそうなので、一旦そっちを食べることにした。
「あっ……いや……」
左の丘に舌を這わせると、少女が切ない声を上げる。円を描くように周りを嘗め尽くし、最後にとっておいた頂上の突起を甘噛みする。
もう片方も忘れることなく、手で揉みしだき、乳首を捏ねくりまわす。
固かった彼女の体が弛緩していき、吐く息には熱がこもる。彼女は目を閉じ、悦楽の表情を浮かべている。
自分がこの少女に快感を与えているのだと実感し、嬉しくなった。それと共に、股間の張りは増す。
早く痛みから解放されたくて、彼女の秘部を目指そうとしていた僕を彼女が制した。

「私だって、クロノのこと気持ちよくできるよ」
どうも僕に一方的にやられていたことが気に食わないらしい。
「無理するな」
「……子供だなんて、思わないで」
蕩けていた体の割りに、彼女の動きは素早かった。身を起こすと、僕の着衣へと手を伸ばす。
止める暇も無かった。彼女が僕のパンツを降ろすと、勢いよく陰茎が飛び出し天を仰いだ。
彼女はゴクリと喉をならし、僕は彼女に見られていると思うだけでビクビクと陰茎を震わせてしまう。
「ほら、無理だって」
僕の言葉が引き金になったのか、躊躇っていた彼女が怒張に手を伸ばした。
その穢れない手が、僕のグロテスクな性器に触れる。
触れられた瞬間に射精してしまわないように気を張った。
ひんやりとした感触が僕を包み込む。片手だけでは満足させられないと思ったのか、もう片方の手も添えられる。
「……すごい、ビクビクしてる」
僕の全てを掴み、少女はそんな言葉を吐く。思わずイってしまいそうになった。
少女の手がゆっくりと上下運動を開始する。僕の顔色を伺いながら、速度を調整させる所作は意外にも巧い。
少女の手が上手するたびに、脳髄を銃弾で抉られるような快感が走る。
上目遣いに僕の一物を一生懸命に扱く姿は、酷く倒錯的だ。
可憐な手が、先端から噴出す分泌液に濡れていく。てかてかと光らせながら、にちゃにちゃと音を立て扱き上げる。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:27:23 ID:bnZvb+ET<> 「……フェイト、口でしてくれないか」
僕は先刻から、荒い息を繰り返す彼女の唇に見入っていた。
そこで自分のものを扱いてもらえれば、どれほどの快感を得られるのか、知りたくて仕様が無かった。
少女は俯き、その赤い顔を更に紅潮させたが、さほどもしないうちに、その口腔を陰茎に近づけた。
生暖かい空気が、触れる。
流石にいきなり飲み込むのは抵抗があったのか、舌先でツンツンと叩く。
毒がないことを確かめたのか、今度は思い切り茎の部分に舌を這わせる。何度も何度も撫でるようにしては、徐々に上へと這い上がっていく。
カリ首を円を描くようにして掃除し、亀頭の上に這い回せる。
期待通りの快感に僕は打ち震えた。
僕の反応に気を良くしたのか、少女は更に大胆になる。
「ちゅ、んちゅ、ちゅっ、あんっ……はむっ」
無数のキスを繰り返したかと思うと、突然口の中に僕を取り込む。
「んっ!……んっ!」
頭を激しく前後に揺らし、僕のモノを口壁に擦り付ける。
時折先端を舌で嘗め回したかと思うと、音も立てないほど強く圧迫し吸引する。
僕は、僕の全てを飲み込まれてしまいそうな錯覚を覚えた。
「うっ……あっ」
凄まじい快感に、まともな言葉が出てこない。
少女の唇に、僕のモノが、入っては消えていく。その扇情的な光景に、生唾が際限なく溢れる。
喉が渇いた。早く、早くこの渇きを癒さなくては。
揺れる視界の中に入ってきたのは、じゅるじゅると音を立て僕の股間をしゃぶっている少女の乱れた着衣、その下半身。
身体を倒し、震える指先でその薗へと手を伸ばす。

「ク、クロノ、そこは……」
少女は僕の意図を察知したのか、制止の声を上げる。
寸前まで、僕のモノを咥えこんでいた口で今更何を言うのか。
「休まないで、続けてくれ」
「う、うん」
再び、僕のモノが粘液に包まれる。これで安心して食すことができる。
彼女の汗ばんだ太腿を口に入れる。細く、引き締まっているが、なお柔らかいその足を存分に堪能し、内股に舌を走らせ、彼女の秘所を目指す。
少し湿った布を剥がすと、多少の刺激臭とともに、少女の神聖な場所が姿をあらわす。
恥毛すら満足に揃えられていないそこは、まだ筋のように閉じられている。
少女の動きが止まる。僕を見下げているのだろうか。
僕は構わずに、そこへとむしゃぶりついた。
「あっ……やっ……んっ……」
既に柔らかくほぐされていたびらをめくり上げ、膣口へと舌を伸ばす。
少量分泌されていた愛液を絡めとり、更にそれを得ようと内部を弄くりまわす。
彼女が切ない喘ぎを上げると、冷えていた股間が熱を取り戻す。
いい加減限界だった。
彼女の秘所が程よく濡れたのを確認すると、僕は身体を起こした。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:27:56 ID:bnZvb+ET<> 「もう、いいかな?」
肩を上下させ息をしている彼女が、無言で頷く。
膝に手を乗せ、股を開かせ、僕を受け入れようとひくつくその場所へと、自身を宛がう。
不安そうな彼女に口付けをし、僕はゆっくりと腰を進めた。
「……んっ!……あっ!」
苦痛に歪む彼女の顔を確認しながら、ゆっくり慎重に。
ずぶずぶと埋没していく僕のモノを、無数の襞が撫でる。
一気に貫いてしまいたい衝動を、何とか抑える。
彼女の体は激しく強張っていた。
「っ、ふっぅ……」
無限のように感じた時間が終わる。
完全に埋まった僕のモノを、彼女の膣はぎゅうぎゅうと締め付けている。
彼女は未だ、目を瞑り、己の腹の中にある異物感に耐えていた。
急に激しい愛しさがこみ上げ、僕は少女をつながったまま抱きしめる。
「大丈夫か?」
「……うん。……痛いけど、嬉しい。これでもう……」
「?」
「……これでもう、私達、恋人同士だよね?……離れて、いかないよね?」
奥に深い不安を湛えた少女の赤い瞳。
いつも、こうなのだ。
どうにかして安心させてやりたかったが、先の事件が彼女につけた傷跡は大きすぎた。
「……そうだな。家族で、兄弟で、恋人同士だ。そんなに心配するなよ。僕は絶対に居なくなったりしない。……君も、何処にも行かせない」
「あっ」
しばらく、彼女の全身を愛撫し、その体を解す。鍛えられた腹の肉を撫で、桃のように柔らかい尻を揉み、耳たぶを舌で弾く。
「く、くすぐったいよクロノ」
その抗議の声が、喘ぎに変わるまで、僕は少女の体を永遠とまさぐっていた。
締め付けられていた股間が、徐々に緩くなっていく。

「動くぞ」
頃合を見て、僕は抽送を開始した。
緩慢な動きでも、彼女の中身はその自身を蠕動させ、しっかりと僕に絡みつき、全てを搾り出そうとする。
リズム良く叩く腰同士の接音とともに、彼女が鳴く。
「あんっ!あっ!やっ!!ああっ!」
悲鳴などではなく、鼻を詰まらせているような媚声。とろけるような表情を浮かべている彼女を見ると、ゾクゾクと背筋が痺れてくる。
遠慮なく腰をパンパンと何度も打ち付ける。その全てを味わおうと、グラインドさせ、膣壁に擦り付ける。
「なっ、なんかっ、おかしい……あんっ!……私っ、変にっ、なっちゃう、よっ……!」
彼女の絶頂が近い。対する僕も挿入の時点で既に限界を超えていた。
彼女の中に全てを注ぎ込もうと、腰を更に加速させ、射精を促す。
「……いっ、くぞ、フェイト!」
「うんっ、私も……! 来てっ、来てクロノ!」
睾丸が凄まじい圧力で精液を押し出す。鈴口から子宮へと、子種の詰まった白濁液を流し込む。
びゅるっ、どぷっ、どぷぷっと気味の悪い音を立て、膣内の肉棒が脈動し続けた。
「あ、すご……」
彼女はとろんとした表情で、接合部から僕を握り、その鼓動を感じとっていた。

――――

行為に満足したのか、疲れ果てたのか、フェイトはさっさと眠ってしまった。
すーすーと寝息を立て、天使のような寝顔を浮かべている。
暢気なものだった。僕は、正直、この状況に不安を覚えずにはいられないのに。だけど、間違った事をしたとは思っていなかった。
ほっぺでも抓ってやろうか、と思い、頬へと手を伸ばす。寸前で心変わりして、抓る代わりに頬を優しく撫でた。
彼女の温もりをこの手に感じながら、僕は心の中で誓いを結ぶ。

――もっと強くならなければならない。

もう二度と、彼女が自分を犠牲にしなくていいように。
彼女を、彼女の守りたい全てを、僕が守ってやれるように。

終わり <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 08:29:59 ID:bnZvb+ET<> ああ……改行ミスりまくってるはずい。
言い忘れましたが、大体時期はA's3、4話位だと思ってください……。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 10:05:03 ID:OTPmLSpb<> txtでうpしろよGJ <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/19(土) 10:14:17 ID:lp4C3nIN<> 朝っぱらから鼻血でる〜!

外部だと保管庫におくのが微妙なの
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 17:35:50 ID:z+M8nNJO<> >>506>>520

GJ!次回作あれば期待します。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/19(土) 18:06:24 ID:g6wQrMNG<> 頼む!誰かリンディのエロ小説書いて下さい。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/11/20(日) 00:07:31 ID:WABIoPP0<> この間の774氏のなのは鬼畜絵続きキタコレ <> 176<>sage<>2005/11/20(日) 00:22:24 ID:gKEjPdNy<> 14 守るための戦い

お世辞にも綺麗とはいえない灰色の空。幾分かマシになった空気を軽く吸い込む。
レイジングハートが廃熱を行い、白く染まった空気が所在なく流れていく。
足場としての魔法陣は相変わらずの調子で回り続け、あるべき大地は抉られはるか眼下にある。
「二人とも大丈夫?」
「ええ」
「うん」
二人の声を聞いてようやく僕も安堵し大きなため息をついた。
「今の……ユーノくんが?」
「ううん、リンディさんのおかげだよ」
そう、僕自身の力じゃない。リンディさんが教えてくれたから僕はあの魔法を発動できた。
(それに……)
ちら、とレイジングハートを見る。
なにより魔力流に飲み込まれる瞬間、彼女が僕の魔法が暴発しないように制御していてくれたからこそ僕達は命拾いできたのだ。一応、元レイジングハートのマスターであることが思わぬ偶然を生んでくれた。
「それにしてもとんでもないわね」
「ここ、地下だったんじゃないんですか」
「元ね」
なのはの魔力もすごいけど、流石に規格違いを見せられては言葉もないみたいだった。
無理もないと思う。あの爆発が天井はおろか地上にそびえていた研究所も跡形もなく消滅させているんだから。
未だに四方から白煙が立ち昇る中でさっきと同じ形をしているのは僕達と、ヒュードラだけ。生命あるもの亡き後の荒野。その只中に僕達は今いる。
『…………んな無事!? あっ、良かった繋がった!』
「エイミィ! 通信回復したのね」
『はい。今の爆発で周辺空間の状態が一気に正常レベルまで回復したようです』
「正常に? あれだけの歪みが」
『正確には一箇所に集束したというべきなんですけど」
通信の内容。おそらくその一箇所というのは一つしかない。
爆心地で羽を広げたまま沈黙しているヒュードラ。それが今までの空間を湾曲させている張本人なら納得は行く。
と、ヒュードラがゆっくりと首を上げた。緋色に光る瞳の先、そこには空ではない星空のような空間が 円を描いて広がっていた。多分あれがアースラでみた歪みの片割れなのだろう。
ヒュードラの羽が動いた。飛ぶつもりなのか!?
「まさか……エイミィ! あの生物があの歪みに突入した場合の空間指数は計算できる?」
『えっ? あっ、はいすぐに計算します。…………嘘、これって』
<> 176<>sage<>2005/11/20(日) 00:22:56 ID:gKEjPdNy<>
「どうなのエイミィ」
『両者がゼロ距離まで接近した場合の湾曲指数は……』
言ってエイミィさんは口を閉じる。顔には苦渋が浮かびしばしの後、意を決するように口を開いた。
『百パーセントレベル5の次元振が発生、それに伴い近次元の世界にも多大な影響が。下手をすればミッド、それら世界が壊滅的打撃を受けます』
「なんてことなの……。それにミッドチルダの近次元にはなのはさんの世界も」
「そ、そんな……」
『すでに両者間の干渉によって空間自体限界を迎えています。下手をすればどちらかが近づくだけでも……』
容赦ない事実は簡単になのはから表情を奪い去った。なのはにとってはいきなりここに来て何も知らされづくめの内にこれなんだから当然無理もない。でも僕だって薄々予感はしていても、内心思いっきり頭を殴られたような衝撃が抜けきっていないのだ。
なのはにとってそれはどのくらいのものなのか見当なんてつけるわけがない。絶対に。
「さっきの話ならトランスポーターは使えるわね、エイミィ?」
『え? あ、はいもちろん大丈夫です』
「なら今すぐ転送お願いするわ。とにかくどちらかを何とかしなければいけない」
リンディさんがまくし立てる。僕にもわかるくらいその顔には焦りが映っていた。
「これから私はゲートの封印に向かいます。あれだけの規模だから空間を閉じるのにかなりの時間を要すると思うの」
また艦橋のときと同じような表情をリンディさんはする。一瞬視線をそらし、目を閉じた。
「できるならヒュードラの足止めをお願いしたい。無理は承知の上、民間人のあなた達にこんなことを頼むなんて滅茶苦茶もいい所だけど」
相手が相手だからこそ、リンディさんの言葉は重くどこか悲壮感さえ漂わせる。
僕となのは、たった二人であの化け物を止めることは普通に考えても無理を通り越して無謀そのものだ。あの時のリンディさんの言葉を借りるのなら、まさに大人の勝手だ。
「……します、リンディさん。わたしの世界もミッドチルダも、他の世界だって壊させたくない」
今まで黙っていたなのはが突然口を開いた。凛とした力のこもった声で。
「相手はすごく強そうだけど、レイジングハートが、ユーノくんがいるから大丈夫です。やらせてください!」

「なのはさん……あなた……」
レイジングハートを握りしめ真っ直ぐにリンディさんを見詰める。
そうだ、これは子供の勝手、僕達の勝手だ。リンディさんに言われたわけじゃない、自分達がやりたいからやること。
「僕からもお願いします。やらせてくださいリンディさん。だからそんな顔しないでください、あなたらしくないですから」
言葉と共に頭を下げた。
しばしの間、その後にどこか諦めたようなため息が頭の上で聞こえた。
<> 176<>sage<>2005/11/20(日) 00:23:52 ID:gKEjPdNy<>
「頼んでるのはこっちなのに、これじゃ立場逆転じゃない。本当に二人ともよく出来すぎよ。弱音とか吐いてもいいのよ、その歳なんだから」
呆れたような調子でリンディさんはぽつぽつと言葉を漏らす。
でもどこかその顔には今までの雰囲気は感じられなかった。ふっ切れたかのようにリンディさんはもう一度、ため息をつく。
「もっともクロノみたいな息子を持ってる身としてはそんなことも言えないか。あの子も二人と同じくらいのときにはもうしっかりしすぎてたし」
「リンディさん……」
「二人の気持ちはわかったわ、そこまで言うのならやってもらうわよ。ただし、絶対に無理はしないこと」
「はい!」
「ふふ、この事件が終わったらまた表彰物ね。それじゃ、行って来るわね」
言うと同時に魔法陣がリンディさんの足元で輝く。僕達を背を向けその姿すぐに光に包まれる。
転送が始まる寸前、リンディさんが右手を軽く上げる。リンディさんなりの励ましを見つめながら僕達は彼女を見送った。
残ったのは僕となのはの二人だけ。
「なのは……そのごめん。なんだか滅茶苦茶なことになっちゃって、ほんとにごめん」
「いいの。だってこれはわたしが決めたことだから、みんなに迷惑はかけられないもん」
静かにゆっくりと、なのはがレイジングハート構える。足には飛行魔法の証である羽がはためき彼女の意志が揺るぎないことを感じさせる。
「大丈夫だよ。あの時みたいにユーノくんがわたしの背中を守ってくれるから」
『Divine shooter』
「だから行こう!」
たくさんの光に囲まれたその姿が、一瞬あの時の姿と重なって見えた。
「……うん、行こう!」
なのはは砲撃魔法。僕は拘束魔法。
それぞれの最初の一手を従え僕らはヒュードラ目掛けて空を蹴った。
<> 176<>sage<>2005/11/20(日) 00:24:19 ID:gKEjPdNy<> 今日は今日とて14話
ここからしばらくは戦闘です

>>503
>>504
いやどうもありがとうございます
これから話も佳境です

>>506
積極的フェイト素敵
クロノめ羨ましいぞGJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/20(日) 11:11:50 ID:SKtnBSHQ<> http://rakugaki.site.ne.jp/oekaki/src/1132410508277.jpg
GJ!そしてドリルの続きです。軽くグロ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/20(日) 19:32:56 ID:UQZ3ZQj7<> 軽く? <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/11/20(日) 21:55:47 ID:5iFBgyCW<> >531
めっちゃへビィ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/20(日) 22:00:13 ID:wLyImy8a<> >>531
吐いた…夢に出そう… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/20(日) 22:34:48 ID:9ESlzryz<> >>531
貼るな! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/20(日) 23:34:40 ID:qXJia5kI<> >>531
グロすぎるだろ。気持ち悪ぃ…。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/21(月) 00:00:35 ID:hDVTWKIT<> >>531ちんちんおっきした <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/21(月) 03:07:08 ID:3xVaXaAk<> おっけーヘビーなのありがとうっ

