549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:04:29 ID:ob6FE4hk<> 魔法少女、続いてます。
魔法少女リリカルなのは
魔法少女リリカルなのはA's
のエロパロスレです。
エロは無くても大丈夫。でも、特殊な嗜好の作品は投稿前に確認をお願いします。
前スレです。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第七話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142953557/
保管庫です。
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html
<>☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第八話☆
549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:05:02 ID:ob6FE4hk<> 「Call My Name!」の続きです。
過去話は保管庫にあります。
http://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/01_549/CallMyName.html
原稿用紙換算で300枚超ありますが、最初の数話みれば設定はつかめます。
簡単な粗筋。
名前を失い、大切な思い出を無くした少女が目覚めたのは、
少女が存在しない海鳴市だった。事情を話して家族や友人に
は受け入れてもらえるものの、残された記憶との微妙な差異
に少女は悩む。自分が何なのか判らない不安、一人になるこ
とへの恐れが、少女の心を曇らせて淫靡な誘惑に足を踏み外
させていった。
今回はハードな凌辱行為があります。
苦手な人はスルーしてください。
全部で4話分、15スレ、約26KB。
<>
(1/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:05:38 ID:ob6FE4hk<> Call my name!
(34)選択
「……?」
限界を超えた心地よい疲労の中、母の胸を枕に眠りに落ち
ようとした少女を母の一言が引き留める。
「なんて顔してるの。鳩が豆鉄砲撃たれたみたいよ」
汗で頬に張り付いた髪を母の指がつまみ取る。
「だ、だって……」
今何と言ったのか、その問を少女は口にできなかった。そ
れは突拍子もないことで、ましてや母の口から聞くとは想像
することすらできないことだったから。
「何かおかしいかしら。だって家族なんだもの。ううん、家
族になるんだから」
「……ぇ?」
何を言っているのだろうか。少女は意味が分からず、いや、
分かりたくなくて嫌々と首を振った。
「・・・はお父さんだと嫌かい?」
「いやって、な、なに言ってるの……?」
優しく少女を見守る父と母の笑顔。ついさっきまでと同じ
なのに、見守られているだけで嬉しくなる笑顔なのに、言葉
だけが知らない外国語になってしまったかのように分からな
い。
「・・・はもうちゃんとした女の子だってことだよ」
「女の子って……」
少女は女の子以外の何物でもなく、女の子の意味すること
など少女の知る限りそれ以外の意味はない。
「ちゃんと教えたでしょ。女の子は大好きな人のを受け入れ
られるって」
「うけいれ…る……」
それは、男性器が少女の中に挿入されること。
少女の大好きな異性、それは少女の父。
つまり、父と一つにつながること。
「そんなの、わたし、むり……」
一度母の中で達したのか、父のものは白濁液で濡れていた。
だがそれは衰える気配もみせず、天を突き上げるように固く
起立している。
「大丈夫よ。指だって入るんだし、ちゃんと中でいけるんだ
もの」
「でも……」
母が大丈夫と言うならそうなのかもしれない、ごく普通の
ことなら。これは普通のことではないが、それでも母への信
頼は揺るいでいなかった。少女にとって、そして多くの幼子
にとって、親とは絶大な存在であるが故に。
「そうか、父さんは・・・に嫌われてるのか」
「そ、そんなことない。お父さんのこと大好きだよ」
ふざけた感じもなく肩を落とす父の様子に、少女はあわて
て否定する。父も母も大好きで、兄と姉ももちろんのこと。
元より嫌いなものが少ない少女であるが、大がつくのもそう
多くはない。その中でも家族は一番上に位置するものだから。
「なら大丈夫だよ、心配ないって」
「お姉ちゃん?」 <>
(2/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:06:33 ID:ob6FE4hk<> 稽古を終えてシャワーを浴びてきたのか、バスタオルを巻
いただけの姉が部屋に入ってきた。その後ろには同じく腰に
タオルを巻いた兄が続く。
「初めてだから怖いのは分かるよ、お姉ちゃんも・・・と同
い年くらいの時だったし」
「お姉ちゃん、も?」
姉の手が少女の両頬をそっとと包む。
「うん、お姉ちゃんも怖かったよ。だけど、大好きなお父さ
んだから大丈夫だった」
「そう…なの……?」
かしげた少女の首を母の腕がふわりと抱く。
「そうよ。女の子のはじめては大切なもの。だから、大好き
な人に捧げられるのは幸せなことなの」
「やっぱり最初は泣いちゃうほど痛かったけど、でも途中か
らとても気持ち良くなって、最後は嬉し涙になってた。だっ
てお父さんにはじめてをあげられたから」
当時のことを思い出したのか、懐かしげな笑みが姉の顔に
浮かぶ。きっと大切で幸せな思い出なのだと、見上げる少女
にはよくわかった。
(…はじ…め…て……)
その手のことに疎い少女でも、そのロマンチックな響きに
は何となく幼い乙女心をくすぐられる。
「でも……こわい……」
姉が少女と同じ年の頃には、既に包帯を巻くような怪我を
ものともせず剣の稽古をしていた。今はまだまだでもいずれ
追い抜かれると兄に言われる姉に比べ、運動は全くだめで剣
よりも勉強のために市立の一貫校を選んだ少女は、けして臆
病ではなかったが痛みに対しての耐性や心構えは年相応のも
のしかない。
「あらあら、困ったわね。これは高町家の仕来りみたいなも
ので、みんなしてるのだけど」
困ったと言いつつ、あまりそうは見えない母。だが、その
言葉は昆虫標本を留める虫ピンのように少女の心へ突き刺さ
る。
「み、みん、な……?」
仕来りというのがどんな意味か、少女はもう十分に理解で
きる。
「そうだよ。だから、お姉ちゃんは恭ちゃんのはじめてをプ
レゼントしてもらったの」
「あぁ、あの時は美由希も後ろがはじめてだったな」
楽しかった旅行の思い出でも語るような兄と姉。たとえそ
れが知らないことでも、いつもなら横で聞いているだけでも
楽しいことなのに、今はその一言一言が痛みを伴って突き刺
さる。
菜の花に舞う姿のまま標本箱へ飾られた紋白蝶のように、
心に突き刺さった虫ピンが少女を封じた。 <>
(3/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:07:33 ID:ob6FE4hk<> 「もし……もし、やっぱりだめ、なら?」
答えを聞くのがとても恐ろしい問い。聞かずとも判ってい
る答え。それでも、わずかな可能性であっても、それだけが
少女に残された唯一の逃げ道。
「うーん……それは困ったな」
にこやかな笑顔を崩さず、ぽりぽりと頭をかく父。
「せっかく家族になれると思ったのに」
皆が少女を見ていた。
少女の手の届く位置で。
笑みを顔に張り付けたまま。
「おとうさん?」
答えはない。
「おねえちゃん? おにいちゃん?」
さっきまで話していたのに、答えはない。
「……っ、お、おかあさん!?」
最後の命綱をつかむように、母の腕にすがって。
「…………」
少し悲しげな、寂しそうな、あきらめたような、顔。
「お、おかあさん! ねぇ、おかあさんっってば!」
答えはない。
「そ、そんな……」
肌の温もりすら感じられる距離。
大声で叫んでも届くことのない距離。
少女と家族の間は遠く遠く、切れそうなほど遠く離れて。
「なんで……」
少女が拒んだから。
「どうして……」
少女が拒んだから。
(やっぱり、だめなの?)
少女が少女だから。
名前がない少女だから。
本来存在しない少女だから。
(かぞくになれないの?)
家族でないものが、なぜここにいられるのか。
人気のないがらんとした家の中。
広いテーブルに一人分だけ用意された食事。
何が放映されても誰も反応しないテレビ。
有らん限り叫んでも答えは返らず。
汚しても散らかしても叱る者はおらず。
涙を堪えて寂しく部屋を片付けて。
冷たいベッドは幼子一人には広すぎて。
泣いて泣いて泣きつかれてやっと眠りに落ちて。
家族がそろった暖かい家を夢見て。
ただただ辛かった日々。
それでも夢はいつか現実になると信じていられた。
それは、ここが家族の居場所だから。
だから、家族でない者に居場所は無い。
<>
(4/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:08:24 ID:ob6FE4hk<> (や、いや、やだよ)
すぐに追い出されることはないにしても、家族としては扱
われず。
いずれどこか施設へ預けられ、この家に帰ること叶わず。
辛い日々を何とか耐え抜けたのは、いつか必ず帰ってくる
と、家族みんながそろうと信じていたから。
なのにたった一人、家族のいないところで生きていくこと
ができようか。
「まって!」
誰もそんな事は言っていない。
それは少女の思い込み。
おびえた少女の妄想。
「わたし、やる!」
だが、少女は選択した。してしまった。
<>
(5/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:09:21 ID:ob6FE4hk<> (35)破瓜
(……おおきい)
胡座をかいた父の腰に膝立ちで乗った少女は、改めてその
大きさに怯えた。実際はそれほどでもないが、少女の目には
自分の腕ぐらいあるように見えてしまう。全部は絶対に入ら
ないだろうし、最初は先の方だけと言われてはいても、その
先の方こそが一番太いのだ。
(こわい。こわいけど、がんばらなくちゃ……)
そうしなければ、少女はここにいることができない。その
ままほうり出されることはなくても、警察やどこかに預けら
れて皆に会うことはできなくなる。きっと同じ学校には行け
ないだろうし、そうなればアリサやすずかと会うのも難しく
なる。
そうなったら生きていくことなどできない。自分自身であ
ることに絶対の自信をもてない少女には己の中にすがるもの
がなく、家族との絆だけが唯一すがれる糸なのだ。
「さ、・・・」
母の優しい声が少女を促す。父の両腕は震える少女の太も
もを支え、姉の指は少女の小さな真珠を刺激しつつスリット
を押し開き、兄の手は気分を紛らわそうとすぼまりに埋まっ
た数珠を動かす。
「……う、うん」
父の肩につかまり、足を開いて腰を下ろしていく。その動
きはぎこちなく、下から熱を感じるほど足の震えが止まらな
くなる。
「んっ」
父のものが少女の股間をこする。たった数センチの距離で
も、震えてうまく宛てがうことができない。ただ父のものに
擦られるだけでも少女の敏感な肌は快く感じ、幼い孔を快感
の印で滲ませた。
「お父さんはここ、・・・はここよ。さぁ、入れてみて」
見兼ねた母の手が父のものを握り、少女の潤んだ泉へと導
く。
「ぁぁっ」
固く、熱く、そしてとてつもなく大きいもの。それが肉厚
の薄い少女の大陰唇にめりこみ、数分の一ほどもない小さな
穴を捕らえる。
「ぁっ、ゃ、ぁぁ」
母が父のものを小刻みに揺らして少女の入り口を刺激する。
兄のものと同じく粘膜同士の摩擦は恐れとないまぜになって
少女を揺さぶった。
「ん、・・・のここはとても気持ちいいよ」
テストで満点をとった時のように、少女をほめる父の優し
い笑顔。優しければ優しいほど、それは少女を追い詰める。
その笑顔がほしくても、手に入れるのはとても辛く、諦める
のはもっと辛く。
(これだけじゃ、だめなんだよね)
少女はこれだけでも気持ちよく、ただ抱き締めてくれるだ
け、頭をなでてくれるだけ、名前を呼んでくれるだけでもい
い。だが、たったそれだけのことも、今のままでは得られな
い。 <>
(6/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:10:24 ID:ob6FE4hk<> ただ名前を呼ばれることが、どんなに嬉しいことなのか、
どれほど大変なことなのか、少女は知っているから。
(それじゃ、きっとだめだから)
今の少女にできること。少女が大好きな家族にしてあげら
れることは。
「・・・」と父が。
「・・・」と母が。
「・・・」と兄が。
「・・・」と姉が。
皆が少女の名を呼ぶ。少女には聞こえない、少女の名前を。
「……うん」
少女が足をひろげ膝を床まで落とすと、下へ沈む身体には
必然的に父のものが突き刺さるように食い込む。
「んっ」
どれほど濡れていようと、初潮もむかえていない幼い膣口
はあまりにも小さく、父のものは少女のスリット全体を突き
上げるばかり。それでも果敢に父のものへ体重をかける。
「ぐっ……んぁっ」
濡れて滑りやすくなった粘膜は、無理な力を受けても抑え
がきかない。父のものは少女の敏感な幼芽を弾き、少女は後
ろに投げ出されて母に受け止められた。
「自分では難しかったかしら。恭也、美由希、一緒に手伝っ
てあげて」
「うん。・・・、お姉ちゃんも手伝うから頑張るんだよ」
兄のたくましい腕が少女を腋の下から持ち上げ、なだらか
な胸に芽生えた蕾を揉みしだく。姉の指先は少女の柔襞をか
きわけ、幼い穴を拡げるように穿った。
「ぁ、ぁぁっ、ゃぁぁ」
少女よりも太い姉の中指は少女の中をいっぱいに満たす。
少し強く、でも繊細に。少女の奥へ突き進んでは泉をあふれ
させ、中を引っかくように快感を引き出す。
「んっ、ぁ、ゃぁ、ぁぁっ」
親指は幼芽を捕らえて細かく震わせ、中指は泉の中をかき
回しつつ、後ろのすぼまりの中の珠を柔肉ごしに弾く。
「あぁっ、ゃっ、ぁぁ、あんっ」
軽くたっして力が抜けた少女の太ももを父の手が押し開き、
母の手が少女の腰を押して父のものへと導く。
「んん、ぁっ、はぁぁっ」
潤みを増した泉から引き抜かれた姉の指に代わり、ふたた
び父のものが少女の入り口をふさぐ。たった一日で快感を貪
ることを覚えてしまった幼い身体は、宛てがわれた熱く固い
ものをそれと認識して柔襞を震わせた。
(わ、わたし……)
恐怖と快感が一体となって少女の心をかき乱す。胸の蕾も、
幼芽も、すぼまりも、少女をせかすように心地よい刺激を少
女の頭に送り続け。
少女は、まぶたを閉じた。
<>
(7/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:11:29 ID:ob6FE4hk<> 「いたいっ!」
少女の目が大きく開く。
「いたいいたいいたいっ!」
先端がほんの少しだけ少女の入り口を押し広げ、中へと頭
をめり込ませる。
「いたいよ、おかあさん、おとうさん!」
激痛。文字どおり引き裂かれる痛みに、少女は腰を上げて
逃げようとする。が、足も、腰も、肩も、みな押さえられ、
わずかに身動きすらぐらいしかできない。
「まだほんの少しよ。がんばろ、・・・」
母は少女の頭を豊かな胸の中に優しく掻き抱いて励ます。
柔らかな感触はほんの一瞬だけ痛みを忘れさせるが、すぐに
それ以上の激痛が少女を襲う。
「だ、だめ、いたっ、いたい!」
少女のまなじりを涙がこぼれ落ち、無理やり拡げられて血
の気を失った柔襞から赤い滴が流れ落ちる。
「いたいっ、さ、さけちゃう!」
少女に突き刺さった灼熱の塊は、少女の自重でその身を少
しずつ柔襞の中へ埋めていく。その度に幼襞は引き裂かれ、
赤い涙を流す。痛みに怯えて逃れようと身悶えるほど、かえっ
て少女の身体は激痛に引き裂かれた。
「もう頭は半分以上入ったよ。一番太いとこまでもう少しだ」
少女の握りこぶしのような亀頭が半分、そしてまだ一番太
いところが残っている。父の言葉と脳裏に浮かぶ父の形状か
ら、少女は絶望する。これ以上続けたら、壊れてしまう、と。
「むっ、むり、んんっ、はいらないよぉ」
初めて経験する破瓜の痛み。いや、幼い身体には破瓜と言
うには生ぬるい激痛。
想像を越えたあまりの痛みに、少女は母の腕にすがった。
「お、おかぁさん!」
母の指が少女の涙を拭い、頬をそっとなでる。
「そっか、無理なら……」
優しい、母の微笑み。
「やめよっか?」
やめる。
この行為をやめる。
家族となることをやめる。
「いやっ、やだっ!」
少女は叫んだ。それで父のものが身体に食い込み、皿に激
痛が走ることも厭わずに。
「やっぱり、つっ、つづける!」
ここでくじけたら、もう、母の微笑みは得られない。家族
としての微笑みは。
傷つけられる体の痛み。家族を無くす心の痛み。どちらも辛
い苦痛である。だが、家族がいないさみしさを経験した少女
には、永遠に無くすということは耐え難いものだった。
「だから、だから」
少女の切実な願い。
(ここにいさせて。わたしのなまえをよんで)
<>
(8/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:12:32 ID:ob6FE4hk<> 「よしよし、・・・。痛みが和らぐよう気持ち良くしてあげ
るね」
姉の指が、父のものを咥え込まされた少女の秘裂にのびる。
指は少女の鮮血をすくい取り、震える幼芽を赤く染めこんだ。
「んんっ!」
強烈な快感が少女の身体を強ばらせ、収縮した幼肉が父の
ものをさらに締め付ける。それは傷口を拡げて少女を苦しめ
る。
(いたくない、いたくない、いたくない……)
姉が少女の痛みを和らげようとしているのだから、痛いと
感じてはならない。気持ち良くならなければならない。
気を抜けば気絶しそうな痛みを、家族への思いを頼りにひ
たすら少女は耐える。
「いっ、んぐっ、んん」
少女の思いに拘わらず、父のものは少女を引き裂き、奥へ
奥へと貫いていく。少女の自重により、そして少女が悶える
たびに。
「・・・、一番太いとこまで入ったぞ。あとは亀頭より細い
からな」
「うっ、んっ、っぅ」
何とか答えようと口を開いても、我先にと喉から飛び出る
のは言葉ではなく悲鳴。
「ひっ、くっ、んんっ」
細いという父の言葉は、痛みをこらえる少女に一抹の光を
もたらす。だが。
「いいっ、んん、いたっ」
それは亀頭に比べてであり、未発達な少女の膣口に比べれ
ば十分凶器となるほど太く、鉄のような固さは傷ついた幼い
柔襞をさらに痛め付ける。
「ぃ、ぃっ、ぃっ、ったぃ」
父のものが少女の狭い胎内を押し進む。幼い身体には似つ
かないほど濡れていても、狭すぎる胎内には焼け石に水、痛
みを和らげる力はない。無理に押し開かれた柔襞は大きさに
耐えられずに裂け、滲んだ血が潤滑液となってさらに奥への
侵入を許した。
「ぁ、あぁ、ぅっ、んん、ぅぐっ」
物理的には拳一つ分ぐらいであっても、胎内に感じる存在
感はあまりに大きく、下腹を越えて胃まで達しているように
すら感じる。
「んんっ、っ、ぁ、っぅぅ」
時を刻むように引き裂かれる少女の幼い身体。激痛に心は
振り回され、赤い涙を流す。
「いっ、た、んんっ、あぁっ」
永遠に続くかと思われたこの時も、下腹の奥に突き当たっ
て一旦の終わりを迎えた。 <>
(9/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:13:37 ID:ob6FE4hk<> 「わかるかい、・・・の一番奥までお父さんのが入ったよ」
「えらいぞ、・・・。よく頑張ったな」
「・・・、とても可愛い顔になってるよ」
「よしよし、これで・・・も立派な女の子ね」
父が、兄が、姉が、そして母が、次々と少女の頭を撫でる。
小さな身体に大人のものは入り切らず、赤く染まったもの
が半分ほど少女から突き出ている。皆に支えられた姿勢はま
るで串刺しにされているようだった。
(…は…はいっ…た……)
父のものを受け入れられた。
大好きな家族にはじめてを捧げられた。
(…これで…わたし…も…ちゃん…と……)
少女は蒼白となった顔に安らかな笑みを浮かべた。
そして。
「一息ついたから、続けようか」
<>
(10/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:14:48 ID:ob6FE4hk<> (36)狂宴
それは、散歩の誘うかのようにさらりと。
「・・・が上だから、・・・が動かないと駄目だよ」
脂汗で背中に張り付いた髪を姉の指が梳く。
「…ぅ、うご…んんっ」
「昼間、忍がしているのを見ただろ?」
すずかの部屋のテレビ画面の中で、愛しい恋人の体にまた
がり、髪を振り乱して腰を振っていたすずかの姉。
兄の言葉を聞くまでもなく、もう、少女には何を期待され
ているのか分かっていた。
(おとうさんを、きもちよく、して、あげない、と……)
風呂場で兄のものを洗ったように。
少し前に父のものを舌でなめたように。
今度は少女の胎内を使って。
(でき…る…の…かな……わた…し…)
貫かれたままじっとしている今でさえ、気を失いそうなほ
どの激痛が少女を揺さぶっている。泣き叫ばずにいられるの
は、僅かな達成感と見捨てられることへの恐怖のため。
それは歪められたものではあったが、まだ不屈の心は少女
に残っていた。
「お母さんと美由希につかまって、腰を上げ下げすればいい
のよ」
左右から少女を支える母と姉。少女は二人の太ももに手を
つき、息を止めた。
「んんっ……いっ、あがぁぁぁっ!」
固く張り出した父のもののかさが、少女の胎内にできた裂
傷をえぐる。
ほんの少しだけ腰を浮かせただけであったが、少女が悲鳴
をこらえられる限界を超えるのは容易であった。
「ああっ、いぃっ、いたっ、いっ、つっ!」
あまりの痛みですぐに手をゆるめるが、少女の自重で再び
父のものは少女の奥へ突き刺さる。それもまた傷口をえぐる
ことになり、少女に新たな血と涙を滲まさせた。
「あっ、あぐっ、っぅ、うぅっ」
激しい痛みを何とかこらえようと、父の胸に頭をもたせて
短い呼吸を繰り返す。跳ね上がった鼓動にあわせ、激痛は下
腹から四肢を駆け回り、少女の意識を赤く染めた。
「そう、いいぞ、今の感じだ。もう少し大きく動いて、父さ
んを喜ばせてくれ」
仕事帰りの父の肩を叩いてあげた時のように、父の手が少
女の頭を撫でる。少女の大好きな、大きくて無骨な傷だらけ
の父の手。その温もりが少女を呼び覚ました。
(…もう…すこし……)
肩叩きとは比較にならない苛酷な要求。それでも、少女は
脇を支える母や姉の腕を頼りに体を起こす。
少女の脳裏に映るのは、全身に包帯を巻かれて苦しげにう
めく父の姿。少女に寂しい思いをさせている原因が何なのか。
父の怪我のためとは家族の誰も決して口にしなかったが、痛
々しい父の姿は物心付いたばかりの少女に幼いなりの決意を
させるだけの衝撃があった。 <>
(11/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:20:17 ID:ob6FE4hk<> (…これ…くらい……)
父が退院した日の家族パーティー。それは、家族が皆そろっ
た楽しい記憶で一番古いもの。奇跡的な可能性をつかんで父
が生還したことは、兄の稽古の傷がかすり傷に見えるほどの
身体が示している。
それは比べるものではないが、父への思いが乗り越えるべ
きハードルとして少女の心に重なった。
「っ…ぅっ…ん……」
また父の胸に顔をうずめ、今度はぶら下がるように父の首
へ両手をからませる。これからすることを思うと指が震える
が、少女は固く指を握り締めて無理やり押し殺した。
「がっ、あぁぁぁっ!」
膝を立て、腕を曲げ、少女は無理やり父のものを引き抜く。
かさにかき出されて中にたまっていた血が流れ落ち、黒々と
した父の陰毛を赤く染めた。
「あぐっ、いっ、っぅ、んんっ」
きつく突っ張った少女の柔襞をめくりつつ父のものが姿を
現す。赤く濡れたそれは少女の感触に喜ぶように浮き出た青
筋をひくつかせる。
「ぐぅぅっ、ん、んんっ、んぁっ!」
腰を落とす。自重ではなく、力を込めて父のものを胎内へ
押し込む。
中にできた裂傷の分、最初よりもほんの少しだけ入りやす
くなり、新たにできた裂傷の分、最初よりも何倍も激しい痛
みが少女に突き刺さる。
「っ、ぅっ…ぁ…ぐっ、ぅぅ」
どれほど意気込んでも、無茶をすれば反動が出る。あまり
の激痛で全身が痺れ、力の抜けた少女の体は後ろにいる兄の
胸に崩れ落ちた。
「おっと、父さんのが凄くて力が入らなくなったのか」
「ちょっと一休みした方がいいかしら」
「でも中途半端じゃ・・・も気持ち良くなれなくて可哀想だ
よ」
放心状態の少女を真ん中にして家族の会話が弾む。それが
家族としてちゃんと受け入れられた証拠のように思え、安心
した少女はまぶたを閉じて暗闇の中へ意識を投じた。
(……もう……だい…じょ…う……ぶ……)
「ひぎぃっ!」
灼熱した金棒で胎内をかき回されたような激しい痛みが、
少女を安寧の闇から苦界へと引き戻す。
「動けなくても大丈夫だぞ。みんなで・・・を気持ち良くし
てあげるからな」
父の、母の、兄の、姉の、四対八本の腕が、腰を、足を、
尻を、脇をつかみ、少女の身体を揺さぶる。
「がっ、いっ、ぎっ、いぃっ!」
少女が自力でした時とは正反対の、性急な動きを強いる家
族の手。激しい動作は胎内を傷つけるだけでなく、幼い肉弁
を巻き込んで新たな痛みを引き起こす。
「いたっ、ひぃっ、ぎっ、ぐぅっ!」
強制された往復運動の衝撃は胃まで響き、一瞬嘔吐しかけ
て口の中に苦みがひろがる。 <>
(12/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:27:43 ID:5o02VsX+<> 「どう、・・・、気持ちいい?」
口の端から溢れた唾液を姉の唇がすすりとる。
「お母さんの娘だもの、気持ちいいよね」
とめどなく流れ落ちる涙を母の舌がなめとる。
「いっ、いた、いっ、ぉか、かっ、さっ、んんっ!」
母の期待に答えたい思いと、少女に降り注ぐ現実の波。板
挟みになった心は、振り回され、引き裂かれ、叩き落とされ、
朱に染まった悲鳴をあげる。
(…だ…め……い…た…い……の……)
どうして気持ち良くなれないのか。少女の姉はすぐに気持
ち良くなれたというのに、なぜ少女は駄目なのか。やはり、
少女が本物ではないからか。
強い家族への思いゆえに、少女は自分自身に原因を求めて
責めてしまう。
「いぃっ、だ、たっ、ああっ!」
外からは家族の手により身体が引き裂かれ、中では心の負
い目が少女を蝕んでいく。少女は耐えることも逃げることも
できず、嵐の海に投げ込まれた木の葉のように翻弄されるし
かなかった。
「あぐぅ、つぅっ、いいっ!」
擦り切れていく少女の心。赤い涙を流す少女の身体。強い
る家族の笑顔だけは蕩けそうなほどに優しく。
そして宴は続く。
「そうだ、・・・は後ろの方がいいんじゃないのか」
「そうそう、・・・のお尻は感度抜群だよ」
姉の指がすぼまりから頭を出している数珠をなでる。少女
を喜ばすはずの細やかな振動も、父のものに圧迫された胎内
には苦痛にしかならない。
「ひぎぃぃっ!」
一つずつ珠が引っ張り出される。力が入らない体からは楽
に吐き出されるが、その凹凸は少女の傷を刺激し、収縮して
父のものを締め付ける。
「んっ、・・・の中はきつくてとても気持ちいいよ」
「あっ…うぅ……っ」
この期に及んでも、少女を褒める父の言葉は心に染み込ん
で温もりとなる。ほとんど焼け石に水ではあったが、それで
も蜘蛛の糸のように少女の正気をつなぎ止めていた。
「恭也、ちゃんと・・・を気持ち良くしてあげるのよ」
「あぁ、わかってる」
長い間異物を挿入していたせいでぽっかりと口を開けた少
女のすぼまりに、熱く固いものがあてがわれる。それは自然
な生理作用だったが、すぼまりは兄のものを飲み込むように
収縮した。
(…だ…め……はぃ…ら…な…ぃ……)
数珠で馴らされていた分、受け入れるのは後ろのすぼまり
の方が楽であるかもしれない。だが兄のものは数珠よりも太
く、既に少女の身体は父のもので一杯であった。
「だぁっ、やっ、ぃっ、いたっ、あぁぁっ!」
後ろのすぼまりに兄のものが侵入する。前と比べてある程
度まではすんなりと入るが、やはり一番太い部分はきつく、
兄のものを押し返そうと締め付ける。しかし、既に父のもの
に貫かれている少女の身体にはそれ以外に抗うすべはない。 <>
(13/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:28:58 ID:5o02VsX+<> 「ひっ、いっ、たっ、んんっ!」
本来男を受け入れるところではないすぼまりは、前と同じ
ようにその大きさに耐えられず、裂けて赤い血が滲む。数珠
と異なり常に太いままの兄のものは、数倍以上の圧迫感と異
物感で少女を突き上げる。
(…い…た……い…た…ぃ…ょ……)
父と兄のものが少女を蹂躙する。息つく暇を与えぬくらい
交互に、またはタイミングを合わせて同時に。愛液の代わり
に破瓜の血を潤滑液とし、母や忍へと同じくらいの強さと早
さで少女を貫く。
「…ぁ…ぐっ…んっ…ぃっ…ぅ…ぅぅっ」
もう悲鳴を堪えるどころか、呻く力さえ血肉と共に削り取
られ。激痛ともう一つの感覚だけが少女を支配する。
「んっ…ぅ…っ…ひっ…ぃっ…ん…あぁっ」
幼芽を弄る母の指が、蕾を嘗める姉の舌が、痛みで麻痺し
た体に快楽の針を突き立てる。少女の意識は激痛で闇に押し
流され、鋭い快感で引き戻され、また痛みで押し倒され。も
う、少女にとってはそれも苦痛でしかなかった。
「…ぃ…っ…ぁ…ぁっ…ん…ぃっ…っ」
ひたすら繰り返される家族愛の行為も、少女の意識が完全
に沈黙する前に一時の終わりを迎える。
「・・・、父さんはもうイッちゃいそうだ」
「ぐっ。お、俺もだよ、父さん」
少女を貫く二人のものは、さらに早く、強く、激しく、幼
い身体を穿ち、削り、引き裂き、そして、突き上げて。
「あ、ぁっ、ぁ、あぁぁっ!」
二人のものから噴射された大量の白濁液が胎内と肛内を満
たし、熱い粘液は少女の中を焼き尽くす。それは狭い少女の
中には入り切らず、二人のものを押し出す勢いで柔襞を無理
矢理ひろげて外にあふれ出した。
「…ぁぁっ……ぁぁ……ぁっ……っ」
ぐったりと倒れ込む少女を母が抱きとめると、父と兄は少
女から己のものを抜き出す。二人のものは心持ち小さくなっ
たものの、それでも十分すぎるほどの大きさと固さを保ち、
止めとばかりに少女の傷口をひろげた。
「ぐっ…ぅっ……ぅぅ…」
少女の股間は二つの大きな穴があいて無惨な姿をさらし、
混じり合って朱色に染まった白濁液がどろりとこぼれる。
「あぁ、もったいない」
姉が少女の穴に顔を寄せ、こぼれたものを舌でなめとる。
さらに中に残ったものを舌でかき出し、一滴も残すまいと音
を立ててすすった。
「頑張ったね、・・・。その分、気持ち良かったでしょ」
赤子をあやすように少女を抱く母の柔らかな胸。指は乱れ
た髪を優しく梳き、顔に浮かんだ涙や汗の粒を丁寧に舌で吸
い取っていく。 <>
(14/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:30:16 ID:5o02VsX+<> (…お…わ…っ……た…の……?)
抜き取られたとは言え、激しい痛みはまだまだ少女の下腹
でとぐろを巻いている。普通なら寝るのに支障を来すような
激痛だが、とうに限界を超えている少女の意識が眠りの中に
沈むのは容易であった。
(…ょ…か……っ………た…………)
悲鳴をかみ殺し続け、泣き叫び疲れて強ばった少女の顔。
荒い息を吐く半開きの口がほんの少しだけ歪む。凝視しても
見落としそうなほどであるが、それは少女が精一杯できる、
痛々しい傷だらけの笑みだった。
「……んっ」
色々と混じった錆び付いた苦みが口の中にひろがり、少女
の逃げ道をふさいだ。
「頑張ったご褒美だよ、ちゃんと精をつけないとね」
わずかに残った気力を振り絞ってまぶたをこじ開けると、
目の前には姉と母の顔。姉と少女の間には、朱色の糸が引い
ている。
「そうよ、家族の夜はまだまだ長いんだから」
少女の口を母がふさぎ、舌で咥内をかき混ぜる。苦くて、
甘くて、不思議な味。父と兄の精液と、母と姉の唾液と、少
女の破瓜の血が混じった、家族の味。
「今度は恭也が前に入れてあげなさい」
少女の腰を兄が持ち上げ、まだ開いたままの膣口に朱に染
まったものが宛てがわれる。
(…か…ぞ…く……の……)
少女の心の穴を、血と精液が埋めていく。
「がっ、あぁっ!」
夜はまだ始まったばかりだった。
<>
(15/15) 549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:31:42 ID:5o02VsX+<> (37)わたしのかぞく
わたしのかぞく
二年一組 高町なのは
わたしの家族は、お父さんの高町しろうさん、お母さんの
高町ももこさん、お兄ちゃんの高町きょうやさん、お姉ちゃ
んの高町みゆきさん、そしてわたしの5人家族です。
お父さんとお母さんは、二人で翠屋という喫茶店をしてい
ます。お父さんが店長さんで、お母さんがケーキを作るパテ
シエさんです。
お母さんのつくってくれるケーキはどれもおいしいです。
一ばんおいしいのがシュークリームで、とってもとってもお
いしくて大すきです。でも一ばん大すきなのはケーキじゃな
くて、やさしくてきれいなお母さんです。
お兄ちゃんは高校生で、けんじゅつ家です。いつも木刀で
きびしいれんしゅうをしています。少しこわくて、ちょっと
いじわるだけど、でもやさしいお兄ちゃんです。
お姉ちゃんは中学生です。いつもたくさんの本を読んでい
て、いろいろなことをわたしに教えてくれます。でもお姉ちゃ
んはわたしとちがってうんどうができて、お父さんやお兄ちゃ
んにならってけんじゅつもしていてすごいです。
お父さんはわたしが小さいときにべつのおしごとをしてい
て、大けがをしてずっと入いんしていました。みんなお店や
お父さんのかんびょうをしていたので、わたしは一人でおる
す番をしていました。一人はとてもさびしくてないてしまい
ました。
でも入いんしているお父さんは、ほうたいでまっ白になっ
てお話しもできなくて、だから早くお父さんが元気になるよ
うに、がんばっておるす番をしました。
今のお父さんは元気になって、わたしをだっこして頭をな
でてくれます。お父さんだけじゃなく、お母さんも、お兄ちゃ
んも、お姉ちゃんも、みんな家にいます。みんながいるから、
わたしはえがおでいます。元気です。
<>
549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/09(日) 09:34:37 ID:5o02VsX+<> 連投規制に引っ掛かった。。。orz
しかし今回は辛かったです、書くのが。
SS書くのを後悔したのはこれがはじめて。
自分で書いてて気分が悪くなるし。
真っ青になって妹に心配されるし。
とりあえず前半終了です。
ここまで書いてまだ前半です。
後半の主役は今まで出てこなかった人達。
基本的にハードな描写が続きます。
なので続きは甘々な話を書いて気分を変えてからw
<>
sage<><>2006/04/09(日) 20:07:59 ID:22FaA253<> 保守 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/09(日) 20:30:25 ID:8ajlELnp<> 今帰宅しますた
一応殆ど+−ゼロだけどそれでも黒が出てよかった・・・。
いきなり現実的で嫌な話スマソ
とりあえず色々おもろいことありました
地図の見る向きを間違えて20分近く会場を探してさまよったこと
ようやく見つけたそこには長蛇の列がならんでいたこと
そして並んでみたらサークル入場は既に始まっていて一般の列だったこと
スペースに座ってすぐやってきた係員の方にいきなり四回に入場と搬入分ける旨言われたこと
んな同人イベント初心者にどう対応しろと
とりあえず一回目一種、二回目以降両方でいくことに決定
・・・一回目に来た人でフェイト本しか買えなかった人ごめんなさいorz
左隣のサークルさんが鬼のように超ハイペースで売りまくっていたこと
コピー本のみの初心者じゃ太刀打ちできませんorz
自身のスペースとの差に軽く凹むorz
スレ住人の方が来てくれたことはやっぱりうれしかったです
ここ三日で三時間しか寝てない+花粉症で超ローテンションだったのは仕様ですorz
「スレのほうも頑張って下さい」言われた時は密かに抱かれてもいいと思った俺ガイル
住人とまではいかなくともたまに覗きに来るという人からも声をかけていただき
本当にありがとうございました
そして何より一番驚いたこと
なんだかスペース前で番号を確認する男性が一人
スレ住人の方かなーと思ってみると
「1スレの76です」(意訳)
wwwwww76氏ktkrwwwwwっうぇwww
予想外の遭遇につい興奮
高町家にひきとられたフェイトの続き、待ってます
大体おおまかなところを挙げればこんなところです
あ、そのあとあまりにしんどくてアフターイベントいけなかったこともあるかorz
ぶっちゃけこれもまともな文になってる自信が全くない罠
本日は貴重な体験をさせてもらいました
なのは系有名作家さんたちの同人誌いっぱいgetできたし
自分の書いた本を手にとってもらえたし
スレの方々の何人かと会うこともできましたし
本当にありがとうございました
あ、投下のほうはまだ書きあがってないのと寝不足とでとてもできる状態じゃないですorz
ごめんほんとごめん
明日明後日じゅうにかわりといってはなんですがおまけ本に収録できなかった
she&meの番外編を投下する予定ですので
売れ残りの本についてはどうするか考え中
もっとなのフェスについてkwsk聞きたいことがあったら後日改めて・・・。
では、おやすみなさいませ <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/09(日) 20:31:22 ID:8ajlELnp<> 追伸:個人的にツボだった出来事
イベント中誰かが誤って電灯をオフに
背後のほうから
「誰だ!!ジュエルシードを発動させたのは!?」
こういうことが素で言えるなのはファン、大好き <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/09(日) 21:43:13 ID:+zi+M7Tb<> 640さん、イベントお疲れ様でしたー。
自分はええ、家族でのんびりまったり花見してましたともw
でもちーっとばかし行きたかったなぁ、俺も。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/09(日) 22:30:57 ID:qc4FrMNC<> 640さん、乙です。
小説のほうも頑張って下さい。 <>
名無しさん@ピンキー<><>2006/04/10(月) 00:44:33 ID:YlwfTVJU<> >640氏
お疲れ様。俺は目当てのものを半分も買えなかったよ。ええい!
zamber13dのレイヴンの新刊買った人居ます? 聖痕の刻まれし蒼き鷹の人
なんだけどさ、作者様が言ってる「改稿部分」ってのが気になって仕方が無い。
<>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:11:14 ID:TE9iSDR+<>
わたしの世界がある
いろんな世界がある
そこには数え切れないたくさんの人たちが暮らしている
みんな必ず大切な想いがあって
時にぶつかったり、傷ついたりするけれど
だけど最後にはきっと分かり合える
みんな笑顔になれる
だから一歩一歩、わたしは歩いていく
笑顔の始まりに会いたいから
魔法少女リリカルなのは Step
第1話 再会は新たな始まりなの
<>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:14:04 ID:TE9iSDR+<>
名前を呼ばれた気がした。
懐かしい声。決して忘れることのない、大切な友達の声。
そうだ、今日はフェイトちゃんと再会する日。待ちに待った記念すべき日。
「フェイトちゃん!」
勢いよく振り返る。その僅かな瞬間さえ今は惜しいほど私の気持ちは高ぶっていた。
その先にいるあの子へ、ぶつかりあって、わかりあえて、友達になったあの子に私はとびっきりの笑顔でそれに応えた。
「なのは!」
あの子が駆け出す。わたしも駆け出す。
風に流れる彼女のおさげ。髪を結い纏めている淡い桜色のリボンはあの日渡したわたしの想い。
離れ離れになっても心はいつだって一緒と交わした約束の証。わたしの黒いリボン、あの子の想いも嬉しそうに風に揺れる。
どんどん距離が近づいていく。50メートルは30メートル、30メートルは10メートルに。加速していく 景色の中であの子の姿がどんどん大きく鮮明になる。
やっと、やっとこの日が来た。この日が来たんだ。
もう一度、わたしは名前を呼ぶ。大切な、大好きな友達の名前を。
「フェイトちゃーん!!」
弾んだ息を抑えつつ、弾んだ鼓動はそのままで、わたしはフェイトちゃんの体を抱きしめた。
触れられない時間は短いようでやっぱり長かったけどこうやってフェイトちゃんを体全体で感じれば不思議なくらい綺麗になくなってしまう。アルバムをすごい速さでめくるようにわたしは、わたしとフェイトちゃんの思い出を懐かしんだ。
「な、なのは……痛い」
「あっ、ごめんね。つい力入っちゃって」
いけない。はしゃぎすぎて手加減を忘れてしまった。
「気持ちは分かるけど……少し落ち着こう」
「う、うん」
「……もう、なのははほんっと子供なんだから」
フェイトちゃんが呆れていた。でも何かおかしい気がするのは気のせいなのかな。
「いい? なのははもう少し前後のこと考えなさいよね」
「ふぇ……うん」
なんだか喋り方がぶっきらぼうというかフェイトちゃんらしくないというか。
「あの……フェイトちゃん?」
「なに?」
「フェイトちゃんだよね?」 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:14:58 ID:TE9iSDR+<>
向こうで何かあったのだろうか。なんだかわたしの知っている人にすごく似てきているようないないような……。
「まさかアタシのこと忘れたとか言うんじゃないんでしょうね……」
「ち、違うよ! そ、そのなんだか最後にあったときと随分違うかな〜って、あはは」
「人なんて時が経てばいくらでも変わるわよ。そう、時間ってのは待ってくれないんだから」
そうだよね。みんな変わって行くんだからこれはきっと普通のことなんだ。だからフェイトちゃんの性格が違うのもきっと普通のこと……だと思う。
わたしが未だ戸惑っているとフェイトちゃんの手が背中から肩へと置かれる。そうして二度、パンパンと叩いた。
「だからなのは、起きなさい」
「えっ? わたし起きてるよ」
「寝ぼけてる」
耳元で断言してフェイトちゃんはわたしの顔を見つめた。
だけどわたしの目に映ったのはフェイトちゃんの顔じゃなくて
「アタシとフェイトを見間違えてる時点でもう手遅れよ」
アリサ……ちゃんだった。
「ふぇ! ふぇ? え〜〜〜〜!?」
なんでフェイトちゃんなのにアリサちゃんでアリサちゃんがフェイトちゃんなの!?
わたしの頭はいきなり突きつけられた現実をぐるぐるとただ受け入れることしか出来なくて
「さぁ、なのはGet up! Wake up!」
アリサちゃんの言葉にもわけもわからず従っていた……。
* * *
「起きなさいってなのは!」
「う、う〜ん……フェイトちゃ〜ん……」
「フェイトじゃない! アタシはアリサ!!」
もう四時間目も終わってお昼休みだってのになんでアタシはこの居眠りを起こしているのだろうか。この子が睡眠時間を削ってしまった理由はあらかた察しはつくことつくんだけど。
「アリサちゃん、あんまり乱暴にしちゃ駄目だよ」
「甘いわすずか。このままなのはが起きなかったらアタシ達の貴重なランチタイムがなくなるのよ! Time is money! 時は金なりよ!」
「でも〜……」 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:16:18 ID:TE9iSDR+<>
肩を二度叩いて反応を窺う。……反応無し!
次は肩を掴んで激しく揺さぶる。前へ後ろへ左へ右へ――。そこいらの絶叫マシンよりずっと迫力があるわ。
「あぁ……やぁ、だめだよぉフェイトちゃ〜〜ん……」
「だ〜から! アタシはフェイト違う!!」
「ふへ!? …………あれ? アリサ……ちゃん?」
「そう、アリサよ。あんたの親友のアリサ・バニングス」
ようやく戻ってきたなのは。だけどこれじゃ悪いけど気が済むわけがない。まだまだ眠気眼のなのはの頬をアタシはそっと掴む。
「というわけで」
で、引っ張る。思いっきりにだ。
「屋上! ランチタイム!」
「ふひぇ〜〜〜〜!! いひゃいよありひゃひゃん〜〜」
「そうだよアリサちゃん。なのはちゃんのほっぺが伸びて戻らなくなったちゃったら大変だよ」
「……まぁ一理あるかもしれないわね。わかったわ、今日はこれで勘弁してあげる」
マシュマロみたいな頬を開放してアタシは自分のお弁当箱を掲げてみせた。
「いい? 今度起きなかったらもっとすごいことしてあげるからね」
「それだけはもう許してよ〜」
「だ〜め、お寝坊さん直さない限りはね」
「今日だけだってば」
「関係ないわ」
軽くウィンクをしてアタシはなのはに背を向けた。時計を見るともうすでに昼休みから十分も過ぎている。
いけない。アタシとしたことが何て時間の浪費。
「ほら、行くわよ。二人ともさっさと準備して」
「私はもう大丈夫だけど」
「えっ、えっ? ちょ、二人とも待って待って!!」
ガタガタと机やイスの揺れる音。きっとすごくなのはは慌ててる。
でもアタシは待たない。だってすぐに追いついてくれるんだから。いつだってなのははアタシたちと一緒なんだからこれは当然。
今日のランチタイムも賑やかになりそうで楽しみだ。
* * * <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:17:16 ID:TE9iSDR+<>
いつもお昼休みにお弁当を食べる場所。屋上に今私たちはいます。
いつものように腰掛けたベンチ。隣には大事なお友達のなのはちゃんとアリサちゃん。
「それにしてもさ、時の流れが速いことを改めて思い知らされるわ」
タコさんウィンナーを頬張りながらアリサちゃんが何気なく呟く。ちなみにそのタコさんウィンナーはなのはちゃんのお弁当から取ってきた物。なのはちゃんはというと恨めしそうにそれを見つめている。
いくらお寝坊の罰とはいえそれはないんじゃないかなと思うんだけど、でもまぁしょうがない……かな。
「どういうこと? アリサちゃん」
「だって今年からアタシたち四年生なのよ。またひとつ上級学年に進級したのよ」
「でもあんまり実感沸かないね」
そう、実感なんて全然沸かない。持ち上がりでクラス替えがないから私達は当然
「腐れ縁……ってこういうことを指すのよね」
同じクラスで席も近くてあんまり変わってないと言えばそれまでで。
「それとは違うような気もするけど……」
首をかしげながらなのはちゃんが呟いた。うん、微妙にニュアンスが違うと思う。
だって私はなのはちゃんもアリサちゃんも大好きだから四年生になっても一緒にいられることはすごく喜ばしいのだから。
「う〜ん……それより今はお昼にしようよ。せっかく急いできたんだから」
「まっ、結局誰かさんのおかげで急いだけどいつもと同じくらいのランチタイムなんだけどね」
「うう……もう居眠りしないように気をつけます」
なのはちゃんが小さくしゅんとしている。自分でも居眠りしたことが相当堪えているみたいだ。
「でっ、あんたは四時間目の授業と引き換えにどんな夢を見ていたわけ?」
「寝言じゃフェイトちゃんって言ってたよね」
多分、夢の内容は察しがつく。きっともうすぐに迫ったフェイトちゃんと合う日のことを夢に見ていたのだろう。
私たちはまだビデオレターのフェイトちゃんしか知らない。会うのは私たちだってすごく楽しみだけど、きっとそれ以上なのはちゃんはその日がくるのが待ち遠しくてたまらないのだろう。
「え、えと……多分アリサちゃんとすずかちゃんが考えていることと同じだと……」
「直接口で言ってもらわないとわからないわよ」
にやけながらアリサちゃんがなのはちゃんに顔を寄せた。
「私も聞きたいな」
フェイトちゃんが本当はどんな子なのか一番良く知っているのこの中じゃなのはちゃんだけだ。その点ではなのはちゃんが羨ましくてちょっと嫉妬しちゃったり。
「あ、あははでもその話はまた今度にしようよ」
「なぁに、お楽しみは一人で楽しみたいとか言うつもりじゃないでしょうね?」
「そういうわけじゃなくて、話し出すときっとわたしいっぱい喋っちゃうと思うから……」 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:19:28 ID:TE9iSDR+<>
「じゃあ、今度私の家でお茶会しよう。それならゆっくりできるし」
昼休みだけじゃ足りない思い出。一体二人はどんな風に出会ってそこまで沢山の思い出を作れたのだろうか。もちろん思い出なら私だっていっぱい持ってると思うけど。
「そうね……それならいいんじゃない?」
「そうだね。うん、じゃあその時のお楽しみということで」
なのはちゃんがちょっとだけ自慢げに胸を張った。顔も少し得意気。
「覚悟しなさいよ、たっぷり絞ってあげるから」
「アリサちゃん取調べじゃないんだから」
なんだかんだ言って私たちは今日も仲良し三人組です。
いつかフェイトちゃんも私たちと親友になれるかな。
そしたら仲良し四人組。楽しいことがもっともっと増える予感です。
* * *
遠く扉の向こう、廊下を駆ける足音。時計を見ればすでに時刻は四時過ぎ。この部屋の主のお帰りだ。
「ただいま! ユーノくん」
元気良くドアを開けて笑顔で帰ってくるなのは。僕も半身をベッドから起こしてそれに応える。
「おかえりなのは」
ベッドにカバンを放り投げなのは横目に僕もとある準備を始める。
もうこの家に――というかなのはの厄介になるために必ずしなければならない規則のようなもの。
「じゃあ外に出てるから」
「あっ、うん。いつもごめんねユーノくん」
「いいよ、男としては当然なんだから」
いつでも出入り出来るように鍵を開けておいてくれるベランダから僕はしばらくの間は外の風に当たる。
それはもちろんなのはの着替えを見ないための僕なりの気遣い。以前なんて目の前でなのはが着替えだしたりして僕としてはそれなりのドキドキさせられる経験もした。
あの時は僕が本当は人間だってなのはが知らなかったせいでかなり無防備な姿を晒していてある意味かなり犯罪的なことを僕はしでかしていたわけだ。
「気は楽になったんだけどね……」
軽く息を吐いて首を垂らす。
あの事件が終わってから今までは流石のなのはも僕のことを一端の男と見てくれたおかげでもうあんなことは皆無だ。罪悪感に苛まされないので僕としてはとてもありがたい。
「着替え終わったよ」
「うん、今行く」
ベランダからまたもう一年はお世話になっているバスケットの中へ。体がすっかり覚えてしまっている。
きっとフェレットの匂いもいい感じに染み付いているのだろう。あくまであったと仮定するならだ。そんなものまで忠実に変身魔法で僕は再現していない。
でもこれじゃほんとにフェレットもどき、なのはの使い魔みたいだ。 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:22:16 ID:TE9iSDR+<>
「どうしたの?」
「え、あ、うん大丈夫。少し考え事」
慌てて首を振る。こんなのなのはに悟られたら余りに情けない。
「そういえばなのは」
「なに?」
「今朝の魔法訓練は一人でやったの?」
「うん、ユーノくん起こすの何だか悪いと思ったから。ほら、管理局帰りなんだから」
PT事件から半年経ち空間もようやく安定した頃から僕はちょくちょく部族の元に帰ったり、管理局の手伝いをしている。
根城としているのは相変わらずなのはの家。またこの世界で魔法に関する事件が起きた場合の駐在職員代わりとして僕はなのはに魔法を教える傍ら日々この世界の情報を収集している。
「みんな元気だった?」
「そうだね、みんな元気だったよ」
この一軒で知り合った管理局の人たちに直接会えることも手伝ってなのはへみんなの近況を伝えることも忘れない。
「クロノの奴も憎たらしいほど元気だった」
「あはは」
毎度毎度顔を合わすたび僕のことをフェレットもどき扱いするあの性格はどうやったら直るのだろうか。本局には巨大な書庫があるらしいから今度そこで性格矯正の魔法があるか調べてみるもいいかもしれない。
「そういえばユーノくん、今日やっとディバインシューターの制御数増やせたんだ」
「ほんと」
「うん、これで十個目」
日々なのはも自分の魔法に磨きをかけている。一度に十個ものシューター制御できるなんてほかの人が聞いたらさぞ驚くこと請け合いだ。
「でも結構難しくてやっぱり上手く動かせないんだけどね」
「やっぱり五つぐらいが今の限界かな」
「そうかも」
「でもいいよ。なのははまだ十歳なんだからゆっくりしていけばいい」
一時は肉体に負荷をかけて一日過ごすなんてこともやったけど結局僕が止めさせた。
向上心は確かに必要だけど無理をする理由にはならない。成長段階の肉体に魔法負荷をかけた悪影響が後々出てきたらそれこそ示しがつかないしそれにただ力を求めても魔導師としては駄目なのだ。
「なのはにまだ学校があるんだから疎かにしちゃいけないことが沢山あるでしょ」
でも一番の理由はなのはの日常全て非日常に変えたくはなかったからだ。
この世界では義務教育がまだまだあると聞いている。だからそれを侵食してしまうほどなのはが魔導師としてこちら側に来てしまうことだけは避けたかった。
なのはは自分の意志で魔導師としての道も考えている。それはいいことだと思う。けどきっかけは僕が巻き込んでしまったのだ。
どちらかといえば今なのはが魔導師を志しているのも使命感に近いものだろう。
「そうだね、いっぱいある」
なのはにとって魔導師としての日常をするのは朝の訓練の時だけ。後はもしもの有事の時。それ以外は小学四年生としての高町なのはとして日常を過ごさせてあげたい。
これは僕なりの優しさ。多分、驕りなのかもしれないけど。
「そういえばフェイトって嘱託魔導師になったんだよ」
「しょくたく?」 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:24:29 ID:TE9iSDR+<>
「えっとね簡単に言うと魔導師のお手伝いさんかな」
「そうなんだ。わたしてっきり料理を作る魔導師さんかと」
確かに始めて聞いたらそう勘違いしそうだ。
料理に魔法を使うのはそんなに珍しいことではないからあながちそういうのもいるかもしれないけど。
「あはは、でもフェイトの料理も食べてみたいね」
「フェイトちゃん料理できるのかな?」
「今度聞いてくる」
そう、僕にとってこの日常と非日常を行き来する今が掛け替えのない日常なんだ。
今が続けばいい。そんなことをふと思い僕は窓の外を見つめた。
どこまでも青く澄み渡った空は僕がなのはに抱く淡い気持ちのように思えたのは気のせいではないのだろう。
でも今はこのままでいいと思う。この気持ちだってまだ急ぐものではないのだから。
* * *
天上で瞬く星は何処の世界も同じ光を投げかけているように思える。
だけどそれは微妙に違う。言葉では言い表せない感覚的なものだけどそれがそこにあると私は信じている。
「フェイト……こいつら」
「落ち着いて、私たちそれぞれで相手をすれば勝てない相手じゃない」
星の海を背に黒衣に頭まですっぽり包んだ魔導師が静かに佇んでいる。傍らには淡い黒で身を包んだ雌獅子を引き連れて。
「大丈夫だよ、私たちにアースラの嘱託魔導師なんだよ。これぐらいでへこたれてちゃクロノに笑われちゃう」
それにこれぐらいできなきゃきっとリンディ提督の娘になる資格なんてあったものではない。
バルデイッシュを構え直しいつでも飛び出せるように体勢を低くする。
今日の星空はどこか冷たくて鋭い。そんな気がした。
「もう一度聞きます。なぜアースラを襲撃したんですか」
「…………」
「今投降すればまだ罪は軽くなります」
なぜ一言も喋らないのだろう。疑問よりもなぜか苛立ちが募った。
「答えてください!」
そしてその裏で私はなぜか彼女が喋らぬままこの場を立ち去って欲しいという願望を抱いている。それは恐怖にも似た感情で自然と声も荒げたものとなっていた。 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:28:00 ID:TE9iSDR+<>
「どうしたんだいフェイト?」
アルフの声もよくは聞こえなかった。
「もしこれ以上黙秘を続けるようなら」
「私はあなたを撃たなきゃいけない……って言うの? それなら――」
『Photon javelin』
「私が撃ってあげるよ」
刹那、私目掛け二条の雷光が空を薙いだ。
「フェイト!!」
不意の一撃はアルフが障壁を張ってくれたおかげで難を逃れた。いつもの私ならアルフがいなくても自分の力で防げたのだろう。だけど今だけは体が動かなかった。
きっと精神を通じて私の動揺をアルフが感じてくれたからだろう。その証拠にアルフの声が揺れている。
「な、なにやってんだい! 黒焦げになるとこだったじゃないのさ!」
「あっ……ごめん」
開いてしまったパンドラの箱。その声、彼女の声が私の心を鷲掴みにする。
「どうしたの? あんまり誘導性ないから避けると思ったのに」
私のランサーのような小さな槍ではない光。収束率を上げて塊のようにすれば命中率が鈍るのは当然だ。
「ほんとにあなたって私の欠片なの? すっごく弱い」
無邪気な声。きっと私があの子のままだったなら、あんな風にカナリヤのような声を凛と響かせていたのだろう。
――違う。
私は私だ。どんなことがあったって私は私で違いない。
絶対にそうなのだ。
「でも足りないよ。あなたにはもっともっと悲しい思いしてもらうんだから」
気づけばバルディッシュがガタガタと震えていた。当然震えているのは私の腕。
認めるのが怖い。だって目の前の真実が本当に真実なら私の存在は一体なんだって言うのだろう。
「全部返して……あなたには悲しい思い出だけで十分なんだから」
心の奥底でもう忘却の彼方に追いやったそれが気がつけば私の首に手を回している。
「お喋りが過ぎますよ。今日は挨拶程度に留めて成すべきことをやりましょう」
「え〜、まだいいでしょ? そんなに時間かからないんだし」 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:30:08 ID:TE9iSDR+<>
「駄目です。……まったく、そういういい加減な所を直さないと立派な魔導師にはなれませんよ」
「ちぇ、ほんっとリニスは頭でっかちなんだから」
懐かしい声が私以外を叱っている。そういえば私は彼女が獣になった姿を知らない。あの姿が彼女の野生なのか。
「あまりこの姿で私もいたくないんです。そろそろあなたの我侭に付き合うのも我慢の限界です」
「じゃあいいよ、元の姿に戻って。フェイトに驚かせればそれでよかったんだから」
「ではお言葉に甘えて」
だからもう、その姿を、私に見せないで。
アルフが驚いちゃうよ。
「あ……嘘だろ? ……なんで……あんた……」
「ふふ、久しいというには少々時が経ち過ぎている気もしますが、立派になりましたねアルフ」
その変わらない眼差しにはもちろん私も映って
「そしてフェイト。ですがもう余興は終わりです」
躊躇いもせずそんな言葉を平気で言えるなんてやっぱりリニスらしい。
「じゃあ見ててフェイト」
掲げた左手に鈍く光る黒き杖。リニスが私に残してくれた杖と幾分形が違うけどやっぱりそれはそれで。
「いくよ! バルディッシュ……プロト!」
『Yes,sir』
煌く金色が目に沁みた。
彼女が被っていた黒衣を脱ぎ捨てる。空に放られ風に流される黒に星明りを受けて揺らめく金色の髪。
「今夜が私の第一歩! アリシア・テスタロッサの第一歩!!」
少し幼さの残る顔で瓜二つの彼女はにんまりと笑みを作った。 <>
176<>sage<>2006/04/10(月) 01:33:12 ID:TE9iSDR+<> どうもインジョー終わってすぐにまた
なんじゃこら、と思った人、まずはごめんなさい
エロもちゃんと頑張ってます
え〜今回のこれはA's発表前に構想していたものです
一つ目にアリサとすずかの魔法少女化(以前上げたあれですね
二つ目にアリシアとリニス
三つ目に高町家や月村家など脇役達へスポットライト
そして全編通じてのなのはとユーノの恋の行方
こんなこと予定して書いていこうかなと思っていたり
まぁインジョーも短くするつもりがあんなに長くなったわけで
大いに変更になると思われますが
>>549氏
思わず引き込まれる文章でした
これからさらにハードになるのはいろんな意味でwktkであったりなかったり
無理をなさらず頑張ってください
>>640氏
流石に遠方過ぎて行けませんでしたが、なんだか評判聞くと行きたかったなぁ
どうか今日はしっかり休んでください、お疲れ様でした
文の方も楽しみにしてます <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/10(月) 02:23:27 ID:Id1EJ46s<> >>176氏乙です。
エロとはやはりユーノとなのはですか? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/10(月) 20:23:30 ID:DLJmHqOv<> 『魔法少女リリカルなのはA’s −変わりゆく二人の絆−』11話のユーノ
の行動が『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』のイ
ルマに似てると思った(二人とも発掘先で行方不明という展開も同じだし)そ
れはそうと続きを希望!! <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:07:02 ID:EpYLo097<> ごめん・・・なるべく早く続き書き上げますので・・・orz
今回は昨日も書いたとおりおまけ本に収録し損なったshe&meの番外話です。
she&me自体は保管庫にありますので「なんでアリシアがいるの?」と思われた方は
そちらをご覧下さい。
では、投下いたします。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:08:22 ID:EpYLo097<> She&Me after 〜兄として、姉として。〜
とある、平凡な金曜日の夕方のこと。
「たっだいまー」
金髪の少女は、妹から渡されていた鍵を使って、家の玄関へと入った。
白いロングスカートの制服がよく似合う、身長の低く幼い顔立ちは、人懐っこさを感じさせる愛らしいものだ。
「おかえり」
「……んお?」
少女の名は、アリシア・テスタロッサ。こう見えても、小学四年生。しかし年齢は12歳。
どう見てもせいぜい一年生や二年生にしか見えないのは、自覚している。
彼女は予想だにしなかったリビングからの返事に意外そうな表情を浮べ、
足にひっかけたスリッパで小走りにフローリングの床をぱたぱたと音を立てつつ進んでいく。
「・・・クロノ。帰ってたんだ」
「ああ。珍しく仕事がはやく終わったんでね」
───クロノ・ハラオウン。彼女の妹の兄に当たり、近日中にはアリシアにとっても兄になる予定───、という、
少女とは複雑極まりない関係にある少年がテレビの前に置かれたソファから首をこちらに向け、軽く右手を挙げて彼女を出迎えていた。
「そっちも、早かったんだな。なのは達と遊んでから帰ってきたんじゃないのか?」
「ぜーんぜん。みんな用事あったから、まっすぐ」
なのはとフェイトは、管理局の仕事。
アリサとすずかは、ヴァイオリンのお稽古。
後者ふたりはともかく、なのはやフェイトのスケジュールくらい同僚として把握しときなさいよ。
リビングを突っ切って自室へと向かうアリシアが背中越しに三つ上の兄(予定)へとその旨投げていくと、
彼は納得したような、微妙な「ふむ」とも「うん」ともつかない返事を返してくる。
ちらりと見ると、彼の手には一冊の雑誌があった。どうやら意識がそっちに集中しているらしい。
「母さんももうすぐ帰ってくるそうだ」
「ん、わかったー」
とりあえず、着替えよう。
彼女はノブに手をかけ、妹と寝起きを共有する子供部屋へと、入っていった。
手早く部屋着を箪笥から取り出し、制服と入れ替わりに身に着ける。
───アリシアが海鳴市で暮らすようになって、今日で大体、3週間が経つ。
きっかけは、単純。お引越し。
この世に肉体を持って戻ってきた彼女を、その妹・フェイトと同じように引き取ったリンディ・ハラオウン提督が、
近々の艦船勤務からの退役を決めたために、その下準備として異世界ながら知人の多いこの地へと生活の場となる居を移したからだ。
それに伴い高町家に居候していたフェイトも新たに海鳴のマンションに越したハラオウン家へと戻り、
アリシアと姉妹仲良く皆と同じ小学校に通っているというわけである。
書類や手続きの関係上あと数週間ばかりはアリシアはまだリンディともクロノとも赤の他人だが、
事実上は既に家族といってもなんら差し支えない状態といっていい。
・・・フェイトの反応を面白がって、彼女の前ではあえて余計にクロノに甘えてみせているのは、内緒だ。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:09:01 ID:EpYLo097<>
「そーいえば、クロノと二人だけって、はじめて・・・かも」
お気に入りのピンク色のトレーナーに袖を通しながら、ふと思う。
とはいってもまあ、忙しくはあっても数週間も一緒に暮らしておいて人となりが掴めないほど、
彼は捻くれた性格はしていないけれど。
後ろ手に扉を閉めてリビングに戻ると、クロノはカップ片手にやはり雑誌を読み耽っていて。
邪魔になるかな、とは思いつつもアリシアはすぐ隣に腰掛ける。テレビはまだ点けなくていいだろう、アニメの時間にはまだはやい。
無意味に点けて、彼の読書の邪魔をすることもない。
「・・・学校は、どうだ?」
そしてクロノは、案の定というか、なんというか。
アリシアがだまっていると、退屈しないよう気を利かせて、話しかけてきてくれる。
「・・・ん、普通。ちょっと難しいとこもあるけど」
「そうか」
──実を言うとちょっと、ではなかったりする。
勉強好きのフェイトと違い、アリシアは元々勉強がさほど得意ではない。
フェイトですら苦戦した国語をはじめ、正直危機的状況な科目が、ちらほらとある。
よくできた妹や優等生の友人達のサポートがなければ多分、やっていけてないだろう。
「・・・他は何か困ったことはないか?身体は?」
「別に?健康だよー」
無愛想ではあるが気配りの人である彼らしく、
彼なりにアリシアのことを心配してくれているのがわかった。
何しろ死者の蘇生という前例のないことだ、不都合が生じたら大変ということもある。
「ふうん・・・心配してくれてるんだ」
「そりゃな。君はフェイトの姉なんだし、もうすぐ妹になる人間を心配しないわけないだろう」
「そっか」
顔はそれなりによい。
誰に対しても(ユーノ除く)やさしい。
単純に、戦闘魔導士として、強い。
細かな部分にまで気が利く。
(これでシスコン気味の気がなければなぁ・・・)
彼の人となりは、こんなところ。
まあつまるところ、フェイトがブラコンになってしまうのも頷けてしまう性格なわけで。
(んー、フェイトもがんばんないとねー・・・)
さっきも言ったとおり、クロノは兄として、すごくやさしいと思う。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:10:32 ID:EpYLo097<> 「・・・ありがとね、クロノ」
「ん?ああ、気にするな」
「ううん、そうじゃなくて」
「?」
雑誌からあげられた彼の顔は、きょとんとしていて。
「ありがとう。フェイトのお兄ちゃんになってくれて、本当に」
きっとアリシアの心からの、真剣な感謝の微笑みなんて、予想だにしていなかったのだろう。
言葉を聞いた彼は少しばかりうろたえつつ、仄かに顔を赤く染めていた。
「あの子のこと、大切に思ってくれて」
「・・・よせよ・・・」
クロノがフェイトの兄でいてくれて、よかった。
フェイトの中から見ていた頃よりも、その想いは遥かに実感を伴っていた。
「何言ってるんだ、今更・・・」
「だってあたしは、フェイトのお姉ちゃんだもん。お礼、言っておかなきゃ」
兄として彼女に接する彼の姿は、彼女の姉として、嬉しかったから。
「別に・・・僕は、ただ。妹を守るのは兄として当然のことだから」
「ふうん」
「なんだよ」
「・・・照れてる?」
「うるさいな・・・いいだろ」
「照れてるね」
そして、今こうやって兄になる少年と共に語らうことの出来る自分が、嬉しい。
得られることはないと思っていた、穏やかな時間がそこにはある。それが、すごく。
「それじゃあさ」
「ん?」
嬉しくて、楽しい。
だから照れている彼に少し、意地悪をしたくなってくる。
「妹になったらあたしのことも、守ってくれる?クロノ・・・お兄ちゃん?」
「ッ・・・・!?」
狙いすました表情と言葉で、我ながらいたずらっ子だなぁ、とアリシアは思った。
そしてその予想通りにクロノは顔を余計真っ赤にして完全に落ち着きをなくしていて。
「なっ・・・なななな!!なに、いって・・・お、おに・・!?お!?」
おーおー、慌ててる慌ててる。
フェイトにはじめて兄と呼ばれた時といい、なんとも免疫のないことで、アリシアは吹き出しそうになる。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:12:07 ID:EpYLo097<>
「あーれー?守って、くれないのかなー?お兄ちゃん、ひどーい」
「ちょ!!それは!!その・・・あの・・・!!」
「フェイトのお姉ちゃんとしてはやっぱり妹同様にお兄ちゃんに守って欲しいわけですよ」
がんばれ、がんばれ。
妹の意地悪に負けるな、お兄ちゃん。
「守るに決まってるだろ!君も、フェイトも!それにもう、妹みたいなもんだろう!」
「───おっ」
───うん。よくできました。合格。
「・・・これでいいか・・・?」
「そうだねー・・・・・・」
まぁ、顔を背けているのは減点だけれど。そこは特別に見逃してあげよう。
お兄ちゃんに対して厳しすぎても、よくないし、ね。
「・・・うんっ!!」
そう答えると、満面の笑顔で。
ご褒美とばかりに、アリシアは隣に座るクロノの胸へと飛び込んだのだった。
彼が余計に赤面し、その場が大いに混乱したのは、言うまでもない。
それはアリシアの、なんでもない一日の、それでいて大切な、小さな1コマだった。
end <>
YUKI<>sage<>2006/04/10(月) 21:17:12 ID:iolMClWZ<> >>549氏
お疲れ様でした。さらにハードですか?期待してますよ!
