ANNEX2
 
THREE 2




いつも挿入を焦らすように、黒澤が好んでするやり方だった。
柔らかな先端を、開かせた美香の秘所に当ててゆっくりとこする。
濡れているせいで男のものが滑り、それがじわじわと彼女の官能を
高めていく。
彼女はそれをされると、我慢できずに腰を八巻に擦りつけた。
クリトリスが疼いていく。ますます秘所が潤いを増していく。
「ああっ!……あっ……!」
感じる叫び声をあげながら、八巻の首を抱きしめた。
意地悪をしないで……。
もう、焦らさないで。
黒澤さん……いいえ、八巻さん……?
ああもう、どちらでもいいわ。
お願いだから、私を満足させて……。
 
美香が見せた、自分から腰をすり寄せるという行為に八巻は
興奮を抑えられなかった。
「そんなに……俺が、欲しいの?」
声をひそめて彼女の耳元に囁く。
「欲しいなら欲しいって、言ってごらん?」
優しく、ほとんど息だけの声をかけられて美香は身体を震わせた。
「欲しいわ……。……欲しいの……。ねえ……。お願い……」
太腿の間に、八巻のものをはさみこむようにして刺激した。
「ああ……」
今度は八巻が悶える番だった。
美香が、まさかこんなに卑猥な行為を自分からしてくるなんて
思ってもみなかった。
「入れて……。入れて、ちょうだい……」
甘い声で挿入をねだる美香の顔は、淫靡な歓びに輝いていた。
 
八巻が、ゆっくりと時間をかけて彼女の中へ入る。
美香は顔をのけぞらせて挿入の快楽を訴えた。
淫らな声が勝手に喉の奥から溢れ出る。
焦らされた挙げ句の快感、しかも何度も二人ががりで男に犯され
続けている。
ゆっくりと、奥近くまで突いては、またゆっくり膣口まで戻る。
黒澤とはテンポが違う……
八巻の方が、焦らすほどの余裕を感じない。
そんなことが美香の頭の片隅をかすめても、現実の快楽にすぐ夢中に
なっていく。
とめどもない愉悦に、下半身が溶け崩れそうだった。
いやらしい声が出てくる。だけど止められない。
黒澤の命令で八巻に抱かれているものの、最初に感じた抵抗感は
既に薄れ、今は快楽を貪欲に求めるただの女の本能に従う
ばかりだった。
 
「美香……さん……」
八巻が歯を食いしばりながら、呻くように言った。
「すごいよ……。色っぽいよ。きみの顔見てるだけで、もう……俺
たまらないよ」
美香は唇を奪われ、舌先がねじり込まれた。
乳首を指先で絶えず刺激しながら、緩慢に抽送を続けられる。
そのじっくりといたぶるような責めに、美香は耐えられないほど感じ
身体をくねらせ、悶え狂った。
「素敵だよ……。ずっと、こうしてやりたかったんだ。……ずっと……
きみを抱いて……犯して、感じさせて……。俺に、夢中になるように……」
喘ぎ混じりでの、告白とも言葉責めともつかない言葉を聞かされて
美香はいっそう燃え上がる自分を感じた。
この男はずっと自分を狙っていた。
こうして抱きたいと、犯したいという暗い思いを抱きながら過ごしていた。
黒澤は二人から離れ、もつれ合う自分たちを視姦している。
 
薄く開いた美香の瞳が、こちらを見つめ、薄く笑っている黒澤の姿を
捉えた瞬間、急激に絶頂に押しあげられていった。
「あっ……!……あああっ!」
ほとんど泣き声に近い声を絞り、美香は八巻に抱きついた。
凄絶なほどの快楽が、膣を、子宮を、頭の先からつま先までを
貫き、じんじんと痺れさせていく。
美香の内部を満たすものを締め付け、不規則な収縮と痙攣を繰り返す。
八巻が射精したことが、彼のものがビクビクと蠕動したことでわかった。
またその感触を味わうごとに、快感の波が蘇る。
黒澤の淫靡な含み笑いが脳裏にこびりついている。
八巻が口走った睦言が、繰り返し美香の耳に響き渡る。
それらが美香の最高潮の快楽を長引かせた。
 
 
 <続く?>


 
 
 

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