とっとと消せ!
そして死ねっ! <> 176<>sage<>2005/11/21(月) 22:29:52 ID:38MZmDAe<> 15 砲と盾

次から次へと光球が巨体を捕らえ体中に光の花を咲かせる。
輝く翼には輝く鎖が撒きつき、果たすべき役目を完全に放棄させる。
『Photon bullet full auto』
そして攻撃を受けるつもりはないと言わんばかりにヒュードラが不気味に輝く魔力球を僕へ、なのはへ目掛け次々に猛射していく。
「そんなのでっ!」
両手から放たれる障壁がいくつもの魔力の塊を弾き飛ばす。すかさずなのはが後ろからディバインシューターで応戦する。
巨体へ光が炸裂し爆発していくのにも関わらずヒュードラは攻撃の手を休めはしない。腕を前へと突き出すと同時に手のひらから無数の触手が放たれた。
『Flash move』
なのはは迫り来る脅威を次々にかわすと同時に砲撃で反撃を試みる。僕は僕は拘束魔法で持って 触手を束に縛り上げ無力化していった。
まずは腕から飛び出すあれをどうにかしないと攻撃のチャンスが生まれない。
「このぉ、シューート!」
薙ぎ払われる触手の影からまた新たな触手が飛び出しなのはを捕まえようとする。このままじゃ確実にやられてしまう。
短期決戦で決着をつけるしかないみたいだ。だとするならやはりあれを使うしかない。相手は大型だけどこちらのそれはそんなもの簡単に覆す力を持っている。
問題となるのは時間だけ。
障壁で触手を足止めしとにかく避けるためだけに飛ぶ。攻撃魔法がない分僕にとっては捕まったらそこでおしまいというのはなんともスリリングだ。
(なのは、何とかこっちに来れる?)
(ユーノくん? うん、何とか大丈夫)
僕の念話になのはが軌道を変えこっち目掛けて飛んでくる。触手もその動きに追従しなのはの後ろから猛スピードで飛んできた。
「ユーノくん、これじゃあ」
「なのははそのまま後ろへ、ここは食い止める!」
地上から空中へ僕も飛翔しなのはの元へ飛び上がる。
距離はすぐに縮まりなのはとすれ違う。横目にはなのはの顔、そして眼前にはなのはを捕らえようとする触手の雨。
「魔法障壁多重展開!!」
突き出した両手に魔法陣が生まれ残さずそれを受け止めた。
「なのはスターライトブレイカーを!」
「でもこれじゃあ時間が……」
大地に降り立つなのは。その言葉待たず僕はなのはの周りを障壁で囲い込む。
全方位型のプロテクション。これなら多少触手が取り付いたとしてもなのはの魔力を吸い取ることはできない。
推測が正しければこの触手はこちらとある程度接触しなければ魔力を吸収することはできないはず。あの時、とっさに障壁で防御してから時間を置いてヒュードラが僕から魔力を吸収しようとした。結局はなのはのおかげで失敗に終わったけど。
  <> 176<>sage<>2005/11/21(月) 22:30:50 ID:38MZmDAe<>
今は運も味方についている。もしもヒュードラが両腕でこの攻撃していたなら成す術はなっただろう。いや、最初からボロボロだったからこそここまで余裕が出来た。
「今のうちに!」
「う、うん! いくよ!」
『All right.Star light breaker stand by』
 結界破壊能力を付加したスターライトブレイカーはおおよそ一分で魔力の充填が完了する。だけど今ならその半分の時間でいけるはず。さっきの爆発がこの空間に異常なまでの魔力を満たしていることが幸いした。
 だけど相手の大きさから機能を停止させるにはもっと、もっともっと時間が必要だ。
「少しはおとなしく、しろっ!」
 一か八か、襲い来る触手に鎖を撒きつかせ目一杯の力で持って引き上げる。ブチッ、と生々しい音と共に触手の破片が宙を舞った。
 思ったより強度がない。これならいける――!
 自分の身よりなのはの身を第一に。結界の中ではなのはが着々と魔力を集中させているのが見えた。
「こんのぉ!」
 結界に取り付こうとする触手を鎖が次から次へと絡みとり引きちぎっていく。全く持ってきりがない。
「拘束全方位! 捕獲っ!」
 これまでとは比べ物にならない大きさの魔法陣を足元から展開させ無数の鎖を打ち出す。
 目には目を、数には数を。四方八方へ闇雲に放たれた鎖は螺旋を描きながら触手をその身でもってからめとっていく。
 そして有無を言わさず――
「ハァッ!!」
 ――引き千切る!
 命を絶った鎖はたちどころにガラクタの電気コードとなり地上へと吸い込まれていった。
 背中を照らす輝きが大きくなる。ここからでもなのはに膨大な魔力が集まりつつあることを知らせてくれた。
「行けるよっ、ユーノくん!」
 なのはの声が耳に響く。準備は整った。
「結界解除!」
「スターライトブレイカーフルパワー! ブレイク……シューーーート!!」
 結界が解かれ閃光が産声を上げる。比にならない魔力、そして輝きがヒュードラのもとへ一直線に飛んでいく。
 行く手をさえぎるものは何もない。あったとしてもなのはの光を受け止めるには至らない。
『Photon shield system drive』
 ヒュードラが手を振り上げ掌から紫紺色の障壁が広がった。流石にあのでかさでそんなものを張られると面食らったしまう。
 それでもスターライトブレイカーから突き進むという言葉を奪うことはできやしない。
 桜色は障壁など最初からなかったかのように突き破る。次にはヒュードラの腕を跳ね飛ばしそのまま胸の中へ飛び込んだ。
 大気が激しく震え地鳴りのような唸りが響き渡る。初めてヒュードラが雄たけびを上げた。
 光は叫びに呼応するよう一層輝きを増しヒュードラを打ち倒そうとなおも奔流を浴びせ続ける。ぐらりと巨体が傾いた。
<> 176<>sage<>2005/11/21(月) 22:32:15 ID:38MZmDAe<>
「……これなら」
 少なくとも腕は封じた。仮にこれで耐えられたとしても余力はないはず。
 相手は航行炉だ。表立って戦う存在でないからこそ強力な武器は持ち合わせていない。
『Dam……age c……on……control』
 頭に響く声も段々と弱々しいものへ変わっていく。
『Act possible…………distortion……divide』
 もう相手に戦う力はない。少なくともこの時点では僕もなのはもそう思っていた。いや、誰にとってもこの状況を見ればそう思っただろう。
 だけど現実というものはいつだってうまくいかない。どんなにイメージ通りにいったって思いもよらないことから全部容易く壊れてしまう。
「嘘だろ……?」
 一秒前まで直撃していた暴力的な光が巨体をなぞる様に両脇へ引き裂かれていた。何の前触れもなしに、唐突に、突然に、わけもわからずにだ。
 どんな魔法を使ったのか? そんなこと考える暇もなくヒュードラは口を空けた。闇に包まれた口腔の奥、星のような赤い光がぽつんと生まれた。
 体が動いた。頭は働かなかった。むしろ働く時間がなかった。
 光が鳴動した。次に見た光はなのはの魔力光である眩い桜色。見たままに、ヒュードラは己の体で散らした砲撃魔法の残滓を取り込んでいた。
「なのはーーーっ!!」
 膨らみ続ける光は唐突にその色を紫苑へと移り変わらせる。それがヒュードラの魔力光であり、なおかつなのはの魔力を完全に自らのものとした証。
 光は弾ける。さっきの再現をするかのように紫に輝くスターライトブレカーみたいなものが撃ち放たれた。
 射線上にはもちろんなのはがいた。最悪だ。あんな魔法を撃った後、なのはに魔法を使うような魔力はない。その証拠になのはの顔が驚きと恐怖で引きつっている。初めて見る顔だった。
 あんなものが当たれば最後、なのはは無事じゃいられない。そんな結果考えるまえに頭が拒否した。
「はぁぁっ!!」
 さっきの魔法は使えない。こんな短時間で術を組み上げるのは不可能。それに仮にできてもレイジングハートの援護なしに使いこなすことはできない。
 僕がやれること。一番得意とするこの魔法でこの化け物をとめるほかなかった。
「かの者より我を守れ! 障壁展開!」
 右手に全ての魔力、神経を集中させ、小さいながらも最大の強度を魔法陣に与える。
 ドン! と表現しようのない衝撃が右腕を貫いた。
「がっ!? あ、ぐぅぅ!!」
 悲鳴を上げる右腕は左手で持って押さえ込む。それでも激しく腕はぶれどうにもならない。
 だけどここでやられればなのはがやられる。
 それだけは、絶対に、させない!
「こ、のぉぉっ!!」
 右腕が吹き飛んだって構わない。だからなのはだけは守らせてください。
 誰への願いか、魔力が削り取られていく中で僕はただなのはのことだけを考え続けていた。
 心が折れないように。大切な人を守るために。
<> 176<>sage<>2005/11/21(月) 22:33:20 ID:38MZmDAe<> そろそろストックがなくなってまいりました今日この頃
まぁ、滞っても大目に見てください

>>531
この人の絵はグロというか猟奇だからね
張るのは止めましょうよ、流石にね
もう何度目だこれ見るのorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/21(月) 23:17:40 ID:KRtrOPW5<> >>542
乙!熱い展開テラモエス
あせらずゆっくり書いてください。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/22(火) 01:36:22 ID:uAGhmG25<> 378さんどうしているだろう? <> 640<>sage<>2005/11/23(水) 19:44:07 ID:/l0sQ3Sf<> 第35話 say,good-bye

妹の発した言葉に、クロノは我が耳を疑った。

「───私と取引をしてください、母さん」

何を、言っているんだ。

おそらくはフェイト得意の電撃をごくわずかに、神経へと打ち込まれただけだろう。
幸い、意識は残っている。しかし自由を奪われた身体は、その一言すら発することを許してはくれなかった。

「・・・どういうことかしら」
「・・・・前に言ったことと同じです。私の身体を、好きに使ってください。その代わり・・・」
「その小僧達を見逃せと?」
「はい。・・・そして、罪を償ってください。アリシアのためにも。あの子にも会ってほしいんです、私の大切な人達に」
アリシアは、もう一人の私で。私は、もう一人のアリシアだから。
私が経験したことを、彼女もする権利がある。

(バカな・・・フェイト、やめろ・・・)

そんな取引を、プレシアが受けるわけがない。
前回の戦闘でそのことは彼女自身重々認識させられたはずではないか。

「ふん────言ったはずよ。お前の身体は」
「もしも」
「・・・!!」
「もし、この取引が受け入れてもらえないなら・・・ここで、私と一緒にアリシアの元に行ってもらいます、母さん」
「!?」
「な・・・?フェ、イト・・・?」
マントの下に隠してあった右腕を、フェイトが掲げてみせる。
ゆっくりと開いた掌の上に、小さな金色の光が輝いていた。

「アースラ・・・外に待機している次元間航行艦の主砲の、発射キーです。照準はもちろん、庭園中心部。つまり」

私達のいる、ここ。発射準備は、いつでもいいように完了している。

(バカな・・・なんてことを、するんだ・・・本気か・・・)
「・・・大した冗談ね。いつの間にそんなものを身につけたのかしら?」
「冗談なんかじゃ、ありません」

思いつめた表情で、そうありながらもはっきりと、フェイトは生みの親へと言葉を向ける。
その眼に迷いはなく。けっして駆け引きや時間稼ぎのためにやっているようには見えなかった。

「・・・いいのかしら?そんなことすればそこの小僧もあの小娘も無事では済まないわよ?」
「・・・術式破壊のときに打ち込んだ魔力で、なのはの座標はわかります。もちろん、いっしょにいるユーノも」
「ちっ・・・」
「強引な方法だけど、残った魔力を全部それにまわせば3人同時にアースラへ転移させることも不可能じゃない」
「・・・」

いつの間にか、言葉の攻守は入れ替わっていて。

「私は本気です、母さん。選んで下さい、どうするか」 <> 640<>sage<>2005/11/23(水) 19:46:23 ID:/l0sQ3Sf<>






─────そう、私は本気だ。でなければこんなこと、しない。

アリシアを溺愛する彼女なら、選ぶ選択肢は一つのはず。
母の返答を待ちながら、フェイトは自分に言い聞かせていた。
不思議と、震えとか、恐怖はない。ただ、友や家族への、少しの後ろめたさがあった。
(・・・ごめん、すずか、アリサ。・・・なのは)
これが正しいのだ、これが一番みんなが傷つかずにいられる方法なのだ、と。
何度も心の中で反芻する。そして。

(ごめんなさい、兄さん)
自分の考えを今、ここにいる兄だけには、説明しなければならないような気がした。

(私じゃ、こんな方法しか思いつかなかったから)
こうするのが一番正しいと思った。みんながなるべく悲しまずに済む方法だと。

みんなに私は、いっぱい幸せをもらったから。大切な人達が悲しんだり、傷ついたりするのはもう嫌だ。
友達にも、家族にも、ずっと笑っていて欲しかった。

(なんで、だよ・・・だったら、なんで・・・!!お前がいなくなったら・・・!!)
(・・・うん、悲しむかもしれない)

だから、忘れてほしい。フェイトという存在がいたことを。そうすればきっと、悲しみも少なくて済む。
はじめから、フェイトなんていなかった。いたのはアリシアという一人の少女だけ。

(な・・・)
(受け入れてあげて欲しいんだ、あの子のことを)

あの子。それはまぎれもなく、もう一人のフェイト───アリシアのこと。

(私、すずかと話していて、気がついたんだ)
(すずかと・・・?)
(兄さんも、なのはも、リンディお母さんも。ユーノやアリサ、すずかだってそう。みんな私の大切な人。だけど)

それと同じくらい。

(・・・やっぱり母さんも私にとって大切な人なんだ、って。私、母さんにも笑顔になってほしい)

プレシアはフェイトにとって愛おしい人物だったから。

私がみんなからもらった喜びや笑顔と同じくらい、たくさんの幸せを、彼女にあげたい。
十分すぎるくらい私はもらったから。今度は、母さんとアリシアがもらう番だと思ったから。 <> 640<>sage<>2005/11/23(水) 19:47:04 ID:/l0sQ3Sf<> (そのためには、アリシアがいないと、だめなんだ。私じゃ、駄目)
(っ・・・・・・約束、は・・・?)
(!!)
「約束はどうするんだ!!したんだろう、彼女達と!!」
念話だけでは止まらない。掠れた声を振り絞り、クロノは叫んでいた。
「!!・・・」
一瞬びくりと反応したフェイトだったが、再び無言で押し黙る。そして。

(だから・・・あのリボンを渡したんだ。帰ってきた私を・・・『アリシア』を受け入れてもらいたいから)
(!?)
「ちゃんと、約束は果たすよ。・・・もう、一人の・・・私、が」


フェイトの答え。
それは彼女自身にとって、あまりに残酷で。
クロノは自分の問うた無神経な言葉を、心底悔やんだ。

(それでも、約束を破ることになるのかもしれないけど・・・なるべく二人との約束は、果たしたいと思ったから)
アリサ達の下へ、なのはを連れてフェイトが帰っていくとき。即ちそれは、彼女がもうこの世界から消え失せてしまっている、そういうことなのだから。
たとえそれがフェイトであっても、二度と彼女が、「フェイト」が友人たちと笑いあうことはない。
約束が守られたとき、そこにいるのはフェイトの姿をした別の人間なのだから。
それでも彼女は、彼女の愛すべき者達すべてのために犠牲になる覚悟を決めている。
(だから、アリシアに全てを任せたいんだ。きっと、あの子はやさしい子だから)

生みの親に、笑っていてほしいから。そして、大切な人達にこれ以上傷ついて欲しくないから。

(私にしてくれたみたいに・・・アリシアにもやさしくしてあげてくれると、うれしいな)
「やめろ・・・そんなの、僕は、認めない・・・!!」
「兄さん」
「やめてくれ!!」

踵を返し、振り向いたフェイトは、泣いてはいなかった。
彼女を知る者皆が大好きな、暖かい微笑みを浮かべて。
       
「兄さんが・・・ううん、クロノが私の兄さんでいてくれて、よかった」


泣き顔で別れたくは、なかった。だから、フェイトは笑っていた。


「さよなら、クロノ」 <> 640<>sage<>2005/11/23(水) 19:56:57 ID:/l0sQ3Sf<> 祝日のおかげで何とか35話投下完了
なんかもーこの世に俺がsay good-byeしたいくらいに毎日忙しいんですがorz

>>176
乙ですー。投下ペースはご自分のペースでどうぞー
というかそのハイスピードさを俺に下さいorz←遅筆

>>505
フェイト×クロノGJ!!
この兄妹はお互いのことをすごく大切にしそうなんで大好きです <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/23(水) 20:28:37 ID:4f8Rj7Fh<> >>640
GJ!です
これからの展開に期待です <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/24(木) 10:20:30 ID:AMDGD4Vq<> サウンドステージが大変な事に。
おっぱい魔神って何だ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/26(土) 23:21:22 ID:UB4Je9j+<> (´・ω・) 保守(・ω・`) <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/11/27(日) 02:38:02 ID:Qb6sXAjO<> 保管庫更新して、9話見て寝ようと思っていたけど、
あまりの超展開に興奮して眠れない。。。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/27(日) 17:48:33 ID:oUQm7Pfu<> 「とりあえずコアは奪った。後は好きにしていいぞ・・・」

変態仮面は意識を失ったフェイトを無造作に放り投げる。
そのまま地面にぶつかり砂に埋もれる。

「貴様ぁっ!!!!」

戦闘をそれなりに楽しんでいたシグナムは突然の出来事に変態仮面に食って掛かるが

「何故お前は怒る?我々の目的は闇の書の完成であって戦闘ではないはずだぞ」

そういい残し変態仮面は消えた。

「・・・テスタロッサ・・・・・」

意識を失ったまま砂に埋もれて倒れているフェイトを眺めながら呟く。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「という訳であのまま放置しておくのもなんなので連れてきた」

一連の出来事を説明し終え壁を見る。
そこには未だ意識を失ったままのフェイトが横たわっている。
しかし右手と右足が、左手と左足が、短い鎖の付いた枷で繋がっている。
首にも首輪が付けられそこから伸びた鎖が壁へと繋がっている。

「ああしておけば身動きも取れないだろうし抵抗も逃げる事もできないだろう・・・」

それを聞いたヴィータがフェイトに近づき

「この前の礼、たっぷりさせてもらうぜ・・・」

ヴィータはそう言うと軽くフェイトの腹を蹴る。

「まぁ、あんまり虐めるのも可哀相だからほどほどにね・・・・」

シャマルがヴィータをなだめる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第一話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/27(日) 20:42:06 ID:JaSbov4E<> まさか、ヴィータの奴…徹底的にフェイトをメタメタに甚振るつもりか…!? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/27(日) 20:54:24 ID:JaSbov4E<> うん、とことん痛めつけるつもりかもね。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/27(日) 22:01:10 ID:uKnr1MY5<> フェイトが壊れ位いたぶってやりたい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/27(日) 22:11:15 ID:oUQm7Pfu<>
「しかしこいつ、全然目を覚まさないな」

フェイトを爪先で突付く。

「仕方ないわ、無理やり魔力を奪われたわけだし・・・」

ヴィータを横目で見ながら夕飯を作る手を休めることなく答える。

「しばらくすれば意識も戻るわ、それよりもはやてちゃんが病院から帰ってきたらどうする気なの?」

今度は料理の手を止めシグナムの方を向く。が、また材料を取り元に戻る。

「まぁ事情を説明すれば解ってくれるだろう。なにも殺そうって訳じゃないしな・・・」

「そうね。あとちょっとでページが埋まるんだから、それまでここに繋いで置けば・・・」

味見をしながら答え、「う〜ん」と首を捻り難しい顔しながら調味料を選ぶ。

「あ〜もう!これ以上待てない!起きないなら強い衝撃でも与えて起こすっ!」

指から小さな魔力球を出す。

「やめろ、ヴィータ。そんなもの当てたら下手をしたら死ぬぞ」

「う〜、早くこいつが泣き叫ぶところを見たいのに・・・」

シグナムはヴィータが魔力球を消したのを確認しフェイトに近づく

「はやてには私から説明しておく。ヴィータははやての前では酷い事はするなよ・・・彼女が悲しむ・・・」

「わかってるよ・・・」

そういい残しヴィータは今度は少し強めにフェイトの腹を蹴りソファーへと向かう。

「うぅぅ・・・ん・・・・」

フェイトが苦しげに息を吐いた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第二話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 00:05:49 ID:m8WH4+Bc<> フェイトっていじめられキャラだよな
それが萌えるんだけどwww <> 名無したん(<>sage<>2005/11/28(月) 00:16:42 ID:QENlHgdh<> 慣れれば気持ちよくなる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 00:22:36 ID:m8WH4+Bc<> このままフェイトが甚振られるのかエロにもっていくのか気になるぜ
いいところできるんじゃねぇよwww続きも書いてから投稿しろ
待ってる身にもなれwwwwww <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 20:18:47 ID:qKLUV3kZ<> それからしばらくしてフェイトの意識が戻る。