>>640氏
なのフェスお疲れ様でした!
行きたかったなぁ・・・・・。
次回の機会には是非行きたいです。
ゆっくり休んでください。
176氏
こんな早いペースで新作が来るとは・・・・
アリシアの今後の動きが気になります!
皆さん頑張ってください。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/10(月) 21:21:43 ID:EpYLo097<> >>他の職人様方all
まとめてで申し訳ありません、膨大すぎてレスしきれないのでご容赦を・・・GJです。
>>24氏
ノ
買いますた。目に付いたところは話と話の「つなぎ」の部分かな。
HP掲載分が一話一話くぎってあるのを、ひとつにつなげていく感じで
間の文が追加されてました。
コピー本、二種類各5冊ずつ程余ったんですが、どうしましょ?
欲しいという方がいらっしゃるなら連絡先として捨てアド晒しますが・・・。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/10(月) 21:46:18 ID:YlwfTVJU<> >640氏
情報サンクス。繋ぎかぁ。何か来月あたりに委託するって言ってたから待ちますかね。そういや
コピー本どうでした? 何か板違いでスマソ。気になるもんで。
<>
名無しさん@ピンキー<>age<>2006/04/11(火) 22:59:06 ID:OLas2A77<> age <>
シグさんとシグシグ2<>sage<>2006/04/12(水) 01:19:58 ID:6jdvIX7w<> 「おいシグナム、もう時間だぞ」
ヴィータが私の腕を引っ張る。
「あ、あぁ、そうだな」
確かに、そろそろ職員どもの実戦演習の時間だ。
「ほら何座ってンだよ!」
「うるさい……、先に言ってろ」
「けっ、じゃぁアタシは先行ってるからな! 後ではやてに怒られても知らねーぞ!」
「……」
こんな状態で実戦演習など出来るワケがない。そう、それはあれからだ、ただ遊び程度にア
イツと交わってからだ。久々の感覚で新鮮味もあったから、とか最初は思っていたが、その内
体が言う事を聞かなくなってるのを感じた。訓練中も睡眠前も、体がうずいてきてしょうがな
い、アイツの体を求めてしまう……。
「はぁ……、くそ……、騎士たる者が、そのような事しか考えられなくなるとは……」
「ご、ごーめんシグナム! ちょっと仕事抜けてくるの時間かかちゃって」
「遅いぞユーノ! 何やってるんだ!」
「ご、ごめん……」
原因は全てこいつのせいだ。あんな快感を体に覚えさせられてしまったら、もう我慢などし
てらるワケがない、はっきりいって麻薬中毒に近い症状だ。
「こい! お前が遅いから時間が無いではないか!」
「痛っ! 痛いってシグナム!」
最初にユーノと交わってから、その後もなんどか交わった。楽しいから、気持ちが良いから、
訓練での疲れも一気に吹っ飛ぶ快楽。しかし、今はこの体のうずきが治まってくれない、四六
時中ユーノと交わる事しか考えられない。
「ちょ、ちょっとシグナム!」
「うるさい、呼ばれたからには何するか分かってただろ……」
「そ、それは……、でも、シグナム電話越しで辛そうだったし……」
「辛いんだ、早くしてくれ」
誰も居ない部屋にユーノを連れ込み、鍵を掛ける。それと同時に、何か準備するとかそうい
う事もせず、いきなりユーノのズボンを下ろした。
「や、シ、シグナム……」
「んっ……、んむっ……、くちゅ……」
パンツも下ろし、出てきたユーノのチンポを、何の躊躇いも無くしゃぶる。今はもう、初め
の頃のちょっとした恥じらいも何も無い、ただ単に交わりたいだけ。
「ぁ……、な、何もいきなりやらなくても……」
「……」
私もずいぶん、ユーノのチンポをしゃぶるのが慣れてしまったな。どこが良さそうなのか、
気持ちが良いのか、自分の舌が覚えている。 <>
シグさんとシグシグ2<>sage<>2006/04/12(水) 01:20:36 ID:6jdvIX7w<> そしてユーノもさすがに若い、ギンギンに張り出すまでそうも時間が掛からない。私も私で、
これが今自分の中に捻じ込まれるかと思うと、それだけで興奮してくる。
「さ、いいだろ」
「う、うん……」
前儀も無い、ただ交わりたいだけの行為。
「よっと……」
その場で仰向けになり、大股を開く私。なんとも情け無い、プライドもこの快楽の前では、
なんの意味も持さないのか。
「じゃぁシグナム……」
既に準備が出来ている。しゃぶっている時から、私の下着はぐしょぐしょに濡れていたから。
「挿れるよ?」
「あぁ……」
ユーノが私の下着を横にずらし、挿れる場所を見定める。下着さえ脱ぐのもまどろっこしい、
早く膣に捻じ込んで欲しい。
「ふぁ……、あぁあ………!」
「じゃぁ動くね?」
「ふぐっ……! ん……! あぁ…! ふぁ……!」
やっと来た、この瞬間。ユーノにチンポを捻じ込まれるとやってくる、この快感。股間部分
から脳や全身に掛けて、しびれが来るように快楽が走る。
「い、いいぞっ……! あはっ……! はぁ……!」
ぐちゅぐちゅに膣をかき回されながら、遠慮無しに善がり声を上げる。
「そ、そうだこの感じ……! イ、イク……! 一発でイカされるほどの……! この突き上
げ方……! も、もう頭が……! 意識が飛びそうだ……! あ、あぁああああ!!」
そしてイクのも早い。ユーノのチンコだと、即座に快楽の頂点へと達する事が出来る。
「そ、そしてこの……! あぁぁっ……! イ、イかされながら……! また膣をぐちゃぐち
ゃに突かれる感覚……! もう、もうダメだぁ……! あぁぁ! ユーノォォォオオ!」
一度イかされた程度では終わらない、さらに続くこの快楽の沼。一度は足を踏み入れたら、
絶対に抜け出さぬ、おそろしい沼。
「も、もうちょっと、早くするね……!」
「あ、あぁ……! いいぞ……! んっ!あっ!あっ!あっ!んむっ!んぁ!」
熱い熱い熱い、それだけしか考えられず、もう何がなんだか分からなくなる。
「あっ…! シ、シグナム……、そろそろ僕も……!」
「あ、あぁっ! んっ!んっ! いいぞ! お、思いっきり! 膣に出してくれ!」
「う、うん……!」
「あぁああああ…………!」
膣にユーノの精子が流れ込んでくる感覚がする。別段これ事態が気持ちの良いワケでもない
が、この犯されたという気分が、どうしてもやめられない。 <>
シグさんとシグシグ2 終わり<>sage<>2006/04/12(水) 01:21:42 ID:6jdvIX7w<> 「はぁ……、はぁ……」
「ふぅ……」
「んはっ……、す、すまなかったな……、ユーノ、急に呼び出して……」
「い、いや、いいよ、別に……」
「よっと……、すまないな、事だけ済ませて行くのもあれだが、私も待たせてあるのでな」
「ううん、あっ、シグナム!」
立ち上がった瞬間、ヨロヨロと倒れこむ私を、ユーノが支える。あまりの快楽に、少し足腰
が言う事を効かなくなったワケだ。
「い、いや、大丈夫だ、少し休めば平気だ」
「う、うん……」
「お前もまだ仕事があるんだろう? ではな……」
「それじゃ……」
壁にもたれかかりながら、なんとか演習場まで移動する。
はぁ……、ダメだ、こんな状態ではとてもじゃないが、仕事など出来るワケがない……。
「おい、どうしたんだよシグナム、顔色悪いぞ」
「何……、気にするな、少し休めば治る」
そしてなんとかして演習場についたものの、結局私は動けずにいた。
「少しベンチにでも横になってろよ」
「はぁ……、はぁ……」
ヴィータに心配をされるなどとは、私も落ちぶれたな……
「すまんが少しトイレに行ってくる……」
「あぁ……」
そうして私は、またヨロヨロと歩き出した。
「んっ……!」
個室に入り、便座に座って下着を下ろすと、鼻にツンと臭い匂いがやってきた。下着はぐし
ゃぐしゃに湿ったままで、遠慮なく自分の愛液や、ユーノに注いでもらった精子が混じり合っ
ている。
「はぁ……、んんっ……!」
指を挿れると、精子がドロリと出てきた。こんなにしまったまま私は皆の前を歩いていたの
か。ほんと、ほんとにただの変態だな。
「はぁ……、はぁ……」
指も自然と動く、このうずきを止められない。
「くそっ……、全然……、全然気持ち良くない……!」
やっぱりダメだ、一人で自慰をしたところで、あの快感はやってこない。
「ユーノだ……、やっぱりユーノでないと……、私はもうダメなんだ……」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 01:37:08 ID:eha9CZyN<> エロい!だがそれがいい!!
とりあえずGJ! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 01:39:47 ID:7l9G1d/j<> シグナムが快楽に溺れきっちゃってるよ。
GJ! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 01:56:36 ID:eha9CZyN<> 今度はハヤテ師匠も混ぜて犯ってほしい <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 03:55:56 ID:FoU2CXy7<> 前の第七話で書いてたヤツの続きです。
第五話「大学に行くアリシアちゃんなの」後編が始まります♪
私が気が付いたら右にフェイトちゃん左にアリシアちゃんと言う感じの図式で講義を受けていました。
(あれ?私っていつの間に大学まで来て講義を受けているんだろう?大学まで歩いた記憶なんてないのになんで?)
私は講義の最中だけど朝の時間まで記憶を遡って見たけれど、やっぱり記憶がありません講義が終わったらフェイトちゃんかアリシアちゃんのどちらかに説明して欲しいです。
それから20分後に講義を知らせる講師の挨拶があったので私はフェイトちゃんとアリシアちゃんに声を掛けました。
「ねぇフェイトちゃんにアリシアちゃん聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
私は自分のカバンに筆箱を急いでしまい同じく二人は私と同じ動作をしている最中に声をかけられて動きを止めていました。
「なに?なのは聞きたいことって?」
最初にフェイトちゃんが声を出しました。
「うん…朝に私が気を失った後って誰が教室まで私を運んだのかなぁって気になって」
私は今まで気になっていた疑問を言いました。
「私とフェイトだよ。なのはちゃん」
そこでアリシアちゃんが答えてくれました。
「二人で?ありがとうフェイトちゃん、アリシアちゃん」
私はそこで二人に感謝の言葉を言いました。
「うぅん…なのはが困っている時は私が助けるから…ね。アリシア」
「うん!フェイトの言うとおりだよ。フェイトの友達なら私も友達だもん」
二人は同じ事を言ってくれて私は正直嬉しかった。
「ありがとう…あっ!昨日アリサちゃんたちと分かれた後に家でアリシアちゃんのことを話したら今度連れてきてって、お父さん達が言ってきたから今週の金曜日に家に二人して泊まりにこない?多分ウチは平気だと思うから」
「え?本当なのは、それなら平気だよ。アリシアも大丈夫だよね」
私の提案にフェイトちゃんはOKサインを出してアリシアちゃんに聞きました。
「うん平気だよ。なのはは友達だもん」
アリシアちゃんも平気なようで安心しました。
「今日お父さんたちに聞いてみるよ。今週の金曜日が平気か」
私はそう言うとフェイトちゃんとアリシアちゃんの二人に言いました。
「アリサちゃん達にも聞いとこうよ」
「うん…そうだね。二人も友達だもんね」
私がそう言うとフェイトちゃんもOKを出してくれました。
「今の時間って既にお昼なの?」
私は今まで時間を気にしていなかったことに対して二人に聞きました。
「うぅん…今日はこれで講義は終わりだから、これからどうする?お昼ごはんでも食べに行く?」
これで講義は終わりなので暇です。
「これで終わりだったんだ。」
私がフェイトちゃんの言葉をオウム返しで発音すると、「お腹すいた〜」っとアリシアちゃんが言ったので私たちは昼ご飯を食べに大学敷地内から鳴海駅前まで足を運びました。
「お昼はどこで食べようか迷っちゃうよね」
私はどこで食べても良かったので発言は他人任せになってしまいました。
「あ、それなら、なのはの両親が経営してる翠屋で食べるってのは平気?」
フェイトちゃんがそう言うとアリシアちゃんは「何?翠屋って」と私たちに聞き返しました。
「うん翠屋って言うのはね。なのはの両親が経営している飲食店つまり食べ物や飲み物を扱ってるお店のことだよ。アリシア」
フェイトちゃんがアリシアちゃんに説明した後、私たちは翠屋に向かって歩き出しました。
続く♪
次回は第六話「翠屋で、お昼ご飯なの」にドライヴイグニッション! <>
そういえばこんなネタあったな<>sage<>2006/04/12(水) 13:53:36 ID:6tpayn1x<> 今日の八神家は、おうちでゲーム中。
「さ、バイオ2やろやろ〜」
うきうきしながらPS2にバイオハザードのディスクを入れるはやて。
美術品倉庫
「シグナム、絶対あの天窓から何か来るよね?」
「ああ、十中八九間違いないだろう・・・」
ゆっくり進んでいく主人公、そして。
ガシャーンッ!!
天窓を突き破りモンスターが現れる!
「うわぁー!ヴァァァァァァァァッ!」
大絶叫するシグナム。
「ちょ、ちょっと大声だしくぁwせdrftgyふじこ・・・」
混乱するシャマル。
取調室
「ふんっ、どうせ奥の棚のアイテムとって部屋を出ようとしたら敵が来るんだろ?
判りきってるとつまんね〜」
ちょっと生意気に言うヴィータだった、が。
「ならヴィータ、何で抱きついている?」
しっかりとザフィーラにしがみつくヴィータ。
「さ、寒いからだよ!」
「さ、進むで〜」
で、主人公を入り口まで動かすが・・・
ガシャーン!!
マジックミラーを突き破り、敵が現れた。
「ヴァギャアァァァァァァァ!!」
「お、落ち着いてシグナム!」
再び絶叫するシグナム。
「ははは、はは・・・全然怖くなかったぞ・・・」
「そう言いながら、必死にしがみついてたのは誰だ?」
「さて、次はSIRENでもやろかな〜」
ごめん・・・ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 21:34:21 ID:IWryftoJ<> >シグさんとシグシグ2
あー 無理するな某スレ「」 しぬぞ あー
今日もおっぱい分補給できた!GJ!! <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:16:12 ID:IzE0BwK+<> 「・・・はやてちゃん、わたし、どうしたらいい?」
「なのはちゃん・・・」
気付けなかった、愛しき人に。
傷つけてしまった、親友に。
「フェイトちゃんに・・・ユーノくんに、あやまらなきゃ、だよね」
気持ちを伝えて、ちゃんと言わなくちゃ。
「ごめんなさい、って。どうやって謝ったら二人とも、赦してくれるかな・・・?」
──今更、赦してくれるだろうか。
「大丈夫や」
「はやてちゃん・・・」
「なのはちゃんの心からの気持ち、思いっきりぶつけたったらええ。きっと、わかってくれるで」
「・・・・うん・・・」
『holding out, my master』(頑張って下さい、主)
「レイジングハート・・・そうだね・・・。あなたにも、心配かけちゃったよね・・・」
そう───謝らなくてはならないのは、フェイト達に対してだけではない。
目の前のはやてや、レイジングハート。戦ってくれているシグナム達。帰りを待つアリサとすずかもだ。
心配をかけたみんなに、心から感謝し、謝罪しなければ。
「そや・・・なのはちゃん。やから・・・」
「うん・・・行こう。フェイトちゃんのところに。それに・・・」
行って、ユーノを、助け出す。そして、想いを伝え、想いに答えなくては。
みんなに心からの「ごめんなさい」をするためにも。
「ユーノくんのところに・・・行かなくちゃ・・・!!」
魔法少女リリカルなのはA’s−変わりゆく二人の絆−
第十四話 きっと、終わりははじまりの歌
戦闘の最中フェイトは、自身の内にある疑念とも戦っていた。
それは少しでも気を抜けば、全身を覆いつくしてしまいそうに、どす黒く。
夜天の書のバックアッププログラム達と刃を交えながら抗うには、あまりに強大であった。
(私は・・・私は!!どうしたかったの・・・!?なのはと・・・ユーノに・・・!?)
戦闘に意識を遣れば、心が凍ってゆき。
心中の葛藤を押さえ込むことに集中すれば、太刀筋が鈍る。
自然、夜天の書たちの攻撃に押し込まれ、隙を見せることが多くなっていく。
「何やってんだよ、テスタロッサ!!よけーな体力と魔力、使わせんじゃねー!!」
「っあ・・・・!!」
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:18:54 ID:IzE0BwK+<> 夜天の書の蹴りを間一髪回り込んだヴィータがグラーフアイゼンで受け止め、フェイトを怒鳴りつける。
だがフォローに動き回る彼女の叱責も、彼女を立ち直らせるには、自責を振り払うには至らない。
むしろフェイト自身の疑う己の醜い心と合わさって、余計に彼女にフェイトという少女の器の小ささを
錯覚させ、闇を深めていく。
そしてその深まった闇は、更に彼女の動きを、心を束縛し、戦況を悪化させる。
最悪のループに、フェイトは陥っていた。
(なのは・・・私は・・・なのは・・・)
最低だったのは、私のほうだったのかもしれない。
『sir!!』
「!!」
罠に気付けなかったのも、本来の彼女ではなかったから。
ブラッディ・ダガー。先ほどもシグナムがダメージを受けた、高速で飛来する攻撃魔法。
彼女は360°、ありとあらゆる方向を真紅に染め上げられた短剣に、囲まれてしまっていた。
(しまった・・・!!)
ソニックフォームを──いや、逃げ場がない──そうだ、ディフェンサーで───
鈍った思考回路よりも、夜天の書の放った一撃のほうが早かった。
バルディッシュを翳し、ディフェンサー+を発生させるより先に、翡翠色の鎖が彼を保持する右腕を絡めとっていて。
「ストラグルバインド!?ユーノの!?」
用意しかけていた防御魔法の術式が鎖の付加効果によって、キャンセルされる。
相手の使った魔法がユーノのものであったということに頭が一瞬、真っ白になる。
気がついたときには、次の防御手段を講じるヒマはなかった。
「テスタロッサ!!」
「フェイトッ!!」
「ブラッディ・ダガー・・・穿て」
(なのは・・・ユーノ・・・!!)
来る───フェイトは一瞬の後に自身を襲うであろう衝撃と激痛を予感し、身を強張らせ、きつく目を閉じた。
* * *
「・・・・!?」
────だが、彼女の身を襲ったのは、弾着の爆音と、僅かに揺れる、爆風の衝撃のみ。
覚悟していた痛みもダメージも、くることはなかった。
「・・・・?」
これは一体、どういうことだ。
恐る恐る目を開き、辺りを見渡したフェイトの周囲は煙に覆われ、確かに夜天の書のブラッディダガーが命中したことを告げている。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:21:26 ID:IzE0BwK+<>
「え・・・!?」
しかし、爆風の熱さとむせ返るような煙しか、彼女の元には届いてこない。
その理由は、煙が晴れたその先にあった。
いや───いた、と言うべきか。
「あ・・・あ・・・」
二人が、立っていた。
自分の心無い言葉に傷つき、己を責めて膝を折った、純白の砲撃魔導師が。
本来ならフェイト自身がやらねばならない彼女との対話を引き受け、少女の元に残った夜天の王が。
二人の頼れる親友が、周囲に数十個もの桜色の光弾を従え、煙の晴れたその先に立っていた。
フェイトへと迫り来る血濡れの短剣は、
少女達の放った高速の誘導弾──アクセルシューターとディバインシューターによって、一つ残らず、叩き落されていたのだ。
「なのは・・・はやて・・・」
自身へ襲いかかる脅威をすべて撃墜してくれた親友二人の、その名を、呼ぶ。
「───フェイトちゃん!!」
「!!」
自分が傷つけた少女は、笑っていた。
強がりでも、痛々しい我慢の笑顔でもない。強い眼差しの、凛とした表情で、笑っていた。
心からの、笑顔で、フェイトへと伝えるべき言葉を、想いと共に彼女へと向けて放つ。
「フェイトちゃん、わたし!!わたし、さっきの答え、撤回するから!!」
「───え・・・」
「ごめんなさい!!でも、聞いて!!」
レイジングハート・エクセリオン、カートリッジ・ロード。
突入時と同じくエクセリオンモードへと変型したその先端に、今度はストライクフレーム───やはり、桜色の刃が展開する───。
同時に彼女の隣にいたはやては跳躍し、フェイトへとその拳を振り下ろそうとしていた夜天の書を、右手で展開したシールドで遮る。
二人の邪魔はさせない、とばかりに。
(はやて・・・)
(もう・・・大丈夫や。なのはちゃん・・・たどり着いたで)
(・・・!!)
(だから・・・フェイトちゃんももう、赦したって・・・、な?)
「わたし・・・ユーノくんが好き!!だけどそれは友達としてじゃない!!ユーノくんのことが、世界中の誰よりも、大切な人だから!!」
「なの・・・は・・・!!」
「高町なのはは・・・・ユーノくんのことが、大好きですっ!!」
* * *
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:22:55 ID:IzE0BwK+<>
──好き。
やっと、言ってくれた。
なのはが、気付いてくれた。
濁っていた心が、すっと、透き通っていくような気がした。
なのはが、ユーノのことを好き。
その、なんでもないような一言で。
(これで・・・よかったんだよね・・・)
自分の心のもやもやが何だったのか、わかったように思えたから。
結局自分は、中途半端が嫌だったんだ。
なのはのことも、ユーノのことも大好きだったから。
フェイトだってユーノのことを、友達としてではなく、好きだ。
なのはのことは親友として、同じくらい、好きだ。
だから二人の事を応援していたけれど、同様に一方で、二人に対する想いに、心のどこかにある軸がわずかに歪んでいたのだろう。
二人が、いつか幸せになってくれるまで。
自分はただ、応援し続けよう。
そう、納得したつもりになっていたせいで。
宙ぶらりんな自分を嫌悪する心があったことに、気付けなかった。
好きな人達を応援しながら、一方通行の好意を、諦めきれない自分が嫌だったということに。
未だユーノに対するほのかな想いを抱えていながら、二人の事を応援するという欺瞞に、蝕まれていた。
あの歯痒さはなのはに対するものであったのと同時に、自分自身に対してのものでもあったんだ。
自分の想いに決着をつけられないままだったことが、すごく中途半端で、嫌だったんだ。
だからあの時、なのはがユーノのことを「友達」と言った時、終わった。そう思った。
あの開放感は、一応の決着がついたことによるもので。
爽快感がなかったのは、きっとユーノもなのはも、望んだ結果にならないであろうことがわかっていたから。
もちろん、私も。
ユーノが自分を選ぶなんてこと、あり得ない。そんなユーノだったら、好きになってない。
なのはをただ好きなユーノだから、好きになったんだ。
うん。これで、いいんだ。
これでいい。
決着が、ついて。終わって。
やっと、はじめられる。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:24:24 ID:IzE0BwK+<>
私も、なのはも、ユーノも。きっと。いや・・・絶対に。
なのはが気付いてくれたから。
私もこの想いを、終わらせることができる。
二人の親友として見守る、素直に祝福することのできる自分をもう一度、はじめられる。
零れた涙は九割の喜び、祝福と、一割の、失恋の悲しみ。
けれどそれに辛さはない。すごく、すっきりした涙が頬を伝っていた。
───さあ、ユーノが、待っている。なのはを・・・彼の元に、送り届けよう。
それが今の私が二人のために望み、できることで。
やらなければならないことだから。
彼女の道を切り拓く、剣として。
彼女と自分にとって、大切な人のもとへの道を、開けてみせよう。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/12(水) 22:26:22 ID:IzE0BwK+<> とり急ぎ14話投下。練りこみ不足かもしれません、すいません・・・orz
花粉症がひどすぎます思考回路ショート寸前ですorz <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 22:28:57 ID:S2UwTZAJ<> >>640氏
乙です
コピー本二種ほしいですノシ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/12(水) 23:34:28 ID:eha9CZyN<> >>640氏
GJ!そしておつかれさまです。
とらかメロンで委託販売されないならコピー本自分も二種類欲しいです。 <>
名無しさん@ピンキー<><>2006/04/12(水) 23:56:42 ID:vdLf3kLt<> >>640氏
いつもGJ!
毎回wktkして読んでいます。
コピーで委託が無いなら私も2種欲しいです
<>
名無し@ピンキー<>sage<>2006/04/13(木) 00:07:56 ID:9un1NHss<> >>640氏GJ!
わたしも欲しいです。 <>
さばかん<>sage<>2006/04/13(木) 01:39:33 ID:TCcUsYce<> 懲りずにまたまた投下したいと思います。
一応続きものです。文才とか構成がめちゃめちゃなのはご容赦を願います。 <>
さばかん 恋のおわり1<>sage<>2006/04/13(木) 01:41:30 ID:TCcUsYce<> 教室に金色の風が吹く。
「・・・小学校から来たフェイト・テスタロッサです。
みんなと少しでも早く仲良くなりたいです」
初々しいその姿を、なのはは嬉しそうに見つめる。
なのはとフェイトは今日初めて出会った。しかし、お互いはお互いの事をよく知っている。
たまたまチャットで知り合い、意気投合し、ビデオメールに発展し、今に至る。
「えと・・・、フェイトちゃんの席は・・・・・・無いね。悪いけど、床に座ってね」
「いきなり洗礼?」
「ああ、早とちりしちゃあ駄目だよフェイト。斜円先生は天然なだけだから」
おにぎりを食べながら、ユーノは答える。
昼放課。屋上のベンチに3人の少女が座っている。
フェイト、なのは、ユーノ(そう言う設定です)。3人は楽しい昼を過ごしていた。
「ねー。斜円先生、少し前までペニシリンの事をエッチな薬だと思ってたんだよー」
「ははは、最初はビックリしたよ。少し前の教師もののドラマかと思った」
サンドイッチをぼおばるフェイト。
「しかしまぁ、当然なんだけど、ビデオと同じだねーフェイトちゃんは」
「ほがっふがっもぐっもぐもぐ!」
「あわてないで、フェイトちゃん」
とまぁ、こんな感じで昼放課が過ぎる。
授業が終わり、3人が帰って行く。3人が通う花々小学校は寮学校で
その寮は3人とも同じだ。無論、フェイトが同じ寮に暮らすのは偶然では無い。
それから、時間は慌しく過ぎた。歓迎会やら、自己紹介やらでスッカリ疲れていた。
ベッドに転がるフェイト。
「今日からここが私の部屋・・・」
天井を眺めて呟く。新しい部屋。慣れるのに少し時間がかかりそうだと苦笑する。
しかし、今日の疲れがあるのか、眠気が覆い被さってきた。
「ん・・・お休みなさい」
睡魔の口付けに目を瞑る。
・・・・・・・・・・・・・・・ギ・・・・・・・・・ギシッ・・・ギシッ、ギシッ。
「・・・・・・ん」
ベッドの軋む音に目を覚ます。フェイトは神経質な子で少しの物音でも直に目を覚ます。
・・・いや、そもそもこれは現実なんだろうか。
目の前には、覆いかぶさったなのはがいた。 <>
さばかん 恋のおわり2<>sage<>2006/04/13(木) 01:43:13 ID:TCcUsYce<> 「なっ・・・なのは!?」
「はぁい、お早うお姫様。手順は違うけど、まぁそんなことはどうでもいいや」
「なのは!・・・何をして、んっ」
目覚めの深い口付け。重ねた唇の間からなのはの舌が入ってくる。
それに、反射的に舌を絡めてしまう。
「は・・・ん、ちゅ、んっ・・・甘い」
「まっ・・・なのは・・・何を・・・え?」
なのはを押しのけようと腕に力を入れるが動かない。何故だろうと思った疑問は
直に蒸発する。
唇が離れ、なのはが体勢を戻すと、影のヴェールが夜の月光に裂かれる。
これは夢か?そう思った。
自分は裸になっていて、後手に縛られていた。
そして、なのはも裸になっていた。
「なのは、何の真似?」
夜に隠れるように静かに言う。
「簡単だよ、フェイトちゃん。人と人が仲良くなるには裸の付き合いでしょ?」
にっこりと今までで一番の笑顔を見せる。風景に不釣合いなその表情にゾッっとする。
「・・・・・・・・・・・・」
「まぁまぁ。そんなに硬くならないで。簡単に言うとね、私、世に言うレズって奴なの。
あっ。心配しなくてもいいよ。私はただ、フェイトちゃんとはそう言う遊びトモダチ
になって欲しいだけだから」
「え?なのは、何を言って。あっ・・・!」
フェイトの秘所に指を出し入れする。その運動は実にスムーズだ。
その感触に、なのははくすっと笑った。
「へぇ・・・もうこんなに濡れてる。ねぇ、フェイトちゃん、そんなにお兄ちゃんに
よくしてもらったの?」
「なっ・・・・・・!!!」
フェイトは面白い程狼狽している。
「ちっ・・・違う!クロノとは何も無い!」
「へー。本当の事を言わないと拷問しちゃうって言っても?」
蒼白する顔は気のせいではない。この夜も、この体も、このなのはもどうかしていた。
「え・・・・・・?嫌、だ。痛いのは、嫌だ!」
腕に必死に力を入れ、どうにか縄を解こうとする。
「大丈夫大丈夫。でもね、フェイトちゃん。痛い方が、まだ幸せかもよ」
どう言う意味だ。と聞く前になのはが透明のビンを取り出し、その中の液体を
フェイトの秘所に塗りたくる。
途端、迸る程の疼きが体を襲った。
「あ・・・・・・ああっ!あああああああああああああああ!!!」 <>
さばかん 恋のおわり3<>sage<>2006/04/13(木) 01:44:24 ID:TCcUsYce<> 駄目だ。駄目だ、駄目だ、駄目だ・・・!!!
今すぐに、自慰なりなんなりしないと体がどうにかなってしまいそうな、そんな情熱。
「フェイトちゃん。人はね、訓練しだいで痛みは耐えられる。でも、快楽ばっかりはどうにも
ならない。って本に書いてあったんだ。そのままだと発狂しちゃうよー」
淡々と語るなのはに怒りさえ覚える。時間の流れが違うみたい。
「なのはっ!!!助け・・・」
顔を近づけて言う。自慰を求める体は自然と太股を擦り合わせていた。
「だったら。クロノとのノロケがキキタイナー。勿論、濡れ場込みで」
もう、無理だ。救いを求めるように、言葉が唇を割る。
「養子だった私が、始めて母さんの家に行った時、クロノと出会って、一目惚れで、
部屋の中に入って、抱きたいって言われたから、クロノのおちんちんを嘗めてあげたり
クロノのおちんちんを嘗めてあげたり、クロノのおちんちんを嘗めてあげたりっ・・・!!!
それでね。初めてだったのに凄く気持ち良くって。凄いの。大切な人の大切なモノ
が私の敏感な中に入ってきて、それで、それで!!!」
汚らしい奔流だった。
「ははははははははははははははは!!!!
はい、御褒美!!」
いつの間に手にしていたのかパターロールをフェイトの濡れに濡れた秘所に入れ
振動を「強」にする。
その喘ぎ声は声にさえなっていなかった。
フェイトの胸を触りながら、耳元で囁く。
「フェイトちゃん。恐がる事無いよ。性欲ってのは、子供にもあるんだ。性欲には精神的なのと
身体的なのがあって、後者が後にスイッチが入るんだ。だから、それで快楽を感じる事は
何にも恥ずかしくないんだよ。だから、沢山感じて。・・・ってお兄さんも言ったんじゃない?」
図星だ。だが、そんなことにも目を向けられない。
耳を嘗められ首を通過し、貪るように唇を奪い合う。
「あっ・・・もっと深く」
絡まる唇は愛情では無く、感触を奪い合う。
「フェイトちゃんのおっばい・・・やーらかい」
そう言いながら、なのはは片方の手を秘所にすべらせる。
「なのは・・・?何を」
「ふふ・・・これでおしまいっ☆」
悪戯っぽく言ってフェイトのクリトリスを捏ね繰り回す。
「あっ、あああああああああ〜〜〜〜〜〜〜」
そうして、二人は一緒のベッドで眠りに付いた。
それが、始まりだった。
つづく <>
復讐するは我に有り 前編<>sage<>2006/04/13(木) 04:33:06 ID:5n/KDvBH<> シャマルの日記より
○月×日 晴れ
今日、はやてちゃんの遺産管理や援助をしてくれたグレアムさんが、家にやって来ました。
手紙に今日は大事な話があると言っていたのですが、それは驚くべき物でした。
なんとグレアムさんは闇の書事件で仮面の戦士を裏で操り、はやてちゃん諸共闇の書を
永久凍結させようと企んだ、クソ野朗だったの!
それを聞いた私は、思わず怒りに震え、ジワジワと苦しみを与えて地獄すら生ぬるい目に
あわせるためには、どうやったらいいのか考えていたんだけれども、優しいはやてちゃんは、
そんなグレアムさんを許しました。
はやてちゃんはなんて心優しいのかしら!それに素敵で可愛くて可憐で(以下延々と続くので略)
そんなはやてちゃんを見ていると、なんだか自分が恥ずかしくなってきちゃった。
とりあえず、明日のご飯は全体的に油っこい物で固めるぐらいにしておこうと思います。 <>
復讐するは我に有り 前編<>sage<>2006/04/13(木) 04:34:37 ID:5n/KDvBH<> 「でもまあ、やっぱり頭にくるから、使い魔をお仕置きしちゃおう!」
八神家の一室にて、ギル・グレアムの使い魔たるリーゼアリアとリーゼロッテの二人が、壁に
埋め込まれた鉄の器具で固定されていた。二人はマタタビ酒をしこたま飲まされ、すっかり
眠っており、部屋はシャマル特性結界により、外からは気付かれないようになっている。
「おーいシャマル、はやてとリイン、それとグレアムのおっさんももう寝てるぞ」
「ありがとうヴィータちゃん。さあ、いよいよ始めるわよ!」
水を得た魚のように生き生きとするシャマルに、あまり乗り気でないシグナムが口を開く。
「シャマル…主が許されたのだから、我らがこのような事をするのは…」
「そうね、でも……それはそれ!これはこれって言うじゃない!」
「そーだそーだ!」
何故かポーズを決めるシャマルと、それに同意するヴィータから目をそらし、この中でまとも
なはずのザフィーラに、助けを求める視線を向ける。
(…やり過ぎないように気をつけるしかあるまい)
(………)
ひとしきり天井を見上げ、なんだかいろいろな物を諦めている最中、二人が目覚めた。
「ん…な、何これ!」
「お前ら、どう言うつもりだ!」
当然の事ながら抗議の声をあげるリーゼ姉妹。
「ふっ、決まってるじゃない。貴方達に罰を与えちゃったりしちゃったりするのよ!」
ビシィ!っと効果音が聞こえそうな程の勢いで二人を指さす。
「くそー!プログラムの分際で!」
「マタタビ酒が出された時に怪しいとは思ったのよ…」
じゃあ飲むなよ。 <>
復讐するは我に有り 前編<>sage<>2006/04/13(木) 04:35:42 ID:5n/KDvBH<> 「そう、それだ」
シグナムが先ほどから抱いていた疑問を口に出す。
「この拘束具といい、マタタビ酒といい…我らが事の真相を知ったのは今日だと言うのに、
何故これ程の用意ができている?」
「それは…」
少し困ったような表情をして答える。
「だいたいわかってたし」
一瞬の沈黙、
『なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」』
ザフィーラとシャマル以外の絶叫が部屋に満ちた。
「どどど、どういう事だシャマル!」
シグナムが動揺を隠し切れずにシャマルに聞き返す。
「いや、だって…私達が局入りする直前に、自主退職した顧問官の名前が『グレアム』で、
気になって色々調べてみたら、二人の強力な使い魔がいたり、闇の書と因縁があったり、
クロノ君のデュランダルの開発責任者だったり…その他諸々、総合的に考えると…」
「な、何故私に話」
「だって、変に気を使わせるのもなんだし…証拠があるわけじゃなかったしね」
「だ、だからと言って…」
「び、びっくりだな…ザフィーラ…」
さらに問い詰めるシグナムを横に、まだショックが抜け切らないヴィータが、隣の
ザフィーラに、特に返事を期待していたわけではないのだが、声をかける。
「いや…俺も知っていた」
『…………』
再び沈黙、
『なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
そして先程よりさらに大きな絶叫が部屋を満たした。
『どどど、どうして!?』
「…局ですれ違った時、二人の臭いが仮面の戦士と同じだった」
<>
復讐するは我に有り 前編<>sage<>2006/04/13(木) 04:36:17 ID:5n/KDvBH<> 次回予告
「オイオイ、話が違うぜ…
『話を聞いて』なんて言うから、どんな腰抜けを片付けるのかと思えば…
とんでもねぇ……!!
あの目を見ろ…悪魔(ディアブロ)め…本性を現しやがった!!」
さてここで問題です、彼の言う悪魔とは誰の事でしょう?
1・管理局の白い悪魔
2・魔砲少女リリカルなのは
3・ヒューマノイド・タイフーン高町なのは
次回「すもう」
このリロードの瞬間が たまらない!
<>
92<>sage<>2006/04/13(木) 04:56:52 ID:5n/KDvBH<> はい、隣のシャ○さん第六話です。
今回は残念ながらユーノ&クロノは不快な思いをしません。
あとリインフォースもおねむです。
なんだかエロが増えてきた中でこんなもん投下してすいませんね。
それと、これが終ったらシリアスな話を書く予定です、ザフィーラメインで
いいじゃないか一人ぐらい…ザフィーラをメインで書くやつがいたって…
問題は自分が書ききることが出来るかどうかですな。
>>549氏
いや〜、ひどい話です(褒めてます)
>>640氏
大人気ですな!
ついに男女関係が決着したと…次はまた別な感じで楽しみですな。
>>シグさんとシグシグ2
シグナムも駄目になってる!
>>さばかん氏
なのはが駄目になって、と思ったらフェイトもクロノも駄目駄目じゃねえか! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/13(木) 13:34:15 ID:M6+GwfGy<> >>92氏
頑張って下さい! あとできればザフィーラ×シャマルのエロを・・・・。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/13(木) 21:56:59 ID:/gyoHzul<> >>73
誰も言わないようだから…
全部同じじゃないか!!(ガビーン) <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/14(金) 01:42:13 ID:XsTnxZmf<> 前スレではやて×ユーノとか書きたいなぁとか言っていた者ですが、ストーリー的にちょっと考え直して
なのはとラブラブなユーノに不快なフェイト×ユーノ とかどうかなぁ。
もちろんユーノは処女で挿入されます。(非801/非TS)
需要全然無かったらやめようかと、どうだろう。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/14(金) 02:03:35 ID:uA0LxiEF<> >>77氏
頑張って下さいおれは応援しています。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/14(金) 04:45:44 ID:hl1kDzAI<> >>77氏
ははは、こやつめ。
いいぞ、もっとやれ、俺は大好きだ。 <>
77<>sage<>2006/04/14(金) 06:09:25 ID:XsTnxZmf<> とりあえず書いてみよう。
今回はエロ重視でストーリー全部飛ばそう…。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/15(土) 00:56:42 ID:3azF5zml<> 保守 <>
176<>sage<>2006/04/16(日) 00:58:57 ID:QVXKIEpL<>
糖度200%の日常
砂糖というものは一番適当で手っ取り早く万物に甘みという味を授与できる魔法の粉末である。
だが加減を間違えれば時としてあまりの甘さに万人は舌先を口から出してしかめっ面なんてこともある。例外としてこの異常濃度に耐用しあまつさえ好んで摂取しようとする人物もいることはいるのだが。
兎も角、さじ加減を間違えてはせっかくの料理も台無しというのは尤もな話だ。しかしこればかりは料理人の舌に大きく依存するのも事実。
本人は絶妙だと思っていたものでもいざ口に入れるととても食えたものでなかったり。いわゆる味覚オンチ。
ここにいる二人も自分達ではかなり甘さ控えめのつもりなのだが、実際他人が見ればとても見れたものじゃないくらいの糖度であったりするわけで。
恋の炎は互いの欠点はおろか周囲の視線さえ覆い隠してしまうらしい。
まったく恋は盲目とはよく言ったものである。
days 1
真っ白なシーツに包まれて男と女が静かに寝息を立てている。
男と女、そう呼ぶにはほど遠いあどけなさと幼さを残した顔は二人がまだ成人はおろか十代半ばにすら達していない事実を教える。
「んぅ……ゆーのくん」
大好きな人の腕に抱かれて高町なのはは幸福100%の寝言を漏らした。昨晩の情事を夢に見て思い返しているのかその顔はいい塩梅に綻んでいる。
対して彼女を抱くユーノ・スクライアはつい六時間前の疲労が残っているのか石像のごとく沈黙したままだ。それでも顔は心なしか笑っているように見えるのは気のせいではないのだろう。
カーテンの隙間から朝日が部屋に差し込み窓の外では朝を告げる雀のさえずりが聞こえる。いつもは早起きを心がけているなのはにはちょうどいい目覚ましなのだが今日はそうではないようだ。
壁にかかったカレンダーには散発的に赤丸が書き込まれている。特に法則性もなく本当に適当につけられたような丸の一つ。ちょうど今日の日付の所だけが二重丸になっている。
日曜日は当然のことながら老若男女問わず共通の休日だ。だがあくまでそれはこの地球だけに当てはまるルールでありミッドチルダ当てはまるとは一概に言えない。
ようするに今日は二人の休暇が見事ピッタリ重ねる日であり、二人が一日を共有し合える貴重な日というわけだ。
「すきぃ〜……はぅ……」
そういうわけで昨日夢に旅立つ前に朝寝坊するとなのははちゃっかり決め込んでいたわけで未だ意識は遠い所で幸せに漬かっている。
太陽はせっせと大地の温度上げている。当然のことだが部屋の温度も上がり休眠していた体にも火入れを始めた。彼女には悪いがそろそろ起きてもらわなければ一日が始まらない。
シーツがもぞもぞと動き仔犬のようになのはが呻いた。一度、瞼をぎゅっと締めてからゆっくりと網膜に光を取り入れる。平生より二時間遅く、ようやくなのはは起床した。
まず視界に入るのはまだまだ立派とは言いがたい平たい胸板。ちょっと目線を上にずらせば <>
176<>sage<>2006/04/16(日) 01:00:15 ID:QVXKIEpL<>
「――ふふ」
大好きなユーノの寝顔。
笑みがこぼれるのを抑えられない。目覚めてすぐ彼に会える朝ほど幸せな朝はない。
断言できる最高の朝、と。
まだまだ寝足たりなさそうな体を少しだけ起こして今度は上からユーノを見つめる。
相変わらず均整のとれた顔立ちは女の子に見えても仕方ないくらいに可愛い。未だすぅすぅ、と寝息を立てる顔は昨日の夜あんな乱れたことを感じさせないくらいに綺麗だ。
こんな彼の無防備な一面が見られるのは恋人の特権。そんなことを思いながらなのははそっとユーノに口付けをする。
――ちゅ……
目覚めのキスは王子さまがするのが普通だけど今朝は特別にお姫様からお寝坊さんにおはようのキス。
少し長めに触れ合ってゆっくりと唇を離す。初めてした時は顔を近づけるだけで火が吹き出そうだったけど今では軽いスキンシップのように自然に出来る。一種の愛情表現ということですっかりなのはの中では定着している証だ。
「ん…………あ、なのはぁ……ん、おはよう」
遅れること五分と三十二秒。王子様がようやく起床した。
「うん……おはよう、ユーノくん」
欠伸一つして目端に涙を浮かべるユーノになのはは無邪気に笑い、そして抱きついた。
「どうしたの……今日は日曜なんだからもう少し寝ててもいいんじゃない?」
眼を擦ってじゃれつくなのはに面倒臭そうに切り出す。その口調、社会の荒波に揉まれ数少ない休息を貪る企業戦士のようだ。
「もう十分寝坊はしたよ。それに今日は日曜なんだからもう起きないと駄目だよ」
「時間は……?」
「八時くらい」
「……じゃあ起きないと駄目かな……」
ベッドにしがみつこうとする上体にしぶしぶ鞭を入れ引き剥がす。当然くっついてるなのはも一緒になって起き上がる。首に手を回して何が何でも離さないつもりか。
嬉しいのだが少し動きづらい。
「なのは……」
「えへへ」
これが何も考えてない笑みなら微笑ましく思えるのだろう。生憎、笑って誤魔化せば強く出れないことを分かっている上での笑みだから始末が悪い。
甘えるのは一向に構わない。なのはがこういうことをするのが実はかなり好きだとか云々諸々は長い付き合いでよく理解している。
魔法でも思いもよらぬことを平気でやってのける彼女だからこそこういうことにも頭が回る。それに妥協してしまう自分も甘いのだろうけど。
「いいでしょ、今日は日曜日なんだし」
「まぁ、なのはがいいならそれでもいいんだけど」 <>
176<>sage<>2006/04/16(日) 01:00:59 ID:QVXKIEpL<>
頬を摺り寄せながら喜色満面ななのはの頭を軽く撫でるとくすぐったそうに目を細める。トリプルAクラスの魔導師……この姿でそう言えば疑念の眼差しが突き刺さること請け合いだ。
「でも、そろそろ起きないと……ね」
「う〜ん……やっぱりそうかな?」
「うん、それにお腹空いたしさ」
ぎゅるぎゅると腹の虫が抗議の声を上げる。昨晩消費したカロリーを少しでも取り戻さないと今日一日の行動にも破綻が訪れる。正直、まだ腰の辺りに違和感を感じるのだ。
「あはは、じゃあわたし朝ごはん作ってくるね」
「うん、お願いするね」
「何がいい? 和食にする? それとも洋食?」
「おまかせする」
「じゃあ洋食にするね」
ようやく二人の体が離れた。なのははベッドから軽やかに降りてカーテンを勢いよく開けた。今までと比にならない光の洪水が小さな部屋を満たした。思わず目を細める。
「うーーーん……今日もいい天気」
両手を組んで背伸びをする姿は窓一杯の陽光によって鮮明なシルエットになり彼女の体の線を映し出す。
沁み一つない白魚のような肌。視線を下ろすと小さく丸い谷に目が行ってしまうのは男としてはしょうがない、と思いたい。
今頃になって股間の猛りに気づいてユーノは少し赤面しながら胡坐をかいた。下着も寝間着も何もつけていないおかげで生理現象はシーツを押し上げ普段より鼻高々といった所。
「……ユーノくん」
「な、何?」
「少し言いにくい気もするんだけど……」
背伸びしたままの格好でなのはがおずおずとなのはが切り出す。なんというかぎこちない口調だった。
「どうしたの?」
「えっと……着替えたいな……って」
「……向こう、向いてるね」
それはそうだ。いくら体を重ねあう仲とはいえ恥ずかしいものは恥ずかしい。女性にとって着替えを覗かれるのはどれほどの羞恥かは分からないが、見てはいけないという暗黙の了解としてユーノは受け取っている。
逆ストリップを見てみたいと思うこともあるのだが、それこそ正体がばれなかった――というより知らなかった――時に嫌というほど見ていたのでそこまで切実な欲望にはならないのだ。
陽からもなのはからも背を向けて終わりが訪れるのを静かに待つ。当然静かになればいろいろな音が鼓膜を揺らすのだが
(……我慢だ)
考古学を齧る端くれとして探究心はあるのだが今は忍耐。上から着るのか下から着るのか、はたまた一緒に着るのか。いや一緒に着るってなんだそりゃ。
「よいしょ……うん、オッケーかな」
「いい?」
「うん、ごめんね。じゃあわたし先に下行ってるから」
振り向く頃にはなのははすでにドアを閉めて一階へ。後には男一人、寂しく部屋に残された光景だけ。
中性的な顔立ちも手伝ってシーツに包まれたユーノはむさいというよりどこか可愛い。ちょっと飛び出た寝癖がポイントだ。
そういう趣味の人間がいたら襲っているだろうけど幸いここにはそのような不届き者はいないのでご安心を。
「僕も着替えるか……」
綺麗に畳まれた薄桃色の隣に少し乱雑に畳まれた――というより積まれた服を手に取りいそいそと着始める。足を通し腕を通し男の着替えは通り雨。あっという間に私服に身を包みユーノも階下へ降りていった。
ようやく本調子になってきた腰と共に。 <>
176<>sage<>2006/04/16(日) 01:01:53 ID:QVXKIEpL<> 導入部だけなのはお許しください
目標はなのはとユーノの蜜月な日常を何処まで書けるか
>>77氏にも断然期待しています。書いてください
世間ではなのは×ユーノは何だかいまいちな気がしてならない今日この頃
なのフェスにはどのくらいあったんでしょう?
それにしても自分でも複数の作品を走らせてるのはどうかと思っていたり
step、クロノ×エイミィ、そして今回のこれ
はぁ、八方美人にならないよう気をつけます
バランスよく書いていきます
愚痴ばっかでスンマセン
>>シグシグ
もうエロイなぁ、シグナムは
>>640
いよいよですか、いよいよですね
二人に幸あれ、そしてフェイトにも幸あれ
>>さばかん氏
ああ、もう駄目な人たちって素晴らしい
>>92氏
ああ、どれも悪魔だ
いや鬼神というべきか…… <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 01:44:26 ID:vpXp6a1Q<> >>176氏
GJ! そしておつかれさまです。
やはりエロは入るのでしょうか? あとこのなのはたちは6年後ですか?
次回も頑張って下さい。
<>
77<>sage<>2006/04/16(日) 01:53:13 ID:fEBpNLoN<> すまん、風邪引いたらしい(汗)
性欲パワーがっ
ちびちび書いてますが、期待している人には遅れてスマン。(いるのかー) <>
77<>sage<>2006/04/16(日) 02:05:35 ID:fEBpNLoN<> >176氏
書き忘れた、
なのはユーノ最高!
砂糖はきそうな甘甘…いいなぁ、これだけ書けて <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/16(日) 02:06:35 ID:DJYoKEuO<> 「いくよ!!バルディッシュ!!」
『yes,sir.zamber form,drive ignition.』
迷いを吹っ切った者は、強い。
本来の実力をやっと、出すことが出来るようになった。
一人の魔導士としても、指揮官としても。
「みんな!!なのはの道をこじあける!!援護して!!」
背後をとり飛びかかろうとした守護獣へと、金色の刃がつきたてられ、
叫ぶ彼女は自分へと迫り来る夜天の書の一体を確認しつつ、一枚のカードを懐から取り出す。
「「「「「了解っ!!」」」」」
答える仲間達はもう、彼女のほうなど気にかけてはいない。必要がないことが既に、わかっているから。
それぞれに敵を討ち、少年の待つ場所への道を拓くべく、各々の戦いを続けていく。
なのはを支援し、彼女の進路を確保せよ──、指揮官の、命のままに。
「頼むよS2U・・・ブレイクインパルスッ!!」
彼ら、彼女らの信頼に、フェイトは背くことなく。
夜天の書の拳は彼女の左手に起動した一本のデバイスによって受け止められ、通りはしない。
『ブレイクインパルス』
女性の駆動音声にあわせ魔力による震動波が銀髪の魔導書の全身を襲い、爆発に包み込む。
同時に倒れた守護獣へと突き立てられた刃が輝きを増し、その亡骸が爆散する。
右手には、古き良き、永き相棒、インテリジェントデバイス「バルディッシュ・アサルト」。
そして左手には、彼女の兄と共に幾多の戦場を駆け、今なお彼の妹と共にその身を一線に置くストレージデバイス、「S2U」。
最強の剣・ザンバーフォームと、万能の矛・S2U。
それこそが、本来の彼女の──時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウンの編み出した、独自の戦闘スタイルであった。
魔法少女リリカルなのはA’s−変わりゆく二人の絆−
第十五話 皆がくれた翼 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/16(日) 02:08:20 ID:DJYoKEuO<>
「スティンガースナイプッ!!」
高速の光弾が、不規則な軌道を描き夜天の書へと接近する。
けっして威力は高くない。防御されれば、簡単に弾かれるような破壊力の攻撃に、
彼女は無表情の中にもわずかに怪訝そうな色を浮べる。
だが、その表情は盾を右腕に展開した直後、一変する。
光弾は魔法陣を模した盾の目前ぎりぎりで急停止したかと思うと突然その表面を滑るように向きを変え、
彼女の後方に回り込んできたのである。
スティンガースナイプ───誘導操作弾の持つ特性と、フェイトの魔法資質によるものだった。
同じ名称の魔法とはいえ、彼女の兄・クロノが使用していた魔法とはいささかその性質は異なるが。
本来のスティンガースナイプとは、高威力の魔力弾を自由自在に操作しながら、複数の敵を打ち倒すものである。
しかし妹であるフェイトはこの手の遠隔操作をさほど得意とはしていない。
高威力を維持しつつ変幻自在の動きを魔力弾に要求するのは彼女にはいささかに不可能であった。
反面、彼女にとって弾体や魔力の加速は得意分野、朝飯前の領域である。兄がキーワードを必要とした
この作業もただ術式に組み込むだけですんなりと行うことができる。
彼女の放つスティンガースナイプ、それは破壊力と操作性を必要十分な程度に抑え、加速による緩急で補う事で
本来の形とはまた別の用途のために派生させた、一種の牽制魔法である。
即ち──牽制があるということは、本命があるということ。
「・・・かかった」
「!!」
スティンガースナイプの光弾を右へ、左へかわし飛び続けていた夜天の書の両腕が、空中へと光の輪によって固定される。
ライトニングバインド。フェイトが昔から愛用する、雷系の魔法威力を増大させる効果もある拘束魔法だ。
更に全身を、ストラグルバインドの鎖が二重、三重に縛り上げていく。
「・・・プラズマランサー、セット」
『yes,sir』
更に、光の槍が夜天の書を取り囲み、発射態勢をとる。
スティンガースナイプで牽制し、バインドで捕獲。然る後に全方位からのプラズマランサーで撃墜する。
答えを得、実力を阻害する心の迷いを断ち切った彼女の実力はやはり、非凡であった。
この年齢での執務官の肩書きは、伊達ではないということだ。
「これで・・・!!」
『fire』
女性の姿が爆炎に包まれる。
防御もキャンセル、直撃を避ける術はない。しばらくはこれで動けないはずだ。
多少強引な方法ではあったが、黒煙の中から床へと落下していく女性の姿が次第に魔導書──機能を停止した、
夜天の書本来の姿へと戻っていくのを確認し、フェイトはほっと表情を崩す。
「あとは・・・・シグナム!!」
「案ずるな!!・・・やっと、本調子が戻ったようだな、嬉しいぞ・・・」
好敵手の声に、フェイトは振り返る。
一瞬目線を合わせた彼女は、楽しそうに口元を歪め、剣を構えていた。
「かつての自分ごときに・・・負けはせん!!」
『Explosion!!』
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/16(日) 02:09:36 ID:DJYoKEuO<>
四対一の数の差など、大したことはない。
「紫電・・・・・一閃!!」
一度に守護騎士、三体を叩き斬り、消滅させる。彼女もまた指揮官の不調による有事に備え、
最大必殺の一撃を温存していた者であった。
残った一体の斬撃は、魔剣の鞘が火花を散らして防ぎ。
本来その刀身が収まるべきその部分に彼女は剣をドッキングさせ、カートリッジ、ロード。
「!!」
「これで終わりだ・・・!!」
『Sturmfalken.』
弓矢へと変化したレヴァンティンと守護騎士の距離は、ほぼゼロ距離。避けようと思って避けれるものではない。
「貫け!!隼!!」
四散した己が分身を見やり、シグナムは静かに息をつく。
「過去の記憶・・・もう、忘れはしない・・・。絶対に、な・・・」
「シグナム!!」
「ああ!!」
感傷に浸っているヒマはない。残るは夜天の書、三体と多数の守護獣達。
二人は頷きあい、背後で行われている戦闘へ向けて、大地を蹴った。
* * *
数の上では、三対三。
しかしザフィーラの専門はあくまで「盾」であり、また守護獣達はそこまでの脅威ではないものの、
数が多すぎる。かといって、この閉鎖空間では一掃できるようなそこまでの大技も使えない。
(せめて、あと一人・・・!!あと一人、動けなくできるか戦闘不能にさせれば・・・!!)
道が。なのはの行くべき道が開けるというのに。
一体でも倒せばその分、鬱陶しい守護獣達の数も減る。
(もうちょい、やってのに・・・!!)
機能を停止させようにも、ここぞというところで件の守護獣達の邪魔が入り、押し切れない。
「はやてちゃん!!わたしも・・・!!」
「あかん!!なのはちゃんはスタンバっといて!!ユーノ君とこに行くことだけ、考えてればええ!!」
いくら、エクセリオンモードを起動したなのはといえども、後ろから撃たれてはひとたまりもない。
撃たせないためにも、自分達が道を作らなければならない。
「く・・・!!せめてこのザフィーラもどき共さえなんとかできりゃ!!」
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/16(日) 02:10:36 ID:DJYoKEuO<>
ヴィータが毒づくが、言ったところでどうしようもない。
力押しが効く相手ではないし、とても奇襲を使えるような状況とは言い難い。
これほどに、数の差があっては。
(何か・・・ないんか!?)
はやては考え、自らのデバイス──肩の上で本を開き、必死に射撃管制を行うリインフォースへと目をやる。
あの時・・・闇の書の闇と戦ったとき、自分達は力押し以外に何をしていた?
かつての記憶に、なにか方法は隠されてはいないだろうか。
(・・・!!せや!!ひょっとして・・・!!)
この子も、あの子たちも同じ、融合型デバイスであり、皆同様に夜天の書の系譜に位置する者達だ。
ならばあるいは、できるかもしれない。
「リインフォース!!」
『は、はい!!なんでしょう、マイスター!!』
「ハッキングや!!」
『え!?』
「あの子らの戦闘プログラムに・・・ハッキングかけられんか!?動けなく・・・いや、一瞬でええから!!」
『で、でもできるかどうか・・・』
「無理にとは言わんから!!このわんこ達だけでも消せればもうけもんや!!」
『は、はいっ!!ですがその分ヴィータさん達に負担が・・・』
「気にすんな、やれ!!リインフォース!!お前が頑張ってる間くらい、持たせてみせっからよ!!」
次々にラケーテンハンマーが狼達を貫き、断末魔とヴィータの叫びが重なる。
彼女の言葉に同意するかのように戦う他の面々も、はやてとリインフォースにむけて頷いてみせる。
「やるんや、リインフォース!!」
『・・・はいっ!!いきますっ!!』
* * *
「ダメよ、なのはちゃん。落ち着いて」
じり、と足を踏み出しかけたなのはを、横で待機するシャマルが制した。
首を横に振り、苦笑しているけれど彼女だってずいぶん、焦れているはずだ。
「大丈夫・・・です。飛び出してったり、しません・・・から」
みんな、自分のために戦い、道を開けようとしてくれているのだから。
下手に出ていって、彼女たちの行動を無下にはできない。
自分はただ、道が開き次第全速力でここを突っ切って、ユーノの元に向かい救出する。
ただそれだけを考えていればいい。
(大丈夫・・・大丈夫。待ってて、ユーノくん。もう少しだから)
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/16(日) 02:11:25 ID:DJYoKEuO<>
みんなが、行かせてくれる。わたしが、行く。あなたを助けに、行く。
だから、大丈夫。助けて、この気持ちを伝えたいから。
『できましたっ!!』
「!!」
少女の快哉に、思考を中断し顔を上げる。
先ほどまでの激しい戦闘は一転、彼女の視界にあるのは油の切れた歯車のおもちゃのように、
ぎこちない動きをする魔導書の化身たる者たちと、それに相対する仲間達の姿であった。
狼達も確実に、その数を減らしている。これならば。
「ようやった、リインフォース!!」
『はい!!もう少し・・・いけます!!あまり長くは、ないですけど・・・!!』
はやてに褒められた手乗り少女は肩の上で嬉しげな顔をしながらも、必死の様子でそろ両手を蒼天の書にかかげ、
己が成果を維持すべく魔力を注ぎ込んでいる。
「よし・・・なのは!!行って!!」
また一体、狼を屠り去った親友が振り返り、なのはに飛び立つよう促す。
いや、彼女だけではない。
シグナムが、ヴィータが、ザフィーラが、はやてが。彼女の肩のリインフォースが。
自分のすぐ隣を見れば待機していたシャマルが、アルフが。
各々の表情、各々の仕草でなのはに「行け」と言っている。
「みんな・・・ありがとう・・・。いくよ!!レイジングハート!!」
『all right,my master.let's go』
(今、行くよ・・・ユーノ君!!)
四枚の羽を広げたレイジングハートが力強く羽ばたき、なのはは踏み切りに備えぐっと両足に力を込める。
「エクセリオンバスター・A.C.S!!高速飛翔モード!!」
──ありがとう、みんな。
「───ドライブッ!!!」
突撃砲、エクセリオンバスター・A.C.S。その翼は、皆が与えてくれたもの。
飛べるのは、仲間達が道を作ってくれたから。
無駄にはしない。一気に突破し、ユーノを救い出すのはもはや、義務だ。
皆が作ってくれた道、与えてくれた翼。
踏み出せるのは、みんなのおかげ。
なのははその先にある愛しき者の待つ場所へと、ただまっすぐに、飛翔した。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>aslnlkmkgm@xxne.jp<>2006/04/16(日) 02:40:06 ID:DJYoKEuO<> 十五話投下・・・。
なんか引き伸ばしたように見えるのは気のせいだと思いたい・・・。
いや単に俺に構成力がないってだけなんだろうけど(文才もな)orz
今回はいくつか補足を。
・S2U
クロノが使ってたやつです。執務官になるくらいだからストレージの扱い方は
知っているだろう、と。中学入学祝で譲られたとかはどうでもよすぎる筆者脳内設定。
・サブタイトル
いや、ほら。
今日の夕方にね?ウルトラマンがね?グドンがね?(待て
>>さばかん氏
駄目ぽwwwwwwGJwwwww
>>92氏
えーと、じゃあ4で(オ
>>176氏
恋人の朝KtkrwwwwwwGJです。
>>77氏
がんがれ超がんがれ
さて、メアドのところに捨てアド晒しておきました。
て言っても本の奥付に書いておいたのとおんなじアドですが。
コピー本欲しい方はこちらまで。こちらから折り返し連絡します故。
<>
62<>sage<>2006/04/16(日) 04:27:33 ID:seoPGltL<> >>640氏
GJ!!
二刀流なフェイトテラカッコヨス
メール送りました。
よろしくお願いします。
いまさらなんだが
>>62で書き込んだときのIDがS2Uだwwww <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 09:04:37 ID:zT+f1t6z<> >>62
お、マジでS2Uだ。しかも小文字混じりとかじゃなくて完璧なS2U。ウラヤマシス。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 13:12:03 ID:3jkIaQ7B<> >>640氏
GJです。なのはに期待ですね
メール発射しました。よろしくお願いします。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 13:34:39 ID:tKX+x9Tw<> >>640氏
GJです!
メール送りましたのでお願いします。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 14:30:53 ID:89OGrByl<> >>94
フェイト、グッジョブ。しかしまぁ「変わりゆく二人の絆」に「+」とユーノ
って囚われ役が似合うねぇ(笑) <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 20:48:53 ID:d9R1UVvg<>
ユーノ 「嘘だろ」
なのは 「どういう意味だろユーノくん?」
ユーノ 「してるよねボクに隠し事・・?」
なのは 「ユーノくんこそ、なのはに嘘や隠し事してないかな?かな?」
ユーノ 「え・・」
なのは 「してないかな?嘘や隠し事、してないかな?」
ユーノ 「してないよ嘘も隠し事も」
なのは 「嘘だよ」
ユーノ 「ど、どうして嘘だって?」
なのは 「ユーノくん昨日の訓練のときリンディさんに呼ばれて艦長室に
行ったって言ったよね・・・なのは知ってるよ。ユーノくんは艦長室に
なんか行かなかった。休憩室で話をしてたよね。知らない女と・・」
ユーノ 「!!?」
なのは 「誰・・あの女?」
ユーノ 「し、知らない人だよ・・」
なのは 「知らない女がなんでユーノくんに用があるの?」
ユーノ 「ボ、ボクが知りたいよ・・」
なのは 「じゃ・・なんの話をしていたの?」
ユーノ 「なのはには関係ない話だよ」
なのは 「嘘だ!!!」
なのは 「ユーノくんに内緒や隠し事があるように、なのはにだって
あるんだよ。・・にはは、行こう。だいぶ涼しくなってきたよ」
('A`) 憂鬱です。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 21:20:05 ID:89OGrByl<> >>100
相手は広橋涼声の人? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/16(日) 22:06:00 ID:fUNflEGE<> >>101
いやいや、保志と中原でしょう。
夜に1人で見るには怖すぎるアニメです。 <>
さばかん<>sage<>2006/04/16(日) 23:24:48 ID:yDxarhTN<> 恋の終わりの続きです。今回はエロ無し。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/04/16(日) 23:25:28 ID:yDxarhTN<> 太陽光線に促され、私の目蓋が開く。
「ん・・・朝」
当たり前な事を言いつつ、フェイトはケータイを見る。
「・・・・・・・・・あれ?」
可笑しい。時刻はもうAM7:00、携帯のタイマーは6時45分にしていたはず。
マナーモードにしっぱなしだったかな、とか、色々と考えていると。
「ああ。それなら私が止めておいたよ」
「そうなんだ。それはご丁寧に、どうも」
「いやー。ぶっちゃけ、単に煩かったのを止めただけ。
だいたい、なんで6時45分なのさ、おはスタでも見てるの?」
「む・・・昔の話だよ。今は、なんとなく、だよ。それにね、ぶっちゃけるって・・・何?」
いや、いやいやいやいやいやいやいや。そ、れ、よ、り、もー!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何故、なのはが私のベッドで。あまつさえすっぽんぽんでいるのー!!?
「なのは!何故、裸!?では、無く。どうしてココに?・・・って、私も裸ー!!!」
シーツで体を隠す。焦っているのか、息が少し荒い。
「何って、私達、大人のおもちゃやらなんやらで仲良く遊んでたんだよ」
「え・・・?」
なんて白々しい。そんな事は覚えている。フェイトはただ、あの夜を月光の魔術
が見せた幻想と片付けたがっているだけだ。
その白々しさも朝の笑顔で容易く潰される。
「フェイトちゃん。私、おなかすいちゃったー。ちゅっ☆」
フェイトのほっぺにちゅーをするなのは。
「なっ・・・なのは!?」
慌てるフェイトなど気にも留めず、扉を開ける。
「ユーノー今日のごはんはー」
「なっ・・・なのは、まだ裸!!!」
フェイトの声を無視して、居間に向かう。
「はい、なのは様。今日の朝ごはんはペヤングです。それと、はい、制服」
「ん、さんきゅ」
まぁ、寮には私達3人しかいないし、いいんだけど。
居間で着替え始めるなのは。・・・いや、突っ込みどころが多過ぎる!
