その日の夕方
戦闘トレーニングを終えたフェイトが休憩室で休んでいた
「ねぇねぇ、フェイトちゃ〜ん・・・ちょっといいかなぁ〜・・・?」
入り口の柱から顔だけ出したエイミィが「おいでおいで」をしながら呼びかける
「エイミィ・・・?どうしたの?」
「んふふふふ・・・・ちょぉっとフェイトちゃんに聞きたいことが有ってねぇ・・・」
あからさまに様子が怪しいエイミィに危機感を感じつつも、フェイトはエイミィに近づく
「エイミィ・・・聞きたい事って?」
「ん〜、実は最近クロノ君の様子がおかしくてね。 なんかため息ばっかりしてるのよ」
「・・・クロノが? 最近悩むような事件って有ったっけ?」
「うぅん。」首を横に振ってエイミィは答える
「でも義兄さんが悩むっていったら事件以外には・・・・・・・無いよね」
事実とはいえかなり寂しい現実である
「う〜ん・・・実は事件以外にも有ったのよねぇ、これが。」
「えっ?何だろ・・・?」
それが自分自身のことだとは想像もつかないようだ
「実はね、フェイトちゃんのことなの・・・・」
「えっ?! 私?」
「うん。・・・・・・『最近フェイトが悩んでいるようだ、話を聞こうとしても話してくれない』って嘆いているのよ。」
「あっ・・・・・・」
「・・・・・・フェイトちゃん、最近何か有った?
クロノ君には私の方から上手く伝えるから、できれば私には話をしてほしいな・・・」
「えっと・・・・・・その・・・・・あ・・・・」
「・・・・・言いにくいこと・・・なの・・かな?」
「う、・・・・うん・・・」
そのままうつむいてしまったフェイトからは無理やりに聞くことも出来ず、取り合えずフ
ェイトとはその場で分かれた