「んっ・・・うぅっ・・・・」

「あっ!やってこいつ起きやがった!」

ヴィータがフェイトの意識が戻るのを確認すると側に歩み寄る

「ん・・・あ・・・あれ・・・?ここ・・・は・・・?え・・・・、あなたが何で・・?」

「おらぁ!」

未だ自分の置かれている状況を把握できないフェイトにヴィータが再び腹に蹴りを入れる。

「ぐぅっッ!!ゲホっ、ゲホッッ!な、なにを・・・っ」

「この前の礼だよ・・・。これでわかっただろ?自分が今どうなってるかってさ」

咳き込みながら必死に身を捩るフェイト

「わ、わたしは、なんで・・・・」

それでもなお事態を把握できないでいるフェイトに

「お前はあの仮面に魔力を奪われ気を失ったところを私がここにつれて来た」

と、シグナムが説明する。

「・・・・わたし・・あのとき・・・」

徐々に思い出すフェイト

「そうよ、だからね、テスタロッサちゃん。いまのあなたは何もする事のできないただの女の子なの、わかった?」

微笑みながらフェイトの顔を覗く。

「泣きながら『助けてください』って言うまで痛めつけてやる、たっぷり悲鳴を聞かせてもらうぜ!」

横からヴィータがそう言い放ち今度は横たわっているフェイトの体を踏みつけるも
手足が拘束されており首輪が壁と鎖で繋がっているので逃げる事が出来ず、もぞもぞと転がる事しかできない。

「くぅっ!!だ、だれがそんな事をっ!」

魔力を吸われ衰弱しているフェイトにとってはただ踏まれるだけでも体に響く

「はやてが帰ってきてからでは派手には出来ないから。今のうちにやれるだけやっておくぜ」

そういいながらヴィータはフェイトを蹴り続け、必死に逃れようと身を転がすフェイト。
シャマルは再びキッチンへと戻っていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第二話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 21:24:24 ID:mFv/dMtE<> ぶつ切りだな…
メモ帳にまとめて書いてから投稿すればどうでしょ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 21:31:56 ID:pP5M+mtf<> 携帯厨? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 21:38:00 ID:3Fmh+R4B<> 営業先で携帯で書いて帰ったらPCで書き込んでる <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 22:20:46 ID:LliJq5EM<> 今のヴィータたんはフェイトたんをボコる事しか頭にないのね。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 22:22:41 ID:LliJq5EM<> これ、挿絵が見たいなぁ。
ヴィータがフェイトの腹に蹴り入れてる所とか…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/28(月) 22:58:43 ID:LliJq5EM<> これからどんな拷問にあうのかなぁ…。色々と甚振られる想像をしてます。例えば…。
・縄跳びで首を絞める。
・バットで殴る。
・水の入った湯船に顔を被らせる。ゴボゴボとね・・・
・「どきんちょぺろりん」とかの色々な道具をフェイトで試す。
・ザフィーラに犯させる。
う〜ん、想像するだけで勃ってキタ(俺って変態?)。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 03:09:44 ID:utaURaB8<> 本編がこれ以上なのは仕様ですか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:28:33 ID:GVNh+U07<> 「しぶてぇ奴だな・・・・」

散々蹴ったり殴ったりしたが、フェイトはヴィータを睨みつけ

「くっ、だれがお前なんかに屈するか・・・・」

「な、なんだとぉっ!」

痛めつけても屈する事のないフェイトをみてヴィータがより一層強く蹴り始める。

「ヴィータちゃん、テスタロッサちゃんは意志の強い子だからそんなんじゃやるだけ無駄よ。」

そんな二人の様子をみてシャマルが口を挟む。

「だったらどうすればいいんだよ・・・。こいつが泣いて謝るまでぜってー許さねぇ・・・」

シャマルはヴィータの頭をそっと撫でて

「テスタロッサちゃん・・・。ううん、フェイトちゃん。あのね、私達どうしてもやらなきゃいけない事があるの、だから邪魔しないでほしいな?ね?」

フェイトの顔を覗きこみ優しく微笑む。

「・・その、『やりたい事』のせいでどれだけの人が苦しんでると思ってるんですか。私はあなた方がそれをやめない限り何度でも止めます・・・・。」

「どうしてもダメかな?協力しろとは言わないわ、大人しくしてるだけでいいの。今の自分の立場を考えるとどっちが賢い選択かはわかるでしょ?ね?」

「・・・できません・・・・・。」

「そのせいで自分がどんな酷い目にあっても?今なら大人しくしててくれるなら、それなりの扱いはしてあげられるわよ?」

「・・・・それでも・・・・・わたしは・・・・わたしは・・・・、もう二度と・・・・後悔したくないですから・・・・。」

強い意志のこもった目でシャマルを見る。

「そう、しかたないわねぇ・・・。」

フェイトが要望を受け入れないとわかったシャマルはキッチンへと向かう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第三話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:30:24 ID:GVNh+U07<>
「おまたせ。」

そう言ってフェイトの方へと向かい顔を覗きこむ。

「フェイトちゃん。もう一度聞くわ、どう?」

「何度聞かれても答えは同じです。」

「そう。わかったわ。」

そういってシャマルはフェイトにキッチンから持ってきた物を押し付けた。

「?!?!あああっぐぅぅっ!!!」

フェイトは突然、腕に痛みを感じ驚きと苦痛の為に叫んでしまった。

「どう?真っ赤になるまで熱したフォークは?」

さっきまでの笑みは消え無表情のままシャマルはフェイトの拘束されてる腕にフォークを押し続ける。

「うぅぅっっ!!!」

歯を食いしばって絶え続けるフェイト。

「あらあら、やっぱりこんなものじゃダメかしら、ちょっとまってね」

再びキッチンへと向かい、しばらくして戻ってくる。

「さ、フェイトちゃん。一応、最後にもう一度聞いてあげる。返事は?」

「くぅ・・どんな事をされても・・・聞く事はできません・・・」

「・・・・じゃあ、自分から許してって言わせたげるね。」

シャマルは再び熱したフォークを構える。
また押し付けられるのかと覚悟を決め目を閉じて身構える。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第四話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:33:19 ID:GVNh+U07<> 「いつまで意地をはってられるかな?フェイトちゃん、たっぷり悲鳴きかせてね?」

しかし今度はさっきとは違っていた

「えぃっ!」

シャマルはフォークをフェイトのもう片方の腕へと振り下ろす。

「っっあっああああああっつがぁぁぁっつぐうぅぅ!!!!」

力任せに振り下ろされたフォークはフェイトの腕へと突き刺さり、肉と血の焼ける匂いが流れる。

「ひっ!?」

思わずヴィータが声を上げる。

「んんっ・・」

尚も力を込め腕にフォークを突き立てる。

「がぁああぁあぁぁあああっっぅぅぅっっぁぁぁ」

声にならない悲鳴をあげて必死に身を捩って逃れようとするも肩をしっかりとつかまれ逃れられない。

「ふふっ・・・いい声・・・。どう?まだならない?」

そう言って突き刺さったフォークを少し捻る。

「あぐっあぐぅっっっぅぁぅ!!」

涙を流しながら必死に逃れようとする。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第五話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:35:11 ID:GVNh+U07<>
「ねぇ?聞いてる?」

フォークを捻るのをいったん止めシャマルがフェイトにたずねる

「ぐぅぅっぅぁぅ・・・。わ・・・わたし・・は・・・そ・・それでも・・・」

フェイトが全てを言う前にもう一本の熱したフォークを今度は太ももに突き刺す

「がぁあがぁぅぅっあっが、っあっぁぅぅうっ!!!!!!!!」

再び声にならない悲鳴を上げるフェイト。
さらに肉と血の焼ける匂いが強く流れる。

「わたしは?なに?」

太ももに刺さったフォークをさらに強く押し込む。

「がっ!がっあぅんっっ!!!ッ!!!!!!」

「それともまだフォーク足りないかな?」

突き刺さった両方のフォークを捻りながらシャマルはフェイトの顔を満面の笑みで覗きこむ。

「ぐぁぁぅぅっ!!!あぁぁあぁっ・・いやぁぁっ!・・・もう・・いやぁぁぁぁっ!!!」


ずっと耐えていたフェイトもついに

「ふふ。あのね、さっきまでは大人しくしてるだけも許してあげたんだけどフェイトちゃん聞き分け悪くて気が変わっちゃったわ・・・ねぇ・・。」

「うぅっ、ごめんなさいっごめんなさいっ!ごめんなさいっっっ!!ごめんなさぃっっ!!!!!」

必死に泣きじゃくりながら謝るフェイト。

「それでね私考えたんだけど、フェイトちゃんが私達の玩具になるなら許してあげなくもないかな?フェイトちゃんはどう?」

「えっ・・・そ・・・それは・・・わ・・わたしは・・・ぐあうぅぁぁっっ!!!」

「わたしは?どうしたの?ほら、ちゃんと言わないとわからないよ?玩具になりたいの?なりたくないの?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第六話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:36:14 ID:GVNh+U07<>
シャマルは腕と太ももに刺さっているフォークを交互に捻る。



「あぐっ!ああぁあぐっ!!なるっ!、なるからもう止めてぇっっ!!」

「なる?玩具にしてくださいの間違いじゃないのかな?ちゃんとお願いしないとダメだよ?」

そういって更に大きく捻る。フォークの湾曲が肉をエグり血が傷口からあふれ出る。

「!!!!!!っっゅああああっっぅっ!!!!お、玩具にしてくださいぃぃっ!!!」

「なんでも言う事きく?どんな事でもする?」

「ききますっ!!!なんでもしますからぁぁぁっ!!!!」

「そこまで言うなら仕方ないわね。シグナムとヴィータちゃん、二人はどうかな?」

「えっ!あ、うん・・・いいぜ・・・」

「あ、ああ・・・私もかまわないが・・・」

突然自分に振られ驚きふためくが何とか答える。

「ふふ、よかったわねフェイトちゃん。ちゃんと私達の命令、どんなことでも聞かなきゃダメよ?ほら、ありがとうございますは?」

フォークを今度は逆に捻る。

「あぐぅっっっ!!あ、ありがとうございっま、すっ!!!」

シャマルはそれを聞いて満足するとフォークを捻るのを止める。
「じゃあ、今度から反抗的な態度とったり言う事きかなかったりしたらもっとキツイおしおきね?返事は?」

「・・・は、はい・・・・・・」

今度はフォークを捻られる前に答えるが

「声が小さいわよ?」

そういってフォークを捻る。

「あがくぅぅっっ!!!!はっ!はい!!!」

「そうそう、ちゃんと大きな返事でね。」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ・・」

意識が朦朧とする中、身動きできない体を必死に動かして呼吸をする。汗を大量に吸収した為に服が肌に張り付いている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第七話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:37:54 ID:GVNh+U07<>

「それじゃあ、シグナム。フェイトちゃんの足の健、切っちゃって。」

「えっ!?」

「え?し、しかしそれは!」

フェイトと話を振られたシグナム。両方が驚きの声を上げる。

「だって逃げ出されて時空管理局に報告されてフェイトちゃんがまた私達の前に立ち塞がる可能性もあるわけだから」

「だが!何もそこまでは・・・」

「シグナムがやらないなら私が切るからいいわ。でも私じゃうまく切れなくてぐちゃぐちゃになっちゃうかも・・・。」

シャマルは刺身などに使う出刃包丁を構える。

「うぅっ、ううぅぅ・・いやっ・・・もういやだよ・・・」

弱々しく泣き出すフェイト。

「まだ綺麗に切れれば後で気がむいたときにくっ付けられるかも知れないけど、グチャグチャじゃくっ付かないだろうし、痛みもすごく痛いだろうし。」

「・・・・しかたない・・・テスタロッサ・・・すまない・・諦めてくれ・・・・。せめてもの情けだ、一思いに・・・」

そう言ってシグナムはシャマルから出刃包丁を受け取り一瞬でフェイトの足の健を切断する。

「っっぐ!!・・・・・・・」

かなり衰弱していたうえに痛みと精神的ショックでフェイトは再び意識を失った。


「あ、片方の足だけでいいわ。それとヴィータちゃん。これで満足かしら?」

「あ、ああ・・・・・・。」

今までの出来事に放心状態のヴィータはシャマルの声にビクッと怯えて反応する。

「ふふ、よかったわ。これでフェイトちゃんはちゃんと言う事聞くと思うわ。躾は最初が肝心だからね。徹底的に厳しく躾けなくちゃ。」

そう言ってヴィータの頭を撫でながら

「ヴィータちゃん、もう好きにしていいわ。フェイトちゃんと仲良くしてあげてね?それと手当てもお願いね」
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:38:58 ID:GVNh+U07<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第八話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「え?手当て?シャマルが魔法で直せばいいじゃん・・・」

「傷跡があったほうが自分の立場を弁えるだろうし、なにより直るまで痛みがあるのがいいの。あ、足の健だけは私が直しとくわね。」

シャマルはフェイトの健の切られた足に向かって手を掲げ治癒魔法をかける。

「表面だけくっつけて健は切れたままにしておいたわ、これで満足には歩けないわね。それじゃヴィータちゃんお願いね。」

そう言ってシャマルはキッチンへと向かった。
ヴィータは腕と太ももに刺さったフォークを抜き取り手当てを始める。

「・・・・・こいつ・・・大丈夫かな・・・・」

手当てをしながら深々とフォークの刺さっていた傷跡を見ながらつぶやく。

「なんだ?、心配かヴィータ?」

横からシグナムが口を挟む

「う、うるせーな、そんなんじゃねーよ。なんとなくだよ、なんとなく!そんな事より手伝えよ!」

「ああ・・・」

二人でフェイトの手当てをしていく。

「まぁ、こんなもんだろ」

「床は拭いておいたぞ、血がこびり付いていたからな・・・」

一通り片づけを終え横たわってるフェイトを見下ろす。

「せめて手と足の鎖ははずしてもいいんじゃねぇか?」

「・・・そうだな。手と足をつないでおくと苦しいだろうから・・・・これでよし・・と・・・・」

シグナムはフェイトの手と足の枷を繋いでいる鎖をはずし、手は手と足は足へと鎖を繋ぎかえる。

「はやて・・・明日病院から帰ってくるんだよな・・・」

「ああ・・・、これを見てなんていうかだな・・・」

二人がそんな話をしているところにシャマルが夕飯が出来たと伝えにきた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第九話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 22:40:57 ID:GVNh+U07<> 今日はちょっと長めで
書いてて思ったがヴィータには拷問とか向いてない気がする
シャマルのほうがしっくりくる

フラグ的には
フェイト×ヴィータ×はやてで行こうかと思案
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 23:10:09 ID:5qe2mqdn<> シャマル怖え…… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/29(火) 23:52:20 ID:4gYfYQ21<> いや気持ちは分かるよ?
でもあんまりフェイトをいじめないであげてくださいorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 00:53:45 ID:cqtkU6fT<> こりゃあドリルと変わらんな <> 名無したん(<>sage<>2005/11/30(水) 02:24:28 ID:/7U0Iyg7<> グロ腹は大分膨れたので誰かエロ分を補給してください <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 08:39:16 ID:KSZb4S2E<> シャマル…あんたそこまでするか…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 08:44:45 ID:4kg5v5lm<> 大丈夫
まだまだフェイト虐めは続くから <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 08:46:18 ID:KSZb4S2E<> >>579
ドリルって何の話や? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 09:32:02 ID:KSZb4S2E<> シャマルは垣原か、もしくはそれ以上の人物かもしれない…。
明らかに楽しんでたもんな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 09:34:37 ID:KSZb4S2E<> はやてちゃんに見られたら、絶対ヤバいかもね。
少なくとも、物置か屋根裏部屋に隠すかした方がいいです。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 10:00:44 ID:4kg5v5lm<> はやてとは一応このままで対面する予定

シャマルがはやての事を丸め込んでフェイトの躾をする予定 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 16:08:10 ID:T1VDXBiu<> プレシアの鞭打ちの方がまだマシだったかも知れんな・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 17:49:27 ID:vbyqlKFD<> >>587
本編でもプレシアの鞭打ち級の衝撃与えたな。フェイトじゃないけど。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/11/30(水) 21:12:34 ID:KSZb4S2E<> >>588
フェイトじゃない?じゃ、誰よ? <> 640<>sage<>2005/12/01(木) 01:37:56 ID:SXms3JEM<> 時空管理局の拍手レスを見て思わずパソの前で正座した俺ガイル







え?続き?・・・・ごめんもうちょっと待ってorz

>>553
乙です。ただ、ややグロいと思われる表現があるように思われますので
一度注意書き等は入れておいたほうがいいかと。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 07:19:42 ID:TSkUNXvL<> >589
AS二話のなのはの胸から飛び出るシャマルの手だと思われ。
あれでシャマルは腹黒で確定したし。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 09:03:32 ID:D4v9QOvZ<> 昨日の分がなかった為、今日はフェイトを更にいたぶるネタを考えておく <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 17:31:35 ID:1pC4FmhZ<> 640さんの
魔法少女リリカルなのはA’s If 

を読んで5回ほど抜いてしまった
文章で抜いたの初めて(´・∀・`)

続き期待してます。

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 20:49:57 ID:h+iE8utT<>
目覚めは正午を回った頃だった。

「んん・・・・ぅぐっっ!!・・・うぅっ・・・はぁはぁはぁ・・・・」

目覚めと同時に全身に激痛が走る。
昨日ヴィータに散々殴られた挙句シャマルに熱したフォークで刺されたのだから無理は無い。
激痛により意識は完全に目覚める。
それによりドクンドクンと脈打つ度に全身に激痛が断続的に駆け回る。

「あぐぅっ!!ああぁっ・・・・くぅっ・・・・・」

「あら?フェイトちゃん起きたの?」

フェイトの苦悶の声に気づいたシャマルが横たわっているフェイトの元に寄ってくる。

「起きたなら朝の挨拶をしないといけないよね?わかってるの?」

そう言いながら昨日フォークを指した腕を指で撫でる。

「返事は?」

手当てされ包帯を巻かれた場所で指を止め強く傷口を押す。

「あぐぅぅっ!!はっ、はぃぃぃっ!」

「じゃあ、ちゃんと挨拶してみなさい」

更に強く指を押す

「あがぁぅぅっっ!!お、おはようございますぅっ!!!」

何とか言葉を発するフェイト。それに満足したシャマルは指を離し

「うん、フェイトちゃんおはよ。最初から起きたら朝の挨拶をしてれば問題なかったのよ?今後気をつける事ね・・・」

「・・はぃ・・・」

何かされる前にすぐさま返事を返すフェイト。

「うん。いいこ、いいこ。ところでフェイトちゃん、ここに来てから何も食べてないでしょ?お腹すいてない?」

返事の早さにそれなりに気をよくしたシャマルが訪ねる

「・・はい・・・。」

「じゃ、準備してあげるね。」

そう言ってシャマルはキッチンへと向かう

「・・・・・ふぅ・・・っ・・・」

シャマルがキッチンへと向かったのを確認してほっとしたフェイトは気を緩め全身の力を抜く。
体中がじんじんと痛む。

その様子を見ていたヴィータがフェイトの元へとやってきた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第十話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 22:43:47 ID:GmB+O1P7<> もしかしたら、これがシャマルの本性なのかも知れないですねぇ。
おっとりした女性の仮面の下に隠されていた、彼女の本来の姿かも知れません。
仲間さえも目を背けたくなる様な、シャマルの本当の素顔・・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/01(木) 23:11:44 ID:GmB+O1P7<> 果たして、フェイトに反撃のチャンスは訪れるでしょうか?
シャマルが油断した隙をついて、両手を繋いでいる枷の鎖で首を絞めるとか・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 03:34:12 ID:4fg5eo/i<> 足やられてるのに、動くのは無理かと。骨折でもまともに動けないし。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 04:17:28 ID:kZjh48MF<> というか、無駄に行間空けないでちゃんと詰めて欲しいよ。
読みにくい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 07:00:43 ID:gPtJNB34<> >>597
フェイトたん骨折してたの?いつ誰に骨を折られたんだろ…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 07:24:11 ID:5jArgYk9<> >>598