「ペヤング!美味しい!!!」
「ねー」
ペヤングをバクバク食べる。
「おかわりもあるからね、フェイト。なのは様、ジャスミンティーをどうぞ」
「ありがとう、ユーノ」
言い終わり。ユーノに口付けをする。
「なっ・・・・・・なのは!」
声を荒くしたのはフェイトである。ユーノは呼吸のように、平然となのはの行為を受け入れる。
「妬いてるの?フェイトちゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
突っ込みどころが多過ぎたのだが、フェイトの処理では間に合わなかった。
なのでフェイトはこう思うことにした。
「はい、デザートのウエハースチョコ。毎日、5個消費してね」
「何故?」
なのはは変態ナノハハヘンタイ。
<>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/04/16(日) 23:27:12 ID:yDxarhTN<> 「詰まりなー、尊属殺人罪の判例の被害者は死んで当然の痴漢だった。ということや」
朝っぱらからグロい話爆発。話を聞いていて鬱だ。
ここの学校のシステムは独特だ。なんせ、私達と同じクラスの子が授業しているのだ。
と言うのも、教えるという事も勉強であるという学校の方針で、週に4時間はこいった
授業を取り入れているらしい。
今回私達を指導するのは、八神はやてと言う関西弁の女の子。関西弁、昔、カッコイイので
関西人じゃないのに喋ってたなぁとフェイトはシミジミと思う。
ちなみに、彼女は外人などでは無く、父も母も日本人である。
そして、今はやてが教えているのは、尊属殺人罪が消えた理由だった。
はっきり言おう。こんな話題は、もうこれっきりにして欲しい。
「ううっ、気分が悪い・・・・・・」
現実逃避とばかりに左隣のなのはを見る。
さっきとは打って変わって、えらく真剣な顔があった。
(なのは、真面目なんだ・・・・・・・・・)
感心するフェイトだが、真実はそうでは無い。
なのはは授業をしながら、いつか来るであろう多人数プレイの妄想に耽っていた。
そう、世にいうマルチタクスだ。
「ミッション、コンプリート・・・」
それと同時に妄想を終える。
その可笑しな呟きがフェイトの耳に届く。
「へ?なんて言った」
「退屈」
妄想にも飽きた。
「授業なんてすべからくそうさ」
「・・・・・・へっへー」
きらーんとなのはの目が光る、フェイトの背筋に寒いものが走る。
「ボインタッチ!」
フェイトの小さく柔らかい胸を鷲掴みにする。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
なっ、なのなのなのー!!!」
奇声を上げ立ち上がる二人に、お約束のチョークが飛ぶ!
「なのはちゃん、フェイトちゃん!私はスパルタや!!
廊下に立っとき!!!」
<>
さばかん 恋の終わり3<>sage<>2006/04/16(日) 23:28:23 ID:yDxarhTN<> で、廊下に座ってます。
「なのは。怒っていいよね?今」
拳を握り締める。
「ポテチ食べる?」
どこから取り出したのか、なのははお菓子の袋を取り出す。
「おっお菓子で私の機嫌は・・・」
「コンソメ味」
「わーい☆」
「フェイトちゃん。2個取り禁止だよ!」
ぽりぽり食べながら言う。
「なのはだって食べるの早いからこれ位許して欲しい」
無言の決着に、なのはがお茶を手渡す。
「あ、ありがとう」
緑茶をぐびぐびと飲む。
「あ、おっきーの発見であります!フェイトちゃん」
「あ、いいなー」
一口で頬張るなのは。フェイトも手探りで必死に大きなポテチを探していると。
「はい、あーん」
なのはが大きなポテチを持っていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ほっぺを膨らませ、そっぽを向く。なんと言うか、子供だとしても子供扱いはごめんだった。
「ノリが悪いねーフェイトちゃん。
・・・・・・・・・クロノくんの先っぽを喜んであーんしてたクセに」
その言葉にフェイトが憤る。あの夜の横暴さが、今更になって、怒れてきた。
「なのは、怒るよ・・・」
眉間にしわを寄せ、睨む。
「・・・・・・・・・・・・。
ごめん」
「えっ・・・・・・・」
そんなの、反則だ。私は謝られたら許してしまう。だって、それ以上その人を咎める気力が湧かないからだ。
「でもね、フェイトちゃん。女の子同士なら数に入らないし、浮気にだってならない。
だっ、だからね!私とまた遊ぼうよ!!」
なのはの声は、妙に焦っていた。
「君は、ウソツキだね」
ああ、嘘だ。浮気っていうのは、同姓とか異性とかそういうのはどうでもいい。
ただ、その人に後ろめたいものができた。その時点で浮気だ。なのはのそれは都合論、エゴにすぎない。
「フェイトちゃんのパンツ、可愛いね」
フェイトの言葉に答えず、なのははフェイトのスカートを捲る。
「ず、ずるいよなのは!」
「ああ!私はずるい女さ!!」
フェイトを抱き締め、太股に指を滑らす。
「フェイトちゃんの体、熱い。・・・私ね、女の子のパンツの生地って好きよ。男物と違って、凄く触り心地がいいんだもの」
「なのは、やめっ、」
「もう教室戻ってええよー、・・・・・・あ、私にもポテチちょうだーい!!」
危機一髪、フェイトは蛇の毒から逃れた。
<>
さばかん 恋の終わり4<>sage<>2006/04/16(日) 23:29:37 ID:yDxarhTN<> 体育の時間。フェイトはなのはの言葉に一切答えなかった。
「フェイトちゃん。今日のセパタクロー頼むよ!私たちの力、見せたろ!」
はやてとタッグを組み、セパタクローと言う球技に挑む。
「セパタクローって何?」
そう呟いて、ぼーっとしていたフェイトに、声が。
「フェイトちゃん!避けて!!!」
飛んで来た声とボールが当たったのはほぼ同時、枯れ葉が散るようにフェイトは倒れた。
「フェイトちゃん!」
真っ先に近寄ったなのはがフェイトをお姫様だっこする。
「ユーノちゃん!ついてきて!」
風より早くなのはは保健室に向かった。
フェイトの意識は思ったより早く覚醒した。
「37.7度、熱ですね。昨日、裸で寝たりとかしましたか?」
その言葉にフェイトはただ、顔を赤くする。
「先生。悪いけど、今日はもう帰るよ」
「え・・・?なのは、さん!?」
制止の言葉を無視して、フェイトを抱きかかえる。
「な・・・の、は?」
「ユーノ、寮に帰るぞ!」
その言葉にはいと答え、なのはは保健室を後にしようとする。
「待って!まだ、なのはさんは授業が残、」
その言葉になのはは殺気さえこもった一瞥だけを返した。
「フェイト、起こしちゃったかな?」
「・・・ううん、たまたま」
目が覚めるともう夜の7時。
ユーノが病人食とばかりに、鯖ご飯を用意してくれた。
「栄養、つくよ」
そう行って、机に置いといてくれた。
「し〜〜〜〜〜〜」
「?」
一瞬、何を示唆したかったのか分からなかったが直気付いた。
「なのは様、寝てる」
そう、ベッドの隅っこでなのはが眠っていたのだ。
ユーノからきいた話だと、あれから、なのはは心配そうにテキパキとフェイト
を看病していたらしいのだ。
部屋を去っていくユーノに薬は無いかと訊いたら、
「なのは様が薬に頼るのは駄目だって言ってました」
だそうだ。
「全く、恨めないな、君は」
このお人よし。
なのはの可愛いほっぺを人差し指でぷにぷにさせる。
そのほっぺに、フェイトは、純粋な気持ちで口付けをした。
「・・・なのはにはないしょだ」
つづく <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/17(月) 01:02:51 ID:H7XsgmF+<> 保管庫の管理人さんお疲れさまでした。
そして
>>さばかん氏
なにげにはやても壊れてるw? <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:24:57 ID:1Q03vpNl<> こんばんわ、4の422です。
歯抜けでしか見てなかったA's。ようやく少し補完できました(まだ全部じゃないけど
で、やっと1話を見ましたー(っておい
で、リアクティブアーマーっぽいなのはのバリアジャケット見てたらなぜかエロいのが
出来上がりました。いや、初めて書いたんでエロくないかも、すまんす。
多分、ちょいエロ、微グロ、無理やり系、やや触手。みたいな感じです。
苦手な人はスルーお願いしまーす。 <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:25:50 ID:1Q03vpNl<>
薄暗い闇の中、2人の人物がそこに居た。
一人はやや細身の男、身体だけ見れば人とも形容できるかもしれないが、その男の背
中からは大小様々の触手が何本も伸び、もう1人の人物、年端も行かぬ小さな少女の手
足をからめ取り宙吊りにしていた。
空中に四肢を吊り上げられたその少女は一糸まとわぬ裸の状態で涙を流し、くぐもっ
たうめき声を上げている。少女の身体には触手から吐き出されたであろう白濁した液が
顔といわず胸といわず張り付いていた。少女の素肌がのぞいている部分を探す方が困難
なほどに。
そしてその少女の愛らしい口に、小さく可憐な膣口に、自身で触ることなど考えもし
なかった菊門の3つの穴に、男の背中から伸びた触手が潜り込み、滑稽なほどリズミカ
ルに出入りを繰り返していた。
そして時折触手が、ぶるるっ、と震えたかと思うと、途端白い物が少女の口や膣口や
菊門から溢れ出す。口内の触手は時折その口から引き抜かれ、少女の顔に白濁液を大量
にぶちまけ、少女の虚ろな眼の中までをも白く汚していった。
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日”
ガギンッ!と甲高い音を立てて、なのはの振るうレイジングハートが男の触手の一つ
に薙ぎ払われた。
「うあっ!!!」
思いもよらぬ衝撃になのはは思わず手にした杖を取り落とす。
「なんだ、その程度か」
顔すら見難い暗がりの中で男が呟く。
「砲撃に長けた輩かと思ったが、わざわざ接近戦を挑んでくるからどれほどのものかと
思ったが、なんのことはない、ただ棒っきれを振り回すだけとはな、つまらん」
「そ、そんな・・・」
未だ痺れの残る手を震えさせながらなのはは後ずさりする。
「なんだ?これがそんなに不可解か?」
言って男はさきほどレイジングハートを叩き落した触手を揺らす。
「私は魔道師とはいえ、魔法を戦闘方面に使う技術ははからっきしでね。肉体改造や強化
の方向に長けているのだよ」
男は1本のみならず数えるのも困難なほどの数の触手を背中から唸らせる。
「ひっ・・・ぃっ!・・・」
なのはの目が恐怖に見開かれる。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:26:21 ID:1Q03vpNl<>
「まぁ、言ってみれば魔法戦に弱い分、その他で接近戦や防御に耐えうる用意をしてきた
のだが、まぁ、こいつらもそれの1つだ。人間の身体にも普段は軟弱だが、こと行為に及
ぶに当り硬質化する器官があるだろう?それの応用だ。無論強度や操作性は比較にならん
がね。おっと、お前のように年端も行かぬ少女にはまだ少し早いお勉強だったかな?ん?」
にやにやと口を歪ませながら、なのはの微妙な表情の変化を読み取る男。
「ふむ、知識だけは知っているようだな」
「!」
心の中を読まれたかのような言葉に赤く染まった顔をそむけるなのは。
「まぁ、それはこれからじっくり身体に叩き込んでやるとして、だ」
じりっ、と男が一歩進み出る。あわせるようになのはも後ずさる。
「私も目立つ戦いはは好かん、さっさと終わらせるか」
言って男は振り上げた触手を一気に地面に突き立てる。なのはの取り落としたレイジン
グハートに向けて。
バキャッ!という音と共にレイジングハートのコアたる赤い宝玉がガラス玉のように砕
け散る。
「Mas・・・」
「レイジングハート!!」
「杖の心配より、自分の心配をしたほうがいいぞ、少女よ」
顔を上げたなのはに触手の1本が襲い掛かる。
どむっ!という音と共になのはの腹部に衝撃が走る。
「ぐぁっ!!」
バリアジャケットで衝撃を緩和されていなかったら今の一撃でなのはは昏睡していた
だろう。最も意識を失わなかったことが決して助かったとは言い切れないが。
「ほう、ちゃらちゃらした服に見えて意外と丈夫だな、それも魔法の産物だったか」
膝を付き、げほげほと咳き込むなのはに魔道師が近づく。
「ならこれくらいではどうかな」
2本の触手が立て続けになのはの腹部を襲う。
轟音と共になのはのバリアジャケットが内部から爆発し、衝撃を緩和する。
「あぐっ!!!げほっ!!」
緩和してなお、胃の中のものを吐き出さなかったのが不思議なくらいの衝撃になのは
は倒れこむ。
「ほう、なるほど、爆発により衝撃を緩和する、ふむ、リ・アクティブ装甲のようなも
のか、面白い、今後の参考にさせてもらうとする、か!」
言って男は三度触手をなのはに向けてふるう。
身を守るべき鎧を失った少女の身体はその一撃で壁まで吹き飛び、今度こそなのはの
意識は暗転した。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:27:05 ID:1Q03vpNl<>
〜 〜 〜 〜
「う・・・」
頬をなでる柔らかな感触。
くすぐったさともっと撫でられていたいという感触になのはの意識が暗がりから戻っ
てくる。
ゆっくりと開けられた目に最初に飛び込んできた光景・・・
「きゃぁあああーーーーーーー!!!」
さきほどレイジングハートを粉砕し、なのはの腹部を強打した触手が、打って変わっ
た柔らかさでなのはの頬を撫でていた。
「いやっ!!いやぁっ!!!いやあああぁぁーー!!っっ!?!?」
叫びと共に違和感。
四肢が自由に動かない。
暗がりの中、目を凝らしたなのはの視界に浮かび上がる触手・・・
その群れ。
天井、壁、部屋の床以外の全てを埋め尽くす触手の群れの中の数本が、なのはの手足
に絡みつき、なのはを×の字に宙吊りにしていた。
「きゃぁあああぁぁぁああーーーーーーーーーーー!!!」
喉の奥からの絶叫。
なのはの手足を縛っている触手の他にも数本がその鎌首をなのはの方に向けながら、
ゆらゆらと揺れていた。
「うるさいぞ、少し黙れ」
「ひっ!!!!!!!!」
男の声がした。
なのはの頭の中から。
「ひっ!!ひぃっ!!!ぎゃあああーーーーーいやぁああああーーーーー!!」
なのはの股間から生暖かいものが流れ、太ももを濡らしていく。あまりの恐怖による
失禁である。
「ふはははは、お漏らしとはこれはこれは、ずいぶんと可愛いお嬢ちゃんだ」
「いっ、いやぁっ!やだぁっ!見ないでぇーーーー!!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:28:32 ID:1Q03vpNl<>
羞恥により一時的に恐怖を忘れ、必死にそれを止めようとするなのは。それでもなお
内ももを伝わる流れは止まらない。ぴちゃぴちゃと尿が床に当たる音が、むせ返るよう
なアンモニア臭が、なのはの羞恥をより一層掻き立てていく。
「えぐっ・・・やだぁ・・・止まってぇ・・・やだよぉ・・・」
ぐすぐすと泣きじゃくるなのはにさらに頭の中から男の声が響く。
「小便を見られたのがそんなに恥ずかしいか、そうか、自分の今の格好はさほど気にな
らないと見える」
頭の中に響く声にはっと顔を上げ、あわてて自分の身体に視線を向けるなのは。
なぜ今まで気がつかなかったのか、今のなのはは一切何も身に着けていない裸であっ
た。やっと膨らみかけた胸も、発毛のかげりすら見えないふっくらとした恥丘も一切隠
すものなく、その姿を晒していた。
「やっ!わ、私、は、裸っ!やっ、いやああぁぁぁぁ!!!」
自由にならない四肢を必死に動かそうとするも、手足の触手はびくともしない。みる
みる羞恥で顔のみならず全身が真っ赤になるなのはに、触手の群れの中から男の顔が浮
かびあがる。
「ひぃっ!!!」
突如現れた顔に止まりかけていた小水がやや勢いを増し、さらになのはの太ももを濡
らしていく。
「くっくっく。まだ出るか。まったく節操のない。もしかして見られたいのか?」
無論なのはは火が点いて死んでしまいそうなくらい恥ずかしい。当然男もそれを知っ
ての言葉だった。
そして単に暗かったからだけなのか、顔しか見えていなかった男の全身がようやくな
のはの視界に入ってきた。ぱっと見はどこにでも居そうな少し細身の男である。だが、
その背中からは先ほど見た数よりさらに多くの触手がうねっていた。
そしてなのは同様男も衣服を一切身に着けていなかった。自然となのはの視線は男の
下腹部に移る。そこに起立するなのはの腕ほどもあろうかという男根。
知識としては知っていたがそんな臨戦態勢の一物を初めて見たなのはは、本能的にそ
れから目を逸らした。
「ふふ、見たのは初めてのようだな。よーく見ておけ、いずれ見たくても見れなくなる。
お前の体の中に入るのだからな」
以前すずかの家でアリサやフェイトと共にお泊り会をした時に、拝借したすずかの姉
の蔵書の一つがそういう本であった。幾人もの女性が惜しげもなく足を広げ。男と絡み
合っている写真が何枚も載っていた。
そのときのアリサの「こういうことは好きな人としかやっちゃいけないんだって、も
しやったら犯罪になるんだって!まぁ、なのははユーノが居るし、フェイトには兄さん
がいるから問題ないかしらね」という言葉がぼんやりと思い出された。あの時は慌てて
否定したが股間がなぜかむずむずしていた。
それでも写真の中の女性の天国のような表情になぜか強く惹きつけられ、なかなか目
を離すことができなかった。自分もいつかこんな顔でユーノ君と一緒になるんだ、と怖
いような嬉しいような淡い期待をなのはは抱いていた。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:29:37 ID:1Q03vpNl<>
それも叶わず、
今まさに、格好こそは写真の女性達と同じだが、柔らかなベッドも愛しい人の顔もな
いまま触手に宙吊りにされ、同じことをされようとしているなのはは、天国とは対極の
恐怖に顔を歪ませながら、近づいてくる男から視線を逸らすことができなかった。
「さて、眠っている間に少々お前の身体をいじらせてもらった」
何をされるかと恐怖に震えていたなのはに男がそんなことを言う。
「えっ・・?」
「まぁ、見た目は変わっていない。心配はするな」
男の言った通り、別段自分の身体におかしい所は見受けられなかった。最もだからと
言って安心などできるはずもないが。
むしろ頭の中で声がすることか、となのはは一瞬思ったが、
「そうではない、気付かないか?私は別に今まで口をあけて喋っていたわけではないぞ」
確かに男の口は一切動いていなかった。念話のようなものかとなのはが思うと、
「いや、そうでもない。もっと単純なことだ。さっきからお前の考えていることに私は
反応しているが気付かないか?」
「っ!?」
確かに、頭の中で声がするとか念話とかのことはなのはが口に出したわけではない、
ただ頭の中で思っただけである。にもかかわらず、目の前のこの男はそれにぴたりと回
答している。
「まだ気付かんか?これだ」
言って男はなのはの小指ほどの太さの触手をなのはの眼前に持ってくる。そしてその
触手をぶるっ、と小さく振るわせる。
と、なのはは自分の身体に違和感を覚えた。耳の奥からなにかむず痒いような心地よ
いような感触。
「うっ・・・っ!?」
思わず呻いた声でなのははその触手がどこに繋がっているか気付いた。
自分の右の耳からの感触に。
「ぇ・・・や・・・そ・・・」
「わかったか、この触手はお前の耳からお前の脳に直接繋がっている。これによってお
前の考えていることが私には手にとるようにわかる。さらに情報を引き出すだけでなく、
おまえの頭に直接言葉を送ったり、それからこんなこともできる」
言って男はまたその触手を小さく振る。
途端!
「うぎゃあああぁぁぁぁ!!!!!」
突如なのはの身体に走る耐え難い痛み。魔法戦で敵の攻撃を直接受けたような、いや
それすらもなまぬるい激しい痛みが。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:30:18 ID:1Q03vpNl<>
「がっ、かはっ・・・うぁっ・・・」
自由にならぬ四肢を必死に振わせるなのは。
「わかったか。痛みや快楽といった感覚は神経が外部の刺激を得て脳がそれを判断する
ことによって初めてそれぞれの状況に成りえるのだ。つまり脳の一部に刺激を与えてや
れば、このように外的要因がなくても様々な状況をその相手に伝えることができる」
ぜいぜいと宙吊りのまま喘ぐなのはに淡々と語る男。
「つまりこういったこともできる、そら」
また男が触手を振るわせる。
「はうあああああぁあっぁあああ!!あっあっあぁっ!!うああぁーーーー!!!!」
絶叫と共になのはの股間から生暖かい液体がぶしゅっ!と吹き出し、吊り上げられた
身体がびくん!と大きく震える。
さきほどのような失禁ではない。やや粘度のある透明な液体、愛液がなのはの膣口か
ら勢いよく吹き出していた。
「ふああぐあぁああうあぁぁうあぁうあうあうぅぅぅ・・・・・」
「ふむ、どうやらまだ絶頂というものを知らなかったらしいな。それもつまらん、いい
か、こういう場合は「イク」と言うのだ。それが女が絶頂に達した時に相応しい言葉だ、
それ、言ってみろ」
もう一度男は触手を振るう。途端、またしてもなのはの身体がびくんびくんと痙攣す
る。
「うぎゃはぐあぁぁぁあぐぅぅぅぅううう!!!!!!!!」
「下品な声だ、「イク」と言え、言うまで何度でも続けるぞ」
苛立つように男は二度三度と触手を振るう。
「ひゃがぁぁぁぁあああ!!あぎゃぁぁああああああぁぁぁ!!!」
「わめくな、「イク」と言え!」
「ひぎゃぁぁああぁぁ!!!イッひゃうああぁ!!!いっ、いぐぅぅぅぅ!!!!!!
いひまひゅうううぅぅぅぅ!!!!イックううぅぅゥゥゥっ!!!!!!」
触手の動きがぴたり、と止まり、電気ショックを受けたようにびくびくと振るえてい
たなのはのからだがぐたっ、と力なく垂れ下がる。
「いっ・・・いひまひゅ・・ひひましゅから・・・もう・・・ひゃめへ・・くらひゃ・・・」
「ふむ、ではその学習の成果を見せてみろ」
またしても容赦なく触手を振るう男。
「ひぎゃぁあぁああ!!!イっぐぅぅううぅぅ!!!イクぅぅううっっっ!!!」
股間からまさに失禁したと思えるほどの愛液を吹き出し、なのはは崩れ落ちる。最も
触手につながれているので倒れることもできないが。
「い・・・いひました・・・・いいましひゃから・・・もう・・ほねがひ・・・」
「ふむ、まぁいいだろう、もう少し聞いていたい気もするが、まぁ、ちゃんと答えられ
たからな。だがいいか、これからは達したら必ず「イク」と言え、いいな」
「・・・ひゃ・・い・・・」
呂律の回らぬ舌で答えるなのは、ただ現状から逃れるために必死に返事をする。
時間にして十数秒、数回の責めでなのはの足元には彼女の尿と愛液が大きな水溜りを
作っていた。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:31:19 ID:1Q03vpNl<>
「さて、お前のことを少し調べさせてもらうか」
「・・・ぇ・・・」
顔を上げかけたなのはの頭に男の声が響く。
「ああ、別に喋る必要はない。こっちで勝手に調べる」
言って男はなのはの耳に入り込んだ触手をぐにぐにと動かす。
「うぁあぁぁぁっ!ふはっ!あぐぅううぅぅぅ!!!」
途端なのはの身体を襲う快楽。
だが自慰すら経験したことのないなのはにはそれが快楽とわからない。絶頂を知って
いるのに快楽を知らぬという不幸な少女は、ただ未知の感覚に打ち震えるだけであった。
「ん?おお、これは悪かった。痛くないように少し気持ちよくしてやろうと思っただけ
だが、ん?ほうほう、まだ自慰も知らなかったのか、ふんふん、なるほど。よく覚えて
おけ、これが快楽というものだ、そのうちこれを求めて止まぬようになるからな」
「ひゃうぅぅうぅぅぅっ!」
聞こえているのかいないのか、なのはは喘ぎ声を上げ続ける。その間も男はなのはの
耳に差し込んだ触手を動かし続ける。
「ふむ、名前が高町なのは、か、ふむ、時空管理局の魔道師か。ランクもかなり高そう
だな、その年で大したものだ。だが闇雲に突っ込んでくるだけとは、まだ実戦経験はあ
まりないと見えるな。む?ほう、そうでもないな、あの闇の書を封印した連中の一人か、
なるほど、私が勝てたのも多少の運があったようだな」
「ひゃぐぅぅ!!!ひゃ、ひゃめへぇええぇ!!おかっ!おかひくなりゅううぅぅ!!」
「処女の身で快楽すらまともに知らぬ身ではこの刺激はきついか。まぁ、じき慣れる。
発狂するようなことはないから安心して喘ぐがいい。そういう風に身体をいじってある」
「ひぎゃああああああああああああああっぁぁぁ・・・イッ・い・・・」
「さっきの学習の成果を見せたいのか?だが私が必要な情報を得るまでは達することは
できんぞ。思う存分喘ぐがいい」
「そ、そんひゃっ!あぐぅあっ!!ひぎいいぃぃぃっ!!!!!」
小さな空間に響き渡る絶叫。男はなおも触手を動かし続ける。
吹き出ることはないにせよ、なのはの股間からは愛液が溢れ出し、足を伝わり、床に
糸を引いて垂れ下がる。
自由にならぬ四肢を必死に動かし、ちぎれるほどに頭を振り乱し、喘ぎ声を上げ続け
る。それが今のなのはにできうる全てであった。
「ひっ・・・いかへてくらひゃいいぃぃ・・・もっ、もう、ひやぁ・・ぁあぁああっ!
ひぎぃっ!まっ、まひゃぁああぁぁ!!!あっぐぅぅうううっ!!」
そしてたっぷり5分ほどもなのはを陵辱した男は、
「ふむ、なるほど、だいたいわかった。よし、褒美だ、イッていいぞ」
男は最後にぶるんっ、と触手を振るわせる。
それを合図になのはの小さな身体ははじけ飛ぶように大きく痙攣した。
「あぎゃがぁぁぁぁあぁぁ!!!!ひっ!!ひぐっ!!いぐぅううぅぅ!!!!!」
さきほどのものより遥かに大きい波。その快楽の波に翻弄されるなのはは、満足に動
かぬ手足をばたつかせ、悶え喘ぐ。
それをさも面白そうに見つめる男の前でひくっ、と一つ大きく痙攣すると、なのはは
がくりと頭を垂れ気絶した。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:32:00 ID:1Q03vpNl<>
「ふむ、この程度で失神するか。まだ少しいじり方が足りなかったかな」
言って男はなのはの顎をつかむと自分の方になのはの顔を引き上げる。
「とはいえ、このまま寝てられても困る。それ、起きろ」
またしても男はなのはの耳に入った触手を揺らす。
そのとたん、かっ、と見開かれるなのはの両目、そして、
「ひぃぃぃ!!!だめへっ!!まっ、まはイふぅうううぅ!!!!」
がくがくがくっ!と大きく身体を痙攣させ、気絶したはずのなのはは飛び起きた。
無論喘ぎ声と共に。
「ぎゃひぃいいぃ!!!がぁあぁっ!あっ!あああぁーーー!!!」
がくっ、と力なく垂れ下がるなのは。男はなのはに近づき、再び顎に手をかけ、無理
やりなのはの顔を自分に方に向けさせる。
虚ろな目でぜぃぜぃと喘ぐなのはに男の声が響く。
「勝手に気絶などするな。私の許可なくしてもはやお前は息をすることすら許されぬと
思え、わかったな」
「ひゃ・・・ひゃい・・・わひゃり・・まひら・・・」
ぐったりとしたまま、焦点の合わぬ目で、口調で、なのはは機械的に答える。
そんななのはを見て満足そうに、よし、と呟くと男はなのはを吊り下げていた触手を
解く。
べしゃっ、と床に崩れ落ちるなのは。自身の愛液と尿の水溜りの上に。
「うっ・・・ぐっ・・・」
よろよろと上体を起こそうとするなのはだが、手足にまったく力がはいらない。この
短時間で今まで知らなかった快楽を叩き込まれたなのはの身体は、主の命に従うことが
できなかった。さらに自身の大量の愛液でぬめる床に手を取られ足を取られ、まるで生
まれたての子馬のように必死に立ち上がろうともがくなのは。
しかし子鹿のような溢れる生命力の輝きは全くなかった。
いつのまにか男は椅子に腰掛け、そんな悶えるなのはを面白そうに見つめている。
そしてようやく取っ掛かりを覚え、上体が起こせるかに見えたなのはに対し、容赦な
く耳に入れた触手を振るう。
「うぁあっ!!ああーーーーーーーーーっ!!!」
突然の快楽にまたしてもなのはの身体が痙攣し、起こしかけた上体がまたしても床に
突っ伏す。
「ほらどうした。立ってみせろ、早く」
「あうっ、あ、あぐっ・・・」
お尻を高く突き上げた状態で愛液に顔を埋め、はぁはぁと喘ぐなのは。
男からはそんななのはの股間が丸見えであった。
溢れ出た愛液は股間から尻から太ももから足全体にべっとりと塗りたくられ、いつの
間にか点けられたわずかな光を反射しててらてらと輝いている。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:32:55 ID:1Q03vpNl<>
男は鎌首をもたげていた触手の一本を喘ぐなのはの股間に近づかせ、すいっ、と一撫
でさせた。
「ひぁっ!!あうううぅぅぅっ!!」
腰を支えていた膝が崩れ、床に張り付くなのは。
「ふふ、どうした。軽く撫でてやっただけだぞ、叫ぶほど気持ちよかったのか?」
「あっ・・・ああっ・・・ああっ」
「おっと、いかんいかん、忘れていた。お前の快楽に対する感度を上げてやったのを忘
れていたよ、いや、すまんすまん」
少しも悪びれた様子もなく言い放つ男。
顔だけ男の方を向きながらはぁはぁと喘ぐなのは。さきほどの絶頂ほどではないが、
ただ股間を撫でられただけで意識が飛んでしまいそうな快感が襲ってきていた。
「それだけ感じればさほど痛みもなかろう。そのユーノとやらには悪いがそろそろ頂く
とするか」
男の口から出たユーノという言葉も霞がかかったようななのはの頭では理解できない。
未だ喘ぐなのはの両足を2本の触手が掴み、ずるずると男の方へ引きずっていく。
「ふぐぅぅぅっ!!!」
「おやどうした。床に乳首が擦られただけでそんなにはしたなく喘ぐものではないぞ」
股間への一撫でと、床に擦れた乳首だけで息も絶え絶えななのは。
「しかしこれから何が起こるかまだ今ひとつ解っていないようだな、どれ、少し教えて
やるか」
言って男は耳に入れた触手をまた一つ振るわせる。
途端なのはの頭にものすごい勢いで古今東西、性の知識が流れ込んできた。
「やっ!!ひっ!!いやっ!!な、なにこれぇぇえぇ!!」
強制的に脳に刷り込まれる性の知識。
「やっ!いやっ!!やめ、やめてぇ!!!」
必死に頭を振り、それらを振り払おうとするなのは。無論そんなことで情報の入力が
止まるはずもない。
「これから何が起こるかわざわざ教えてやろうと言うのに、なんだその態度は。黙って
受け入れろ。それともまたさっきの様な思いをしたいのか?」
「っ!?」
その言葉になのはの身体がびくりと震えた。快楽による恐怖。この短時間でいやとい
うほどそれを覚えさせられたなのはは条件反射的に身体を固くした。
「そうそう、それでいい、人の好意は素直に受けるものだぞ」
ニヤニヤと言う男。無論その間もなのはの頭にはどんどん性の秘め事が流れ込んでき
ている。
「ひっ!、そ、そんな、こ、こんなこと・・・いやっ!そ、そんなっ!!」
うつ伏せのまま触手に引っ張られた足を閉じることもできず、大切な部分を男に晒し
たまま、なのはは恐怖に悲鳴を上げる。
「ふむ、まぁ、こんなところだろう、どうだ、大体解っただろう?これから自分がされ
ることが」
なのはの顔は既に顔面蒼白であった。歯をカチカチと鳴らしこれから起こるであろう
惨状を考えると声を出すこともできなくなった。
「ふむ、なるほど、そう考えていたか、ではお望みどおりそういう風にしてやろう」
「ひっ!!!」
自分の考えていることは男に筒抜けであることを忘れていたなのはは思わず息を呑ん
だ。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:33:49 ID:1Q03vpNl<>
男は触手をさらに2本追加し、なのはの手を絡め取ると宙吊りにする。
Yの字で椅子に座っている男の前に引き寄せられたなのはは涙を流し哀願する。
「お・・・お願いです・・・や、止めてください・・・」
「なにを言う。お前がこうされたいと思ったのだろう。私はそれを叶えてやろうという
のだぞ、何を遠慮することがある」
「ひっ!いやぁー!やめてぇーーーー!!」
なまじどうされるかわかっている分、恐怖も倍増する。
「そして足も上げるんだったな、確か」
「いやぁーーーーーーーーー!!!」
先になのはの足を掴んでいた触手がなのはの足を高く上げ、上げた手の位置まで持っ
てくる。
空中でVの字にされたなのはの股間は隠すものなど一切なく男の前に大きくさらけ出
された。
「ほう、なんだ、期待しているのか?愛液が溢れ出してきたぞ」
「いやっ!うそっ!!いやぁーー!!!やめて、見ないでーーー!!!」
「嘘ではない。お前のことはお前以上に知っている。さっきお前の脳に直接聞いたから
なな。例えばこうだ」
言って男は触手の1本でなのはのクリトリスをその包皮の上から押しつぶすように押
さえつける。
「うぁっ!あああああああぁーーーーーーーっ!!!イッ!イクぅぅぅ!!!」
クリトリスを押さえつけるという行為だけで絶頂に達するなのは。
ぷしゅっ!という音と共になのはの膣口から愛液が噴出す。男の顔に幾筋か飛んだそ
れを男は舌で舐め取る。
「くっくっく、処女の潮吹きか、なかなかいい味をしているじゃないか、それにちゃん
と教えたことを守ったな。いい娘だいい娘だ、どれ、少し褒美をやるか」
言って男は吊り下げられたなのはの股間を自分の顔のそばまで近寄らせ、舌でなのは
の股間を愛撫しだした。
「ひぃぃぃぃ!!!ひゃぐっ!!やめっ!やめてへぇぇーーー!!」
男は膣口の周りをひとしきり舐めると、穴の中に舌を差し込んできた。
「あああああぁぁぁぁーーーー!ひゃぁぁがぁあぁぁっ!!!あーーーーっ!!!」
生まれて初めての愛撫らしい愛撫。強制的な絶頂や、ただ触手をあてがわれただけの
ものと違い、快楽を与えるための舌の動き一つ一つがなのはの脳を掻き揺らす。
「叫ぶだけではやっているこっちもつまらん、ちゃんと喘いでみせろ。さっき教えただ
ろう」
「ひはっ!!きっ!きもちいいいいぃぃ!!!オ、オ○ンコがー!!オ○ンコの中ぐり
ぐりされてきほちいいいぃぃーーー!!!!やぁーー!!またいくぅぅ!!!!」
およそ彼女の口から出るには早すぎると思える言葉を、なのはの脳は、口は、そして
心は、すらすらと紡ぎ出す。
その言葉に満足した男はなのはの膣口から舌を引き抜くと、そのまま舌でクリトリス
を押しつぶした。
「うああああぁぁっ!!!!いく、いく、いくっ、イクぅぅぅぅっ!!!!!!」
幾度となく口から発せられた絶頂の声。もはやなのはにその言葉に対するためらいは
存在しなかった。
さきほど以上に身動きの取れぬ身体をびくびくと震わせながら、股間からとめどなく
流れるひときわ熱い愛液を尻から床にぽたぽたと垂らしながら、今までの中で最大級の
絶頂に彼女の身体は打ち震えた。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:34:37 ID:1Q03vpNl<>
「うっ・・・っく・・・あっ、ぐっ・・・」
初めて外的刺激によって絶頂を迎えた膣口はひくひくと痙攣し、絶頂の大きさを物語っ
ていた。
男はそんななのはの股間に指を這わせ、これまたひくひくと震えるクリトリスを容赦
なく2本の指でこねる。
「ひっ!!ひぃぃっっ!そ、そんっ、い、いまっ!!ひっ!!イッた・・・ばかっ!!
あうぅぅうううっ!!!」
「続けて達することも今のうちに覚えておけ、こういうふうに、なっ!」
言ってぐいっ、とクリトリスを押しつぶす。
「いぎゃぁぁぁ!!!まだいぐうぅぅぅ!!!!!やらっ!ひやぁっ!らめぇ、もっ、
もうらめぇぇぇ!!いぐぅぅぅぅっっっっ!!!!!!!!」
頭を垂れ、肩で大きく息をするなのは。その小さな身体にそぐわぬ絶頂の痙攣に男は
満足そうに口の端を歪めた。
「さて、そろそろよかろう。この状態でこうするのだったな」
男の声と共にまた1本の触手が進み出てなのはの腰に巻きつく。
「ひっ!ひぃぃぃっ!!!や、やだっ!やだやだやだっやだーーーーーーーーーっ!!」
あふれる快楽に身を委ねたなのはも、自身の処女喪失となると瞬時に意識が覚醒し、
精一杯の抵抗を示した。無論、言葉と身体を揺らす程度のものでしかなかったが。
「そうか、そんなに私に処女を奪われるのはイヤか、ふむ」
言って男は考えるかのように腕組みをした。
その言葉にもしかして何かすれば助かるのかと思うなのはの思考をあざ笑うかのように、
「残念ながら、駄目だな」
男は椅子に座ったまま、なのはの腰に巻きつけた触手を一気に引きおろした。
狙い違わず。男の肉棒はなのはの膣内に一気にめり込んだ。
「ひぎぃっ!!うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
一瞬にして処女膜は引き千切れ、一気に子宮口に届いた男のペニスはなのはの体を突
き上げる。
「いぎいぃぃ!!いっ!いたぁあああぁぁぃぃぃいい!!!!」
余りの激痛に目を見開き泣き叫ぶなのは。
いくらこれ以上ないくらい濡れていたとはいえ、なのはの小さな身体には規格外のサ
イズの男根を、一気に叩き込まれてはたまったものではない。
だが男はそんななのはを気遣うことは一切しなかった。
「いい具合にキツイぞ、お前の中は。では動くぞ」
「ひぃっ!や、やめっ!ぎゃぁああぁぁぁぁ!!!」
なのはをいたわる気などさらさらないと言った風に、男はなのはの腰に巻いた触手で
もって、彼女の身体を上下させ始めた。
ザクザクと突き崩すようなピストン運動。一突きごとになのはの口から絶叫が漏れ、
股間からは破瓜の純血が飛び散る。
大量の愛液もあまりにかけ離れたサイズの代物に対しては、潤滑油にこそなれ痛みを
緩和するには役不足であった。絶叫と破瓜の血は一突きごとにその大きさと量を増して
いった。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:35:55 ID:1Q03vpNl<>
「いぎゃぁぁぁっ!!やめへっ!!ぬいてぇーーーーーー!!!ぎゃぁぁぁーーー!!」
そんななのはの絶叫などおかまいもせず、男はなおもピストン運動を続ける。
「しっ、しぐっ!ひんじゃぅーーー!!!やめへぇーーーーーー!!!!」
「ふむ、いいぞ、中々の名器ではないか。なに、じきに痛みもなくなる。これから毎日
いつでも犯してやるからな、すぐに具合もよくなる」
言いながらもピストンのスピードはまったく衰えない。ごりごりと、まるでやすりで
削るかのように男のペニスがなのはの膣を蹂躙していく。
「いだいー!いたいいたいいだいいたいいだいーー!!やっ、やめてぇーー!!!!」
「よかろう、そんなに止めて欲しいなら止めてやるか、ちょうどそろそろ出るぞ」
ほんの1時間ほど前のなのはならその言葉の意味することがわからず首をかしげたで
あろう。だが今のなのはには死刑宣告にも等しい言葉の刃だった。
「ひぐっ!いたっ!や、やっ!やめっ!!出さなっ!いだぁっっ!!!」
「何だ、出されるのはイヤか?それならばすっとこのままだぞ、その方がいいのか?」
「いだぁいーー!!いやぁ!やめっ、いたいっ、いやぁっ!!」
「む、おお、そうか、もう子を成すことができる体なのか、ふはは、それはいい、思う
ぞんぶん私の精をくらうがいい」
「!!!ひぎっ、やっ、やぁあぁぁ!!やめっ!だっ、いだぁっ!出さないでっ!やっ
うぁぁっ、やだあぁぁっっ!!!」
「残念だがお前の都合を聞く気はさらさらない」
ドグンッ!!!
言うが早いか男はなのはの膣内に大量の精液をぶちまけた。
「ぎっ!!ぎゃああぁぁぁ!!!ひぐうううぅぅ!!イッ、イッグウううぅぅーーー!」
一瞬にして大量の精液に膣内から子宮内まで埋め尽くされ、その衝撃でなのはは絶頂
に追いやられた。
「ああ、忘れていた、子宮に精液を浴びると強制的にイクようになっているぞ、っと、
すまんな、言うのが遅かったか」
極限の痛みから一転、瞬時にして絶頂を迎えたなのはは感覚の急変さに付いていけず、
あっさりと失神していた。
男は白目を剥き、がくりと頭を反らして失神するなのはを腰の触手でずるり、と引き
上げる。
引き抜かれた結合部からごぼごぼと音を立てるかのように大量の精液がなのはの破瓜
の血と相まって朱色の濁流となって流れ落ちる。
「まぁ今回は私も注意を忘れていたからな、勝手に失神したことは大目にみてやるとす
るか」
男は触手を使って床の一角になのはを降ろす。そこには粗末ながらもベッドらしきも
のが置かれていた。
「よかろう、本当は使うだけ使ったら捨てようかと思っていたが、意外とお前は具合が
よさそうだ。当分は傍に置いてやるとするか」
そういって男は音もなく闇に溶け込んでいった。
残されたなのははその言葉を聞けるはずもなく、暗い闇の中、涙と粘液に汚れながら
ただ横たわっていた。
〜 散ル明日 〜 To Be Continue?
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/17(月) 01:36:31 ID:1Q03vpNl<>
エロくないなぁ・・・っつーよりはグロいよなぁ、ゴメンナサイ
ストーリーなんか考えてもいないし、ってか冒頭部分と繋がってないのはどうよ、俺w
でも続き書くとしたら集人観衆にしたいかなぁ、などと。
でわっ!
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/17(月) 01:52:55 ID:2cCP6nck<> いやいや十分エロいっすよ。
そして鬼畜やねぇ。
続きが見たいような見たくないようなそんな気持ちです。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage エログロ系だねぇ<>2006/04/17(月) 03:42:13 ID:oviYt4A2<> ⌒*( ´・x・)⌒ キキーッ!
O┬O )
◎┴し'-◎ ≡
⌒(・∀・ )*⌒ スルーッ
O┬O )
◎┴し'-◎ ≡
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/17(月) 14:13:52 ID:jNJNWTJs<> >>121
おつかれです!とことん鬼畜道でいってください。
フェイト&ユーノ 「「ごめんなのはSS読んで・・興奮しちゃった・・」」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/17(月) 17:13:32 ID:tPlbum+A<> ↑のあんたシリアスとかギャグとかエロとか色々やってんがどれも中途半端っぽいぞ
やるならどれか一本にしぼれや <>
さばかん<>sage<>2006/04/17(月) 20:22:23 ID:3qd+iQ2j<> >>126
すまぬ。俺はこういう書き方しかできないのだ。
アドバイスサンクス! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/17(月) 21:39:48 ID:exFAWyc3<> なのはが・・みさくらなんこつ語を喋ってるw
>>121
4の422氏、これはまた超HADですね。鬼畜SSってスルーしてたけど
ちょっと読んだらハマってしまったよ。続き待ってます。
保管庫の鬼畜SS読んでみるお。 <>
復讐するは我に有り 中編<>sage<>2006/04/18(火) 05:18:51 ID:OqERQdBf<> 「ひどいわ!『臭う』なんて…」
「そうだそうだ!女の子に向って失礼だぞ!」
ザフィーラは『臭い』という言葉に反応し、抗議の声をあげるリーゼ姉妹と、
「そうよザフィーラ!もう少しデリカシーって物を考えなきゃ!」
そして何故か一緒になって叫ぶシャマルを順に見、何を言うべきか色々考えた後、
「ちょっとザはうっ!」
とりあえずシャマルに軽い当身を喰らわせた。
「おいおい…」
いきなりその様な行動に出るとは思っても見なかったリーゼロッテが、少し怯えながら
倒れたまま動かないシャマルを見る。
「え〜と…いいの?」
リーゼアリアが困った顔をして、シグナムとヴィータに尋ねる。
「ああ、特に問題は無い」
「いつもの事だよなー」
二人とも、本当にどうという事も無いと言う様に答える。
「彼、冷静沈着ってイメージがあったんだけど…」
「そうだな、おかげで安心して背中を任せられる」
「れーせーつうか、ただ単に鈍いだけの気もするけどな」
それぞれの答えに、
「…そう」
とりあえず、そのようにしか答えようが無いリーゼアリアだった。
<>
復讐するは我に有り 中編<>sage<>2006/04/18(火) 05:20:25 ID:OqERQdBf<> 「それで、どうする気なのだ?」
「え!?」
シグナムに尋ねられたヴィータが、以外と言わんばかりに驚く。
「…ひょっとして何も考えて無かったのか?」
その反応に、あきれた顔をするシグナム。
「だって、シャマルが言い出したことだし…あたしは何か面白そうだから」
「面白そうで縛り上げるな!」
リーゼロッテの抗議を、ヴィータはとりあえず無視した。
「ていうか、何も考えてねえのはシグナムもだろ!」
「私は別にこの様な事を望んだ覚えは無い、何かしたいのなら自分で考えるのだな」
「望んでないなら、解放してほしいんだけど…」
リーゼアリアの言葉もやっぱり無視される。
「いきなり言われてもなあ…シャマルは寝てるし」
「まったく、言いだしっぺだと言うのに…困った奴だ」
あんまりと言えばあんまりな二人を見て、リーゼロッテがザフィーラに話しかける。
「なあ…こいつってヴォルケンの中で嫌われているのか?」
「いや、そんなことは無い」
「そうは見えないんだけど…」
どうにも納得できないと言った二人に、いつもと同じ無表情でザイーラは断言した。
「気のせいだ」
「………」
「………」
色々と腑に落ちないところもあったが、二人は特に何も言い返さなかった。 <>
復讐するは我に有り 中編<>sage<>2006/04/18(火) 05:21:54 ID:OqERQdBf<> 「そうだ、良い事思いついたぞ!」
うんうん唸って考えていたヴィータが、突如として歓声をあげる。
「い、良い事って?」
何せ自分達の身に降りかかる事である、気が気でないといった様子でリーゼロッテが尋ねる。
「ふっふっふっ、お前らにシャマルの料理を食べさせる!」
どうだ!といわんばかりのポーズをとるヴィータ。
「え、えーと…どういう」
事かしら、とリーゼアリアが尋ねようとしたが、それはシグナムの叫びにかき消される。
「な!?お前、冗談で済む事と済まない事があるぞ!」
驚愕の表情を浮かべるシグナム。
「いいじゃねえかよ、別に死ぬわけじゃないし」
「死ななければ良いと言う物ではない!」
「ああ、もうギャアギャアうるせえなぁ!このおっぱい魔人!」
「だ、誰がおっぱい魔人だ!」
「なあ、こいつの料理ってそんなに酷いのか?」
口喧嘩をする二人を横目に、リーゼロッテが、傍らに佇むザフィーラに尋ねる。
「…最近は10回に3回ぐらいの割合にまで上達した」
「いや、頻度じゃなくて…」
「ひどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!」
その味をどう言えばいいのか、ザフィーラがさまざまな表現を思い浮かべている最中に、
唐突にシャマルが復活し、口喧嘩から一歩前に進もうとしていた、ヴィータとシャマルに
詰め寄った。
「二人ともどういうこと?私の料理が拷問並に酷いって言うの!?」
泣きながら抗議するシャマルに、二人は目の前の喧嘩をすっかり忘れ、仲良く汗をたらしながら
シャマルに答えた。
「いや…しかし…」
「だってなあ…」 <>
復讐するは我に有り 中編<>sage<>2006/04/18(火) 05:22:58 ID:OqERQdBf<> 「ざふぃぃぃぃぃらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
さらに盛大に涙を流しながら、最後の頼みとばかりにザフィーラにすがりつく。
「二人ともひどいのよ!私が一生懸命作った料理が、放射性廃棄物並に危険だって言うの!」
「いや、そこまで言った覚えは」
「ザフィーラ、貴方はそんな事言わないわよね!」
「…10回に7度、うち2度は美味いと言える物が作れている」
「ほらみなさい!!」
ザフィーラの言葉にどうだ!と言わんばかりに二人を見るシャマル。
「残りの3割にはつっこまないのか?」
無論、そんなリーゼロッテの意見は無視された。
「それで、これからどうすんだ?」
とりあえず落ち着いたシャマルに、ヴィータが尋ねる。
「え?」
先程同様の質問をされたヴィータと、まったく同じリアクションをとるシャマル。
『ひょっとして考えてなかったのか!?』
全員のそんな視線を受けて、シャマルは焦った。
「え、え〜と…それは…あれよ、あれ!」
そして焦りに焦りまくったシャマルが思いついたのは、
「え、エッチな事よ!!」
ろくでもない事だった。
<>
復讐するは我に有り 中編<>sage<>2006/04/18(火) 05:25:57 ID:OqERQdBf<> 次回予告
「もう、グレアムさんったらリインちゃんの可愛さに、すっかり孫ラブパワーに
目覚めちゃったみたいね………リインちゃん、ちょっと」
「なんですか、シャマルさん?」
「グレアムさんグレアムさん!」
「どうかしたのかな、リインフォース?」
「グレアムさんはなんでけっこんしてないんですか?」
「は?い、いや、それはその…仕事が」
「駄目よリインちゃん!そんな事聞いたらグレアムさんが傷つくでしょ?」
「え、でもシャマルさんが」
「いい?こんな歳になっても猫耳少女を傍らにはべらすような、ちょっと、ていうか
かなり駄目っぽい人と結婚しようとする人なんて、この世の中にはそんなに居ないのよ?」
「そうなんですか?」
「い、いやその…」
次回「すもう」
その純粋な視線が痛い!
<>
92<>sage<>2006/04/18(火) 05:57:52 ID:OqERQdBf<> はい、隣のシャ○さん第7話です
次回はピンクな展開です。
はい、言ってる本人もそんなわきゃねえだろとツッコミたくなります。
>>75
エロですか…エロか…
無理臭いですが、シリアス書く前にチャレンジしてみようかな…
いや、期待しちゃだめだよ
マジで
>>176氏
甘いなぁ…
自分にはエロ以上に無理臭いです。
>>640氏
4は
「名前を呼んで」
「デビ――――――ル!!」
「それが、私の名…
地獄に落ちても忘れるな!!」
そんな感じです。
>>さばかん氏
ウエハースチョコは森羅○象なのかそれともビッ○リマンなのか…
そして何がどう恋が終わったのだろうか…愛に進化した?
>.>4の422氏
触手生やしてようが、偉そうにしてようが、ナチュラルに欲情してるこの野朗はロリコンだよな。
そんなツッコミが頭に浮かんだ俺は駄目かもしれません。
<>
6スレ480<>sage<>2006/04/18(火) 08:29:55 ID:qJeGGy1z<> あ〜、いつの間にか自分の奴まで保管庫にw
管理人さんお疲れさまです。
で、自分の落とした埋め立てですが、
6スレ目の480、483、含めて
今のところ総べて同じ軸で展開されている話です
(作中で現実と同人誌を行ったり来たりしてます。)
のでばらさずに、纏めていただくとありがたいです。
あとタイトルは「埋め立てクロノ×ユーノ(仮)」でw
できればで良いですのでお願いします。
>>92氏
あれ、シャマル……料理成功率70%も!?
な、何が起こるんだ!?
まさか世界の破滅でも…… <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>aslnlkmkgm@xxne.jp<>2006/04/18(火) 18:58:27 ID:0w05dk7k<> 「・・・よし」
なのはの姿が、広間を越えて。細く暗い通路の向こうに消えたのを見届けたフェイトは、
改めて金縛りに遭ったように動きをとめる彼女たちの方へと向き直った。
「リインフォース!!もういいよ、お疲れ様」
『はい!!』
ハッキングの維持に疲れたのだろう、はやての肩の上に少女はぺたりと座り込み、
大きく息をつきながらもフェイトの労いに、笑って応えてみせる。
「・・・」
行動を阻害していた外部からの圧力が解除された夜天の書達の周りに、再び狼の守護獣が
その数を増していく。ハッキングを受ける前と、ほぼ同じくらい、いや、それ以上に。
(好きなだけ、ユーノと話してきてね。頑張って。こっちはこっちで、うまくやるから)
だが、フェイト達はその光景にも、随分と落ち着いていた。
行かせるべき人を行かせ、やるべきことをやったという達成感が彼女達を、
これ以上ないというくらいに元気付け、また冷静にさせていた。
「・・・行くよ、みんな。なのはがユーノを連れてくるまでに終わらせる・・・!!それからみんなでこの遺跡を止めて、戻ろう・・・!!」
魔法少女リリカルなのはA’s−変わりゆく二人の絆−
第十六話 独りぼっちの夜の闇が、やがて静かに明けていく
「───・・・ユーノ君っ!!」
最奥の部屋へとたどり着くなり、なのはは駆け出していた。
辺りを見回すでもなく、血眼になってさがすでもなく。
まっすぐ先の、柱と一体になった崩れかけの壁の根元に彼がいるのが、真っ先に飛び込んできたから。
自分では冷静なつもりでも、はやる気持ちは抑えられなかった。
酷い怪我、してないだろうか。
目を開けてちゃんと、自分のことをみてくれるだろうか。
心配は、いっぱい、いっぱい。
色んなことを謝らなくちゃ。
自分の言葉で、言わなくっちゃ。
気付かなくて、ごめんなさい。
守れなくて、ごめんなさい。
伝えられなくって、ごめんなさい。
彼のことが、大好きだ、って。
届けなくちゃならないことだって、いっぱい、いっぱい。
彼の笑顔が見たい。
彼と心行くまでしゃべりたい。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>aslnlkmkgm@xxne.jp<>2006/04/18(火) 18:59:28 ID:0w05dk7k<>
想いが、たくさんありすぎて。
脇目も振らずに彼の元へと駆け寄っていくなのはは、そのわずかな距離さえももどかしかった。
「ユーノ君、ユーノ君っ!!しっかりっ!!」
眠っているように頭を垂れていた彼は、肩を揺すり、呼びかけてくる少女の声に。
ほんのわずかに精一杯顔を上げ、無理をした笑顔をなのはへと返してみせた。
「やぁ・・・きて、くれたんだ・・・」
「ユーノ君!!・・・どこか怪我とか、してない!?」
「だいじょうぶ・・・リンカーコアを抜かれただけだから・・・。動け、ないけどね、ほとんど」
「ほんとに!?無理、してない!?」
「ああ・・・ほんとだよ・・・。平気・・・」
ユーノは、苦しそうにしながらも、震える指先を出来る限り持ち上げて。
涙目のなのはの頬を、包み込むように撫でてくれた。
「ごめん・・・迷惑、かけて。格好悪いところばっかりで」
「ううん・・・いいの。無事でいてくれたから。それに、わたしのほうこそたくさん謝らなくちゃ」
「え・・・・?」
頬をなぞる彼の手の温もりが、愛おしい。
なのはは落ちていきそうに力の篭らないユーノの右手を、大事に両の掌で支え、握って。
万感の思いを込めて、目を閉じて伝える。
「ユーノくんは・・・ずっとずっと、そばにいてくれて。わたし、それが当たり前だと思ってたんだ」
「なのは・・・?」
「だけど、ほんとは気付いてなかったんだ。知らなかった。気付けなかった。だから、ごめんなさい」
レイジングハートが待機状態へと戻り、なのはの首にかかる。
邪魔してはいけない───彼女もまた、気を遣ってくれたのだろう。
ありがとう、そう心中でなのはは愛機へと小さく礼を言った。
「あの日、六年前出会って。魔法を教わって。この子、レイジングハートを受け取ってから、ずっと。
管理局にお互い入って、仕事をするようになってからも、ユーノくんがいなくなるってことはなかったから」
「・・・」
「フェイトちゃんに言われたんだ。『なのははユーノのこと、どう思ってるの?』って」
「フェイト、が?」
「うん・・・。最初、なんでそんなこと聞くのかわからなかったんだ。だけど」
──だけど、今は違う。
「フェイトちゃんに怒られて、はやてちゃんや、みんなにいっぱい迷惑かけて。やっと、わかったんだ、わたし」
「・・・」
「その『当たり前』を、ずっと守っていきたいの。これからもずっと、そばにいてほしい。ユーノくんに。いや、いてくれなきゃ嫌だ」
「なのは・・・」
「わたし、ユーノくんのそばにずっといたいから。守って、守られたい。どんなことがあっても」 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>aslnlkmkgm@xxne.jp<>2006/04/18(火) 19:00:23 ID:0w05dk7k<>
それって、つまり。
見つめ返してくる彼のきれいな目は、なのはが何を言おうとしているのかをなんとなく、察しているようにも見えた。
でも、ここで止めてはだめ。
今まで困らせてきたぶん、しっかり、伝えることを伝えないと。
気付いた想いを、言葉にして。
「・・・大好きだよ、ユーノくん。世界中の誰よりも、大好き。ずっと、なのはの大切な人でいて欲しいんだ」
* * *
言った時は、不思議と気恥ずかしさはなかった。
告白だなんて、生まれてはじめて。やったことなんて、あるわけがないのに。
ほんのり顔が火照っていたけれど、恥ずかしさよりもただ、言うことができたということに、
満ち足りていた。
今までさんざん気付かなくて、何を今更と思われるかもしれない。
ふざけるなと、断られる可能性だってある。
それはそれで、自分の蒔いた種なのだから、仕方ない。
けれど自分がユーノのことが好きであると気付いた事実は、変わらない。
そのことを伝えられただけで、満足だ。
彼がどんな返答をしようと、それを自分はきっと受け入れるだろう。
「・・・なのは」
しばらく、だまりこくっていた彼が、小さくなのはの名を呼んだ。
「もう・・・少し、こっちに、きて」
「・・・うん・・・」
頬に当てていた彼の右手をそっと下ろし、なのはは既にずいぶん近かったユーノへと、
更に身体を近づけていく。二人の距離はほぼ、密着しているといってもいい状態になった。
「く・・・」
「ユーノ、君・・・?」
距離が近すぎて、彼が何をしようとしているのか一瞬、わからなかった。
「───え?」
するり、と音を立てるように、髪をサイドでまとめていたリボンが解かれ、
横ポニーの髪形がさらさらの、本来の長いストレート・ヘアーにほどけた。
「これ・・・」
「え、と・・・?ユーノ君・・・?」
そして彼は覚束ない手つきながらも、懐に手をやり、一つの長方形の包みを取り出す。
もぞもぞと彼の手が懐をまさぐる感覚が伝わってきてわかったが、手伝ってやろうにも身体が近すぎてできなかった。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>aslnlkmkgm@xxne.jp<>2006/04/18(火) 19:02:47 ID:0w05dk7k<>
「本当は、帰ってから・・・渡そうと思ってた・・・」
わずかに身体をユーノから離し、彼の見せようとしているものを確認する。
その小さな包みは、埃だらけのこの場所において、すごく異物感を感じさせるくらい汚れひとつなくて。
きれいにラッピングされたリボンと包装紙の色は、彼の魔力と同じ、やさしく淡いグリーンだった。
「開けても・・・?」
彼が頷いたので、なのははリボンをほどき、包み紙を破らないよう気をつけて包みを開く。
「・・・・あ・・・」
そこには、一本のピンク色のリボンが、髪の箱に納められた形で入っていた。
包み紙が彼の魔力の色であったように、今度はなのはのものと同じ、桜の花びらにも似た、柔らかなピンク。
「・・・・っあ・・・」
恐る恐る、手にとってみる。
その瞬間に彼女は、このリボンがただの布きれでないことに気付き、微笑みを浮かべるユーノのほうを見る。
「この、リボン・・・ひょっとして・・・・」
「・・・うん。魔力・・・込めたんだ。僕がなのはの側にいない時、代わりに守ってくれるように」
リボンからは、微かに彼の魔力が感じられて。
なのはの問いに、ユーノは頷き、答えた。
「憶えてる・・・?ほら、もうすぐだから」
「もう、すぐ・・・?」
「うん・・・。六年前」
「あ・・・!!」
「もうすぐ、僕となのはが出会ったPT事件、ジュエルシードの事件が終わってから丁度、六年だから・・・」
あの頃は、守られることしか自分はできなかったから。
フェイトと出会い、戦い。傷ついていく少女に、何もしてやれなかったから。
自分もなのはも15歳になった、節目のこの六年目に、贈りたかった。
贈って、決意を。想いを、伝えようと思った。
「なのはは言ってくれたよね・・・背中があったかいから、戦える、って」
「うん」
「だから・・・自己満足でもこれで、僕がいないときも守りたかった。でも・・・」
なのはの手のうちにあるリボンから、込められた魔力が抜け出ていく。
それらの魔力は、ユーノの身体へと、まっすぐに戻っていき。
「そんな必要、なかったんだ」
「え」
「いない時のことなんて、もう考えない。絶対に離れないよ。離れるもんか」
「ユーノ君・・・」
「代わりなんていらない。必要ないよ。なのはが僕のことを守ってくれるように、僕もなのはを守るから」 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/18(火) 19:04:02 ID:0w05dk7k<>
片時だって、離れやしない。大切な人を危険な目になんて、遭わせない。
「僕も・・・なのはのことが好きだから。この世の、誰よりも大切で。六年前のあの時から、ずっと」
───僅かに回復した魔力のおかげだろうか、彼は今まで身を預けていた壁面から、身体を離し。
その両腕で、なのはのことを抱き締めてくれた。
強く、強く。
全身に残っている、全ての力で。
彼のその抱擁は、中性的な外見に似合わず、いつの間にこんなに大きくなったんだろうと思うくらい。
普段の彼とは別人のように広く、しっかりしているように思えた。
「好きだよ、なのは・・・」
「・・・・・うん・・・うんっ!!」
涙がもう一度、溢れてくる。
心からの、嬉し涙が。
今日は後悔の涙で視界が潤むばかりだったけれど、反対に嬉し涙って、なんだか凄く気持ちがいい。
彼の力強い抱擁に、なのはもまた気持ちをいっぱいに込めて、抱き締め返す。
想い人と心が繋がった喜びを、両腕にありったけ、注ぎ込んで。
傷ついているであろう彼の身体に響かないよう、なるべくやさしく、いたわりながら。
「ユーノ君・・・大好き、だよ・・・」
大好きな人との、心ゆくまでの抱擁。
それは乱れた髪の毛が、ちょっとくすぐったくて。
暖かい涙の源泉となっている、その心もどこかほんのり、くすぐったいような気がした。
そのくすぐったさが、心地よかった。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/18(火) 19:27:54 ID:0w05dk7k<> 先生!!ラブってどう書けばいいんですか!?え?お前には無理?orz
どうも640です。今回最初のほうsageるの忘れてたしorz
うん、次回で遺跡終わりっぽいですよ?んでエピローグと。
というかせっかくの休みを一日SS書きに使うのもどうかと思うんだ俺orz
あとサブタイ長いよというのはもうセルフでつっこみ済みですので。
>>さばかん氏
>6時45分なのさ、おはスタでも見てるの?
大通り一本の差で視聴不可能な俺ガイルorz
>>4の422氏
ハードイイよーハード触手イイよ触手
エロ書くの下手糞だからうらやましいですわー・・・え?他もだろ?orz
>>92氏
>「え、エッチな事よ!!」
どこまでも腐ってるシャマルに乾杯wwww
はい、コピー本無事予定していた在庫分、
注文で売り切れました。拙い文ですが・・・。
ほんとうにありがとうございました。
発送はこちらに到着した方の分から順次していく予定ですので。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/18(火) 19:40:43 ID:tR8kbOXl<> 640氏のうまさ(←書く方ね)に嫉妬 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/18(火) 22:56:39 ID:0226gBDO<> >640氏へ
なのはとユーノの恋にグッときたよ。てゆーか“感謝感激?” <>
名無しさん@ピンキー<>sage エログロ系だねぇ<>2006/04/18(火) 23:17:45 ID:ll2vCzvL<> 640氏、お疲れ様です。
そして、充分ラヴ臭がしてますよ。
ああ、なのはとユーノいいなぁ。
<>
62<>sage topvalu222@hotmail.co.jp<>2006/04/18(火) 23:30:24 ID:zeP/7MQ0<> >>640氏
GJ!
初々しさがたまりません。ちゃんとラブです、ええ。
で、コピー本の件なんですけど、メールきてないっす。
このアドからのメールってそちらに届きましたか?
>>144
メル欄そのままでいいのかwwwwww <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/18(火) 23:51:19 ID:0w05dk7k<> >>62氏
あれ?送信したはずですが・・・。
hotmailからだからなのかな?一応↑のアドにもう一度改めて送っておきましたが、どうでしょうか。
今度は多分捨てアドではないほうのアドから行っていると思いますが・・・。 <>
62<>sage<>2006/04/18(火) 23:58:13 ID:zeP/7MQ0<> >>640氏
届きました!
お手数おかけして申し訳ありません。
hotmailはやはりだめぽorz <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/19(水) 01:21:39 ID:MZ1sn+0/<> 4の422ですー。
レスありがとうございましたー。
>>176さん
ほどよい微エロ加減がGJっすよ!甘くていいよぉー。
エロっちゃー、おどろおどろなのしか思いつかなかった俺の頭って・・・
>>123さん
>そして鬼畜やねぇ。
・・・どうもありがとう・・・そうだよね・・・うだうだ言わなくても鬼畜系の一言で
事足りたんだよね orz(←本気でその言葉に気づいてなかったらしい
>>124さん
スルーしてんのか止まって眺めてるのかどっちだそれw
>>125さん
> フェイト&ユーノ 「「ごめんなのはSS読んで・・興奮しちゃった・・」」
ちょ、それいいかも、救済エンディングとして使わせてもらおうかしらw
>>さばかんさん
召使扱いなユーノ。でも着替え見れるのはいいじゃないか!と思った俺w
あと>>126はタイミング的に私への批評かと思わなくもなかったり・・・
>>128さん
言われてみりゃーその通りっすよね、そんなつもり全然なかったのに<みさくら語>
表現不足だわorz
>>92さん
> ろくでもない事だった。
いや、スレ的には正しい事かとw
> 触手生やしてようが、偉そうにしてようが、ナチュラルに欲情してるこの野朗はロリコンだよな。
ええ、そうです、ごもっともです、はい私です。
だから予告の通り、次回はぜひロリインフォースをw
>>640さん
保管庫更新お疲れ様です。っつか、仕事はぇえっす。
あとロリインの仕草がかわぃぃぜー、肩座りいいよ肩座り(もういいw
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 02:01:34 ID:FhAp6uTl<> >4の442さん
小説お疲れです。
鬼畜系もいいですけど、もう一人の私への続きも待ってます。
>640さん
本当にいい小説ですね。なのはとユーノもそうだけどそれぞれの信頼関係が。
しかし本編のなのははいつ到達するか不安だらけw
これがいいことか悪いことかは個人によるだろうけど。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 03:30:59 ID:MRkVFP3c<> >>145
やべえ、消し忘れたwww
教えてくれてTHXwww <>
4949<>sage<>2006/04/19(水) 06:55:00 ID:16oSnTwW<> 久し振りに覗いたら凄い増えてるw
皆さんGJ!
保管庫見てて気づいたのですが…
私の絵本完結してません!!w
最後の書き方が悪かったのか完結扱いに…
そのうち四話UPしますからまっててください。 <>
どこぞのふたばスレの住人<><>2006/04/19(水) 08:34:26 ID:efWQECYH<> 私も書いて良いですかね?
書きたい作品があるんですよ。
アリサ×ユーノ書いていいですか? <>
152の書き込みした者です<>sage<>2006/04/19(水) 08:59:53 ID:efWQECYH<> すいません、sage忘れてました・・orz
自分への罰として声かけてもらえるまでレス控えます・・・ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 10:08:33 ID:Ot+HIJRV<> >>152
書きたいものを書くがよろし。
ただし、陵辱などは人を選ぶから事前に告知。
<>
152改めヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 10:17:11 ID:efWQECYH<> >>154
レスありがとう!
大丈夫ですよ。・・・というかそこまでの技術力無いですorz
As最終回後、高校生のアリサとユーノ書こうと思ってます。
今からは忙しいのでまた夜に。
では!! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 14:05:53 ID:Ee6Tn5Nr<> >>155
SS書けない身として投降してくださる方は神様です
頑張ってください楽しみにしてます。
甘くてエロいのを・・ <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 18:57:35 ID:efWQECYH<> ただいまですノートォ!!
エロ・・・グフゥッ!!
そんな、エロって・・・
・・・うう・・・
・・・甘いのならなんとか・・・エロは・・・うう・・・orz <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 19:36:56 ID:razfppxa<> >>ヘボ書きマン氏
ユーノがメインならなんでも大丈夫です(801除く)。
ですから頑張って下さい。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 19:42:57 ID:efWQECYH<> 【まだ題名決まってません。レスくれる人から募集します!】
(1)
私の知人、ユーノ・スクライアは著名人らしい。
無限書庫司書長、時空管理局執務補佐官、参謀付き情報管制官、事務処理特務官、特別保管庫監視責任者etc・・・
どう考えても40歳以上の熟練した人物にしかできないような仕事を兼任。
それでいて、まだ16歳。
・・・世界って、不公平だと思う。
私は、まだ学生をやっているというのに。
初めてユーノに会ったのは・・・いや、あれは拾った、って言うのかもしれない。
9歳の時だった。
それからフェイトに会って、はやてに会って・・・
私の世界は色を一変させた。現実の常識さえ、私の中から吹き飛んだ。
で。
「はぁ・・・」
「アリサ、悩み事?」
「主にアンタがあたしの隣にいる事が悩みよ、エロフェレット」
「・・・だから僕はフェレットじゃないし、あの時は不可抗力だったって何度言わせるのさ・・・」
「何度でも言ってなさいよ。一生言い続けてあげるから」
だというのに。
コイツはなんでこんなに情けないんだろう。
顔は男らしさからは銀河系の反対側くらいにいるし、髪はクラスメイトの女子より長くて綺麗で、声も可愛くて、
何より、家事洗濯料理勉強人間関係(恋愛除く)パーフェクトだというのに、主体性が無さ過ぎる。
超がつくお人よしのバカ。いつか借金の債務か何かのせいで海に沈められるんじゃなかろうか。
・・・何で、なのは達はこんなのが好きなんだか理解できない。
利用するだけなら、コイツ以上の人物はいないんだろうけど、『そういうの』として見る事は難しい。
あえて言わせてもらうと、私はコイツが怖い。
裏表が無くて、常に周囲の人間の為に動く。・・・そんな人間、フツーじゃない。
こんな奴がいるなんて・・・イライラする。
だというのに。
「こうなったの、アンタのせいだからね!!」
「何でそうなるのさ?」
「うっさいわね!!アンタのそばでよく事件起きてるの私知ってるんだから!!今回もそうなんでしょ!?」
「まぁ、確かによく巻き込まれてるけど・・・」
「さっさと解決しなさいよ!!」
「無茶言わないでよアリサ・・・」
・・・私は、コイツと一緒に迷宮の中にいる。
いや、正確に言うと。
・・・・・・・・・完全に、迷った。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 20:47:44 ID:efWQECYH<> (2)
あんまりにも非常識なこの状況も、現実だからきちんとした理由がある。
・・・夢だったら、どんなに良かったか。
高校の帰り、なのはの家に寄ったらコイツがいて、この状況の原因を持って待っていた。
・・・思い出したくもない。
『光の迷宮を封じ込めた』らしいクリスタルのピラミッドみたいなのを持ってきていて・・・なのはがそれに触って。
私が渦に巻き込まれて、コイツが私を助けようとして手を伸ばして。
・・・ギャグ漫画じゃあるまいし。
でも、現実だ。
「落ち着いた?」
「アンタ、何で落ちついてるのよ」
「いや、慣れてるし」
はぁ!?
「いや、こういうのも久しぶりだし、ちょっとドキドキしてるから落ちついてる、って言うのも変かな?」
「・・・もういいわよ・・・」
すずか以上のマイペースっぷりにため息が出る。頼もしいといえばそうかもしれないけど・・・。
「出口探さないと私達飢え死によ。早く行きましょ!」
「あ、待ってよアリサ!!」
「私じめじめした所大っ嫌い!!」
「待ってよアリサ、どこ行くのか分かってるの!?」
・・・あ。
「やっぱり・・・」
「仕方ないでしょ!!私魔法なんて知らないんだから!!」
「落ち着いてってば。ちゃんと説明するからさ」
そう言うと、ユーノは何の遠慮も無く床に腰を下ろした。
「汚いわよ、ココ」
「?」
不思議そうに私を見つめ返してくる。
「よく平気よね、アンタ」
「平気も何も、立って話し続けると疲れるじゃないか」
「そういう問題じゃないわよ・・・」
「じゃあ立ったままで聞く?」
「・・・何か敷くものないわけ?」
「座る所が欲しかったの?」
あああああああああああああああああああああああああもおおおおおおおおっ!!!!!
コイツ全然ダメ!!!!
普通気付くでしょ!?
「はい。どうぞ」
「・・・ありがと」
用意された魔法か何かでできたクッションに私は腰をおろした。
辺りは薄暗くて、ジメジメしてる。
なのは達もここの中にいるのよね。
大丈夫だと良いけど・・・。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 21:06:15 ID:razfppxa<> >>ヘボ書きマン氏
乙ですこれからも頑張って下さい。
タイトルは「アリサのツンデレ日和」でどうでしょう。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 21:27:56 ID:efWQECYH<> (3)
「なあああのおおおおおおおお!!!!アリサちゃんがユーノ君を(以下あまりにもキツイセリフの為検閲削除)なのおおおおお!!!!」
「落ち着いて、なのは」
「すずかちゃんは無事に部屋に残ったはええけど・・・」
「ああもーーーーっ!!!!こんな迷宮スターライトブレイカーで吹き飛ばしてさっさと帰るの!!」
「・・・なのはちゃんはもうアカンな」
「この迷宮の内容分からないから慎重に行かないと・・・」
「せやな」
「エクセリオン・・・バスターーーーーッ!!!!」
「あ、なのは待」
「・・・というわけで、この迷宮は、その時の最上階にたどり着けば出られる仕組みなんだけど・・・」
「だけど・・・何よ?」
「どこが最上階か、わからないんだよ。三角錐の形だから、4パターンあるんだ」
「把握くらいできないの?」
「できない事もないけど、出口がどれかは分からない。地道にやるしかないね」
「・・・最後の質問。これ、どれくらいの規模なワケ?」
「聞かない方が良いよ」
・・・何でサラリと言うのよ、アンタは。
「言ってみなさいよ」
「この国で一番大きい山、あったよね。あれと同規模だよ」
「・・・・・・・・・ごめん、もう一回言って」
「だから、フジサン、だっけ?あれと同じくらいの大きさだったよ、確か」
・・・どんな脳みそしてたのよ、この迷宮作った奴は。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 21:29:43 ID:efWQECYH<> (4)
「壊したり出来ないの?」
「出来るだろうけど、下手すればこの迷宮そのものが崩れて僕たちも一生出られないね。
多分生き埋めが先だけど」
「大体分かったわ。・・・明日の学校には間に合わないわね。何でこんなモン持ってきたのよ」
「・・・なのは達に壊してもらおうと思ったんだけど・・・」
初めてかもしれない。
コイツが苦笑いするのを見るのは。
「運が良ければ、1つ目か2つ目で見つけられるよ。がんばって、アリサ」
「アンタはどうするのよ」
「僕の代わりなら誰でも出来るよ。大丈夫だよ、きっと」
・・・何故だか、猛烈に腹が立った。
私自身にも何でこんなに怒ってるのか分からないくらい、頭にきていた。
何で私は怒ってるの?
「さ、行こう。アリサのさっきのセリフ通りにそこにいる人達みたいになりたくないし」
「そこにいる人?」
・・・・・どこのゲームの世界よ。
足元にガイコツが転がってるなんて。
「い・・・・」
「い?」
「嫌ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」
私の悲鳴は反響しながら、かなりの音量のままで遠くまで届いたに違いない。
普通に生きてたら絶対経験しないわよこんな事!!
だって見てみれば10mに3人くらいの割合で転がってるじゃない!!
「だから落ち着いて、って言ってるじゃないか」
「・・・?」
何?この違和感。
コイツ・・・こんな奴だっけ?
ううん、そうじゃなくて・・・セリフに無理が無いというか・・・
「・・・・・」
「何か言った?」
「・・・独り言。さ、行かなきゃ」
・・・言い様のない違和感と不安。
それでも怖いと思わないのは、コイツがいるからなんだろうけど・・・
何だか癪よね。
大丈夫なのに・・・私は何が不満なんだろう? <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 21:50:26 ID:efWQECYH<> (5)
「あーあ・・・」
「なのはちゃん・・・」
「う・・・ごめんなさい」
「あ、でも出口開いたよ?」
「何やて!?・・・あかん、こんなやり方あかん!!埋めるで!!」
「えええ!?何で!?」
「こんなん迷宮でも何でもないやん!!」
「そんな場合じゃないよはやて・・・」
「あ、そういえば言い忘れてたけど、この迷宮では僕達縮小されてるし、怪物もいるんだった」
「はぁっ!?最初に言うべきでしょソレ!?」
「いや、大体ネズミか蟲の大きいのしかいないから大丈夫だよ」
「・・・それって、あれ?」
体長5mありそうな・・・ゴキブリの群れ。
「今度は叫ばないでよ?多分、さっきので寄ってきてるんだね」
「だからアンタ何でそんなに落ち着いてるのよ!?うわ、来たっ!!!!」
「・・・バインドディバイド」
《ぎぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!》
うわ・・・気持ち悪ぅ・・・・
「ただの蟲の死骸だよ?」
今、アンタがやったんじゃない。何が攻撃魔法は出来ない、よ。大嘘吐き。
一瞬でズタズタのバラバラじゃない・・・。ゴキブリ・・・・
「参ったなぁ・・・この分だと多分巣が出来てるよ・・・」
何て嫌なモノを想像させてくれるのよ、アンタ。
「早く行きましょ!!こんなトコいたくないわよ!!」
「うん、分かった」
・・・やっぱり、おかしい。コイツさっきよりイキイキしてる。
そりゃ、考古学やってれば遺跡みたいな所に慣れるのかもしれないけど・・・
「・・・アリサ、僕、今変かな?」
「アンタはいつも変よ」
さっきの所から大分歩いて、私達は何も無い所に出た。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 22:07:59 ID:efWQECYH<> (6)
・・・うん。何も無い。綺麗さっぱり、向こう側が真っ暗。
「一番端っこまで来たんだ。・・・まずいな」
「何がまずいのよ?」
「逃げ場が無い」
コイツ、何言ってるの?
私の疑問は、すぐに解消された。・・・最悪な形で。
・・・後ろから、数えるのは不可能なほど蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲。
「・・・ね、ねえ、どうするの?」
「・・・・・大丈夫、なんとかするよ」
いきなり、私は抱えあげられた。
「ちょっと、放しなさいよ!!!」
何をされるんだか分からない。
「ごめんね、アリサ」
その目は、すごく真っ直ぐで。・・・私は何も返事を返せなくて。
気がついたら、いつものなのはの部屋の中。
すずかに泣きつかれて。
ホコリまみれのなのは達がいて・・・
でも
その中にアイツの姿は無くて・・・・
私は・・・何も考えられなくなって・・・意識が遠くなって・・・
起きても、アイツは戻っていなかった。
みんなの表情が、暗かった。
私もきっと、今笑おうなんて考えられないだろう。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 22:12:55 ID:efWQECYH<> はーい、今日ここまでー。
・・・今日考えてた分使い切ったってことです。
短いだろ自分・・・
駄文ですいません。
続きは・・・このスレで書けるんだか次になるんだか。
このスレが長生きする事を祈ります。
タイトル思いつきました。
『ミリタリー少女アリサ』
・・・うん、ネタバレだぜイエァ!!!!orz <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 22:35:58 ID:efWQECYH<> ・・・誰も、いないんかな? <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 22:42:58 ID:efWQECYH<> ・・・やっぱりタイトル変えます。
明日の朝まで残ってたら見るので、これから来る人におまかせしたいなー。
ではまたー。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 22:43:06 ID:CzulsXk1<> 普段はROMってるだけの人間ならここにーノシ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 22:45:10 ID:nE0XtMkJ<> >>165が見えない人ならここに <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/19(水) 22:47:47 ID:efWQECYH<> あ、ピンキーさんいたんだ。
・・・もう一回UPしましょうか? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/19(水) 23:45:16 ID:KfrDz8+o<> さすがにタイトルは作者本人が決めるべきもんだと思うんだ。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/20(木) 00:00:16 ID:rBbHMcQ8<> >>ヘボ書きマン氏
ごめん、ちょっといい?
>あ、ピンキーさんいたんだ。
何か壮大な勘違いをしているように見えるのは自分だけでしょうか(汗 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 00:12:45 ID:Aegqjw3v<> 第六話「翠屋で、お昼ご飯なの」
私たちは今バスで移動中です。
大学でアリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃんに今日のお昼は一緒に食べられるかメールで聞いてみたらミンナ用事があるっと言うことで私とフェイトちゃん、アリシアちゃんの三人で翠屋でお昼を食べることにしました。
「それにしても今日は午後の講義が偶然に休講になってよかったね。フェイトちゃん、アリシアちゃん」
私を挟んで右にフェイトちゃん左にアリシアちゃんが座っています。
「うん…そうだね。」
フェイトちゃんが嬉しそうに言った後アリシアちゃんは
「ねぇフェイト、休講ってなに?」
アリシアちゃんは意味が分かってないらしくフェイトちゃんに意味を聞いていました。
「あのね休講って言うのは大学で授業の事を講義って言って講義が休みになることを言うんだ」
フェイトちゃんが質問に対して答えました。
「ふ〜ん、そう言う意味なんだ。ありがとうフェイト」
アリシアちゃんは意味が分かったらしく笑顔でいました。
しばらく私たちはバスの中で雑談していました。
私たちが気が付いたのは鳴海市の駅前に停まっていたので降りました。
「ねぇ翠屋ってここから遠いの?」
降りてすぐにアリシアちゃんが私に翠屋が近いか遠いか聞いてきたので私は「う〜んどちらかと言えば近いかな」
私は曖昧に答えました。
私は駅から翠屋の道のりを知っていたので二人の前を歩いて翠屋まで先導しました。
「いらっしゃい何名様でしょう」
ウェイターの1人が私たちの案内に来ました。
(あれ?どこかで聞いた声なの…)
私は声の主を探るため顔を見て驚きの声を上げました。
「お、お兄ちゃん!今日は翠屋の手伝いはしないって言ってなかったけ!?」
私が最初に声をあげたのを聞いてウェイターが同じく驚きました。
「なのは?あぁ今日は暇だったから手伝いに出された。」
私は眩暈がしそうになるのを懸命に堪えながら取り敢えずこう言いました。
「私とフェイトちゃんとアリシアちゃんの三人だからね」
取り敢えず私たちの人数を言って四人席に連れて行ってもらいました。
「ご注文は?」
ウェイター姿のお兄ちゃんはマニュアルにある通りの対応をして私たちのオーダーを聞きました。
「私はサンドウィッチと紅茶、フェイトちゃんとアリシアちゃんは私と同じで良い?」
私が二人に聞くと二人は頷いてくれました。
「ご注文を繰り返します。サンドウィッチと紅茶が三つでよろしいいでしょうか?紅茶は食後でしょうか?食前でしょうか」
お兄ちゃんがオーダーを繰り返すと私は「紅茶は食後でお願いします」っと言い返しました。
しばらくして三人分の料理が運ばれてきて食べながら雑談に花を咲かせました。
その後に来た紅茶を飲みながら、お兄ちゃんを呼びました。
「ねぇお兄ちゃん金曜日にフェイトちゃんとアリシアちゃんを家に呼んで泊まれないかなぁ」
私はお兄ちゃんに聞いたら「別にいいんじゃないか?」っと言ってくれたので今日の夕飯の時にでも両親の了承を得ようと思いました。
私たちはお昼ご飯を食べた後お会計をすませてそれぞれの家路に帰りました。
続く♪
次回は第七話「フェイトちゃんとアリシアちゃんは私の家でお泊り会なの」にドライヴイグニッション! <>
名無しさん@モンキー<>sage<>2006/04/20(木) 00:17:31 ID:93/AGBYF<> >>174
ピンキー氏乙!
腹へってきた・・・翠屋いきてえええ!!! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 00:39:18 ID:CdFgvw1Q<> >>ヘボ書きマン氏
もう少しSS以外のレスは控えめにするとよいかと思われます <>
名無しさん@モンキー<>sage<>2006/04/20(木) 00:47:51 ID:93/AGBYF<> >>166
ヘボ書きマン氏乙!今読み終えたよ。面白かったけど、
自分が書いたSSなんだから自信もったほうがええと思うよ。
レスに駄文とか技術力無いとか書くと、読み手は萎えるんでは
ないかい?自分の心の中で思えばいいことで、わざわざ言う
必要はないと思うよ。気分悪くしたらごめんね。
次も期待してますヽ(゚∀゚)ノ
しかし>>162の絶叫なのはにめちゃ笑ったw <>
77@ ◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:14:51 ID:upWlDnMf<> 友人がですね、
私「フェイト×ユーノ書くんだけど、」
友「(どういうCPだよ) ユーノを電気責めかよ?」
私「なして、電気」
友「おいおい(笑) フェイトの魔法は電撃メインだろ?」
私「そうだった(忘れてた) じゃあ、最後に電気責めと(ぉ」
言う具合で長くなって時間かかりそうなので
前半だけ投下します。
◆ポイント
・鬼畜です。猟奇ではないと思う。苦手な方注意。
・ショタっぽい? フェイト攻め×ユーノ受けです。注意。
苦手な人はセルフあぼーん
して下さい。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:15:28 ID:upWlDnMf<> < ユーノ 〜ヤられるモノ〜 >
場所は理科準備室。
なぜ理科準備室なのか分からないが、ここへ来て欲しいとのなのはからのメール。
「(なんの用事だろ。でも…)」
その部屋はほとんど利用されないためか埃がうっすらと積もり、妙に小さい窓からの明かりだけが
まぶしく光を通していた。
しかし、なのはの姿が見えない。
時間には正確なのに。
時計を見ようとした時だ。
ガチャン!
「わっ」
突然背後にあったトビラが閉まる。
同時に太陽が雲にでも隠れたのか、あたりが真っ暗になる。
「、、あのー、どなたか」
ガチャ
誰か居るのか、話しかけようとしたとき、突然部屋が明るくなった。
まぶしさに目を覆う。
「な、、なんだこれ!」
さっきとは一変した部屋の光景。
何が起こったのか分からずぼーっとしていると
「魔法?」
「そう」
「えっ、だれ……」
突然の回答にとまどう間もなく次の瞬間、魔法の力を感じたユーノは意識を失う。
金色の魔法の力が見えた。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:16:31 ID:upWlDnMf<> 「……」
うっすらと天井が見える。
目の前はぼやけたままでハッキリとしない。
目をこすろうとする、が手が全く動かなかった。
起き上がる、が
「ぎゃっ」
一瞬呼吸が出来なくなり、両足も両手も言うことを聞かない。
あわてて自分の様子を見ると、いくつかの机を並べた上にうねうねと奇妙にうごめく触手状の物に
全身のあちらこちらを拘束されていた。
なにより
「は、はだかっ、!? いつのまに」
足を開いた恥ずかしい格好で拘束された上に服がまったく無くなっていた。
「気絶している間に」
「!?だれ、!?!? フェイト…」
声が近づいてくる。
それは間違いなく、フェイト以外の何者でもなかった。
「フェイトっ! なんでこんなこと! やめるんだっ!」
「ユーノ? …そんな格好で怒っても…プッ…」
「!!!っ、、フェイト、なんで」
フェイトがユーノに近づく、と、持っていたバイブをいきなりユーノの口に押し当てた。
「ほら、口開いて」
「!うっうぅぅ」
ユーノの力が少し落ちた隙に強引に先端部が口内に入る。
「よく濡らしてね…、乾いてたら痛いかもしれないよ?」
「ううぅー(なんでっ!)」
口の中に入ってくるバイブに嫌でも舌が触れる。
ちゅぷ、ぴちょ
バイブを出し入れしながら、ユーノに語りかける。
「なんで? それはね、昨日もおとといも…私のなのはをっ!」
「うう??」
「人の前でイチャイチャして、私の、なのは」
「…?」
「それで決めたの、ユーノにはきついお仕置きしなきゃ、って」
「…!」
「私の、なのはを汚し続けた罰…」
「ううー!!」
「これ知ってる?」
目の前に黒い棒状のものが見える。
「私がなのはと1つになる時、使おうと思って」
紛れもなくペニスバンドだったが見たことのないユーノはその使い道が理解できなかった。
「でもこれじゃお仕置きにならないよね…」
もう1つ取り出した何か、同じような物に見えるが人工ペニスの表面には無数の突起が刻まれていた。
「うぅぅ」
その異様な形状に本能的に感じる恐怖。
フェイトはその物体をユーノの側に置くと、無理矢理開かれた
足の間に移動する。
そして、 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:17:31 ID:upWlDnMf<>
びちゅっ
「ひゃぅ!」
フェイトの細い指、なにかジェルのような物が付けられていたそこが
あっさりとユーノの中に入った。
「うーー!! うぎっ、」
痛みはほとんど無かったが、予想不能だったフェイトの行動にパニックになる。
くちゅっ
指がさらに奥へ向かう
「ふゅっ!!! ふゃーーー」
口の中を犯すバイブのせいで声が出せず、パニックに陥ったユーノは意味不明を叫びを上げる。
「鳴く声も、聞きたい…」
フェイトはバイブを軽くつまむと抜き去った。
「うっ、やっ、やめてぇ!!! そこ、そこだめっ、なんで、ひゃっ」
その時フェイトが指を内側に曲げた。
「あっ!!」
ビクン
なぜそうなるのかユーノは理解できなかったがともかく、下半身に甘い感触が一瞬広がり
自らのペニスが勃起を始めるのが分かった。
「ふぁ、、や、やめて、変なこと…えっ? わかんないよっ、フェイト!」
「なのはに、ユーノの弱点教わったんだよ…やってみるよ」
「きゃ」
ユーノの表情を見ながら曲げた指で手前側を撫でる位置を微妙にずらす。
そして、一気に力を入れた。
「やあぁぁ!」
ビュクッ
フェイトが笑みを浮かべる
「みないでっ!」
精液はそんなことにはかまわず
押し出されるままに飛び散った。
「あ、、、ぁぁぁ…だめっ、指っ…」
「はぁはぁ、、」
ようやく異物感が無くなると全身の力が抜け、自らの顔にまで飛び散った精液の生ぬるい感触が伝わってきた。
フェイトは足に飛んでいた精液を指ですくうと、
「はぁはぁ、うっ!」
ユーノの口につっこむ。
「精液美味しい? 吐き出したら、さっきのバイブ入れちゃおうかな」
ユーノが目を見開き不快感に耐えながらも、数秒後その液体を飲み込んだ。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:19:00 ID:upWlDnMf<> 「ふぇ、フェイトっ」
指先一本で最も恥ずかしい瞬間に押し上げられ自らの精液まで…。
うっすらと涙を浮かべるユーノ。
「大丈夫、今から慣らしてあげるから。これを入れる頃には痛くないよ…」
「!そんな、の、はいら、ん、あぁぁぁ!」
再び指が進入する。
「やっ、やっ、だぁ」
「気持ちいいのに嫌なの?」
「気持ち良くなんか無いぃっ」
「おちんちんがこんなになってるのに」
「!」
「ユーノはエッチな変態なんだ」
「そ、そんなっ、こと…」
時折ビクリと逃げるように腰が跳ねる。
「物足りないよね、」
「いっ!!」
突然2本に増えた指に震える。
「物足りない?」
「あっ、ぁ、指っ、だめっ」
存在感を増した指にユーノは苦しそうに、大きく息を吐き出す。
「痛い? きもちイイよね? ユーノは変態だから」
「はぁっ、はぁっ、ぬ、抜いて…」
「そっか、これだけじゃつまんないか。」
指がようやく抜かれユーノは呼吸を整える。
しかしその間にフェイトが手にしていた物…
直径3センチほどのボール状のものがいくつも連なったおもちゃを手に取りユーノに見せつけた。
「!やだっ、そッそんなの入らないよぉ!」
すぐに用途を察知し抵抗する。しかし相変わらず身体は拘束されたままだ。
「そんなこと…ないよ、だって私が"入れる"んだから」
楽しそうに笑うと、ユーノが抵抗する間もなくボールの1つめが進入する。
もっとも直径が大きい真ん中で止まる。
「やぁぁーっ、抜いてっ、」
悲鳴を上げると、弱い力でボールが押された
ずにゅぅ
自然と飲み込んでしまう感覚。
「はぁぁ!! あああ!!」
「二つめ…」
1つめの球体が押し込まれ体内をかき回す。
その感覚にユーノは悲鳴を上げ涙をこぼした。
「かわいい、泣き顔」
「!っ、うぎっ、ひっ!」
その瞬間3つめが一気に挿入される。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/20(木) 06:19:35 ID:upWlDnMf<> 「あう、いっぱい、いっぱい、やめ、てっ」
涙声でやめるように訴えると、
「じゃあ、これ抜いたら楽になるかな」
ずっ、ずずずず
「ぎっーーー」
ぽこ、ちゅりゅ
次々と大きな玉がアナルから出てくる。
ユーノは必死に耐えた。
「おっ、きぃぃ、いッ、たっ、ぁ…」 <>
77<>sage<>2006/04/20(木) 06:28:34 ID:upWlDnMf<> 次回
ユーノを翻弄するフェイトの指先。
快楽の体液を放出し、解されたユーノにフェイトのペニスバンドが迫る!
しかもそれは電気を帯びた凶器だった!!
お楽しみに
結構先になるかも
あと、お願い。
なのはなら、 エクセリオンバスターA.C.S のような魔法をラストユーノの * に打ち込むのはどうだろう。いやそうしよう。(下品)
と言うことなのですが、フェイトで言うところのこういう突っ込みそうな魔法って何でしょう?
http://nanoha.julynet.jp/?%A5%DF%A5%C3%A5%C9%A5%C1%A5%EB%A5%C0%BC%B0
見たけど、これぞというものが。
といいますか記憶が(汗)
だれか思いついたら助けて下さい。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 13:26:12 ID:KDCwWQcA<> せっかくだから竿も同時攻めしてあげない?
あとなのはにケータイでライブ中継とか。
でもなのはにとっては、まだソフトなほうだったり。 <>
77<>sage<>2006/04/20(木) 17:21:15 ID:AP2N5h9Y<> 後半でたっぷり前の方も(笑)
なのはさんは…大丈夫です。ふふり。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 18:40:05 ID:d4bVaBpU<> ただい・・・・ま・・・・・?
うわ、帰ってきたらすごい作品が・・・
・・・しかもハードものですか・・・
俺は同性愛モノ(フタナリ含む)も強制モノも苦手なチキンなので細々やります。
<>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 20:17:41 ID:d4bVaBpU<> (7)
「・・・ユーノ君が・・・残ってるって・・・どういう事っ!?」
「なのはちゃん、落ち着いて・・・」
「落ち着いていられないよ!!」
「落ち着くんは2人ともや。ほら、なのはちゃんもフェイトちゃんも座って」
しぶしぶ、といった感じで座る2人。
私も、心の中は落ち着いてなんかない。
『ごめんね』?ふざけないでよ・・・!!!
『代わりがいるから』・・・?
苛立ちが収まらない。
「何にせよ、ユーノ君が取り残されとる、これは事実で間違いない。助けなあかんのも事実や。
私らがあの迷宮に入っても怪物に負ける事もまず無い。
・・・けど、こんな状態のままで行ったらあそこにあったホトケさんの仲間入りするのは目に見えとる。
だから、落ち着こうって言うとるんや」
「分かってるよはやて・・・でも!!」
「ユーノ君が・・・危ないんだよ!?」
「きっと大丈夫だよ。だから落ち着かなきゃだめだよ」
すずかの言葉って、何でこんなに重いの?
・・・私が、子供っぽい思考してるって事?
「アリサちゃん、最後にユーノ君と別れたのはどこやった?」
「・・・面の所よ。どこの面かは分からないけど」 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 21:28:52 ID:d4bVaBpU<> (8)
「はぁ・・・はぁ・・・。・・・終わったぁ・・・。やっぱりこんなモノ、先に壊しておけば良かったかな」
僕の周りには、蟲の死骸・・・
『そう見えるモノ』だ。この迷宮は、恐怖を具現化する。
だから、僕の前に立つのは・・・僕自身だ。
・・・僕自身への嫌悪、憎悪、苛立ち。いつも、何も出来ない自分への不満だ。
それが、僕の姿をしている。
「・・・なのは達なら、こうはならないよね・・・」
ナイフを抜く。
「誰も、見てなくて・・・良かったよ!!」
僕は、目の前の自分2人の首を力任せに刃で抉り取った。
紅い飛沫が、顔と身体に降り注ぐ。
・・・あと4人。
自分を殺す気分なんて・・・大した事ない。
誰か関係ない他人であっても、死んだ所を見たら同情を感じたりもする。
でも、自分だ。
だから、罪悪感も嫌悪感も・・・何も無い。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 22:00:41 ID:d4bVaBpU<> (9)
チェーンバインドやナイフ、シールド・・・全てが僕から繰り出され、僕を引き裂き縛り上げ・・・切断していく。
殺しているのか、殺されているのか。
「ストラグルバインドーっ!!!」
ただ、僕だけが声を出す。それだけしか違いは無い。僕が、僕を殺す。
自分への負の感情を隠す事なく、牙を向ける。
首が落ちて、腕からは骨が覗いている。
僕は、人殺しだ。
正確に言えば、そうじゃないのかもしれない。
ジュエルシードを見つけた時に、そのうちの1つが発掘していた隊員の1人に取り付いて・・・
僕は、みんなを守るために、『それ』と戦った。
そうする他に、手段が無かった。
遺跡に引き寄せて、何とか動きを封じようとした時、遺跡が崩れた。
ジュエルシードに取り付かれた彼のせいじゃなかった。・・・地震が起きたからだ。
・・・でも、僕の責任だ。
僕の・・・責任なんだ。
だから、ジュエルシードを追いかけた。
そのまま戻らずに闇の書・・・リィンフォースの事件にも関わった。
だけど・・・結局それは逃げた、って事だった。
そう、僕は・・・あの日から、ずっと・・・背を向けたままなんだ。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 22:54:46 ID:d4bVaBpU<> (10)
ああもうっ!!頭がゴチャゴチャしてて分かんない。
どうしろっていうのよ!?
私にはどうしようもないじゃない!!
「あのバカの事なんかほっとけばいいじゃないっ!!」
ぱんっ!!!!
・・・1m近く吹き飛ばされた。
目の前には、見たことも無いような眼で怒っているすずかがいた。
「・・・アリサちゃん、それは絶対言っちゃだめな言葉だって、知ってるでしょ?
ユーノ君の事をアリサちゃんが良く思ってないのは知ってるよ。
でも、ユーノ君はそれでもアリサちゃんの事を大切な友達って思ってて助けてくれたんだよ?
ユーノ君の前でも、その言葉、言える?」
「・・・・・」
「アリサちゃん、ホントはユーノ君の事、もう許してるんじゃない?
だって、ずっとお話してたし。楽しそうだったよ?
ユーノ君の事、認めてあげようよ。私もユーノ君の事好きだよ」
・・・私は、アイツを・・・どう思
「すずか・・・今なんて言った?」
「またライバル登場や・・・」
「・・・くぅ・・・なの・・・」(自分の胸とすずかの胸見比べて)
・・・緊張感無いわよねー・・・
って待ちなさいよ!!私が・・・アイツを好き・・・?
・・・そんな事、あるわけ・・・・・ないじゃないのよ・・・
無事でいなさいよ・・・大馬鹿・・・ <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/20(木) 22:57:15 ID:d4bVaBpU<>
はい、今日の分終了です。
まだ題名決まりません。
ユーノの過去捏造しちゃいました。
ではまた。
ノシ
おやすみなさいませ orz <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/20(木) 23:30:09 ID:jtqQWKpu<> >>149
>もう一人の私への続き
まさかそっちを所望してる人がいようとは夢にも(^^;)
そっちはちょっと矛盾点解消に手間取ってます。お楽しみ頂いてたのに申し訳ありません。
これでも飲んでしばしお待ちください(事前に「なっちゃん すっきりオレンジ」を飲むと3倍楽しめますw
つ ttp://cream.ath.cx/ichigo/dl.cgi?filename=IchigoCream4362.jpg
↑とある友人に作ってもらった珠玉の一品ですw <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 23:31:06 ID:94NPQi3C<> >>192
ユーノのダークな過去…いい。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 23:39:02 ID:Q5sFU36P<> >>193
エッ、このジュースはやっぱり エイミィさんが飲むの? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/20(木) 23:58:48 ID:KDCwWQcA<> 誰が喋ってるか、ちょっとわかりづらいのよ。
書き手にはわかるけど、読み手にはわからないってパターンだね。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/21(金) 00:40:13 ID:BhqhGr/a<> 口調がしっかりしてるから十分分かるよ、
この人数ならね、 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:11:10 ID:qQDRzdFi<> ひとしきり抱き合って、互いのぬくもりを感じあったあと。
どちらともなく二人はゆっくりと身体を離し、想い人の顔を見つめ、頷きを共有した。
──行こう。みんなが戦っている。
友達の待つ自分達の居場所へ、二人で帰ろう。
二人の心には皆に対する、深い感謝だけがあり。
なのはとユーノの間に、言葉はいらなかった。
目と目、心と心で通じ合う二人には。
はやく合流して、みんなを安心させてやらなければ。
なのはは受け取ったリボンを髪に手早く結び、彼の脇下に入れ込んだ身体に、力を込めて立ち上がり。
ユーノもそれにあわせるようにうまく両足に踏ん張りを利かせて、腰を持ち上げる。
「さあ・・・行こう、なのは」
「・・・うん、ユーノ君」
魔法少女リリカルなのはA’s−変わりゆく二人の絆−
第十七話 帰り道
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:12:14 ID:qQDRzdFi<>
「これでっ・・・!!」
「終いやっ!!」
フェイトのプラズマランサーが、はやてのブラッディダガーが、残った夜天の書、
最後の一体の周囲を、蟻の這い出る隙間もないよう、余すことなく全方位から囲んでいく。
既に相手は身動きをとれない。
フェイトのライトニングバインドに、ストラグルバインド。
そしてはやての、レストリクトロック。
三重の拘束魔法が女性の身体を、やりすぎとさえ思えるほどあらゆる角度から縛り上げており、
指一本動かせはしない。
「はやて・・・いいね?」
「うん・・・大丈夫。心の準備はとっくに、できとるよ。あの子を、止めたろ」
「よし・・・それなら」
「ああ、ほな、いくでっ!!」
待っててな。痛いのは、ほんの一瞬やから。
主として責任を持ってすぐまた、落ち着いて眠ることができるよう、するから───・・・!!
「「いっけえっ!!」」
全弾、発射。銀髪の女性は爆煙の中に消え、少しの間をおいて
他の三体がそうであったように、機能を停止した一冊の魔導書へと姿を変えて落下してくる。
「ザフィーラ!!」
「御意・・・!!」
慣性重力のままに落下する魔導書を一体の蒼い狼が背中で受け止め、人型へと姿を変える。
彼の周囲には同じようにそれぞれに魔導書を手にした守護騎士の仲間達が既に待機していた。
「さあ・・・仕上げや!!みんな、頼むで!!」
空中において、魔法陣を展開。
術式準備をはじめた主を中心とした守護騎士たちが四方を囲み、
空白の夜天の書を開きはやてのほうへと向ける。
『マイスターはやてと夜天の書、及び夜天の厩の魔力回路、エンゲージ開始。システムチェック、オールグリーン・・・』
蒼天の書を広げたリインフォースが各回路の状況をチェックし、はやてと夜天の書たちとの間を文字通り
「繋いで」いく。四冊の書から発現した黒い三角魔法陣が次第にはやてのものと同じ、
やわらかな白い光へと変わっていく。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:13:17 ID:qQDRzdFi<>
「我、夜天の王・八神はやて。そなたらが主、ここにあり。その名において、汝ら夜天の書へと命ずる!!」
はやての掲げた剣十字の先端から放たれた四条の光が開かれた書のページへと、到達し、文字を刻んでいく。
『──エラー報告なし、各部クリアー、接続、シンクロ。共に良好・・・』
「我が命に従え!!今一度その身を、安らぎの中に眠らせたまえ!!」
開かれた四冊の、光を放つページは、眩しくて見ていられないほどで。
S2Uをカード状の待機形態に戻したフェイトは手を翳し、彼女達の発する、見れば目が焼きつきそうな量の光を
遮って、目を細めた。
「八神はやて・・・夜天の主の、名の下に!!」
* * *
「艦長!!遺跡内から、高出力の魔力波動、来ます!!種別確認・・・・ッ、はやてちゃんのですっ!!」
「続いて遺跡が発していた夜天の書の魔力、徐々に低下していきます!!概算では、波動完全消失まで20秒!!」
戦闘の終了は彼らの母艦たるこのアースラでも、捉えていた。
興奮気味の若いオペレーターの報告を聞き、クロノとエイミィは顔を見合わせ、安堵する。
どうやらみんな、うまくやってくれたらしい。
「エイミィ、本局医療施設に連絡。ハタ迷惑な阿呆司書長が、もうすぐそちらに入院予定──と、な」
「りょーかいー。いい部屋、押さえときましょうかね。ドクターもトップを」
「新米の藪医者で十分だ」
「はいはい」
* * *
「ユーノくん、大丈夫?」
広間を眼前に望む細い通路の開けたその場所で、
ユーノはなのはに肩を支えられて立っていた。
つい先刻まで白く輝き、視界を埋め尽くしていたはやての魔力光はだんだんとその発光量を減らしてきている。
もう間もなく中心部の5人も、その向こうのフェイトたちの姿も確認できるようになるだろう。
「うん・・・平気だよ。大丈夫」
「辛いなら、座っても」
「いや」
想い人の心遣いは嬉しいけれど、これは見届けねばならない。
その責任が自分にはあるから。
「彼女たちを起こしてしまったのは、僕だからね。また彼女たちが眠りにつくところまで、確認しないと」
「そう・・・そう、だね」
「それに───」
「それに?」
「そ、それに。好きな人の前でへばってなんかいたら、恥ずかしいもの」
「───あ・・・」 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:14:59 ID:qQDRzdFi<> 恥ずかしそうにユーノが目を逸らした途端、なのはも彼の言葉を理解し、顔をぽうっと赤らめる。
(そ、そう、なんだ・・・わたしとユーノ君は、もう)
友達ではなく、好きな人。
恋人なのだ。
この世で唯一の、互いが互いにとって、かけがえのない存在。
(ど、どうしよう・・・こ、こ、こんなに密着して・・・)
告白の時は全く持って感じることのなかった気恥ずかしさが、
今更に認識すると同時に体温を急上昇させていく。
今までとやっていることはなんら変わらないはずなのに、言葉ってなんて不思議なんだろう。
(そっか・・・こ、恋人・・・なんだ、わたし達・・・。やだ、なんかすごく熱い、なんで?どうして?)
「なのは!!」
「は、はいっ!?・・・・へ?」
彼女を呼ぶ声は、軽いパニックのなのはを思考の世界から呼び戻し、ユーノのほうをもう一度向かせたものの。
今の声はどう考えても彼のものではなかった、ということに気付く。
振り向かれた当のユーノは吹き出そうとするのを恋人の手前である以上、必死に抑えようとしていて。
「違うよ、なのは。前、前」
「へ?・・・・あっ」
親友が広間の向こう側から手を振っていた。
こちらに向かって駆け出しながら溢れるような笑顔で、フェイトが力いっぱいに、その右手を。
「フェイトちゃん・・・!!」
「なのはちゃん」
はやてたちも封印の儀式を終え、二人の元へと降りてくる。
彼女達もまた二人の姿、その様子に一様に穏やかな表情で笑っていた。
(・・・なのはちゃん、うまくいったみたいやな。よかったで、ほんま)
(はやてちゃん・・・)
(おめでとう、なのは)
そして、フェイトとはやて、二人の親友からこっそりと届く念話。
きっかけをくれた友と、教えてくれた友。どちらも自分が、いっぱい苦労させてしまった友だ。
彼女たちからユーノには気付かれないよう、こっそり贈られた祝福のメッセージ。
(・・・ありがとう、二人とも・・・。ごめんなさい・・・)
(謝ることなんかないて。迷惑だなんてこれっぽっちも思ってへんよ)
(そうだよ、だからもっと、喜んで。そのほうが、私たちも嬉しい) <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:16:00 ID:qQDRzdFi<>
───うん。
なのはは二人へと小さく頷くと、ユーノへと改めて語りかける。
心持ち、彼を支える身体に込める力を強めて。その感触を、味わうように。
「さ、帰ろっか、ユーノ君。みんなと」
「そう、だね・・・。・・・なのは」
「なあに?」
「ほんとに・・・ありがとう。それから・・・これからも、よろしく」
「ふぇ・・・・!?」
改めて面と向かってそういうことを言われて、またもや顔に熱が戻ってくる。
そんな、まっすぐ目を見て言われるとすごく恥ずかしい。「これからも、よろしく」だなんて。
「一番、大切な人として、ね」
だから、反則だってば。
体温が、際限なくあがっていくようだ。
大好きな人の言葉って、スターライトブレイカーより破壊力があるかもしれない。いや、あるんだろう。
「恋人」、そういう関係なら当たり前のことを言っているだけなのに、言葉がまるで光り輝いているみたいだ。
その当たり前が、強力すぎる。
・・・でも。すごく嬉しい。すごく、心地良い。だからなのはも、真っ赤な顔でユーノに答える。
彼にもこの素晴らしさを味わって欲しいから。
「・・・もちろん、だよ、ユーノ君。・・・・大好き」
さあ、みんなといっしょに帰ろう。
「もう、離さないよ」
帰ったら、まずユーノ君をお医者さんに診せよう。さしあたっては、シャマルさんが診てくれるだろうけど。
そしていっぱいみんなにお礼を言って。
たくさん謝って。きちんと報告して。
それからユーノ君に、おもいっきり甘えよう。二人とも胃もたれするくらい、うんとたくさん。気が済むまで、ずうっと。
「・・・うん、僕も」
「絶対に絶対。二度と、離さないからね」
それはきっと、破られることのない約束。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:16:34 ID:qQDRzdFi<>
* * *
「アースラ、こちら現場、フェイト・T・ハラオウンです。対象の封印完了、要救助者確保。帰投します」
シャマルがユーノへの応急処置を済ませてから。
フェイトの報告を兼ねたアースラに対しての通信が終わり、彼らを転送魔法陣が取り巻いていく。
右端にいたシグナムから一人、また一人と。
掻き消えるようにアースラへと移送されていき、
偶然か、はたまたエイミィ辺りの計らいかはわからないが最後に残ったのは、なのは達二人だった。
余計なお世話?いやいや。それは二人にとって・・・主になのはにとって、実に好都合であった。
「・・・あ、そうだ」
「なのは?どうかした?」
「忘れ物」
「え?」
怪訝そうな顔をするユーノを上目遣いに見上げ、なのはは忘れていた大事な一言で彼を「迎え入れた」。
「おかえりなさい、ユーノ君」
元々今回は、彼を助けに。迎えにきたのだ。それならこの一言なしにははじまらない。
頬はまだほの赤かったけれど、言ってみてからなのはは、すこしいたずらっぽくユーノに笑ってみせる。
「・・・・・ただいま、なのは」
彼は一瞬、きょとんとしたような表情の後に───、苦笑と、むず痒さの混じった表情で言って。
恋人の言葉を、心から喜んだ。
愛しい人を迎え、支えることのできる喜び。
大切な女性に迎えられ、支えられる喜び。
二人は淡い光に包まれて、それぞれに相手から与えられ、与えている喜びを噛み締めながら。
砂と埃だらけの遺跡を静かに後にした。
二人の絆が少しだけ変化するきっかけとなったこの事件は、こうして終局を迎えたのだった。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/21(金) 19:28:23 ID:qQDRzdFi<> あと2、3話ってとこまでやっときました。
1話後日談につかってもう2話でユーノに責任取らせる・・・予定なんだけどねぇorz
先行き不安すぎるorz
>>77氏
強気攻めフェイトktkr
ユーノもっと男を見せろ
>>4の422氏
どちらも続き待ってます。そしてなのはちゃんwwwwwGJwwwww
本日とりあえず今週とどいた分の方々に本を発送いたしました。
一応折り曲げ厳禁とは書いておいたけど、大丈夫だろうか郵便局 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/21(金) 20:41:20 ID:MyiKuPbk<> >>640氏
相変わらず天邪鬼なクロノに拍手(笑)ところで後日談ではユーノが夜天の書
のレプリカを解いてしまった経緯も描かれるんですか? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/21(金) 20:45:49 ID:PMPiZGbz<> >>640氏
お疲れ様、愛はいいね、愛は!
後、折り曲げ厳禁でも覚悟はしておいたほうがいいよ。
働いたことのある人間からすれば、その手の荷物の扱いはかなり雑。
といっても、人によるから、ちゃんとした人が担当だったら無事だろうけどね。
佐○とか黒○とかは確実に集積所で放り投げられるわけだが(笑)
<>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/21(金) 22:04:48 ID:7ZZuSGMY<> >>640氏
ご苦労様です。
いつも楽しく読ませてもらっていました。
なのは×ユーノ、書きたいけど、表現しにくいんですよね・・・
お見事です。
・・・さて、自分も考えねば。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/21(金) 23:43:21 ID:VPfwzAlA<> >>640氏
おつ!読んでてニヤニヤしました・・・恥ずかちいw <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/22(土) 01:02:06 ID:E/U7442F<> 第七話「フェイトちゃんとアリシアちゃんは私の家でお泊り会なの」前編
私たちは翠屋でお昼を食べ終わった後いつものバス停の近くにある公園まで一緒に行ってそこからそれぞれの家に帰っていった。
時間は経過して今は夕飯の時間です。
「お母さん、お父さん明日フェイトちゃん達を泊めてもいい?」
私は控え目にお父さんとお母さんに聞きました。
「家にか?別にイイよな。母さん」
「えぇ別にいいですよ。アリシアちゃんとフェイトちゃんは今日のお昼に翠屋に来たのを恭也に聞いたから、私もあって見たかったわ」
とりあえず大丈夫っと言うことらしいです。
「ありがとうお母さん、お父さん」
そして夕飯の最中にアリシアちゃんのことを色々聞いてきたので、教えたいことを教えた後、私はお風呂に入り布団に入りそのままグッスリ寝ました。
そして次の日の朝私はいつも通り起きて、朝食を食べていつもの待ち合わせ場所に向かいました。
「おはようアリサちゃん、はやてちゃん、すずかちゃん、アリシアちゃん、フェイトちゃん」
私がいつもの待ち合わせ場所に来るといつものメンバーが居ました。
「オハヨウなのは」
「オハヨウなのはちゃん」
「オハヨウ…なのは…」
「なのはオハヨウ!」
ミンナそれぞれ挨拶をしてくれて大学へ歩き出しました。
「あっ!アリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃん今日の大学の後だけど時間はある?あるなら今日、私の家に泊まりにこない?」
私が平気かフェイトちゃんとアリシアちゃん以外のミンナに聞いてたら
「私は大丈夫よ」
「うん私も大丈夫」
「ワタシも大丈夫や」
っと言っていたので取り敢えず、まだ親が家にいるかもしれないので携帯で家に電話しました。
「はい高町です」
出てきたのは、お母さんだったので、私は取り敢えずフェイトちゃん、アリシアちゃん以外にアリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃんも一緒に泊まりたいことを伝えました。
そしたら「全然へいきよ」っと言ってきたので私はお母さんに感謝の言葉を告げて通話を切りました。
「さっき電話でお母さんに聞いてみたら大丈夫だって言ってたよ」
私は取り敢えずミンナに家に泊まっても大丈夫だよっと伝えました。
そうこうしている間に大学に着いたので、はやてちゃんと別れ私とフェイトちゃん、アリシアちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんは一緒の学部なので一緒に行きました。
そして時間は流れて今は放課後です。
私たちは今、川原でノンビリしている最中です。
「ねぇ私たちってどうして川原なんかにいるのよ」
アリサちゃんは呆れながら私に質問してきました。
「え〜と何となく、かな?」
実は私も全く解っていませんでした。
「まぁまぁアリサちゃん落ち着いて落ち着いて」
すずかちゃんはアリサちゃんをナダメている最中です。
っと、なのは、はやて、アリシア、フェイトちゃんがいち早く気が付いて警戒している先に転移魔法の魔方陣が出現したので気を張っているとフェイトちゃんとアリシアちゃんが驚いた顔をしていました。
「久しぶりですね。フェイト、アリシア」
そこに居たのは私がしらない人でした。
「ウ、ウソ…なんでリニスが?」
フェイトちゃんは信じられないっと言った表情をしていました。
アリシアちゃんの表情もフェイトちゃんと同様になっていました。
「リ、リニスなんで…どうして…」
しばらく錯乱していたフェイトちゃんとアリシアちゃんがやっと落ち着いてきたので私たちは説明を求めてフェイトちゃんに聞きました。
「ねぇフェイトちゃんリニスさんは前の事故でアリシアちゃんと一緒に巻き込まれて死んじゃったんだよね」
私が前にフェイトちゃんの出生の秘密を聞いたときフェイトちゃんがそう言っていたのを思い出しました。
「うん…なのはの言う通りだよ…」
フェイトちゃんが俯いたままそう答えました。
続く♪
第七話「フェイトちゃんとアリシアちゃんは私の家でお泊り会なの」後編へドライブイグニッション! <>
jewel<>sage<>2006/04/22(土) 07:43:09 ID:Cb7Vb5Qm<> 職人の方々、GJでございます。レス書きたいのですが、膨大すぎるので…
保管庫の管理人様、本当にホントーにご苦労様です!
『Against justice』を書き終えましたので投下させていただきます。連作の3本目ですので
過去のものは保管庫をご覧ください。もしくは華麗にスルーしてくださいな。 <>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:43:59 ID:Cb7Vb5Qm<>
【]W】
「あーもう!なーんでうまくいかないのよ!」
苛立たしげに、エイミィがデスクを叩く。
「大丈夫か? 何か手伝」
「うっさい! 気が散るからクロノ君黙ってて」
声をかけるクロノだったが、エイミィはあっさり切り捨ててキーボードを打つ。
「…邪魔になるようだったら、出て行ったほうが」
「いーから、黙ってそこいなさい」
「でも、実際何の役にも立てそうにないんだが」
「うるさいなー。居て欲しいって言ってんでしょ!」
「…はい」
先程まで泣いていた時とは別人の様な傍若無人ぶりに、訳もわからぬまま沈黙のクロノ。
―こんなワガママな奴に、世界の命運預けちゃっていいのか?
はぁ…と小さく溜め息をつく。それでも、この非常時にこんな暢気な事を考えている
自分が居る事に、クロノは不思議な感覚を抱いていた。普通ならもっと焦りや絶望感を
抱いて然りなのに、そういう感情が一欠片も沸いてこない。
ただ、奇妙な落ち着きがある。目の前で慌しくモニターや資料に目を通している彼女が
ここにいることへの―そう、『安堵感』とでもいうべき…
「クロノ君、そこのファイル取って」
振り返ることなく、右手を差し出すエイミィ。慌てて、その手に青いファイルを渡す。
「これ?」 「ん。サンクス」
合流予測地点まで、残り2時間。
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:44:45 ID:Cb7Vb5Qm<>
【]X】
二人分の足音が、廊下に響く。並んで歩く二人の背丈は…まだ、ほとんど同じ。
「作戦の概要だけでも、教えてくれないか?」
クロノが先に口を開いた。結局あれから2時間、彼はエイミィが作業する様子を
じっと待っているだけだった。
「そーだね。まず、相手の通信妨害のジャミングを解除できるとこまで近づいたら、
解除と同時にこのウイルスを送り込む。それが第一段階」
ポケットから小型のディスクを取り出しながら、エイミィが言う。
「で、相手がその対応と駆除に追われてる間に、私がアースラと向こうのシステムを直結。
メインシステムのプログラムを直接上書きして、コントロールを奪う、と。
まぁ、かいつまんで言うとこんな感じ」
「メインに直接? 防壁に気付かれずに、そんな事が可能なのか?」
「さっき、情報部の知り合いに頼み込んで、艦船の裏コードこっそり教えてもらったの。
多分、これでいけると思う」
「マジか!? そんな機密情報、懲戒免職どころじゃないぞ」
「なーに言ってんのさ? 失敗しちゃったら、それどころじゃないでしょーが」
驚くクロノに、エイミィはあっさり答える。『女は強し』なんて言葉が、クロノの頭に浮かんだ。
「気になってたんだが、『アルカンシェル』を撃ってくる可能性に対しては?」
「うーん、それは多分大丈夫。今回の場合、ある意味でそれがお互いの第一目標だし。
迂闊にチャージ開始してくれるような相手だったら、逆に楽なんだけどねぇ」
「…そうか! 強制的にお互いの引き金を奪い合う状況に持ち込むことで、砲撃を封じる
のか。考えたな」
「でしょ? …まぁ、そう簡単にはいかないだろうけどね。向こうの腕は超一流だし、多分
私のクラッキングにも気付くと思うから。それに、システムを直結させるってことは、
逆に乗っ取られる危険性もあるわけだし」
「…君がシステムを掌握するのが先か、相手がウイルスを駆除して、対応してくるのが
先か…それが勝負どころか」
「そういうこと。…じゃ、行くよ。クロノ君」
穏やかな、そして決意に満ちた声。ああ、と答え、クロノはブリッジの扉を開いた。
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:45:28 ID:Cb7Vb5Qm<>
【]Y】
「レーダーに反応。別航路から、巡航L級の艦船が接近中よ。五分後に合流するわ」
女性の声に、閉じ込めた局員達をモニターで見張っていた魔導師が振り向く。
「同型艦か。識別番号は?」
「8番艦、『アースラ』よ」
「アースラ…彼らが来たか!」
女性に歩み寄る魔導師。彼の口元に浮かぶ笑みに、女性が呆れ顔で尋ねた。
「何、その顔? もしかしてアレ? 『強敵』って書いて『とも』ってヤツ」
「まぁ、そんなところだよ。向こうはこれっぽっちも思ってくれちゃいないだろうがね」
言いつつ、魔導師はモニター画面を見つめた。
「さあ…見せてみろ、クロノ・ハラオウン。偽りの『正義』を冠するその忌まわしき引き金、
君に引けるか?」
* * * * *
「クロノ君!」「エイミィ!」
ブリッジの扉を開くと…いつもの笑顔が、二人を出迎えた。
「みんな…どうして…」
呆気に取られる二人に、リンディが微笑みかける。
「降りてって言ったんだけどね…どうしても、一緒に戦いたいそうよ。ま、そういう私も、
なのはさん達と同じなんだけどね」
「みんなで決めたの。私たちじゃ力になれないかもしれないけど…せめて、一緒にって」
「艦長…みんな…」
「それに、艦のコントロールを取り戻したあと、向こうに乗り込む戦力が必要でしょ?
クロノが一人で行ったって、あの魔導師相手じゃ返り討ちだろうし」
「…言ってくれるじゃないか、フェレットもどき」
ユーノの笑顔に、クロノも同じ表情を返す。
「てなワケでエイミィ、アタシらがついてるから、安心してやっちゃえ!」
アルフの底抜けに明るい声で、全員の視線がエイミィに集まる。
「……おうよ!」
対峙すべきは、運命。多くの期待と、『信頼』を胸に…彼女が、席に座った。
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:46:15 ID:Cb7Vb5Qm<>
【]Z】
深呼吸をするエイミィ。斜め後ろに立つクロノが、その肩に手を置く。
「流石に、緊張してきちゃったよ」 苦笑いを見せるエイミィに、
「いい傾向だよ」と彼は笑顔を返した。
「エイミィ、変に聞こえるかもしれないが、『集中しよう』とするな。そこに意識が
向きすぎた時点で、それはもう本当の集中じゃない。自分の中にある緊張感を、
客観的に感じ取るんだ。適度な緊張感と冷静さがあってこそ、最高の集中力が生まれる。
…そう、『窮時にこそ』」
「『冷静さが最大の友』でしょ? OK、任せて」
そして、二人のやり取りを、少し後ろから見つめる魔導師達。
(もう、お兄ちゃんたら。一言『頑張れ』って言ってあげれば、それで十分なのに)
(でも、クロノ君らしいアドバイスだと思うな、とっても)
(うん。エイミィさんも、リラックスできてるみたいだし)
(アタシらは信じるだけさ。絶対大丈夫だってね。そーだろみんな?)
言葉も、頷きも必要ない。思いは一つだった。レーダーに映る二つの艦の座標が、
点滅しながら次第にその距離を縮めていく。
「それじゃ、いくよ………スタート!」
―5番艦、『フェンリル』―
警告音に、女性がキーボードを打ち始める。
「ふーん…撃ってくる気配が全然ないと思ったら、こういう事なのね」
「ウイルスですか?」 魔導師―ディノは、落ち着いた声で尋ねた。
「ええ。複数のウイルスを、ご丁寧に亜種付きで送ってきてるわ」
「大丈夫、と考えても?」 「勿論よ」
全く慌てる素振りを見せず、女性は修正プログラムを構成していく。
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:47:03 ID:Cb7Vb5Qm<>
【][】
「…妙ね」 時間にして数分の後、にわかに女性の手が止まった。
「何か不都合でも?」
「おかしいわ。確かに良く出来たウイルスだけど、私にしてみれば中の上くらい。
駆除されるって分かってて、これだけの数を送ってくるなんて。これじゃまるで…」
そこまで言いかけた所で、女性は表情を変え、別ウィンドウを開く。
「…『時間稼ぎ』、ですね?」
「ええ…なかなか大したもんだわ。駄目元でやってるんじゃなくて、本気で
メインプログラムの書き換えを狙ってる」
女性の言葉に、魔導師は複雑な笑みを浮かべた。
「そうか、それが君達の…」
モニター画面に映る艦の映像を見やり…そして振り切るかのように、再び視線を落とす。
頼みます―厳かに、彼は呟いた。
* * * * *
「!! 気付かれた!」
軽快にキーボードを叩いていたエイミィの表情が変わる。
「私が書き換えたプログラムを、更に上書きして修正してきてる」
「アウトか!?」
「ううん、ギリギリだけど、まだいける…!」
何とか攻勢を維持しようと、必死になるエイミィ。
(何てスピードなの…? ウイルスを駆除しながら、マルチタスクでこっちにも対応して
くるなんて、マジで同じ人間!?)
嫌が応にも押し寄せてくる、焦り。
(でも、トータルだとこっちの方が少し早い。ウイルスにもシステムダウンの機能を
持たせてあるから、向こうもこれが精一杯のはず。ウイルスが全て駆除されるまで
残り数十秒、その間にメインのコントロールを全て書き換えられれば…!
こっからは一つのミスも許されない。集中…集中!)