(爺さんが肩を掴んでるAA)それはな、携帯だから無理なんだ、な <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 09:05:25 ID:gPtJNB34<> >>600
じゃあ、「捕われのフェイト」は携帯で書いたのをここに送ってたの? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 09:06:54 ID:gPtJNB34<> ちなみにヴィータはフェイトをグーで殴ったの?それとも平手打ち? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 10:46:03 ID:5jArgYk9<> 営業時間に携帯で書いて一通り書いたらPCに転送

書き込みはPCから


殴ったのはグーと平手どっちもだが顔よりも体の方 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 11:20:54 ID:gPtJNB34<> どの辺をどんな風に殴ったのかなぁ・・・
詳細に教えて欲しい、ハァハァ…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 11:34:05 ID:Y1U/czxS<> そこを妄想でカバーするからSSはおもしろいとは思わんかね? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/02(金) 12:13:02 ID:gPtJNB34<> ヴィータの奴、またフェイトを甚振るつもりかなぁ。 <> 640<>sage<>2005/12/02(金) 21:13:39 ID:vlNYmfc9<> 第三十六話 なくしたもの

「いいわ。その取引、飲みましょう。・・・さあ、いらっしゃい」
プレシアの返答は、フェイトの予測した通りのものだった。


「・・・・はい。ありがとう、ございます」
「ダメだ!!行くな!!もどってこい、フェイト!!」

クロノの叫び声を背に、母と娘であった二人は一歩一歩、その距離を縮めていく。

歩を進めながらフェイトは胸元に手を伸ばし、借り物のマントを外して文字通り身一つとなる。
防護服の胸の破損は魔力によって修復がなされていた。

「母さん」
「・・・・何かしら?」
「・・どうか、アリシアと幸せに」
「ふん・・・」

お前に言われるまでもない。プレシアの目と反応はそう返してきていた。
感謝の言葉を期待していたわけではないけれど、なんだかやっぱり、少し寂しい気がした。

プレシアが右手を掲げると同時に、二人の足元に紅い魔法陣が姿を現す。

「フェイトォッ!!!」
「っ・・・!!」

────ダメ。

振り向いちゃダメだ。振り向いたら、笑ってまでみせた決意が鈍ってしまう。
きっと、この世界と別れるのがつらくなる。

────決めたんだ。笑って、みんなと別れよう、って。

アリシアが笑顔でこの世に戻ってこれるように。そう願って誓った決意だった。
だからこそ、フェイトは愛しき人達への未練を断ち切るように。
自分を消し去るべく近づいてくる母の右腕を、じっとみつめていた、その両の瞳を。
そっと、静かに閉じた。もう、この眼を自分が開くことはないとわかっていた。

そして、プレシアの手がフェイトの頭部に置かれた、その時。
クロノの必死で伸ばした右腕の先で、彼女の身体は。

紅き閃光の中に、消えていった。



<> 640<>sage<>2005/12/02(金) 21:14:26 ID:vlNYmfc9<>




─同時刻・海鳴市・すずかの部屋─

「!!」
「すず、か・・・!?」

突如として全身を襲った悪寒に、思わずすずかは身を抱いてうずくまった。
体中の毛が逆立ち、極寒の氷風呂に浸けられているような寒気に、身を震わせる。

「すずか!?大丈夫!?顔、真っ青よ!?」
「う、うん・・・平気・・・ただ・・・」
ひょっとして。
俯くすずかに、アリサは動揺を隠さなかった。
「ちょ、ちょっと、まさかなのはやフェイトに何か・・・!?」
アリサにいたわられながらソファへと身を沈めたすずかは、小さく首を振る。
「わからない・・・だけど、なんだか・・・」
無意識のうちに右腕は、ポケットの中のピンク色のリボンを掴んでいて。
「なんだか、すごく嫌な予感がするの・・・」
「そんな・・・やめてよ・・・」
夜の一族である彼女の感覚は、他の人とは違う。明確に感じたわけではなくても、
すずかの感じた「嫌な予感」が現実のものである可能性が高いということは、すずか自身が一番良くわかっていた。

「・・・」
震えるすずかの背中をさすってやりながら、アリサの心は自分の無力さに沈んでいた。
(私だけ・・・なんにもできてない)

フェイトが、本当の自分をはじめるきっかけを作ったなのは。
フェイトが困っていた時、立ち直らせたのはすずかの言葉。
───なのに、私は。

(まだ、なんにもフェイトのためにできてない・・・けど)

それならせめて、信じよう。そしてなのはと帰ってきたフェイトを、笑顔で迎え入れてやろう。
自分に出来ることがそれくらいなら、その出来ることを目一杯やるだけ。

(だから・・・はやく帰ってきなさいよ、フェイト、なのは)

(すずかに、こんなに心配させちゃって。迎え入れた後は、うんと叱ってやるんだから)

想いを、胸に。

(絶対に、怒鳴りつけてやる)

アリサは大切な友人達が危険の真っ只中にいるであろう、はるか遠くの空を見上げていた。






<> 640<>sage<>2005/12/02(金) 21:18:01 ID:vlNYmfc9<>


何が、時空管理局執務官だ。
何が、AAA+クラスの魔導士だ。
妹一人、助けられないで。彼女一人を犠牲にして。

何が、アースラの切り札だ。

「くそおぉっ!!!!」

叫んで事態を変えられるものなら、どれほど良かったことか。
守るべき存在であった少女を奪われ。
消えゆく紅い光に、クロノは絶望していた。

───結局守られたのは、自分の方だった。

「なんでだ・・・なんであの子ばっかりが・・・」

言って、どうにかなるものではなくても。
「どうしてフェイトばかりが自分を犠牲にしなくちゃならない・・・!!」
言わずにはいれなかった。

彼には、わかっている。
光が消えたその場所に佇む後姿の主は。いままでと寸分違わぬ姿形をしていても、
自分を兄と呼んでくれたあの少女ではもうけっしてないということを。

なぜなら彼女の使い魔を除けば、他の誰よりも彼女の魔力の波動を知っているのは彼だったから。

フェイト・テスタロッサは、誰も手の届かない遠いところへと行ってしまった。
アリシアというもう一人の自分に、その身体だけを残して。

そのことが誰よりもわかるのが、彼だった。

「・・・・アリシア・・・」

もうクロノには、ようやくプレシアの発した娘の名を呼ぶ声も、
「さあ、いらっしゃい、アリシア・・・」
それに対し応えるであろう少女のことも、なにもかもがどうでもよく思えた。
ただ俯き、自らの力不足をひたすらに悔いるだけ。
執務官としての任務さえも、もはや投げ出してしまいたかった。




しかし。

<> 640<>sage<>2005/12/02(金) 21:18:34 ID:vlNYmfc9<> ───らしくないよ、クロノ───

「!?」
幻聴が───彼女の、声が聞こえた。と同時に。

「アリシア!?」
黒衣の魔女の驚愕の声に、彼は顔をあげる。
「──え?」
少女は、ただ無言で首を振り。
彼女を抱きしめるべく母の差し出した両腕を静かに、それでいてはっきりと、拒絶していた。

「だめだよ、お母さん。それじゃあ、私だけじゃない」

開かれた瞳は、雲ひとつない空のように澄んだ、深くきれいな蒼だった。
手袋と装甲に包まれた少女の両手が、その胸の上で重なり合う。

「フェイトはまだ、ここにいるから」

<> 640<>sage<>2005/12/02(金) 21:24:25 ID:vlNYmfc9<> 今回が一番難産だったわりに一番微妙な出来だorz
36話投下です。
ちなみにエロのほうは全然目処の立ってない状態です
ほんとすいませんorz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/03(土) 01:04:05 ID:Gd7NZcvm<> 乙!!!!!111 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/03(土) 11:25:29 ID:9gJ8zbaX<> 微妙どころか俺の心が痛い、激痛だ('A` <> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:42:06 ID:sDzza75c<> 16 荒ぶる心 

 意識が飛んでいたことを認識できたのはなのはの悲鳴にも似た声だった。耳がつーんとしててよくは聞こえないけどそれだけはわかった。
 右手の感覚はない。赤い地面に赤い腕。左手にぬるりとしたものがまとわりつき気持ち悪い。
「ユーノくん! しっかりして! ねぇ、ユーノくんってばぁ!!」
 必死に僕の名前を呼ぶなのは。目には大粒の涙が生まれては流れ、また生まれている。
 体が勝手に揺れるのはなのはが揺さぶっているからなのだろうか。
「よかった……大丈夫みたいだね、なのは」
「で、でもユーノくん腕が、腕が……」
「このくらいは大丈夫だから。治癒魔法でなんとか……なるよ」
 改めて腕を見る。よかったついてる。肘から下、あちこち引き裂け血が噴出している以外は僕の腕だ。
 左腕をあてがい治癒魔法を発動する。儚い光が腕を包んだ。止血だけでもしないといけない。まだ戦いは終わってないから。
 のろまな意識がようやく体に追いついてきた。意識を失ってたのはほんの一瞬だったみたいだ。
 眼前のヒュードラは今の攻撃の反動か動こうとはしていない。ただ緋色の瞳が僕達を捉えている以外は。
 空間を湾曲させ魔法を引き剥がし、魔力を凝集させ攻撃に転化。一連の空間湾曲がヒュードラの仕業なら自分の周りだけ空間を捻じ曲げることは容易いだろうし、魔力を吸収する特性ならなのはのようにそれを攻撃に利用することだって可能なはずだ。
 要は僕らがやったことをそのままそっくり返されただけだった。
「よくも……よくもユーノくんを…………許さないから……絶対に許さないからっ!!」
「……なのは?」
「レイジングハート!」
『Divine shooter――over』
 いくつもの光弾がなのはの周りを取り囲んだ。数は全部で十七個。それは明らかになのはが制御できる数を超えていた。いやそもそもそこまでの数、生成したことすらない。
 一目見てなのはが我を失っていることはわかった。ただ怒りのままに磨耗した魔力を無理やりに引き出して戦おうとしている。
「だめだ、なのは……そんなことしちゃ……」
 なのは答えない。代わりにゆっくりとレイジングハートを構え直した。
 これじゃ敵の思う壺だ。ディバインシューターなんかじゃヒュードラに傷を与えるはおろかさっき攻撃を誘うようなものだ。それはエサを与えることに等しい。
「ディバインッ!!」
 なのはがここまで感情をあらわにしているなんて信じられなかった。どんな状況でもなのはは落ち着いていれたのに。
 ここまで来たらもうなのはを止めることは出来ない。でも止めなければなのはがやられる。
 だったら――!
<> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:42:56 ID:sDzza75c<>
「バス――」
「なのはっ!」
 両腕に包まれる小さな体。ほとんど体当たりのような感じで僕はなのはを抱きしめた。
「は、離して! これじゃ撃てない!」
「落ち着いてなのは。僕は大丈夫だから、それにそんなことしたって倒せない」
「そんなのやってみなきゃわからない!」
「見ればわかる! こんな魔法でできっこない」
「やれるよ! わたしもレイジングハートもまだ大丈夫だもん!」
 腕の中で暴れだすなのはに僕はさらに力をこめて押さえつける。身をよじるなのはに腕の傷から血が溢れ出した。さっきはそうでもなかったのに激痛が腕に走る。
 いつも聞き分けのいい子だと思ってけど、流石に頑固すぎる。本当になのはなのか。
「しっかり状況を把握してなのは」
「してる! 怪我してるんだからユーノくんこそじっとしててよ!」
「なっ……?」
 どこの状況を把握してるんだ。僕一人でなく周りを、大体自分のことすら省みてないだろ。
 自分のバリアジャケットが血で染まっていくことすら気づいていないなのは。もう我を失っているより錯乱しているといった方が正しかった。
 全くもってこんな時に。痛みと苛立ちを押し殺すのも限界だった。
 なにかが、結界が破れたみたいに弾けた。手加減なしになのはの体へ力を込めた。
「ああ、もう!! いい加減にしろよっ! なのはっ!!」
 痙攣でも起こしたようになのはの体が震えた。ゆっくりと体から力が抜けていく。回りに漂っていた光もそれと呼応するように霧散していった。
 信じられない。そう言わんばかりの表情を浮かべてなのはが恐る恐る顔を向けた。
「あ…………ゆ、ユーノくん?」
「なのは……クロノが言ってたこと覚えてる? 魔導師たるものいかなる窮地に追い込まれても」
「……冷静を保ち好機を見極めろ。そうすれば勝機はその手の中に」
 その言葉は魔法の訓練を始めて間もないころクロノがテキストと共に送りつけてきた格言。正確にはクロノの持論だけど。
「覚えているなら大丈夫だね」
 言って腕を解いた。本当の所、もう力をこめているだけでも辛かった。
「わたし…………」
「謝るなら悪いけど後にして。今は相手を倒すことだけを考えて」
 手でなのはを制し前へと向き直る。相変わらずヒュードラが僕たちを見下ろしていた。
 さっきのような荒々しさはそこにはない。不気味なほどの沈黙をヒュードラは身に纏っていた。何かがおかしい。やるならば僕となのはがもめている間に攻撃を仕掛ければよかったものなのに。
(まさか……動かないじゃなくて動けない……?)
 確かに説明はつくだろう。だけどわざわざそんな隙を作ってまで攻撃をすることはないだろう。明らかに互いの力の差を考えれば急ぎすぎる攻撃だ。そこまでして僕たちをここから排除したい理由があるのだろうか。
<> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:43:18 ID:sDzza75c<>
(聞こえる? ユーノくん、なのはさん)
(リンディさん? 終わったんですかそっちは)
(いえ、残念だけどもうしばらく時間がかかりそうなの。もう少しだけ、もう少しだけ頑張れる?)
 リンディさんからの念話。どうやら向こうもうまくはいっていないらしい。
 それでもヒュードラが飛び込もうとしているゲートの封印は着々と進んでいる。それさえすんでしまえばもう次元震の心配はない。
『Enemy exclusion……enemy exclusion……』
 あの声が後に木霊する。ただの機械音声、だというのにそれはどこか尚早に駆られているように僕には感じられた。
 もしかしたらヒュードラは……。
 疑問が確信に代わる。だけどヒュードラが新たな魔力球を生成し始めたことでそれは後一歩の所で踏みとどまった。
 今は無駄なことは考えられない。自分の世界となのはの世界、他の世界が懸かっているんだ。
「なのは、スターライトブレイカーもう一度撃てる?」
「後一発ならなんとか大丈夫だと思う。でもさっきのやられたら……」
 不安が顔に浮かぶ。そう、さっきの攻撃をされたらひとたまりもない。
 相手の結界を突き破る。それだけならスターライトブレイカーで十分だ。けど今度は勝手が違う。
 歪みに耐えられるほどの魔力を集中させ、尚且つ湾曲空間を突破してもヒュードラを仕留められる位の強力なもの。
「大丈夫、考えはある」
 それはなのはを元気付けるための嘘。
 僕が見る限りなのはの魔法資質は放出と操作。今のなのはの技術じゃ到底無理な要求だ。
 出来ないなら別の方法を探すしかない。
「僕が道を作るから、その隙に撃って」
「どうするつもりなの?」
「相手が空間を歪める前に僕が空間を歪めて魔法の通り道を作る」
「でもそんなことしたらユーノくんに……」
「ギリギリで避けるから」
 勤めて明るく、気丈に振舞った。僕が出来ることはそれだけだから。
 さっき教わったばかりの結界魔法。あれで空間を歪めればまだ勝機はある。
 危険はある。まず魔法を制御できるかわからない。もちろん避けられるかも際どい。早く動けばヒュードラに防御する時間を与えてしまうだろうし、かといって遅ければヒュードラもろともスターライトブレイカーで木っ端微塵だ。
「なのはのこと信じてるから」
「ユーノくん……」
「行くよ、なのは」
  <> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:44:14 ID:sDzza75c<>
 なのはが思いとどまるより早く、半ば急かすように促す。
「うん……わかった」
 少し戸惑いを見せてなのはは頷く。なのはの賛同を得たことを確認すると僕は前へと向き直る。
『No master』
 無機質な声が頭の中へではなく直接耳に飛びこんできた。僕たちに待ったをかけた声の主。それはなのはの握り締めるそれ。
「どうしたの? レイジングハート」
『It is not the best.There is still a way』
 レイジングハートの言葉。思いもよらない、彼女からの反論だった。
「でも、これしかないよ……」
『Unite power』
 その言葉の意味すること。
「わたしがユーノくんと……?」
『Yes.Recall it』
 あの日、一つの目標のために力を合わせたこと。フェイトのために僕たちが贈ったプレゼント。
 夜空を飾った光の芸術。
「まさかあれを攻撃に応用する気なのか?」
『Yes』
「ユーノくんそれって」
 なのはの魔力を僕の結界で押さえ込み打ち上げ花火のようにしたスターライトブレイカーの応用。壊すことしか出来なかった物に新しい役目を与えた形。
「確かにあれなら相手の結界を突破できるかもしれない、だけど……」
 平和的応用編。なのはそう言っていた。
 この魔法はいわばなのはの想いそのものだ。初めてなのはが人を喜ばせるためことに考えた魔法でもある。
 それを攻撃に応用するなんて……。
(それじゃまるでなのはの想いを壊すことになるじゃないか……)
 レイジングハートはそれを覚悟で言っているのだろうか。主を、自分達を守るために仕方なく選択した結果なのか。
「……わたしそれでも、いいよ」
「なのは……」
「このままやられちゃうの嫌だよ。わたしも、ユーノくんも、レイジングハートもみんな帰らなきゃ駄目だよ」
 俯き加減になのはが呟いた。その手は微かに震えて彼女の決意がどれほどのものか感じさせた。
守るためになのはも自分を犠牲にしようとしていた。
<> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:44:52 ID:sDzza75c<> 「出来るんだよね、わたしたちに」
『All right』
「信じて……いいよね、レイジングハート」
『Of course.Because――』
 言葉と共にレイジングハートが羽を広げた。大きく、眩く。はためくは三つの翼。それは彼女なりになのはの背中を押す励ましのようだった。
『It is master and master's partner』
「……うん……うん!」
 なのはの顔が輝いた。不安を浮かべていた彼女はもういない。
 レイジングハートは信じている。なのはを、そして僕も。ここにいる全員、気持ちは同じなんだ。
 ゆっくりとレイジングハートをヒュードラへ掲げるなのは。足元からは魔法陣が輝き始め周囲の魔力がレイジングハートへ流れ始める。
「ユーノくん、お願いがあるの」
「なのは? どうしたの」
「一緒に握って欲しいんだ、レイジングハートを」
「でも……」
 流石にそれは抵抗がある。こんな血まみれの腕じゃレイジングハートを汚してしまう。
さっきだってなのはのバリアジャケットを不可効力とはいえ赤く染めてしまったのだから。
 右胸からわき腹辺りまで赤く染まる様はまるでなのはが大怪我を負ったみたいで見ていてとても痛々しい。
「レイジングハートが言ってたでしょ、二人一緒に力を合わせるんだって」
「そうだけど……」
「わたし一人じゃきっと出来ないと思う。だから手伝って欲しいんだ」
 言いながら両手をずらした。そこに僕が握る場所ということだろう。
 促されるままに僕はなのはの傍らに立ち、それぞれの手でレイジングハートを握り締めた。
髪が触れ合い頬さえ触れ合いそうな距離になのはの顔が映る。
「もう、背中じゃないね。ユーノくんに全部守ってもらってる」
「僕には守ることしか出来ないからね」
「ううん、違うよ。ユーノくんが守ってくれるからどんなことでもぶつかっていけるの」
 不意になのはの右手が僕の左手を握った。血のりで汚れることに構うことなく強く握り締める。
 なのはが振り向き僕を真っ直ぐ見つめた。
「心が……すごく温かいから!」
 輝く魔法陣。輝く笑顔。
 見ているこっちにも元気と勇気が沸いてくる。
「……ほんと、なのはには敵わないよ」
 さっきまでの臆病風に吹かれていた自分はどこへやら。もっとなのはのことを、その笑顔を守りたくなった。
 迷いはない。この二人なら何だってできる。
 絶対に出来る。
<> 176<>sage<>2005/12/03(土) 16:50:37 ID:sDzza75c<>
ずいぶんと空きましたが16話
無駄に長いです、はい
とにかく一週間以上空けないように努力はしています