「エイミィ」
彼女に届いたのは―穏やかな声。
「休暇は…3日でいいか?」
「………1週間!」
エイミィに、笑顔が戻った。
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:47:33 ID:Cb7Vb5Qm<> 【]\】
―5番艦、『フェンリル』―
ふぅ…と溜息をつくと、女性は背もたれに身体を預けた。
「ゴメンナサイ、やられたわ。…結構プレッシャーかけたつもりだったんだけど」
「仕方ないさ。また尻尾巻いて逃げるってのは、シャクだがね」
彼の足元に現れる魔法陣。
「報酬は、キャッシュでも?」
「冗談でしょ。貰うわけにはいかないわ」
「構いませんよ。代わりに、いいものを見させてもらった」
肉眼でも確認できるほどに接近しているアースラを見やって、彼は呟く。
「このメール、管理局本局に送ってもらえますか? アースラの連中にはこっちを」
携帯用のデバイスを取り出す魔導師。画面に映る文章に、女性が驚いて顔を上げる。
「これ…死ぬ気?」 「…」
女性の声にも、彼は薄く微笑んだまま答えない。
「…残念ね。せっかく、面白い男に会えたと思ったんだけど。
自分のやってる事を『馬鹿げた事』って言い切りながら、心の中には
信じて疑わぬ信念がある。なかなか出来るもんじゃないわ」
「…誉め言葉として、受け取っておきます」
二人の周囲に、幾つかの魔法陣が展開された。
「彼らが来たようだ。一応、ちゃんとつかまってて下さい。
…長距離転送は、精神的にいまひとつ苦手でね」
<>
jewel :【Against justice】<>sage<>2006/04/22(土) 07:48:25 ID:Cb7Vb5Qm<>
【]]】
魔導師達が、光の中に消えてから数十秒後。
代わってなのは達が、ブリッジに降り立った。
「また、逃げられちゃったみたいだね…」
「他の局員の皆さんは?」
「…確認した。全員、ブリーフィングルームに閉じ込められていたらしい」
ブリッジの扉が開き、入ってきたクロノがそう言った。
「アースラへ…状況終了。艦長以下、乗組員全員の無事を確認。怪我人もなしだ。
魔導師は逃走した模様。……ご苦労様、エイミィ。ありがとう」
『うん…どーいたしまして』
モニター越しに笑顔を交わす二人。それを見て、なのは達も微笑んだ。
「相手の転位先、トレースできるか?」
『それなんだけど、必要ないみたい…今さっき、これが届いた』
エイミィが、モニターにメールを表示した。
“時空管理局へ。12時間以内に、下記の要求に応ぜよ。
内容は裁判所を含む管理局システム全体の即時解体、及び情報の完全破棄。
応じられない場合、ある次元世界への無差別攻撃を行う。”
「…ふざけたヤローだ」 アルフが舌打ちする。
『それが一通目。で、これが多分、私達だけに送られてきたやつ』
“P.S. クロノ・ハラオウン以下、艦船アースラの魔導師達へ。
1時間後、ミッドチルダのこのポイントで待つ。私を止めてみせろ”
『どーゆーつもりか知らないケド、時間的に増援待つのはムリだね。どーする、クロノ君?』
「望むところさ。今度こそ、決着をつけてやる。行こう、みんな」
指揮官の声が、ブリッジに響いた。
(END)
<>
さばかん<>sage<>2006/04/22(土) 22:13:37 ID:xVeaPTsv<> 今回からちょいシリアス入ります。
よろしくおねがいします。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/04/22(土) 22:15:07 ID:xVeaPTsv<> 「えっ!?私が授業を」
驚くフェイトに斜丸先生は平然と答える。
「ええ。昨日の授業ではやてちゃんがやってた奴よ。
フェイトちゃんにも早くこの学校に慣れて欲しいから」
職員室に入るなりそんな事を言われた。
「でも、どんな授業をすれば・・・」
不安そうなフェイトに斜丸はにこっと笑って肩をぽんぽんと叩く。
「なんでもいいのよ。自分の趣味でも、主張したいことでも、なんでも。
兎に角、1時間しのげればそれでいいから」
「とりあえず、明日、よろしくー」
「無理です」
その一言で場が凍りつく。
「あははは。実話ね、今度それをやるべき子がたじんこ村に旅行しに
行くんだって。そのことをね、先生、すっかり忘れちゃってて」
てへーと笑いながら話を続ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「それでね。次の列の子に頼んだんだけど、その子も
八墓村に旅行でしょ、それでその次の子に頼んだら・・・・・・」
以後、似たような話がループする。
「と言う事で、みんなにフェイトちゃんのお手伝いをしてあげて欲しいの。
だれかやってくれる人はいない?」
フェイトが黒板の前で立っている。
(こっ、殺したい・・・)
殺気は限りなく、湧いていく。
顔をピクピクさせながらの笑顔は恐い。
そんな中で3人が挙手した。
昼休み。なのはの調子は余り良くなかった。
「なのは、ユーノ、それと、君は・・・」
集まってくれた人を確認する。
「月村すずか。よろしくね、フェイトちゃん」
互いに握手を交わし、互いに笑顔
「フェイト。さっそくだけど、なにを授業するのさ。僕は、フェレットの生態につい
てを講義したけど」
団子を片手にユーノは言うの。
「ユーノ、私、特に趣味が無いんだけど、何にしよう」
「そう言う時には、自分の得意な事でもいいのよ。
フェイトちゃん、何か特技と無いの?」
「・・・あなごくんの、ものまね」
一瞬の沈黙。
「ユーノちゃん。フェイトちゃんの得意な事って、何かな?」
「そう言う事は僕よりなのはの方が詳しいんじゃ無いかな?」
ねっ。となのはの方へ向くと、俯いて、気分を悪そうに
しているなのはがいた。
もっているハンバーガーには一口も食べていない。
「なのは様・・・」
その調子の悪さに、思わず、家の時だけの言い方になってしまう。
「あ、ああ。ごめんね.、ユーノちゃん。・・・ああ、フェイトちゃんの講義内容、だったっけ。
特に思いつかないなら、メダカの観察とかでいいんじゃない?」
「それはこの前B太ちゃんがやったわ」
そうか、と力なく答える。
<>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/04/22(土) 22:16:18 ID:xVeaPTsv<> 「・・・・・・・・・」
その姿はフェイトを不安にさせた。
明るく、元気、それで少しイジワル。それが、フェイトの知るなのはだ。
それが、こうも崩れる。
「・・・・・・・・・フェイトちゃんて歩絵夢(ポエム)とか書かない?」
「あははは。そんなこっ恥ずかしいものをフェイトが綴っている訳が、って・・・」
振り向いたユーノは、フェイトの分かり易い驚きを見る。
「何故、ばれた!?」
勘よと笑顔ですずかは答える。
「で、それがどうしたの」
「それを、講義内容にするのはどうかしら」
「そっ、そんな事が講義になるはずが、」
否定しようとしたフェイトにユーノが答える。
「そんな事ないよ。やおいとかアニメとかモチとか、とにかく色んな講義があるんだ。
まあ、全部はやてがやったんだけどね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう、それしか無いのかなぁ?」
話し合いは更に過熱する。その中で、なのはは最後まで顔を俯いていた。
(月村・・・すずか)
なのはの頭に、その名が残留し続けた。
「おやすみ。ユーノ、なのは」
「おやすみー」
「また明日」
がちゃん、と扉が閉まる。
居間にはテレビを見ているユーノとなのはがいる。
あれから、なのはは水以外口にしなかった。
「なあ、ユーノ」
その言葉に、ユーノが顔を向ける。
「あの、月村すずかって奴・・・・・・いたか?」
「えっ?いたかって・・・月村すずかはクラスメイトですよ。
なのは様も必ず一度は顔をあわせているはずです」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
その言葉になのははしかめ、考える。
「すずかは何か色っぽいですよね、僕もあんな女の子になりたいなーなんて」
てへへと照れるユーノ。
「お前も十分可愛いよ。そんなに色っぽくなりたいなら、もう少し髪を伸ばしたら?」
「う〜ん。面倒くさいのはいやだなぁ。もっといい方法とか、無いですか?」
「贅沢言うな!水色時代でも見てろ!」
そう言ってなのはは自分の部屋に戻った。
「・・・なのは様」
今立ち去ったのは、明らかに無理矢理だった。
可笑しい。明らかに今日のなのはが可笑しかった。
「あの日、かな?」
にも拘らず、ユーノは的外れな事を思った。
<>
さばかん 恋の終わり3<>sage<>2006/04/22(土) 22:18:44 ID:xVeaPTsv<> 「君は翼で私は天使。
二人で一つのマイハート。ふれちゃあだめよこのココロ。
恋する誰かの秘密の箱。ふれてもいいよ貴方なら。
触れ合う肌の暖かさは天使のココロ。天に咲く花のように、
私と貴方はベッドイン☆☆☆」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「続きまして、私の心の初めてと体のはじ、」
「せ、先生、急に授業がしたくなっちゃったな〜!」
歩絵夢を読むフェイトを斜丸が止める。
あれから結局、フェイトは歩絵夢を読む事となった。
フェイトもヤケになっていたのかも知れない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
自分でも分かる程、フェイトは顔を真っ赤にして、席に戻る。
その中でもなのはの顔色は悪かった。
その頭の中には、矢張り。
(月村・・・すずか・・・)
このワード。
調子を悪くしたまま、一日はあっと言う間に過ぎる。
「なのは。トイレに行ってくるから少し待ってて」
教室に残ったなのはは適当にロッカーに背を預ける。
「ん?」
視線を適当に教室に這わせる。その途中、フェイトの机の中、
手紙らしきものが目に入った。
「ったく、どこにでもいるんだな、レズって」
からかうようにフェイトの机の中から手紙を取り出す。
そこには、
月村すずか
と、書いてあった。
それを見てすぐに封をあける。
「放課後、理科室で待っています・・・・・・・ちょうどいい、奴とは
話たい事が沢山ある」
教室を後にして、理科室に向かう。
<>
さばかん 恋の終わり4<>sage<>2006/04/22(土) 22:19:31 ID:xVeaPTsv<> 理科室に入る。
そこには、夕日を背にしたすずかがいた。
「私はフェイトを呼んだはずなんだが・・・まぁいいや」
「あんた、何者だ?」
疑問をすずかにぶつける。
それににやりと、不気味に笑う。
「!!!」
その笑顔がトリガーだった。頭が割れるような痛みが走る。
脳天にナイフを穿ち、掻き回し、逆さにして、ワインを入れるようなその痛み。
幻想が紅い。いや、紅い幻想か。頭の中にナイフの鉄分が入る、それが、偶然、
記憶だった。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
熱い、痛い、紅い、痛い、辛い、以下ループ。
その衝撃になのはの体が倒れる。
そう思った時、誰かが体を支えてくれた。
「フェイトちゃ、」
そう呟いたのに、彼女はいなかった。
ついに頭が壊れたのか、支えてくれたのは
「大丈夫?なのはちゃん」
目の前にいるはずの月村すずかだった。
駄目だった。すずかが二人に見える。
前と後ろ。
その幻想を見比べて、静かに意識を閉じた。
「さーちあうと!愚か者が蔓延るこの町〜ここんとこの俺の職場さ〜♪
ユーノー俺は真面目な天使だから〜誰かが傷ついてしまう前に〜♪
愛と言う名の偶像崇拝主義を、
叩き、つぶぅ〜す♪」
歌いながら、教室の扉を開ける。
そこになのはは居なかった。
「なのは・・・先に帰っちゃったかな?」
その階の教室を一通り見て、なのはがいないのを確認して、帰路についた。
その夜、なのはは昏睡状態で帰ってきた。
つづく <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 01:58:10 ID:gy8L1SS/<>
糖度200%の日常
days 1 main clause
昼食な朝食
まな板の上をリズミカルな足取りで包丁が踊る。
鍋の中、沸点の瀬戸際で細切りにされた大根がぐるぐると錐揉みする。
急遽変更になった朝の献立でもなのはの手際の良さは変わらない。洋食も和食も彼女にとっては朝飯前。
「ごめんね、ちょうどベーコンとか切らしちゃってたみたいで」
「いいよ、なのはの料理ならなんだっておいしいんだから」
「えへへ、もうユーノくんってば」
嬉しそうに背中が揺れる。心なしか包丁のテンポが上がったような感じ。
椅子に腰掛けながら、ユーノは何をするでもなくただなのはの背中に穏やかな眼差しを送っている。
爽やかな朝。窓から見える庭には楽しげに戯れる雀の群れ。快晴の空にはお天道様が燦々と輝きリビングを磨き上げたように隅々まで光らせていた。
「ん〜ん〜〜んん〜♪」
最近お気に入りの歌を鼻歌にしてなのはは上機嫌に朝食を作っていく。
将来のビジョンに描くならこれが朝の景色としてずっと続いていくのだろう。まだまだ先のことを思い浮かべながらユーノは鼻をくすぐる味噌汁の匂いに腹を鳴らせていた。
「そういえばなのはもお店の手伝いしてるの?」
「え? うん、一応、二代目だからね」
もっともなのはにとってはもっと違う目的で翠屋の手伝いに行っているのだが。
言わずもがな翠屋は喫茶店だ。しかもなかなか評判と来ている。なのはがいつもキッチンに入る午後四時すぎからの時間でも、相当な客が店に立ち寄り紅茶片手の遅めのティータイムを楽しむのが常日頃の風景となっている。
そこには翠屋自慢のケーキにコーヒーだけでなく他の様々なオーダーが飛び交っている。なのはにとってそれら全てをこなすにはまだまだ全然力不足なのだが簡単な手伝いならほぼ習得済みだ。
そうしてその傍ら母や店員の松尾が鮮やかな手つきで料理を作る様子を見ることこそなのはの真の目的であり彼女なりの勉強、鍛錬の仕方だった。
「やっぱり好きな人にはおいしいものを食べてもらいたいなって……えへへ」
なのはにとってこの見取り稽古は既に形となって結実している。特に顕著に現れたのがキッチンでの立ち振る舞い。晩御飯など常にいくつかの料理を並行させて作るというのはこれがなかなか難しい。
あたふたする隣で母親の桃子は鼻歌する余裕さえ持っていた。全てをこなし、さらに自分のフォローさえしてくれる姿はなのはにとって誇れるべきものだ。
自分も将来こんな立派な人になれたらいいな、なんて思いながらなのはも少しずつだけど確実にその場所へと登っている。
まだ一つに集中しすぎて他が疎かにしてしまったり、逆に全部に気を回しすぎてどれも中途半端になったりなのはご愛嬌だけど。 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 01:59:35 ID:gy8L1SS/<>
「うん、料理が出来ることはいいことだからね」
「ユーノくんはなにか得意なのあるの?」
「そうだね……なんていうかこういう上品な感じよりかは大雑把なものばかりかな」
「部族って聞くと男の人ばっかりな感じだもんね」
「一応女の人もいるだけどね……」
実際、皆が皆して発掘に向かうため呑気に食事に時間を割いていられない、というのが主な理由である。作ろうと思えば極上のフルコースを作ることも出来ないわけではないのだが、食材積むなら発掘道具を、結局はあくなき探究心が食欲を飲み込んでいるのだ。
「今度時間が合ったら行ってみたいな」
「いつでも歓迎するよ。皆良い人ばかりだから」
ほのぼのとしながら朝は過ぎていく。ほんとうに平和である。
しかしこうやって何をするでもなく待っているだけというのも
「…………」
暇だな、と贅沢な悩み。
ガラにもなく新聞を広げてみたりテレビを見てみたり、かなりユーノは暇を持て余していた。
「あとちょっとだからね〜」
そう言われてもなんだろうか……このやり場のない感覚は。
ふと、なのはに目が止まる。料理中なので当然私服にエプロンを羽織っている言うまでもない。彼女が動くたびにエプロンもつられてふわっと舞うのも言うまでもない。
「…………」
ふと、今朝のなのはの姿が重なった。
――そういえば今朝のなのはお尻は綺麗だったなぁ……。
「はは……」
不埒な考えを持つのは不可抗力なのだろうか。まぁ、この際しょうがないとする。
…………でもほんとに
「うん、これでよしっと……あと――ひゃあ!」
突然後ろから巻きついてきた腕に一瞬体を硬直させるなのは。かろうじて刻んでいた葱と包丁はてから零れ落ちずに済んだ。
「ゆ、ユーノくん? もう少しで出来るから……だ、抱きついちゃ駄目だよ」
「そうだね……でも抱きついてるだけだから料理は出来るよね」
「えぇ? えと、そうだけど」
「僕はこのままでいいから」
少しだけ力を込めてユーノは肩に顎を乗せる。そうして耳元にゆっくりと、ともすれば息が吹きかかるくらいの距離から囁きかけるのだ。
「なのは料理する姿、見てみたい」
純粋な探究心――だと信じたい。 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:01:08 ID:gy8L1SS/<>
戸惑いながらもそれだけならとなのはもコクコクと小刻みに頷きやりかけの葱刻みを再開させた。
――トントン。
右手が場所を譲る分だけ葱は薄く輪切りに、それは綺麗に刻まれていく。
――トントン。
――スーーッ……。
「あ、ひゃ!」
むず痒い様なこそばゆいような感触が神経を走りぬけた。
少し太めの葱が刻まれた。
「ゆ、ユーノくん!」
「なに? なのは」
右手が動く。五指が触れるか触れないかの絶妙な軌跡を腿に走らせた。
「あふ! 何もしないって」
抗議の前に付け根から膝へ向かって逆送。さらに左手は服の上から乳を優しく掴んだ。
「だ、ダメダメ! 料理できないよぉ!」
首を振り嫌々するなのはにいつものユーノなら手を止めていたのかもしれない。しかし、残念なことにスイッチの入ったユーノはその程度の懇願では止められないのだ。
左手が円を描き、右手は右から左足、内股を狙って這いずり始める。
「ゆ、のくん! ほんと止めて……あぅ!」
「僕が言っても昨日は上から降りてくれなかったのに?」
「あ、あれは……いやぁ」
そう、ユーノだってなのはと場数を踏んでいるのだ。彼女の癖とか感じやすい場所とか、常時の体力配分とかは心得ている。それでも今日はベッドの上で石造だった。
昨日の総括は一言で……激しかった。たまには、ということでなのはが上に俗に言う騎乗位で愉しんでいたのだが予想以上になのはがハイペースだったもので。
「抜かないで連続はちょっと辛いよ……」
「でも、でもユーノくんだって気持ちよかったでしょ……?」
ああ、気持ちよかったさ。それこそ腰の感覚がおかしくなるくらいに。
生意気執務官に結界魔導師として久しぶりに出勤させられてヘトヘトになった後だったのが余計にね。
「あ、あぅ……だからって今こんな時に! んあぁ!!」
言葉が続かない。いきなり直接乳首を弾かれては無理もなかった。
「あ、ああ……ユーノくん!」
「まだ続けられるでしょ 葱……全部刻まないと」
そんな状態でないのは一番よく分かっているくせに反則だ。 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:02:35 ID:gy8L1SS/<>
すでに手元はユーノの愛撫を耐え震えるだけで精一杯。下手をすれば指を刻んでしまうかもしれない。
なのはの心配をよそにユーノの左手は乳房と呼ぶにはほど遠い薄胸を優しく揉み解していく。
せめて右の侵攻を止めようと腿を閉じても愛撫に負けてすぐに解放を許してしまう。そうすればすぐに内股への集中的な愛撫が再開されるだけだ。
「はぁ……あぁ……んく!」
口が閉じられない。金魚のようにパクパクするだけ。
何か尻の谷間に押し当てられている。それがなんであるかはなのはにはすぐに分かってしまう。
それをゆっくり上下に動かしながらユーノは次の一手をなのはへと打つ。
「朝のなのは綺麗だったよ」
逆光のシルエット思い出しながらスカートに手を滑り込ませ臀部を摩る。下着越しであってもホテルなのはには十分すぎる刺激だった。
「ここでなのはと……いい?」
左手が動く。行き先は胸から臍、そうして恥丘に辿りつく。だけどそれ以上は触れないし、動かしもしない。
首筋に舌を這わせて、耳たぶを舐めて。堕落の一撃をこれでもかとなのはへと送り込む。
「……ずるいよぉ」
「ずるくない……エプロン姿のなのはが可愛いから」
「そんなの理由になってない」
泣き掛けの声で必死に訴えるもすでになのはに是非の選択は出来たものではなかった。
ここまでされて今更お預けをくらったら朝食どころではない。股を擦り合わせ一向に来ないユーノの手に苛立ちのような感情を覚える。
「じゃあ止めようか……」
「駄目だよ! ユーノくんだって我慢してるんだからぁ」
「じゃあいい?」
「……うん」
ご褒美、と言わんばかりに左手が下着の中に差し込まれて快楽の中心地へ侵攻を開始した。
指先に纏わりつく粘液の感触。秘裂に沿うように中指を乗せて一回つーっと滑らせる。
「あっ、んん!!」
待たされただけ悦びは倍増する。触られただけで達しそうになって、頭の中が少し白くなる。
肩をこわばらせながら仰け反るなのはにユーノは冷静を勤めながらまた一言。
「下着汚れちゃうから脱がすよ。少しお尻突き出して」
黙ってなのはは上体を落とし腰を突き出した。手馴れた様子でユーノはスカートのホックを外し、続けて下着も一気に引き下ろす。
柔らかな音を残して落着するオレンジ色のスカート。下着を足から抜いて適当な所に転がすといよいよなのはの女と対面だ。
「ユーノくん……」
「いただきます」
切なげに名前を呼ぶなのは。秘裂はいい具合に潤い、指で触ると透明な糸を引いた。
少しだけ足を開かせるとユーノはさっそく泉から湧き出る蜜を堪能し始めた。 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:04:33 ID:gy8L1SS/<>
「ん! あっ……うぅ! やっ、やっぁ!」
奥まで捻じ込むなんてことは流石に無理だけどそれでも十分なのはを鳴かせられる。
「いいよ……ユーノくっん!」
何度も何度も舌を這わせて、犬のように舐めて、舐めて、舐めて――。
そろそろ自分の方も我慢の限界と思ったところでユーノはズボンを下ろす。
「じゃあ挿れるよ」
いきなり挿入してみるのもおもしろいのかもしれないが、ちゃんと断りを入れて心の準備をさせる。ユーノらしいやり方である。
いきり立つ息子を握るとゆっくりなのはに押し付け先端に蜜を絡める。とはいっても既に自分も蜜で塗れているから慣らすためとかではないのだが。
「ゆ、ユーノくん……早くしようよぉ」
先端で感触を楽しみなのはを焦らす。擦り付けて、でも挿入はない。この期に及んでまだメインディッシュにありつかないのは馬鹿げているのかもしれない。
だけど焦らされた分だけ見返りは大きい。
「――行くよ」
代弁として陰唇の間に自身を捻じ込みそのままユーノは一息で串刺しにした。
「んあっ!! あぁぁっ!!!」
押し広げられる圧迫感になのはの顔が歪む。もちろん痛覚からではない、快感から来るものだ。
空腹こそ、最高のスパイス。なのはがそれを体現し、海老反りになって電撃のような感覚を感受している。
すぐに腰と尻が密着しユーノの肉茎はなのはにすっかり飲み込まれる形となった。
「あ……あぁ……ふぁ……」
ゆっくりとなのはが振り返る。潤んだ瞳でユーノを見つめて、今繋がっていることを改めて実感しているのだろうか。
そんななのはにユーノは笑みを返し有無を言わさず注送を始める。
「きゃっ! あ……あっ! ああ!!」
「くっ! 何だかいつもと感じ違うな……」
ベッドの上じゃなく、おまけにキッチンと来ている。ついでに言うともちろん情事をする場所ではない。きっとそこからくる背徳感がいつもとは一味違う快楽を与えてくれるのかもしれない。
「あっ!! ん! んぁ! ふぁあ!!」
家の中には二人だけ。誰も行為を咎める者はいない。この嬌声だって聞いているのは自分だけだ。
なのはもそれを知っているかいつもよりもずっと乱れた声で喘ぎ続ける。
もっとその声が聞きたくて、ユーノはさらに一突き、なのはの中へ怒張した己を叩き付ける。
「やぁぁぁ!! ゆ、ユーノくん!!」
肉と肉がぶつかり合う度、乾いた音が葱を刻むようにテンポよくキッチンを満たす。互いの淫液で塗れた秘部は擦れ合うたびに嫌らしい水音をこれでもかと二人の耳に聞かせた。 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:08:01 ID:gy8L1SS/<>
「だめ! だめっ! だめぇ!!!」
首を何度も振るなのは。悲鳴じみた声は被虐趣味のないユーノでも容易く理性を破壊する。
今まで腰を掴んでいた両手を今度はなのはの胸へ一気に滑らす。
「ぁ! おっぱいだめだよっ!!」
なのはに覆いかぶさるようにユーノは抱きつき胸を弄る。
上着が邪魔だ。すぐにたくし上げ外気に両胸が晒される。指先が乳頭を摘まみ、また片手は揉みしだいて、さらに腰は激しさを増して。
「ゆっ!! のっ! くっん!! ひゃああ!!」
ほとんど裸にエプロン一つのなのは。それがまたユーノの情欲をかき立たせる。
じんじんと痺れてくる股間。限界が近いことを悟る。
「ごめ……少し激しくするよ」
「えっ!? あぁぅやぁああ!!」
ユーノは気づいていないかもしれないがもう既になのはにとっては激しすぎるくらいだ。
ここまで来ているというのにまだ最高速になっていないのか。
そんな考える暇もなく頭の中を猛烈な電流が走る。ガクガクと足が震えユーノが打ち込まれる度に爪先立ちになっていく。
「ああぁ! ああぅ! んんん!! あはぁうぅっ! やぁぁぁぁ!!」
もう胸を揉んでいる余裕はなかった。全神経を腰に、自身に集中させて腕はなのはの体をきつく抱きしめる。
「ゆのくっん!! わた、しぃ! も、もう!!」
「いいよ!! なのはぁ!!」
白く塗りつぶされる思考。愛しい人の名前を呼んでユーノは一番深いところに腰を突き立て白濁を弾けさせた。
「う、や、やぁぁぁああ!!!」
首を大きく上げてなのはが達する。悲鳴を上げて下ではユーノ千切らんばかりに締め付けて。
うなじに首を埋めるようにうしてユーノも達した。亀頭を子宮に押し付けて何もかも注ぎ込むように。
「…………ぁ」
一頻り絶頂を味わった後、なのはは呻き、崩れるようにまな板に倒れこんだ。未だ体内にいるユーノを感じて恍惚している。
「くっ……はぁ!!」 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:08:37 ID:gy8L1SS/<>
大きく息を吐き出してユーノもようやく自分を取り戻した。
汗ばんだ体が心地よい。ゆっくりと体を起こして自分を引き抜いた。
「ん……」
抜くと同時に膣から収め切れなかった体液が重力に従って床に弾けた。昨日に負けないくらい、下手すればそれよりも多いくらい。ひくひくと痙攣するそこを眺めながらユーノはもう一度ため息をついた。
「ねぇ……ユーノくん」
「何……?」
「滅茶苦茶だけど……ちゃんと刻めたよ」
震える手が掲げたのはきらりと光る包丁。何かと思いまな板に目を移すと
「あっ……」
「ねっ、不恰好だけど」
刻むというより、ぶつ切りにしたような葱がまな板の上を転がっていた。
「ほんと、大変だったんだからね……」
「あ、うん……ありがとう」
あんなになりながらも料理を作っていたなんてすごいバイタリティ。いつ刻んでいたのか悟られないようにしていたのか、はたまた気づけなかっただけか。
「じゃあ……ご飯にしよう」
「うん」
きっとどっちもどっちなのだろう。
そう思いながらユーノは床に目をやる。……後始末が大変そうだ。
「僕、床拭くね」
「ごめんね……わたしまだ足腰立たなくて」
「いいよ、僕のせいだから……うん」
少し反省しながらユーノはなのはを抱え床に座らせる。流石に始末をしない内に椅子に座って紙魚なんか作ったらどうなるか。証拠隠滅というリスクは思いのほか高くつくみたいだ。
そういえばなのはの格好を見ているとふとある言葉が脳裏を過ぎった。
「裸……エプロン」
「ふぇ? 何か言った」
「う、ううん」 <>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:18:11 ID:gy8L1SS/<>
こちらの分化には不思議なものがあるものだ。でも頷ける気もする。なぜだかあの格好には不思議な魔力があると思ったから。
ちなみにキッチンがこのような憩いの場として使われたのは今日で三度目だ。
最初に士郎と桃子がここで愛し合い、次に恭也と忍が繋がり、今日なのはとユーノが求めあった。
もしかしたら本当に魔力があるのはこのキッチンなのかもしれない。はたして、それをしるのは他ならぬキッチンだけなのだが。
結局、二人が後始末を終えたのは昼前で、遅めの朝食はそのまま昼食になったのは言うまでもない。
「おいしいね、ユーノくん」
「おん、なのはの料理最高」
「えへへ、今度は何がいいかな?」
まぁ、この二人にはどうでもいい事なのだろうけど。
<>
176<>sage<>2006/04/23(日) 02:35:55 ID:gy8L1SS/<> エロ……投下終了
システム通常モードに移行します
どうも176です
はい、なんとかしあげました
小生の能力ではこれが限界です
あぁ、このシリーズは気が向いたらボチボチ作れたらいいなぁ、何て思ってる次第
STEPのほうもどうにか明日には第二話を……
暇がないです
職人の皆さん今宵もGJです
どんどん盛り上げていきましょう
では、良い夢を
PS ガーゴイルを見ているとリリがフェイトに見えてくる
フェイトに吐血でもさせようかな……あははorz <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/23(日) 03:51:51 ID:jbms0EGL<> 何ですか、この176さんの砂糖を吐くんじゃないかと言う二人の絡みは。GJ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/23(日) 13:49:27 ID:xatwTDuq<> 176氏グレートGJです!
キッチンの魔力は他の家庭にも繋がってたりしませんかね?
何はともあれ、糖度200%の甘さを感じました! <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/23(日) 21:47:31 ID:pe+nvQAV<> 176氏GJ!
結果として裸エプロンでやるユーノ。ここぞと言う時は漢だぜ!w
恭也と忍の場合はどんなだったんだろう。忍の方が積極的なイメージだが、理性の切れた恭也が
狼になってしまったのかなw <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/23(日) 22:18:00 ID:/Y2RGg7B<> >>234
ゲーム版なら…忍とのエッチシーンは弱気な忍を支えながらのエッチ
ただし…発情期になるととらハ1のさくらと同じになら、
結構すごい… <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/23(日) 22:40:11 ID:G7N0gws4<> >>234
じゃあすずかはどうなんだろう?
相手がユーノだと・・・
発情期になる度にユーノが真っ白になるのか・・・絞られて。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/23(日) 22:55:56 ID:VMO2YGqg<> >>236
いやっユーノも淫獣の称号をもつ男そう簡単にはいかないと思う。
それに普段おとなしい奴がベッドでは・・・、そういう展開は萌える <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/24(月) 19:38:55 ID:lO7+V1vm<> 自作品の題名決定。「プリズムの迷宮」で。・・・ありきたりだ・・・orz
保管庫に上げるにはどうしたらいいんでしょうか?
上げてくれる方がいらっしゃるんでしょうか?
誰か教えてくださいませんか?
(11)以降はもう暫しお待ち下さい。どう転がそうか悩んでます。
(20)くらいで完結するかと。 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:38:57 ID:suHUNAh1<> 人が少ないみたいなので一つネタを投下します。
ただし、『元ネタ有のパロデー』です。
またマイナーなネタなので知っている人が居なければ
これで止めます。
……一人は居るよね(汗 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:40:03 ID:suHUNAh1<> 魔法少女RPGクイズ アースラの一夜
プロローグ
本局を離れ約40分、転送を完了した君は勤務先、アースラにたどり着いた。
非凡な魔道師が集うこの船は、甘党の艦長と堅物の執務間で切盛りされている事でも有名だ。
巡航L級艦と言う、時空管理局の標準的な母艦であり、
君のような魔道師が使うデバイスを修繕する設備等も存在する。
管理局の中で、この艦の存在を知らないものはおらず、
単独戦闘を前提とした砲撃魔道師や、己のスピードに全てを賭けた戦闘技巧者、
今はめったに見られなくなったベルカの騎士に、戦闘支援から遺跡発掘までこなす司書官、挙句に、
複数の術式を操る魔道騎士まで、実にさまざまな魔道師の溜まり場となっており、
ここの艦に関わりを持つものだけで、解決出来ない事件は無いとよく言われる。
アースラの艦内に入ると、艦内の落ち着いているにも関わらず、なぜか興奮する空気が君を迎えた。
まったく噂通りの場所だ。広い食堂は砲撃魔道師や高速戦闘魔道師、司書官や執務官、
オペレーターや使い間、とありとあらゆる種類の魔道師で満ちている。
よく見ると、守護獣や騎士など、ベルカ関係者の姿も見て取ることが出来た。
普通はミッド式魔道師と行動を共にしない彼らも、ここでは同じ管理局員として酒を飲み交わしている。
君は新米の局員だ。学校の知識だけを頼りに、デバイスを片手にこれから荒らしく興奮に満ちた
船の生活に踏み込もうとしている。本局の事務処理より危険はあるだろうが、
それと引き換えに得られる名誉と地位を考えれば、決して割に合わない職場では無いと判断し
乗組員に人生を賭ける事にしたのだ。
か細い人脈を伝って、配属先も選ばせてもらった。この評判の艦に来たからには
大事件の一つや二つすぐに転がり込んで来るだろう、君の計画はそんな所だった。
……だが、まずは腹ごしらえと行こう <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:40:52 ID:suHUNAh1<> 「……お前、新米だな」
食事が終わった後、君に声を賭けて来た男がいた。まだあどけなさの残る顔だが、
切れるような鋭い目をしている。彼の襟に輝く襟章は彼が執務官である事を示している。
「楽な出世コースなんてデタラメ信じて志願したのか?止めておけ、アースラチームなんてお前が考えている
ほど甘い仕事じゃない、今なら僕が手を回して、本局勤務に戻してやるぞ」
これまでの君ならその視線と気配に圧倒されてしまう所だが、今日からの君はそのアースラチームである。
たじろいだりせず、死ぬのが怖かったら志願などしないと言うような事を彼に言い返した。
「なるほど、やる気は認めよう、だが、無知が災いしてあっけなく死んで行った
同僚を僕は嫌と言うほど見てきた。その仲間が増えるのは忍びない、」
男はそう言うと大げさなため息を吐いた。だが、すぐ二ヤリと笑って
「どうだ?お前に一つ魔道師としての心構えを一通り教育してやろうじゃあ無いか、
なに、礼などいらん、同じ局員同士なんだからな……しかし、
タダで教えると、有難みが分からんで後で約に立たないかも知れないな、
まあほんの形だけとして、スペシャルランチぐらい奢ってもらおうか、」
なるほど、そう言う事か、君は心の中で苦笑いしたが、この男が君より若いにも関わらず
相当の修羅場を潜り抜けてきている事は、素人目にも見て取れたし、なにより悪い人じゃあなさそうだ。
スペシャルランチはちと財布に響くが、役に立つ話がそれで聞けるのなら決して無駄ではあるまい、
君は気分がいい事もあって財布に手を伸ばした。
「待った、そんな陰湿な執務官になけなしの資金を渡すことは無いよ」
君たちのテーブルに少年が割り込んできた。前の男とは対照的な柔和でホットする顔の少年だ。
「君は何の為にこの乗員に志願したの?日々を任務で追われるため?違うでしょ?
魔道師としての己を磨くため、そして何時か大役を任される時の為に、危険を冒すんでしょ、」
彼の手にはいつの間にか、一枚のカードが握られている。そこには無限書庫と書かれている。
形状からして、鍵だろうか、
「そんな性根曲がった執務官の話聞いたら、かえって害になるだけだよ、
仕事は次々舞い込むだろうけど、決していい職種には付けないよ、僕が特別に教授してあげる。
見たところ君は戦闘魔道師っぽいけど、案外遺跡発掘も向いてるかもよ、
まあ、僕は集るのが目的じゃないからAランチでどうだろう?」
「おう、あんちゃん!まさか後方支援が専門の司書官の話が役に立つとか考えてねえよな、」
君が再び財布に手を伸ばすと、今度は結構いい体形をした使い間(女)が君たちのテーブルにやってきた。 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:41:36 ID:suHUNAh1<> 半時間もしない内に君の周りは十数人の先輩でいっぱいになり、野次馬がさらにそれを取り巻いている。
"授業料”は限りなく下がり続け、結局全員にカップのジュースを奢ることに落ち着いたので、
君は全員にそれを振舞い、全ての人から話しを聞くことにした
(というか、だれか一人に絞れる雰囲気では無かったのだ。)
艦長を含め、みんなニヤニヤしている所を見るとどうやらこれはアースラ恒例の事らしい、
君のように新米のまま配属されてくる奴がいるたび、このような"儀式”が行われるのだろうか、
管理局員というのはもっと互いに距離をとるものと思っていたが、君は思う、アースラ
そして管理局は噂ほど冷たい所では無さそうだ。
「おい、何をニヤニヤしている?」
最初に声を掛けた若年の執務官、クロノ・ハラオウンが声を掛けた。
「新米のおまえに有難い話しを聞かせてやるんだからな、」
まずはクロノが話し始めた。どうやら、今日は眠る暇も無さそうだ。
■出題者一覧■
クロノ・ハラオウン 若年の執務官、少々堅物
エイミィ・リミエッタ クロノの補佐にして姉貴分
ユーノ・スクライア 無限書庫の司書、近く司書長に就任予定、遺跡発掘の一族の出
高町なのは 単独戦闘可能な砲撃魔道師、戦いはあまりしたくない(自称)
フェイト・T・ハラオウン クロノの儀妹、高速戦闘に長けた執務官見習い
アルフ フェイトの使い間、
八神はやて ミッド式とベルカ式を操る魔道騎士、夜天の主の異名を持つ、
シグナム 烈火の将と呼ばれるベルカの守護騎士、ヴォルケンリッターの一人
シャマル 風の癒してと呼ばれるベルカの守護騎士、ヴォルケンリッターの一人
ヴィータ 紅の鉄騎と呼ばれるベルカの守護騎士、ヴォルケンリッターの一人
ザフィーラ 青き狼と呼ばれるベルカの守護獣、ヴォルケンリッターの一人
リンホースU はやてのデバイスにしてボルケンリッターの最後の一人、
リンディ・ハラオウン 艦長にしてフェイトとクロノの母親、未亡人
アレックス・ランディ「アレ?我々の出番は……」
マリー「私もはぶられました……」 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:42:13 ID:suHUNAh1<> 第一章 日ごろの準備
ユーノ「あれ?こっから始めるんだ」
シグナム「確かに、正規の訓練受けてきた奴が案外よく忘れている」
はやて「あたしみたいに、正規訓練、なにそれって人もいるかもしれんし」
クロノ「そう言う事だ、」
第一問 デバイスは何を選ぶべきか
(出題者 クロノ・ハラオウン)
おまえは既に官給品のデバイスを持っているようだが、その内、自分に会ったのを買うだろう、
そこでだ、もし新米のおまえがデバイスを選ぶとしたらどれが最適だろうか?
最も、ココに上げたのは全て非売品だ、デバイスの種類で選んでくれてかまわない
・S2U(ストレージデバイス)
魔導師の杖。待機状態はカード型。
近接、中距離、遠距離、防御、補助と何にでも使える万能型。
・バルディッシュ(インテリジェントデバイス )
杖というよりは、斧、鎌、槍の3形態を持つ近接武器のイメージの方が近い
・グラーフアイゼン(アームドデバイス)
鉄槌の姿を持つデバイス。打撃のみならず、魔法の起動にも使用される。
3連装回転シリンダー方式のカートリッジシステムを採用している。
・蒼天の書(融合型デバイス)
姿と意志を与えられたデバイス、状況にあわせ、術者と「融合」し、
魔力の管制・補助を行う。 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:43:42 ID:suHUNAh1<> 答え
S2Uしかない、
<解説>
魔道師のデバイスと言うのは、相性の良い物を選ばないと逆に総合能力が弱くなってしまう、
インテリジェントは確かに魔法の威力や到達距離の強化に同時発動数の増加、
無詠唱での発動、魔導師との同時魔法行使など、実用性を超えた高い
パフォーマンスが期待できて強いことこの上ない、しかしその分扱いが難しい、
新米がインテリジェントに手を出すのはあまりにも無謀すぎる。
アームドはそもそもミッドチルダ式魔法用のデバイスじゃない、だが、管理局の技術を使えば
ミッド式に改造可能だ。強固な作りとカートリッジシステムは確かに助けになるだろうが、
やはり、ミッド式として設計されたデバイスのほうがミッド式には向いている。
である以上ストレージしか無いわけだ。まあ特徴が無いのが特徴のデバイスだから誰にでも扱える。
もっとも他のデバイスに劣っているわけじゃあない、人工知能を搭載していない分処理速度は速い。
魔法の発動を自己で決定しなければならないが、術者が優れていれば、より高速かつ確実に魔法を
発動できる。これを極めるのも悪くは無い、
え、融合型!?おまえ正気か?はっきり言って止めておけ、あんなの使って生きてるのは
極一握りの化け物だけだ。 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:44:24 ID:suHUNAh1<> シグナム「貴様、我等が主を侮辱する気か、そこに直れ、レヴァンティンの錆にしてくれるわ!」
ヴィータ「わたしの分も残しとけよ、グラーフアイゼンが血が吸いたいって言ってんだ」
はやて「ほどほどで勘弁してあげやー」
シャマル「あの、はやてちゃん、もうちょっと怒って良いのでは?」
はやて「あかん、あかん、実際一番危険な方式やねんし、他の人には進められへん
でも、化け物はちょうショックかな」(ちょう=チョット、≠超)
ザフィーラ「主がショックを……!縛れ鋼のくびk」
エイミィ「あれはクロノ君が悪いわねー」
フェイト「でも、生きてるかな……クロノ」
なのは「あはは……大丈夫……なんじゃないかな?」
リンディ「この問題での補足は必要無いかしら?」
フェイト「あの、私が始めて使ったのはインテリジェンス何だけど、
なのはは、初めて使った魔法がインテリジェンスを介してるし、
はやてちゃんに至っては、同じことを融合型でしてるから……」
エイミィ「フェイトちゃん達は規格外のだから、その、一般の人と比べるのはチョット、ね、」
なのは「そうなんですか?」
リンディ「はあ、貴方達は自分を標準で考えちゃ駄目よ、」
なのは「は、はぁ」
ユーノ「最後の選択肢としてデバイス無しを入れないなんて、クロノらしくないミスだね、」
アルフ「まったく、サポートはそれが結構普通なのにねえ」
ザフィーラ「サポートは前衛と後衛に分けられるが、結局やることの違いは一緒に攻撃に移るか
そのまま背後を守るかの違いに落ち着くな、」
アルフ「あれ、もういいのかい?」
ザフィーラ「ああ、気が済んだ、残りは未だの様だが」
ユーノ「じゃあ、クロノが出せないので次は僕が出そう」 <>
6スレ480<>sage<>2006/04/24(月) 19:48:32 ID:suHUNAh1<> ココまで、
元ネタは分かる人居るよね(汗
とりあえず文章が人物名+「」は仕様です。
>>176氏
あのう〜、何ですがそのリンディさんが裸足で逃げ出す激甘はw <>
549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/24(月) 21:05:00 ID:EVQNAG63<> な、なつかし〜
保管庫は今度の日曜に更新するので待っててね <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/24(月) 21:27:07 ID:SOY4pKEp<> やっべえ、懐かしすぎる(笑)
懐かしすぎて、思わず部屋を探してきてしまったw <>
野次局員A<>sage<>2006/04/24(月) 22:47:35 ID:BM63iS/q<> シグナムの旦那のレヴァンティンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! <>
6スレ480@トリップ付けました ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/04/24(月) 23:06:43 ID:suHUNAh1<> 早っ!
みんな結構こう言うのもよんでるんだw
少し安心、書き手が少ない時にでもネタとして落として行きます。
>>247
ごくろうさまです。
ところで、保管庫で
>シグナム(独白)(仮題)
>「フェレットのタンゴ」
となってるのは埋め立てクロノ×ユーノの一部です。
名前の変更よろしくお願いします。 <>
野次馬局員B<>sage<>2006/04/25(火) 10:01:33 ID:EUnlNKO1<> ゲームブックを中古ショップで発見したときの感動を思い出した。
「正解のないクイズはまだまだ続きます」
この言葉を、俺は未だに信じている。
まぁなんだ、野次馬も結構出番は多いからガンガレ→アレックス・ランディ&ミリィ
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/25(火) 10:42:27 ID:7UzIzJjb<> 五竜亭の一夜か…漏れの文庫本用の本棚の奥に入ってるよ。
懐かしさのあまり引っぱり出してつい読みふけってしまった。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:21:30 ID:hU0KGY6H<> この椅子に座ると、ようやく帰ってきたという感じがする。
そんな風に考えるあたり、自分もどこぞのシスコン艦長の仕事中毒を笑えないのかもしれないが。
何はともあれ、自分の低位置というものはやはり、落ち着くものだ。
ユーノ・スクライアはおよそ二週間ぶりの司書長室の椅子に自身を沈めながら、思った。
目の前にはうず高く積まれた書類の山。彼が休んでいる間に溜まった、仕事の量がこれで見て取れる。
今回の遺跡で起きた事件の報告書やらも加えたら、かなりのものになるだろう。
───ほんとはもう少し、早く復帰したかったんだけど、ね。
それでも二週間もの間留守にしたにしては、少ないほうか。
部屋から書類が溢れているのではないかと思い戦々恐々としていたここ数日間を思いやり、彼は苦笑する。
医者からはまだ魔力が完全ではないが問題ない、と4〜5日前には言われていたのだけれど。
仕事に戻る旨なのはに告げたら、力いっぱい怒られ、反対された。
『・・・だって、恋人なんだもん。心配だよ』
・・・上目遣いに紅い顔でそんなこと言われたら、黙って従うしかないじゃないか。男として。
(恋人・・・そっか、なったんだな・・・僕ら。僕と・・・なのはが・・・)
入院中、見舞いに来てくれた彼女の甲斐甲斐しい世話や愛らしい仕草が脳裏に浮び、知らず知らず考えに耽ってしまう。
事実として頭では自分達の新しい関係を把握していても、
そういったことをいちいち考えていなくては、まだあまり実感が湧かないというのが正直なところであった。
「スクライア司書長、お客様です」
「あっ、はい」
小さなノック音と共にドアの向こうの補佐官が告げた来客が、彼を現実へと引き戻す。
この時間なら調査の以来か、資料の受け取りか。・・・もっとも大抵の来館者なんてどちらかの目的でしか来ないのだが。
「どちら様ですか?」
「『アースラ』のフェイト執務官です」
「・・・フェイト?わかった、通して下さい」
「はっ」
フェイトが直接、無限書庫に顔を出すとは、なかなかに珍しい。
わざわざこちら来るよりは調査以来の書類を一枚事務に提出するほうがはるかに効率的なわけだし。
執務官に就任してからは時間的な余裕もあまりないせいか、こうやって司書長室まで訪ねてくるなんて、どれほどあっただろうか。
「・・・なんだろ」
首を傾げた彼の耳に、先ほどとはまた微妙に音質の違うノックの音が、澄んだその音を響かせた。
魔法少女リリカルなのはA’s−変わりゆく二人の絆−
第十八話 笑顔に、なあれ
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:22:58 ID:hU0KGY6H<>
「身体のほうは、もういいの?大丈夫?」
心配して来てくれたらしく、彼女は来客用のソファに腰を下ろし、まずそう聞いてきた。
服装はいつも通り黒と紺を基調とした、管理局の制服。
今までの日常と何ら変わることのない、彼女の姿であった。
手ぶらでやってきているところを見るに、どうやら完全に個人的に時間を見つけて様子を見に来てくれたようだ。
「うん、平気。まだ魔力は完治してないけど、魔法も問題なく使えるし。・・・なのはにも許可とったしね」
「ふふ、もうすっかりなのはってば、世話焼きさんだね」
「ほんと」
なのはから、彼女にたくさん迷惑をかけてしまったということは既に聞いていた。
二人の関係に、どれほど心を砕いてくれていたかについても。
なのはとユーノが新たに心を通わせることができたのは、フェイトのおかげと言っていいかもしれない。
「・・・なんか、フェイトには色々と助けてもらったみたいで」
「そんなことないよ。私は、なんにもしてないもの」
「いや、フェイトのおかげ・・・だと思う。あ、今回の事件、どうなりそう?」
「事後処理が終わり次第、正式な調査チームが編成されることになりそう。ユーノにも声かかるんじゃない?」
「そっか」
「その時ははやて達も立ち会うことになるんだろうけど・・・」
四冊の、夜天の魔導書のバックアップメモリーデバイスと、マザーともいえるその保管庫。
それらは封印を受けたあと、管理局の保護下に置かれ、調査準備が進められている。
当然、その主たるはやての許可のもとで。
「はやて、結構乗り気みたいだったよ。これでもっと、みんなのことを知ることができるかもしれん、って」
シグナムたち、守護騎士の過去のことや。今は亡き、リインフォースのこと。
知りたくても知ることのできなかった、彼女の大切な家族の昔が。
「ただ、四体とも起動させようとしてシャマルさんとシグナムに止められてたけど」
「はは・・・はやてらしいかもね」
ただでさえ大所帯の八神家に、更に四人も加わったら家の容量も生活費も、とんでもないことになるだろうに。
必死になって止める二人の慌てぶりを想像し、ユーノは苦笑する。
「・・・でも、よかった。全くの偶然とはいえ、はやて達が傷ついてなくて」
「え」
「彼女達の封印をうっかり解いちゃった以上、心配だったんだ」
「ユーノ・・・」
彼女たちが笑えているのならば、一安心だ。
「夜天の書たちと・・・今回の事件にも、感謝しなきゃ・・・ね」
「・・・」
軽く視線を上を向けるユーノを、フェイトははにかむような、なんともいえぬ視線で見つめている。
「ほんと、みんなに世話になってばっかりで・・・?」
───と。そこで、ユーノはせっかく訪ねてきてくれた友人に、何も出していないということに気付いた。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:24:57 ID:hU0KGY6H<>
「ユーノ?」
「ああ、ごめん。なんにも出さなくて。ちょっと待ってて、今お茶でも」
「あ、いいよそんな」
「いいからいいから。時間、あるんだよね?」
「そう、だけど。でも」
補佐官を呼んで淹れてもらってもよかったが、わざわざ心配して来てくれたのだ。
自分の手できちんともてなすのが礼儀というものだろう。
ユーノは遠慮する向かい側のフェイトにひらひらと手を振って、給湯室へと席を立つ。
「あの、ユーノっ」
「座ってて。すぐ持ってくるから。紅茶でいいよね?」
「ユーノっ!!」
「だから────────・・・え?」
給湯室はすぐ隣だ。そこまで本式の淹れ方をするわけじゃないし、すぐ済むはずだ。
お茶請けもなにかあったかな────そう思い、彼女に背を向けたとき。
「・・・フェイ、ト・・・・?」
背中を、二本の黒い袖が包み込んでいた。
わずかな布同士の擦れ合う音を残し、今まで談笑していた少女の両腕が。
ユーノの背中を、抱き締めている。
「・・・待って。もう、帰るから。ひとつだけ・・・言っておきたいの。そのために、来たから」
背中に埋められた彼女の声が、身体の奥底へと響いていき。
ユーノは、その場に立ち尽くす。
「私も・・・好き。ユーノのことが、好き・・・だったから」
身体越しのフェイトの告白は、そんな短い言葉であった。
* * *
「・・・フェイト、それは」
「うん、わかってる」
思考が回復するのには、幾許かの時間が必要だった。
一時間にも、二時間にも感じる、ほんの十数秒ではあったけれど。
背後を抱き締める少女の柔らかいぬくもりと、発した言葉の意味を理解し、
心に浸透させていくには、そのわずかな時間は間違いなく必要な長さであったと思う。
それでも、何故今彼女がこのような行動をとり、彼に自身の想いを告げたのかまではわからない。
パニックとも驚愕ともつかぬただ静かな混乱に、ユーノはただ戸惑っていた。
「わかってるよ。ユーノの好きな人は、なのはで。なのはもユーノが好きで。二人が二人じゃなきゃ、ダメってことは」
「・・・」
紅茶を淹れにいくどころではない。
ユーノはただ背中に感じる彼女の温かみと、その声にひたすら、意識を傾ける。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:26:56 ID:hU0KGY6H<>
「それは、私も望んでたことだから」
「だったら、なんで」
「・・・・」
なのはの背中を押したのも、彼女だというのに。
なぜ、望んでいたというのならこのタイミングで、二人が心通わせた今になって言うのか。
「・・・けじめ、かな」
「けじめ?」
「・・・うん。なのはとユーノのこと、心から応援したいから。これから先も、ずっと。だから」
受け入れられぬと解っているこの言葉を、彼へと贈る。
「ただ、伝えたかったんだ」
結果は既にありき。
彼に自分の想いを告げる、ただそれだけが重要な、空虚ともとれる告白。
「・・・フェイトは、それでいいの?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「・・・なら」
これで、いい。本心からフェイトは、満足していた。
──────そう、自分では思っていた。
「なら、なんで泣いてるの?」
「・・・・え・・・?」
だから、ユーノに言われるまで、自分が涙を流しているということに、気がつかなかった。
一瞬信じられず瞬かせた目蓋にじんわりと、確かに涙の水滴の落ちる感覚が伝わって。
そこではじめて彼女は己の落涙を知り、ユーノの背中を濡らしていたことを認識した。
「あ、れ・・・?どう、して、だろ・・・。私、嬉しいのに・・・。ユーノと、なのはが・・・」
「フェイト」
「本当だよ?本当に・・・。私、二人に幸せでいてほしくて・・・」
「フェイト!!」
「・・・あ、・・・・」
知らず知らず、ユーノを抱き締める両腕に力を込めていた。
うわ言のような呟きは、ユーノの叫びに遮られ、瞳から流れ落ちるだけだったそれが、
いつしか滂沱となっていたことを理解し、口を噤む。
「・・・・・ごめん・・・」
けれど背中の向こうの彼は、謝る必要などないにもかかわらず、ただそれだけしか言わず。
黙って、その背中を貸してくれた。 <>
さばかん<>sage<>2006/04/25(火) 23:28:07 ID:vpwWG0Oo<> こりずに投下します。目に毒だったらごめんなさい。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/04/25(火) 23:29:09 ID:vpwWG0Oo<> 「・・・小学校から転校してきた高町なのはです。みんなと少しでも
早く仲良くなりたいです」
教室に響く明るい声。朝の日差しに負けないぐらいのその笑顔。
それを、
「ちっ・・・気に食わないねぇ」
真っ向から崩しにかかる。
「わっ!や、やめ!髪、ひっぱらないで・・・ぐっ」
騒ぐ小動物の空きっ腹に拳をくれてやる。
耳障りな呻き声は、暫く続いた。
「う・・・ぐすっ・・・・・・・・・な、なんで」
校舎から少し離れた女子トイレに、なのはの膝が地に落ちる。
「おらっ!立てよ、な・の・はちゃ〜ん」
髪をひっぱりなのは自身の足で無理やり立たせる。
暴力に縋るようなその姿に、なのはを囲む5人の少女が笑った。
「おい!両手をあげろ。さっさとあげろよ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
徐に両手をあげる。
「ははははははははははははは!!!!!!!!!!!
こ、こいつ、まだこんなガキっぽいパンツ穿いてるよ」
スカートを捲り、哄笑。
抵抗は無意味と悟った彼女はただ、よく分からない遠くを見た。
「・・・・・・ま、せんこーにちくらなかったらこの程度で済ませてやるからよ」
トイレから立ち去る少女達、その中の一人が振り返りもせず
「あーあ、なのはちゃんは大変だなー。あと4年もこんな事に耐えなきゃなら
ないんだからさぁ」
「はははははははははははは!!!!!ちげぇねぇ、ちげぇねぇ」
耳障りな鳴き声がなのはの耳に残留した。
完全に立ち去ったのを確認しながらも、体制を立て直すのを暫く
躊躇った。まだ、あの、耳障りなものが残っている。
立ち上がったなのはが最初に確認したのは制服の汚れだった。
新品を着た初日でポロポロになっていない事実に安堵する。
次に確認したのは、事の発端。
トイレに来て欲しい→そこに向かう→壁に叩きつけられる
→罵詈雑言→罵詈雑言→罵詈雑言→罵詈雑言→忘却
「分かった・・・わかったわかったわかったわかったわかった
わかったわかったわかったわかったわかったわかった
!!!!!!!!!!!!!
そうだ、私、きっと、何か、悪い事を、しちゃった、んだ」
うん、きっとそう。その言葉は言い聞かせるように何度も口にした。
「あ」
もう直授業だ。初日から遅刻なんて弛んでると思われてしまう。
確かな足取りで教室に向かうなのは。
言い聞かせたはずなのに、なのはは授業中止まらない涙を流した。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:30:20 ID:hU0KGY6H<>
「・・・本当に、ごめん・・・」
「・・・謝ら、ないで、よぉ・・・」
ユーノが、謝ることなんてない。
これは私が勝手に泣いているだけ。
やっぱり、私はまだまだ全然、駄目な子だ。
泣くことなんて、何もない。全て、納得ずくのことで。
二人を笑顔で、祝福してあげなくちゃいけないのに。
後から後から溢れてくる涙を、止めることができない。
それを受け止めてくれる彼の背中に甘えてしまっている。
笑わなきゃ、いけないのに。
ユーノを。二人を困らせちゃ、いけないのに。
「どうして・・・どうして、私・・・」
「フェイト」
「・・・」
「・・・無理、しないで」
「────!!」
ずるい。
ユーノは、卑怯だ。
せっかくこっちが頑張って笑おうとしているのに。諦めようとしているのに。
どうして、そんなやさしいことを──いや、残酷なこと、言えるんだろう。
抑えられない。
そう思ったときにはもう、彼の背中にすがって。
声をあげてわんわん泣く、自分がいた。
どんどん流れ出てくる涙が彼の服に染みをつくっていくけれど、ユーノはそれを甘んじて受けている。
本当に、ユーノは卑怯だ。どうしてこんなに、やさしすぎる人間になれるんだろう。
やさしすぎて・・・愛おしい。そんなの、ずるい。
でも、今はただ、そのやさしさが痛いけれど───ありがたかった。
* * *
「お願、い・・・しても、いい・・・?」
「・・・うん」
おもいっきり泣いた後で、フェイトは鼻づまり気味の涙声で言う。
彼女の、心からの願い。二人の大切な「友達」への。
「なのはのこと・・・お願い・・・」
「・・・うん」
「ずっと、大切にしてね・・・?」
「・・・もちろん」
「なのはを泣かせたら、許さないからね・・・?」
「・・・わかってる」
「絶対、だよ・・・」
「ああ・・・絶対。絶対なのはのこと、泣かせたりしない。約束する」
<>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/04/25(火) 23:30:44 ID:vpwWG0Oo<> 「てめーはひろすえか!WASABIじゃねーんだぞ!WASABIじゃ!」
教室の中、なのはの席を5人が囲む。
「はははは!!!そのネタ古過ぎてワカンネーよ」
言いながら、なのはの机を蹴る。
その机ごと、なのはが倒れる。
それを、さっきのように髪を引っ張り立たせる。
「つかみ易く二つに結びやかって。こいつMじゃね?」
「ちっ違」
言う前に後頭部を肘で打たれる。
「なめやがって。なぁ、今度此処に男連中連れてきて、こいつ、まわすか?」
「いいねいいね!こいつ、2桁ぐらいイっちゃうんじゃねぇの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
や、やだやだやだ!!!止めて、お願いします、止めてー!!!」
なのはの太股から、暖かい水が伝う。
「きったねぇ!漏らしやがったぜ、なのはちゃんがよー」
「白い制服がいい迷惑だな」
失禁しながらも涙を流し懇願する、それを。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
なのはを押し倒し、脇腹を蹴る。
「自惚れるな!誰がてめーなんかの為にそんな面倒くさい事をするかよ!!!
身の程を、わきまえろ!!!」
なお強く蹴る。
その絶望の中、思う。誰かが助けてくれる。
誰かが、ヤメロって言って、それで、助かる。
だが。
その思いに呼応しようとする者達は、少なくとも、ただ傍観する
連中の中にはいなかったらしい。
転校から何日目かの夜、なのはは明かりもつけず、一人きりの
寮にいた。
寮には本来、自分以外にもう一人居たらしいのだが、現在は旅行中なんだとか。
(そんな事、どうでもいい)
漆黒の寮、漆黒の部屋、漆黒の角、膝を抱えて、怯えていた。
今の彼女にとっての平穏は、この漆黒だった。
明かりをつけようと思っても、それをすることは無かった。
ここが見つかってはいけない、ここは見つかってはならない。
この平穏が、もし、あの少女達に蹂躙されたとしたら・・・。
それはきっと、彼女の理性が終わる時だ。
漆黒が晴れる。
それは、彼女の暗がりが払拭された、魔法じみた日になった。
つづく <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:31:17 ID:hU0KGY6H<>
フェイトはまだ時々、鼻をすすって。
ぐずってはいたけれど、言葉はしっかりしていた。
背中を濡らす涙の冷たさを通じて彼女の言葉が、ユーノを戒める。
「だったら・・・いいよ。ユーノ・・・がんばれ」
「・・・うん・・・」
「それから・・・改めて。おめでとう・・・・。幸せに、ね・・・」
「・・・フェイト・・・」
「私もこれから、がんばるから・・・」
もう流れ尽くして干からびたはずの涙が、また一筋だけ、右目から流れ落ちる。
だけど、もう大丈夫な気がした。きっと、大丈夫。そんな風に思えた。
ユーノが、約束してくれたからか。
それとも、吐き出すものを吐き出してしまったからか。
きちんと祝福することが、できたからだろうか。
自分もこれから、前に進んでいけるように思えた。
彼から見えない、背中越しだけれど。
フェイトは心からの笑顔を、彼へと向けた。
ありがとうと、がんばれ。
二人の未来に笑顔があるよう、そのふたつのメッセージをこめて。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/25(火) 23:40:18 ID:hU0KGY6H<> さばかん氏と重複しちゃったよHAHAHAorz俺のアホ
とりあえずフェイトごめん何だったらうちに嫁に(ザンバー
>>jewel氏
乙でございます。次で決戦のようですね。
>>さばかん氏
OK、ポエム読むフェイトを脳内妄想した
>>176氏
もうなんか変わりゆく〜のエピローグ、これで問題な(ry
おにーさん、ちょっとそこのふたりにタバスコぶっかけてきて
>>6スレ480氏
ネタわかんないorz
どうやら先週発送分は概ね到着した模様です。
今週分はもうちょっと待って。時間が・・・。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/26(水) 00:46:29 ID:QaV2anqa<> 640氏いい話だよ。「第十八話 笑顔に、なあれ」
このタイトルでもう涙でてきた・・・読ませ方が
上手いよ貴方は。でもフェイトは譲りません。
さばかん氏・・・おしい・・もうちょっと640氏の
投稿待ってくれればよかった。職人さんは自分の
作品を無事連投稿したいのが本音。読み手は
途切れずに読みたいのが本音だと思うよ。
さばかん氏の究極のダーク路線もできれば
途切れずに読みたかった・・・ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/26(水) 01:01:38 ID:rhfxyyv0<> >>262
GJです。一瞬「ユーノハーレム展開!?」と思ってしまった自分が恥ずかしい…
書き込み重複に関しては640さんが先に始めたのだから気にする必要性はないですよ。
>>さばかんさん
おそらくは気づかなかったのだろうと思いますが(今も気づいていない?)
作品を投下するときには気をつけてください。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/26(水) 01:20:16 ID:XKIOUQoK<> さよならのチュッぐらいしてあげて、ドロドロの三角関係に <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:33:20 ID:4+7AmaK8<>
こんばんわ、4の422です。
本題前に謝罪をひとつ・・・
すいません、何をどう間違えたたのやら。保管庫の更新・管理者を549さんでなく
640さんだと勘違いしておりました。今まで多々勘違いの発言をしたこと申し訳あ
りませんでした。>549さん>640さん
で、改めまして、
「散ル明日」の続きです。
指摘があったので、HARD鬼畜系、ちょいグロ、やや触手物、としておきます。
ただしグロ度少し上がってます。レイハ突っ込まれたりしてます。
苦手な人は前回のようにスルーにてっ!
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:33:57 ID:4+7AmaK8<>
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日” 巻ノ二
薄暗い闇の中、2人の人物がそこに居た。
一人はやや細身の男、椅子に腰掛け、背中から異形の触手を何本も生やし、もう1人の
人物、年端も行かぬ小さな少女 −名を高町なのは、という− に、起立した自分の男根、
少女の腕ほどの太さのあるそれを少女の小さな口に咥えさせていた。
「そうだ、ようやくコツを掴んだようだな。その舌使いを忘れるな」
ぐはっ、と咥えていた肉棒を口から引き抜き、弱々しく答えるなのは。
「ふっ、ふぁい、わかり・・・ました・・・」
「よし、では出してやろう。残さず飲め」
「うっ・・・は・い・・・」
涙ぐみ、再び肉棒を咥えるなのは。
「もっと奥まで咥えろ」
男の言葉にぎゅっと目をつむり口いっぱいに男根を咥え込むなのは。息苦しさと圧迫感
と、それに倍する羞恥と恐怖でぽろぽろと涙をこぼす。
「よし、いくぞ」
ドゥッ!
恐ろしいほどの勢いで男の鈴口から精液が放出される。衝撃に目を見開いたなのはの口
の中を瞬時に埋め尽くした精液は、そのまま喉奥へ流れ込み、なお溢れた分が口と肉棒の
わずかな隙間からだらだらとこぼれ落ちる。
それでも必死に男の言いつけを守ろうと精液を飲み込むなのは。だがいまだに放出され
るそれは少女の吸入能力をあっさりと超え、なのははごふっと咳き込み、肉棒を口から離
した。
床に手を付き咳き込む少女に、なおも止まぬ精液の奔流がシャワーのように降りかかる。
髪から頬を経て床に滴り落ちる精液。
その床に落ちるぺたりっ、という小さな音にびくっと反応するなのは。
「ごっ!ごめんなさい!ごめんなさい!!すっ、すぐに舐めます!ぜっ、全部舐めます!
舐めますからぁっっっ!!!」
床に這いつくばり、ピンク色の小さな舌を何のためらいもなく床にこぼれた精液に押し
付け、舐め取るなのは。飢えた犬が餌を漁るかのように必死にその行為に没頭する。
男はそんななのはを冷たい目で見下ろし、
「こぼしたな・・・」
それ以上に冷たく言い放った。
「ひっ!!!ごめんなさい!許してください!つぎっ、つぎは、次はちゃんと飲みます!
飲みますから許してくださいっ!お願いしますお願いしますお願・・・」
「駄目だ」
男はすがり付こうとする少女をその背中の触手で手足を縛り上げ、空中に吊り下げる。
「失敗したのはこれで5回目だな。では5回連続でイカせてやろう」
「ひぃぃぃぃっっ!!やめっ!やめ、やめてくださぃぃーー!いやぁーお願いー!」
髪を振り乱し必死に言葉で抗うなのは。
「駄目だと言っている」
男は細い触手を彼女の右の耳に狙い違わず滑り込ませる。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:34:53 ID:4+7AmaK8<>
「ひぃぐっ!!!!」
少女は知っている。これから自身の意に降りかかる衝撃を。この耳に入り込む触手の総
毛立つ感覚はその前兆だということを。
「いくがいい」
言って男はその細い触手をぶるっ、と振るわせる。
「ひぎゃああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
いくぅううぅぅぅぅううぅぅっ!!!!!!!!!!」
快楽の前触れのない状態で巻き起こる瞬時の絶頂。幾度となく少女の身にその男によっ
て引き起こされた脳の刺激による強制的な絶頂。男の予告通りそれは1度で終わらない。
「あと4回だ」
「うあああぁぁ!やめっ!いやぁ!!イきたくないぃぃ!!もういやぁああぁ!!!イギ
たくないぃいぃ!いぎだぐなぁあぁぁぁぁぁぁいぐぅぅぅぅぅっ!!!!!!」
なのはの股間、未だ発毛のない未成熟な外見の膣口から噴出す愛液。その内部にひっそ
りと息づき、清めの証として存在しているはずの処女膜は、とうの昔に眼の前の男により
無残に破り取られていた。
その愛液の噴出も冷めやらぬ間に、男の声がまた響く。
「あと3回だな」
「あぐっ!!ぎいぃぃぃ!!!ひゃぐっ!らっ、らめっ!!ま、またああぁぁぁぁっ!!
あぐうあああああああ・・・あーーーーーーーーーーーっ!!!」
絶叫と共になのはの股間から愛液の噴出とは違う勢いで一条の水流が流れ出る。
びちゃびちゃと床に落ちる尿の音を聞きながら、当然来るであろう次の絶頂の波のため
に頭を反り返らせ、息を吸い込むなのは。
「・・・」
だが、不思議なことにそれは訪れなかった。
「・・・?」
何が、となのはが反らしていた頭を戻すと、さきほど以上に冷たくなのはを見つめる男
と視線が重なる。
そのえもいわれぬ冷たさになのはの背中にざわり、と恐怖が走る。
「また言いつけを守らなかったか・・・」
「・・・ぇ・・・」
「言ったはずだな?達したら必ずイクと言え、と」
「・・・あっ!?・・・ぁ・・・ぁ・・・」
恐怖に青ざめ、全身でがたがたと震えだすなのは。
「・・・ゃ・・・いゃぁ・・・おね・・が・・・ゆる・・・し・・・」
答えず男はもう1本、細い触手を今度はなのはの左耳にぬるり、と滑り込ませる。
「ひっ、ぎぃ・・・っ!!う・・あ・・ぁ・・あ・・あ・・・」
ずるずると耳の中を蹂躙される感触にうめき声をもらすなのは。
「今1度、その身に教え込んでほしいようだな・・・そらっ」
2本の触手がうねる。
「ぎっ!ぐあぎゃぁあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
白目を剥き、絶叫するなのは。
「いっ!?いぅぎゃはうぁーーーーー!!あぎゃあああぁぁぁーーーー!!!!!」
必死にイクと叫ぼうとするなのはであったが。絶頂の瞬間、まさに登りつめたその瞬
間に容赦なく次の絶頂が襲ってきた。
「うグぎゃぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
息をする暇さえなく、二度、三度、四度と絶え間なく襲い掛かる絶頂の波。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:35:43 ID:4+7AmaK8<>
「ああぁ・・ぁ・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・かっ・・はっ・・ぁ・・・・・・・・」
もはや叫ぶことすらできなくなったなのはにそれでも男は触手をふるい続け、立て続
けに絶頂を叩き込む。
十数回ほどもそれを繰り返すし、ようやく男は触手の動きを止めた。
既に息も切れ、死体のごとく、ただ反射的に痙攣を繰り返すだけのなのはの身体を、
どさりと床に落とす男。
「もう少し、いじる必要があるか・・・」
薄暗い闇の中、男の小さな呟きがもれる。
思考すら停止し、呼吸によるかすかな胸の隆起以外に動かないなのはにはその言葉は
届かなかった。
〜 〜 〜 〜
まぶた越しに光を感じ、はっと目を覚ますなのは。
何が光っているかはわからなかったが、おそらくは魔法の産物であろう。電球ほどの
明るさの光源がいくつか部屋の中に支えるものもなく浮かんでいた。
そのとりたてて強力とは言えない光でも、男に捕らえられて以来薄暗い部屋に監禁さ
れていたなのはの視覚には、目を細める必要があるほどの明るさだった。
まぶしさにやや涙ぐむなのはの目に触手をうねらせた男の背中が映る。
男は起き上がったなのはにはまだ気づいておらず、なにやら本を片手に机の上の機材
と格闘しているようだった。
(・・・何・・・してるんだろう・・・)
じきに慣れた目で男の様子を伺おうとしたなのはであったが、ふと、自分の首周りに
違和感を覚えた。
(何・・・これ・・・?)
場所だけに見て確認することはできないが、どうやら首に何かが巻かれているらしい。
それに手を伸ばしたなのははそのぐにゅっとした感触に顔を顰める。
どうやら細目の触手が首に巻きついているらしかった。男の背に繋がっているわけで
はなく、なのはの首にのみ存在しているようであった。
(首輪・・・なのかな・・・)
なのはがそんなことをぼんやり思っていると、男がなのはに気づいた。
「目が覚めたか」
「!・・・は、はい・・・」
つかつかと男がなのはに近づく。
「気分はどうだ?どこか身体に痛むところや違和感はないか?」
「え?・・・い、いえ・・・何も・・・ありません」
男と出会ってから初めてとも言える自分を気遣う言葉に困惑するなのは。
「そうか、ならばいい。少々多めに・・・もはや私でも元の身体に戻せぬほどに身体を
いじったのでな」
「!?」
何をっ、とあわてて自分の身体に触れるなのは。
「ふ、心配するな。前と同じように見た目は変えてはいない。それに・・・」
「・・・それ・・に?」
「どのみちもうお前は私から逃げることはできぬ。その首輪は私の魔力でおまえの首に
纏わりつき、その形状を維持している。私からの魔力が途切れればその首輪は瞬時にお
前の首を締め付け、へし折るようになっているからな」
「っ!?」
あわててなのはは触手を外そうと手をかける。 <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:36:21 ID:4+7AmaK8<>
「おっと、無理に外そうとしないことだ、私以外がそれを外そうとしても同じ結果にな
るからな、死にたくないなら滅多なことはしないことだ」
「そ・・・そん・・・」
首輪にかけた手を震えながら外すなのは。
「やっ、やめてください、に、逃げたりしません、絶対に逆らいません、だっ、だから
は、外してください、お、お願いします・・・」
震える口調で哀願するなのは。
「別にお前が逃げるとは思ってはいない、まぁ、逃がすつもりもないが。だがお前の仲
間がお前を助けにくる可能性はある。そのための保険だ。なにしろ私は魔法戦が苦手な
のでな。おっと、それから私から離れすぎるとやはり同じことになるぞ、あまり私から
離れないようにな」
(逃げられ・・・ない・・の?・・)
男の言葉にがく、と糸の切れた人形のようにくず折れるなのは。
どのみちレイジングハートを失ったなのはに戦って勝てる見込みはなかった。唯一手
があるとすればただ全力で逃げるだけだったのだが、それも叶わなくなった。
(わたし・・・ずっと・・・このまま、ここで・・・)
「なぁに、心配することはない」
男から意外な言葉がかかる。
「え・・?・・」
「今からお前に私の肉棒と触手の味を存分に味あわせてやる。なに、じきに絶望などな
くなる。これのことしか考えられなくなるようになるからな」
「・・・」
なのはは答えず、ただ目から一筋、こぼれた涙が頬を伝い、床に落ちて小さく弾けた。
〜 〜 〜 〜
「うっ・・・くふぅ・・・あぁっ・・・・はぁっ!・・・うっ!!」
処女を失った時のように手足を大きく開かされ、Vの字に宙吊りにされたなのはの胸
と股間を執拗に触手にまさぐられること早1時間。
昇りつめようとすると触手の動きがぴたりと止まり、快感が治まりかけるとまた触手
の動きが活発になる。そんな蛇の生殺しの状態でなのはは延々と、自由にならぬ身体を
悶えさせ続けていた。
「はぁっ・・・ふっ、くふぅっ、うあぁっ・・・はぅっ!!・・・あぐっ」
その間、男は椅子に座りそんななのはをただ見据えている。
「お願いでっ!すふぅっ!!!も、もぅ・・いかっ!ふぐっ!!いかせてくだああぁっ!」
幾度となく懇願するなのはに答えようともせず、ただ触手を動かし続ける男。
緩慢な触手の動きに耐え切れず、少しでも快感を得ようと必死に自ら腰を振るなのは。
しかし吊るされた状態ではなかなか触手の動きにタイミングを合わせることができず。
更なるもどかしさを招いてしまう。
「いやぁぁっ!もうっ!お願いでっすぅぅ!!おねっ、がっ!イカせっ!うぁぅぅうっ!
やぁぁっ!いかせてぇぇぇえぇぇええぇっっっ!!!!!!!!!!!!!!」
「・・・そんなに昇りつめたいか?」
「?!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:37:18 ID:4+7AmaK8<>
実に1時間ぶりに男が口を開いた。なのはにはそれが天の声にも聞こえる。
「いかせてっ!!いかせてくださいっ!!はうぅっ!!なっ、なんでもしますっ、なん
でもしますからぁああぁ!!おねがいぃぃぃいぃぃいぃ!!!!」
「1時間か・・・まぁいいだろう、そろそろ始めるか」
言って男は立ち上がりなのはに歩み寄る。
「あぁっ!ああっ!お願いしますっ!お願いしますっ!はやっ、早くぅっ!!入れてぇ!
いかせてぇ!!!お○んこしてぇええぇぇ!!!!」
必死に股間を突き出すし、男に哀願するなのは。彼女を知る、いや、たとえ知らぬ者
でも年端もいかぬ少女がそんな格好でそんな言葉を吐けば哀れさに顔を背けるであろう。
一時の快楽に身をまかせ、全てを捨てうる哀しき姿。
無論、当の少女はそうは思ってはいない。それが全てだというように、不自由な身で
すこしでもと足を開き、男を迎え入れようとする。
「はやくうっ!はやくっ!!いれっ、うぅあぁっ!いれえーーーっ!!!」
男はなのはの胸と股間をまさぐっていた触手をどかせると、男の剛直よりわずかに細
目の触手を改めてなのはの膣口にあてがう。そしてそのすぐ後ろに同じような触手が10
数本群がる。
「ああっ!いれてっ!いれてっ!入れて入れて入れてえええぇぇーーーっ!!」
さんざん弄ばれ、真っ赤に充血した陰唇とひくひくと震える淫核を見据えた男は、物
も言わず、なのはの中に触手を突きこんだ。
「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっ!
いっぐぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!はぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
ようやく待ちに待った衝撃を受けた膣は瞬時に脳に刺激を送り込み、一瞬にして少女
を絶頂においやる。
目を見開き。口を半開きにし、よだれを垂らすなのはの顔は、まさにかつて少女が見
た本の女性達と同じく天国の表情だった。
そのまま触手を前後に動かす男。絶頂の余韻に浸る間もなく、あらたな刺激がなのは
の脳に送り込まれ、少女を蝕んでいく。
「はうっ!ひっ!あうっ!あっ、ああっ!いっ!いいっ!きもっ、きもちひいぃぃ!!