>>640
いやはや微妙なんてとんでも
楽しみですよ、毎回

>>553
なんだかシャマルさんがすごく黒いですね、いい意味で
ここまで来たらとことんまで虐めちゃってください

でも本音言うと二番煎じ否めないですね→カッコイイユーノくん
そういえばレイジングハートに字幕つけたほうがよいでしょうか?
次の話それなりに喋りますので
余談ですがエロ話もこつこつと作成中
でも日常パート多いなぁと、なんでいつもこうなんだろうなぁo...rz
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/03(土) 19:58:49 ID:yVpL6nrv<> >>619
GJ!エロなしでも大丈夫なスレだからいいんじゃないか?
というかエロないのかと思ったw年齢的にもエロに持っていくの難しそうだし。
あと字幕は個人的にはいらないな。21歳以上で訳せないやつはいないだろう。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/12/03(土) 23:17:29 ID:Lh8rneEl<> >>619
GJ!!新作今か今かとまってましたよ…。小説書ける人はすごいな…

>>620
中学〜高校の6年間、英語で1以外取った事ないんですが、何か? <> 640<>sage<>2005/12/04(日) 01:40:42 ID:0JjfdetM<> 昨日(もう一昨日か)は碌にスレも見ずに投下しただけだったので、改めて。

・アリシアについて
はい、すいません描写不足ですねorzだめぽ
瞳の色の設定には前スレ446氏の設定を使わせていただきました。
勝手に使ってすいませんorz

>>176
ありがとうございます、自分もそちらの作品、毎回楽しみにしてますんで。
ユーノ傷つけられて怒るなのはにテラ萌エス
英語はそのままでもいいと思います。ただどうしてもこう読んで欲しい、
こう解釈して欲しいというところだけはやっておいたほうがいいかと。
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/04(日) 03:04:41 ID:h8jNZTyj<> 保管庫追いつきました。

いまDATサイズが414KBなので、
これ以降は次スレ立ち上げ時に。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/04(日) 17:10:34 ID:nVafdzhE<> >>623
乙です。ご苦労様です。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/04(日) 23:48:06 ID:fjhzcHDq<> >>619
乙!アニメ同様楽しみにしてます。

>>621
それは逆にすごいな…。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/04(日) 23:56:56 ID:5AbTrR/4<> ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime/1133632648/495
みたいな妄想話を書き連ねていい?上の方でもエロ無しでもいいと言われてるが。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/05(月) 00:06:32 ID:q2Qx9Qlp<> 俺は構わないよ。
ほのぼのしてて良いと思うし。 <> 626<>sage<>2005/12/05(月) 00:15:35 ID:Hp/d9Mw6<> >>627
ありがとう。とりあえず頭に浮かんだ話のイメージが固まったらまた書きに来るよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/05(月) 23:33:31 ID:Y1YI6hkN<> 捕われのフェイトの続きまだかなぁ・・・。 <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/12/06(火) 17:47:16 ID:1JFuDx1m<> フェイトいぢめは過激になるのか・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/06(火) 23:02:36 ID:42HJs1Tl<> 「バレンタインデー?何する日なの?」
ヴィータのちょっとした疑問からそれは始まった・・・

「なんやヴィータ。興味あるん?」
「いや、別にそういうわけじゃねえけどよ。テレビ見ててもバレンタイン、バレンタインうるさいからさ。」
「そやなぁ、簡単に言うと女の子が好きな人へチョコを渡す日なんや。」
「え?それだけのために皆盛り上がってるの?」
「そうや。一口にチョコゆうても既製品はもちろん、手作りとか手ぇこんだ事したり。でもチョコやなくても、いろんなモンをプレゼントしてもええんや。」
「そうなんだ・・・。じゃあ、あたしもはやてにチョコプレゼントする!」
「うそ、ヴィータが私に!?」
「うん!大きくて甘い奴を作ってはやてに食べてもらうの!」
「そっか〜、大きなの作ってくれるんか〜・・・って、手作り?」
「(今にも泣きそうな声で)ダメ・・・?」
「う・・・ううん、楽しみにしとるで。頑張ってや。・・・あはは・・・。」
「よーし!そうと決まったらスーパーのチョコ買い占めて全部溶かして大きな奴作るぞー!」

こうしてはやての地獄のような一日は幕を開けた。

「・・・こうなったヴィータは私達にも止められないからな。主はやて、無力な将をお許し下さい・・・。」
「・・・あ、じゃあ私ははやてちゃんに胃薬買って来ようかしら〜。」
「・・・触らぬヴィータに祟り無し、か・・・。」 <> 631<>sage<>2005/12/06(火) 23:05:53 ID:42HJs1Tl<> >>626>>628でした。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 01:39:04 ID:yG55PaPx<> andで括ってるのにIt isなのか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 02:04:35 ID:NkdwaVoH<> and以前に主語はItじゃなくてyouだと思うんだが。
まあ英文に対して細かく突っ込みたくはないので
単語でだいたいの意味を察するべき。

そんなことよりユーノ×アリサもいいなと思った今日この頃。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 02:18:52 ID:NkdwaVoH<> 追記。ちなみにどうしてもItから始めたいなら
It is that you are my master and master's partner.
(それはあなた方がマスターとマスターのパートナーだからです)

ちゃんと意味は伝わってるので気にせず書いてください>176氏 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 14:17:53 ID:KluFi+5d<> フェイト〆プリシアを只今構想中
鞭打ち→感じちゃった→失禁→舐めて掃除→気持ち悪くてゲボ→プリシアにかかる→お仕置き/ρ×σ\
ってもう誰か書いた? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 15:07:34 ID:4cEv4mBl<> プレシアな。それに行為の流れが良く分らん。
まあとりあえずは書いてみろって事だ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 15:41:57 ID:9XWmNxn7<> 中学生になって魔力と性欲を持て余すなのはさんがうぶなユーノ君をやっちまう話を希望。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 16:31:52 ID:FoOZtcTF<> 誰かリンディ×ユーノのエロ小説書いて下さい!お母さんパワーでユーノに甘えるような、 <> 高町なのは<><>2005/12/07(水) 17:10:59 ID:rQ/3ngmd<> 「お兄ちゃん、だっこ〜〜」 <> 640<>sage<>2005/12/07(水) 18:41:56 ID:1FeBfXu6<> 二人組が二組、出来事の中心部へと急いでいた。

「リニス、いけるかい・・・?」
「ええ・・・、急ぎましょう・・・・」
一方は、下から。

「ユーノくん・・」
「大丈夫、間に合わせる。しっかりつかまってて」
そして、もう一方は上から。

それぞれの友、それぞれの主への想いを胸に、傷ついた身体に喝を入れ。
大切な者たちの下へその歩を進めていた。




第三十七話 Take a shot・前編




「・・・もうやめて、お母さん。私はこんなこと、望んでない」
フェイトと同じ顔をした少女は、フェイトと同じ声で。
クロノを助け起こし、フェイトと同じ母親へと言葉を向ける。
「私はただ、お母さんのその気持ちだけで十分だった」

(ごめんね、フェイト。私のわがまま、聞いてもらって)
────ううん。アリシアの、したい通りにやって────


(ありがとう)

蒼い目の少女は応えてくれた心の中のもう一人の自分に礼を言う。
本当ならもういないはずの自分にこうして母と語る機会と身体を提供してくれた、紅い目の少女に。

「君、は・・・・?フェイト、なのか、アリシア、なのか・・・?」

(───ああ、そうだった)
フェイトの兄であるこの人にも、感謝しなければなるまい。
この人がいなかったら。いや、彼女を取り巻く様々な人達がいなかったなら。
きっとフェイトは、潰れてしまっていた。
どれほど感謝しても、し足りない。

彼女にとってフェイトは、もう一人の自分であると同時に、愛おしい妹のような存在でもあったから。
<> 640<>sage<>2005/12/07(水) 18:45:10 ID:1FeBfXu6<>
「・・・いえ。私はアリシア。アリシア・・・テスタロッサ」
「!!・・・そう、か・・・。じゃあ、やっぱりフェイトは・・・・」
「います」
クロノが表情を曇らせるとすぐに、アリシアはその考えを否定する。
「え・・・」
「まだ、ここにいます。私は今、あの子の身体を借りているだけだから」

驚き見返したクロノの目に映るのは、少女のブルーの瞳。
それは、色こそ彼の妹とは正反対であったけれど、そこに灯る純粋な光は、彼の良く知る紅き瞳の輝きと同じものだった。

「信じて、下さい」
「・・・・・・」

誰が。
誰が妹を、妹と同じ少女を信じられないものか。そんなの、兄貴失格だ。
考えるまでもない。

「・・当たり前、だ・・・僕はフェイトの、兄だぞ・・・」
「・・・・ありがとう・・・ございます」

「アリシアッ!!!」
「っ・・・」
「どういうことかしら。あの失敗作が、まだいるですって・・・・?」
「・・・言ったとおりの意味よ、お母さん。いや」

激昂しそうになっているプレシアを見返し、少女は立ち上がる。

「お母さんの姿を借りただけの、名もなきロストロギア」
「!?」
さも当然のように言ってのける金髪の少女。
その言葉はクロノに更なる驚きを与え、そしてプレシアをうろたえさせるには十分な衝撃を持っていた。

「な・・・何を言っているの、アリシア・・・・?私は・・・」
「・・・・どういう、ことなんだ・・・?」
「何度でも言うわ。あなたはお母さんの意識を利用しているだけ。虚数空間に破棄された、ただのロストロギアよ」

そう、まるで今の私と同じ。誰かの意識を乗っ取っているにすぎない。
───そんなこと、ないよ。アリシア。アリシアは───
(ありがと、フェイト)
心の声は、優しい声。もう一人の自分の言葉が、ほんとうにありがたかった。



<> 640<>sage<>2005/12/07(水) 18:46:49 ID:1FeBfXu6<>

自分に意識があることに気付いたのは、何時ごろからだろう。
何も言えず、何もできない。ただ、みているだけしかできなかったけれど。
それ以来彼女はある一時期を除き常にフェイトと共にあり、フェイトと共に歩んできた。
だから、フェイトに起こった出来事、そのほぼ全てを知っている。

(確かあれは、フェイトがはじめて「母さん」って呼んだ日)

意識を取り戻した当初、まだ「フェイト」というもう一人の自分はいなかった。よってアリシアが居るべき場所もなく。
変わった色の液体の中に眠るように収められている自分の身体を、近くて果てしない距離から見つめていた。

(私や、私の身体を見るお母さんの目は、いつも真っ赤に充血してて)
ただひとつの目的のための必死さを、明らかにしていた。
(母さんが私を蘇らせようとしてくれているってことは、すぐにわかった)

そして自分は確かにアリシアであっても、アリシアそのものではない。
アリシア復活のために残された、生前のアリシアの記憶。そしてそこに図らずも残っていた意識であるということも。
さほどの時を要することなく、彼女は理解していた。

母に触れることもできない、笑いかけることもできない。そんなものが母にとってアリシアであるわけがなかった。

(だから嬉しかった。フェイトが眠りから目覚めて、お母さんのことを呼んだときは)

自分のために身を削り、心を擦り減らしていた日々から、やっと母は解放される。
たとえ自分とは違う存在でも、この子が「アリシア」であることには変わりがないから。
やっと、母の苦労が報われる。フェイトの心の奥底に移されてなおアリシアとしての意識を保った彼女はそう思い、素直に喜んだのだった。
誰も、気付いてくれなくても。彼女はずっとそこにいた。

母と、もう一人の自分がいつまでも幸せであるように願い、見守っていた。それだけで幸せだった。

・・・しかし。

残念ながら彼女の願いに反し、その破局は早々に訪れたのであった─────。


<> 640<>sage<>2005/12/07(水) 18:53:58 ID:1FeBfXu6<> これ以上は今週は無理っぽい&長くなりそうなので今回は前編です。
・・・はい、ぶっとんだ展開なのは自分でも重々承知しております故orz

>>549
お疲れ様です。作品のほうの続きも楽しみにしています。

>>631
>こうしてはやての地獄のような一日は幕を開けた。
詳しく <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/07(水) 21:38:06 ID:3aPGnfk5<> 誰か、OVAとらハ3となのはのクロス書いてくれません? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 03:02:50 ID:UAniyugQ<> 無理!
⌒*(・∀・)*⌒が六年生になってる…
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 07:27:48 ID:pZpz4tKI<> むしろとらハ本編となのはのクロスの方が書きやすいんじゃないかと
超能力者とかロボットとか吸血鬼とか退魔師とか超人剣術とか普通にバトルに参加できそうな連中がゴロゴロと <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 08:29:38 ID:UAniyugQ<> とらハ本編だと士郎パパは死んだ設定でなければ、フィアッセが出れない。
と言うか、恭也一人最強だし。絶対に負けない御神の剣…
下手にオリジナルだと過去の傷がまた再発しますが? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 08:37:40 ID:2FFXwaNH<> >>645>>647
どこか個人のサイトでやってるところあるんじゃないか?
そういうとこ探した方がいいと思うよ。ここ一応「リリカルなのは」スレだからさ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 18:54:59 ID:OeEbRlFn<> 屁理屈を言えば一応原作の方が「リリカルなのは」の原典だ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 21:04:56 ID:2FFXwaNH<> >>650
ぎゃふん 忘れてた…orz
>>645>>647ごめんなさい
↓以後何事も無かったかのようによろしく <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 21:21:50 ID:JBOr7rkn<> とらハを知っている人の方が少ないだろうから、
かえって難しいんじゃないか。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 22:22:48 ID:WW5NpORv<> そうかな?
難しいってのは同意

ドジンで、玩具箱版なのはとアニメ版なのはが入れ替わるってネタがあったはず
スレ的にはアニメ版が下地であることが必要なんじゃね?と>>1を尊重しておく <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/08(木) 23:04:19 ID:NGN9Wd0T<> フィアッセの件は、原作者のお墨付き出てるし問題ないだろう

あくまでなのは設定優先・なのはの出番を増やす等すれば
とらハ紹介がわりにもなるかと <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/09(金) 23:34:55 ID:7Jy6VMt+<> グレアムがにゃんこ先生'sを使い魔にしたのが
12の時だったら尊敬するかも。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/10(土) 05:01:20 ID:IHYqjtA1<> そして筆おろしが自分で作った使い魔だったりしたら
もはやネ申。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/10(土) 19:35:39 ID:Bn86iJa6<> >>
フェイトいじめは最近忙しくて書いてない罠
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/10(土) 20:11:11 ID:1g4DHKVs<> >>656
壮大なオナニーだな、それ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/10(土) 20:58:50 ID:TwyXnQfT<> 素体は猫なので獣姦 <> 176<>sage<>2005/12/11(日) 02:57:36 ID:GiKYfC7I<>
17 星砕き、一番星――あの日の二人


 魔力と共に風が流れレイジングハートが光り輝く。
 先端に生まれた光は見る間に膨らみ閃光を放った。
「要領はあの時と同じ。だけど今度は込められるだけ魔力を込めて、僕がそれを抑える」
「うん、わたしの全力レイジングハートに!」
 光球が膨らむたび結界で魔力を押さえ込む。とっくに飽和している魔力は戒めから逃れようと魔力流となって暴れまわる。光球の表面を稲妻が走っては消え、バチバチと音を立てた。
 最後のチャンス。無駄にしないためにも僕もなのはも全ての魔力をそこに集中させていく。
「持ちこたえて、レイジングハート」
『All right』
 なのはの声にレイジングハートも自らの限界を省みず自分の全てを割いていく。宝玉を覆う金具にはすでにいくつものひびが耐える代償として入っていた。
『Photon bullet charge complete』
 先手を打つのはやはりヒュードラだった。最初に仕掛けてきた時より遥かに小さい魔力弾。直撃したって痛手にはならないだろう。けど今は攻撃されるだけで命とりなのだ。下手すれば自分達の魔力で自滅しかねない。
「くっ! 時間が足りないか……」
 発射態勢に移るヒュードラ。こちらの準備は未だ終わっていない。
 どうすればいい? このまま手をこまねくしか出来ないのか。
「いや――」
 簡単なことだ、守ればいいだけ。
 僕はなのはの盾なのだから。
「レイジングハート、元マスターとして頼みがある」
『What's?』
「全リソースを蒐集に割り振ってくれないか」
『There is highly danger of an accidental discharge』
 僕とレイジングハートで互いに拘束してるからこそ今は均衡させられている。どちらかがこれを解いてしまえば暴発の危険性が高まるのは当然のこと。彼女の言う分はもっともだ。
「その代わりにプロテクションの詠唱をやってくれない。魔力は僕のを使っていいから」
『Easy.But,what do you do?』
「僕が拘束と防御、引き受ける」
『Is it serious?』
 彼女から言わせて見れば無謀もいいところだと言いたいのだろう。確かに僕の考えていることは理解できる範疇を超えているだろう。
 拘束魔法でなのはの魔力を抑えこみ、なおかつヒュードラからの攻撃を防ぐ。綱渡り所ではない。綱自体ないようなものだ。
「本気。それに役割を分担した方が早いだろ?」
『Thougu it agrees to you』
「これでも一時は君のマスターだったんだ」
 使いこなしたかは別として。
「だから信じて。それに結界魔法ならなのはに負けない」
『…………』
 彼女が口をつぐんだ。
 僕の出した答え。それに彼女はなにを考えたのか。
 少しの沈黙。それを破った彼女の答えは
<> 176<>sage<>2005/12/11(日) 02:58:25 ID:GiKYfC7I<>
『……You need not like recklessness like my master』
 抑揚のない声だというのにどうしてこんなにも彼女が呆れていることがわかってしまうんだろうか。
 多分ため息でも吐きたい気分なのだろう、レイジングハートは。
「違うよ、レイジングハート。ユーノくんは元から無茶が好きだよ」
「よく言う。なのはこそさっきあんな無茶しようとしてたくせに」
『Both of them are』
 思わずおかしくなって噴出した。
 猶予はないというのになんでこんなに余裕があるのか。きっとそれは僕がなのはを、レイジングハートを信じているから。
「そうだね、お互い様。でもきっと三人なら絶対に成功するよ!」
「うん、それぞれがベストを尽くして」
『Swears it to my master and previous master』
 僕となのは、今まで別々に回っていた魔法陣が一つに重なる。お互いの心に触れるように魔力光が交じり合う。
 二人の、真っ白な、光そのもののような輝きを放つ魔法陣が生まれた瞬間――
『Bullet full fire』
 無数の紫苑が襲い掛かった。
「守りぬけ!」
 光の壁が僕らを覆い尽くす。襲い掛かる脅威はすべてその前に弾け飛び、一つたりとも僕らには届かない。
 魔力を押さえ込みながらの作業は体も心にも堪える。だけど負けはしない、絶対に。
 僕は防御と魔力の拘束――。
「全力全開! もっともっと強く!」
 なのはは魔力の供給――。
『Count down start』
 レイジングハートは魔力の蒐集――。
 既に光球はヒュードラを視界から覆い隠してしまうほど巨大なものへ成長を遂げている。
 込められている魔力はすでにスターライトブレイカー三発分以上。もしかしたらそれ以上かもしれない。
 目の前で輝く星。それは最上級の特大打ち上げ花火。
『……seven……six……five』
「ねぇ、ユーノくん」
「なに?」
「これが終わったら今度こそ町の案内してあげるからね」
 発射へのカウントダウンが近づく中、なのはがそっと囁く。
「うん楽しみにしてる」
「今度はどこにも……行かないでね」
 どこか不安げななのはの声。僕は自然と、なのはがそうしたようになのはの手を握り締めた。
「……うん!」
『……three……two……one』
  <> 176<>sage<>2005/12/11(日) 02:59:04 ID:GiKYfC7I<>  
 時は来た。
 これで全てを――
「スターライトブレイカー!」
『Supreme star』
「ブレイク――」
 ――決める。
「シューーーーーーーーーーートッ!!」
 声が重なり、爆音が轟き、ついに恒星が解き放たれる。
 空を切り、風を引き裂き、大気を押し上げ光は飛翔する。その先にいるのはヒュードラのみ。
『Distortion divide』
 声と共にヒュードラが壁を作る。星の光を跳ね返したあの防壁だ。
 星の光はあの壁の前に無残に別たれた。だけど今度は違う。ぶつける光は星そのもの。
 唸りを上げて星が壁に激突する。吹き荒れる光の嵐。星は鳴動し、その身をもって壁をじりじりと削り取っていく。
 ヒュードラの姿が水面に映したように激しく揺れ、波紋の只中で輝く星はさらに勢い増す。
 僕らにもうするべきことはない。残されたことは見守るだけ。 
(そういえばリンディさん、足止めって言ってたんだっけ)
 結局はその目的は果たせそうにない。僕たちの想いはあまりにも真っ直ぐすぎてその上を行ってしまっているから。
「……一番星みたいだね」
「そうかも」
 夕焼け空に最初に光を産み落とす星。二人で見上げたあの日の帰り道。もしそれが目の前にあったなら、きっとこんな輝きなのかもしれない。
 そしてガラスが砕けるような音と共に壁が破られる。ヒュードラに星を止める術はもうない。
『The volition of two person is not stopped』
 駄目押しのごとくレイジングハートが口を開いた。その言葉の通りに星がヒュードラの巨体を飲み込んでいく。星の表面には無数の亀裂が走り限界が近いことを知らせた。
「じゃあいくよ、なのは」
「うん」
 それでも星に込められた使命はまだ果たされちゃいない。フィナーレを飾る仕上げはこれからだ。
 あの日の夜空に咲かせた花を、もう一度ここで咲かせるために星は自分をヒュードラの巨体へと捻じ込んでいく。
「……拘束解除」
 静かに口ずさむ言葉に亀裂から光が溢れた。
「――っ!!」
 一瞬だった。五感全ては白く塗りつぶされ世界は再び影をなくす。
 最初はヒュードラが、今度は僕たちが世界を光の中へ葬った。 <> 176<>sage<>2005/12/11(日) 03:00:03 ID:GiKYfC7I<> 遅ればせながら千葉組の興奮覚めやらぬ中17話投下
A'sが燃えてこちらでも燃えていただければよいなと

>>640
毎度GJです
アリシアをそう出しましたか
いや、今日本編でmえd

期待してますよ。これからも頑張ってください

>>631
ほのぼのはいいねぇ
こういう短い話でもこのスレではいい肥やしです
余裕があったらどんどん投下しちゃってください

>>633〜635
あ〜やっぱりボロがでたかorz
当方、某翻訳サイトで推敲してたのはやはり限界があるか
一応原文Because it is master and master's partner.で普通に翻訳できたので
いろいろ英訳する文も変えて試したんですが、英語ムズカシイヨ

最近暇が出来なくて辛いっす
取り合えず今書いている、もしくは構想中なのは
「彼女の守り手」 ユーノ×なのは(現在ストック0)
「執務官&執務官補佐の日常」 エイミィ×クロノ(前に投下したあれの続きです)
「リリカルなのはstep(仮)」 一期の私的続編(アリサとすずかを魔砲少女にしてみました)
三番目はもう趣味の範囲内ですo...rz 

一応の近況報告でした、ではノ

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/11(日) 21:02:28 ID:EwJ7tLpX<> ヴィータと新しい子のはやての取り合いとか妄想するのも面白そう。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/12(月) 03:16:21 ID:ktCNXlEN<> >>663
乙です!っていうかストック0か('A`)

翻訳サイトは複文とかは適当に翻訳するからな…。
どうりでところどころ違和感があると思った。主に主語が。
俺は英文を日訳する時には参考に使うけど日本文を英訳するときは自力。
というかアニメ本編に合わせてRHがよくしゃべりますねw
('A`)「…僕より台詞多くない?」
*●「You're imagining things.(気のせいですよ)」
('A`)「防御プログラムと刺し違えれば注目されるかな…」
*●「You can't be serious!(本気ですか!)」
('∀`:)「う・そ」
*●「A.C.S stand by」
('A`;;:;.:..


<> 名無したん(<>sage<>2005/12/12(月) 03:40:01 ID:TB8RJ6IM<> ⌒*(・∀・A`)*⌒ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/12(月) 18:57:38 ID:TcKJMClw<> わたしとひとつにならない?
それはとてもきもちいいことなのよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/12(月) 21:10:59 ID:/8XqADjQ<> ⌒*(・∀・A`)*⌒

⌒*(・∀・`)*⌒

⌒*(・∀・)*⌒   <あ、あれ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/13(火) 00:32:16 ID:AalyowTC<> >>666を取るとは・・・
悪魔め・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/13(火) 01:14:57 ID:NSMdjoGt<> 原点に戻って なのは×フェイトのらぶらぶクッキング希望 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/13(火) 09:17:59 ID:ne7t9GTg<> 高町家に引き取られたフェイトシリーズはどうなったんだろう <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/13(火) 12:15:36 ID:chXKUz7k<> 高町家に引き取られたフェイトなんて懐かしいなw

あれ書き初めたのは実は俺な罠

倉庫漁ったら載ってて思い出したw

捕われのフェイトは今後フェイトの扱いで迷って書いてないw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/14(水) 00:15:53 ID:LJUOb+en<> それもまたひとつの選択ですにゃ <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/14(水) 00:37:48 ID:tnYLtssi<> >>672
最初のって半角二次の?
この部分は別板なので保管庫には置いてないけど
置いた方がいい? 置いていい?

自分が単なる読み手の一人なら、あった方がいいって
言えるんだけど。

あと保管庫の掲示板が死んでいます。
なので、もし修正や削除依頼があったら
スレの方にお願いします。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/14(水) 01:33:50 ID:WIvMg/ZM<> 保管庫にあるやつは二日からだからちょつと違和感を覚えたんだ

本スレか虹に一日目として書いたような気がする <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/14(水) 08:40:55 ID:qPMmKvLA<> 思い出したw あれかw
激しく乙 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/14(水) 13:35:22 ID:WIvMg/ZM<> なんかアレのせいでフェイトがいじめられキャラのイメージが付いたって本スレの奴らが書いてたなw <> 640<>sage<>2005/12/15(木) 21:19:18 ID:82YIU1+M<> 第三十八話 Take a shot・後編

(それからのことは、フェイトも覚えてるよね)

本当に、色々なことがあった。
アルフの誕生、リニスとの別れ。
なのはやクロノ達と出会い、ぶつかり、背を預けて戦った日々。
そして、母・プレシアとの別離。

それらすべてを、アリシアはフェイトと共に歩んできた。
フェイトが笑っているときも、辛い時も。いつもアリシアはフェイトのことを、彼女の心の奥底から見守っていたから。

(だから私を復活させようとしたお母さんの計画は、ある意味失敗。私は復活したのでもなんでもなく、最初から「ここにいた」んだから)
ただ何一つ出来ない裏の存在であったのがフェイトと入れ替わったことで、表にでてきたというだけのこと。
───アリシア───
その証拠に、フェイトもこうして「ここにいる」。


───ごめん、ずっと気付けなくて───
(ううん、いいの。だって私は、本当ならもういないはずの人間なんだし)

あの時。
プレシアがすべてを無に帰する闇へと落下していった時、自分も消えるつもりだったとアリシアは言う。

(フェイトにはもうあの白い子が・・・なのはがいてくれる。だからきっと大丈夫だと思ったから)
本来の、自分の居るべき場所に帰ろう。ひとりぼっちのお母さんの下へ。そう思っていた。
側に居るのが実の娘の骸だけ、そんな世界に母一人を捨て置くことなどできようもない。
(だけど・・・できなかった。お母さんが言ってたから。くるな、って)
奈落に吸い込まれ行くプレシアの、母の視線がフェイトの身体を越えて、自分に語りかけているような気がした。
フェイトと一緒に、生きて行きなさい。そう言っているようで、ほんの一瞬彼女が見せたやさしい視線。
フェイトさえも気付かないほどわずかな瞬間であったし、その解釈は身勝手で誤ったものかもしれないけれど。
それは精神だけの存在、言わば感覚の塊であるアリシアの知覚には確かに届いていた。





「・・・だから私にはわかる。あなたは私とフェイトのお母さんじゃない」
「な・・・アリシア・・・?」
「さっきの紅い光に包まれた時、お母さんの記憶が流れ込んできた・・・あなたはお母さんの願いを利用してるだけ」

目の前にいるのはロストロギアの生み出した単なる幻影で。
古代遺産に過ぎないそれに悪意や意図があって母の想いと繋がっているわけではないのだから。
悪用しているとは言わない。不可抗力だった。
あくまでこのロストロギアはその持っていた機能に従って起動しただけなのだ。
言い方は厳しかったけれどアリシア自身、そのことはちゃんと理解している。

──フェイトとアリシアが「入れ替わる」瞬間、彼女達が見たもの。
それは暗闇の中に漂う深紅の宝石と、その中へと吸い込まれゆく九つのジュエルシード。
虚数空間とは思えないほど高すぎる濃度の魔力、その紅き光を全身に浴びて生を終えんとする母の見た、最期の光景だった。 <> 640<>sage<>2005/12/15(木) 21:21:50 ID:82YIU1+M<>
「これ以上、お母さんの想いを傷つけないで」

「それ、は・・・違う、違うわ、アリシア、私は・・・・!!」
「違わない!!あなたがお母さんなら、どうして私の眼は青なの!?フェイトと同じ、紅い眼だったはずだよ!?お母さんが娘の眼を間違えたりしないよ!!」
「アリシア・・・!!」
「確かにお母さんは、最期に私との生活を願ったのかもしれない。けど・・・もう、やめて・・・」
「・・・・」

本当に、そうなのか?
最愛の娘が言うように、自分はただの幻だったのだろうか?
紅き宝石と出会い庭園で目覚めるまでの、空白の時間をプレシアは自問する。

「私、は・・・私は・・・あなたの・・・」

だが、その記憶からは。
何も、出てこなかった。
自分の身に起こったであろう何かが、全くの白紙のページとなってしまっている。

私は、誰。
アリシアの、母。プレシア・テスタロッサ。あるいは・・・・ロストロギアによって作られた虚像?
わからない。
自分は、誰なのだ?

・・・わからない。

・・・・わからナイ。

・・・・・わかラナイ。

・・・・・・ワカラナイ。

「グ・・・」
「もう、お母さんを自由にしてあげて・・・!!」
疑問に荒れる心。そして脳髄を掻き回されるような激しい頭痛がプレシアを襲い、彼女は頭を抱え苦悶する。
それと同時に紅き人外の魔力がその全身から噴出し、膨れ上がっていく。




(あと・・・少し)
ロストロギア──母の魔力の噴流が起こす風を頬に受けながら金髪の少女は、じっと時を待っていた。
目の前の母が、母でなくなる、その時を。 <> 640<>sage<>2005/12/15(木) 21:23:42 ID:82YIU1+M<>
───アリシア・・・いいの?───
(言わないで、フェイト。言っちゃ・・・ダメ。私だって、辛いよ)

フェイトの声が、心配そうに語りかけてきた。その声もまた、アリシアの今の気持ちと同じく辛そうな響きが含まれていて。

(うん、ダメ・・・・だね、やっぱり。違うって頭ではわかってても、「お母さん」が苦しんでるところを見るのは)
───・・・・うん・・・───

姿形はどこをとってみても「プレシア・テスタロッサ」そのもので。実体なきかりそめの肉体、精神とはいえ、
その根本となったのは彼女達の愛おしき母親の想いなのだ。狂い悶える姿に二人の心が痛むのも、当然である。

───アリシア、代わろう。やっぱり私が───

ああ、また。どうしてフェイトは、この子はこんなにも自分を犠牲にしようとするのだろう。
いつもいつも辛い役目を背負ってきたのは、この子のほうだというのに。
(やめてよ)
(一人で抱え込んじゃうのはもうやめて)

───だけど・・・───

(なにもできないのは、見てるだけはもう嫌なの。フェイト、お願い)
(私にも、やらせて。私にもお母さんを止めさせて)

フェイトにばかり辛いことをさせる自分はもう、たくさん。
だからせめて、自分が原因となったことくらいは自分の手で落とし前をつけたかった。
生きていた頃のアリシアには魔法を使う資質はなかったけれど、今の身体はフェイトのものだ。
フェイトほどの力ではなくても自分にだって使えるはず。

(バルディッシュのほうをお願い。この子の主は、あくまでフェイトだから。私じゃ、扱えない)
───アリシア・・・───

改めて両手で持ちなおした漆黒の斧は、ただ見ているだけだった自分の想像していた重さより、もっとずっしりとした手ごたえがあって。
自在に彼を扱っていたフェイトの凄さを再認識させられるけれど。

もう、フェイトだけに辛い思いをさせはしない。
自分のように見ているだけの者の気持ちも味合わせたくはない。
だから。

(やろう、フェイト。私達で・・・二人でお母さんを、止めよう)

───・・・・・───
(お願い)
フェイトが返事を返す代わりに。

『scyth form』
「バルディッシュ?」

寡黙な鋼色の戦斧が、その姿を光の大鎌へと変え主の意を代弁する。

(・・・ありがと。いくよ、フェイト・・・!!)
───うん、アリシア───

<> 640<>sage<>2005/12/15(木) 21:24:12 ID:82YIU1+M<> 彼女達は、一人ではない。孤独に死んだ少女でも、孤独に生まれてきた少女でもない。
フェイトと、アリシア。彼女達は、二人で「ひとつ」。その身体も、そのうちに秘めた、想いも。すべてが重なっている。

「・・・・・」

時は、きた。正面に見据える女性にはもはや母としての意識はない。
ロストロギアによってつくられたそれは母の姿を模しただけのただの操り人形。討つのに迷いはない。
あれを討って、母の記憶を忌まわしき古代遺産から解放する。それこそが二人の願い。

その想いを叶えるべく。金髪の少女は光の刃を、黒き魔女へと向けた。
<> 640<>sage<>2005/12/15(木) 21:35:46 ID:82YIU1+M<> 前後編に分けた割りにあんまり意味なかったorz
体調を崩してなんだかもう色々ヤバスな状態で書いた38話投下ですorz
長々と続けてきてしまったこの話ですが、多分もう10話切ってます。
・・・・・・・・多分ねorz
なのであと少しだけこの駄文にお付き合いいただけると有難いです。
着地点はもう決めてありますので・・・。もうちょっとだけ辛抱をorz

>>176
ほんともう176氏の文を見ると自分の文章力のなさを痛感させられますorz
ストックゼロは自分もですんで、はい。

>>549氏、>>675
一日目、見たいです。やっぱり最初からあったほうが。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/16(金) 02:28:07 ID:triLUOPB<> >>640氏GJ!!!!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/17(土) 09:31:36 ID:L0Ds4j47<> 捕手歩取保守 <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/17(土) 16:52:41 ID:p06pUJAE<> 30KB超えてもまだ区切りが悪いので、気分転換に保管庫更新。
TOPページが肥大しすぎたので構成を変更、エロ/非エロ等の区別を追加。
非エロはシリアス系と萌え系に分けようか思案中。
登場人物別サブメニューも欲しいけど、自分の首を絞めそうなので悩み中。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/17(土) 22:48:19 ID:WtDOjnCu<> >>685
乙彼様です。個人的にはえろえろユーノをまた読んでみたいです。w <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/18(日) 18:11:04 ID:7jg4GbyW<> 甘酒一杯で酔っ払ってザフィーラに絡むシャマル、同じく酔っ払ってひなあられを投げ散らかすシグナム、あまりの惨状にリインフォース発動させるはやて。

そんな八神家のひな祭りを見てみたい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/18(日) 19:44:46 ID:bqdlWj/l<> >>687
ヴィータは? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/18(日) 19:54:19 ID:7jg4GbyW<> >>688
そういやいない・・・。ヴィータはシグナムにひなあられ投げつけられる役で。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/19(月) 20:41:02 ID:cEfqWz71<> ゲボ棒で全部打ち返すヴィータ <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage ユーノ物は書けて二月頃かなぁ<>2005/12/19(月) 21:58:11 ID:bY4L3G3q<> ((・∀・)x)) 「すずかちゃん、わたし足が治ったらしてみたいことがあるの」
((・∀・)x)) 「一人じゃできないことなんやけど……」
)(^ー^)( 「そうなんだ、わたしでよければ手伝うよ」
((・∀・)x)) 「ありがとうな、すずかちゃん」
)(^ー^)( 「それでどんなことなの?」
((・∀・)x)) 「えとね、電気アンマ!」
)(^ー^)( 「…………え”」
<> 176<>sage<>2005/12/20(火) 00:03:27 ID:e06tHeqE<>
18 二人の少女と機械の竜