オ○ンコぉぉぉ!!はぐっ!!あふぇぇぇっ!!ひっ、いいいいいいいぃぃぃぃぃ!!
もっとぉ!!もっとしてへぇぇ!!きぼちひぃぃぃぃっっ!!!」
そして男はわずか数度ピストン運動をした触手をずぼっと抜き取ると、それをなのは
の顔面にもってくる。
「ひゃぅっ!やめっ!やめないでぇ!!もっとおおおぉぉ!もっとしてぇ!!お○んこ
ずぼずぼしてぇえぇぇ!!」
「言われなくてもそうしてやる」
男のその言葉に触手がぶるっと振るえ、大量の白濁液をなのはの顔面に浴びせかける。
「ひゃぐぅぅぅ!!」
顔面に受けた精液を狂喜の顔で受け止めるなのは。口に入り込んだそれを喉を鳴らし
て飲み込む。
「おっ!おいひぃ!!精子おいひぃっ!あびゅっ!!もっ!もっとぉぉおおおぉぉ!!
もっと飲ませてええええぇぇっ!!!!!」
顔中に吐き出された精液はどろどろとなのはの胸から腹までを白く汚していく。
そのむせ返る匂いすらなのはにはかぐわしく感じられた。
そして男は股間に群がっていた触手をまた1本なのはの秘唇に差し込む。
「あぎゅううぅぅっ!!まっ!まはきらぁああぁぁっ!ああっ!あっ、あぁぁっ!!」
そしてその触手もまた、数回のピストンの後、なのはの膣を抜け出て、顔面に精液を
ぶちまける。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:37:56 ID:4+7AmaK8<>
「おぼっ!!うごぉっ!!おぶっ!!おいひぃぃぃっっっ!!!もっとぉぉぉ!!!」
眼の中にまで入り込んだ精液に視界を白く濁らせながら。狂喜するなのは。
「もっとっ!!もっとくださひぃぃぃ!!!ザーメンちょうだいぃぃーーーーっ!!」
わずか二度の顔射で、溺れ死にそうなくらいどろどろの顔で男に哀願するなのは。
「ちょ、ちょほだひぃぃ・・お○んぽぉ・・ざぁめんちょおだひぃ・・・もっとぉぉ」
そして男はそれに答えるかのように新たな1本をなのはに差し込む。
「うあぁぁぁっ!きっきはぁぁぁぁぁっっっっ!!!!あぐぅぅっっ!!!」
そしてやはり数度ピストンしただけでなのはの股間からそれを抜き取る。
だがしかし今度はそれを顔面にもってくることはしなかった。
「ひゃうっ?・・・・」
なのはが不信に思うより早く、別の箇所に触手があてがわれる感触。
「ひゅえっ・・・そ、そこっ、ちがっ・・・おしり・・・」
「知っていよう、ここも快楽を得る場所だということを」
言ってぐにゅりっ、となのはの菊門に触手をねじ込んだ。
愛液で濡らされた触手は意外にもすんなりと小さなすぼまりを押し広げ、なのはの体
内に入り込んだ。
「うぎゅぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!あっ!あっ!ああっ!!うぁぁぁぁ!!!」
未知の感覚に叫ぶなのは。それでも悲しいかなその感覚には快感が入り混じっている。
「うああぁぁぁっ!おしっ!おしりっ!おひりぃぃぃ!!うぁぁぁぁぁぁっ!!!」
前の穴と違い、ぞくぞくと這い上がるような快感が身体の奥から奥から湧き上がって
くる。ゆっくりゆっくりと触手が入り込むにつれ、底の見えない快楽がなのはを襲う。
「おぁああぅぅぅ!!くっ、くるぅ!!お腹の中からくるぅぅぅうううぅぅ!!!」
「じき慣れる。前の穴とはまた違った面白さだろう。ん?」
入り込むだけではなく、触手はなのはの身体の中でぐねぐねと腸壁を擦りあげる。
その刺激に腸壁は愛液のごとく腸液を滲ませ、それがさらに触手の動きを滑らかにし、
一層の快感をなのはの脳へ送り込む。
「あううううぅぅぅっ!!!きっ!!きもひぃぃっ!!おひりっ!!おしりのあなぁっ
うぁぁぁっ!!!ひぅぅぅ!!!」
ゆっくりとした動きでも、はや触手は30cm以上もなのはの中に入り込んでいる。
ややって触手がぶるっと震え、なのはの身体の奥に精液を注ぎ込んだ。
「うあぁぁぁぁぁっ!!!!なっ!なかにぃぃぃっ!ひぃぃぃぃっっっ!!」
射精された、と思う間もなく触手が一気になのはの身体から抜き取られる。
「ひぃぃぃ!!おひりでいぐうううぅぅぅぅっっっ!!!!!」
あまりの勢いに肛門がめくれあがり、その刺激でなのはは絶頂に達した。
「ひぎっ、ひぐっ・・うっ・・・おひっりっ・・・いっ・・いっひゃった・・・ぁ・・」
顔を反らし、初めての後ろの穴での絶頂に打ち震えるなのは。あがあがと口をわなな
かせ、突き出した舌が震える。
「ひゃぐぅうううぅぅうっ!!!まっ!またぁああぁぁぁ!!!!」
余韻にひたることすらさせまいと、触手がまたもなのはの菊門に入り込む。
「がはっ!はっ!はっ!!はあぁぁぁぁっ!!またおひりぃぃぃ!!またぁあぁぁ!!
あうぐぅぅぅぅっっ!!そっ!ひぎゃっ!!まぁぁあ!!」
そしてさらなる1本がなのはの秘唇を割った。
「やっ!!はぐっ!!にっ!にほんんんんんんんんんっ!!おひりぃ!!お○んこぉぉ、
やあぁぁぁっ!!りょうほうーーーーーじゅぼじゅぼくるぅぅぅぅっ!!!!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:38:39 ID:4+7AmaK8<>
2本の触手がぐりぐりと双方の穴の中で蠢く。
腹を突き破るかのように、どすどすと突き上げる。
かと思えば薄皮を隔てた2本がその薄皮の存在を無視し、なのはの胎内で無理やり絡
みつこうとする。
「ひぎゅうううっっ!!おっ!おなかぁぁぁ!!やぶけるぅぅぅっ!!はあぁっっ!!
も、もっとぉぉぉっ!!もっとずぼずぼしへぇぇぇぇ!!!」
身体の中を好き勝手に蹂躙する触手に止めるどころかさらなる刺激を求めるなのは。
「そうか、まだ欲しいか」
「ひゃっ!ひゃいいいいいいぃぃ!!ほっ、ほひいですぅぅ!!もっとくださいいぃぃ
あぐううぅぅっ!!もっとぉっ!!!!!ぐねぐねでなのはのなかぁ、もっとぉぉ!!」
男は満足げに頷くと、叫び声とよだれを垂らすなのはの口に触手をねじ込ませた。
「ぐぅぅぅうっぅぅぅぅぅっっ?!?!」
入り込んだ触手は口の中だけでは飽き足らず、なのはの喉奥までぐりぐりとその先端
を進ませる。
食道を越え、胃の中に先端がたどり着くと、そのまま触手はピストン運動を始めた。
「ごぅぅぅっ!ごふっ!!!ふぐぅぅぅっ!!!!」
もはや叫ぶことすら許されず、喉の粘膜をも蹂躙されるなのは。
「安心しろ、その状態でも呼吸はできるようにしてある。心配せず喘げ」
3つの穴を男の思う様に荒らされるなのは。それでも苦痛はない。むしろ喉の奥から
さえ快感が沸き起こってくる。
愛液と腸液と唾液を潤滑油として一層激しくなっていく触手の動きがなのはをあっと
いう間に頂点へと導く。
「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!うぅーーーーーー!!!」
そんな状態ですら必死に男の言いつけを守ろうと、必死にイクと叫ぼうとするが、当
然言葉になどなるはずもない。
「ふ、どうやら言いつけは忘れなかったようだな、まぁ、そんな状態なら許してやろう。
いや、むしろがんばったご褒美をやらないとな」
男の言葉に口からの触手は直接胃の中に精液を放出し、ついで後ろの穴の、さらに前
の穴の触手も大量の精液を吐き出した。
「ぐっ!!!!!!おぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!」
子宮に精液を浴び、強制的に絶頂に導かれるなのは。
「ぐぉっ、おっ・・・おぐっ・・・おっ・・・・・・」
3本の触手に貫かれたまま、びくびくと身体を痙攣させるなのは。
触手が3本ともずるりとなのはから引き抜かれ、口から尻の穴から膣口から、ごぼご
ぼと精液があふれ出す。
手足を縛っていた触手も、その戒めを解き、なのはの小さな身体は精液の溜まる床の
上にべしゃり、と仰向けに倒れこんだ。
解剖される蛙のようにだらしなく手足を広げ、焦点の合わぬ目を見開いたまま、ぜぃ
ぜぃと喘ぎながら3つの穴から白濁を垂れ流す少女。
その様に、男は思案するような顔をする。
「ふむ、気付くと思ったがわからなかったようだな・・・む、ちょうどいいものがあるな」
意味のわからないことを言うと、男は触手で床にころがる「ある物」を掴んだ。
細長い棒状のそれを精液と腸液でぬめるなのはの菊門にゆっくりと差し込む。
「うっ・・・うぁぁ・・・な、なにっ・・・・か、硬い・・・うぁぁぁぁ・・・」
「なに、とは薄情なやつだな、慣れ親しんだものに対して」
「っ!?」
はたしてまだそれほど動けたのかと思うほどに上半身をがばっと起こしたなのはの目
に映る銀色の光。当たってほしくなどなかった想像と一致した現実がそこにはあった。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:39:29 ID:4+7AmaK8<>
「うぁっ・・・あっ・・あっ・・いやあああああああああああああぁぁぁぁっ!!!」
コアを失い、デバイスとしての機能を果たさなくなった、彼女のかつての愛杖、レイ
ジングハートを不浄の穴に埋め込まれ、なのはは絶叫する。
だが悲しむ間もなく、ずぶずぶと自分の中に入り込んでくる愛杖にすら快感が巻き起
こる。
「ひぃぃぃっ!!いっ!いやっ!!やだっ!こんなっ!!やだっ!!やだぁぁっっ!!」
男根や触手ならいい、というわけではもちろんないが、それでも幾多の苦楽を共にし
たよき相手に貫かれるのは想像に絶しがたい。
しかもそれに対して快感を感じている。
引き裂かれそうな心とは裏腹に、なのはの後ろの穴は快楽を得るために杖を飲み込も
うと収縮を繰り返した。
「やあぁぁぁっ!!!感じたくないっ!!あぁぁっ!!こんなのいやぁぁぁぁっ!!」
「まったくひどい言われようだな。杖も可哀相に」
言って男はなお一層杖をなのはの中に突きこむ。
と、突如胃の辺りに違和感を覚えたなのはは、その違和感と共にある疑問を感じた。
「え・・・な・・・なん・・で?・・・」
「ふむ、ようやく気づいたか」
男の言葉と共に胃の違和感は吐き気をもよおしてくる。そして喉奥にぐりっ、とし
た感触を感じ、なのはは信じがたい現実に気が付いた。
そう、レイジングハートが少女の身体を貫いている。
後ろの穴から「真っ直ぐ」になのはの胃まで到達しているのだ。
「あ・・あ・・ああああああああぁーーーーー、がふぅっ!!」
叫ぶなのはの口から銀色の輝きが飛び出し、その絶叫を塞いだ。
「少々骨がいったぞ、口から胃を経て尻の穴までまっすぐに腸を改造するのは」
「うぉごぉぉおおおぉっぉおおぉっ!!!!」
おそらく恐怖や拒絶の類を叫んでいるのであろうが、聞き取れるはずもない。
男は触手でもって口から飛び出したレイジングハートの杖尻をぐい、と持ち上げる。
文字通り身体を貫かれたなのはは、抗えるはずもなく身体を引き起こされる。
「おぐぅぅぅうぅぅぅぅっっ!!!!!!!!」
重力によりなお一層深く貫かれたなのはの身体は、杖の柄と先端のコア部分を繋いで
いる一層太くなった部分、カートリッジ部をもその菊穴に飲み込み、魔力の薬莢を収め
るマガジンを股間に挟み、つっかえ棒としてようやく下降を止めた。
「おぅぅっ・・・ごっ・・・・がっ・・・・」
なのはの呻きに合わせて、歯が柄に触れ、がちがちと嫌な音を立てる。
「さっきの触手で気づくとおもったが、こんなものを入れなくてはわからんとはな」
言ってがくがくとレイジングハートを揺らす男。
「おぐっ、ごぁっ!ごぉぉっ!!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:40:00 ID:4+7AmaK8<>
先ほどの責めで今だ足にきているなのはは、その足で全体重を支えることができず、
結果レイジングハートに貫かれながらそのマガジン部に体重を半分預けている格好に
なる。そんな三角木馬に近しい状態で杖を揺すられてはたまったものではない。ぎり
ぎりと股間にマガジン部が食い込む。
だが、
そんな痛みすらにもなのはの身体は反応し、何も入っていない膣口はこっちにもとせ
がまんばかりに愛液を滲み出させる。
(やだ・・・なんで・・・なんで濡れるのぉ・・・こんなの痛いだけなのに、レイジン
グハートなのに・・・)
頬を伝う涙と共に、愛液がレイジングハートのマガジンに、破壊されたコアに伝う。
悲しい快楽に、なのはは一層の涙と愛液を流し続けた。
「ふむ、どうもやはりうめき声だけではつまらんな、どれ」
言って男はなのはの喉に手をかざす。その手から魔力の光がにじみ出て、触手の首輪
に纏わり付く。
「これでよかろう。そら、喋ってみろ」
「え?・・・・・・・・・・・・・・えっ!?!??!」
それはまぎれもないなのは自身の声、喋ることなどできようはずも少女の声であった。
「え・・そんな、なんでっ!?こっ、声っ!?」
「おまえが「喋ろう」とした言葉の振動を、おまえの首の触手をふるわせて出している。
簡単に言うとスピーカーの原理のようなものだ。まぁ、難しく考える必要はない。肝心
なのは口を塞がれても喘ぐことができるということだ、素晴しいだろう」
男はさも得意げに笑う。
「よし、ではそろそろ仕上げにかかるか」
男は改めて4本の触手でなのはを宙吊りにすると、文字通り少女を串刺しにしている
レイジングハートをずぼりと抜き取る。
「ふぅあっ!!!ふぅんんっっっっ!!!!!」
柄尻のわずかな凹凸が超壁を擦りあげる快感に身を震わせるなのは。
男はゴミを捨てるようにレイジングハートを投げ捨てると、その背から新たに10本
以上の大小様々な触手を生やせ、その鎌首をなのはに向けた。その新たな触手は今まで
のミミズの化け物のような外見ではなく、男の男根そのものの形をしていた。わかり易
くいえば掃除機のホースの先にバイブを取りつけたようなものか。その男根触手を見た
だけで、なのはの子宮は疼き、愛液を分泌させはじめ・・・なのはの思考からあっさり
とレイジングハートの事は消え去った。
「まずはこれを握ってしごけ」
男はなのはの胴回りを触手でつるし上げ、わずかに両腕の自由を与え、左右の手それ
ぞれに触手を握らせた。
「はっ、はい・・・」
しゅっ、しゅっとその触手をしごきあげるなのは。たちまち触手は本物の男根同様に
硬さを得、その表面には脈打つ血管すら見て取れる。先端から溢れた先走りがなのはの
手に粘りつき、乾いていた音はにちゃにちゃと嗜虐をそそる音になる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
その音だけで喘ぎだしたなのはの膣に勢いよく1本の触手を打ち込む男、簡抜いれず、
口にも、尻の穴にも触手を差し込む。
「うあぁっ!!!ふぅぅぅんっっ!!!あぁっ!!きっ!きもちぃぃ!!!んっ!
おっお口いぃぃっ!オ○ンコもお尻もいいいいいぃぃぃっ!!!!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:40:36 ID:4+7AmaK8<>
数十秒前まで悲しみに打ちひしがれていたにもかかわらず、胎内の刺激に喜びの絶叫
をあげるなのは。
「はぁぁんっ!!いいっ!!いいっ!!もっとっ、もっと奥までぇぇぇぇっ!!!」
その喘ぎに、膣の触手は子宮口をこじ開けんばかりに突き上げ、口と尻の触手はなの
はの胃の中でがっちりと結び合い、30cm以上ものストロークでなのはの胎内をえぐる。
「あうっ!はっ、はぁぁっ!!奥まできてるぅぅうぅぅ!!口もお尻もぉぉぉぉっ!!」
男はさらに、すでに1本の触手を咥えているなのはの口にもう1本の触手を無理やり
詰め込む。
その触手は口にねじ込まれるやいなや射精し、口の中を精液の海にしていく。
「ああっ!美味しい!!ざーめんすきぃいいぃぃ!!もっと!もっと出してぇ!!!!
もっとせーえきごくごくさせてぇえぇぇ!!!」
これも男の改造のなせる業であろうか、食道はすでに触手で埋め尽くされているにも
かかわらず、なのはは喉をならし、精液をむさぼり飲む。
「もう1つくれてやろう」
自ら精液に溺れるなのはを無視し、男はまた1本をなのはの腹部にあてがい、
「そらっ!」
「おごぅっっっ!!!」
あろうことかなのはの臍にその触手をねじり込ませた。
「やっ!ひぐっ!!おっ!おへそぉおおおおぉぉぉぉおおお!!ひゃうううぅぅぅっ!
おへそあついいぃぃぃぃぃ!!!!」
「腸を減らした分、ここに一物が入るスペースを作ってやった。いまだかつて臍でモノ
を受け入れたのはお前が初めてだろうて、感謝するといい」
なんたる身勝手な言葉にも奇声をあげて喜ぶなのは。
「はっ、はいいぃぃ!!あっ、ありがとうございますぅぅ!!おへそきもちぃぃ!!!
あついのおなかにじんじんくるぅ!!おへそ○んこきもちぃぃぃ!!!」
「よし、これでお前の触覚と味覚はほぼ奪った、次はここだ」
満足げに頷いた男は、ついで細い触手を2本、なのはの鼻の穴に向ける。
「嗅覚を頂く」
言ってその2本をなのはの鼻の穴に潜り込ませると同時に射精させる。
「ひぎゃぅうっ!!そっ!そんあっ!!はっ、鼻ぁぁああぁぁ!!あああぁーーー!!
しゅっ、しゅごっ!!にっ、においーー!!ざーめんのにおいーーー!!!!」
嗅覚を刺激する精液の強烈な匂いすら、なのはの脳は甘美な香りと受け止める。
さらに精液を潤滑油にし、触手は鼻腔でのたうち始める。
「あうっ!こっ!これしゅごっ!!はなっ!鼻できもちぃぃいいぃぃ!うぎゅーー!!」
鼻を付く触手とその匂いにあろうことか感じてしまうなのは。
「次は視覚だ」
なのはの両眼にそれぞれ触手が迫る。
そして眼の手前数センチのところでその眼球めがけて白濁液を吐き出す。
「あうっ!!ひぃぃっ!!!!!!!!!!!!!!」
なのはにまばたきする暇も与えず、白濁液を吐き出した触手をそのままなのはの両眼
に潜り込んだ。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:41:43 ID:4+7AmaK8<>
「ひぃっ!!いいいいいいいいいいいいぃぃぃ!!!ちっ!!ち○ぽぉぉおおおお!!
うあぁあぁっ!目の前がち○ぽでいっぱひぃぃぃぃ!!!」
眼球に押し付けられたものに目のピントが合うはずなどない、だが、男に改造された
なのはの視界には自分に迫りくる触手が一切の乱れもなく、くっきりと映り込む。
視覚は最も簡単に単純にイメージを得る器官である。その圧倒的なペニスの迫力に、
なのはの思考がそれ一色になっていく。
「ち○ぽいっぱいぃ!ち○ぽいっぱぃぃ!ち○ぽいっぱぃぃ!ち○ぽち○ぽち○ぽち○
ぽぉ、ち○ぽち○ぽち○ぽち○ぽち○ぽぉーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
誰が見ても聞いても発狂したとしか思えない言動。
そしてあろうことか眼球の触手すらその眼の中でピストン運動を始める。
「おぐぎゃぁぁーーーーっ!めっ!めぇぇぇぇぇえええぇっっ!めのち○ぽぉーー!!」
眼の中まで快楽を感じるようにされたなのはは、泣きながら眼底ファックに溺れてい
く。その涙すらも潤滑油として、遠慮なしに触手はなのはの眼を突き続けた。
「聴覚」
今度は左右の耳に男根触手が踊りこむ。この2本は自ら愛液にも似た粘液を滲み出させ、
何の抵抗もなくなのはの鼓膜まで到達し、ピストン運動を始める。
ぐちゅっ、ぐじゅ、じゅぼっ、ぎゅじゅっ!!
左右の耳穴を穿つ触手の動く音が、大音量でなのはの頭の中に響き渡る。
「ウあああああああああああああ!!!みっ!みみぃぃぃ!!!ぐちゃぐちゃがーー!!
やぐっ!うああああ!!ぐちゅぐちゅのおといっぱいーーー!!!」
TVの音のようにボリュームを下げるなどできようはずもない。音の暴力になのはの
理性が一つ、また一つとそぎ落とされていく。
「うひいぃぃぃいいいいいいいぃぃいぃぃいっ!!耳がじゅぼじゅぼーーーーーー!!
ち○ぽでじゅぼじゅぼぉおぉぉおおぉぉぉーーーーーーーーーーー!!!」
「よし、これが最後だ」
壊れかけるなのはを尻目に、男は細い触手をなのはの身体に残された最後の穴に向か
わせる。
そして目的の場所に到達した触手は、その小さな小さな点のような窄まり、尿道口に
その身を潜り込ませた。
「あぐぅぅぅ!!!そ、そこっ!!お、おしっこの穴ぁぁぁぁ!!!!やぁぁあ!!!
おしっこでぇるぅぅうぅぅうううぅぅぅぅっ!!!!!!!!!!!!!」
考えもしなかった外部からの蹂躙に、なのはの膀胱は溜めていた小水を勢いよく噴出
させる。触手に大部分を塞がれた尿道口は、その隙間からわずかづつの量を漏らしてい
くことしかできず、本来なら数秒で終わる噴出を延々と続ける。
その間に差し込まれた触手はその中で鞭のようにしなり、尿道を刺激する。
「ぎゅうぅぅぅっ!!!おしっこぉぉおお!!おしっこでるぅぅ!!お漏らしして感じ
るぅううぅぅっ!!おしっこもおしっこの穴もきもちぃぃいいいぃぃっ!!!!!!!
ぜんぶっ!ぜんぶかんじるぅうぅぅ!!!!ち○ぽでおぼれるぅぅぅ!!!」
膣口、アナル、口、喉、眼、鼻、耳、臍、尿道。考えられる穴という穴全てを男根に
犯されるなのは。握らされているものも含めればその数実に14本を数える。
色も形も匂いも味も触れるものも、五感の全てを男根一色に染められ理性が崩壊して
ゆく。
「ああっっ!ち○ぽすごおぉい!身体中ち○ぽになるううぅぅぅ!!」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:44:15 ID:4+7AmaK8<>
なのはの全身を犯す触手はその叫びにまるで喜ぶかのように一層の抽送を繰り返す。
「おうぅぅぅっ!!はっ、はげしっ!!やっ、だめぇ!!すっ!すぐいくぅぅっっ!!
やぁぁあぁっ!も、もっと欲しいのぉ!!もっとぉ!もっとしてえぇぇ!!!」
触手に群がられ読み取れない顔には歓喜の表情が浮かび、身体は絶頂を迎えるべく、
小刻みに痙攣する。首に巻かれた触手は喋れぬ少女に代わり卑猥な言葉を矢継ぎばや
につむぎ出す。
「はぁぁっ!!いくっ!!いくのぉぉっ!!ザーメン頂戴っ!!お口もお尻もお○んこ
も全部欲しいのぉっ!!なのはにいっぱいちょうだいっ!!せーえきかけてぇぇぇっ!
せーえきでいきたいのぉぉぉっっ!!!!!!!」
まともな言動とは言えぬその懇願の言葉が、なのはに残された吹き飛ぶ寸前の最後の
理性。
「いいだろう、くれてやる。その身にわが精を喰らえ、ありとあらゆる場所、穴という
穴のその奥の奥の奥まで精を浸み込ませてやる。そしてその心に私を刻むのだ。これよ
り我はお前の全て。身も心も全て私に差し出すのだ」
「はっ、はいっ!!誓いますぅっ!せーえきくれれば何でもしますぅぅぅっ!!!!!
お○んぽもいっぱいほしいいぃぃっ!!お○んこもおしりも口もぜんぶぜんぶあなたの
ものですぅぅぅっ!!!だから出してぇぇ!!せーえきちょぉだいいっ!お○んこの中
にどびゅどびゅしてぇええええぇぇ!!!!!!きもちいいのもっとぉぉっ!!!!」
「いくがいい、そしてその身に刻め、この私をっ!!!!!!」
ドブドブドブドブッ!!!!!!!!!
男の言葉を合図に14本の触手が一斉に精液を吹き出す。
「うぎゃおああぁぁぁぁああぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁっ!!!!
いっくぅうううううううううううぅぅぅうぅぅぅっ!!!!!!!!がはぁっ!!!」
この世ならざる大絶叫。膣が子宮が腸壁が咥内が喉が眼が鼻が耳が尿道が精液に支配
され、全ての箇所で生まれた快感が、一斉に少女の脳へなだれ込む。
文字通り電気に打たれたかのごとく激しく痙攣するなのは。触手を引き千切らんばか
りの勢いで跳ね飛んだ少女の意識は、直後にぶつりと途絶える。まるで過電流を流され
た電球が瞬時の閃光の後、その身を焼き切らせるように。
ぴくりとも動かなくなったなのはのから触手を引き抜く男。
眼からは精液の涙を、
口からは精液のよだれを、
鼻からは精液の鼻水を、
尿道からは精液の小水を垂れ流し、
膣や尻や耳や臍からも大量の精液を溢れさせ、ぐたりと手足を投げ出し、触手に吊ら
れるがままのなのは。
その上から手でしごかれていた触手が止めとばかりになのはの小さな双丘に白濁液を
ぶちまける。小さな2つの乳首が汚されていく様は、まるで精液の母乳をたれ流す乳房
のようであった。。
少女にとって、明けぬ夜、覚めぬ悪夢、終わらぬ闇が始まろうとしていた。
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日” 巻ノ終
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/26(水) 01:50:00 ID:4+7AmaK8<>
なんかもう、嬉々としてキーボート叩いてる自分がいるわけですよ、はい。
HARDだ、とレスを頂きました前回ですが、どーも書いてるとそれほどエロくは
思わないもんなんですね・・・エロいの初めてだったから知らなかった。
で、これにてエロは完結です。もう1人〜の方の続きにかかります。
が、>>125さんに頂いたレスに影響を受け、救済エピローグを用意しました。
ちょい時間空けて今日の夜にでもUPしますので・・・っつか眠くて、もダメw
レスもその時に、と
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/26(水) 15:04:01 ID:dDUiHAsJ<> >>279
(;´Д`)はあはあはあはあ!!!4の422氏
おつかれさんです。読み応えありすぎて、
もう最高です。まだ269の途中だけど・・
ノリノリで書いてる4の422氏の姿が脳裏に
浮かびました。HARD文才ありすぎですよw <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:25:44 ID:O2a8KN//<>
第1話 Bpart
目を開けるとぼんやりと光る橙色の明かり。薄暗い部屋の見慣れた天井。
「ん……」
思考に纏わりつく霞を体を起こすことで何とか掃う。
時計を見るとまだ夜明け前だった。いつも起きる時間よりは少しだけ早い。だけど次元航行中の窓からは夜明けも日暮れも、星さえ見るのはままならない。
「……ゆめ…………?」
頭の中で揺らめく像は儚くてもう輪郭がぼやけている。鮮明に覚えてないのだからきっとこれは私の夢の記憶。きっとそうだ。
どんな夢だった? 誰が出てきた? 楽しい夢? 悲しい夢?
気になって糸を手繰るけどなぜだかそれは一向に私の所に来てくれなかった。
「……まぁ、いいかな」
こんなことを気にしすぎて嘱託魔導師としての仕事を疎かにしてはいけない。提督やクロノに笑われちゃう。
気持ちを切り替え睡眠のためにベッドの淵に手を伸ばした。待機状態にしていた照明にスイッチを入れると、パッ、と夜明け代わりに部屋が明るくなった。
少し体を反らして背伸び。欠伸一つしてベッドから足を下ろす。と、机の上に飾られた写真が目に入った。
いけない、忘れてた。
「おはよう。なのは、アリサ、すずか」
写真の中の三人に私は日課のおはようの挨拶をする。この前ビデオメールと一緒に送られてきた三人の集合写真は今の私にとっては元気の素だ。
辛い時や悲しい時、どうしても気持ちが沈んでしまう時私はいつも三人の笑顔に元気付けられてきた。
まだ一方的なやり取りでしかお互いを知ることが出来ないのは悲しいけどもうすぐそれも終わる。
「あと五日……」
自分でもあまり感情を出さないと声だと思っていたけど、この時だけはすごく弾んでいるように聞こえた。
カレンダーの二重丸はもうすぐ私の明日にやって来る。待ちわびた時がすぐそこに来ている。
初めはまず挨拶と自己紹介。でもそれはビデオメールでやってるし……でもやっぱり直接言わないと駄目だよね。
その後はどんなことをしよう。魔法のことは話せないから他の話をすることになるんだろうけどあまり自信ないな……。エイミィに聞いてみようかな。
「……ふふ」
少し反省。最近こういうことばっかり考えている自分はクロノに言わせれば気が緩んでると言うのだろう。
急いだって明日はすぐにやって来ない。だからそれまでは大人しく待っていないときっと神様に怒られてしまう。
「着替えなきゃね」
そう、みんなの役に立てるよう私はアースラの嘱託魔導師になったんだ。
手早く着替えてリボンを結んで、私は机の上の相棒を手に取る。
「遅くなったけどおはよう、バルディッシュ」
『Good morning Sir』
挨拶と金色が光る。いつも通り元気な彼を懐にしまうと私はそっと部屋を出た。
「待っててねみんな……なのは」
さぁ……頑張ろう。 <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:26:39 ID:O2a8KN//<>
* * *
――――平和だ。
異常も何も沁みさえ一つもないモニターを凝視しながら一息つく。
「ほんと……平和よねぇ」
横でお茶――むしろ正体不明の飲料に成り下がっている何かを啜りながら、この艦で一番権威を持つ人間がため息をついている。
「やることといえば遺失物の捜索くらい。最近は物騒なことがなくて物足りない気もするわ」
「艦長の言うことですか……それは」
確かにPT事件以後、このアースラに舞い込む任務は戦闘なんて危険を伴うような物はほとんどなく、もっぱらロストロギアの捜索と収集。暇な時は暇なのだ。管理局というものは。
「いいじゃないですか、何もないことこそ何よりですよ」
「そうね……クロノにも浮いた話何一つないし」
「……艦長」
なんで平時はここまで落ち着ける、というかマイペースを貫けるんだろうか。本当に管理局提督
の肩書きを持っているだろうか。そんな疑問がこういう時は浮かんでくる。
「そうだよね〜、クロノ君ももう十五なんだからそろそろ身を固めた方がいいと思うよ」
「所で艦長――」
「こぉら、無視するな〜」
下から聞こえる補佐の声をさらりと受け流して話を続ける。こういう時は話に乗ったら負けと相場は決まっている。
「エイミィとは今もいいコンビ止まり……はぁ、もう少し積極的になった方がいいと思うの」
「だから母さん……」
「母さん心配なのよ。我が息子が仕事一筋の仕事馬鹿にならないかって」
僕の意見は無視されているのこの際措いておくことにする。けど、いくら暇だからってそんな話題持ち出さなくたっていいじゃないか。
「もしかしてクロノ君、フェイトちゃんのほうが好み?」
「そ、そんなわけないだろ!」
ああ、人を弄るのは大概にしてくれエイミィ。もしかしたらそう遠くない未来に妹になるかもしれない相手に恋愛感情なんて持つことなんて出来るわけがない。
長い付き合いだけどそういうことは僕だけにしてくれよ。そう心の中で忠告して再度モニターに目をやった。
「おはようございます」
ドアがスライドする音と共に透き通った声が僕の耳に心地よく響いた。
「ああ、おはようフェイト」
「おはよう、クロノ、リンディ提督」
「ええ、おはよう」
艶やかな金髪を揺らしながら入ってきたのは我らがアースラが誇る嘱託魔導師フェイト・テスタロッサ。今風に言えば期待のルーキーと言う所だ。 <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:27:45 ID:O2a8KN//<>
「おっはよー! フェイトちゃん」
「うん、エイミィおはよう」
艦橋に来たフェイトの日課はまずここにいる職員全員との挨拶だ。僕や母さんに挨拶をすると下にいるエイミィやランディ、アレックスといった具合に一人一人挨拶をしていく。
そうやって全員との朝の恒例行事を終えると戻ってくるのだ。
「それにしても全員と面と向かって挨拶するなんて律儀というのかフェイトらしいというのか」
「挨拶は大事だからね。やっぱり一日の始まりはみんな笑顔で始めたいと思うんだ」
「そうね、朝から機嫌悪いなんてこの艦には合わないものね」
うんうんと二度頷く母さんにはにかむフェイト。何気ない朝のひとコマだというのになぜここまで心が落ち着くのか。
もうこれがないと朝が始まらない気がしてきた僕を感じ、心の中で一人苦笑した。
「そういえばアルフはどうしたんだ?」
いつも隣にいる彼女がいないことに気づく。
「うん、なんか変な夢を見て気分がすっきりしないからって訓練室にいるみたい……」
「変な夢……?」
「きっと私が見た夢を一緒に感じたせいだと思う」
釈然としない顔でフェイトは続ける。確かに精神が繋がっていればフェイトの心の動きに影響を受けることもあるだろう。
「なるほどな……まぁ、その内やって来るさ。そろそろお腹空いた〜、って感じに」
「うん、そうだね」
夢の内容を聞くのは流石にエチケットに欠けているので無理には聞かない。無粋な真似をしては男としても未来の兄としても駄目だ。
なんだかすでに頭の中ではフェイトを妹として迎え入れている自分がいて少々呆れてくる。選択権は彼女にあるのに一体僕は何を考えているんだか。
一番弛んでいるのは僕なのかもしれない。
それなりに忙しく動く職員達を眺めながら何もしないで突っ立ってばかりの執務官。
「久しぶりに模擬線でもするか、フェイト」
「えっ?」
何かしなければならない。使命感というわけではないがやはり何かしないと僕としても立場が危うい気がしてきた。
「最近は実戦もしてないし、お互い魔導師として腕が鈍ったら有事の時に大変だからな」
「……うん、そうだね。私も頑張らなくちゃいけないし」 <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:29:09 ID:O2a8KN//<>
こくりと頷き僕の申し出をあっさり了承する。なんだかフェイトを出汁に使った気もすることはするのだがフェイトもやる気のようだしその点は目を瞑ってもらおう。
「じゃあさっそくやろうか」
「随分と張り切ってるみたいだな」
「もうすぐなのはたちに合えるから。あんまり弛んでちゃいけないからね」
「ああ、確か五日後だったな……」
ならばフェイトがその気なのもよく分かる。弛緩した自分など久方ぶりの再会にもってくる馬鹿者はそう滅多にいない。いい所を見せたいのは誰もが考える共通事項だ。
「だから今日は厳しくお願いします」
「言ったな……ならとことんまで付き合ってもらうぞ」
そうして最近思う。邂逅の時からは想像も出来ないくらいにフェイトは変わったという事実を。
誰が見たってフェイト・テスタロッサと言う人物がこの一年で大きく変化したこと明らかだ。それは成長であり、また過去との決別も意味しているのかもしれない。
今まで出会ってきた人たちの中でフェイトほど酷な境遇に置かれた者はいない。自身が代替物でなかったことに加え、母親に拒絶され、あまつさえ不良品呼ばわりされた事実。
九歳という年齢にはあまりに凄惨で残酷な仕打ち。いや、こんなことに年齢とかそういうものは関係ないだろう。
「私も今日は全力で行くから」
「ならあいつも呼べばよかったか……」
「大丈夫だよ。アースラの結界が持つうちに終わらせられればいいんだから」
「それは僕への挑戦と受け取っていいんだな」
考えるのはもうよそう。少なくとも今は過去なんて振り返っている時じゃない。今と未来、それだけ見つめていればいいんだ。
フェイトが笑顔だということ。その笑顔を温かく見守ってやることこそ僕に課せられた任務だ。
「よし、なら今日の1500時に訓練場に集合。それまでは互いに戦闘の準備をぬかりなく、だな」
「はい」
「うん、いい返事だ」
そうと決まればさっそく自室に篭ってS2Uの調製としゃれ込もう。
僕は踵を返す。高鳴る鼓動に口元が緩むのが抑えられない。模擬戦といえど戦闘という事に変わりはない。やるからにはどこぞの彼女ではないが全力全開だ。
それがまさか、皮肉にもこの準備が本当の戦闘に使われることになってしまうなんて誰が予期しえたのか。
本当に世界って奴は、いつだってこんなはずじゃないことばっかりだ。
* * *
<>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:30:15 ID:O2a8KN//<>
家に帰ってきてから夕食を食べて、お父さんやお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃんと今日の一日あったことをお話しして
「う〜ん……はぁ」
お風呂に入ってからわたしはベランダに出て夜風に身を浸している。
湯冷めしちゃうかもしれないけど今日は暖かい日だから大丈夫、かな。
「ミッドチルダもこんな星空なのかな……」
少し視線を上げればもうそこは星の海。小さな光がひしめき合って、本当に宝石箱をひっくり返したって言葉がピッタリの夜の空。
なんだかずっと見ていたら吸い込まれそうな気がして不思議な感覚に捕らわれる。
「そうだね……うん、これに負けないくらい綺麗な空だよ」
「ほんと?」
「これでも遺跡発掘が仕事だからね。他にもいろんな世界の星空を知ってるよ」
ちょっと自慢げにユーノくんが笑った。
「そうだ、夏休みに行ってみる?」
「ミッドチルダに?」
手すりの上のフェレットがこくりと頷いた。
「うん、僕やフェイト、他のみんなが生まれた世界をなのはに見てもらいたいから」
「うん! 絶対行く! 行ってみたい!」
断る理由なんてない。だってわたしにとってミッドチルダといったらあのアースラの中しかないのだ。みんなが生まれた世界を本当には見ていない。
ユーノくんがいいのならわたしは見てみたい。
「それなら今からいろいろと考えないとね。なのははどこか特に行きたい所とかある?」
「う〜んと……」
そう言われると正直困ってしまう。知識ゼロで名所も穴場もなにもかもわからないんだから。
でもいくつか行ってみたい場所はある。浮かべてみるとどんどん出てきてまた違う意味で困ってきた。
「えへへ、全部見て回りたいかな」
「はは、なのはらしいよ」
「そうだ、ユーノくんの部族の人は?」
「僕の部族? いつも流浪してるけど……そうだな、多分今ミッドに戻ってるかも」
「じゃあ、会ってみたいな……」
「また候補が増えちゃったね」
そう言ってユーノくんは笑った。つられてわたしも笑った。ほんとにどんどん増えてきちゃう。
「フェイトちゃんも一緒に行けるかな」
「きっと大丈夫だと思うよ。それにきっとリンディさんがどうにかしてくれるだろうし」
確かにそうかもしれない。リンディさんならどんな事情があっても二つ返事で賛成してくれそうだ。
まだまだ先の、夏休みの情景を思い浮かべながらわたしはしばらく星空を見つめていた。 <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:31:09 ID:O2a8KN//<>
「そろそろ、寝ようか」
「……えっ。あ、そうだね」
早寝早起きは大事。ユーノくんに促されてわたしはようやく視線を真っ直ぐに下ろした。視界には夜に染まった海が見えた。
「――?」
そうして唐突に、本当に唐突に星とは違う輝きがわたしの目に映った。
「なのは? どうしたの」
「今、海の方が光ったような気がしたんだけど……」
正確には水平線よりちょっと上。星の煌めきとは違う場違いな光が見えた……ような気がした。
「気のせいじゃないの? だって晴れてるし」
ユーノくんの言う通りだ。雷とかの光を見間違えるにしても今日はこんなに晴れているのだ。
もしかしたら飛行機の光だったかもしれない。でも飛行機はそんな低い所は飛ばない。
じゃあなんだろう。いつもは気のせいで片付けられたそれが今日だけはすごく気になってわたしは身を乗り出すようにしてもう一度その場所に目を凝らした。
「…………」
やっぱり気のせい? だけどそこに何か大切なことがあるようでわたしは目を離せなかった。
だから応えてくれた。
「――光った! 魔法の光……」
「ま、魔法!? そんな誰が」
ユーノくんには分からなかったみたい。でもわたしにははっきりとそれが見えた。
稲妻のような軌跡を描いた金色の光。わたしがよく知ってるあの子の魔法の色。
「ユーノくん!!」
「わかった、すぐに転送――行くよ!」
元の姿に戻りながらユーノくんが転送魔法を発動させる。
わたしの足元を照らす魔法の光。輝きに包まれながらわたしは胸元に光る紅玉を取り出す。
「レイジングハート! お願い!!」
『All right.Standby ready……』
「セット……アップ!!」
掲げた左手から溢れる桜色。パジャマはすぐに着慣れたバリアジャケットへと姿を変えた。
「座標固定! 転送!!」
光に包まれる何キロもある距離を一瞬で飛び越える。光が消えればもうそこはわたしがさっきまで見つめていた空の只中。
そして、きっとこれが始まりの合図だったんだと思う。
わたしやフェイトちゃん、アリサちゃんにすずかちゃん。わたしの世界を巻き込んだ新たな物語。
高町なのは二度目の日常と非日常を行き来する物語の始まり。 <>
176<>sage<>2006/04/26(水) 22:32:59 ID:O2a8KN//<> あ〜書く暇がない……
まずお詫び、結局遅くなってしまったこの第二話……ではない
少し文章が雑多かもと思われましたら遠慮なく言ってください、いつか修正します(マテ
今回は一話を三部構成にして書こうかなって思っております
ああ、一人称の書き分けが難しいorz
それと私の甘々にご感想下さりありがとうございます
4の422氏を見ていると自分ももう少しハード分を取り入れた方がいいのかこのままのスタイルで行くべきか
ただでさえエロ比率が低い身としてはいろいろ考える所があったり
結局、ハードは体質的に書けないんですが(ダメじゃん
>>6スレ480氏
元ネタは分かりませんが
なかなかにおもしろいものでした
>>640氏
はぁ、健気だなぁ
フェイトは将来いい女になりますね
はぁ、重ね重ね素晴らしい文が書ける人が羨ましい
>>さばかん氏
投下するときはもうすこし落ち着いてやりましょう
でも暗いなぁ……
>>4の422氏
どうすればここまでハードにできるのか
ちょっと頭の中のぞかせてください、参考にさせてもらいます(オイ
最後に一つ、STEPじゃアリサとすずかを魔法少女にすると公言していますが
皆さんは二人が魔法少女になったらどんなスタイルがいいでしょうか、自分の中ではほとんど形になっていますが
具体的には前にうpしたあの文です。どのくらいの人が読んでいたのわかりませんが
かなり前ですし、というかあのなのはVSアリサを少々改変してそのまま本編に流用しようとしてる私
GWが書き時ですね、鞭打って頑張ります <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 02:03:03 ID:bQiJu3Au<> 確か、デバイス名がバーサーカーの奴でしたっけ?
あれなら大歓迎ですねw <>
37564<>sage<>2006/04/27(木) 02:04:51 ID:t+5Vgeei<> 第6話「発見…追跡」
フェイトの怪我が完治して一週間が過ぎた。
学校が終わり途中でアリサとすずかと別れなのはとフェイトが帰路についていた。
因みにはやては管理局に用があり今日は休んでいた。
「…そしたらアリサちゃん隣の子とケンカを始めちゃって…」
「…アリサらしいと言えばアリサらしいね…」
二人は何時もと変わらぬ会話をし海岸沿いの通学路を歩いていた。
すると、
「ねえ、フェイトちゃん。お母さんがまた新作料理を作ったから一緒に食べない?」
なのはが、両親の経営している喫茶店兼洋菓子店で一緒にオヤツを食べないか聞いた。
しかし、隣のフェイトからは何も返答が無かった。
「?」
気になったなのはが隣を見ると一緒に歩いてる筈のフェイトは、
何時の間にか後方で立ち止まり海岸の方をジッと見ていた。
「フェイトちゃん、如何したの?」
なのはは直にフェイトに近付きそう聞いた。
「しっ、…あれを見て」
すると、フェイトはなのはに静かにするよう言うと海岸の方を指差した。
「う、うん」
なのはもフェイトが緊張してる事に気付きフェイトが指差した方を見た。
今の季節は5月の半ばであり何時もなら釣りをしてる人がいる程度。
時々バカップルや物好きな海水浴客ぐらいだった。
しかし、なのはの目に映ったのは釣り人でもバカップルでも気の早い海水浴客でも無かった。
古びた布を深く羽織ってる二人組みだった。海とは場違いな格好だった。
「フェイトちゃん…あれって…」
「…間違いないよ。あの時私が戦った相手だ」
フェイトは小さい声で、しかしはっきりとそう言った。
「た、大変!皆に知らせなきゃ」
すると、なのはが携帯電話を取り出しはやてやクロノ、ユーノに知らせた。
一方、フェイトは今すぐ飛び出して戦うか悩んでいた。
(今すぐ戦う?…駄目!今回はアルフが居ない。それに下手したらなのはにも危険が…)
フェイトは相手の力量と友の心配で飛び出すのを止めた。 <>
37564<>sage<>2006/04/27(木) 02:06:18 ID:t+5Vgeei<> それから、約1時間後、
「あれか…テスタロッサとその使い魔を倒した相手は…」
「見たとこそんな魔力は感じねえけどな」
なのはの知らせでこの場に、はやてとクロノにシグナム、ヴィータ、シャマル、
ザフィーラ、ユーノ、アルフが合流した。
更に念の為にとアースラも現在宇宙で待機していた。
「でも、油断するな。相手の魔力は未知数なんだ」
クロノはそう言って激を飛ばした。
因みに現在、彼等の格好は管理局の制服でも無くましてやバリアジャケットや騎士服でも無く、
いたって普通の私服だった。
それと言うのも、
『フェイトちゃんを退けた相手よ、戦うにしても交渉するにしても相手の情報を知るべきよ』
との、リンディ提督の言葉だった。
彼等はその言葉どおり取り合えず情報を得る為に物陰に隠れながら二人を追っていた。
しかし、傍から見れば8人+2匹(アルフとザフィーラ)の集団が隠れながら前進。
良くて探偵ゴッコ、悪く言えばストーカーを見るように道行く人から視線を浴びていた。
しかし、それ以上に目立っていたのはなのは達が追ってる布を羽織っている二人組みだった。
此処は砂漠地帯でも某イスラム教の市街地でも無い。日本の市街地である。
しかも、この時期は5月の半ばでありポカポカ陽気の日にわざわざ布を羽織っているのだから目立ってしょうがない。
道行く人は彼等を避けながら歩いていた。
「…それにしてもあいつ等、暑くないのかね…」
アルフがそう口にした。 <>
37564<>sage<>2006/04/27(木) 02:07:11 ID:t+5Vgeei<> それからも更に時間は過ぎ日が完全に暮れていた。
「はやて、腹減ったよ〜〜」
ヴィータは飽きたのか口を開いてはそう言った。
「…ほら肉まんとお茶や。今さっき買うて来たからこれで我慢せい」
すると、はやては先程コンビニで買ったと思われる肉まんとお茶のペットボトルをヴィータに渡した。
「うん、これで我慢する…」
すると、ヴィータははやてに貰った肉まんを頬張った。
ヴィータは正直コンビニの肉まんよりはやての手料理が食べたかったがこの状況では無理と判断し耐えた。
その分ヴィータは追っている二人組みを戦闘になったら真っ先にグラーフアイゼンで相手の頭をかち割ろうと決めていた。
それから少しして、
そして、二人組みは人気の無い公園で立ち止まった。
「如何したんだろ?こんな人気のない場所に来て」
「なんか、嫌な予感が…」
なのは達がそう言ってると、二人組みの一人が両腕を広げた。
「不味い!奴等転移する気だ!!」
「此処で逃がしたら不味い。艦長!」
『仕方ないわね。戦闘を許可します』
リンディがそういい終えると、
「よっしゃ!あいつ等ボコボコにしてやる!」
ヴィータはそう言うと封鎖領域……ベルカ式の結界を張った。 <>
ヘボ書きマン<>sage<>2006/04/27(木) 11:53:44 ID:W73f63MD<> >アリサとすずかを魔法少女にする
うあ。
すずか×ユーノ書こうとした矢先にこの発現とは。
・・・某所ですずかの話書いてる者ですので・・・
正体わかってもバラさないでくださいね?
関係ないけど今夜あたりレティのユーノ逆レイプでもやろうかと。
『プリズムの迷宮』考えてたら何故か思いつきました。
エグくはしないつもりですが・・・書く許可もらえます? <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 12:32:06 ID:uAXjxMuU<> 投下確認とかは要らんよ。出し惜しみだとか釣りだとかのイメージを不必要に与えてしまう可能性有るしね。
最低限の前置きがあればそれでいいと思うよ。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 13:31:59 ID:+sKZtccx<> >>293
このスレの1に、これが書いてあるからでしょ。
>>エロは無くても大丈夫。でも、特殊な嗜好の作品は投稿前に確認をお願いします。
だから投稿前に確認したと思われ。 <>
復讐するは我に有り 後編<>sage<>2006/04/27(木) 14:47:23 ID:T+rXnZt5<> 『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
シャマルの言葉に悲鳴を上げるリーゼ姉妹。
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
悲鳴を上げる二人。
「…なぁ」
ヴィータは頭に浮かんだ疑問を口にした。
「なんか、嬉しそうじゃねえか?」
『気のせいよ!!!』
「シャマル…お前な」
シグナムが軽く頭を抱えながら呻く。
「大丈夫。心配しなくてもわかってるわよリーダー…」
「本当か?」
その言葉に一縷の望みをこめ、シグナムはシャマルに聞き返した。
「ええ。さすがにヴィータちゃんは…悪いけど、今日のところは」
「いや、そうじゃなくて…」
「えええ!?なんでだよ!」
シャマルの言葉に不満の声をあげるヴィータ。
「だって、ヴィータちゃんにはまだ早いわよ」
「子ども扱いすんなよ!」
「じゃあ、赤ちゃんってどうやったら出来るか知ってる?」
基本である。
「うぇ?えーと…は、裸になって…抱き合ったり…その、き、キスしたり…」
顔を赤くし、先程までとはうって変わった小さな声で答えるヴィータに、シャマルが
さらに問いかける。
「他には?」
「ええ!?他になんかすんのか!?」
ヴィータ的にはその程度で、なんというか、かなりのレベルの話なのである。それ以上の事と
なると、もはや未知の領域どころか、MMRの出動を要請せねばならないほどミステリーゾーン!
「はいはい、ヴィータちゃんはオネムの時間ですよ〜」
無論、シャマル的にはお話にもならないレベルである。
「お、おい、シグナム!ほ、他っていったい何なんだ!?」
「………」
思わずシグナムに助けを求めるが、答えはない。
「し、シグナム?」
「ほらほら、シグナムも困ってるでしょ?」
抵抗するヴィータを部屋から出そうとした時、背後からシグナムの搾り出すような声がした。
「ち…違うのか!?」
<>
復讐するは我に有り 後編<>sage<>2006/04/27(木) 14:48:07 ID:T+rXnZt5<>
「というわけで、お子様二人には退場してもらいました!
さあ、いよいよ本日のメインイベントの始まりよ!」
『おおおお!!!』
一人盛り上がるシャマルと、やはり嬉しそうに歓声を上げるリーゼ姉妹。
「さあ、ザフィーラ!今こそ獣の本能を解放して、このメス猫達をめくるめく官能の世界に!」
『きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」』
ますます盛り上がる3人。
「蒼き狼らしく存分にオルドって!諸葛亮曰く、他にする事はないのですか!ってな感じで」
くるくる回ってからポーズをとって、ザフィーラを指差すくシャマル。しかし、
「……ザフィーラ?」
「…あったか」
物置で目的の物を見つけたザフィーラは、そのまま庭に出、木の強度を確認する。
「十分か…」
「ザフィーラぁぁぁぁぁ!!」
そこに、シャマルが飛び出してきた。
「もう、何やってるのよ!」
「準備だ…シャマル、時間を考えろ。大声は近所迷惑だ」
「あ、ごめんなさい…って、準備?それにそのロープは…ははーん
もう、意外とマニアックなんだから!」
一人納得するシャマルに、とりあえず今この場で終らそうか、そんな考えが頭に浮かぶが
二人の拘束の解き方を知らない事を思い出す。
<>
復讐するは我に有り 後編<>sage<>2006/04/27(木) 14:50:12 ID:T+rXnZt5<>
「おまたせ!今度こそ本当の本当に本番よ!」
『イェェェェェェェェェェェェェ!!!』
ザフィーラを引き連れたシャマルの言葉に、先程と同じようにを歓声を上げる二人。
「シャマル、拘束をといてやれ」
ザフィーラが淡々と告げる。
「そうね、せっかく貴方がやる気満々でロープなんてもってきたんだから…
で、どっちの方から相手をするの?」
「縛るなんて…やっぱり本質はワイルド(?)なのね…」
「いよっ!このエロ狼!」
二人の言葉を黙殺し、答える。
「二人ともだ」
「えええ!!2人一緒だなんて…わ、わかったわ。ザフィーラも色々たまってるのね…」
二人の拘束を解くシャマル。
「さ、好きなだけ、思うがままに蹂躙しちゃって…ってザフィーラ、何を!?」
おもむろに手に持ったロープで、シャマルを縛る。
「どどど、どういう事ザフィーラ?ま、まさか!駄目よザフィーラ、こんなのって!
あ、貴方の気持ちに気付かなかったのは悪かったけど、だからって…こんなのは…嫌…」
目を潤ませ、必死に訴えるシャマルに、やはり淡々と告げる。
「…お前の考えは間違っている」
「そんな!それじゃあ身体だけが目的なの!そんなのはもっと嫌よ!」
「…いつもやっている事だ」
その言葉にシャマルは凍りついた。
「お、お仕置き?」
無言で頷く。
「それはそれで嫌なんだけど…」
その言葉は華麗にスルーし、シャマルを外に連れ出そうとするザフィーラだったが、
「ちょっと、私達は!」
リーゼ姉妹が引き止めようとした。
「…すまなかった、やり過ぎないように気をつけるつもりだったが」
今までの発言は酔いが残っているせいと判断し、とりあえず謝ったのだが。
「そうじゃなくて。私達みたいなイケてる女の子を好きに出来る機会なんてそうないぞ!」
「そうそう、せっかくのチャンスなんだから…」
二人はザフィーラの予想通りというか、予想以上に腐っていた。
<>
復讐するは我に有り 後編<>sage<>2006/04/27(木) 14:52:03 ID:T+rXnZt5<>
「な〜にがイケてる女の子よ!貴方達が貧相だから私がお仕置きを受けるんじゃない!
ザフィーラに噛まれると凄く痛いのよ!血もいっぱい出るし!」
「貧相とはなんだ貧相とは!」
「あ〜ら…貧相なのは彼の方じゃないの?」
「…どーいう意味よ?」
「彼、実はモノが貧相で、それがバレるのが嫌なんじゃない?」
「な〜る、そういう事…」
「ふっふっふっ」
「な、何だよその笑いは…」
「………これぐらい」
「なんだ…そのぐらいなら別に」
「…通常状態でよ」
『マジで!?』
「ちょ、アンタ考え直して!」
「そ、そうよ。添え膳食わねばなんとやらって言うじゃない!」
「…………」
老人の朝は早いと言われる。
それはどうやら異なる世界をまたにかける、軸管理局で働いていたギル・グレアムにも
当てはまるようだ。
リビングに入ったグレアムは、その身に朝日を浴びる為にカーテンを開けた。
良い天気だ。
昇り始めた太陽、そして庭の木の緑が目に心地いい。
その木に自分の使い魔と、この家の主たる少女の家族が吊るされていた。
静かだ、聞こえるのは雀の鳴き声ぐらいのものである。
さわやかな朝といえよう。
一度カーテンを閉める。
「………」
心の中で10数え、再びカーテンを開く。
先程と同じ光景、吊るされた3人の女性が嫌でも目に入ってくる。
「グレアム殿…」
いつの間にか青き狼がリビングに入ってきていた。
「話せば長くな」
「すまなかったザフィーラ君!うちの娘たちが何を…いや、言わなくても良い!
君たちには本当に迷惑をかけてしまった。本当にすまない!」
「………」
ものすごい勢いで頭を下げ、必死で謝るギル・グレアム。
「苦労…なされているのですね…」
青き狼のその声に、グレアムは全てを悟った。
「…君も…か」
それ以上の言葉は要らない。
<>
92<>sage<>2006/04/27(木) 14:54:47 ID:T+rXnZt5<> はい、隣のシャ○さん第8話です
大神のやりすぎで、こんな駄文でも書くのが遅れてしまったのは内緒です。
わんこ好きにはたまらんね。
>>77氏
>185の『ケータイでライブ中継』というのを見て
「なのは、私を愛していると言って」
「な、何を…」
ズブッ
「何個目に(肛門が)裂けるかな?」
ズブズブズブズブ
「まって!愛します…」
「フハハハハ!聞いたユーノ?女の心変わりっておそろしいね!」
こんな事を思いついた俺は駄目かもしれません。
尻に七つの球がはいったフェレット………抜けよ。
>>176氏
俺には甘すぎる…おもわず醤油を静脈注射したくなりますな。
アリサとすずかの魔法少女化…
アリサ バズーカタイプのデバイス。
すずか 血液と融合し、身体能力を強化。発動後5分で毛細血管が破裂し、血涙を流す。
副作用として凶暴化と異常空腹。なお常人は発動10分で死ぬ。
>>640氏
そして貴方も十分甘いですがな。
>>6スレ480氏
おお、懐かしい。
そしてシグナムはやっぱりその役なんですね。
あとなのはさんは酒を飲むと大暴れするシスター役か!?
>>さばかん氏
レスが無いのは、ミスった事にショックを受けてるんだろうか…
誰にでも間違いはあるのですし、あまり気にしない方がいいですよ。
>>4の422氏
魔城ガッデム在住ですか?見事な外道ですね(褒め言葉)
救済エピローグ………見切った!
五感をわざと失うことによりセブンセンシズに目覚めるんだな!
では次はエロです。
残念ながらザフィーラ×シャマルでもリインフォースUでもないですが。
それはまた別の機会にということで。
…なんか別の方向に妄想が爆発してます。
<>
77<>sage<>2006/04/27(木) 15:24:23 ID:q2HPrJBT<> すいません、今度は嘔吐下痢(私が)
やっとパソコン前に復帰……。
死ぬかな、オレ。ずっと風邪やん。
>>299
あはははは それいいですね。
でも、ちょっと違う展開になるので、良くも悪くも。
とりあえず続き書かないと投下できないよオレ。orz <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 16:36:33 ID:514MP+uM<> ザフィーラがヴィータとりインUを遊園地へ
連れていってやるSS書いてください。
子供達に奮闘するパパ描写が読みたいです。 <>
ユーノ、襲われる(レティ編)<>sage<>2006/04/27(木) 19:07:14 ID:W73f63MD<> 「・・・っあ・・・・・あああああ・・・!!」
「すごいわ・・・もう7回目・・・なのに・・・っ」
「レティ、さ・・・」
「ほら、私のナカにもっと出してぇ!!・・・ユーノ君の赤ちゃん、産んであげるからあっ・・・もっと、もっと動いてぇっ!!」
「う、ああああ・・・・!!やめ・・・しめないでっ!!・・・う、ああああああああっ!!」
「出してっ!!全部出してぇっ!!奥にっ!!いっぱい・・・あっ・・・あはあああああああああああっ!!!」
「ふふふ・・・ノド渇いたでしょ?ジュース飲む?」
「・・・・・どうして・・・こんな・・・事・・・」
「『どうして』?説明する必要なんて無いでしょ?いつも頑張ってるユーノ君へのご褒美よ」
「・・・え?」
「書庫に朝から晩まで閉じ込められてるのに、文句も無しに頑張ってる可愛いアナタだもの。
これくらい役得くらいなきゃ可哀想だ、ってリンディと2人で決めたのよ」
「そんな・・・でも・・・いきなり・・・無理やりになんて・・・」
「だって、誘惑してるのに無視するんだもの・・・ちょっと傷ついたわ」
「・・・仕事中に・・・その、胸とか押し付けたり・・・背中に抱きつかれたりしたら・・・」
「意識してくれたんだ?ありがとうユーノ君♪」
今夜何度目になったか分からないディープキスで意識が遠くなる。
・・・そう。
今日、いきなりレティ提督に呼ばれて・・・
・・・襲われました。
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 19:14:33 ID:zFojxQr+<> 個人的にはアリサは補助・砲撃系で指揮官、すずかは近接系アタッカーってイメージかなあ <>
ユーノ、襲われる(レティ編)<>sage<>2006/04/27(木) 19:46:18 ID:W73f63MD<>
「食料庫の資料、ですか?」
「ええ。どうも係が落としちゃったらしくて・・・」
「よりにもよってココですか・・・」
もうすぐ遅めの昼食を食べようという時、珍しく、というか初めてレティ提督が書庫にやって来た。
・・・なんでよりにもよって無限書庫なんて場所に書類を忘れるんだろう。
頭弱いんじゃないだろうか?
「んー・・・無いなぁ・・・」
「無いわね・・・」
「あの、提督・・・」
「さん付けでいいわ。肩苦しいから。・・・無いわね〜」
にゅむっ
「!!!!」
「ねぇ、見つかった?」
「い、いえそのまだ・・・」
「お願いね。ユーノ君が頼りだから」
「は、はい」
事故、だよね。
そうに決まってる!!
レティさんの胸・・・柔らかかったな・・・
ってだからそういう思考はダメだってば自分!!
・・・とはいえ、この書庫で書類落として探すとなると・・・ため息や余計な思考もしたくなる。
「お昼、食べた?」
「いえ、まだです」
「そうなの・・・一緒に食べない?」
「え?はい、いいですよ」
「おごってあげる。今回の事の責任者は私だもの」
「でも、ユーノ君ってすごいわね。結界魔導士としても一流だし、無限書庫の責任者もちゃんとやれてる」
「・・・ちゃんとやれてるかボクとしてはあんまり自信ないですけど」
「それでも、すごいわ」
う・・・さっきの事故のせいでレティさんの胸に目が行く・・・
なんだかボタン外れてるし・・・
・・・ってだからそういう思考ストップ自分!!
ううう・・・情けない。 <>
ユーノ、襲われる(レティ編)<>sage<>2006/04/27(木) 20:20:26 ID:W73f63MD<> あれ・・・?
このコーヒー、なんだか変な味・・・
何だか目の前が暗・・・
「大成功〜〜♪ユーノ君、ゴメンなさい。さっきのコーヒーは強精剤と媚薬と睡眠薬たっぷりよ。
さぁ・・・お楽しみタイム始まりね・・・♪」
どさっ。
「さ・て・と♪ユーノ君の両手にリンディ特製のバインドをつけて、と。うん、後は目が覚めるのを待つだけ。
・・・ああ、ユーノ君食べちゃいたいわ・・・ちょっとだけ味見させてもらいましょ」
ぴちゃっ。
ぴちゃぴちゃ・・・
「んっ・・・上着、邪魔ね・・・。あら、ユーノ君の胸とお腹キレイね・・・こっちも味見させてもらうわ。
下は後のお楽しみね」
「ん・・・んん・・・」
「寝ながら喘いでる・・・フフッ。起きたらもっと可愛い声が聞けるのね」
「ん・・・・?」
何か、くすぐったい。何だろう?
お腹から胸へヌルヌルした感覚が上がってくる。
「・・・え?」
「れろ・・・あ、おはよう。ユーノ君」
「・・・あ、はいおはようございます・・・・?」
頭と身体が熱くてボーっとする・・・
「レティさん・・・何・・・やってるんですか?」
「ユーノ君を襲ってるのよ♪」
え?襲ってる・・・?
・・・どういう事?
・・・・・・・・・・・・・・・その、つまり・・・・
「や、ダメですよ!!・・・な、なんでボク拘束されてるんですか!?」
「だって、逃げちゃうじゃない。あ、そうだ。ユーノ君、こういうの、好き?」
そう言うと、レティさんはいきなり服を脱ぎだして・・・下着も脱いで・・・ボクに馬乗りになった。
「どう、私の胸?大きいでしょ?・・・ほら、触って?」
ボクの腕は言葉に逆らえず、レティさんの胸へと伸びた。
「あ・・・」
「やわらかいでしょ?ホラ、遠慮しないの。あ・・・あっ・・・!」
「ダメですよこんなの!!」
あ・・・うう・・・でも、胸から返ってくる弾力が・・・
すごくいい匂いがするし・・・
「女の方から誘ってるんだから遠慮しない。ほら、乳首も。・・・あ、ユーノ君って初めて?」
「・・・・そうですよ」
「怒らないで。そう・・・じゃあ全部教えてあげるわ」
<>
ユーノ、襲われる(レティ編)<>sage<>2006/04/27(木) 20:52:11 ID:W73f63MD<> 教えるって・・・?
疑問に思った途端、いきなり唇が塞がれた。
女のヒトの匂いでむせそうになる。
口の中にレティさんの舌が入ってきて、ボクの舌を捕まえて絡み付いてきた。
頭はレティさんの両手で抱え込まれてて逃げられない。
息が苦しくなって、意識が遠のいていく。
・・・それなのに、レティさんは離すどころか更にのしかかってきてボクを押さえ込む。
ふと、視線が重なる。
気を良くしたのか、彼女の舌がボクの舌を自分の口の中へと引きずり込む。
本気で、食べられるような錯覚。
・・・そこまでを感じたところで、やっと開放された。
「初めてのオトナのキス、どうだった?」
妖しいというか妖艶というのか・・・言葉は良く分からないけれど、逃げられないことだけは分かった。
「興奮してくれてるみたいね・・・嬉しいわ」
・・・・気がついたらボクは裸にされていた。
下半身のモノは情けないことに完全に大きくなっていて・・・
「大きいわね・・・オトナの男よりもずっと。ユーノ君のモノ・・・いただきまーす♪はむっ♪」
「うあっ!?」
「ん・・・じゅるっ・・・ちゅっ・・・うん、皮も剥いてあげる。痛かったら言ってね?」
いきなり咥えられて、両手で掴まれているボクのモノは元通りにはなりたくなさそうだった。
「ほら、剥けてきた・・・。ココ、すごい・・・ねえ、ユーノ君、胸と口、どっちが好き?」
「・・・え?」
「分からないわよね。じゃあ、口からね・・・んっ」
「くああっ!?ダメです!!汚いですよ!!」
舌が絡み付いて、摩り上げてくる。
引き剥がしたいけど、身体は動いてくれない。
「汚くなんて・・・・じゅるっ・・・・ないわ。・・・ユーノ君、気持ちいいのね。
ホラ、先からよだれ出ちゃってる・・・美味しい・・・もっと頂戴・・・」
「何言って・・・うあああああ!?や、やめ・・・レティさんやめ・・・・っ!!」
言い終わらないうちに、さっきとは比べ物にならない刺激が襲ってくる。
身体中が熱くていう事を聞かない。
ボクのモノが熱くなって・・・やけどしそうな錯覚さえする。
「うあ・・・何か・・・出・・・出ちゃっ・・・・・!!」
「じゅる・・・・・んっ・・・ぷは・・・いいわ、いっぱい出させてあげる・・・!!」
「うああっ!!やめて・・・!!なんか・・・出ちゃいますっ!!!」
意識が、真っ白になって吹き飛んだ。 <>
ヘボ書きマン <>sage<>2006/04/27(木) 20:57:23 ID:W73f63MD<>
今日の分しゅーりょーです。
・・・生まれて初めてエロSS書いたよ。
うう、やっぱり他の人と比べると全然だなぁ・・・。
精進せねば。アドバイスありましたらご教授願います。
魔法少女の話ですが・・・
それ、アリサもすずかも魔法少女である必要ないような。
特にすずかは強化服みたいな物で十分戦えるんではないかと自分は思いますが・・・ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 22:16:42 ID:JATts41k<> >>307GJっ!