 全てが終わった。目の前にいた機械竜は半身を跡形もなく消滅させ完全に息の根を止めていた。
 傷だらけの腕、空っぽの魔力、ボロボロの体。誰もが満身創痍でもう戦うことも、むしろ動くことさえできそうもない。
「……はぁっ」
 なのはが崩れるように座り込んだ。ぐったりとした体はそれこそゼンマイが切れてしまったように動きを止めている。
「ふぅ……」
 僕は僕で据わることも動くこともしないでただ空を見上げていた。腰を下ろしたら立てる自信がなかっただけだけど。
 相変わらず右手からはドクドクと血液が流れ今も地面に赤い水溜りを作っている。無理をしたせいで出血も少し増した感じがした。それでも魔力がすっからかんになった僕にとってそれを止める術はない。
 その内誰かが助けに来てくれるだろう、なんて気楽に考えことぐらいが僕に出来ることか。
「終わったの……?」
「多分ね」
 どこか上の空でなのはがぽつりと漏らした。
 いまいち実感が沸いていないような口ぶりはさっきまでの現実があまりに非常識すぎたからなのだろうか。そう言われれば目の前の屍も本当に生を失っているのかすらなんだかあやふやのような気がする。
「なのはっ! ユーノ!」
 風と共に懐かしい声と姿が目の前に降り立つ。翻るマントに右手に握られた黒の斧。艶やかな金髪は結ばれたおさげと共にふわりと揺れた。
 画面越しでない彼女、久しぶりの再会。
「……フェイトちゃん!」
 覇気の戻る声。その声にフェイトは頷きで応える。
「二人とも大丈夫……なんて言えないよね」
 僕たちの姿を一通り見てフェイトは俯いた。
「もっと早く来てればこんなことにならなかったかもしれないのに」
 自分を責めているのだろうか。バルディッシュが小刻みに震えていた。
「大丈夫だよ。フェイトちゃんだって大変だったんでしょ? 気にしないでいいよ」
「でも――」
「わたしが言うんだからいいの。それに、久しぶりに会えたんだから悲しい顔しないで」
 少し口調を強くしながらなのははゆっくりと立ち上がる。疲れのせいだろうか、おぼつかない足取りは危なっかしくて見てられない。
 なのははフェイトに近づくとその手を優しく包みこむ。確かめるようにしばらく握り、突然ふっ、と表情を崩した。
「会うときはいつも笑顔の方が絶対いい。だからほら、笑って」
「……なのは」
 言葉は不思議だ。あんなに陰鬱だったフェイトの顔がもう笑っている。なのはに促されるままにフェイトは少しずつ顔に笑みを灯していく。
「うん、なのは」
「そうだよ、笑ってる方がフェイトちゃん可愛いしね」
「えっ!? そ、そうなの?」
 さらりと飛び出した一言に今度はフェイトは慌てふためく。どうしていいのかわからないみたいでおろおろしながら僕の方を見てくる。
 助けを求めるような視線が赤く染まった頬と相まって確かに可愛いく見える。
「そうだね、フェイトには笑顔の方が似合ってるよ」
 訂正、間違いなく可愛い。
 僕にまでそう言われて流石のフェイトも少しの戸惑いを見せた後にはにかみながらも微笑み返す。
「えと二人ともありがとう……嬉しい」
 最後の最後に消え入りそうな声でフェイトは締めくくった。なのははフェイトの言葉に今一度大きく頷き顔を輝かせた。
「そ、それじゃ二人とも今転送するから」
「うん、お願いするよフェイト」
「うん」
 頷き、僕らの足元に魔法陣が広がる。
「座標軸N2325、89A7、N222、973O、H12A……開け、誘いの扉よ。我が主、ハラオウンの元へ」
<> 176<>sage<>2005/12/20(火) 00:04:43 ID:e06tHeqE<>
 すぐに詠唱が終わる。まだ何か妨害があるかもと緊張していた僕も、ようやく体の力を抜くことが出来た。
「じゃあいくよ、二人とも」
「うん、なのはも――」
「フェイトちゃん、後ろ!」
 遮り飛び出した悲鳴。すぐにフェイトが振り返り、僕もその方向を見る。
 大きな塊が動いている。ゆっくりとだけどそれは確実に生きていた。
「そんな……なんで」
 頭を思い切り金槌か何かで殴られたみたいだった。
 半身を失って、残った体もボロボロなのになんで動けるのか。執念、とでもいうのか。ヒュードラはこちらを見つめて千切れた腕を伸ばそうとしていた。
「っ! まだ二人を傷つけるというのなら――」
 さっきまでの姿が嘘だったようにフェイトの様子が一変する。僕たちを守るように前に立ちふさがり鋭い声を響かせる。
「――あなたがなんであろうと私が相手をする!」
 黒き戦斧――バルディッシュを突きつけフェイトが高らかに言い放った。
 そしてその声を聞いた途端ヒュードラの動きが止まった。
 威圧されたのか? それとも力尽きてしまったのか。
『…………Arrive,arrive at master's place』
 もう聞かないと思っていた声が全てを物語っていた。
「えっ……?」
 驚きの声を上げたのは僕やなのはでなくフェイト。
『……master…………master Alicia……』
 ヒュードラが再び動き出す。何度も何度も、彼女でない彼女の名前を呼びながら。
(違う……その子は――)
 それ以上の言葉を言うことができない。気がつけば僕らの真上にヒュードラの腕が影を作っていた。
 フェイトは動かなかった。時が止まっているようにじっとその場を動こうとしない。そしてヒュードラの腕がゆっくりとフェイト目掛けて下ろされていく。
「フェイトちゃん! 避けて!!」
 なのはが叫ぶ。その声さえ届かないのか、フェイトは一向に避けるそぶりはおろか動くそぶりも見せない。
 アリシア。その名前が彼女にどれほどの衝撃を与えているのかなんて想像も出来ない。想像しちゃいけないんだ。
 彼女にとっての代わりでしかなかったフェイト。あの日、あの時、母親であるプレシア・テスタロッサ自身から拒絶され一度は心を砕かれて。
 今はなのはやみんなが側にいる。だからフェイトも自分を始めることが出来た。
(だけど……)
 残酷すぎる仕打ち。これがプレシアの意図したことでなくたってあんまりだ。
 きっとヒュードラは何も知らない。ただ自分の記憶の中にあるアリシアを目の前に見ている。
「フェイトちゃんに……触るな!」
 レイジングハートを何とか構えるなのは。だけど全ての魔力を使い果たしたなのはには魔法を使うことは出来ない。立っているだけでもやっとなはずだ。
「結界を――!」
 僕だって気持ちは同じだ。まだ、まだなんとか包囲結界ぐらいなら張れる。
「待って!!」
 だけどフェイトは僕たちを止めた。
「……いいの。この子は私に会いに来てくれようとしてたんだから」
 振り向いたフェイトの顔には笑顔。そこに恐怖なんてものはなくてただ真っ直ぐな笑みがあった。
 穏やかな笑みを浮かべてフェイトは両腕をヒュードラへ差し出す。
「おいで……ヒュードラ」
 そこに立っていたのはフェイトなのか、アリシアなのか。
 もう手とは呼べない、残骸と化した手が彼女を覆った。あまりに弱々しく、そして優しく手が彼女に触れた。
『……I haven't seen you for a long time』
「うん、そうだね」
『How are you?』
「元気だよ」
 まるでずっと昔から知っているように、懐かしむように二人が言葉を交わしている。
「何年ぶりだろうね」 <> 176<>sage<>2005/12/20(火) 00:08:32 ID:e06tHeqE<>
『Four years……or five years?』
「そうだね、私あの時五歳だったから」
『You have grown』
「まだまだ子供だけどね」
 目の前の少女がアリシアでないと知ったらヒュードラは何を思うのか。
 怒り狂う? 悲しむ? それとも……。
『Master……I have a favor to ask you』
「なに?」
『Please destroy me』
「……でもそんなことしたら君は」
『My body wouldn't live long time anyhow.……Before lose my senses and hurt you』
 そっとその手が離れていく。影は差し込む光に追い払われ再び彼女を照らす。
『I want to sleep at the will of you at the end』
 語られる言葉はとても悲しくて、その言葉に今まで見えなかったヒュードラの優しさが表れていた。
「それでも……」
『Please……Please master.I don't want to repeat tragedy』
 そうしてわかった。ヒュードラは過去だけを見ていないことが。
『Give the end to me as you got start』
「ヒュードラ…………」
『Please don't cry Alicia,Fate』
 彼女は泣いていた。ヒュードラはそんな彼女を慰めながら片腕を広げる。きっと彼女から最後を受けるために。
「……バルディッシュ、あれ使うよ」
『Yes.sir』
 飛翔。彼女が遥かな空でゆっくりと愛杖を水平に構える。
「君の想い、ちゃんと果たすから」
 刹那に広がる金色の魔法陣。同時に紡ぎだされる雷光の調。
「アルカス、クルタス、レイギアス――」
 光が生まれる。無数に輝く光球は雷光を秘めた雷の化身そのもの。
「この手に煌く雷神よ――、我が声に応え光となれ――」
 バルディッシュが天高く掲げられる。宝玉が一段と輝きを増し、次には光球がバルディッシュへ次々飛び込んでいく。
「バルギル、ザルギル、プラウゼル――」
 注ぎこまれる金色の魔力。眩い力はその度にバルディッシュを光へ変えていく。
 やがてバルディッシュは光の繭に包まれ唸りを上げた。
「闇を貫く雷鳴――! 夜を切り裂け閃光の槍――!」
 そしてわかった彼女の魔法が完成する。
 あるべき全ては彼女の右手へ、バルディッシュへ。
<> 176<>sage<>2005/12/20(火) 00:09:30 ID:e06tHeqE<>
「いくよバルディッシュ!」
『Yes,Sir』
 右手の中でバルディッシュが踊る。
 逆手に持ち替えたそれはいっそう輝きを増し、膨大な魔力は波動となって溢れ出して行く。
 その中で彼女は体を仰け反らせ、腕を大きく振りかぶる。
「ボルテックランサーーーーッ!!」
 解き放たれた雷光、空を引き裂いていく一条の光。
 二対の羽が揺らめき、まるで羽ばたいてるように錯覚を起こさせる。それは龍のようで鳥のようで、僕には神話やおとぎ話にでてくる幻獣のように映った。
 雷は奔流となって全てを飲み込んでいく。ヒュードラは動こうとはしない。来る運命に身を委ねていた。
 貫く閃光。一瞬、それだけで彼を絶つには十分だった。
 腹に風穴。膨大な魔力は穴を開けるだけでなく彼の肉を引き裂き焼き焦がす。
 獲物を仕留めた雷はそれでもまだ勢いを止めはしない。すぐに弧を描いて反転、とどめの一撃を叩き込んだ。
 胸から光が噴出し巨体は成す術なく消滅させられる。これが彼が望んだ結果。
 彼女の手に舞い戻るバルディッシュ。きっと彼女の眼にも崩れ去らんとする彼が見えるのだろう。
『…………I'm glad to see you and your heart at last』
 雷光の魔力は残された体を蝕んでいく。徐々に金色に変容していく中、彼が最後の言葉を彼女に送る。
『Thank you』
 ――終結。
 ヒュードラの体はバラバラになりながらある物は大地に、またある物は落ちることなく中途で光へ還っていく。断続的な振動に空へ昇る光の粒。どこか幻想的で、けどやっぱり悲しくて。
「……ひっく。うぅ……ぐす」
 なのはの嗚咽が聞こえる。気がつけば僕も泣いていた。
 風が吹き最後の光が天へ還る。どこまでも、どんなに高みへ昇ってもそれはずっと輝いていた。
 もう一つの一番星が空を飾った。
<> 176<>sage<>2005/12/20(火) 00:10:34 ID:e06tHeqE<> 18話ができました。それだけですよ。
もう好き勝手ですいません。執筆スピード落ちたしorz
英語は相変わらずドヒャーな出来ですが見逃してください。
休みに入りましたのでこれから一気にスピード上げられると思います。
早く、早くユーノとなのはを合体させなければ……。
こちらあと予定では6〜7話で、目標年内完結です。

549氏
保管庫どうもご苦労様です。
ユーノ物、期待したり。むしろ電気アンマァ('∀`*)

640氏
拙い文章ですよ、本当に。氏の方が見習うべき所が多いです。
辛抱なんていわず楽しませてください。
アリシア三期に出るかなぁ(オイ)。

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/20(火) 01:14:31 ID:BUBB719m<> ユーノに電気アンマァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/20(火) 17:21:09 ID:bYmJUJoI<> そろそろガチ百合ものが欲しい <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/12/20(火) 23:25:56 ID:OPmi+D0g<> 誰かシグナム×シャマル書いてクレ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/21(水) 11:41:14 ID:z5AA7QaE<> そろそろ泣き虫のリーンフォースたんネタで・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/21(水) 17:09:27 ID:8V6UelZL<> ソレダ! <> 640<>sage<>2005/12/21(水) 22:41:34 ID:VdhDZTvN<> 次の話完成したので投下しようと思ったんですが、
スレの容量てあとどのくらいです?いくらまでだったか失念。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/21(水) 22:42:04 ID:8QTMx75k<> 最終回がどうなるか判らないだけに、リィンたんネタに手を出すのはちょっと怖いかも。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/21(水) 22:43:23 ID:8QTMx75k<> いま458KBかな。 <> 640<>sage<>2005/12/21(水) 22:57:42 ID:VdhDZTvN<> 480KBまででしたっけ?重ね重ねスマソ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/21(水) 23:57:48 ID:8QTMx75k<> 480KB越えて一週間書き込みがなかったらDAT落ち。
500KBが書き込める最大上限。 <> 640<>sage<>2005/12/22(木) 00:13:03 ID:D02miYX+<> おk、把握。てか割と余裕あったのね。
・・・・むしろ俺の一度に書く量が極端に少ないだけかorz
誤字チェック作業後明日投下します故お待ちを。





・・・・と打ってたら揺れた <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 02:21:27 ID:bpT8yJSl<> >>707
+wktk+ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 02:23:06 ID:6tZeKrK6<> 三重か愛知か。クリティカルな情報は出すものではないぞw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 11:08:34 ID:bpT8yJSl<> >>709

? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 11:26:12 ID:z2B0tQV8<> >>710
三重民だけど、昨日の深夜にちょっとした地震があった
そんだけの話かと


名前を呼べないヴィータに業を煮やしたなのは様がお仕置きする展開を考えてたのに
あっさり呼びやがってヴィータの野郎(*´Д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 12:02:27 ID:bpT8yJSl<> >>711
地震ってあったか?俺は三重県民だけど感じなかった… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 14:54:35 ID:4qadv/E+<> 大きい地震じゃないから、三重でも津の方でないと判らんかったかも。
<> 640<>sage<>2005/12/22(木) 19:18:06 ID:CB7dSHLU<> 第三十九話 Triangle heart


───右側への対応が、少し遅い・・・かな───
流石にフェイトは、場慣れしている。
魔法戦闘に不慣れなアリシアに代わって己が身体の魔力をうまく制御しながら、その動きに気を配ることも忘れない。

───バルディッシュ、アリシアは左利きだよ。右への反応、お願い───
『yes,sir』






眼前で起きている出来事に、クロノは正直驚いていた。
杖と杖が交差し、火花を散らし。
金髪の少女は黒衣の大魔導師──正確にはその姿や能力をロストロギアによって再現されたコピーではあるが──とほぼ互角に戦っている。
理性を失っているとはいえ、その力は本物のプレシア・テスタロッサとはさほど変わりはないはず。むしろそれ以上だろう。
万全の状態のクロノやフェイトならともかく、随分消耗しているその身体でしかも素人のアリシアがこれほど戦えるとは、クロノも思っていなかった。
(本当に・・・戦っているのは「アリシア」なのか・・・!?)
その動きに戦闘を行っているのが自分の妹のままであるかのような錯覚すら覚えるクロノ。
残された記録では彼女はプレシアの魔力資質を大しては受け継いでいなかったはず。
ミッドチルダの人間である以上魔法が使えないということはないだろうが、ほぼただの一般人と言っていい。
クロノの驚きもその意味では至極当然であった。
(・・・あるいは、資質が単に眠っていただけか・・・?母親のプレシアすら気付かなかったほど、奥深く・・・?)





『Difencer』
「く・・・!!」
プレシアの光弾をシールドで受け、衝撃に後退したアリシアの心にフェイトが注意を促す。

───アリシア、できるだけ避けて。魔力にもうあんまり余裕がないから───
「わかってるっ!!」

更に飛んでくる数発の攻撃をぎりぎりで避けつつ、アリシアはその声に叫び返す。
あまり感情を露にしないフェイトに比べ、彼女はいささか熱くなりやすい性格をしているようだった。

「っ・・・く!!これじゃ・・・・!!」
───うん・・・やっぱり「母さん」は、強いね・・・・───
「だからわかりきったこと、言わないでよ!!っ・・・と!!」
振り向きざまに放ったフォトンランサーはシールドに弾かれ、そのまま四散していく。
舌打ちする間もなく(これがフェイトならば元からほとんど舌打ちなどしないのだが)着弾する光弾をかわすため跳躍するアリシア。

母の心をこれ以上傷つけないため。願いを汚さないため。そう決意し戦うアリシアは、戦闘経験のない彼女としてはよくやっている。
だが、どうしても決め手に欠けているということもまた、事実。そのことについて彼女がいらつきはじめていることはフェイトも把握していた。
戦闘が初めてのアリシアが焦りを感じるのも仕方のないことではあるとは思うが。
<> 640<>sage<>2005/12/22(木) 19:19:20 ID:CB7dSHLU<>
「あーもう、硬い!!フェイト、何かないの!?」
───この状況じゃ、どうにも・・・・母さんの攻撃さえ、しばらく止めることができれば・・・───
「・・・無茶言わないでっ!!」
魔力の残量からファランクスシフトは無理にしても、ある程度の大技なら使える。
しかしそれでも母のバリアーを抜くのは厳しい、フェイトはそう考えていた。

「けどこのまんまじゃいつかやられちゃうよ!!?」
───アリシア、落ち着いて。今は冷静に───
「だけど!!」
苛立ちと共にフェイトに叫ぶアリシアだがどちらにせよ状況は厳しい。

立ち回りをアリシアが担当し、
魔法の制御やバルディッシュへの意志伝達にフェイトは集中して。
そして更に防御などの総合的な補助をバルディッシュが行っている、そんな状態で。

三人がかりでやっとここまでプレシアと互角に戦えているのだ。これ以上を望むのは贅沢と言えよう。。

とにかくまずはアリシアの頭を、冷やさないと。
そう思い立ったフェイトであったが。


「・・・・ア・・・」
「!?」
「アリシ・・・ア・・・」
遅かった。彼女が語りかけるより先にプレシアのつぶやきが、アリシアの意識をそちらに向けさせる。
「・・・アリ・・・シア・・・私と・・・・一緒に・・・・」
「く・・・・言わないで!!お母さんの姿で、そんな・・・!!」
「アリシア・・・」
「しつこい・・・!!この、黙りなさいよっ!!」
光弾の嵐をかいくぐりながら、「母」の言葉にアリシアは一層苛立ちを募らせていく。
ただでさえ彼女は冷静さを失いかけているというのに。
埒の開かない戦況に加えプレシアの言葉はアリシアの神経を余計ささくれさせるのに十分だった。

「我が望み・・・愛しき者の再誕・・・我が望み・・・愛しき者との永遠・・・」
「この・・・言わないでって・・・!!」
───アリシア!!落ち着いて・・・!!───


「我が望み・・・贋作の、抹消・・・」
「!!言うなって・・・・」
───アリシア!!───
「言ってるでしょっ!!!」

フェイトの止める声も、聞き入れることなくつっこんでいく。

贋作、その致命的な一言に完全に頭に血を昇らせて。
フェイトは贋作なんかじゃない。大切なもう一人の私。そしてかけがえのない妹。
フェイトが贋作だというのならば、母の姿を模したお前は何だというのか。
言わせない。
もう、これ以上お母さんの顔でそんな言葉、吐かせてなるものか。
お前とフェイトは違う。この子はちゃんと意志のある、人間だ───・・・・!!
<> 640<>sage<>2005/12/22(木) 19:20:11 ID:CB7dSHLU<>
「贋作の抹消・・・・愛しき者との永遠・・・・」

だがアリシアの怒りを意に介する風もなく──既に理性というものが存在しない以上当然だが──目の前に迫る「母」は無機的につぶやき続ける。
自分の思い通りにならぬ娘、アリシアさえもを紛い物と認め、その抹消をすべく魔力を行使する。

「ってえええぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

両手に構えたバルディッシュを、横薙ぎに打ち据える。
バリアーと斧の纏った魔力が干渉しあい、火花を散らすも、強固なバリアーはびくともしない。
「フェイト!!もっと、もっと魔力を!!」
───アリシア!!お願いだから冷静になって!!───
「はやく!!これじゃこの盾破れない!!」
『Please become calm,sir』(落ち着いてください)
───アリシア!!───


「まずい・・・!!あの距離じゃ・・・!!」
妹達の迂闊な攻撃。今までは動き回っていたから当たっても防げる程度の攻撃しか受けていなかった。しかしあの至近距離で動きを止めてしまっては。
「仕留めてくれって言っているようなものだぞ・・・!!」
だがそれを助けようにも、クロノの今の身体では、碌に身動きも出来ない。
まだフェイトから受けた電撃による麻痺が残っている。見上げることが精一杯だ。

(く・・・こんな時に・・・!!)