とりあえず一言。メモ帳に一端書いたものをコピペして投下した方が良いかも <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:37:41 ID:cpnLgH/l<>
こんばんわ。4の422です。
昨日ちょっとごたごたあってネット繋げなかったー
遅れたけど”散ル明日”の救済エピローグです。
鬼畜上等という前向き(wな方は、以下7発言はスルーにてお願いします。
(どのみち大した内容ではないです、エロもないし、ギャグも半端だし)
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:49:19 ID:cpnLgH/l<>
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日” Anather Epilogue
アースラ内無限書庫。
あまり知られてはないいがそこには司書達用の休憩室がある。個室になっており、仮眠
も取れる意外と豪華な作りの部屋だ。最もしばらく前まで無限書庫はただの倉庫に近い状
況になっており、ユーノ・スクライアが本腰を入れて無限書庫の蔵書の整理を始めるまで
存在を知らぬ者の方が多かったくらいの部屋であった。ゆえにか書庫の整理に人が入るよ
うになったとはいえ利用者はほとんどいない。実質ユーノの私室に近い状態になっていた。
その部屋で小さなモニターを見つめる2人。
モニターには一人の美しい少女−高町なのは−が普段からは想像もつかぬあられもない
姿で触手の群れに陵辱される姿がDVDの鮮明な映像で映し出されていた。
「・・・で、何が言いたい、こんなもの僕に見せて。というか一体なんだこれは、なのは
がなんでこんないかがわしい物に出ているんだ」
その内が1人。クロノ・ハラウオンが隣に座るユーノ・スクライアに何だこれはの視線
を向けていた。
「まぁ、そう怖い顔しないでさ。なのはにしか見えないだろうけど、勿論これはなのはじゃ
ないよ」
「?なんだって?どうみてもなのはにしか見えないぞ?そっくりさんか?」
「そうじゃない、これだよ」
言ってユーノは傍らから一冊の本をクロノに差し出す。
「なんだこれは?・・・変幻の・・・書?」
「蔵書の整理中に見つけたんだ。昔の魔道書だよ」
「魔道書・・・?」
ぱらぱらとページをめくるクロノ。
「・・・描かれし物の姿を自在に変化させる・・・なんだこれは?幻術の類か?」
「まぁ似たようなものだね。絵に描かれた人の姿を変えたりできる魔法なんだ。そして凄
いのは絵を入れ替えるだけじゃなくて、録画媒体なんかだと音声なんかまで完全その対象
のものに変えることができるんだよ」
「そんなもので一体・・・っ?!?!ま、まさかお前っ!!」
驚くクロノににやりと笑うユーノ。
「ご名答、かな。エイミィさん経由でなのは達の世界で売られている大人向けの映像媒体
を手に入れてね。それにこう、ちょちょっとこの魔法をかけたんだ。で、出来上がったの
がこれってわけ」
言ってユーノは未だ痴態を繰り広げるモニター内のなのはを指差す。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:50:02 ID:cpnLgH/l<>
「おっ!お前!そんなことしていいと思ってるのか!!!なのは達に知られたらっ!!」
「まぁまぁまぁまぁ」
と、今にもくってかかりそうなクロノの肩をぽんぽんと叩くユーノ。
「ほら、あーゆー性格のなのはだし、まぁ、ほら、これくらいは、ね」
「・・・君はもう少し真面目なやつだと思っていたんだが・・・少し失望したぞ」
「僕だって健全な男子さ、そりゃ性欲だってあるさ」
へへん、と言い放つユーノ。
「そんなことで胸をはられてもな・・・で、まぁ君個人の欲望はこのさいどうでもいい、
何しに僕を呼んだんだ」
本題だ、とでも言うようにクロノは言い放つ。
「そう怒るなよ。僕だけ楽しむのは悪いかなと思ってわざわざ呼んだんじゃないか」
「ぼっ!僕はべっ!別になのはのこんなもの見たくはないっ!!も、もう帰るぞっ!!」
顔を真っ赤にして立ち上がるクロノをまたもやまぁまぁと座らせるユーノ。
「違うんだよ、まぁ、話を聞いてくれ」
「何が違うっ!こんなもの!」
「ここにもう1枚違うのがあるんだ。なのは達の世界じゃアダルトビデオって言うらしい。
あ、ビデオじゃなくてDVDって言うんだったかな、この円盤媒体は、っと、これも勿論
エイミィさんからもらったんだけどね」
言ってユーノはまたも傍らから薄いプラスチックケースを取り出す。
そのパッケージにはでかでかと
『禁断の愛シリーズ VOL.3 お兄ちゃんもう私びしょびしょー』
などとどー見ても頭の悪そぉーなタイトルが書かれていた。
「これと、これ、君に貸してあげるよ」
と、ユーノはそのDVDと先ほどの変幻の書をクロノに差し出す。
「なっ!なんで僕がこんなもの!!ばっ馬鹿にするな!それに僕はなのはにそんな感情は
持ってない!君がやれ!君が!!」
言ってそれを突っぱねようとするクロノ。
「やだなぁ、なにもなのはを、なんて言ってないだろ。それにこの魔法ね、変化させる対
象の相手を知っていれば知っているほどより完璧に変化させることができるんだよ。だか
ら君がこれをなのはに変えようとしても、悪いけど今見てるこっちほどいい出来にはなら
ないと思うよ」
「・・・どういう・・意味だ?」
「だーから、フェイトに変えればいいんだよ、この娘を」
いい加減気付け、とばかりにパッケージの娘を指差してユーノが言う。
「んなっ!!!!!!!!」
何をっ!と言わんばかりにクロノが後ずさる。
「君がやれば僕のこれくらいのレベルのものが、いや、もしかしたらそれ以上のものが出
来上がると思うんだー、けっこう凄いと思うよ、どう?」
「どっ!!どうじゃないだろ!な何言ってる!!ぼぼぼっ!僕がそそっ、そんなっ!!」
「どもってるぞ、落ち着けよ」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:50:34 ID:cpnLgH/l<>
「落ち着いてるっ!!!いらんっ!そんなもの興味はないっ!帰るぞっ!!」
どかどかと足を鳴らしてドアに向かうクロノ。
「あーわかったわかった、じゃぁこうしよう」
「何だ!まだなんかあるのかっ!!」
いいかげんにしろ、と振り向くクロノ。
「とりあえずさ、この変幻の書、こないだ見つけてまだ正式に書庫登録してないんだ」
「なに?」
「だから、手続きがあるから君に申請しようと思ってたんだよ。で、内容を判断するため
に今君に預ける、これならこの本を持っていってくれるだろ?」
「・・・ま、まぁ・・・正式な手続きだな、も、問題はないぞ」
「オッケー、んじゃ、これ、はい」
魔道書を手渡すユーノ。
「で、こっちなんだけど・・・」
DVDをひらひらさせるユーノ。
「そっちはいらないぞっ!!!誰がそんなものっ!」
「うん、君の言う通りだ、実は僕もエイミィさんから無理やり渡されて困ってたんだよね。
やー困った困った」
「何?」
180度変わった態度に顔をしかめるクロノ。
「で、だ、非常に悪いとは思う、うん、思うんだけど、さ。これ、エイミィさんに返して
おいてくれない?持っていくの恥ずかしいんだよね、あははは」
「恥ずかしいと思うなら僕にやらせるなよ!」
「まぁまぁまぁ、君ならこう上司としての立場でエイミィさんに渡せるじゃないか、こん
なものあいつに渡すな、風紀が乱れる、とか言ってさ」
「・・・む・・・まぁ、そ、それは・・・」
「だろ!頼むよー、エイミィさんにびしっ、と言ってやってくれ、な!びしっ!と」
クロノの肩を抱き、反対の手でクロノの胸元にDVDを押し付けるユーノ。
「だっ、抱きつくな!わ、わかった!返しておいてやるから!」
DVDをもぎ取るとユーノの腕を振り払うクロノ。
「オッケー、悪いねー、じゃぁ頼むよー」
「あ、あくまで返すんだからな!別に見ようなんて思ってないぞ!!勘違いするなよ!」
「わかってる、わかってる、だーいじょぶだって!」
へらへらと手をふるユーノ。
「じゃ、じゃぁもう行くぞ!」
「はいはい、悪かったね、わざわざ呼びつけたりしてさ」
「まったく・・・」
踵を返しドアを開けるクロノ。
「あ、そうそう」
「何だ、まだ何かあるのか、あとは自分で勝手にやれよ」
顔だけ振り返るクロノ。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:52:10 ID:cpnLgH/l<>
「エイミィさんには別に君がちゃんと返したかなんて聞かないから安心してよ。魔道書の
手続きも忙しい君だから当分先になるだろうし、気長に待ってるよ」
「うっ!うるさいっ!!」
真っ赤な顔でドアを力いっぱい叩きつけ。クロノは部屋から出て行った。
閉められたドアを見ながらユーノは満足そうに頷く。
「よしよし、これでフェイトのも出来上がったな。今度ははやてのも考えてみるかな。ザ
フィーラはクロノみたいにはいかないだろうけど、シャマルさんとかなら結構うまくいく
かもしれないぞ」
暗躍の輪は広がる。
次の日、急遽休暇を申請したクロノの姿が海鳴ショッピングモールにあった。
「やはり音質と画質は捨てがたい、ホームサラウンドシステムコンポにDVDプレイヤー
がベストか・・・・・・いやっ、万が一見つかる危険性を考慮すると隠密性に優れたポータブル
DVDプレイヤーの方が・・・・・・いや、部屋に結界を張ればいきなりドアを開けられたくら
いではバレることはないか・・・・・・いやいやまてよ、そんな結界なんか張ったらよけいに怪
しまれてしまうじゃないか・・・・・・」
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日”
Anather Epilogue 〜 巻ノ終 〜
んでもってさらに後日談。
「で、だ、色々バリエーションも含めて、なのは、フェイト、はやてのビデオがこれだけ
集まったわけだけども」
「悪くはなかったな、うん。まぁ、君もたまには役に立つってことだな」
「はやてちゃんが街の中で裸になるやつ最高だったわぁー、あの恥ずかしくて真っ赤になっ
て泣きそうな顔といったら、ん〜〜〜もう、きゃー!」
首謀者ユーノを含め、クロノ、シャマルが、無限書庫の休憩室に雁首そろえていた。
3人はごそっ、と詰まれたDVD、その数50本は下らないであろう、を前に、今後の対
策を練っていた。そりゃもう、黒さ爆発の。
「ノーマルな物からレイプ物にコスプレ物に露出物にレズ物に痴漢物に、と、まぁ、まだ
まだあるけど大体のとこはやり尽くした、と、思う、どうだろう?」
「そうねー、相手の男をクロノ君とかユーノ君に変えるやつもやっちゃったしねー」
「あれは正直恥ずかしい、もう止めてくれよ」
「そんなこと言って、自分とフェイトのやつは真っ先に持っていって2週間ほど独り占め
だったじゃないか」
「はやてちゃんとのやつも10日以上は帰ってこなかったわよねー」
「う、うるさいっ、いちいちそんなこと覚えてるなよ!」
「はいはいっと。さて、とりあえず今までやらなかったことに今度は挑戦してみようと思
うんだけど、どうだろうか?」
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:52:56 ID:cpnLgH/l<>
「よし、では皆準備はいいね。いっせーの、でいくよ」
「おうっ!」
「まかせてっ!」
3人がDVDに手をかざす。
「ではいざ、最後の桃源郷へむけて!、いっせーの・・・」
「「「せっ!」」」
怪しく輝く虹色の光がDVDを包み込む。
・・・時間にして約10秒ほど。欲望の光は収まり、DVDは銀色の盤面を取り戻した。
「よし・・・出来た・・・かな?」
「う、うむ・・・」
「3人一緒にやるなんて初めてだったけど大丈夫なのかしら・・・」
あれだけ欲望の限りを尽くしておいていざ最後となると、微妙な緊張感がゆえ3人とも
DVDに触れれずにいた。
「よし・・・確認だ・・・さ、3人で鑑賞会といこうじゃないか」
「む・・・そ、そうだな、よし、み、見てやろうじゃないか」
「ど、どきどきしますー・・・」
ユーノはやや震える手でDVDをデッキにセットする。
「いいね、行くよ?」
「う、うむ」
「なんだかちょっと怖いー、で、でも見たいー」
いまだ震える手でユーノはリモコンを取り、プレイボタンに手をかける。
「す、スタートっ!!」
軽い電子音と共にDVDがその秘められた映像をモニターに映し出す。
3人娘うんたらかんたらのタイトルがででん、と表示され、画面が暗転した後、3人の
少女の姿が映し出された。
「こんにちわー。なのはですっ!!」と、セーラー服姿のなのは。
「フェイトですっ!」と、体操服(にブルマ)姿のフェイト。
「はやてですー」と、スクール水着姿のはやて。
画面の中の3人はモニター越しに欲望3人集に笑顔を送る。そして3人が同時にくるり、
と1回転すると、いきなり3人の服が消えうせ、素っ裸になる。
「「「私達、今日、大人になりますっ!!」」」
「なっ!なのはーーー!!!!」
「うぉーー!フェイトーーー!!」
「いやーん!はやてちゃーーーん!!」
鼻息も荒く3人はモニターに殺到する。欲望の最終劇の幕が切って落とされた。
その数分前・・・
「あれ?フェイトちゃん」
「あ、なのは、どしたのこんなとこで」
無限書庫の前でなのはとフェイトはばったりと出くわす。
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:53:38 ID:cpnLgH/l<>
「うん、ユーノ君に用事があって」
「そっか。何、またデート?」
とたん、なのはの頬がかっと赤くなる。
「やっ、やだ、フェイトちゃん、ち、違うよー、ユーノ君最近映画よく見てるみたいだか
ら、その、あ、明日どうかな、って思っただけだよ」
「ふーん、そっかー、映画かー、へー、そっかー・・・・・・・2人で?」
納得したようなそぶりで核心を突くフェイト。
「えっ、やっ!ちっ、違うの!そのっ!そ、そ、そう、エイミィさんに、そのっチケット、
そう、映画の券貰ったの!だ、だからせっかくだから一緒にって!その、だから・・・」
面白いくらいあたふたとうろたえるなのは。
「ふふっ、なのは、わかってるからちょっと落ち着いて」
「うぅー・・・フェイトちゃんのいぢわるぅ・・・」
「ごめんごめん、もう言わないよ。んー、でもいいなぁ、なのははデートかぁ」
「うー、違うって・・・いやでもその違わなくて・・・その・・・」
ごにょごにょと尻すぼみになるなのは。
「うーん、私もクロノ誘っちゃおうかなー」
「フェイトちゃんはクロノ君に用事?」
「うん、艦長からことづて頼まれたの。多分ここにいるかなと思って」
「あー、そういえば最近クロノ君とユーノ君よく一緒にいるよねぇ、新しい映画とか言っ
てたけどクロノ君も映画好きなのかな?」
「それとシャマルもなー」
と、唐突に話に割って入るはやて。
「あれ、はやてちゃん」
「やほー、なのはちゃんにフェイトちゃん」
「はやてはシャマルさんを?」
「そ、今日の夕飯のことでな、シャマルに用があったんやけど、最近あの3人いーっつも
一緒なんよ。で、ここに来た、というわけや」
「シャマルさんも映画好きだったんだー・・・あんまりイメージないね」
「せやろ?前も別に全然そんなの見ーひんかったんになー」
「まぁ、3人ともここ多分ここに居るだろうからみんなで行こう」
「せやね」
「うん、そうしよー。おっじゃましまーす」
フェイトの言葉に最もここに来慣れているなのはが書庫のドアを開ける。
「3人一緒だろうからユーノの部屋かな、やっぱり」
「んー、きっとせやろ」
「あ、なんか声聞こえるね、そうみたい」
3人は悪魔の聖域へと足を進める。
「ユーノくーん、明日なんだ・・・け・・・」
「クロノ。艦長・・・が・・・」
「シャマルー、夕飯なんやけ・・・ど・・・」
2分後、アースラから無限書庫の待機室は綺麗さっぱり跡形もなく完膚なきまでに消
し飛んだ。
〜 魔法少女リリカルなのは 〜 ”散ル明日”
Anather Epilogue 〜 巻ノ完 〜
<>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/27(木) 22:56:51 ID:cpnLgH/l<>
以上っす。
最初の1レス分で事足りるものが7倍の容量使ってるし orz
でわ次は「もう一人の私へ・・・」の続きが上げられる・・・といいな・・・
以下レス返し。亀レスも含みますがご容赦を
>>195
> エッ、このジュースはやっぱり エイミィさんが飲むの?
おそらくアースラ内の自販機で売られてるかとw
>>204
640さん
変わりゆく絆。佳境ですね、GJです。
フェイトはええ娘です。頼むから嫁(略
徹底的にイタチ野郎には責任とらせたってくださいw
なのはちゃん作者は現在ボルヴィック(ミネラルウォーター)でバルディッシュを
作っている、とのことです、うひゃ
>>176さん
糖度200%並びに第二話もとい1話−B乙です。
とりあえず裸エプロンは正義ですね。ということでキッチン第2弾、第3弾をお願いしますw
>4の422氏を見ていると自分ももう少しハード分を取り入れた方がいいのかこのままのスタイルで行くべきか
あなたは知らない。元々”散ル明日”は激甘物語(予定)だったことを。
ラブが書きたかったのにギャグになったり、甘エロが書きたかったのに鬼畜ハードになったり
してしまう私なのですよ。参考なんかにすると泣きを見ますw
あと私の頭の中を覗いた日には、すっぽんぽんのフェイト(orリニスor美由希orリインU)が、
バルディッシュ(旧)を股間に埋めて「ああっ!これがシーリングフォームをも上回る最強形態、
アダルトフォームなのねー!」と叫んで腰振ってる映像くらいしか出てこないでしょう。
>>280
> もう最高です。まだ269の途中だけど・・
申し訳ありませんでした、無駄に長いの上げてしまって(^^;)
>>299
92さん
犬神いいなぁ、PS2持ってないけど (論外orz
とりあえず最初から最後まで縛られっぱなしのリーゼ*2萌えw
>五感をわざと失うことによりセブンセンシズに目覚めるんだな!
そんな小宇宙に目覚めそうな高尚な文章、私が書けるわけありませんがな
あと魔城ガッデムって何ですか。まさかカウンタックの人のソードブレイカーのことじゃ・・・
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/27(木) 23:36:45 ID:LmnPAVy5<> >4の422氏
僧北か!www
今までの展開とギャグのギャップが、ユーノがやけに強気だしw
うっかりスルーしかけましたわ。いい笑いをありがとう! <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/04/28(金) 00:00:23 ID:OkcZvAJi<> うわしまったぁー!! 313と314の間が抜けましたーーー!!ごめんなさい!!
↓を間に入れてくださいーーーーー!!
−−−−−−−−−−−−− ここから −−−−−−−−−−−−−−−−
「何か新しいシチュエーションでもあったか?君が言った通り大体のことはやったつもり
だが・・・」
「そうねー、でも正直これ以上増えてもあんまり変わらないかもしれないわねー」
ユーノの提案に残りの2人はうーん、と腕組みする。
「うん、確かにね。それに物の数も増えてきたし、これ以上になると隠し場所の問題や、
万が一主演者の誰か1人にでも見つかったら3人とも身の破滅だ」
ユーノの言葉に、クロノはフェイトに消し炭にされる自分を、シャマルは石像にされ、
八神家の庭に置物にされる自分を想像し身震いする。
「そ・・れは・・・確かにマズイ・・・な」
「はやてちゃん・・・怒ったら怖いですし・・・」
「僕だってなのはにスターライトブレイカーの的にされたくはないからね。そこで残念だ
けどそろそろこの会も終了にしようと思う。最後の集大成をもって」
「「集大成?」」
「ふっふっふ、これだっ!!!」
2人の声にユーノは1本のDVDを2人の前にどかん、と取り出す。
「「こっ!!!これはっ!!!!!!!」」
『3人娘大人への挑戦。3対30のくんずほぐれつ絶頂天国111連発』
どこからどう見ても何か間違っているとしか思えないそのタイトルに、2人は爛々と目
を輝かせる。
「この手があったか!!!!!」
「どうして気付かなかったのかしらっ!!ユーノ君偉いわっ!!!」
「どうだい、締めくくりには相応しい作品だと思わないか?」
「うむ、依存なしだ」
「右に同じくー」
はいはーいと手を上げるシャマルや腕組みしてうんうんと頷くクロノに、誇らしげな顔
のユーノ。
「よし、時間も惜しい、まず1回見て内容の確認だ、その後3人で一斉に変幻の魔法をか
ける。異存はないね?」
「勿論だっ!」
「イエッサーですっ隊長!」
「よしっ!」
言ってユーノはそそくさとDVDをデッキにセットし、リモコンのプレイボタンを押す。
普段の真面目、堅物、清楚のイメージをかなぐり捨て、3人は、げひひひとスケベ親父
のような笑みを浮かべながらモニターに見入った。
1時間45分後・・・
モニターの「THE END」の表示を確認し、ユーノがDVDをデッキから取り出す。
そして3人でそのDVDを囲んだ。
「ふむ、そのまま見てもなかなかいいじゃないか、素材としては申し分ないな」
「このショートカットの娘をはやてちゃんにするわー、ああっ!!楽しすぎて倒れそうっ」
「じゃぁこっちの眼鏡の娘をなのはにしよう。ロングヘアーのこの娘がフェイトで問題ない
な、クロノ?」
「異存ない、元々そのつもりだった」
−−−−−−−−−−−−− ここまで −−−−−−−−−−−−−−−−
549さん、ごめんなさい、保管庫に登録の際に編集お願いします orz
>>318
今までの展開とギャグのギャップが、ユーノがやけに強気だしw
そりゃ僕だって性欲くらい、へへんっw <>
549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:35:05 ID:aiqJ1ORM<>
去年の夏頃に書いたお話の続きです。
本当は前後編だったのですが、長くなったので上中下にしました。
前の話はこちら。
http://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/01_549/01_04a.html
魔法の暴走で体が入れ替わってしまったユーノとなのはは、
トイレの問題から妙な気分になってフェラチオをしてしまう。
さてさて、二人はいったいどうなってしまうのか?
全部で10レス、約19KB。
<>
(1/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:35:49 ID:aiqJ1ORM<> 淫獣少年えろえろユーノ(4)
第十三.五話 「なのはなのはなのはなの?(中) 暴走編」
(何てことしちゃったんだろう)
頭を抱えたままベッドに横になって、大きなため息をつく。
すんだことは仕方ないけど、このまま寝ちゃって何もかも忘
れたい。そうはいかないけど。
ちゃんとゆすいでないから口の中は僕の精液でネバネバし
てる。途中で吐き出したから半分位は顔にかかったけど、最
初のは思わず飲み込んじゃったし。飲んじゃったんだよな、
自分の、初めてのを。いや、正確にはなのはの体に飲ませて
しまったのか。好きな人に飲んでもらうのはどうのこうのっ
て聞いたことはあるけど、中身は自分だし、出した方はなの
はだし。
なのははなのはでとても気持ち良さそうだったけど。腰が
抜けて動けなくなるなんて。射精ってそんなにすごいのか。
それとも初めてだからか、中がなのはだからか。男と女は違
うだろうし、なのははまだ九歳なんだし。
(なのに何てことをしちゃったのかな)
なのはの体とは言え、なのはにじっと見られて。僕の身体
も中はなのはなのに、あんなに大きくなって。僕もなのはも、
変な気分になっちゃって。やっぱり、入れ替わったせいなの
かな。
「……ユーノ君」
気が付くと目の前に僕の顔があって、じっと僕を見下ろし
ていて。鏡を見ているようで、でも中にいるのはなのはで。
そう思うと、人の姿でこんなに顔を近づけることはないから、
胸がドキドキしちゃって。
「なのは、もう大丈夫?」
「うん……えと」
少し顔を赤らめて、目が合わないように瞳がキョロキョロ
と動いて。どう話を切り出したらいいか悩んでいるようで。
もしかしてトイレかな。なのは自身はおしっこしてないし、
男がどうするのかやってみたそうだったし。
「もし」
「あの」
二人して話しだして、二人して口を閉じて。でも勢いがあっ
たのはなのはの方で。 <>
(2/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:36:35 ID:aiqJ1ORM<> 「お、男の子って、すごいんだね。わたし、知らなかった」
なのはの瞳には、恥ずかしさの中にも好奇心の光がキラキ
ラと輝いていて。僕と出会って、魔法で空を飛べるようになっ
た頃のように。
女の子には無いものが、大きくなったり、触ると気持ち良
かったり、挙句の果てに白いものが飛び出たり。それは女の
子にとって未知で不思議なことばかりだと思うから、興味を
そそられるのはよく分かる。それは、僕もそうだから。
「女の子もすごいと思うよ。それは当たり前のことなのかも
ね。自分以外になることなんて、まともに魔法を使っても難
しいことだから」
僕となのはの間に起こったことは、単に全ての感覚が互い
に入れ替わっただけとは思えない。学者の端くれとしては言っ
てはいけないことだけど、そう、僕は魂が入れ替わってしまっ
たんだと思う。
使い魔のような疑似生命体をつくる技術があっても、なの
はが思いの丈で友達になった金髪の少女の悲劇にしても、僕
らはまだ命や魂の存在について分からないことばかり。人を
操る魔法や変身する魔法はあっても、それじゃ今起きている
ことは説明し切れないし、何より魔力を消費していないし。
「ユーノ君はもう女の子のすごいのが分かったの?」
「……え?」
なのはは僕の上に覆いかぶさって、何かとてもよいアイデ
アを思いついたような満面な笑顔で。でもちょっとした悪戯
を思いついたようにも見え、自分の顔ながらこんな表情もす
るんだと不思議に思ったり。
どうしたら元に戻れるかと考えていた僕とは違い、僕の中
にいるなのはは何かとんでもないことを考えているようで。
「男の子と女の子はやっぱり違うんだろうけど、でも違って
いても同じようなことができると思うの」
「……あの、なのは?」
なのはの―僕の膝が、僕の―なのはの足を割って入って。
なのはの―僕の手が、ぼくの―なのはの太ももをニーソック
スの上からなでて。
とてつもなく悪い予感がして、外れてほしいと願っても、
得てしてこの手の予感は外れることがなくて。
「こんなすごいこと、わたしだけがして貰うのは悪いし、お
返しにユーノ君にもしてあげる。せっかく入れ替わっている
んだから、ね」
ちょっと荷物を持ってあげるとか、ほんのささいなことの
ような口ぶりで。だけどその内容はとんでもないことで。女
の子が男にあんなことをするなんて、いや、この場合は男が
女の子にか。
「わっ、ちょっ、ちょっと待って!」
ミニスカートをまくって触ろうとするなのはの―僕の手を
ガードして。
(ない!) <>
(3/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:37:25 ID:aiqJ1ORM<> 触られないようにあそこを手で覆うから、必然的に自分で
触っちゃうことになるわけで。当たり前だけど、これはなの
はの体だから、僕にあったものは何もなくて。それもショッ
クなんだけど。
(触っちゃった!)
女の子のあそこなんて、見たことはあっても触るのなんか
初めてで。何だかんだでお風呂はいまだ一緒に入っているか
ら、見ないようにしてても見えちゃうこともあって、つるつ
るで白くてほんのりピンクでぷっくりして綺麗で可愛いなの
はのあそこを触っちゃうなんて!
「い、いいよ、お返しなんて。僕にはそんなことしなくてい
いから」
なのはにそんなことはさせられない。見た目はともかくと
して、ここまでなら僕が悪いってことにしておけるから。
「そんな遠慮しなくてもいいのに。魔法を教わっているお礼
もちゃんとしてないし、ユーノ君にも気持ち良くなってもら
いたいの」
なのはの―僕の手が、僕の―なのはの手をぎゅっと押して、
そのまま手ごと前後に動かす。僕の―なのはの手で、なのは
のあそこを愛撫させるように。
ショーツの上から体の熱が手のひらに伝わって、ショーツ
の下は何かむずむずしてきて、じっとしていられなくて。手
を離したいけどなのはに押さえられて、無理に引き抜けばな
のはに触られてしまうし、動かさないようにするには、運動
の苦手な女の子の手はとても非力で。
「ぁっ、なのは、駄目だって」
そこは見た目どおり柔らかくてぷにぷにした感触で、自分
で押したくなるくらい触り心地がよくて。布一枚挟んでいる
分、トイレットペーパーで拭かれた時よりも刺激がソフトで、
汗をかきそうなほど熱くなってきて。
「なんで? わたしじゃ駄目なの?」
なのはの―僕の瞳が悲しげに光る。
「そ、そうじゃなくて。なのははこんなことしちゃ駄目だよ」
いつか、普通にこんなことができる関係になれたら嬉しい
けど、今の僕らには早すぎることだし、それに自分の体じゃ
ないんだから。
「でも、ユーノ君はわたしの体でしたんでしょ?」
「それは、その……」
それを言われると辛い。妙な気分になってしまって、なの
はの体にあんなことをさせてしまったのは、誰に責められて
も弁解できない。
「責めてるんじゃないの。わたしだってあれが普通じゃない
ことだって判るよ。だから、特別なことをしてくれたんだっ
て、とても嬉しかったの」
なのはの―僕の指が、僕の―なのはの指にからむ。ちょっ
と力を入れれば拒めるはずなのに、じっと見つめるなのはの
―僕の真剣な眼差しに、僕はバインドをかけられたように動
けなくなって。
「って、バインド!?」 <>
(4/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:38:18 ID:aiqJ1ORM<> いつの間にか、本当にいつの間にか、僕の―なのはの手と
指はリング状の光の輪に拘束されていて。指をバインドする
なんて、手の応用だからなのはでもできなくはないけれど、
そんなこと教えた記憶は全くないし。
「だから、ユーノ君にも喜んでもらいたい、なのはもユーノ
君に特別なことしたい!」
「……なのは」
なのはにそう言われるのは嬉しい。それが今じゃなければ。
(暴走、してる?)
お礼をしたいってのは、なのはの素直な思い。でも今はそ
れだけじゃない。慣れない体と、自分の知らない衝動に振り
回されて、その行為の是非が判らなくなっている。
僕の―なのはの指は引きはがされて、なのはのショーツが
なのはの―僕の目にさらされて。なのはの―僕の指先が、女
の子のスリットの上をそっとなぞって。
「ぁぁっ」
ぼくの―なのはの口から盛れる声は、幼いのに艶やかで、
それはゾクッとするほど女の子の声で。
「ユーノ君、気持ちいい?」
指はそっとなぞっているだけなのに、じんわり熱くなって、
じっとしていられなくて。その感覚は、やっぱり気持ちいい
としか言い表せなくて。
(そうだ、バインドをとけば……)
なのはのバインドは僕が教えたもの。砲撃と違ってあまり
バリエーションを変えたりしてないから、解除するのはそう
難しくない。
「んんっ!」
指がショーツ越しにスリットの中に食い込んで、そこから
ビリビリ電気が走って、体がビクッと震えるえて。集中が途
切れて、構成中の魔法が霧散してしまって。こんな感じなん
て初めてだから、快感に意識を持って行かれて魔法を組めな
い。
感じちゃいけないのに。これは僕のじゃなくて、なのはの
もので、女の子の快感だから。でも、引きずり込まれてしま
いそうで、これじゃ魔法なんて使えない。
「何かにじんできたよ……これが女の子の?」
濡れてるってこと? なのははまだ九歳なのに。これも射
精した僕の体と同じ、入れ替わったことが原因なのか?
「汚れちゃうから脱いじゃおうね」
「えっ、ま、まって、わっ、あぁっ」
足にかけられたバインドが、僕の―なのはの足を腰ごと持
ち上げて。なのはの―僕の手が、なのはのショーツに指をか
けて、いとも簡単にずり下げて、ショーツが濡れているのが
ちらっと見えて。
それは嫌らしいってなのはに糾弾されているように思えて、
とても恥ずかしくて顔を隠したくて、でもバインドで腕は動
かせなくて、顔を背けるぐらいしかできなくて。 <>
(5/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:39:17 ID:aiqJ1ORM<> 「だめ、なのは……やめ、んっ」
あそこに温かい湿った風があたって、それがくすぐったく
て気持ち良くて。それは息があたるくらいの距離であそこを
見られているってことで。見つめる目は僕のもので、熱い視
線に込められた意味は危険なもので。
「さっきはあまりよく見えなかったけど」
「んっ…ぁぁ……」
なのはの―僕の指が、あらわになった股間をなでる。ショ
ーツに染みるぐらいだからスリットの外まで濡れていて、滲
んだものを塗りひろげられるのは鳥肌が立つほど気持ち良く
て。
「ひゃっ!」
「……わたしのここって、こうなってるんだ」
股間のふくらみをなでていた指が、ぱくってスリットを左
右に開いて。ふだん外気が触れないところに、なのはの―僕
の吐息が吹きかかって。
「あぁ……はぁっ」
「ぬれてるけど……おもらし…じゃないんだよね……」
他の指がスリットの中にも入ってきて、ひだや入り口をく
ちゅくちゅって弄くって。
「あっ、んん、だっ、あぁっ」
指が動くたびに僕は情けなく喘いで、あそこからは嫌らし
い水音がして。
「穴が二つ……下の穴から……泉みたい……」
一瞬、指が止まって、そして。
「あぁぁっ、ゃっ、やめっ、んっ、んぁっ」
柔らかくて温かいものが、あそこをペロリとなめて。指だっ
て集中できないくらいにすごいのに、舌でなめられるのはもっ
ともっとすごくて。
「ひっ、ぁっ、やんっ、ぁぁ、あぁっ」
やめてくれとまともに話すこともできず、元から女の子だっ
たかのような、あられもない声をあげるしかできなくて。体
が跳ね上がるほど悶えても、バインドで押さえられては逸ら
すことも叶わず。
「ここは……」
判っていてか、偶然か、それとも遺伝子に刻まれた記憶の
せいなのか。なのはの興味は、僕が一番恐れているところに
向いて。
「あああぁっ!」
それはもう激しすぎて、気持ちいいというより痛いといっ
た方があっているくらいで。血の気がなくなるくらいギュッ
と指を握り締めて、唯一自由な頭を左右に振り回してもどう
しようもなくて、もう耐えるとかそんなレベルじゃなくて。
「あっ…っ……んっ……っ!」
そこはとても敏感なところだと知識では知っていても、実
際に体験する感覚は想像以上で。そもそも男が体験できるこ
とじゃないし、男の快感だってなのはにさせちゃったから分
からないし。
「んっ……くっ……ん……あぁっ!」
喘ぐことすら絶え絶えで、気持ち良すぎて苦しくて、それ
がまた変な感じで。ただ舌ひとつになめられているだけなの
に、こんなにもどうしようもなくなるなんて、女の子がいか
に繊細なのかって思い知らされて。
「ひっ…んっ…っ…ん…んんっ!」
こんな時でもなのはは思いっきり全力全開で、容赦なく自
分のクリトリスを僕の舌でえぐって、僕の頭の中は真っ白に
なって……。
<>
(6/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:40:21 ID:aiqJ1ORM<> 「……んんっ」
耳元に吹きかかる熱い吐息と、股間に押し付けられた新た
な刺激が僕を現実に引き戻す。
(…イッちゃたんだ……なのはの体で……)
僕らは自分の体の快感すら知らないのに、初めての絶頂を
体験してしまった。なのはは僕の、僕はなのはの体で。
これは許されることじゃない。なのはは分かっていないの
だから、僕が歯止めにならなくちゃいけなかったのに。なの
はが行為の意味を理解した時、僕はきっと恨まれるだろう。
「…ユーノ…くん……ユーノくん……!」
なのはが僕を呼ぶ、僕の声で、切羽詰まった、辛そうな声
で。体から沸き上がる肉欲なんて、なのはのような女の子が
知るはずもなく、振り回されて持て余すしかないから、辛い
のは当たり前で……。
(ということは?)
体はまだ動かない。慣れない体でイッてしまったことでの
疲労もあるけど、バインドがいまだに続いているどころかさ
らに増えた感じもしていて。
恐る恐る、けだるく閉じたままのまぶたを無理やり開くと、
そこには……なのはの―僕の泣き出しそうな顔があって。
「わたし、変なの! またユーノ君のが大きくなって、とて
も苦しいの!」
何をどうしたものか、僕の―なのはの体は新たに増えたチェ
ーンバインドで太ももを大きく開かれ、腰をたぶんちょうど
いい高さに持ち上げられていて。
なのははというと、見えないけれどきっとズボンやパンツ
は脱いでいる。あそこに押し当てられている、指よりも固く
て熱い感触が何よりの証拠。
「なのは、これはいっんんっ!」
なのはの―僕の勃起したペニスが、僕の―なのはのクリト
リスを抉るように押し付けられる。女の子の体の中で一番敏
感なそこは、まだイッたばかりでさらに敏感になっていて、
それだけで爆発したかのような刺激で。
「たすけて、ユーノ君!」
それは遺伝子に刻み込まれたことなのか、素股のようにな
のははペニスをスリットに押し付ける。でも、チェーンバイ
ンドも遺伝子のせいなんだろうか。
(僕の遺伝子っていったい……)
いや、こんなことでへこんでいる暇はない。このままじゃ
最後の一線を越えてしまう! 考えろ、ユーノ! バインド
解除は時間がかかり過ぎて集中力がもたない。もっと時間が
かからない魔法、そう、シールドなら、小さなラウンドシー
ルドで入り口をふさげば!
「ふぁ、あぁぁん!」
……だめだった。舌と違ってただ擦り付けられてるだけな
のに、とてもとても気持ち良くて。体がまだ高ぶっているか
らなのか、それともペニスには女の子をどうにかしてしまう
魔力があるのか。 <>
(7/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:41:20 ID:aiqJ1ORM<> 「ゆ、ユーノくぅん……」
ほとんど半泣きで切なげに僕の名を呼び、腰をふるなのは。
フェイトに名前を呼ばれるまで、怪我をしても気丈に頑張っ
ていたなのはが本当に泣きそうで。男の衝動がどんなに強い
のかまざまざと見せつけられて、情けなさと申し訳なさで自
己嫌悪。
「くるしぃのぉ……」
でも、僕は泣き言を言えない。あそこを突くペニスの矛先
はだんだん下に移っていって、たまにきわどいところを突い
てくる。このままイッてしまう可能性もあるけど、運よくは
まってしまう可能性だってあって。それで入っちゃうのかは
分からないけど、こんなので処女をなくさせるわけにいかな
いから。
でも、いったいどうすれば……他に手段は……。
「レイジングハート! なのはを止めて!」
忘れてた、インテリジェントデバイスの自動発動機能!
幸いレイジングハートはまだ首にかかったまま、プロテクショ
ンで僕の体をなのはの体から引きはがせばいい。なのはには
ちょっと痛いことになるけど、どうせ怪我するのは僕の体だ。
『Don't worry. I'ts a good chance for you.』
……。
…………。
………………。
え……えーと、つまり……。
(僕はこんなことがなきゃ告白もできないヘタレだって言い
たいのか!)
元持ち主と現持ち主の仲を取り持ってくれる気持ちは嬉し
いけど、この状況がまずいのを理解できてないんだろうか。
それとも、実はなのはが……いやいやいや、そんな妄想して
る場合じゃなくて。
「いっ!」
下腹部に引き裂かれるような痛み。とうとう、なのはの―
僕のペニスが処女口をとらえて。まだ先端だけだと思うけど、
それでもムチャクチャ痛い。
「だ、駄目だ、なのは、それは駄目なんだ!」
「んん、でもぉ」
でもなのはは僕にぎゅっとしがみついて、そうすることし
か知らないように、僕の―なのはの中に押し入ろうとして。
「やめっ、いっ、いたたっ痛い!」
文字どおり引き裂かれる痛み。小さな僕のペニスだって勃
起すれば大きくなるし、濡れてはいても初潮すらきてないな
のはの膣はとても小さい。それに処女膜という大切なものが
あって。 <>
(8/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:42:09 ID:aiqJ1ORM<> 「痛いっ、いたっ、なのはっ、やっ、痛っ!」
「ユーノくんのなか…は、はいってる……」
激痛が増す度になのはの―僕の声に甘いものが混じっていっ
て、なのはが感じている苦しさが和らいでいるのが分かる。
でも、それはこんな解消の仕方じゃ駄目で、僕の体ならいく
ら傷つけてくれてもいいけど、これはなのはの体なんだから
こんなことで傷つけちゃいけないから。
(この痛みなら……)
発掘現場に事故は付き物、だから苦痛時に回復魔法を発動
する訓練は必須。これだって裂傷のはずだから治せるはず、
とりあえずできることを!
「きもち、きもちいいの…ユーノくん……」
「いっ、ん、んんっ!」
なのはの―僕のペニスが、僕の―なのはの一番奥深くに突
き刺さる。体の中に何か入っている感覚。男には存在しない
内臓器官を突き上げられる感触。それは、一言で言えば、恐
怖。最初はこんなに痛くて、痛みがなくなってもこんなに圧
迫感があって、入れて出すだけの男と比べて女性はすごいん
だと思わず感動して。
(そんな場合じゃなくて!)
できることを先にしなくちゃ。鎮痛と止血、そして治癒の
魔法。なのはが動いている限り傷はふさぎ切れないけど、そ
れでもかけ続けていれば体への負担は減るはずだから。
「あつい…ユーノくんのなか…とてもあついよ……」
「ぐっ、んん、んっ」
こんなことは初めてで、そんな知識はないはずなのに、な
のはの腰使いはさっきより滑らかになっている。破瓜の血が
潤滑液の代わりになっているのかも。
「んっ……っ…くっ」
魔法が効いて痛みが和らいでいるから、さっきよりはだい
ぶ楽。ペニスの圧迫感は相変わらずで、熱が出てきているの
か、体が火照ってきたのが気になるけど。
「んぁっ!」
何か、何かが、僕の―なのはの体の中で弾けて。ゾクゾク
と鳥肌が立って、奇妙な痺れた感じが全身を通り過ぎて。
「あぁ、そんな…しめつけないでぇ」
甘い悲鳴とともに、なのはの―僕の体が震える。なのはは
僕が締め付けたかのように言うけど、僕としてはそんなこと
はなくて。
「っ…ぁ……んっ」
なのはが腰を引くと、なのはの―僕のペニスの傘が、僕の
―なのはの中をかき出すようにこすって。痛みが引いたせい
か、膣壁のひだ一枚一枚が傘に絡み付くのがよく分かって。
「あ、あぁ、はぁぁ」
「…ん……んん…っ」
なのはが腰を押し込む。狭い膣内はペニスの分だけ引き伸
ばされ、こすられる摩擦熱で熱くなって。 <>
(9/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:43:01 ID:aiqJ1ORM<> (あ、あれ……?)
先端が一番奥に達し、その先にあるものを突き上げる。そ
の下腹の奥にあるものは、刺激できゅっと収縮して甘い痺れ
が走って。
「や、あぁぁ、ゆーの、くぅん」
「……ぁ…ん…っ……んぁっ!」
二つの甘い声が耳に響く。なのはの―僕の声と、僕の―な
のはの声と。
そう、僕の―なのはの幼くも艶やかな声が。
(そんな、感じて……る?)
僕の―なのはの中をペニスが動く度に、甘い波がそこを中
心に幾重もの輪となって広がって。それはまだまだ穏やかな
波だけど、心地よく痺れる波で。
(な、なんで……?)
一度意識すると、波はどんどん高くなって。クリトリスほ
ど強い刺激ではないけど、空腹が満たされた時のような幸せ
な感覚で。
「ふぁ、んっ、あぁぁ」
「んんっ、ぁぁ、やぁん」
魔法で破瓜の傷を治して痛みも押さえてしまったから、な
のはの幼い膣でも感じるようになってしまったのか。
(これが、女の子の……)
入ってくる時は包み込むように纏わり付いて、出ている時
は引き留めるように締め付けて。なのはが動く度に、沸き上
がった心地よい波はふんわりと重なって、僕の心となのはの
体を優しく持ち上げて。
「ん、んぁっ、やぁぁ」
「あっ、あんっ、んっ」
波に導かれるように、僕となのはの口から甘い嬌声がも
れて。僕らの奏でるハーモニーは、僕らの心を宙へ舞い上
げて。
(こ、こわい……)
空を飛ぶことは慣れているけど、今はチェーンバインドで
宙ぶらりんで、確かなのはつながっているなのはの―僕の体
だけで。しがみつきたくても手足は動かせず、逆にしがみつ
いてくるなのはの―僕の腕と胸だけが頼りで。
「なっ、な、なの、はぁ」
「ゆ、ゆの、ん、くぅん」
波はどんどん高くなって、ただ名前を呼ぶことしかできな
くて、呼ばれるだけでさらに高くなって。穏やかで、でも強
くて、優しく、激しくて。一気に持ち上がっては、すとんと
落ちて。 <>
(10/10)549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:43:50 ID:aiqJ1ORM<> 「あ、あぁ、やっ、あぁぁ」
「んん、あっ、ぁ、はぁぁ」
なのはと触れているとこは全て熱くて、あそこは特に熔け
てしまいそうなほど熱くて。本当に熔けていても不思議じゃ
ないくらいで。
(ま、まほうが……)
回復魔法を維持するのも辛くなってきて、意識を保つため
に鎮痛効果だけ緩めるけど、戻ってきた痛みさえなぜか気持
ち良くて。僕がなのはを貫いているからか、なのはが僕を貫
いているからか。
「すっ、すごっ、んっ、すぃこま、ちゃぅっ!」
「だ、だめぇ、あぁ、つぅ、とけ、ちゃぅっ!」
なのはも両腕で僕にギュッとしがみついて、ただ一心不乱
に腰を打ち付けて。体がぶつかる音と、苦しいくらいに抱き
締める腕と胸が愛しくて。
もう、あそこだけじゃなくて、全身が蕩けてなのはと混じ
り合って。きっと、なのはもそうなっていて。僕の体はなの
はの中に熔けていって、なのはのペニスは僕の中に熔け出し
ていって。
「わぁ、わたし、もぉ」
「ぼ、ぼくも、なのっ」
僕はなのはの中を巡って、なのはは僕の中に解き放たれて。
僕はなのはに満たされ、なのはは僕に包み込まれて。初めて
二人で飛んだ時のように、僕らは空高く羽ばたいて。
「「ああぁぁぁぁぁぁっっ!!」」
<>
549 ◆xbn1Z6LB3Q <>sage<>2006/04/28(金) 20:44:44 ID:aiqJ1ORM<> 通販で5BOX買いました。
メガマガはとりあえず2冊ではやて、なのは。
まさになの破産。
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/28(金) 21:57:41 ID:1DATZh4G<> 仲人レイハキタ!!!
549兄貴、超大作おつであります!
>通販で5BOX買いました。
く、くれwww <>
名無しさん@ピンキー<><>2006/04/29(土) 03:43:09 ID:HjpG8ZpP<> 最近になってココにはまりだしている。
続きが気になる、気になる。
作者な皆さんになんてお礼を言えばいいのだろう?
みなさん、ガンガレ!! <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:11:57 ID:C8nB23I8<> そうだ、エロを書こう!!
ということでとりあえず1話を書いてみた。
あいかわらず導入はほとんどエロなしですが。
一応ハードなものにしていく予定なので苦手な人はご注意下さい。
・・・>>4の422氏に触発されたのは内緒だよ? <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:14:13 ID:C8nB23I8<>
魔法少女リリカルなのはA’s −世界の、終わり−
end.1 仕組まれた疫病
───刀身は既に、そこにはなかった。
乾いた音に一瞬遅れ。
まるで、枯れ枝を折るかのようにその刃はいとも簡単に、男の拳によってたたき割られ、宙を舞う。
それはなんでもないことと言わんばかりに、あまりに、あっけなく。あるべき場所から分かたれていた。
「───馬鹿、な・・・!!」
驚愕の声をあげる女性の姿もまた、相棒である魔剣の惨状と同じく、満身創痍。
自身の乱れた髪と同じ色の、身に纏った緋の騎士甲冑はいたる所破損し、装甲が砕け。
大きく裂けた胸元からは、彼女の豊満かつ健康的に張り出した胸を露わにしている。
その肌は擦り傷と、切り傷。更には火傷をあちこちに受けながらもなお、艶やかだ。
だが自身の双丘が晒されていることに羞恥を憶えている余裕など、今の彼女にありはしない。
「・・・こんなものか・・・」
「ッ・・・!?」
「話しに聞く烈火の将も、大したことはないね」
対照的に、向かい合う男には一切の傷も、汚れもなく。微笑みさえ浮かべていた。
「な・・・!?」
小奇麗な姿を保ったままの男は、今度は音もなく、その姿を彼女の視界から消失させる。
転移魔法でも、身を隠しているわけでもない。
ただ純粋な、スピードのみによって。
「っく・・・!!」
どこだ。どこへ行った。
焦り、混乱。圧倒的すぎる実力差に、戦士として恥ずべき怯えや戦慄さえ覚える。
キョロキョロと辺りを見回す彼女が幾多の戦闘の中で培ってきた危機に対する鋭敏な知覚も、
なんら役には立たない。
「せっかく、めいっぱい手加減してあげているのに。・・・残念だ」
「───!!」
「眠れ」
見え、なかった。
感じ取れなかった。
彼女の感覚、反応速度が、ついていけなかった。
「・・・っが・・・・」 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:15:08 ID:C8nB23I8<>
男のその動きは、彼女が好敵手として認める少女のスピードすら、遥かに凌駕していて。
このままではまずい、そう思い振り返ることもできぬまま、背後からの声を聞いた彼女の意識は暗闇へと消えていく。
振り向きざまの中途半端な体勢の鳩尾に入った拳が、完全に意識を刈り取り。
直後、彼女の身体は男の放った白き暴力的な魔力の閃光に包まれて吹き飛ばされる。
「・・・まず、一人・・・」
殆どの着衣を魔力弾によって失い、裸に近い姿で瓦礫へと激突した彼女は、ぴくりとも動かなかった。
苦しげに歪んだ眉根のもと、双眸を閉じる目蓋が持ち上がることはない。
あられもない姿でただ、苦しげな呼吸に胸を上下させるだけだった。
「・・・さあ、お前達。上物だ、たっぷりと味わうがいいよ・・・」
男がなにやらつぶやくと同時に、地面を押し上げて何本もの触手が姿を現す。
気を失い、身動き一つしない敗残の騎士の全身へと、粘液を浴びせかけながらそれらは遠慮呵責なく群がっていく。
彼女の四肢が、てらてらとぬめるグロテスクな肉蔦によって贄に処されるのに、ほんの十数秒もかからなかった。
もう間もなく、宴が始まるだろう。
敗者を徹底的にいたぶる、陵辱の宴が。
烈火の将・シグナム───それが外気に柔肌を晒す敗北者の、その名であった。
* * *
「なん・・・やの、これ・・・!?なん、で・・・」
事件の発端はとある小さな次元にある、さして設備も規模も整っていない管理局の支局。
「そん・・・な・・・?」
一週間ほど前にその大したこともない、ちっぽけな支局が何者かの襲撃を受け、壊滅した。
生存者は、ゼロ。壊滅というより、全滅。
残されたのは瓦礫の山と、その上に残る死体の山。
男達は五体をバラバラにされ。
女性局員達は穴という穴を徹底的に犯し尽くされ、蹂躙された上で皆、絶命していた。
『んっ!!んぐ、ん!!んむぅぅ!!ぶはっ・・・はっ・・・ぁあ、くん!!ふぁ!!あ、ああ!!』
続けて、ひとつ。またひとつと同様の事件が繰り返され、死者と損害は加速度的に増えていく。
襲撃者の正体もわからぬまま、時空管理局上層部は各地の戦力の手薄な支局へと高ランク魔導師の増援を決定。
上司であるリンディ・ハラオウン、クロノ・ハラオウン。レティ・ロウランの各提督から指令を受けた
高町なのは達アースラゆかりの魔導師たちもまた通常業務を停止し、各々の割り振られた任地へと散らばっていった。
───だが。
『んはあああああぁぁぁっ!!!ああっ!!・・・・かっ・・・、あ・・・』
「これ・・・は・・・!?」
「っ・・・!?こ、これ・・・」
「一体、どういうことなん!?なんでシグナムが!!ヴィータが、ザフィーラが!!」
数日の時を置き、通信を受け再びアースラに集まった彼女達が見たのは、仲間達の変わり果てた姿。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:16:16 ID:C8nB23I8<>
本局のベッドで人工呼吸器をとりつけられ、点滴を受けながら昏睡する傷だらけのヴィータとザフィーラ。
そして粘液にまみれた触手状の魔法生物に嬲られ続けるシグナムの、
眼前のモニターへとリアルタイムで映し出される苛烈な陵辱の映像であった。
「エイミィさん、これどういうこと!?」
「・・・・」
もう、これ以上は見ていられないとばかりに顔を背け映像を切ったエイミィへと、
烈火の将の主たる12歳の少女──白と黒の防護服に身を包んだ魔導騎士、八神はやては涙混じりに問うた。
彼女を諫めるように、落ち着かせるように両脇に立つ二人も、青ざめた顔でエイミィへと戸惑いと疑念の視線を向けていた。
この、映像の贈り主の正体。シグナムを打ち倒した相手。様々な要素に対する不安を、高町なのはも、フェイト・T・ハラオウンも
それぞれに蒼白になった顔から隠し切れていなかった。
「・・・何者かはわからない。だけど誰かが本局の周波数に合わせてどこかの次元から流してきた、今も現在進行で起こっている映像・・・」
「・・・そんな・・・」
「手がかりは・・・おそらく、シグナムの出向してた支局からはそう離れてないだろう、ってことだけ・・・」
その発信源を特定するのは通信のエキスパートたるエイミィでも、不可能なほど高度なジャミングが施され。
静かな口調で言うエイミィもまた仲間の窮地に何もできぬ自分を責めてか、その肩を小さく震わせている。
「多分シグナムは、ヴィータちゃんやザフィーラを逃がすために一人で残ったんだと思う。
彼女達三人でも勝てない相手・・・その脅威を伝えるために」
「そんなん、どうでもええ!!助けな!!はよ、いかな!!」
「はやて!!ダメ!!」
飛び出していこうとするはやての腕を、フェイトが掴む。
「離して、フェイトちゃん!!シグナムが、シグナムが大変なんや!!やから!!」
「一人で飛び出して行って何になるの!?それに場所だってどこか・・・」
「場所ならわかる!!うちとあの子らはつながっとるんやから!!あの子が待っとるんや!!」
「ダメ、はやてちゃん!!」
モニターが消されたとて、愛しき家族の惨状は今もありありと彼女の目蓋のうちに残っていた。
何より主たるこの身には、彼女の苦しみが直接、微細な感覚となって伝わってくる。
シグナムが、苦しんでいる。辛い思いをしている。自分に、助けを求めている。
主として、家族として、行ってやらねば。
その思いが、フェイトの制止を振りほどく手に力を込めさせるとともに、彼女を平静でなくしていく。
潤んだ目が、忙しなく動き続ける。
「うち、行くから!!一人ででも、転送してもらえんでも、這ってでも行くから!!」
「はやて!!待って!!」
「はやてちゃん!!」
もう、二人の親友の声も、なんの効果も持たなかった。いてもたってもいられない。
はやてはなのはとフェイトの伸ばした手に、見向きもせず。
一目散に転送装置の元へと───許可されなければ自身の魔力で無理矢理にでも起動させる気なのだろう───、駆け出していく。
「ッ・・・!!はや、て・・・!!」
「ど、どうしよう、フェイトちゃん・・・」
「・・・・ああ、もう!!」
こうなっては、仕方ない。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:17:39 ID:C8nB23I8<>
「エイミィ、転送装置、起動させて。執務官権限!!許可するから」
「え、でも」
「大丈夫、私たちも行く。はやて一人でいかせるよりはよっぽど安全でましなはず」
「フェイトちゃん」
「念のためにアルフをこっちに残しておく。万が一のときは精神リンクで状況を伝えられるし。
本局の対策本部に行ってるリンディ提督と艦長が戻ってきたら、そっちの指示に従って行動して。
こっちも無理はしないから。なるべくはやてを説得して呼び戻す方向で行動を進めるから。いい?」
「・・・わかった」
「なのはも、いいね?」
「・・・うん。最優先がはやてちゃんを連れ戻すこと。あわよくばシグナムさんの救出・・・だね?」
「うん」
二人の少女は頷きあい、ブリッジに背を向けて先に行った少女を追いかける。
シグナムさえもが、いや、ヴォルケンリッター三人がかりですら敗れた相手なのだ。
はやて一人でいかせるわけにはいかない。
それにどのみち、シグナムのことを放っておくことなどできないのだから。
一人よりも、三人でいったほうがいい。
一人だけでは不可能なことでも、三人の連携ならばあるいは可能なこともある。
「二人とも、気をつけて!!無茶、しないでよ!!」
了承した、の意を右手を挙げて振り返らずに報せ、フェイト達ははやてのところへと急ぐ。
三人ならきっと大丈夫。そう、信じて。
それはけっして、過信ではない。
己の、仲間達の実力を知った上での、経験に裏打ちされた、確かな自信。
彼女達は互いのことを、誰よりも信頼していた。
だが。
いや、だからこそ。
見誤ることない自身らの力量が完膚なきまでに粉砕されるその刻が、
一歩一歩足音を立てて近寄ってきているということを、彼女達はまだ、知る由もなかった。
上には、上がいる───。その言葉の意味も、事実も。
ちゃんと、理解していたはずなのに。
三人は自ら己が絶望の方向へと、まっすぐ向かっていた───── <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/04/29(土) 16:33:59 ID:C8nB23I8<> 月イチ前後くらいでやってけるといいなぁ、と思いつつ。
変わりゆく〜のほうもしっかり書いてますんで。
>>4の422氏
そのハード描写能力を俺に下さいorz
そして落とし方が素晴らしいwwwwwエロ三人組www
>>176氏
アリサとフェイト前衛でなのはすずか後衛、って感じになるんでしょうか。
ん?でもフィジカル最強はすずかなわけだし・・・気になりますね。
>>37564氏
乙でございます。
次で戦闘ですか。
>>92氏
リーゼ達ノリノリすぎwwwww
>>ヘボ書きマン氏
上でも言われてますが、一度メモ帳に書き起こしたやつを
コピペするのをお勧めします。そのほうが投下時間も短縮できますし、
投下前に推敲もしやすくなりますし。
>>549氏
入れ替わってたやつの続きですね。
やっぱり549氏の投下があるとああ、なのはスレだなぁと(?)
和みます(和むのかよ
すいません、コピー本の発送を待っている方へ。
月曜に発送しますのでもう少しだけお待ち下さいorz <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/29(土) 20:48:02 ID:A3+N3IoZ<> >>178-183 の続き
鬼畜〜 と思ったら思いっきり鬼畜な作品が…勝てない!
ならいっそ甘甘!? とおもったら(ry
もういいや、無理です。みなさんうますぎです。
◆ポイント
・鬼畜です。猟奇ではない。苦手な方注意。
・ショタっぽい? 一見フェイト攻め×ユーノ受けです。注意。
苦手な人はセルフあぼーん
して下さい。
(>>187 さんに同性愛モノといわれてしまったが、なんでだろう(汗)) <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/29(土) 20:49:26 ID:A3+N3IoZ<> 「大分柔らかくなったね。今度はユーノが処女を奪われる番だよ…」
「ひっ、」
しかし、ユーノの恐怖は始まったばかりだった。
フェイトは、ペニスバンドをつけるとユーノのアナルへ向かって…
「あ、忘れてた」
そのペニスバンドを愛おしそうに撫でるとバチッと大きな音がした。
一瞬で電気を帯び金色に輝く。
「!!!」
「ユーノ、私の魔法も感じさせてあげるね…」
「ひっ、だ、だめっ、だめっ! 死んじゃう!!」
「いくよ」
「やあっ、やめっ、!ひっ、ぎぉゃうぁッ!」
ユーノがもはや声にならない絶叫を漏らす。
金色の光が何度もペニスバンドの根本から先端へ消えていく。
「!! !!!」
何度も何度もその太い存在と電流に快楽と苦痛の神経が焼かれる。
「ユーノっ」
トロンとした目でユーノの中からゆっくりと抜き出し、また差し込む。
「うごかっ、し、、、う゛あああーーー!!」
空気が吸えない強烈な存在感。
苦しい感覚と、全身が焼けそうにあつい感覚。
ずっ
「めっ、、ちゃ、や」
ずりゅ
「びゃっ、あっ、はうッ」
ズッ ズッ
「あ゛っあああ」
「ハァ、ハァ…こっちも…良くなるよ」
ユーノを拘束していた触手もどきの1つが突然身体を離れると、
その先端が口を開くかのようにパカッと開き、ユーノの張り詰めたペニスに接近する。
「や゛っや゛ぁふ、っ、たべら、れ、ちゃ」
ぷちゅにゅ
「あ゛ああああ」
今にも射精しそうに高まっていたペニスを触手が飲み込む。
その内部は複雑なヒダと突起があり、狭く不規則に収縮していた。
一瞬で体内の爆発しそうな快感が破裂した。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/29(土) 20:50:04 ID:A3+N3IoZ<> びゅっく! びゅ
「……ぁ、、ぁ……あああああ!!」
腰ががくがく震え射精する。
しかしアナルをえぐるものも、ペニスに吸い付いた触手も動きを止める気配はない。
「ひっ、イッ、てるっ、またっ!」
ガク、ガクッ!
「もっと早く動かすよ…ふふっ、最高にかわいいよユーノ、私も変になりそう…」
じゅぷっ、にゅぶっ
びゅくっ
射精が数秒間隔で繰り返し、ユーノは声にならない絶叫を上げた。
視界が真っ白になっていく。
(こわれ…る)
辛うじて意識を保っていたユーノが意識を失った。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/29(土) 20:50:38 ID:A3+N3IoZ<> 「ユーノくん!」
「ぁ…なのは…?」
ゆっくり意識が回復すると自分が寝かされているのが堅い机ではなく柔らかいベッドだと気づく。
「…ぼくは…」
「大丈夫だからゆっくり休んで。その、あの…運悪く猫のしっぽを踏んじゃった…みたいな…」
「あぅ?」
なんだか思い出されるのは恥ずかしくも甘美な感覚。
「なのは!」
「フェイトちゃん、どうなったの?」
「うん、クロノが処理してる」
びくんとユーノが固まる。
先ほどまで自分の自由を奪っていた、フェイトが現れたから。
「あ、ユーノ君、あれは違うよ、フェイトちゃんは何もしてないから」
こくこくとうなずくフェイト
「あの時…」
〜〜
「こらーー!」
ドアが結界事ぶち破れ、激しい爆音が聞こえた。
「げっ、クロノ」
フェイトが不思議な口調で固まる。
「やはり、ユーノにっ。リーゼロッテ!!」
続いてなだれ込むなのはとフェイト。
「りーぜ……ろって…?」
「まさかこの魔法がこんなに役に立つなんて」
「にゃ、だめっ、これは、」
クロノのバインドがぐんぐんフェイトの姿をした者を締め上げる。
「あっ」
少し良さそうな声を出しつつ姿を現したのは、
間違いなくリーゼであり、クロノがロッテというならそうなのだろう。
「なのはっ、ユーノの救出!」
「あ、はいっ!」
「私も」
〜〜
「じゃ、じゃあ、あれはリーゼロッテ…」
「う、うん…。」
「ごめんなさい」
「いや、フェイトが謝らなくても」
「私もハラオウン家の一員だし」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/29(土) 20:51:12 ID:A3+N3IoZ<> しばし言葉が止まった後。
「あ、その… [全部見て] ごめんね」
「……!? な、なのはっ、ボクの救出って、えっ!」
「あははは……」
乾いた笑い声を上げ
「ゆ、ユーノくんも私のお風呂見たんだからおあいこだよ!」
「そうなの?」
「いや、そ、それは」
赤面しつつ、なのはに問答無用で入浴させられた(?)事を思い出す。
「ユーノっ!」
部屋の扉が開き大きな声が響いた。
「クロノ、」
「すまない…ロッテが舌なめずりをしていたのに僕の注意不足で…」
自分の師匠がしたことと、珍しくユーノに素直に謝るクロノ。
こうして ユーノ・スクライア レイプ事件は完結した。
かに見えた。
数日後 深夜
「萌え萌え」
「ユーノきゅん」
がたっ
扉が開く。
「クロノ、例の物だよ。これで丸く収めてくれるんだよね?」
「そうだが、やり過ぎだぞ。まったく、ユーノだったから怪しまれないような物の」
「無修正無編集…良い声で鳴いてくれたよ」
「うっ、、まぁ、これでこの件は」
ディスクを受け取る。しかし、
「クロノ…」
「ひっ、だれっ」
暗闇から姿を現したのはフェイトだった。
「あっ、ああフェイト、こんな所であうなんて偶然だね〜」
「クロノ…」
冷たい風が吹き抜けていった。
結局最終処分は大幅減給数ヶ月と、表沙汰にはならなかったが
この事件は、ユーノの心に、深く、深く刻まれることとなった。
幸いなことに、あのビデオが高額で裏取引されていることをユーノは知らない。
そして
「ユーノくん…や、やだっ、うわっ」
それを見ている、なのはの事も知らなかった。 <>
◆.IdX9GlRpM <>sage<>2006/04/29(土) 20:53:45 ID:A3+N3IoZ<> トリップ付け忘れ(汗) 必要ならIDであぼーんしてください。
今回のは、凄い不本意です。orz
無念なりぃーっ! <>
92<>sage<>2006/04/30(日) 07:43:14 ID:k7KWM4ZI<> 俺ハ、エロヲ書イタコトガ無イ
書ケルト思ウ
書ケナイト思ウ
俺ハ、中途半端ダ…
コノスレノ住人、オ前達ニナラワカルダロウ?
ダカラ、コノスレニ投下シテミレバ、キット答エガ出ル…
このネタわかる人が居るのだろうか?
はい、予告通りにエロです。
ハードな展開では有りません
甘ったるいもんでも有りません。
じゃあ、なんだよと聞かれたら、妄想の産物としか言い様が…
他の人間がやってないキャラでやってみようとしたのが始まりでした。
<>
それは遠き、夜天の想い<>sage<>2006/04/30(日) 07:46:47 ID:k7KWM4ZI<>
一人の女が、そのどこか虚ろな赤い瞳で、窓から空を見上げている。
外は月と星が輝き、ほのかに地上を照らしている。
太陽に比べればその光はささやかな物だ。しかし、このささやかな光があるからこそ、
夜は全てを黒く包む闇にはならない。
(そう、どんな暗い夜でも、それは闇ではない…)
女は自分の名を、夜天の書ではなく、闇の書という今の己に相応しい名を胸に浮かべる。
夜天の書。
偉大な魔導師達の技術と知識を蒐集する為に作られた魔道の器。
そうして集められた力は、ささやかながらも世を照らす光となるはずだった。
だがしかし、その機能は今や絶大な力を主に与える為だけの物へと改変されている。
そしてそれ故に、いつからか夜天の書は闇の書と呼ばれるようになった。
(それは良い…)
自分は道具である。主に使え、主を守り、主の命を為す。
それは義務であり、存在意義でもある。
(だが私は、ただ主に災いをもたらすだけ…)
機能の改変により、夜天の書は正常な作動が不可能となってしまっている。
夜天の魔道書がその全ての項を埋めた時、その力は制御不能となり、あまりに強い闇の書の
力が主自身の肉体をのっとり、暴走してしまう。そして主はほどなく死に至る。
たとえ全項蒐集前に止めたとしても同じ事だ。
一定期間の蒐集がなければ、主自身のリンカーコアを蝕み、やがて主は死に至らしめる。
そしてこの悪夢は終らない。
転生機能と無限再生機能により、闇の書が破壊された時、あるいは主が死亡した時点で、
自動的に新たな主となる人間の前に生まれ変わり、そしてまた新たな主に死を運ぶ。
気付けば闇の書の意思は涙を流していた。
何度となく流した涙を、絶望に彩られた涙を。
その涙は自分の為ではなく、自分が死に至らしめてしまう主の為であり、そして
<>
それは遠き、夜天の想い<>sage<>2006/04/30(日) 07:49:50 ID:k7KWM4ZI<>
「………どうかしましたか、蒼き狼」
背後に、いつの間にか立っていた一人の男に声をかける。
良く知った人物、いや人ではない。夜天の魔道書と主を守るために作られた魔法生命体、
ヴォルケンリッターの一員、盾の守護獣ザフィーラ。
「眠れなくてな………」
それだけ言うと、ザフィーラは闇の書の意思の隣に立つ。
それだけだった。声をかけると言う事も無い。闇の書の意思が、涙を流している事は
気付いているだろう。そのことに触れようとはしない。
それは、この男が情に薄いという訳ではない事を、闇の書の意思は良く知っていた。
ザフィーラは闇の書の意思の悲しみが、己ではどうにも出来ない事を知って…いや、感じている。
だが己が闇の書の意思の傍に居れば、彼女は涙を見られまいと努力する。
その分、ほんの少しだけ、哀しみから目をそらす。
無茶苦茶なやり方である。だが彼には他に方法が無い。
彼を含むヴォルケンリッターは、闇の書が主の命を奪うという記憶が欠落している。
故に彼女の涙の理由はわからない、わかるはずもない。だが、それでも彼女が放つ空気から、
彼は己が彼女の哀しみに対して、何も出来ない事を悟っている。
だがそれでも、何も出来ないとしても、この程度のことしか出来ないとしても、
彼は少しでも彼女の哀しみをやわらげようとする。
(盾の守護獣)
彼はその二つ名が示すとおりに、仲間を、主を守るための盾である。
これも、彼がその役割を果たす為の行動に過ぎないのだろうか?