「フェイト!!アリシア!!離れなさい!!」
「「・・・え?」」
響いた女性の声に、クロノが、アリシアが、同時に振り向く。
そしてその声に合わせクロノの横を抜ける紅き姿は、徐々にその身体を人型へと変化させゆく彼女の従者。
「フェイト!!」
「っ・・・リニス!?アルフ!?」
───アリシア、よけて!!───

アルフの跳躍に、声の主は再び叫ぶ。
彼女達の意図を汲み取ったフェイトの指示を、リニスの登場に半ば混乱しつつあったアリシアは今度は素直に聞く。

「アルフ、今です!!」

指示に従いアリシアが身を翻した直後、後退した彼女と入れ替わるように。

「砕けろおぉっ!!!」

プレシアの展開するバリアめがけ、渾身の魔力を乗せた拳が叩き込まれた。
バリアブレイク。
主の攻撃を通す、ただそれだけのための、アルフ必殺の一撃が。



<> 640<>sage<>2005/12/22(木) 19:26:49 ID:CB7dSHLU<> 昨日言ったとおり本日投下。
バルしゃべってくんないなーほんとorzしゃべらせ所が難しいです。
フェイトが不満がるわけですわ。

アリシアは性格フェイトと正反対という感じにしてます。
え?そうは見えない?





orz <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/22(木) 21:23:52 ID:bpT8yJSl<> >>640氏GJ!
アリシアは…見掛けによらず意外とこんな性格だったりするかもw
うまいですねーウマーウマー

何言ってんだ俺(´・ω・`) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/24(土) 08:58:29 ID:FsqRSILb<> >>717
乙&GJ
フェイトとアリシアは充分対照的に
演出できてると思いますよ。
これからもガンガレ!


すべてが終わった後、フェイト&アリシアを
クロノくんがおいしく頂く展開を勝手に妄想して
(*´Д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/24(土) 11:12:56 ID:sU1OG/jV<> また地震だよin三重
嫌になるね <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/25(日) 02:04:04 ID:PNmiqBxT<> 終わった。。。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/25(日) 03:30:40 ID:Agx20o2F<> 三期はないね。良い夢から覚めた気分。
なのは×ユーノっぽくて俺はもう満足。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/25(日) 03:39:25 ID:kJqv41lK<> >>722
その言葉を信じて火曜までワクテカしてます。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/25(日) 11:08:59 ID:kEkwwj7T<> >>723
更に言えばクロノ×エイミィ(エイミィ×クロノ)も見えた希ガス <> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/25(日) 11:44:57 ID:PNmiqBxT<> 一晩寝て落ち着いた、たぶん。
エロSS書きとしては創作意欲をかき立てられる終わりだったと思う。
色々考えちゃってなかなか眠れなかったw

視聴前まで頑張ったけど、やっぱり最終回までに書き終わらなかったし。
とりあえず今日はもう書けない。 <> 176<>sage<>2005/12/25(日) 12:13:20 ID:nfEmzKZ6<> その後

 補佐たるもの常に主の執務を手助けしなければならない。いわば柱でありそれなくして主も動けないほどにの存在になることがなおさらである。
 これがエイミィの補佐官として研修を受けたときに始めに聞かされた教訓である。
『こちらクロノ。対象の捕獲を完了した』
「了解しましたクロノ執務官。ではこれより転送を行います」
『……ああ、頼む』
 だからプライベートな所で何があろうとも仕事にはそれは決して出さない。公私混同はしないのが至極当然。
 他の管理局の艦船なら当たり前のそんな光景も、だがこのアースラだけは異常なものだった。
「着替えを覗いたらしいが、クロノもやはり男だったわけだ……」
「しかもその後押し倒したらしい」
「待て待て、初耳だぞそれは」
 オペレータの変貌にアレックスとランディは互いに知り合う情報を交換しあい事の真相を探ろうとする始末。
「そこ、私語は慎んでください。任務中ですよ」
 お局よろしく冷淡な声が二人の背中に突き刺さる。噂話も程ほどに二人はこそこそと寄せ合っていた椅子を元の持ち場へと直していった。
「全く、近頃の男は……」
 ぼそりと歳不相応な言葉を漏らす。
 噂と言うものは恐ろしいもので、艦内をいつの間にか一人歩きしている間に尾がつき眼がつきヒレがつきといった具合にありとあらゆる脚色が加えられているから手に終えない。
「エイミィ……私もよくは事情を知らないけど、取り合えずうちの子も戻ってくるし機嫌を直して――」
「十分直ってます」
 不機嫌ここに極まり。声のみの返答にはさすがに苦笑するしかなかった。
 元々、任務中でも砕けた口調で職員達の緊張ほぐしていた彼女。だがここ数日に限ってはまさに型通り、マニュアル通りの事務口調で任務を遂行させる姿勢に艦長であるリンディは頭を抱えていた。
 そもそもこのアースラは他の時空艦船とは明らかに雰囲気が違う。リンディの人徳もあるせいかいつも艦内はアットホームな雰囲気が漂い、何かめでたいことがあれば即パーティーを開くといった具合である。
「艦長ただいま戻りました」
「ご苦労様、クロノ。ほらエイミィも」
 言われて僅かにこちらを見るエイミィ。睨むようで蔑むような視線をしばしクロノに浴びせた後、ふん、と鼻を鳴らし向き直ってしまった。
「人があれだけ謝っているのにその態度かよ……勝手にしろ」
 対するクロノもその態度に憤慨し踵を返してブリッジから出て行く。
「あ、あー……」
 何があったか――多少の事情はわかっているものの――わからないリンディは結局、気の利いた言葉一つかけられない。
「リンディ提督……」
「あっ、フェイトさん」
 背後からの声に振り向くとそこに一仕事終えた嘱託魔導師とその使い魔の姿。フェイト・ハラオウンとアルフ、その二人だった。
<> 176<>sage<>2005/12/25(日) 12:14:12 ID:nfEmzKZ6<>
「二人とも何があったんですか? 艦内でも全然口を利かないし」
「ありゃ完全な修羅場だね。まぁ覗きをしたならエイミィの怒ることもわかるけど」
「やっぱりクロノが覗いたの?」
「らしいよ、おはようからおやすみまで」
 二人にも噂は満遍なく浸透している。なにやらとんでもなく脚色されているが。
「あぁ、我が子ながら情けない……」
 確かに良く出来た子であったから子育ても放任していることが多々あったが、やはりそこがいけなかったのか。今更ながら教育の仕方を間違えたのかもしれない。
「あの、提督」
「なに?」
「やっぱり私このままじゃいけないと思います。ちゃんと話を聞いて二人に仲直りしてもらいたいです」
「そうだね〜あたしもそう思うよ。ご飯だっておいしくなくなるし」
 考える先は違っても二人もこの状況を打開したいらしい。
「そうね、歳も近いあなた達ならクロノもエイミィも話してくれるかもしれないし」
「じゃあ私、二人の話をしてきます。……いいですよね?」
「もちろんよ。それと自分が良いと思ったことなら私にわざわざ聞かなくても良いわ。もうそんな仲じゃないんだし」
「あっ……すいません」
 しょぼんと肩を落とすフェイト。
 しまった、またやってしまった。やはり自分には親として振舞うことは難しいのか。せっかく親子の契りを結んだというのに相変わらずこの調子。どうも艦長としての自分が表に出てきてしまう。
「そ、そんな謝らなくてもいいのよ。あ、えと、そのね、私もこんな感じだから任せるから、だから早まらないでというか、なんというか」
「二人とも落ち着きなって、ね」
 アルフが互いの肩を叩き仲立ちをする。そんな彼女の行動に二人もなんとか気を落ち着かせることが出来た。
「そうね、とにかくこの件は任せるわ」
「はい、わかりました」
 取りあえずの言葉で何とか締めくくる。そうしてフェイトも自室へと向かうため踵を返した。
 ドアがスライドし彼女が通路へ踏み出していく。
「二人の仲、頼むわねフェイト」
 その後姿にリンディはようやく言いたいことを口から出すことが出来た。母親として背中を押す言葉
。彼女の精一杯の言葉である。
「あっ……はい、母さん」
 振り向き彼女も言いたいことを言えた。フェイトにだってリンディを母親として思いたいのだ。だけどその言葉が出ないのは生粋の性格のせいか。
 いつもどちらかが親子としての言葉を言わない限り、親子になれない。こういう時は母親である自分が何とかしなければならないというのが常なのに。
 とてとてと歩く後ろ姿を見送るリンディ。ため息一つついた。
「私もまだまだよね」
『そんな焦らなくても良いと思うけどね。十分母親らしいよリンディは』
『ありがとね』
 念話で届くアルフの言葉はなんと癒されるだろうか。
 息子達のこともそうだが、自分も人間として、親として成長しなければならない。
 そんなことを改めて思いつつ、リンディはなのはから貰った翠屋自慢のコーヒーに累計九つ目の角砂糖を放り込みぐいと飲み干した。 <> 176<>sage<>2005/12/25(日) 12:15:20 ID:nfEmzKZ6<> 今日は前に書いた一発ものの続きで、クロノ×エイミィです。
容量考慮して少なめで

なんだか日常ばっかりでエロになかなか移行しない
このスタイル続けていいのか分からなくなってきた今日この頃
前回投下したユーノもフェイト主眼で全然お話になってないし
即行でエロに持っていったほうがいいんでしょうか? 

>>640
互いに正反対でいいと思いますよ
テンポもいいですし

>>549
終わりましたね
いろいろと残念なこともありますけど妄想の余地もあるわけですしね
<> 549
◆51nyTkmf/g <>sage<>2005/12/25(日) 23:14:21 ID:VePMXe4g<> いま475KB。前と同じく480KBで次スレかな。
次スレたてる人は保管庫のURLもお願いします。

>>176
勢いでエロにもっていった方が面白くなる話もあるし、
非エロの積み重ねが最後のエロを映えさせる時もあるし。
自分はどうだったか忘れちゃったけど、
最後どんなエロに持って行くかでかなぁ。
#まさかフェイト×エイミィじゃないよね?
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 04:03:31 ID:zd54RTmK<> それは、冬のある日。
体育のマラソンの授業を終え、更衣室で着替えている時のこと。

「はぁ〜〜、疲れた・・・」
「お疲れ様、なのは。大丈夫?」
「うん、なんとか乗り切れてよかったよ。フェイトちゃんもお疲れ様・・・って全然平気そうだね」
「わ、私は運動好きだし、走るのも嫌いじゃないから」
「うー、好き嫌いとは関係ない気が・・・」
「あはは・・・」
「そういえば、走ってる最中に気がついたんだけど、フェイトちゃん、最近胸大きくなってるよね・・・」
「・・・え!? そ、そうかな?」
「うんうん、見た感じ大きくなってると思うよ」
「・・・う〜ん、た、たしかに最近ちょっと下着がきつくなってきた・・・かも?」
「やっぱり〜。いいなぁ、うらやましいなぁ」
「な、なのはだって、これから大きくなるよ」
「・・・そうかなぁ」
「そ、そうだよ絶対」
「う〜ん、それにしても・・・」
「・・・?」
「・・・えっと、もしよかったらでいいんだけど、ちょっと胸・・・さわってみてもいいかな?」
「・・・さ、さわる!? な、なのはが!?」
「ダ、ダメかな?」
「・・・あ、あの・・その・・・ええと」
(ど、どうしよう・・・こういう場合、断ったら変なのかな・・・)
「あはは・・・ご、ごめんね、フェイトちゃん。変な事言っちゃって・・・」
(で、でもこっちの世界ではわりとポピュラーなスキンシップなのかもしれないし・・・)
「よ、良く考えたら、嫌だよね、さわられるなんて・・・。今言った事、気にしないでね?」
(それに、なのはに嫌われるようなことになったら私・・・)
「・・・こ、この話はこれでおしまい! さ、次の授業も移動教室だから、早く着替えて教室帰ろっか」
「・・・な、なのは!」
「わっ、ど、どうしたの?」
「えと・・・その・・・」
「フェ、フェイトちゃん・・・?」
「い、嫌じゃない・・・から」
「・・・えっ?」
「・・・わ、私のでよかったら・・・さ、さわってもいい・・・よ?」
「・・・フェイトちゃん。大丈夫? 無理してない?」
「む、無理なんてしてないよ。こんな事言えるの、なのはだけだから・・・」
「・・・わたしだけ?」
「うん、なのはが望むことなら私、できるかぎりのことはしたいんだ・・・」
「フェイトちゃん・・・ありがとう、嬉しいよ・・・」
「なのは・・・」
「・・・じゃあ、さわるね?」
「・・・う、うん」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 04:04:21 ID:zd54RTmK<> 「はいはーい! ストーップ!」
「わっ! ア、アリサちゃん?」
「ア、アリサ?」
「そういう乳繰り合いは家に帰ってからやってよねー。こっちが恥ずかしくて見てらんないわよ」
「乳繰り合いって・・・アリサちゃん親父くさいよ〜」
「つっこむところが違うでしょうが! それにフェイトも女同士なんだから胸くらいすぐさわらせてあげなさいよ」
「う・・・ごめんなさい」
「そう深刻そうに謝られても困るんだけど・・・まあいいわ」
「あはは・・・」
「でも、なのはちゃん、フェイトちゃん。アリサちゃんの言うことは抜きとしても、そろそろ行かないと次の授業遅れちゃ

うよ」
「あ、ごめんね、すずかちゃん。 急いで着替えるよ〜」
「すずか! 抜きってどういうことよ!」
「ふふ、アリサちゃん、さっきから怒ってばっかり」
「怒ってな〜い!」

(はぁ・・・私、本当はなのはにさわって欲しかったのかな・・・)
「? フェイトちゃん、何か言った?」
「う、ううん! なんでもないよ、行こう、なのは」

そんなマラソンよりも数倍、鼓動が早くなったひとときでした。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 11:19:11 ID:r1c+zEM1<> GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 11:27:32 ID:Uj2q5ZXn<> スレ立てしようと思ったけどできなかった・・・
立ててくれる人↓これ役立ててください


魔法少女、続けてます!

一期「魔法少女リリカルなのは」に続き
二期「魔法少女リリカルなのはA's」が放送中!

ここはエロ小説スレです。
でも、エロなしでも大丈夫!

特殊嗜好な作品は投稿前に確認してください!

前スレです。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第三話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128522625/l50

本スレです。
アニメ板で超高速進行中、A'sスレです
魔法少女リリカルなのはA's その86なの!
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime/1135524932/l50

アニメ2板でマターリ進行、無印スレです
魔法少女リリカルなのは XXXIX(39)なの!
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1133257508/l50

保管庫です。
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 12:22:56 ID:oB+yEe2r<> 新スレ立てました
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第四話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135567023/l50

>>732
読んでくれてありがとうございます 嬉しいです
こんな出来ですが 今度があればまた書こうと思います <> 名無しさん@ピンキー<><>2005/12/26(月) 13:01:50 ID:AN/GEaPN<> >>730-731
それは早くなったひとときでした。まで呼んだ
|∀・)イツモミテルヨ
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 15:56:18 ID:oB+yEe2r<> >>735
全部見てくれてありがとう
向こうでも また会おう <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 16:56:55 ID:r1c+zEM1<> 向こう?kwsk <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 20:26:05 ID:brZUjwH+<> 次スレだろうが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/26(月) 20:37:37 ID:oB+yEe2r<> >>737
>>738さんのおっしゃるとおり次スレのことです
でもこのような出来ですし 自信無いので作品を載せれるかは微妙ですが <> 名無したん(<>sage<>2005/12/27(火) 01:27:00 ID:ujxW4aM3<> もう次スレ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/27(火) 03:18:01 ID:pKKn2BV0<> >>740
現在481KB <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/27(火) 08:36:21 ID:ga8rmKSN<> 480超え…保守忘れんなよー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2005/12/29(木) 16:35:43 ID:TBcy8rFL<> (・∀・)*⌒ <> 名無したん(<>sage<>2005/12/30(金) 04:04:30 ID:zy+BoKBs<> (・∀・)*⌒*(・∀・∀・) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/01(日) 21:23:35 ID:H8vw/mg9<> (・∀・)*⌒*(・∀・∀・)*⌒*(・∀・) <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/02(月) 08:22:24 ID:6DvQ9jNb<> >>745
茎で株を増やしていくどこかの植物みたいだな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/02(月) 15:50:20 ID:RGeECXPO<> テラワロスwww <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/03(火) 01:50:45 ID:hs6cp/hT<> タカマチクラゲか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/03(火) 11:04:16 ID:aJvZ2PKS<> ⌒*(・∀・)(・∀・)(・∀・)*⌒
⌒*(・∀・)*('A`)*(・∀・)*⌒
⌒*(・∀・)(・∀・)(・∀・)*⌒ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/03(火) 14:12:31 ID:1wqBJJdn<> なんて幸せな奴だ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/03(火) 18:26:19 ID:/VangDF2<> ならばこれは?

●*▽*●*▽*
▽*('A`) ●*
●*▽*●*▽* <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 00:05:18 ID:nRb6+xOe<>   <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:49:28 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
  i⌒i⌒i    .ノ /^)!)x)^つ   ―○    ○― ――― __    / ̄ ̄─────── ̄ ̄ ̄ ̄  \
  '⌒'⌒/ヽ-( ゞ/./__jヽ)))-ヘ  。 ○。 。  。   .――――――――――――――☆>>1          ヽ
     リ, リjjノ /ノx!xjヽl ヾルjソi   /。_ ○  二 二         |      ウワアアアアアーーーンンン!!!!!!!    |
                     。  ○ 。ノ\              |l                       i|

咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:50:43 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
  i⌒i⌒i    .ノ /^)!)x)^つ   ―○    ○― ――― __    / ̄ ̄─────── ̄ ̄ ̄ ̄  \
  '⌒'⌒/ヽ-( ゞ/./__jヽ)))-ヘ  。 ○。 。  。   .――――――――――――――☆>>1          ヽ
     リ, リjjノ /ノx!xjヽl ヾルjソi   /。_ ○  二 二         |      ウワアアアアアーーーンンン!!!!!!!    |
                     。  ○ 。ノ\              |l                       i|

咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:51:32 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:52:07 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:52:39 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:53:13 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:54:40 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
  i⌒i⌒i    .ノ /^)!)x)^つ   ―○    ○― ――― __    / ̄ ̄─────── ̄ ̄ ̄ ̄  \
  '⌒'⌒/ヽ-( ゞ/./__jヽ)))-ヘ  。 ○。 。  。   .――――――――――――――☆>>1          ヽ
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:55:40 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:56:33 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:57:21 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:58:12 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 21:59:20 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
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   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 22:00:20 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
     レ'' ヽ |  l:_゚-ノ|lノ⌒へl  /。  。\―_       ̄=二__/                 二二 ̄
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 22:01:05 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
   く二ノ/> ヽi .ノノ))))〉 レ<ヾ二フ○。 ○。/         二 ̄     ‐´             `ヽ    二
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/01/06(金) 22:01:52 ID:fKR8FyuD<> 「また、全てが終わってしまった。
              一体幾度、こんなスレを繰り返せば……」

  ∠二⌒ヽ lヽ      /!  ノ⌒二フ
<二く 巛 ヽヽ〉´⌒`ヘ'ノ./ 彡 ゝ 二>_ /              _二=─- ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ─=二_
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咎人達に、滅びの光を
星よ集え、全てを撃ち貫く光となれ
貫け、閃光
スターライトブレイカー

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