(馬鹿げた考えだ…)
闇の書の意思は、ヴォルケンリッターと精神的にリンクしている。
故に彼が今どのような感情をしているか、おぼろげにだが感じる事が出来る。
では何故その様に考えたのか?
(そうであったほうが、楽になれるからだろう…)
ヴォルケンリッターが、始めから感情も、意思もなく、ただ使命を果たす為だけの物で
あったなら、この呪われた運命に絶望するのは自分だけで済んだだろう。
だが守護騎士達には、目の前のこの男には意思も、感情もある。
それがもし、無くなってしまうとしたら、自分は耐えられはしない。 <>
それは遠き、夜天の想い<>sage<>2006/04/30(日) 07:51:24 ID:k7KWM4ZI<>
自然と、闇の書の意思は、ザフィーラにその体重を預けた。
空を見ていた瞳は、今は自分の守護騎士、優しさと、それ故に悲しみをたたえた瞳を持つ
男の顔を見ている。
ザフィーラもまた、己が守るべき相手を、優しさと、それ故に悲しみをたたえた瞳を持つ
女の顔を見ている。
どちらからと言う事もなく、二人の唇が重なった。
幾度こうしてきたのだろう?
闇の書の意思が実体化するには、一定の項の蒐集、及び主の承認が必要だ。
故にいつも実体化出来るとは限らない。実は数えるほどの事なのかもしれない。
あるいは…これが初めてなのかもしれない。
この想いが生まれたのは何時からなのだろう?
闇の書となって、初めて絶望に涙を流す自分の傍らに、この男が立った時だったのかもしれない。
まだ自分が、夜天の書と呼ばれていた、絶望を知らぬ日々に育まれたのかも知れない。
あるいは…自分が誕生した時に、もうこの想いは存在したのかも知れない。 <>
それは遠き、夜天の想い<>sage<>2006/04/30(日) 07:53:33 ID:k7KWM4ZI<>
始めは唇重ねているだけだったが、今はもう互いの舌を絡めあっている。
「ふ……はぁ……」
長い、長い口付けをやっと終え、唇を離す。
だがそれでもまだ足りないと言うように、闇の書の意思の舌は突き出されている。
それを見た蒼き狼は、再び唇を重ね、舌を絡め合わせた。
「ン…ンンッ…」
そのまま闇の書の意思の胸に左手をのばし、その筋肉質の体からは想像できない程繊細に、
優しく愛撫を始める。
しばらくそうした後、やっと唇を離したその時、ザフィーラが乳首を、服の上からでも
わかるほど硬くなったそれを、軽く摘んだ。
「はっ…ぁぁ…!」
喘ぎ声を聞きながら、左手は胸を責め続け、右手を股間にのばし、下着の上から責め立て、
それと同時に、首筋に舌を這わせていく。
「あ…ッ…ふぁ…ぁ…」
程なく女の喘ぎ声と、男が首筋を舐める音に、かすかに水温が混じりだす。
「あ…待っ…服…ん…ぁ…」
闇の書の意思の言葉を聞き、ザフィーラは手と舌を、その身体から遠ざけた。
それを確認した後、闇の書が軽く目を閉じると、程なくその肌を纏っていた服は、光と共に
消え去り、後には一糸纏わぬ裸体が残る。
再び唇を重ね、今度はそれほど長くはかからず離れ、そのまま、先程と同じように、
ただし今度は布越しではなく素肌に、胸に左手を、秘所に右手をのばす。
そして、やはり舌で首筋を責め、しかし今度はそのまま下方に這わせていき、
左手で攻め立てている方とは逆の方の乳首を舌で転がす。
「ひ…ぁあ!!」
その刺激に、今までどこか耐えているような物とは違う、甲高い声が上げる。
秘所をまさぐっていた右手の動きが止まり、その入り口に中指を沿え、ゆっくりと
その太い指を沈めていく。
「うぁああっ!」
左手と舌の動きで、胸に生み出された快感に、自分の中で出たり入ったりしている指が
生み出す快感が混ざり合い。
「ヒッ…う…!あぁ……だ…もう…」
その声で限界が近いと判断し、さらに指の動きを激しくする。
「くぅ…はっ、あぁぁぁ!もう、わた…だ…ひぁ、あああああああっ!!!!」
一際甲高い声と共に、闇の書の意思は背筋をのけぞらせ、軽く痙攣する。
「ハァッ…ぁぁ…」
荒い息遣いが治まった後、もう一度、二人は唇を重ねた。
<>
92<>sage<>2006/04/30(日) 08:20:30 ID:k7KWM4ZI<> は〜い、今日はここまでです。
やたらと中途半端ですが、こうやって投下しておくと、続きを書かなければと
追い詰められて、テンションが上がる性質なんです。
さて、エロイと感じてもらえるのかどうか…
というか本当に別の方向に妄想が爆発してて申し訳ない。
あとオチは無いので安心して。
ホントだって。
>>301
俺も読んでみたいよ。
というわけで 自分で書くのも一興ですよ。
>>4の422氏
そういうオチでくるとわ!
そして今までで、ある意味一番男らしいユーノかもしれないと思ったのは内緒。
>>あと魔城ガッデムって何ですか。まさかカウンタックの人のソードブレイカーのことじゃ・・
大当たりです。デストローイ!
>>549氏
ドントウォーリーじゃねえよレイジングハート!
>>640氏
ああ、貴方もついにエロに手を出したのですね。
いい感じで連鎖反応が起きています。
本当に良いのかと聞かれたら、答えに窮しますが。
ところでシャマルさんが見当たりませんが…
>>340〜>>343
もう全員駄目人間だ…駄目人間だ…(褒めてます) <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/30(日) 13:25:34 ID:bn4y1tW1<> コレは珍しいカップリングです、続きが気になるのでがんばって書いてください。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/04/30(日) 21:06:03 ID:j5cxLCi6<> >>345
>このネタわかる人が居るのだろうか?
ブラックオニキスFM-7版 <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/04/30(日) 23:56:05 ID:gyDTMJbb<> スレが随分とエロにシフトしてきた気が……
エロが書ける人は羨ましいなぁ
そんなわけで(どんな訳だ?)
アースラの一夜2〜3問目+αです。 <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/04/30(日) 23:59:04 ID:gyDTMJbb<> 第2問 パートナーを選ぶなら
(出題者 ユーノ・スクライア)
さて、デバイスの準備は出来たよね、じゃあ次は共に仕事をするパートナーを見つけなきゃ、
君はひょっとしたら僕より強いかも知れないけど、それでも一人で行動するとアッサリ
返り討ちに逢うのがこの世界だからね、そしてこのパートナー、大抵戦闘時の相性で決まるんだ。
これは危険を考えれば当然なんだけど……、ここで問題、僕なら次の人たちのうち誰をパートナー
に選ぶだろう?因みに僕は後方支援型の結界魔道師だ。
・シグナム
騎士道精神を貫く武人で、剣のアームドデバイス「レヴァンティン」を手に戦場を駆ける。
ベルカ式らしく近接主体だがわりと手数で勝負するタイプ。
特に技術面においてはずば抜けている。
・フェイト
高い機動力を生かした中〜近距離戦、射撃と近接攻撃を得意として「バルデッシュ」を手に戦場を駆ける。
特にスピードは本作登場の全キャラクター中で最速と言えるレベル
だが、防御力に難がある。
・アルフ
格闘戦に長け、またバリアブレイクを始めとした補助系の魔法を駆使し、
最前線での近接戦闘サポートをこなす。因みに無手
・シャマル
ペンデュラム(振り子)のアームドデバイス「クラールヴィント」を操り
後方から戦闘を支援する。探索魔法、回復魔法が得意
・クロノ・ハラオウン
魔導師。遠・近、攻・防全てにおいて偏ることなく鍛えており、オールラウンドで活躍できる。
愛杖はストレージデバイス「デュランダル」。インテリジェントデバイスではなく、
反応速度に優れるストレージデバイスを愛用、スタンドアロンの戦いを得意とする。
<>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 00:00:04 ID:gyDTMJbb<> 答え
この中ならシグナムさんだね、
<解説>
まず僕自身がサポート役である以上、戦場で同じサポート役のアルフ、シャマルさんと組むことは
まず無いよ、一見フェイトの防御力の低さを補えるから相性がよさそうに見えるけど、
彼女のスピードが早すぎて僕じゃあ追いつけないんだ。となると安心して前衛を任せられる
シグナさんがこの中では一番あってる分け、まあ、餅は餅屋ってことだね、
因みに性格の相性もあるから、なのはが居るなら彼女を選ぶよ、
え、クロノ?一人で戦いたいんでしょ、ほっとけば、
シグナム「選らんで貰えて光栄だ、相変わらず良い思考をしている。」
シャマル「ちょっとシグナム、それ自画自賛よ、」
なのは「あ、終わったんだ、クロノ君無事?」
シグナム「否、今はヴィータの番だ、まあ死にかけたらシャマルが直すから問題ない」
フェイト「それって拷問って言うんじゃあ……」
ヴィータ「オラァァァ!!」
クロノ「グハ、くっくそ、ザフィーラの奴、気が済んだとか言いながら
軛ときやが……」
ヴィータ「オラァァァ!!」
リンホース「マスター、他にパートナーってどんなタイプがあるんですか?」
はやて「そやね、まずユーノ君となのはちゃん見たいに一方が前にでてもう一方が
背後でバックアップするパターンやな、一番一般的や」
エイミィ「この場合、なのはちゃんが砲撃魔道師でさえ無ければって条件がつくけどね」
アルフ「砲撃魔道師は普通後方支援だもんな、」
ユーノ「あとはアルフとフェイト見たいに、サポートが相手の防御を崩して
渾身の一撃を叩き込むパターン、これも意外と多いんだ。」
エイミィ「二人とも防御魔法が苦手なのに、戦闘スタイルまで攻撃偏重だもんねぇ」
アルフ「文句あるか?後、支援型の魔道師が居ないときは両方とも同じタイプで組むときもあるよな」
ユーノ「まあそっちの方が、引き易いからね、でも近接戦闘主体+砲撃魔道師ってのも多いよ」
ザフィーラ「要は相性の問題だと言うことだろう」
ユーノ「だね、」
リンホース「でもマスターにはパートナーが居ません、」
はやて「そんな事あらへんよ、あらしにはこの子ら居てくれるし、
それにあたしのパートナーはリンホース、あんたやんか」
リンホース「私ですか?でも私はデバイスです」
はやて「そうや、でも問題無いねん、現にあたしとリンホースのコンビは管理局内で有名やで」
リンホース「そうなんですか?なんか嬉しいです」
エイミィ「一心同体方のパートナーね、これが一番珍しいかも」
ユーノ「スタンドアロンってのもね、まったく、パートナーも作らずに良く今まで生きてこれたよ」
そう言って、お茶を汲みに言ったユーノに対して、エイミィが呟いた言葉を君は聞き取れただろうか?
それはエイミィの出身地の言葉て言われていたが、共通語に直すと、こんな意味になる。
エイミィ「ユーノ君は知ってて言ってるんでしょ?クロノ君のパートナーは私だよ、
私は戦えないけど、確かに彼の後ろを守ってるもん」 <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 00:01:45 ID:gyDTMJbb<> 第3問 管理外世界に滞在するなら
(出題者 フェイト・T・ハラオウン)
私たちは結構頻繁に管理外世界に行く事になるけど、そこで大事件が発生したら
長時間滞在する必要が出てくるの、
そこで真っ先にする事があるんだけど、何か分かる?
答え
その世界(星、国、地方)の常識を学ぶ
<解説>
管理内世界なら管理局の常識が通用するけど、管理外世界で私たちは完全な部外者、
存在しない筈の存在なの、住人たちに魔法の存在が知られないように気を付ける必要
があるのは勿論、目立つとそれだけで余り好ましくない人たち、次元犯罪者とかに知られる
可能性がもあるし、なるべくその世界に溶け込まないと行けないから、自分達の「常識」を
持ち込まない、これが絶対、まあ、複数の国家が緩やかに結びついている世界なんかでは
異国から引越しましたで何とかなる場合も歩けど、それでも念のため、ね、
シグナム「これは我々にも苦い思い出がある。」
はやて「あたし達が始めて会った時やね、あの時はほんまビックリしたわ」
シグナム「申し訳ありません、その魔法の存在しない筈の世界は始めてだったもので」
はやて「いいって、いいって、もう済んだ事やしね、シグナムも、何時までも引きずらない」
シグナム「そう言って頂けると助かります」
クロノ「なのは達の国で一番苦労したのは箸の扱いだな、まさかあそこまで大変だったとは」
なのは「私達は物心付いたときからやってるから気づかないんだよね、そういうの」
野次馬局員A「おい、クロノの旦那開放されたみたいだぜ」
野次馬局員B「だが、さすがに堪えたようだな」
ヴィータ「あとどんな事に気を付ければ良いんだ?」
エイミィ「就業年齢は意外と大事、ミッドチルダではユーノ君が発掘調査のリーダーって聞いても
若いねえ、で済むけど」
はやて「あたし達の国では9歳やら14歳やら言った子供が、昼間っからうろついていると
補導されかねへんし、」
フェイト「その国のどの時間に、どんな人たちが街にいておかしくないのか、それを守るだけでも
結構何とかなるよ、」
ユーノ「そうだね、本気でデータの無い世界の時は世界を見渡して、街に普通に居る
小動物に変身するのも効果的かな、」
クロノ「フェレットモドキなんかが街に居る世界などそう無いだろ」
ユーノ“ブチッ”「チェーンバインド!」
クロノ「フン、スティンガーレイ」
ユーノ「この程度?AAA+のランクが泣いてるよ」
クロノ“ブチッ”「ブレイクインパルス!」
はやて「あかん、さすがに止めんと、行くでリンホース」
リンホース「はいマスター」
野次馬局員A「さあ張った張った!」
野次馬局員B「クロノに一枚!」
フェイト「ねえ、その、なんて言うのかな」
なのは「はやてちゃんの独断戦場になってる……ね、」
アルフ「さすがSランクって言うか、なんて言うか……」 <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 00:02:51 ID:gyDTMJbb<> ■コラム■答えられなかった問題
平和な都市に定住したが……
(出題者 リンディ・ハラオウン)
さて、日ごろの準備=日常そのものと言うことで、私からも一問
私達一家はある事件をきっかけに、とある世界のとある都市に定住したわ、
事件が終わって平和そのものの街、でも私は、その国にとても手強い存在が
ある事に気が付いたの、ここで問題、時空管理局で提督を務める私でさえ
相手にしたくない存在、それは何かしら、 <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 00:09:47 ID:oupbGqNR<> 知ってる人が多そうだったので続けてみました
アースラの一夜です。
別に誰が誰の役って分けじゃなくて、
あくまでそのキャラとして動かして聞くつもりです。
■コラム■答えられなかった問題
の答えはもう分かってますよね、
>>640氏
おお、触手プレイ!!
>IdX9GlRpM氏
みんな言い感じに駄目人間ですねw
>92氏
珍しいカップリングで少しビックリ
しかし皆さんエロが上手い・・・・・・ <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 00:12:54 ID:oupbGqNR<> アレ?引用が変だ、
済みません
■コラム■答えられなかった問題
の答えは少ししてからにします。
<>
さばかん<>sage<>2006/05/01(月) 00:45:16 ID:bFhv36SP<> こりずに今回も投下です。
あと、被ってしまって申し訳ありませんでした。
暫くここに来ていなかったため気付きませんでした。
今回はエロ有りなのだ。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/05/01(月) 00:46:54 ID:bFhv36SP<> 空虚な日々を空虚で埋め尽くし、当然に足りないからまた埋める。
今、彼女が体験している日々とは、人間らしいと言えばそうだ。
ただ、絶望色が強すぎた。
今朝も御飯が不味そうに見えて、箸も持っていない。
かわりに、朝の風景とは釣り合わぬ、少し太いカッターを持っていた。
「・・・やっぱ、無理だわ」
言って、自殺する考えに点を打つ。
朝の光と澄んだ空気がうざったい。カッターに光を反射させる。
鈍い銀色は偽者で、反射光も黒い。
その姿が、自分に見えた。
これならまだ、嘔吐の方がマシだ。
口に残るすっぱい味。どばどば落下する吐瀉物。
「あ、そっか」
なのはは周囲に響かんと、哄笑。
吐瀉物。いらないもの。すっぱい。汚い。見たくない。除去。
ああ、あいつらを。あいつらを。
殺せば?
席についた彼女はいつもの影に囲まれる。
何か言われ、弄られる。
その中に何かが、混ざる。
「お前ら、顔も何もかもゲボみたいだ。おいおいくたばれよ」
他でもない、なのはの言葉だった。
彼女は壊れていた。
「んだとてめー!!!!!」
誰かが腕を振り下ろす。ポッケに入れていたカッターと取り出そうとする。
が、その拳が不自然な形で止まった。
「え?」
取り出そうとポッケに忍ばせた手を出す。
そこには。
「て、てめえ。離せ!離せよー!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
振り上げられた腕を、長髪の少女が止めていた。
ぺきっと、聞きなれない音が彼女の腕から奏でられる。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
その奇声が火をつける。一人の少女に集る吐瀉物ども。
その汚物にただ一言だけ伝えた。
「表へ出ろ!」
<>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/05/01(月) 00:48:57 ID:bFhv36SP<> 30秒で世界がクリアになる。
戦いを挑んだ女どもは綺麗な少女に一掃される。
あるものは顔面を砕かれ。あるものは足を蛇のおもちゃみたいにされていた。
「あ、ああ・・・」
次は自分の番だろうか。そう思った時。
「貴女まで外に出なくてもよかったのに」
にこりと笑った彼女に意識を持っていかれる。
私は、こんなに美しい人は見たことがない。
長い髪、整った顔立ち、自分と年齢は同じはずなのに色っぽい。
それを、天使だと思った。
「大丈夫?怪我とかしてない?」
「あ、ああ・・・」
近づかれて、焦る。こんなに綺麗な人が、この世にいたんだ。
慌てて視線を逸らすと、倒れていたはずの女が、角材を手に徐にそれを振り上げる。
「後ろ!」
素早く振り返った少女は木の葉のようにフワリと角材を交わし、顔面に飛び膝蹴りを見舞う。
ベキリとまた、変な音がした。
奇声を上げ俯く女の頭を掴み、片手で高々と持ち上げた。
「月村すずか・・・私の名前だけど、知ってるよね?」
その言葉を聞いた女が、顔を蒼白させる。
「命だけは助けてやる。
悪いことは言わない。今日にでも転校するといい」
言って、彼女をフワリと上に投げ、ズシリとダイレクトシュートを見舞う。
それで、気絶したはずなのに、女は地面を這い、彼女、月村すずかから逃げた。
「ありがとう」
振り返った笑顔に、またも、くらくらしてしまった。
その後、彼女達は醜い姿で一生を巡った。
「今日は学校を休みましょう。私の寮でゆっくりしない?」
「あ・・・はい」
すたすたと歩くなのははぼーっとしていた。
嘘みたいな奇跡それが私の前に舞い降りた。
嬉しいと言うより、寧ろ恐かった。突然の幸福は突然無くなる。
その高低差が、なのはには喜びより恐怖を先行させた。
「着いたよ」
あっけなく、寮に着く。そこは。
「私のいる・・・寮」
「え?ってことは、貴女が・・・なのはちゃん?」
「なんで私の名前を?」
「ああ。寮の事なら先生にね。私旅行が趣味でロンドンに遊びに行ってたの」
「私の名前は月村すずか。なのはちゃんと同じクラスだよ。その・・・災難だったね」
ええと顔を俯かせ、答える。
「そんな日々も、寮に入ったらはいおしまい!だから、入る前に言っておく」
すずかは近づいて、なのはのポッケからカッターを取り出した。
「こんな物騒なもの、持ち歩いちゃだめよ」
その光景は一瞬で、なのははただそれを見ていた。
<>
さばかん 恋の終わり3<>sage<>2006/05/01(月) 00:50:27 ID:bFhv36SP<> すずかはなのはのそれ以上を聞こうとはしなかった。
寮に入るなり、なのははすずかに抱きついた。
俯いたなのはの顔は良く見えない。ただ、温かい濡れた感触が服越しに伝わる。
「ねぇ、なのはちゃん」
その言葉に答えない。
「ロンドンの旅の話・・・ベッドでゆっくりしてあげたいんだけど、どうかしら?」
驚いて顔を上げたなのはの唇に情熱を帯びた舌が絡む。
ぴちゃりと音を立てる舌は、歯茎を滑り、再び元いた場所へ戻る。
その舌使いについぞなのはのココロは虜であった。
ガチャリと開けられた部屋はすずかのだ。
久方ぶりに帰った部屋を懐かしがらず、二人の目に映ったのはベッドだけ。
二人はお互いに脱がしあい、体を単純に絡めあった。
全身が性感帯。単純にこすれあった肌はそれだけでイキはしないが、ぞの心地よさはどこか異常だった。
「は、ああ、ああああ・・・」
なのはの顔は明らかに感じている顔だった。包まれる暖かさと、単純な快楽。
「なのはちゃん・・・可愛い」
ヘソに舌を這わせる。
「ああ、良い・・・すずかちゃん、ここも・・・」
見て欲しかった。私の女の部分。
股を広げ、秘所をあらわにさせる。
その状況に満足しつつ、幼きりんごに口付けをする。
「あぁ・・・すずかちゃん上手・・・一人でするのと全然違う」
舌を膣内に入れ、ぐにぐにさせ、あまった腕でクリトリス、乳首を刺激する。
「あっ!だめ、だめだめだめ・・・!!!」
大声を出し、少しグッタリする。すずかの顔になのはの汁が多量にかかる。
「なのはちゃんだけずるいよ・・・私も」
横に置いてあった少し長いバイブを自分の秘所に入れて、スイッチを強にする。
「はあああああぁ・・・これをここに入れるとね、私、久しぶりにここに帰って来たんだなって思うわ」
あっさりとすずかの中に進入したバイブは男根より少し太めなものだった。
気持ちよさそうに、目を閉じるすずかをなのははジッと見ていた。
燃え上がる性欲と共に、愛液が溢れてきた。
「な、なのは、ちゃ、んも、これ、入れて欲しい?」
そういって、入りきっていない余分な部分を指差す。
その言葉にただ、なのはは自分の秘所をすずかのバイブにあてがった。
男根よりやや太いそれは、少女にとって、身を裂くほどの激痛を伴うはずだった。
だが、それもあっさりと入ってしまった。
「はあああぁ。す、すずかちゃん」
すずかが上でなのはが下。二人で仲良く半分個。
「なっなのはちゃん・・・!好きっ好きよ!!」
腰を激しく上下に激しく動かす。
「わっ私も。あ、あぁぁぁぁ・・・」
「あっもう駄目っ!イク、いっちゃう!!!」
お互いに強く腰を叩き付けた、これが、最後の波だ。
「いくっぅぅぅぅぅ!!!!」
震える程の快楽の中、互いの唇を奪い合う。
安息の娼婦のように現れた彼女に、なのははただ、快楽を見出した。
つづく <>
4の422 ◆h7y.ES/oZI <>sage<>2006/05/01(月) 01:16:26 ID:2HziQ16Q<> スレがエロ化してきている。いや、本来の流れか。
・・・自惚れるわけじゃないけど・・・私のせいでは無いはずだ・・・うん・・・多分・・・
だったらいいな・・・・・・・
>>330
549さん
うぁ、これは入れ替わりの中編ですか!
戸惑いながらのエロは顔が思わずニヤけていいですよ!
あとやはりバインド緊縛は正義ですよねw
>>333
640さん
>・・・>>4の422氏に触発されたのは内緒だよ?
えーと・・・その・・・なんだ・・・(^^;)
どこぞの突発エロ書き野郎はストーリーすらまともに組んでなかったわけですが orz
あと私に触発されたのなら今回のエロ役はヴィータになるはずっ!(ちがw
>>339
77さん
乙でした。裏取引の時のフェイトの台詞や行動をもちっと書いてくれれば楽しく
なったかと思うわけですよ。
あとせっかく帯電させてるのに描写少なかった、もったいない、と思ったりも。
電気だけでえれくちおーん、とか、電気だけで主砲発射とか実は微妙に楽しみに
してたわけで、はいw
>>350
92さん
夜天たんの話って少ないですよね。期待させていただきます
(リインU派の私が言っても説得力はないのだがorz)
> 大当たりです。デストローイ!
・・・当たりなのか・・・そうか・・・あの触手男はあんなとこに住んでたのか・・・
そんなストーリー考えてもねーよ!!!w
>>358
480さん
富士見ドラゴン文庫・・・懐かしすぎる。ソードワールドとか思い出したw
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/01(月) 06:24:33 ID:BOsWKvqw<> >>352
ブラックオニキス
FM-7
どちらも懐かしすぎる名前だw
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/01(月) 09:31:40 ID:aHELfnwI<> >>アースラの一夜
当たり前のことなんだが、忘れがちなことをフォローしてくれるよな。
パートナーとは、戦場だけの存在にあらず。
「答えられなかった問題」は、前問とセットで唸らされる。
つーかそれ以前になんでお前ら言葉が通じる(ズキューン
>>さばかん
すずかちゃん漢らしいぜ!! <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:30:31 ID:+mgvFZzS<> 「・・・本当に、大丈夫?」
「うん。・・・ごめんね、泣いちゃって」
「そんなこと」
見送る彼は、本当に申し訳なさそうにしていて。
せっかく応援してあげたのに、何て顔をしてるんだろう、と思った。
「ダメだよ、そんな顔してちゃ。なのはがきっと、心配する」
「・・・うん」
「・・・約束、したでしょ?なのはをずっと大切にする、って」
心配させちゃだめなんだからね。
その言葉に頷くユーノの顔には、どこか困ったような、苦笑にも似た微笑が浮んでいた。
それを見てフェイトは、ほんのり笑った。
魔法少女リリカルなのはA’s −変わりゆく二人の絆−
第十九話 skyblue gradation
「テスタロッサ」
落ち着くまで、しばしの時をユーノと共に過ごして司書長室を辞したフェイトを迎えたのは、緋色の髪を持つ女性。
勝手知った好敵手が壁に背中を預け、フェイトが出てくるのを待っていた。
「シグナム」
「済んだのか?」
「・・・知ってたんですか」
「まあ、な。この間の模擬戦の太刀筋で、大体わかった」
それはまた、便利なことで。
フェイトは口には出さなかったけれど、ついそう思ってしまった。
「・・・まだ、目が赤いぞ」
「これは元からですよ。知ってるでしょう」
「いや、そういうことではなく・・・なんというか、違う」
「で?何か用ですか?わざわざこんなところで待ってるなんて。今日は休みじゃ?」
「・・・妙につっかかるな、今日のお前は・・・」
確か今日、彼女達ヴォルケンリッターは非番だったはず。用でもなければ一々私服姿で本局まで来て、
待っているなんてことはないだろう。
「いや・・・まぁ、な」
「?」
シグナムにしては、妙に歯切れが悪い。
彼女が困ったように人差し指で右頬を掻く仕草なんて、長い付き合いではじめて見た気がする。
「・・・まさか」
まさか、ね。
「心配して様子を見に来てくれた、とか?」
「う・・・いや、別に心配などしているわけではないのだが、その、なんだ」
そのまさか、だったらしい。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:31:33 ID:+mgvFZzS<>
「憂さ晴らしの相手でも、と思ったんだが」
もう、本当にこの人はこういったことが不器用なんだから。また模擬戦とは。
シグナムが言うところの「いつもと違う」赤い目を綻ばせ、思わずフェイトは苦笑する。
彼女なりに心配して、気を遣ってくれているのに、失礼ではあるが。
「・・・む、なんだ」
「いえ、別に。・・・そうですね。悪くないと思います、おもいっきりやるのも」
精魂尽き果てるまで、おもいきり汗を流すというのも、なかなかいい提案だと思う。
「だろう?」
「ただ」
「?」
嬉しそうにレヴァンティンの鎖を鳴らしているところ、悪いのだけれど。
「普通、憂さ晴らしに模擬戦に誘いますか、女同士で」
「な」
もっとほら、買い物とか、カラオケとか。色々あるだろうに。
相変わらず浮世離れしているというか、色とは無縁の思考回路というか。
その割りにはしっかり、人のことは見ていて心配してきてくれるのだが。
「はやてが前、ぼやいてましたよ?『シグナムも浮いた話のひとつくらい、あればいいのに』って」
「な・・・!!別に主はやては関係ないだろう!!」
「・・・そりゃ、そうですけど」
同じ寡黙でも、ザフィーラはうちのアルフとなんだかいい感じだし。
「・・・あ、恭也さんなんてどうです?妻子持ちですけど」
「なっ!!何を言って!!恭也には忍という・・・!!」
お、なかなかの反応だ。
普段冷静なぶんこういった免疫のない部分をつくと、実にいい反応をしてくれるなぁ。
「・・・さ、それじゃおもいっきり汗、流しましょうか」
「あ!!こら!!話を・・・」
「戦いながら聞きますよっ」
「おい!!」
おもいっきり泣いて、おもいっきり汗をかいて。
おもいっきり、笑おう。
平気ではないかもしれないけど、大丈夫。
そう思うと自分でも不思議なくらい、すっと心が軽くなっていく気がした。
───うん、もう大丈夫。
ユーノに約束したとおり、頑張ろう。
まだ、完全ではないけれど。
きっともうすぐ、またおもいっきり笑えるようになるから。
きっと、大丈夫。今は晴れ間しか出ていない状態でも。
絶対に、大丈夫。もうすぐきっと、晴れ渡る。 <>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:33:17 ID:+mgvFZzS<>
* * *
フェイトの出て行った司書長室で、ユーノは一人、物思いに耽っていた。
「なのはを大切にしろ、か・・・」
もちろん、そのつもりだ。
なのはのことを蔑ろにするつもりなんて、毛頭ない。
誓ったっていい。そんなことはけっしてあろうはずもない。
自分を選んでくれた人を。
自分が選んだ人を。
大切にしないなんてこと、絶対にあるわけない。
けれど。
ならば、具体的には?
具体的に、どうすればいい?
言葉を交わし、想いを伝え合い。晴れて二人は結ばれたのだけれど。
これといって以前と劇的に変わった部分というのはない。
二人で会うのだって、昔から頻繁にやっていることだし。
メールの回数が前に比べて増えたといえば増えたが、その程度のこと。
特筆するような変化は二人の間には見られなかった。
漠然とそんなことを考えていて、書類の山を減らすという目の前の仕事が、一向に手につかなかった。
「・・・恋患いってやつなのかな」
微妙に、違う気もするが。
恋が原因ならまあ似たようなものだろう。
「・・・会いたいな、なのはに」
大切にしろと言われた想い人の顔が、ひどく恋しい。
今の時間だと多分仕事中だろうから、すぐには会えないだろうけど。
昼食くらい、一緒に摂れるだろうか。
「・・・っていけない。こっちも仕事仕事」
そういう自分こそ、仕事を片付けないと。
気を取り直して、ユーノは書類へと手を伸ばす。
「スクライア司書長、よろしいですか?」
「・・・あっ、はい。えっと、何か?」
「また、お客様ですが」
・・・また?
今日はよく人の来る日だな、とドア越しで補佐官に見えないのをいいことに、
あからさまな戸惑いの表情をユーノは浮かべる。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:34:11 ID:+mgvFZzS<>
「・・・誰です?」
もっとも。
「武装隊の、高町なのは教導官です」
補佐官の言った人物の名前でそんなもの、一瞬にして吹き飛んでしまったあたり、
彼もなかなかに現金なものである。
書類で散らかった部屋を片付けようにも、そのヒマもなくドアがひらいたので彼は諦めた。
「ユーノくん、お弁当作ってきたよー。もうすぐお昼だし一緒に食べよー?」
黄色の小さな巾着を掲げて見せながら、なのはは入ってきた。
溢れんばかりの笑顔を、顔に輝かせて。
その顔を見て、ユーノは思う。
───そうだ、今度、出かけよう。どこか、気持ちのいい風が吹く場所に。
なのはを連れて、二人で出かけよう。
空が真っ青に晴れた、天気のいい日。ふたりっきりで。
自分が行ったことのある、知る限りのきれいな場所に。
生まれ故郷、ミッドチルダのあちこちに。
仕事一切抜きで、ふたりだけで回ろう。
やったことのないことをしよう。
まず、それからはじめよう。
そのときもきっとなのはは、お弁当を作ってくれるだろうから。
お返しにそのぶんいっぱい、なのはのことを抱き締めて、愛そう。
青空の下でいっぱいいっぱい、恋人としての時間を、過ごそう。
大切にする具体的な方法は、きっとそれ自体だから。
* * *
「そっか、それじゃユーノとなのは、うまくいったのね」
「ようやっとな。大変やったわ、ほんまー」
同時刻、月村邸。
ユーノが巻き込まれた事件と、なのは達二人の間に起こった出来事の結果報告を兼ねて
はやてはヴィータとリインフォースを連れて、アリサ達の待つ先日のお茶会の続きへと顔を出していた。
天気もいいし、外にテーブルを出して子猫たちに囲まれながら。
きっともう少ししたらノエルお手製の昼食が運ばれてくるはずだ。
それなりに自身の料理の腕に憶えのあるはやてをして、彼女の味付けは見事だと思える。
「・・・フェイトちゃんは?」
「うん・・・喜んでた。表面上は・・・な。だけど・・・」
「だーいじょうぶよ。あの子確かに抱え込んじゃうけど、強い子だもん。ひきずったりしないわよ」
「アリサちゃん」
「大体、あたしらの中で一番モテるの、あの子でしょーが。きっといい人見つけるわよ」
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:35:40 ID:+mgvFZzS<>
そういう問題なのかな、とは思うが。
アリサなりにフェイトのことを思った前向きな発言だから、反発は感じない。
「はやてはどーなのよ。男子部の生徒とか、管理局の人とかで誰かいないわけ?」
「へ?わたし?おらんよそんなん。すずかちゃんは?」
「中学から男子と女子で校舎、分かれちゃったしね。流石に」
「だよね。・・・結局あたし達で春一番乗りはなのはってわけかー・・・」
溜め息をつくアリサちゃんだって、十分かわいいし、モテてると思うんだけど。
はやてがそんな風に思っていると、屋敷のほうから三人のちびっこが走ってくるのがみえる。
「はやてー」
「なんや、三人とも。どないしたん?」
ヴィータに、リインフォース。そして。
「はやておねーちゃん、こんにちわー」
「あ、せやな。こんにちは、雫ちゃん」
二人に手を引かれてやってくるのはすずかの姪にして、忍と恭也の娘・月村雫、4歳。
『ノエルさんと忍さんが、もうすぐお昼だからこっちで待っておくように、と』
「今日の昼はパスタだってよ」
「さよか、そりゃ楽しみやな」
お姉さんぶりたい年頃のヴィータとリインフォースは、月村家にやってくる度に
雫のことを構い、遊んでやっている。
はやてに今撫でられている雫のほうも二人の事を実の姉のように慕って、甘えていて、
母の忍も目を細めていた。
『もうすぐ恭也さんも帰ってくるそうですから、みんなで外で食べましょう、って』
「はやておねーちゃん、だっこー」
「はいはい、おいでー」
食事時は、決まって誰かの膝の上が彼女の指定席。
今日ははやてに決めたようだが、それに対して怒らないあたり、ヴィータもやはり彼女のことを気に入っている。
「せやな、こんないい天気なんやし、みんなで外でわいわい、が一番やな」
「だろー?」
ヴィータは、すずかの隣に。リインフォースはアリサの引いてくれた椅子に、足をぶらぶらさせて座る。
多少行儀が悪いが、今日は気分もいいし見逃してやろう。
「お、雫ちゃん。また魔力強くなっとらんかー?」
「そーなのー?」
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:36:23 ID:+mgvFZzS<>
父母や叔母・すずかの持つ運動神経に、
もう一人の叔母であるなのはを彷彿とさせる魔力をこの子は受け継いでいる。
恭也から剣術の基礎を習い始めているらしいし、
彼女が望むなら、なのはやフェイトと三人がかりで魔法の使い方を教えてもいいかもしれない。
実に将来が楽しみな子だ。それもまた、はやての頬をほころばせる要因のひとつ。
「・・・ほんま、いい天気やなぁ」
結局、全ては丸く収まっていた。
なんだかんだあったけれど、最終的にはうまくいったのだ。
きっと世界とは、そういう風に上手に出来ているのだろう。
雨降って地、固まるではないけれど、世の中そんなものだ。
紆余曲折のあとには、こんな気持ちのいい日が、誰のところにもやってくる。
小奇麗にまとめすぎかな、と苦笑したはやての鼻腔に、
ノエルの運んでくるパスタのいい匂いが漂ってきた。
オリーブオイルとアンチョビの香りが、食欲をそそった。
<>
640 ◆x5RxBBX8.s <>sage<>2006/05/01(月) 18:48:48 ID:+mgvFZzS<> 腹が減っていたからかっとなってやった。今は反省し(ry
nanohawikiを見ていて思いついたからやった。今は反(ry
てなわけでもうそろそろ容量の限界が近づいてきている中投下です、640です。
次回のエピローグでこの話もラストです。いや、今回もエピローグぽいけどねorz
ユーノとなのはのレッツデート!!(ぉ
>>77氏
ユーノはリーゼに食われたわけですね。合掌。
なのはにもしっかりみられてるあたり、更に合掌。
>>92氏
リインTktkrザッフィーとの組み合わせがまたGJ
>>6スレ480氏
ネタがわからない・・・orzでも雰囲気がすごくいいです。
>>さばかん氏
すずか強杉wwwwwwwww <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/01(月) 21:23:48 ID:J+HMwgNc<> 461KBですか。480KBくらいで次スレ?? <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 21:53:57 ID:oupbGqNR<> 答え
はやて「『税務署』なんていうたら、ラグナロクで突っ込むでぇ」
<解説>
ちょっとお手洗いへ、あ何するの、やめて、はやてさんのマジ突っ込みはイヤー!
アレックス「此れだけか?」
ランディ「多分、」
マリー「リンディ提督大丈夫かなぁ」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/01(月) 22:02:30 ID:e+To7uH1<> 第2問 パートナーを選ぶなら
(出題者 ユーノ・スクライア)
さて、デバイスの準備は出来たよね、じゃあ次は共に仕事をするパートナーを見つけなきゃ、
君はひょっとしたら僕より強いかも知れないけど、それでも一人で行動するとアッサリ
返り討ちに逢うのがこの世界だからね、そしてこのパートナー、大抵戦闘時の相性で決まるんだ。
これは危険を考えれば当然なんだけど……、ここで問題、僕なら次の人たちのうち誰をパートナー
に選ぶだろう?因みに僕は後方支援型の結界魔道師だ。
・シグナム
・フェイト
・アルフ
・シャマル
答え
この中ならアルフだね。
<解説>
シャマルさんも中々いいけど、この中じゃ少し劣るし・・・、いや、十分大きいんだけどね。
フェイトは論外、もうちょっと大きくなってから。
シグナムさんはかなりあるけど、揉ませてくれそうにないし。
アルフはこの前「マッサージしてあげる」って言ったら、直にいっぱい揉ませてくれた。
それから「まだ頼むよ」だって、これはもうアルフしかないでしょ!
時折けっこう良い声もあげるし、体質的に子供も出来無いしね。 <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/01(月) 22:07:30 ID:oupbGqNR<> と言うわけで、回答編、
スレを跨ぐ危険があったために、投下が多目の時ですが投下します。
と言っても、ねた知ってる人は問題文読んだ瞬間に答えが分かるのが
アレですが、「■コラム■答えられなかった問題」ってのは大体こんなネタ問題です。
>>640氏
これは「ファンタジーRPGクイズ 五竜亭の一夜」
と言う、今無き冒険企画局から出された本のパロデーです。
初版が平成元年12月なので知らなくても無理はないです。
(手元に有るのは平成6年2月に増印された十一版)
設定としては、ファンタジーの世界で名立たる冒険者が集まる酒場がある。
そこで、冒険を終えた冒険者が帰ってきて、暖炉の前で酒を飲みながら
自分のした冒険に関する問題を出し合うと言うストーリーです。
主人公はアナタ(注:新米の冒険者)でその話の輪に加わります。
>>347
実際にその辺でしょうね <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/02(火) 00:01:15 ID:oH9u0xAh<> >>640氏GJ!
ハッピーエンドでよかったけど、買物時代から追いかけてると
フェイトが可哀想で…。 良いんですけどね、×なのはも好きだし
最終的にフェイトは私が娶りくぁえdrftgyふじこlpp <>
さばかん<>sage<>2006/05/02(火) 00:58:16 ID:N9GcLJtk<> こんばんわ。最近ラッキーなさばかんです。
どうでもいい?すみません。
こりずに投下したいとおもいます。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/05/02(火) 00:59:50 ID:N9GcLJtk<> それからの日々は、夢のようだった。いや、夢だったのかも知れない。
例のはしためどもはすずかの警告通り、次の日にはもう居なかった。
すずかがどんな人なのかはなのはも問わなかった。私も、問うて欲しく無い事がいっぱいあった。
それを少しずつ確実に消して、それから、話をしよう。そう思ったからだ。
優しく時は流れる。すずかと他愛の無い話をしたり、すずかと美味しい御飯を食べたり、
すずかと一緒に勉強したり、すずかと一緒に出かけたり。すずかと一緒に・・・
そういう事も色々した。同性同士でいやらしい事をするのに抵抗が無かった。
おかしいのは自覚している。だから、もう救いようが無かった。
けれど、誰かが語る「愛」とは何だろうか?とも、なのはは思った。
少し考えて、蹴っ飛ばした。愛を語るのはまだ早い・・・。
妄想と幻想が絡む現実はある日、異物を迎える。
朝起きたなのははテーブルに並べられた料理に驚く。
色とりどりの西洋の料理は、何処かの城の食卓を連想させる。
「アレ・・・?今日の食事当番は私だったんだけど・・・」
寝ぼけた頭を回転させるように、目をキョロキョロさせる。
と、冷蔵庫の横に見慣れない金髪の少女が立っていた。
外国人であるはずの彼女は、何故か割烹着を着て、なのはにぺこりとお辞儀をする。
「だ、誰?」
「ああ。この子はアリサ」
「わああああああああああああぁ!!!」
何時の間に後ろにいたのか、すずかは首だけをにゅっとなのはの顔に向ける。
「おはよう、なのはちゃん」
「ああ、おはよう、すずかちゃん」
アリサと言う少女が改めて、なのはにお辞儀をする、つられて、なのはも。
「すずかさまの身の回りのお手伝いをします、アリサです。よろしくお願いします」
「え・・・?」
唖然とするなのは。
「アリサは今日からここに住むことになったの。実はこの子、両親の都合で私みたいに学校を休んでたの。
だから、アリサも元々この寮に住んでたんだよ」
「あっ・・・そうなんだ。その・・・よろしくね、アリサちゃん」
「よろしくね」
そう言って笑った顔は何だかキュートだった。
<>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/05/02(火) 01:01:11 ID:N9GcLJtk<> 「ああああ。す、すずかさま・・・そこは・・・」
腰を捻らせ、すずかの指から逃げようとする。
それを乱暴に抱き寄せる。
(何故?何、これ…)
アリサの菊座を指で犯す。慣れていた菊座はあっけなくすずかの指を飲み込む。
ここは、もはや、第2の生殖器、生殖器の亜種と言うべきだろう。
「うあっ・・・あ・・・ああああ!!!」
その亜種と同時に本来の生殖器に指を這わせる。
「そらっ!そらっ!ふふ、なんていやらしい。大きいほうをする度に私の事を
思いだすんじゃない?」
少し赤面し、しかし、嬉しそうに。
「はい・・・トイレに行く度に貴女さまの事を思い出して、いつも私のここは濡れています」
言い終わると、アリサは自分でクリトリスを刺激する。さかった女の匂いがその世界の全てだ。
「あん、あっ、ああああんあああーーーーーー!!!!!」
くったりと倒れる。その姿を満足そうに眺めて。
「まだまだこれからよ。次は、バイブ2本同時攻めでイカせてあげる。
安心して、夜は長いわ。私の欲でどろどろに汚してあげる」
「ああ・・・すずかさま、好き」
優しくぎゅっとすずかを抱くアリサ。
「ええ、私も・・・」
(言うな。その言葉を、言うな!言わないで!!!)
それは、彼女にとっての安息だった。それを、こうもあっさり。
「愛してるわ、アリサ」
ワレタ
ワレタワレタコワレタ
「あああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
悪夢を吐き出すように叫んだ。
気が付けば、そこは自室のベッドだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢?」
それが夢だと気が付くのに、いくらか時間をつかった。
体が熱い。目には涙。異常な発汗。妙な掻痒感。息は山を登るより荒い。
地盤が崩れる。唯一の愛。それは私。いいえ貴女。じゃあ、その枠?
いいえ。何故。必然。答えじゃない。否。
ただのさくそう。お前は錯綜。手探りでいた。ただ。
違う。
「・・・違う!」
その狼狽は異常だった。夢は所詮、夢。分かってる。
だが、理性より先に本能が、それを恐怖した。
あっさり崩れる安息の地。
なのはは壊れていた。
あれから一睡も出来なかった。朝の日差しが目に刺さる。
暗がりが晴れるのが、恐かった。すずかと、特にアリサに会いたくなかった。
会えば、何をするか分からない。あの夢がぐるぐる巡ったら。私は、きっと・・・
不安を内包し、私はただ、玄関の扉を開けた。
つづく <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/03(水) 03:50:34 ID:ZQgr3+tN<> スレが止まりましたね、珍しく、
次スレまで、もう少しありそうなので、
またネタを投下します。 <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/03(水) 03:51:25 ID:ZQgr3+tN<> 第2章 事件発生〜戦闘
クロノ「大規模な魔力反応をとらえったて?」
エイミィ「うん、どうも近くの次元世界みたいなんだけど」
ユーノ「管理外世界だね、普通じゃないよ」
ヴィータ「よっしゃ、あたしらの出番だな!!」
シグナム「落ち着け、何が起こったかも分からんのだ」
シャマル「そうね、ただの自然現象かも知れないし、ちょっと調べて見ましょうか、」
★★
管理内、管理外を問わず、異変が起こった場合真っ先に急行するのが、巡回中の艦船です。
そしてそこで待っているのは、大抵の場合何かの事件です。
この章ではさまざまな事件が起こったと仮定して、その対応を見ていきましょう、
★★
はやて「と言う訳で、現場に到着や」
なのは「って!高速弾!?」
★★
なお、戦闘もこの章で扱います。なんせ十中八九は何らかの形で戦闘がからみますから <>
魔法少女RPGクイズ アースラの一夜 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/03(水) 03:52:03 ID:ZQgr3+tN<> 第4問 行き成り戦闘を仕掛けられた!?
(出題者 高町なのは)
異常を察知して外に出ると、そこに高速弾が襲ってきの。
相手と思しき存在は、人間みたいに見えるけど、言葉も無しに、
殺意だけをむき出しにしている。私達は何が起こっているのかも分からない、
さて、そんな時私達はどうすればいいと思う?
答え
交戦しつつ、相手の発言を促す。
<解説>
相手の目的が分からなくても、私達を攻撃する以上、反撃しないとやられちゃうし、
交戦は仕方の無い事、何だけど、それで終わっちゃ何にもならないよね、
相手には攻撃する理由があるんだから、それをちゃんと聞いてあげないと、
事件は解決しないし、何時かまたこんな事が起こるから……
時には強引に聞き出す事もしなくちゃ駄目だよ、
なのは「簡単……過ぎたかな?」
シグナム「待て、その前に一つ聞いておく、お前が強引に話を聞こうとした奴は
無事なのか?」
なのは「それは、まあ……非殺傷設定ですし、」
ユーノ「ショック死って言葉もあるんだけど……」
アルフ「高高度戦闘じゃあ、地面に激突とかで普通に死ぬよな」
クロノ「海上戦だと低空でも溺れて助からない、意識が飛んでるわけだからな」
なのは「えっとその……あの……」
ヴィータ「冗談抜きでアイツの「説得」は効くからな、死ぬかと思ったぞ、」
エイミィ「ヴィータちゃんはまだマシだよ、フェイトちゃんなんかSLBでされたもんね」
ヴィータ「マジか?死ぬぞ普通」
フェイト「ううん、あれはその、そう言う戦いじゃあないから」
ヴィータ「そうなのか?」
フェイト「うん、だから大丈夫」
エイミィ「そう言う問題じゃ無い気もするんだけどね、」
シャマル「マニュアル通りの答えですね。」
はやて「そやなあ、まあ大抵の事はマニュアルに書いてあるはずやし、
そもそも、こんな有りがちな状態書いてへんマニュアルなん怖くて使えへん」
リンディ「そうね、マニュアル通りに行かない事件はよっぽど大掛かりでそれこそ
ロストロギア絡みだから、それこそ気をつけないとねいけないわね、」 <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/03(水) 03:56:10 ID:ZQgr3+tN<> と言うわけで場つなぎのネタ
今回から第2章です。
章の始めも元ネタ風にしてみました。
>>さかばん氏
どろどろしてますね〜
ですが一言、
終わった場合、その下に後書きなりなんなりを付け加えた方が
その後のレスが付けやすくなり、スレがスムーズに進行します。
他の人も参考にして、何か一言くわえて下さい、 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/03(水) 13:05:30 ID:vA0drbj5<> >>382
フェイト 「まあ連休なんだし。たまにはこんなのもいいんじゃない。」
リインU 「そうですぅ〜6スレ480さんものんびりするですぅ」
翠○石 「とりあえず私の肩揉めですぅ〜」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/03(水) 13:10:08 ID:ZQgr3+tN<> 混ざってる!w
一人混ざってる!w <>
37564<>sage<>2006/05/03(水) 23:35:57 ID:IDbvQ5Zv<> 皆本当に上手いな… <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/04(木) 01:42:53 ID:JWdyoC/G<> ──────リリカルJAS○AC──────
ユーノ 「なのはを嫁にもらう前に 言っておきたい事がある
かなりきびしい話もするが 僕の本音を聴いておけ
僕より先に寝てはいけない 僕より後に起きてもいけない
めしはうまく作れ いつもキレイでいろ
できる範囲で かまわないから
忘れてくれるな 仕事もできない男に
家庭を守れる はずなどないってことを
なのはにはなのはしか できないことがあるから
それ以外は口出しせず 黙って僕についてこい
なのはの親とスクライア族と どちらも同じだ大切にしろ
姑小姑かしこくこなせ たやすいはずだ愛すればいい
人の影口言うな聞くな それからつまらぬ嫉妬はするな
僕は浮気はしない たぶんしないと思う
はやてとするかも・・ ま、ちょっと覚悟はしておけ
忘れてくれるな 僕の愛する女は 愛する女は
生涯なのはひとり」
なのは 「覚悟できないよユーノくん」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/04(木) 01:43:58 ID:JWdyoC/G<> ユーノ 「・・硬いきずなに 思いを寄せて 語りつくせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び肩をたたきあった あの日
あれからどの位 経ったのだろう 沈む夕陽を
いくつ数えただろう 故郷の友は 今でもキミの
心の中にいますか?」
はやて 「いないと思うで」
ユーノ 「何から伝えればいいのか 分からないまま時は流れて
浮かんでは 消えてゆく ありふれた言葉だけ
キミがあんまりすてきだから
ただすなおに 好きと言えないで
多分もうすぐ 雨も止んで 二人 たそがれ
あの日 あの時 あの場所で キミに会えなかったら
僕らは いつまでも 見知らぬ二人のまま」
フェイト 「うん、そのままでいいよ」
ユーノ 「・・('A`)」 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/04(木) 14:35:00 ID:qlbZYhxv<> >>389
こんなの歌った日にゃ、恭也に御神流奥義・薙旋で殺されるな <>
捕らわれ人<>sage<>2006/05/04(木) 15:32:38 ID:I5jLmi0I<> 「フェイトちゃん…」
「大丈夫だよ、なのは…なのはは私が守るから」
彼女達は闇の書の守護騎士、ヴォルケンリッターの一人に敗れ、手足を縛られた
状態で、何処かの部屋の一室に捕らわれてしまったのだ。
数時間前、鉄槌の騎士ヴィータが、二人と相対した。
さすがにこの二人と戦い、打ち勝つのは百戦錬磨のヴィータといえども、
難しいと言わざるをえなかった。いや、逃げるのも困難であろう。
だがしかし!
彼女には秘策があった!
というかはっきり言ってヤケクソだったが!
「あーーー!!なんだあれは!!!!」
まさか本当に引っかかるとは…
後日鉄槌の騎士ヴィータはそう語った。
<>
捕らわれ人<>sage<>2006/05/04(木) 15:33:13 ID:I5jLmi0I<>
「で?どうしてここに連れて来たんだ?」
烈火の将、シグナムがヴィータに厳しい表情で問いかける。
「アタシに聞くなよ。シャマルがつれて来いって言ったんだから」
「…シャマルが?」
ヴォルケンリッターの参謀、湖の騎士シャマルが答える。
「やっぱり、蒐集の最大の障害は管理局だから、なんとかあの二人から
管理局側の情報を引き出せ無いかって…
できれば二人に『協力』してもらって、これから管理局の情報を
リークして貰いたいんだけど…」
協力、という言葉を強調したシャマルに、シグナムが眉をひそめる。
「シャマル…あまり手荒な真似は…」
「…わかってるわよ。そんな事をしたら、はやてちゃんの人生を傷つける
ことになるもんね…それに私だって、あんな子供にあんまり酷い事は
したくないわ。あ、勿論はやてちゃんの事を説明する気も無いから」
「ならいいが…」
ふと、一つの疑問が思い浮かぶ。
「…ではどうやって協力してもらうつもりなのだ?」
事情の説明をするわけでもなく、力ずくでもなければ、いったいどうやって
彼女達の助力を得られるというのか?
「えっとね、まず二人の生まれたままの姿を写真に撮って」
「却下だ」
<>
捕らわれ人<>sage<>2006/05/04(木) 15:34:26 ID:I5jLmi0I<>
「なんだよ…せっかく捕まえたのに結局逃がすのか」
「いくら結界が張ってあるからといっても、いつか主はやてが気付くかもしれん。
そう長く置いておくわけにもいくまい」
不満を漏らすヴィータにそう言って、シグナムは二人を捕らえてある部屋のドア
を開いた。
「なのはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「や、やめてフェイトちゃん!どうしちゃったの!?」
「他の人に散らされるぐらいならいっそ私が!!!」
「何が?何が散らされるの!?」
「器用だな〜…口だけであんな事出来るなんて」
「最近の子供は迫力満点ね」
「………ハッ!」
ヴィータとシャマルの言葉に、目の前の凶行に固まってしまったシグナムが
我に返り、急いでフェイトを引き離そうとする。
「て、テスタロッサ落ち着け!」
「離せ!私がなのはを守るんだ!」
「今襲ってるのはお前じゃねーのか?」
「なのはを守るためなの!」
「ヴィータちゃん、愛に理屈はいらないのよ」
「お前らも手伝え!!」
<>
捕らわれ人<>sage<>2006/05/04(木) 15:35:55 ID:I5jLmi0I<>
次回予告
僕、ユーノ・スクライアには、言えなかった言葉があります。
今でもたまに考えます。あの時、僕があの言葉を言ったらどうなったのかと。
これはそんなもしもの世界の話。
「アリシア・テスタロッサ!
いい年齢してそんな格好をして、恥ずかしくないんですか!!!!」
…………ポッ
「なななななな、何を言うのこの子は!?」
「………」
(今ちょっとかわいいかも、って思っちゃった…)
次回「すもう」
いや、だってあの格好はないでしょ、あの格好は。 <>
92<>sage<>2006/05/04(木) 15:40:38 ID:I5jLmi0I<> ちょっと息抜きに隣のシャ○さん第−1話
リインフォースTの話は次という事に…
ちなみに、ザフィーラと組み合わせたのは、他に該当者が居なかったから。
似合ってるような気はするなぁ、とは思ってましたが。
>>352
>>ブラックオニキスFM-7版
残念ながら、たぶんそのころの自分はまだファミコンが限界です。
田舎だったし。
元ネタは今月のマガジンZの漫画版「荒野に獣 慟哭す」です。
まあ、変えてしまえば、ありそうといえばありそうな台詞ですから。
言われた主人公も「あ〜そう来るか…」とか言ってましたし。
ちなみに漫画の内容は、ミソが大好きな動物人間さんがでてくる話です。
兎おじさんが味噌を食べながら命に対する礼儀を教えてくれたり、
ミソをだしながら踊るおねいさんがいたり。そんなミソな漫画。
>>6スレ480氏
答えられなかった問題
ザフィーラ「我が主、答えは著しくエンゲル係数を上げる使い魔では?」
アルフ「あんだって?」
>>640氏
全体的にほほえましい光景ですな。
あと4の422氏と同じく
エロでヴィータが何故捕らわれてないんだろう?
と思ってしまったのは内緒 <>
92<>sage<>2006/05/04(木) 18:11:56 ID:TjKuhhHv<> >>395
間違った
アリシア・テスタロッサではなくプレシア・テスタロッサだった
脳が腐っとんのか、俺は
<>
名無しさん@ピンキー<><>2006/05/05(金) 00:24:55 ID:dH5EhJqM<> フェイト「あのね、なのは」
なのは「どうしたの、フェイトちゃん」
フェイト「なのは、何かからだが熱い・・」
なのは「フェイトちゃん、大丈夫?」
フェイト「我慢できない・・なのh」
下着を脱ぎだす
なのは「こんなところで・・」 <>
37564<>sage<>2006/05/05(金) 01:13:12 ID:Ys8euSDh<> 第7話『挑発』
ヴィータが張った封鎖領域…結界はあっと言う間に海鳴市を包み込んだ。
その結果、街にいた人や車、ペットも一時的に消えてしまった。
そして、フードを被った二人組みも結界に気付いた。
「!…結界だと…」
「やれやれ、この世界に魔導師が居たとは…」
二人が口々にそう言ってると、二人とも男の声だった。
右前方からの茂みから赤いドレスの様な服を着た少女が飛び出してきて、
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!ブチ貫けぇぇぇぇぇ!!!」
っと叫びながら柄の長いハンマーを振り回した。
そのままハンマーは地面に接触し小規模な爆発を起こした。
しかし、手元には手応えが無かった。
「ちっ、逃げられたか…」
ヴィータがそう呟くと、
「ヴィータ!いきなり飛び出して危ないやないか!!」
「ヴィータ!主の許可も無しに飛び出すとは何事だ!!」
「ヴィータ、先走りは良くない」
ヴィータが飛び出した茂みから、はやてとシグナムにフェイトが文句を言いながらヴィータに近付いた。
「わ、悪い、はやて。飯のことでイライラして…つい」
ヴィータが左手で頭を掻きながらそう言った。
すると、
「…やれやれ、最近のガキは随分と物騒だな」
「「「!!」」」
はやて達が声のした方を見ると、二人組みの一人が公園を照らす電灯の上に立ち、
もう一人はその後ろにあったベンチに座っていた。
「ヴィータの一撃を避け、その動きが見えないとは、…貴様ら何者だ!」
シグナムが自分の愛剣「レヴァンティン」を構えながら聞いた。
「…相手に名を聞く時は先ず自分から名乗れと教わりませんでしたか?」
ベンチに座ってる男がそう言うと、
「…確かに正論だな。私はヴォルケンリッターの将、剣の騎士シグナム」
「…鉄槌の騎士、ヴィータ」
「同じく湖の騎士、シャマル」
「…盾の守護獣、ザフィーラ」
「そして、あたしがこの子達の保護者。時空管理局、特別捜査官候補生。
八神はやてです」
(時空管理局?)
「私は高町なのは。同じく局の武装隊の仕官候補生です」
「僕は管理局、無限書庫の司書。ユーノ・スクライア」
因みに一度名乗ったフェイトはもう一度名乗りアルフもそれに続いた。
「そして、僕が時空管理局執務官クロノ・ハラウオン」
こうして、なには達は名乗り終えたが、
「…それで君達の名は?」
「……は?」
クロノがそう聞くとベンチに座ってる男が首を傾げた。
「…いや、こっちが名乗ったんだから君達も名乗る…」
ユーノがそう言うと、
「別に答える義理は無い」
「な、貴様ら!名を聞くときは自分から名乗ると言って置きながら…」
「別に名乗られたからってこっちも名乗らなきゃいけない決まりもありませんよ」
「な!?貴様ら我等を謀ったな!!」
シグナムが顔を赤くして怒鳴ると、
「勘違いするな、お前等が勝手に名乗ったんだよ。バカみたいにな…」
電灯の上に立っていた男はそう言って笑い出した。 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/05(金) 15:32:20 ID:W/EfJAvC<> >>389-390
誰の歌だっけか?長渕しかわからん。 <>
さばかん<>sage<>2006/05/05(金) 21:09:55 ID:KU8mJTMt<> お見苦しい文章を、毎度すみません。
今回もよろしく願います。 <>
さばかん 恋の終わり1<>sage<>2006/05/05(金) 21:12:00 ID:KU8mJTMt<> 狂って咲いた花は朱かった。
玄関の扉を開けた少し先の景色は天国より極彩色で地獄より、鋭い。
なのはの視線の先、そこには、
軽く唇を合わせる、アリサとすずかがいた。
「あ・・・あ・・・」
それは声だった。蚊の鳴く如くの、慟哭。
その慟哭に気付くはずが無いにもかかわらず、すずかは振り向く。
おはようと、多分、そう言ったんだと思う。上手く、耳は機能しない。
その行為に何故と訊いた。
ロンドン流の挨拶よ、と、そう言ったんだと思う。耳は心中の声しか届かない。
二人は笑ってる。それは、太陽を直視した感じに似ている。
一緒に行こう。その言葉。
忘れ物をした、そう拒否した。
先に行く二人が完全に居なくなるのを過剰に確認した。
「はは、」
刹那。アラユルばらんすガほうかいシタ。
「はは、
あははっははははははっはははははははははははああああ!!!!!!
ははははははははっあはははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!」
崩壊のゲキテツが、ココロを真朱にした。
ドカン バン ビシャン ドン ドン ドン バン ビシッ
台所。
机が崩壊した。冷蔵庫が崩壊した。食器が崩壊した。やかんが崩壊した。額縁が崩壊した。キッチンタイマーが崩壊した。誰かの愛が崩壊。その理想が崩壊。安息が崩壊。価値観が崩壊。天秤が崩壊。
貴女によってあるかも知れないと信じた犠牲愛(アガペー)が崩壊。
なのはは感情に任せて叫びながらハクチの如く、物を壊しまくった。そして、大切な信条さえも、壊した。
そして新しくコーティングされた、
自己愛(エゴ)だけが、残った。
暫くの静寂を眺め、そこに点をつける。
その静寂から、物が擦れる音が聞こえた。 <>
さばかん 恋の終わり2<>sage<>2006/05/05(金) 21:14:12 ID:KU8mJTMt<>
こんな物騒なもの、持ち歩いちゃだめよ
「大丈夫。何処の家庭にもよくある物だから」
そう言ってもっていた包丁を、黙って左手に持った。
ロンドン流の挨拶よ
「誰かを傷付ける挨拶ならさ、すずかちゃん。
誰かを殺す挨拶があっても、いいんじゃ、ないかなぁ?」
アノキンパツウザイヨ
寮を後にする。なのはは、壊れていた。
「ねぇ、アリサ。今度、なのはちゃんを誘って、北海道にでも行かない?ちょうど、4連休だからね」
廊下を歩きながら、二人は今度の連休の予定を話し合っていた。
「いいですね。釧路に美味しい蟹でも食べに行きましょう」
平穏な会話、アリサはほのぼのしていた。
「でも、札幌もいいですね。すずかさまはどう思いま、わっ!!!」
アリサの体が倒れる。体が崩れる時、慌てたすずかの顔が一瞬見えた。
嫌な予感に、起き上がる瞬間、その光景を見るのを、彼女は自然と恐れた。
「おはっ、おはよう!!!あははははははは!!!!!!!!!!
どうしたの?ありさちゃ〜ん!!!こんなに血を流して。それとも新しい飾りかな?
腕にも、腹にも、細い赤線ばっかりだよぉ!
ああ!!やっぱ、新しい包丁買っとけばよかった。切りにくくてしょうがない!!!!」
言いながら、アリサの体を包丁で次々と切り付ける。返り血が、なのはの視界を朱く染め、心を極彩色にしていく。
「ねぇ?痛い?痛い?痛い?痛いー?私もね、痛いのよ!
私の何もかもが壊れた時の痛み!!そんなちんまいアカイのと一緒にしないで!!!
返せよ!私の日常、平穏、世界、愛、理想、余裕、自慢、奇跡、信条、すずかを!!!返せ、
カエセー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
後ろに大きく腕を持っていき、その一撃をアリサの心臓に一閃した。
はずだった。
その、朱い視界に移ったのは。
「なのはちゃん。大丈夫だから」
誰かがボロボロにしてしまった、すずかがいた。 <>
さばかん 恋の終わり3<>sage<>2006/05/05(金) 21:15:03 ID:KU8mJTMt<> 「嘘、だ」
嘘ではない。事もあろうに、アリサと間違えて傷付けたのは、見知らぬ誰かではなく、大切な理想。
伸ばした腕を、すずかに掴まれた瞬間、なのはの手から包丁が離れ、なのはのみぞおちに、すずかの肘が
抉り込んだ。
なのはの視界がアカからクロに幕変えした。
「すずかさま!すずかさまっーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
叫んだのはアリサだけでは無い。廊下にいた生徒達が、日常に潜む異常に遭遇した。
繰り返される阿鼻叫喚の中心に、心臓に包丁が刺しっ放しのすずかが居た。その横には倒れたなのは。
血の海、異常の中心いた彼女は、一言だけ。
「五月蝿い!!!!!!この程度で騒ぐな!!!!!!!!」
叫びの波が引いた。人だかりに白い道が一本できた。
その道を赤く染めながら、すずかはなのはを抱えながら、どこかへ歩いていった。
その横に、アリサは必死に辿り着いた。
「すずかさま!!!!直に救急車を呼びましょう」
狼狽するアリサにすずかはただ笑った。
「大丈夫。ただの生理だから」
冗談っぽく、そう笑った。
笑えない冗談に、アリサは付き合う事にした。
「ええ。本当に毎月鬱になりそうですね、その量じゃあ」
「アリサ。車をよういして。病院は、いつもの闇医に。あと、この事は公にしないように
学校に言っといて。口止めの金なら用意する、と」
はい、とアリサは答える。
なのはの記憶は、そこで、流れを止めた。
つづく <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 00:41:33 ID:vVG+jpNy<> >>401
いや、全然見苦しくはないです。
お願いなんですが、内容を考え前もって注意書きがほしいです。
乙 <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 00:43:56 ID:udLj/ItU<> >>401
ひぐらしのなく頃に? <>
さばかん<>sage<>2006/05/06(土) 01:20:59 ID:f+Mkg8AB<> >>406
いや、ひぐらしは全然知りません。
なんか、重なる所でもあった? <>
6スレ480 ◆erhU6I9J2g <>sage<>2006/05/06(土) 01:35:55 ID:t/Zi9+Lf<> すでに終わりが近いので新スレを立てました。
以後はコチラにお願いします。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第七話☆
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<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 03:28:46 ID:udLj/ItU<> 新スレおつかれさま6スレ480さん
>>407
いや雰囲気が似てるなーと思って。なのはの心理状態ヤバそうw <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 17:34:44 ID:vVG+jpNy<> 埋め立て
<>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 17:35:34 ID:vVG+jpNy<> 埋め立て
次スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第七話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1146846834/ <>
名無しさん@ピンキー<>sage<>2006/05/06(土) 17:36:06 ID:vVG+jpNy<> 埋め立て
次スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第七話☆
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